一応ネタバレ注意。

小夏「私は方言も可愛いと思うけどなー」

あさひ「ちょっと分かる気がします」

伊純「でもみんな標準語なのに私だけ方言なのは恥ずかしいの！」

小夏「そうかなぁ？」

伊純「頑張ってなおしとるん……直してるんだから」

あさひ「たしかにちょっと可愛い気もしますよね」

小夏「でしょ」

伊純「もー！」ｶﾞﾀﾝ

蒼「バカはどこでも元気ね」

蒼「……はい、私の勝ち」

沙紀「……負けた」

伊純「何やってんのー？」ﾋｮｺ

蒼「チェスよ」

伊純「チェス？」

沙紀「この間……百均で売ってたから」

伊純「へー！チェスって紅茶飲みながらするものだと思ってた！」

蒼「なによその偏った先入観……」

沙紀「…伊純ちゃんもやってみる？」

伊純「紅茶もってないけどいいの？」

蒼「私たちも持ってないわよ」

伊純「ならやる！」

沙紀「ルール……わかる？」

伊純「相手のコマ挟んだら自分の色になるんでしょ？」

蒼「それオセロ！」

伊純「あ、帰りの電車逃しちゃった」

伊純「歩いて帰ろっと」

小夏「どうしてわざわざ？」

伊純「電車逃しちゃった」

蒼「ならウチ寄ってく？」

小夏「そしてサラッと誘う蒼ちゃん」

小夏「というか次の電車待てば？」

伊純「え！？暗くなっちゃうよ！」

蒼「……あー、なるほど」

小夏「？」

蒼「伊純、東京は電車が5分おきくらいには来るものなのよ」

伊純「！？」

小夏「！？」

蒼「なんであんたも驚いてんのよ」

あさひ「帰り、どこか寄って帰りましょうよ！」

小夏「どこかで晩ご飯食べてくー？」

伊純「いいね！」

あさひ「何か食べたいものあります？」

伊純「久しぶりに豚太郎行きたい」

小夏「……豚太郎？」

伊純「ラーメン屋の」

あさひ「？」

伊純「ラーメン屋の豚太郎」

小夏「？」

あさひ「？」

伊純「？」

伊純「沙紀ー！」

沙紀「あ……伊純…」

伊純「放課後、私も屋上行っていい？」

沙紀「えっと……」

沙紀(屋上に行っていい、ってことはいつも私が踊ってるところに来てもいいか、ってことよね……）

沙紀(というか別にあのスペース、勝手に使ってるだけなんだけど……）

沙紀「あ……」

沙紀(で でも伊純はたぶん私があの場所を占領してると思って許可を取りに来たのよね……）

沙紀(その誤解を解かないと……あ、でも来ていいか聞かれたんだからその返事も早くしないと）

沙紀「えと……」

沙紀「……その…」

沙紀(私は別に来てもいいけど、曲を使って踊りたいとかになると流石に先生にも許可取らないと……）

沙紀(でもそうと決まっにないのに先生のところに行くのもマズイから、伊純ちゃんに聞かないとだけど)

沙紀(とりあえず来ていいかどうかの返事をしないと……）

沙紀「……うん」

伊純「ありがと！」

蒼「それだけの返事にいくらかかってるのよ……」

あさひ「下着……ですか…？」

小夏「オシャレな女子なら見えないところもこだわるんだよ！」

あさひ「で でも、専門店とかはまだちょっと……」ｵﾛｵﾛ

小夏「私が付いて行ってあげるから！」

あさひ「つ、通販とかはどでしょう！？」

小夏「えー、通販かぁー」

沙紀「…………」ｽﾀｽﾀ

あさひ「あ 沙紀さん！ちょうどいいとこに！」

沙紀「……？どうかした？」

あさひ「その……沙紀さんは、下着とかってどこで買われてます……？」

沙紀「えっと……」ﾁﾗ

小夏「…………！」ｷﾗｷﾗ

沙紀「……専門店、とか？」

あさひ「そうなの！？」

あさひ「その……高校生が入っていいものなのかなぁ？」

小夏「むしろ華の女子高生だからこそ着られるモノもいっぱいあるよー！」

あさひ「な なるほど……」

あさひ「それより、沙紀さんもそういうお店で買ってるなんて意外です……」

小夏「そういうお店って言い方……」

あさひ「人目とか気にならないの？」

沙紀「人目気にしたら負けなキャラしてたから…」

小夏「キャラって…」

伊純「下着？」

蒼「うん。どこで買ってるのかって小夏たちが」

伊純「蒼は？」

蒼「私は……そのまああれよ、伊純は？」

伊純「私はお母さんが……」

蒼(お母さんが買ってくるのか)

