勇者「異世界に召喚されて世界を救った」【安価もあり?】 (16)

勇者「のはいいんだけどさぁ……」

女神『うん』

勇者「何で女神様最後に魔王に封印されてんのー!?俺帰れないんだけど!」

女神(封印)『いやーごめんごめん、まさか魔王が最後にあんなことしてくるとは思わなくって』

勇者「何でだよ、世界救うまで帰れないって言うから頑張ったのに……」ガクッ

女神『あっほらほらあれよあれ!こうなったらこっちの世界で骨を埋めて、ね?』

勇者「いやだよ!ただでさえこっちで半年も過ぎてて勉強とか遅れてるのに!日数足りなくて留年……いや下手したら退学?うわー!」

女神(どうしよう……)

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勇者「女神様が俺を召喚しなければこわな事には……」

女神『いや!ほら!実際世界救えてるし!あなたには勇者としての才能や資質がね?』

勇者「半分以上は仲間のおかげじゃないですか!ぶっちゃけ俺である必要ありました!?」

女神(なかったのよねー召喚してみたら成功しただけで)

勇者「この上こっちの世界で生きるしかないとかいやですよ!」

女神『いや待ってよ?こっちではあなたは世界を救った勇者、つまり英雄よ?あっちの世界では味わえない諸々な事が』

勇者「それよりも単位が欲しい!」

女神『だからその単位って何よ!G?』

勇者「お金じゃないっての!」

女神『とっとにかく!あなたを戻す方法は探すから!とりあえずこっちで暫く過ごしてよ、ね?』

勇者「あぁーどんどん皆からおいてかれる、こんな筈では……」

女神(どうしよ……)

女神『とりあえず私も色々やってみるから』

勇者「期待してますよ?期待していいんですよね?帰れますよね?」

女神『がんばるわ』

勇者「本気でお願いしますよ!俺本気で帰りたいんで!友達とかテストとか来年の受験とか諸々あるんで!」

女神『分かったから落ち着いて、じゃあそういう事でまたね勇者』

勇者「……はぁ……まさかこんなことになるとは」

武闘家「あの……勇者?女神様なんて?」

勇者「封印されて俺は帰れなくなるかもって」

武闘家「そっそうなんだ」

賢者「それは困りましたね勇者は」

商人「ほんまになぁ……まぁウチは嬉しいけど」ボソリ

勇者「どうしたもんかこれから」

側近「くっ」

勇者「はっ!?」バッ

側近「魔王……様?……どちら……に?」

勇者「まだ息があったのか?」

側近「勇者?くっ……魔王様は?」

勇者「俺達が倒した」

側近「そっそんな……あと……少しで……私……が……」ドサッ

勇者「……力尽きたか……しかし最後に何を言おうと?」

勇者「とりあえずここにいてもしょうがないか、一旦城に戻って王様に報告しよう」

武闘家「うん」

賢者「そうですね」

商人「はーい」

スタスタガチャパタン



モゾ……モゾモゾ

??「……行ったか?おのれ勇者め……絶対に許さんぞ……」

勇者「……え?」

武闘家「何……これ?」

賢者「何でお城が?城下町も……そんな」

商人「……あかん、死んどる……あっちの人もそっちの兵士も……皆死んどる」

勇者「誰か……誰でもいい!誰か生きてる人がいないか探すんだ!俺は城に行く!」

武闘家「私も!」

賢者「私は町を!」

商人「ウチも町を、ウチの店になら隠れる所とか逃げ道とか用意しとったからもしかしたら」

勇者「それじゃあ頼む!行くぞ武闘家!」

武闘家「うん!」

勇者「くそっくそっ何なんだよ!何なんだよこれは!魔王を倒したのに……くそっ」

武闘家「勇者……」

勇者「誰か!誰か生きてる人はいないのか!」

勇者「……」

武闘家「酷い……こんな……」

勇者「王様……」

王様「……」

勇者「魔王を倒してきました……女神様が封印されてしまいましたが大きな危機は去ったかと……去ったかと思ったのに……」

王様「……」

武闘家「……勇者……」

勇者「他の所を見て回ろう、城ならいざというときの為の隠し部屋や通路とかもある筈だ、もしかしたらそこに逃げ込んでる可能性もある」

武闘家「うん」

勇者「さぁ……」

武闘家「誰かー!」

勇者「……王様……くそっ」

王様「……」

勇者「くそっ生きてる人は誰もいないのか」

武闘家「ここの……部屋も……」

勇者「大丈夫か武闘家?」

武闘家「うん……ごめんなさい勇者……ちょっと」

勇者「仕方ない、今までにも殺された人や骸骨とかは見てきたが、こんなのは」

武闘家「ううん……それだけじゃなくて……ほんの数日前に、最後の報告に来たときは皆……皆生きてたのに……それが……」

勇者「……一旦出よう、賢者達が誰か見つけてるかもしれない」

武闘家「うん……」

勇者(……)

