ティエラ「メンタル強化特訓期間」[スクストSS] (509)

※スクストことスクールガールストライカーズのSS

※原作ゲーム及びアニメ、ドラマCD等の各種メディアミックスのネタバレ有り


人生初SSですので至らぬ点があるとは思いますが、お付き合いよろしくお願いしますm(_ _)m

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1488289824

~月末AM8:00~


ティエラ先生によって河川敷の境界に呼び出された4人の少女達…


これから地獄の1日が始まる事を彼女達は、まだ知らない…


杏橋天音「ようやく今月の協力戦も終わったところだっていうのに…」


天音「朝っぱらからこんな辺鄙な場所に呼び出しとか…ほんと最悪」


天音「あのへっぽこ教師、なに考えてんのかしら」


棗いつみ「しかも、全員ジャージ着用の上で集合っていうね」


いつみ「河川敷に芋ジャーの女子を4人も集めてなにしようってんだよ、とアタシは言いたい」


李野田真乃「きっと先生にも考えがあっての呼び出しなのでしょう」


真乃「ええ、考えがある…筈です、きっと…おそらくは…えぇ」

東雲リョウコ「真乃ちゃん、無理に擁護しなくても大丈夫だからね?」


リョウコ「とはいえ、今までの行いを知ってると…」


リョウコ「今回の呼び出しにもちゃんとした考えがあるはずだ、と言い切れないのがねぇ…」


天音「どうせ、今回も下らない事なんでしょうけど」


いつみ「Animation Channelのチャンネルにいるティエラ先生と、こっちのティエラ先生を足して割ったら丁度いい塩梅になるんだろうけどなぁ」


天音「止めておきなさい、両方ともポンコツになるだけよ」













????「皆さーん!」ガラガラガラガラ!!

リョウコ「ん、遠くから声が…?」


真乃「それにそれ以上の騒音が…」


いつみ「…あっ、あそこから誰か来て……何か運んできてる?」ユビサシ


ティエラ「皆さ」ガラガラガラガラガラ!!



天音「うるさっ!」


リョウコ「なんで砂利道でホワイトボードを押してきちゃうかなぁ…」


天音「ガッタガッタいってるわよ」


いつみ「ホワイトボードのローラーが悲鳴をあげてるよ…」


真乃「その悲鳴で先生がなに言ってるか聞こえなくなってますし」

ティエラ「皆…ハァハァ…さん」ゼェゼエ


天音「体力無さ過ぎよ」


いつみ「運動不足?」


真乃「日頃の不摂生では?」


ティエラ「ハァ…ハァ…」ゼェゼエ


天音「いつまで息あがってるのよ…」


リョウコ「大丈夫ですか?」


ティエラ「ゲフン…あー、う”ん”」


ティエラ「えー、皆さん、明けましておめでとうございます!」ペコリ


天音「もうすぐ春先って時に何を言ってんのかしら」


真乃「まだ正月気分を引きずってるんでしょうか?」


いつみ「先生も色々疲れてるんだよ」


リョウコ「疲れる程仕事してるようには見えないんだけどねぇ」

ティエラ「…えー、今回皆さんに集まってもらったのはですね…」


天音「聞かなかった事にしたわよ」


ティエラ「つい先頃、新たにEXRメモカという物が発見されたのは、皆さん知っていますよね?」


4人「はい」


ティエラ「EXRはUR…そしてifURをも凌駕する強力なメモカです」


ティエラ「しかし…その絶大な力を扱うには、それに見合った精神的な強さが必須だと思われます」


天音「…そういえば緋ノ宮二穂が言ってたわね」


天音「少しでも気を抜けば意識がもっていかれそうになる…とか」


いつみ「強力なメモカが見つかったって事は、それだけ過酷な状況で戦っている自分が居るって事だからなぁ…」

天音「…で、今更そんな話をして、どうしようっていうの?」


ティエラ「まぁ、要するにですね」


ティエラ「精神的に大きな負担が掛かるEXRメモカが発見された今こそ…」


ティエラ「メンタルを鍛える必要があるのでは?と先生、思うんです」


リョウコ「うわぁ、嫌な予感…」


ティエラ「それで、メンタルを鍛えるにはどうすればいいかと考えながら大晦日を過ごしていたんですが…」


真乃「大晦日…メンタル…まさか…」


ティエラ「先生、その時にある番組を見ましてね」


いつみ「おい、マジか…」


ティエラ「あっ、これだ、と」


天音「はぁ?」クビカシゲ

ティエラ「というわけで、これよりメンタル強化特訓期間…」


ティエラ「題して、絶対に笑ってはいけないフィフス・フォース24時の開催をここに宣言します!」


真乃「」
いつみ「」
リョウコ「」


天音「?」クビカシゲ


天音「…ねぇ、いつみ?笑ってはいけないってなんなのよ?」


いつみ「…えっ、知らないの?」


天音「だって大晦日は紅白見てたし」


真乃「そういえば毎年見てるよね」


天音「いずれは立つ舞台なんだし、見ないわけにはいかないでしょ?」フフン


リョウコ「ごめん、何の話?」


真乃「気にしないでください」


いつみ「そういう年頃なんです」


天音「聞こえてるわよ」

ティエラ「皆さんが落ち着いたところで、今回の訓練についてのルール説明を始めます」ホワイトボードカイテン


いつみ「特訓期間とか協力戦の前によく見るやつだ」 


リョウコ「これがしたいが為にホワイトボード持ってきたの…?」


ティエラ「1、これより皆さんには、フィフス・フォースの新人隊員という設定で、24時間をエテルノ内で過ごしてもらいます」


ティエラ「2、その間、何が起ころうと笑ってはいけません」


ティエラ「3、もし、笑ってしまった場合、その都度ペナルティが用意されていますので、極力笑わないように努めてください」


ティエラ「以上、この三点が基本ルールとなります」


真乃「基本ルール…?まだ他にも何か…?」

ティエラ「李野田さん、良い着眼点ですね!さすが眼鏡っ子!」


真乃「…」イラッ


ティエラ「…はい、というわけでルール説明を続けます」


天音「なにかを察したわね」


ティエラ「えー、本家の笑ってはいけないでは、笑ってはいけない以外にも様々なコーナーが用意されているわけですが…」


いつみ「驚いてはいけないとかね」


リョウコ「あれとレクリエーションの時間はボーナスタイムだよねぇ」


真乃「あとは鬼ごっこですね」


ティエラ「今回、それらのコーナーは一切ございません!」


真乃「」
いつみ「」
リョウコ「」

天音「?」


ティエラ「題名通り、24時間笑ってはいけないですので、皆さん心して挑んでくださいねっ!」

ティエラ「最後に仕掛け人…つまりは笑わせ役についてですが…」


ティエラ「一番笑わせた回数の多かったチームにはメイプルスターのお食事券が与えられると伝えたところ…」


ティエラ「あなた方以外のフィフス・フォース及びアザーズの全員が快く引き受けてくださいました!」


真乃「桃川さんや栗本さんは何故参加しているのでしょうか…」


いつみ「あいつら…」


天音「…よくわかんないけど要は笑わなきゃいいだけなんでしょ?楽勝よ」


いつみ「天音のその自信はどこから来るの?」


天音「笑わせ役って言っても所詮は素人の集まりでしょ?余裕余裕」フフン


リョウコ「そういう自信家なのは天音ちゃんのいいところなんだけどねぇ」

ティエラ「さて…ルール説明も終わったので、そろそろ訓練をスタートしたいと思うのですが…おやおや?」


ティエラ「これから訓練だというのになんですか、その服は?」


天音「あんたがジャージ着てこいって言ったんでしょうが!」


真乃「天音、落ち着いて」


ティエラ「まぁ、こんな事もあろうかと先生、コス付きメモカを用意しておきましたので…」メモカ×4


ティエラ「皆さんのパトリ端末にセットして装着してくださいね」ワタス


リョウコ「はぁ、どうも」ウケトル


真乃「まともなコスだといいのですが…」ウケトル


いつみ「アタシは別にジャージでもいいんだけどなぁ…」ウケトル


天音「…このあたしにふさわしいコスなんでしょうね?」ウケトル

ティエラ「では、李野田さん、棗さん、東雲さん、杏橋さんの順番でメモカを装着してください」


真乃「…了解しました」シュイーン


真乃(ジャージ→制服[冬])


真乃「いつもの制服…ですか」ホッ


いつみ「じゃ、次いきまーす」シュイーン


いつみ(ジャージ→制服[冬])


いつみ「おっ、アタシも制服か」ホッ


リョウコ「普通だといいけど…」シュイーン


リョウコ(ジャージ→制服[冬])


リョウコ「よかった、普通だぁ」ホッ


天音「わざわざメモカまで用意しておいて制服って…面白みに欠けるわね」


真乃「最後、天音の番だよ」


天音「はいはい」シュイーン

天音(ジャージ→二ノ青ジャージ)


天音「ちょっと!」


真乃「面白みのある衣装で良かったね、天音」


天音「いや、良くないわよ!」


いつみ「なんだよぉ、今や入手不可能な荒川アンダー・ザ・ブリッジとのコラボメモカに文句でもあるのか?」


リョウコ「天音ちゃん、これは隊長さんが読みもしない漫画誌を三週も買って手に入れたメモカなんだから文句言っちゃ駄目だよ」


天音「知らないわよ!っていうかそんな事はどうでもいいのよ!」


天音「1人だけジャージっておかしいでしょうが!」


いつみ「他の3人が制服なら目立っていいじゃんか」


天音「じゃああんたが着なさいよ!」


いつみ「嫌だよ」


天音「あんた何なのよ!」

ティエラ「皆さん着替えましたね?」


天音「えっ、ちょっ、あたし、このまま?」


ティエラ「では、後ろを見てください」


リョウコ「後ろ?…あ、いつの間にバスが停まってるよ」


真乃「いつぞやのツアーバス…ではなく、普通の路線バスのようですね」


天音「あの先生?あたしの服は…」


いつみ「エテルノ行きだってさ」


リョウコ「そこは普通なんだ」


天音「いや、そんな事よりあたしの服…」


ティエラ「さぁ、あのバスに乗り込んだら訓練スタートですよ!」


天音「あたしの!服!」


真乃「天音、諦めよう」

リョウコ「あっ、先生、訓練の前に1つ聞きたい事があるんですけど…」


ティエラ「なんでしょうか?」


リョウコ「今回の訓練、どうしてこの4人なんですか?」


ティエラ「…先生も最初はチームや属性でやろうと思ってたんですよ」トオイメ


天音「どこ見てんのよ…」


ティエラ「ですが、既存の組み合わせでは極端に不利な組と極端に有利な組しか出来なかったもので…」


いつみ「アルタイル・トルテとか不利過ぎるもんなぁ…」


天音「夜木沼伊緒とかずっと笑ってそうだものね」


ティエラ「まぁ、最終的には何となくこの4人でいいやって感じで決めたんですけどね」


真乃「そんな適当な理由で巻き込まれる身にもなってください…」

ティエラ「さて、これから皆さんにはバスに乗ってもらうわけですが…」


ティエラ「バスに乗ったら、側面の座席に左から杏橋さん、李野田さん、棗さん、リョウコさんの順番で座ってくださいね」


天音「優先席の向かい側の席ね」


いつみ「まさか自分があの席に座る日がくるとは思わなかったよ」


リョウコ「じゃあそろそろ乗ろっか」


真乃「…気は進みませんがね」


[バスに乗り込む4人]


ティエラ「はい、全員バスに乗り込みましたね?では、これより絶対に笑ってはいけないフィフス・フォース24時をスタートします!」


[運転席に乗り込むティエラ]


天音「あんたが運転するんかい」


~AM8:20訓練スタート!~

~バス車内~


真乃「…さて、見たところ乗客は私達だけですし、車内にも変わったところは無いみたいですね」ミマワス


いつみ「本家と違ってエキストラが乗ったり出来ない境界内だしなぁ」


リョウコ「かといって身内が乗ってたらすぐ分かっちゃうからね」


天音「まぁ、誰が来たって素人の芸で笑ったりはしないけどね」


ティエラ「発車しますよー」


?「待って!待ってください!」


いつみ「ん?…誰か走ってくるよ」


ターニャ(変身・破)「そのバス、待つ!」ゼェゼエ


リョウコ「ターニャちゃんだ」


いつみ「なんで変身[破]?」


天音「何かあったのかしら?」


真乃「これも訓練の一環でしょうが…、鬼気迫る顔をしてます

ターニャ「助け、助けてくだ」バタン


リョウコ「ようやくたどり着いたのにバスの扉閉められちゃった」


天音「助けてって言ってたけど…」


真乃「何事でしょうか?」


ターニャ「開けて!開け…」ドアバンバン


ターニャ「あっ」フリカエル


不知火ハヅキ「…」スッ


リョウコ「ハヅキさんだ」


ハヅキ「…」ワキワキ


いつみ「手つきがヤバい」


ターニャ「助け」














ハヅキ「…」ガッ!


ターニャ「お母さーん!!」ムニュムニュムニュ!!


[ハヅキに胸を撫でくりまわされるターニャ]


デデーン 全員 アウトー

いつみ「めっっちゃ胸揉まれてる!」


天音「あんた達、のっけから何やってんのよ!」


リョウコ「体張りすぎですよぉ!」


真乃「最っ低!最低です!」


ティエラ「あ、皆さん笑ったらペナルティですからね」


天音「はぁ?…痛たたたた!」ビリビリ!!


真乃「痛っっつう”!」ビリビリ!!


いつみ「痛った!痛ったい!」ビリビリ!!


リョウコ「痛い痛い痛い!」ビリビリ!!


[笑ったらお尻に電気ショック]


天音「電気て、あんた馬鹿なの!?」


ティエラ「だって嫁入り前の女の子のお尻をバットで叩くわけにはいかないじゃないですか…」


リョウコ「電気ならいいんだ!?」


いつみ「っていうかどういう仕組みなんだよ、怖いなぁ!」

真乃「…まさか、先ほど渡されたメモカはこの為!?」


ティエラ「今回の為に用意した電撃性ビリビリヒップメモカです!」


天音「馬鹿なの!?」


いつみ「これケツバットの方がマシなんじゃないかぁ!?」


リョウコ「お尻が…お尻が…」


ティエラ「では出発しますねー」


天音「えっ」


いつみ「ターニャあのまま?」


真乃「…まだ揉まれてますね」


〈イャァァァア!! モミモミモミ!!


デデーン 杏橋 東雲アウトー


リョウコ「なんでハヅキさん無言なのっ!」ビリビリ!!


天音「顔が真剣すぎるっ!」ビリビリ!!


いつみ「あんまり激しく揉むもんだから、服がはだけちゃってるよ」


真乃「もはや変身[脱]ですね」


デデーン 杏橋 アウトー

天音「真乃ぉぉおっ!」ビリビリ!!


真乃「ゴメンね」


〈…ァ! …モミ!


いつみ「さらばターニャ」ケイレイ


リョウコ「…えっ、あれ放置したままで大丈夫なんですか!?」


真乃「…もう見えなくなりましたね」


天音「初っ端からこれとか…この訓練ヤバいんじゃないの?」シリサスリ


真乃いつみリョウコ「知ってる」


天音「ンフフ」


デデーン 杏橋アウトー


天音「もぉぉぉっ!」ビリビリ!!


リョウコ「そういえば、アウトーって声、アマンドのモニカさんなんだね」


真乃「聞き取り易くていい声ですね」


いつみ「なんかこう…バンドでキーボードやってますって感じがするよね」

~街中の境界~


天音「…ん、別の境界に入ったわね」


リョウコ「このままノンストップで学校まで行ってくれればいいけど…」


~バス停車~


真乃「まぁ、停まりますよね」


天音「えっ、なんで停まるの?」


いつみ「誰が来るんだ…」


菜森まな「まっほー♪まなだよ~♪」


真乃「まなさんでしたか」


まな「あれれ~?みんな顔が暗いんだよ~」


リョウコ「まぁ、笑えないからね」


まな「こんな時には…」


まな「それじゃあ皆さんご一緒に…せーの、まっほー♪」


天音「…はぁ?」


まな「せーの」


いつみ「アタシ達もやれって事か?」


まな「せーの!」


真乃「あっ、これやるまで終わらない
やつですね」

まな「せーの!」


4人「ま、まっほー…」テレッ


まな「よくできました、なんだよ!」


リョウコ「うぅ…」カァァ///


天音「結局、キツいものがあるわね」


いつみ「ツインテが何言ってんだよ」


デデーン 李野田 アウトー


真乃「痛っ!」ビリビリ!!


天音「えぇ…」ショック


真乃「天音違うの、高一でツインテがキツいとか思ってないからね」


真乃「ただ、天音は髪を下ろした方が人気が出ると思うの」


リョウコ「それ人気が出ないのはツインテだからだって言ってるよね?」


真乃「」


デデーン 棗 アウトー


いつみ「んふふ…痛った!」ビリビリ!!


天音「真乃…」

まな「それじゃあ、みんな元気になったところでバイバイなんだよ!」


まな「またねー!」バイバイ


いつみ「元気…?」


リョウコ「なんだったんだろうね?」


真乃「照れ笑い狙い…ですかね?」


天音「あんた達が余計な事を言わなければ笑わなかったわよ…」


雪代マリ「…」スッ


いつみ「うわっ!」ビクッ!


リョウコ「マリさん!」


真乃「いつの間に…」


マリ「……」


天音「なんか喋りなさいよ」


マリ「………」


マリ「…………」


マリ「……………」









マリ「まっほー♪マリだよ~♪」キュルン


デデーン 全員 アウトー

天音「どうした!…痛っ!」ビリビリ!!


真乃「あ”っ!」ビリビリ!!


いつみ「いっ!」ビリビリ!!


リョウコ「痛っ!」ビリビリ!!


天音「っていうか本物より元気良いじゃないの!」


いつみ「すっげぇ良い笑顔だし!」


真乃「声も大きかったですし!」


リョウコ「ベガのみんなで笑わせようとした時にもそんな笑顔を見れなかったのに!」


マリ「それじゃフフッ、じゃあ、これで」フフフ


マリ「バイバイなんだよフっ」フフフ


天音「自分で笑っちゃってるじゃない!」


ティエラ「そろそろ発車しますよー」


~バス発車~

天音「いやぁ、びっくりしたわ…」


真乃「まさか、あれほど自分を捨ててくる人がいるとは思いませんでした」


いつみ「そんなに賞品が欲しかったのかな?…意外と甘党?」


リョウコ「多分だけど…マリさんが欲しいというよりは、イミナさんが欲しがってたんじゃないかな」


天音「…あー、最初から自分以外の為に参加してるってわけね」


真乃「他にもそういう理由で参加している人がいそうですね」


いつみ「じゃあ捨て身でくる人もまだいる可能性があるって事か…」


リョウコ「最後までお尻が耐えられるか不安になってきたよ…」


ティエラ「皆さーん、まもなくエテルノに到着ですよー」


いつみ「バスネタが2つだけで良かったぁ…」ホッ…


リョウコ「助かったぁ…」ホッ


真乃「とりあえず、一山越えたというところでしょうか…」フゥ


天音「この先の事を考えると気が重くなるわね…」ハァ…


~AM8:40エテルノに到着~


天音「ちょっと待って、スタートからまだ20分しかたってないの!?」


いつみ「人間、嫌な時間ほど長く感じるものなのさ…」


真乃「相対性理論ですね」


リョウコ「そんな理論だったかな?」


~バス停車~ 


ティエラ「はい、エテルノに到着です。皆さんバスを降りたら私についてきてくださいね」


4人「…はーい」

~校庭~


真乃「校門からここまで何も無し…」


リョウコ「かえって不気味だよね」


天音「このまま校舎内まで行けないかしら…」


いつみ「そりゃ無理だろうな…」


ティエラ「えー、皆さん、これから校舎に入るわけですが…その前にこちらをご覧ください」ヒダリテヲムケル


リョウコ「…銅像?」


天音「昔の学校によくいるあいつね」

 
いつみ「あれか、歩きスマホの元祖みたいなあいつか」


真乃「実際、最近はそういう理由で子供の教育上良くないってクレームが来るそうですよ、あれ」


天音「へぇ」


リョウコ「…でも、ちょっとあれとは違くないかな?」


いつみ「…あー、そういう事か」


天音「なによ」

ティエラ「こちらの銅像はエテルノの創設者が薪を背負って筋トレ中に帝王学を学んでいる姿をかたどったものでして…」








 

ティエラ「その名を、緋ノ宮二穂次郎像と言います」


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー


天音「次郎ってっ!」ビリビリ!!


真乃「んっ!」ビリビリ!!


いつみ「筋トレで丸太背負ってるわけじゃないんだよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「この像、よーく見たら顔だけ二穂さんなんだよね」


ティエラ「はい、エテルノ創設者の紹介も済んだので、校舎に入りますよ」


真乃「ようやく…ですね」


~AM8:50校舎内入舎~


天音「まだ30分しか経ってないの…」


ティエラ「まずは生徒会長に入隊の挨拶へ参りましょうか」

~生徒会室前の廊下~

ティエラ「さて、これから生徒会室に入りますが…入ったらバスの席順と同じように並んでくださいね」


真乃「左から天音、私、棗さん、東雲先輩の順ですね」


ティエラ「それから、くれぐれも失礼のないようにお願いしますよ」


いつみ(先生がそれ言っちゃう?)


天音「あんたがそれ言うの?」


リョウコ「天音ちゃん、思ってても口に出しちゃだめだよ」


ティエラ「…では入りますよ」ドアノック


???「…どうぞ」


ティエラ「失礼します」ドアガチャ


4人「…失礼します」


[生徒会室に入るティエラと4人]

~生徒会室~


???「エテルノへようこそ、フィフス・フォースの新人隊員の諸君」


???「私がエテルノ生徒会で生徒会長をさせてもらっている…」







末葉あおい「末葉あおいだ」


リョウコ(そこはひねらないんだ)


いつみ(ご本人登場的な)


あおい「これからよろしく頼む」


4人「よろしくお願いします」


あおい「…さて、これから君達にもフィフス・フォースの一員として我々と共に戦ってもらうわけだが…」


あおい「戦場で背中を預ける前に、君達の事を少し教えてもらおうか」


あおい「では…まずは杏橋天音君」

天音「…はい」


あおい「君の特技はなんだろうか?」


天音「あたしの特技は…歌とダンスです」


あおい「なるほど、歌とダンスか」


あおい「なぜその2つを?」


天音「それは…」


天音「…それが、あたしの夢を叶える為にそれが必要なものだからです」


真乃「天音…」


あおい「…その夢、叶うといいな」


天音「…ありがとうございます」


いつみ(良い顔しちゃってまぁ)


リョウコ(戦闘時と同じくらい真剣な表情…どんな夢なんだろう?)


真乃(その夢…天音なら叶えられるよ)


あおい「話は変わるが…」

あおい「なんでも君は無類の愛猫家だと聞いたが…それは本当か?」


天音「……」


天音「…はぁ?」


天音「このあたしが」


天音「猫好きですって?」


天音「このあたしが?」


天音「はっ!」








天音「そそ、そんなわけあるわけなくないじゃない!」ダラダラ


デデーン 李野田 棗 東雲 アウトー


真乃「台無しっ!」ビリビリ!!


いつみ「焦り過ぎっ!」ビリビリ!!


リョウコ「可愛いっ!」ビリビリ!!


天音「///」カオマッカ







あおい「…そうか、君が愛猫家だというのは根も葉もない噂話だったか」


あおい「いやなに、うちのほたるが言うには雪代マリもネコ好きだというからな」


あおい「気が合うのではないかと思っただけだ」

天音(雪代マリが同士だったとは…)


いつみ(意外)


真乃「あの雪代先輩が猫好きだったとは意外ですね」


リョウコ「私も初めて聞いたよ」


あおい「私も驚いたよ」


あおい「因みに、ほたる曰わくマリのような人間の事をその手の業界ではタチと呼ぶらしい」


真乃「フフッ」


デデーン 李野田 アウトー


真乃「…ネコ違いっ!」ビリビリ!!


天音「?」
いつみ「?」
リョウコ「?」


天音「…えっ、なんで笑ったのよ?」


真乃「…知らない方がいいよ」


いつみ「そう言われるとなぁ」


リョウコ「余計、気になるよね」


天音「教えなさいよ」


真乃「…3人の心を汚したくないので黙秘権を行使します」

あおい「では次、李野田真乃君」


真乃「はい」


あおい「君の特技は?」


真乃「そうですね…事務処理など頭を使う仕事は得意な方だと思います」


リョウコ(先生の仕事を手伝ったりね)


あおい「他には?」


真乃「他…ですか?」


真乃「あまり特技と呼べるものではありませんが…ゲーム全般が得意ですね」


あおい「ゲーム…具体的にはどんなゲームが得意なんだ?」


いつみ(めっちゃ聞いてくる)

真乃「そうですね…FPSゲームの腕には自信があります」


天音(そういえば、チームハウスでやってるのを見たことがあるわね)


いつみ(あれだ、銃で撃つやつだ)


リョウコ(よく知らないけど、まなちゃんも得意だって言ってたっけ…)


あおい「えふ、ぴー、えす?」


真乃「あっ、FPSゲームというのはですね…」


天音(FPSってのがなにかはわかるけど、何の略かまでは知らないわね)


あおい「いや、みなまで言うな」


あおい「自分で考える」


真乃「えっ」

あおい「F、ふ、ふ、ふ…」ブツブツ


天音「ねぇ、FPSって何の略?」ヒソヒソ


真乃「ファースト・パーソン・シューティングの略だよ」ヒソヒソ


リョウコ「へぇ」ヒソヒソ


いつみ「じゃあ、ふ、ふ、ふ、って呟いている調子じゃ答えまで辿り着かないだろうなぁ」ヒソヒソ


あおい「ふり…ふる…ふら…」ブツブツ


あおい「P…ぱ、ぱ、パン…」ブツブツ


天音「もう無理でしょ」ヒソヒソ

あおい「S…せ、せ、せ…」ブツブツ


いつみ(FとPはもういいのか?)


あおい「せっ、せっ、せっーの…」


リョウコ(ずいずいずっころばし?)


あおい「………………!」


あおい「…そうか、わかったぞ!」














     F P S
あおい「不埒な・パンティ・窃盗…」


あおい「貴様!下着泥棒だな!」


真乃「違いますよ!!!」


デデーン 杏橋 棗 東雲 アウトー

天音「なんでそうなったっ!」ビリビリ!!


いつみ「語呂はいいけどっ!」ビリビリ!!


リョウコ「不埒ってっ!」ビリビリ!!


あおい「しかも貴様!ゲーム感覚で下着泥棒とは…校則違反だぞっ!」


真乃「ンフッ」


デデーン 杏橋 李野田 棗アウトー


いつみ「そこじゃないっ!」ビリビリ!!


天音「どんな校則よっ!」ビリビリ!!


真乃「それ以前の話っ!」ビリビリ!!


リョウコ「校則違反とか以前に普通に違法だからね」


あおい「まぁ、今回は不問にするが」


デデーン 棗 東雲 アウトー


リョウコ「駄目だよっ!」ビリビリ!!


いつみ「もうめちゃくちゃ!」ビリビリ!!


天音「やりたい放題じゃないの!」

あおい「よし次、棗いつみ君」


いつみ「あっ、はい」


あおい「君の特技は?」


いつみ「えーっと、強いて言うなら…家事全般ってところですかね」


あおい「なるほど家事か…」


あおい「そういえば…なんでも母上の代わりに3人の弟の面倒を見ているそうじゃないか」


天音(そうなの?)


真乃(色々ありましたからね…)


リョウコ(いつみちゃん…)


いつみ「…よくご存知で」


あおい「おまけに足が臭くて大工で江戸っ子の足が臭い父上がいるそうじゃないか」


いつみ「ンフフフ」


デデーン 杏橋 棗 アウトー


天音「どんだけ臭いのよっ!」ビリビリ!!


いつみ「臭いけどもさっ!」ビリビリ!!


真乃「しかも、おまけ扱いって…」

あおい「…よし、では君達の事が少しわかったところで、質問は終わりにしよう」


リョウコ「えっ」


[リョウコだけ質問無し]


真乃「あの、東雲先輩への質問は?」


あおい「模範解答が返ってくるのを聞いて、一体何の意味があると?」


リョウコ「」


デデーン 杏橋 棗 アウトー


いつみ「そうかもだけど!」ビリビリ!!


天音「口悪っ!」ビリビリ!!


あおい「それに自分を普通普通と言うくせにバスト87とは嫌みか!貴様!」


デデーン 杏橋 李野田 アウトー


真乃「それは私も常々思ってましたがっ!」ビリビリ!!


天音「ただのイチャモンじゃないっ!」ビリビリ!!


いつみ「Dカップくらいですか?」


リョウコ「知らないよっ!///」

あおい「もういい!不愉快だ!今すぐ生徒会室から出て行ってくれ!」


リョウコ「えぇ!?」


ティエラ「さぁ、これ以上怒らせない内にここから出ますよ」


天音「これ以上は無いと思う」


[生徒会室から出るティエラと4人]


~廊下~


天音「フリーダム過ぎる」


真乃「普段、他人にハレンチとか言ってる人とは思えないほど下ネタが多かったね」


いつみ「誰の入れ知恵なんだろうな」


リョウコ「いや、意外と自分で考えてたりするのかもよ」


真乃「ハレンチなものを見てハレンチと思う方がハレンチ説ですか」


デデーン 杏橋 アウトー


天音「なにその説っ!」ビリビリ!!


いつみ「馬鹿って言った方が馬鹿なんだよ!みたいなね」

~廊下~


ティエラ「さて、次の予定までは、まだ時間があるので…」ドアガチャ


ティエラ「それまでこの部屋で待っていてくださいね」


~待機部屋~


いつみ「出た、待機部屋」


ティエラ「では私は他に仕事があるので、一旦離れますねー」ドアガチャ


天音「戻ってこなくてもいいわよ」







真乃「…さて、部屋には引き出し付きの事務机が4台…と」


いつみ「引き出しは…4段か」


リョウコ「結構仕込んでる感じかな」


天音「?」


真乃「あっ、机に私達の名前が書いてありますね」


いつみ「席は決まってるって事か」


リョウコ「とりあえず座ろっか」


天音「そうね」

※待機部屋の簡単な間取り・席順

┬──────壁─────┴ドア┼
│└冷蔵庫┘└──戸棚──┘  │
│               │
壁  │真乃│いつみ│天音│  壁
│  │リョ│         │
│               │
┴──壁──┬モニター┬──壁─┴



[自分の席につく4人]


天音「ふぅ…ようやく落ち着けるわ」


~AM10:30待機部屋に到着~


いつみ「ようやく2時間か…」


真乃「これで12分の1ですね」


リョウコ「まだまだ終わりは遠いね」


天音「帰りたい…」

天音「…なんか落ち着いたらお腹減ってきたわね」グー


真乃「朝、食べてこなかったからね」


天音「いつみ、なんか食べるもの持ってない?」


いつみ「アタシは持ってないけど…部屋には何かあるんじゃないか?」


天音「そうね…じゃあ、よろしく」


いつみ「お前も一緒に探すんだよ」


リョウコ「フフッ」


デデーン 東雲 アウトー


リョウコ「ツッコミっ!」ビリビリ!!


真乃「…はぁ、私も一緒に探すから」


天音「仕方ないわね…」タチアガル


いつみ「あっ、リョウコセンパイは座ったままでいいですから」


リョウコ「あ、そう?じゃあお願いしようかな」


[食べ物を探す天音・いつみ・真乃]

真乃「冷蔵庫には…」ガチャ


[各種エリクサー?×各4個]


真乃「これはエリクサー?…いや、飲み物のようですね」


天音「着色料凄そうなんだけど…」


真乃「あと他には…」ガサガサ


真乃「はい、チョコレート」

サシャ
[桃川紗々]


天音「ありが…ンフフ」


デデーン 杏橋 アウトー


天音「あのコ、なに勝手にコラボしてんのよっ!」ビリビリ!!


いつみ「どうしたどうした…ってなにこれ、ガチのコラボ商品か?」


リョウコ「紗々のパッケージに桃川さんの笑顔がプリントされてる…」


天音「っていうか真乃はこれ見てよく笑わなかったわね」


真乃「前々から同じ字だなぁと思ってたからね」

天音「…中身は普通ね」パリパリモグモグ


天音「そして腹持ちが悪いわ」グー


いつみ「ワガママだな…」ガサガサ


いつみ「おっ!パンがあったぞ!」


いつみ「パンが…フフッ」


デデーン 棗 アウトー


いつみ「痛っ!」ビリビリ!!


リョウコ「なにがあったの!?」


いつみ「いや…これ」スッ


[あのキュイジニエール・サジマ完全監修!リョウコちゃんの大安定カレー入りサトカちゃんのカレーパン!]


デデーン 杏橋 東雲 アウトー


天音「もはや誰の何だかっ!」ビリビリ!!


リョウコ「悠水ぃっ!」ビリビリ!!


真乃「わざわざ包装のビニールまで作って…」

天音「このカレーパン…悔しいけど…味は悪くないわね」モグモグ


真乃「全部で4個あるから私も…」


真乃「あっ、本当に美味しい」モグモグ


いつみ「どれ、アタシも…」


いつみ「おぉ…美味い」モグモグ


リョウコ「私も私も!」


いつみ「あっ、どうぞ」ワタス


リョウコ「ありがと!…あっ、やっぱり悠水の料理は美味しいねぇ」モグモグ


天音「…ただ、美味しいけど凄く美味しいってわけではないのがね」


いつみ「なにか足りないわけじゃないのに…物足りないというか」


真乃「…2人もそう思います?」


リョウコ(このカレーパンみたいにならないように頑張ろう…)

いつみ「さて、腹ごなしも済んだ事だし…そろそろ処理していきますか」


リョウコ「そうだね、早めに処理しておこうか」


真乃「今回は1人当たり4段もありますからね」


天音「なんの話?」


いつみ「この机の引き出しには…笑いの仕掛けが仕込まれているはずだ」


真乃「そして私達は…それを確認しなければなりません」


リョウコ「勿論…笑わないようにね」


天音「…でも、この訓練は24時間って時間制限があるでしょ?」


天音「だったら、わざわざ確認しなくても放っておけばいいんじゃない?」


いつみ「お前…」


天音「なによ…」

いつみ「…例えば、天音が誰かの為に何かを用意したとしよう」


天音「急にどうしたのよ…」


いつみ「天音が真心を込めて用意したものを相手が受け取ってもくれなかったら…どう思う?」


天音「…まぁ、落ち込むわね」


天音「で、そのあとブチ切れるわ」


いつみ「そういう事だよ」


天音「どういう事よ!」


リョウコ「フフッ」


デデーン 東雲 アウトー


リョウコ「漫才やめてっ!」ビリビリ!!


真乃「要するにね、みんながせっかく用意してくれたものを無視するのは人間としてどうなの?って事だよ」

天音「はぁ…そういうことね」


天音「開ければいいんでしょ?」ヤレヤレ


いつみ「じゃあ天音からな」


天音「わかったわよ…」


リョウコ「私達も後ろから見てるからね」


真乃「笑う時は一緒です」


天音「…どうだか」ガラッ


~引き出し1段目~


[10連ガチャチケット×1]


いつみ「ほう…」


天音「…次、開けるわよ」ガラッ


~引き出し2段目~


[あんちまてりあるなのだ!+9]
[レアダイヤ×10]


天音「ンフッ」


デデーン 全員 アウトー

いつみ「せっかくの10連ガチャチケットがっ!」ビリビリ!!


天音「10枚同じSRってどんな確率なのよっ!」ビリビリ!!


真乃「EXR当てるより遥かに低確率ですよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「あんまて自体、特別出やすいわけじゃないのにっ!」ビリビリ!!


天音「…はぁーもう辛い」


真乃「でもあと2段あるからね」


天音「わかってるわよ…」ガラッ


~引き出し3段目~


[レアガチャチケット×1]


いつみ「さっきのレアダイヤ10個と交換したのかな」


リョウコ「諦めがわるいね」


天音「やっと最後の引き出し…」


~4段目引き出し~


[あんちまてりあるなのだ!+10]
[レアダイヤ×1]


デデーン 全員 アウトー

天音「もおぉぉぉっ!」ビリビリ!!


いつみ「いい加減にっ!」ビリビリ!!


真乃「勘弁してくださいっ!」ビリビリ!!


リョウコ「もーやだぁーっ!」ビリビリ!!


天音「…あぁ、やっと終わったわ」


リョウコ「もうね、前途多難にもほどがあるよね」グッタリ


真乃「次…誰からいきますか?」


いつみ「…じゃあ、あたしから」ガラッ


~引き出し1段目~


[空っぽ]


いつみ「ふぅ…」ガラッ


~引き出し2段目~


[空っぽ]


天音「何も入ってない時もあるのね」


いつみ「嫌な予感…」ガラッ


~引き出し3段目~


[空っぽ]


真乃「うわぁ…」


リョウコ「怖い怖い」


いつみ「これで最後…」ガラッ


~引き出し4段目~


[謎のDVD]

いつみ「ヤバいヤバいヤバい!」アセッ


真乃「とととっ!とりあえず後回しにして次の机にいきましょう!」ダラダラ


リョウコ「次、私!私開けるから!」


天音「3人ともどうしたのよ!?」


リョウコ「開けるよ!」ガラッ


~引き出し1段目~


[粒あん1kg」


リョウコ「フフフフ」


デデーン 東雲 李野田 棗 アウトー


いつみ「あっ!」ビリビリ!!


真乃「いっ!」ビリビリ!!


リョウコ「たっ!」ビリビリ!!


天音「3人とも動揺し過ぎて笑いの沸点がおかしくなってるわよ」


真乃「皆さん、一旦!一旦、落ち着きましょう!」


リョウコ「落ち着こうね!」


いつみ「落ち着こう!」

天音「…もう大丈夫かしら?」


いつみ「なんかごめんな」


真乃「そろそろ2段目…いきますか?」


リョウコ「そうだね、じゃあ…」ガラッ


~引き出し2段目~


[謎のボタン(赤)]


真乃「うわっ!」


いつみ「出た!」


リョウコ「もう一気にいくよ!」ガラッ


~引き出し3段目~


[空っぽ]


~引き出し4段目~ 


[謎のBlu-ray]


リョウコ「」
真乃「」
いつみ「」


天音(4人の目から光が消えたわ)

いつみ「…ボタンとかは後回しにして、残りの引き出しを処理しよう」


リョウコ「…そうだね、全部終わってから考えよう」


真乃「…あとは私の机だけですね」


天音「大丈夫?一休みすれば?」


真乃「今休んだら立ち直れないと思うんだ」ガラッ


~引き出し1段目~


[身代わりカード×1枚」


真乃「これは…?」


天音「身代わりカード…って書いてあるわね」


真乃「あっ、裏面に説明が…」


[このカードを使うと身代わりにペナルティを請け負ってもらえる(※使用は一回限り)]


いつみ「一回分ビリビリを受けなくてもいいって事かな」


リョウコ「正直、無いよりマシってくらい微妙な感じだね」


真乃「…次、いきます」ガラッ

~引き出し2段目~


[シャルロッテとフェイの全力クロスカウンターの写真]


真乃「フッ」


デデーン 李野田 東雲 アウトー


真乃「あ”っ!」ビリビリ!!


リョウコ「ぴっ!」ビリビリ!!


いつみ「身長差のせいでフェイの体制がすごいことになってる」


天音「っていうか…これ、フェイは自分から殴られにいってるわよね?」


リョウコ「…ケンカするほど仲がいいってことじゃないかな」


真乃「2人とも顔に拳がめり込んでますけどね」


真乃「では、続きを」ガラッ


~引き出し3段目~


[漫画誌・はにかみ]


真乃「漫画誌…ですね」ペラペラ


リョウコ「ほたるちゃんが好きなやつだよね」

真乃「…これ自体に仕掛けは無いようですね」ペラペラ


いつみ「噂には聞いてたけど…結構エロいのな、はにかみ」


天音「まぁ、男性向けの漫画より女性向けの漫画の方がそういう描写は直接的だったりするわね」


リョウコ「映画とかでも女性向けの方がエグかったりね」


真乃「そのせいで迂闊に人に勧められなかったりしますよね」


いつみ「普通の恋愛ものだと思って見てたら濃密な濡れ場があったりな」


天音「…っていうか、これを見せて私達にどうしろと?」


いつみ「…さあ?」


リョウコ「…最後の引き出しを開ければわかるんじゃないかな?」


真乃「ですね、では…」


真乃「最後…開けます」ガラッ

~引き出し4段目~


[スクールガールストライカーズcomic・channel 全5巻]


デデーン 李野田 棗 東雲 アウトー


真乃「確かに少女漫画っぽい画風とストーリーでしたけどっ!」ビリビリ!!


いつみ「この流れで出すのは違うだろっ!」ビリビリ!!


リョウコ「そういう漫画じゃないよっ!」ビリビリ!!


天音「えっ、あのコミカライズ版ってそっち系の漫画だったの?」


天音「なんかショックだわ…」


リョウコ「一見するとそれっぽいけど違うからね!?」


真乃「ちゃんとしたコミカライズ化なんですから!」


いつみ「っていうか読めよ!」


いつみ「登場人物だろうが!」


天音「この手の漫画って本編知ってたら読む意味なくない?」

真乃「何を言ってるの天音!」


リョウコ「このコミカライズ版はあの人達の過去話を中心に、本編では語られなかった、あんな話やこんな話が盛りだくさんなんだよ!」


いつみ「その上、最新5巻では今まで謎に包まれていたあれの正体の片鱗も明かされるんだぞ!」


天音「ダイマしてんじゃないわよ!」


いつみ「いいから読んどけって!」


天音「読むから!この訓練が終わったら読むから黙りなさい!」


真乃「途中、シュールギャグかな?ってところもあるけどちゃんと最後まで読むんだよ!」


リョウコ「あとマリさんが天然のタラシすぎて読んでる側が恥ずかしくなるだろうけど、頑張って読んでね!」


天音「フフ」


デデーン 杏橋 アウトー

天音「あんた達ぃぃいっ!」ビリビリ!!


天音「…あんた達、本当はコミカライズ版が嫌いなんでしょ!?」


いつみ「大好きに決まってるだろ!」


真乃「完結なんて嘘ですよね!」


リョウコ「桃山ひなせ先生ぇー!カムバーック!」


……
………
…………
……………
~現在AM11:30~
……………
…………
………
……



天音「なんだかドッと疲れたわ…」


リョウコ「叫んだらのど乾いちゃったよね」


真乃「でしたら先ほどのエリクサー…飲んでみます?」


いつみ「あのヤバい色のやつを?」


いつみ「…うん?……あれ?」


天音「どうしたのよ」


いつみ「さっき…3人で食べ物を探してたよな?」


真乃「ええ、そうですよ」

いつみ「アタシは戸棚を探してて…」


いつみ「真乃は冷蔵庫を探してた」


真乃「はい」


天音「それがどうしたのよ」


いつみ「天音はなにやってたの?」


天音「えっ?」


いつみ「だからさ、アタシ達が食べ物を探していた間」


天音「ええ」


いつみ「天音はなにしてたの?って」


天音「なにって…」


天音「そりゃ…」


天音「…」










天音「突っ立って食べてただけですけど、それがなにか!?」


デデーン 李野田 棗 東雲 アウトー


真乃「なんでっ!」ビリビリ!!


いつみ「逆ギレっ!」ビリビリ!!


リョウコ「してるのっ!」ビリビリ!!


天音「この狭い部屋をわざわざ3人で探してたって、やることないに決まってるでしょうが!」

天音「…あ”ー、もう今のであたしも喉カラッカラよ」


リョウコ「じゃあさじゃあさ、さっきのエリクサーなんだけどさ…」


リョウコ「いっそのこと全員で飲んでみるっていうのはどうかな?」


真乃「そうですね」


真乃「その方が後腐れがなくていいと思います」


いつみ「アタシもそれがいいな」


いつみ「恨みっこなしって感じで」


天音「…あたしも別にいいけど」


真乃「では、各々好きなエリクサーを選んだら同時にのみましょう」


いつみ「アタシは探索~♪」


リョウコ「じゃあ私は対戦~♪」


真乃「私は、あえての協力戦で…」


天音「あたしも協力戦にするわ」


真乃「では同時に飲みますよ!」

4人「かんぱーい!」ゴクッ


[協力戦エリクサー]
 (カムカムレモンティー)


[対戦エリクサー]
 (ブルーハワイシロップ)


[探索エリクサー]
 (ヌメヌメしたもの)


いつみ「おっぅぅぅええっ!!!」


デデーン 杏橋 李野田 東雲 アウトー


天音「どうしたのよっ!」ビリビリ!!


