【安価】男「半額弁当を食いたい!」【ベン・トー】 (99)

男の

名前>>2
年齢 高校1年生
性別 男
特技>>3

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1498968958

田中天照有珠(たなかあまでうす)

嗅覚が鋭い

ベン・トー懐かしい

作者のアサウラとイラストレーター柴乃櫂人の新作
『道-MEN』は読んでいるのだろうか

高校に入学してからの1週間、調子に乗ってアレやコレやと散財し、ついには生活費が尽きた。

どうしようもなく食費から充てることにしたのだが、しわ寄せは必ずやってくる。

ある噂を聞いてスーパーにやってきた。なんでも、この近辺のスーパーにはある時間から弁当が半額になるというのだ。

どこのスーパーでも半額にはなるのだが、特にこの辺のスーパーの弁当は質が良いらしい。

その日、ちょうど半額シールを貼る場面に立ち会うことができた。

僕は昔から嗅覚がよかった。匂いフェチなのかもしれない。というのもあり、弁当の弁当コーナーの匂いにつられスムーズに向かうことが出来ていたのだ。

自分の幸運に感謝して弁当を取ろうとしたその瞬間…いや、僕の主観では『次の瞬間』には病院のベッドだった。

田中「説明してみたけど記憶が曖昧なんだよなー」

田中「病院が連絡してくれたらしいけと親は音沙汰なしだよ」

田中「ひどいと思わんかね?」

友人の
名前>>7
性別>>8

島田炉怒離下衆(しまだろどりげす)

島田「同じハーフ仲間だからよくわかるよ。君なんか両親とも日本にいないもんな」

田中「だから言ってるんだよ。なんか食べ物持ってねー?」

島田「急に言われてもな。俺、いつも昼食べてないんだよ」

田中「うーん、誰かに昼飯恵んでもらうか…」

島田「なんだかんだ言ってるうちに学校ついたね」

僕らの通う学校、私立吉野家学園は全寮制で、しかも食事は朝食しか出ない。
昼食、夕食と用意するなら自炊も出来合いのものも高級なのだ。

>>4
懐かしいですよね。アニメ思い出してふと書いてみる次第です。
原作の記憶がなんとも怪しいんですよね…

アニメは改変というか改悪がなー
意味不明なサービス回とかもあったし
細かいところは悪いわけではなかった気がするけど

>>12
このssも原作好きな人にはきつくなるかもしれません
一部の設定だけ共有しているって感じになるので

【教室】

島田「ところでさっきの噂、誰に聞いたのさ」

田中「誰だっけかなー? うーん、覚えてないや」

島田「そうか、変なこと聞いちゃったな」

島田「僕からも1つ、いいかな? これも聞いた噂なんだけどさ、この学校のどこかにスーパーの半額弁当を食べるための部活があるってね」

田中「……? なんだそれ! あはははは」ケラケラ

島田「まあ、信じるかは君に任せるけどね」

田中「なんだそれ! ぶっ! くははは!」ケラケラ

【放課後】

田中「うーん」グウゥゥ

田中「腹減ったなあ。昼飯は人の分けてもらったから腹いっぱいは食べられなかった」

田中「財布の中は482円ある。これで今日と明日の夕食を賄わなければいけない」

田中「教室にいても何にもならないし>>16に行こう」

>>13
弁当争奪戦のルールとか設定ぐらいなら何も問題ないかと
半額神以外で原作キャラ出さなきゃきつくなることはない

【花見家】

というわけで中学からの友人である花見 椿 の家に来た。今は近くの県立高に通っている。学校は違えど今でもメールなど送り合う仲だ。

田中「どうにかならないか?」

椿「もちろん、返事はOKなんだけど…。材料が少し足りないんだ」

椿「うちって私合わせて4人家族だし、今日は私が家事当番だから買い出し行けそうにないんだー」

田中「僕が行くよ。近くのベアーストアでいい?」

椿「うん。はいこれお金」

田中「悪いな、いつか埋め合わせするよ」

【ベアーストア】

ベアーストア。最近できたばかりのスーパーマーケット。開店セール中で多くの食材や生活用品などが手頃な値段で売られている。

田中「えーと、ネギと豚肉か…」

「うおおおおーーッ!」

「させるかー!」

田中「なんだ、あれ?! 戦っているッ! スーパーの店内で?」

殴り殴られ、四肢を振るう。あの光景、どこかで…?

