戦士「魔物を倒した金で通う風俗は最高だぜ!」(124)

魔法使い「もう限界よ! 今すぐギルド長を呼び出しなさい! 何なのよ、あいつは!」 ドン

受付嬢「お、落ち着いてください。その、あいつというのは?」

武闘家「あの男だ! あなた達が紹介したあの小汚い男!」

受付嬢「小汚い男、ですか?」

僧侶「わ、私達を見ていやらしい笑顔を浮かべて、い、いつも卑猥な事を……」

受付嬢「ああ、戦士さんですか!」

魔法使い「そいつよ! いい加減にしてよ! 確かに私達は駆け出しの冒険者よ!?」

魔法使い「でも! でもねぇ! あんな頭のおかしい男を紹介されてどうしろって言うの!?」

受付嬢「頭のおかしい、ですか?」

武闘家「そうだ! あ、あのような男に何の教えを乞えと言うのだ!?」

受付嬢「申し訳ありません、苦情は謹んでお受け致しますがもう少し具体的でなければ対処のしようが……」

僧侶「わ、私の口からはとても言えません……っ」

武闘家「わ、私も、さすがにそれは……」

魔法使い「分かったわよ、私が言うわよ! あ、あいつの今朝の第一声が何かわかる!?」

受付嬢「分かりかねます」

魔法使い「あ、あいつは私達の待ち合わせに30分も遅刻して現れてこう言ったのよ!」

戦士『おはマ○コ』

魔法使い「そんな挨拶がどこにあるのよっ!!」

受付嬢「あー、戦士さんよく言ってますよね、それ」

魔法使い「おまけに続けてこう言ったのよ!」

戦士『風俗ハシゴして徹夜でセ○クスしてたから眠くてよー、ちっと眠気覚ましにマ○コ見せくれねえか?』 コカンボリボリ

魔法使い「……っ」 ブルブル

受付嬢「あはは、戦士さんが言いそうですね」

魔法使い「さっさと別の冒険者を紹介しなさいよ!!」 ドン

受付嬢「その前に本人を交えて話し合いをしてはどうでしょうか? 戦士さんはどこに?」

魔法使い「あ、あ、あいつは、ダンジョンを出てすぐにこう言って私達と別れたわ……っ」 ブルブル

戦士『魔物を倒した金で通う風俗は最高だぜ!』

戦士「おー出る、出るわー、もう出る」

牛亜人「はーい♡ たくさんぴゅっぴゅしましょうねー♡」 タユンタユン ヌチョヌチョ

戦士「あー良い、良い、最高、あー出る、マジで出る、出る、出る、あー!」 ドピュドピュドピュ

牛亜人「きゃっ、熱ーい♡ ちょっともう、戦士さん出すぎだってばー♡」 ベチャ

戦士「へへ、悪い悪い、君のおっぱいがあんまりにも気持ち良くてさ。マジで最高! 世界一のおっぱい!」

牛亜人「うふふ、ありがとー♡」 フキフキ

戦士「へふー。俺もう死んでもいいわー」

牛亜人「もう! 縁起でもない事言わないの! また来てくれなきゃいやよ?」

戦士「そう言われちゃ来ないわけにはいかねえなぁ」 モミモミ

牛亜人「こらだーめ! 続きはまた今度!」 ペチ

戦士「おっと、その時は俺の息子が君をたっぷり悦ばせる事になるぜ?」

牛亜人「楽しみにしてるわ♡」

牛亜人「また来てね♪」 フリフリ 戦士「おー」 フリフリ

戦士「ふぁ~あ、一発抜いてスッキリしたしな、とっとと帰って寝ちまうかー」

魔法使い「待ちなさい!!」

戦士「あん? おお、いい乳してんな。この乳は魔法使いじゃねえか、なんだ?」

僧侶「ま、魔法使いさん、周りの方々が私達の方を見ているようなのですが……」 クイクイ

武闘家「な、なんだか笑われていないか?」

「また戦士さんかー」「4Pか、羨ましいねー」「あの人いつ見てもこの辺りにいるよな」

魔法使い「こ、この変態ども!! ぶっ殺してやる!!」

戦士「おいおい落ち着けよ、善良な市民の皆様に何しようってんだ?」

魔法使い「こ、こんな歓楽街に昼間から来てる奴らの何が善良よ!!」

戦士「ウブだねー。いかんなー、それはいかんぜ。ここはおじさんのチ○ポをマ○コ穴に入れて大人にしてやろう」 ワキワキ

魔法使い「あ?」 僧侶「ひぃっ!」 武闘家「……っ」

魔法使い「ああああ、ああああ、このキモ親父ぃぃぃ、ぶっ殺してやるぅぅぅ!!」 ゴオオオオオオッ

戦士「ああん、俺は殺す側だぜ? ベッドに入った女はみんな『イっちゃうー』ってな具合でな」 ヘコヘコ

魔法使い「死ねぇぇぇぇぇ!!」

受付嬢「……で、仲間のお二人がどうにか魔法使いさんを止めて、ギルドまで連れ帰ったと」

武闘家「もう少し早く止めるべきでした」 僧侶「申し訳ありません……」

魔法使い「ふぅぅぅ、ふぅぅぅ……!」 ギリギリ 戦士「んごぉぉぉ、ふんごぉぉぉぉ」 ユラユラ

受付嬢「はあ、まったく。……戦士さん、戦士さん、起きてください!」

戦士「ぐごぉぉぉぉ、ぐごぉぉぉぉ」 ユラユラ

受付嬢「ああ大変、服が破けておっぱいが見えちゃう!」

戦士「んおおおお!? 俺の両手で隠してやるぜぇ!?」

受付嬢「はい、目は覚めましたね。魔法使いさんも、まずは深呼吸して冷静になりましょうね」

魔法使い「すぅ、はぁ……ええ、もう大丈夫です。こんな! 男のために怒っても仕方がありませんから」

受付嬢「よかった。それでは話し合いを始めましょうか」 パン

受付嬢「ではまずはお互いの要求をハッキリさせましょうか」

受付嬢「相手に求める改善点、今後どうしたいか等を言葉にしてください。では戦士さんから」

戦士「どうせなら三人ともおっぱい丸出しのエロい格好で」 受付嬢「はいありがとうございました」

戦士「いやまだ途中」 受付嬢「では三人は何か要求などはありませんか? では僧侶さんから」

僧侶「わ、私は……せ、戦士さんに更生していただきたいです!」

僧侶「健全な男性がその、性的な欲求を持て余す事は仕方がないかもしれません!」

僧侶「ですが、そういう行為は愛する人とだけすべきです!」

僧侶「戦士さんのように、お、お金を払ってエッチな事をするのは、ぜ、絶対にいけない事なんです!」

受付嬢「では戦士さん、どうしますか?」 戦士「今後もセ○クスしまくりまーす」 受付嬢「はい、ご返答ありがとうございます」

僧侶「ええ!? そんな待ってください!」 受付嬢「待ちません。では次、武闘家さんどうぞ」

武闘家「……聞く耳のない人間に、何を言っても意味があるとは思えないな」

受付嬢「何も言われない場合は改善すべき点がないものと受け止めますが、よろしいでしょうか?」

武闘家「……その男のすべてが気に食わない」

武闘家「女と見れば邪な視線を向け、口を開けば低俗な事ばかりを抜かし、戦う者としての誇りが何一つ感じられない」

武闘家「確かに駆け出しの私達と比べれば経験は多少あるのだろう。だが、このような敬うべき所のない人間といる事そのものが苦痛だ」

武闘家「ふん。これでいいか?」

受付嬢「結構です。では戦士さん、何か言いたい事は?」

戦士「敬うべき所がないとは心外だ。俺は何度もこう言われた事がある。戦士さんは今までのお客さんで最高のおち」 受付嬢「はいお疲れ様です」

武闘家「死ね、クズが」 受付嬢「貴重な御意見ありがとうございます。では最後に魔法使いさん」

魔法使い「こいつに言いたい事はひとつだけよ。今すぐ私達の前から消えて」 受付嬢「では戦士さん」 戦士「マジで寝そう」 受付嬢「はいありがとうございます」

受付嬢「それではお互いの気持ちを確かめたところで、結論を申し上げます。戦士さんには継続して三人と共にダンジョンに潜っていただきます」

戦士「ういー」

魔法使い「ふざけないで」 武闘家「茶番がすぎる」 僧侶「ではこの話し合いに何の意味があったんですか!」

受付嬢「お互いの気持ちを確かめた、そう言ったと思いますが? そもそも私が一度でも他の冒険者を紹介すると言いましたか?」

魔法使い「……っ、ならもういいわ! 私達三人でダンジョンに潜らせてもらおうわ!」

武闘家「ああ、そうだな。この男と一緒に潜るくらいならそれがいい」 僧侶「残念ですけど、私もそうしたいと思います」

受付嬢「そうですか。では皆さんの冒険者資格を剥奪しなくてはなりませんね」

魔法使い「はあ!? どうしてそうなるのよ!」

受付嬢「勘違いなさっているようですが、ギルドが戦士さんをあなた方に紹介したのは親切心ではないんですよ」

魔法使い「どういう、こと?」

受付嬢「あなた方はここ最近、ずいぶん無理に依頼を引き受けていたようですね」

受付嬢「以前は8割ほどの高い依頼成功率の比較的優秀な新人だったというのに、最近になって高難易度の依頼を受けては失敗を繰り返している」

受付嬢「本来は何も告げずに更生を待つのですが、はっきり言いましょう。戦士さんの役割は、あなた方を監視・監督する事なのですよ」

受付嬢「それを拒否するという事は、ギルドの庇護を受ける資格を失う事になる。当然ではありませんか?」

武闘家「そんな……」 僧侶「嘘……」

魔法使い「そ……そうだとしても、どうしてこの男なのよ! こんな男に監視や監督が務まるとはとても思えないわ!」