小夏「だったら伊純ちゃんもいっしょに！」ﾆｭｯ

蒼「どこから出てきたの！？」

伊純「いっしょに？」

小夏「いつも私が下着買ってるお店に！」

伊純「いいねー！」

蒼「行くんかい」

蒼「沙紀とあさひも？」

沙紀「うん……なんとなく」

蒼「あさひも行くのね」

あさひ「決めたんです……もう逃げないって！」

蒼「いや そこは逃げてもいいと思うわよ？」

伊純「いやー昨日は楽しかったね！」

蒼「下着見ただけじゃない」

伊純「ちゃんと買ったもん！」

蒼「はいはい」

伊純「まあ結局サイズ合わないからまだつけないけど」

蒼「なんで見栄張ったのよ……」

伊純「あれより下がなかった……」

蒼「……ごめんなさい」

伊純「いいもん！成長待つから！」

蒼(でも大人になってもそこまでは……)ｵﾓｲﾀﾞｼ

伊純「どうかした？」

蒼「……なんでもない」

伊純「わー、あさひちゃんすごい付いてるねー！」

あさひ「伊純さんこそー！」

伊純「触っていい？」

あさひ「どうぞー」

伊純「うわぁ、見た目より柔らかーい」ﾌﾆﾌﾆ

あさひ「な…なんかくすぐったい」

伊純「えへへへへ」

蒼「！？」ｺｿｯ

蒼(……たまたま通りかかったら二人が何かしてる…)

あさひ「私も触っていいですか？」

伊純「いいよ！」

蒼「！？」

あさひ「あ、ちょっと硬い……」ﾌﾆﾌﾆ

伊純「鍛えてるからねー！」

蒼(い いったい物陰の向こうにはどんな光景が広がってるの……)ｺｿ

伊純「あれ、蒼！」

蒼「っ！」ﾋﾞｸｯ

あさひ「何してるんですか？」

蒼「……ふ ふふ二人こそ、な何触ってたの？」

伊純・あさひ「「ハムスリングス」」

蒼「……筋肉？」

伊純「太もものね」

小夏「カラオケ行こうよ！」

沙紀「……カラ…オケ」

伊純「近くにあるの！？」

小夏「探せばどこにでもあるよ」

伊純「知らなかった！」

蒼「別に付き合うくらいならいいけど……」

あさひ「わたしも行きたい！」

小夏「なら放課後行こう！」

伊純「いえーい！」

蒼「はいはい」

あさひ「部活は今日休みだからセーフ！」

小夏「とりあえず1時間とっておいたよ」

伊純「ほんとに近くにあったなんて…」

沙紀「…………」

あさひ「久しぶりに来たよー」

伊純「東京きて初めてかも！」

沙紀「…………」

小夏「何歌うー？」ﾜｲﾜｲ

伊純「えっとねー」ｶﾞﾔｶﾞﾔ

蒼「…………」

蒼(……カラオケって、想像以上に騒がしいのね）

蒼(騒がしいというより、音量が大きいというか……なんというか)

蒼「…………」

蒼(…でもだからって私だけ盛り上がらなかったらまた気まずいことになるんじゃ……)

蒼(みんなもう盛り上がってるのかな……)ﾁﾗ


沙紀「…………」ﾁﾁﾞｺﾏﾘ

蒼(仲間がいた)

