美咲(15)「もう疲れたよ」(10)

バンドリです
奥沢家の闇は深いと思ってます
キャラ崩壊注意

私は奥沢美咲
もう疲れたよ、色々あったな
今までの人生。なんでこんなとこにいるんだっけ
ああ、そうそう。母親に捨てられて父親には殴られて妹と逃げだしたんだ。
でも私達はガキだから、どうしようも無くて
妹はもう今にも消えてしまいそうに震えてる

「お姉ちゃん、ままは、元気かな?」

こんな時でもあの親を思っている。
情けなくて涙が出た
なんとかして守ってあげたい。
でも守れない。だって、どうしようもないもん
ならいっそ…2人で一緒に楽になろうか

「ねえ、妹。もう楽になろうよ」

「お姉ちゃん、私は、大丈夫だよ?」

嘘だ。今も妹は震えてる。もう何日も禄に何も食べていない。
もう嫌だ、消えてしまいたい。
無になれば何も感じなくて済む
いいじゃないか、楽になれば
でも、妹を見ているとなんとかして生きたいと思う自分もいた。
もう嫌だ、何もかも消えてしまえばいいのに

「貴方、大丈夫?」

「ええ。大丈夫です」

死んでしまおう、楽になりたい。
これ以上苦しみたくない。妹も苦しまない方法はこれしかない。

「嘘ね!貴方、今にも死んじゃいそうな顔してるもの」

ああ、そうだ。私は死にたいんだ

「ほっといてください」

もう楽にさせてくれ。
もう嫌なんだ。

「貴方、帰る場所が無いの?」

「ああ、無いよ」

ある訳が無い
あったらこんな所にはいない

「なら、私の家に来なさい!!」

「…………は?」

「帰る場所が無いなら作ればいいのよ!!」

何なんだこいつは
頭がおかしいのか?
それとも馬鹿にしてるのか?

「あ、あんた…なんなの?」

「私?私は弦巻こころよ!!」

「いや、そんな事聞いてなくて…」

「?じゃあなに?」

「あー…その……」

「黒服」

「はい」

「連れてって」

「よろしいんですか?」

「人が1人2人増えても問題無いわよ!」

「わかりました」

は?いやちょっと離して……
うわすごい豪華な車……
もうどうでもいいや
好きにしてくれ

「お姉さんすごーい!」

「ふふっ、よしよし。いい子ねー」

なんか懐いてるし…
…………
……

「~♪」

「…………」

「お姉さん、歌上手~!」

「ふふん!まあね!!」

「それで、貴方達はどうしてそんなボロボロになってあんな所にいたの?」

ずかずか聞いてくるな

「親に捨てられたんだよ」

「…………」

「名前は?」

「奥沢…美咲……」

「住所は?」

「…………だけど」

「わかったわ、黒服。よろしくね」

「はい、了解しました」

何が?
よく分からないんだけど…

「もしもし、〇〇の奥沢様でよろしいですか?」

「そちらのお子さんをこちらで保護したんですが、こちらで引き取らせて頂きます」

「…は?殺すぞ。貴方達が捨てたんですよね?それで返せとはどういう了見ですか?」

なにやら家の親に電話してるようが
なにか物騒な話が聞こえる
まああの親達がどうなろうが知った事じゃない

「妹ちゃんは私とお話してようね~!」

「うん!」

「はい、ではこちらで引き取らせて頂きます。全てこちらでやらせて頂きますので」

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