魔法使い「ギルドにとっても他の冒険者に変えた方がいいに決まって」 受付嬢「あなた達のどこにそんな価値が?」 魔法使い「な……!」

受付嬢「ギルドの人材も有限なのですよ? なぜ優秀な冒険者をあなた方の監視・監督などに使わねばならないのです?」

受付嬢「それに冒険者は無報酬で仕事を引き受けてくれるわけではないのですよ?」

受付嬢「戦士さんは、皆さん御承知の通り、病的なくらいの女好きですから、女性冒険者であるあなた達の担当を格安で引き受けてくれているのです」

受付嬢「私としては、こうしてわざわざ不満を述べる機会を与えて差し上げた事を感謝して欲しいくらいなのですが、、いかがですか?」

魔法使い「ぐ、う……っ」 武闘家「……」 僧侶「……」 戦士「ぐごぉぉぉぉぉ、ぐがぁぁぁぁぁぁ、ぐごぉぉぉぉぉぉ」

受付嬢「では特に御意見もないようですので、これにてお開きとさせていただきます」

受付嬢「皆様のご活躍をお祈りしております。それでは」

とても頭の悪いスレタイが浮かんでしまったので

魔法使い「こんな所で依頼失敗のツケが回ってくるなんて……ごめんみんな、私がもっとキチンと依頼を選んでいれば」

武闘家「いや、私の未熟のせいだ。この拳さえ敵を撃ち倒していれば、依頼などいくらでも完遂できたのだ」

僧侶「お二人とも……私、これ以上お二人に迷惑を掛けるわけにはいきません」

魔法使い「迷惑? 何よそれ」

武闘家「仲間とは助け合うもの、パーティーを組むと決めたときから迷惑などという言葉、私達の間には存在しない」

僧侶「で、ですが、もう少しで冒険者資格をはく奪されるところだったんですよ! 私のせいでお二人が、そんな……」

魔法使い「だーかーらー! そういうのいらないって言ってるでしょ!」 ムギュ

僧侶「ふぁ!? ま、まふぉーふかいふぁん、ひいふぁいへふ!」

魔法使い「うふふ、痛くしてるのよ、当たり前でしょ?」

武闘家「まったく、この女は素直ではないな。僧侶が頼ってくれない事が寂しいと素直に言えばいいではないか」

魔法使い「はあ!? そんなこと言ってないでしょ!?」

武闘家「言ってるようなものではないか」

魔法使い「はあ!?」 僧侶「まふぉーふふぁいふぁん、いふぁいれふぅぅ!!」 魔法使い「あ、ごめん」

僧侶「うぅ、ほっぺが伸びてしまします……」 スリスリ

魔法使い「わ、悪かったわよ。でもあんただって悪いのよ、そんな風に遠慮されたら傷付くじゃない」

僧侶「え?」 魔法使い「……私達が出会ってパーティーを組んだのは偶然かもしれない」

魔法使い「でも、誰だってそうじゃない? 両親だって兄弟だって、最初は偶然同じ家に生まれるのよ」

魔法使い「家族になろうって決めるから家族になる。仲間だってそう、家族みたいなものでしょ」

魔法使い「家族が家族に遠慮なんてしない。そういうものじゃないの……?」

僧侶「魔法使いさん、私……私……!」 ギュッ

武闘家「ふん、お前にしてはなかなかいい事を言うではないか」

魔法使い「『お前にしては』は余計よ! だ、大体私はただ思った事を言っただけで、そんなんじゃないわよ!」

武闘家「くくっ、照れるな照れるな。魔法使いは仲間想いで優しい女だった、それだけの事ではないか」

魔法使い「うぐっ」 僧侶「ふふっ」 武闘家「はははっ」 ブッ ブブッ 魔法使い「ん?」

ブーッ ブォォッ ブッ ブピッ ブブッ

戦士「ふごぉぉぉぉ、ぐごぉぉぉぉぉ」 ブーッ

魔法使い「こ、こいつやっぱりぶっ殺すぅぅぅ!」

僧侶「あわわ魔法使いさんやめてください!」 武闘家「気持ちは分かるがやめろ魔法使い!」

魔法使い「はあ、はあ……か、確認しておくけど返済は今月末なのよね?」

僧侶「はい、今月中に返済すれば問題ないと聞いています」

武闘家「額が額だ、全額を返済できるかは難しいところだが、私達が冒険者として価値があると認めさせられれば……」

魔法使い「とにかく、今はできる事をするだけしかない。それがダメでも必ずどうにかする。いいわね?」

僧侶「……はい、皆さんありがとうございます」

魔法使い「ん。それじゃあ今日はこれで解散、各自英気を養うこと!」


僧侶「シスター、ただいま戻りました」

シスター「おかえりなさい僧侶、怪我はありませんでしたか?」

僧侶「はい。これも神の恩寵の賜物ですね」

シスター「あなたの気持ちは分かります。ですが決して命を粗末にしてはいけません。わかりますね?」

僧侶「……はい、シスター」

妹「姉様! おかえりなさい姉様!」

僧侶「ただいま、妹。私が留守の間、いい子にしていた?」

妹「はい! 姉様が留守の間、ちゃんと弟達を見ていました!」

僧侶「よくできました。偉いわね、妹」 ナデナデ 妹「ん……」

武闘家「それで、正直な所どうなのだ? こうして僧侶だけを先に帰したのだ、話があるのだろう」

魔法使い「……あの孤児院の借金はかなりの額だし、返済するのに時間は掛かるでしょう。でも不可能な額では決してない」

魔法使い「相手がね、良くないのよ」

武闘家「相手? そんなに評判が悪い金貸しなのか?」

魔法使い「いいえ、金貸しとしての評判は悪くはないの。暴利を貪っている他の連中に比べれば天使みたいなもんよ」

武闘家「うん? ではなぜ問題なのだ?」

魔法使い「……人としての評判は最悪なのよ」

魔法使い「粘着質な蛇野郎。口約束だろうと酒の話だろうと、一度結んだ契約はどんな手段を使っても絶対に守らせる」

魔法使い「期日通りに返済する人間には天使でも、それを破る人間にはそれこそ悪魔のような事でも平気でする奴なの」

武闘家「それは」

魔法使い「そう、問題は『月末までに借金を返済できなければ僧侶の妹を引き渡す』って約束を既にしちゃってる事なのよ」

武闘家「……」

魔法使い「どう考えても無理。返済不可能な額じゃなくても、そこに今月中に全額って条件が付いたら絶対に無理」

武闘家「ではどうすると言うのだ! 僧侶に対してあれだけの口を叩いておきながら見なかった事にするとでも言うのか!」

武闘家「まだ幼い僧侶の妹が薄汚い男達の慰み者になるのを黙って見ていろと言うのか!?」

魔法使い「……必ずどうにかする、私はそう言ったわ。でも私達にはお金はない、残ってるのは……」

戦士「ふぁ~。何お前ら、殴り込み掛けんの?」 ボリボリ

魔法使い「なっ、ぬ、盗み聞きをするなんてどこまで最低なの!?」

戦士「あー? お前らが勝手に喋ったんだろ?」

戦士「つーか何、相手金貸し? マ○コがもったいねえからやめとけって」

武闘家「それ以上私達を侮辱するなら……!」

戦士「とりあえず朝勃チ○ポ一発抜くかー。あ、お前らフ○ラ得意? 金払うから抜いてくれね?」

武闘家「この人間のクズがぁ!」 ブンッ 戦士「おお」 パシッ 武闘家「なっ!? くっ、放せ!」

戦士「マ○コちゃんよー、戦士の俺に止められる拳で金貸しの極悪護衛さんに勝てるわけないだろー?」

戦士「お前らなんて無理やりオチ○ポ突っ込まれて中出○ハ○ハメされて首ギッチョンで路地裏にポーイよ」

戦士「なあ? やめとけよ、ガキが死のうがどうでもいいだろ? ハメハ○できる穴のお前らが死ぬことねえって」

魔法使い「クズ……」 戦士「ん?」

魔法使い「クズ、クズ、クズ、クズっ!! あんたなんて人間じゃない、ただの歩くチ○コよっ!!」

魔法使い「チ○コっ!! 歩くチ○コっ!! 人間チ○コっ!! 人間の尊厳の欠片もない癖に偉そうに何様よクソチ○コっ!!」

武闘家「お、おい魔法使い」 魔法使い「チ○コが服着て歩いて人間様みたいな顔して恥ずかしくないのっ!?」

魔法使い「ええそうね死ぬかもしれないわよっ! きっと死ぬわっ! でも私達は人間なのよ、あんたと違ってねっ!!」

魔法使い「人間だから仲間のために戦うのよっ! 友達のために戦うのっ!! 見捨てたりなんか絶対にしないっ!!」

魔法使い「あんたは一生チ○コのことだけ考えてチ○コとして死んでなさいよっ! 生涯チ○コのクソチ○コ野郎っ!!」 ドン

魔法使い「はあ、はあ……なんとか言ったらどうなのよ!」

戦士「そんだけ口が動くならおじさんのチ○ポもしゃぶってくれよ、金払うからさー」

魔法使い「燃え尽きろぉぉぉぉぉぉ!!」 ゴォォォォ

武闘家「やめろ魔法使い、こんな所で魔法を使うな!? 私まで巻き込まれ、おい魔法使い!?」

悪魔娘「まったく、イケない子ね。何度も何度も叱っているのに、こんなにオチン○ンを大きくするなんて」 サワッ

悪魔娘「オチン○ンなんでビクビクしてるのかしら? タマタ○のザー○ン吐き出したいの? でもダメよ、まずは反省しなくちゃ」 スッ

悪魔娘「ほら、ママにごめんなさいして? ごめんなさいしないと痛くしちゃうわよ?」 ツネッ

戦士「あ痛ぇ!?」 悪魔娘「え、あごめんなさい!」 戦士「いやそこ火傷してんだよ。うー」

悪魔娘「本当にごめんなさい、てっきり古傷かと思って。ほら、そういうの燃える人って結構いるのよ」

