第3話『339リオン」
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【TUSK】339「地底人vs火星人vsおれ」【DOOM】
【TUSK】339「地底人vs火星人vsおれ」【DOOM】 - SSまとめ速報
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【TUSK】339「地底人vs火星人vsおれ #2」【DOOM】
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『時間』とは重要である……。
この世で唯一無二を表す変数……。
ネオコロンブスが誕生したのは『1999年』……。
地球人、地底人、火星人が出会ったのは『2012年』……。
そして、『反逆者』が現れたのは『2016年』……。
『ヤツ』は地底人と火星人を率いて
地球の先住民ーー『人類』に戦いを挑んだ……。
『ヤツ』のいう『未来』のために……。
『未来』というのも、追いかけては去っていく『時間』なのである……。
……………
……………
数ヶ月前ーー
タッタッタッ…
「追ってくるッ!はやく逃げるんだ!!」
タッタッタッ…
「ハァ……ハァ……」
「特殊部隊はまだ追ってきていない」
「……」
「どうした?……疲れたか?もう少しだ。見つけられるまえに隠れ家に行く!おれの家は……おそらく待ち伏せされているッ!」
「……」
「……さっ!行くぞ!あと少しの辛抱だ!」サッ
「ウゥ……オレノセイデ……!」
「!!……おい、そんなことはないッ!これは人間が悪いんだッ!お前じゃあない!『タウ』!!」
ト゛ン
タウ「……」
「そう悲観するんじゃあない。またすぐに元の生活ができる!おれに任せろ」
タウ「……」
「……それにしても、このヘビィな状況。家に戻れないのはキツイな。携帯電話とピストルしか持っていない」
カチャ
「フゥ……ニコラを呼ぶか。電話があってよかった」カチカチ
タウ「……」
「おい。タウ、見張っていてくれ。警察犬はすぐに嗅ぎつけるからなァ……」カチカチ
トゥルルルル…
タウ「ウン。分カッタヨ……」
トゥルルルル…
「ニコラ。……頼む!出てくれ!!」
「……」
カ゛チャ
電話『はい。『ニコラ・アンダーウッド』です』
「!!……お、おい!ニコラか!?」
電話『あッ!探したんですよ!家の電話にかけたら『部隊』がいて……!』
「ああ、すまない!今、どこにいる!?」
電話『駅の近くです。友人に探してもらおうとして歩いてました』
「……友人か。そうだ!」
電話『?』
「『あいつら』を呼んで隠れ家で合流しようッ!」
タウ「……」
電話『えっ……『あいつら』を呼ぶ!?協力するとでも思ってるんですか!』
「いや。これは賭けだ。『あいつら』も同じ目的を持っている」
電話『成功するとは思えません……あんなアウトローなど時代に置いて行かれた『敗者』です』
「フン。おれもアウトローだ。いい勝負だな」
電話『あの頃は戦争でした』
「……今も戦争中だ……『敵の敵は味方』だぜ。あの頃は特になァ~~!」
電話『……』
「これから『戦争』は過激さを増す。勢力を増すんだ。これがダメならその時だ」
電話『……ええ、そうですねーー』
サ゛ッ‼
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
タウ「『339』ーーーッッ!!」
カ゛サッ
警察犬「ワンッワンッ!!」ハ゛ッ
タウ「部隊ガ来タァァーーーッ!!」
カチリ
339「……チッ。やれやれだぜ」ト゛ン
電話『『あいつら』はわたしに任せて!339さんは逃げてくださいッ!』
フ゜ッ
339「タウ!全力で逃げろッ!おれの言った場所へ向かえ!!」
タウ「339ハ!?」
339「ここはおれがやる!」
タウ「ウ……死ナナイデ……ッ!!」ハ゛ッ
339「……フン。おれが死ぬ?」
339「おれは『339』だぜ?ハハハ……」
サ゛サ゛…
隊員1「動くなッ!貴様は包囲されているゥゥーーーッ!!」
隊員2「ヤツは無防備です。武器を持っていません。……あッ!しかし地底人の姿が見えません!」
隊員3「応援!応援を頼む!地底人を追ってくれ!」
警察犬「ワンッワンッ!!」
339「……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
339「……」
シュハ゛ッ‼
339「うおおおおおおッ!!」カチリ
バン! バン!