田中「いや、関わらん方がいいよな。野菜コーナーあっちだし…」

【花見家】

椿「今日はとんかつと焼きねぎの味噌汁だよー」

榎「おお、また美味そうだな」

柊「さあ、田中君も遠慮しないでくれ」

田中「柊さん、椿、ありがとう」

花見家は現在4人で暮らしている。両親は出張でこの春からいないのだ。花見家4兄弟は長男 柊、次男 榎、長女 椿、次女 楸で順に高校3年、1年の双子そして中学1年生だ。

田中「……」モグモグ

楸「おにーちゃんもっと食べて! ご飯よそって来るー!」

田中「え、ああ。ありがとう」

その後、椿にもう一度礼を言って花見家を出た。楸ちゃんに「また遊びに来て」と言われた。ぜひそうしたい。

田中「うん、うまかった。焼きねぎの味噌汁ってのはあんなに美味いもんなんだなー」

「……」トボトボ

田中「うちの制服着てる。あの人の持っているのは、スーパーの弁当?」

田中「だけど、あれはベアーストアのじゃないし、まさかな」

【学校・朝】

田中「ん、あれは昨日の…」

性別>>23
学年>>24
特徴>>25

岩藤益男(がんどう ますお)

昭和を匂わす暑苦しい男。悪い奴ではない

じゃあ学年振り直しますか

>>23>>25は採用で
>>31名前と学年

士道 剛志(しどう つよし)
3年

士道「……チッ」

士道「ったく、なんで俺が捨てねーといけねんだよ~」

田中 (なんか面倒くさそうな人だなー)

士道「おいそこの1年生! ちょっと来いッ」

田中「……僕?」キョロキョロ

士道「おめー以外にいねえだろうがよォ」

田中「なんですか? 僕に何か…?」

士道「このゴミ袋2つ持ってくんねーかー?」

田中「いいですけど、これ全部弁当の空箱ですか?」

士道「ああ。今学期は今日が初めてのプラスチックゴミの日でよォ~」

田中「プラスチックゴミ?」

士道「お前、ゴミの分別しねーのかよ」

士道「よし、すまねえな。わざわざ」

田中「いえ、それじゃ僕は」

士道「待ちな! お前よォ、いい奴だな」

田中「ありがとうございます」

士道「よかったらよ、うちの部活来ねえか?」

田中「部活ですか?」

士道「ああ、部活じゃなくて同好会だったかなあ。ハーフプライサー同好会ってよォ~」

田中「ハーフ…プライサー?」

士道「まあ細かいことは後だ。放課後、部室棟301号室で待ってるぜ!」

【教室】

田中「ハーフ…半分?」

田中「プライサー? プライスだと値段なのかな?」

田中「半額ってことか? なにが?」

田中「弁当?! いや、まさかな…」

島田「そのまさかだよ! まさか本当にあるとはね~」

田中「なんだその嘘っぽい笑みは」

島田「これは手厳しいね。何かあったら俺に知らせて欲しいな。噂話が本当だなんてね、ふふふふ」

【部室棟・放課後】

田中「ここがHP同好会…!」ガチャッ

田中「し、失礼します!」

士道「よお、堅苦しいのは抜きだぜ。入んな~」

HP同好会室。入って真っ先に目に入ったのは士道さんじゃなかった。普通なら黒板がある場所に何か派手な色のものがあった。目をこらすとそれは「半額シール」だということがわかった。

士道「そうだな。とりあえずみんな自己紹介してやってくれ」

HP同好会安価

1人目

名前>>38
性別>>39
特徴、特技>>40

2人目

名前>>41
性別>>42
特技、特徴>>43

ちょっと安価多いですかね

佐々木空(ささき そら)

蟷螂拳

水樹アキラ

男でも女でも使えるように

情報通

>>46

女 ヒロイン候補二人でよさそうなら

水樹アキラ

特徴、特徴何かひとつ>>48

家の事情で女であることを隠している……とか?
安価↓

期待してるから頑張って

空「佐々木 空、3年。よろしくして欲しいんよー!」

田中(ん…?)

