北斗神拳ののび太「北斗神拳は無敵だ」 (36)

のび太「ドラえも~ん!」

ドラえもん「何だ、またジャイアンにいじめられたのか」

のび太「頼む!ジャイアンに復讐する道具を出してくれ!」

ドラえもん「ふむ、のび太よ、貴様にいくらいい道具をやっても、貴様のような能無しでは使いこなすことはできない」

のび太「あ!言ったな!ポンコツ狸のくせに!」

ドラえもん「事実を言ったまでよ!貴様のように愚かなヤツは道具を使うより己の身体を鍛えたほうがよい!」

のび太「そんなに酷いこと言わなくてもいいじゃないか!」

ドラえもん「貴様を鍛えなおしてやろう!」

ボコッ!

のび太「うわぁあーーーーーーーー!」

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ヒューン!ドサッ!

のび太「ここは・・・」

男「貴様が北斗神拳を習いたいという小僧か」

のび太「あ、あなたは!?」

男「ドラえもんの道具の一人よ。そんなことはどうでもいい。今日から貴様を鍛えてやる」

のび太「い、いやだ、誰か助けて・・・」

男「ここは貴様とワシしかおらん!さあ、存分に鍛えてやろう!」

のび太「うわぁーーーーーーーーー!」

一ヵ月後

ドラえもん「ミーちゃん、それでね、ああでね、こうでね」

ミー「みー」

ミー「!? みー!」スタスタ

ドラえもん「み、ミーちゃん!?待って・・・」

ガタイのいいメガネの男「・・・・・・」

ドラえもん「なっ!?」

ドラえもん(いつの間に背後に!?だがこいつ、どこかで見た気が・・・」

ガタイのいいメガネの男「待たせたようだな、ドラえもん」

ドラえもん「まさか、君は!?」

ガタイのいいメガネの男「そう、俺こそがのび太よ」

ドラえもん「!!!!!」

・・・

のび太「・・・・・・」

ジャイアン「あいつのび太か?」

スネ夫「随分とごつくなってない?」

ジャイアン「おいのび太!」

のび太「何だ」

ジャイアン「のび太のくせに俺よりガタイいいなんて生意気だぞ!」

のび太「意味が分からんな」

ジャイアン「このやろー!」

スッ

のび太「・・・死ぬぞ」

ジャイアン「うっ!」

のび太「じゃあな」

ジャイアン「お前、それほどの力をどこで!?」

のび太「北斗神拳・・・・・・」スタスタ


ジャイアン「はあ、はあ、何だアイツは・・・」

スネ夫「それよりも北斗神拳・・・?」

出木杉の家

出木杉「北斗神拳?」

スネ夫「そうなんだ!とてつもなくのび太が強くなってたんだ!」

出木杉「北斗神拳は中国より伝わる暗殺拳で、一拳に全エネルギーを集中させ肉体の外部からの破壊より、内部からの破壊を極意とする拳法だよ」

出木杉「それをのび太君が使ってたって?」

ジャイアン「ああそうなんだ!すんげえやべえ感じがしたんだ!」

出木杉(あんなウスノロが北斗神拳なんてものを習得したとでも?)

出木杉「あり得ない・・・」

スネ夫「え?」

出木杉「ちょっとのび太君に会いに行ってくるよ」

ジャイアン「おい待てよ!」

空き地

のび太「・・・何のようだ」

出木杉「野比君、君が北斗神拳の使い手ってのは本当なのかい?」

のび太「そうだ」

出木杉「なら証拠を見せてくれ」

のび太「北斗神拳は人間の能力を引き出すことが出来る。このドカンを見ていろ」

ドカーン!

出木杉「な!?ドカンが!」

出木杉(これは凄いぞ!本物に違いない!)

出木杉「野比君、是非その拳法を僕に教えてくれないか?」

のび太「何ゆえだ?」

出木杉「実は僕は北斗神拳の知識は持っていても実際に使ったことはないんだ」

出木杉「北斗神拳の使い方を応用して医学に役立てたいと考えていたことがある」

のび太「なるほど。確かに北斗神拳は人体に気を流すものだ。出来ないこともないだろう」

出木杉「そうだろう!?僕は天才だ!北斗神拳なんてササッと覚えられる。僕に教えてくれ!」

のび太「駄目だ。貴様の言ったことは確かに素晴らしい。だが、貴様の顔は邪念に塗れている」

出木杉「そう言わないでくれ、ちょっとコツを教えてくれればいい!そうすりゃこっちのもんよ」

のび太「・・・・・・断る」

出木杉「・・・・・・そうかい」

出木杉「ならば死ねぇ!」バンバンッ!

出木杉(北斗神拳の使い手であろうとも、僕を拒絶した罪は重い!)

出木杉(この距離なら避けられまい!)

ヒュインッ!

のび太「どうした、貴様の攻撃はその程度か」

出木杉「なっ!」

出木杉(馬鹿な!?これは改造銃!実物と遜色ないくらいの性能だ!それを避けるなんて!)

