【ごちうさ】俺「あんこンポストを手に入れたぞい」【安価】 (29)

俺「さーて今日から3ヶ月間よろしくな」

俺「あ・ん・こ(ハート)」

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 甘兎庵の看板うさぎである「あんこ」

 あまりの人気にレンタルうさぎを開始していたので3ヶ月ほどレンタルしてみた。

俺「さあ。あんこくん。ここが今日からキミのお部屋だ」

あんこ「・・・」

 俺はあんこを小さな、だがあんこには十分すぎる広さの箱へと移す。

あんこ「・・・」

 あんこは少しキョロキョロとしてから俺を見上げるように上を向いた。

俺「気に入ってくれたかな?」

俺「素敵なお部屋だろ?」

俺「今までそこに入った子たちはみんな大はしゃぎしてくれた」

俺「きっとあんこも気に入ってくれるさ」

あんこ「・・・」

 何か言いたげに俺を見上げ続けるあんこ。

 そんなあんこに俺は「後でエサを持ってくるからね」と笑顔で言い……蓋を閉めた。

俺「さて冷蔵庫に>>3が残ってたよな」

あんこの子供

俺「あったあった♪」

 俺は冷蔵庫のタッパからあんこによく似た仔うさぎを一羽取り出す。

俺「ちょうどいい具合に死んでるな」

 似ているのも当然だ。

 これは少し前に甘兎庵で里子に出されていたあんこの子供たちの一羽である。

 俺はその際に10羽近くいた仔うさぎをすべて引き取ったのだ。

 今回俺が3ヶ月という長期間レンタルできたのもこのガキどものおかげとも言えよう。

俺「感動の再会って奴かな?」

 俺は喉の奥から漏れそうになる笑いを堪えながら、あんこの入っている箱を開け、エサを放りこんでやる。

俺「ほら。今日は特別にご馳走だ」

 それはあんこのすぐ真横にボトンと落ちた。

あんこ「・・・」

 あんこはそれを……>>5した

同族の死骸だとすぐに気付き、激しく動揺した

あんこ「・・・」

 あんこはしばらくピクリとも動かないソレをジーっと見つめていたが……。

あんこ「・・・」(ジョバー

 あんこはいきなり失禁してしまった。

 どうやらソレがナニかに気づき、激しく動揺しているようだ。

俺「それが今日の晩飯だ。ちゃんと食うんだ」

 俺はそう言ってから、あんこを肴にするため透明タイプのコンポストの前に座り込んだ。

あんこ「・・・」

 同族の(自身の息子と気づいてるかは分からんが)死骸を見つめ続けるあんこの胸に去来するものは>>7

☆設定説明だよ☆

・あんこをコンポストで3ヶ月間飼います。
・与えるエサはコンポストに入れるようなのが基本です。
・コンポストのサイズはあんこ位の大きさの動物なら4匹くらい放り込めるよ
・透明な壁なので中の様子は丸見え、あんこからもお外はよく見えちゃうよ
・もし死んじゃったら悲しいけど肥しになってもらうしかないよね。えーん。
・この映像は常時生中継されてるよ
・あんこのキュートさはきらら世界のお宝なんだよ
・あんこの仔うさぎは残り9羽だよ

同族の(自身の息子と気づいてるかは分からんが)死骸を見つめ続けるあんこの胸に去来するものは>>8だよ

恐怖と逃げ出したい気持ち

 あんこの心は恐怖と逃げ出したい気持ちに支配されていた。

――な、なんなんだ?
このうさぎは何で死んでるの?
それにこの汚くて臭い場所はなんなんだ?

