【艦これ】 迷探偵 雪風 (117)



推理要素なしです、ほのぼのしたのがやりたかっただけです


お時間宜しければお付き合いください



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1493642794



雪風「雪風の灰色の小さな脳細胞が活動を始めました!すべての謎はまもなく解き明かされます!」




『 事件簿1 犯人は複数居る 』




秋月「うぅぅ。」バタ


照月「もう、だめ。」バタ


初月「僕もだ……。」バタ





○月×日


食堂にて秋月型三姉妹が倒れているところを昼食をとりにきた提督により発見される。





提督「何が姉妹の身に起きたのだろうか。」


叢雲「とりあえずで三人は医務室の方へ運んでおいたわ。」


提督「ありがとう。」


提督「にしても、なんで倒れていたんだろうね?」




バーン!


勢いよく執務室のドアを開け雪風と時津風、そしてすまなさそうに陽炎が入ってくる。


雪風「しれぇ!話は聞きました!この雪風がこの難問を解き明かしてみせます!」


時津風「時津風も手伝うよ~。」


提督「おっおぅ。」


陽炎(ごめん、司令、雪風ったら最近探偵ドラマにはまってるみたいで)ボショボショ


提督(あー、シャーロック・ホームズみたいな)ボショボショ


陽炎(そうそう、そんな感じ)


陽炎(まぁ、実害はないと思うから付き合ってあげてよ。)


提督(最近は平和だから、うん、そうね。それで気が済むなら。)


陽炎(ありがとー!!)


雪風「では、秋月さん達が倒れる前に食堂に居た方々へ聞き込みを行ないたいと思います!」


雪風「助手の時津風くん!参考人をこちらへ!」


時津風「はーい。」


提督(ノリノリだね。というかカイゼル髭、誰のだよ(笑))


陽炎(あれ、たぶん、霞ちゃんの(笑))


提督(霞(笑))


陽炎(そう、霞ちゃんの(笑))




参考人 №1  売れ筋トラックはエルフ




雪風「名前はプライバシーの配慮の為ヒントのみの掲載です!」(プライバシーって何ですか?)


時津風「一人称が私よびなのもプライバシーに配慮してだよ~。」(おいしいおやつだよきっと。)


提督(食べ物じゃないぞ(笑))


???「あら、ずいぶん楽しそうね?」


???「話を始めてもいいかしら?」


提督「あっ、お願いします。」


???「そうね、私が食堂を利用したときは三人は普通に過ごしていたわ。」


???「ただ、食事が少し寂しかったから食後用に私が酒饅頭を沢山あげておいたわ!」


???「私が見て気づいた事といえばそれくらいかしら?」


雪風「御協力ありがとうございます!」ビシッ


時津風「ありがとー!!」ビシッ


提督「特に問題なしか。」


???「じゃぁ、私は帰るわね。」


バタン


叢雲「問題なさそうね。」




参考人 №2 日本での販売はサントリーが行なっています



雪風「ワイルドターキーってなんですか?」


時津風「あれだよ、七面鳥の丸焼き。」


雪風「クリスマスで食べましたがあんまりおいしくありませんでした。」


提督「七面鳥は鶏肉を食べなれてると淡白な味わいに感じるからねぇ。」


陽炎「クリスマスの料理は味付けで誤魔化すものだから……。」


叢雲「ぶっちゃけ、ソース味の鳥料理なのよねぇ。」


???「七面鳥、七面鳥って爆撃されたいの!?」イララァ


提督「ごめんなさい。」


雪風「お話をお伺いしてもよろしいでしょうか?」


???「あっ、そうね。私が翔鶴姉と食堂に行ったときなんだけど

  
  お握りと牛缶で昼御飯をすまそうとしている三人が見えたから私の奢りで焼肉定食空母盛りを三人分頼んだわ。」


???「その時は何も問題なさそうだったわよ?」


雪風「そうですか…。御協力ありがとうございます!」キリッ


時津風「ありがとありがとー。」


提督(なんとなく原因分かってきた。)


陽炎(言わないでね?本人大真面目なんだから。)


叢雲(可愛いじゃない黙ってみていてあげなさい。)





参考人 №3 呉に聳える鉄の城




雪風「では、次の参考人の方どうぞ。」


???「提督よ、雪風に頼まれて来たのだが?」


提督「あぁ、ごめんね?ちょっと付き合ってあげて?」


???「ふむ、なぜ呼ばれたか分からんがいいだろう。提督の頼みとあらば断る訳には行くまい。」


雪風「では、ビッグカメラさん。当時の状況をお願いします。」


???「ビックセブンなのだが…。不思議な池袋ではないのだがなぁ。」


提督「ごめんね。」


陽炎「ごめんなさい。」


???「まぁ、いいさ。そうだな。私が食堂を利用した際、注文がまだだったのか何も食べていなかったから


   私の払いで海鮮丼戦艦盛りを三人前たのんだかな。」


???「秋月型三姉妹は食が細いからな。周りの者が食べさせてやらねばならぬと思うのだよ。」


???「泣いてよろこんでいたぞ。」


提督(たぶん違う理由なのでは?)


陽炎(私もそんな気がする。)


叢雲(秋月達、愛されてるわねぇ。)


雪風「御協力、ありがとうございました!」


???「何、おやすい御用だ。」


提督「ごめんね、ありがとー。」


雪風「これで、大分真相に近づきました!」


時津風「だねー。」


提督「そかー。」


雪風「どうやらしれぇの灰色の脳細胞はまだ働いていないようですね。」フフン


時津風「まだまだだなぁー。」フフフーン


提督(やだ、ものまね可愛い(笑))


陽炎(こっちは原因分かってるんだけどね(笑))


叢雲(しーっ、それはいっちゃ駄目よ。)


雪風「では、最後の参考人の方、お入りください!」


時津風「入ってはいって!」




参考人 No4 レッドキャッスル&石川



提督「有る意味、一番名前がぼかせてない。」


叢雲「確かに。」


???「話を始めても?」


提督「あっ、よろしくお願いします。」


Rc「そうですね。私が広報任務で餃子を食べて帰ってきたときの事なのですが。」


石川「私もその場に居ました。」


Rc「二人でいただいた餃子を食べようと食堂に行ったのですが。」


石川「貧しい食卓を囲む秋月達が見えましたので。」


Rc「餃子を少し分けてあげたんです。」


雪風「何人前ほどでしょうか?」


石川「私とRcさんが普段食べる三人前程度ですからそんなに多くは……。」


時津風「多くないよね!うんうん!」


提督(嘘つけ!)


陽炎(一人前で私達10人前くらいあるでしょ!?)


叢雲(基準がおかしいと思うわ。)




雪風「以上の参考人の証言から見えてくる事実があります。」


時津風「あるね!あるね!」


雪風「しれぇは何か気づいたことはありますか?」


提督「えーっと、登場した参考人みんなが食べ物を分け与えている?」


雪風「 Bon !  Torebian  」


提督(えっ!?フランス語!?(笑))


陽炎(いや、フランス語を話すベルギー人だから。(笑))


叢雲(あぁ、モノマネ元の探偵の口癖が出たのね(笑))


提督(発音めっちゃきれい(笑))


陽炎 叢雲((確かに(笑))




雪風「そうです、皆さん秋月さん達に食事を提供しています。」


雪風「そして、しれぇ、秋月さん達は大きな間違いを犯しています。」キリッ


提督「おぉ。」


雪風「食べたお皿を片付け忘れるという間違いを。」


提督「むぅん?」


雪風「片付け忘れたお皿から推測するその食事量は実に大人50人前。」


提督「逆にそれだけ食べれた秋月達すげぇよ。」


陽炎「ほんとうにね。」


叢雲「言えてるわ。」


雪風「雪風の灰色の脳細胞は以上のことからひとつの結論を見出しました。」


提督「ほほう。」


雪風「彼女達が倒れていたのは『 食い倒れ 』が原因です。」ドヤヤァ


提督「そっかぁー、流石にその結論にはいたらなかったやー。」ニコニコ


雪風 ドヤァ


提督「陽炎、見事に結論を導き出してくれた迷探偵にお礼がしたいから間宮に連れて行ってあげて。」


時津風「あたしは~?」


提督「好きなの食ってきていいぞ。」


時津風「うわぁい。うれしぃ、うれしぃ!」


叢雲「甘いわねぇ。」


こうして一人の迷探偵により事件は無事解決した。


ありがとう迷探偵雪風!