真乃「なんか出てるっ!」ビリビリ!!


リョウコ「溢れてるっ!」ビリビリ!!


いつみ「おおぅうええぇぇえ!!」


天音「何が入って…何これキモッ!」


真乃「ドロドロしてますよ!?」


リョウコ「これ口に入れて大丈夫なやつなの!?」


いつみ「あ”ー、げっほげっほ!」


真乃「保健室行きますか!?」


天音「ちょっと!大丈夫!?」


いつみ「たいしょふないてす…」

リョウコ「とりあえずこれ!これ飲んで!」


いつみ「あっさいす…」ゴクッ


いつみ「甘っま!」ゲフッ!ゲフッ!


天音「そっちはそっちで中身なに入ってんのよ!」


リョウコ「多分…かき氷のブルーハワイのシロップだと思う」


天音「なんで飲ませたの!?」


真乃「こっち!協力戦エリクサーは大丈夫だからこっち飲んで!」


いつみ「う”ん”」ゴクッ


いつみ「んっんっ」グビグビ


いつみ「…ぷはー!助かったぁ!」


天音「あの緑…なんだったの?」


いつみ「わかんない」


真乃「…これ、多分ヌメヌメしたものですね」ヌメッ


リョウコ「えっ、ファントムシリーズとかテンコとかが落とすあれ!?」


いつみ「馬鹿じゃねえの!?」

いつみ「もう1回言うぞ!」


いつみ「馬鹿じゃねえの!?」


いつみ「マジ馬鹿じゃねえの!?」


天音「2回言ったわ」


リョウコ「エテルノでは病気にならないからって無茶するよね」


真乃「身体は大丈夫でも精神に異常をきたしそうですよね」


リョウコ「ブルーハワイのシロップも大概だと思うけどね」


天音「そう思うなら、尚更なんで飲ませたの?」


いつみ「ヌメヌメの後にシロップ原液は喉が焼け落ちて死ぬかと思った」


いつみ「マジで」


いつみ「マジで!」


天音「フフッ」


デデーン 杏橋 李野田 アウトー


天音「繰り返し止めてっ!」ビリビリ!!


真乃「わかったからっ!」ビリビリ!! 


リョウコ「悪気はなかったんだよ?」

いつみ「…はぁー、探索はメロンソーダだと思ったんだけどなぁ…」


天音「言われてみれば確かにそう見えるわね」


いつみ「で、協力戦は絶対タバスコだと思った」


リョウコ「私はラー油じゃないかと思ってたよ」


天音「そう思ったなら、なんで言ってくれなかったの?」


いつみ「対戦は正直ブルーハワイ以外思いつかなかったから、一番ヤバいやつだと思ってたんだけどなぁ」


真乃「普通にブルーハワイでしたね」


リョウコ「私はブルーハワイだと思った上で対戦を選んだけどね」


天音「なんでわざわざ…」


リョウコ「まぁ、ブルーハワイなら飲めなくはないからね」


天音「もはや度胸があるのか小心者なのかよくわかんないわね」

~現在PM0:00~


真乃「…で、どうしますか?これ」


[謎のボタン(赤)]
[謎のDVD]
[謎のBlu-ray]


リョウコ「うーん…」


いつみ「この中ならボタンかなぁ…」


天音「心底どうでもい…」


????「ボンジュール!」ドアガチャ


天音「なに!?」ビクッ!














沙島悠水「お昼ご飯の時間だよー!」


リョウコ「悠水!?」


いつみ「悠水センパイ!?」


悠水「ユウミ?…ノンノンノンノン」


悠水「ワターシはフランッスからやってきた、さっすらいの料理人っ…」


悠水「名前をキュイジニエール・サジマと申しまーす」


悠水「みんなよろしくマドモアゼル」


リョウコ「あっ、面倒くさい悠水だ」


悠水「ウィ」

悠水「訓練を頑張っているみんなの為にね、このキュイジニエール・サジマ…お昼ご飯を用意してきました!」


悠水「しかーし!普通に食べられると思ったら大間違いだぁ!」


悠水「私の料理を食べたくば…俳句で私を唸らせたまえっ…!」


リョウコ「うん、とりあえずルールを説明してくれないかな?」


悠水「ウィ、マドモアゼルッ!」


いつみ(ウザい)


真乃(鬱陶しい)


天音(疲れる)

悠水「今から1時間…つまり12時から1時までの間だね」


悠水「その間、みんなには私達の世界をテーマにした俳句を詠んでもらうんだけど…」


悠水「その1時間内で、笑った回数が少ない人ほど豪華なお昼ご飯が食べられるようになってるんだよね」


天音「ちょっと待って、笑った回数って言った?」


悠水「まぁ、簡単に言うと俳句でお互いを笑わせあってもらうって事だね」


いつみ「うわぁ…」


真乃「そういうことですか…」


リョウコ「悠水の料理は食べたい…食べたいけど…それはちょっと」


悠水「ちなみに、笑った回数が1番少なかった人用のご飯以外は私が作ったものじゃないんだよねぇ」


4人「!」

リョウコ(つまり…3人は悠水以外の誰かが作ったご飯を食べる事になる)


真乃(問題は…その3人が一体誰なのか?という事ですね)


いつみ(もしその3人が…例えば紗々やノエルなんかだったとしたら)


天音(最悪…お昼ご飯は食べられないという可能性もあるというわけね)


4人(他の3人には悪いけど…この勝負、負けるわけにはいかない!)


悠水「おおっ!なんだか、みんな目がギラギラしてきたねっ!」


悠水「それじゃあ、笑ってはいけない俳句対抗戦の始まり始まり~!」

リョウコ「じゃあ早速いいかな?」


悠水「おおっとぉ!リョウコちゃん早くも一句!では、どうぞ!」













リョウコ「アコ・イミナ

       不知火ハヅキ

         マリ・リョウコ」


天音いつみ真乃「おぉ~」


悠水「一番手にしてはうまいじゃないかリョウコちゃん!」


悠水「まぁ、笑えないけどね!」


リョウコ「………」カチン


リョウコ「…続けてもう一句いってもいいかな?」


悠水「どうぞどうぞ!」

リョウコ「菜森まな

      美山椿芽と

       伊緒・サトカ]


悠水「リョウコちゃん!?」


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー


天音「1人足りないっ!」ビリビリ!!


真乃「いっ!」ビリビリ!!


いつみ「たっ!」ビリビリ!!


悠水「リョウコちゃんがそういう事言うなら私も一句詠ませてもらうからね!」


天音「あんたも参加してくるの!?」














悠水「普通とか

    言ってる親友

        乳デカい」


デデーン 全員 アウトー

天音「さっき言われたっ!」ビリビリ!!


真乃「会長とっ!」ビリビリ!!


いつみ「同じ考えかっ!」ビリビリ!!


リョウコ「また胸の事っ!」ビリビリ!!


悠水「この子は普通普通いう割にはおっきな胸してぇ!」


悠水「その上、オブリから逃げる時には”悔し~い”なんて言いながらブルンブルン胸を揺らしてからに!」


悠水「一緒に出撃すると、おおうっ…て目のやり場に困るんだよっ!」


悠水「そりゃハヅキさんだって鷲掴みにしたくもなるわっ!」


リョウコ「私が悪いの!?」


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー

天音「何言ってんのっ!?」ビリビリ!!


いつみ「おおう…ってっ!」ビリビリ!!


真乃「色々ひどいっ!」ビリビリ!!


リョウコ「私の話はもういいから3人も俳句詠んでよ!」


いつみ「じゃあ次、アタシいきます」


いつみ「3つセットで発表しても大丈夫ですか?」


悠水「おっけーおっけー無問題!」


いつみ「じゃあ3つ一気にいきまーす」

いつみ「メロンパン

     フルーツタルト

       アイスパフェ」


真乃リョウコ悠水「あ~」


天音「今更だけどフェとかの小さい文字が入るのは1文字扱いでいいの?」


悠水「そこまで本格的にやるわけじゃないからね」


悠水「小さい文字とか伸ばし棒は文字に数えても数えなくてもいいし、字余りしても大丈夫だよ!」


真乃「それなら作り易いですね」


リョウコ「…そういう事は先に言ってくれないと困るんだよね」


悠水「まだ怒ってるの?」


リョウコ「別に?」


いつみ「キーホルダー

     食器セットと

        ぬいぐるみ」


いつみ以外「おー!」


天音「5・7・5のリズムって意外と身近にあるものなのね」

いつみ(美声)「花束に…

       ネイルシールと

         指輪添え…っ!」


リョウコ「フフフッ」


デデーン 杏橋 東雲 李野田 アウトー


天音「プロポーズかっ!」ビリビリ!!


真乃「いい声っ!」ビリビリ!!


リョウコ「急にロマンチック!」ビリビリ!!


悠水「いつみちゃんはオカン気質なのに時々イケメンになるよねぇ」


天音「よくよく考えると指輪はともかく、花束にネイルシールってなんなのよ!」


リョウコ「謎のシチュエーションだよね」


悠水「完っ全に男性目線だしね」


真乃「次、私いいですか?」


悠水「どぞどぞ!」

真乃「李野田です

    まのだ・ではなく

        李野田です」


天音「まだ間違われてるの?」


いつみ「隊長とは出会ってから1000日近くも経ってるのに…」


真乃「いや、隊長に間違われた事は無いんですけどね」


リョウコ「そうなの?」


真乃「隊長と初めて会った時の自己紹介でこう言ったらちゃんと覚えてもらえましたよ」


悠水「そもそも李野田真乃の語呂が良いから”まのだりの”とは間違え辛いと思うんだよね」


天音「じゃあ次、あたしがいかせてもらうわ」


悠水「天音ちゃんファイトだよ!」


天音(ウザい)

天音「オラシオン

     響きが似てる

        クラシアン」


いつみ「ングッ」


デデーン  李野田 棗 東雲 アウトー


いつみ「急にどうしたっ!?」ビリビリ!!


真乃「方向性っ!」ビリビリ!!


リョウコ「URっ!」ビリビリ!!


悠水「あっははは!」


いつみ「…はあー、そういうのもありなんだ」


リョウコ「点検・クラシアンだね」


天音「フフッ」


デデーン 杏橋 アウトー


天音「油断したっ!」ビリビリ!!


悠水「オブリのトラブル8000円♪」


いつみ「地味に高いっ」


真乃「あっ、私も出来ました」

真乃「アルタイル

     響きが似てる

        風呂タイル]


デデーン 杏橋 東雲 アウトー


天音「てんどんっ!」ビリビリ!!


リョウコ「タイルって!」ビリビリ!!


悠水「タイルっふふっ!」


いつみ「先生に”今日からあなた達には風呂タイル・トルテとして活動してもらいます”とか言われるんだ」


天音「もう、困惑しかないわ」


リョウコ「なんかカビ汚れが落ちそうな名前だよね」


悠水「水回りのしつこいカビ汚れもこれ一本で打ち倒します!風呂タイル・取るテ!」


デデーン 杏橋 アウトー


天音「余計な事言わないでよっ!」ビリビリ!!


悠水「ゴメンね」


いつみ「次!アタシいくよっ!」

いつみ「カレーパン

      ああカレーパン

          カレーパン」


デデーン 杏橋 李野田 東雲 アウトー


天音「それは卑怯よっ!」ビリビリ!!


真乃「田原坊っ!」ビリビリ!!


リョウコ「サトカちゃんっ!」ビリビリ!!


悠水「んふふふっ!」


天音「今のがまかり通るならなんでもありになっちゃうわよ!?」


悠水「まぁー、面白ければいいんじゃないかなっ!うん!」


リョウコ「はいはい!こういうのでもいいなら次、私がいくよ!」

リョウコ「ショコラーデ

       ミラはやっぱり

          ショコラーデ」


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー


天音「もぉぉぉっ!」ビリビリ!!


真乃「やっぱりってなんですかっ!」ビリビリ!!


いつみ「意味わからんっ!」ビリビリ!!


悠水「あっはははっ!」


悠水「お腹痛いっ!お腹痛いよリョウコちゃん!」


天音「ココアはやっぱり森永みたいに言ってんじゃないわよ!」


いつみ「試行錯誤した上で、やっぱりショコラーデだよねっ!みたいな」


真乃「やっぱりって事は他の候補もあったんでしょうね」


リョウコ「ラングドシャ・ミラとか」


悠水「ズンダモチ・ミラとかね」


デデーン 杏橋 棗 アウトー

天音「だーかーらぁぁっ!」ビリビリ!!


いつみ「和菓子っ!」ビリビリ!!


天音「だから余計な事言わないでって言ってるでしょうがっ!」


悠水「いやぁー、ゴメンねぇ、そういう性分なんだよねぇ」


リョウコ「まぁ確かにね、そろそろ和菓子の名前が付いたチームがいてもいいとは思う」


真乃「あれだけ和風全開なミラがショコラーデな時点で他は名乗り辛いでしょうけどね」


いつみ「ミラには和菓子係とかいう謎の役職持ちがいる上でのショコラーデだからね」


天音「仮に和菓子の名を冠したチームが出来たとしても、ずんだ餅だけは絶対に無いっ」


いつみ「むしろなんなら良いの?」


天音「そりゃあ…」


天音「…………………………」

天音「………わ」


いつみ「わ?」















天音「わ…わらび餅ぃ?」フフッ


デデーン 全員 アウトー


天音「んふふふっ!」ビリビリ!!


いつみ「ずんだ餅と同レベルじゃねぇーかっ!」ビリビリ!!


真乃「人の事言えないっ!」ビリビリ!!


リョウコ「見切り発車にもほどがあるよっ!」ビリビリ!!


悠水「くくくくっ!」


天音「この話はもう終わり!誰か次の俳句を詠みなさいよっ!」


いつみ「自分でも考えろよ!」


リョウコ「そういえばクラシアン以降出してなかったね」


天音「俳句なんて普段から詠んだりしないし思いつかないのよ!」


真乃「みんな同じ条件だと思うよ?」

悠水「でも、このままだと天音ちゃんの最下位が確定しちゃうよ?」


天音「うっ…」


リョウコ「じゃあ、少し考える時間をあげて、次を天音ちゃんに譲ってあげるっていうのはどうかな?」


真乃「十分考える時間はあったと思いますが…まぁ、いいでしょう」


天音「なんか棘のある言い方ね」


いつみ「まあ、待ってやるよ」


天音「あんたは後でシメるから」


悠水「3人ともテンポいいねぇ」


悠水「芸人の素質があるよ」


リョウコ「悠水の方がよっぽど芸人に向いてると思うけどね」


悠水「いやあ、私は正義の味方をやるので手一杯なんだよねぇ」


リョウコ「料理漫談でもやってればいいのに…」ボソッ


悠水「リョウコちゃん!?」

天音「…」


天音「……」


天音「………」














~5分後~


天音「………」


いつみ「追い詰めて悪かったよ!」


真乃「出来ないなら出来ないって言ってもいいんだよ!?」


リョウコ「無理させてゴメンね!?」


悠水「今の時間でますます天音ちゃんが最下位に近づいたね」


天音「これはね、あれよ」


天音「才能が無いとダメなやつよ」


いつみ「ンフッ」


デデーン 棗 アウトー


いつみ「悟るのが遅いっ!」ビリビリ!!


真乃「すいません、次いいですか?」


悠水「うん、お願い」


リョウコ「この時間はなんだったんだろうね」


天音「不毛以外の何物でもないわ」

真乃 「初音ミク

     ライバル登場

       天音ビクッ!」


天音「ちょっと!?」


デデーン 東雲 アウトー


リョウコ「可愛いっ!」ビリビリ!!


真乃「エテルノに初音ミクさんが来てた時の事なんですが…」


真乃「相手が電脳世界のアイドルという事で随分意識してたみたいで」


真乃「いつライブするのよ!?って感じでコラボ期間中は終始ビクビクしてたんですよね」


悠水「可愛い」


いつみ「で、ようやく一緒に歌えると思ってたらミクの後ろでギター弾いてたっていうね」


天音「まさかのBGM担当よ」


いつみ「むしろ、なぜ世界的なアイドルの初音ミクさんと一緒のステージで歌えると思ったのか」

いつみ「しかも、まだ禄にキャラソンも出てない時期にだ」


いつみ「お前が同じ土俵にいると思ったら大間違いだぞ、と」


天音「あんたボロクソに言うわね」


悠水「否定はしないんだ」


天音「正直、ツインテールだったら共演出来ると思ってたのよね」


リョウコ「浅はかだね」


天音「どうかしてたのよ」


天音「まぁ、あの頃はあたしも若かったから仕方ないけど」


悠水「まだ1年も経ってないよ?」


真乃「…もう1ついいですか?」


悠水「うん!よろしく!…って時間的に次が最後だね!」


天音「嘘っ!?」


いつみ「最下位は決まったな」


リョウコ「仕方ないね」

真乃「ワルキューレ

     今度こそはと

       天音ビクッ!」


デデーン 杏橋 棗 東雲 アウトー


天音「仕方ないでしょっ!」ビリビリ!!


いつみ「学習しろよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「可愛いっ!」ビリビリ!!


悠水「可愛いなぁぁもぉぉ!」


天音「2人とも、その可愛いって言うの止めてもらえない!?」


天音「恥ずかしいんだけど!?」


真乃「これはマクロスΔコラボの時にあった事なんですが…」


天音「あんたもマイペースね!?」


真乃「初音ミクの件があった後なんで慎重にはなってたんですけど…」


真乃「今回こそ、ライブがあるんじゃないか?と」


真乃「期間中、終始ビクビクしてたんですよね」

いつみ「まぁ、マクロス=歌みたいなところがあるから仕方ないかもしれないけど」


リョウコ「しかも今回は、あっち側のキャラクターがこっちに登場するって事もなかったからね」


悠水「メモカの演出も歌って踊る感じだったし期待しちゃうよね」


いつみ「で、いざステージに立ってみたら、だ」


天音「まさかの歌無しよ」


真乃「口パクすら無しというね」


天音「無音の中、無言で真顔で踊るという謎のパフォーマンスよ」


いつみ「アタシ達も付き合わされたけどあれはキツかった」


リョウコ「わかる」


天音「隊長は未だに不具合だと思ってるらしいわ」


デデーン 李野田 アウトー


真乃「もう半年以上経ってるのにっ!?」ビリビリ!!

いつみ「うちの隊長は馬鹿なの?」


リョウコ「それかよっぽど懐が大きいかのどっちかだよね」


真乃「懐が大きい馬鹿という可能性もありますけどね」


悠水「メンテ後の更新の度に”あれ?まだ修正されてないのかな?”って思ってるんだろうねぇ」


天音「フッ」


デデーン 杏橋 李野田 アウトー


天音「想像しちゃったじゃないっ!」ビリビリ!!


真乃「隊長っ!」ビリビリ!!


悠水「ゴメンねぇ」


悠水「じゃあ、もう数秒で1時になるし結果発表といこうか」


天音「ちょっ!」


天音「あんたのせいで1回余計に笑っちゃったじゃない!」


リョウコ「その1回で順位が変わることは無いと思うよ?」


いつみ「自分でわかるだろうに」

悠水「それでは結果発表でーす!」


悠水「笑った回数が少なかった順に一気に発表するよっ!」


悠水「ダラララララララ…」


天音「その声必要?」


悠水「リョウコちゃん8回!」


リョウコ「おおっ!やったね!」


悠水「いつみちゃん9回!」


いつみ「トップと1回差かぁー、惜しかったなぁー!」


悠水「真乃ちゃん10回!」


真乃「まぁ、最下位を逃れたのでよしとしましょう」


悠水「そして天音ちゃん13回!」


天音「」


いつみ「ぶっちぎりじゃねぇか」


リョウコ「最後の1回とか関係なかったね」


真乃「私は最後の1回が無ければ同率2位でしたけど」


悠水「それじゃあ、お昼ご飯を持ってくるから、ちょっと待っててね!」

~現在PM1:00~


悠水「まずは1位のリョウコちゃんのご飯から紹介していくよっ!」


リョウコ「楽しみだねっ!」


悠水「こちらですっ!」バーン


[キュイジニエール・サジマ特製、ハワイアン・ワンプレートランチ!]


リョウコ「おおっ!」


悠水「ロコモコ・BBQポークのパイナップル添え・ロミロミを盛り合わせた贅沢なワンプレートランチだよっ!」


リョウコ「美味しそうっ!」パァァ


デデーン 東雲 アウトー


リョウコ「あっ」


リョウコ「うっかりっ!」ビリビリ!!


天音「普通に笑ってたわよ」


真乃「というより、フランス料理じゃないんですね」


いつみ「でも凄く美味しそう」


天音「店で出せるレベルよね」

悠水「続いて2位だった、いつみちゃんのご飯の紹介です!」


悠水「因みに、2位以降の人のご飯は作った人から紹介の手紙を預かってきてるから、それを読み上げるね!」


悠水「では気を取り直して…こちらですっ!」


[降神あから特製・肉じゃが定食!]


いつみ「おおっ!」


悠水「コホン、えー、皆さんお元気ですか?降神あからです」


悠水「いつも妹達共々お世話になっております」


天音「暑中見舞いかなにか?」


悠水「今回は肉じゃが・ワカメの味噌汁・白米という普通の定食ですが、美味しく食べてもらえると嬉しいです」


いつみ「美味しく食べるに決まってるじゃん!」


悠水「Ps. そろそろ宿直室の隙間風をなんとかしてください 降神小織」


デデーン 全員 アウトー

天音「いい加減なんとかしてあげなさいよっ!」ビリビリ!!


真乃「小織ちゃんっ!」ビリビリ!!


いつみ「食べづらいっ!」ビリビリ!!


リョウコ「可哀想だよっ!」ビリビリ!!


悠水「心暖まる手紙だったねぇ」


いつみ「むしろ胸が痛いよ…」


真乃「今の、今回の訓練の為に考えたものですよね?」


リョウコ「だといいけど…」


天音「あのへっぽこ教師の事だから本当の話でもおかしくないわね」

悠水「どんどん行くよっ!次、真乃ちゃんのご飯は…こちら!」


[美山椿芽特製・サムゲタン!]


真乃「おっ!…えっ!?」


悠水「コホン、美山椿芽と申します」


悠水「皆様、寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか?」


天音「真面目過ぎる」


悠水「美山椿芽です」


リョウコ「さっき聞いたよ?」


悠水「さて、寒さ対策として身体の暖まる料理を探していたところ、サムゲタンなる料理を見つけたので、早速作ってみることにしました」


真乃「美山さんって割と料理出来ない方の人でしたよね!?」


いつみ「無謀すぎる」


悠水「美山椿芽です」


天音「名乗り過ぎて、ヒロシです、みたいになってるから」

悠水「レシピに捕らわれず、上手に作れたと思うので、美味しく召し上がって頂けると幸いです」


真乃「えぇ…」


いつみ「料理が出来ない人ほどレシピをアレンジしちゃうらしいね」


悠水「美山椿芽でした」


リョウコ「古畑任三郎?」


悠水「Ps.今度は懐石料理に挑戦してみょうと思います 美山椿芽」


いつみ「なんでまた、よりにもよって懐石料理なんかを…」


リョウコ「懐石料理ってかなり難しい部類の料理なのに…」


天音「あのコは勇敢と無謀を履き違えでいるようね」


真乃「このサムゲタン…見た目だけは美味しそうなのが逆に不安になってきました…」

悠水「お待ちかね!いよいよ最後、天音ちゃんのご飯の紹介だぁ!」


悠水「はい、どーん!」

          シャンラーシエ
[フェイ・リー特製・ 香辣蟹!]


天音「なに…この?蟹?」


いつみ「蟹のほぐし身が入った野菜炒め…なのかな?」


悠水「コホン、アマンド・フォーマルハウトの紅一点、フェイ・リーこと、フェイちゃんですっ!ぶいっ!」


リョウコ「色々おかしいよ!?」


真乃「まず、女性しかしないのに紅一点もなにもないですからね」


天音「ことの使い方もおかしいし」


悠水「かしこ」


いつみ「終わっちゃったよ!」


デデーン 杏橋 東雲 アウトー


天音「アイツはっ!」ビリビリ!!


リョウコ「自由すぎるっ!」ビリビリ!!

悠水「あっ、もう1枚手紙があったね」


悠水「コホン、今回、私が作ってきたのはシャンラーシエです」


天音「ですって言われてもね」


真乃「みんなご存知みたいに言われても知らないよね」


悠水「シャンラーシエは本来殻付きのまま食べるものですが、今回は食べやすいよう、すでに殻から身を出してから調理しましたから」


いつみ「からから五月蝿いなぁ!」


悠水「それから今回は特別にトリニダード・スコーピオンを入れたので、よく味わって食べてね!」


天音「待って」


天音「今、聞き捨てならない単語が聞こえたんだけど」


天音「もしかしてだけど」


天音「スコーピオンって言った?」


天音「スコーピオンって蠍よね?」

天音「蠍って虫でしょ?」


天音「虫は無いわー…」


リョウコ「動揺し過ぎて饒舌になってるよ」


いつみ「まぁ、でも蠍って蟹みたいなもんだろ?大丈夫、大丈夫!」


真乃「分類上は蜘蛛に近いそうですけどね」


いつみ「あっ、そうなの?」


リョウコ「博識だね」


真乃「…とアラクニドという漫画に書いてありました」


いつみ「かつてコラボしたキャタピラーのスピンオフ元の漫画だっけ?」


悠水「どうせなら華蟷螂コスより芋蟲コスが欲しかったよねぇ」


リョウコ「私は虻とか先代の蜘蛛さんのコスが良いなぁ」


真乃「トレンチ好きですね」


天音「食べる気失せるから虫トーク止めてくれない?」

悠水「えー、Ps.蠍は入っていません
          フェイ・リー」


デデーン 全員 アウトー


天音「私の葛藤を返しなさいよっ!」ビリビリ!!


いつみ「なんなんだよっ!」ビリビリ!!


真乃「言動が読まれてるっ!」ビリビリ!!


リョウコ「時間の無駄っ!」ビリビリ!!


悠水「蠍は入ってないってさ!良かったね天音ちゃんっ!」


天音「目に見える恐怖が目に見えない恐怖に悪化しただけよ!」


いつみ「で、トリニダード・スコーピオンって結局なんなんだろうな」


真乃「さぁ…?」


リョウコ「穏やかな感じの名前ではないけどね」

悠水「それじゃあ、みんなのご飯も出揃ったことだし、そろそろいただきます…の前に私からもう1品!」


真乃「ずんだ餅ですか?」


デデーン 杏橋 棗 東雲 アウトー



天音「真乃ぉぉぉっ!」ビリビリ!!


いつみ「枝豆っ!」ビリビリ!!


東雲「食べたかったの!?」ビリビリ!!


悠水「じゃーん!とれたてメロンのプチタルトでーす!」


[プチタルト50個入りのケーキ箱]


悠水「みんなで仲良く分けてね!」


天音「またエラい量作ってきたわね」


悠水「独り占めしちゃダメだよ?」


天音「1人で食べきれるわけないでしょうが!」


悠水「またまた謙遜しちゃってぇー」


天音「自分を卑下して言ってるわけじゃないのよ!」

悠水「それから…これ!」


悠水「アマンドのターニャちゃんからウォーターサーバーと牛乳の差し入れです!」


リョウコ「これでもうエリクサーを飲まなくてもすむね!」


いつみ「水はありがたいけど…なんで牛乳まで?」


悠水「ターニャちゃんからも手紙を預かっているので、読み上げるよ!」


悠水「コホン、訓練お疲れ様です、ターニャです」


悠水「そろそろ水が必要だと思うので、お届けします」


悠水「それから、フェイの料理を食べる人、牛乳もお届けするのでよければ使って下さい」


天音「牛乳を使うってなによ…」


悠水「Ps.みんなも水を飲める事の有り難さを知るがいい… ターニャ」


真乃「なぜ魔王みたいな口調に」

悠水「それじゃあ、みんなよく噛んで食べるんだよー!」


悠水「サリュー!」ドアガチャ


天音「…やっと帰ったわね」


リョウコ「じゃあ、食べよっか」


真乃「せっかくですし、1口目だけ1人づつ順番に食べませんか?」


リョウコ「そうだね、せっかくだし」


天音「なにがせっかくなの?」


いつみ「せっかくだしな」


天音「なにが?」


リョウコ「せっかくだし私から…」


天音「だからせっかくってなに?」


天音「ねぇ?」











天音「ねぇってば!?」


真乃「フフッ」


デデーン 李野田 棗 東雲 アウトー


真乃「聞き流してっ!」ビリビリ!!


いつみ「察しろよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「悪乗りしてごめんねっ!」ビリビリ!!

リョウコ「じゃあ、食べるね」パクッ


リョウコ「…………」モグモグ


リョウコ「…………!」


リョウコ「美味しい!」パァァ


デデーン 東雲 アウトー


リョウコ「んっ!」ビリビリ!!


真乃「食べたら思わず笑みが浮かぶほどの美味しさですか」


いつみ「地味にキツいな」


天音「そんなに美味しいの?」


リョウコ「うん、凄く美味しい」


リョウコ「ハンバーグが美味しくって豚肉も美味しくって…」


リョウコ「あの、あれ、うん」


リョウコ「要するに全部美味しいよ!」パァァ


デデーン 杏橋 李野田 東雲 アウトー


天音「美味しいしか言ってないじゃないっ!」ビリビリ!!


真乃「語彙力っ!」ビリビリ!!


リョウコ「思わずっ!」ビリビリ!!


いつみ「次、アタシ食べるよ?」

いつみ「いただきます!」パクッ


いつみ「……………」モグモグ



いつみ「くぅぅぅ…美味しいなぁ…」


天音「湯船に浸かったおっさんみたいなが声出てるわよ」


いつみ「誰がおっさんじゃ」


リョウコ「噛みしめてたよね」


真乃「どんな味なの?」


いつみ「うーん…小細工を重ねた美味しさじゃなくて、根本的に美味しいというか…」


天音「小細工とか根本的な美味しさってなによ…?」


いつみ「なんていうのかな、特別な材料や調理法は使ってないんだけど、心にくる美味しさがあるっていうか…」


いつみ「こういうのがおふくろの味ってやつなんだろうなぁ…」


天音「おばあちゃんの味?」


いつみ「誰がオカンじゃ」

真乃「では…私も」


真乃「いただきます」パクッ


真乃「………」モグモッ…







真乃「エ”ンッ!」ビクンッ!


デデーン 杏橋 棗 東雲 アウトー


天音「どうしたのよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「何今の声っ!?」ビリビリ!!


リョウコ「泣いてるっ!?」ビリビリ!!


真乃「んっーー!んっー!」ナミダメ


リョウコ「大丈夫!?」


真乃「はにゃがツーンとしてにゃみだが止まらにゃいんですよっ!」ナミダボロボロ


いつみ「口臭っ!?」


天音「口から正露丸みたいな臭いがしてるわよ!?」


リョウコ「高麗人参?の凄い臭い」


真乃「…恐りゃく、漢方薬かにゃにかが大量に入れりゃれてるみたいで…」


いつみ「っていうか話し方可愛いな!?」

天音「水飲みなさい!水!」


真乃「そうすりゅ…」グビッ


真乃「……はぁぁ」


真乃「…エラい目に会いました」


いつみ「いつもの真乃に戻った」


リョウコ「改めてどうだった?サムゲタンの味」


真乃「あえて言葉にするなら…」


真乃「整腸薬のエナジードリンク煮って感じでしたね…」


いつみ「うわぁ」


天音「もう鶏ですらないのね」


リョウコ「水で薄めて食べる?」


真乃「…そうします」


天音「…ねぇ、あたしはこれ以上の物を食べるってこと?」


いつみ「…だろうね」

真乃「じゃあ天音も食べようね」


天音「言われなくても食べるわよ…」


いつみ「真乃ちょっとキレてない?」


リョウコ「被害者が自分だけという状況が気に食わないんだろうね」


天音「いただきます」パクッ


天音「」モッ…


天音「」


天音「」








天音「あ”ーーーーー!」バタバタ!!


デデーン 李野田 棗 東雲 アウトー


真乃「あっはははっ!」ビリビリ!!


いつみ「真乃っ!?」ビリビリ!!


リョウコ「真乃ちゃん!?」ビリビリ!!


真乃「…コホン、すみません」


真乃「少し取り乱しました」


リョウコ「少し…?」


いつみ「めっちゃ笑ってたけど!?」


天音「あ”ーーーーーー!」ジタバタ!!


リョウコ「天音ちゃん大丈夫!?」

天音「あ”ーーーーーー!」ジタバタ!!


いつみ「どうしたんだよっ!?」


リョウコ「牛乳飲む!?」


天音「あ”ーーーーーー!」コクコク


リョウコ「はい!牛乳!」


天音「………!」グビグビグビッ!!


天音「………」ゴクンッ


天音「あ”ぁぁー…」ゴフッ












天音「辛っ…!」


※トリニダード・スコーピオンは世界で二番目に辛い激辛唐辛子です


いつみ「そんなに辛いの?」


天音「もう死を覚悟したわ」


真乃「滅多に怪我もしないエテルノで死を覚悟するって相当だね」


リョウコ「戦闘でもないのに…」


天音「食べ物なだけマシと考えて食べるしかないわね…」


いつみ「ヌメヌメしたものよりはマシだと思うよ?」

いつみ「牛乳か水で薄めれば?」


天音「これはね、そういうレベルの辛さじゃないのよ…」


いつみ「いやいや、流石にそこまでじゃないだろ…?」


天音「一口食べてみる?」


いつみ「やだよ」


天音「もう突っ込む気力もないわ…」


リョウコ「どうする?その…シャンラーシエ…だったっけ?」


真乃「流石に完食しなくても大丈夫だと思いますが…」


天音「残すのもなんか癪だし完食してやるわよ…」


リョウコ「無理しないでね?」


いつみ「じゃあ、あらためて…」


4人「いただきます!」

~食事中~


リョウコ「…」モグモグ


いつみ「…」モグモグ


真乃「…」モグモグ


天音「…」モグモッ…


リョウコ「…」パァァ


デデーン 東雲 アウトー


リョウコ「…っ!」ビリビリ!!


真乃「くぅ…」ツーン…


天音「…がっ!」バタバタ!!


いつみ「…」ズズー


リョウコ「…」モグモグ


天音「…っ!」グビッグビッ!!


真乃「うっ…」グスン…


リョウコ「…」パァァ


デデーン 東雲 アウトー


リョウコ「…んっ!」ビリビリ!!


いつみ「フフッ」


デデーン 棗 アウトー


いつみ「…っ!」ビリビリ!!


天音「…っ!」モグモグモグモグッ!!


天音「…っ!」グビグビグビッ!!


天音「…っ!」ゲフンゲフン!!


真乃「ううっ…」ナミダボロボロ…


いつみ「お前ら鬱陶しいよ!」

天音「やっぱり残そうかし…」


???「失礼するですよ」ドアガチャ


4人「!?」


澄原サトカ「えー、皆さん訓練お疲れ様ですよ」


天音「食事中なんだけど…」


サトカ「あー、おかまいなく」


いつみ「そっちはよくても、こっちが困るんだよなぁ…」


リョウコ「何か用なのかな?」


真乃「…あの…もしよければ…いかがです?サムゲタン」


サトカ「いえ、おかまいなく」


天音「…シャンラーシエは?」


サトカ「おかまいなく」


リョウコ「押し付けようとしちゃダメだよ?」


いつみ「必死すぎる」


天音「残飯処理じゃなければ何しに来たのよ…」


サトカ「実はですね、この部屋からフルーティーな香りがしたもので…」

真乃「フルーティーですか?」


サトカ「はい、フルーティーな香りがしたですよ」


リョウコ「あれかな?」


[プチタルトの箱]


サトカ「ほほぅ…これはこれは」


サトカ「皆さん…このタルトはいただかれないのですか?」


天音「今は食事中だから…食べるのは後にしようかと」


いつみ「アタシも食後に食べようかと」


サトカ「なるほど…」


サトカ「でしたら…このプチタルト、いくつか分けてもらってもいいでしょうか?」


リョウコ「うん、持ってって大丈夫だよ!あっ、3人ともいいよね?」


天音「好きなだけ持っていけば?」


真乃「私も構いませんよ」


いつみ「アタシも別に…元々4人で食べきれる量じゃないしな」

サトカ「では失礼して…」スッ


[背後から紙皿を取り出すサトカ]


天音「最初から貰う気じゃない」


[紙皿にタルトを4個取るサトカ]


リョウコ(1…2…3…あれ4個だけ?)


真乃(気を使っているのでしょうか)


[紙皿を机に置くサトカ]


いつみ(4個だけでいいんだ)


天音(意外と謙虚なのかしら)


サトカ「それではごゆっくり」ドアガチャ


[残り46個のタルトが入った箱を持ち去るサトカ]


天音「ちょっ…」


4人「………」


4人「…フフッ」


デデーン 全員 アウトー


天音「すっ!」ビリビリ!!


真乃「くっ!」ビリビリ!!


いつみ「なっ!」ビリビリ!!


リョウコ「いっ!」ビリビリ!!


……………

…………

………

……

~20分後~


~現在PM2:00~


リョウコ「ごちそうさまでした!」


いつみ「ごちそうさまでした!」


真乃「ごちそうさまでした…」ナミダメ


天音「ほひほふはまへひは…」ヒリヒリ


いつみ「なんて?」


天音「………」グビグビグビッ!!


天音「ごちそうさまでした!」プハー


リョウコ「お疲れ様ー」


真乃「まさか完食するとは…」


いつみ「そういう真乃も完食してるけどな」


リョウコ「2人共よく頑張ったね」


天音「そういうアンタも食事中だけで何回叩かれてるのよ…」


真乃「食べて笑ってペナルティが七回はありましたよね」


いつみ「アタシも三回は貰い笑いしちゃったよ…」

いつみ「ふぅー…、そんじゃあ、そろそろいきますか?」


[謎のボタン(赤)]
[謎のDVD]
[謎のBlu-ray]


リョウコ「どれからいこうか?」


天音「どれからでもいいから、サクサク消化していきましょうよ」


いつみ「ボタンからでいい?」


真乃「そうですね」


リョウコ「私も異議なし!」


いつみ「じゃ、押すよ!」ポチッ


デデーン 李野田 タイキックー


真乃「えっ」


真乃「……………はい!?」


天音「?」


デデーン 棗 東雲 アウトー


いつみ「まさかのっ!」ビリビリ!!


リョウコ「タイキックっ!」ビリビリ!!


天音「タイキックってなによ…」


いつみ「見てればわかるよ…」

~~~~~~~~~♪

[例のタイっぽい音楽]


真乃「ここエテルノですよ!?」


真乃「タイキックの人はここには入れないはずでは!?」


真乃「だよね天音!?」


天音「知らないわよ!」


????「失礼しまぁす?」ドアガチャ


4人「!」ビクッ!!


灰島華賀利「タイキック担当の灰島華賀利でぇす?」


真乃「ちょっ!?シャレにならない人が来ちゃいましたよ!?」


デデーン 棗 東雲 アウトー


いつみ「本職が来たっ!」ビリビリ!!


リョウコ「ふふふっ!」ビリビリ!!


天音「タイキックってそういう…」


華賀利「李野田さぁん、お尻向けて下さぁい?」シュッ! シュッ!


真乃「足の素振りから風切り音が聞こえるのですが!?」

↑の華賀利の語尾の?はハートマークの文字化けです

???

真乃「一旦!一旦待って下さい!」


華賀利「だめですよぉ?」シュッ!


真乃「これタイキックじゃないですよね!?ただのキックですよね!?」


華賀利「…実はわたくし、この1ヶ月の間ムエタイの修業をしましたの」


華賀利「ですので正真正銘、本物のタイキックですよぉ」


いつみ「訓練が月末になったのってタイキック修業待ちだったの!?」


リョウコ「なんでそこまで本格的にやる必要があるのかな!?」


華賀利「お尻を向けてもらえないなら…脇腹かお腹を蹴りつけてもいいんですよぉ」シュッ!


真乃「すみませんお尻で勘弁してください!」


華賀利「では机に手を付いてお尻を突き出してもらえますかぁ」シュッ!


真乃「は、はい!」スッ

真乃「あの、お手柔らかに!くれぐれもお手柔らかにお願いします」ブルブル


華賀利「かしこまりましたぁ(はぁと)」クスッ


真乃「今の笑みはなんですか!?」


デデーン 杏橋 棗 アウトー


天音「さっさと蹴られなさいよっ!」ビリビリ!!


いつみ「諦めろってっ!」ビリビリ!!


華賀利「では、いきますよぉ」シュッ!


真乃「は、はひ!」ブルブル!!















華賀利「そおれっ(はぁと)」ズドバン!!


真乃「ぐがっ!」ミシミシッ!!


真乃「あっ…」フラッ…バタン!!


真乃「…」シーン


天音「真乃ぉぉぉ!?」


いつみ「ヤバい音がしたぞ!?」


リョウコ「大丈夫!?」


華賀利「あらあら、もっと良い声で啼いて下さるかと思いましたのに…」


華賀利「残念ですわぁ(はぁと)」

華賀利「では、わたくしはこれにて失礼させていただきまぁす」ドアガヂャ


真乃「」ピクピク


天音「ちょっと大丈夫!?」ユサユサ


真乃「」グワングワン


いつみ「揺すりすぎ揺すりすぎ」


真乃「…ハッ!」パチッ!


天音「真乃っ!」


真乃「…私は何を?」


真乃「…痛っ!?」ズキズキ!!


真乃「…そうでした。華賀利さんにタイキックを受けたんでした」


リョウコ「平気そう?」


真乃「はい、まだお尻が痛みますが…大丈夫だと思います」


天音「まったく…心配して損したわ」


真乃「…心配してくれてありがとね、天音」


天音「別に心配なんか…」


いつみ「ツンデレだ!ツンデレが居るぞ!」


天音「うるっさいわね!」

リョウコ「しかし凄まじかったね」


リョウコ「キックで人間の身体って浮くものなんだね」


真乃「浮いたんですか!?」


いつみ「そうそう、一瞬だけどフワッとね」


真乃「成る程、どうりで…」


天音「何が?」
















真乃「なぜだかわからないけど首も痛くて…」


天音「ゴメン、それあたしだわ」


デデーン 棗 東雲 アウトー


いつみ「そら見たことか!」ビリビリ!!


リョウコ「やりすぎっ!」ビリビリ!!


真乃「?」


リョウコ「天音ちゃんが心配のあまりに揺すりすぎちゃったんだよね」


いつみ「首がぐわんぐわんしてたよ」


真乃「てっきりあの一撃でむちうちまで起こしたのかと…」


天音「悪かったわよ…」

真乃「とりあえず、このボタンは危険なので私の引き出しに…」ガラッ


[身代わりカード]


真乃「あっ」


天音「あー、そういえばそんなのもあったわね」


いつみ「このためだったかー」


真乃「しまった…」ガクッ


リョウコ「残念だったね」


真乃「…Blu-ray見ましょう」


天音「切り替え早いわね」


いつみ「またキレてない?」


真乃「いいえ?」Blu-rayスッ


[Blu-ray再生開始]


モニター「…」ヨミコミチュウ…


天音「…Blu-rayは読み込みが遅いのが欠点よね」


モニター「…」パッ


リョウコ「あっ、始まるみたいだよ」

モニター「デデッ デデー デデデー ジャージャーン♪×4」


モニター「イツデモ フィール ソー グー♪」


[Animation・Channel ノンテロップOP]


天音「未来系ストライカーね」


いつみ「別名開幕乳揺れOP」


天音「誰が言ってるの…?」


モニター「イッツ オーライ イネムリチュウデモ ー♪」


リョウコ「この辺りからの歌詞って特訓期間とか協力戦の事だよね」


真乃「隊長は急に来ますからね」


モニター「ヨビダシ- ワオ♪」


リョウコ「まなちゃんのワオ!とかイエス!のところ可愛いよね」


天音「その部分、アニメでしか聴いてない人は先生が言ってると思ってそうよね」


いつみ「言ってる風だからね」


モニター「イッツ オーケー パッチリ メヲアケテー♪」


モニター「キガエヨ- イエス♪」

~~~~~~中略~~~~~~~~~

モニター「オイカケテータイ ヒカル アールタイル♪」


モニター「タトエーバ ヨゾラニ イッコダケ♪」


モニター「ミンナーデ ミアゲーレバ♪」


モニター「オーナジホ- メザセール♪」


モニター「ドゥーワ ドゥーワ♪」












モニター「そろそろタイキック!ハーリー♪」


モニター「李野田にタイキック!ウィーゴー♪」


モニター「尻に痛みー、疾走ーれ♪」


真乃「えっ」


デデーン 李野田 タイキックー


真乃「ええええええええっ!?」


デデーン 杏橋 棗 東雲 アウトー

天音「なにがそろそろタイキックよっ!」ビリビリ!!