 千夜がレンタルうさぎを始め多くの者の目と心を楽しませてきたあんこ。

――今までもボクの愛くるしさに嫉妬して元からいた平民うさぎに謂れ無き攻撃を受けたことはあったけど・・・

 そんなあんこであったが人間にこんな扱いを受けたのはコレが始めててであった。

――そう・・・ボクを借りた人間たちはいつもボクを>>10として持て成してくれたのに

ある者は喜びに泣きながら一晩中駆け回ってくれたり。

ある者は一晩中ボクをもふもふしてくれた上に、番まで用意してくれた。

その番はずっとボクの気を引くためにジラしてくれてたから、あの日の晩は忘れない。

飼い主の娘も泣いて喜んでくれてたっけ――。


――それなのに。
ボクは選ばれたうさぎなのに。
なんでこんな・・・

 呆然としているあんこに男は>>11をした。

マジックであんこ顔にイタズラする

俺「………」

 俺はコンポスト内で固まってるあんこの首根っこを掴み、そのまま持ち上げた。

 微動だにしないあんこ。

俺「………」

あんこ「・・・」

 しばらく見つめあうが俺はおもむろにホワイトペンを取り出し、あんこの顔にラクガキをしてやった。

俺「よし。かわいいぞ♪」

 満足した俺はそのままあんこをコンポスト内へと放り込んだ。

 ちなみに額に書いた文字は>>13

パカッ!!

 天井が開く音がした。

 直後に乱暴ではあるが男があんこを、この居心地の悪い空間から掴みあげる。

――やっぱり何かの間違いだったんだね?
まったくとんだ失礼だよ?
でもボクは紳士だからね。
特別に許してあげるよ?

 あんこはそう男の濁りきったドブ、死んだ魚のような目をした男に対し、どんな宝石よりも美しい漆黒の瞳で語りかけるのであった。

 だが、次の瞬間・・・

男「♪」

 男はあろうことかあんこの額にラクガキをしだした。

 そしてそれが終わると男は再度あんこを薄暗く、冷たく、臭い箱へと投げ戻すのであった。

あんこ「・・・」

 あんこは呆然とする。

あんこ「・・・」
 
 あんこは箱の側面の一つが鏡になっていることに気づいた。

『肉』

 額にはそう書かれていた。

 あんこにはこれをなんと読むのか、どういう意味かは分からなかったが・・・酷くバカにされている事だけは直感的に理解するのであった。

………そして翌朝あんこは――>>16していた。

>>7に追加だよ☆

・コンポスト内へ餌(ゴミ)を投入するのは一日一回、時間は不定期だよ
・餌が溜まってもコンポストだから当然お掃除とかはしないよ
・それはあんこに対しても一緒だよ
・基本的にはコンポスト内のあんこを観察するのが目的だよ

・注意事項

今回、男自身はあんこを痛めつけることはしません。
なにかしても肉体的ダメージは基本無い程度のイタズラ止まりです。
あくまでコンポスト内のあんこの観察が目的ですから。


………そして翌朝あんこは――>>17していた。

チノの朝食になって

ココア「チノちゃん。はい」

――あれ?ココア?

チノ「ココアさん。ありがとうございます」

――チノも?

ココア「それじゃぁ朝ごはんを食べようか♪」

 暖かい日差しの中で穏やかな空気が流れている。

――なんだ夢だったのか。
そうだよね。
ボクがあんな目にあうなんて何かの間違いに決まっている。

 あんこもティッピーと朝食を食べようとするが体が動かない

――??
あれ?
―――!!

 突然激痛が体を襲う。

チノ「なんだかずいぶんと硬いお肉ですね」

ココア「うーん、ごめんね。ちょっと焼きすぎちゃったかもしれない」

チノ「全くココアさんはパン以外はいつもこうです」

――ぴぎゃあああああああああああ
やめて。チノ。やめて。
なんでボクをフォークで刺すの?
なんでボクをナイフでギコギコするの?

ココア「チノちゃん。ちょっと貸してお姉ちゃんが綺麗に切り分けてあげる」

チノ「いえ。大丈夫……です」

――ぴいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい。

――ッ!!