雪風「 Au revoir です!」


本日分は以上で終了です


ここまでお読みいただきありがとうございました


>11にて早速の誤字をやらかしていますので訂正しておきます


ビッグカメラ × → ビックカメラ ○   ビックセブン × → ビッグセブン ○ です


では、次回も宜しければお読みいただけると幸いです



お世話になります


書き溜めが出来ましたので更新をさせていただきます



『 事件簿2 犯人は提督 』




金剛「テイトクーゥ……。」ドタ




×月□日

鎮守府内ランドリー室にて倒れた金剛が発見される。




提督「何があったんだろ?」


叢雲「とりあえず、妹達が今、医務室に付き添ってるわ。」




バーン



執務室の扉を勢いよく開け、雪風と時津風、そして不知火が意気揚々と入ってくる。


雪風「いやー、今回も実に大変な事になりましたねぇー。」


提督(なんか髪の毛がボッサボサ。)


叢雲(よれよれのレインコート……、どこから入手したのかしら?)


雪風「こいつはですね、事故に見せかけた殺人ですよぉ?」


提督「えぇ(困惑)」


雪風「あっ、どうも、私、こういうものでして。」


つ けいじ ゆきかぜ (手書きのちょっと幼い感じの字)


提督(名刺でてきた(笑))


叢雲(可愛い!!)




不知火「司令、事件が起きたと伺っています。」ヌイ!


雪風「あっ、そうそう、ちょっとお話お伺いしても?」


時津風「刑事時津風だよー。殺人課の。」


時津風「うちの陽炎がですねー、遠征に行ってて今日はるすなんですよ~。」


提督(そっから真似入るんだ(笑))


叢雲(細かい(笑))


提督「私がさっき利用した時に金剛に会ったけどなんともなかったけどね。」


叢雲「あら、洗濯?」


提督「ここんところ雨が続いていたろ?室内干しだとあれだから乾燥機をね。」


提督「で、金剛が来たわけなんだけど流石にな?」


叢雲「あぁ、下着とか見てしまったりすると気まずいわよね。」


提督「だから乾燥機の終わりの時間を確認して入れ替わりで出たわけだよ。」


不知火「なるほど分かりました。では、現場へ移動したいと思います。」


提督「それはいいけど、不知火、何やってんの?」


不知火「何と申されますと?」ヌイ?


提督「……、保護者?」


不知火「はぁ、まぁ、そのような所でしょうか?」


叢雲「あんたも大変ね。」


不知火「いえ、妹達の相手は姉としての責務です。」




ランドリー室


雪風「ランドリー室につきました~。ちょっとはいけんしても?」


時津風「雪風~。はいけんって何~?」


不知火「見ることをへりくだっていう、謙譲語ですね。」ヌイ!


不知火「誤用で拝見させていただいても?といった二重敬語を使われる方も居るので注意したいですね。」ヌヌイ!


叢雲「流石不知火ね。」


不知火 ドヤヤァ


提督「とりあえず、頭撫でてやろう。」ナデナデ


不知火「そっ、その様な褒め方は。」テレヌイ///


時津風「あたしは~?」


提督「あー、分かった分かった。」ナデナデ


時津風「えへへー。」ムフー


提督「雪風も撫でてやろう。」ナデナデ


雪風「ありがとうございます!」ニコニコ


提督「……、叢雲はいいか……。」


叢雲 !




提督「で、何か分かったかな刑事さん。」


雪風「まぁ、まぁ、ちょっとまってください。これを見てもらえますか?」


つ アリ○―ル


提督「粉洗剤だね。ここの共用に置いている。」


雪風「うちの陽炎はこれを使わないようにっていつもいってくるんですよ。」ヤレヤレ


叢雲「冬場は固まるからかしら。」


時津風「あのねー、不知火がこの間、バスクリンを粉洗剤と間違えて洗濯に使ったからなんだぁ~。」


提督「あー……、落ち度の不知火。」


叢雲「落ち度ねぇ。」


不知火「ぬい!?」


不知火「時津風?」ギロリ


時津風「ぴゃぁ!?」


提督「不知火、まぁそう怒るな。」ナデナデ


不知火「その様なことで誤魔化されは。」テレヌイ///




雪風「あぁ、そうそう、うちの陽炎がバスクリンをしれぇから貰ったっていってんですけど。」


雪風「バスクリンってあんなに種類があるものなんですねぇ。」


叢雲「割とあんた何やってんの?」


提督「いや、バスクリンはいいものよ?布教活動よ?」


雪風「それでですねぇ、こいつは何ですかねぇ。」


ゴソゴソ


時津風「うわぁ、際どい。」ヒャァ


提督(時津風がそれを言うのか。)


叢雲(スーパーローライズの時津風が……。)


不知火「指定制服で或る為改造ができないというのもありますが時津風はそれが言える立場ではないですよ。」


時津風「がびーん。」ショック


提督(容赦なし!(笑))


叢雲(さっきの仕返しね(笑))




雪風「それで、えぇ、これを見てください。」ピラッ


つ セクスィー下着


提督「あっ、あかん。」マエカガミ


叢雲「はぁ(溜息)、あんたは執務室に戻ってなさい。」マッタク


叢雲「それで、それがどうしたのかしら?」


雪風「いやー、質の良い生地だなぁと。」


雪風「うちの陽炎が以前、浜風に買ってきたのも同じような物でした。」


叢雲「不知火、あんまり浜風をいじめちゃ駄目よ?」


不知火「陽炎に注意をしておきます。」ヌイ


時津風「それで、気づいたこと、何かな~い?」


叢雲「?」


雪風「叢雲さんはストッキングを使用されていますが、


   えぇ、まぁ、女性の下着を洗うとなると普通はネットを使用しますよね?」


叢雲「あっ、確かにネットがない。」


雪風「それに、柔軟剤なんかも使用するでしょう。」


雪風「また、金剛さん程のれでぃともなればアロマビーズを使っていてもおかしくない。」


時津風「姉妹の人達に聞いたら普段から色々ためして使うのが好きなんだってー。」


雪風「ところが、ここにはそんなものありませんよねぇ?」




雪風「あぁ、そうそう、うちの陽炎は液体洗剤はダ○ニーが好きでして。」


時津風「アロマジュエルを使う程の金剛さんが果たして備え付けの粉洗剤を使うかということなんだよね~。」


叢雲「……、つまり金剛はなんらかの理由があって洗剤その他を持って来なかったということ?」


雪風「まぁ、まぁ、まもなく正解がやってきますよ。」


時津風「そう!このランドリー室に一番近い戦艦寮から!」




榛名「あっ、すみません。金剛お姉さまが洗濯物を忘れていたとかで。」


パタパタ。


叢雲「あら、金剛は大丈夫?」


榛名「えぇ、金剛お姉さまは大丈夫です。それで雪風ちゃんからお姉さまが


   『 洗濯物がそのまま 』と聞きまして引き取りに来たんです。」イソイソ


榛名がやってきて金剛の持ってきていた洗濯物を洗濯籠に回収していく。


パタン。


ポイポイポイ。


手馴れた手付きで乾燥機から洗濯物を取り出し同じく洗濯籠へ。


雪風「ちょぉっと、待ってください。」


時津風「はい、ダウト。引っ掛かったね!」


雪風「私は『 洗濯物を忘れています 』としか言わなかったはずですよ?」


榛名「 ! 」


雪風「なぜ、そちらの乾燥機の扉を開けたのでしょうね?」


叢雲「まさか!?」


時津風「そう、そのまさかだよ~。」


不知火「なんと羨ましい(私も分け前欲しいです。)」


時津風「不知火ね―ちゃん?」


不知火 ぬい!