空「あれ? もっと明るく明るく!」

なんだか元気の良いお姉さんが出てきた。体より先に心の成長期が止まったんだなあ。

田中「は、はい…?」

士道「すまねえ、無視してくれていいわ」

空「それはヒドイんよー」ジタバタ

アキラ「水樹 アキラ。校章は赤だね。君と同じ1年生だ」

中性的で仲良くなりやすそうな感じだと思う。きっとモテるだろうな。

田中「よろしく。ところで…」チラッ

士道「どうした?」

アキラ「あ、そうか。士道さん、自己紹介忘れてませんか?」

士道「あ? そうだったけかな~? 俺は士道 剛志だ。3年生だぜ~! よろしくな」

田中「はい。よろしくお願いします。もう1ついいですか?」

士道「どうした?」

田中「ここ何する会なんですか?」

ハーフプライサー同好会とは半額弁当を求める狼が集う場所である。主な目的は半額弁当の争奪だ

狼とは誇りを懸けて日本全国にあるスーパーマーケットで半額弁当を奪い合う者達のことを指す。古くは騎士とも呼ばれていたらしい。狼にはいくつかのルールがある。

神が売場から消える前に駆けるなかれ。

その夜に己が食す以上に狩るなかれ。

狩猟者でなき者攻撃するなかれ。

獲物を捕った物襲うなかれ。

店に迷惑かけるなかれ。

礼儀を持ちて誇りをかけよ。

これは暗黙の了解という形だがかなり重要なことらしい。

アキラ「ところで君の名前、なんていうんだ?」

田中「田中 天照有珠。アマデウスってのを当て字にしたんだと思う。僕、ハーフだからさ」

アキラ「えっと…?」

田中「田中でいいよ。慣れてるし」

アキラ「呼び捨てっていうのもな。…うん、よろしく田中君」

田中「よろしく、アキラ」

アキラ「う、うん! 」

なんで顔赤くしてんだろう。照れ屋なのかな? お姉さん系女子にモテそうだな。

士道「アマ…えっと」

空「もう忘れたん?! おとなしく田中って呼ぶんよ!」

士道「お、おう。それで、どうすんだ?」

田中「僕はまだ狼じゃないです」

士道「犬だな」

犬とは、まだ弁当を得たことのない者、もしくは誰かに忠誠を誓うとした者を指す。僕の場合は前者だ。

田中「はい。なので決めるのは弁当を得てからにさせてください」

士道「よし、いいだろう。しかし田中、お前はラッキーだぜぇ~」

田中「なぜですか?」

士道「よき先輩、よきライバルが一度に手に入るんだからよ~~」

空「よき先輩って私のことなん?」

士道「まっさかー! 俺だよ、俺!」

空「それはないんよ~」ケラケラ

アキラ「ライバル、か…」ボソッ

士道「田中。お前ェは今日から狼目指して頑張ってもらう。最初は誰かについて行ってもいいが、基本的にはフルメンバーでの争奪はしない」

士道「なぜなら、売れ残る弁当には限りがあるからだ。そして、同じ弁当を奪い合わない。事前に相談し合え」

田中「はい!」

田中(誰について行こうか…)