 あんこは文字通り飛び起きると、そのまま壁へと激突してしまう。

 そしてそれからしばらくボーっと動きを止め、ようやくソレが夢だったと気づいた。

――そうだよね。二人がボクに酷い事をするなんてありえないもんね。

 あんこは気を取り直し振り返った。

 千夜に美味しいご飯をもらうために。

 しかしそこにあったのは・・・>>21

 しかしそこにあったのはうさぎの死体であった。

 あんこは硬直する。

 そしてこれが現実だと痛感するのであった。

 ………

 いくら待ってもあの男が「食事」を持ってきてくれる気配は無い。

 くーっとあんこのお腹が小さく鳴く。

 そしてついに空腹感が我慢の限界へと達したあんこは・・・>>22

ダンヘンダーソン

>>22はノーカンとします
>>24

――ボクは気高きうさぎの王子なんだ。

 あんこは目の前にあるどこのうさぎの骨とも知れぬ亡骸などいくら飢えても口にしないと誓った。

 そして男が蓋を開け、野菜くずを放り込んできたのは更にその1時間以上後のことであった。

 空腹に耐えかねたあんこはその野菜を・・・>>25

俺「………」

あんこ「・・・」

俺「………」

あんこ「・・・」

 男はあんこを数度軽くつつくが反応は無い。

 あんこの周囲には最初に放り込み既に腐敗が始まっているあんこの仔供の死体。

 そしてその後に餌として数度放り込んだ野菜などのクズが転がっていた。

 見た所これらを食した形跡は無い。

俺「………」

 恐らくここに来てから3日、何も食さなかったことにより腸がうっ帯を起こし死に至ったのであろう。

俺「……つまらん」

 どんなに飢えてもゴミも自身の糞も食いたくないとは大したプライドである。

 男は自分の足元へと眼をやる。

 そこには残されたあんこの仔供たち残り8羽中の7羽が美味そうに男が当初コンポストへと入れるつもりで持ってきた野菜に噛り付いていた。

俺「ガキどもには一応ちゃんとしたメシをくれてやっててもこれだというのに」

 あんこの仔供たちの悪食っぷりを侮蔑に満ちた笑みでしばらく眺めた後、コンポスト内へと視線を戻す。

 仕方ないのであんこはこのままここで肥やしになってもらうことにしよう。

 甘兎庵へはあんこによく似た1羽を戻せばいいだろう。

男「さて……じゃあ早速調教しないとな」

 そうして男はコンポスト内から王冠だけを取り出し、そのまま蓋を閉めるのであった。


―完―

みなさまがあんこにエサを与えないから死んじゃったじゃないですか。

あんこはきっと立派な肥料となり、そこへ植えられる植物の養分となってくれるでしょう。

シリーズ:看板うさぎ「胎動」

今回ご紹介するのは以前
 【ごちうさ】千夜「なれないことはするものではないわね」【あんこSS 安価有】
 【ごちうさ】千夜「なれないことはするものではないわね」【あんこSS 安価有】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1470046871/)
でご紹介した黒い兎霊あんこと関係あると思われる投稿映像である。

この映像は家庭で栽培されているトマトの成長過程が記録されているのだが

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・

お分かりいただけただろうか?

画面中央になっているトマトがじょじょにウサギの形へと変化していくのである。

これだけなら時折みられる変わった形の作物であるが、問題はこの実に終始こびりつく黒いモヤである。

そしてこのトマトをこの家のペットと思われる一羽のうさぎが食べた後、事件は起きた。

なんと真っ白なアンゴラウサギの突如体毛が黒くなり形状も小さくかわいらしいダッチウサギへと変化してしまったではないか。

我々は今回呪術に詳しいCさんに代わり占いに長けると評判のCさんへと相談を持ちかけることとした。

~中略~

Cさんが言うにはこのままでは世界は滅びてしまうとのことであった。

事態を重く見た我々は急遽このうさぎを捕獲し、原因となった人物にお腹を見せさせながら仰向けで謝罪させることとした。

だがこれが過去最大の悲劇の幕開けとなるとはまだ誰も予想だにしていなかったのである。

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封印されるはずだった禁断の映像
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ついに復活してしまった黒い兎霊

その悪霊の正体とは…

平穏な日常を送る少女たちへと襲いかかる悲劇

汚れを知らぬ青い果実たちを待ち受けていた者とは…

とある集まりへと参加した少女たち、しかし一羽のうさぎが悲劇を生む

結婚式……花嫁たちへかけられた呪いとは



はらめはらめはらめはらめはらめはらめはらめはらめはらめはらめはらめはらめはらめはらめはらめはらめ
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封印うさぎ File-汚物


近日公開

あんこを殺した者たちが悪いのです。
あんこにエサさえ与えてればこんなことにはならなかったのに
今あんこの復習が幕を上げる

あんこ「感謝するんだな。お前のような女の処女でも我(ボク)が受け取ってやろう。さあ我(ボク)の仔を孕むのだ」

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