【モバマスSS】 はっちゃけ!三船さん!!2 ~悪霊の神々~ (14)

・性格崩壊注意。

・台詞形式、地の分混じり

・レトロゲームネタ注意。

・美優さんはそんな事言わない→わかる。

・性格変わり過ぎて、美優さんでやる理由が見当たらない→それな。

>>1はオッサン→ほっといてくれよ。


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美優「てーててってってってってててててててててーてっててってってー♪」


モバP「……また………。 いきなり何なんですか……」

モバP「つか、何でいきなりドラクエのop……」

美優「てーてってってってってってー、てーてってーっててててててーてーっ♪」

モバP「いや、続けないで…。 人の話を聞いてください……」

美優「折角ノッて来たので、キリの良い所まで続けようと思ったんですが……」

モバP「やめて下さい。 アレ四分近くあるでしょ……、今仕事中なんで……」



モバP「ところで何の用ですか?? まさかドラクエのop聞かせに来た訳じゃないですよね…??」

美憂「あっ、そうですね…。実は今日はお願いがありまして……」

モバP「お願い??」

美優「ゲーム作りましょう!プロデューサーさん!!」

モバP「………………」

モバP「ハルヒのSSじゃないんですから、いきなりそう言われても……。
まず、そう思い立った理由から説明をお願いします……」

美優「あっ、説明いります??」

モバP「いるいる」


美優「私、この前童話を作ろうとしたじゃないですか?? 仁奈ちゃん達に読んで貰うために……」

モバP「ああ……、有りましたね……、キン肉マン丸パクリの挙句、結局そのままキン肉マン見せただけで終わった……」

美優「あの後、色々聞いてみたんですけど、仁奈ちゃん達くらいの年になると、そもそも童話って年齢じゃないらしく……」

モバP「あー……、考えてみればウチじゃ最年少だから気づきませんでしたが、
仁奈ちゃんも薫ちゃんも小3くらいですしねぇ……」

美優「はい……、仁奈ちゃんにも『仁奈、もう絵本とか読んで貰う年じゃねーですよ!!』って言われちゃいまして……」

モバP「幼いイメージが有りましたけど、そんな年じゃないんですねぇ……、
実際、これからどんどんおませになっていくんでしょうし……。世のお父さん方が味わっている切なさの一端を体験した気が……」

美優「ですねぇ……」


美優「それで私、思ったんですよ…。ちょっと成長した仁奈ちゃん達にも愉しんでもらえるように、ゲームを作ろうかと」

モバP「なるほど、それでゲーム制作ですか…」

美優「はい。若い子はみんなピコピコが好きなんでしょ?? ピコピコ」

モバP「古ッ!! 言い回しが壮絶に古ッッ!!」

モバP「ウチの田舎のバーチャンでもピコピコなんて言いませんよ!? 
どうしたんですか美優さん? ウサミン星の風土病にでも感染したんですか……??」

美優「風土病って………(汗)
確かに最近、菜々ちゃんのお家にお鍋とかでお呼ばれする機会は増えましたけど……」

モバP「濃厚接触の疑いアリ、ですね。 まず、間違いない…」

美優「菜々ちゃんのお家、なんか落ち着くんですよねぇ……。 インテリアとか、雑誌の趣味とか……」

モバP「あぁー………(察し)」



モバP「と、とにかく、リハビリにしばらく唯とか里奈と行動を共にして下さい。アイドルとして致命的なので」

美優「そ、そこまでですか……?? 菜々ちゃんは立派にアイドルやれてますけど………??」

モバP「菜々さんはあの驚異的な童顔とキャラで相殺どころか武器に出来るから良いんですよ………。
美優さんみたいな大人の魅力たっぷりな人があの言動をすると………」

美優「すると……??」(ゴクリ)