雪風「金剛さんの一連の行動は全てこれを狙っていたものなのです。」キリッ


雪風「最近は雨が続いた為しれぇが乾燥機を使いに来る事を計算の上で。」


時津風「そうそう!ランドリー室の出入り口が見える窓の丁度向こう側が戦艦寮なんだよね!」


雪風「そう、そして、しれぇが乾燥機を使いにランドリー室へ入ったことを確認して金剛さんは来たのです。」


時津風「だから洗剤は持ってきていなかったんだね!」


雪風「ですが、金剛さんは重大な過ちを犯しました。」


雪風「好奇心に勝てずにしれぇのワイシャツに顔をうずめてしまったのです。」


榛名「どうしてそれを!?」


雪風「普段からフレグランスにも気を使われている金剛さんの香がそのワイシャツに移っていたのですよ。」キリッ


雪風「しれぇが使わないような香がね。」キメッ!


榛名「全てはばれていたんですね。」


榛名は観念したとばかりに力なく崩れ落ちる。




雪風「いいぇ?しれぇは今、この場にいませんから雪風達が何も言わなければ気づかないと思います!」


不知火「そうですね、司令はあれでかなり抜けていますから。」


叢雲「榛名、協力するわ!」


こうして事件は無事(?)に解決した。


雪風「全ては艦娘の気持ちに鈍いしれぇが悪いのです!」


時津風「そうそう!しれーが悪い!」


叢雲「なんとなく釈然としないけど、まぁ、いいわ!」


不知火 ぬい!


雪風「あっ、そうそう最後にもうひとつだけ。」


雪風「しれぇのパンツが無くなっていた事については雪風達は何もしりませんのでありからずです!」


以上で本日分の更新終了です


ここまでお読みいただきありがとうございました


E1に2人目の伊13を求め堀に篭ってきます


今回のイベントは報酬も堀も含めて艦娘が個人的に心の主砲が仰角最大にならずいまいち盛り上がっていません


E1で伊13が来ればテンション上がるんでしょうが……


マッチョドラゴンの方が豊作という始末、電探おいしいです


では、次回もお時間宜しければお読みいただけると幸いです


とりあえずE1に100回出撃してヒトミの二人目ゲットならずでE2を攻略中の1です


ヴェアァア棲姫さん固い


報酬の為、甲攻略中、ギミックあるのかと疑いたくなりますね(笑)


では、更新をさせていただきます



雪風「あなた達の悪事はするっとまるっとお見通しです!」


時津風「お見通しだー!」




『 事件簿3 消えた空き瓶 』




ポーラ「あひゃひゃひゃひゃ」バタン


イヨ「うえへへへへへ。」ドタン


隼鷹「うひゃひゃひゃひゃひゃ。」ズデン


×月△日


鎮守府空母寮空き部屋にて3人の艦娘が倒れているところを新人の為に部屋の掃除に来た鳳翔さんによって発見される。




提督「ん、酔っ払いの事件ということで。」


叢雲「そうね、アルコールも検出されたみたいだし。」


ザラ「提督すみませんポーラが……。」ヘイシン


ヒトミ「すみません……、提督、イヨちゃんが……。」テイトウ


飛鷹「もう、お酒は飲ませないわ!」プンスカ


提督「いや、姉の自分達は悪くないから謝る必要性はないよ?」


叢雲「そうよ、全ては部下の管理が出来ないこいつの責任よ。」


提督「えぇ!?」


叢雲「すべてはこいつが悪いのよ。」


提督「ひどい!」


叢雲「でも、限定作戦前だから酒の摂取は控えるようにって言ってたのに。」マッタク


提督「お酒の販売自体も明石に言って1日ワンカップ1本までにしてたんだけどね。」


叢雲「隠し持っていた物は先日の一斉検査で没収済みだし。」


提督「うわばみ連中が倒れるほどのお酒はどうやって入手したんだろ?」


叢雲「またポーラが密造したのかしら……。」


提督「またかぁ……。」


提督の部下の管理体制が悪いということで決着がつき、お酒の入手経路について話が進んだときだった。





バーン!



執務室のドアを勢いよく開け雪風と時津風、それに島風が入ってくる。


そして、その後にやれやれと呆れ顔の天津風がゆっくりと入ってきた。


雪風「話は聞きました!この雪風!すべての謎はするっとまるっとお見通しです!」ババン


時津風「おみそしるだー!」デデン!


天津風「時津風、お見通しよ。」


島風「素早く解決だよ!」




提督「こりゃまた珍しい組み合わせ。」


提督(後、不自然な胸の盛りあがり。役作りに余念がないなぁ(笑))


叢雲(あっ、本当だわ(笑))


雪風「そこのしれぇ達、あんた達のボンクラ振りにはがっかりだよ!」ズビシッ


ペチ ←天津風が軽く優しく、ソフトに叩きました


雪風「んにゃぁ!?」


天津風「そういう事はマネでも口に出しちゃだめよ?」メッ


時津風「そうだよ、そういう事いってると間宮さんのところで奢ってもらえなくなるよ?」


雪風「それは困ります!」


提督「あっ、うん、まぁ、天津風?ありがとね?でもまぁ、うん、そこまで厳しくなくても?」


天津風「あっ、ごめんなさい。」アセアセ


提督「いや、天津風が私を思って雪風に注意したという気持ちは嬉しいのだけどね。」


天津風「あら。」テレッ


叢雲「ちょっと、何いい雰囲気作ってんのよ。話が進まないじゃない。」イラッ


島風「えへへ、じゃぁ、島風達と現場まで一緒に行こう!」


提督「おっ、そうだな。とりあえず、原因を探らないと対策はとれないしな。」


叢雲「ザラ達もついて来てもらっていいかしら?」


叢雲「現場についたら気がついたことを教えて頂戴。」


ザラ ヒトミ 飛鷹「「「分かりました(わ)」」」




空母寮空き部屋


島風「やっと来た!提督走るの遅ーい!」


提督「ちょっと、まっ……、ぜぇぜぇ。」


叢雲「毎日走ったらどうかしら?」


提督「スポーツ大好きの長良に相談してみるわ……。」ゼヒュー


雪風「やっと来ましたね。まずは部屋の様子を見てください。」ビシッ


室内は3人が運び出された時の状態のままである。


提督「えーっと、IHクッキングヒーターに鍋、つまみが少しにストロー?」


雪風「他には?」


提督「んー、ワンカップ○関の瓶が6本。」


時津風「まだ、気づかないのですか?」




天津風「大酒のみが揃っていたにしては少ないわね。」


ザラ「ポーラの飲んだ後にしては確かに少ない気がします。」


飛鷹「たしかに隼鷹の飲んだ後にしては少ない気がするわ。」


ヒトミ「あの……、イヨちゃんだったらこの10倍は軽くのんじゃうかなぁ……って。」


提督「あれじゃないのほら、ストローもあるしこうストローで一気に啜るんだったけ?」


叢雲「悪い酔いしやすいと聞くわね。」


島風「ストローで素早く飲むと酸欠状態になるから血の巡りが早くなって早く酔うんだよ!」エッヘン


提督「へぇー、島風はもの知りなんだな。」ナデナデ


島風「えへへへ。」テレ///


提督「で、時津風に雪風はなぜに頭を押し付けてくるのかな?」イタイイタイ


雪風「島風さんだけズルイです!」グイグイ


時津風「です~。」グイグイ


提督「あー、分かった分かった。」ナデナデ


そして、全体を見回し。


提督「えっと、自分らも?」




一同 !


