前川みく「ねぇ、Pチャン。覚えてる?」 (35)

遅ればせながら、みくと一緒に誕生日を振り返ったり、お祝いしたりするお話です

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ねぇ、Pチャン覚えてる?

事務所にきてから半年も経ってなかった頃、最初の誕生日を迎えたんだよね。
あの頃のみくは……まだ「お客さん」って感じだったかにゃ?
みんなに負けないぞー、って気負ってたし、また失敗したらどうしよう、って不安だったんだ。

それにね、Pチャンに無理言って事務所に入れてもらったから、緊張してたんだ。

……え? 無理に入れたわけじゃない?
にゃふふ、もちろん、今なら分かるにゃ。
ありがとね、Pチャン♪

でもね、あの頃のみくはまだそんなこと分からなかったんだ。
だから、そんなときにPチャンがみくの誕生日をお祝いしてくれて凄く嬉しかったの!

P「みくー、ちょっと会議室まで来てくれ」

みく「わ、わかったにゃ」

みく「……うぇ、みく、なにかしちゃったかな?」

ちひろ「ふふ、いいえ、そんなことないですよ」

みく「ち、ちひろさん?! き、聞いてた?」

みく「っていうか、ちひろさんは何か知ってるのかにゃ?」

ちひろ「ええ。でも、行ってみてのお楽しみです。ふふふ、いってらっしゃ♪」

みく「……ちひろさん、なんでにやにやしてるの?」

ちひろ「にこにこです!!」

コンコン

『どうぞー』

ガチャ

みく「失礼しまー……?!」

パンパーン

P「みく、お誕生日おめでとう!!」

みく「うにゃっ! Pチャン、みくの誕生日覚えててくれたのー?! ありが――」

みく「ん? ど、どうしたのその格好?」

P「せっかくの誕生日だし盛り上げようと思ってな!」

みく「え、鼻眼鏡と三角帽子が? せめてそこは猫耳じゃないの? ん~?」

P「す、すみましぇん……」

ちひろ「ほらー、案の定みくちゃんが微妙な顔してるじゃないですか」

みく「あ、ちひろさんも!」

P「んー、絶対いいと思ったんだけどなぁ」

みく「えぇ、Pチャンのなかでみくはどんな子になってるの……」

ちひろ「ふふふ、プロデューサーさんなりに頑張って考えたみたいですから、あまり責めちゃだめですよ♪」

P「あ、ずるいですよ! そうやって自分は大らかですー、みたいな顔して! ちひろさんが変なコスプレしようとしてたの知――」

ちひろ「な ん で す か ?」

P「な、なんでもにゃいです……」

ちひろ「みくちゃん、お誕生日おめでとうございます♪ プレゼントは……後にしますね」

みく「ちひろさんもありがとにゃ! でも、後ってなんで?」

ちひろ「ふふふ、プロデューサーさん、後はお願いしますね♪」

P「あー、みく」

みく「な、なーに?」

P「えっと、誕生日おめでとう。改めて言うけど、みくがうちに来てくれてよかった」

P「最初はいきなり押しかけてきて戸惑ったけど、あの時、みくを迎えてよかったって思ってるよ」

みく「Pチャン……」

みく「ううん。Pチャン、みくこそありがとにゃ」

みく「誕生日覚えていてくれたことも、みくを拾ってくれたことも、全部、全部っ!」

みく「……その、本当に嬉しいにゃ」

みく「にゃふふ、Pチャンは本当にみくのこと大切にしてくれるよね♪」

みく「みくね、Pチャンを信じてついてきて本当によかったと思ってるにゃ!」

P「ははは、そう言ってくれるとありがたいな。まあ、まだまだこれからだけどな」

みく「もっちろん! Pチャンと一緒にいっぱいいーっぱいお仕事するんだもん!」

みく「……でも、その前に~?」

P「その前に?」

みく「お祝いにどこか連れて行ってほしいにゃ!」

みく「……だ、ダメかにゃ?」

P「あはは、もちろん大丈夫だよ。というか元よりそのつもり」

みく「! ほ、ほんと? さっすがPチャン!」

P「ふふふ。よし、寿司行くぞ!!」

みく「おー!……って、え、え?」

このあとギャーギャー言いながらPチャンとじゃれたのも、全部楽しい思い出にゃ。
なんだかね、Pチャンに迎え入れてもらってるんだな、って思ったらみーんな楽しくなっちゃったんだ♪

あの頃のみくは、まだ少し不安だったから。
だからね、Pチャンの言葉は本当に嬉しかったの!
……え、あの格好? そこはむしろマイナスにゃ。当たり前でしょ~?