沙紀「……も…もしかして、蒼も……？」

蒼「えぇ……実は私初めてでね」

沙紀「私も……ほとんど初めて」

蒼「なんか慣れないというか……会話ができないくらいよね」

沙紀「だね……音も大きいし」

蒼「でも一人は同じタイプの子がいて助かったわ」

沙紀「うん……私も、蒼も、たぶんしばらくいればみんなで盛り上がれそうではあるしね」

蒼「そうかしら？」

沙紀「私も、蒼も……元陰キャだし」

蒼「陰キャって何よ！」

伊純「二人も何か歌う？」

あさひ「わ！猫だ！」

猫<ﾆｬ-

蒼「猫ね」

あさひ「こっちおいでにゃー」ﾁｮｲﾁｮｲ

猫<…

蒼「猫のくせに無視するのね」

あさひ「どっか行っちゃいました……」

伊純「この辺って猫珍しいの？」

沙紀「まあ……あんまり見ないよね」

小夏「最近だと特にねー」

伊純「そうなんだ！」

伊純「猫って港で魚に群れてるイメージがあったから 少ないのはびっくりしたよ」

あさひ「いいなぁ、見てみたい」

伊純「魚を？」

あさひ「猫です」

伊純「蒼！宿題見せて！」

蒼「自分でやらないと意味ないわよ」

伊純「だってわかんないんだもん！」

蒼「まずは自分で解いてから！」

伊純「えー」

蒼「わかんなかったら教えてあげるから……」

伊純「うーん……」

沙紀「……伊純ちゃん、これ」ｽｯ

伊純「あ！もうやってたの？」

沙紀「うん、さっき……ね」

伊純「ありがとう！すぐ返すね！」ﾀﾀﾀ

蒼「……沙紀」

沙紀「……なに？」

蒼「甘やかしたらダメじゃない」

沙紀「だって……かわいそう」

蒼「あの子のためにならないわよ」

沙紀「でもわからないものはわからないし……」

蒼「だからそこを私が教えるって言ってるのよ！」

沙紀「でも……！」

小夏「子供の教育方針で揉める夫婦みたい！」

蒼・沙紀「「小夏！！」」

伊純「ねえ、あそこ行ってみたい」

蒼「あそこじゃわかんないわよ」

伊純「あの……あれ、オイオイ？」

蒼「だからわかんないってば」

伊純「オイオイだってば！」

沙紀「……？」

蒼「話してるだけじゃわかんないわよ！」

伊純「オイオイって言ってるじゃん！」

蒼「だからどこに行きたいの！？」

伊純「オイオイ！」

蒼「あーもう！」

沙紀「丸井のこと……？」

伊純「アレ、丸井って読むの？」

蒼「…………」

小夏「タコパしようよ！」

あさひ「タコパ？」

伊純「タラコ スパゲッティのこと？」

蒼「たこ焼きパーティーのことでしょ……」

沙紀「なにそれ……？」

小夏「みんなでいろんな具材持ち寄ってたこ焼きにいれるの！」

伊純「楽しそう！」

あさひ「やりたいです！」

蒼「沙紀はどうする？」

沙紀「私も、行こうかな」

蒼「全員ね」

伊純「じゃあ、放課後具材買ってから誰かの家に行こう！」

あさひ「楽しそうですね！」

沙紀「話変わるけど……」

伊純「なにー？」

沙紀「タラコスパゲッティって」

沙紀「タラコス パゲッティで区切ったら、タラコス味のフランスパンみたいになる……」

蒼「ならないわよ……」

蒼「しかもわかりにくいわね……」

あさひ「お、おじゃまします」

小夏「いらっしゃーい」

蒼「これで全員ね」

沙紀「生地……混ぜておいたよ」

伊純「こっちの分もできたよー」

小夏「ありがとー」

あさひ「あ、ホットプレート運びます」

蒼「助かるわ」

あさひ「よいしょ……と」ｸﾞｲ

小夏「わぁ、二の腕すごい……」

あさひ「えへへ」

あさひ「鍛えてますからね」

蒼「とりあえずはじめは普通にね」

沙紀「タコ入れて……」ﾎﾟﾄ

あさひ「ソースとかここ置いときますね！」

沙紀「ありがとう」

伊純「私たこ焼き回すの上手いよー！」

小夏「むっふー、私もだよ」

小夏「『たこ焼き返しの友立』と呼ばれた私に勝てるかな？」

伊純「受けて立とう……」

蒼「何の勝負よ」

　
ｼﾞｭｳｳｳｩ……

あさひ「焼けてきました」