ザラ「あっ、ザラは……。」


飛鷹「私はいいかな。」


天津風「……、不要よ。」


叢雲「……同じくよ。」


ヒトミ「……、あの、お願いします…。」オズオズ


ナデナデ


ヒトミ「ふわぁ~ぁ」ウットリ


天津風 叢雲 ぐぬぬ 


叢雲「それで!?あいつらが酒を飲んで酔っ払ったでいいじゃないもう!」イラッ


提督「何怒ってんの?」


天津風「知らないわよ!」プィッ


飛鷹「鈍ちんねぇ。」


ザラ「ですね。」


ヒトミ ポヤポヤ





雪風「空き瓶の数が少ないのにどうやって酔ったかって?」


時津風「ストローで飲んだら酔いやすいっていうのは迷信だぁ!」デデン


雪風「飲兵衛達の悪事はこの雪風、するっとまるっとお見通しだぁ!」


時津風「おみおつけだー!」


天津風「お見通しよ。」


提督「おぉ。」


雪風「そもそもが瓶の数の前になぜこの場に不釣合いなお鍋があるのか!」


時津風「のかー!」


天津風「お酒を燗にして飲もうとしていたんじゃないかしら?」


雪風 チッチッチ


提督「あっ、もとのドラマの主人公と同じ感じでちょっとうざい(笑)」


雪風「そもそも、お鍋の中に水が入っていますか?」


叢雲「ないわね。」


ザラ「ですね。では、お鍋は何に使ったのでしょうか?」


雪風「そう!まさにそこなんです!」キリッ


雪風「時津風さん、皆さんに説明を!」




時津風「はい~。」


時津風はどこからか取り出した大○郎を空き瓶6本分素早く計り始める。


時津風「あのねー、お鍋にお酒を入れるでしょ~?」カッポン


提督「ん?瓶からだしてお酒そのものを鍋に入れるの?」


時津風「そだよ。」ドバドバ


雪風「そして、それをそちらにあるクッキングヒーターで温めます!」


ビィー


島風「はやくぅ、はやくぅ!」ワクワク


天津風「お鍋の中でお酒が沸騰し始めたみたいだけど……。」


雪風「おおっと、その鍋を開けちゃいけません!」


提督「え?」


雪風が制止するより早く鍋を開ける提督


もわん。


提督 バタン


雪風「しれぇが倒れてしまいました……。」


時津風「でも、これでお酒が少ししかないのにあれだけ酔っ払った原因が分かったね!」


叢雲「もしかして、お酒を沸騰させてアルコール蒸気を作っていたの!?」


雪風「その通りです!三人はお鍋で作ったアルコール蒸気を鍋に刺したストローから吸引した訳です。」


天津風「体に悪そうね……。」


雪風「アルコール蒸気の吸引は普通にお酒を摂取する以上の速さで体内に吸収されます。」


雪風「その為、普通に飲酒するよりも少量で酔うことが可能になるわけです。」ドヤァ


島風「はっやーい!」キラキラ


雪風「ですが、その危険性もあなどれません。肝臓で分解することなく吸収されるあるこーる…。」メモ紙取り出し




島風「吸収が早いと何か悪いの?」


ヒトミ「あの……、たぶん肝臓が分解しきれないので脳やその他内臓系統に異常が出る可能性があるかと……。」


雪風「その通りです。」メモ紙確認 チラッ


叢雲(メモ紙まで作ってたんだ。)


雪風「えぇっと、後ですね、精神不安定や異常行動に繋がる可能性も……。」(これ何て読むんでしたっけ?)


天津風( してき よ。)


雪風「してきされています!」ドヤヤァ


叢雲「分かったわ、こういう事が起きるなら制限しすぎるのも問題ということね。」


叢雲「今後はお酒の販売量を緩和するように明石に伝えておくわ。」


ザラ「すみません、ポーラが……。」ゴメンナサイ


飛鷹「いつも隼鷹が……。」ハァ、マッタク


ヒトミ「イヨちゃん……。」ゴメンナサイ


叢雲「いいのよ、仕事してくれれば、もう文句は言わないことにするわ。」ハァ


叢雲「天津風、そこに倒れてるそいつ医務室に連れて行くわよ。左お願いね。」シゼンニダキカカエ


天津風 !


天津風「わっ、分かったわ」/// ヤクトクネ ペタペタ


こうして提督の尊い犠牲により大酒飲み達が少量のお酒でいかにして酔っ払ったかの謎が解けたのだった。


島風「ねーねー、雪風―。その胸の豊胸パッド誰から借りたの?」


時津風「あー、それあたしも気になってた。役作りの為に借りたって聞いたけど誰の?」


雪風「これは龍驤さんのです!」


島風「……、盛りすぎぃー!」


雪風「龍驤さんがこういう物を持っていることは内緒です!」



※アルコール蒸気の吸入は悪酔いどころか急性アルコール中毒になることもあるようなので


 良い子の皆さんは真似しないようにお願いいたします。


おまけ


E1出撃中だった1の脳内BGM



ウエスタンショー!



潜水棲姫 Hey 提督 君って さぁ しつこすぎじゃない


潜水棲姫 ヒトミのことはもう諦めなよ


提督 お生憎さまそうはいかねぇってことさ


提督 俺様こそ彼女のDestiny


大淀 二人ともねぇお止めになって


大淀 資源をよく御覧なさい


二人 それは言わねぇって話だぜ


二人 だぁって、堀は回数で勝負!


※潜水棲姫の所と艦娘の名前の所はお好きな名前でどうぞ


以上で本日の更新終了です


お読みいただきありがとうございました


今回はダブルゲージが多くて堀が困難というか面倒というか


なので新規ドロップ艦については攻略中にお会い出来たら縁がありましたね、宜しく!


という形でやっています


ギミックだの基地防空だの、もうね、システム複雑で頭から煙出そうです(笑)


>38様


酉なのですが最近使用してなかったのですが付けた方が宜しかったでしょうか?


過去作を検索するのでという事でしょうか?毎回、過去作を貼らないものでもうしわけありません


酉、書いた紙を紛失してしまいまして……


次回作をやる時は酉をつけさせていただきますので御容赦ください


>42様


探偵物ドラマがかなり好きな方なのだとお見受けします、お言葉ありがたくいただきます


宜しければ次回もお読みいただけると幸いです


では、また書き溜めが出来ましたら更新に伺います

皆様、お世話になります


4回目の更新をさせていただきます



雪風「おやおや、これは困りましたねぇ。」眼鏡キラッ


時津風「雪風さん、やはり犯人はあの人ですか。」


雪風「時津風くん?滅多なことを言うものではありませんよ?」





『 事件簿No4  庇いあう犯人達 』




長門「だから、この事件の犯人はこの長門だ。」


卯月「違うぴょん!うーちゃんが犯人だぴょん!」


卯月「弥生と調理補助をしていたときにこっそり廃棄したんだぴょん!」


提督「どうしたもんかねぇ。」


叢雲「お咎め無しでいいんじゃないの?実害ないんだし。」


提督「そうは言ってもなぁ。」




△月×日  午後3時


鎮守府内食堂にて新規に着任した神威調理のゴールデンな料理が何者かによって廃棄されていた。


結果、神威が意気消沈、引きこもる結果となる。


犯行時刻は昼食の調理の時から夕食の調理時刻の間と思われ、


2名の艦娘が自分が犯人と名乗り出てくる事態となっていた。



提督「着任した時に、帰投中に仕留めたイ級のチタタプです!ってどや顔でだされた時はえぇーってなったけどさ。」


叢雲「私が出撃した時に保護したけど流石に持っていた木箱で撲殺するとは思わなかったわ。」ホント


提督「でもよ?せっかくの気持ちを……、ね?」


叢雲「あんた、死にたいの?」


提督「長生きしたいです。」キリッ


叢雲「じゃぁ、そうね、二人にはお咎めなしってことでいいんじゃないの?」


提督「神威には私がしっかりと謝っておくよ……。」ハァ




ガチャリ



今までと違い執務室のドアが丁寧に開けられ、英国紳士然とした格好の雪風。


そして、ボンバージャケットにGパン姿の時津風、そしてにこにこした顔で浜風が入って来る。


雪風「おやおや、組織の長たる者がその様ないい加減で宜しいのですか?」眼鏡クィッ


時津風「雪風さん、あんまりそう言うこと言うとまずいですよ。」



浜風「提督、お疲れ様です。」


提督「眼鏡にスーツ?」


叢雲「仕立て職人妖精も何やってるのかしら……。」マッタク


雪風「ちょっと失礼してお話を伺っても?」眼鏡キラッ


提督「雪風の眼鏡誰に借りたの?」


浜風「霧島さんにお願いしましたら快くお貸し下さいました。」


提督「霧島~ん!?」ウォォン!?