>>57

アキラ

田中「アキラ、一緒に行かないか?」

アキラ「いいよ。でもまだ時間があるね」

田中「時間?」

アキラ「半値印証時刻(ハーフプライスラベリングタイム)までの時間だね」

田中「ハーフ…ん…?」

アキラ「半額神がシールを貼る時間さ」

田中「なるほど。それで、どうするんだ?」

アキラ「普段は適当に遊んだりしてるみたいだね」

田中「うーん、任せるよ」

アキラ「そうだね。>>59しよう」

作戦会議

田中「それは大事だな、うん」

アキラ「なにせ夕飯がかかってるからね」

田中「そういえばアキラはもう狼なの?」

アキラ「うん。一度だけ隙をついて取ることができたんだ」

田中「すげーや!」

アキラ「そ、そんなことないよ。偶然だしっ」カアァァ

アキラ「そんなことより、作戦だよ」

田中「お、おう」

アキラ「狙う弁当はバラバラなんだから助け合うこともできるけど…」

田中「わかってる。自分が狙う弁当を優先しよう」

アキラ「うん。戦い方なんだけど、何か武道の心得は?」

田中「自慢じゃあないが全くの素人だ」ドンッ

>>51
ありがとうございます


寝ます
続きはまた明日の夜くらいで

アキラ「うーん…」

アキラ「そうだよね。ボクもそんな経験ないけど要は腹の虫次第なんだよね」

田中「腹の虫?」

アキラ「弁当を食べたいっていう気持ちだよ。お腹すいた! 食べたい! っていう感じだね」

田中「それなら、あるッ」グウゥゥ

アキラ「じゃあ問題ないね」ニコッ

田中「かわいいなおい」

アキラ「な、何を言うんだ君は!」

アキラ「田中君、半値印証時刻までまだ余裕あるけど早めにスーパーに行かないかい?」

田中「どうして?」

アキラ「店に迷惑かけることなかれ。ってのと、あらかじめフィールドを確認しておくのも勝つために大事だと思ってね」

田中「そうか…。よし、行ってみよう」

【スーパー まつが屋】

田中「ここは…?」

アキラ「スーパー まつが屋。かなり老舗のスーパーで、古くからの戦場なんだって」

田中「古くからの…」ゴクリ

アキラ「お互いにここでは初陣なんだよ」

田中「初めて、僕と一緒で良かったのか?」

アキラ「あ、当たり前だろう? ライバルなんだからな!」

「初めて……一緒…」ニヤニヤ

田中「うううッ?! なぜか悪寒が…!」

アキラ「ぼ、ボクもだよ…! なんでだろう」

田中「このスーパーについてもっと知りたいんだけど」

アキラ「ボクもさっき話した以上の情報はないんだよね。生の情報が欲しいところだね」

パスタコーナーでレトルトソースを眺めながら話していると、今の話を聞いたらしい狼が話しかけてきた。

特徴など>>65

狼の特徴お願いします
安価下で

黒川「あなた達、このスーパーは初めてなのよね?」

田中「えと…」

そこには艶やかな黒髪をなびかせた女の人がいた。風吹いてないのにどうしたんだろ。

黒川「ああ、ごめんなさい。そうね、この辺の狼達には烏(カラス)とかって呼ばれてるから、そう呼んでもらって構わないわ」

あくまで本名は言わないスタンスなのだろうか。
黒い髪、黒い瞳、黒いジャージ。ずっと見ていると吸い込まれそうだと思った。

田中「はい、烏さん。出来ればこのスーパーの情報が欲しいんですが」

黒川「呼び捨てで『烏』で良いのよ? そうね、スーパー まつが屋。半額神の名は『油婆婆』」

そう、半額神の名は油婆婆。古くより狼の胃を掴んできた老嫗。弁当のレパートリーに長けていて、数多くの種類の弁当をローテーションで販売している。

黒川「そろそろ半値印証時刻ね。今日の獲物は……」

アキラ「4つ…!」

田中「アキラ、どれ狙うんだ?」

アキラ「ボクは中華チャーハン弁当を」

田中「…僕は>>68を狙うよ」

特上唐翌揚げ弁当

黒川「本気で言ってるのね?」

田中「え…? ええ、あの弁当を食べたいです」

烏の目がより深い黒に染まった気がした。

