一ヶ月後

社畜「しゃっちく、しゃっちく…」

社長「お、社畜じゃないか。どうだ？仕事には慣れたか？」

社畜「ちくぅ」

社長「はは、まあ頑張れ！」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

社畜「しゃ…///」

社長「そろそろ本格的な仕事を任せることになるけど、お前ならできるはずだ。期待してるぞ」

社長「しゃちくぅ！」

社長と社畜紛らわしくて死にたい

三ヶ月後

社畜「しゃあ…」ﾊｧ

社長「随分と仕事を任されてるみたいじゃないか。お前もすっかり一人前になったな」

社畜「……」

社長「ん？どうした」

社畜「しゃちくちくちくしゃっちく」

社長「なに？残業代？」

社畜「ちくちく」

社長「……」

社畜「…ちく？」

社長「　あるわけねぇだろんなもん　」

社畜「」ﾋﾞｸｯ

社長「お前まだ四ヶ月しか経ってねぇ分際で残業代せがむとかなに考えてんだ？」

社畜「ちくぅ…っ」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

社長「でも毎日夜中まで残ってるだぁ？それはお前の仕事を進める手が遅ぇからだろうがよぉ！ああ！？」

社畜「……ちくしゃち」

社長「ふん…拾ってやったんだから恩はちゃんと返してもうぞ。いいな？」

社畜「しゃ…」

二ヶ月後

社長（以外といい拾いもんだったな。ちゃんと命令通り働くしあんなの手放すなんて馬鹿のやることだぜ）

社長「…さーて、死なれても困るしそろそろ今月の休みとらせてやるか！ま、一日だけだがな」




社長「ん…おい、社畜はどこいきやがった」

部長「社長…それどころじゃありません！」

社長「あ？……は！？　こ、これ…どういうことだ！？」

部長「いや、つい先程わかったことでして…私にもさっぱり」

社長「バカ野郎！これが本当ならうちの会社は終いだぞｯ！？」ﾀﾞﾝｯ!

部長「ひっ…す、すぐに調べさせます！」




社長「クソっ、クソ…！」ｶｻ…

社長「…ん？なんだこれ」



【退職届】



社長「……！」

社長「アイツ……そうか」


社長（社畜…お前は捨てられたんじゃなくて…）



部長「しゃ、社長……やはりこの件……」

社長「…………」





社長（自ら会社を捨てて、捨て社畜になったのかーーー）