いつみ「尻に痛み疾走れってなんだよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「なんか無駄にメロディーにハマってるしっ!」ビリビリ!!


真乃「なぜ私ばっかり!?」


華賀利「失礼しまぁす」ドアガチャ


華賀利「さぁ、さっさとお尻を差し出していただけますかぁ」シュッ!


真乃「!」


真乃「待って下さい!」ガサゴソ


真乃「これっ!今回は身代わりカードを使います!」スッ


華賀利「あらあら残念ですわ」


華賀利「では身代わりの方…お願いしまぁす」


???「失礼します」ドアガチャ


???「この度、李野田様の身代わりをさせていただきます…」









灰島依咲里「灰島依咲里と申します」

依咲里「…ハァ、誠に不本意…」


依咲里「本当に不本意ではありますが…これも二穂様の命ですので…」


依咲里「仕方ないですが…李野田様の身代わりをさせていただきます」


真乃「あっ…すみません…」


天音「なんで真乃の方が悪いみたいな感じになってるのよ…」


依咲里「では、一刻も早く終わらせて帰らせていただきます…、華賀利!」


華賀利「はぁい」















依咲里「さぁ、全力でわたくしの…この姉の尻を蹴るのです!(はぁと)」ハァハァ


華賀利「かしこまりましたぁ(はぁと)」


デデーン 全員 アウトー

天音「ノリノリじゃないっ!」ビリビリ!!


真乃「私の罪悪感を返してくださいよっ!」ビリビリ!!


いつみ「なんなんだよこの姉妹コントはよぉっ!」ビリビリ!!


リョウコ「二人ともなんで悦に入った顔してるのっ!?」ビリビリ!!


依咲里「さぁ!焦らさないで早く!早く下さい!(はぁと)」ハァハァ


華賀利「行きますよぉ(はぁと)」シュッ!















華賀利「オラァ!」ズドーン!!


依咲里「あぁぁぁぁん!(はぁと)」メキメキッ!!


デデーン 全員 アウトー

天音「馬鹿じゃないのっ!?」ビリビリ!!


真乃「情報量が多すぎて突っ込みきれませんよっ!」ビリビリ!!


いつみ「なんで姉妹のSMプレイを見なきゃならないんだよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「華賀利ちゃん、さっきよりも力入ってたよねっ!?」ビリビリ!!


依咲里「あっ…あっ…」ピクピク


天音「もう、どういう感情で見ればいいのかわかんないわよ!」


華賀利「では失礼しまぁす」


華賀利「お姉様、行きますよ?」


依咲里「………」ビクンッ!ビクンッ!


真乃「結構ダメージ食らってるじゃないですかっ!?」


華賀利「仕方ないですね」グッ


依咲里「………」ズリズリ


[依咲里の両足を持って依咲里の身体を引きずる華賀利]

華賀利「改めて…失礼しまぁす」グッ


依咲里「………」ズリズリ


依咲里「………」ズリズリ


依咲里「……あんっ」ズリズリズガンッ!!


華賀利「あっ」


天音「フッ」


デデーン 全員 アウトー 


天音「ドアの内枠に姉の頭ぶつけてるからっ!」ビリビリ!!


真乃「依咲里さんもそれで悦ばないで下さいよっ!」ビリビリ!!


いつみ「扱いが雑っ!」ビリビリ!!


リョウコ「最後のはわざとじゃないんだろうけど可哀想だよっ!」ビリビリ!!


天音「…一瞬素が出てたわね」


真乃「最後あっ、って言ったよね」


いつみ「ガチの事故だよ」


廊下〈お姉様、大丈夫でしたか!?


天音「まだ居るわよ…」


廊下〈ええ、とても良かったです


デデーン 全員 アウトー

天音「あの変態は最後の最後までなに言ってんのよっ!?」ビリビリ!!


真乃「不浄ですっ!」ビリビリ!!


いつみ「とても良かったです、じゃねえよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「んふふふっ!」ビリビリ!!


廊下〈えっ、ああそうですか…


廊下〈ええ、とっても(はぁと)


廊下〈それは良かったですね…


天音「妹ドン引きじゃないっ!」


デデーン 東雲 アウトー


リョウコ「くくくくっ!」ビリビリ!!


リョウコ「…あー」


リョウコ「フフッ」


デデーン 東雲 アウトー


リョウコ「ああっ!」ビリビリ!!


真乃「笑いのツボに…」


いつみ「ヤバいね」


リョウコ「もう大丈夫…多分」


リョウコ「ンフッ」


デデーン 東雲 アウトー


天音「どこが大丈夫なの?」

リョウコ「おうっ!?」ビリビリ!!


天音「泥沼ね」


リョウコ「…気を紛らわす為に最後のDVD見ても良いかな?」


いつみ「全然大丈夫ですよ」


真乃「ではセットしてきますね」スクッ


天音「…ねえ、あたしに拒否権ってないの?」


モニター「………」ヨミコミチュウ…ピッ


いつみ「DVDは読み込みが早いね」


モニター・夜木沼伊緒「これで誰かが笑顔になれるなら~賢宮ほたるの流儀~」


天音「げっ、夜木沼伊緒…!」


伊緒「賢宮ほたる、笑顔と人助けがなによりも生き甲斐な彼女」


いつみ「ニュース番組かな?」













伊緒「本日は彼女がスマイルジャンキーたる所以に迫っていく」


デデーン 杏橋 棗 李野田 アウトー

天音「依存症なのっ!?」ビリビリ!!


いつみ「スマイルジャンキーってなんだよっ!」ビリビリ!!


真乃「その呼び名はいろいろマズいですよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「まあ、やたら笑顔に執着している節はあるよね」


伊緒「密着一日目、まずは彼女がバイトをしているファストフード店での姿を見てみよう」










賢宮ほたる「いらっしゃいませ!エッテルノへようこそ!」


いつみ「ロッテリア的な」


ほたる「ご注文はお決まりでしょうか?」


客(高嶺アコ)「えーっと、チーズバーガーのセットを一つ、飲み物はコーラでお願いするのだ!」


ほたる「はい!チーズバーガーのセットが一つ、お飲み物はコーラですね!」

ほたる「ご一緒にスマイルはいかがでしょうか!」キラキラ!!



デデーン 全員 アウトー


天音「だと思ったわよっ!」ビリビリ!!


真乃「わかっていたのにっ!」ビリビリ!!


いつみ「店が違うだろっ!」ビリビリ!!


リョウコ「既に満面の笑みだしっ!」ビリビリ!!


ほたる「いかがでしょうか!」


アコ「あっ、大丈夫なのだ」


真乃「でしょうね」


ほたる「かしこまりました!」


ほたる「オーダー!チーズ1、ポテト1、コーラ1、スマイル10!」


アコ「ちょっ」


デデーン 杏橋 棗 東雲 アウトー


天音「その大丈夫は要るって意味じゃないからっ!」ビリビリ!!


いつみ「笑顔の押し売りっ!」ビリビリ!!


リョウコ「さり気なく10個にされてるっ!」ビリビリ!!

ほたる「お待たせしました!」


ほたる「チーズバーガーのセットでお飲み物はコーラ!」


ほたる「それとスマイルですね!」


ほたる「スマイル!」キラキラキラキラキラキラ!!


いつみ「良い笑顔だけど!」


アコ「あっ、どうも…なのだ」


リョウコ「有り難迷惑だよっ!」


伊緒「密着一日目からその片鱗を見せつけた賢宮ほたる」


伊緒「流石はスマイルジャンキーと呼ばれるだけはある、という事だろうか」


天音「誰が呼んでるのよ」


伊緒「密着二日目、今度は放課後に呼び込みのバイトをしている姿を見せてもらうことにする」


真乃「例の呼び込みですね」


リョウコ「あおいさんは文房具の呼び込みだろうと言ってたけど…」

伊緒「放課後、歓楽街。いわゆる夜の街に彼女の姿はあった」










 



ほたる「三千円!三千円ぽっきり!」


ほたる「そこのシャチョーさん!可愛い娘入ってますよ!いかがですか!」


デデーン 全員 アウトー


天音「もう完全にアウトなやつよっ!」ビリビリ!!


真乃「いかがわしいっ!」ビリビリ!!


いつみ「なんの呼び込みやってんだよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「捕まるよっ!」ビリビリ!!


ほたる「いかがですか!」キラキラ!!


天音「笑顔の無駄使い!」


ほたる「あっ!そこの人っ!」


???「ん…?私かい?」










ハヅキ「なんだい?お嬢さん?」


デデーン 杏橋 アウトー


天音「そいつは声かけちゃ駄目な奴よっ!」ビリビリ!!

ほたる「いかがですか!」キラキラ


ハヅキ「お嬢さんが相手してくれるのかい?」


ほたる「すみません…私はただの呼び込みですのでちょっと…」


ほたる「でもお店には私くらい魅力的な娘がいっぱい居ますよ!」


ハヅキ「お嬢さんと同じくらい可愛い娘が居るのかい?」


ほたる「はい!私と同じくらい魅力的な娘が沢山居ますよ!」


ハヅキ「可愛い?」


ほたる「魅力的です!」


デデーン 李野田 棗 アウトー


真乃「怪しすぎるっ!」ビリビリ!!


いつみ「これ絶対ぼったくりの店だろっ!」ビリビリ!!


天音「頑なに可愛いと言わないところがヤバいわね」


リョウコ「魅力的って人によって大分違いそうだもんね」

ハヅキ「じゃあ、せっかくだし寄っていくとしようかね」


天音「寄ってくの!?」


ほたる「ありがとうございます!」


ほたる「女シャチョーさん、一名ご案内でーす!」


伊緒「今夜も無事、呼び込みに成功した彼女」


ほたる「ふぅー!」キラキラ!!


伊緒「一仕事終えた彼女の顔には笑顔と汗が輝いていた…」


真乃「汚い輝きですね」


ほたる「さーて、もう一頑張り…」


???「そこの君!」















警察(あおい)「こんな時間に一体何の呼び込みをしている?」


ほたる「キャバ…文房具の呼び込みですが何か問題でも?」


デデーン 棗 アウトー


いつみ「キャバまで言っちゃったよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「捕まるよっ!?」

あおい「そうか…文房具か」


天音「アンタも信じるなっ!」


あおい「勉強熱心なのは結構だが…もう夜も遅いから気を付けるように」


あおい「では失礼する」


ほたる「お気遣いありがとうございます!」












伊緒「あわや逮捕…という危機を華麗に回避した彼女」


伊緒「これも彼女の笑顔だからこそ成せる技なのだろう…」
















ほたる「いやー、さっきの警官がバカ…話の分かる人で助かりました」


デデーン 杏橋 東雲 アウトー


天音「口悪いわねっ!」ビリビリ!!


リョウコ「あおいさんに怒られるよ!?」ビリビリ!!


真乃「今日に関してはあおいさんの方が酷いですけどね」

いつみ「あおいセンパイのこの訓練に対するやる気はなんなの?」


真乃「普段は真面目だから、はっちゃけたかったんじゃないですか?」


天音「羽目を外しすぎよ!」


リョウコ「本当にね」
















伊緒「密着三日目、知り合いの執事が股関節脱臼の大怪我を負ったため、その代役を頼まれた彼女」


デデーン 全員 アウトー


天音「情報量が多すぎるっ!」ビリビリ!!


真乃「知り合いの執事ってなんですか!?」ビリビリ!!


いつみ「股関節脱臼って何があったんだよ!?」ビリビリ!!


リョウコ「代役ってなに!?」ビリビリ!!


伊緒「彼女は今日、いわゆる執事喫茶の一日執事として働くという」


天音「…あー、そういうこと」

ほたる(執事服+片眼鏡)「一日限りのピンチヒッターですが頑張ります!」


リョウコ「意外と似合ってるね」


天音「様になってるじゃない」


いつみ「っていうか普通に美少年にしか見えないよね」


真乃「まさに男装の麗人ですね」


ほたる「あっ、お帰りなさいませ…お嬢様」ペコリ















客(ハヅキ)「おやおや…ここは何時から男装喫茶になったんだい?」


デデーン 全員 アウトー


天音「アンタ出過ぎよっ!?」ビリビリ!!


真乃「もう勘弁っ!」ビリビリ!!


いつみ「どんだけ出たいのっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「ハヅキさんはもう十分やったでしょ!?」ビリビリ!!


伊緒「常連客からの心無いクレーム」


伊緒「しかし彼女は動じない…」


リョウコ「そこまでの文句は言ってないと思うよ!?」

ほたる「申し遅れ失礼いたしました」


ほたる「本日、怪我で療養中のセバスチャンに変わってお嬢様の執事を務めさせていただきます…」
















ほたる「ホタルチャンと申します」


デデーン 全員 アウトー


天音「バッカじゃないのっ!?」ビリビリ!!


真乃「くだらないっ!」ビリビリ!!


いつみ「しょーもなっ!」ビリビリ!!


リョウコ「もう性別も国籍もわからなくなってるよっ!?」ビリビリ!!










ハヅキ「そうかい…そういう事なら仕方ないねぇ」


天音「アンタも受け入れるな!」


いつみ「突っ込みを休む暇もないね」

ほたる「早速ですがお嬢様、注文はいかがなさいますか?」


ハヅキ「そうだねぇ…じゃあウーロン茶を一杯お願いしようか」


ほたる「仰せのままに」ペコリ


真乃「普通に執事やってますね」


天音「器用よね」


いつみ「器用貧乏がぬかしおる」


天音「はあ?」


ほたる「お待たせ致しました、こちらウーロン茶でございます」スッ


リョウコ「ピッチャーに並々までウーロン茶が入ってるよ」


いつみ「居酒屋?」


ほたる「お嬢様、他にご注文はございますでしょうか?」


ハヅキ「それじゃあオプションのコールをお願いしようかねぇ」


天音「コール?」


真乃「メイドカフェでいうところの萌え萌えキュンみたいなもの…かな?」

ほたる「コールでございますね」


ほたる「イエス・マイロード」















ほたる「お嬢様のっ!ちょっと良いとこ見てみたい!」


ほたる「飲ーんで!飲んで!飲んで!飲ーんで!飲んで!飲んで!」


ほたる「ハイ!飲んでっ!」


デデーン 全員 アウトー


天音「そういう店じゃないでしょうがっ!」ビリビリ!!


真乃「ホストクラブですかっ!」ビリビリ!!


いつみ「シャンパンコールじゃねえーかっ!」ビリビリ!!


リョウコ「さっきまでの完璧な執事はなんだったの!?」ビリビリ!!


ハヅキ「んくっんくっ…」グビグビ


ほたる「一気!一気!一気!」


天音「煽るな!」


ハヅキ「んっ…ぷはぁ」ゴクンッ…ペロッ


いつみ「なんかエロい」

ハヅキ「良いコールだったよ」グッ


ほたる「感謝の極み」ペコリ


ハヅキ「ここは良い店になるね」


ほたる「えへへ、そうですか?」


ハヅキ「昨晩行った店ではぼったくられたから余計にそう思うよ」


デデーン 杏橋 棗 アウトー


天音「やっぱりっ!」ビリビリ!!


いつみ「ぼったくられてたっ!」ビリビリ!!









ほたる「それは災難でしたね~」


デデーン 杏橋 李野田 アウトー


天音「アンタが言うなっ!」ビリビリ!!


真乃「元凶がなにをっ!」ビリビリ!!


ハヅキ「料金の割にぱっとしない女の子ばかりの店でね…」ハァ…














ハヅキ「普通に帰るのも悔しかったから全員の乳を撫でくりまわしてやったよ」ニヤニヤ


デデーン 全員 アウトー

天音「満更でもない顔してんじゃないわよっ!」ビリビリ!!


真乃「満喫してるじゃないですかっ!」ビリビリ!!


いつみ「見境なしかっ!」ビリビリ!!


リョウコ「胸だったらなんでもいいんですか!?」ビリビリ!!


伊緒「急遽決まった代役ではあったとのの見事その役目を果たした彼女」


伊緒「常連客にも認められ、ますますその笑顔に磨きが掛かったようだ」





伊緒「密着四日目、密着最終日となる本日は、とある美少女探偵の仕事を手伝う彼女の姿を追う事になった」


天音「美少女探偵って…」


リョウコ「否定はしないけど…」


伊緒「Q・本日の仕事は?」


ほたる「某国の弾道ミサイル発射を食い止めるバイトです!」


デデーン 全員 アウト-

天音「荷が重すぎるっ!」ビリビリ!!


真乃「バイトで扱っていい案件じゃないですよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「国家レベルの危機をバイトに任せるなっ!」ビリビリ!!


リョウコ「仕事のステップがいきなり飛躍しすぎだよっ!」ビリビリ!!


伊緒「Q・上手くいきそうですか?」


天音「コイツも呑気だな!」


真乃「天音、口調」


リョウコ「突っ込みのしすぎでオーバードライブしちゃったのかな?」


ほたる「そうですね!あとはこの赤いボタンを押してミサイルを爆破すればお仕事完了です!」


いつみ「既に殆ど終わってるし!」


ほたる「では押します!」ポチッ


デデーン 李野田 タイキックー


真乃「ええええええええ!?」


デデーン 杏橋 棗 東雲 アウトー

華賀利「失礼しまぁす」ドアガチャ


天音「カオスっ!」ビリビリ!!


いつみ「怒涛の展開過ぎてついていけないよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「タイキック多過ぎだよっ!」ビリビリ!!


華賀利「面倒なので早速蹴らせていただきますねぇ」シュッ!


真乃「まだ心の準備がっ…!」


華賀利「オラァッ!」ズシュバン!!


真乃「の”う”っ!」ミシミシッ!!


デデーン 杏橋 アウトー


天音「あんた、そんな野太い声出せたのねっ!?」ビリビリ!!


華賀利「では、失礼させていただきまぁす」ドアガチャ


真乃「あぁぁぁあぁぁぁぁ…」


いつみ「ちょっ、大丈夫!?」


リョウコ「さっきより力が入ってたからね…」


真乃「…ぁぁぁぁぁ」

~現在PM3:30~


天音「…結局、ボタンもDVDもBlu-rayも全部タイキックだったわね」


いつみ「しかも全部真乃っていう」


リョウコ「テレビ的に言えば、おいしいんだけどね」


真乃「全っ然嬉しくないです…」


天音「もう大丈夫なの?」


真乃「そこそこね…」


〈緊急放送!緊急放送!


4人「!?」


〈校内に不審者を発見!


真乃「エテルノにですか!?」ガタッ!!


いつみ「オブリの侵入!?…いや、モルガナが現れたのかっ!?」ガタッ!!


天音「…っ!真乃!いつみ!返り討ちにしてやるわよっ!」ガタッ!!


リョウコ「私も行くよ!」ガタッ!!


〈あっ、これ訓練の一環ですから本気にしないでくださいね!


デデーン 全員 アウトー

4人「紛らわしいっ!」ビリビリ!!


ティエラの声〈校内に不審者を発見!


ティエラの声〈不審者は現在廊下に潜伏中です!


天音「もう何事も無かったかのように進めていくのね」


廊下〈…ダダダッ!!


真乃「既に廊下が騒がしいのですが」


廊下〈ダダダダダッ!!


いつみ「めっちゃ廊下走ってる」


リョウコ「というか音がだんだん近づいてきてるような…」


????「…ハァハァ!」ドアガチャ!!


オディール「我が名は…ゼエゼエ…黒鳥の騎士オディ…ゲッホゴッホ!オディールなり!…ウップ…」ハァハァ


デデーン 杏橋 棗 アウトー


天音「喋るか咽せるかどっちかにしなさいよっ!」ビリビリ!!


いつみ「どんだけ走ってきたんだよっ!」ビリビリ!!

オディール「ゲフン…実は例の奴らに追われていてな」


いつみ「例…?」


オディール「すまんが少しの間、匿ってもらえないか?」


天音「えっ、嫌で…」


オディール「そうか匿ってくれるかありがとうツインテールの少女よ」


デデーン 李野田 アウトー


真乃「食い気味っ!」ビリビリ!!


オディール「じゃあ貴様の机の下に隠れさせてもらうぞ」ゴソゴソ


天音「ちょ、勝手に入らないで!」


オディール「誰か来ても私は居ないと言うんだぞ、わかったな!」


天音「少しは話を聞きなさいよっ!」


リョウコ「全無視だもんね」


廊下〈不審者は見つかった?


廊下〈この辺りに居るはずですが…


真乃「どうやら追っ手が来たみたいですね」

廊下〈手分けして探しましょう


廊下〈私はあっちの方を見に行くから
あなたはこの部屋をお願い


廊下〈了解です、マスター


いつみ「…ん?どこかで聞いたような声とワードが…」


真乃「これはもしかして…」


????「失礼します」ドアガチャ

















セイバー(Fate)「ここにマスクを被った不審者が来ませんでしたか?」


天音「あんたまだ居たの!?」


リョウコ「久し振りだね!?」


いつみ「あー、そうそう、これな」


真乃「もう1人は遠坂凛さんですかね」


セイバー「いかにも」

セイバー「それで不審者は?」


天音「そいつなら私の机に…」


セイバー「そうですか見てないですか失礼しました」ドアガチャ


天音「話を聞けぇっ!」


デデーン 李野田 棗 東雲 アウトー


真乃「早合点にもほどがありますよっ!」ビリビリ!!


いつみ「何しに来たんだよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「そこまで聞いたなら最後まで聞こうよっ!?」ビリビリ!!


オディール「ふぅ…どうやら追っ手をまいたようだな」ゴソゴソ


天音「相手が勝手に見逃しただけよ」


オディール「それではこれで失礼する…前に貴様には匿ってもらった礼をしないといけないな!」スクッ


天音「礼とかいいから、さっさと出てってくれないかしら?」

オディール「まあ、そう言うな」


オディール「…そうだ!貴様に…これをやろう!」ゴソゴソ…スッ


[パンダのイヤホンジャック]


リョウコ「可愛い」


天音「要らないわよ…」


オディール「遠慮するな」グッ


天音「ちょっ!?あたしのパトリに無理矢理つけようとしないでよ!」ガッ


オディール「いいからっ!」ググッ!!


天音「よくないわよっ!」ガガッ!!


オディール「ふんっ!」グググッ!!


天音「力強っ!?」ガッ


オディール「そぉい!」カチッ!!


天音「ああっ!」


いつみ「付けられちゃったよ」


オディール「ハアハア…斬撃が打撃に力で勝てると思うなよっ!」


天音「…ちょっ!これパトリから外れないんだけど!?」グッグッ!!

オディール「ではさらばだ!」ドアガチャ


天音「ちょっ」


いつみ「逃げ足はやっ」


天音「どうすんのよ…これ」


リョウコ「可愛いし、そのままでいいんじゃないかな」


真乃「というより外れないならそのまま付けるしかないでしょうし」


天音「なんでパンダなんか…」


ティエラの声〈新戦力警報!新戦力警報!


天音「今度は何事っ!?」


真乃「これってアマンドの…?」


いつみ「でもアマンドならアタシ達の仲間になったしなぁ…」


リョウコ「まさか新チーム…?」


???「失礼するですよ…デス!」ドアガチャ


4人「!」

















サトカ(シャルロッテ変身コス)「シャルロッテ・ヴァイスですよ…デス!」


デデーン 杏橋 アウトー

天音「真似するなら口調くらいちゃんとしなさいよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「コスは凄い似合ってるのにね」


サトカ「皆さん、どうもですよ…デス!」


真乃「口調」


サトカ「コホン…えー」


サトカ「えーっとですね…」


いつみ「?」


サトカ「えー…」















サトカ「なんでしたっけ…?」


デデーン 全員 アウトー

天音「知らないわよっ!」ビリビリ!!


真乃「ちゃんと固めてから来て下さいよっ!」ビリビリ!!


いつみ「外見との落差っ!」ビリビリ!!


リョウコ「こっちに助けを求められても困るよっ!」ビリビリ!!


廊下〈プリンセスバーニングだよ!サトちん!プリンセスバーニング!


天音「まだ誰か居るの!?」


サトカ「おおぅ、そう言えばそうでしたですね…デス!」


サトカ「コホン…」














サトカ「プリン寿司ハンバーグ!」


デデーン 全員 アウトー

天音「なんでそうなるのよっ!?」ビリビリ!!


真乃「10秒も経ってないですよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「常時腹ぺこかよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「食べ物で頭一杯なのっ!?」ビリビリ!!


サトカ「プリン、寿司、ハンバーグ…」


サトカ「某回転寿司店に行けばこれらが同時に食べられる世の中に私は苦言を呈したいですよ…デス!」


天音「知らないわよ…」


サトカ「ターニャもそう思うですよね?…デス?」


廊下〈はい、シャルロッテさん


????「私もそう思います」ドアガチャ

伊緒(ターニャ変身コス)「寿司屋は寿司だけ出していればいい…」


伊緒「故郷の味は大事にしなければいけません…」


天音「げっ…!夜木沼伊緒!」


いつみ「それ毎回言わないとダメなの?」


真乃「自称ライバルだから…」


リョウコ「自称…」


天音「あたしの事はいいのよっ!」


サトカ「あのー、続けていいですか?…デス?」


4人「あっ、どうぞ」


サトカ「…ターニャの言うとおり、故郷の味は大事にしなければならないですよ…デス!」


サトカ「…そういえばターニャの故郷にはどんな料理があるか教えて貰えるですか?…デス?」


伊緒「はい、シャルロッテさん」


伊緒「そうですね…有名なところだと…」

伊緒「ボルシチ」


伊緒「ピロシキ」


伊緒「ペリメニ」


伊緒「ボンカレー」


デデーン 全員 アウトー


天音「最後なに言ってんのよっ!?」ビリビリ!!


真乃「カレーって言いましたよねっ!?」ビリビリ!!


いつみ「しかもレトルトっ!」ビリビリ!!


リョウコ「さりげなくっ!」ビリビリ!!


伊緒「故郷の味、とても大事」


廊下〈そうだね~私もそう思うな~


????「はろはろ~」ドアガチャ

悠水(モニカ変身コス)「みんな盛り上がってるか~い?」


リョウコ「悠水!?」


天音「うわっ…」


真乃「うわっ…」


いつみ「うわっ…」


悠水「うぇ~い」


悠水「フゥ~!」


悠水「あげぽよ~!」


デデーン 全員 アウトー


天音「誰なのよっ!?」ビリビリ!!


真乃「誰ですかっ!?」ビリビリ!!


いつみ「誰だよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「悠水はモニカさんをなんだと思ってるのっ!?」ビリビリ!!


悠水「うぇーい!」

悠水「君たち可愛ウィ~ね~」


悠水「あっ、写真撮っていい?って言うか撮るね!」パシャシャシャシャシャシャシャシャ!!


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー


天音「何枚撮ってるのよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「シャッター音っ!」ビリビリ!!


真乃「連写っ!」ビリビリ!!


悠水「いいね~いい顔だよ~」パシャシャシャシャシャシャシャシャ!!


悠水「ぐ~れいと!」パシャシャシャシャシャシャシャシャ!!


リョウコ「フフッ」


デデーン 東雲 アウトー


リョウコ「悠水ぃっ!」ビリビリ!!


いつみ「もうスポーツの写真判定かっ!てくらい撮ってるよね」


悠水「いいよ~シャッタ~チャ~ンス!」パシャシャシャシャシャシャシャシャ!!


悠水「あっ、フェイも撮ってあげるからこっちおいでよ~」


廊下〈あわわわわわ…

????「しししっ失礼しますっ!」ドアガチャ

美山椿芽(フェイ究極変身コス)「フェッ…フェフェ…フェイちゃんです!…ぶいっ!///」カァァ


4人「…」


椿芽「かっ…可愛いって罪よね?///」カァァ


4人「…」


椿芽「…あの、えっと///」カァァ


椿芽「…ごめんなさい!失礼しましたっ!///」ドアガチャ


悠水「椿芽ちゃんっ!?」


伊緒「椿芽っ!?」


サトカ「椿芽さんっ!?」


デデーン 李野田 東雲 アウトー


真乃「断りましょうよっ!」ビリビリ!!


東雲「可愛かったっ!」ビリビリ!!


天音「もう見てる方が辛くなるくらい頑張ってたわね」


いつみ「いじられキャラって大変」


リョウコ「トルテはボケ4人にツッコミ1人だから余計にね」

廊下〈やっぱり私には無理だよ!まなちゃん!


廊下〈大丈夫!椿芽ちんなら出来るから!もう一回行ってみようよ!


天音「鬼か!」


真乃「まなさんは意外とS気質ですから…」


廊下〈私にこういう役は向いてないって!


廊下〈椿芽ちんなら出来るって!


廊下〈無理だよ!


廊下〈大丈夫!椿芽ちん可愛いから!フェイちゃんにも負けないくらい可愛いから!


廊下〈確かに私は可愛いけれど!


デデーン 全員 アウトー


4人「可愛いけれどっ!」ビリビリ!!


天音「パニックってとんでもない事言い出してるわよ!?」


真乃「確かに若干ナルシストっぽいところはあるかもですが!」


いつみ「それを自分で言うような人じゃないのにっ!」

廊下〈そうだよ椿芽ちん!椿芽ちんは可愛いんだよ!


廊下〈私は可愛い…


廊下〈椿芽ちんは可愛い!


廊下〈私は可愛い!


リョウコ「洗脳されてない!?」


廊下〈じゃあもう一回行ってみよう!


廊下〈行ってくるよ!まなちゃん!


いつみ「意志弱っ!」


椿芽「失礼しますっ!」ドアガチャ


椿芽「ヘイヘイ!まじかる・(てん)ぷてーしょーん!」グッ!!


椿芽「キミの言葉に振り向ける私でいたくてー!」シュバッ!!


椿芽「イエーイっ!!!」ビシィ!!


デデーン 全員 アウトー

天音「あんた偉いわっ!」ビリビリ!!


真乃「改めて尊敬しますっ!」ビリビリ!!


いつみ「よくやり切ったよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「頑張ったねっ!」ビリビリ!!


天音「アルタイル・トルテは美山椿芽で保ってるって事がわかったわね」


いつみ「他のどのチームよりもリーダー頑張ってるよね」


椿芽「本当そうなんです!」


椿芽「私、頑張ってるんです!」


デデーン 李野田 東雲 アウトー


真乃「お疲れ様ですっ!」ビリビリ!!


リョウコ「もうちょっと他の4人は椿芽ちゃんを労ってあげてっ!」ビリビリ!!


椿芽「そうだよ!伊緒、悠水、サトカ、まなちゃん!」


椿芽「私だってたまにはボケたいんだよっ!!!」


デデーン 全員 アウトー

天音「そうなのっ!?」ビリビリ!!


真乃「まさかのボケ願望っ!」ビリビリ!!


いつみ「トルテは普段どんな会話してるんだよ!?」ビリビリ!!


リョウコ「本当ツッコミお疲れ様ですっ!」ビリビリ!!


悠水「まさか椿芽ちゃんからそんな言葉が聞ける日が来るとは…」ウルッ


伊緒「私達…嬉しいよっ」ウルッ


サトカ「これが絆…ですね」ウルッ


廊下〈づばめ”ぢーん” グスッ


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー


天音「これなんなのよっ!?」ビリビリ!!


真乃「これなんですかっ!?」ビリビリ!!


いつみ「これなんだよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「なんかよくわかんないけどよかったねぇ…」グスッ…


天音「あんたはあんたでなんで泣いてんのよ!?」

悠水「…じゃあ私達、これからボウリングしに行くから」グスッ


サトカ「今日のところはこれで勘弁してやるですよ…デス」グスッ


伊緒「じゃあ行こっか…椿芽」グスッ


椿芽「うん!」ニコニコ!!


廊下〈づばめ”ぢーん” グスッ


サトカ「それでは失礼します…」ドアガチャ


伊緒「訓練頑張ってね…」ドアガチャ


悠水「じゃあの…」ドアガチャ


椿芽「失礼します!」ドアガチャ


4人「……………」シーン


いつみ「…えっ、終わり!?」


天音「1人、部屋に入ってすらいないのがいるけど!?」


真乃「もう訓練とかどうでもよくなったんでしょうね」


リョウコ「なんかよくわかんないけどよかったねぇ…」グスッ!


天音「あんたはいつまで泣いてんのよ!?」

~現在PM4:00~


いつみ「トルテ、マジヤバい」


天音「うちのチームの次にまともなチームだと思ってたらかなりぶっ飛んだチームだったわね」


真乃「うちのチームも余所のチームの事を言えたものじゃないけどね」


リョウコ「同じく」


天音「もうちょっと普通…というか常識人を集められなかったのかしら?」


いつみ「時空管理局の担当官があれだからなぁ…」


????「おっつー!みんな元気してるー?」ドアガチャ


4人「!」ビクッ!


降神陽奈「陽奈ちゃんだよー!」ギャルピース!!


天音「また鬱陶しいのが…」


陽奈「鬱陶しいとか酷くなーい?天音ちゃーん!」ホオズリスリスリ


天音「こういうのが鬱陶しいって言ってるのよ!」グググッ!

陽奈「もー!天音ちゃんのイジワルー!」パッ


天音「やっと離れた…」フゥ…


陽奈「いつみちゃーん!天音ちゃんの陽奈ちゃんに対する扱い酷いと思わなくなーい?」ホオズリスリスリ


いつみ「暑苦しいわっ!」グググッ!


陽奈「2人ともノリ悪いなー」パツ


陽奈「じゃあ次は真乃ちゃんに…えいっ!」ダキツク!!


真乃「ひょぅわ!」ビクーン!!


デデーン 杏橋 棗 アウトー


天音「なんて声出してんのよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「どっから声出てんだよっ!?」ビリビリ!!


真乃「あああ、あの…陽奈さんっ!?なにをして…?」バクバク!!


陽奈「なにってただのバックハグだよー?」ギュー


真乃「あの…色々と心臓に悪いのでもう勘弁してもらえませんか?」

陽奈「ありゃりゃ、それじゃあ仕方ないね」パッ


真乃「…お気遣いありがとうございます」ホッ


いつみ「色々とは」


陽奈「じゃあ次は……あっ!」


リョウコ「?」


陽奈「東雲先輩お疲れ様です!」バッ!


[角度90度のお辞儀をする陽奈]


リョウコ「ええっ!?」


デデーン 杏橋 棗 アウトー


天音「急にどうしたっ!?」ビリビリ!!


いつみ「あたし達に対する態度と温度差がありすぎるっ!」ビリビリ!!


陽奈「だって上級生だよ!?敬わないとなにされるか分かんないじゃん!」


リョウコ「なにもしないよっ!?」


陽奈「あの…東雲先輩?肩こってませんか?揉みましょうか?」ゲヘヘ


天音「腰巾着のプロみたいなわっるい顔してるわね」

リョウコ「うん、肩揉むとかそういう事しなくても大丈夫だからね!?」


陽奈「そうでヤンスか?」ゲヘヘ


デデーン 杏橋 李野田 東雲 アウトー


天音「どういう立ち位置のキャラなのよっ!?」ビリビリ!!


真乃「子分っ!」ビリビリ!!


リョウコ「陽奈ちゃんはどうなりたいのっ!?」


まな「まっほー♪みんなお疲れさまー!」ドアガチャ


4人「!?」


いつみ「立て続けに!?」


陽奈「あっ!まな先輩お疲れ様です!」バッ!


[角度90度のお辞儀をする陽奈]


まな「ハハハ、くるしゅうない」


デデーン 杏橋 棗 アウトー


天音「もう世界観がわかんないわよっ!」ビリビリ!!


いつみ「殿様かなにかっ!?」ビリビリ!!

まな「そういえば、まな喉渇いたなぁー」チラッ


陽奈「飲み物でヤンスね!」レイゾウコガチャ!


陽奈「ふふっ…お待たせヤンスっ!ジュースでヤンスっ!」エリクサー スッ


まな「うむっ」ゴクッ


まな「うぇぇぇぇぇ!!」ダバー


[探索エリクサー(ヌメヌメしたもの)]


デデーン 全員 アウトー


天音「馬鹿じゃないのっ!?」ビリビリ!!


真乃「頑張りすぎですよっ!」ビリビリ!!


いつみ「それキツいってっ!」ビリビリ!!


リョウコ「大丈夫っ!?」ビリビリ!!


まな「うぇぇぇぇ…!」ポタポタ…


陽奈「んふっ、まな先輩大丈夫でヤンスか!?ふふふっ」フフッ


まな「ちょっと濯いでくるんだよ…」ドアガチャ


いつみ「中身があれと知ってて飲むって凄いガッツだよね」

????「邪魔するぞっ!」ドアガチャ


4人「!!?」


緋ノ宮二穂「やあやあ諸君、訓練ご苦労だな!」


天音「たたみかけてくるわね!」


二穂「むっ…」ピクッ


陽奈「おっ…」


二穂「降神先輩お疲れ様ですっ!」ビシィ!!


[角度90度のお辞儀をする二穂]


陽奈「楽にせい」


二穂「御意」


デデーン 全員 アウトー


天音「どういう関係なのっ!?」ビリビリ!!


真乃「忍者ですかっ!?」ビリビリ!!


いつみ「この階級制度なんなのっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「2人ともノリが良すぎるよっ!」

陽奈「そういえば陽奈、喉渇いちゃったなー」チラッ


真乃「既視感」


二穂「今お持ちします!」レイゾウコ ガチャ!


リョウコ「このくだりさっき見たよ!」


いつみ「デジャヴかな?」


二穂「…どうぞ!」タンサクエリクサー スッ


陽奈「そうそうそう、喉が渇いた時にはキンキンに冷えたヌメヌメしたものをグビッ…ってコラコラコラ!」


デデーン 天音 アウトー


天音「がっつりノリツッコミしてんじゃないわよっ!」ビリビリ!!


二穂「ではこちらを」タイセンエリクサー スッ


陽奈「そうそうそう、喉が渇いた時にはこれを頭から被ってブルー陽奈ちゃんの完成ー!…ってバカァ!」


デデーン 全員 アウトー

天音「普通にコントしてんじゃないわよぉっ!」ビリビリ!!


真乃「他の方達と笑いのベクトルが違いますよっ!」ビリビリ!!


いつみ「キレッキレだしっ!」ビリビリ!!


リョウコ「息ぴったりだしっ」ビリビリ!!


いつみ「…もうね、一周回って新鮮で笑っちゃうよね」


真乃「絶妙な間といい、かなり入念に稽古をしてきたのが伺えますね」


天音「M-1にでも出る気かしら」


陽奈「あー、陽奈、赤いのが欲しいなー!」チラッ


リョウコ「まだやるの!?」


二穂「…どうぞ」四角メガネ(赤) スッ


陽奈「そうそうそう、これを掛けて…どうもこんばんは、インテリジェンヌ降神です!…ってちょいちょいちょーい!」


デデーン 杏橋 東雲 アウトー

天音「あたしこれダメだわっ!」ビリビリ!!


リョウコ「私これ弱いっ!」ビリビリ!!


いつみ「2人がツボった」


真乃「それを見て陽奈さんと二穂さんが凄い嬉しそうなのが…」


陽奈「あー、喉渇いたなぁー!もう水でもいいから欲しいなぁー!」チラッ


二穂「これを…!」競泳水着 スッ



陽奈「そうそうそう、これを着てプールの水をゴクゴクゴク…うーん塩素臭いもう一杯!…ってもういいよ!」


陽奈&二穂「ありがとうございましたー!」ドアガチャ


デデーン 杏橋 東雲 アウトー


天音「くくくくっ!」ビリビリ!!


リョウコ「んふふふっ!」ビリビリ!!


真乃「最後、完っ全に漫才の掃けかたでしたね」


いつみ「2人ともイキイキしてたよね」

廊下〈いやー、練習通り出来てよかったね!二穂ちゃん


廊下〈うむ、お互い良い出来だったな!


天音「普段はこんな感じなのね」


真乃「仲が良くて何よりですね」


廊下〈またやろうね!


廊下〈そうだな!…コンビ名はどうする?


廊下〈ヤキソバパンコーヒー!


デデーン 棗 アウトー


いつみ「語呂いいなっ!」ビリビリ!!


リョウコ「声に出して読みたい言葉だよね」


天音「あたしと真乃だったら、さしずめアイドルメガネってところかしらね」


真乃「フフッ」


デデーン 李野田 棗 アウトー


真乃「眼鏡は好物じゃないからっ!」ビリビリ!!


いつみ「アイドルもちょっと違うんじゃないかっ!?」ビリビリ!!

~現在PM4:20~


天音「…なんて事やってるうちに訓練スタートから8時間よ」


真乃「3分の1だね」


いつみ「さすがに夜通しやらないだろうし訓練終了までは実質3~4時間ってところかな?」


リョウコ「だといいんだけどねぇ」


天音「っていうか、あたし達ずっとこの部屋にいるけど…」


真乃「あれから先生来ないね」


ティエラ「はいはい皆さーん、これから別室で授業ですよー」ドアガチャ


いつみ「噂をすれば」


天音「タイミング良すぎない?」


リョウコ「それに今から授業って…もう夕方ですよ?」


ティエラ「そういう校風なんです」


ティエラ「皆さん行きますよー」


4人「はーい…」


[別室へ移動する4人+ティエラ]

~3年B組~


天音「突っ込まないわよ」


ティエラ「はい、では皆さん各々好きな席に座ってくださいねー」


真乃「黒板の前にパイプ椅子が4席並んでるだけなのですが」


ティエラ「そういう校風なんです」


リョウコ「さっきから先生ノープランで喋ってません?」


ティエラ「そういう校風なんです」


天音「もう面倒くさいからさっさと座りましょうよ…」スッ


いつみ「だね」スッ


真乃「はぁ…」スッ


リョウコ「うーん…」スッ


※席順は黒板を前にして左から

天音・いつみ・真乃・リョウコの順


????「はいはい皆さん、授業始めますよ~」ドアガチャ


????「始めますよ~」ドアガチャ

山吹楓(だて眼鏡)「今回皆さんの担任をさせていただきます、インテリジェンヌ山吹です」ペコリ


いつみ「ムグッ」


リョウコ「危なかったね」


楓「それからこちらが…」


蒼井雪枝(だて眼鏡)「あ、はい!」


雪枝「副担任のチュパカブラ蒼井ですぅ」ペコリ


デデーン 全員 アウトー


4人「チュパカブラって!」ビリビリ!!


楓「…はい、今日皆さんに学んでいただくのは…こちらです」コクバン カキコミ


[エテルノ式メモカ数学]


天音「はぁ…?」


いつみ「うーん…?」


真乃「なんでしょうね…?」


リョウコ「さぁ…?」

楓「エテルノ式メモカ数学は…読んで時の如し、メモカの各種ステータスを求める方法を学ぶ教科です」


楓「自分のメモカは勿論、他の方のメモカの数値を知る事もストライカーとしては役立つので、この機会に是非覚えて帰ってくださいね」


天音「そんなの初めて聞いたんだけど…」


いつみ「まぁ、でも理屈はわかるけどね」


真乃「サブメモカとして他の方のメモカを借りる事も少なくないですし、覚えておいて損はないでしょうね」


リョウコ「案外、自分のメモカの事もよく知らなかったりするもんね」


楓「ちなみに成績の悪い者や授業態度の悪い者はチュパカブラ先生から制裁があるので注意してくださいね」


デデーン 杏橋 李野田 アウト

天音「呼び方っ!」ビリビリ!!


