不良女「オタクとか死ねよwwwwww」オタ男「うう……」 (41)

ドゴッバコッ

オタ男「うっ……」ヨロヨロ

不良女「だっせー! ほら早く立てよwwwwww」

不良男「やめとけやめとけ、もうそいつボロボロじゃねーかw」

ポロッ

不良男2「ん、なんだこれ?」

不良男「うわぁ……」

不良女「きめー! 女の子のフィギュアじゃーん!」

オタ男「あっ……!!」

不良男「んだよ、その目。オイ!」ドゴッ

オタ男「ぐっ……!!」ドサッ

不良男2「あー、面白え。コイツどーする?」

不良女「放置でいいっしょ。あ、コレは勉強の邪魔になりそうだから捨てとくわ!ww」

不良男「不良の俺達が勉強とかしゃしゃるなよwww」

不良男2「それなー!ww」

不良女「じゃーなー。帰ってアニメでも見てろよキモオタw」

スタスタ……

オタ男「うう……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1493332807

その夜、ゲーセン

不良男「よっしゃ! 10れんしょー!」

不良男2「お前相変わらず格ゲーやり込んでんなwww」

不良男「次お前やるか? 割と楽だぞ」

不良男2「いやいいわwwwお前に勝てる気がしねえwww」

ワイワイガヤガヤ……

不良女(……つまんね、帰ろ)スタスタ


不良男「……あれ? 不良女は?」

不良男2「んー? 知らね、先帰ったんじゃね?」

自宅

不良女「そーっと入って……」

不良女母(以下不良母)「コラ!!」

不良女「うわっ!?」

不良母「今何時だと思ってるの!? こんな時間までどこいってたのよ! 心配したんだからね?」

不良女「っるせーな!! ほっといてよ!!」ダダッ

不良母「あっちょっと!」



鍵をかけた自室にて


不良女「……はぁ」

不良女(つまんねぇ。周りの奴らも、親も学校も……)

ガサッ

不良女「ん、ポケットの中……」

不良女「うわ、何このフィギュア……って、そういやオタ男から奪ってきたんだっけ……」

不良女「どっかで捨てようと思ってたのに忘れてた……キモ」バンッ(壁に投げつけ)

不良女(……ひまだ。テレビでも見よ)

ギャ-ギャ-ワ-ワ-……

不良女(テレビも、芸人が騒ぐだけの当たり障りないのばっかだし……はぁ)

ザッピング中……

不良女「……ん? なんだこれ」

映っていたのは、サバンナのような映像だった。

不良女(番組名は…………けものフレンズ? アニメかよ、きも……)

木に横たわる猫耳の女の子

不良女(うわあ……オタ男ってこういうの見てるのかよ……)

…………

不良女(そう言えば、アイツがキモいって理由でアニメとか笑ってたけど、まともに見たことは無かったな……)

不良女「まあ、どうせオタ男が見るようなものだしつまんないんだろ……」

チャンネルを変えようとしたその時

ワ-イ!ウヒヒヒヒヒ-ウヒヒヒ-フフ、ア-ハ-!

不良女「!?」

ウワアアア!ドコココ!?ナンデ-!カリゴッコダネ-!マケナインダカラ-!

不良女「なんだこれ……!?」

不良女は身体に電撃が走ったかのような衝撃を受けた

小休止。もうお気付きかと思いますがただのフレンズ感染者の女の子のお話です。

約20分後

ウェルカムトゥ-ヨ-コソジャ-パリパ-……

不良女「…………」

不良女(見入ってしまった……)

不良女(キモいとか言う以前に何が何だか分からなかった……いつもオタ男が見てるアニメってのはこういうのなのか……??)

不良女「……」

翌日、学校にて

オタ男「……」(黙々とラノベを読んでいる)

