サターニャ「 …なんて悪魔的な発想なのかしら… 」ゾク
サターニャ 「 一番嫌いな生き物を食べさせるなんて… ククク 」ゾクゾク
サターニャ 「 噂によればカエルって鶏肉と同じ味らしいし 」ゾクゾクゾク
サターニャ 「 あいつも騙されること間違いないわ!! 」ゾクゾクゾクゾク
ーーーー いつもの帰り道ーーーー
サターニャ 「 んー…いないわね…カエル 」キョロキョロ
カエル 「 ゲコ 」ピョンピョン
サターニャ 「 あっ いた! ふふ…いつみても面白い顔してるわね 」パシッ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1493034260
サターニャ 「 でも1匹じゃたりないわね… 」キョロキョロ
カエル共 「 ゲコゲコゲコ 」ピョンピョン
サターニャ 「 いっぱいいた!! 」ダッ
カエル共 「 ゲコゲコゲコ!? 」 ピョンピョンピョンピョン
サターニャ 「 ちょっ!逃げるなって!待ちなさいよー!! 」ダダダ
ーーサターニャ家ーー
サターニャ 「 ふぅ… これだけいれば充分ね! 」フンス
サターニャ 「 …あれ、今思ったけど私…料理なんてした事あったっけ? 」
サターニャ 「 お菓子とかなら多少は実家で教えてもらったけど… 」
サターニャ 「 こんな時こそネットよね! 」スマホポチ
サターニャ 「 カエル料理法っと、」ポチ
サターニャ 「 なになに… まずはカエルを殺して… え、」ブル
サタニキア 「 あ、…そりゃそうか…食べるんだもんね 」
カエル共 「 ゲコゲコゲコゲコ 」
サターニャ 「 いざヤるってなると抵抗あるわね… 」ジー
カエル共 「 ゲコゲコゲコゲコ 」ピョン
サターニャ 「 生き物を[ピーーー]なんてSS級悪魔行為… 魔界から追放も…」ブルブル
サターニャ 「 で、でも今回は食べるためだし…魚みたいなもんよ!! 」
サターニャ 「 カエル共!覚悟しなさいっ!! 」シャキン
カエル共 「 解せぬ 」
ーーーーーーーー
サターニャ 「 はぁ…はぁ… 」
サターニャ 「 終わったわ… なかなか精神的にくるわね… 」
サターニャ 「 さ、さっきのサイトの続きを見ましょう 」ポチポチ
サターニャ 「 えっと… 内蔵を取り出す… ? えぇ… 」ブルブル
サターニャ 「 し、しかたないわね… ふふ ラフィエルの反応が楽しみだわ! 」
ーーーーーーーー
サターニャ 「 んー… やっぱりこの唐翌揚げってのがいいみたいね 」ポチポチ
サターニャ 「 さっそく鍋に油をいれて… 」ドクドク
サターニャ 「 あ、そういえば調理実習の時ガヴリールがやってたわねこれ 」
サターニャ 「 えっと、火をつけて… 」カチ
鍋 「 バチバチバチバチ 」
サターニャ 「 な、なんかすっごく怖いんだけど… 」ドキドキ
サターニャ 「 ここにカエルを入れればいいのね… ゴクリ」ソー
サターニャ 「 えい! 」ポイ
鍋 「 バチバチバチバチ!!!!! 」ブルブル
サターニャ 「 キャっ 」ビクッ
サターニャ 「 …………… 」ブルブル
サターニャ 「 よ、よし… もう出来たかな… 」ソー
サターニャ 「 あれ? なんか… あっ! 」
サターニャ 「 素揚げしてしまった! 」ガーン
ーーーーーーー
サターニャ 「 トラブルはあったけどなんとか唐翌揚げは完成ね… 」
サターニャ 「 まだカエル残ってるけどどうしようかな 」ジー
サターニャ 「 野菜も取らないと身体に悪いわよねー 」
サターニャ 「 野菜炒めみたいなのでいいかしら? 」
サターニャ 「 焼けば鶏肉にしか見えないわよね! 」フンス
サターニャ 「 野菜の切り方なら昔ヴィネットに教わったわ! 」
サターニャ 「 ふんふ~ん♪ 」㌧㌧
サターニャ 「 人参を㌧㌧♪ 」㌧㌧
サターニャ 「 色々混ぜて野菜炒めを作ります~♪ 」ザク
サターニャ 「 !!?!?!? 」ビク
サターニャ 「 痛ったああ!指切ったぁ… うぅ… 」ポロポロ
サターニャ 「 うぅー…とりあえず絆創膏を貼っておきましょう… 」クルクル
ーーーーーーーーー
サターニャ 「 程よく焼けてきたら味付けね… 」ジュー
サターニャ 「 このサイトに書いてる通りに調味料を… 」パラパラ
サターニャ 「 これでいいかしら? いい匂いがしてきたわ 」フンス
サターニャ 「 そうだ!ここで大悪魔翌様が隠し味の……いえ、止めておきましょう 」
サターニャ 「 ラフィエルには美味しく食べて貰いたいし 」
サターニャ「 …え? 」