蒼「そろそろ返していいんじゃない？」

伊純「はいよっ」ｸﾙｯ

小夏「私も！」ｸﾙｯ

伊純「はいっ」ｸﾙｯ

小夏「ほっ」ｸﾙﾝ

伊純「よっと」ｸﾙｯ

小夏「ほっ……あっ」ﾍﾞﾁｬｯ

沙紀「あづッ」

小夏「ご、ごめん！」

あさひ「たこ焼き返しの友立……」

蒼「その二つ名は伊達だったようね」

あさひ「でもたこ焼きは普通に美味しいです」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

蒼「そりゃきちんと材料混ぜてるからね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

伊純「私が心を込めて混ぜたからだよー！」

蒼「はいはい」

小夏「さ、沙希ちゃん大丈夫……？」

沙紀「うん…びっくりしただけ、平気」

伊純「沙希も食べて！」ﾋｮｲ

沙紀「あ ありがとう」

沙紀「…………」ﾊﾑ

沙紀「…あづッ」

小夏「えっまた！？」

蒼「中が熱いとそりゃね…」

あさひ「なんか変わり種入れてみます？」

蒼「餅とかどう？」ｶﾞｻｶﾞｻ

あさひ「いいですねー」

沙紀「合うのかな…？」

伊純「合うでしょ！」

小夏「お餅はハズレないよねー」

あさひ「じゃあタコの代わりにっ」ﾎﾟﾄ

伊純「10コくらいいっとく？」ﾎﾟﾄﾎﾟﾄ

蒼「お 思い切るわね……」

沙紀「不味かったら蒼が食べてくれるから……」

蒼「私！？」

伊純「いただきまーす」ﾊﾑ

小夏「あ、普通に美味しい」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

伊純「だねー」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

蒼「なんか無難な味ね」

沙紀「たこ焼きなのにモチモチする……」

あさひ「ご飯ってよりお菓子みたい」

伊純「だねー」

小夏「醤油が合うかな？」

蒼「いいわね」

小夏「かけてみよっと！」ｺﾄ

あさひ「わ 私もください！」

小夏「はーい」

あさひ「あ、普通に美味しい」

小夏「だね」

伊純「まだ何かある？」

小夏「んー、ミニトマトとか？」

沙紀「ミ……ミニトマト…合うの？」

蒼「さぁ……」

伊純「物は試しだよ！」

蒼「どうなのかしら……」

あさひ「でも、ほら、ドリアとかでも焼いてるし、トマト合う気がしますね」

小夏「うーん、トマトなら塩かなぁ」

蒼「や 焼けたけど……」

沙紀「誰が食べる……？」

小夏「ジャーンケーン」

伊純「ポン！」

あさひ「……小夏さんが一人負けですね」

伊純「言い出しっぺが…」

蒼「世の中ってうまく回ってるのね」

小夏「トマトたこ焼きかぁ」

沙紀「…はい、どうぞ」ﾋｮｲ

小夏「ありがとう…」

小夏「マックでスマイル注文するとき並みに緊張する……」

蒼「わかりにくいわね……」

小夏「ええい、ままよ！」ﾊﾟｸ

伊純「小夏選手いきました！」

あさひ「お、お味は！？」

小夏「うーん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

小夏「……なんとも言えず普通に美味しい」

沙紀「なんだ」ｶﾞｯｶﾘ

小夏「なんでがっかりしてるの…？」

伊純「美味しいなら私もやってみよーっと」

沙紀「なら、私も」

蒼「私も」

あさひ「わ、私も」

小夏「はじめからみんなで食べればよかった！」

伊純「昨日は楽しかったねー」

小夏「ねー」

伊純「でもねー」

小夏「ねー」

伊純「まさかねー」

小夏「数学の課題の期限、今日までだったんだね」

伊純「ね」

あさひ「他のみんなはもうやってましたよ？」

小夏「あさひちゃん教えて……」

あさひ「部活行ってきます」ﾃﾞﾜ

小夏「お代官様！」

伊純「お助けを！」

あさひ「自分の力で乗り越えてください」ｽﾀｽﾀ

伊純「自分の力って言われても……」

小夏「力なんて……」