真乃「チュパカブラは名前なんですかっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「ミドルネームかも」


いつみ「蒼井=チュパカブラ=雪枝だね」


天音「ンフッ」


デデーン 杏橋 アウトー


天音「チュパカブラーっ!」ビリビリ!!


デデーン 李野田 棗 東雲 アウトー


真乃「巻き添え狙いやめてっ!」ビリビリ!!


いつみ「叫ぶなよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「仲間割れはやめようよっ!」ビリビリ!!


天音「あんたらが余計な事言うのが悪いんでしょうが!」


いつみ「悪かったよ!」


雪枝「…授業中ですから皆さん静かにしてくださいね」


4人「…すみません」

楓「では、まずは李野田さん」


真乃「はい」


楓「デッドショットオペレーションが、収束1回・限突3回・強化レベルMAXの時のATKはいくつでしょうか?」


いつみ「いきなり難しすぎない!?」


真乃「ええっと…74127でしょうか」


楓「お見事、正解です」


リョウコ「良く覚えてるね!?」


真乃「ゲーマーの性と言いますか…こういう数字を覚えるのが癖になってまして…」


天音「そういえば…あんたかなりのゲーム脳だったわね」


真乃「ゲーム脳って」


天音「新しい一年が始まると365発の弾丸が装填された気分になるってヤバい事言い出すくらいはゲーム脳だと思うわよ」


いつみ「無免許でバイク乗り回してるのもヤバいよね」

真乃「前者はただのジョークだし、後者は境界内で運転してるだけだから…」


天音「他にも現実をゲームと思わないように自分に言い聞かせてる、とか言ってたじゃない」


いつみ「典型的なゲーム脳だよ」


天音「ホント、現実世界で事故とか事件とか起こさないでよ?」


真乃「さすがにそこまで現実と区別がついてないわけじゃないからね!?」


リョウコ「…そういえば、この世界はゲームの中の世界なんじゃないか?って割と本気で心配してるって本当?」


真乃「ちょっ!?なんでそれを知ってるんですかっ!?」


いつみ「えぇ…」


天音「大丈夫?病院行く?」


真乃「心配してくれるのは嬉しいけどもう少し信用してよ!」

雪枝「授業中ですよ…」ジャベリン カマエ


4人「すみませんでした」


天音「制裁ってあれ!?」ヒソヒソ


いつみ「物騒だな!?」ヒソヒソ


真乃「大人しく授業受けましょうよ」ヒソヒソ


リョウコ「だね」ヒソヒソ


楓「…先ほどの問題ですが、74127の7を前にずらして77412を名無し居ずと覚えるといいでしょう」


いつみ「覚えてもなぁ…」


天音「一生で何回使うかしらね」


楓「では次の問題です」

楓「はい、では杏橋さん」


天音「はい」


楓「クライシス・ローズが収束1回、無強化の時のATKはいくつでしょうか?」


天音「えぇ!?」


いつみ「だから難易度高くない?」


楓「わかりませんか?」


天音「…すみません、わかりません」


真乃「私もこれはさすがに…」


リョウコ「属性も違うし…」    


楓「正解は10826です」


楓「覚え方としては伊緒弾む」


楓「何がとは言いませんが夜木沼さんが弾んでいる様子で覚えるといいでしょう」


デデーン 全員 アウトー

天音「もう胸って言いなさいよっ!」ビリビリ!!


真乃「胸の事ですよねっ!?」ビリビリ!!


いつみ「胸ネタ多いなっ!」ビリビリ!!


リョウコ「今日、胸の話ばっかりしてないかなっ!?」ビリビリ!!


楓「…はい、では次の問題です」


楓「次は…棗さん」


いつみ「あっ、はい」


楓「フォース・オブ・ウィルが無収束・限突無し・強化レベルMAXの時のHPはいくつでしょうか?」


いつみ「えっ!?」


いつみ「…HPですかっ!?」


リョウコ「メインで使ってるメモカでもHPまでは覚えてないよね」


天音「あたしは記憶にすらないわ」


真乃「皆さん、メインで使ってるメモカのステータスくらいは覚えましょうよ」

いつみ「ええっと…すみません、わからないです」


楓「…正解は38651です」


楓「覚え方としてはサンバむごい」


楓「サンバコスではスタイルの良し悪しがむごい程出てしまう様を想像して覚えましょう」


デデーン 全員 アウトー


天音「そっち系の話ばっかりじゃないっ!」ビリビリ!!


真乃「確かに身体のラインが出ますけどっ!」ビリビリ!!


いつみ「語呂合わせに悪意があるよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「楓さんもよく笑わずに言えますねっ!?」ビリビリ!!


楓「皆さん覚えましたか?」


いつみ「もう頭から離れなくなりそうだよ…」


天音「無駄に覚えやすいのがムカつくわね」


楓「では最後の問題にいきましょう」

楓「では東雲さん」


リョウコ「はっ、はい」


楓「コンバット・ショットが無収束、無強化の時のATKはいくつでしょうか?」


リョウコ「ええぇっ!?」


天音「遂に聞いた事の無い名前が出てきちゃったわよ」


いつみ「そんなメモカあったっけ?」


真乃「聞き覚えがあるような…無いような…」


リョウコ「実在するメモカですよね!?」


楓「勿論、実在しますよ」


楓「それに東雲さんのメモカですから必ず一度は目にしているはずです」


リョウコ「どうしよう…全然覚えてないよ!」

楓「わかりませんか?」


リョウコ「ううっ…ごめんなさい」


楓「正解はATKが167です」


リョウコ「あー、Nメモカですかー…」


天音「Nメモカとか今日日装備してる奴を探す方が難しいわよ…」


楓「覚え方としては、夜木沼さんの身長が167cmですので、先ほどの伊緒弾むとセットで覚えましょう」


真乃「その抱き合わせ必要ですか?」


いつみ「そもそも、どっちも覚える必要ないと思うけどね」


楓「さて、これで問題は以上ですが…皆さんダメダメですね」


真乃「私は正解しましたけど…」


リョウコ「楓さんもそれは想定外だったんだろうね」


雪枝「ダメダメですね…」


天音「今更だけどあんたの立ち位置はなんなんなの?」

楓「これにて授業を終わります」


楓「…このスクールガールバカ共がっ!」ドアガチャ


デデーン 全員 アウトー


天音「酷い捨て台詞っ!」ビリビリ!!


真乃「問題が難しいんですよっ!」ビリビリ!!


いつみ「スクールガールバカってただの馬鹿じゃんっ!」ビリビリ!!


リョウコ「それを言いたかっただけですよねっ!?」ビリビリ!!


雪枝「…このスクバカ共がっ!」ドアガチャ


デデーン 全員 アウトー


天音「あんたなんなのよっ!?」ビリビリ!!


真乃「略さないでくださいよっ!」ビリビリ!!


いつみ「酷い言われようっ!」ビリビリ!!


リョウコ「雪枝ちゃんもそれ言いたかっただけだよねっ!?」ビリビリ!!

ティエラ「…はい、では授業も終わりましたので先程の部屋に戻りますよー」ドアガチャ


4人「…はーい」ドアガチャ


~待機部屋~


~現在PM4:40~


天音「あたしの机の引き出しが一段ぶち抜きに変わってるんだけど」


リョウコ「あっ、机の上に書き置きが…」


[引き出しの中身はリセットされました]


いつみ「マジか…」


真乃「タイキックはもう勘弁してもらえませんかね…」


天音の机〈ガタガタ!!


4人「!?」


天音「動いたんだけどっ!?」


真乃「生き物ですかっ!?」


いつみ「怖っ!」


リョウコ「何が入ってるのっ!?」


天音の机〈ガタガタガタ!!

天音「これどうすんのよ!?」


いつみ「知らないよ!」


リョウコ「生き物だったら可哀想だし早く開けてあげた方がいいんじゃないかな!?」


真乃「開けよう、天音!」


天音「あぁ、もう!わかったわよ!」ガラッ














降神小織「…にゃあ」


[引き出しに降神小織(黒猫耳+猫尻尾)]


4人「」キュン


小織「…にゃーん」


デデーン 全員 アウトー


4人「可愛いっっっっ!!!」ビリビリ!!


天音「これは卑怯よ!」


真乃「にやけるに決まってるじゃないですか!」


いつみ「っていうかどこに入れてんだよ!?」


リョウコ「あんな狭いところで小織ちゃん怖くなかった!?」


小織「…大丈夫…小織…狭いところ…落ち着くから」

小織「…よいしょ」ガタン


天音「よくこんな狭いところに収まってたわね…」


いつみ「体育座りでギリギリ収まるかどうか…って狭さだよ」


小織「…意外と…余裕」


小織「…じゃあ…訓練…頑張って」


小織「…にゃあー」ドアガチャ


デデーン 全員 アウトー


4人「可愛いっ!」ビリビリ!!


天音「…今ので笑うなら本望よ」


リョウコ「お尻は痛いけど心は癒されたよね」


真乃「ああいった方法で笑わせようという発想が可愛いですよね」


いつみ「もうストライカー唯一の良心だよね」


天音「あたし達の心はどうして汚れちゃったのかしらね…」トオイメ


真乃「深く考えちゃダメだよ」


廊下〈…あから姉…ひな姉…終わったよ?

廊下〈偉いぞ!小織! ナデナデ


廊下〈頑張ったじゃーん! ナデナデ


廊下〈…うん///


リョウコ「照れてるの可愛い」


真乃「ですね」


廊下〈うちの妹は可愛いなぁ! ナデナデ


廊下〈ホント可愛いよねー! ナデナデ


天音「溺愛されてるわね」


いつみ「親バカならぬ姉バカだね」


廊下〈よし!今日の夕飯は小織の好きな食べ物にしよう!


廊下〈おおっ!小織、良かったじゃーん!何食べたーい?


廊下〈…小織…サムゲタン…食べたい


廊下〈サムゲタンか…、じゃあ美山さんに教わってくるよ!


廊下〈お姉それマジ止めて!?


デデーン 全員 アウトー

天音「ガチのトーンで止めに行ってるじゃないのっ!」ビリビリ!!


真乃「小織ちゃん止めといた方がいいですって!」ビリビリ!!


いつみ「無茶好き多くないっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「あからさんもネットとかで調べようよっ!」ビリビリ!!


廊下〈お姉、マジ、止めて!?


廊下〈なんだよ…まあそこまで言うなら美山さんに教わるのは止めておくけどさ…


天音「サムゲタンを作る事自体は譲らないのね」


いつみ「姉の鏡だね」


真乃「棗さん御墨付きの姉力ですか」


リョウコ「いつみちゃんも弟3人のお姉ちゃんだもんねぇ」


廊下〈…そろそろ…帰ろ?


廊下〈そうだな!帰るか!


廊下〈お姉、マジ、止めてね?


廊下〈しつこいなぁ!

天音「しつこいくらいでちょうど良いと思うわ」


真乃「陽奈さん頑張って下さい…」


いつみ「まあでも、あからさんなら食べれる物に出来そうな気もするけどね」


リョウコ「肉じゃが美味しそうだったもんねぇ」


いつみ「えー、肉じゃが本当おいしかったです、ご馳走様でした」ペコリ


天音「なにやってんの?」


真乃「…では、そろそろ残りの引き出しを処理していきましょうか」


天音「そうだわ、すっかり忘れてたわ…」


リョウコ「じゃあ次は私が…」ガラッ


~引き出し一段目~


[引き出しと同じ大きさの羊羹(粒餡)]プルンッ


リョウコ「フフフフ」


デデーン 全員 アウトー

天音「成形してんじゃないわよぉ!」ビリビリ!!


真乃「夕依さん何やってるんですかっ!?」ビリビリ!!


いつみ「もう何かと思ったわぁっ!」ビリビリ!!


リョウコ「ビックリしたよっ!」ビリビリ!!


天音「…しっかしよく作ったわね」ツンツン


真乃「このまま夕依さんは姿を見せないまま仕留めてくる感じですかね」


いつみ「暗殺者かよ」


リョウコ「じゃあ、二段目いくよっ!」ガラッ


~引き出し二段目~


[引き出しと同じ大きさの外郎(粒餡)]プルルンッ


リョウコ「ンフフフフフ」


デデーン 李野田 東雲 アウトー


真乃「もういいですって!」ビリビリ!!


リョウコ「プルルンッっ…プルルンッって!」ビリビリ!!


天音「絶対来ると思ったわ」


いつみ「だな」

リョウコ「プルルンッって…ンフッ」


デデーン 東雲 アウトー


リョウコ「あうちっ!」ビリビリ!!


天音「まーたツボったわよ」


リョウコ「だってプルルンッって…プルルンフフフフフ」


デデーン 杏橋 棗 東雲 アウトー


天音「もぉぉぉぉぉっ!」ビリビリ!!


いつみ「我慢してくださいって!」ビリビリ!!


リョウコ「ゴメンねっ!」ビリビリ!!


真乃「これ以上笑う前に三段目いきましょうよ…」


リョウコ「…そうだね」ガラッ


~引き出し三段目~


[引き出しと同じ大きさの金鍔(粒餡)]


リョウコ「フー…」


天音「三回目ともなれば、さすがに耐えられるわよ」


リョウコ「じゃあ最後…」ガラッ

~引き出し四段目~


[引き出し敷き詰められた土らしきもの]


リョウコ「んん…?」


天音「何これ…土?」


いつみ「土だな…」


真乃「土…ですね」


天音「なんで土?」


リョウコ「なんでだろう…?」ツンツン


リョウコ「あっ…」グニュ


リョウコ「土の下から白いものが…」ネチャ…


天音「ええっ!?」


いつみ「気持ち悪っ!?」


真乃「何ですかっ!?」


リョウコ「もしかして…」パクッ


天音いつみ真乃「食べた!?」


リョウコ「…」モグモグ


リョウコ「ふぅー…」ゴクン











リョウコ「これ…ティラミスっっ」フフフフ


デデーン 全員 アウトー


[引き出しに敷き詰められたティラミス]

4人「ティラミスっっ!」ビリビリ!!


天音「上から見たら土にしか見えないわよ、これ」


いつみ「リョウコセンパイは、それをおもむろに食べるしビックリしたよ」


真乃「ついに気が触れたかと思いましたよ」


リョウコ「ついにって」


いつみ「これ常温保存でいいの?」


真乃「普通は冷蔵保存かと…」


天音「いや、入らないわよ」


リョウコ「引き出しを処理し終わったら、みんなで食べきっちゃおうか」


天音「そうね」


いつみ「それじゃ戸棚から…はい、スプーン」ガサゴソ…スッ


真乃「あと…お皿です」スッ


リョウコ「じゃあ次の引き出しを…」


真乃「では私から…」ガラッ


~引き出し一段目~


[ねんどろいど・澄原サトカ]

真乃「澄原さんのフィギュアですね」


天音「スクスト初のフィギュアがなんでよりによってコイツなのかしらね」


いつみ「コイツって」


天音「どうせなら、あたしのフィギュアを作りなさいよって」


真乃「トルテのフィギュアだって発表されてないんだから無理だよ」


リョウコ「そもそもグッズ自体まだまだ企画段階って感じだし」


いつみ「もう初音ミクのフィギュアでも買って赤髪に塗ってれば?」


天音「…よーし、峰不二子のフィギュアを買って髪を橙色に染めて棗いつみってタイトル付けて飾ってやるわ」


いつみ「やめろ!」


天音「もちろん現実世界で飾ってやるから覚悟しておきなさいよ」


いつみ「お前マジでやるなよ!?」

天音「運動部より早く登校してあんたのクラスの教卓にボンドでくっつけてやるから覚悟しておきなさいよ」


いつみ「それアタシが怒られるやつじゃん!」


リョウコ「ンフッ」


デデーン 東雲 アウトー


リョウコ「発想が具体的すぎるっ!」ビリビリ!!


天音「怒られたその日からあんたのあだ名は不二子ちゃんよ」


いつみ「高校の三年間、不二子ちゃんで過ごすのはキッツイなぁ…」


天音「もちろん同窓会も不二子ちゃん宛で招待状出すから」


いつみ「いやいや、それじゃ届かないって…」


天音「あんたの家のポストにあたしが直接投函してやるから大丈夫よ」


真乃「なんで卒業後も住所知ってる前提なの?」

リョウコ「というか、天音ちゃん同窓会の幹事やりたいの?」


天音「当たり前でしょ?その頃にはあたしスーパーアイドルよ?」


天音「もう映画とか出まくってバロンドール賞とか穫ってるわよ?」


真乃「それサッカーの賞だよ」


天音「…ハァ!?」


デデーン 棗 東雲 アウトー


いつみ「アイドルじゃないのかよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「どうなりたいのっ!?」ビリビリ!!


天音「バロンドール賞って映画の賞じゃなかった!?」


真乃「映画ならパルムドール賞っていうのがあるけど…」


天音「ああ、それそれ」


天音「そのバロンドール賞を…」


デデーン 李野田 棗 東雲 アウトー

真乃「だーかーらっ!」ビリビリ!!


いつみ「天然にもほどがあるだろうが!」ビリビリ!!


リョウコ「人の話聞こうよっ!」ビリビリ!!


天音「自分でも今のは無いと思うわ」


天音「スーパーアイドルになった事をいかに同窓会で自慢するかとか言いたかったけど、もうこの話は終わりにするわ」


いつみ「うん、やめとこうな」


真乃「じゃあ二段目開けます」ガラッ

~引き出し二段目~


[1/8スケール 神無木栞フィギュア(究極変身コス)]
(あきらめなさい、だってそういう
ギアスなんだから…!のポーズ)


真乃「…今度は栞さんのフィギュアですね」


天音「えっ、トルテより先にフィギュア化?コイツが?」ユビサシ


いつみ「だからコイツとか言うなよ」


リョウコ「うーん…あっ、これ売り物じゃないみたいだね」ウラガエス


リョウコ「台座の裏に賢宮堂って刻印されてるよ」


いつみ「海洋堂的な?」


真乃「漫画だけでなくフィギュアまで作ってたとは…」


天音「無駄にクオリティ高いし」


リョウコ「…ん?台座にボタンが…」ポチッ


栞フィギュア〈リア・デル・カドゥケス!!(CV神無木栞)

天音「…喋ったわね」


真乃「こういうフィギュアで喋るのは珍しいよね」


いつみ「普通はゴジラとか恐竜のフィギュアとかにつける機能だよね」


リョウコ「ところでこれ、どういうポーズなの?」


天音「さぁ…?」


真乃「じゃあ…三段目」ガラッ


~引き出し三段目~


[1/8スケール 月詠フィギュア]


リョウコ「栞さんの愛馬の月詠ちゃんのフィギュアだね」


いつみ「また無駄にクオリティ高いな…」


天音「こんなの作る暇があるなら、あたしのフィギュアを作りなさいよ」


真乃「これも…台座の裏に賢宮堂と刻印がありますね」ウラガエス

天音「アイツは会社でも始める気なの?」


リョウコ「…あっ、また台座にボタンが…」ポチッ


月詠フィギュア〈ひひーん!(CV神無木栞)


デデーン 全員 アウトー


天音「馬鹿じゃないのっ!」ビリビリ!!


真乃「くだらなすぎですよっ!」ビリビリ!!


いつみ「しょーもなっ!」ビリビリ!!


リョウコ「わざわざ何やってんのっ!?」ビリビリ!!


天音「声裏返っちゃってるし…」


真乃「…では最後」ガラッ


~引き出し四段目~


[1/32 杏橋天音フィギュア(二ノ青ジャージコス)]コロコロコロ…


天音「ちっさ…」


デデーン 李野田 棗 東雲 アウトー

真乃「小さ過ぎですよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「この小ささ逆に凄くないっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「どうせならちゃんと作ってあげようよっ!」ビリビリ!!


天音「…作ってもらえるのはありがたいわよ?ありがたいけど…」


天音「引き出しを開けただけでコロコロ転がってくる小ささとか…」


真乃「だいたい5cmくらいかな」


いつみ「鉄道模型のジオラマとかに置く小ささだよね」


リョウコ「あまりの小ささで顔とかよくわかんなくなっちゃってるし…」


いつみ「今の天音と同じ格好と髪型じゃなかったら誰かわかんないよね」


天音「その割に服装はディテールがちゃんとしてるのがムカつくわね」


天音「…まあ、持って帰るけど」

いつみ「んじゃ後はアタシだけか…」


いつみ「もう面倒だし一気に開けていいよね?」


天音「そうね、さっさと片付けてティラミス食べましょうよ」


いつみ「あいよっ!」ガララララッ!!


~引き出し一段目~
~引き出し二段目~
~引き出し三段目~
~引き出し四段目~


[空っぽ]


4人「…?」


いつみ「…何も入ってないな」


リョウコ「ちょっと不気味だね」


天音「ネタ切れかしら」


真乃「一体何の意図が…」


モニター〈ジャジャーン!!


4人「!?」


天音「なんかモニターが勝手についたんだけど!?」

モニター・栗本遥「全世界70億人のノエルファンの皆様、お待たせいたしました!」


遥「ノエル・ダービーのお時間です!」


真乃「栗本さん!?」


遥「解説は私、栗本遥と!」


モニター・桃川紗々「桃川紗々の2人でお送りします~」ペコリ


いつみ「紗々!?」


天音「アイツら何やってんのよ…」


リョウコ「っていうかノエル・ダービーって何!?」


遥「はい!という事で本日も始まりましたノエル・ダービーのお時間です!」


紗々「始まりましたね~」


遥「もはやルールを知らない人は居ないとは思いますが一応ルール説明をさせていただきます!」


紗々「よろしくお願いします~」

遥「ノエル・ダービーはノエル選手が一人でチームハウスに居る時、どれだけの電化製品を破壊するか?それを予想する競技です!」


デデーン 全員 アウトー


天音「どういうことっ!?」ビリビリ!!


真乃「どういうことですかっ!?」ビリビリ!!


いつみ「いや、止めろよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「予想してる場合じゃないよっ!」ビリビリ!!


紗々「ちなみに、予想するのは破壊した電化製品の被害総額ですよ~」


遥「注釈ありがとうございます!」


紗々「いえいえ~」


遥「はい!ではルール説明も終わったところで我々の予想にいきましょう!」


遥「私の予想は…こちら!」ババン!


[被害総額46万3000円]


紗々「なかなか手堅いですね~」

天音「基準がわかんないわよ…」


紗々「では、私の予想です~」ジャン!


[被害総額242万8000円]


遥「おおっ!大穴狙いですね!」


紗々「そうですね~、最近は高級家電も多いですから~」


いつみ「そんな大金が動くの!?」


真乃「大丈夫なんでしょうか…」


リョウコ「修理とか買い換えとか結構大変な金額になりそうだけど…」


遥「…おっと!どうやらノエル選手がまもなくスタート地点に着くようです!」


遥「ちなみに本日はノエル選手が一人になれるよう、アマンドの皆様には用事を作っていただきました!」


紗々「アマンドの皆さん、ご協力ありがとうございます~」ペコリ

遥「また、現在ご覧の映像もアマンドの皆様によって設置された隠しカメラからお送りしております!」


紗々「アマンドの皆様、重ね重ねご協力ありがとうございます~」ペコリ


遥「えー、ちなみにノエル選手にはこのノエル・ダービーの事は一切知らされておりません!」


遥「また、電化製品にも一切の細工は行われておりません!」


遥「これからお送りする映像は仕込みやCG無しのガチでごさいます!」


紗々「ドキュメンタリーですね~」


天音「あたし達はこれから何を見せられるの?」


いつみ「さぁ…?」


遥「ノエル選手がチームハウスの玄関のドアノブに触れた瞬間から競技スタートです!」


リョウコ「遥ちゃんノリノリだね」

真乃「意外な才能ですね」


天音「いつも無駄にテンション高くてうるさいし、スポーツの解説者とかも向いてるのかしらね」


天音「選手生命を全うした後に食いっぱぐれる事もなさそうで良かったわ」


いつみ「松岡修造ポジな」


リョウコ「本来そのポジションはあからさんだったんだけどね」


天音「あいつ、そこまで暑苦しくないし、割と常識人だから…」


遥「さぁ!ノエル選手が玄関前に到着しました!そしてドアノブに手を!触れ…!触れ…!」


遥「触れたぁー!!!!!!」


いつみ「うるさいなぁ!」


紗々「競技スタートです~」


モニター・ノエル「ただいま戻りました」ドアガチャ パリン!!


ノエル「なんですの!?」ビクッ!

遥「玄関天井の電球が破裂したぁー!!!!!」


デデーン 全員 アウトー


天音「ちょっと待ってっ!?」ビリビリ!!


真乃「何が起こったのですかっ!?」ビリビリ!!


いつみ「どういう事だよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「機械オンチとかいうレベルじゃないよっ!?」ビリビリ!!


遥「いやぁー!開幕早々かましてくれましたね!桃川さん!」


紗々「そうですね~、軽いジャブというところでしょうか~」


遥「破裂した電球はLED電球という事ですが、そこはどう思いますか!」


紗々「白熱電球より耐久性や寿命が勝るLED電球がこうもあっさり破裂するとは驚きですね~」


遥「珍しいと!」


紗々「少なくとも普通では有り得ない光景ですね~」

ノエル「…電球が破裂したのですね…全く、日頃の手入れがなってないですわ」


リョウコ「普通は手入れを怠ったぐらいで破裂はしないよ!?」


ノエル「ええと…箒とちりとりはどちらに…」ガサガサ


遥「破裂した電球を片付けるようですね!」


紗々「素手で触るのは危険ですから懸命な判断ですね~」


ノエル「…ありましたわ!」


天音「掃除機で吸い込んで掃除機をぶっ壊すとかはしないのね」


いつみ「間違った使い方をして壊しちゃうんじゃないんだね」


真乃「余計にタチが悪いですが」


~ノエル掃除中~


ノエル「ふぅ…ようやく片付きましたわ」


ノエル「しかし皆様まだ来られないのですね…」

ノエル「…お紅茶でも飲みましょうか」


ノエル「ポットでお湯を沸かして…それからガレットをトースターで温めましょう」シュー


ノエル「それと作っておいたカヌレの生地をオーブンに…」ブーン


天音「同時に使っちゃダメでしょ!?」


遥「…おっと!ノエル選手が仕掛けてきたようです!」


紗々「一般家庭ならブレーカーが落ちかねない暴挙ですね~」


いつみ「まあ、でもブレーカーが落ちるだけで済めば…」


トースター〈チーン!!


遥「ガレットの調理が一足早く終わったようです!」


ノエル「さて、ガレットを…」ガチャ


ノエル「…あらっ?」


遥「トースターからガレットが消失したぁー!!!!!」


デデーン 杏橋 棗 アウトー

天音「なんでよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「焦げるとかじゃないのっ!?」ビリビリ!!


真乃「…えっ?ええっ!?」


リョウコ「何が起こったの!?」


遥「これはどういう事でしょうか!桃川解説員!」


紗々「どうやらトースターがガレットを分子レベルまで蒸発させてしまったようですね~」


遥「なるほど!」


天音「いや、有り得ないでしょ!?」


リョウコ「どんな火力なの!?」


ノエル「…ま、まあ消えてしまったものは仕方ないですね!」


ノエル「今回はお紅茶だけでも…」ボンッ!!


ノエル「なんですの!?」


遥「ポットの蓋が吹き飛んだぁー!!!!!」


デデーン 全員 アウトー

天音「だからなんでよっ!?」ビリビリ!!


真乃「構造的に有り得ないですよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「危ないよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「見た目は面白いけど危険だってっ!」ビリビリ!!


遥「今度はどういう事でしょうか!桃川解説員!」


紗々「水蒸気爆発ですね~」


遥「なるほど!」


真乃「桃川さん、さっきから適当言ってますよね!?」


いつみ「遥も納得するなよな!」


ノエル「…蓋が無くなってしまってはもう使えませんね」


ノエル「多少面倒ですが…ヤカンでお湯を沸かす事にしましょう」


遥「おおっと!ノエル選手、今度はコンロに手をつけました!」


天音「火はヤバいわよ!」


リョウコ「これ大丈夫なの!?」

ノエル「ヤカンに水を入れて…コンロにセット…っと」カチッ


遥「ノエル選手、無事にコンロに火を付ける事に成功したようです!」


紗々「ガスコンロですからね~」


真乃「厳密には電池も使ってますけどね」


リョウコ「電池みたいに電力が少なければ大丈夫なのかな?」


ノエル「さてとお湯が沸くまで…」チーン


ノエル「あら、カヌレが焼きあがったようですわね」


天音「ねぇ独り言多すぎない?」


ノエル「オーブンからカヌレを…」ガチャ


ノエル「…んん?」


遥「カヌレの生地が凍ったぁー!!!!!!」


デデーン 杏橋 李野田 アウトー

天音「もう何がどうなってるのよっ!?」ビリビリ!!


真乃「壊れるとかいう次元を超えていますよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「なんか普通に、あっ便利だなって思っちゃったよ」


リョウコ「あまりに異常すぎて、もう思考が停止するよね」



遥「オーブンに冷凍機能が追加されてしまったようですが、これは!」


紗々「なんやかんやあって低気圧にでもなったんでしょうね~」


遥「なるほど!」


天音「解説が雑!」


ノエル「…ま、まあ凍ってしまったものは仕方ないですわね!」


ノエル「カヌレはまたの機会に焼く事に…」ピー!


ノエル「お湯が沸いたようですわね」


ノエル「はあ、ようやく一息つけますわ…」

遥「ノエル選手、無事紅茶を淹れる事に成功しました!」


ノエル「ふぅ…暇ですわね…」


ノエル「…テレビでも見ましょうか」リモコン ポチッ


ノエル「ええっとニュース番組は…」
ボンッ!!


ノエル「なんですの!?」ビクッ!


遥「テレビ本体が白煙を上げたぁー!!!!!」


デデーン 全員 アウトー


天音「なんでよっ!?」ビリビリ!!


真乃「なんでですかっ!?」ビリビリ!!


いつみ「なんでだよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「なんでなのっ!?」ビリビリ!!

遥「リモコンを操作して本体が白煙を上げる!フェイさんから聞いてましたがまさか実際に起こるとは!」


遥「いかが思いますか桃川解説員!」


紗々「この人は破壊神か何かなんじゃないでしょうか~」


遥「なるほど!」


天音「普段どう過ごしてるのよ!?」


真乃「生き辛すぎですよ!」


遥「しかしこの調子では日常生活も大変なのではないでしょうか!」


紗々「普段は別の方と一緒にいる事で機械オンチ成分が中和されているので大丈夫みたいですよ~」


いつみ「雨女・晴女みたいなシステムなんだ!?」


リョウコ「ンフッ」


デデーン 東雲 アウトー


リョウコ「普段からアマンドはあれを打ち消してるのっ!?」ビリビリ!!

ノエル「…えっ?テレビが…ええっ?」


遥「さすがのノエル選手もこの事態に動揺を隠せないようです!」


紗々「今更感が凄いですね~」


真乃「普通はトースターの時点で狼狽えますよ」


ノエル「…フェイ!」


リョウコ「フェイちゃんのイタズラじゃないからね!?」


遥「ここまでやってまだ自分のせいだとは思えなーー」ブツッ!!


4人「!?」


いつみ「今度は急にモニターが消えたんだけど!?」


校内放送・モシュネ〈緊急!緊急事態発生モシュ!


天音「またこれ!?」

モシュネ〈校内にオブリの侵入を感知したモシュ!


モシュネ〈こんな事してないでさっさと迎撃するモシュよ!


いつみ「はいはい…次は誰が来るかな?」


真乃「ノエルさんでも来るんじゃないですか?」


リョウコ「また悠水なんじゃないかな…」


天音「それか不知火ハヅキね」















校内放送・ティエラ〈ホント申し訳ありません!校内にオブリの侵入を許してしまいました!


ティエラ〈すぐに撃退するのでちょっと待っててください!


ティエラ〈あっ、あとこれ訓練じゃなく本当の不祥事なんで時空管理局には黙っていてくださいね!


デデーン 全員 アウトー

天音「馬鹿じゃないのっ!?」ビリビリ!!


真乃「仕事してくださいよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「何やってんだよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「大人なんですからちゃんとしましょうよっ!?」ビリビリ!!


放送〈…ワー…キャー…ザワザワ…


天音「放送切り忘れてるわよ」


いつみ「めっちゃ慌ただしい」


放送〈…あれっ?トルテの皆さんは?


放送〈そういや現実世界でボウリングに行くって言ってたねぇ


放送〈ちょっ!うちの主戦力のEXR部隊が不在なの!?


真乃「私達はここにいて大丈夫なのでしょうか…」


放送〈…狼狽えても仕方ない、我々だけで退けるとしよう


放送〈防衛戦ですね!…これは漫画のネタに使えそう…


天音「こいつ…」

放送〈お姉ー?パトリ知らなーい?


放送〈ごめん、僕も自分のパトリを探すので手一杯なんだ!


放送〈…あから姉…陽奈姉…パトリならここにあるよ…


放送〈でかした小織!


リョウコ「もうちょっとちゃんとしようよ!?」


天音「姉の威厳の欠片もないわね」


放送〈ベガ・シリウスの皆さんは大型オブリの討伐を!


放送〈はいよ


放送〈うむ


放送〈ミラ・フォーマルハウトの皆さんは大量の小型オブリの討伐を!


放送〈心得た


放送〈了解デス


放送〈それ以外の方は校内のクリアリングと安全地帯の確保をお願いします!


放送〈おっけー!


放送〈わかりました~


いつみ「結構な危機的状況じゃない!?」

放送〈訓練中の四名の為にも一刻も早くオブリを片付けて訓練を再開しますよ!


放送〈オー!!!!!!!!!!


天音「なんでこんな訓練にそこまで張り切ってるの!?」


真乃「有り難迷惑にもほどがあるよね」


いつみ「近所のおばちゃんくらいお節介だよ」


リョウコ「そうなの?」


いつみ「なんかオカズを作りすぎちゃったからどうぞって良く貰うんですよ」


いつみ「有り難いんですけど、なんか気を使わせちゃってるみたいで…」


天音「あんた、そのおばちゃんと同じ事してるわよ」


いつみ「…えっ、マジで?」


天音「自覚ないとかヤバいわよ、もうおばちゃんよ」


いつみ「誰かおばちゃんじゃ」


~現在AM5:00~

ズズーン…


ドーン…


バララララ…


天音「これ大丈夫なの?」モグモグ


真乃「今までで一番危ないんじゃないかな」モグモグ


いつみ「なんか大戦中の防空壕に居る気持ちになるよね」モグモグ


リョウコ「食べてるのティラミスだけどね」モグモグ


天音「マリーアントワネットもびっくりよ」モグモグ


いつみ「ケーキどころかティラミス食ってるんだもんね」モグモグ


真乃「選り好み出来ない感はありますけどね」モグモグ


リョウコ「羊羹と外郎と金鍔も食べちゃおうか」ガタン


天音「机の上にスイーツ入りの引き出し並べてるのってシュールね」モグモグ


いつみ「あたし達なにやってんだろうな…」モグモグ


真乃「深く考えたら負けですよ」モグモグ

…ガシャーン


…ヒューン


いつみ「…そういえばさ」


天音「…なによ」


いつみ「今、笑ったらどうなるのかなーって思ってさ…」


リョウコ「あー…」


真乃「…笑ったかどうかの判定はメモカに依存していると思うので、普通に電撃が来るのではないかと…」


いつみ「そっかぁー…」


リョウコ「…でもメモカの能力はあくまでも電撃のみでアナウンスが電撃のトリガーになってるって可能性もあるよね」


天音「確かにそうね…」


真乃「その場合だとアナウンスをする人間が居なければ電撃も起こらないでしょうが…」


いつみ「うーん…」


天音「試してみれば?」


いつみ「…じゃあ笑いまーす」













いつみ「ヘヘッ」


天音「ンフッ」

天音「…なによ今の笑い声は」


いつみ「いや、もし電撃が来たときにアタシだけビリビリなるのは嫌だなーって思って…」


天音「だからって巻き込まないでよ…」


真乃「…でも2人とも電撃、来なかったね」


リョウコ「アナウンスが電撃のトリガーなんだね」


いつみ「しばらくは笑ってもお咎め無しって事か…」グダー


天音「そう思うとだいぶ気が楽ね…」グダー


…リア・デル・カドゥケス!!  …ドドーン!!


真乃「外は絶賛戦闘中ですけどね…」グダー


…プリンセスバーニング!!  …キュイーン!!


リョウコ「みんな頑張ってるね…」グダー


…ブログエンジョウサセルゾ!!  …ドバン!!


天音「誰のブログよ…」フフフフ…


いつみ「そりゃオブリだろ…」フフフフ…

…ガラガラガラ


…ウィーン


いつみ「…そういえばさ」


天音「まだ何かあるの…?」


いつみ「今回の訓練ってEXRの為の訓練…なんだよね?」


天音「…らしいわね」


真乃「笑ってはいけないをやる口実にすぎない気もしますが…」


リョウコ「…でも、それがどうかしたの?」


いつみ「いや、みんなは自分のEXRがどんなか考えてるのかなーって…」


天音真乃リョウコ「あー…」


いつみ「天音はどんなだと思う?」


天音「うーん…、あたしはSRが大剣でURが大鉈とチェーンソーっぽいやつだったから…」


天音「大鎌…サイスとかかしら?」


いつみ「なんか農耕具ばっかりだな…」フフフフ…


天音「そういうあんたはどうなのよ…」フフフフ…

いつみ「そこなんだよなー…」


天音「何がよ…」


いつみ「…アタシの武器ってガトリングじゃん?」


天音「…それが?」


いつみ「でも究極SRの時点でガトリングっぽくなくなっちゃってるんだよなー…」


真乃「URもガトリングの形をした大砲みたいになってますよね…」


いつみ「そのうえIfURもガトリングの影が薄いしさ…」


リョウコ「対してダメージを与えないうちに弾切れしちゃうもんね…」


いつみ「で、とどめはロケットパンチだよ…」


天音「何が言いたいのよ…」


いつみ「そのうえさ、他の人のIfURでもガトリングが出ちゃってさ…」


真乃「私のバイクにも付いてますね…」


リョウコ「私のヘリにも…」

天音「だから何が言いたいのよ…」


いつみ「アタシのアイデンティティってなんなんだろうってさ…」


リョウコ「話が重いよ…」


いつみ「アタシからガトリング要素を取ったらオカン気質と巨乳しか残らないと思うんだよね…」


真乃「充分では…?」


いつみ「だからアタシのEXRはおっぱいミサイルなんじゃないかなって…」


天音「何言ってんの…?」フフフフ


真乃「何でおっぱいミサイル…」フフフフ


リョウコ「どんな世界観のチャンネルから持ってきてるの…?」フフフフ


いつみ「さぁ…?」フフフフ


天音「EXRが生まれるような状況をおっぱいミサイルで戦ってるとか…」フフフフ


いつみ「ある意味壮絶だよね…」フフフフ

いつみ「天音とは戦いたくなかったのに…、くらえ!おっぱいミサイル!みたいな…」フフフフ


天音「最終決戦でそれやられたら多分あたし笑いながら負けるわ…」フフフフ


真乃「対人戦なら最強ですね…」フフフフ


リョウコ「オブリには効果なさそうだけどね…」フフフフ


リョウコ「…真乃ちゃんは自分のEXRはどんなだと思う?」


真乃「二丁拳銃は確定としてモニカさんとどう差別化をするかが問題ですね…」


いつみ「切実だな…」


真乃「ガン=カタもまなさんやノエルさんに先を越されてしまいましたし…」


天音「そういえばそうね…」


リョウコ「そういう点では私も同じ問題を抱えているんだよね…」


いつみ「射撃組は大変ですね…」

リョウコ「…逆に天音ちゃんといつみちゃんはどうすればいいと思う?」


いつみ「急に振られても…」


天音「…人間大砲とか?」フフフフ


真乃「それ砲撃組の役割だよね…」フフフフ


リョウコ「絶対アコさんのメモカだよ…」フフフフ


デデーン 東雲 アウトー


4人「!?」


リョウコ「えっ?ちょっ!?まっ!?」ビリビリ!!


天音「オブリは片付いたようね」


いつみ「そして訓練再開と」


真乃「気を引き締めていかないとですね」


リョウコ「天音ちゃんと真乃ちゃんも笑ってたよねっ!?」


天音「そこはあれよ…タイミングが悪かったのよ」


真乃「こればっかりは仕方ないですね」


いつみ「さっきまでの和気藹々とした雰囲気はどこへやら」

~現在PM6:00~


リョウコ「なんだかんだ一時間も戦ってたんだね」


天音「こっちはそんなに時間が経ったような気がしないけどね」


いつみ「だらけてた時間ほど短く感じるものなのさ…」


真乃「相対性理論ですね」


リョウコ「このやり取り、朝もやってなかった?」


ドア〈コンコン


天音「…ん?誰かしら?」


リョウコ「どうぞー」


ドア〈失礼します… ドアガチャ


ティエラ「…この度は誠に申し訳ごさいませんでしたっ!!!」 ズザー!


[入室と同時に土下座するティエラ]


天音「うわぁ…」


真乃「うわぁ…」


いつみ「うわぁ…」


リョウコ「うわぁ…」


ティエラ「何卒この件は時空管理局には…特にセレーネさんには内緒でお願いします…!」ズザー!


天音「土下座とかいらないから、さっさと顔を上げなさいよ…」


ティエラ「そうですか…?」スクッ


天音「フッ」


[ティエラの鼻の下にチョビ髭]


デデーン 全員 アウトー


天音「いい大人が何やってんのよっ!」ビリビリ!!


真乃「謝る気ないですよねっ!?」ビリビリ!!


いつみ「悪ふざけにもほどがあるわっ!」ビリビリ!!


リョウコ「ちゃんとしましょうよっ!」ビリビリ!!


ティエラ「…それから、この件のお詫び…というわけではありませんが、こちらをどうぞ」スッ


[動物のストラップ]


天音「これであたし達を買収出来るとでも思ってるの?」

いつみ「アタシ達は小学生かよ」


真乃「今日日、小学生だってこの程度では買収されないと思いますよ?」


ティエラ「買収じゃないですよ!?」


ティエラ「これは本来、午後5時からの授業で渡そうと思ってた物なんです!」


天音「じゃあ余計要らないわよ…」


真乃「禄な物じゃないのは確かだね」


ティエラ「そう言わずに…!」


リョウコ「もう受け取るだけ受け取って帰ってもらおうよ…」


天音「それもそうね…」ハァ…


ティエラ「皆さん先生の事嫌いなんですか?」


いつみ「嫌いではないですよ」


天音「嫌いではないわ…嫌いでは…ね」


ティエラ「あっ、もういいです、深くは聞かない事にします」

ティエラ「…はいっ、ということで」


真乃「今、編集点作りましたよね?」


いつみ「訓練の一部始終をDVDとかに編集して売りさばく気だ…」


天音「怖っ…」ドンビキ


ティエラ「そんな事しませんよ!」


リョウコ「フフッ」


リョウコ「3人は先生をなんだと思ってるのっ!?」ビリビリ!!


天音「…ポンコツ?」


いつみ「うん」コクン


真乃「ですね」コクン


ティエラ「ハイハイ、この話題は終わりです!もうストラップ配りますからちょっと静かにしててください!」

ティエラ「杏橋さんにはこちらっ!」


[黒猫のストラップ]


天音「…っ!…ま、まぁ貰ってあげてもいいわよ!」


いつみ(ちょろい)


ティエラ「李野田さんにはこちらっ!」


[柴犬のストラップ]


真乃「は、はぁ…どうも」


リョウコ「犬好きなの?」


真乃「いや、特別好きでは…」


ティエラ「棗さんにはこちらっ!」


[カモノハシのストラップ」


いつみ「えぇ…なんでカモノハシ?」


天音「オカン気質だから…?」


ティエラ「東雲さんにはこちらっ!」


[白熊のストラップ」


リョウコ「あっ、普通に可愛くて反応に困る…」


天音「…なんかそれだけ他と違って高そうな感じね」


いつみ「ブランド物?」

ティエラ「じゃあ先生もう仕事に戻りますから!皆様ごきげんよう!」ドアガチャ


天音「ごきげんようって…」


いつみ「…で、どーするよコレ」


リョウコ「そのままだとなくしちゃいそうだしパトリに付けといたら?」


真乃「そうですね」


天音「…そ、そうね!仕方ないけどなくしたら勿体ないものね!ええ!」


いつみ「誰に言い訳してんの?」


天音「さぁ、何の事かしら?」カチャカチャ


[パトリ端末にストラップを付ける4人]


天音「…なんか意外と邪魔ね」プラーン


いつみ「わかる」


リョウコ「携帯とか音楽プレイヤーとか…使い始めはストラップを付けたりするけど結局邪魔になって外しちゃうんだよね」


真乃「最終的に行き着くところはシンプル・イズ・ベストなんですよね」

天音「…まぁ、でも悪くないわ」プラーン


いつみ「天音、さっきから顔緩みまくりだから気をつけろよ?」


真乃「もう何mmか口角が上がったらアウトだからね?」


天音「分かってるわよ…」


神無木栞&ノエル「…」ドアガチャ


4人「!?」


リョウコ「また急に来たね!?」


栞「…」


ノエル「…」


天音「…またこれ、まっほーの流れじゃないの?」


栞「…」グッ!!