隊員1「ああ!ピストルを持っているッ!!」
シュハ゛ッ‼
隊員2「グハァ!!」
隊員3「ぐああああああああッ!!」
339「……!」ハ゛ン‼
隊員1「うあああああッ!」
スゥゥ…
339「ハハ……これが特殊部隊かよ。チッ。改造人間には敵いませんか、そうですか」サ゛ッ
タッタッタッ…
339「だが、ヤツらは応援を呼んでしまった!タウ……逃げ切ってくれよォ~~」
……………
……………
タウ「ハァ……ハァ……」
タッタッタッ…
タウ「339……大丈夫カナァ~~?」
タッタッタッ
タウ「確カ……339ハ、古クナッタ『トンネル』ニ隠レ家ガアルト言ッテイタゾ!」
タッタッタッ…
タウ「……多分、仲間ガイルハズダ。『ニコラ』ハ信用デキルラシイ!ソノ人ニ会ウンダッ!!」
タッタッタッ…
……………
……………
ニコラ「ーーええ、はい。そうです」
「……」
ニコラ「あなたの力を貸してほしい」
「……ったく。しょうがねぇなァ~~。まっ!339には世話になったしな!」
ニコラ「……」
「いいぜ。乗った。他のヤツには声をかけているか?」
ニコラ「あ、はい。あなたが最後です」
「やれやれ。おれが最後だァ~~?おれは最初に誘えよォ~~!」
ニコラ「……」 ニコリ
「……フン」
ニコラ「これで『人間』は339さんを合わせて『4人』……」
「……」
ニコラ「火星人と地底人には、わたしが声をかけておきましょう」
「……」
ニコラ「強制させるわけではありませんが、みんなにとって339さんは恩人ですからね」
「隠れ家に集まればいいか?」
ニコラ「はい。ありがとうございます。『カッブ』さん」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
カッブ「何も感謝されることはしてねーよ。感謝するのは戦争が終わってからだ」
ニコラ「……」
カッブ「ライフルを持っていく。お前も行くだろ?車に積むのを手伝ってくれ」
……………
……………
隠れ家
『ウィンチェスターハウス』
339「ハァ……ハァ……」
サ゛ッ
「追手はいないか?臭いも消したか?」
339「!」
「ぼくを呼んでおいて遅れてくるとは……いい度胸だな」
339「久しぶりだな。お前が来てくれるとは」
「なに?お前が呼んだんだろう?ぼくが来たらダメなのか?」
339「……」
「……なんだ」
339「本当に、ありがとう」
「……」
339「……おれなんかを助けに来るとはな」
「ハァ?助けに来たわけじゃあないぜ。ネオコロンブスに喧嘩を売ったんだろ?面白そうだから来ただけさ」
339「……お前らしいな。『コリヤー』」
コリヤー「……」
339「そうだ。タウは?ニコラも来てないか?」
コリヤー「タウ?あー、あの地底人?1回会ったよな。あいつがガキのころ」
339「ああ、来てるはずだ」
コリヤー「いや、来ていない」
339「え!?」
コリヤー「ここに1人で来させようとしたのか?」
339「……特殊部隊に追われていてな」
コリヤー「……う~~ん。マズイな。迷ったか?捕まったか?」
339「……」
コリヤー「仕方ない。ぼくが探そう。お前は外で探してくれ」
339「ハッキングするのか?」
コリヤー「うん。町の監視カメラに写っているといいが」サッ
339「あ、ああ。頼むぞ」
コリヤー「……そうそう。『ニコラ』と『カッブ』がそろそろ来るはずだ。ここに着いたら探させるよ。『メアリー』はまだ家にいるはずだから今からタウを探させよう」カチカチ
339「じゃ、じゃあ行ってくる!」
ハ゛ッ‼
コリヤー「……」カチカチ
339「……」
タッタッタッ…
339「……」
タッタッタッ…
……………
……………
フ゛ロロロ…
カッブ「ありゃなんだ?特殊部隊か?」
ニコラ「そのようですね。339さんとタウを探しているのでしょう」
隊員1「あっちだ!向こうで目撃情報が11件ある!」
隊員2「急げ!逃すんじゃあないぞ!」
カッブ「!!……やばいな。見つかってしまうぜ」
ニコラ「どうします?」
カッブ「撃つか?……届くけど」スチャ
ニコラ「……いや。ここで問題を起こすと339さんの計画に支障がでます」
カッブ「おう、そうだな……」
ニコラ「とりあえず先回りしてみましょうか」
カッブ「ああ。見捨てるのは、おれの心に後味の悪いものが残るぜ」
……………
……………
メール
『339によって保護されていた地底人の『タウ』が特殊部隊に追われている。現在、339とぼくで捜索をしているが君も協力してくれ。メアリー。タウが捕まってしまったら処刑されてしまうだろう。その前に助けてほしい』