伊純「DASHと……」

小夏「Let's enjoy MUSIC」

小夏「音符出しても高速で走れても何にもならないよ……」

伊純「いっそ走ったら課題なくなったりしないかな？」

小夏「せ、先生の前で大声出すとか！」

伊純「やっちゃう！？」


沙紀「そういうことじゃ…ないと思うけど」

小夏「先生！」

沙紀「せ…先生？」

伊純「数学の課題見せてください……」

沙紀「ごめん…もう提出しちゃって……」

沙紀「でも、覚えてるところだけなら」

伊純「ほんとですか！」

小夏「ありがたや…」

伊純「いやー、自分でやれとか言うどっかの誰かさんとは違って、沙希は優しい！」

小夏「天使みたいだね！」

沙紀「……///」ﾊﾞｻｧ

伊純・小夏「「…………」」

伊純・小夏((そういえば天使だった))

蒼「あさひ、あいつら見てない？」

あさひ「さっき、小夏さんと伊純さんが自習室で唸ってましたよー」

蒼「課題やってなかったのね……」

あさひ「そうみたい……」

蒼「ちょっと見てこようかしら」

あさひ「なんだか、蒼さんもすっかり放課後には集まるようになりましたね！」

蒼「べ…別にそういうわけじゃないわよ！」ｽﾀｽﾀ

伊純「終わったー！」ｶﾞﾀﾝ

小夏「終わったー！」ｶﾞﾀﾝ

沙紀「おつかれ…」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

蒼「あら、ちょうど終わったところだったのね」

伊純「沙紀が手伝ってくれたからね！」

蒼「沙紀…あんたまた甘やかしたの？」

沙紀「ううん…今日は、ヒントだけ」

小夏「ちょっと理解した気分だよー」

蒼「そう、ならよかったわ」


蒼(……そういえば)

蒼(私、結構勉強してこの高校入ったつもりだっけど……)

蒼(この子たち全員ヌルっといるわよね)

蒼「…………」

蒼(……実は賢いのかしら？)

蒼「伊純、5+5×2は？」

伊純「？」

伊純「…………」

伊純「…………」

伊純「……20？」

蒼「よかった安心」

沙紀「……ねぇ、蒼」

蒼「どうかした？」

沙紀「…まずあなたの好きな数字を思い浮かべてください」

蒼「心理テスト？」

沙紀「まあ…そんな感じ」

蒼(……1)

蒼「はい、浮かべたわ」

沙紀「5をかけて」

蒼(……5)

沙紀「それに、25を足して」

蒼(……30)

沙紀「4をひいてください」

蒼(……26)

沙紀「…あなたの時間は無駄になりました」ﾊﾞｻｧ

蒼「あっこら待ちなさい！」ﾀﾞｯ


伊純「何してんのあの2人……」

あさひ「さぁ……」

伊純「あー、今日も疲れた！」

蒼「おつかれ」

伊純「なんで高校って7時間も授業あるんだろ……」

蒼「そりゃ、勉強するために来てるんだから」

伊純「私は友達と遊ぶために来てるよ！」

蒼「あそう……」

沙紀「今日は…放課後、どこか寄るの？」

伊純「どうしよ、家の手伝いもあるしなー」

沙紀「お手伝い？」

蒼「そういえば伊純の親御さん、何して働いてるの？」

伊紀「うーん、なんだろ……社長？」

蒼「社長！？」

伊純「あのさー」

蒼「なによ」

あさひ「どうかしましたか？」

伊純「東京に来て思ったんだけど」

小夏「うん」

伊純「放課後忙しいね」

沙紀「……そうかな？」

蒼「それって田舎でも変わらなくない？」

伊純「いや、高知は東京ほどすることないもん」

小夏「でもでも、高校生になってからできることが広がった気はするよね！」

あさひ「帰る時間も、ちょっとくらい遅くなっても怒られなくなりなくなしね」

蒼「そう言われるとまあわかる気もするけど……」

沙紀「そう、だね」

伊純「でもまあ、今日は手伝いあるから早く帰る！」

あさひ「なら、また明日ですね！」

小夏「明日はどこか寄ろうねー！」

伊純「だね、帰りも早いし！」

沙紀「また…明日」

蒼「じゃあね」

伊純「うん、」

　

伊純「また明日ー！」