ノエル「…」 グッ!!


[ファイティングポーズをとる2人]


いつみ「なんでファイティングポーズ…」


栞「…」


ノエル「…」














栞「悲しいときー!」


ノエル「悲しいときー!」


リョウコ「懐かしっ」


天音真乃いつみ「?」

リョウコ「あれっ!?知らない!?」


天音「なに…?」


リョウコ「これは一昔前に流行った芸人さんのネタの一つで…」


いつみ「へぇ…?」


真乃「はぁ…?」


リョウコ「おぉ、ジェネレーションギャップ…」


栞「悲しいときー!」


ノエル「悲しいときー!」


栞「お互いの使命の為とはいえ、戦いたくない相手との戦闘を余儀なくされたときー!」


ノエル「お互いの使命の為とはいえ、戦いたくない相手との戦闘を余儀なくされたときー!」


いつみ「一言が長すぎてめっちゃ早口になってる」


天音「二人ともよく噛まずに言えるわね」


ノエル「悲しいときー!」


栞「悲しいときー!」

ノエル「ふとした瞬間にフェイの過去を垣間見てしまったときー!」


栞「ふとした瞬間にフェイの過去を垣間見てしまったときー!」


4人「うわぁっ…」


天音「そういうガチで悲しくなるやつはやめましょうよ…」


いつみ「うちも貧乏だけどさ、貧乏とかいう次元じゃなかったっぽいんだよな…」


真乃「…ただ、将来的にはそこから国の中枢まで登りつめるらしいですから凄いですよね」


リョウコ「努力したんだろうね…」


栞「悲しいときー!」


ノエル「悲しいときー!」


栞「浴衣用ヘアを後ろから見たら海老にしか見えなかったときー!」


ノエル「浴衣用ヘアを後ろから見たら海老にしか見えなかったときー!」

真乃「海老に見えなくもないですが!」


いつみ「ウチワエビっぽいよね」


天音「…なにそれ?」


いつみ「栞センパイの浴衣用ヘアみたいな形の海老」


リョウコ「禅問答になってるよ!?」


ノエル「悲しいときー!」


栞「悲しいときー!」


ノエル「故郷の名前を丁寧に言おうとして“おフランス”と言ったら笑われたときー!」


栞「故郷の名前を丁寧に言おうとして“おフランス”と言ったら笑われたときー!」


デデーン 杏橋 李野田 アウトー


天音「一気に胡散臭くっ!」ビリビリ!!


真乃「エセ外人みたいにっ!」ビリビリ!!


いつみ「おフランスとか言っちゃう人のチャランポラン加減って凄いよね」

リョウコ「悠水もそういう方に片足を突っ込んでるんだよねー…」


栞「悲しいときー!」


ノエル「悲しいときー!」


栞「あおいが色気づいてきたときー!」


ノエル「あおいが色気づいてきたときー!」


デデーン 杏橋 棗 東雲 アウトー


天音「なんで悲しいのよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「祝ってやろうよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「親友なんじゃないのっ!?」ビリビリ!!


真乃「親友の成長が寂しいんですかね…?」


ノエル「悲しいときー!」


栞「悲しいときー!」

ノエル「外国人の私が日本の言葉を日本人に教えなければならないときー!」


栞「外国人の私が日本の言葉を日本人に教えなければならないときー!」


リョウコ「うん、ノエルさんは時々よくわからない日本語を使ってくるからね」


真乃「この前は当たり前田のクラッカーって言ってましたね」


いつみ「その言葉の意味も使うシチュエーションもわかんないんだけど」


真乃「なんでも、“当たり前”と同じ意味で使う言葉らしいですよ」


天音「余分な部分が多すぎない?」

栞「悲しいときー!」


ノエル「悲しいときー!」


栞「ほたるちゃんが私とあおいの恋愛漫画を書いてたのを見てしまったときー!」


ノエル「ほたるちゃんが私とあおいの恋愛漫画を書いてたのを見てしまったときー!」


デデーン 棗 東雲 アウトー


いつみ「チームメイトをどういう目で見てるんだよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「って言うかそこは悲しいんだっ!?」ビリビリ!!


天音「だいぶ拗らせてるわね」


真乃「それを男性に置き換えはじめたら戻ってこれなくなりますね」


ノエル「悲しいときー!」


栞「悲しいときー!」

ノエル「エレベーターに閉じ込められる事が日常になりつつあるときー!」


栞「エレベーターに閉じ込めンフフフフ…」


デデーン 全員 アウトー


天音「あんたが笑っちゃダメでしょっ!?」ビリビリ!!


真乃「我慢してくださいよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「ノエルさんも諦めないでっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「それを日常と思っちゃダメだよっ!?」ビリビリ!!


天音「1人になっちゃうと閉じ込められちゃうのね…」


栞「フフッかな…悲しいときー!」


ノエル「悲しいときー!」


栞「和菓子の食べ過ぎで体重とウエストがえらい事になってしまったときー!」


ノエル「和菓子の食べ過ぎで体重とウエストがえらい事になってしまったときー!」

天音「あー…、さっき食べたけど、まぁー、あれはヤバいわ」


天音「もう絶っ対太るわ」


リョウコ「脂肪と糖の固まりみたいなものばっかりだからね」


いつみ「しかも美味しいし」


真乃「私達は主にエテルノでしか食べないので太ったりはしませんが、生徒会の皆さんは…」


栞「そう!本当っ…ヤバいのよ!」


ノエル「神無木さんっ!?」


デデーン 全員 アウトー


4人「絡んでこないでっ!」ビリビリ!!


栞「ちょっと聞いてもらえる!?」


天音「ネタに戻りなさいよ!」


栞「生徒会室に入るたびに和菓子食べてるのよ!?」


真乃「我慢したらいいのでは…?」


栞「夕依ちゃんの目を見て食べるのを断れると思う!?」

いつみ「わからなくはないですけど!」


栞「ただでさえ私はフィフス・フォースの中でも一番ウエストが太いって言うのに…」


リョウコ「栞さんと同じウエストの人は他にも居ますから気にしなくても…」


栞「このままじゃボンキュッボンがストンストンストーン!になっちゃうのよ!?」


デデーン 全員 アウトー


天音「知らんわぁっ!」ビリビリ!!


真乃「だから食べるの我慢しましょうってっ!」ビリビリ!!


いつみ「もう自業自得ですってっ!」ビリビリ!!


リョウコ「そこは夕依ちゃんに言ってくださいよっ!」ビリビリ!!


栞「というより夕依ちゃんはともかく、なんであおいもほたるちゃんもチカちゃんも太らないの!?」

栞「おかしくない!?」


リョウコ「…あおいさんは剣術の稽古をしてるからじゃないですか?」


天音「賢宮ほたるもバイトで日々駆けずり回ってそうだし…」


真乃「若月さん…は身体に脂肪がつきにくそうですし」


天音「真乃もそうだものね」


いつみ「後は運動かなー」


栞「なに!?反復横飛びもろくに出来ない私へのあてつけ!?」


栞「ハァー!?」


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー


天音「なんでキレてんのよっ!」ビリビリ!!


真乃「落ち着いてくださいっ!」ビリビリ!!


いつみ「もうなんなんですかっ!」ビリビリ!!


リョウコ「気持ちはわかるけどね」


ノエル「…神無木さーん?戻ってきてくださーい?」

栞「…あっ、そうね」


栞「取り乱してごめんなさいね」


ノエル「いえいえ」


栞「…コホン、では改めて」


栞「悲しいときー!」


ノエル「悲しいときー!」


栞「チカちゃんの説明だとチカちゃんのお兄さんが自称作家のニートにしか思えないときー!」


ノエル「チカちゃんの説明だとチカちゃんのお兄さんが自称作家のニートにしか思えないときー!」


デデーン 全員 アウトー


天音「言い方が悪いっ!」ビリビリ!!


真乃「失礼ですよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「チカの説明も悪いけどもっ!」ビリビリ!!


リョウコ「ニート以外にも色々な可能性があるでしょっ!?」ビリビリ!!

いつみ「毎日パソコンで小説を書いてるって言っても、毎日ずっとパソコンの前に居るとは限らないからな!?」


天音「というより、普通に学生なんじゃないの?」


リョウコ「年の離れた兄って言ってもチカちゃん中等部だからね」


真乃「高校生や大学生のお兄さんを年が離れた兄と呼ぶ事は変ではありませんからね」


天音「…まぁ、引きこもりという可能性もあるわけだけど」


いつみ「それは言うな…」


ノエル「悲しいときー!」


栞「悲しいときー!」


ノエル「夕日が沈むときー!」


栞「夕日が沈むときー!」

栞&ノエル「最後までお付き合いありがとうございました」ペコリ


天音「今ので終わったのね」


栞「以上は私、神無木栞と」


ノエル「私、ノエル=ジョーヌ=ベアールによるコンビ」


栞&ノエル「ぱっつんドリルの2人がお送り致しました」ペコリ ドアガチャ


デデーン 全員 アウトー


天音「何組漫才コンビ作る気なのよっ!?」ビリビリ!!


真乃「ド、ドリルふふふっ!」ビリビリ!!


いつみ「ぱっつんふふふっ!」ビリビリ!!


リョウコ「んふっ、んふふふっ!」ビリビリ!!


…………………
………………
……………
…………
………
……

~現在PM6:30~


ティエラ「入っていいですかー?」ドアガチャ


天音「そういう事は入る前に言いなさいよ」


いつみ「かあちゃんかよ」


リョウコ「フッ」


デデーン 東雲 アウトー


リョウコ「そういうお母さんもいるけどねっ!」ビリビリ!!


天音「…って言うか、ついさっき仕事があるからって出てったばかりよね?」


真乃「…えっ!?もう仕事終わったんですか!?」


ティエラ「そこで驚きますか!?」


いつみ「普段どんだけ仕事遅いんだよ…」


ティエラ「…えー、実はですね、体育館で緊急のミーティングがあるという事なので仕事の合間に皆様を迎えに来た次第でして…」


真乃いつみリョウコ「なっ…」ビクッ!!


天音「?]

天音「緊急ってなによ…」


ティエラ「詳しい内容は知りませんが…とにかく緊急だという事なので」


ティエラ「急いで体育館への移動をお願いします」


天音「あー、はいはい行きますよ…行けばいいんでしょ…」ガタッ


いつみ「あれか…」ガタッ


真乃「あれですね…」ガタッ


リョウコ「行きたくないなぁ…」ガタッ


天音「?」クビカシゲ


ティエラ「では皆様、体育館へ向かいますよー」ドアガチャ


4人「はーい…」


[体育館へ移動する4人とティエラ]


~体育館~ 


ティエラ「失礼します」ガララッ


天音「なんかいっぱいいるわよ…」


真乃「全員じゃないけどね…」


[体育館には既にフィフス・フォースとアザーズが整列済み]

ティエラ「…では皆様、こちらにお願いします」


[体育館の舞台前、最前列に立たされる4人]


ティエラ「あっ、順番は舞台を正面に見て左から東雲さん、棗さん、李野田さん、杏橋さんの順番でお願いしますね」


天音「はいはい…」


真乃いつみリョウコ「…」


天音「…なんかあんた達静かね」


真乃「うん…」


いつみ「まぁ…」


リョウコ「色々とね…」


天音「はぁ…?」


ティエラ「…では私は体育館の外にいますので後ほど」ガラララ


天音「いや、別に外にいかなくても…」


~♪ テレレ レレレ レーレレ レレーレレ レレー!


[BGM・急襲せしもの]


天音「そんで、なによこの音楽…」














居吹イミナ「ガッデム!!!!」

[レスラー(ヒール)+刑事のサングラス姿の伊吹イミナが舞台袖より登場]


真乃「よりにもよって…」ガタガタ!!


いつみ「やっぱりな…」ガタガタ!!


リョウコ「なんで居吹さん…」ガタガタ!!


天音「あんた達どうしたのよ…?」


イミナ「今回、お前達に集まってもらったのは…実はある隊員の持ち物が窃盗の被害にあったからだ!」


イミナ「そして…その窃盗犯はこの体育館の中にいる!」


天音「へぇ」


真乃いつみリョウコ「…」ガタガタ!!


天音「本当どうしたのよ…?」


イミナ「また、窃盗犯には共犯者がいた為、そいつから窃盗犯の特徴を聞き出す事に成功した!」


天音「ふぅん」


イミナ「その特徴というのは…」

イミナ「高等部一年で…」


天音「へぇ」


イミナ「ジャージ姿の…」


天音「…ん?」


イミナ「赤髪ツインテールだという事だ!」


天音「…えっ?」


デデーン 李野田 棗 東雲 アウトー


真乃いつみリョウコ「くくくくっ!」ビリビリ!!


天音「…」


イミナ「さて犯人はどこに…」キョロキョロ


イミナ「おっ…」チラッ


天音「…」メヲソラス


イミナ「…」ジー


天音「…」フシメ


イミナ「…おい、そこの青い奴」


天音「…真乃、呼ばれてるわよ」


真乃「ええっ!?」


イミナ「いや、その眼鏡じゃなくて青くて赤いお前に言ってるんだよ」

天音「…あたしですか?」


イミナ「そうだ、ちょっと舞台上まで上がってこい」


天音「いや、あたし窃盗犯じゃないですから嫌です」


イミナ「いいから上がってこいよ」


いつみ「行かないと終わんないから行ってこいって…」


真乃「冤罪ならなおさら行ってきて無実を証明しないと…」


天音「はぁ…わかったわよ…」トボトボ


[舞台上に上がる天音]


天音「あたしは何も盗んでないです」


イミナ「本当だな?」


天音「はい…って言うか、そもそも何が盗まれたのよ…」


イミナ「パンダグッズだ」


天音「あっ」














天音「田中ぁー!!!」


デデーン 李野田 棗 東雲 アウトー

真乃いつみリョウコ「んふふふっ!」ビリビリ!!


イミナ「では、少しお前の持ち物をあらためさせてもらう」ガバッ


天音「ちょっと待って!?」グッ


[天音のジャージのポケットに手を入れようとするイミナとそれに抵抗する天音」

 
イミナ「おい!窃盗犯じゃないなら抵抗するな!」


天音「ちょっと待ってって!」


イミナ「仕方ない…なら…」コチョコチョ


天音「うひひひっ!あっ!?」


[脇腹をくすぐられた天音」


デデーン 杏橋 アウトー


天音「今のは無しでしょーっ!?」ビリビリ!!


イミナ「この隙に…」スッ


天音「ちょっ…!」


イミナ「…これは!」


[天音のパトリ端末(パンダのイヤホンジャック付き)]

イミナ「お前が窃盗犯か!」


天音「これは違うの!」


天音「田中の奴に無理やり押し付けられたの!」


イミナ「それは本当か?」


天音「本当です!」


イミナ「…そういう事なら仕方ないな」


イミナ「まぁ、被害者も返してもらえればそれでいいという事だからな」


天音「よかった…」ホッ


イミナ「では返してもらうぞ…ん?」グイッ


イミナ「おい!取れないぞ!」


天音「あっ」


イミナ「さては取れなくなったから返せないって魂胆だな!」


イミナ「そんな奴には…鉄拳制裁だ!」


天音「待って待って待って!」

天音「暴力はやめましょうよ!」


イミナ「窃盗の罪をビンタ一発で勘弁してやるってだけだ!」


天音「だったら田中にビンタしなさいよ!」


イミナ「勿論、後で田中にもビンタするつもりだが…それはそれだ!」


イミナ「さっさと頬を差し出せ!」グイッ


天音「無理無理無理!」グッ


デデーン 李野田 棗 東雲 アウトー


真乃「諦めてよっ!」ビリビリ!!


いつみ「気持ちはわかるけどっ!」ビリビリ!!


リョウコ「抵抗しないでっ!」ビリビリ!!


イミナ「ほら!動くな!」ガシッ!!


天音「ちょっとマジふざけんじゃないわよ!」ジタバタ!!


[後頭部を掴まれて顔を動かせなくなった天音]


イミナ「覚悟は出来たな?」

天音「やだやだやだ!」ジタバタ!!


イミナ「いくぞ!」グワッ!!


[右手を振り上げるイミナ]


天音「いやぁー!」













舞台袖〈ちょっと待って下さい!!!


4人「!?」


イミナ「…君は!」












椿芽「その人は犯人ではありません!」


イミナ「窃盗被害者の美山椿芽じゃないか!」


天音「椿芽…?」ウルッ

イミナ「こいつが犯人じゃない?」


イミナ「しかしこいつはパンダグッズを…」


椿芽「違います!」


椿芽「そんな普通のパンダグッズではないんです!」


椿芽「私が盗まれたのはパンダグッズの中でも特に珍しいグッズ…」


椿芽「ハンパンナ兄弟のホワイトパンダのストラップです!」


イミナ「ホワイトパンダとは?」


椿芽「素人目には白熊に見えなくもない見た目をしていますが…とても珍しいパンダグッズなんです!」


リョウコ「!?」ビクッ!!


いつみ「まさかの展開」


イミナ「そうか…よし、お前は戻っていいぞ」


天音「あっ、はい…」トボトボ


真乃「無事でよかったね」


天音「生きた心地がしないわ…」フゥ…

イミナ「…しかし、これでは窃盗犯の手がかりが…」


椿芽「手がかりならあります!」


イミナ「…聞かせてもらおうか」


椿芽「はい!犯人の手がかりは…」















椿芽「バストが87cmの女性だという事です!」


リョウコ「」←B87


イミナ「なるほど…では、さっそく窃盗犯を探すとしよう」


リョウコ「ぁぁぁ…」ガタガタガタガタ!!


天音「尋常じゃないくらい震えてるのがいるんだけど…」


いつみ「イミナセンパイの強さを身近で見てきたからね」


真乃「その強さを知っているので余計に怖いでしょうね」

イミナ「よし、では…」スタスタ


[舞台から降り、4人の前に立つイミナ」


イミナ「お前のバストサイズは?」


天音「…81cmです」


イミナ「そうか…さっきはすまなかったな…」


天音「いえ…」


イミナ「では、次!」


真乃「私のバストサイズは…」


イミナ「いや、お前はいい、次!」


真乃「」


デデーン 杏橋 棗 アウトー


天音「扱いが酷いわねっ!」ビリビリ!!


いつみ「聞くまでもないってかっ!」ビリビリ!!


イミナ「お前のバストサイズは?」


いつみ「あっ、89cmです」


イミナ「デカいな…次!」


天音「サラッと何言ってんのよ」

リョウコ「…」ガタガタガタガタ!!


イミナ「お前のバストサイズは?」


リョウコ「ふへぇ!?」ビクッ!?


イミナ「フフッ…お前のバストサイズは?」


リョウコ「105cmです!」


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー


天音「嘘下手かっ!」ビリビリ!!


真乃「盛り過ぎですよっ!」ビリビリ!!


いつみ「デカ過ぎですってっ!」ビリビリ!!


イミナ「フフッ…105cmだと?」


リョウコ「はい!」


イミナ「嘘をつくなっ!」


リョウコ「本当なんです!」


イミナ「ハヅキよりデカいじゃないか!」


リョウコ「着痩せするタイプなんです!」


イミナ「フフッ」


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー

天音「バカかっ!」ビリビリ!!


真乃「理由が苦し過ぎますっ!」ビリビリ!!


いつみ「18cmも縮みませんってっ!」ビリビリ!!


天音「って言うか仕掛け人が笑っちゃダメでしょ!?」


イミナ「もういい!とにかくこっちに来い!」グイッ!!


リョウコ「待って待って待って!」ググッ!!


[リョウコの制服の襟を掴んで舞台上に連れて行くイミナとそれに抵抗するリョウコ]


イミナ「往生際が悪いぞ!」グィッ!!


リョウコ「陽奈ちゃんだってバスト87cmじゃないですかぁ!」ズルズル


イミナ「そうなのか?」チラッ


陽奈「えっ!?あっ、はい!」ビクッ!


イミナ「じゃあお前もちょっと来い」


陽奈「ええっ!?」


天音「とんでもない所に流れ弾が…」

[舞台上にはイミナ・リョウコ・陽奈の3人が立つ事態に発展]


イミナ「…さて、現在エテルノに居る人物でバストサイズが87cmなのはお前ら2人だけだ」


イミナ「つまり…どちらかが窃盗犯という事になる」


イミナ「じゃあ2人とも持っている物を出してもらおうか」


陽奈「ほーい」ゴソゴソ


リョウコ「はい…」ゴソゴソ


いつみ「どうすんのかな?」


真乃「ストラップを持っている以上、陽奈さんを巻き込んだところでどうしようもなさそうですが…」


陽奈「…ん?」ゴソッ…


陽奈「なんかポッケに…」スッ


[白熊のストラップ]


陽奈「…ん?…えっ!?」


リョウコ「ええっ!?」


天音「まさかの展開」

イミナ「お前が窃盗犯かぁー!」


陽奈「いやいやちょっと待ってマジなにこれ聞いてないんだけどお姉ぇー!?」


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー


天音真乃いつみ「くふふふふっ!」ビリビリ!!


天音「…あー、もうめちゃくちゃ!」


イミナ「さっさと返すんだ!」


陽奈「は、はい!」スッ


イミナ「これがホワイトパンダか…白熊しか見えんな」


陽奈「陽奈は犯人じゃ…」ダラダラ


リョウコ「じゃあ私はこれで…」ソローリ


天音「自分のストラップの事は黙ってる気ね」


椿芽「あっ、これただの白熊ですね」


イミナ「そうか…じゃあもう1人の方が…おい!なに逃げてんだ!」ガシッ!!


リョウコ「ヒィィ!」


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー

天音「ほーらバチが当たったわよっ!」ビリビリ!!


真乃「陽奈さんの仕業にしようとするからっ!」ビリビリ!!


いつみ「声とか顔とか色々酷い事になってますよっ!」ビリビリ!!


イミナ「逃げるとは…お前が犯人か!」


リョウコ「違っ…違うんです…!」


イミナ「…じゃあ持ち物を見せられるな?」


リョウコ「それは出来ないです!」


イミナ「お前犯人だろ!」


リョウコ「違うんです!」


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー


天音真乃いつみ「往生際が悪いっ!」ビリビリ!!


イミナ「そっちがその気なら…せいっ!」シュッ!


リョウコ「えっ!?」


[貫手をリョウコの制服のポケットに差し込むイミナ]


天音「速っ!」


いつみ「怖っ!」

イミナ「さて、ポケットには何が…」ゴソゴソ


イミナ「…むっ!」スッ


[リョウコのパトリ端末(白熊?のストラップ付き)」


イミナ「こいつは…?」チラッ


椿芽「…それっ!ホワイトパンダのストラップです!」


イミナ「やっぱりお前が犯人じゃねーか!」


リョウコ「違うんですぅぅぅぅ!」


イミナ「言い訳はもういい!窃盗の現行犯で鉄拳制裁だ!」グイッ!!


リョウコ「イヤァァァァァ!」ジタバタ!!


天音「うるさっ!」


イミナ「おい暴れるな!照準がブレるだろうが!」ガシッ!!


リョウコ「許してぇぇぇぇ!」ジタバタ!!


真乃「なんか哀れですね」


いつみ「アタシは自分があの立場にならなくて本当よかったよ…」

イミナ「…なぁ、リョウコ」


リョウコ「何ですかぁぁぁ!」


イミナ「アタシ達は同じチームの仲間…だよな?」


リョウコ「えっ!?急になに!?」


イミナ「仲間…だよな?」


リョウコ「そうですけど…」


いつみ「ビンタしようとしてるけどな」


イミナ「仲間であるアタシは…リョウコがどのくらいまでなら平気かわかっているつもりだ」


リョウコ「…それって!」


天音「ちょっ!?手加減するつもり!?」


真乃「不公平ですよ!?」


いつみ「アタシ達が今までどんな目にあってきたと思ってるんだよ!?」


イミナ「外野は黙ってろ!」


イミナ「…だからな?リョウコ…」


イミナ「大人しく…受けてくれるな?」

リョウコ「…信じてもいいんだよね?」


イミナ「…ああ!」


リョウコ「…わかった」


イミナ「ありがとう」


イミナ「じゃあそこに正座して目を瞑っていてくれ」


イミナ「大丈夫…すぐ終わるよ」


リョウコ「…うん」


陽奈「ねぇ、陽奈もう戻っても良い?」


イミナ「ああ、すまん忘れてた」


イミナ「戻ってもらってもかまわないぞ」


陽奈「ほーい」スタスタ


真乃「温度差」

[舞台上で正座して目を瞑り、なぜか唇を突き出すリョウコ」


天音「なんでキス顔してんのよ?」


いつみ「まぁ、さっきのイミナセンパイ格好良かったからね」


いつみ「ちょっとドキドキしちゃったんだろうね」


真乃「ドキドキ+目を瞑る=キスですか」


天音「バカなの?」


イミナ「覚悟はいいな!」


リョウコ「お願いします!」


いつみ「ついにお願いしますとか言い出しちゃったよ」


天音「バカなの?」


イミナ「いくぞ!」


リョウコ「どうぞ!」


真乃「急に受け身になりすぎでは?」


天音「バカなの?」

イミナ「せいっ!」ブンッ!!!!


リョウコ「ぶぶかっ!?」バシーン!!!!


リョウコ「う゛っ!」ゴロゴロゴロゴロ…ドスン!!


イミナ「やっべ…!」


[ビンタの衝撃で舞台から転がり落ちたリョウコ]


リョウコ「……っ!っ!」ビターン!ビターン!


「体育館の床でのたうち回るリョウコ]


天音「…フッ」


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー


天音「ちょっと大丈夫なのっ!?」ビリビリ!!


真乃「衝撃映像でしたよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「びっくりしたっ!」ビリビリ!!


天音「あまりに衝撃的すぎて笑っちゃったわよ」


真乃「池田屋事件みたいだったよね」


いつみ「って言うかイミナセンパイが小さく“やっべ”って言ったのが…」

天音「転がり落ちるのは想定外だったんでしょうね」


真乃「今もちょっと焦ってますからね」


イミナ「あー、リョウコ…?大丈夫かー…?」


リョウコ「……っ!っ!」ビチビチ!!


いつみ「陸に打ち上げられた魚のようになってる」


イミナ「と、とりあえず元気そうだな!うん!…ガ、ガッデム!」ソソクサ


[素早く舞台袖へと掃けるイミナ]


天音「あれ絶対後で謝ってくるわよ」


いつみ「だろうね」


リョウコ「………っ!」ビクン!!


リョウコ「…みぅぅぅぅ…!」クルン!!


[床で寝たまま膝を抱えて丸まるリョウコ]


天音「なにちょっと可愛い感じになってるのよ…」


真乃「寒い時の猫みたいだよね」


いつみ「天音撫でてきたら?」

天音「あんな目が血走った猫、撫でたくないわよ…」


いつみ「ホントだ、人間を信用出来ない野生動物みたいな目だ」


真乃「もう何も信じられないという目をしてますね」


リョウコ「みぅぅぅぅ…!」フシャー!


いつみ「大丈夫…怖くない怖くない…」ソローリ


[リョウコに近づくいつみ]


リョウコ「…ニンゲン…カエレ…!」


天音「フフフフ」


デデーン 全員 アウトー


天音「案外余裕あるじゃないっ!」ビリビリ!!


真乃「ノリ良過ぎですよっ!」ビリビリ!!


いつみ「まさかノってくるとはっ!」ビリビリ!!


リョウコ「変なことやらせないでよっ!」ビリビリ!!


天音「…って言うか割と大丈夫そうでよかったわね」


リョウコ「大丈夫じゃないよっ!」

リョウコ「顔がカワハギみたいに縦にギュッてなったかと思ったよっ!」


リョウコ「それに腰も痛いしっ!」


真乃「背中から落ちましたからね」


リョウコ「なんでこんな目に…」


いつみ「本当にね」


天音「…そういえばなんで白熊の…じゃない、パンダのストラップを先生から貰ったって言わなかったの?」


リョウコ「えっ?」


天音「あたしみたいに見逃してもらえたかもしれなかったのに…」


リョウコ「あっ…」


真乃「でもあの時、体育館に先生は居ませんでしたからどのみち…」


ティエラ「ミーティング終わりましたかー?」ガラララ


いつみ「タイミング悪っ」


天音「だから外に出てたのね…」

ティエラ「…はいっ、じゃあミーティングも終わったようなので部屋に戻りますよー」


4人「はーい…」ガラララ


[体育館から出る4人]


~廊下~


真乃「そういえば陽奈さんのストラップは何だったんでしょうね」


いつみ「誰が仕込んだんだろうな」


リョウコ「あー、舞台上から見えたんだけど小織ちゃんがね」


リョウコ「陽奈ちゃんを見て肩を震わせてたから多分小織ちゃんの仕業なんじゃないかなーって」


天音「あの降神小織が?」


リョウコ「顔は無表情なのに肩がプルプルしてたよ」


いつみ「イタズラっ子可愛い」


????「…」スタスタ グキッ!


天音「…ん?向こうから誰か…」


????「…」スタスタ グキッ!

シャルロッテ・ヴァイス「…むっ、キサマらミーティングはもう終わったデス?」スタスタ グキッ!


[厚底50cmのシークレットブーツを履いたシャルロッテ]


リョウコ「うわっ!?」ビクッ!?


天音「でっか!?」ビクッ!?


デデーン 李野田 棗 アウトー


真乃「何事ですかっ!?」ビリビリ!!


いつみ「盛りすぎだろっ!?」ビリビリ!!


天音「めっちゃビビったわよ!?」


リョウコ「びっくりだよね!?」


いつみ「あー、びっくりした…」


真乃「あれでよく歩けますよね」


天音「三歩毎にグキッ!ってなってるけどね」


いつみ「って言うか頭身が凄い事に…」


リョウコ「1人だけキャプテン翼の世界みたいな頭身になってるもんね」

シャルロッテ「…」ズーン!


いつみ「しっかしデカいなぁ…」


真乃「威圧感凄いですよね」


リョウコ「ターニャちゃんよりおっきくなっちゃってるし」


天音「2Mはあるんじゃない?」


シャルロッテ(199.9cm)「朝測れば200センチデス!」ドヤァ…!!


デデーン 全員 アウトー


天音「やかましいわっ!」ビリビリ!!


真乃「デカすぎですってっ!」ビリビリ!!


いつみ「朝測ったら149cmだろうがっ!」ビリビリ!!


リョウコ「靴脱いで計ろうよっ!」ビリビリ!!


天音「200センチデス!って言った時のどや顔ムカつくわね…」


シャルロッテ「…で、ミーティングはもう終わったデス?」


いつみ「とっくに終わって帰るところだよ」

シャルロッテ「むぅ、やはり間に合わなかったデス…」スタスタ グキッ!


真乃「でしょうね」


天音「そのペースで歩いてたら間に合わないに決まってるじゃない」


シャルロッテ「では、さらばデス!」スタスタ グキッ!


いつみ「良く倒れないよね」


シャルロッテ「…」スタスタ グキッ!


リョウコ「凄いバランス感覚」


シャルロッテ「…あっ」スタスタ グキッ! グラッ!


天音「やっぱり倒れー」


ターニャ「!」ガタン!


[天井裏からターニャ登場]


天音「どこから出て来てんのよ!?」


いつみ「忍者かよ!?」


ターニャ「っ!」シュバッ!! ガシッ!!


[倒れかけるシャルロッテの身体を両手で支えるターニャ]


真乃「間一髪でしたね」

天音「なんかピサの斜塔を支える人みたいになってるわね」


いつみ「ここは俺に任せて先に行け!みたいなやつね」


ターニャ「…人という字は!」ググッ


シャルロッテ「人と人とが支え合って出来ている…デス!」ドヤァ…!!


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー


天音「だからムカつく顔するんじゃないわよっ!」ビリビリ!!


真乃「シャルロッテさんが一方的に支えられてるだけですよっ!」ビリビリ!!


いつみ「もはや人っていうかカタカナのイだよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「もうシャルロッテさん浮いてるよね」


ターニャ「では失礼します」スタタッ!!


シャルロッテ「デス!」プラーン


[シャルロッテを持ち上げたまま立ち去るターニャ]

天音「重量挙げのごとく持ち上げたまま去っていったわね…」


リョウコ「いくらシャルロッテさんが小柄だといってもターニャちゃん凄い力持ちだよね」


いつみ「しかもメモカ補正無しの素であれっていうね」


真乃「末恐ろしいですね」

……………
…………
………
……



~待機部屋前の廊下~


ティエラ「…では、何かあればまた呼びに来ますので」ペコリ


[待機部屋前の廊下で4人と分かれるティエラ]


真乃「だんだん適当になってません?」


天音「あいつ、元から適当よ?」ドアガチャ


~待機部屋~


モニカ・ブルーアッシュ「おっ、みんなお疲れー」


[エマニエルチェアに座ってブランデーグラスを傾けるモニカが待機部屋に]

天音「…もう色々突っ込みたいところがあるけど先ずはこれを聞くわ」


天音「なんで居るの!?」


モニカ「いやー、天の声って、ぶっちゃけ暇でさー」


モニカ「そんなこんなで来ちゃったんだよねー」


天音「説明を端折るな!」


モニカ「そこはまぁ、フィーリングで感じ取ってもらえればなーって」


天音「あんた何もかもフワッフワしてるわね!」


真乃「…で、その椅子は?」


モニカ「ああ、コレ?なんか道に落ちてたからもったいないなーって」


デデーン 棗 東雲 アウトー


いつみ「粗大ゴミじゃんっ!」ビリビリ!!


リョウコ「拾ってきちゃダメだよっ!?」ビリビリ!!


天音「なにやってんのよ…」

天音「…で、あとその馬鹿でかいブランデーグラスは何なの?」


いつみ「金魚飼えそう」


モニカ「まぁ、本家リスペクト的なあれだよね」チャプン


リョウコ「そのグラスの中身…まさかお酒じゃないですよね?」


真乃「色はブランデーみたいな茶色ですが…」


モニカ「大丈夫、大丈夫、お酒なんて飲むわけないじゃん」


モニカ「これゴマ油だから」


デデーン 全員 アウトー


天音「なに入れてんのよっ!?」ビリビリ!!


真乃「飲み物ですらないんですかっ!?」ビリビリ!!


いつみ「なんでだよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「斜め上過ぎるよっ!?」ビリビリ!!


モニカ「いやー、フェイに教えられてからハマっちゃってねー」

モニカ「欧米には無い独特な香りと風味だよね」スンスン


いつみ「だからってグラスに入れなくても…」


モニカ「そうそう、フェイと言えば…フェイから4人に何か言うように頼まれてたっけ」


モニカ「まぁ、何言うか忘れちゃったからいいや」


リョウコ「いいの!?」


真乃「適当すぎませんか?」


天音「…もう一つ聞きたいんだけど」


モニカ「なになに?」


天音「笑ったかどうかの判断とかアナウンスって今どうなってるの?」


モニカ「それなら今まで通り、アタシがしてるよー」リモコン スッ


天音「…そう」


モニカ「笑ってもお咎め無しだと思った?残念でしたー」


天音「…」イラッ

モニカ「そういえばさ、今日はみんな色々痛い目に合ってきたけど、何が一番キツかった?」


天音「蟹」


真乃「タイキックですね」


モニカ「ほうほう」


いつみ「ヌメヌメしたもの」


リョウコ「さっきのビンタ」


モニカ「へぇー」


モニカ「ふーん…」


モニカ「…デデーン!全員タイキックー!」


4人「!?」


モニカ「あはは、冗談じょーだん」


天音「マジでシバくわよ!?」


真乃「心臓バックバクですよ!?」


いつみ「めっちゃビビったー!」


リョウコ「たちが悪すぎるよ!」


モニカ「あはは、みんな、怒りと安堵の混ざり合った良い表情してるねー」パシャパシャ!


[パトリで撮影するモニカ]


天音「撮るな!」

モニカ「…さて、一通り楽しんだことだし、そろそろ戻ろっかなー」スクッ


モニカ「じゃあ、訓練ももう少しだしみんな最後まで頑張ってねー」ドアガチャ


天音「椅子!!!」


いつみ「置いてっちゃうんだ!?」


真乃「場を掻き回すだけ掻き回して去っていきましたね」


リョウコ「しかも対して笑わせにこなかったし」


天音「本当にただの退屈しのぎだったんでしょうね」


いつみ「そういえばそろそろ7時かぁ」


真乃「そろそろ夕食の時間ですかね」


リョウコ「また悠水が来るのかな?」


天音「…今のうちに牛乳を用意しておこうかしら」


いつみ「あらかじめ飲んでおいた方が良いかもね」


天音「…そうね」レイゾウコ ガチャ

フェイ・リー「!」ブルブルブル!!


天音「!?」ビクッ!


[冷蔵庫にフェイ]


フェイ「…」ガチガチガチ!!


天音「…フッ」


デデーン 杏橋 アウトー


天音「何やってんのよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「えっ!?なに!?」


真乃「何事ですか!?」


リョウコ「どうしたの!?」


天音「冷蔵庫にコイツが…」


フェイ「ひひひ冷やしフェイちゃんですっ!…ぶぇっくしょん!」クシュン!


デデーン 全員 アウトー


天音「馬鹿じゃないのっ!?」ビリビリ!!


真乃「無茶しすぎですよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「身体張りすぎだってっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「大丈夫っ!?」ビリビリ!!


フェイ「死ぬかと思った」


真乃「唇真っ青ですよ?」

リョウコ「いつから冷蔵庫の中に入ってたの?」


フェイ「4人がロッティと会ってた時からだから…15分くらいかな…」クシュン!


いつみ「こんなおとなしいフェイ初めて見たよ…」


フェイ「まぁね…」


天音「テンションだだ下がりじゃない…」


真乃「たまたま天音が開けたから良かったものの…」


モニカ「あー、言い忘れてたけど冷蔵庫の中に…」ドアガチャ


天音「フェイが入ってるって言うんでしょ!?」


モニカ「そうそう…ってよくわかったね?もしかしてエスパー?」


天音「違うわよ!」


フェイ「ちょっとモニカ!?4人が帰って来たら冷蔵庫を開けるよう誘導してって言ったでしょ!?」プンスカ!!


モニカ「ごめんごめん」

モニカ「じゃあそういう事でー」ドアガチャ


フェイ「おい!」


天音「なに?アマンドにはマトモなやつは居ないの?」


フェイ「プディングだってツンデレ・眼鏡・オカン・スポーツバカ・不思議ちゃんとか変人の集まりでしょ!?」


天音「誰がツンデレよ!」


真乃「眼鏡で変人扱いしないでください!」


いつみ「オカンも変人要素ないだろうが!」


いつみ「っていうか遥の扱い悪いな!」


天音「あれはあれでチームの役に立ってるのよ!バカだけど!」


真乃「バカは否定してあげようよ」


リョウコ「紗々ちゃんの不思議ちゃんには誰も否定しないの?」


天音「不思議ちゃんくらいの表現ならまだ可愛いもんだから…」

いつみ「不思議ちゃんという表現では推し量れない何かがあるからね」


真乃「桃川さんは色々な意味で大物ですからね」


天音「感性はヤバいけどね」


リョウコ「みんなの話を聞いてるとベガが一番マトモな気がしてくるよ」


フェイ「いやいやベガなんか痴女、元ヤン、イケメン、情報屋、オール3っていう変人の見本市でしょ」


リョウコ「そうだね」


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー


天音「そこは否定しなさいよっ!?」ビリビリ!!


真乃「チームメイトの紹介がそれでも良いんですかっ!?」ビリビリ!!


いつみ「特にハヅキさんっ!」ビリビリ!!


リョウコ「正直ハヅキさんは姉御より痴女の印象が濃いんだよね」


リョウコ「胸揉まれるし」

真乃「あの87cmの胸をですか」


いつみ「今日何回も聞いたから覚えちゃったよね、87cm」


天音「で、あんたのオール3って紹介はなんなの?87cm」


リョウコ「胸の大きさで呼ばないでもらえるかな!?」


リョウコ「…オール3っていうのは成績とか5段階評価のもので3しか取れないって事だよ」


いつみ「逆に凄くないですか?」


真乃「長所も無いけど短所も無いって事ですからね」


天音「まあ、この先なんにでもなれる可能性があるって事よね」


リョウコ「それと同じ事モルガナにも言われたよ」


天音「今の無しで」


フェイ「ぶぇっくしょん!」クシュン!


天音「もう帰ったら?」


フェイ「そうする…」

フェイ「じゃあ、わたしも…」


フェイ「態度だけデカいチビ」


フェイ「金髪ドリルお嬢様」


フェイ「ウェーイ系田舎娘」


フェイ「純朴わがままボディ」


フェイ「それと黒髪美少女の居るチームのところに帰るね」ドアガチャ


デデーン 全員 アウトー


天音「あんたのチームが一番トンチキじゃないっ!」ビリビリ!!


真乃「一部に悪意がありますよっ!」ビリビリ!!


いつみ「ちゃっかり自分の事は黒髪美少女とか言っちゃってるしっ!」ビリビリ!!


リョウコ「他のチームに変人の集まりとか言えたもんじゃないよっ!」ビリビリ!!


……………
…………
………
……

~現在PM7:00~


天音「…だからね?ブサカワな猫より普通に可愛い猫の方がいいのよって」


いつみ「顔がクシャッってなった猫もアタシは嫌いじゃないけどなー」


真乃「エキゾチックショートヘアとかですか」


いつみ「そうそう、それ」


天音「あたしだって嫌いじゃない…むしろ好きだけどそういうのばかりメディア露出が多いのもどうかと思うのよ」


天音「猫好きとしては」


リョウコ「もう天音ちゃん、猫好きを隠すつもりないよね?」


天音「なんか開き直ったら楽になっちゃったわね」


真乃「訓練の成果?」


いつみ「というかみんな薄々気付いてると思うけどね」


リョウコ「そうそう…」


悠水「ボンソワール!」ドアガチャ

天音「…出たわ」


真乃「…出ましたね」


いつみ「…出たよ」


リョウコ「…夕食…だよね?」


悠水「ビストロ・サジマ、ディナータイムのお時間ですよぉ!」


4人「…ハァ…」


悠水「ヘイヘイ!テンション低いぞぉ!マドモワゼル達ぃ!」


リョウコ「もう料理だけ置いて帰ってくれないかな?」


悠水「リョウコちゃん!?」


天音「フフッ」


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー


天音「親友だからって毒舌すぎよっ!」ビリビリ!!


真乃「そう言いたくなるのはわかりますがっ!」ビリビリ!!


いつみ「ぶっちゃけ帰ってほしいですけどっ!」ビリビリ!!


リョウコ「…本当にね、この時間の面倒くさい悠水は疲れるから帰ってくれないかな?」

悠水「まだ言うかこの野郎!」


いつみ「野郎じゃないけどね」


悠水「行事毎にお弁当とかお菓子とかおケーキとか作ったら喜んで食べてくれるじゃない!」


天音「おケーキって」


真乃「おフランス的な胡散臭さが」


リョウコ「それはいつもありがとね」


リョウコ「でもそれはそれだから」


悠水「そりゃないぜ!リョウコちゃ~ん!」


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー


天音「何で急にルパンよっ!」ビリビリ!!


真乃「何故モノマネっ!」ビリビリ!!


いつみ「上手いしっ!」ビリビリ!!