黒川「『特上唐揚げ弁当』はほぼ確実に月桂冠が付くわ…! あなた、この意味わかる?」

アキラ「月桂冠…!」ゴクリ

田中「月桂冠…? …何です、それ」

黒川「月桂冠。それは、半額神が太鼓判を押した弁当にのみ許させる半額シール。つまり…」

烏の話を聞きながら、目の端で半額神をとらえた。それに気がついたアキラと烏は既に半額弁当に集中していた。

ゆっくりと老年の神がシールを貼る。その瞬間!

ゴゴゴゴゴゴゴ!!!

田中「何の音だ…?」

黒川「ま、まさか…!」

一歩、また一歩踏みしめる。その者は、家族を背負っている。また一歩、生活のため踏みしめる。

黒川「よりによって、大獅子…!」

その姿、まさに大獅子。その正体は買い物用のカートを押している主婦だった。

誰かが言った。

「止めろ! このままじゃまずいッ!」

どこからともなく現れた狼達が大獅子に向かって走り出す。

田中「どういうことだ…?」

アキラ「田中君、このままじゃまずい! とにかく、大獅子を止めないと!」

黒川「あなた達も来て! 半額神に気持ちよく仕事を終えてもらうのよ!!」

弁当を狙う中で、狼としての誇りを持たず、ただ餌を貰おうとねだる者たちのことを『豚』と呼ぶ。

大獅子とは牙を得た豚。されど侮ることなかれ、生活力を背負う主婦は狼をも凌ぐ力を持つ。

田中「うおおおおッ!」ガシッ

アキラ「はあッ」ガシッ

普段は争う狼が群れを成して大獅子を払う。半額神のために!

黒川「2人とも、やるわね! もう少しよ!!」

シールを貼り終えた半額神がこちらを一瞥し扉の向こうへと消えた。

その瞬間、烏が羽ばたいた。

大獅子も狼も翻弄された。一瞬だった。薄れる視界で特上唐揚げ弁当をさらう烏と、残りの弁当をかけて大獅子と狼達が奮戦しているのが見えた。

田中「もう…ダメ……」

アキラ「…うう……たな…か…くん」バタッ

【スーパー まつが屋 控え室】

田中「うう、ここは?」

油婆婆「おや、目が覚めたかい? そこの友達起こして帰んな」

田中「は、はい。すみません」

アキラ「んん……」

田中「まだ寝てるのか? このっ」プニ

頬をつついた。柔らかかった。

アキラ「んん…。田中君…?」

僕たちは油婆婆に礼を言って店を出た。半額弁当争奪戦の初陣は敗北と空腹に終わった。

【翌日 昼】

田中「うああ」グウゥゥ

田中「腹空いてんな~」

田中「気を紛らわせるか」

>>79
行動や、誰かのとこに暇つぶしに行こう

空先輩
そっちはどうだったか聞く

【部室】

田中「お、いたいた」

空「私のこと探してたん?」

田中「はい。昨日の成果を聞きたくて」

空「弁当なら、ちゃんと勝ち取ったんよー」ニコニコ

田中「どんな弁当ですか?」

空「親子丼弁当なんよ! えっとね、ベアーストアで買ったんよ」

田中「それはそれは美味しそうですねぇ…」

空「それはそれは美味しくいただいたんよ~」

田中「ここにいたら空腹が加速しそうだなあ」

田中「次は>>81

先輩の烏に戦い方を教えてもらえないか頼みに行こう

【2年 教室】

黒川「それで、私のところに来たわけ?」

田中「はい」

黒川「それにしても珍しいわね。あなたみたいなの」

田中「どういうことです?」

黒川「こういう、スーパー以外の場所で他の狼──まだあなたは犬だけど、そういう人達が訪ねてくることは少ないもの」

田中「そうなんですか…?」

黒川「噂によるとあなた、HP同好会に入ったのよね?」

田中「は、はい」

黒川「それなら、そこの人達に聞けばいいじゃない。知らないの? あの3年の2人はかなりの強者よ」

あの2人、あんなキャラして強かったんだ…。
普段は抜けてるよなあ。

田中「……」

黒川「そ、そんな顔されても教えられることなんて無いわよ?」

なんだかんだと話しているうちに昼休みの終わりを告げるチャイムがなった。
烏と少し仲良くなった気がした。
…気のせいかな?