ヒ゜ッ
「ハァ……ネオコロンブスもおしまいね。地底人を処刑する?まともな思考もできないの?」
コツコツ…
「地球人は口では『差別撲滅』を謳ってるくせに、地底人の命はすぐに刑によって失われていく。地球人は保釈金をもらってぬくぬく暮らしているのに」
コツコツ…
メアリー「あたしが地球人を殺せば、今まで死んだ地底人と『あの人』の分は取り返せるかな?」
カ゛チャ
メアリー「339!今行くよ!あたしも手伝う!」
……………
……………
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
339「カッブ、コリヤー、メアリー……お前らが手伝ってくれるとはな。『賭け(ギャンブル)』とばかり思っていたが、頼りになるヤツらだぜ!」
タッタッタッ…
339「こんな、おれみたいな『改造人間』に接してくれた!」
ハ゛ッ
339「だがーー」
339「今は『改造人間』の技を使わせてもらう!」
コォォォォ…
339「『超感覚』ーー聴覚と嗅覚を使い、タウの位置をとらえーー」
タッタッタッ…
339「『身体能力』ーー脚力を使って追跡する!時速40kmは出たぞッ!」ヒ゛ュン‼
「おいッ!」
339「!?……なんだ?」ヒ゜タッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
カッブ「339じゃあねぇか!そんなスピード出してどうした!?」
ニコラ「339さん……!」
339「カッブ!ニコラ!いいところに来た!」
カッブ「タウを探してるのか!?こっちだ!特殊部隊のヤツらが向かっている!車に乗れ!」
339「あ、ああ!すまない!」ハ゛ン
「あたしもいるよ!」
ニコラ「!」
メアリー「へへ……久しぶりね。339」
339「メアリー!久しぶりだな!大きくなった?」
メアリー「フフン。主に胸がね。どう?」キ゛ュッ
ニコラ「……」
339「……やれやれ」
カッブ「おいおい!はやく乗れ!メアリー!今はそんな暇はねぇぜ!」
メアリー「……もう!」ハ゛ン
ニコラ「本当にちょうどいいところで合流できましたね」
339「ああ。カッブ、メアリー。久しぶりだな、本当」
カッブ「……」
メアリー「……」
ヒ゜コン
339「!……コリヤーからだ!タウの現在位置が特定できたぞ!」
カッブ「ホゥ……あの野郎。たまには役に立つな」
メアリー「どこなの?」
339「山の麓のSAにいる!あいつ、やっぱりトンネルに行くのに迷ってるな!」
ニコラ「カッブさん、とばせますか?」
カッブ「ああ!当たり前だぜ!おれのドライビングテクニックをなめんじゃあないぞッ!」
フ゛ゥゥ-ン‼
339「あと5分くらいってところか?特殊部隊も、そろそろ見つけるはずだ!急いでくれッ!」
カッブ「だからよ!なめんじゃあねぇーよ!『2分』で行けるよ、こんな距離!」
339「……」 ニヤリ
339「みんな!タウを探すときは一般人を巻き込むなよ!」
ニコラ「……」
メアリー「なに?戦争をするんじゃあないの?派手に行きましょうよ!」
339「いや、戦争をするのは『ネオコロンブス』だ。一般人は関係ない。被害は最小限にしたい」
カッブ「フン!339らしくないな!大臣になってから丸くなったか?」
メアリー「フフ……」
339「……ああ、そうかもな……」
……………
……………
訓流羽SA・トイレ
「グゥゥゥウウウウウウウ……」
市民1「なにあれー?」
市民2「しっ!見ちゃダメよ!」
市民3「おいおい……アレってニュースでやってる地底人じゃね?」
市民4「まさか!で、でも一応、通報しておくか……!」
「グルルルルルゥゥゥゥゥウウウウウウ……」
「グルルルルルルルルルルル」
ヒ゜クッ
「339が言っていたが……ガサ……」
「オレは『地球人』と『地底人』の『混血種(ハーフ)』らしい……ガサ……」
「それに……ガサ……まだ未知の存在だから……何が起こるか分からないらしい……」
「……ガサ……『成長』……そう言ったっけ?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「オレは『タウ』……オレは成長する……ガサ……」
「この焼けるような肌の痛み……ガサ……何かが起こるッ!」
グオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!