不良女「……おい」

オタ男「……」

不良女「おい!!」

オタ男「ひっ!! な、何!?」

不良女「……ちょっとツラ貸せ」

オタ男「ええっ……?」


不良男「あれー? 何やってんの不良女ー」

不良男2「おいおい、こんな時間からいじめんのかよーwwまだ朝だぜ?」

不良女「お前らは来なくていい」

不良男「なんだよー朝からつんけんしてんなーw」

不良女「あぁ!?」ギロッ

不良男・不良男2・オタ男「ひっ……!?」

不良女「ほら、行くぞオタ男」スタスタ

オタ男「あっ……はい」スタスタ

体育館裏

不良女「……なあ」

オタ男「あ、あの……」

不良女「ん?」

オタ男「……で、…………すか?」

不良女「あぁ!? 聞こえねーよ!」



オタ男「ひっ!! な、殴らないでください!!」

不良女「な、殴らねーよ!!」



オタ男「えっ?」

不良女「あっいや……」

オタ男「こ、このセリフ知って……」

不良女「あー! あー! るせぇ! みなまで言うな!」

オタ男「ああ、はい……」

不良女「……まあ、そういうことだよ。察してくれ……」

オタ男「……昨日のけものフレンズ、見たんですね?」

不良女「た、たまたま! たまたまテレビでやってたから見ただけだ! ……んで、その……」

オタ男「……癒されますよね」

不良女「……え?」

オタ男「ああいうCGアニメはあんまり見ないんですけど、あのちょっと垢抜けた雰囲気とか、最近のアニメでは見なかったからちょっと新鮮で……」

不良女「お、おう……」(急に饒舌になった……)

オタ男「あと、調べてみたら最近までアプリが配信されてたらしくて、そっちにも色んなアニマルガールが……あ、アニマルガールっていうのはいわゆるフレンズって呼ばれてて、最初に出てきたサーバルちゃんとかカバとか動物が女の子になった姿なんですけど、意外と元の動物の特徴とかをよく捉えてデザインされてまして、そういう所も中々……不良女さんも、そう思いますよね!? 久しぶりに何も考えなくて楽しめるいいアニメだと……」

不良女「ちょ、ちょっとがっつき過ぎなんだよ! キモいわ!」ドンッ

オタ男「うわっ!!」ドサッ(突き飛ばされる)

不良女「クソッ!!」タッタッタッ

オタ男「あっ、あのっ! 次回も見ますか!?」

不良女「うるせぇ! 知るか!」タッタッタッ



不良女「なんだよ、いきなりまくし立てやがって……」

不良女(アイツ、アニメの話になるとあんなことになるのかよ……ちょっとこええな)

1週間後の夜、自室にて

不良女「ああ、暇だ……」(ザッピング中)

不良女「ん……」

ヨロシクネ……ウワアアシャベッタアアア!

不良女「あっ……」(この間のアニメ……えっと、けものフレンズだっけ?)

不良女「えっと……アニマルガールがなんとかオタ男が言ってたよな……??」

タカラカ-ニ-ワ-ライワラ-エ-バフレンズ-……

不良女「んん……」ジッ……

タスマニアデビルダゾ-!オカピダゾ-!……

不良女(ほんとに、色んな動物……アニマルガール?が出てくるんだな……なんか、変な感覚だ……)

マ、マママ、マ、マカ、セ……

不良女「なんだコイツ、使えねーロボットだな……」

ワ-イ!タ-ノシ-!……

不良女「はっ!?」

小休止。
プレミアムフライデーで書けるかと思ったけどそもそもプレミアムフライデーが存在しなかった

タメシタイコトガアッテ……


バスシンジャッタ-?……


デンチガナクナッテルミタイ……



不良女(トントン拍子で話が進んでくな……でもそこまで複雑じゃないから見やすいかも……オタ男の言ってたとおりだな)


アイエンキエンイチゴイチエ……


不良女(なんだこのED……OPの盛り上がりとは打って変わって少し不安要素がある……??)

不良女「って! 何真面目に考察したりしてるんだ私は!」



不良女「……んん、暇つぶしにはなるかな……」

翌日の学校

オタ男「不良女さん、見ましたか?」

不良女「え? ああ……なんかまた見ちゃったな……」

オタ男「そこなんですよ! CGであること以外特筆すべきところはないとして普通はみんな視聴をやめてしまうのですが、何故かこのアニメは視聴数が増えているんです! 何故なのか、不良女さんみたいに何故か見てしまうという人が多いのです! 何故か切るのは勿体ないと無意識に視聴を継続してしまう……これがけものフレンズの魔力なのですよ!!」