リョウコ「そういうところが疲れるって言ってるんだよ!」


悠水「仕方ないじゃん!こういう芸風なんだからさぁ!」


天音「性根から芸人なのね」

悠水「…えー、じゃあモノマネやりまーす」


リョウコ「この流れで強行するの!?」


いつみ「メンタル凄いな!?」


天音「さっきモノマネしたばっかりじゃない!」


真乃「どういう精神力してるんでしょうね」


悠水「えー、私の部屋にあったお掃除ロボットをモシュネちゃんと間違えるリョウコちゃんのモノマネ」


リョウコ「ちょ!?」


デデーン 杏橋 李野田 アウトー


天音「タイトルで笑わせにくるんじゃないわよっ!」ビリビリ!!


真乃「そのタイトルはズルいですってっ!」ビリビリ!!


いつみ「あー、もうこれ絶対面白いやつだよ」


悠水「モノマネいきまーす!」


悠水「…コホン、お邪魔しまーす」


リョウコ「そこから!?」

悠水「悠水の部屋、意外と綺麗だね」


悠水「ははは、君の方が綺麗だよ」


悠水「そういうのいいから」


悠水「おっと、ご機嫌ななめかな?子猫ちゃん」


天音「プライベートで二人っきりでもこの鬱陶しさなの!?」


リョウコ「そうなんだよね…」


悠水「じゃあお台所からお紅茶とおケーキ取ってくるからお待ちになっておくんなまし」


悠水「おが多いよ!」


デデーン 杏橋 棗 アウトー 


天音「ウザすぎるっ!」ビリビリ!!


いつみ「普段からこんな会話してんのっ!?」ビリビリ!!


真乃「もはや日常が漫才なんですね」


リョウコ「本っ当疲れるんだよ…」


天音「逆に何で親友やってるのか不思議になってきたわ」

リョウコ「まあ、なんだかんだ一緒に居ると楽しいからね」


悠水「えっ?なんだって?」ニヤニヤ


リョウコ「モノマネ、再開」


悠水「イエス、マム」


天音「どういう力関係なの?」


悠水「はい、お待たせ!お紅茶とおケーキとおフォークとおマドラー!」


悠水「だからおが多いよ!」


悠水「お紅茶にはお砂糖とおミルクをお入れになっておマドラーでおかき混ぜになっておくんなまし」


悠水「しつこい上にさっきとネタ被ってるよ!」


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー 


天音「突っ込むところそこっ!?」ビリビリ!!


真乃「ネタ被りを突っ込むんですかっ!?」ビリビリ!!


いつみ「もう芸人にされかけてるよっ!」ビリビリ!!

リョウコ「このままなし崩し的に芸人コンビにされたらどうしようかなぁ…」


天音「今と対して変わらないんじゃないの?」


真乃「アマチュアがプロになるくらいしか違わないですよね」


いつみ「それはそれで将来は安泰だろうけどね」


リョウコ「その永久就職先は勘弁してほしいなぁ…」


悠水「…あっ、このケーキ美味しい」


悠水「そうだろうそうだろう!」


悠水「本当悠水は料理の才能あるよね…なんかムカつく」


悠水「リョウコちゃん!?」


天音「普段からこの扱いなのに態度を改めないメンタル凄いわね」


悠水「掃除機ウィーン!」


悠水「…あれ?モシュネちゃん?」


悠水「まぁー、そんなところかな」

悠水「モシュネちゃーん?ガバッ!」


悠水「あれ、なんかいつもよりメカメカしいな…ってこれロボット掃除機じゃーん!」


悠水「うーんナイスノリツッコミ!」


悠水「コラー!」


悠水「えー、以上リョウコちゃんのモノマネでした」


いつみ「もう二人とも芸人だよ」


真乃「時すでに遅しですね」


リョウコ「いやいやいや!?」


悠水「じゃあやることやったし夕食持ってくるね!」ツヤツヤ


天音「やりきった感凄いわね」


いつみ「えらい満足気な表情」

悠水「へーい!お待ちどーん!」ガラガラガラ


[大量の料理が乗ったキッチンワゴンを押してきた悠水]


天音「なんか見たことの無い料理があるんだけど…」


悠水「本日の夕食はターニャちゃんと合作したロシア料理まみれでございます!」


いつみ「まみれって」


リョウコ「…で、何をすれば食べられるのかな?」


悠水「ああ、夕食はそういうの無いからみんな存分に味わって食べてね!」


悠水「あっ!でも夜8時までには食べきっておくようにってさ!」


真乃「まだ何かする気なのですね…」


いつみ「まぁ、でも何時間かぶりにゆっくり出来そうだね」


悠水「ではメニューの紹介をさせていただきます!」

悠水「ターニャちゃんのお袋の味!ロシアの定番煮込み料理のボルシチ!」


天音「定番ね」


悠水「具だくさん!ロシア版水餃子ともいえるペリメニ!」


いつみ「へぇー、そんなのあるんだ」


悠水「マイナーだけど美味しい!ロシア版ミートボールのヨージキ!」


真乃「初めて見ますね」


悠水「ロシアのファストフード!お肉と肉汁たっぷりのピロシキ!」


リョウコ「肉まんみたいで美味しいよね」


悠水「主食にはライスとパンの両方を用意したから好きな方をどうぞ!」


天音「へぇ、なかなか美味しそうじゃない」


悠水「あと飲み物にボンカレーね!」ゴトン!!


[ボンカレー入りの蓋付きタンブラー×4」


デデーン 全員 アウトー

天音「カテゴリーそこっ!?」ビリビリ!!


真乃「カレーが飲み物なのは一部の方々だけですよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「だからカレーはロシア料理じゃないってっ!」ビリビリ!!


リョウコ「何でタンブラーに入れちゃったのっ!?」ビリビリ!!


悠水「保温性が高いからね」


天音「タンブラー重っ…!」ズシッ!


いつみ「タンブラーらしからぬ重さになっちゃってるよ!」ズシッ!


リョウコ「悠水これ並々まで入れたでしょ!?」ズシッ!


悠水「大は小を兼ねるって言うからね」


真乃「これ500mlぐらい入ってますよね!?」ズシッ!


悠水「もうタンブラー!っていうよりダンベルー!って感じだよね!」


デデーン 杏橋 棗 アウトー

天音「何言ってんのっ!?」ビリビリ!!


いつみ「言い方だけだよっ!」ビリビリ!!


天音「…あーもう!本当くだらない!くだらないけど面白いのがなおムカつく!」


悠水「いやいや、それほどでも~」


天音「褒めてないわよ!」


真乃「天音、ツッコミの反応速度が速くなってきてるよ」


リョウコ「天音ちゃんも悠水に毒されてきたね」


悠水「どーする?わたしとリョウコちゃんと天音ちゃんでトリオ組んじゃう?」


天音「マジで勘弁してください」


いつみ「必死」


リョウコ「私も組まないからね!?」


悠水「トリオ名は3人の名前から取って“りのまの”でどうかな?」


デデーン 全員 アウトー

天音「真乃と被ってるじゃないのよっ!」ビリビリ!!


真乃「紛らわしすぎですよっ!」ビリビリ!!


いつみ「その名前だったら天音いらなくないっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「私の“の”だけ二個もつかわないでよっ!」ビリビリ!!


悠水「キュイジニエール・ネコ・ネコババっていうのも考えたんだけど語呂がね…」


リョウコ「やめて!?」


天音「語呂とかいう問題じゃないから!」


いつみ「ネコババって…」


リョウコ「100円拾っただけだからね!?」


真乃「 少額でも拾得物横領罪になりますから一応交番に届けましょうね」


リョウコ「あ、うん、ごめんなさい…」


悠水「後輩から説教されてやんの」プププ


リョウコ「」カチン

リョウコ「…えー、じゃあ珍しくスベった時の悠水のモノマネしまーす」


悠水「リョウコちゃん!?」


天音「怒らせたらヤバい人なのね」


リョウコ「シュ・ラ・ス・コ・イエイ!」


リョウコ「何つってね!」ドヤァ…!


リョウコ「あ、うん、シュラスコ切ってるだけですよー…」シュン…


リョウコ「ちょっと遥ちゃんっぽく言ってみたかっただけですよー…」


リョウコ「伝わり辛かったかな…」ボソッ…


悠水「やめてぇー!」


デデーン 杏橋 棗 アウトー


天音「伝わんないわよっ!」ビリビリ!!


いつみ「よろしくイエイ!を知らないとただの陽気な人だよっ!」ビリビリ!!


真乃「知ってても笑うほどじゃないですけどね」


悠水「グハッ…!」

いつみ「今の言葉は効いたみたいだね」


リョウコ「面白くない・笑えない等の言葉は悠水にとってクリティカルな言葉だからね」


真乃「もう芸人ですよね?」


悠水「…じゃあ帰るから」


天音「めっちゃダメージ受けてるじゃない」


悠水「くそぅ…これで勝ったと思うなよー!」ドアガチャ
    

廊下〈アドゥー!アドゥー!アトゥ…


いつみ「セルフエコーやってるよ…」


真乃「取って付けたようなフランス要素ですね」


天音「結局フランス料理は一品も出なかったわね」


リョウコ「…じゃあ食べよっか」


天音「そうね」


4人「いただきます!」

~食事中~


~割愛~


~現在PM7:50~


4人「ごちそうさまでした…」グッタリ


いつみ「いやー…美味しすぎて笑っちゃうっていうね…」


天音「あと美味しさに感動して泣くっていうね…」


リョウコ「天音ちゃんがボロボロ泣きながらボルシチ食べてるの見て笑っちゃったよ…」


真乃「食事中だけで笑った回数が私8回、天音14回、いつみさん9回、東雲先輩22回ですからね…」


天音「よく数えてたわね…」


リョウコ「またツボにハマっちゃってゴメンね…」


いつみ「…で、それほど美味しい料理だったのに最後にカレー飲んじゃったから口の中にカレーの味しか残ってないっていうね…」

天音「全員カレーだけ残してたから最後に飲まざるをえなかったのよ…」


いつみ「最初、熱湯なの?ってくらい熱くて飲めなかったからね…」


リョウコ「冷めた時には他は完食済みだったし…」


真乃「そうしたら口の中にカレーだけ残るんですよね…」


ティエラ「入りますよー?」トントン ドアガチャ


天音「ノックしたのに何で勝手に入ってきちゃうのよ…」


いつみ「かあちゃんかよ…」


ティエラ「…って、あれっ!?何で皆さんそんなにグッタリしてるんですか!?」


天音「あの料理バカに聞きなさいよ…」


ティエラ「夕食は休憩も兼ねて何も仕掛けなかったはずですが…」


いつみ「料理自体に問題がね…」


ティエラ「…はぁ…?」

ティエラ「まぁ、それはそれとして、これから部活動の見学に行きますよ!」


天音「少しは気にとめなさいよぉ!!!」


デデーン 李野田 東雲 アウトー


真乃「怒っちゃダメだよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「声張りすぎっ!」ビリビリ!!


いつみ「天音は怒っていいと思う」


リョウコ「…って今から部活動の見学ですか!?」


真乃「もうすぐ夜8時ですよ?」


ティエラ「そういう校風なんです」


天音「あー、もう、行きます、行きますよ…」スクッ


[待機部屋を出る4人]

~廊下~


天音「こんな時間にやってる部活動とか絶対マトモな部活じゃないわよ…」


いつみ「下校時間とかないのかな?」


真乃「まぁ、エテルノと現実世界では時間の概念が違いますからね」


リョウコ「そういう問題じゃない気もするけどね」


ティエラ「…はいっ、ではこちらの教室で行われている部活動を見学しますよー」


[2年3組教室]


いつみ「天音のクラスじゃん」


リョウコ「ニノサンだね」


天音「今更そこイジるの?」


ティエラ「失礼しまーす」ガラララ


真乃「これはスルーなんですね」


[教室に入るティエラと4人]

~現在PM8:00~


[2年3組教室内]


サトカ「…」


アコ「…」


マリ「…」


ほたる「…」


雪枝「…」


天音「メンツが濃い」


サトカ「…えー、ではこれより我々、フォークロア部の会合を始めるですよ」


いつみ「フォークロア部ってなんだよ…」


真乃「フォークロアは伝承や風習の研究…いわゆる民俗学の事ですが…」


サトカ「えー、では本日もフィフス・フォース及びアザーズの噂についてあること無いことダベっていくですよ」


天音「ただのゴシップ好きの集まりじゃない!」


デデーン 棗 東雲 アウトー


いつみ「夜中になにやってんだよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「せめてあることだけ喋ろうっ!?」ビリビリ!!


真乃「フォークロア関係ないですよね?」

サトカ「いやいや、噂や憶測が伝承になり、やがて伝説へと昇華するですよ」


サトカ「なので、噂の段階から目を付けておこうというのが我々、フォークロア部の活動なのですよ」


天音「うーん…そう言われればそう…なのかしら…?」


真乃「丸め込まれちゃダメだよ」


いつみ「それっぽい理屈並べて人の噂話してるだけだからね」


リョウコ「しかも本当か嘘かわからない話をね」


サトカ「ではどなたから話を…」


ほたる「はい!」


サトカ「ほたるさん、どうぞ」

ほたる「あおいさんについてなんですが…」


雪枝「私ですか?」


ほたる「いえ、ハレンチの方のあおいさんです」


天音「ンフッ」


デデーン 杏橋 李野田 東雲 アウトー


天音「ハレンチの方って何よっ!?」ビリビリ!!


真乃「語弊がありますよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「言い方っ!」ビリビリ!!


いつみ「ハレンチ疑惑はあるけどね」


サトカ「それでハレンチな方のあおいさんがどうしたのですか?」


デデーン 杏橋 アウトー


天音「ハレンチ“の”よ!」ビリビリ!!


天音「ハレンチ“の”もおかしいけどハレンチ“な”だと意味が変わってきちゃうじゃない!」


天音「…いや!そもそもハレンチじゃないのよ!」


いつみ「怒涛のツッコミ」

ほたる「えー、あおいさんが中等部の頃の事らしいんですが…」


ほたる「保健の授業中に鼻血を出して卒倒したそうです」


アコ「フスッ」


デデーン 全員 アウトー


天音「男子かっ!」ビリビリ!!


真乃「耐性無さ過ぎですよっ!」ビリビリ!!


いつみ「思春期真っ只中だなっ!」ビリビリ!!


リョウコ「それ嘘なの!?本当なのっ!?」ビリビリ!!


天音「卒倒するって相当よ!?」


いつみ「鼻血出しすぎて貧血にでもなったのかな」


真乃「そんなに刺激的ですかね」


リョウコ「真偽が気になるなぁ…」


天音「あくまで噂って事でしょうけど本当っぽいのよねぇ…」


アコ「はいはい!次、アコっちに喋らせて!」


サトカ「では、アコさんどうぞ」

アコ「はいなのだ!」


アコ「えー、紗々っちについての噂なのだ」


いつみ「紗々の噂かぁ」


真乃「何か思い当たります?」


いつみ「いや、さっぱり」


アコ「入洲グループのお嬢様である紗々っちのIfURメモカなんだけど…」


天音「GO!GO!ワンダーメカだっけ?」


リョウコ「紗々ちゃんじゃないけどあのオブリロボットは可愛いよね」


アコ「あれに出てくるロボットは入洲重工製なのだ」
※公式設定です


いつみ「入洲グループ凄ぇな!?」


真乃「あれガトリングとかミサイルとか装備してますけど!?」


天音「凄くきな臭いわね!」


アコ「…つまり、プロキオン・プティングのIfURに出てくる装備は全て入洲重工製であり…」

アコ「金銭的に考えてプロキオン・プティングの実権は紗々っちが握っている可能性が高いと思うのだ」


リョウコ「世知辛い」


アコ「そうしたら天音っちは名ばかりリーダーになっているのだ」


天音「コラァ!」


デデーン 棗 東雲 アウトー


いつみ「ギクシャクするわっ!」ビリビリ!!


リョウコ「気まず過ぎるよっ!」ビリビリ!!


真乃「桃川さんにだけ敬語を使ってヘコヘコしてる天音ですか」


天音「そこまでは言ってないわよ!?」


いつみ「笑顔が引きつって目だけ笑ってないんだろうな」


リョウコ「そんな天音ちゃん見たくないなぁ…」


天音「あたしだってそんな自分見たくないわよ…」

サトカ「興味深いですね…では次の方」


マリ「…はい」


サトカ「マリさんどうぞ」


マリ「…イミナ、居吹イミナについてなんだけど」


リョウコ「イミナさんの噂かぁ」


天音「なんかあるの?」


リョウコ「物騒な噂なら色々…」


真乃「深く聞かない方が良さそうですね」


マリ「…あいつ、あの身長だし男勝りな性格だから自分の事を可愛くないって思ってるんだけどさ」


マリ「髪下ろしたらめっさ可愛い」


デデーン 全員 アウトー


天音「何言ってんのっ!?」ビリビリ!!


真乃「口調を変えてまで言う事ですかっ!?」ビリビリ!!


いつみ「もう噂でも憶測でもないただの感想だよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「確かにイミナさん可愛いけどねっ!」ビリビリ!!

マリ「…フィフス・フォースに入ってからチームハウスで初めて見たんだけどさ」


マリ「…シャワー浴びた後の姿」


マリ「…誰?ってくらい美少女だった」


リョウコ「ですよね!」


マリ「 普段のポニーテール姿も武道家っぽくて似合ってるし格好良いけどさ」


マリ「そのギャップで髪を下ろした時の美少女感が凄いんだよね」


天音「今日はよく喋るわね…」


マリ「…」スゥー


[大きく息を吸い込むマリ]


真乃「なぜここで深呼吸…?」


いつみ「喋りすぎて息切れ?」


マリ「…でさ」

マリ「…あと身長とか体格もコンプレックスみたいだけどモデル並のスタイルとアスリートのポテンシャルを持ち合わせてるんだからもっと自信持っていいと思うあと男勝りなようで内面がめっさ乙女なのもめっさ可愛いしあまり見れないけど上目使いもめっさ可愛いし冬私服の女子力めっさ高いしあと…」


サトカ「マリさんストップ!ストップですよ!」


デデーン 全員 アウトー


天音「ちょっと待ってっ!?」ビリビリ!!


真乃「喋り過ぎですよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「どうしたっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「なんかスイッチ入っちゃったんですかっ!?」ビリビリ!!

マリ「…あと人気投票では過去三回とも圏外だったけどイミナの魅力をわかってないやつが多す…」


天音「まだ喋るか!」


サトカ「…っ!マリさん!わかりました!わかりましたからもういいですよ!」プルプル


マリ「…そう?」


サトカ「熱弁ありがとうございますですよ!」


マリ「…わかったよ」


天音「めっさ喋ったわね」


いつみ「移ってる移ってる」


真乃「鬼気迫るものがありましたね」


リョウコ「サトカちゃんが笑いを堪えてるのを見るに打ち合わせとは違ったっぽいよね」


天音「今のアドリブ?…えぇ…」


真乃「ちょっと怖かったね」

サトカ「…っ!つ、次はどなたが話しますですか?」プルプル


いつみ「まだ笑い堪えてるよ」


雪枝「は、はいぃ!」


サトカ「雪フフッ…失礼、雪枝さんお願いするですよ」プルプル


リョウコ「ちょっと吹いたね」


雪枝「えー、五稜館学園の七不思議についてなんですが…」


真乃「七不思議ですか、確か…」


真乃「1 、もうひとりの自分」


真乃「2、開かずの扉」


真乃「3、生徒会長の極秘任務」


真乃「4、誓いの女神像」


真乃「5、地下深くからのうめき」


真乃「6、巨大生物の亡骸」


真乃「7、鳴らずの鐘…でしたっけ」


リョウコ「よく覚えてるね!?」


天音「なんか記憶力凄すぎて引くわ」


いつみ「ちょっと怖いよね」

雪枝「 紹介ありがとうございますぅ」


真乃「いえいえ」


雪枝「…で、その6番目の巨大生物の亡骸についてなんですが…」


リョウコ「実はオブリが眠ってたってオチだったっけ」


真乃「眠ってたというか埋まってたっというか…」


雪枝「その巨大生物はラーガルフリョゥトルムリンだと思うんです」


天音「は?」


いつみ「えっ、なんて?」


雪枝「ラーガルフリョゥトルムリンです」


天音「ラー…はぁ?」


雪枝「ラーガルフリョゥトルムリン」


いつみ「ラーガルフ…えっ?」


雪枝「ラーガルフリョゥトルムリン」


天音「どう発音してんのよ」


真乃「ラーガルフリョゥトルムリンですか…」


デデーン 杏橋 棗 アウトー

天音「なに普通に言っちゃってんのよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「小文字の部分どうやって発音してんだよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「ラーガルフリュテュリリュムリンかぁ」


真乃「全然言えてないですよ」


天音「噛みまくりじゃない」


リョウコ「そもそもラーガルなんとかって何なんだろうね」


雪枝「興味ありますか!?」キラキラ!!


リョウコ「いや、特には…」


雪枝「 ラーガルフリョゥトルムリンは蛇のような姿をした巨大なレイクモンスターで、その大きさは100mはあると言われている超大型のUMAなんです!あっUMAっていうのは 英語で“謎の未確認動物”を意味するUnidentified Mysterious Animal の頭文字をとったもので…」キラキラ!!

サトカ「雪枝さん!ストップ!ストップですよ!」


デデーン 全員 アウトー


天音「何で普段静かなやつほど今日は喋りまくってんのよっ!?」ビリビリ!!


真乃「UMAの発音ネイティブですねっ!?」ビリビリ!!


いつみ「顔も声もいつもよりイキイキしちゃってるしっ!」ビリビリ!!


リョウコ「これアドリブっていうより素だよね雪枝ちゃんっ!?」ビリビリ!!


雪枝「…そうそうレイクモンスターっていうのは湖や川などの淡水に生息していると言われているUMAの事で有名なものだとネッシーや…」キラキラ!!


天音「止まんないの!?」


サトカ「ストップ!ストップと言っているですよ雪枝さん!?」

雪枝「…あっ!ネッシーといえば世界中でネッシーに似たUMAの目撃情報がありまして、それらはネッシー同様、目撃された場所から名前をとってアッシー、イッシー、クッシー、クレッシー、コッシー、トッシーなんて呼ばれてて…」


デデーン 杏橋 棗 アウトー


天音「パチモン多いわねっ!」ビリビリ!!


いつみ「ネーミングセンスっ!」ビリビリ!!


真乃「本家がネス湖のネッシーですからね」


リョウコ「生き物の名前って結構適当な名前も多いからね」


雪枝「…一時的ニューネッシーというのも話題になりましたがあれはウバサメというのが有力で…」


サトカ「雪枝さん!ストップ!ストップって言ってるですよ!」

雪枝「…あっ!私ったらつい熱くなってしまって…」


サトカ「いい、いえ!熱弁ありがとうございましたですよ!」


いつみ「つい…?」


真乃「よっぽど好きなんですね、UMA」


リョウコ「話が脱線し過ぎてて何の話だったかわかんなくなっちゃったくらいにね」


天音「紗々とは違った感性のヤバさを持ってるわね」


アコ「…さて、後は話してないのはサトカっちだけなのだ」


サトカ「ですね、ではとっておきの話を…」


いつみ「とっておき、ねぇ…」


天音「どんな戯言を言う気かしらね」


サトカ「コホン、えー…」

サトカ「えー、天音さんについての噂なんですが…」


天音「!?」


サトカ「天音さんは猫と接する際に赤ちゃん言葉になるらしいですよ」


サトカ「はい、では以上でフォークロア部の会合を終わ…」


天音「待て待て待てぇ!!!」


デデーン 李野田 棗 アウトー


真乃「くっくくくっ!」ビリビリ!!


いつみ「んふふふっ!」ビリビリ!!


サトカ「…なんですか天音さん」


天音「このまま終わったらあたしが赤ちゃん言葉を使ってるって事になっちゃうじゃないの!?」


サトカ「あくまでも“らしい”ですから大丈夫ですよ」


天音「あんたが言うと“らしい”に真実味が出ちゃうじゃないのよ!」


リョウコ「えっ」

リョウコ「…なになに!?今の本当の事なの!?」ニヤニヤ


デデーン 東雲 アウトー


リョウコ「あふんっ!」ビリビリ!!


真乃「何やってんですか」


天音「ほほほっ、本当なわけないじゃないの!!」ダラダラ


天音「こっここ、このあたしが、いくら、ねっ…猫好きだからってぇ!?」ダラダラ


いつみ「汗ダラダラ出てるよ」


アコ「典型的な嘘をついている人の反応なのだ」


天音「赤ちゃん言葉なんて使ってるわけないじゃない!!!!」ダラダラ


デデーン 李野田 棗 東雲 アウトー


真乃「必死すぎて逆に怪しいよっ!」ビリビリ!!


いつみ「声がデカいんだよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「赤ちゃん言葉使ってるんだね可愛いっ!」ビリビリ!!

天音「ハァー!?使ってませんけど何かぁ!?」ダラダラ


マリ「…可愛いね」クスッ


雪枝「可愛いですねぇ」フフフ


天音「可愛いくないです!!!」


アコ「特ダネなのだ」メモメモ


天音「メモるな!!!」


ほたる「なるほど…」カキカキカキ!!


天音「あんたは凄い勢いでなに書いてんのよ!?」


ほたる「今の天音さんをデッサンに…」ガリガリガリ!!


天音「絵に残すな!!!」


デデーン 棗 アウトー


いつみ「だから声がデカいんだよっ!」ビリビリ!! 

天音「とにかく!今のは根も葉もない嘘だから言いふらしたりするんじゃないわよ!!!」


真乃「まぁ本当の事なんですけどね」


天音「真乃ぉぉぉぉ!?」


デデーン 棗 東雲 アウトー


いつみ「なんでバラしちゃうんだよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「やっぱり本当の事なんだっ!?」ビリビリ!!


天音「あんた何言ってんの!?」


真乃「せっかくの機会だしメンタルを鍛えるには丁度いいかなって」


リョウコ「スパルタ過ぎないかな!?」


真乃「それにプティングは全員知ってる事だし今更隠したところで…」


天音「えっ、なに!?あんた達何で知って…あっ」


いつみ「自分からカミングアウトしちゃったよ…」


天音「あぁぁぁ…」ガクッ

サトカ「おおぅ…まさか噂が真実だったとは思いませんでした」


アコ「サトカっち白々しいのだ」


真乃「確証があった上での言い方でしたよね?」


雪枝「澄原さんがなんの根拠もない噂話をするなんて考えにくいですからね」


マリ「…天音の為?」


サトカ「さて、なんの事でしょう」


サトカ「えー、では改めて会合を終了…各自解散とするですよ」ガラララ


[教室を出るフォークロア部員達]


天音「…ハァ…」ズーン…


いつみ「溜め息がデカい」


リョウコ「ま、まぁ、これで隠す必要も無くなったわけだし…」


リョウコ「今後は堂々と隊長さんの身体をやってる猫さんとも触れ合えるって事で…ね?」


天音「…そうね」

天音「…そうね」


天音「…あっ、そうね!」


天音「これからはリアルでもエテルノでもモフリ放題デレデレし放題って事じゃない!」


天音「何で今まで隠そうと思ってきたのかしら…?」 


いつみ「知らんわ!ってか、立ち直り早いな!?」


リョウコ「これも訓練の成果かな?」


真乃「恐らくは」


天音「あー、でも流石に赤ちゃん言葉は公共の場では使わないように努力しないとよね」


天音「猫好きがそんなんばっかりだと思われたくないし」


いつみ「気にするところそこなんだ」


ティエラ「えー、ではそろそろ次の部活動の見学に行きますよー」


リョウコ「まだあるんですか!?」


天音「そろそろ眠くなってきたんだけど…」

ティエラ「えーっとですね、次で本日の移動は終わりなのであと少しだけ頑張っていただければ寝れますので…」


天音「…ハア、じゃあさっさと終わらして寝ましょうか」ガラララ


[教室を出る4人とティエラ]


~廊下~


天音「…とは言ったけど不安しかないわね」


真乃「さっきがさっきだけにね」


天音「まぁ、あたしはもう失うものが無いから無敵だけどね」


いつみ「今日1日でメンタル強くなりすぎじゃない?」


リョウコ「普段は気を張ってばかりだからストレス溜まってたんだろうね」


ティエラ「…あっ、こちらが部室です」


[エステルーム]


真乃「エステルーム」


天音「エステルーム!?」


いつみ「どんな学校だよ!?」

リョウコ「もはや学校って設定も無視ですか?」


ティエラ「いやいや、美容・芸能系の学校だと割とありますからね?エステルーム」


真乃「そういう系の学校って設定だったんですね」


ティエラ「まぁ、ここは普通の私立校ですけどね」


天音「なんなのよ!」


いつみ「適当にもほどがあるよね」


リョウコ「先生、基本ノープランで話してるからね」


ティエラ「…えー、では部室に入りますよー」ガラララ


4人「…お邪魔しまーす」


[エステルームに入る4人とティエラ]

[エステルーム内]


天音「うわっ…」


リョウコ「内装が本物のバリ風エステサロンみたいに…」


いつみ「ここだけ力入りすぎじゃない?」


ティエラ「まあ、どうせなら訓練が終わった後でも使えた方がいいかなーっと思いましてね?」


真乃「職権乱用も甚だしいですね」














楓「…あら、皆さんこんばんは」


楓「エステ部部長のゴッドハンド山吹です」ペコリ


[ゴッドハンド山吹(リゾートエステコス)]


4人「…どうも」


天音「まぁ、エステといえばね」


真乃「予想通りだよね」


リョウコ「問題はここからだよね」


いつみ「さぁ何が起こるやら…」


楓「1、2、3、4人…ですか」


楓「では他の部員の方にも手伝いをお願いしたほうがよさそうですね」

ティエラ「あの、私は…?」


楓「知りません」ニコッ


ティエラ「えぇ…」


天音「なに便乗しようとしてんのよ」


楓「では…部員の皆さーん」


部屋の奥〈はーい


4人「…」ゴクリ…


[身構える4人]


小織「…ゴッドフィンガー降神…よろしく」ヒョコッ


[ゴッドフィンガー降神(リゾートエステコス)]


リョウコ「小織ちゃんだ」


いつみ「可愛い」


伊緒「ゴッドアーム夜木沼です、よろしくね」ヌッ


[ゴッドアーム夜木沼(リゾートエステコス)]


天音「げっ…夜木沼伊緒…!」


いつみ「やっぱりそれ言うんだ」


真乃「というより皆さん異名をつけないといけない決まりでもあるんですか?」


楓「エステ部の伝統です」

リョウコ「意外と歴史あるんですね」


天音「随分とくだらないものを受け継いでるのね」










ハヅキ「ゴッドテクニシャン不知火だよ、よろしくねぇ」ワキワキ


[ゴッドテクニシャン不知火(温泉リポーターコス)


デデーン 全員 アウトー


天音「何でバスタオルっ!?」ビリビリ!!


真乃「エステの意味を履き違えてますよねっ!?」ビリビリ!!


いつみ「手つきヤバいってっ!」ビリビリ!!


リョウコ「もうハヅキさん出過ぎだよっ!」ビリビリ!!


楓「…では私も含めた4人の誰を担当にするか選んでくださいね」


4人「!?」


天音「…えっ、どうすんのよ!?」


真乃「こっちで決めていいって事じゃないかな」

いつみ「決めろっていわれてもなぁ…」


リョウコ「ぶっちゃけハヅキさん以外なら誰でもいいよね」


天音「一番無難なのは山吹楓よね」


リョウコ「コスイベの時に色々教えてもらったけど、楓さんプロ級だからね」


真乃「夜木沼先輩もスポーツ経験者ですし、マッサージは得意な方ではないかと」


いつみ「小織ちゃんも、お姉さん達をよくマッサージしてあげてるって言ってたから大丈夫そうかな」


天音「…つまり、誰が不知火ハヅキの犠牲になるかを決めるって事ね」


リョウコ「話し合いじゃ決まらないだろうし、ジャンケンで決めよっか」


天音「そうね」


真乃「ですね」


いつみ「だね」


リョウコ「じゃあ…最初はグー!」

4人「ジャンケンポン!」


リョウコ「やった!1抜けた!」


デデーン 東雲 アウトー


リョウコ「勝ったのにっ!」ビリビリ!!


真乃「満面の笑みでしたよ」


リョウコ「…じゃあ私は…かえ…小織ちゃんでお願いします」


小織「…ん、わかった」コクリ


天音「かえ、って言ったわよ」


リョウコ「なんか逆に危ないかなって」


3人「ジャンケンポン!」


真乃「2抜けですね」


いつみ「マジかー…」


真乃「では私は山吹さんでお願いします」


楓「わかったわ」


天音「…って事は残ってるのは夜木沼伊緒か不知火ハヅキね…」


リョウコ「天音ちゃん的にはどっちもキツそうだね」


天音いつみ「…」


天音いつみ「ジャンケンポン!」

天音「っし!やったわ!」


いつみ「しまった…」


天音「じゃあ、あたし…は…」


天音「ええーと…」


リョウコ「迷ってるね」


真乃「貞操とプライドのどちらを犠牲にするか葛藤してるみたいですね」


いつみ「迷うぐらいならハヅキさんを選んでくれればいいのに」


天音「えっと…じゃあ…しら…いや、やぎ…」


天音「やぎ…しら…やぎ…」


天音「…夜木沼伊緒でお願いするわ」


伊緒「うん、よろしくね天音さん」


リョウコ「悩みに悩んだね」


いつみ「…じゃあアタシはハヅキさんでお願いします」


ハヅキ「はいよ」ワキワキ


楓「…はい、では担当も決まったので、4人は水着に着替えてお待ちくださいね」


4人「えっ」

天音「水着なんて持ってきてないわよ…」


ティエラ「あっ、水着ならメモカを持ってきましたのでこちらを装着してくださいね」ガサッ


[SRメモカが大量に入ったビニール袋]ドッサリ


いつみ「ビニール袋て」


真乃「扱いが雑すぎませんか?」


リョウコ「これもやっぱり…?」


ティエラ「ビーチの電撃性ビリビリヒップメモカです!」


いつみ「ですよねー…」


天音「っていうかこのメモカどれが誰のかわかんなくなってるじゃない」


ティエラ「そこは装着してみてからのお楽しみという事で」


リョウコ「うわー…」


真乃「自分のサイズより水着のサイズが上でも下でもキツい結果になりそうですね」


天音「もう地雷原よね」

リョウコ「見た目全部同じだもんね」


ハヅキ「なんなら全裸でもかまわないよ」ワキワキ


いつみ「よーし水着選びますかー!」


リョウコ「選ぼ選ぼ!」


真乃「では私はこれを…」スッ


いつみ「アタシはこれかなー」スッ


天音「あたしはこれで」スッ


リョウコ「うーん…じゃあこれ」スッ


ティエラ「では装着をお願いします」


リョウコ「今回は装着する順番とかは無いんですか?」


ティエラ「誰がどの水着を選んだかは私もわかりませんし、一斉の方が面白そうじゃないですか?」


天音「まぁ、確かにそうね」


ティエラ「では、改めて…皆さんメモカ装着をお願いします!」


4人「…」ゴクリ…


4人「…」カチッ シュイーン

天音[水着2015(末葉あおいモデル)]


真乃[水着2014(不知火ハヅキモデル)]


いつみ[競泳水着(高嶺アコモデル)]


リョウコ[アニメ化記念水着(シャルロッテモデル)]


リョウコ「あっ」バツン!!


[リョウコの水着が破裂]


いつみ「痛だだだだだっ!!」ギッチギチ!!


[いつみの水着が小さい]


天音「あっはははは!」


デデーン 杏橋 李野田 アウトー


天音「ぎっちぎちじゃないっ!」ビリビリ!!


真乃「パッツンパッツンっ!」ビリビリ!!


リョウコ「ちょっ!上も下も破れちゃったんだけど!?///」ポロリ


いつみ「おいこれマジでシャレにならない痛さなんだけど!!!」ギッチギチ!!


いつみ「死ぬ!!!マジで死ぬって!!!」ギッチギチ!!

天音「脱げばいいじゃない」


いつみ「身動き出来ねえんだって!!!」ギッチギチ!!


いつみ「誰かパトリを…!!!」ギッチギチ!!


天音「仕方ないわね…」スッ


いつみ「助かる!!!」パシッ!! シュイーン


いつみ(制服・冬)「はー…!はー…!」ゼェゼェ…      

いつみ「あー…ヤバかったー…」ゼェゼェ


リョウコ「あのっ!私も一旦メモカ解除するからねっ!?///」シュイーン


リョウコ(制服・冬)「…あー、恥ずかしかったー…」フゥ…


真乃「そういう部族みたいでしたね」ダボダボ


天音「そういうあんたのそれ…なに?サロペット?」


真乃「水着だけど?」ダボダボ


天音「さっきから女体山の山頂がチラッチラ見えてるのよ」

リョウコ「せめて恥じらおう?」


いつみ「しっかし天音だけサイズ丁度っていうのがムカつくなぁ」


リョウコ「でも意外と似合ってるよね、青い水着」


天音「まぁ、あたしぐらいになれば他人の水着だって着こなせる的な?」


真乃「それ…確かあおいさんの水着だよね?」


いつみ「着こなすも何もスリーサイズほとんど同じじゃん」


リョウコ「身長はだいぶ違うけどね」


真乃「普通にあおいさんの方がスタイル良いですから」


天音「あんた達ボロクソに言うわね」


いつみ「…で、流石にこの水着だと生死に関わるんで他の水着にしてもいいですよね?先生?」


リョウコ「私も出来れば…」

ティエラ「…そうですね、別の水着を選んでもらっても構いませんよ」


天音「元凶の癖になんでちょっと上から言ってんのかしらね」


真乃「…あー、でしたら私も別の水着にしてもいいでしょうか?」


ティエラ「いいですよ」


リョウコ「平気そうだったけどやっぱり落ち着かないよね」


真乃「…あと、競泳水着はRメモカでしたよね?」


ティエラ「だってSRメモカの中にRメモカが混じってたら目立つじゃないですか?」


ティエラ「ですから!わざわざRメモカにSRメモカのガワだけを被せたんです!」


ティエラ「大変だったんですよ?」


真乃「そういう事する時間と労力があるなら仕事してください」


いつみ「本当にね」

天音「真乃のその水着姿、見てるこっちが悲しくなってくるからさっさと選び直してくれない?」


真乃「そこまで言わなくても」


ティエラ「どうぞ」ガサッ


真乃「では…今度はこれで」スッ


リョウコ「まともな水着がきますように…」スッ


いつみ「せめてB84以上の水着がきますように…」スッ


天音「よくよく考えると胸の大きいやつほど不利よね、これ」


いつみ「サイズ下よりサイズ上が圧倒的に少ないからね」


ティエラ「では装着をお願いします」


真乃いつみリョウコ「…」カチッ シュイーン

リョウコ[水着2014(雪代マリモデル)]


いつみ[水着2016(美山椿芽モデル)]


真乃「スクール水着(菜森まなモデル)]


リョウコ「まぁ、ちょっとキツいけど…着れなくはないしいいかな」ユサッ


いつみ「アタシもキツいけど紐で調節出来るし…まぁこれでいっか」プルン


天音「アンタら2人とも絵面がギリギリよ?」


真乃「マイクロビキニみたいになってますよ?」


天音「真乃は紛らわしいの着てるわねぇ」


いつみ「サイズもほとんど同じ上にゼッケンの文字が“まな”だからね」


楓「では皆さん水着に着替えられたようですし…こちらのベッドに腰掛けてお待ちくださいね」


[横向きに並ぶベッド×4台]


天音「衝立とか無いのね」

いつみ「エステされてるところもしてるところも丸見えなのな」


リョウコ「ちょっと恥ずかしいよね」


ハヅキ「…じゃあ最初は棗いつみ…アンタからいこうか」


いつみ「あっ、はい…よろしくお願いします」


ハヅキ「よろしくね、そんじゃエステを始める前にコレをつけておくれよ」スッ


いつみ「アイマスクですか…ムグッ」


[笑いを堪えるいつみ]


天音「なによ」


いつみ「ん?別に?」


いつみ「えっと、じゃあ付けまーす…」クルッ


[天音真乃リョウコに背を向けてアイマスクを装着するいつみ]


真乃「あっ、そういうやつですか」


リョウコ「うわー…怖いなー…」


天音「?」


いつみ「…」クルッ


[振り返るいつみ]

いつみ「…」バーン!!


天音「フフフフ」


[アイマスク(モルガナ・ジ・アビスの目元のプリント)]


デデーン 杏橋 東雲 アウトー


天音「居たわねこんなのっ!」ビリビリ!!


リョウコ「懐かしっ!」ビリビリ!!


真乃「しかもギョロ目の瞬間ですよ」


天音「改めて見ても、わっるい顔してるわね」


いつみ「ぐっ…!左目が疼くぜ!」ハアハア…


デデーン 杏橋 李野田 アウトー


天音「それだとただの中二病じゃないのっ!」ビリビリ!!


真乃「一気に痛々しくっ!」ビリビリ!!


リョウコ「ぜ!って語尾、日常で聞かないよね」


ハヅキ「そろそろいいかい?」


いつみ「あっ、すみません」


ハヅキ「じゃあそのままベッドにうつ伏せで寝ておくれよ」

いつみ「あっ、はい」ゴロン ムギュ


真乃「胸が凄い事に」


天音「あれで同い年って残酷よね」


リョウコ「天音ちゃんも同い年だよね?」


ハヅキ「さてと…」ヌチャヌチャ


[桶に入った何かをかき混ぜるハヅキ」


いつみ「なんかヌチャヌチャいってるんですけど」


ハヅキ「ただのエステオイルさ」ヌチャヌチャ


リョウコ「それローションですよね?」


天音「これやらしい店よね」


真乃「見た目だけなら完全にそうだね」


ハヅキ「…よし、じゃあ行くよ」ダラー


[いつみの背中にエステオイル(ローション)を垂らすハヅキ]


いつみ「あっつっ!!!」ガバッ!!


[ローションが熱い(50℃)]


デデーン 杏橋 李野田 東雲 アウトー 

天音「熱いのっ!?」ビリビリ!!


真乃「熱いんですかっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「ハヅキさん普通に混ぜてたのにっ!?」ビリビリ!!


ハヅキ「なぁに、温泉に比べれば大したことないさ」


いつみ「こっちはめっちゃ熱かったんですけど!?」


天音「アイマスクしてるから余計に熱く感じたでしょうね」


ハヅキ「じゃあローションもかけた事だしエステを始めるよ」ワキワキ


リョウコ「やっぱりローションなんですね!?」


いつみ「アタシ何されんの!?」


ハヅキ「よいしょ…」ギシッ


[うつ伏せで寝るいつみに馬乗りになるハヅキ]


ハヅキ「いくよ、いつみ」ワキワキ


いつみ「うわめっちゃ怖いんですけど!?」

ハヅキ「んっ…なかなか良い身体してるじゃないか」モミモミ


いつみ「あ、どうも、んっ…」


[いつみの背中を揉むハヅキ]


ハヅキ「おやおや、こっちは随分固くなっちまってるじゃないか」モミモミ


いつみ「あっ、そこ、いいです…」


[いつみの腰を揉むハヅキ]


ハヅキ「ふふっ、ここをこんなにコリッコリにして…」モミモミ


いつみ「ああー…気持ちいいですー…」


[いつみの肩を揉むハヅキ]


ハヅキ「んっ…!もっと強くして欲しいかい?」グッグッ


いつみ「もっとぉー…」


デデーン 杏橋 李野田 東雲 アウトー

天音「やらしい店じゃないっ!」ビリビリ!!


真乃「いちいち言い方がやらしいですよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「見た目も会話もアウトだよっ!」ビリビリ!!


ハヅキ「…よし!終わったよ」フキフキ


いつみ「あっ、ありがとうございますー…」


ハヅキ「またよろしくね、それじゃ」ガラララ


[ハヅキ退室]


いつみ「ふぅ…」ツヤツヤ


天音「会話はともかくエステは真面目にやってたみたいだけどどうだったのよ?」


いつみ「めっちゃ気持ち良かった」


リョウコ「心なしか顔色が良くなってるみたいだし、なかなか上手なんだねハヅキさん」


真乃「流石はゴッドテクニシャンですね」


小織「…次…小織がエステ…するね?」

リョウコ「あっ、よろしくね小織ちゃん」ペコリ


小織「…うん…じゃあベッドに座ってこっちに背中を向けて…」


リョウコ「こうかな?」クルッ


いつみ「肩たたきかな」


小織「そう…それじゃあ…いくよ」


小織「…」ギュー!!