……………
……………
ハ゛タン!
339「おえっ……すごいドライビングテクニックだな……」
カッブ「あ?お前、改造人間じゃあねぇのかよ。三半規管は強くないのォ?」
339「なんだと?おれとやるってんのか?……おげっ」
メアリー「はいはい!そこまで!」
サ゛ッ
メアリー「はやく終わらせるよ!特殊部隊が来るまえに!」
339「ん、そうだったな……おえっ」
カッブ「チッ……言い出しっぺは、この様子だと期待できねーな。おれが1人でやるよ。さっさと見つければいいんだろ?」
ニコラ「フム。頼りになりますね」
339「えっ……それはどういうことだコラーッ!」
ニコラ「何もあなたを侮辱したわけじゃ……ッ!」
カ゛ヤカ゛ヤ…
カッブ「メアリー。お前はどうする?」
メアリー「んー……あたしはここにいるよ。何かあったら伝えるね」
カッブ「おう」
コツコツ…
コツコツ…
カッブ「ハァ……」
コツコツ…
カッブ「一般人は巻き込んじゃいけねーんだよな……ライフルは置いてきたが」
コツコツ…
カッブ「さて、どこにいるかな?面倒なことがないといいがーー」
??「グルルルシュゥァアアアアアアアアア……ッッ!!」フツフツ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
カッブ「!?……なに!こいつ!?」
??「グアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ……ッ!!」フツフツ
カッブ「デカイ!……そしてこの触手!地底人だ!……ま、まさかタウか!?」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
タウ?「GUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAッッッ!!!」ト゛ン‼
シュハ゛ッ‼
カッブ「うおおおおッ!?速い!」
タウ?「WRRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYッッ!!」
シュハ゛ッ‼
カッブ「チィッ!『突然変異』かッ!地球人の血が混ざったから!?」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
カッブ「マズイ!暴走している!」
タウ?「フショオオOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOォォッッ!!」
カッブ「……」
カチリ
カッブ(ライフルは無い……)
サ゛ッ
カッブ(ライフルは無いがーー)
ト゛ン
カッブ「ピストルならあるッ!!」スチャ‼
タウ?「GUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAッッ!!」
カッブ「安心しろ。攻撃はしない。一般人も巻き込まない」カッ!
ト゛カ゛ン‼
カッブ「だがーー銃声が聞こえたら『仲間』が駆けつけるはずだぜ」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
タウ?「グルルルルルルゥゥゥァアアアアアアアアアア……ッッッ!!」
ト゛カ゛ン‼
339「!!」
メアリー「銃声!……カッブが何かをしたの!?」
339「……!」
ハ゛ッ‼
メアリー「339ッ!」
タッタッタッ
ニコラ「……大変ですよ。339さん、メアリーさん」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ニコラ「特殊部隊のバンが到着してしまいました……ッ!」
隊員1「下りろ下りろ!」
隊員2「急げ!こっちこっちオアアーーッ!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……ッッ!!」
隊員1「な、何だ!?」
339「た、タウ……!」
メアリー「……ッ!」
カッブ「……」
ニコラ「……!!」
特殊部隊「「……こ、これは!!」」
タウ?「グルルルルルルルゥゥゥゥゥゥシュアアアアアアアアアァァァァァァァァァァ……ッッ!!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
339「訓流羽SAが……吸収されていくッ!?」
カッブ「ヤバいぜ。元は地底人なんだ!土を食ってきたくらいだぞ、建物や道路なんて簡単に吸収できるッ!!