勇者「賢者ー商人ー」

賢者「あっ勇者!武闘家!」

商人「そっちはどうやった?」

武闘家「……」フルフル

商人「そうか……」

勇者「そっちはどうだった?」

賢者「……残念ですが」フルフル

勇者「くそっ……あと見てないのは?」

武闘家「……お師匠様……お師匠様の小屋なら町から少し離れてるからもしかしたら」

賢者「あるいは隣町や他の国などに行くのもいいかもしれませんね、見たところそれほど時間は経っていませんし、私達が数日前に来た事も踏まえると」

商人「他の所も今攻められとるかもしれんのやな」

勇者「確かにそうだな」

勇者(どうする?)

↓2
1 武闘家の師匠に会いに行く
2 隣町に行く
3 その他自由安価

勇者「まずここで何があったのかを知りたい、武闘家の師匠に会いに行こう」

武闘家「うん、じゃあ案内するから」

賢者「無事だといいのですが」

商人「何か分かるかな?」

武闘家「こっちだよ」



武闘家「あの大きな木の向こうに……あっ」

勇者「見たところ無事……か?」

賢者「争った跡はありませんね」

商人「まぁ行ってみんと分からんけど」

勇者「すみませーん!」

??「誰じゃ?」ガタッ

武闘家「お師匠様!無事でよかった!」

師匠「む?武闘家か?お主何故ここに?旅に出たのでは?そちらは?」

勇者「初めまして、勇者と申します」

師匠「ふむお主が勇者か、して?何の用じゃ?」

賢者「町の事で話を聞かせて欲しいのですが」

商人「何があったか知っとる?」

武闘家「ここには敵は来なかったの?」

師匠「待て待て、まず説明をしてもらえんか?ワシはさっきまで修行をしておった所じゃ。
町にはこのあと食料を買いにいくつもりじゃったが」

勇者「……何も知らないんですか?」

師匠「ふむ、何やら良くない事が起きた事は把握した、詳しく話してもらえるか」

勇者「実は……」

師匠「……そうか……あやつも死んだか」

賢者「あやつ?」

師匠「王とは昔馴染みでな、まぁ今では話をすることもないが……そうか」

武闘家「でも町まで距離があるけど、あんな事になってたのにお師匠様は気がつかなかったの?」

師匠「ふむ……お主達の話からするとこの数日の間じゃろう?
町には行っておらぬがもしその様な大掛かりな軍が動けば気付いたはずじゃ」

賢者「ですが実際に」

師匠「城が落とされた、となれば可能性は二つじゃの」

商人「二つ?」

勇者「少数精鋭の小規模の部隊ですか?」

師匠「うむ、じゃが生き残りがおらぬとなると相当な事じゃ、少数精鋭での攻撃は奇襲と大体相場が決まっておるからの。
逃げ出した者や助かった者がおらぬのは少々奇妙な話じゃ」

武闘家「じゃあ違う?」

勇者「ですがそれ以外だと」

師匠「ふむ、それがもうひとつじゃ、大規模な軍が動いたと思われるのにその様子がない、となれば動いても気づかれないと言うことじゃ」

賢者「動いても気づかれない?」

師匠「見えざる軍団、まぁ正体は不明じゃがの」

勇者「見えざる軍団……それじゃあ」

商人「ゴーストとか姿を消す魔法とか?」

勇者「あるいは突然そこに現れた可能性も」

武闘家「突然?」

賢者「空や地面から、あるいは転移ですか」

師匠「うむ、いずれにしてもここからでは気付かない様な手段と言うことじゃ、お主達も気を付けるのだぞ」

武闘家「うんありがとうお師匠様」

勇者(見えざる軍団か……厄介だな)

勇者(さて次はどうするか?)

↓2
1 隣町に行く
2 他の国に行く
3 その他自由安価

安価把握、一旦ここで切ります

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