二宮飛鳥「総選挙の結果発表?」 (15)
・モバマスの二宮飛鳥のSSです
二宮飛鳥
http://i.imgur.com/fHiOlB2.jpg
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飛鳥「なんで今さらと思ったがそうか」
ちひろ「はい、やっとPさんが出張から帰ってきますからね」
飛鳥「でも彼にも困った物だよ。選挙の結果発表はボクと一緒にと頑として聞かなかったからね」
ちひろ「ふふふ、ネットで調べればどこにいても結果が調べられるんですけどね」
ちひろ「プロデューサーさん曰く、『飛鳥と俺が二人三脚でやってきた一年の成果を一人で見るなんてありえない』と」
飛鳥「共に歩んできたからこそ結末も共に…か、そういうの嫌いじゃないよ」
ガチャ
P「ただいま、戻りましたー。」
ちひろ「噂をすれば…ですね」
飛鳥「だね。おかえりプロデューサー」
P「ただいま飛鳥。やっと帰ってこれましたよ」
ちひろ「例の準備はできてますよ。もう聞きますか?」
P「選挙の結果ですね。飛鳥もちょうどいるし是非お願いします!」
飛鳥「と言ってもボクは先に結果を聞いてるんだけどね、キミに合わせられなくてすまない」
P「これは俺個人のルールであって飛鳥に強制する気はないから謝る必要はないぞ」
飛鳥「そう言ってもらえると助かるね。ボクもできればキミと一喜一憂を共にしたかったのが本音だけどね」
ちひろ「良いですかね?では早速飛鳥ちゃんの選挙結果発表しちゃいます!」
ちひろ「第6回シンデレラガール総選挙の飛鳥ちゃんの順位は…」
P「……」
ちひろ「37位です!おめでとうございます!」
飛鳥「改めて自分の順位を知らされるのは変な感覚だね…」
P「……」
飛鳥「プロデューサー?」
P「………」
飛鳥「…もしかして失望してるのかい?」
P「…違う違う、そうじゃないんだ。37位は飛鳥にとって最高順位だ、めでたいし嬉しい」
飛鳥「そう思うならなぜ黙っていたんだい?」
P「…嬉しいと同時に悔しいと思ってしまったんだ。飛鳥ならもっと上へ行ける、その素質がある。だからこそ俺の力不足を痛感していた」
飛鳥「…ふぅ、キミって奴は。…一つキミの考えを正しておくよ。キミがボクに鍵をくれてからこれまでずっと二人で歩んできた軌跡だ。」
飛鳥「キミの力不足なんかでは断じてない。だから謝罪なんて必要ないしボクらの関係には不要なモノだ、むしろ感謝させて欲しいくらいさ」
P「飛鳥…」
飛鳥「ボクのために悔しがってくれるのは嬉しいよ?でも反省は後でいいだろう?」
飛鳥「今はボクと共に喜びを共有してほしいんだ」
P「ああ、すまなかった。…改めて、飛鳥37位おめでとう!」
飛鳥「キミは順応が早いね…フフッ。ありがとう。その言の葉が聞きたかった」
ちひろ「ぷち反省会は終わりましたか?」
P「あっ、ちひろさんいたんですか」
ちひろ「ひどいです…」
P「冗談です」
ちひろ「もう…それとこれが総選挙の順位一覧表ですのでどうぞ」
Pありがとうございます、どれどれ。」
飛鳥「…」チラッ
P「……ん?これは…」
飛鳥「何やら気付いてしまったようだね、このセカイの真実に」
P「そんな大袈裟なことには気付いていません。」
ちひろ「??どうしたんですか二人共?」
P「いや飛鳥の順位付近を見て何か気づきません?」
ちひろ「…?いえ私には何も」
飛鳥「流石だね、今もなおその瞳は曇っていないようだ」
P「当然飛鳥は気付いてるか。表で言う飛鳥の下の位置に隣接してる3人を見てください」
つhttp://i.imgur.com/glSBCDm.jpg
ちひろ「えー志希ちゃん、蘭子ちゃん、夕美ちゃんですね」