モバP「オバサンくさい、って言われます」

美優「明日から24時間体制で唯ちゃんと里奈ちゃんに張り付きます」キリッ



モバP「ところで結局、ゲーム作りたがってるって事は分かりましたけど、何でそれで俺の所に??」

美優「いえ、作ろうとは思ったんですけど、私、あんまりゲームの事は詳しくないので、
どんなゲームを作れば良いのか、プロデューサーさんにアドバイスを頂こうかと……」

モバP「なんでそんなんでゲーム作ろうと思ったし……」


モバP「まぁ、それは置いといて……、どんなゲームを作ろうと??」

美優「やっぱり売上考えるとRPG?でしょうか…。どらごんくえすと?ふぁいなるふぁんたじー??
ふふっ、どうです?私も勉強して来たんですよ??」どやっ

モバP「国民的RPGのタイトル並べられてドヤ顔されても……」

モバP「それは良いとして、売上まで考えてるんですか…??
美優さん、アイドルで稼いでるんですから要らないでしょ……、お金……」

美優「プロデューサーさん……、人間って生き物は社会で生活していく上で、
承認欲求と言う魔物からは逃げられ無いんですよ…??」

モバP「それならアイドルとして満たしていきましょうよ……、承認欲求………」

美優「それに、売れっ子ゲームデザイナーともなると、何だか一流の文化人として見做されるじゃないですか??
それも魅力ですよね」

美優「ポール・マッカートニーからサインねだられたりするんでしょ??アイドルじゃそんなの無理ですし……」

モバP「ミヤホンがポールにサインねだられた事なんてよく知ってますね……。実はゲームに詳しいんじゃないですか…??」

美優「いえいえ、そんな事はないんですけど…。 実家ではゲーム禁止されてましたし……」

モバP「よほどのマニアじゃないと知らないと思うんだけどなぁ……」


モバP「で、RPGってどんなのを考えているんですか??」

美優「登場キャラはウチのアイドルから考えてます。で、こういうのが良いんですけど……」

モバP「おっ、資料が有るんですね。 どれどれ……」

モバP「…って、このキャラの衣装とか敵モンスター、グ〇ブルの丸パクリじゃないですか!?
ダメですよこんなの!! 許可降りませんよ!問題になりますっ!!」

美優「インスパイ…」
モバP「ダメ」

美優「どうしてもダメですか……??親戚みたいなものだし、黙認してくれたりしませんかね……??」

モバP「無理だと思いますよ……。コラボとかはしてますけど、言うほど関わり無い気がしますしね……。
ちひろさんの魔の手も空にまでは及んでないかと……」

美優「そうなんですか…??
相当エグイ課金してるみたいだから、ちひろさんがガッツリ食い込んでるかと思ったんですが……」

モバP「サ〇ゲの悪意の全てをちひろさんに背負わせるのは止めてさしあげろ」

モバP「まぁ、天井有るし、頻繁にサプチケ配ってますし、結構有情ですからね、グラ〇ルは…」

モバP「あの銭ゲバが関わってたらそんな余地、残ってないかと思いますよ、ボカァ」

美優「そうですか……」


美優「じゃあ、一から武器とか装備とかモンスターとか考えるの面倒くさいんで、RPGやめます」

モバP「ザックリ切り捨てたな、オイ」

美優「他のジャンルで考えましょうか……」

モバP「ふむ……、何が良いですかね……??」

美優「アクションとか如何でしょうか…?? スーパーマリオみたいな、横スクロールの……」

モバP「古典的だけど良いかもしれませんね……。自機はアイドルを使うとして……、敵キャラは如何します??」

美優「うーん……」

美優「……やっぱりファンの皆さんじゃないんですか??」

モバP「やめましょうよ……、そんな生々しい設定……」

モバP「しかも、マリオって敵キャラ踏んづけて倒すじゃないですか……、
時子様ファンくらいしか喜びませんよ……、そんなゲーム……」

美優「そうですかね……? 他のアイドルのファンの人にも需要が有りそうな……」

モバP「俺も正直、そう思わないでもないですが、それでもプロデューサーとしてファンの良識を信じたいです」


美優「じゃあ、コレもダメですね……。他には…アドベンチャーとか…。アイドル八犬伝みたいな」

モバP「悪くないですけど、イチイチ例えのゲームが古いですよね…。
……美優さん、実はゲーム詳しくありません?? しかも相当レゲー寄りに」

美優「……イエイエ、ソンナコト ハ ナイデスヨ??」

モバP「怪しいな……。そう思うとその片言も古のゲームテキストを思わせる……」

