赤西瑛梨華　「ここに来てるみんなは知ってると思うけど、うちの事務所のアイドルはキュート・クール・パッションの3つの属性に分けられてるんだよねー」


キャシー　「どうしたの今更そんな話して」


瑛梨華　「でも具体的にどう違うのかは知らないよね？実はあるんだよ、ちゃんとしたCHI・GA・I☆」


キャシー　「えっ、それ初耳…具体的にどこがどう違うの？」

瑛梨華　「例えば、朝ごはんに何を食べるかも属性によって違うんだよ」


キャシー　「本当に？」


瑛梨華　「本当本当☆まず、Cuアイドルはパン派！」


キャシー　「じゃあPaは？」


瑛梨華　「ご飯！」

キャシー　「なるほどPaがご飯ね……ちょっと待って」


瑛梨華　「どったのー？」


キャシー　「CuがパンでPaがご飯って、これみちると茜だよね！属性全体のイメージじゃないよね！」


瑛梨華　「そんなことないよー、偶然GU・U・ZE・N☆」

キャシー　「だったらCoは何食べるの？」


瑛梨華　「イチゴ」


キャシー　「ほらありす！完全に特定のアイドルのイメージで語ってるよ！」


キャシー　「……いやそもそも、ありすは普段からイチゴばっかり食べてるわけじゃないから！」


瑛梨華　「あれ、そうだった？」


キャシー　「そうだよ！みちるや茜と同類ではないからね！ただ人よりちょっとイチゴが好きってだけ！」

瑛梨華　「…ごめん間違えてたっ！Coアイドルの朝ごはんは山椒だ！」


キャシー　「のあさーん！だから特定のアイドルのイメージで語るのはやめよう！あとのあさんもそんなになんでも山椒かけるわけじゃないよ！」


瑛梨華　「でもこないだ麻婆豆腐以外の料理に山椒振ってるの見たよ～」


キャシー　「何に？」


瑛梨華　「うな丼」


キャシー　「真っ当だよ！むしろそれ以外に山椒振る料理って言われたらすぐには思いつかないよ！」

瑛梨華　「そう？」


キャシー　「何だよこの分類法！デタラメにもほどがあるよ」


瑛梨華　「MA・TTE！3属性で分けられるのはこれだけじゃないよ！漫才だってそれぞれ違うからねっ！」


キャシー　「漫才？いやそれこそ個々で違うでしょ」


瑛梨華　「まず出囃子、ここからもうZEN☆ZEN違うよ」


キャシー　「まあ色んな曲が使われてるよね」

瑛梨華　「Coアイドルは…『青い鳥』！」


キャシー　「如月千早さんの？ちょっと壮大すぎない？でもCoっぽくはあるか」


瑛梨華　「Paは『relations』！」


キャシー　「重いよ！Paアイドルの曲だよね？」


瑛梨華　「でも歌ってるのPaアイドルだよ」


キャシー　「そうだけど！一般的なPaのイメージとは違うよね」

瑛梨華　「Cuは『迷走Mind』」


キャシー　「だからイメージと違う！さっきのと合わせて全部Coのでもいいくらいだよ！」


瑛梨華　「でも歌ってるのは…」


キャシー　「Cuだよね！知ってるよ！真さん結構可愛いところもあるからちゃんとCuだよ！」


瑛梨華　「つまりPI・TTA・RIってことだよねっ！」


キャシー　「本人はともかく曲のイメージ的にはちょっとね…」

瑛梨華　「それなら、先輩のじゃなくてうちの事務所のアイドルの曲にしようか」


キャシー　「どれ選ぶの？」


瑛梨華　「秘密のトワレ」


キャシー　「怖い！笑わせるために何してくるか分かったもんじゃないよ！」

瑛梨華　「バッキューン☆」


キャシー　「え、いきなり何？」


瑛梨華　「やっぱりこれやっとかないと落ち着かないんDA・YO・NE☆」


キャシー　「にしてもこのタイミングでやる？」


瑛梨華　「ほら、このギャグは瑛梨華ちんの財産だし…」


キャシー　「財産というか不渡り手形じゃないかな」

キャシー　「…話戻そう、Cu・Co・Paの漫才って他にはどう違うの？」


瑛梨華　「後はお客さんいじりかなー」


キャシー　「『べっぴんさん、べっぴんさん、ひとつ飛ばしてべっぴんさん』みたいなやつ？Paはどんな感じになるの？」


瑛梨華　『ブス！ブス！ここらへん一帯ブス！』


キャシー　「酷い！ただの悪口雑言だよこれ！」


瑛梨華　「Paアイドルはストレートだから☆」

キャシー　「無遠慮なだけじゃん！アイドルに面と向かってそんなこと言われたら立ち直れないよ！それでCoは？」


瑛梨華　『……べっぴんさん………えーと…べっぴんさん』


キャシー　「探しちゃダメ！指されなかった人の身にもなろうよ！」


瑛梨華　『………うーん…まぁいいか、べっぴんさん』


キャシー　「何そのどうしても見つからないから妥協した感じ！それで指されても全然嬉しくない！」


瑛梨華　「CoアイドルはMA・JI・MEだからね」


キャシー　「気遣いが出来ないだけだよ！なんでそんなに他属性の見かたに悪意があるの？…それならCuは？」

瑛梨華　『カワイイ！カワイイ！カワイイ！でも一番カワイイのはこのボクですね！』


キャシー　「さちこーっ！また特定のアイドルのイメージが出てきたよ！」


瑛梨華　「あれ、イメージ間違ってた？」


キャシー　「幸子のセリフとしては100点だよ、だって絶対言いそうだし！でもCu全体のイメージではない！」


キャシー　「……ちょっと待って！Cu全体のイメージだって言ってたけど、エリカはどうなの？」

瑛梨華　「え？」


キャシー　「さっきから属性の話をしてるけど、Cuの部分で上がった例は当然エリカにも適用されるはずだよね」


瑛梨華　「瑛梨華ちんはTO・KU・BE・TSUだよっ☆」


キャシー　「特別？どのへんが？」


瑛梨華　「だって瑛梨華ちんは、Cu・Co・Pa全ての属性を兼ね備えたスーパーアイドルだから☆」


キャシー　「…それ言ってて恥ずかしくならない？」

瑛梨華　「恥ずかしかったらこんな大勢の前で漫才なんてMU・RI☆」


キャシー　「違う違う、そういう種類の恥ずかしさじゃないから…」


キャシー　「だいたい、そんな3属性兼ね備えたアイドルなんているわけ…いたよ！」


瑛梨華　「えっ誰？」


キャシー　「蘭子ちゃんだよ。『見た目はクール、口調はパッション、性格はキュート』って言うでしょ？」


瑛梨華　「それなら瑛梨華ちんも全部…」

キャシー　「全部Paだよ！前々から言おうと思ってたけど！」


瑛梨華　「…それを言うなら、キャシーも全部Paだよね」


キャシー　「Paアイドルだからね！」


キャシー　「…いけないいけない、ちょっと脱線してた。よし、じゃあ最後はきっちり挨拶してきれいに終わろう」

瑛梨華　「この挨拶にも属性ごとの違いが…」


キャシー　「待って、エリカは3属性兼ね備えたアイドルなんだよね？だったら最後、それらしい挨拶で締めてみてよ」


キャシー　「はい3.2.1！」


瑛梨華　「………今宵の宴はこれまでよ！また会おうぞ！」


キャシー　「蘭子じゃん！もう帰るよ！」






ERICATHY　「「どうもありがとうございましたっ！」」