戦士「いやー、今日ちょっと色々トラブっちまってさー。変な感じにしちまって本当ごめんな」

悪魔娘「こっちこそごめんなさいね。お客さん、もうそういう気分じゃないわよね」

戦士「今日は別の店行くわ、また来るからよろしく頼むぜ」 スタスタ

悪魔娘「待ってます♡」 フリフリ

常連「ん、おや? 戦士さんじゃないですか」

戦士「悪魔娘ちゃんなら空いてるぜ。へへ、やっぱいつものハードコースで?」

常連「ふふ、戦士さんには隠しておけませんね。あの鞭使いと言葉責め、あれは他では味わえませんからね」

戦士「うぇへへ、焦らしのタイミングもこれ以上は萎えるって所を見極めてくるんだよな。さすが本職の悪魔だぜ」

常連「しかしこの辺りも最近物騒ですね」

戦士「ん、そうなのか?」

常連「ええ、先日も道を歩いているとよそ者のチンピラに襲われましてね」

常連「ああいう輩を取り締まるためにみかじめ料を貰っているはずの連中が怠けている」

常連「まったく、嘆かわしい事ですね。どうです戦士さん、いっそ奴らを叩きのめして牛耳っては?」

常連「あの程度の連中、本職の冒険者の方にとってはゴミ同然でしょう?」

戦士「バカ、そんな事してたら店に通う時間が減るだろ?」

常連「はは! それは確かに! まあ、あまり酷いようなら考えなければなりませんがね」

戦士「まあねえ。落ち着いてマ○コも拝めねえようじゃこちとら商売あがったりだ」

常連「戦士さんにとっては風俗通いが本職ですか! はは、これはいい!」

戦士「ふー。んじゃ、俺はそろそろ次の店に行かせてもらうわ。俺のチ○ポを待ってる女がいるんでね」

常連「では、おたがい良い夜を」 戦士「おう」

魔法使い「ん……」

魔法使い(もう朝か。昨日は一晩中考え事をしてそのまま眠っちゃったか)

魔法使い「参ったな、もう」

魔法使い(でも、私がパーティーのリーダーなんだ、しっかりしなくちゃ)


僧侶「はあ、はあ……す、すいません、足を引っ張ってしまって」

武闘家「魔法使い、先に進みたいのは分かるが速すぎるのではないか? これでは魔物に遭遇しても対処が追い付かないぞ」

戦士「へへ、僧侶ちゃん。おじさんが背負ってやるよ。ほらほら」

僧侶「戦士さん、ありがとうございます。でも私もう少し頑張ってみます!」

戦士「いやいや、ムリしない方がいいぜ? 足腰ってのは翌日来るもんなんだぜ?」

僧侶「そこまでおっしゃるなら。戦士さんって本当はお優しい人なんですね」

武闘家「僧侶、騙されるな。その男はお前の身体が目当てだ、さっきからいやらしい笑みを浮かべている」

僧侶「えっ!?」 戦士「おいおい、言い掛かりはよしてくれよ」 武闘家「ならその気色の悪い笑いをやめろ!」

魔法使い「いい加減にしてっ! 私達は遊びに来てるんじゃないのよっ!!」

僧侶「ご、ごめんなさい! 私、平気ですから!」 スッ 戦士「俺のおっぱいが……」

魔法使い「……先に進みましょう」 武闘家「……ああ」

僧侶「はあ……はあ……」

武闘家「おい、僧侶が遅れてる。もう限界だ、上に戻るぞ」 魔法使い「だけど今戻ったら」

毒蛾「ギキッ、ギッ!」 バサバサバサッ 僧侶「ひっ、きゃああああっ!」

武闘家「くっ、僧侶! 立ち止まるな、こっちに来い!」 ダッ

魔法使い(よりにもよってこのタイミングで! 毒蛾は火炎に弱い、急いで火魔法を……!) シュボッ 魔法使い「失敗!?」 

僧侶「いや、来ないでっ! いやぁ!?」 ヨタヨタ 毒蛾「ギギギッ!」 ブォンッ 武闘家「僧侶、危ない伏せろっ!!」

魔法使い「僧侶っ!」 戦士「おらぁ!」 ズバッ 魔法使い「え?」 毒蛾「ギィィィィ!!?」 ドサッ

戦士「おら死ねや!」 ザンッ ベチャッ 戦士「クソ雑魚が、ぺっ」 ビチャ

僧侶「あ、ありがとうございます、戦士さん」 戦士「礼はセ○クスでいいぞー」 僧侶「ひぇ!?」

武闘家「クズが。僧侶、相手にしなくていいぞ」

魔法使い(違う、クズは私だ)

魔法使い(全部私のミスだ。僧侶が離れている事に気付くのが遅れた、すぐにフォローしなかった、魔法も失敗した)

魔法使い「ごめん、二人とも」 武闘家「誰にでも間違いはある」 僧侶「魔法使いさん……」

魔法使い「……戻ろっか」

魔法使い「ごめんね、私のせいで一日無駄にしちゃった」 戦士「受付嬢ちゃん、俺と子作りしようぜ」

武闘家「魔法使い、一人で背負うな。私達は仲間、家族みたいなものだと言ったのはお前だろう?」 受付嬢「一昨日来やがれです♪」

魔法使い「うん……」 戦士「毎日でも君と子作りしたい!」

僧侶「……。あの、きっとみんな疲れているんです! そうだ、明日は休みにしませんか?」 受付嬢「去勢手術って知ってます?」

魔法使い「僧侶?」 戦士「冗談だよな?」

僧侶「休めば名案だって浮かびます! きっと大丈夫です! こんなギスギスしてたら、ダメになっちゃいます……」 受付嬢「チョキン♪」

魔法使い「僧侶……そうね、明日は一日休みにしましょ。武闘家もそれでいいわね?」 戦士「ひぃ!」

武闘家「それは……ああ、そうだな。あまり根を詰めては上手くいくものもいかなくなるしな」 受付嬢「オカマバー紹介しますよ?」

僧侶「では、今日はこれで解散です! お二人とも、明日はゆっくりしてください!」 戦士「オカマだけはダメだぁぁ!」

戦士「去勢は嫌だ……オカマはもっと嫌だ……」 ブルブル

僧侶「戦士さん、今日は色々ありがとうございました」

戦士「あ? おう……おっぱい揉ませてくれ……」

僧侶「そ、それでお礼になるなら」 戦士「マジで!?」 僧侶「は、はい。でも、人のいない所でお願いします」

戦士「おうこっちだこっち! ……へへ、本当にいいんだよな?」

僧侶「戦士さんがいなければ私、大怪我をしていたかもしれませんし。……それに」 戦士「いただきます」 モミ 僧侶「ひゃぅ!?」

戦士「はあ」 モミモミ 僧侶「せ、戦士さん」 戦士「なんだー」 モミモミ 僧侶「も、もう終わりで」 戦士「早すぎるだろ」 モミモミ 僧侶「でも」

戦士「いいか、パイ揉みってのはまず弾力を楽しむ。そして次に感触を楽しむ。そして最後に……」 サワッ

僧侶「んぅっ」 戦士「僧侶ちゃん、大きいのに感じやすいんだね」 スリスリ 僧侶「ひっ、だ、だめぇ!」 ドンッ 戦士「おっと」 スッ

僧侶「はあ……はあ……」 戦士「ごちそうさん」 僧侶「う、うぅ……」

僧侶「……戦士さん、お願いがあるんです」

戦士「ん? 何だね、おじさんに言ってみなさい」 キリッ

僧侶「魔法使いさんと武闘家さんのこと、守ってあげて欲しいんです」

僧侶「二人とも、すぐに無茶するから。戦士さんが二人と仲良くないのは知っています、けど」 戦士「いいぞ」 僧侶「え?」

戦士「ん? いいぞ、守ってやる」 僧侶「いいんですか?」 戦士「ああ。二人ともハメたい穴だからな」

僧侶「せ、戦士さん! そういう事は……いいえ、私にはもう、そんな事言う資格はないですね」

僧侶「二人のこと、よろしくお願いします」 戦士「おう。それと僧侶ちゃん」 僧侶「はい?」 戦士「セ○クスしようぜ」

僧侶「……いやです」

魔法使い「おはよう、武闘家」 武闘家「おはよう、魔法使い」

魔法使い「休日にダンジョンの前で会うなんて奇遇ね」

武闘家「そうだな。休日をダンジョンで過ごそうと思ったらまさか偶然お前に会うとはな」

魔法使い「私も偶然そのつもりだったけど、それじゃあ偶然一緒に先に進みましょうか」

武闘家「冒険者の資格を失くすぞ?」 魔法使い「それって友達の妹より大事?」 武闘家「まさか」


蝙蝠娘「はぅんっ♡ うんっ♡ あぁんっ♡」 ジュプジュプ

戦士「はー、何時間入れててもいいわー、君みたいに相性いい子ほんと初めて」 ユサユサ

蝙蝠娘「あっ、ありがとっ、ございます♡」 ジュプジュプ

戦士「次も朝までコースで指名していい?」 ズブ

蝙蝠娘「ふぁ♡ はいぃっ♡」 ビクッ

戦士「んじゃラストいくよー」 パンパンパンッ 蝙蝠娘「あーっ♡ あっ、あっ、あーっ♡」 戦士「おぉっ!」 ドプドプッ

蝙蝠娘「ふぅんんっ♡」

僧侶「……」 

僧侶(私が神に触れる事が許されるのは、この朝が最後なのでしょうね)

シスター「神よ、どうか無力な私を赦さないでください」

僧侶「シスター」

シスター「あなたの事は分かっているつもりです。後の事は任せて頂戴」

僧侶「ありがとうございます、シスター」

シスター「礼なんて言わないで。本当ならすべての責めは私が負うべき事なのだから」

僧侶「この孤児院を守るためにシスターが今日まで努力してきた事は知っているつもりです」

僧侶「妹の事も、他の子達を守るためには仕方がなかったと」

シスター「そう。……例え何がどう変わろうと、ここがあなたの家よ。それを忘れないで」

僧侶「……はい」

僧侶(孤児院を出ると、そこには馬車が待っています)