リョウコ「痛だだだだだっ!!」グリン!!


[ゴッドフィンガー降神によるツボ押しエステ]


デデーン 杏橋 棗 アウトー


天音「そんなに痛いのっ!?」ビリビリ!!


いつみ「どこ押してんのっ!?」ビリビリ!!


真乃「普通に親指で背中を押しているようにしか見えませんが…」


リョウコ「…えっ!?何今の!?」


小織「…今のは巨乳に効くツボ…」


デデーン 全員 アウトー

天音「どういうツボよっ!?」ビリビリ!!


真乃「効くってなんですかっ!?」ビリビリ!!


いつみ「縮むの!?膨らむのっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「私の胸どうなっちゃうのっ!?」ビリビリ!!


小織「…胸が大きい人は程よく巨乳に…」


小織「…胸の小さい人も程よく巨乳になるツボだよ…」


いつみ「巨乳に矯正するツボなの!?」


天音「凄いわね!?」


真乃「あの、ではわたs」


小織「それは無理」キッパリ


デデーン 杏橋 棗 アウトー


天音「食い気味に言ったわねっ!」ビリビリ!!


いつみ「真乃にもやってやれってっ!」ビリビリ!!


小織「…何事にも限度がある…」


リョウコ「どこまでがボーダーラインなんだろうね」

小織「…じゃあそろそろ次のツボ…」


リョウコ「あ、うん、また背中?」


小織「…うん…」


リョウコ「怖いなー…」


小織「…いくよ…」


リョウコ「お願いします…」ドキドキ


小織「…えいっ…」ギュッ


リョウコ「あっ、気持ちいい…」


小織「…そう?…よかった…」ギュッ


天音「今度は何に効くツボなのよ」


小織「…今のはキャラが濃すぎるチームメイトに振り回された事が原因によるストレス性の胃痛に効くツボだよ…」


デデーン 杏橋 棗 東雲 アウトー

天音「効能がピンポイントすぎるわよっ!」ビリビリ!!


いつみ「そんなにベガにストレス感じてるんですかっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「胃痛起こすほどじゃないよっ!」ビリビリ!!


真乃「少しは感じてるんですね?」


リョウコ「ちょっとね」


天音「…で、今のツボを押すとどうなるのよ?」


小織「…胃痛が和らぐか…チームメイトが大人しくなるよ?…」


天音「凄いわね!?」


リョウコ「他人にまで効果が!?」


真乃「ツボ押し万能過ぎません?」


小織「…じゃあ最後に…足のツボ押すから…座ったまま足を伸ばして…」


リョウコ「あっ、うん分かった」


いつみ「普通に痛いやつだ」

小織「…じゃあいくよ?…」


リョウコ「お、お願いします」


小織「…んっ…」グリリュ!!


リョウコ「あ”あ”あ”あ”あ”ぁ”ーーーー!」ゴリュン!!


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー


天音「なんて声出してんのよっ!」ビリビリ!!


真乃「大丈夫ですかっ!?」ビリビリ!!


いつみ「そんなに痛いのっ!?」ビリビリ!!


小織「…クスッ」グリリュ!!


リョウコ「あ”っぢょダンマ”ごお”り”ぢゃん”!!!」ゴリュン!!


小織「…フフッ」グリリュ!!


リョウコ「ぢょ!や”め”っ!や”め”でぇ”ー!」ゴリュン!!


小織「…」ピタッ
















小織「…えいっ」グリリリリュ!!


リョウコ「ごお”り”ぢゃん”!?」ゴリュン!!


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー

天音「やめてあげなさいよっ!」ビリビリ!!


真乃「なんで一回止めたんですかっ!?」ビリビリ!!


いつみ「反応を楽しんでるよね小織ちゃんっ!?」ビリビリ!!


小織「…ん、今ので終わりだよ…」


リョウコ「~~~~~ッ!」プルプル


[足の裏を抑えるリョウコ]


真乃「ちなみに最後のは…?」


小織「…最後のはただ痛いだけのツボ…」


天音「それツボじゃなくない?」


小織「…そうだね…じゃあばいばい…」ガラララ


[小織退室]


リョウコ「…ありがとうね…」ゲッソリ


いつみ「最後の痩せるツボじゃない?」


天音「さっきより気持ちやつれた感出てるわね」


伊緒「じゃあ次、天音さんの番だね」


天音「あ、あぁ…よろしくね」

いつみ「なにキョドってんだよ」


真乃「緊張してるの?」


天音「このあたしが夜木沼伊緒なんかに緊張しゅるわけないでしょ!?」


リョウコ「噛んでる噛んでる」


天音「るっさいわねっ!」


伊緒「そろそろ始めるからベッドにうつ伏せで寝てもらえるかな?」


天音「…あっ…こう?」ゴロン


いつみ「素直か」


天音「さっさと終わらせたいだけだから!」


伊緒「それじゃあエステ…というよりバレー部のマッサージに毛が生えた程度のものだけどよろしくね」


天音「…よろしく」


いつみ「自称ライバル設定はどこいったんだよ」


天音「黙りなさい」

[ゴッドアーム夜木沼による普通のマッサージ施術中]


リョウコ「…うん、普通のマッサージだね」


伊緒「…大丈夫?痛くない?」グッ


天音「…平気だからさっさと終わらせなさい」


伊緒「痛かったら言ってね?」


天音「…ふん」


伊緒「…これはどう?気持ちいいかな?」ギュッ


天音「…別に気持ちよくなんか…」ニヘラ


デデーン 杏橋 アウトー


天音「気持ちよくなんかないんだからねっ!」ビリビリ!!


デデーン 李野田 棗 東雲 アウトー


真乃「ツンデレっ!」ビリビリ!!


いつみ「なにニヤけてんだよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「もう正直になってもいいんじゃないかなっ!?」ビリビリ!!

真乃「相手が相手だから素直になれないのはわかるけど天の邪鬼過ぎるよ」


いつみ「えっ、あまねじゃく?」


天音「ンンッ」


デデーン 杏橋 アウトー


天音「くだらない事言ってんじゃないわよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「天音ちゃんは天の邪鬼っていうよりただのツンデレだよね」


天音「あたしはデレたりなんかしないわよ!」


いつみ「それ絶対デレる奴の台詞だよ」


真乃「デレ化フラグですね」


天音「デレないから!」


リョウコ「可愛い」


天音「あーもう!どいつもこいつもやかましいわね!」


いつみ「天音が今一番うるさいけどな」


天音「ぐぬぬぬっ…」ギリッ

伊緒「…しかし、天音さんって意外と引き締まった身体してるんだね」グッ


伊緒「うちのバレーチームのリベロとして欲しいくらいだよ」


天音「…あんたと同じチームなんてお断りよ」


天音「それに意外とはなによ、失礼ね」


伊緒「あはは、ゴメンゴメン」グッ


伊緒「…でもこの身体の感じだと日常的にトレーニングでもしてるのかなって思ってさ」


天音「…目標の為に必要な事をしている…ただそれだけよ」


伊緒「そっか…でもそういう努力が出来るのって凄いね」


伊緒「なんか尊敬しちゃうかも」


天音「…別にあんたに褒められたって嬉しくないわよ」ニヘラ


デデーン 杏橋 アウトー


天音「嬉しくなんてないんだからねっ!」ビリビリ!!

デデーン 李野田 棗 東雲 アウトー


真乃「デレるの早いよっ!」ビリビリ!!


いつみ「ツンデレのテンプレみたいなデレ方してんなよなっ!」ビリビリ!!


リョウコ「褒められて嬉しいのはわかるけどっ!」ビリビリ!!


天音「そういうのじゃないから!」


天音「今のは…そう!マッサージが気持ちよかったからつい笑っちゃっただけだから!」


いつみ「さっきは気持ちよくなんかないんだからねっ!って言ってただろうが!」


天音「えー、あー、それはあれよ!」














天音「夜木沼伊緒がマッサージの才能に目覚めた的な!?」フフッ


伊緒「ンフッ」


デデーン 全員 アウトー

天音「あたし何言ってんのかしらねっ!?」ビリビリ!!


真乃「本当そうだよっ!」ビリビリ!!


いつみ「戦いの中で成長する系のキャラかよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「テンパりすぎだよっ!」ビリビリ!!


天音「…もうね、今のは我ながらひどかったと思うわ」


真乃「過ちを認める勇気を持とうね」


天音「そうね」


伊緒「…ふふっんふ…マッサージの才能って…ふふふふ…」プルプル


いつみ「めっちゃ笑っておられる」


伊緒「ふふっ変なの…くふっ」プルプル


リョウコ「当分収まらないっぽいね」

伊緒「…ふふっゴメンね…ちょっとマッサージどころじゃない…ふふっ…からこれ終わりって事でいいかな?ふふっ…」プルプル


天音「ああ、別にいいわよ…」


伊緒「…じゃあまたね…ふふっ…」ガラララ


[伊緒退室]


廊下〈あっははは!あー、おかしい!


リョウコ「部屋にいた時の笑いはあれでもかなり抑えてた方なんだね」


真乃「私達がつられて笑わないようにという配慮でしょうね」


楓「…では部員の皆さんも部屋を出たところですし…そろそろ李野田さんのエステをしましょうか」


真乃「あっ、よろしくおねがいします」ペコリ

楓「エステをする前に一つ注意なんですが…これからする事は危険を伴うので絶対に真似をしないようにお願いしますね」


真乃「…まあ、ちゃんとしたやり方でないと身体を痛めたりしますからね」



楓「場合によっては生死に関わりますので」


真乃「えっ」


天音「どんなエステよ!?」


いつみ「なにする気だよ!?」


リョウコ「大丈夫なんですか!?」


楓「では李野田さん、ベッドに仰向けに寝ていただけますか」


真乃「もうちょっと説明とかないんですか!?」


楓「過去には死者も出たそうです」


真乃「あっ、もうこれ以上は聞きませんのでおねがいします」ゴロン


天音「潔いわね」

楓「…では失礼します」


[仰向けで寝る真乃の頭の方に立つ楓]


楓「あっ、多少怖いと思いますが抵抗しないようにお願いしますね」


楓「最悪死にますから」ガシッ


真乃「むぐっ!?」ギュッ


[真乃の下顎を両手で包む楓]


リョウコ「楓さん、さっきから最悪死ぬって事しか言ってないよね」


天音「エテルノで死ぬ事は無いでしょうけど…何する気なのかしらね」


楓「…では、いきます!」グイッ!!


真乃「んーーーーー!?」グググッ!!


[真乃の顎を思いっきり引っ張る楓]


楓「はい!」グリンッ!!


真乃「ん”ん”ん”っ!?」ゴキッ!!


[真乃の顎を引っ張ったまま横に捻る楓]


デデーン 杏橋 棗 東雲 アウトー

天音「これ拷問じゃないのっ!?」ビリビリ!!


いつみ「ゴキッっていったよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「骨から凄い音しましたけどっ!?」ビリビリ!!


天音「本当これなんなのよ!」


楓「これはカイロプラクティックというー」グリンッ


リョウコ「あっ、それ名前だけなら聞いたことあります!」


真乃「ん”ん”ん”!」ゴキッ!!


楓「身体の歪みやバランスを矯正する事でー」グリンッ


天音「あれってこんな荒々しいものだったかしら…?」


真乃「ん”ん”ん”…」ゴキッ!!


楓「神経や筋肉の不調を整える療法ー」グリンッ


いつみ「…まあ足ツボみたいに悪いところがバキバキいう…とか?」


真乃「んんん…」ゴキッ!!

楓「っぽいものです」グリンッ


真乃「ん”ん”ん”!?」ゴキッ!!


デデーン 杏橋 棗 東雲 アウトー


天音「なんなのよっ!?」ビリビリ!!


いつみ「得体の知れないものになっちゃったよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「適当にやったら危険ですってっ!?」ビリビリ!!


楓「…はい、では以上でカイロプラクティックっぽいものを終わります」


楓「ではまたよろしくお願いしますね」ガラララ


[楓退室]


真乃「」


天音「首、大丈夫?」


真乃「…首ってあんな音が鳴るんだね」


いつみ「一番の安牌が一番の地雷だったね」


真乃「まあ、でも痛くは無かったですけど…」


リョウコ「音の割に痛くなかったならよかった…のかな?」

いつみ「どこか良くなったとかは無いの?」


真乃「特には…」


天音「あれだけバキバキさせて痛みも効果も無いって逆に凄いわね」


リョウコ「マッサージの技術があるから出来る事…なのかな?」


ティエラ「…はいっ、では部活動の見学も済みましたし、そろそろ就寝場所へと行きましょうか」


天音「やっとね…」


いつみ「ようやく眠れるよ…」


ティエラ「では行きますよー」ガラララ


[部屋を出るティエラと4人]


~廊下~


~現在PM9:00~


[来た方向とは別の方へと連れて行かれる4人]


天音「これどこ向かってんのよ…」


リョウコ「待機部屋に戻るんじゃないんですか?」


ティエラ「そのうち分かりますので…」

ティエラ「…はいっ、今夜はこちらでの就寝となります」


[当直室]


いつみ「いやいや、人の寝床にお邪魔するのはちょっと…」


ティエラ「降神三姉妹の皆さんでしたら今夜は野営するとの事ですから気にしなくても大丈夫ですよ!」


天音「気にするわよ!」


真乃「野営って…」


ティエラ「あからさんと陽奈さんの方から小織さんに野宿ではないキャンプをさせてあげたいとの事でしたので…」


天音「その言い方だと野宿はしたことあるのね」


リョウコ「そろそろチームハウスを用意してあげたらいいのに…」


ティエラ「私もそうしたいのは山々なんですが…」

ティエラ「あからさんから、そこまでしてもらうのは申し訳ないと断られてしまいまして…」


天音「今まで散々イベントやら特訓やら協力戦やらに参加しておいて?」


リョウコ「あからさん変なところで頑固だからねぇ…」


真乃「かつて敵だった事もありますし後ろめたさがあるのはわかりますが…」


いつみ「もうちょっと周りに頼ってもいいと思うんだけどなー」


ティエラ「…まあ、その話は追々隊長さんとも相談するとして…」


ティエラ「今日はもうお休みになってください」


ティエラ「ではまた明朝、お会いしましょう」スタスタ


[4人のもとから去るティエラ]


リョウコ「…じゃあ入ろっか」ドアガチャ


[当直室に入る4人]

~当直室内~


[横並びの布団×4]


天音「あー、そうよね、布団よね」


リョウコ「そういえば布団で寝るの初めてかも」


真乃「私も記憶にありませんね」


いつみ「アタシは普段から布団だから特に新鮮味は無いかな」


天音「こういうところで貧富の差って出るわよね」


いつみ「布団派が全員貧乏みたいな言い方するなよ!」


リョウコ「和室なら布団の方が自然だからね?」


真乃「それに隊長さんも布団派ですし」


いつみ「隊長、レンガタイルの床に布団敷いて寝てるけど痛くなのかな」


天音「猫的にはひんやりしてて気持ちいいんじゃない?」


いつみ「あー、そういう事?」

天音「じゃああたしは端の布団で寝るから後は好きに決めなさい」


真乃「では私は天音の隣で」


いつみ「んじゃアタシは天音の隣の隣で」


リョウコ「じゃあ私は天音ちゃんの隣の隣の隣で」


デデーン 杏橋 アウトー


天音「言い方が回りくどいわよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「電気消すよー」パチッ


~消灯~


[左から天音、真乃、いつみ、リョウコの順番で布団に入る4人]


4人「おやすみなさい」


天音「…」


真乃「…」


いつみ「…」


リョウコ「…」









4人「…」ウトウト…












校内放送〈天音オンステージ!


4人「!?」ビクッ!!

〈天音オンステージ!


天音「何よこれ…」


天音「って言うかあたしのカットインを勝手に録音してんじゃないわよ」


いつみ「あー、これが有ったか…」


リョウコ「本家では最近なかったから油断してたね…」


真乃「地味にキツいんですよね…」


〈天音オンステージ!


〈天音オンステージ!


天音「しつこいわね!」


〈天音オンステージ!


〈天音オンステージ!


〈天音オンステージ!


〈しつこいと嫌われるよ!


デデーン 全員 アウトー


天音「本当そうよっ!」ビリビリ!!


真乃「本当だよっ!」ビリビリ!!


いつみ「怒られたっ!」ビリビリ!!


リョウコ「陽奈ちゃんっ!」ビリビリ!!

天音「…あー、普通に眠れると思ったあたしが馬鹿だったわ」


真乃「流石に夜通しはしないだろうから少しの辛抱だよ」


いつみ「だといいんだけどなぁ…」


リョウコ「終わりが見えないのをひたすら耐えるのってキツいよね」


〈マジカル☆悠水いきっまーす!


リョウコ「うわっ」


天音「親友の声に対するリアクションじゃないわね」


〈相手がわたしだったのが運の尽きさ!


〈くらえ必殺・悠水アルティメットアロー!


真乃「戦闘中もなかなかの鬱陶しさですね」


〈ばかめ!そっちは残像だっ!


〈ばかめ!そっちは残像だっ!


〈ばかめ!そっちは残像…ぎゃー!


いつみ「やられちゃったよ!」


デデーン 杏橋 東雲 アウトー

天音「やられてるんじゃないわよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「残像はっ!?」ビリビリ!!


〈あれ?もう私の番ですか!?


〈あわわ!武器が…あ、ありました!


いつみ「この滲み出るポンコツ感」


〈時空管理官ティエラ参ります!


〈ええとこの技は確かこうやって…あれっ!?


〈油断?それともそれが実力?


デデーン 全員 アウトー

天音「あっはははっ!」ビリビリ!!


真乃「そう言いたい気持ちはわかりますがっ!」ビリビリ!!


いつみ「小織ちゃんそれは言っちゃダメだよっ!」


リョウコ「あれでも射撃組では強い方だよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「…ただちょっとドジっ子でポンコツでテンパリストだけど」


真乃「致命的じゃないですか」


いつみ「劇場版のドラえもんかよ」


天音「ンフッ」


デデーン 杏橋 アウトー


天音「ドラえもんってっ!」ビリビリ!!


リョウコ「まぁ確かに、いざという時に欲しい秘密道具が取り出せないドラえもん感はあるよね」


いつみ「カットインの殆どがテンパってるからね」


真乃「もうちょっと落ち着いて欲しいですよね」

天音「そんなんだからプロフィールに“がんばれ!”とか書かれちゃうのよ」


デデーン 棗 アウトー


いつみ「確かに書かれてたっ!」ビリビリ!!


真乃「あれ誰が書いてるんですかね」


リョウコ「先生が書いてると思ってたけど先生のプロフィールがあれだから違うんだろうね」


天音「落ち着いたオトナの女教師を気取ってるとか書かれてるものね」


いつみ「というより先生以外のプロフィールもなかなか毒吐かれてるよね」


リョウコ「あー、悠水とか割とバカにされてるよね」


真乃「そうでしたっけ?」


リョウコ「プロフィールの最初の紹介文が“陽気な変わり者”だからね」


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー

天音「的確じゃないっ!」ビリビリ!!


真乃「確かにそうですけどっ!」ビリビリ!!


いつみ「あってるけどもっ!」ビリビリ!!


リョウコ「陽気な変わり者なのはそうなんだけどさ、真っ先に紹介するべき事じゃないと思うんだよね」


リョウコ「これ親友の悠水!陽気な変わり者だけどよろしくね!とか言わないでしょ?」


天音「そんなこと言われるやつとよろしくしたくはないわね」


リョウコ「で、その後の紹介文もさ」


リョウコ「“物事を面白くするのに変な情熱を燃やす“とか」


リョウコ「“正義感が強く、やる気は満々”とか」


リョウコ「“なぜか料理の腕前は天才的”とかろくな物がないよね」

真乃「改めて聞くと“変な”“なぜか”“やる気は”の部分はバカにしてるように思えますね」


いつみ「むしろ悠水センパイが自分で書いてるんじゃないかとすら思うよね」


リョウコ「あー…、そう思って見ると悠水が書いてるようにしか見えなくなってくるね」


天音「って言うか、あたし達のも含めてプロフィールは全部、沙島悠水が書いてる、まであるんじゃない?」


リョウコ「悠水ならやりかねないね」


いつみ「じゃあプロフィールは悠水センパイが全部書いてるって事で…」


〈スクールガールストライカーズ・radiochannel・extra!


〈まっほー♪まなだよー♪


天音「なんか始まったわよ」

〈さあ今晩も始まりましたスクールガールストライカーズradiochannel・extra!


〈パーソナリティーはまなとサトちんでお送りするんだよ!


〈よっ! \パチパチパチ!!/


真乃「拍手してますね」


〈では早速、最初のお便りの紹介といくですよ


〈えー、ラジオネーム“月影LOVE”さんからのお便りです


いつみ「誰だよ!」


〈コホン…まなさん、サトカさん、こんばんまっほー♪


〈こんばんまっほー♪


〈突然ですが、お二人に質問です


〈どうぞなんだよ!


〈えー、私にはAさんという親友がいます


〈ほうほう!

〈Aさんは女性でありながら言動や立ち居振る舞いがかっこいい、いわゆるおっぱいの付いたイケメンです


デデーン 杏橋 棗 アウトー


天音「そんな言い回し聞いたことないわよっ!」ビリビリ!!


いつみ「どこで言ってんだよっ!?」ビリビリ!!


〈伊緒ちんみたいな人なんだね!


〈私は、そんなAさんの事を王子様のように思ってきたのですが…


〈最近になってAさんが色気づいてきているのに気づいてしまいました


デデーン 杏橋 東雲 アウトー


天音「月影LOVEって神無木栞の事かいっ!」ビリビリ!!


リョウコ「その話またするんですかっ!?」ビリビリ!!

〈私としては昔のAさんに戻って欲しいのですが、どうしたらいいでしょうか?…との事ですよ


天音「それぐらい自分で決めなさいよ」


〈なかなかデリケートな問題なんだよ


リョウコ「そうかな?」


〈まなの場合、かっこいい伊緒ちんが好きだけど、そうでない伊緒ちんも好きなんだよね~


〈つまり!自分にとって魅力的な面 も、そうじゃない面も全て含めてその人の魅力なんだよ!


いつみ「あれ?意外とまともなアドバイス?」


〈だから月影LOVEさんもAさんの全ての面を好きになるといいんだよ!


〈なるほど…


天音「割と良いこと言うじゃない」

〈それか、いっそのこと押し倒して\ピー/して\ニャーン/して\バキューン/して月影LOVEさんの事しか考えられないようにしちゃえばいいんだよ!


[規制音連発]


デデーン 全員 アウトー


天音「あたしの感心を返しなさいよっ!」ビリビリ!!


真乃「どんな事を言ってるんですかっ!?」ビリビリ!!


いつみ「下ネタかよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「まなちゃんっ!?」ビリビリ!!


〈それはいささか過激では…?


〈そうかな?じゃあ…


〈月影LOVEさんがAさんを\アマネオンステージ!!/しちゃう…とかは?


天音「コラコラコラ!」


デデーン 棗 東雲 アウトー

いつみ「めっちゃ不本意な使い方されてるっ!」ビリビリ!!


リョウコ「規制音として使っちゃダメだよっ!」ビリビリ!!


天音「人のカットインをなんだと思ってるのよ!」


真乃「まあまあ」


〈うーん…それもちょっと…


〈まだダメ?じゃあ…


〈月影LOVEさんがAさんの\モクヒョウカンゼンハカイシマス!!/は?


真乃「ちょっと!?」


〈まあそれぐらいなら…


真乃「よくないですよ!」


デデーン 杏橋 アウトー


天音「よくないから規制音入っちゃってるんでしょうがっ!」ビリビリ!!


いつみ「まあ規制音入れてるだけで大したことは話してない気もするけどね」


リョウコ「さっき押し倒すとか言ってたけど!?」

〈えー、今のを月影LOVEさんの参考にしていただければ幸いです


〈頑張れなんだよ!


いつみ「後半は規制音で何言ってるかわかんなかったけどね」


天音「なんの参考にもならないわね」



〈では次のお便りを読み上げるですよ


〈えー、ラジオネーム“お米食べろ!!”さんからのお便りです


リョウコ「誰!?」


〈まなさん、サトカさん、天音、こんばんまっほー♪


〈こんばんまっほー♪


天音「パーソナリティーじゃないわよ!」


天音「あと呼び捨て!?」


〈えー、僕は境界内でレアダイヤを拾う事を日課にしているのですが…


真乃「あっ、これあからさんですね」

〈レアダイヤ1個の価値を現実の貨幣価値に換算するといくら位になるのでしょうか?


〈あー、考えた事もないんだよ


天音「売りさばく気満々じゃない」


いつみ「まぁ、宝石っぽいし高値で売れそうだよね」


リョウコ「そもそも現実世界に持ち出せるのかな?」


真乃「多分無理ですね」


〈…ときにまなさん、レアガチャ券という物をご存知でしょうか?


〈うん!まな達のメモカを見つけるのに必要なあれだよね!


〈はい、そのレアガチャ券なのですが、1枚300ステラコインの価値があるわけですよ


〈あっ、ちなみに1ステラコインは現実世界での1円と同価値ですのでそれを念頭に入れて聞いてくださいね


〈わかったんだよ!

〈レアガチャ券を1枚使うとオマケでレアダイヤが1個ついてきますよね


〈そうなんだよ!


〈つまりレアガチャ券1枚+レアダイヤ1個=300ステラコイン=300円となるわけですよ


真乃「そうですね」


〈それでですね、レアダイヤ10個をレアガチャ券1枚と交換出来る事を考えるとですね


〈レアダイヤ9個=300ステラコインに換算出来るわけですよ


〈つまり300÷9=33.3333…ですのでレアダイヤ1個の価値は約33ステラコイン…


〈つまり約33円という事になるですよ


〈安い!安いよサトちん!


〈メロンパンなら1つ約66円ですからね


デデーン 棗 アウトー


いつみ「安っ!」ビリビリ!!


天音「そりゃ誕生日に100個単位で貰うわけだわ」

リョウコ「隊長さんは業者か何かなの?ってくらい同じ物ばっかりくれるからね」


真乃「貰った物を一年で使い切るの大変ですよね」


天音「毎日ネイルシール使っても余るわよね」


リョウコ「キーホルダーとか貯まる一方だし」


いつみ「メロンパンとかの食べ物は家族とか友人に配れば消化出来るんだけどなー」


天音「あんたそんな事してたの?」


いつみ「近所の子供から妖怪メロンパンババアって呼ばれるくらいには」


デデーン 杏橋 李野田 東雲 アウトー


天音「どんだけ配って回ってるのよっ!?」ビリビリ!!


真乃「酷いあだ名ですねっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「そういう妖怪いそうだけどさっ!?」ビリビリ!!

いつみ「あっ、もちろんアタシも自分で食べれる分は食べてるからな?」


いつみ「ただどうしても限界ってものがあるし、腐らせるのも勿体ないから配って回ってるんだよ」


天音「冷凍すればいいじゃない」


いつみ「えっ」


真乃「えっ」


リョウコ「えっ」


天音「えっ?」


4人「…」













天音「…えっ?」フフッ


デデーン 杏橋 アウトー


天音「あたし変な事言ったっ!?」ビリビリ!!

いつみ「いや、家の冷凍庫に入りきる量じゃないから困ってるんだよ」


真乃「朝昼晩三食パンという日もザラですよね」


いつみ「そうそう」


リョウコ「他の食べ物が入らなくなっちゃうからチームハウスの冷凍庫の冷凍室に入れるわけにもいかないしね」


天音「えっ?あんた達、専用の冷凍ストッカー買ってないの?」


真乃「冷凍ストッカー?」


天音「冷凍専用のデカいクーラーボックスみたいなやつよ」


リョウコ「お肉屋さんとかにあるやつ?」


天音「そうそう、それの200lくらいのやつを貯金して買ったのよ」


デデーン 棗 アウトー


いつみ「猟師かっ!」ビリビリ!!


リョウコ「誕生日プレゼントを貰って舞い上がっちゃったんだね」

天音「まぁ、冷凍したところで減る量が増えるわけじゃないから貯まる一方だけどね」


真乃「だろうね」


天音「三年前のメロンパンとかまだあると思うわ」


リョウコ「それはさすがに捨てよう!?」


〈…というわけですのでレアダイヤを売るくらいなら、普通にアルバイトでもした方がいいかと


〈“お米食べろ!!”さん、参考になったかなー?


〈ではそろそろお別れのお時間ですよ


〈最後にこちらをお聴きください


〈ミュージックスタートなんだよ!


〈~♪


いつみ「卒業式とかでよく歌うやつじゃん」

〈~♪


天音「これ聴くとちょっと切ない気持ちになるのよね…」


ほたる&夕依「…」ドアガチャ


4人「!?」ビクッ!?


[マイクを持った賢宮ほたる・千年夕依が登場]


ほたる「…」


夕依「…」


〈~♪


ほたる「あーおーげばー とおーとしー♪」


夕依「わーがーしのー おーんー♪」カポッ


[夕依のマイクの中から三色団子]


デデーン 全員 アウトー


天音「その和菓子じゃないわよっ!」ビリビリ!!


真乃「我が師ですよっ!」ビリビリ!!


いつみ「なに仕込んでんだよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「そのマイクとお団子わざわざ作ってきたのっ!?」ビリビリ!!

上記の就寝場所は当直室ではなく宿直室の誤りでした

その他の誤字脱字と合わせてお詫び申し上げます

ほたる「…いまーこそー わかーれめー♪」


夕依「んんー んんーんー♪」モグモグ


天音「歌い切ったわよ」


いつみ「一人団子食ってるけどな」


ほたる「…はいっ!ご静聴ありがとうございました!」ペコリ


夕依「んんんんーんんんんんん!」ペコリ


リョウコ「多分ありがとうございましたって言ってるんだろうけど、食べてから喋ろう!?」


夕依「んっ…今ので今日の訓練工程は終わりですので、後はゆっくりお眠りくださいね」


夕依「では失礼いたします」ドアガチャ


ほたる「おやすみなさーい!」ドアガチャ


[ほたる&夕依退室]


真乃「…だそうですが」


天音「信じて良いのかわからないわよね」


いつみ「日付が変わったら来るとか?」

リョウコ「でも起きててもしょうがないし寝るしかないよね」


天音「まぁ、そうなんだけど」


いつみ「じゃあ寝ますか」


真乃「ですね」


4人「おやすみなさーい…」


[全員就寝]


~現在PM9:40~


…………………
………………
……………
…………
………
……















[翌朝]

~現在AM7:30~


4人「Zzz…」グースカピー…


[まだ寝ている4人]


夕依「…」ドアガチャ


若月チカ「…」ドアガチャ


[ボストンバッグを持った夕依&チカがこっそり入室]

4人「Zzz…」グースカピー…


チカ「…」スッ スッ スッ


[4人の布団を囲むようにドラゴン花火を設置していくチカ]


夕依「…」グググッ…


天音「Zzz…モガッ…Zzz…」グイッ


[天音の口に芋羊羹をねじ込む夕依]


チカ「終わったよー…」ヒソヒソ


夕依「こちらも準備完了いたしましたー…」ヒソヒソ


チカ「…じゃあ着火まで5…」ヒソヒソ


チカ「4…」


チカ「3…」


チカ「2…」


チカ「1…」


チカ「着火っ!」カチッ ジュッ!


シュワーーーーーーーーーー!!!!!!


いつみ「Zzz…んー…?」ボンヤリ


真乃「Zzz…んんっ…?」ボンヤリ


リョウコ「Zzz…もう食べられないよ悠水ぃ…んっ…?」ボンヤリ


天音「Zzz…モガッ…モガガ…?」ボンヤリ

3人「熱っっっっっ!?」ジュッ!


天音「ンンンンン!?」ジュッ!


[ドラゴン花火から出る大量の火花が4人を襲う]


リョウコ「何これっ!?何これっ!?」ガバッ!


真乃「えっ!?何っ!?なんですかこれっ!?」ガバッ!


いつみ「なんだよこれっ!?」ガバッ!
 

天音「ンンンンン!?」モグモグ!


デデーン 李野田 棗 東雲 アウトー


真乃「なんでっ!?」ビリビリ!!


いつみ「なに食ってんだよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「どういう状況っ!?」ビリビリ!!


天音「…んっ、なにこれ!?」ゴクン


いつみ「こっちが聞きたいわ!」


リョウコ「ちょっとこれなに花火!?」


真乃「これどうしたらいいんですか!?」


天音「熱っ!?」ジュッ!

夕依「皆さんおはようございます」ペコリ


チカ「おっはよー!」


[夕依とチカは廊下に退避済み(宿直室のドアは開いたまま)]


リョウコ「おはようじゃないよっ!?」ジュッ!


天音「あんた達なにやらかしてんのよ!?」ジュッ!


チカ「モーニング花火だよ!」


真乃「モーニング花火!?」ジュッ!


いつみ「これまだ消えないのかよ!?」ジュッ!


チカ「あと三分ぐらいしたら消えるはず!…多分!」


天音「長いわね!?」ジュッ!


真乃「多分って!?」ジュッ!


[宿直室を走り回る4人]


ワー キャー ジュッ! アツッ! ドタバタ ジュッ!


…………………
………………
……………
…………
………
……

[五分後]


4人「ハアハア…!」ゼエゼエ


[ドラゴン花火鎮火]


いつみ「長いわ…!」ゼエゼエ


天音「どんな材料使ってんのよ…!」ゼエゼエ


真乃「部屋中焦げ痕だらけですよ…!」ゼエゼエ


リョウコ「もうただの火事だよ…!」ゼエゼエ


チカ「でも綺麗だったよね?」


天音「そんな余裕無いわよ…!」ゼエゼエ


夕依「天音さん、モーニング芋羊羹はいかがでしたでしょうか?」


天音「美味しかったわよ!!!」


デデーン 棗 東雲 アウトー


真乃「即答っ!?」ビリビリ!!


いつみ「その余裕はあるんかいっ!」ビリビリ!!


リョウコ「声張り過ぎっ!」ビリビリ!!

夕依「喜んでいただけたようでなによりです」クスッ


夕依「…では後ほどティエラ先生がいらっしゃるので、今のうちに身支度を済ませておいてくださいね」ペコリ


夕依「それでは失礼いたします」ドアガチャ


チカ「バイバーイ!」ドアガチャ


[夕依&チカ退室]


4人「…」グッタリ


天音「…ハァ…」


いつみ「朝からキツいなぁ…」


真乃「今何時なんでしょうね…」


リョウコ「時計とか無いからね…」


ティエラ「おはようございまーす」ドアガチャ


ティエラ「皆さん昨日はよく眠れましたかーって焦げ臭っ!?」


ティエラ「えっ!?この惨状は一体何事ですか!?」


真乃「端的に言えば火事です」


ティエラ「何があったんですか!?」

ティエラ「皆さん怪我とかしたりしてないですよね!?」


天音「そこまでヤワじゃないわよ」


真乃「まぁ、エテルノではこの程度で怪我したりしないよね」


いつみ「めっちゃ熱かったけどな」


リョウコ「むしろ私達より部屋の方が大変だよね」


真乃「こういう場合の修繕費って時空管理局の経費では賄えないですよね?」


ティエラ「…あ”っ!」

ティエラ「布団は買い換えとして…うわっ…畳も酷い有り様ですね…」ブツブツ


ティエラ「ふすまも焦げ痕だらけですし…他の家具にも焦げ痕が…」ブツブツ


ティエラ「壁紙も新しく貼り直すとして…ああ…修繕費が…」ブツブツ


ティエラ「…いっそ全面的にリフォームしてしまった方が安上がりでしょうか…」ブツブツ


天音「ご愁傷様」


リョウコ「部屋中まんべんなく被害があるからね」


いつみ「こりゃ、降神三姉妹も外でキャンプするわけだわ」


真乃「…まさかとは思いますが、ハナからリフォーム目的だったりしませんよね?」


いつみ「まさかぁ」


リョウコ「さすがにそこまでは…」

天音「あの降神あからにそんな悪知恵が働くとでも?」


真乃「天音の言い方は悪いけど…まぁそうだね」


いつみ「どっちかって言うとアザーズにもチームハウスに入って欲しい誰かの差し金かな」


リョウコ「もしそうだとしたら理由は微笑ましいけどやり方が過激すぎるよ!」


ティエラ「あー…、とりあえず訓練も残りわずかですので、そちらを進めるとしましょうか…」


ティエラ「体育館で朝礼がありますので、そちらに向かいましょう」

[廊下に出る4人とティエラ]


~廊下~


~現在AM7:40~


真乃「訓練終了まで残り四十分ですか…」


リョウコ「いよいよここまで来たって感じだね」


天音「禄に授業も受けてないけどね」


いつみ「まぁ、本家も割とそういう感じだからね」


















モルガナ「…あら、皆さんおはようございます」フワフワ


天音「げっ…」


[廊下に浮いているモルガナと遭遇]


モルガナ「まるで厄介者にでも会ったようなリアクションですね」


天音「実際厄介者じゃない」


リョウコ「天音ちゃん失礼だよ!?」


モルガナ「いえいえ、私が信用できないのは当然の事ですので構いませんよ」

真乃「うちの天音が失礼な態度をとって申し訳ありません…」ペコリ


いつみ「このツンデレには後できつく言い聞かせときますので…」ペコリ


天音「ツンデレじゃないわよ!」


天音「っていうかあんた達あたしのなんなのよ!?」


デデーン 東雲 アウトー


リョウコ「両親と反抗期の娘みたいだよっ!」ビリビリ!!


モルガナ「ふふっ、随分と仲がよろしいようで」


天音「…で?何の用よ?」


モルガナ「今朝の宿直室での一件について謝罪をしようかと思いまして」


いつみ「あんたの差し金かい!」


ティエラ「あんまり無茶されると困りますよ!」

モルガナ「降神三姉妹にもチームハウスで暮らしてもらいたかったので、和菓子と花火のお二人に─」


リョウコ「和菓子と花火って」


モルガナ「“少しの間、宿直室を使えなくなるようにしてもらえませんか?”」


モルガナ「─とお願いしただけなのに、まさかあんな大惨事になるとは予想外でした」


モルガナ「ご迷惑おかけしてすみませんね」


天音「本当よ…」


モルガナ「それと棗いつみさん」


いつみ「えっ?」


モルガナ「ヌメヌメしたもののお味はいかがでしたか?」


いつみ「あれもお前の差し金か!」


モルガナ「あら、お口に合いませんでしたか?」

いつみ「合う合わないとかいう問題じゃないんだよ!」


いつみ「あれは口に入れていいものじゃないんだよ!」


モルガナ「それは申し訳ありません」


モルガナ「とあるチャンネルでは高級珍味として珍重されていたものでしたので…」


いつみ「あっ、そうなの?」


モルガナ「まぁ嘘ですけど」


いつみ「てめぇこの野郎!」


デデーン 杏橋 李野田 東雲 アウトー


天音「からかわれてるわねっ!」ビリビリ!!


真乃「落ち着いてくださいっ!」ビリビリ!!


リョウコ「女の子が“てめぇ”なんて言っちゃダメだよっ!?」


モルガナ「まあまあ、身体に実害はありませんので安心してください」


いつみ「そこじゃないんだよ!」

モルガナ「それから杏橋天音さん」


天音「なによ」


モルガナ「今回の訓練はあなたの…いえ、これを今言うのは無粋というものですね」クスッ


天音「気になるから言いなさいよ!」


モルガナ「では訓練も残りわずかですが最後まで気を抜かないように」


天音「ちょっと!?」


モルガナ「では失礼いたします」スゥー


[モルガナ消失]


天音「言ってから消えなさいよ!」


デデーン 棗 アウトー


いつみ「自分から振っといて全無視ってっ!」ビリビリ!!


真乃「最後、何を言う気だったんですかね」


リョウコ「今回の訓練が天音ちゃんの…までは聞こえたけど」


天音「どうせ禄な事じゃないんでしょうけどああ言われると気になるわね…」

ティエラ「…えー、ではモルガナさんも居なくなったところで改めて体育館へ向かいましょうか」


天音「そういえばそうだったわね」


………………
……………
…………
………
……
















~体育館~


~現在AM7:50~


[体育館のステージ前に並ぶ4人とティエラ]


いつみ「朝礼なのに誰も居ない件についてどう思うよ?」


天音「揃いも揃って寝坊してるんじゃないでしょうね?」


[体育館に誰も居ない]


ティエラ「あの、そろそろ始まりますので少々お待ちを…」


真乃「始まるって…何ですかね?」


リョウコ「さぁ…?」
















〈~♪


4人「あっ」


[スピーカーからラジオ体操の音楽]

いつみ「…おっ?」


椿芽ハヅキ二穂あおいフェイあから「…」ゾロゾロゾロ


[舞台袖からジャージ姿の斬撃組がステージに登場]


天音「また濃いのが来たわね」


真乃「斬撃組の皆さんですね」


リョウコ「なんでみんな真顔なの?」


[ステージに並ぶ斬撃組]


〈~腕を前から上に挙げてー!大きく背伸びの運動ー!♪


リョウコ「この声って…」


[ナレーションがオディール]


〈あそーれっ!いっち!にーっ!さん!すぃー!


斬撃組「…」スッ スッ スッ


デデーン 杏橋 李野田 アウトー


天音「うるさっ!」ビリビリ!!


真乃「ナレーションの主張が強すぎますっ!」ビリビリ!!


〈にー!にー!さん!すぃー!


斬撃組「…」スッ スッ スッ

天音「あんた達よく平然と出来るわね」


斬撃組「…」スッ スッ スッ


天音「しっかし普通にラジオ体操やってるわね…」


いつみ「これアタシ達もやった方がいいのかな?」


リョウコ「えっ、やらないの?」スッ スッ スッ


いつみ「何で体操やってるんですか」


天音「少しは警戒心を持ちなさいよ」


真乃「とりあえず様子を見てからにしませんか?」


リョウコ「みんな厳しくない?」


〈~次は大きく腕を回してー!ぐいーん!♪


椿芽「フッ」


天音「あいつ笑ったわよ」


[堪えられなかった椿芽]

[三分後]


〈~深く息を吸ってー!はいてー!♪


斬撃組「…」スゥー ハァー


天音「もう終わっちゃうけど」


真乃「特に変わったところはなかったね」


リョウコ「普通にっ、はぁー、ラジオ体操をやってただけだったね」スゥー ハァー


いつみ「アタシ達は何を見せられてるんだろうな」


〈~よーし!お疲れっしたー!♪…


[ラジオ体操の音楽が終了]


天音「何がしたいのよ」


〈~♪


[ラジオ体操の音楽が再開」


いつみ「エンドレスなの!?」


〈~続けてストライカーの運動ー!♪


4人「!?」

〈~右手を上に挙げてー!軽くジャンプ!♪


斬撃組「天音オンステージ!」ピョン!


デデーン 全員 アウトー


天音「あたしのカットインを酷使しすぎよっ!」ビリビリ!!


真乃「ストライカーの運動ってっ!」ビリビリ!!


いつみ「こういう事かよっ!」


リョウコ「天音ちゃんいじられすぎっ!」ビリビリ!!


〈~右手を上に挙げてー!軽くジャンプ!♪


斬撃組「天音オンステージ!」ピョン!


天音「もういいわよ!」


椿芽「フフッ」


天音「笑ってんじゃないわよ!!!」


デデーン 東雲 アウトー


リョウコ「椿芽ちゃん我慢してっ!?」ビリビリ!!


椿芽「ふっ…すみません…」プルプル


〈~左手を開いて指を下に向けー!捻るように前に突き出す!♪

斬撃組「ひなちゃんスペシャルあたーっく!」ビシッ!


天音「あー、見たことあるわ」


リョウコ「ひなちゃんスペシャルあたーっく!」ビシッ!


天音「何やってんの?」


リョウコ「このポーズやってみたかったんだよね!」


天音「家でやりなさい家で」


いつみ「天音オンステージ!」ピョン!


天音「何やってんの!?」


いつみ「アタシも前々からこれやってみたくて…」


天音「それ絶っ対嘘でしょ」


いつみ「バレたか」


天音「こいつ…」


〈~右手を腰の位置まで下ろしてー!左斜め上に一気に挙げるー!♪


斬撃組「末葉神影流…贄の太刀!」シュバッ!