Pチャンとご飯食べて、事務所でちひろさんやアイドルのみんなにもお祝いしてもらって……。
この日、みくも事務所の「仲間」になれた、って心から思えたの。

とっても、とっても大事な思い出にゃ♪

ねぇ、Pチャン覚えてる?

2回目のお誕生日の日はね、「今年もお祝いしてくれるかな?」って楽しみにしながら事務所に向かったんだ。
……あれ? Pチャンどうして気まずそうな顔してるの?

ドキドキしながら事務所のドアを開けたんだけど、Pチャンなーんにも言ってくれなかったよね。
ちょっと不安になっちゃったにゃ……。

……ふふ、ふふふ。
もー、Pチャン焦りすぎ。あの時も言ったでしょ、Pチャンならお祝いしてくれるって信じてたって。

それに、あの時のPチャンは――

ガチャ

みく「おっはようございまーす!」

P「お、おう。みく、オハヨウ」

みく「……? Pチャンどうしたの?」

P「あ、あはは、なんでもないぞ、なんでも」

みく「ま、いいにゃ。それより、Pチャン! きょ、今日は何の日かにゃ?」

P「え、えーと、えー。あー……」

みく「……Pチャン?」

P「れ、レッスン! そう、この後レッスンだからな。ははは、はははは……」

みく「……」

みく(うわぁ、めっちゃ動揺してる……)

みく「むー、わかったにゃ」

ガチャ

ちひろ「あら、みくちゃん。おはようございます」

みく「ちひろさん、おはようにゃ」

みく「! そうだ、ちひろさん。今日は何の日だっけ?」

P「さ、さっきもレッスンってイッタダロー」

みく「Pチャンは黙ってて!」

P(ちひろさんタスケテ)

ちひろ(うわぁ、そういうことですか)

ちひろ「ええ、Pさんのお話の通り、今日のみくちゃんはレッスンでしたね。そろそろ向かった方がいい時間だと思いますよ」

みく「あ、本当だ。じゃ、行ってくるにゃ!」

P・ちひろ「いってらっしゃーい」

P・ちひろ「……」

P「いやー、セーフでしたね!」

ちひろ「アウトですよ!!」

えー、みくが出たあとにそんなこと言ってたんだ……。
言っておくけど、Pチャンの誤魔化し方ひどかったからね?
ちひろさんの言う通りバッチリアウトにゃ!

……まぁ、そのおかげでちょっと安心したんだけどね。
お祝いしてくれないんだ、って思ったけど、きっと大丈夫だろうなーって。

……え、なんであの場で言わなかったのか?
レッスンの時間が迫ってたもん。それに――

Pチャンが何か用意してくれてるのかな、って思ったから。
だから待ってあげたんだよ?
あと、Pチャンの方から「おめでとう」って言ってほしかったし……。

あの場で「Pチャンも一緒に演技のレッスン受けた方がいいんじゃない?」と言いたい気持ちをグッとこらえたみくを褒めてほしいにゃ!

にゃふふ♪
でもね、「このあとお祝いしてくれるのかな?」って考えながら受けるレッスンは楽しかったにゃ!
トレーナーさんには、気がゆるんでるっていつもより怒られちゃったけどね。

