夜

俺「ただいま～」

メリー「うぅ……ぐすっ…帰ってくるの遅すぎっ！」ｸﾞｼｸﾞｼ

俺「メリーさんの為に、今日は特別なゲストを連れてきたよ！」

メリー「特別なゲスト！？それより私を助けなさいよ！」

俺「紹介する、近所の海岸で拾ってきた、無数の手さんだ」

無数の手「……」ｳﾖｳﾖ

メリー「い゛や゛あ゛あ゛あ゛！゛！゛！゛近゛寄゛ら゛な゛い゛で゛！゛！゛！゛」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

俺「同じ都市伝説の仲間だろ？仲良くしろよ」

無数の手「……」ｳﾖｳﾖ

メリー「マ゛マ゛ー゛！゛！゛助゛け゛て゛っ゛！゛！゛！゛」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

俺「ほれ、ここがええんじゃろ？」ｺﾁｮｺﾁｮ

無数の手「……」ｳﾖｳﾖ

メリー「やっ///やめってってばっ！くすぐったいからっ///」

無数の手「！！！！」ｶﾞｼｯ

メリー「ひゃっ！？ど、どこ触ってんのよ！！///」

俺「無数の手さんは、海で溺れた可哀想な人たちの怨霊だからな」

俺「少なからず、童貞のまま死んでしまった人たちもいるんだ」

メリー「っ！？」

俺「陵辱されることもあるだろうけど、我慢しろよ？」

俺「無数の手さんが成仏するためだっ！！」

数分後

メリー「ぁへ……ぁへ……」ｸﾀｧ

俺「とんだメスイキビッチだぜ」

俺「でも、メリーさんの努力の甲斐あってか…無数の手さんは未練がなくなったようだ」

無数の手「……ｱﾘｶﾞﾄ……ｺﾚﾃﾞ…」ｼｭﾜ

メリー「無数の手が……消えた？」

俺「そうだ…自己紹介が遅れたな」

俺「俺は俺！彷徨える幽霊や、怨霊を成仏させる仕事を生業としている」

俺「お前にも協力してもらうからな」ﾆｯｺﾘ

メリー「い゛や゛だ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！゛！゛！゛！゛！゛！゛！゛！゛！゛！゛」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

俺「うるせえ！お前の体を作ってこれからしっかり仕事をこなしているからな！」

メリー「゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！゛！゛！゛！゛！゛！゛！゛！゛！゛！゛」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

作って→使って

いるからな→いくからな

誤字がひどい・・・これも怨霊の仕業なのね

翌日

俺「今日は仕事が3件ほど入ってるからな～」

俺「メリーさんの体を酷使することになるけど、許してくれよな～」

メリー「この変態っ！」ｷｯ

俺「人のこと追いかけて、後ろに現れようとするストーカー気質の都市伝説がよく言うぜ！」

俺「お前の方が俺からして見ればよっぽど変態だ」

俺「さて……成仏させるのは、くねくねさん、ベッドの下の男さん、ターボばあちゃんの三名な」

俺「まずはくねくねさんからだ！」

くねくね「～～～～」ﾍﾟｺﾘ

俺「くねくねさんをあまり見つめると、精神に障害をきたす恐れがあるから気をつけろよ」

メリー「それは先に言いなさいよ！」

俺「すまんすまん」

俺「さて、くねくねさんは、悲しい性を背負った都市伝説だ…その性質上、人間と触れ合うことができなかったらしい」

俺「だから、メリーさんと接触すればそれで満足だそうだ」

メリー「は、早く終わらせてよねっ！」

くねくね「～～～～♪」ｸﾈｸﾈ

メリー「んっ…///なんだか、ひんやりしてて気持ちいいわね///」

くねくね「♪♪♪♪」ｼｭﾜｯ

メリー「消えた…せっかく気持ちよかったのに…」ｼｮﾎﾞﾝ

俺「次はベッドの下の男さんだ」

ベッドの下の男「よ、よろしくお願いします…」

俺「こいつはかくれんぼの最中に、保健室のベッドの下に隠れていたら」

俺「そのまま見つけて貰えずに、死んでいったぼっちの怨霊だ」

俺「たまに自分を見つけてくれなかった女子生徒の家のベッドの下でいたずらする悪趣味な変態でもある」

ベッドの下の男「すみません……」

俺「そろそろ飽きてきたし成仏したいとのことで依頼がきた」

メリー「どうしてさっきから、ベッドの下から出てこないの…」

ベッドの下の男「すみません…出たくても、出られないんです」

メリー「難儀なものね」

俺「女性に可愛い声で『お兄ちゃん、みぃ～つけた♪』って言ってもらえば良いそうだ」

俺「メリーさん、頼んだぞ」

メリー「はぁ……お兄ちゃん、みぃ～つけた♪」

ベッドの下の男「ありがとうございます！」ｼｭﾜｯ

俺「これで2件目の依頼も完了だな」

俺「最後はターボあちゃんだ」

ターボばあちゃん「よろしくねぇ」

俺「ターボばあちゃんは優しい幽霊でな」

俺「たまに、高速道路で逆走してるお年寄りっているだろ？」

俺「その前に現れては、正しい道を指摘してあげていたらしい」

俺「元の道に戻るまで追いかけていたら、いつの間にかターボばあちゃんという都市伝説になっていたそうだ」

メリー「凄いわね…」

ターボばあちゃん「儂は過去に、逆走して子供を死なせてしまってな…」

ターボばあちゃん「その所為で悔いても悔やみきれず、幽霊になったんじゃ」

ターボばあちゃん「儂のような過ちは二度と繰り返してはならん」

ターボばあちゃん「そう思って、逆走するお年寄りを助けていたんじゃ」

メリー「で、依頼の内容は？」

俺「老婆の小言を、聞いてほしいだそうだ」

ターボばあちゃん「ありがとう…儂はもう疲れた…成仏するよ」ｼｭﾜ

メリー「消えた……」

休憩
この間もずっとメリーさんは壁に埋まっています

俺「これで、今日のお仕事終わりっ！」

俺「あー疲れた疲れた……」ｸﾞﾀｧ

メリー「アンタ何もしてないじゃない！主にあたしが仕事したんでしょ！」

メリー「でも、都市伝説って人間味に溢れているのね」

メリー「なんだか拍子抜けだわ」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

俺「都市伝説は人間が考えた物だぞ？それに幽霊だって元は人間だ」

俺「人間味に溢れていても当然だよ」

メリー「確かに…で、元人間のあたしを一体いつになったら助けてくれるのかしら？」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

俺「うるせえ！成仏させるぞ！」

メリー「そ、それは嫌よ！私はまだいっぱいやりたいことがあるんだからっ！」

俺「おう、じゃあ黙って俺の言うことを聞くんだな」ﾎﾞﾛﾝ

メリー「卑怯者…！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

一旦終了

メリーさんって「元人形」じゃなかったっけ……？

>>15
大変申し訳ございません
責任を取って切腹します

元人間のあたしをは無視して、どうぞ

翌日

俺「ふざけんな！朝早くから大家に怒られたじゃねえか！」

俺「日中は大人しくしてろよ」

メリー「や、やだっ！！」

俺「ギャグボール咥えさせとくか」ﾁｬｯ

メリー「うー！うっー！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

数時間後

俺「紹介しよう、こっくりさんだ」

10円玉「」

メリー「は？」

俺「こっくりさんは狐の低級霊だが、都市伝説業界だとトップレベルに知名度が高いよな」

俺「そんなこっくりさんにも悩みがあるらしい」

俺「こっくり占いで10円玉に取り憑く事が窮屈で嫌になったんだとさ」

メリー「ってことは、今この10円玉にこっくりさんが取り憑いてるの？」

俺「そうだ」

10円玉「」

メリー「ふーん…」

俺「一度でいいから、10円玉以外に取り憑いてみたいらしい」

俺「ということで、メリーさんに白羽の矢が立った」

メリー「はあ！？私に取り憑くのっ！？嫌よそんなのっ！」

俺「もう遅い！！こっくりさん今だ！！」

メリー（こっくりさん）「こ～ん♪」

メリー（こっくりさん）「やっぱり人間の体が一番こん♪これで満足こん♪」ｼｭﾜ

俺「あかんっ！メリーさんも消えて行く！！」ｼｭﾊﾞ

メリー「」

俺「危なかった……御札が無ければ即死だった」

数時間後

メリー「アンタの所為で私、消えかけたじゃない」

メリー「それにこの御札何？ダサいし、邪魔だから剥がすわよ」ﾍﾞﾘｯ

俺「あっ……」

メリー「消える！消える！」ｼｭﾜ

俺「その御札剥がしちゃったら成仏するから気をつけてね」

メリー「ふざけんな！！！！」ﾍﾞﾀｯ

メリー「足なくなっちゃった……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

俺「多分、霊力が回復したら自然と生えてくるから大丈夫だよ」

メリー「いつまで御札、剥がせないの？」

俺「霊力が完全に回復するまで、かな」

メリー「はぁ……それまで、御札つけてキョンシーみたいに過ごさなくちゃいけないのね…」