モバP「まぁ、いいか…。 
うん、アドベンチャーなら良いと思いますよ。テキスト書ければゲーム作成の相当の比重埋めれますし」

美優「そうですか…。 ならアドベンチャーにしましょうか??」

モバP「でも……、美優さん、シナリオ書けます??」

美優「それが……あまり文才には自信なくて……」

モバP「……じゃあ、絵は描けます??」

美優「絵心はあまり……」

モバP「……プログラミングは??」

美優「そんな専門知識、有る訳無いじゃないですかww」

モバP「重ねて言うけど、ソレで何でゲーム作ろうと思ったし……」

モバP「初期のかばんちゃん並に何もできないじゃないですか……」

美優「いえ……、私が出来なくても専門のアイドルのみんなに助けて貰えば良いかと……」

美優「絵は比奈ちゃんに、シナリオは風香ちゃんに、プログラムは泉ちゃんに……。 ねっ??」

モバP「…ねっ?? って可愛く言われても……。
結局は他力本願ってヤツじゃないですか……。 そんなんじゃゲームなんて出来ませんよ……」

美優「ダメですかね……??」

モバP「ダメだと思いますよ……。
何のスキルも無い奴がゲーム作りたいとか言い出した時、一番座りたがる定番の位置ですからね……、指示するだけってのは」

モバP「学生の頃、同人ゲーム制作でそんなん何人も見てきました……。まず間違いなく失敗するパターンですよ……??」

美優「そうですか……」

モバP「ええ………、難しいかと………」

美優「……………」

モバP「……………」


美優「あー、面倒くさい……。もうエロゲー作るか………」

モバP「やめろ」


美優「適当なパズルでっち上げて、クリアしたら私の際どい画像のご褒美、とかやれば売れると思いません??」

モバP「多分死ぬほど売れると思いますが、やめて下さい。自分を大事にして下さい…」

美優「画像を目線で隠せば、バレないんじゃ………」

モバP「即バレしますよ……。自分がどんだけ人気か自覚して下さいよ………」ハァ


モバP「つか、美優さんってそんな大胆なアイディア出す人でしたっけ……??
昔はアニマルコスプレで涙目になるくらい恥ずかしがり屋さんじゃありませんでした……?? 少し吃驚しましたよ……」

美優「あんな衣装何回も着せられたらそりゃ慣れますよ……。十代の女の子って訳でもないんですから……」

美優「それに、私をこうしたのは貴方ですよ……? 責任、取ってくれます……??」

モバP「それはすいません……。 勿論、責任は取りますよ?? 
責任持って貴女をトップアイドルに、シンデレラガールにしてみせますよ」

美優「もう……、そう言う事を言ってるんじゃないのに……、ズルい人…」

モバP「…これくらい躱せないと、貴女みたいな大人の女性のプロデュースなんて、出来ませんからね……」

美優「ふふっ、手強いですね…?? 
でも、いつかきっと、貴方をゲームクリアしてみせますからね……??」

モバP「…愉しみにしてます……」


美優「ふふふ…」

モバP「ハハハ……」



   ※※※   ※※※   ※※※



――結局、美優さんのゲーム作りは纏まらず、
後日発売されるCDに簡単なミニゲームを付属するだけで、お茶を濁す事になった。

それでも、ちょっとしたトランプゲームで勝利すると、
今までのSRやSSRの画像が大画面に表示されるゲームは一定の好評を得た。


勿論、際どくない画像だ。


少ない労力でそこそこのリターン。
コレは案外良いアイディアかもしれない、今後の参考にしよう。

この前の総選挙で上位に入った巴のCDを出すときは、花札が将棋のミニゲームでも添付しようか……。

そんな事を考えていると、ドアの方から軽快な駆け足の音が聞こえて来た。



この足音には覚えがある。


どうやらまた、最近はっちゃける事を覚えた、
色気たっぷりの、それでいて可愛い所もある俺の担当アイドルが、何か思いついた様だ――


彼女は、部屋に入ってくるなり、俺に、

「プロデューサーさん!次は自主製作映画、撮りましょう!!」

と、満面の笑顔で告げて来た…。


また変な事言いだした……。

俺は、そんな彼女に溜息をつきながら、何時もの様にこう言うのだった――



「…いきなりどうしたんですか、美優さん……??」







【完】























【こんなSSにマジになっちゃってどーすんの】

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