ガチャ

みく「たっだいまにゃー!」

パパパーン

P「みく、お誕生日おめでとう!!」

みく「う、うわー、おどろいたにゃー」

P「……あれ? 反応薄くない?」

みく「もー、だってPチャンの演技酷かったもん!」

P「え、ひどくない?」

みく「酷かったのはPチャンの演技だって言ってるでしょー」

みく「……そ、それに、Pチャンならお祝いしてくれるって知ってたもん! みくはPチャンのことなら何でもお見通しにゃ!」

みく「でも、凄く嬉しいにゃ。ありがとう、Pチャン♪」

P「……ああ。おめでとう、みく」

P「この1年も、またうんと頑張ったな」

P「CDデビューもしたし、アニバーサリーライブにも出たよな。改めて言うけど、本当にうちに来てくれてありがとう」

みく「ううん、みくこそありがとね。お誕生日をお祝いしてくれることも、みくをプロデュースしてくれることも、全部!」

みく「みく、もっともっと頑張るにゃ! 絶対にトップアイドルになるから!」

みく「……Pチャンと一緒なら、絶対叶うよね?」

P「ああ。2人でまた頑張っていこう。絶対叶うさ」

みく「うん!……ということで――」

P「SUSHI!!」

みく「ってちがーう!! ハンバーグ食べにいくにゃ!」

あのあと食べに行ったハンバーグ美味しかったにゃ~♪
ま、今じゃすっかり常連さんだよね。

そういえば、なんでサプライズでお祝いしようなんて思ったの?
……え、特別感を出したかった?
へぇ、そうなんだ。うん、Pチャンのその気持ちは嬉しいよ?

でもね、みくは素直にお祝いしてもらう方が嬉しいにゃ!
にゃはは、Pチャンがお祝いしてくれるなら、どっちでも嬉しいけどね♪
な、なーんて?

……って、あれ~? Pチャン照れてる~?
……うぇ?! み、みくの顔は別に赤くなってないしっ!

ねぇ、Pチャン覚えてる?

3回目の誕生日はお仕事の後、2人だけだったね。
その日はちょっと遅めのお仕事だったから、今年はみんなにはお祝いしてもらえないなーって、少しだけ寂しかったんだ。

でも、「それなら、日にちをずらしてお祝いしましょう! いいですか、絶対にお祝いはしますからね」ってちひろさんが提案してくれたんだよね。嬉しかったなぁ。

お仕事に行く前もね、みんなが「おめでとう」、「今度の誕生日会でプレゼント渡すね」って言ってくれたんだ。
本当にいい事務所に入れたにゃ♪

……うん、そうだよね。あの日、Pチャンはお仕事の後にお祝いしてくれたんだよね。
もちろん覚えてるにゃ。

えっと、実はね、あの時少し緊張してたんだ。
3回目の誕生日まで、色々あったから、その、ね?