サターニャ( あれ、私…美味しく食べて貰いたいって… )
サターニャ( ラフィエルには苦手なものを食べて貰って、日頃の仕返しをするんでしょう? )
サターニャ 「 あれ… なんで私…こんなにラフィエルに喜んで欲しい って思ってるんだろ… 」
ーーーーーーーーーー
サターニャ 「 一通りできたわね… ラフィエルを呼びましょう! 」
プルルルルルル ガチャ
ラフィエル 「 サターニャさーん どうしたんですかー? 」
サターニャ 「 ふっふっふ 聞いて驚きなさい!! この大悪魔サタニキア様が直々に夕食を作ってあげたわよ!! 」ドャ
ラフィエル 「え?もう夕食は済ませましたよ? 」
サターニャ 「 えぇぇ!? 」バンッ
ラフィエル 「 冗談ですよ~ 今から行きますね~ 」
ガチャ
サターニャ 「 ……なんだ 嘘かー 良かった 」ホッ
サターニャ( なにが良かったの? ラフィエルに仕返しができるから? それとも…私の料理を楽しく… )
ーーーーーーーーー
ラフィエル 「 こんばんわ~ サターニャさん 」
サターニャ 「 よくきたわね! みなさいこれを!! 」ドーン
ラフィエル( ふふ… サターニャさんの料理ですか… どんな面白おかしな料理なのか… ) ワクワク
ラフィエル 「 !!! 」
ラフィエル 「 す、凄いです… これ全部サターニャさんが!? 」
サターニャ 「 当たり前よ!! 大悪魔なんだからこれくらい当然ね! 」フンス
サターニャ( ラフィエルはこれがカエルって知ったら悲しむわよね… )
サターニャ( なに… この罪悪感みたいな…嫌な気持ち… )
サターニャ( 私はラフィエルと楽しく食事がしたい…嫌われたくない… )ジワ
ラフィエル 「 サターニャさん! 早く食べていいですか? もう我慢できません!いただきます!! 」バッ
サターニャ 「 まってラフィエル!! 」バッ
サターニャ 「 やっぱ食べなくていい… ううん…食べないで… 」ポロポロ
ラフィエル 「 ………… 」
ラフィエル 「 サターニャさん 」
ラフィエル 「 私知ってたんです… 」
ラフィエル 「 カエル…ですよね、 」
サターニャ 「 !!! 」ビクッ
サターニャ 「 な、なんで… 」ポロポロ
ラフィエル 「 帰りに…サターニャさんがカエル持って帰るのを見てましたから… 」
サターニャ 「 そうだったんだ… 」ポロ
サターニャ 「 うぅ…ごめんなさい…」ポロポロ
ラフィエル 「 サターニャさんは私にカエルを食べて欲しいんですか? 」
サターニャ 「 最初は…そう思ってた… いつもの仕返しができるかもって… 」
サターニャ 「 でも… 今はそんな事思ってない… 嫌われたくないから… 」
ラフィエル 「 では… 私にこの料理は食べさせたくないと? 」
サターニャ 「 うん… ごめんなさい… 」
ラフィエル 「 私は食べたいです!! 」
サターニャ 「 !! 」
ラフィエル 「 サターニャさんが… 作ってくれた料理なんです! 」
ラフィエル 「 指まで怪我して… 料理の苦手なサターニャさんが… 私の為に作ってくれました!! 」
サターニャ 「 ら、ラフィエル… 」
ラフィエル 「 確かに最初はイタズラ心があったのかもしれません 」
ラフィエル 「 でも、この料理と今のサターニャさんを見れば… どれだけ私の事を思って作ってくれたのかわかります!!」
ラフィエル 「 私は このサターニャさんの…手料理が食べたいです」ニコ
サターニャ 「 ラフィエル… うぅ…わぁぁぁん!! 」ポロポロ
ラフィエル 「 いただきます サターニャさん♪ 」
サターニャ 「 えっぐ…ぅ… 」グス
サターニャ 「 …うん 」ニコ
ラフィエル 「 ………… 」パク
ラフィエル 「 ………… 」モグモグ
ラフィエル 「 ………… 」ゴクン
ラフィエル 「 … 今まで食べたものの中で… 一番美味しいですよサターニャさん♪ 」ニコニコ
ーーーーーーーーーー
サターニャ 「 ねぇ…ラフィエル? 」
ラフィエル 「 どうしたんですか? 」
サターニャ 「 今日…泊まっていってよ 」
ラフィエル 「 当然そのつもりです♪ 」
サターニャ 「 …それとさ、ラフィエル… 」
ラフィエル 「 はい なんですか?サターニャさん 」
サターニャ 「 わ、私… ラフィエルの事が…/// 」カァァ
ラフィエル 「 ………… 」
ラフィエル 「 私もですよ サターニャさん♪ 」ニコ
終わり
サターニャさんをすこれ?
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