「 ガヴドロ 」サターニャ 「 ラフィエルにカエル料理をご馳走するわ! 」 (22)

サターニャ「 …なんて悪魔的な発想なのかしら… 」ゾク

サターニャ 「 一番嫌いな生き物を食べさせるなんて… ククク 」ゾクゾク

サターニャ 「 噂によればカエルって鶏肉と同じ味らしいし 」ゾクゾクゾク

サターニャ 「 あいつも騙されること間違いないわ!! 」ゾクゾクゾクゾク

ーーーー いつもの帰り道ーーーー

サターニャ 「 んー…いないわね…カエル 」キョロキョロ

カエル 「 ゲコ 」ピョンピョン

サターニャ 「 あっ いた! ふふ…いつみても面白い顔してるわね 」パシッ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1493034260

サターニャ 「 でも1匹じゃたりないわね… 」キョロキョロ

カエル共 「 ゲコゲコゲコ 」ピョンピョン

サターニャ 「 いっぱいいた!! 」ダッ

カエル共 「 ゲコゲコゲコ!? 」 ピョンピョンピョンピョン

サターニャ 「 ちょっ!逃げるなって!待ちなさいよー!! 」ダダダ

ーーサターニャ家ーー

サターニャ 「 ふぅ… これだけいれば充分ね! 」フンス

サターニャ 「 …あれ、今思ったけど私…料理なんてした事あったっけ? 」

サターニャ 「 お菓子とかなら多少は実家で教えてもらったけど… 」

サターニャ 「 こんな時こそネットよね! 」スマホポチ

サターニャ 「 カエル料理法っと、」ポチ

サターニャ 「 なになに… まずはカエルを殺して… え、」ブル

サタニキア 「 あ、…そりゃそうか…食べるんだもんね 」

カエル共 「 ゲコゲコゲコゲコ 」

サターニャ 「 いざヤるってなると抵抗あるわね… 」ジー

カエル共 「 ゲコゲコゲコゲコ 」ピョン

サターニャ 「 生き物を[ピーーー]なんてSS級悪魔行為… 魔界から追放も…」ブルブル

サターニャ 「 で、でも今回は食べるためだし…魚みたいなもんよ!! 」

サターニャ 「 カエル共!覚悟しなさいっ!! 」シャキン

カエル共 「 解せぬ 」

ーーーーーーーー

サターニャ 「 はぁ…はぁ… 」

サターニャ 「 終わったわ… なかなか精神的にくるわね… 」

サターニャ 「 さ、さっきのサイトの続きを見ましょう 」ポチポチ

サターニャ 「 えっと… 内蔵を取り出す… ? えぇ… 」ブルブル

サターニャ 「 し、しかたないわね… ふふ ラフィエルの反応が楽しみだわ! 」

ーーーーーーーー

サターニャ 「 んー… やっぱりこの唐翌揚げってのがいいみたいね 」ポチポチ

サターニャ 「 さっそく鍋に油をいれて… 」ドクドク

サターニャ 「 あ、そういえば調理実習の時ガヴリールがやってたわねこれ 」

サターニャ 「 えっと、火をつけて… 」カチ

鍋 「 バチバチバチバチ 」

サターニャ 「 な、なんかすっごく怖いんだけど… 」ドキドキ

サターニャ 「 ここにカエルを入れればいいのね… ゴクリ」ソー

サターニャ 「 えい! 」ポイ

鍋 「 バチバチバチバチ!!!!! 」ブルブル

サターニャ 「 キャっ 」ビクッ

サターニャ 「 …………… 」ブルブル

サターニャ 「 よ、よし… もう出来たかな… 」ソー

サターニャ 「 あれ? なんか… あっ! 」

サターニャ 「 素揚げしてしまった! 」ガーン

ーーーーーーー

サターニャ 「 トラブルはあったけどなんとか唐翌揚げは完成ね… 」

サターニャ 「 まだカエル残ってるけどどうしようかな 」ジー

サターニャ 「 野菜も取らないと身体に悪いわよねー 」

サターニャ 「 野菜炒めみたいなのでいいかしら? 」

サターニャ 「 焼けば鶏肉にしか見えないわよね! 」フンス

サターニャ 「 野菜の切り方なら昔ヴィネットに教わったわ! 」

サターニャ 「 ふんふ~ん♪ 」㌧㌧

サターニャ 「 人参を㌧㌧♪ 」㌧㌧

サターニャ 「 色々混ぜて野菜炒めを作ります~♪ 」ザク

サターニャ 「 !!?!?!? 」ビク

サターニャ 「 痛ったああ!指切ったぁ… うぅ… 」ポロポロ

サターニャ 「 うぅー…とりあえず絆創膏を貼っておきましょう… 」クルクル

ーーーーーーーーー

サターニャ 「 程よく焼けてきたら味付けね… 」ジュー

サターニャ 「 このサイトに書いてる通りに調味料を… 」パラパラ

サターニャ 「 これでいいかしら? いい匂いがしてきたわ 」フンス

サターニャ 「 そうだ!ここで大悪魔翌様が隠し味の……いえ、止めておきましょう 」

サターニャ 「 ラフィエルには美味しく食べて貰いたいし 」

サターニャ「 …え? 」

サターニャ( あれ、私…美味しく食べて貰いたいって… )