雪風「いいですか、今回の事件、実に多くの謎につつまれています。」


時津風「雪風さん、謎ってなんです?」


雪風「時津風くん、君は不思議に思わないんですか?」


提督(喋り方までよく研究してるなぁ。)


叢雲(服装も真似てるし、今回も再現度高いわねぇ。)


卯月「右京さんがいるぴょん。」


長門「さしずめ時津風は亀山か?」




雪風「まず始めに当鎮守府の食料貯蔵庫は冷蔵庫を含めて鍵がかけてある点。」


雪風「これは食母の方々への対策でされていますが


   鍵については食事の調理補助当番の方でないと持っていないはずです。」


提督(あれ?今回まじめに考察してない?)


叢雲(そうね、なんだか回数重ねてるのもあるからか慣れてきたのかも)


雪風「続いてもう一点、イ級のチチタプですが貯蔵庫のどちらに置いてありましたか?」


長門 うっ


卯月 まずいぴょん


雪風「答えられる訳がありませんよねぇ。えぇ、実際に廃棄したのはあなた方ではないのですから。」


雪風「そもそも、長門さんは現場に行ってすらいないはすですが。」眼鏡クイッ


長門 うっ。


時津風「それじゃぁ、現場へ行きましょうか?」




移動中


提督「そういえば浜風って雪風の妹になるわけよね。」


浜風「そうですが何か?」


叢雲「姉として幼すぎないかって言いたいみたいよ?」


浜風「あぁ、成程。」


浜風「それについてはそうですね。幼く感じる部分もありますが姉として頼もしいと思うことのほうが多いですね。」


提督「へぇ。」


浜風「先日、北方AL海域に出撃した際の事です。」


浜風「敵主力艦隊への会敵前に私が中破を負っていたのですがその際の事でした。」


浜風「『 浜風は雪風の後ろに隠れていてください!雪風が絶対に守りぬきます、浜風は雪風が沈めさせません! 』と。」


提督「やだ、イケメン。」


浜風「戦場ではとても頼もしく勇ましい姉です。」ホウ


浜風「ですので、私は雪風が姉であることを誇らしく思っています。」ウットリ


浜風「ただ、その勇ましさが時として私達を置いてどこかへ行ってしまいそうに見えて。」


浜風「それがあるので私達陽炎型全員、普段から雪風を気にしています。」


叢雲「いい話ね。」


と、浜風と提督達が会話をしているうちに鎮守府食堂に辿りつく。




雪風「さて、時津風くん、調理室にいらっしゃる皆さんをお呼びいただいても?」


時津風「はい、雪風さん。分かりました。」


提督「芸が細かいなぁ。」


鳳翔「提督、御用ですか?」


提督「あっ、お疲れ様です。先日、神威さんが作ってくれたチタタプの件で。」


鳳翔「申し訳ありません。あれを廃棄したのは私なんです。」ヨヨヨ


叢雲「あら、真犯人が名乗りでたわね。」


雪風「いいえ、鳳翔さんであるはずがありませんねぇ。」ニコォ


提督「なんと。」


時津風「ですが、鳳翔さんなら鍵はつねに持っているはすだよ?」


雪風「いいですか時津風くん、普段から料理に情熱をそそぎ、


   あまつさえ比叡さんや磯風の料理にすら敬意を払う鳳翔さんが一見食べれそうにないからと


   本人に断りを入れずに捨てると思いますか?」


雪風「そして、もう一つ。犯行時間と思しき時間帯。」


雪風「鳳翔さんは一航戦のお二人と買出しに出ていることは判明しています。」



雪風つ 鎮守府近くホールセールストアのレシート


提督「あー、レシートに時間が入ってるねぇ。」


雪風「あっ、しれぇ!ハーゲンダッツがレシートに記載されています!」


提督「あぁ、間宮さん所のアイスクリームメーカーが調子悪くてね。ごめんねー。」


雪風「抹茶食べたいです!」


時津風「しれー、オレオ味はある~?」


鳳翔「クッキー&クリームでしたらありますよ。」ニコ


時津風「やったー!!」


叢雲「可愛いわねぇ。」


提督「で、真相は?」


雪風  時津風 『 ! 』


提督(今、忘れてたって顔したよ(笑))


叢雲(アイスが好きって辺り子供ねぇ(笑))




雪風「私としたことがこれは失礼しました。」


提督(あっ、また役に戻ってる。)


雪風「そもそも、この調理室に入っていた艦娘でこの場に居ない方がいらっしゃいますよねぇ、卯月さん。」


卯月「 ! 」


雪風「えぇ、そうです卯月さん。あなたの大切なパートナー。弥生さんですよ。」


時津風「どうぞ、おはいりくださーい。」


弥生「卯月、弥生の事、庇ってくれて。」


弥生「鳳翔さんも、ごめんなさい。」


提督「ん、あぁ、そういえば周辺哨戒に行かせてたんだったわ。」


叢雲「あんたねぇ。」ハァ


弥生「司令官、全て…、お話します…。」


そして、明かされる真実。




弥生がなぜイ級のチタタプを捨てようと思ったのか。


更に、なぜ、長門、卯月、鳳翔が庇ったのか。


弥生「神威さんが着任した際に手に持っていた料理から禍々しい物を感じました。」


弥生「神威さんが北の方の方と聞いたのであれが噂に聞くキビヤックかと。」



※ 浜風からのお願い

キビヤックって何?という方は検索を止めておきましょう。知らないほうが幸せだと思います。



提督「あぁ、確かに北の方の民族料理だけど、あれイヌイットだからアラスカ方面。」


弥生「なので、みんなに食べさせる訳にはいかないと思い捨てました。」


叢雲「ワイルドすぎるものねぇ。」


提督「で、鳳翔さん達が庇っていたのは?」


鳳翔「この調理場を預かる責任者として起きたことは全て私に責任が……。」


提督「無いからね?抱えこんじゃ駄目よ?後、どっちにしろ最終責任者は私だから気にする必要ないからね?」


叢雲「そうよ?その為だけにいるんだから。」


提督「ひどい!」




雪風「それはそうと、卯月さんは大切なパートナーだから庇ったという理由が成り立ちますが、


  一番庇う動機がないのが長門さんなのですよねぇ。」


雪風「流石に私にも動機が理解できませんでして。どうして庇われたのですか?」眼鏡キラッ


長門「ふっ、困った者がいればそれが誰であろうと助けない訳にはいかないだろう。」ドヤァ


提督「話ややこしくしてただけじゃねぇか!」バカモーン!


叢雲「で、どうするの?犯人も動機も分かった訳だけど?」


提督「あー……。」


提督「とりあえず、弥生はいっしょにごめんなさいしに行くか。」


提督「で、卯月と鳳翔さんは何も悪くないからお咎め無しって事で。」


叢雲「で、長門はどうすんの?」


長門「いかような罰でも受けるぞ。」ドヤァ


提督「んー、罰則なしでもいいかと思ったけど長門自身が納得しそうにないしね。」


提督「そうね、駆逐艦寮のランドリー係り一週間ね。」


提督「重労働だから腰痛めないようにね。」


長門「その、何をするのだ?」


提督「昔、私もやったことあるけど駆逐艦の娘って人数多いでしょ?だから洗濯物は業者を入れてるのよ。」


提督「で、その業者さんと一緒に洗濯物を集めて洗濯して終わったら返却。」


提督「くっそきついから。」


叢雲「頑張りなさいな。」


長門「ふむ。任された。」


こうして全ての謎は解き明かされたのだった。


雪風「ハーゲンダッツ、美味しいです!」


時津風「お替り!」


浜風「食べ過ぎるとお腹壊しますよ。」




おまけ


雪風と時津風のおばか分が足りなかったので


いたずら雪風


雪風「♪ハイリハイリフレハイリホー」


時津風「♪ハイリハイリフレイホー」


雪風「♪ハイリハイリフレイホー」


時津風「♪ハイリハイリフレイホー」


雪風 時津風「「大きくなれよ」」


モニモニュゥ


大鳳「きゃぁ!」


雪風「目標達成です!」


時津風「トラトラトラだよ!」


大鳳「もう!イタズラは駄目ですよ!」


ダッシュ!