メアリー「そんな……!」
隊員1「う、うう……」
隊員2「こんな怪物が……ッ!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
339「……」
カッブ(どうする?339……特殊部隊がライフルを構えている)ヒソヒソ
339(見張っていてくれ)ヒソヒソ
タウ?「ガウウルルルルルルルルルシュウアアアアアアアアアアァァァァァァァ……ッ!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
隊員1「うああああッ!」
隊員2「隊長ッ!は、はやく指示をォォッ!!」
隊長「おおおおおおお!う、撃てーー」
カッブ「あッ!やめろォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
339「!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
隊長「撃てェェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
タ゛タ゛タ゛タ゛タ゛タ゛‼‼
339「……!」
タウ?「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」ト゛ク゛シャァァッ‼‼
339「……あ……ああ!」
シュウウウウ…
タウ?「グ……ガサガサ……ア゛」
339「た、タウ!」ハ゛ッ
タウ?「3……39……ッ……ガサガサ……ア゛……ググ……」
339「お、おい!しっかりしろォ!!」
隊員1「お、お前ら!この怪物の仲間か!?」スチャ
隊長「両手を挙げてこっちを見ろッ!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
339「……」メラメラ…
メアリー「339……!?」
339「……ッ!」メラメラ…
シュハ゛ッ‼
339「お前の!独断でッ!!」
ハ゛ン‼
339「タウがァァアアアーーーーーーーーーーッッ!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
339「ウゥラァァッ!」シュハ゛ッ
ト゛コ゛ォォッ‼
隊長「ブゲェェッ!!」
ニコラ「339さん……!」
メアリー「……!」
カッブ「……」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
339「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」シュハ゛ッ
ホ゛コ゛ォォッ‼‼
隊員1「ボゲェェッ!」
隊員2「グアアア!」
339「うおおおおおおおああああああああ!!」
ト゛カ゛ッ‼
ト゛カ゛ッ‼
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
339「うああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!」
……………
……………
……………
現在ーー
ウィンチェスターハウス
カチ…カチ…カチ…
「……」
カチ…カチ…カチ…
「……ハァ……ネオコロンブスが消費税を20%に引き上げを正式発表?ふ~~ん」
カチカチッ
「ありゃ、これ何ヶ月も前のサイトじゃん。増税は……うげッ!明日から!?」
カチ…
「何で教えてくれなかったんだよッ!コリヤーの野郎がPCを占拠するからだ……!あいつッ!」
ヒ゜ッ
339「チッ……やれやれ。今月は忙しかったなァ……まさに、増税を知る暇も無いほど」
カ゛チャ
ニコラ「あ、339さん」
339「ん……ニコラか。あの兵器は受け取ってきたか?」
ニコラ「ええ。今、カッブとコリヤーが改良してくれてます」
339「メアリーは?」
ニコラ「彼女はNEELのネットワーク施設に潜入しています」
339「フム。3人とも順調のようだな」
ニコラ「ええ、『部下』もよく働いていますよ」
339「そうか。協力者が多くなってよかったぜ。この数ヶ月で10万人は増えただろ?」
ニコラ「本当に嬉しいことですね」
339「お前が呼びかけなかったら集まらなかった。感謝してるぜ」
ニコラ「いや、『感謝するのは戦争が終わってから』ですよ」
339「……フン」
サ゛ッ
339「決行は明日!……ネオコロンブスを倒すッ!」
……………
……………
ネオコロンブスが誕生したのは『1999年』……。
地球人、地底人、火星人が出会ったのは『2012年』……。
反逆者が現れたのは『2016年』……。
そして、『反逆者』が地底人と火星人を率いてネオコロンブスに戦いを挑んだのが『2017年』……!