僕が教室に戻ろうとした時、烏はこんなことを言ってくれた。

黒川「精神的にはもう狼よ。大獅子を止めてる時のあなたの顔、立派だったもの」

黒川「あとは腹の虫に聞きなさい。あなたが弁当を欲する時、腹の虫はきっと声をあげるわ」

今日こそ、弁当を勝ち取ろう。そして、喰おう。

【部室 放課後】

アキラ「お疲れ様でーす」ガチャ

扉の先の光景、それは──

士道「よし、上がりだぜッ!」

空「私もなんよー」

田中「ううっ…ひどい…」

なぜ田中君は服を脱ぎ始めるんだ…? いや、そんなことはどうでもいい。ベルトを解くな、それ以上は…!

アキラ「あ、ああ…!?」

士道「アキラじゃねえか。なんで顔隠してんだよ」

アキラ「な、なんで脱がせてるんですか?!」

田中「…いろいろあったんだよ」

士道「半値印証時刻まで時間があったからよ~、何かしてようぜってなってな」

空「私がトランプ提案したんよ」

田中「そしたら士道さんが『どうせやるなら負けた奴は脱ごうぜ』って」

空「田中が思った以上に弱かったんよ~」ケラケラ

士道「もしかしたら次で最後かもな~? アキラも混ざるか? 恥ずかしがることねえぜ」

アキラ「ぼ、ボクはいいです…」カアァァ

士道さんと空さんは見たところ一枚も脱いでいなかった。

田中「アキラ、ありがとう…」

アキラ「いいんだよ、脱がれても困るし」

士道「チッ、つまんねーなー。脱ぎゃいいのによ~~」

アキラ「ダメです。ここは神聖な部室ですよね?! そういう所で汚いものを晒すのは──」

空「ほほう。汚いん? 田中汚いん??」ニヤニヤ

田中「うっ、そ、そんなことないですよ。それに毎日──」

アキラ「逆効果?! もうこの話やめましょう! ね?」

士道「自分から振ってきたじゃあねえかよ~」

アキラ「そ、そんなことより田中君は今日どうするの? ペアとか」

田中「そうだなあ、じゃあ>>86

そういえば原作の1巻から5.5巻まで買ってきました
空いた時間に読みたいです

安価下で

士道「昨日は大獅子と烏が出たんだっけか? 荒れたな」

田中「はい。今日はリベンジです。まつが屋の弁当を食べるまでは腹の虫が収まりません」

もちろん、空腹の方の腹の虫だ。

空「がんばるんよ、田中」

士道「何事も経験だ。お前ならやれるぜ」

田中「ありがとうございます! さあ、行こう」

アキラ「うん!」

【まつが屋】

アキラ「烏はいないみたいだね…」

田中「ああ。それよりアキラはどれを狙うんだ?」

アキラ「ボクは鶏めし弁当かな。田中君は?」

田中「僕は>>91

鮭の塩焼き弁当

田中「さあ、半値印証時刻だ」

アキラも僕も例のごとくパスタソースを見ながらその時を待っていた。
今日は大獅子の姿もない。

アキラ「そろそろだよ」

半額神・油婆婆がシールを貼り終え、姿を消す。
今ここに、狼達による半額弁当争奪戦が始まった。

アキラ「行くよ、田中君っ!」

田中「うおおおおおおッ!!」

狼達の特徴>>93-94

オレンジ色のパーカーを来た子供(少年か少女かは不明)

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