後日


大鳳「いやです!修理なんて必要ありません!」


提督「そうは言ってもなぁ。」


工廠妖精「そのままだと復元力が落ちて方向を変えたときに転覆しやすくなります。」


提督「ね?だから元に戻そう?」


大鳳「いやです!せっかく大きくなったんです!」


雪風のイタズラ(?)により大鳳の艦の復元力が大きく低下していた。


雪風「浜風はわしが育てた。」ドヤァ


時津風「浦風も?」


雪風「そうですよ。」


時津風「わぁおう。」




雪風と磯風 料理する


雪風「磯風さん、準備は宜しいですか?」


磯風「あぁ、言われたものはきちんと準備してある。」


雪風「はい、大丈夫ですね。」


磯風「では、調理に入る。」


ダン!


ズバン!


ピューーーーーーゥ。


ボチャン。


雪風「ワイルドです!」


磯風「昔に鰐を調理したこともあるぞ。」


雪風「おおぉう。」


刀工終了。


雪風「あとは煮込むだけですね!」ウキウキ


磯風「楽しみだな!」


調理終了。


テテーン。


提督「磯風の料理と聞いてきて覚悟を完了させてきたけどスープかー。」


雪風「はい!中華の奥義とも基本とも言えるスープです。」


提督「では、いただきます。」


ゴクゴク


提督「うまい!もう一杯!」


30分経過


提督「うぇへへへ!うっまーい。」アヒャヒャヒャヒャ


雪風「漢方の量を間違えてしまったようです。」


磯風「どうしよう。」


雪風「幸せそうなので問題ない!です?」


以後、磯風と雪風が作ったこのスープは明石の闇ルートで捌かれることとなった。



時津風勉強する


時津風「しれー、これなんて読むの。」


提督「んー、かんのん、だね。」


時津風「ありがとー。」


提督「漢字の勉強?」


時津風「えっとね、龍驤さん達が艦内神社を変更するとかで色々調べてるから手伝ってるんだー。」


提督「へぇー、偉い偉い。」ナデナデ


提督「それで、龍驤は何処に変えたいって?」


時津風「えーっとね、龍音寺だってー。」


提督「仏教かい!」


時津風「それでね、瑞鶴さんは軽部神社。」


提督「 ? 聞いたことないなぁ。」


時津風「瑞鳳さんは乳神神社だって。」


提督「……、そういう事ですか。」


時津風「御利益あるといいねー!」


提督「ねー!」


尚、艦隊司令部に申請は却下されたそうです。



本日分は以上で終了です


次回の更新で最後の予定です


以上ここまでお読みいただきましてありがとうございました


乙レス、感想レス、いつも感謝です


では、次回もお時間ございましたらお読みいただけると幸いです

お世話になります


イタ艦も無事掘り終えて終戦モード


E5レベリング?なにそれ美味しいの?な1です


更新をさせていただきます、今回の更新は少しいつもより長いです


申し訳ありません



『 事件簿No5 殺意の矛先 』 脚本 雪風

※口調をパロ元に合わせるためやや違ったりしますが御了承お願いいたします。


提督「やっ、やめろ!」


時雨「提督が悪いんだよ?僕だけを見ていない提督が。」


ドスッ


提督 ぎゃぁ


時雨「後は凶器を始末してっと……。」


時雨「さようなら提督。」




古鷹「えー、艦娘の皆さんが怪我をした際に入渠することをお風呂に入るっていいますね。」


古鷹「私もお風呂に入るの結構好きなんですよ。」


古鷹「お風呂の時間は読書をしたり、入浴剤でリラックスを計ったり。」


古鷹「人によってはお酒を飲みながら、なんて方もいるようです。」


古鷹「グラスに氷を浮かべてオンザロックでなんて楽しみ方だとか。」


古鷹「私はどうか?そうですね、私はお風呂を楽しむのであれば熱いお風呂が一番だと思います。」


古鷹「そうそう、あんまり熱いと氷が融けてただの水割りになってしまうので注意が必要です。」


古鷹「熱いお風呂でしたら色々、疲れもきっと融けることでしょうねぇ……。」


♪ 古畑任三郎Op



古鷹「いやぁ、流石雪風さんですねぇ。今日も夜戦カットインを決めて。」


雪風「古鷹さんの夜戦連撃も決まって今日の戦闘は楽でした!」


時津風「MVPは時津風だよー?」


古鷹「……。」


雪風「……。」



『 西村艦隊が帰投しました! 』



雪風「あっ、時雨さん達が帰ってきましたよ!」


古鷹「時雨さんといえば雪風さんと同じく幸運艦として有名ですよねぇ。」


時津風「運は雪風の方が上だけどね。」フフン



古鷹「時津風くん、君が威張る事じゃないよ?」


雪風「時雨さん!お疲れ様です!」


時雨「あぁ、雪風もお疲れ。雪風達はこれからお風呂かい?」


古鷹「えぇ、これから。宜しかったら御一緒にでも?」


時雨「あぁ、僕は怪我してないから食堂に、これから夕飯なんだ。」


時雨「それから水筒を洗っておこうと思ってね。」


古鷹「あぁ、夜間行動時は暖かい飲み物が欲しくなりますからねぇ。」


雪風「艦隊の皆さんが飲めるように大き目の水筒なんですね。」


時雨「うん、皆、結構飲むからね。」


雪風「では、古鷹さん、お風呂に行きましょう!」


古鷹「小破で明石さんにお世話になると暇なんですよねぇ。」


時津風「一つ一つが小さなお風呂に分かれもんね!」


時雨「じゃぁ、僕は行くね。」




明石の小破修理専用ドッグ



古鷹「にしても、こう部屋を一つずつ分けるのも趣があるもんですねぇ。」


雪風「温泉旅館の貸切風呂みたいですよね!」


時津風「色々隠し持って入ってもばれなくていいよね!」


古鷹 わしゃわしゃわしゃ ←時津風の頭をわしゃわしゃしています。


古鷹「お風呂を詰まらせる原因になるから駄目ですよ。」ワシャワシャワシャ


時津風「ふぁい。わかりました。」ワフウ


バタン


ガン子「ん、貴様らどうした?」


時津風「あっ、大響だ。」


雪風「アフリカヌスさんこんばんは。」


ガン子「ガングートだ。貴様らシベリア送りにされたいのか?」


時津風「できるの?」ウププ


ガン子 ぐぬぬ。




古鷹「雪風さんも時津風くんも煽っちゃだめですよ?」


古鷹「ところでガングートさん、その手に持っているのは……。」


ガン子「あぁ、ウオッカだが?」


時津風「瓶から直接ラッパ飲みー!流石ロシア。」


ガン子「いや、氷で作ったグラスを持って入ってオンザロックで飲んでいたのさ。」


ガン子「なかなか乙なものだろ?」


雪風「大人な飲み方です!」


古鷹「入浴中の飲酒は体にアルコールが回るのが早くなりますので体に悪いですよ。」


古鷹「とはいえ、氷のグラスですか。御洒落ですね。」




ガン子「あぁ、ヴェール……、いや、響にここの食堂のルールを教えてもらってな。」


ガン子「ルールを守れば調理器具や冷凍蔵庫も自由に使えるとの事だし。」


雪風「響さんのことをヴェールヌイではなく響で呼んでくれているんですね!」


ガン子「В гостях воля хозяйская 客に入りては主人の言う事を聞け。」


ガン子「私だけがヴェールヌイと呼んでいるのではな。」


古鷹「郷に入りては郷に従え。実にいい心がけですね。」


古鷹「ですので浴場内での飲酒は禁止されているはずですよ。」


ガン子「あれはいいのか?」


指差し


ポーラ「お風呂に日本酒を持って入ると勝手にぬる燗になるのでベネ~。」


古鷹「………。」


ガン子「まじめもいいが。行過ぎると視界が狭くなるぞ。」


ガン子「我が祖国が帝政から共産主義に変わって思想の自由が無くなったようにな。」ポン


古鷹「年の功には勝てませんね。」


ガン子「貴様!?」


古鷹「では、お風呂に失礼しますね。」




同時刻



提督私室 浴室


かっぽーん


提督「ふー、上に今回の限定作戦も終了の報告書も上げたし。暫く暇出来るかねぇ。」


ガラッ


提督「ちょっ!?誰!?」


時雨「僕だよ。」


提督「きゃぁ!!時雨さんのエッチィ!」


時雨「ねぇ、提督。今回の限定作戦で僕の錬度は最高になったよ。」


提督「あっ、おめでとうございます。といか時雨さん?!服着なさい!」キャァ、ハレンチ!