その戦いの果てには、『未来』はあるのかーー。
遠ざかり続ける『未来』に、ヤツらは追いつくことはできるのかーー!
重要なのは『時間』である……。
この世で唯一無二を表す変数……。
……………
……………
チュンチュン…
339「……」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ニコラ「……準備はバッチリです。339さん」 ニコリ
フ゛ルルルンッ!
カッブ「……」
カ゛チャ
カッブ「乗りな。339、ニコラ」
339「ああ」
カッブ「……」
ニコラ「……」
カッブ「もう戻れねぇぞ。339。俺らは国家の敵だ」
339「……」
カッブ「……」
339「戻るつもりなんてない」
カッブ「……」キ゛ャルン
フ゛ロロロ…
339「……」
ニコラ「では……」
339「……」
ニコラ「作戦を言いますーー」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「まずは、コリヤーが製作した『ウイルス』をネオコロンブス本部に転送し、通信システムを妨害します」
カタカタ
コリヤー「……フン。国家のシステムか。ぼくにどれだけ張りあえるか楽しみだね」
カチッ
コリヤー「ググ……何ヶ月も何万もかけて作ったんだぞ……成功してくれ!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「そのために他の施設から孤立した本部にメアリーさんがトラックで潜入。そこで『USBメモリ』をコンピュータに繋ぐ!」
フ゛ロロロ…
メアリー「今日は水道局が来ることになってるのね。コリヤーったら偽装もうまいのね」
スッ…
メアリー「今のうちに変装しておこうかしら」
ト゛スツ‼
職員「グアァッ!」
メアリー「フフン。わたしの格闘技術を思い知った?」
スタスタ…
メアリー「これね。ここにUSBメモリをさせばーー」
コリヤー「……ッ」
カチカチッ
コリヤー「来たッ!メアリーが繋いでくれた!」
カチッ
コリヤー「行けェェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
ト゛ト゛ン
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ニコラ「コリヤーがウイルスを転送に成功したら、我々の出番です」
339「……」
ニコラ「先に本部にいるメアリーや、別ルートで向かっている部下とともに大統領を倒します!」
カッブ「……!」
ニコラ「……」
339「……ああ、了解。『未来』のためになーー!」
……………
……………
ネオコロンブス本部
大統領室
コツコツ…
大統領「ん?システムに異常?何があった」
職員1「えぇーと……おそらく他者が作ったウイルスです。それが通信機器をダウンさせています。復帰させるまでは他の施設と連携がとれません!」
大統領「……なに?このネオコロンブスにウイルスを?」
職員1「……はい」
大統領「早急に隠蔽しろ。マスコミに知られるな」
職員1「はい」
大統領「チッ……面倒なヤツだ」
大統領(さっさと計画を進めないと……!地底人どもを根絶やしにするための……)
……………
……………
タ゛タ゛タ゛タ゛
339「ウラウラウラウラウラウラウラウラ」
警備員1「グアァッ!」フ゛シャ
警備員2「ドアァァァッ!」ト゛ク゛シャ
カッブ「オラッ!くたばれ!」カチリ
バシュ! バシュ!
ニコラ「急ぎましょう。特殊部隊が来ると面倒ですよ。ヤツらは新兵器を作ったらしい……」
339「メアリーと合流だ。コリヤーが地図を送ってくれた。これを見て進むぞ」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
職員1「うわあああああああああああ!」
職員2「テロリストだァ!339が潜入してきたぞォーーーーーーッ!!」
職員3「大統領を避難させろ!逃げるのはそれからだ!」
職員4「無理だッ!339は仲間を連れて来ているらしい!ライフルを持った人間と火星人だ!おれたちを殺す気だ!!」
職員1「いや!別のフロアにも女の仲間がいた!大変だ!さっさと逃げろ!」
……………
……………
大統領「339か……それに、カッブとメアリー。よォーーく知ってるよ!この社会の負け犬どもが!」
サッ
大統領「コリヤーもどこぞに潜んでいるな?興味はないが」
大統領「私が行くか……ネオコロンブスの平穏のために。この国は私ーーコロンブスが守る」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
コロンブス「下らんな。地底人、火星人、339。貴様らは全人類を敵に回した。私とネオコロンブスの国民たちを……敵に回した!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
コロンブス「339は二度死ぬ……」
……………
……………
カ゛サッカ゛サッ
カ゛サッ
地底人1「ガサッ」
地底人2「ガサガサ!」
ネオコロンブスの施設の床のタイルが剥がれ、地下から地底人が現れた!