不良女「……お前、私を恐れなくなったな?」

オタ男「え?」

不良女「もう一度その身体にトラウマを刻んでやろうか?」ボキッボキッ

オタ男「ひ、ひっ……! すみません調子に乗りました!」ビクビク

不良女「……冗談だよ、間に受けんなよ」

オタ男「えっ……」

不良女「……まあ、暇つぶしくらいにはなりそうだから見てやるよ」

オタ男「おお……よ、よろしくお願いします……」ペコッ

不良女「小学生じゃねーんだからさ……よろしくってどういう事だよ……」

短いけど小休止。
最近仕事して寝るだけの生活になってる

1週間後の夜

不良女(ったく、なんだよ。ちょっと寝てたくらいで発狂しやがって、これだから教師は嫌いなんだよ……)パチパチ

不良女(あっ、そろそろけものフレンズの時間か?)パチッ

ココカラロ-プウェイニノリ、ノリ、……

不良女(今週も相変わらずのボスだな……)

ワタ-シハ-ト-キィィィィ!!ナカ-マ-ヲサガシテ-ル-!!!……

不良女「うわっ!?」

ハネガフサフサシテテトッテモキレイデシタ!……

不良女「いや、それ歌の感想じゃないじゃん……」

ウェルカムトゥ-ヨ-コソジャ-パリパ-!!……

不良女「ふぅー、数分の濃密度が凄いな……。でも面白い……」

コノハネハドウブツダッタコロヨリベンリニトベルノ……

不良女「動物? 元々普通のトキだったのか?……」

トキノナキゴエハ、カラスニニタニゴッタコエデ…………

不良女「あーあー、ボス無能だなー……」クスッ

サンドスタ-ニハナゾガオオク……

不良女(うーん、ただ動物をフレンズにする訳じゃないのか? なんだかただ楽しいってだけのアニメじゃないな……)

ハシラ-デ-タベ-ル-ジャパリマ-ン!!!…………

不良女「うわっ! またこの歌かよ!?」

アナタモウタッテミテ、 ハシラ-デ-タベ-ル-……

不良女(かばんちゃん、可愛い……)

ミャッミャッミャッミャッミャアアアアアアアア!!!

不良女(サーバル……死んだな)ナムナム

ファァ-イラッシャ-イ!ヨ-コソ-ジャパリカフェヘ-!!ド-ソド-ゾ-ユックリシテッテ-!!

不良女「うわっ!? 凄い喋り!?」

不良女(ソーラーパネル……だっけ、この建物といい、人間がいそうな雰囲気はあるんだけどなぁ……)

アノ、ヒトツタメシテミタイコトガ……

不良女「あっ、来た……」ワクワク

シタミテ!シタ!コレナラミンナスドオリシナインジャナイ?……

不良女(おおー、ヘリポートみたいなね……! すごい)

ワタ-シハ-ト-キィ-ナカマヲサガシテ-ル-……

不良女「あっ、なんか上手くなってる!?」

コレニノッテフモトマデイドウデキソウダヨ……

不良女「さっきの物置の中に入ってたのか? 非常用のロープウェイか何かかな」

ヤッタ-!……

不良女「おお、やっとバスが……長かったな」

トマレ-!ウゴケ-!ドンッ!アブナイヨ-

不良女「!? いやいや、危ないじゃ済まされないでしょ!?」


不良女「……ふぅ、なんだか疲れが取れるというか、なんというか……」

不良女(これが癒しなのだろうか……ふむ、なんだか奥が深い気がする……?)

翌日の学校

不良女「はぁー、かったりー……」

……デサ、ソレデ…………

不良女「ん? 不良男と不良男2? 何話してんだ?」(聞き耳を立てる)


不良男「やっぱり今期はガヴドロでしょーw」

不良男2「いやいや、このすば2期とメイドラでしょ!」

不良男「メイドラー? カンナが可愛いだけだったなー……切っちゃったぜ。このすばはまあ安定のキャラの可愛さなんだけどさーヴィーネちゃんの可愛さには勝てないね!」

不良男2「おいおいゆんゆんの方がいいだろーwちな俺はガヴドロならサターニャが好きだけどな」

不良男「あーそれはなかなか捨て置けな……」

不良女「おい」

不良男2「あっ……」

不良女「何の話してたんだ?」

不良男「不良女じゃん。最近付き合い悪いけどどしたんだろーなーって話してたわw」

不良女「……そうか、じゃあ」スタスタ


不良男「……ふぅ、危なかった」

不良男2「不良女はアニメ嫌いだもんな……俺達も何となく合わせてオタ男とか虐めてたけどなー……」

不良男「フィギュアを取る時は断腸の思いだったとか言えないしな……」

不良男2「第一、見もしないでキモイキモイ連呼ってどうかと…………」


不良女「…………」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom