またオルタナティブガールズのSSです。
前回書いたのはこちらです↓
【オルタナティブガールズSS】朝比奈乃々「あ、キャプテン!」
【オルタナティブガールズSS】朝比奈乃々「あ、キャプテン!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1490375307/)
ストーリー的には繋がりはないので特に読まなくても大丈夫です。
それと、今回は内容がちょっとアレなので読む際はお気をつけください。エロはありません。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1490455315
ある日、ラウンジのキッチンにて、
メロ「うわあぁぁぁーーーーーー、離すメロ!!」ジタバタ
水島愛梨「さて、あとは油を沸かしてメロを天ぷら粉にまぶすだけだね!」
西園寺玲「ふふ、出来上がりが楽しみですわね」
メロ「やめるメロォォォーーーーー!!」
キャプテン「……何してんの、二人して」
愛梨「あ、キャプテン! メロを天ぷらにしようと思ってね」
玲「この日のためにわざわざ実家から油と天ぷら粉を取り寄せましたの」
メロ「うわ、キャプテン助けてメローーーー!!」ジタバタ
キャプテン「えっと……どこから突っ込めばいいんだ。とりあえず、どうしてメロを天ぷらにしようと思ったんだ。いや、今現在進行形でメロが縛られて天ぷら粉まぶされて油の中へ放り込まれる寸前に見えるんだけど」
メロ「ひどいメロ、メロを天ぷらにしても美味しくないメロ!!」
愛梨「もう~メロうるさい!メロはおとなしく天ぷらにされればいいんだよ!」
玲「そうですわ、サクッとジューシーに仕上げてあげますわ」
メロ「いやメロぉぉぉーーーーー!!」
キャプテン「……いや、だからさ、なんでメロを天ぷらにしようって話になったの」
愛梨「えっと、それはね____」
____事の起こりはキャプテンがラウンジを訪れる数時間前、愛梨と玲はテレビを観ていた。
テレビ『今日のお料理は誰でも簡単にできる天ぷらを紹介します』
愛梨「料理番組か、たまにはこういうのも観てみようかな」
玲「お料理ですか。まあ淑女たるもの料理の一つも覚えなければなりませんわね」
テレビ『用意するのは揚げ油に天ぷら粉……それと今回は季節に合わせた旬な食材であるこの白い魚身を使いたいと思います』
愛梨「うわ、すっごいよ! 本当に真っ白じゃん」
玲「随分とこだわった食材を使っているのですわね。最近のお料理番組は庶民向けといえど侮れませんわね」
テレビ『このように揚げたあとは余分な油を落として、綺麗に盛り付けて完成です』
愛梨「うわぁーー、超美味しそうじゃん! こんな天ぷら作ってみたいな」
玲「でも、あんなに白くて綺麗な食材、そう簡単に手に入らないと思いますわよ」
テレビ『ちなみに、同じように白くて生きの良い食材なら美味しく天ぷらを作ることができます!』
愛梨、玲「「なぬっ!?」」
テレビ『近くに白くて生きの良くて、そして語尾が特徴的な生き物がいたら大体は天ぷらに出来るので是非とも試してみてくださいね。それでは今週のお料理コーナーはここまで、次は占いのコーナーです____』
玲「……今の、聞きまして?」
愛梨「うん。白くて語尾が特徴的って……いや、まさかね」
玲「そうですわね。あまりにも都合がよろし過ぎですわね」
テレビ 『今週の占いです。しし座とふたご座の今日のラッキーカラーは白、ラッキー料理は天ぷら、ラッキーアニマルは白い生き物です』
愛梨「白い……」
玲「生き物……」
メロ「メロ? 二人して一体何してるメロ?」
愛梨、玲「「あっ……」」
メロ「メロ?」
_________________
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愛梨「____と、いうわけよ!」
キャプテン「……ごめん、理不尽すぎないか、それ」
メロ「そうメロ、早く助けて欲しいメロぉぉーーーー!!」ジタバタ
玲「往生際が悪てよ? さあ、観念なさい」
メロ「うえぇぇぇぇぇぇーーーーーーーんんん!!」
キャプテン「まあ待て二人とも! メロを天ぷらにするだなんてどう考えてもおかしいだろ」
メロ「キャプテン……///」ウルウル
愛梨、玲「「キャプテン……」」シュン
キャプテン「ひょっとしたら、天ぷらよりももっといい調理方法があるかもしれないぞ!」
メロ「裏切り者ーーーーーー!!」
こうして、メロは何にして食べるのが美味しいのか議論することになった。
メロ「イヤメロ、離すメロ、誰か助けてメロォォォーーーーーー!!」ジタバタ
玲「では、これよりメロは一体何にして食べるのが美味しいのか、議論したいと思いますわ」
愛梨「てかさ、今更なんだけどメロって食べても害とかないの?」
キャプテン「本当に今更だな。天ぷらにしようとしてたのに」
愛梨「いやぁ~、つい調子乗っただけだし。まあアレだよね、火に通して焼けば大丈夫だよね」
キャプテン「まあメロも人間の食べるものを普通に食べるからな」
玲「では、天ぷら以外に何が良いのか考えましょう」
ガチャ
広瀬こはる「やっぱりシュークリームだよ~」
キャプテン「シュークリームか……って、それはただこはるが食べたいだけじゃないのか? 本当にシュークリーム好きだよな」
愛梨「なるほど、天ぷらみたいな主食になりそうなものもいいけど、甘いデザートも捨てがたいよね」
玲「食後や間食にいいかもですわね」
メロ「メロは甘くないし、それ以前に美味しくないメロ~~!」
こはる「ふぇっ、そうかな~? 白くて丸いからシュークリームにぴったりだと思うよ」
メロ「むむ、こはるに言われたくないメロー!」
こはる「ひどいよぉ~~!」
キャプテン「まあまあ落ち着いて、シュークリームだけどこはるは普段からシュークリーム作り上手いからメロを材料にしても上手くいくんじゃないのか」
こはる「えへへ、やったぁーー!」
メロ「イヤメロ、食べないでメローーーー!!」
愛梨「ちょっと待った! メロは一匹しかいないんだよ、それなのに全部シュークリームにしちゃうのってなくない!?」
玲「そうですわ、他にも可能性があるかもしれませんし」
キャプテン「確かに、そう言われると……」
こはる「たくさん作れると思ったのにぃ……」
メロ「メロは貴重メロ、絶滅危惧種メロ、だからメロのことを食べようとするなんて罰当たり____」
こはる「あっ、そうだ~、えいっ!」
ブチッ
キャプテン「えっ…………」
メロ「ギャァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーー」
こはる「えへへっ、しっぽだけもらうね」ポタポタ…
キャプテン「うわ、メロのしっぽが引き千切られた! 血がポタポタ垂れてるけど大丈夫なのか!?」
愛梨「まあ私たち、元々メロのことを天ぷらにしたかったわけだし別に気にしないかな」
玲「ええ、少々血生臭いですけど」
メロ「うえぇぇぇーーーん、ひどいメロォ~~」? 。゚(゚´Д`゚)゚。
こはる「とりあえずしっぽだけでシュークリームを試しに作ってみるね~。それじゃみんな、出来たら呼ぶから楽しみに待っててね~」
愛梨「あ、行っちゃった」
玲「まあ甘いものという選択肢が一つ増えたところで、次は何にしましょうか」
メロの残りの肢体:頭部、胴体、右手、左手、右脚、左脚
ガチャ
天堂真知「茶道部の活動の時に使いたいから、和菓子にしてもいいだろうか?」
キャプテン「今度は真知か。そういえば真知は茶道部だったな」
愛梨「でもさ、和菓子って結局お菓子だからシュークリームとかぶるんじゃない?」
玲「いえ、和と洋というところで差別化ができるのではなくて?」
キャプテン「ま、メロの部位はまだ余裕あるし、一つ持ってってもいいぞ」
真知「そうか、なら遠慮なく」
メロ「や、やめるメロォォォ………」
真知「せいやッ!!」
ブチッ、ブシャァァァァァーーーーーーーーー!!
