翔太郎「そう言や…照井ってどうすれば死ぬんだ?」 (26)


短いです
キャラ崩壊注意
時間軸的には本編後で竜の娘誕生後です


フィリップ「…翔太郎、君は突然何を言い出すんだい?」

翔太郎「考えてもみろよフィリップ、あいつの肉体の強靭さを」

フィリップ「良いことじゃないか」

翔太郎「良いことなんだけどよ、限度があるだろ限度が」

フィリップ「そうかな?」



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翔太郎「まずトライセラトップスの件」

フィリップ「ロス市警帰りの九条綾が、同僚で恋人だった溝口正輝が冤罪で殺されたことによって復讐に走った事件だね」

翔太郎「照井はその九条綾の騙し討ちにあって鉄骨の下敷きになった、けど死ななかった」

翔太郎「照井じゃなかったら大惨事間違いなしだぜこりゃ」

フィリップ「照井竜でも鉄骨の下敷きな時点で事象的には大惨事だけどね」

翔太郎「思えば奴の不死身伝説が始まったのもここからだ」


翔太郎「お次が俺達にとって運命の相手だった、園崎琉兵衛が変身するテラードーパント戦でのVSテラードラゴン」

翔太郎「結果こいつには噛み砕かれて敗北した」

翔太郎「ただでさえ装甲の薄いトライアルだったからな、正直今度こそダメかとも思ったよ俺は」

フィリップ「見た目は痛ましかったけど、結果助かって良かったじゃないか」

翔太郎「そう、助かった…助かっちゃったんだよなぁ」

フィリップ「何故少し残念そうなんだ翔太郎」


翔太郎「極めつけはやっぱりユートピアドーパント戦な訳だが」

翔太郎「またしてもトライアルで仕掛けた結果希望のエネルギーを奪われ、そのエネルギーで炎上させられ火だるまだ」

フィリップ「あの時の絶叫からして相当な苦痛だったろうね」

翔太郎「俺は内心、遂にやったか!?って思ったよ」

フィリップ「仲間としてその感想はおかしくないかい?!」

フィリップ「最早君にとってはしぶとい敵みたいな扱いになってるじゃないか」

翔太郎「馬鹿言うな!昔はいがみ合ったが、今じゃあいつは俺達の仲間じゃねぇか!」

フィリップ「だから僕は君に困惑しているし、怒られるのは君の方だということを自覚した方がいいよ」


翔太郎「コマンダードーパント戦では、またまたトライアルの時に強化された敵のミサイルの一斉発射に晒されて幾つかが直撃」

翔太郎「実際これで右脚にとどめを刺されたみたいだしな」

フィリップ「改めて考えると彼はトライアルになるとやられ方が悲惨になるね」

翔太郎「でもまぁミサイルの直撃程度は仮面ライダーなら珍しくもないしこれはTSP低かったな」

フィリップ「そのTPSとはなんだい?」

翔太郎「照井死ぬポイント」

フィリップ「止めたまえ」

>>5
誤フィリップ「そのTPSとはなんだい?」
正フィリップ「そのTSPとはなんだい?」


翔太郎「おっと、これは瀕死になってなかったから忘れてたが、NEVERによる風都タワー占拠事件は覚えてるよな?」

フィリップ「忘れるわけないさ、それが何か?」

翔太郎「風都タワーに乗り込んだ時、あいつはメモリが復活するまでルナとトリガー相手に生身で戦ってたんだせ?」

フィリップ「重量約2~30kgはあるエンジンブレードを持ってね」

翔太郎「普通は死ぬ、ルナもトリガーも遠距離が得意だしエンジンブレードなんてデッドウェイトにしかなってない筈なのに」

フィリップ「そこは彼の技量の成せる技じゃないかな」


翔太郎「以上を踏まえて本題に戻るが、照井ってどうすれば死ぬんだ?」

フィリップ「戻る必要はないんだけど」

翔太郎「フィリップはどう思う?」

フィリップ「知らないよ!仮にも人の命を救ってきた仮面ライダーが人の死に方に興味を持つものじゃないだろう?」

翔太郎「なんか気になってな、あいつバイクのナンバーも4771だし」

フィリップ「はぁ…実はテラーの精神汚染の影響が残ってるのかい翔太郎?」

フィリップ「それともオールドに老化させられた時に脳細胞のほとんどが死滅してしまったのかい?」

翔太郎「心配すんな、恐怖は完全に脱したし、脳細胞はいつでもトップギアだぜ」

フィリップ「他人の決め台詞をとってはいけないよ」


フィリップ「まったく、依頼が来なくて暇だからってもう少しマシなこと考えたらどうだい」

翔太郎「考えたけどよ、気になりすぎてそっちに思考が収束しちまうんだよ」

翔太郎「あいつ蜂の巣にされても毒飲んでも助かりそうだからなぁ」

翔太郎「フィリップ、ちょっとあいつが死ぬ可能性を検索してくれないか」

フィリップ「メモリブレイクされた君の頭を治す方法を調べるのか先だよ、ちょっと待っていたまえ」

翔太郎「あ、おいフィリップ…行っちまった」


翔太郎「いくらなんでも頑丈な気がするんだよなぁ」

翔太郎「どれも普通の人間なら…」

翔太郎「…ん?」



照井『俺は…死なない!』

翔太郎『どれも普通の人間なら…』

克己『NEVERの恐ろしさ、思い知らせてやる!』



翔太郎「…繋がった!脳細胞がマキシマムドライブだぜ!」

翔太郎「あいつの不自然なまでの不死性、きっとあいつはNEVERだったんだ!」

翔太郎「そうと決まればこうしちゃいられねぇ、街を泣かせる奴は許せねぇ!」


フィリップ「残念ながら検索結果なし、つまり君の頭は治せな…翔太郎?」


フィリップ「何処へ行ってしまったんだ」



翌日

ニュース『昨日午後3時ころ、男が公務執行妨害で逮捕されましたーーー』

フィリップ「………まさか、ね」


翔太郎の両腕に冷たい鉄の輪がはめられた
外界との連絡を断ち切る契約の印だ。

「照井………俺、どうして……お前に鉄パイプで……殴りかかっちゃったのかな………」

とめどなく大粒の涙がこぼれ落ち、震える彼の拳を濡らした。

「俺に質問するなぁッ!」

翔太郎は声をあげて泣いた。

AA略


フィリップ「」


フィリップ「…さて、僕は筋トレの方法でも検索しよう」

おわり


おわりです
照井好きの人が気分を害されたらすみません
俺は照井竜が大好きです

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