真乃「そのポーズだと太刀というより手刀ですよね」


天音「剣術要素皆無よね」

〈~右手を腰の位置まで下ろしてー!左斜め上に一気に挙げるー!♪


斬撃組「美山流奥義、花椿の舞!」シュバッ!


天音「さっきと同じ動きじゃない」


〈~右手を腰の位置まで下ろしてー!左斜め上に一気に挙げるー!♪


斬撃組「斬…!滅…!」シュバッ!


天音「だからさっきと同じじゃない!」


いつみ「バリエーション少なっ!」


真乃「斬撃組の皆さんこのポーズ好きですね」


リョウコ「必殺技ポーズだからね」


〈~右手を腰の位置まで下ろしてー!左斜め上に一気に挙げるー!♪


斬撃組「こっちの番だね!そりゃ!」シュバッ!


デデーン 全員 アウトー

天音「必殺技が“そりゃ!”ってっ!」ビリビリ!!


真乃「ポーズは決まってるのにっ!」ビリビリ!!


いつみ「この流れで出すなよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「他の人と比べると適当に見えちゃうよねっ!」ビリビリ!!


〈~最後は澄原式深呼吸ー!♪



斬撃組「すぅー…」スゥー


斬撃組「ほぉー…」ハァー


天音「ほぉー…って」


いつみ「吸った分出てなくない?」


〈~以上ー!お疲れっしたー!♪…


斬撃組「…」ペコリ


[ラジオ体操終了]


椿芽ハヅキ二穂フェイあから「…」タッタッタッタッ


[あおい以外退場]


あおい「…よし!では、これより朝礼を始める!」


天音「今の体操はなんだったのよ!?」


あおい「ただの余興だ!」

真乃「声を荒げてまで言う事じゃないですよね」


あおい「…さて、今朝をもって君達もストライカーの一員として戦場へと向かうわけだが…」


リョウコ「いきなり前線ですか!?」


いつみ「碌に訓練や授業も受けてないのに!?」


あおい「ストライカーとして戦う以上、様々な危険や困難に立ち向かわなければならない事もあるだろう」


天音「…そうね」


あおい「…だが、そんな時にはこの事を思いだしてもらいたい」















あおい「“どんな困難や危険もこの訓練よりはマシだ”!と!」


デデーン 全員 アウトー

天音「そうでしょうよっ!」ビリビリ!!


真乃「そうでしょうねっ!」ビリビリ!!


いつみ「そうだろうよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「そう思うよっ!」ビリビリ!!


あおい「以上をもって朝礼を終わりにする!解散!」タッタッタッタッ


[あおい退場]


いつみ「朝礼短っ」


天音「ラジオ体操の方が長かったじゃない!」


ティエラ「いやー、いい話でしたね」


真乃「そうですか?」


ティエラ「では、訓練もまもなく終わりですので校門へと向かいましょう」


リョウコ「あー、やっとだよー…」


ティエラ「行きますよー」ガラララ


4人「はーい」


[体育館を出て校門へと向かう4人とティエラ]

~校門へと向かう道~


~現在AM8:05~


天音「…んー、いい天気ね」ノビッ


[歩きながら両手を上に伸ばす天音]


いつみ「昨日の朝から今までずっと室内だったからなぁー…っと」ググッ


[歩きながら両手を頭の後ろで組むいつみ」


リョウコ「朝日が目にしみるよねー」


真乃「ちょっと眩しいですね」


[訓練終了も近づきほんわかムードの4人]


天音「さっさと帰ってシャワー浴びたい…ん?」











モニカ「…おっ、グッモ~ニ~ン諸君~」


[夜ふかしウェアのモニカに遭遇]


リョウコ「うわぁ」


モニカ「“うわぁ”とはなんだね“うわぁ”とは」


リョウコ「だってモニカさん絶対面倒くさい事になるじゃないですか」

モニカ「言うねぇ」バサバサ!!


いつみ「あと頭に鳥止まってますよ」


[モニカの頭の上にサヨナキドリ]


天音「いじると面倒くさい事になるから、そういうのは見て見ぬ振りしなさいよ」


真乃「無視できる大きさじゃないけどね」


モニカ「あ~、この鳥大きくて可愛いよね~」バサバサ!!


[羽ばたくサヨナキドリ]


リョウコ「いや、可愛いですけど…」


モニカ「これ着地の度にめっちゃ頭に爪食い込むけどね」バサバサ!!


モニカ「痛たたた」バサバサ!!


天音「…で、何の用よ?」


モニカ「いや、訓練ももうちょっとで終わりでしょ?」バサバサ!!


モニカ「だからもう少し傷跡を残していこうかなって思ってさ~」バサバサ!!

モニカ「痛たたた」バサバサ!!


天音「そのままだとあんたの頭に傷跡が残っちゃうわよ?」


真乃「それに傷跡を残さなくてももう充分だと思いますけど?」


リョウコ「昨日やりたい放題やってましたよね?」


いつみ「声も聞き飽きるほど聞いたから充分だよね」


天音「あたしもこいつらと同意見だからもう帰ってもらえる?」


モニカ「君達は遠慮という言葉を知らないのかな?」バサバサ!!


モニカ「まぁ、そう言うと思って助っ人を用意させてもらっ」バサバサバサバサ!!


モニカ「痛だだだだだ!」バサバサバサバサ!!


[モニカの頭を爪で掴んだまま羽ばたくサヨナキドリ]


デデーン 全員 アウトー

天音「その鳥もう降ろしなさいよっ!」ビリビリ!!


真乃「痛いなら降ろしましょうっ!?」ビリビリ!!


いつみ「獲物扱いされてますよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「懐かれてないのっ!?」ビリビリ!!


モニカ「痛っ!ちょっ!ゴメンて!」バサバサ!!


モニカ「しっ!しっ!」バササー!!


[どこかへ飛び立つサヨナキドリ]


モニカ「…え~、では改めて…」


リョウコ「助っ人って言ってたよね…?」


いつみ「嫌な予感しかしない…」


モニカ「ではでは助っ人カモ~ン」
















悠水「呼ばれて飛び出てシルブプレーッ!」ガサガサ!!


[生け垣から白スクを着た悠水登場]


デデーン 全員 アウトー

天音「またあんたかいっ!」ビリビリ!!


真乃「どこから出てきてるんですかっ!?」ビリビリ!!


いつみ「何で白スクっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「朝から悠水はキツいってっ!」ビリビリ!!


悠水「誰が朝食べる豚骨ラーメンか!」


リョウコ「そんな事言ってないよ!」


リョウコ「っていうか豚骨ラーメンの方がまだあっさりだよ!」


悠水「なんだとこの野郎!」


リョウコ「野郎じゃないよ!」


デデーン 杏橋 李野田 棗 アウトー

天音「喧嘩してんじゃないわよっ!」ビリビリ!!


真乃「親友ですよねっ!?」ビリビリ!!


いつみ「親友だからこそかもしれないですけどっ!」ビリビリ!!


天音「だいたい朝から豚骨ラーメン食べないから!」


モニカ「あ~、人によっては食べるんじゃないかな~」


悠水「博多っ子なら朝からばり食べるっちゃかとうよ!」


天音「適当に方言を言ってると福岡県民から明太子でぶん殴られるわよ?」


リョウコ「…で?朝からどんなくだらない事しようっていうの?」イライラ


悠水「今朝は随分と喧嘩腰だね!?」


悠水「…えー、では朝から胃もたれ必至!こってりネタいきまーす」


リョウコ「キツいの自覚してるじゃん!」

悠水「モニカさん!音楽チェケラ!」


モニカ「OKサジ~マ!」ガサガサ スッ


いつみ「急に外人みたいなテンションに!?」


天音「外人よ」


[生け垣からラジカセを取り出すモニカ]


悠水「…それではお聞きください」


悠水「沙島悠水feat.モニカ・ブルーアッシュでメロンパンサーキュレーション…!」


モニカ「ミュージック~スタート!」ポチッ


ラジカセ〈~♪


悠水「でもそんなーんじゃダーメ!!!♪」


モニカ「YES!!!」


悠水「でもそんなーんじゃほーら!!!♪」


モニカ「OH!!!」


悠水「メロンーはパンするよー!!!♪もーっともーっと!!!♪」


モニカ「FU↑FU↑FU↑FU↑!!!」


デデーン 全員 アウトー

天音「うるさいわよっ!」ビリビリ!!


真乃「合いの手っ!」ビリビリ!!


いつみ「メロンはパンするって何だよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「二人ともウザいよっ!」ビリビリ!!


〈~♪


悠水「もう食べ飽きたメロンパンなら♪」


悠水「これからは冷凍すればいいやって♪」


悠水「冷凍庫、押し込んだ、あれっ?やっばこれ入らなくない?♪」


デデーン 全員 アウトー


天音「それ昨日した会話っ!」ビリビリ!!


真乃「聞いてたんですかっ!?」ビリビリ!!


いつみ「わざわざリズムに乗せてっ!」ビリビリ!!


リョウコ「バカじゃないのっ!?」ビリビリ!!

モニカ「フワフワな~メロンパン♪」


悠水「冷凍してカチコチに凍っちゃたけど♪」


モニカ「フワフワな~メロンパン♪」


悠水「トースターで温めてもう一度フワフワになる~♪」


悠水「隊ー長さん、ありがとうー♪」


モニカ「若干ー迷惑でもー♪」


悠水「大量のメロンパンー♪」


モニカ「いただきまーす♪」


デデーン 全員 アウトー


天音「迷惑ってっ!」ビリビリ!!


真乃「若干そうですけどもっ!」ビリビリ!!


いつみ「余りまくってるけどもっ!」ビリビリ!!


リョウコ「もう少しオブラートに包もうよっ!」ビリビリ!!

悠水「でもそんなーんじゃダーメ!!!♪」


モニカ「YEAH!!!」


悠水「でもそんなーんじゃほーら!!!♪」


モニカ「FUUUUUU!!!」


悠水「メロンパンは貯まるよー!!!♪ずーっとずーっと!!!♪」


モニカ「BRAKE DOWN!!!」


デデーン 全員 アウトー


天音「勢いっ!」ビリビリ!!


真乃「もう何なんですかっ!」ビリビリ!!


いつみ「テンションっ!」ビリビリ!!


リョウコ「何もかもウザすぎるよっ!」ビリビリ!!


悠水「えー、では最後に謎かけを一つ…」


リョウコ「もういいよ!」


天音「どんなメンタルしてんのよ!」

悠水「えー、私、沙島悠水とかけましてー」


モニカ「かけましてー?」


悠水「お花見を楽しみにしていた、ゆかこ先生とときます」


モニカ「そのこころは?」


悠水「どちらも“ようき”(陽気・酔う気)でしょう!」


モニカ「よっ!」パチパチパチ!!


悠水「ジャスティス!!!」ガサガサ!!


[生け垣に飛び込み去る悠水]


デデーン 全員 アウトー


天音「無駄に上手い事言ってんじゃないわよっ!」ビリビリ!!


真乃「何でまた生け垣にっ!?」ビリビリ!!


いつみ「いつか怪我するよっ!?」ビリビリ!!


リョウコ「最後までバカじゃないのっ!?」ビリビリ!!


モニカ「いや本当、あの人なんなんだろうね?」


真乃「モニカさんも大概ですよ?」

モニカ「じゃあそろそろ私もドロンさしてもらうね~」


いつみ「ノエルさんかよ」


モニカ「それじゃみんな、お疲レイジング・ペティカ~」タタタッ


[校舎の方へ走り去るモニカ]


天音「お疲レイジング・ペティカって…」


リョウコ「長い上に語呂が悪いよね」


ティエラ「…ではモニカさんも居なくなったことですし、改めて校門へと向かいましょうか」


ティエラ「あと、今のでちょっと時間が押してしまったので校門まで走って行きますから」ダダダッ!!


[校門へと走るティエラ(全力ダッシュ)]


リョウコ「ええっ!?」


天音「急に!?」


真乃「時間くらい管理してくださいよ!?」


いつみ「うわっ、先生ガチ走りじゃん!?」

天音「とにかく追いかけるわよ!」ダッ!


真乃「そうだね!」ダッ!


いつみ「仕方ないなぁ!」ダッ!


リョウコ「先生大人げないよ!」ダッ!


[ティエラを追いかける4人]




















~エテルノ校門前~


~現在AM8:15~


天音「ハァハァ…」ゼェゼェ


いつみ「朝っぱらから…全力ダッシュとか…」ゼェゼェ


真乃「キツ過ぎ…ますよ…」ゼェゼェ


リョウコ「寝起きに…走り回ったばっかりなのに…」ゼェゼェ


[全力で走ってきた4人]


天音「そのくせ…あいつはまだ着いてないし…」ゼェゼェ

















ティエラ「…ハァ…ハァ…」ヨロヨロ


[4人の50m後ろでふらつくティエラ]


いつみ「遅っ…」ゼェゼェ

ティエラ「皆さ~ん…待って…ください…」ヨロヨロ


天音「はぁー…待ってるから早くきなさいよ」


リョウコ「かなり早い段階で抜かれてたから、あれっ?って思ったよね」


真乃「何がしたいんですかね」


ティエラ「…はぁー…はぁー…」ヨロヨロ


いつみ「もうちょっとだから頑張ってくださーい」


ティエラ「はぁー…」ピタッ


[膝に手をついて立ち止まるティエラ]


デデーン 杏橋 アウトー


天音「こっち着いてから休みなさいよっ!」ビリビリ!!


ティエラ「はぁー…はぁー…」グッタリ

~現在AM8:18~


天音「ほら時間ないから早く!」


リョウコ「もう訓練終わっちゃいますよ!?」


ティエラ「すみません…もう…動けません…」ゼェゼェ


いつみ「あぁもう!しょうがないなぁ!」ダッ!


[ティエラに駆け寄るいつみ]


いつみ「ほら肩に掴まってください!」ガシッ


ティエラ「すみません…」ヨロヨロ


~現在AM8:19~


真乃「あと一分切りましたよ!」


いつみ「よいしょ!」ダッ!


ティエラ「ちょっ!早いです!足引きずって痛い痛い痛たたたた!」ズリズリ


[ティエラを引きずりつつ走るいつみ」


デデーン 杏橋 東雲 アウトー


天音「我慢しなさいよっ!」ビリビリ!!


リョウコ「もー、最後の最後までっ!」ビリビリ!!

いつみ「よーしゴール!」ダッ!


ティエラ「痛っ!」ズリッ!


[いつみと共にティエラも校門前に到着]


~現在AM8:20~


[訓練終了!]


ティエラ「はぁー…はぁー…」ゼェゼェ


天音「ほら、訓練終わったからさっさと締めなさいよ」


リョウコ「ちょっと待ってあげよう!?」


真乃「もうゆっくり休んでもらっても構いませんから…」


ティエラ「すみません…」ゼェゼェ
















[三分後]


ティエラ「はぁー…はぁー…」ゼェゼェ


いつみ「ふふっ、長くないですか?」

[更に三分後]


ティエラ「ご迷惑おかけしました…」


天音「本当よ」


ティエラ「えー、では本日午前8:20をもちまして訓練の終了を宣言させていただきます!」


真乃「だいぶオーバーランしましたけどね」


ティエラ「皆さんお疲れ様でした!」


4人「お疲れ様でーす…」


ティエラ「…」


4人「…」


ティエラ「…?」


4人「…?」


ティエラ「…あの、何か?」


リョウコ「えっ?」


真乃「今ので終わりですか?」


ティエラ「そうですけど?」


いつみ「そんなあっさり!?」


天音「普通もうちょっと何かあるでしょ!?」


ティエラ「そう言われても…」












モルガナ「では私から一言よろしいでしょうか?」スゥー

[上空からモルガナ登場]


モルガナ「まずは皆さん、訓練終了おめでとうございます」


リョウコ「あ、ありがとうございます?」


モルガナ「では、この訓練の本当の目的について説明させてもらいますね」


真乃「本当の目的…ですか?」


ティエラ「えっ、何の事ですか!?」


モルガナ「この訓練はEXRの精神汚染に耐えうる精神力を培うもの…という名目で行われていました」


ティエラ「…ええ、そうですが…」


モルガナ「ですが、本当の目的は…杏橋天音さん、あなたにEXRを扱える精神力があるかどうかのテストだったのですよ」


天音「はぁ…?」


ティエラ「…待ってください!訓練を受けた皆さんは、私が適当に決めた4人で…」

モルガナ「そう思うようにあなたの深層心理に暗示をかけさせてもらいました」


いつみ「怖っ!?」


真乃「洗脳か催眠術の類ですか!?」


モルガナ「いえ、この方の私室の目につく場所に果物を置いただけですよ」


ティエラ「あれあなたの仕業だったんですか!?」


ティエラ「どうりで最近、アンズやスモモやナツメをよく目にするなー、とは思いましたが…」


天音「ただのサブリミナル効果じゃない!」


いつみ「良く上手い事いきましたね!?」


真乃「先生の思考回路単純すぎませんか!?」


リョウコ「…って、私は!?」


モルガナ「それでしたら線香の箱を置きまして…」


リョウコ「それ青雲!東雲じゃないよ!」

リョウコ「先生も先生でなんで私を連想しちゃうんですか!?」


ティエラ「さぁ…?」


モルガナ「そして、なぜそんな事をしたかの理由についてですが…」


モルガナ「まぁ、言葉で説明するよりこちらを見せた方が早いですね」スッ


天音「…っ!これって!」


[最果てのプレリュード+1]


真乃「天音のEXR!?」


いつみ「しかも覚醒済み!?」


リョウコ「これどうしたんですか!?」


モルガナ「こちらは隊長さんから預かったものなのですが…」


モルガナ「現在の杏橋天音さんにこちらを扱える精神力が備わっているか心配だったようでして」クスッ


天音「あいつ…」ウルッ


いつみ「…あれっ?これアタシ達関係なくない?」

モルガナ「いえいえ、より杏橋天音さんの素の部分を見るため…」


モルガナ「特に親しい親友である李野田真乃さんと…」


モルガナ「本音を言い合える良き仲間である棗いつみさんの存在は不可欠でしたので」


リョウコ「…あれっ?私は…?」


モルガナ「そして出来るだけ三人の関係や役割を破綻させない為…」


モルガナ「最もキャラの薄い東雲リョウコさんにも訓練に参加していただく事になりました」


リョウコ「えーえー!どうせ私は普通ですよ!」


モルガナ「文句でしたら、あなたを選んだ隊長さんにどうぞ申しつけください」


リョウコ「それは言いづらい!」


天音「なんか、あたしの為に巻き込まれたみたいで悪いわね」

いつみ「しかし、この訓練が全て天音の為とはなぁー」


真乃「…それで結局、天音にEXRを扱える精神力はあるのでしょうか?」


モルガナ「私が見る分には問題はないかと思われます」


モルガナ「元々精神力が強かったのに加え…」


モルガナ「今回の訓練で秘密や恥を明かした事により、さらに強い精神力が培われたようですし」


リョウコ「猫相手に赤ちゃん言葉とかだね」


天音「今なら、それが何か?って感じだわ」


モルガナ「後は杏橋天音さん…あなたの覚悟次第という事です」


天音「…そう」


真乃「天音…」


天音「…覚悟ならとっくの昔に出来てるわ」


天音「それに…このあたしにEXRが扱えないとでも?」

いつみ「頼りにしてるよ…リーダー!」


天音「好きなだけ頼るといいわ!」


リョウコ「ふふっ、なんだかかっこいいね!天音ちゃん!」


天音「はっ!当然でしょ?」
















天音「あたしを誰だと思ってるのよ!」フフン!!















真乃「…ちなみにこのEXR+1の生成にかかったコストは…?」


ティエラ「EXチャージのみで獲得したら18万ステラコインは必要ですよね」


モルガナ「ああ、それでしたら隊長曰わく…」


モルガナ「“モニカに引いてもらったらレアガチャ券二枚で出来た”だそうです」


リョウコ「モニカさん強運すぎません!?」


いつみ「って言うか有り難み少なっ」


天音「台無しじゃない!!!」


END

悠水「ちょっと待ったー!」


4人&ティエラ「!?」


[悠水(白スク[破])登場]


いつみ「服!」


天音「ボロッボロじゃない!」


悠水「そこの方々、何かお忘れではございませんか?」


リョウコ「えっ!?いや、特には…」


悠水「はい!天音ちゃん!何を忘れてるでしょうか!?」


天音「はぁっ!?えーっと…」


悠水「そうです!私達が笑わせた回数の順位発表です!」


天音「聞いておいて何で自分で言っちゃうのよ!」


ティエラ「あー、すっかり忘れてましたねー」


天音「あんた主催者でしょ!?」


いつみ「一番笑わせたチームにはメイプルスターのお食事券だっけ?」


真乃「そういえばそんな事も言ってましたね」

リョウコ「それで結局、順位はどうだったの、悠水?」


悠水「実は私もまだ知らないんだよね~」


悠水「…という事でモニカさん!結果発表をお願いします!」


校内放送〈あ~、そっち行くの面倒くさいから、このまま発表するよ~


天音「最後くらいちゃんとしなさいよ!」


〈それじゃ、笑わせた回数が少なかったチームから発表していくよ~


〈ダララララララ…


いつみ「自分の声でドラムロールやってるよ…」


〈あっ、これから集計するから、ちょっち待ってね~


天音「もうなんなのよ!」


真乃「適当すぎますよ!」


※集計してきますので少々お待ちください

〈集計終わったよ~


天音「随分と時間かかったわね」


〈24時間分を見返してたからね~


真乃「始めからカウントしておけば良かったのでは?」


いつみ「始まる前の段階から順位の説明はあったのになぁ」


〈ではでは笑わせた回数が少なかったチームから発表させていただきます!


〈まずは最下位…七位は…!


〈ダララララララ…


リョウコ「やっぱりそれはやるんだ」












〈笑わせた回数、82回!


〈七位はビスケット・シリウス~!


天音「まぁ、そうでしょうね」


〈瞬間火力は凄かったけど回数を稼げなかったのが敗因だね


〈因みにシリウスの個人トップは山吹さんの30回だよ~


真乃「シリウス全体の約5分の2ですか」

二穂「ふむ、あたしのチームが最下位か…」ニュッ


[校門の外から二穂登場]


いつみ「うおっ!?」


天音「いつの間に居たの!?」


二穂「いや、校門の外で全員待機してるが?」


真乃「そうなんですか!?」


リョウコ「そういえば終わる時間知ってるもんね」


二穂「順位の発表順に順々に代表者が出て来るらしいぞ」


天音「何回“順”って言うのよ」


天音「っていうかだったらモニカもここに来なさいよ!」


二穂「しかし最下位といっても微塵も悔しくないな!」


いつみ「でしょうね」


真乃「一位になっても何のメリットも無いですからね」

二穂「お食事券などなくとも普通に食事をしに行けば良いだけの事だからな」


天音「それは言っちゃダメよ」


二穂「とは言え、今回はなかなか楽しめたし、たまにはこういう趣向も悪くないな!」


リョウコ「これっきりの方がいいけどね」


二穂「ではこれからもよろしく頼むぞ!」スッ


[校門の外へ出て行く二穂]


いつみ「いちいち掃ける必要ある?」


天音「いっぱいここに居座られても面倒よ?」

〈では続いての順位発表~


〈ダララララララ…















〈笑わせた回数、94回!


〈六位はアマンド・フォーマルハウト~!


リョウコ「あれっ?意外と少なかったんだ?」


いつみ「あれで100回越えしてないんだ…」


〈アマンドも瞬間火力は凄かったけどコンスタントな笑いを提供できなかったのが敗因だね~


天音「誰目線なのよ?」


〈個人トップはフェイの30回だってさ


いつみ「アマンド全体の約3分の1がフェイじゃん」

シャルロッテ「うむむ…悔しくは無いのデスが…なんだか悔しいデス…」ニュッ


天音「どっちなのよ」


シャルロッテ「しかし、これがエテルノ流の日常の過ごし方だとは…恐れいったデス」


真乃「年がら年中、こんな事ばかりしているわけじゃないですからね!?」


いつみ「似たような事はしてるけども!」


シャルロッテ「とはいえ、たまにはこういうのも悪くねーデス!」


シャルロッテ「ここという場所も、ここにいるヤツらも気に入ったデス!」


リョウコ「うんうん!そう言ってくれるのは嬉しいな!」


天音「ヤツら呼ばわりは心外だけどね」


シャルロッテ「む…以後気をつけるデス」


シャルロッテ「ではさらばデス!」スッ

〈続いて~


〈ダララララララ…














〈笑わせた回数、103回!


〈第五位はアザーズ!


いつみ「人数を考えると少ない方…なのかな?」


リョウコ「他のチームより一人多いからね」


〈個人トップは小織ちゃんの34回でした~


真乃「約3分の1ですね」


天音「なかなかエッジが利いてたわね」

あから「お食事券は無しか…くっ!」ニュッ


天音「そんなに悔しい?」


いつみ「今度アタシが奢ってあげるからさ…社員割りで」


あから「かたじけない…」


リョウコ「武士?」


あから「そういえば、色々あって今夜からボク達はチームハウスに住まわせてもらう事になったんだ」


真乃「過程はめちゃくちゃでしたが結果オーライですね」


あから「よければ、遊びにきてくれ!」


あから「小織も喜ぶだろう!」


リョウコ「行く行く!」


あから「あと、できれば食べ物を持って来てもらえると助かる…」スッ


天音「せっかくチームハウスもらったんだから自炊だけで何とかしなさいよ!」

〈いよいよ折り返し~


〈ダララララララ…















〈笑わせた回数、116回!


〈四位はココナッツ・ベガ~!


リョウコ「あれっ?そんなもんなんだ」


天音「不知火ハヅキが出突っ張りだっただけで他はそうでもなかったのかしらね」


〈天音ちゃん、その通り~


〈ベガの個人トップはハヅキさんの53回でした~


いつみ「ほぼ半分じゃん!」


真乃「頑張りすぎですよ!」

ハヅキ「おやおや、四位かい?」ニュッ


ハヅキ「かなり笑わせたと思ったんだけどねぇ」


リョウコ「十分笑わせてもらいましたよ!」


天音「一人で53回って…」


ハヅキ「それじゃ…リョウコ、チームハウスで待ってるから終わったら来るんだよ」


リョウコ「えっ?あっ、はい…?」


ハヅキ「それから、天音、真乃、いつみ、リョウコが世話になったね」


天音「はぁ…?」


ハヅキ「それじゃ、またね」スッ


リョウコ「帰ったら何されるんだろう…」


天音「胸を揉まれるのは間違いないだろうけど…」

〈さぁ、いよいよトップ3~


〈ダララララララ…
















〈笑わせた回数、135回!


〈三位はショコラーデ・ミラ~!


真乃「一気に回数が増えましたね」


〈個人トップは賢宮ほたるの44回でした~


リョウコ「あおいさんとほたるちゃんのツートップだよね」


いつみ「っていうか残りのツートップがトルテとプディングって…」


天音「実質、沙島悠水VS同士討ちの頂上決戦よね」

あおい「ミラは三位か…結構頑張ったと思うんだが…」ニュッ


天音「あんたは頑張りすぎよ」


真乃「というよりはっちゃけすぎです」


あおい「私だって、あまり厳しくしてばかりだと近寄り難いかと思ってだな!」


リョウコ「だからって極端すぎませんか!?」


天音「なんで振り幅が0か100しかないのよ」


あおい「ぐぬぬ…」


いつみ「でも、なんだかんだ一番ノリノリでしたよね?」


あおい「まぁ…楽しかったからな」


あおい「ただ、こういう事をするのは今回だけだからな!」


あおい「で、では失礼する!」スッ


いつみ「天音とトントンのツンデレ具合だね」


天音「だからツンデレじゃないわよ」

〈さ~て、いよいよお待ちかね!


〈第二位の発表&一位の決定だ~!


〈ダララララララ…














〈笑わせた回数、145回!


〈二位はプロキオン・プディング~!


天音「どんだけ身内で潰し合ってたのよって事よね」


〈個人トップは天音ちゃんの74回でした~


いつみ「天音が一番笑わせてるじゃん!」


〈因みに、いつみちゃん32回、真乃ちゃん24回だよ~


リョウコ「二人分合わせても天音ちゃんの数に届かないって…」


真乃「もはやただの内部抗争ですよ」

〈…あっ、ごめんごめん集計ミスがあったね~


天音「あれだけ時間掛かったのに?」


〈隊長と一緒に集計してたんだけど、隊長の集計表に書き損じがあってさ


天音「あいつ…」


リョウコ「まぁ、猫の身体だと色々大変なんだよ…多分」


〈えー、先ほどのベガの個人トップですが、笑わせた回数53回はリョウコさんの事でした~


リョウコ「私そんなに!?」


天音「ひどい泥試合じゃない!」


いつみ「この4人だけで200回以上笑わせてるっていうね」


真乃「なんだか仕掛け人の皆さんに申し訳無いですよね」

紗々「あらあら~、二位でしたか~」ニュッ


遥「残念だったねー!」ニュッ


天音「一位になって微妙な雰囲気になるよりマシよ」


紗々「まぁ、お食事券を貰っても少し困りますからね~」


いつみ「自分の職場に食事に行くってなかなか気まずいしな」


真乃「そうなんですか?」


いつみ「仕事中はため口の人でも、客として来たら敬語で接しないといけないからさ…」


リョウコ「それはお互い気まずいね」


いつみ「かといってため口で接客するわけにもいかないし…」


天音「店のイメージダウンになっちゃうわね」


紗々「普段から敬語で話せばよくないですか~?」


いつみ「紗々ってそういうところは常識人だよな」

遥「あっ!そうそう!今回の訓練の打ち上げを用意したから、順位発表が終わったら五稜館学園の正門前まで来てね!」


天音「エテルノじゃなくてわざわざ現実世界の方で?」


遥「エテルノでは出来ない事も色々あるからねっ!」


いつみ「何する気だよ!」


天音「色々大丈夫なんでしょうね?」


紗々「安全性は保証しますよ~」


真乃「それを言われると余計に怖いんですが!?」


遥「とにかく待ってるから絶対来てね!」スッ


紗々「お待ちしております~」スッ


リョウコ「打ち上げってくらいだから食事とかカラオケとかかな?」


天音「だといいんだけど…」

〈という事で一位はアルタイル・トルテでした~


悠水「あ、そんなあっさり言っちゃう!?」


〈笑わせた回数は171回で、個人トップは悠水さんの88回だってさ~


天音「はいはい、凄い凄い」


いつみ「よーし、そんじゃお疲れー」


〈みんなお疲れ様~


真乃「桃川さんと栗本さんも待ってますから早く行きましょう」


リョウコ「わたしもチームハウスに行かなくちゃ…」


悠水「ちょいとお待ちよ!お嬢様方!」


リョウコ「だらだら話してるとどうせまた、一ネタやりますって言うでしょ!」


天音「もう早く帰りたいのよ!」


悠水「一回だけ!もうあと一回だけでいいから!」

いつみ「いや、本当もうお腹いっぱいなんで勘弁してくださいよ…」


悠水「デザートは別腹って言うじゃない!」


天音「あんたのネタは全部メインディッシュじゃない!重いのよ!」


悠水「そんな殺生な!」


真乃「もう諦めてくださいよ…」


リョウコ「っていうか悠水も早く帰って着替えてきなよ!」


リョウコ「いつまでそれ(白スク[破])のつもりなの!?」


悠水「ネタするまでは着替えないからね!」


天音「あー!もう!わかったわよ!」


天音「やりたいなら勝手にやればいいじゃない!」


悠水「よしきた!」

悠水「えー、ではリョウコちゃん!」


リョウコ「えっ、私!?」


悠水「“今日の悠水その1~!”って感じで1、2、3、ラストと四回言ってもらっていいかな?」


いつみ「それ内P!」


真乃「違う番組!」


悠水「リョウコちゃんお願い!」


リョウコ「はぁ…いいけど」シブシブ


悠水「悪いね」


リョウコ「えっとじゃあ…」








リョウコ「今日の悠水その1~!」


悠水「ノエルの朝食エスカルゴッ!」


天音「ンフッ」


リョウコ「今日の悠水その2~!」


悠水「oh!どこからともなくハレンチキャット!」


真乃「フフッ」


リョウコ「今日の悠水その3~!」


悠水「これカレーパン?ノンノン!これカレンドゥラ!」


いつみ「フスッ」

リョウコ「ふふっ…今日の悠水ラスト~!」


悠水「生まれた時からコメディアンッ!」


天音「あはははっ!」


いつみ「あはっ、勢いだけっ!」


真乃「ふふっ、生まれつきっ!」


リョウコ「もー!本当最後までっ!ふふふっ!」


悠水「センキュー!」









~笑った回数~

一位 リョウコ210回
二位  天音206回
三位 いつみ193回
四位 真乃169回




~笑わせた回数+個人トップ~

一位 トルテ171回(悠水88回)
二位 プディング145回(天音74回)
三位 ミラ135回(ほたる44回)
四位  ベガ116回(リョウコ53回)
五位 アザーズ103回(小織36回)
六位 アマンド94回(フェイ30回)
七位  シリウス82回(楓20回)


THE END!

訓練終了お疲れ様でした!

読んでくださった皆さんもお付き合いありがとうございます&お疲れ様でした!


本編はこれにて終了ですが、3チーム分のエピローグを製作中ですので、もう少々お付き合いくださいφ(._.)

~すぐに訪れたエピローグ(リョウコ編)~


[ココナッツ・ベガ、チームハウス]


リョウコ「ただいまー…」ドアガチャ


ハヅキ「おや、お帰り、リョウコ」


アコ「訓練お疲れ様なのだ!」


マリ「…じゃあ全員揃ったし、そろそろ行こうか」


イミナ「だな!」


リョウコ「えーっと…何の話ですか?」


ハヅキ「これからベガのみんなでメイプルスターに行こうじゃないかって話さ」


リョウコ「えっ?でもお食事券は…」


イミナ「それならアタシの奢りだから気にするな!」


ハヅキ「イミナがどうしてもビンタの詫びを入れたいって言うから付き合ってやっておくれよ」


リョウコ「いやいやいや!?そんなの悪いですよ!?」

アコ「アコっち達もそう言ったんだけどね~」


イミナ「これはアタシのけじめだからアタシに払わせてくれ!」


ハヅキ「…って言って聞かないんだよ」ヤレヤレ


マリ「…まぁ、自己満足みたいなものさ、少し付き合ってやってよ」


リョウコ「はぁ…」


ハヅキ「じゃあ行こうか」スクッ


アコ「なのだ!」スクッ


マリ「…ん」スクッ


イミナ「おう!」スクッ


リョウコ「…ってあれっ?これで終わりですか?こんなにあっさり!?」


ハヅキ「リョウコはアタシ達を何だと思ってるんだい?」


リョウコ「いや、てっきり胸でも揉まれるかと…」


ハヅキ「揉んで欲しいなら揉んでやろうか?」ワキワキ


リョウコ「あっ、結構です」キッパリ

アコ「2人ともおいてくよー?」


リョウコ「あっ、今行きまーす!」ダッ!


ハヅキ「つれないねぇ」スタスタ


マリ「…じゃあ私、肉食べるからよろしく」


イミナ「せめて形だけでも遠慮しろよ!」


エピローグ・リョウコ編 END

~すぐに訪れたエピローグ(アルタイル・トルテ編)~


[メイプルスター店内]


悠水「…はいっ!というわけで第53回アルタイル・トルテ祝賀会の開催を宣言します!」


まな「わーい!」


サトカ「よっ!」パチパチパチ!


椿芽「いやいや、そんなに祝賀会やってないから!」


椿芽「あとここお店だから少し静かにしよう?」


伊緒「ドリンクバー行ってくるけど椿芽は何がいい?」


椿芽「伊緒のスルースキル凄いね!…あっ、じゃあコーヒーをお願いしようかな」


伊緒「OK、ジンジャエールね!」スクッ


椿芽「何もかも違う!何もかも違うよ伊緒!」


椿芽「全部無視するなら、こっちに聞く必要なかったよね!?」


椿芽「もう居ないし!」

サトカ「さすがは…もぐっ…強化指定選手の…もぐっ…身のこなし…もぐっ…といったところですね…もぐっ」モグモグ


椿芽「サトカは何で食前にカレーパン食べてるの!?」


サトカ「ご心配なく…もぐっ…これは呼吸のようなものですので…もぐっ」モグモグ


椿芽「サトカに取ってカレーパンが必要不可欠なのはわかるけど食べ過ぎだよ!」


椿芽「大丈夫?そういう病気じゃないよね?」


サトカ「自己管理は出来てるので、心配無用ですよ…もぐっ」モグモグ


椿芽「出来てない!現在進行形で管理出来てないよサトカ!」


まな「すみませーん!ミックスグリル定食のライス大盛お願いしまーす!」


椿芽「ガッツリ!まなちゃん結構ガッツリ系いったね!?」

椿芽「大丈夫?食べきれる?」


まな「伊緒ちんを見ながらならいくらでも食事が進むんだよ!」


椿芽「えっ?あっ、そう…」


椿芽「あと、テーブルに店員さん呼ぶボタンがあるから次はそれで頼もうね!」


まな「へー!知らなかったんだよ~!」


椿芽「さっきドリンクバー頼んだ時、まなちゃん押してたよね!?」


まな「そうだったかな~?」キョトン


伊緒「お待たせー」


伊緒「はい、椿芽のコーヒー」ゴトッ


椿芽「普通に頼んだもの持ってきちゃった!」


椿芽「さっきまでのやり取りは本当に何だったのかな!?」


椿芽「あと、ありがとう!」


伊緒「どういたしまして」

悠水「お待たせしました、こちらミックスグリル定食のライス大盛でございます」スッ


まな「わーい!」


椿芽「店員!?悠水、店員なの!?」


伊緒「居ないと思ったらいつの間にか厨房に行ってたんだね」


悠水「このお店にも知り合い多いからね」


椿芽「そういう問題じゃないよね!?」


悠水「それから、こちらサービスの小ライス・中ライス・大ライスでございます」スッ


椿芽「米と米と米が被ってるよ!」


悠水「お好みでケチャップ・マヨネーズを付けてお召し上がりください」


椿芽「それポテトの時に言う事だよね!?」


悠水「じゃあ、みんな何食べる?」ストン


椿芽「よく今の流れで普通に座ろうと思ったね!」

悠水「すみませーん!からあげクンくださーい!」


椿芽「それ違うお店のだよ!」


椿芽「あとボタン使わないってネタはもう、まなちゃんがやった後だよ!?」


サトカ「お待たせしました、こちらからあげクンでございます」スッ


椿芽「すでに持ち込み済みなの!?」


椿芽「って言うか、みんな私の知らないところネタ合わせしてるよね!?」


伊緒「あっははは、椿芽面白ーい!」


椿芽「もう伊緒のツボがわからないよ!」


悠水「椿芽ちゃん、お店に迷惑だから少し静かにしよう?」


椿芽「みんな自由過ぎるよ!」


エピローグ・アルタイル・トルテ編 END

~すぐに訪れたエピローグ(プロキオン・プディング編)~


[五稜館学園正門前]


遥「…あっ!おーい!ここ、ここ!ここだよー!」ブンブン!!


天音「そんなに手を振らなくても見えてるわよ」


いつみ「よっ!お待たせ!」


紗々「皆さんお疲れ様でした~」


真乃「桃川さんと栗本さんもお疲れ様です」


天音「…で?打ち上げだっけ?」


遥「そうそう!じゃあ行こっか!」


紗々「その前に、こちらを着けて頂けますか~?」アイマスク スッ


いつみ「怖っ!」


天音「どこで何する気よ!?」


遥「いいからいいから!」


真乃「もう帰ってもいいですか?」


紗々「その場合、真乃さんの部屋にノエルさんをご招待しますよ~?」

天音「それ脅してるじゃない!」


真乃「行きますからそれだけは本当に止めてください!」


いつみ「ゲーム機とか全部壊されそうだもんな」


天音「…大人しく従った方が良さそうね」スチャッ


真乃「…そうだね」スチャッ


いつみ「…凄い怖いけどな」スチャッ


[アイマスクを装着する3人]


遥「よーし!じゃあみんな私の肩に掴まってついてきてね!」


天音「えっ?…ここ?」ガシッ


いつみ「アタシ達は百足競争みたいに繋がっていけばいいの?」ガシッ


紗々「そうですね~」


真乃「これ、地味に大変ですね…」ガシッ


※遥、天音、いつみ、真乃の順番で繋がっています

[5分後]


天音「結構歩かせるわね…!」ゼェゼェ


いつみ「きっつい…!」ゼェゼェ


真乃「これ…端から見たら…おかしい人の集まりにしか見えないのでは…?」ゼェゼェ


紗々「とても滑稽ですね~」パシャ


真乃「今…何か撮りませんでしたか?」ゼェゼェ


遥「…よーし!とうちゃーく!」


天音「はー…しんどい…」ゼェゼェ


いつみ「もうアイマスク外していいか…?」ゼェゼェ


紗々「どうぞ~」


いつみ「ふぅ…眩しっ!」スッ


真乃「ようやく外せます…」スッ


天音「一体どこに連れてきて…」スッ


天音「…って、ここは!」


真乃「うわぁ…」


いつみ「マジか…」


紗々「はい~」ニッコリ


遥「存分に楽しんでね!」

[猫カフェ店内]


いつみ「…」


天音「ニャンちゃーん、ふふふ…」


天音「どちたでちゅかー?ご飯でちゅかー?んー?」


真乃「…」


天音「ほらほら!たーんとお食べー!…ふふふふ…」


天音「あらあら、こっちのニャンちゃんもどちたでちゅかー?」


遥「…」


天音「あー可愛い!可愛いでちゅねー!」


天音「うりうり、撫で撫で気持ちいいでちゅかー?」


紗々「…」


天音「ふふふ…もふもふなお腹に顔を埋めちゃいまちゅよー!」


天音「すーはー…にゅふふふふ…」


いつみ「…ちょっと吐いてくるわ」ガタッ


天音「コラコラコラ」

いつみ「お前そこまでか!?そこまでなのか!?」


天音「何がよ!」


遥「いやー…想像を軽く越えてきたねー…」


真乃「あれは知ってる私でも引く」


天音「真乃!?」


紗々「見てはいけない物でしたね」


天音「ちょっと!?」


いつみ「紗々の“~”が消えるって相当だからな!」


天音「赤ちゃん言葉なんてみんなあんな感じでしょ!?」


真乃「限度があるよ」


遥「あれは可愛いとかで済ませられないおぞましさだったよね…」


天音「おぞましいとは随分な言い方ね!」

紗々「入洲グループが開いた猫カフェでプレオープンイベントをすると聞いたので皆さんを招待したのですが…」


紗々「これは見るに耐えないですね」


真乃「いやー…もう親友として申し訳ないの一言ですねー…」


天音「そこまで言う!?」


遥「じゃあ私達は行こっか…?」スクッ


いつみ「ボウリングでも行って今見たことを忘れようか…」スクッ


紗々「天音さんは好きなだけ居てもらって構いませんので…」スクッ


天音「えっ?えっ!?」


真乃「では後は私が責任を持って見届けますので…」


真乃「ここは私に任せてみんなは先に行ってください」


天音「あたしはオブリか何かか!」

いつみ「…じゃあ後は任せたよ」ウィーン


遥「…また後で会おうね…絶対だよ!」ウィーン


紗々「ご武運をお祈りしてます~」ウィーン


[退店する3人]


真乃「…ええ、必ず追いつきますよ」


天音「何でどいつもこいつも死亡フラグみたいな言い回しなのよ!」


真乃「じゃあ…思う存分楽しんでね」ニコッ


天音「笑顔が引きつってるわよ」


真乃「ごめんね、私…嘘はつけないタイプだから」


天音「あー!もう!こうなったら満足するまで存分に堪能してやるからよく見ておきなさいよ!」


真乃「天音、猫ちゃん達がビックリするから静かにね」


天音「あっ、ごめんなさい…」


エピローグ・プロキオン・プディング編 END

これにて完結…


完結までに時間がかかってすみません…


近いうちにまた別のスクストSSを書くつもりですのでまた、そちらでお会いしましょう



ご愛読ありがとうございました!

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