僧侶(私は今日、この身体をお金に変えるのです)

僧侶(そのお金で妹が助かり、そして孤児院はこれからも続いていく)

僧侶(魔法使いさんも武闘家さんも、無理な探索をする必要がなくなります)

僧侶(私一人の犠牲でみんなが幸せに暮らせるのです)

僧侶(これはきっと、とても良い事なのです)

僧侶「いってきます、シスター」 シスター「いってらっしゃい、僧侶」

妹「姉様、待って姉様っ!」 僧侶「妹……こんな朝早くに、どうしたの?」 妹「姉さま、行かないでっ! どこにも行かないでっ!」

僧侶(ああ、妹も分かっているのです、私がいなくなってしまう事を。すべては分からなくても、それだけは分かっているのです)

僧侶「ごめんね、妹。シスター、お願いします」 シスター「ええ」  妹「いや、放してっ! 姉様、待って姉様っ!!」

僧侶(もしかすると、もう二度と戻れないかもしれない私の家。振り返れば、私の足は動かなくなってしまうから)

僧侶(だから私は立ち止まらずに真っ直ぐ歩き、その馬車の扉を開けました)

戦士「おはマ○コ」 僧侶「はい?」

戦士「常連さんが迎えに行く新人ちゃんって僧侶ちゃんだったんだな、俺超ビックリだよ」

戦士「つーか何? 孤児院の借金だっけ? 肩代わりするとか超偉いじゃん?」

戦士「いやー俺毎日通うわ、僧侶ちゃんの勤め先に毎日通う。もうバケツ一杯は射精しちゃうね」

戦士「もう今からチ○ポバッキバキ! 僧侶ちゃんなかなかやらせてくれなかったし、その分もドピュドピュ出しちゃう!」

戦士「いやー、本当はこのまま家まで送ってもらう事になってたんだけど、これまた歓楽街に逆戻りだわ。もう収まり付かないし」

戦士「ん? どうしたの僧侶ちゃん、おじさんのチ○ポみたいに固まっちゃって?」

僧侶「な……なん……なんで……? な、なんで戦士さんが、ここに……?」

戦士「ん? 家まで送ってもらう途中だけど? なあ常連さん?」 常連「ええ、まあ」

僧侶「え……せ、戦士さんは、この、借金取りの方と……知り合い……?」

戦士「よく店で会うよな?」 常連「そうですね」

僧侶「ぜ……全部……知ってたんですか……? 孤児院の事も……?」

戦士「ん? おう、さっき馬車の中で聞いたな。にしてもラッキーだったな!」

僧侶「ラッ……キー……?」

戦士「おう、これで僧侶ちゃんの初マ○コは俺で決定だぜ! 常連さん、店が決まったらすぐに教えてくれよな?」

僧侶「……ああ……ああ……ああ……あああ……」 戦士「ん?」 僧侶「あなたは最低ですっ!!」 戦士「うおっ!」

僧侶「あなたは、あなたは結局女性を性の道具としか見ていないのですね……」

僧侶「ええ、ええ、確かに武闘家さんや魔法使いさんからそうした事は言われていました……」

僧侶「でも私は信じていたのです、ええ、時折あなたのしていた善意の行動こそがあなたの本当の姿なのだと……」

僧侶「ですがっ!! 結局っ!! あなたはっ!! ただっ!! ただ女性を性のはけ口にするためにだけっ!! 行動していたのですねっ!!」

僧侶「私がどのような気持ちで今ここに来たと思いますか? ねえあなたのそのふざけた言葉で今どんな気分になっていると思いますか?」

僧侶「せめて自分が何かの役に立って犠牲になるのだと信じようとしていた私の気持ちは今ただただあなたという穢れた存在の汚濁に塗れた欲望のはけ口になるという」

僧侶「そのどうしようもない現実を押し付けられて踏み躙られて残ったのはあなたへの怒りだけですっ!!」

僧侶「今どんな気持ちですか? 楽しいですか? 私を笑ってるんですか? ええ楽しいでしょうね、私を穢す未来を想像してさぞ楽しいのでしょうねぇ!!」

僧侶「この鬼畜っ!! 人の形をしたケダモノっ!! 地獄に落ちなさいっ!! ええ祈りましょう、あなたに天の裁きがくだる事を祈り続ける事だけが私の慰めとなるでしょうねっ!!」