出木杉「まだまだよ!くらえ!」

『空手式正拳突き』

パシッ

のび太「ぬるいな」

出木杉「!?」

のび太「はぁーーー!」

のび太「あーたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!ほわたぁ!」


出木杉「・・・な、な!?」

出木杉「のび太君、君、まさか、秘孔を!?」

のび太「そうだ、貴様は後10秒で死ぬ」

出木杉「そんな!?」

>>8訂正

出木杉「ならば死ねぇ!」バンバンッ!

出木杉(北斗神拳の使い手であろうとも、僕を拒絶した罪は重い!)

出木杉(この距離なら避けられまい!)

ヒュインッ!

のび太「どうした、貴様の攻撃はその程度か」

出木杉「なっ!」

出木杉(馬鹿な!?これは改造銃!実物と遜色ないくらいの性能だ!それを避けるなんて!)

出木杉「まだまだよ!くらえ!」

『空手式正拳突き』

パシッ

のび太「ぬるいな」

出木杉「!?」

のび太「はぁーーー!」

のび太「あーたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!ほわたぁ!」

『北斗百裂拳』

出木杉「・・・な、な!?」

出木杉「のび太君、君、まさか、秘孔を!?」

のび太「そうだ、貴様は後10秒で死ぬ」

出木杉「そんな!?」

出木杉「くくく」

のび太「?何がおかしい」

出木杉「このくらいで僕がくたばると思うか?」

出木杉「僕は死なん!絶対にな!」

カチャリ

出木杉「銃で自らの心臓を打ち抜く!さらばだ、のび太!」

ズダァン!

のび太「なっ!?」



のび太「俺は大事な強敵を一人亡くしてしまったのか」

ジャイアン「なんてことだ!出木杉が!」

スネ夫「まずいよジャイアン!」

ジャイアン「ここはとりあえず逃げるぞ!」

スネ夫「う、うんっ!」

ジャイアン家

ジャイアン「ちくしょう!」

おじさん「荒れてるではないか」

ジャイアン「おじさん!きてたのか!」

おじさん「左様。用は無いがなんとなく訪れた」

おじさん「それよりも、何か苦悩があるようだな、剛」

ジャイアン「俺の知り合いが北斗神拳とかいうふざけた拳法で俺の友をやりやがったんだ!」

おじさん「・・・何と!?北斗神拳を!?」

ジャイアン「おじさん知ってるのか?」

おじさん「ああ、色々省くが知っている」

ジャイアン「それじゃあ北斗神拳に対抗する拳法を教えてくれ!」

おじさん「よかろう。だが、その拳法はあまりにも強く、己を見失うこともあるかもしれん」

ジャイアン「構わねえ!俺は力が欲しいんだ!」

おじさん「ならば、学校に長期休暇を出せ。その拳法は他国にある」

ジャイアン「分かった!」

スネ夫家

スネ夫「うわーん!ママー!」

ママ「あらどうしたザマス?」

スネ夫「北斗神拳を使うヤツにいじめられたんだ!」

ママ「まあ!北斗神拳を!?」

スネ夫「ママ何か知ってるの?」

ママ「ええ知ってるザマス。知り合いがとある拳法を習っていて、それで知ってるザマス」

スネ夫「じゃあ北斗神拳を何とかする方法を教えてよママ!」

ママ「北斗神拳に対をなす拳法があるザマス」

スネ夫「え?本当!?」

ママ「本当ザマス。その拳法はとても美しく、そして強いザマス。スネちゃまにぴったりだと思うザマス」

スネ夫「わーい!教えてよママ!」

ママ「それじゃあ知り合いに紹介状を書いてもらうザマス」

ママ「それと、学校は当分休むことになるザマスよ」

スネ夫「いいよ!僕頭良いから休んだ分なんてすぐ取り返せるから」

ママ「さすがスネちゃま」

のび太「しずかちゃん!遊びに来た!開けてくれ!」ドンッ!ドンッ!

のび太「しずかちゃん!」ドンッ!ドンッ!

シーン

のび太「留守なのか」


のび太「俺だ、のび太だ。開けてくれ」


しずか「・・・本当にのび太さん?」

のび太「ああ」

しずか「・・・それにしては、すごく変わったわね」

のび太「ああ。しずかちゃん、入れてくれ」

しずか「・・・い、今忙しいから、またね!」

ガチャン!


のび太「なぜだ・・・しずか・・・」

翌日―学校―

クラスメイト「何だアイツ、のび太か?」

クラスメイト2「まさか」

クラスメイト「いや、のび太の席に座ってるし」

のび太「・・・」

先生「おお、のび太は遅刻しないで来たか」

クラスメイト「!?こいつマジでのび太か!!」

クラスメイト2「すげえ!前の面影がほとんどない!」

先生「しずかにしなさい!」

先生「そんなことよりも悲しいお知らせがある」

ざわっ

しずか「何ですか?」

先生「出木杉が死んだ」

全員「!!??」

クラスメイト「出木杉が!?」

クラスメイト2「嘘だろ!?」

先生「学校が終わったらみんなで葬式に行こう」

先生「次の悲しいお知らせは。ジャイアンとスネ夫がしばらく休むそうだ」

しずか「どうしてですか?」

先生「よく分からんが、家庭の事情らしい」

しずか「そうなんですか?」

先生「先生もよく分からんのだ」


のび太「・・・?」チラッ


がり勉「フフフ、出木杉が死んだのか。フフフ」

今日はここまでで終わります。
なるべくエタらないように努力します。

再開します

ドラ外伝を参考にしました
面白いので是非見てください!