時雨「どうして指輪をくれないのかな?」


提督「……。」


時雨「報告してからすでに1週間は経つよね。」


時雨「僕の事、嫌いなの?」


提督「……、部下として好きだぞ。」


時雨「部下としてか……。」


時雨「提督には僕以外の娘が見えているんだね。」


時雨「他の娘に渡すくらいならいっそ殺してしまおうかな。」


ドス


提督「えっ。」


時雨「さようなら提督。君には失望したよ。」




30分後


夜食を持ってきた叢雲によって提督が私室浴槽に浮いている所を発見される。


古鷹「これは見事にぶっすり刺されてますねぇー。」


雪風「胸に一突きです!」


古鷹「あっ、雪風さん、憲兵に連絡を。」


雪風「既に済ませています。後、長門さんにお願いして全員に自室待機の指示を出していただくようお願いしています。」


古鷹「流石。時津風さん、君も少しは雪風さんを見習いなさいな。」


時津風「お風呂が朱色に染まっていますねー。」


雪風「凶器の類が見当たりません!」


古鷹「胸に空いてる穴からしてそれなりにサイズがあるはずなんですが。」


時津風「きっと凶器を食べてしまったんだよー。」


古鷹「んー、お腹空いてきましたか時津風さん?思考が随分短絡的ですねぇ。」ワシャワシャワシャ


時津風 ワフゥ



現場の確認をしている間に提督の搬送等、全てを済ませた長門が戻って来る。



長門「古鷹、刺された提督は一応医務室へ運んでおいた。」


古鷹「あぁ、助かります。それで、他の皆さんには?」


長門「提督が何者かに刺されたので犯人がまだ鎮守府内にいる可能性があると伝え、自室待機を命じている。」


古鷹「助かります。さて、犯人探しになりますが……。」


雪風「犯行時刻の間に出撃、遠征に出ていた娘は除外でいいと思います!」


古鷹「そうなりますね、となると一番怪しいのは西村艦隊のどなたかですかねぇ。」


長門「なぜだ?」


古鷹「んー、単純な消去法ですよ。叢雲さんが夜食を持ってくるほどの時間帯。」


古鷹「早い話、鎮守府の夜間消灯時間を過ぎて活動しているのは帰投してきて報告がまだ終わっていなかった艦娘か


   夜間警備担当だった娘くらいですから。」


古鷹「そして、それに該当するのが西村艦隊の方々くらいしか居ないだけです。」


古鷹「私達は明石さんのドックにお世話になっていましたし。」


長門「ならば全員に話を聞いてみるべきか……。」


古鷹「あぁ、そうそう長門さん、ランドリー係りはまだ続いていましたね?」


長門「あぁ、どうした?」


古鷹「回収した洗濯物を洗うのは少し待っていただけますか。」


長門「 ? 分かった。業者に連絡しておこう。」


古鷹「助かります。」




※出撃は6人までしか出来ないんじゃない?と思われるかもしれませんが


 西村艦隊ということで実装済みの艦娘で誰かを省くという事をするのが出来ない部分が有りましたので


 聞き込みの人数が多くなってしまっている部分は御容赦いただけると幸いです。



扶桑


扶桑「提督が刺されたと聞きました。容態はどうなのでしょうか?」


扶桑「命に別状は?」


古鷹「それについては現状では詳しくお答え出来ないんですよ。」


扶桑「そうですか……。」


扶桑「あの、私達全員に聞き込みをされているということは……。」


古鷹「えぇ、正直に申し上げますと犯人があなた方のどなたかと思っています。」


古鷹「出来れば個別に話を聞いている時点で名乗り出て戴きたい物です。」


古鷹「後、ここで話をした内容については他言無用で願います。」


扶桑「………、分かりました。」




山城


山城「こんな事に巻き込まれるなんて…、不幸だわ。」


古鷹「お気持ちは分かりますが御協力ください。」


山城「で、提督の容態は?」


古鷹「残念ながらお教えできないんですよー。」


山城「不幸だわ……。」


山城「私と姉さまなら入渠中だったわ。物理的に不可能よ。」ムス


山城「艦隊にいる方が珍しい戦艦ですからね。」フン


古鷹「申し訳ありませんが。」


山城「ここでの話は他言無用なんでしょ?分かってるわ。」


山城「後、そのうちに見舞いくらいいけんるんでしょうね?」


古鷹「今はなんとも申し上げられません。」


山城「不幸だわ……。」





最上


最上「提督は無事なの?」


古鷹「えー、容態につきましてはお教えする事は申し訳ありませんが。」


最上「そっか。お見舞いにはいけるのかな?」


古鷹「その辺りもまだ何もお教え出来ません。」


最上「そっか……。」


最上「その時間なら僕は何もしていなかったよ。あっ、そうそう、時雨と食堂であったんだっけ。」


最上「時雨に聞いてみてよ。」


古鷹「後で確認させていただきますね。」


最上「提督の見舞いにいけるようになったら教えてね。」




満潮


満潮「司令官が刺されたって!?」


古鷹「えぇ、こうぶっすりと。」


満潮「本当なの?それで司令官は大丈夫なの?」


古鷹「すみません、それはお教え出来ません。」


満潮「やだ、あいつが死んじゃうなんて……。」


古鷹「その辺りはなんとも…。」


満潮「ねぇ!?見舞いにはいけるの!?」


古鷹「申し訳ありません。」


満潮「………。」




朝雲


古鷹「最初に申し上げますと、あまり詳しくはお話できないですよ。」


朝雲「司令、無事なの?」


古鷹「………。」


朝雲「ねぇ!無事って言ってよぉ!?」


古鷹「お答えしかねます。」




山雲


山雲「司令さん、大丈夫なのですかー?」


古鷹「マイペースは崩されないのですねぇ。」


山雲「心配ではありますが山雲より適した人達が動いていますからー。」


山雲「お見舞いにいつから伺えるか、よかったら教えて欲しい、ね~。」


古鷹「すみません。」


山雲「ねー?」


古鷹「お教え出来ないんですよ。」


山雲「ねぇ…?」


古鷹「申し訳ありません。」



時雨


時雨「犯人逮捕の為かな?いいよ、僕に出来ることならなんでも手伝うよ。」


古鷹「協力的で助かります。」


時雨「胸を一突きだったって?僕達艦娘ならともかく、提督は……。」


古鷹「人間ですからねぇ。」


時雨「新しい提督が来るのかな?」


古鷹「そこはまだなんとも。」


時雨「協力できることがあればいつでも言ってね。」


古鷹「その際は宜しくお願いいたします。」




雪風「これで全員の聞き込みが終わりましたね!」


古鷹「えぇ、終わりました。さてと、犯人は彼女ですが、どうしたものですかね。」


時津風「お夕飯たべたい!」


古鷹「君ねぇ、燃費悪いんじゃないかな?」ワシャワシャワシャ


時津風 ワフウ


雪風 グゥー  ///




古鷹「仕方ありませんねぇ。食堂へ行きますか。」ハァ


間宮「あんまり大した物はお出しできませんが。」


古鷹「あっ、大丈夫ですよ。」


間宮「コロネパンなんてどうですか?」


古鷹「いやーこれはどうも。これは作るのが大変そうですねぇ」


間宮「そうでもないんですよ、こんな感じで円錐のコロネ型に生地を巻き付けるだけですから。」


雪風「簡単だね!」


時津風 モグモグモグ


間宮「後、こちらの牛乳もどうぞ。」


古鷹「ありがとうございます。」


雪風「ありがとうございます!」


古鷹「さてと、時津風くん、お腹膨れたかな?」


時津風 モグモグ!