僧侶「早く私の目の前から消えて、消えて、消えてよ、このケダモノぉぉぉっ!!」

書いてみると想像した3倍くらい主人公がドクズになってしまって死にそう

常連「ふむ、申し訳ありませんが戦士さん、ここで降りていただけますか?」

戦士「ういー」 僧侶「うううううっ!」 戦士「そんじゃ僧侶ちゃん、お店でなー」 僧侶「あああああああああああっ!!」

アアアアア……アアアア……アアア……アア……

戦士「おー、行ったなー」 シスター「あなたには、慈悲の心はないのですか?」 戦士「あん?」

シスター「僧侶の心の平穏をあのように奪って、それであなたは何がしたいのですか?」

戦士「平穏? 何言ってんだ婆さん? 僧侶ちゃんはマ○コで金稼ぐって自分で決めたんだろ? 応援して何が悪いんだ?」

シスター「あなたは……」 戦士「あんだ?」 シスター「もう、いいわ。獣に人間の言葉など、無意味です……」

妹「姉様を返して」 シスター「妹、部屋に戻りなさい」 妹「姉様を返してよ!」

戦士「おうクソガキ、お前の姉ちゃんは金貰ってハメ○メする仕事で忙しいので帰ってきませーん」

妹「返して! 返してぇ!」 戦士「街戻って抜いてくっかー」 妹「返してぇぇ!」 戦士「ふいー」

受付嬢「はあ」 魔法使い「……」 武闘家「……」 受付嬢「はああ」 魔法使い「……」 武闘家「……」

受付嬢「あなた達は馬鹿なんですか? いえ、馬鹿なんですね」

魔法使い「……覚悟はできてるわ」 武闘家「ああ」

受付嬢「覚悟? 覚悟とは?」

魔法使い「冒険者資格を失うんでしょう。仕方がないわ」 武闘家「別の道を探す他あるまい」

受付嬢「はあ」

魔法使い「何よ?」 武闘家「何か言いたい事があるのか?」

受付嬢「……あなた方冒険者はギルドの貴重な財産です」

魔法使い「私達はギルドの所有物じゃ」 受付嬢「黙って聞きなさい」 魔法使い「……っ」

受付嬢「ギルドの仕事は、あなた達の価値を高め、保護する事にあると言っても過言ではありません」

受付嬢「私は確かにあなた達三人の価値を否定しました」

受付嬢「先輩冒険者を割り当てられる事がどれだけの厚遇か理解していないようでしたし」

受付嬢「私を恨んでそれで事が済むのなら問題はありませんから」

受付嬢「ギルドは本当に価値のない財産は斬り捨てるのです」

受付嬢「依頼不達成が続けば資格の剥奪、無茶な冒険を続けるのなら死ぬまで放置」

受付嬢「有限の人材を最も効率よく扱う事も私達に求められる事ですから」

受付嬢「……本来、こうしたギルドの考えや、特定の冒険者への評価を口にするべきではありませんが」

受付嬢「ギルドはあなた達に最低限の価値があると考えています。将来性という価値が」

受付嬢「だからこそ私達はあなた方の価値を高めるため、保護するために戦士さんを付けたのです」

受付嬢「ですがあなた達は、たった二人でダンジョンに潜り、危うく命を落としかけた」

受付嬢「私は、怒り以上に失望しています。あなた方には生き残るという冒険者に最も重要な資質がないのではないかと」

受付嬢「……魔法使いさん、武闘家さん。もし何か事情があるのならお聞かせ願えませんか?」

受付嬢「必ず力になるとは言えませんが、可能な範囲の手助けをギルドは惜しみません」

受付嬢「どうでしょうか、魔法使いさん、武闘家さん?」

魔法使い「……」 武闘家「魔法使い、もういいだろう。すべて話そう」 魔法使い「武闘家……」

武闘家「お前は十分よくやった。所詮私達はただの駆け出し冒険者だ、できる事にはかぎりがある」

魔法使い「……っ」

武闘家「お前は頑張っていたが、私は何の助けにもなれなかった。私は己の未熟を恥じている」

武闘家「だが、ギルドは私達に未来があると言う。ならそれを信じて、今は頼ろう。それでいいではないか」

受付嬢「……」 魔法使い「実は」 戦士「ういーす」 魔法使い「……」 受付嬢「なんて間の悪い……」

戦士「へへ、店行こうとしたらよー、今日はダンジョン潜ってねえから金ねえの忘れててよー」

受付嬢「戦士さん、今真剣な話をしているので消えてくれます? 猥談なら後でいくらでも付き合ってあげますから」

戦士「はー? 俺だって真剣だっつーの。へへ、それに今から貯めておかねえと僧侶ちゃんとやりまくれないしな」

魔法使い「は?」 武闘家「おいクズ、何を言っているのだ」

受付嬢「彼女達の仲間を売春婦のように言うのは」 戦士「僧侶ちゃん風俗デビューするってよ」 受付嬢「はい?」

戦士「ハメたかった女がいつでもハメられる女になるんだから、世の中どんな幸運があるか分からねえもんだよなー」

戦士「受付嬢ちゃんもどうよ、風俗デビュー? おじさん毎日通っ」 魔法使い「どういうことなのっ!?」 戦士「なんだよ?」

魔法使い「僧侶が、なんで? なんであの子、そんな……今日を休みにしたのって、まさかそのため……」

戦士「あー? 借金がチャラになるとか」 魔法使い「助けに行かなきゃ!」 武闘家「ああ!」

受付嬢「待ちなさい事情を、ってああ、行っちゃった……」 戦士「今の『いっちゃった』、ベッドの上で聞きたいね」 受付嬢「黙れエロ親父」

受付嬢「もう戦士さんでいいです、詳しい事情話してもらえます?」

戦士「やらせてくれたら」 受付嬢「今余裕ないので。しつこいとギルド権限でダンジョン侵入禁止にしますよ」

戦士「か、勘弁してくれよぉ、受付嬢ちゃん。風俗通えなくなっちゃうよぉ。おじさんの金玉破裂しちゃうよぉ」

受付嬢「そんな気持ち悪い媚びをしなくても素直に、手短に、余計な猥褻ワードを入れずに事情を話してくれれば問題ないです」

戦士「無理」 受付嬢「侵入禁止」 戦士「僧侶ちゃん孤児院出身、孤児院借金、肩代わり風俗、あいつら殴り込み」 受付嬢「なるほど」

戦士「もったいない事するよなー。せっかくのマ○コが2個も無駄死にだぜ? 憂鬱ってやつ?」

受付嬢「確かに、彼女達では無駄死にでしょうけど。助けてあげないんですか?」

戦士「なんで俺が?」 受付嬢「もったいないんですよね?」 戦士「もったいないな、その内ヤレそうだったしな」

受付嬢「ああ、なるほど。……そうですね、それじゃあ……」

常連「では最後に、ここに捺印を。はい、これで手続きは終わりですね」

僧侶「……」

常連「そう悲観する事もありませんよ。あなたの器量でしたらお客はいくらでも付きます」

常連「後は借金を返してやめるもよし、続けて贅沢をするもよし、孤児院に仕送りをするもよし」

常連「あなた次第で未来はいくらでも開けているのですから」

僧侶「……お優しいんですね、吐き気がします」

常連「私は勤勉なのです。借りたものは返す、返せないのなら払える方法で払う。当然では?」

僧侶「分かりません。私には何も分からないです」

常連「大丈夫ですよ、すぐに慣れます」

僧侶「慣れたくなんて、ありません」

常連「それでも慣れます。人間とはそういう風にできているのです」

ガタッ ガタガタッ ガタッ

常連「ふむ、何やら騒がしいですね」

コンコン

常連「どうぞ」

護衛「失礼します。その女の関係者と思われる連中がやって来たのですが」 僧侶「え?」

常連「それはまさか、戦士さんではないですよね?」

護衛「いえ、こいつらです」 ドサッ 魔法使い「……」 武闘家「……」

僧侶「魔法使いさん、武闘家さん!? しっかりしてください!」 魔法使い「う……」 武闘家「うぅ……」

常連「お知り合いですか? ふむ、これは考え所ですね」

僧侶「お願いします、二人を帰してあげてください! 二人は何も関係ないんです!」 常連「ええ、そうしようかと」 僧侶「え?」

常連「ああいえ、金貸しのメンツとしては当然今すぐ惨たらしく殺すべきなのですが、案件が案件ですので」

僧侶「案件?」 常連「あなたの知り合いということは戦士さんの知り合いなのでしょう?」 僧侶「……あなた達、仲が良いんですね」

常連「はは、そんなわけがないでしょう」 僧侶「え?」 常連「あんな危険人物と仲良くできる男なんてこの世に存在しませんよ」

戦士「おら死ねぇ!」 ザシュ 護衛「がっ!?」 ブシャアア 僧侶「え?」

常連「ほらね? あの人、相手の話聞かないんですよ」

ギルド職員「……受付嬢さん、戦士さんに最後何言ったんですか? 急にギルド飛び出していきましたけど」

受付嬢「あれ、話聞こえてた?」 ギルド職員「あれだけ騒げば聞こえますよ、そりゃあ」

受付嬢「私はこう言っただけ。『二人が死んだら僧侶ちゃんはきっと自殺しちゃいますね』って」

ギルド職員「その子、あの戦士さんと仲良いんですか?」

受付嬢「ないなー。あの万年発情親父と仲良くするようなタイプじゃないし」

ギルド職員「じゃあなんで急に?」 受付嬢「んー。こんな感じ?」 カキカキ

『戦士さん脳内 風俗でヤレる女僧侶ちゃん>その内ヤレるかもしれない2人』

受付嬢「2人が死んでも僧侶ちゃんとヤレるから助けない。僧侶ちゃんが自殺するならヤレないから3人とも助ける」

受付嬢「ね、簡単でしょ?」 ギルド職員「簡単すぎて怖いです、何ですかそれ。でも、相手は金貸しですよ? 大金を積まれたら」

受付嬢「そこは大丈夫。戦士さんは裏切らないわ。だって戦士さんは、『ヤレる女の味方』だから」

戦士「おら死ねクソ雑魚が、ひひっ!」 ザクザクッ 護衛「ぎああああ……!!」 僧侶「せ、戦士さん、どうして……?」

常連「どうも戦士さん、今日はどのような御用件で?」 戦士「よう僧侶ちゃん! 助けに来たぜ?」

僧侶「助けに……? あなたが……? なんで……?」

戦士「おいおい酷いじゃねえか、おっぱい揉ませてくれた仲だろ?」 僧侶「あ、あれは気の迷いで!」

魔法使い「ぅ……」 武闘家「ぁ……」

戦士「お、まだ二人とも生きてんな、マ○コが無駄にならなくて良かったぜ」

僧侶「なんで戦士さんが、今更私を、あんな酷い、何がどうなって」 戦士「そうだ僧侶ちゃん、助けた礼にやらせてくれよ」 僧侶「ひぃ!」

常連「戦士さん。どうでしょう、僧侶さんのことは今すぐ解放します。借金の支払いは、帳消しにはできませんが形を」 戦士「うるせえ殺すぞ」

戦士「今俺は僧侶ちゃんとセ○クスの話してんだよ、邪魔すんじゃねえよボケ」 常連「これは申し訳ありません」

僧侶「し、しません! そんな事絶対しません!」 戦士「はあ、ならとっとと常連さんぶっ殺して店行くかー」 常連「そうなりますか」

僧侶「ま、待ってください! そんなのおかしいです! 戦士さんはその人と友達なんでしょう?」 戦士「違うぞ」 常連「ですよね」

僧侶「友達じゃなくても! 知り合い同士なのでしょう!? それを簡単に、殺すだなんて、そんなのおかしいです!」

戦士「あーセ○クスしてぇ」 僧侶「私の話を聞きなさいっ!」 戦士「聞いてる聞いてる」 ボリボリ 僧侶「ちゃんと聞きなさいっ!!」

常連「差し出がましいようなのですが、ここはお互い建設的な話をしませんか?」

僧侶「あなたの命の話なんですよ!? なぜそんなに落ち着いてるんですか!?」

常連「こう言ってはなんですが、この仕事をする以上は逆恨み、勢力争い、金目的の暴力トラブルは日常茶飯事ですから」

常連「死を受け入れる覚悟くらいはあるつもりですよ」 戦士「もう殺していいか?」 僧侶「ダメですっ!!」

常連「ふむ。戦士さんは私を殺したい。私はできれば死にたくない。僧侶さんは殺すのを止めたい」

常連「私と僧侶さんの目的は一致しているが、戦士さんとは対立していると」

僧侶「お願いです、やめてください戦士さん!」 戦士「わかった、やめよう」 僧侶「本当ですか!?」 戦士「だからセ○クスしようぜ」