メロ「グアァァァァァァァァーーーーーーーーーーーー」
キャプテン「うわ、真知が思いっきり右腕を引き抜いたと同時に返り血が!」
愛梨「ちょ、メロってば! ラウンジが血でびしゃびしゃじゃん!」
玲「お掃除が大変ですわ」
真知「活きのいい右腕だ、ではありがたくいただくぞ」
メロ「ヒック……うぅぅ、あんまりメロ……」
残り:頭部、胴体、左手、右脚、左脚
桃井日奈「ボクは左手がほしいです」
キャプテン「よし、持ってけ!」
日奈「はいっ!」
ブチンッ
メロ「ンガァァァァァァァァーーーーーーーーーーーー!!」
玲「メロの顔が険しいどころかもはや別の生き物みたくなってますわね」
キャプテン「ところで、その左手は何に使うつもりなんだ?」
日奈「キノコのソテーを作ろうと思うんですけど、隠し味になるかなって」
愛梨「なるほど、楽しみだね!」
残り:頭部、胴体、右脚、左脚
橘直美「たこ焼きならぬ"メロ焼き"作るから左脚貰うわ」
我妻恋「ダーリン、北海道の実家から野菜が届いたから野菜カレーを作るつもりなんだけど、具材の足しにしたいから右脚ちょうだい~」
悠木美弥花「私はほっけの開きならぬ"メロの開き"にチャレンジするから胴体がいいな」
キャプテン「よし、持ってけ泥棒!」
直美「ほなっ!」ブチン
恋「ほいべさっ」ブチン
美弥花「えいっ!」ブチン
メロ「ッ!? ヒグッ……★♪¥$#●◎……………」
シーン
キャプテン「メロがついに動かなくなったぞ」
玲「まあ、頭部のみになりましたから当然ですわね」
愛梨「うわぁ……、改めてみるとグロいね……」
キャプテン「とりあえずおさらいすると、シュークリームに和菓子にキノコのソテーの隠し味、それからメロ焼き、カレー、メロの開き、か」
愛梨「こうして挙げてみると結構バリエーションあるじゃん」
玲「さて、この余った頭部は何にしましょう?今更天ぷらにするのも気が引けますし、棄てるのも勿体無いですわね」
キャプテン「そうだな、せっかくだし俺たちでこのメロだったものの頭部を使って何か作ろうか」
愛梨「オッケー」
玲「そうですわね」
こうしてキャプテンと愛梨と玲は、メロだったものの頭部を使って料理をすることにした。
それからしばらくして____、
こはる「メロのしっぽを生地に練り込んだシュークリーム、出来たよぉ~~!」
真知「私も、茶道部の活動に使えそうな和菓子が作れた。余ったからみんなで食べてくれ」
日奈「ソテーの隠し味にメロの左手を使ってみたけど、なかなかコクがあって美味しく出来たと思います」
直美「ウチはメロ焼きを使ってみたでぇーー!」
恋「ダーリン、愛情込めて作ったよ」
美弥花「メロの開き、なんとか完成したけど、やっぱりほっけの方がいいや。えへへっ」
愛梨「すっごーい! みんな豪華じゃん!」
玲「一気に華やかになりましたわね」
キャプテン「今夜はご馳走だな、せっかくだし学園中のみんなを呼んで盛大にやるか」
みんな「おぉぉーーーー!!」
こうして、この日は学園で盛大にメロ料理のパーティをすることになりました。
そして夜、
理事長「いやーー、まさかメロにこんな使い道があったなんてな」
キャプテン「物は試しですね」
有村詩音「キャプテン、私たちは外出してたので料理が出来なかったんですけどお土産を買ってきました」っ
織宮結衣「これ、駅前の店で特売で売ってたメロン。メロの好物」
キャプテン「ありがとう二人とも、さあ、二人も今日はたくさんメロ料理を味わってくれ」
詩音、結衣「「はーーい」」
柊つむぎ「お兄ちゃん、メロはどこに行っちゃったの?」
キャプテン「つむぎ……メロはメロ、俺たちの心の中で永遠に生き続けている。だからメロがいようがいまいが気にすることないさ」
つむぎ「う~ん……よくわかんないけどまあいいか!」
真野桜子「どうせなら桜子もメロのこと料理してみたかったなぁ~」
キャプテン「わかったよ、今度養殖用のメロを買ってきておくから。味は天然のメロに劣るかもしれないけど」
桜子「本当に、やったぁーー!」
サッーーーー
朝比奈乃々「みなさん、美味しいアイスティーが入りましたよ」
キャプテン「よし、それじゃみんな……カンパーーイ!!」
みんな「カンパーーーーーイ!!」
こうして、妃十三学園の一同は楽しい楽しいメロパーティーで盛り上がりました。
ありがとうメロ____
そして……
さよならメロ______
リロ「次はリロの番じゃ……」((((;゚Д゚))))))
終わり
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