ガチャ

P「ただいま戻りましたー」

みく「戻りましたー」

P「……って、もう誰もいないか」

みく「そうだね。お仕事終わったあと、お祝いにってハンバーグ食べに行ったら遅くなっちゃったもんねー」

みく「にゃふふ、なんだかんだ、毎年あのハンバーグ屋でお祝いしてるよね。もう常連さんだし店長さんも――」

みく「って、あれ、Pチャン? どこいったのー? おーい?」

P「悪い悪い。これ、持ってきたんだ」

みく「うわぁ! Pチャン、ケーキ用意してくれたの!?」

P「後日みんなでお祝いするけどさ、どうせなら当日にもケーキでお祝いしたいだろ?」

みく「Pチャン……! 嬉しいにゃ♪」

みく「そうだ! せっかくのバースデーケーキだし、みくとPチャンで半分こするにゃ」

P「え、いいのか?」

みく「一緒に食べてお祝いしてほしいにゃ。それに、1人で食べるにはちょっと多いし……」

P「あー、そうだな。よし、お言葉に甘えるとするか」

P「あ、でもフォーク1つしか用意してないな。ちょっと探して――」

みく「にゃふふ、そんなのいらないよ、Pチャン」

P「え?」

みく「はい、あ~ん?」

P「……」

みく「……」

みく「あ、あの、なんか言ってほしいんだけど……」

P「あ、ああ。いや、さすがにびっくりして、な。う、うん、美味しい、美味しい……」

みく「も、もー、Pチャン! Pチャンがそんな反応するからみくまで、その、照れるにゃ……」

P「お、おう……」

みく「にゃあ……」

P・みく「…………」

みく「あ、あの、えーと、その……」

みく「Pチャン!」

P「お、おう?」

みく「今年もお誕生日お祝いしてくれてありがと、ね」

みく「今年、ネコチャンじゃないみくがばれたとき凄く焦ったんだよ?」

P「あー、あれか、別に隠すことなかったのに」

みく「みくにとっても大事なことなのっ!」

みく「その……ネコチャンじゃないみくを見て、Pチャンになんて思われるかな、とか不安だったし……」

P「みく……」

みく「……ふふ、でも、今ならもう平気だよ! Pチャンの前でなら、どんなみくも見せられるにゃ♪」

みく「だから~、はい! いつものありがとうを込めて、あ~ん?」

P「……みく、顔真っ赤だぞ」

みく「う、ううう。やっぱり、ちょっと恥ずかしいにゃ……」

P「ははは。変に気負わないで、今まで通り2人で頑張ろう、な?」

P「ネコチャンじゃないみくも知ったけどさ、どっちもみくなんだから。変にどっちかで振る舞おうとしなくていいんだよ」

みく「Pチャン……。うん、うん、そうだよね!」

みく「よーし! みくが目指すのはトップアイドル! Pチャン、みくの野望は燃えているのにゃ! だから……これからも一緒に頑張るにゃ♪」

みく「じゃ、今度こそリベンジのあ~んにゃ♪」

P「……」

みく「……」

P「いや、その、どちらにせよ俺も恥ずかしいし……」

みく「乙女か! こっちも照れるにゃ!!」

結局フォークを探しに行ったよねー。
最初からそうすればよかったにゃ……。

あれ、Pチャン思い出しただけで顔が赤くなってない?
照れてるのー? このこのー! にゃはは♪

……え? あの年のバレンタインのことも思い出して?
あの時、バレンタインのみくのこと思い出してた、の……?
や、やめやめ! この話はやめるにゃ!

た、確かに、みくの誕生日はバレンタインデーとも近いけど……。
……えあの年のバレンタインデーは素直なみくだったから特に印象に残ってる?
うぅぅ、思い出すとみくも恥ずかしいにゃ。
うー、このこの! 猫パンチ、てしてし!

……え? あの年は2人だけの誕生日だったけど残念じゃなかったか?
そんなの言わずもがなでしょー?
事務所で2人きりの誕生日だったけど、あの日も楽しかったにゃ。
素直なみくでPチャンといっぱいいーっぱい今までのことお話できたもんね!

全部大事な思い出だよ!