僧侶「戦士さん、今私達は命の話をしているんですよ?」 戦士「俺も命の話をしてるぜ? おじさんと子作りしようぜ!」

僧侶「……」 戦士「おじさん立派なチ○ポしてるんだぜ? 絶対気持ち良くするからさ、なあ?」 僧侶「……」 戦士「おーい僧侶ちゃん?」

常連「ところで、なぜ戦士さんは私を殺したいのでしょう。特に戦士さんに殺される理由はないと思うのですが」

戦士「あ? そりゃ常連さんのせいで僧侶ちゃんが」

常連「いえ、借金の件はより長期的な返済計画に切り替える事で決着は付いていますから、僧侶さんは自由の身ですよ?」

戦士「まあ殺した方が手っ取り早いだろ」 僧侶「早くないです」 戦士「そうか?」 僧侶「そうです」

常連「ですので、皆さん無事にお帰りになり、私は新しい護衛を探し、事務所も綺麗に片付ける」

常連「死んだ護衛には申し訳ないですが、お互い不幸な事故だったということで。これで元通りでは?」

戦士「そうか?」 僧侶「戦士さんに殺された方はいますが、そうですね」 戦士「もう一人殺しても変わらんだろ?」 僧侶「変わります」

常連「三方丸く収まったようで良かったです。戦士さんにはお手数をお掛けしたようですし、迷惑料という事で」 チャリ

戦士「お、助かるぜ常連さん! 早速ハメ○メだな! ハメ○メ、ハメ○メ!」 スタスタ 僧侶「……」

常連「助かりました、ありがとうございます。あなたの助力がなければ既に私は死んでいたでしょう」

僧侶「え? い、いえ、命は尊いものですから」

常連「なるほど、そういう考えもありますか」

僧侶「……あの人、何がしたかったんですか?」

常連「さて、あなた方を助けに来たようでしたが、まあ飽きたのでしょう」

常連「それを狙ってこちらも時間を稼いでいたのですから、文句を言う気はありませんがね」

僧侶「はあ」

常連「深く考えず、適度な距離感を保つ事をお勧めしますよ」

常連「さて、それはそれとして、新しい契約書を作るのでサインをお願いできますか?」

僧侶「……本当に勤勉なんですね」 常連「それだけが取り柄ですので」

ガタン ガタガタ ガタン

魔法使い「ん、んん……ここは……」 武闘家「なんだ、うるさいな……」

僧侶「おはようございます」

魔法使い「僧侶……僧侶!? 大丈夫、怪我はない!?」 武闘家「おかしな事はされなかったか!?」

僧侶「ふふ、平気です。何も変わりないです。二人の方こそ、その、怪我は痛みませんか?」

魔法使い「言われると、痛……っ」 武闘家「鍛え方が足りないな」 魔法使い「私は魔法使いだからいいのよ!」

僧侶「ふふ、ふふ、あはは!」

魔法使い「そ、僧侶?」 武闘家「どうしたのだ?」

僧侶「いえ、二人があんまりいつも通りだから、なんだかおかしくて、涙が出てきて、変ですね」

魔法使い「僧侶……ねえ、私達が気絶してる間に何があったの?」

僧侶「色々……色々ありましたね……ええ……色々……」 武闘家「僧侶?」 僧侶「はい、何ですか?」

武闘家「大丈夫か?」 僧侶「大丈夫ですよ?」 武闘家「そうか、大丈夫ならいいが……」

僧侶「お金の方は、返済を待ってもらえる事になりました」

魔法使い「本当に? でも、あの金貸しの評判は……」

僧侶「評判ですか。評判なんて当てになりませんよ。ええ、人は現実を見るべきなのです……」

武闘家「僧侶?」 僧侶「はい?」 武闘家「本当に大丈夫か?」 僧侶「大丈夫ですよ?」

魔法使い「ところで、ここは馬車の中よね?」

僧侶「ええ。今は孤児院に向かっています。常連さん、お金を貸してくれている方が出してくれました」

魔法使い「……本当に評判って当てにならないのね。それなら最初から話し合いをするべきだったわね」

僧侶「でも世の中には人の形をしたケダモノもいますからね」 武闘家「……」

魔法使い「とにかく! 問題は無事解決、こうして何事もなく三人揃って過ごせる! 良かったじゃない?」

武闘家「うむ」 僧侶「はい!」

僧侶(辛い事がありました。悲しい事がありました)

僧侶(でも私には大事な仲間が、友達がいます)

僧侶(そして帰る家があって、家族がいます)

僧侶(見慣れた景色が通り過ぎると、馬車は大きく揺れて止まりました)

僧侶(扉を開けると、そこにはほんの数時間前に出た孤児院があります)

僧侶(なぜだかもう何ヶ月も前の事のように思えて、酷く懐かしい気持ちが溢れてきます)

僧侶(ふと、孤児院の前で何かが動きました)

妹「……? ……!」

僧侶(地面に座り膝を抱えていた妹は私に気付き、駆け寄ってきます)

僧侶(風に流れる涙も拭わず、私の胸へと天使は飛び込みました)

僧侶(ああ。またこの温もりを腕に抱けた。喜びに打ち震える私を見上げる妹の、透き通った瞳)

僧侶(その唇がゆっくりと開いて、鈴の音のような声で妹は言いました)

妹「姉様、ハメ○メしないでっ! ハメ○メしちゃやだっ! 姉様がハメ○メするなら私姉様のハメ○メ手伝うからっ! だから一人にしないでっ!」

僧侶(私は遠い青空を見上げて思いました。ああ、あの男を殺さねばならないと)

戦士「あー僧侶ちゃんそこ良いよぉ、あー良い」

戦士「もっと奥まで咥えて、そうそう、あー良いその調子」

戦士「あー出る、出る、出るよ、出る、出る!」 ドピュドピュ

戦士「ふう……」

コスプレ僧侶「ふぁの、おきゃふふぁん? のんらほーがいいれふか?」

戦士「ん? いやいいよ吐いちゃって」

コスプレ僧侶「ぷえ」 ペチャ コスプレ僧侶「あうー、ベタベタします」

戦士「変な注文しちゃって悪いねー、おじさんも色々溜まっててさー」

コスプレ僧侶「お金いっぱい貰ってるので大丈夫です!」

戦士「そういうたくましい子おじさん大好き! それじゃ本番いってみようか!」 ズプッ

コスプレ僧侶「はーい♡ んっ♡ あっ♡ あーっ♡」

経過報告!

僧侶 時々光のない瞳で遠くを見ている。戦士さんの扱いがすごく雑になった。戦士さんを見る目がなんだか怖いと評判。

武闘家 僧侶ちゃんの様子がおかしいとは気付いているがなかなか踏み込めずにいる。

魔法使い 今回の失敗で自分は冒険者としてまだまだだ、とかなんとか考えている。

戦士 特に変化なし。


そして私はもう疲れました。

すいません、意見を参考にできるかどうかは別としてお聞きしたい事があるのですが、これ続けて需要ありますか?
構って的な意味ではなく、わりと真面目に知りたいです
書き始める段階ではそこそこ続けられるような作りにしようと思い考えていたのですが、
一度書いた通り、戦士さんが想像の3倍ほどのゲロカスになってしまい、これは私にも読む側にも得がない気がややしています

別人です
戦士さんはゲロカスなので僧侶ちゃんにぶつける気満々だった性欲を、
風俗嬢に頼み込んでコスプレ&僧侶ちゃん呼びで解消してます

とりあえず息抜きに戦士さん殺す事にしました

武闘家(今、私は選択を迫られている。私が何もしなければ確実に破滅はやって来る)

武闘家(だが私は、どうすればいいのだろう?)

僧侶「フングッ!!」 ブン 戦士「うお」 スッ 僧侶「手が滑りました」 戦士「気を付けろよー」

武闘家(私の仲間が、人を殺そうとしている)


武闘家(事の起こりを振り返ると、あの金貸しの事件が原因なのは間違いないだろう)

武闘家(そうだ、あの事件の翌日だった。僧侶があんな事を言い出したのは)


僧侶「杖よりメイスの方がいいと思うんです」

魔法使い「メイス? あの鈍器? でも僧侶、あんた体力ないじゃない。重いわよ、あれ」

僧侶「体力を付けるためにも普段から重い物を持ち歩く方がいいと思うんです」

武闘家「体力のないまま慣れない武器など持ち歩いては、ダンジョンでは命に関わるのではないか?」

僧侶「確かにそうですね。じゃあしばらく練習してからダンジョンに持っていく事にしますね」


武闘家(今思えば、普段は意見を強く主張しない僧侶があの時だけはやけに強引だった)

武闘家(あの時既に僧侶は、クズを殺すつもりだったのだろう)

武闘家(数日後の孤児院、あの時も兆候はあった)

武闘家(いつものように子供達の遊び相手をしに行くと、僧侶の妹がそわそわしながら話しかけてきた)

武闘家(関係ないが、なぜあの子の肌はあんなにも白く、瞳はクリクリとしていて、髪はサラサラなのだろう)

武闘家(あのような可憐な少女がゲスな男達の手に掛かろうとしていた事を思うと、今もって腹立たしい)

武闘家(と、今は僧侶が問題だ。そうだ、あの時妹は……)


妹「武闘家お姉ちゃん、姉様がおかしいの……」

武闘家「僧侶がおかしい? それはどういう意味なのだ?」

妹「あのね、姉様ね、夜遅くまでずっと木を叩いてるの。硬い棒で、何度も何度も」

武闘家「木を? 硬い棒で? ……ああ、それはメイスの練習をしているのだろう。何もおかしな事ではない」

妹「でも、でも変なの! いつもの姉様じゃないの! あの時と同じお顔なの!」

武闘家「あの時?」

妹「姉様が帰ってきた時、私が姉様にハメ」 僧侶「妹、何を話しているの?」 妹「ひっ、姉様!?」

僧侶「ふふ、何を驚いているの?」 妹「ね、姉様! 私言ってないです、ハメハ」 僧侶「あらあら?」 妹「ひぃ!?」


武闘家(あの後、妹は僧侶に連れられて孤児院の奥に消えてしまい、その日二人に会う事はもうなかった)

武闘家(そうだ、兆候といえば何度もこんな事があった)


戦士「おはマ○コ」

魔法使い「は?」 武闘家「ちっ」 僧侶「……」

戦士「誰か朝勃チ○コ抜いてくれよー」

魔法使い「死ねキモ親父」 武闘家「クズが」 僧侶「……」


武闘家(以前は必死にクズのゲスな言葉を止めていた僧侶が、何も聞こえていないかのように無反応に)

武闘家(だが、あれは無反応の域を超えて、まるで命のない人形のようで不気味だった気がする)

武闘家(それに私がクズの事を愚痴った時も……)


武闘家「まったく、いつまであのクズと一緒にいなければならないのだ。僧侶もそう思うだろう?」

僧侶「別にいいんじゃないですか。ええ、天罰は必ず下るものなのですから。うふふふ」


武闘家(なぜそこで笑うのだ?)

武闘家(そうしたあれこれがあり、僧侶が今日初めてダンジョンにメイスを持ち込んだが)

僧侶「ヌグゥゥ!」 ブオン 戦士「おー」 スッ 僧侶「フンギィ!」 ブオン 戦士「ん?」 スッ 僧侶「グギィィ!」 ブオン 戦士「んあ」 スッ

僧侶「ふう……ふう……手が、滑りました……」 戦士「そうかー」 ボリボリ

武闘家(私にどうしろと?)

武闘家(いや、一応僧侶も隠す気はあるのだろう。私や魔法使いの死角でメイスを振るっているのだし。現に……)

魔法使い「ここまでは最短踏破記録更新ね! うん、私達も成長してるのよ!」

武闘家(いやなぜ気付かない? 気付いてもいいだろう? どれだけ鈍いのだ?)

武闘家(だが現に気付かない以上、今私が何かをしなければ私達は破滅だ)

武闘家「……なあ魔法使い、今日はもう引き返さないか?」

魔法使い「え、なんでよ?」

武闘家「その、最近あまり休みを取っていないし、皆疲れが残っているのではないか?」

僧侶「平気です」 武闘家「いやしかし」 僧侶「全然平気です」 ブンブン 魔法使い「うん、大丈夫そうね。先へ進みましょう」

武闘家(魔法使いよ、頼むから気付いてくれ。この先は破滅の崖なのだ)

武闘家(このままでは僧侶が殺人者に)

武闘家(それ以前に。あのゲスの事だ、自分が殺されかけた事を理由に僧侶や私達の肉体を要求するに違いない)

武闘家(だが、なぜ? なぜ未だに奴はそれをしないのだ?)