はる夫「先生ー」

先生「ん?どうしたのだね?」

はる夫「実は出木杉君は死んだんじゃなくて殺されたんです」

はる夫「のび太に」

先生「何!?」

ざわっ

先生「それは本当かね野比君!!」

のび太「いいえ、違います」

はる夫「嘘をつけ!お前が殺したんじゃないか!」

先生「事情を聞かせてもらおうか!」

のび太「出木杉は自殺したまで。俺は何もしていない」

先生「本当か?」

はる夫「嘘に決まってますね!」

のび太「証拠は?」

はる夫「ないよ!」

のび太「証拠もないのに人に罪を着せようとは」

のび太「貴様には死がふさわしい!」

のび太「あたぁっ!」バシッ!


のび太「・・・・・・」

はる夫「・・・・・・」

クラスメイト「・・・・・・ゴクリ」

しずか「・・・・・・」

のび太「何っ!?腕が!」

はる夫「何かね今の技は」

はる夫「君は確か、北斗神拳とかいう拳法を使うそうだね」

はる夫「私の身体は特別でね、脂肪が攻撃を秘孔に達する前に吸収してしまうんですよ」

はる夫「だから、あなたの攻撃はきかないんですよ」

はる夫「私は今までこの身体であらゆる拳法を殺してきたのです、よっ!」

ドゴォンッ!

のび太「ごはぁっ!」

のび太「・・・・・・」

のび太「はぁ~」スッ

先生「やめんか二人とも!」

先生「喧嘩はやめなさい!もうこのことはいい!席につきなさい」

のび太「しかし!」

はる夫「ですが!」

先生「それ以上文句を言うようなら、我が元斗皇拳により屍となるぞ」

のび太「・・・・・・」

はる夫「・・・・・・」



先生「それではテストをすることにしよう」

生徒「え~!?」

先生「抜き打ちテストで皆がどれだけ日頃勉強をしていたか試そうと思います」

のび太「抜き打ち・・・テスト・・・」

キーンコーンカーンコーン

のび太「帰るか」

がり勉「やあ野比君」

のび太「貴様は、がり勉」

がり勉「お礼を言っておくよ」

のび太「何のことだ?」

がり勉「分からないならいいさ」スタスタ

のび太「・・・」


はる夫「おいのび太、後で空き地に来い。勝負だ」

のび太「よかろう」

空き地

安雄「来たぜ、のび太だ」

はる夫「先程は先生に止められてあなたを殺し損ねましたよ」

のび太「・・・・・・」

はる夫「今からあなたを殺してあげましょう。殺人の罪の重さを味あわせてやります」

はる夫「北斗神拳は、先程の戦いで分かったように、私には通用しません」

のび太「来い。北斗神拳は無敵だ」

はる夫「いきますよ!」

ブンッ!

ギィイイイイイイイン!

はる夫「なかなかやりますねぇ。私の攻撃を受けとめるとは」

のび太「今度はこっちだ!」


のび太「あたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!」

はる夫「のわっ!肉が!肉がぁ!」

のび太「寝言はあの世で言っていろ」

ズドッ!

『北斗柔破斬』

のび太「はぁ~」

はる夫「何かね今の技は。そんな技では私は殺せないといったはずです」

のび太「お前はもう死んでいる」

はる夫「何!?」


はる夫「のわっ!ひでぶっ!」バショーン!

のび太「・・・・・・」

安雄「こいつ、バケモンか!?」

神成「こらー!そこで何をやっとるかー!」

安雄「た、助けてっ!こいつ人殺しです!」

のび太「・・・・・・」

神成「君達はよくここで野球をやっている」

神成「その死体は何だね!?君がやったのかね?」

のび太「そうだ。向こうが仕掛けてきた」

神成「だからって人殺しはよくない!」

神成「ワシが君にふさわしい罰を与えてやろう!」

神成「君は逃げなさい」

安雄「は、はいっ!」


のび太「あんたとは戦いたくない」

神成「何だと?」

のび太「あんたの目には邪気が無い」

神成「人を殺したお前に罰を与えてやろうとしているんだ!」

のび太「人に罰を与えるなどと!」

神成「わが剣技、受けてみよっ!」

のび太「・・・・・・」

神成「『龍翔閃』!!!」

シュッ!

パシッ!

神成「なっ!?」

のび太「・・・・・・」

のび太「あたぁっ!」ドゴッ!

神成「うわぁっ!」パーン!


神成「お前、どうして止めを刺さぬ?ワシは負けたのだぞ」

のび太「あんたは殺したくない」

神成「そうか、罰を与えるつもりのワシが、逆に負けて見逃されるとはな」


のび太「さらば」


神成「・・・久しぶりに見たわい、あんな若者」

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