みく「ねぇ、Pチャン」

P「なんだ、みく」

みく「Pチャンも、みくとの思い出ぜんぶ、ぜーんぶ覚えててくれたんだね♪」

P「当たり前だろ? なんたってみくのプロデューサーだからな」

P「それに、みくにとって大事な思い出であるように、俺にとっても大事な思い出だからさ」

みく「うぅぅ~~! 本当に、みくはPチャンに出会えてよかったにゃ♪」

P「この1年も、色んなことを一緒に経験したよな」

みく「うん。つぼみを歌ったり、ウエディングドレス着たり、あとは、フマジメネコチャンになったり!」

P「アニバーサリーライブでも歌ったよな」

みく「……うん。凄く、嬉しかったにゃ」

P「……」

みく「……」

P「この1年のみくはさ」

みく「ん~?」

P「たくさん、たくさん挑戦したなって思うよ。カワイイネコチャンとしてだけじゃなくて、前川みくとして。いっぱい、いっぱい頑張ったなって」

みく「Pチャン……」

P「つぼみの時はさ、ネコチャンとどうやって折り合いをつけるのか苦労したよな」

P「周りは年上で、器用で。そんななかで必死に食らいついて。とても綺麗な花が咲いたと思ったよ」

みく「うん、うん……」

P「ウェディングドレスの撮影はみくにゃんじゃなくて、前川みくでって指名されたんだよな」

みく「あれは驚いたにゃ」

P「でも、それだけみくが魅力的になったってことだよ。凄く綺麗だった」

みく「Pチャン……!」

P「号泣してたから記憶がやや不鮮明な部分もあるけど……」

みく「Pチャン……」

P「カワイイネコチャン以外にも挑戦したよな。俺は、みくの言葉を聞いてすごく嬉しかったんだ」

P「みくがトップアイドルに向かってどんどん挑戦しようっていう姿が凄く眩しくて、俺も勇気づけられた」

みく「ううん。Pチャンがいるから、みくも挑戦できるんだよ?」

みく「フマジメネコチャンなみくが受け入れてもらえるか、正直不安だったもん」

みく「でも、Pチャンと一緒にもっともっと上を目指したいから!」

P「! ……そうだな。俺も、同じ気持ちだよ」

みく「にゃふふ、言われなくても分かってるよ」

みく「そんなPチャンと一緒だから、大丈夫だったにゃ♪」

P「……マジメだ」

みく「も~今それ言う? ま、照れ隠しだってことも分かってるけどね」

P「ぐぬぬ」

P「……コホン。それと、アニバーサリーライブ」

みく「……うん」

P「シンデレラドリームを着て歌う姿、凄く素敵だった」

みく「う、真っ直ぐそう言われるとやっぱり照れるにゃ……」

みく「……」

みく「みくね、EVERMOREを歌えてすごく嬉しかったんだ」

みく「アニバーサリーライブって特別なライブで歌えたことも、シンデレラドリームって特別な衣装を着ることができたのも、どっちも嬉しかったけどね。それだけじゃないんだ」

みく「今までの想い出を噛みしめながら、「先へ先へ」って歌えたのが、凄くじ~んときちゃったにゃ」

みく「ら、らしくないかな?」

P「……いや、そんなことないよ。プロデューサーとしても、あるいは、みくとこの事務所のファンとしてもじーんときたから。というか、あの、号泣してたから……」

みく「もーまた~? にゃはは」

ゴーンゴーン

P「って、ずいぶん話し込んじゃったな」

みく「そうだね。でも、Pチャンの狙い通りでしょ~?」

P「あはは、お見通しか……」

P「みく、お誕生日おめでとう。最初にお祝いしたかったんだ」

みく「うん、Pチャンがお祝い一番乗りだね。ありがとにゃ♪」

P「それだけじゃないぞー。みくの好きなケーキも予約してあるから、夜まで楽しみにな」

みく「も、もしかして、この間ロケ帰りに一緒に食べたケーキ?」

P「そうそう。確か、好きって言ってただろ?」

みく「Pチャン、覚えててくれたんだ! うぅぅぅ、誕生日は幸せがいっぱいにゃあ~♪」

P「……みく、改めて今年もよろしくな」

みく「うん! この1年もいーっぱい挑戦して、もっともっと素敵なアイドルになるにゃ!」

P「みくが輝けるように、精いっぱいサポートするから」

みく「にゃふふ♪ ありがとう、Pチャン」

みく「……」

P「……みく?」

みく「ねぇ、Pチャン」

P「お、おう。なんだ?」

みく「みくね、Pチャンのこと信頼してるの。だから――」

みく「みくに、期待しててね!」

みく「Pチャンに拾ってもらって、たくさん一緒にお仕事した今だから自信をもって言えるよ!」

みく「みくたちが力を合わせたら、きっとトップになれるにゃ♪」

みく「みく、もっともーっと頑張るから、Pチャンもついてきてね!」

P「……ああ。もちろんだよ」

みく「にゃふふ♪」



みく「ずっと、ずーっと一緒に頑張ろうね。Pチャン♪」


終わりです。

数日遅れたけど、みく、誕生日おめでとう!
不器用でも真っ直ぐ挑み続ける姿がとても好きです。
今年もみくがいっそうキラキラできますように。

これまで書いたみくSS

みく「Pちゃんが引くほど泣いてる…」

ちひろ「プロデューサーさんとみくちゃんの休憩時間の過ごし方」

前川みく「ピーチャンが来た!~アイドル新伝説~」

前川みく「あなたの好きなところ」

前川みく「首をなが~くして待ってるモォォォ」

前川みく「野良猫のお兄さん」

前川みく「しっぽのきもち」


どんどん挑戦して、輝いていくみくをよろしくお願いします

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