戦士「あー金玉痒い」 ボリボリ 僧侶「キェェ!」 ブオン 戦士「俺の手臭っ」 スッ 僧侶「滑った」 戦士「おう」

武闘家(まさかこのクズ、気付いていないのか?)

武闘家(え、いや、まさか、これだけ殺されかけて? 知性や品性の欠片も感じないと思っていたが、脳味噌不在?)

武闘家(逆に考えるのだ、これは好都合ではないか。この隙に事態を改善するのだ)

武闘家「……僧侶、話があるのだが」 僧侶「はい、何ですか?」 武闘家「クズ、いや戦士の事をどう思っているのだ?」

僧侶「何も思いません」 武闘家「何も?」

僧侶「はい、何も思わない事にしました。何も思わなければ何も感じませんからね……ふふ……」

武闘家(だからなぜそこで笑うのだ?)

武闘家(ダメだ、とても説得できる気がしない。大体私は口下手なのだ、子供にはよく好かれるがまともな友達など二人以外に)

武闘家(いやそれは今は関係ない。関係ないと言ったら関係ない)

武闘家(そうだ、まずは味方を増やそう。僧侶を説得するにも私一人より二人の方がいいに違いない)

武闘家「魔法使い、話があるのだ」

魔法使い「何よ? というかあんた、さっきから挙動不審よ? 何なの?」 僧侶「フギャア!」 ブン 戦士「ういー」 スッ

武闘家(私の挙動以外にもっと不審な所があるだろう?)

武闘家「その、僧侶の様子が変だとは思わないか?」

魔法使い「僧侶の? 確かに変ね」 武闘家「気付いていたか!」 魔法使い「ええ、やる気溢れてるわよね」 武闘家「ああ、殺る気が溢れている」

魔法使い「何か心境の変化があったのかしら?」 武闘家「そうだろうな。どうする?」

魔法使い「……そうね、今は本人のやりたいようにやらせてあげるのがいいんじゃない?」

武闘家「殺りたいように殺らせるだと? 本気で言っているのか?」 魔法使い「いちいち指図しろって言うの?」 武闘家「そうは言っていないが」

魔法使い「あのね、僧侶だって子供じゃないのよ? 放っておいてあげなさいよ」 武闘家「そうか……」

武闘家(いや何か違わないか? 殺りたいように殺らせるってなんだ? 私達は殺人鬼集団だったのか? いったい何がどうなっているのだ?)

武闘家「もうやだ、おうち帰りたい」

武闘家(おうち帰ってウサギたん撫で撫でしたい。一緒にベッドに飛び込んでモフモフチュッチュしたい。私もう疲れたよ)

僧侶「ウギィィ!」 ブンッ 戦士「僧侶ちゃんのメイスよー」 パシッ 僧侶「……はい、何ですか?」

戦士「これ壊れてるんじゃねえか?」 僧侶「壊れてないです」

戦士「でも滑りまくってるじゃん。ヌレ○レじゃん」 僧侶「ヌレ○レじゃないです放してください」

武闘家(ん? クズと僧侶が何か、メイスが壊れてる?)

武闘家「そうだ、僧侶! そんな壊れたメイスを使っていては危ないぞ!」 僧侶「だから壊れてないです」

武闘家「だが現に滑りまくりなのだろう!? おい魔法使い、これ以上は危険だ戻ろう!」

魔法使い「え、何? どうしたの?」 武闘家「僧侶のメイスが壊れた! いや呪いかもしれん! とにかく危険なのだ、帰ろう!」

魔法使い「呪い!? そんな気配感じないけど、なんでそんな事に」 僧侶「ですから壊れても呪われてもないです」

魔法使い「って僧侶は言ってるけど」 武闘家「僧侶自身にも呪いの効果が掛かってるのかもしれん! とにかく危険なのだ!」

魔法使い「うーん、本当なら確かに何があるか分からないわね。……でも今日のあんた、なんか変なのよね」 僧侶「グギギ」 グイグイ 戦士「ふぁ~あ」

武闘家(変なのはお前の注意力だ)

魔法使い「はあ、本当はあんたなんかに聞きたくないけど。戦士、あんたの目から見てどう?」 戦士「いい乳してんな」

魔法使い「ぶっ殺すわよ。私達の監督役としての意見を聞いてんの、真面目に答えないと受付嬢さんにチクるわよ」

戦士「あー? 何お前、一丁前におじさん脅しちゃってんですかー? 膜破ってから出直して来いよ」 ブッ

魔法使い「……ダンジョン侵入禁止」 戦士「危ねえ時は帰るにかぎるぜ? これ冒険者の基本。な、おじさんちゃんと仕事したからチクらねえよな?」

魔法使い「戻りましょう」 武闘家「ああ」 僧侶「うふふ、今日のところは帰りましょう」

戦士「おい聞いてんのか? チクらねえよな? なあ? おい! 頼むからやめてくれよぉ! なあぁ!」

武闘家(相変わらず一粒の誇りもないクズそのものだが)

武闘家(果たしてこの男は、僧侶の殺意に最後まで気付いていなかったのだろうか? あるいは……)


戦士「いいねぇ、もっと全身使って押し付けていこうか」

水棲娘「んっしょ♡ んっしょ♡」 ヌッチュヌッチュ

戦士「いいよぉ、ヌレ○レの君の身体がおじさんの上を滑ってく感触がもうね、たまんない。特上おっぱいだね」

水棲娘「ありがとうございますぅ♡」 ヌッチュヌッチュ

鑑定屋「ふむ、特に異常はありませんな」

魔法使い「そうですか」 僧侶「大丈夫ですって何度も言ったじゃないですか、もう」 魔法使い「ふふ、ごめんなさい」

鑑定屋「ああ、鑑定料の方はいただかなくて結構です、これからも贔屓にしてくだされば」

魔法使い「ありがとう、こちらこそお願いするわ。……武闘家、あんたもこれで納得した?」

武闘家「……ああ」 僧侶「魔法使いさん、武闘家さんは私を心配してくれたんですから」 魔法使い「はいはい」

僧侶「それでは私、孤児院でメイスの訓練をするのでこれで」 ペコリ スタスタ

魔法使い「ええ! 私も僧侶に負けないように頑張るわ!」

武闘家「……魔法使い、大事な話があるのだ」 魔法使い「ん、何?」 武闘家「ここでは話せない、場所を変えよう」

魔法使い「僧侶が戦士を殺そうとしてるぅ?」 武闘家「ああ、間違いない」 魔法使い「間違いないって……」

武闘家「以前から僧侶の様子がおかしいとは思っていたのだ。そう、あの事件以降の事だ」

魔法使い「確かに少し様子が変わったとは思うけど、あの子は自由も貞操も失いかけたのよ? そんなの当たり前じゃないの」

武闘家「ああ、私も最初はそう思っていたのだ。だが、考えれば考えるほどすべての辻褄は合うのだ」

武闘家「突然使い始めたメイス、戦士に対する冷たい態度、僧侶らしからぬ奇妙な言動。すべてが戦士への殺意を示している」

魔法使い「殺意って、僧侶がそんな」 武闘家「いや間違いない」 魔法使い「じゃああんた、実際に僧侶があいつを殺そうとしたのを見たの?」

武闘家「チラリとはな。だがあのクズが何度も小器用にメイスを避けていたおかげで大事には至らなかった」

武闘家「しかしあれだけ殺されかけておきながらあのクズは最後までその事に気づかったようだな。ふふ、馬鹿な奴だ」

武闘家「だがその点、私は武闘家だからな。殺気や攻撃の気配を感じるのはお手の物だ、見ずとも分かるのだ」

魔法使い「あーはいはい、武闘家様は凄いわね。……にしても、僧侶がねぇ」

武闘家「うむ。私もあの心根の優しい僧侶がまさかと、にわかには信じ難かったが」

魔法使い「……参ったわね、どうすればいいのかしら」

魔法使い「この件は私の方で色々動いてみるわ。あんたはそうね、僧侶を刺激しないようにしてて」

魔法使い「あんたの言う通りなら今の僧侶は何をするか分からないから。お願いね」

武闘家「ああ、分かった。任せたぞ」 魔法使い「ええ、安心して。それじゃあね」

武闘家(良かった、本当に良かった)

武闘家(ダンジョンでは殺りたいように殺らせろなどと言われたものだから、もう何を信じればいいのかと絶望しかけたが)

武闘家(今思えば、あれもただの誤解だったのだな)

武闘家(そうだ、私達は仲間であり友人であり家族なのだ。固い絆で結ばれた姉妹のようなのものなのだ)

武闘家(僧侶も今はただ少し疲れていて、心の迷いに振り回されているだけに違いない)

武闘家(妹が迷えばその手を引くのも姉の役目ではないか。うむ、姉が妹を信じてやらなくてどうすると言うのだ)

武闘家「……ん?」

武闘家(そうだ。妹といえば僧侶の妹、あの子に真実を伝えなくてよいのだろうか?)

武闘家(あの子は姉の僧侶の様子がおかしいと必死に訴えていたではないか)

武闘家(今もきっと、僧侶が戦士憎しとメイスを振るう姿に心痛ませて震えているに違いない)

武闘家(なんという事だ! あの可憐な娘が! 涙を流し! 震えている!)

武闘家「これは由々しき事態だぞ」 ガタッ


武闘家(むう。急いで孤児院の近くまで来たものの、あの子になんと伝えればよいのだろうか?)

武闘家(実の姉が人を殺そうとしているのだとと告げては、あの純粋無垢な心に傷を付けてしまうではないか)

武闘家(ぐっ、今ほど自分の口下手が悔しいと思った事はない!)