サターニャ( ラフィエルには苦手なものを食べて貰って、日頃の仕返しをするんでしょう? )

サターニャ 「 あれ… なんで私…こんなにラフィエルに喜んで欲しい って思ってるんだろ… 」

ーーーーーーーーーー

サターニャ 「 一通りできたわね… ラフィエルを呼びましょう! 」

プルルルルルル ガチャ

ラフィエル 「 サターニャさーん どうしたんですかー? 」

サターニャ 「 ふっふっふ 聞いて驚きなさい!! この大悪魔サタニキア様が直々に夕食を作ってあげたわよ!! 」ドャ

ラフィエル 「え?もう夕食は済ませましたよ? 」

サターニャ 「 えぇぇ!? 」バンッ

ラフィエル 「 冗談ですよ~ 今から行きますね~ 」

ガチャ

サターニャ 「 ……なんだ 嘘かー 良かった 」ホッ

サターニャ( なにが良かったの? ラフィエルに仕返しができるから? それとも…私の料理を楽しく… )

ーーーーーーーーー

ラフィエル 「 こんばんわ~ サターニャさん 」

サターニャ 「 よくきたわね! みなさいこれを!! 」ドーン

ラフィエル( ふふ… サターニャさんの料理ですか… どんな面白おかしな料理なのか… ) ワクワク

ラフィエル 「 !!! 」

ラフィエル 「 す、凄いです… これ全部サターニャさんが!? 」

サターニャ 「 当たり前よ!! 大悪魔なんだからこれくらい当然ね! 」フンス

サターニャ( ラフィエルはこれがカエルって知ったら悲しむわよね… )

サターニャ( なに… この罪悪感みたいな…嫌な気持ち… )

サターニャ( 私はラフィエルと楽しく食事がしたい…嫌われたくない… )ジワ

ラフィエル 「 サターニャさん! 早く食べていいですか? もう我慢できません!いただきます!! 」バッ

サターニャ 「 まってラフィエル!! 」バッ

サターニャ 「 やっぱ食べなくていい… ううん…食べないで… 」ポロポロ

ラフィエル 「 ………… 」

ラフィエル 「 サターニャさん 」

ラフィエル 「 私知ってたんです… 」

ラフィエル 「 カエル…ですよね、 」

サターニャ 「 !!! 」ビクッ

サターニャ 「 な、なんで… 」ポロポロ

ラフィエル 「 帰りに…サターニャさんがカエル持って帰るのを見てましたから… 」

サターニャ 「 そうだったんだ… 」ポロ

サターニャ 「 うぅ…ごめんなさい…」ポロポロ

ラフィエル 「 サターニャさんは私にカエルを食べて欲しいんですか? 」

サターニャ 「 最初は…そう思ってた… いつもの仕返しができるかもって… 」

サターニャ 「 でも… 今はそんな事思ってない… 嫌われたくないから… 」

ラフィエル 「 では… 私にこの料理は食べさせたくないと? 」

サターニャ 「 うん… ごめんなさい… 」

ラフィエル 「 私は食べたいです!! 」

サターニャ 「 !! 」

ラフィエル 「 サターニャさんが… 作ってくれた料理なんです! 」

ラフィエル 「 指まで怪我して… 料理の苦手なサターニャさんが… 私の為に作ってくれました!! 」

サターニャ 「 ら、ラフィエル… 」

ラフィエル 「 確かに最初はイタズラ心があったのかもしれません 」

ラフィエル 「 でも、この料理と今のサターニャさんを見れば… どれだけ私の事を思って作ってくれたのかわかります!!」

ラフィエル 「 私は このサターニャさんの…手料理が食べたいです」ニコ

サターニャ 「 ラフィエル… うぅ…わぁぁぁん!! 」ポロポロ

ラフィエル 「 いただきます サターニャさん♪ 」

サターニャ 「 えっぐ…ぅ… 」グス

サターニャ 「 …うん 」ニコ

ラフィエル 「 ………… 」パク

ラフィエル 「 ………… 」モグモグ

ラフィエル 「 ………… 」ゴクン

ラフィエル 「 … 今まで食べたものの中で… 一番美味しいですよサターニャさん♪ 」ニコニコ

ーーーーーーーーーー

サターニャ 「 ねぇ…ラフィエル? 」

ラフィエル 「 どうしたんですか? 」

サターニャ 「 今日…泊まっていってよ 」

ラフィエル 「 当然そのつもりです♪ 」

サターニャ 「 …それとさ、ラフィエル… 」

ラフィエル 「 はい なんですか?サターニャさん 」

サターニャ 「 わ、私… ラフィエルの事が…/// 」カァァ

ラフィエル 「 ………… 」

ラフィエル 「 私もですよ サターニャさん♪ 」ニコ

終わり

サターニャさんをすこれ?

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