P「はい、実は飛鳥はこの3人とデュオユニットを組んでるんですよね」
飛鳥「志希とはDimension-3 蘭子とはダークイルミネイト、夕美さんとはミステリックガーデン、だね」
ちひろ「おお…こんなこともあるんですね」
飛鳥「この理に気付いた時何の因果かと思ったよ」
P「奇跡って奴か?何か持ってるな飛鳥」
飛鳥「キセキなんて安易な言葉で言い表したくないな…いうなれば運命、かな?」
ちひろ(何言ってるんだろうこの子)
ちひろ「あっ忘れてました、後楽曲総選挙の結果なんですが」
P「そんなのありましたね、今回は余り関係ないかなと」
ちひろ「それがそうでもないんですよね…なんと飛鳥ちゃんの『共鳴世界の存在論』7位!全体曲では飛鳥ちゃんがユニット参加した『咲いてjewel』が4位です!」
P「はぁぁああ!!??」
飛鳥「フフ、良い反応をしてくれるね。ボクもこればかりは驚いたよ」
P「凄いじゃないか!飛鳥のソロは選挙期間中に実装されたのにランクインするとは…」
飛鳥「実装されてない楓さんのこいかぜが一位だからそこは関係ないと思うけどね」
P「つまり楓さんも飛鳥も凄いってことだ」
ちひろ「そうですよ飛鳥ちゃん」
飛鳥「…まぁボクの歌が大衆に認められるのも悪い気分じゃないね」
P「案外満更でもないじゃないか」
ちひろ「こういう時は素直に喜んでもいいんですよ?」
飛鳥「…そうだね。ボクの歌だけでなく初めてユニットとして歌った咲いてjewelも入ってるのは嬉しいよ」
P「素直でよろしい」
P「さて結果を聞いたところでこのまま打ち上げ行くか」
飛鳥「今からかい?」
P「昼飯時だしちょうどいいと思ったんだがどうだ?」
飛鳥「ボクは構わないよ」
P「じゃあ決まりだ。ご飯行ってきますねちひろさん」
ちひろ「はい、いってらっしゃーい」
【ファミレス】
P「…打ち上げと言った割にファミレスで悪いな」
飛鳥「それは構わないが…結果を聞いてすぐ打ち上げをやるだなんて急だね」
P「思い立ったが吉日と言うだろ?それに選挙の結果発表から大分時間空いてるから遅いくらいだ」
P「それと総選挙の結果を見て飛鳥がどう考えたか聞いて置きたかった。ちひろさんの前だと話し辛いかもと思ってな」
飛鳥「どうやら気を使わせたようだね。…考えか。ボクの順位は37位、嬉しいよ」
飛鳥「でもキミと同じさ…正直ボクも悔しくないと言えば嘘になる」
P「…ああ」
飛鳥「…ボクはね、月を掴みたかったんだ」
P「?」
飛鳥「そんなボクにキミは飛ぶための翼をくれた。お陰で羽ばたくことはできたがまだ月への道程は遠いけれど、それでも一歩ずつ近づいている。」
飛鳥「順位は大事さ、でもボクは与えられた数字に納得する程大人じゃないんでね。だから次はもっと高みへ、上を目指すさ。」
P「その意気だ。…いくら順位が変動しようと俺の中でのシンデレラガールはお前だけどな」
飛鳥「フフッ、なんだいそれは?」
P「結果はどうあれ、自分の担当が一番だってことだ。只の親バカみたいなもんだ」
飛鳥「…順位というのは数字よりも誰に与えられたかの方が重要なんだと今理解ったよ。…つまりキミに一番だと言われるのは悪い気分じゃないってことさ」
飛鳥「キミはボクの定点観測者であり鍵だ、これからもボクに次のセカイを見せてくれるかい?」
P「ああ、飛鳥がそう望む限り先へ先へ夢の先へ、連れて行ってやる」
飛鳥「…進んでいくと誓うよ。キミとならどこまでも、ね」
終わりです。この後二人で滅茶苦茶ハンバーグを食べた。
選挙から大分遅刻しましたが飛鳥37位おめでとう。
こんなSSを読んでくださった皆様ありがとうございました。
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