武闘家(そういえば、魔法使いから僧侶を刺激せぬよう言われていたな。僧侶と顔を合わせるのも避けた方が無難だろう)

武闘家「……よし」

武闘家(妹には僧侶が疲れているのだと言おう。少し休めばすぐに元通りの優しい姉に戻るはずだと)

武闘家(あの娘の涙を優しく指先で拭いそっと微笑むのだ。あの娘は健気な微笑みを返し、そして私達は深い……)

「……とう……なの……だか……」

武闘家(ん? この声は、魔法使いではないか。早速僧侶を訪ねて解決を計るとは仲間想いの) 魔法使い「武闘家は病気なのよ」 武闘家「えっ?」

僧侶「待ってください、そんな言い方をするのは」

魔法使い「でも事実じゃないの。僧侶が人を殺そうとしてるなんて妄想を本気で信じ込んでいるのよ?」

僧侶「それは、ですが」

魔法使い「最初は何かの冗談かと思ったわ。でもあいつ本気なのよ、本気で自分の妄想を信じてるの」

魔法使い「今日も探索中ずっと挙動不審で、何かおかしいとは思ってはいたのよ」

魔法使い「私、なんて言えばいいのか分からなくて。ちゃんと否定してやらなきゃって思ったけど、でも」

魔法使い「でも、私……違っ、あいつがあんな……むかつく奴だけど、でも頼れる奴で、私信じてて……」

魔法使い「頭が真っ白になっちゃって、当たり障りのない事しか言えなかった……ごめん僧侶……」

僧侶「私にも、勘違いされるような言動があったのは確かです。武闘家さんだけを責めないでください」

魔法使い「いいえ、それは違うわ! 仲間が人殺しだと疑うなんて正気じゃない! あいつはどうかしてるのよ!」

魔法使い「大体!! 何度も殺されそうになって気付かない人間がいるわけないじゃないっ!!」

魔法使い「なんで、なんでそんな簡単な事が分からなくなっちゃったのよ……っ!!」 ポタポタ

僧侶「落ち着いてください、魔法使いさん」 魔法使い「でも、でも……っ」 ポタポタ

僧侶「魔法使いさんも今は冷静じゃないんです。これ以上は、きっと自分の言葉を後悔して辛くなってしまいます」

魔法使い「僧侶……ごめん、私……リーダーなのに……っ」 ガシ 僧侶「大丈夫です、魔法使いさん」 サスサス

武闘家(違うのだ)

武闘家(違うのだ、魔法使い。おかしいのは私ではない、あの男なのだ。あの男の頭がおかしいのだ)

武闘家(それになぜだ、なぜだ僧侶。なぜあの男を殺そうとした事をひた隠し、私が異常者であるかのように振る舞うのだ?)

武闘家(私達は、仲間ではなかったのか? 家族ではなかったのか? 姉妹ではなかったのか?)

武闘家(私だけが、そう思っていたのか?)

武闘家(なぜ信じてくれないのだ? なぜ私を陥れようとするのだ? なぜ、なぜ、なぜ……?)

武闘家(ああ。嫌だ、こんなの嫌だ、嘘に決まってる、現実じゃない。現実のはずがない、こんなの現実じゃない!) タッタッタッ

武闘家「あぁ……あぁ……あぁ……あぁ……!」 タッタッタッ

武闘家(神よ、もし叶えてくれるならなんでもする、だからどうかこの狂った現実から私を連れ出してくれ) タッタッタッ

戦士「ふいー。君みたいな締まりのいい子、おじさん初めてでビックリしたよ」

水棲娘「ふふ、よく言われるんです♪ 今度は水槽プレイなんてどうですかぁ?」

戦士「いいねー、今からワクワクして大きくなっちゃいそう。もう一回頼もうかな?」

水棲娘「ごめんなさぁい♡ 次の指名入っちゃってるの♡ また今度指名してね♡」 フリフリ

戦士「ういー」 フリフリ

戦士「はー、期待させるようなこと言うからチ○ポが収まりつかねえじゃねえか、ったくよー……ん?」

武闘家「はぁ……はぁ……はぁ……!」 フラフラ

戦士「何だありゃ? チ○ポハメ過ぎたか?」

戦士「なんかぶっ倒れそうだなー。あー面倒臭ぇー。でもなー、あのままぶっ倒れてカスにレ○プさせるのも損した気分だしなー」

戦士「助けたらやらせてくんねえかなー、あいつ」 ボリボリ

売春婦「お兄さん、何一人で話してるの?」 クイクイッ

戦士「あー? セ○クスしてぇなって話だよ」

売春婦「じゃあ私とどう? これくらいで」 ビシ 戦士「お、いいねぇ。積極的な女って好きだぜ、俺」

戦士「ああ、あんた良い身体してるぜ。へへ、たまんねえよ」

売春婦「ふふ、ありがと♥ そんな風に言われたの久しぶりよ」

戦士「いい女を見る目がねえ奴ばっかなんだなぁ。なあ、ここでしようぜ」

売春婦「こんな所で? 誰かに見られちゃうわよ?」

戦士「それがいいんじゃねえか、なあ、いいだろ?」

売春婦「ふふ、仕方ない人。お金は先払いよ」 チュ

戦士「やっぱいい女だぜ、あんた」


武闘家「あ……あ……」 ヨロヨロ

武闘家(私は……強くなりたかった……)

武闘家(父に殴られる母……無力な私……強く……強く……守るため……強く……)

武闘家(だが私は、誰を守ればいいのだろう)

武闘家(もう母はいない……今の私には……)

『武闘家は病気よ』『大丈夫です、魔法使いさん』

武闘家(いない……守る人なんて……いない……)





武闘家(もういい……このまま、消えてしまおう……このまま……)

「ぅ……ぁ……」「ひ……うだぜ」

武闘家(何だ……? 何か……)

「あ……ぁ……」「やりたりねえ、もう一回……」

武闘家(男が……誰か……女を……捕まえて……襲って……)

『勘忍して、堪忍してあんたぁ!』『お前は黙って俺の言う通りにしてればいいんだよぉ!』

武闘家「やめ……ろ……」

『あっ、あっ、あぁ!』『口では嫌がっても身体はもっと欲しいって言ってるじゃねえか、ああ!?』

武闘家「お母さんを……お母さんをいじめるなぁ!!」 ダッ

「あん? なんだマ○コちゃんじゃねえか、何して」

武闘家「お母さんから、離れろぉぉぉぉぉ!」 ブオンッ ドゴォッ 「ぶぇ!?」 ドサァ 武闘家「はあ……あ……」

武闘家(やった……今度は守れた……私、守れたよ……お母さん……) ドサァ

あ、すいません。変な改行入りました

ギルド職員「受付嬢さん、あの話聞きました?」

受付嬢「んー? 何ー?」

ギルド職員「昨日の夜、戦士さんが誰かに殴り倒されて診療所に運ばれたらしいんですよ!」

受付嬢「興味ないでーす」

ギルド職員「……担当、ですよね?」

受付嬢「痴情の縺れは業務外なのでー」


武闘家「ん、んん……」

売春婦「あら、目が覚めた? あなたずいぶんうなされていたのよ」

武闘家「ここは、あなたはいったい……?」

売春婦「やっぱり、覚えてないのね。昨日のあなた、様子がおかしかったものね」

武闘家「昨日。昨日は、私は……あ……」

『武闘家は病気なのよ』

武闘家「そうか……あれは、夢ではないのだな……」

売春婦「辛いことがあったのね」 武闘家「……」

売春婦「そう。……今は忘れなさい。大丈夫、心の痛みは時間がきっと癒やしてくれるわ」

売春婦「お腹が空いたでしょう? すぐに朝ご飯にするわね」

武闘家「いや、しかし、そこまでお世話になるわけには」

売春婦「ひとり分もふたり分も変わらないわよ。いいから、あなたは準備ができるまでベッドでゆっくり寝てなさい」

武闘家「だが」 売春婦「い、い、か、ら! 子供はお母さんの言うことを大人しく聞くものよ?」 武闘家「え?」

売春婦「ふふ、いい子ね。じっとしてるのよ?」 スタスタ

武闘家「あなたは、私の母では……ないのだが……」


売春婦「うん、準備完了。ああ、無理して起き上がらないで、そのままベッドで食べましょう」

武闘家「……なぜ、ここまでしてくれるのだ。あなたは、私に何の義理もないはずだ」

売春婦「人って、そんな強いものではないでしょう? 誰だって誰かを頼りたくなる時はあるもの」

売春婦「そんな時に肩を貸してあげるのって、訳を考えないとダメなことなのかしら」

武闘家「う……う……う……うぇ、うぇぇ……っ」 ポタポタ

売春婦「……いいのよ、今は泣いて。泣けば心も軽くなるわ」 ポンポン

武闘家「ぐすっ、すまない。赤の他人のあなたに、こんな失態を……」

売春婦「あら、赤の他人だなんて酷いじゃない?」

武闘家「え?」

売春婦「あなたが昨日言ったのよ? 私のことを『お母さん』って」

売春婦「ああ、なんてことなの! 娘が私を赤の他人だなんて、これが反抗期なのかしら」

武闘家「え、え、いや、あの、私は……」 売春婦「ぷっ、ふふふ」 武闘家「か、からかったのですか!」

売春婦「ちょっとだけね。でもあなたが私をお母さんって呼んだのは本当のことよ?」 武闘家「むぐ、うぅ……」

売春婦「……ずいぶん偉そうなことを言ってしまったけど、私はね、ただ自分が誰かにして欲しかった事をしているだけなの」

売春婦「だから、変な遠慮なんてしないで欲しいの」

売春婦「全部、私の自己満足。私があなたに申し訳なく思いはしても、あなたが気に病む必要はないの」

武闘家「あ……う、その……あ、ありがとう!」

売春婦「どういたしまして。もし帰りづらい事情があるのなら、しばらく泊まっていくといいわ」 武闘家「……ん」 コクリ

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