古鷹「君にね、大事なお仕事あげるからちゃんと仕事してきて頂戴ね。」


古鷹 ボショボショボショ


時津風 モグモグ!




古鷹「さて皆さん、今回の犯人は実に大胆かつ冷静沈着に事を運んでいました。」


古鷹「証拠を見事に隠滅し逃げおおせた犯人は実に見事といえるでしょう。」


古鷹「しかし、犯人は一つ、大きな間違いを犯しています。」


古鷹「おわかりですか?ヒントは『 提督は浴室で刺された 』です。」


古鷹「古鷹任三郎でした。」




時雨「僕に何かようかな?」


古鷹「あぁ、どうも、恐れ入ります。」


古鷹「今回の事件ですが、時雨さん。犯人はあなたですね?」


時雨「どうして僕だと?」


古鷹「単純に刺すだけならもっと別の場所があったはずです。」


古鷹「例えば倉庫や工廠の使用されていない部屋であったり。」


古鷹「しかし、犯人には浴室で殺さなければいけない理由があった。」


時雨「僕は犯人ではないけどその理由は気になるね。」


古鷹「今回の犯行に使われた凶器は現在見つかっていません。」


時雨「じゃぁ、僕と判断する為の証拠がないじゃないか。」


古鷹「しかたありませんよ、何せ凶器は浴槽に溶けて無くなってしまったんですから。」


時雨「………。」


古鷹「あなた、予め円錐状に凍らせた氷柱を用意されていましたね?」


古鷹「氷で作られた凶器でしたら溶けてしまえば無くなります。」


古鷹「しかし、これが浴室以外での犯行だと大きな水溜りを作ってしまい容易に凶器がばれてしまうでしょう。」


時雨「面白い推理だね。でも、まだ、僕が犯人といういは足りないかな。」





古鷹「おっしゃる通りです。時津風くん」


時津風「はいー。」


古鷹「これね?何だと思います?」


時雨「ミキプルーンの苗かな?」


古鷹「またまた御冗談を。時雨さん、あなたが凶器を作成するのに使われた牛乳パックですよ。」


古鷹「冷凍庫を利用される際に誰が何を入れたかをメモしておくこちらの紙にも、お名前ありますよね。」


古鷹「ついでにガン子さんが御自身が使用される氷のグラスを作られていた際に


   紙パックが冷凍庫に入っていたのを記憶されていましたよ。」


時雨「ふふ、氷を作っていただけで犯人にされちゃ堪らないな。」


古鷹「これね、紙パックの中にもう一つ小さな工作物があったんですよ。」


古鷹「それを組み立てるとこのように円錐状に。」


時雨「………。」


古鷹「あなたは出撃時に持って出ていた水筒を洗いに戻り食堂でこれを移し変えた。」


古鷹「流石に氷を剥き身で持ち歩いていては怪しさ全開ですし、溶けてしまいますからね。」




古鷹「そして、提督の私室へ侵入。提督は実に時間通りに動かれる方です。」


古鷹「何度か秘書艦を勤められたことの或る時雨さんならその事をよく御存知かと。」


古鷹「そして、あなたは提督を刺した。ですが、ここで、あなたは大きな過ちを犯してしまいましたねぇ。」


時雨「さて、何かな?」


古鷹「提督からの返り血を浴びても問題ないように貴方は衣服を脱いだ状態で彼を刺した。」


古鷹「そして、返り血を浴びた体を洗った。」


古鷹「これですよ。普通、お風呂から出たらよっぽど変な方以外、体をふかれます。」


古鷹「貴方、体をふかれたバスタオルどうされました?」


時雨「……。」


古鷹「そう、貴方ほど頭の回転の良い方でしたら持ち帰らないと


   自分が犯人だと言っているものだという事くらい分かられますよね。」


古鷹「持ち帰ったバスタオルをどうするか?捨てるか洗濯して何食わぬ顔をして使うか。」


古鷹「どちらかでしょう。私ね、どちらの場合も考えて長門さんにクリーニングを、


   時津風くんにゴミの確認をお願いしてたんですよ。」


ガチャ


長門「これが時雨の部屋から出された物だ。」


古鷹「これ、科捜研に送れば面白いものが出ると思いません?恐らく血液反応が出るでしょうね。」


古鷹「後、もうひとつ、提督の浴室のシャワーヘッドや蛇口、その辺りの指紋についても採取はお願いしています。」


古鷹「いずれ証拠があがるでしょう。」


古鷹「これでも貴方はまだ認めませんか?」




時雨「ふぅ。完敗だよ。確かに提督を刺し殺したのは僕さ。」


古鷹「どうしてそんな事を?」


時雨「単純だよ。提督が許せなかった。僕だけを見て欲しかったのに。」


雪風「愛ゆえに……、ですか。」


時雨「提督は僕の錬度が最大になったのに結婚カッコカリの指輪をくれなかった。」


時雨「僕は1週間も待ったのに。他の誰にも渡していなかったから僕に最初に渡すつもりだと思っていたのに。」


古鷹「………。」


時雨「だから僕だけの物にする為に提督を刺したんだ。」


古鷹「そのお気持ちはまったく理解できませんがただ、提督を深く愛していた事だけは理解できます。」


雪風「憲兵の方々が来ました!」


時雨「ところで僕からも聞いていいかい?」


古鷹「はい?なんでしょうか?」


時雨「どうして僕が犯人だと思ったんだい?」


古鷹「実は私も西村艦隊の皆さんにお話を伺うまでは時雨さんが犯人だとは確信がありませんでした。」


古鷹「ですが、あなただけなんですよ。提督の容態を心配するでなく死んでいても構わないという態度を取られた方は。」


古鷹「そして、私達ね、誰も刺された箇所は一言も言っていないんですよ。」


時雨「そっか。本当に細かい所に気がつくね。」


古鷹「情報分析は大切ですから。」


古鷹「では、御同行願えますね。」


時雨「ふふ。仕方無いね。」


艦!




青葉「いやー、皆さん名演で監督の青葉、楽しちゃいました!」


提督「まさか殺される役とは思わなかったよ。」


時雨「酷いよ、僕が提督を殺す役なんて。僕だったら殺さなくて監禁するくらいの大人しいもんだよ。」


提督「えぇ……。」


叢雲「にしても、雪風のドラマ好きがこんな風に昇華されるとはねぇ。」


青葉「よろしかったら次回作も!」


雪風「はい!頑張ります!」


時津風「もっと出番欲しかったかなぁー。」




出番が少なかった時津風による時津風の為のおまけ


ゴルゴ58


時津風「そろそろ時間だけど、本当にくるのかなぁ。」


デチデチデチデチ


三爪三「随分と熱心に絵を見ているようでちね?」


時津風「 ! 」


時津風「えぇ、この絵、入り口から58番目に展示されていますから。」


三爪三「依頼内容を聞こうかでち。」


時津風「 ! 」


話終了


三爪三「入金が確認され次第仕事に移るでち……。」


時津風「わぁい、ありがと、ありがとー。」


時津風「ありがとうゴル……。」


三爪○「その名前は出すなでち。」


時津風「ごめんなさい、デューク58」


三爪三「………。」


嘘次回予告


夜の海に魚雷が走る


海上に走る一筋の雷撃


次回、ゴルゴ58『 海中からの狙撃 』


奴の後ろに立つな、命が惜しければ


以上で終了です


ここまでお付き合いいただきありがとうございました


ガングートはホテルモスクワな姉さんが来ると思っていたので木曽みたいなイケメン枠で少しがっかりしたのは内緒


育成が間に合わない……、今回のイベ艦で最優先して育てるのは春日丸さんですね


カタパルトは今後の姉妹艦やドロップのこと考えるといずれ勲章との交換アイテムになるんでなかろうかと思いました


ではでは、次回もお読みいただけると幸いです


依頼をだしにいってまいります


ttps://www.youtube.com/watch?v=3OPRJL9UFuA


キビヤックって何?という方への動画 頭にhをつけて視聴下さい


グロ注意です、簡単にいうと猫煎餅(トラックに轢かれたあれ)を食べる感じ


自己責任でどうぞ





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