数十人はいるだろうか!彼らは339たちの助っ人に来たのだ!
地底人3「ガサガサ」
地底人1「ガサササッ……ガサガサッ」
ニコラ「339さん!来てくれました!」
339「!!」
地底人1「ガサッガサッ!」
地底人2「ガサガサガサ」
地底人達「「ガサガサッガサガサッ」」
339「すまない……本当にありがとう!」
メアリー「感動するのはまだ早いわよ?」
339「メアリー!無事だったか!」
メアリー「大統領が動き始めた。特殊部隊への連絡は出来てないけど……予想外だわ!あいつが自分から動いた!」
339「大統領が!?」
カッブ「だがよー!オレらの敵じゃあねぇぜ!こっちは30人近くいる!しかも全員が精鋭だ!」
ニコラ「ええ。もちろん……!目標はすぐそこです!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
メアリー「……」
地底人達「「……」」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
339「……ああ!行くぞ!」
通信『339。応答しろ』
339「コリヤー、大統領の居場所は?」
通信『んーー……たった今、廊下に出た。こっち方面へ向かっている』
カッブ「戦う気満々だな」
通信『い、いやーーこれは!?速い!!逃げろォォーーーーーーーーーーーーーー』
ドガンッ!!
339「!!」
「フゥ……マジにムカついたよ。このネオコロンブスは無敵の要塞だと思っていたんだがな。ここに歯向かうヤツが存在するとはなァ……ッ!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
コロンブス「339……射程距離内に……入ったぜ」サ゛ッ
カッブ「こいつが!大統領!?」
ニコラ「デカい!なんなのだ!この筋肉と骨格は!!?」
339「……!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
コロンブス「今までは隠してきたが……私はちょっとした『超人』でね。339、君と同類さ」
コロンブス「君は……ある男に血清は注射されたハズ。その男は私の父だがね」
339「!!……なに!」
コロンブス「で、その血清というのは『地底人』の血液から作られた」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
コロンブス「地底人の筋力を得たんだ。君はね……かくゆう私もその注射を打ったんだが」
339「!!」
コロンブス「君が初めて地底人を見つけた……そう思ってるだろ?」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
コロンブス「実は違う!時間とは重要だ!初めて地底人が現れたのは『1492年』!ここアメリカ大陸だ!」
339「……」
コロンブス「数百年前、私の祖先はこのアメリカ大陸を発見し、先住民を地下に追いやった。それが地底人。アメリカ大陸はネオコロンブスとなった」
339「!!」
コロンブス「おっと……解説が多かったかな」
339「……」
コロンブス「結論から言うと、地底人は利用するためだけにある!それを邪魔するのは許さない!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
コロンブス「私の家系の誇りなのだ!」シュハ゛ッ‼
地底人達「「ガサガサガサァァーーーーッ!!」」
カッブ「撃てェェーーーーーーーーッ!!!」
タ゛タ゛タ゛タ゛‼
コロンブス「無駄だぜ……無駄無駄……」カキンカキン
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
339「銃弾が効かないか……まさにおれそっくりだな!……おれの相手にふさわしいか?ハハハ」サ゛ッ
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
339「ウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラーー」
コロンブス「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ーー」
ト゛ト゛ト゛ト゛
339「ウラァァッ!!」
コロンブス「無駄ァァッ!!」
ドッゴオオオオオオオオオンッ!!
ニコラ「グッ……!なんて衝撃だ!」
カッブ「離れるぞ!……このままいても339の足手まといになるッ!」
メアリー「あたしたちは『兵器』を設置しに行くわよ!」
地底人達「「ガサガサァァー!」」
コロンブス「兵器……か。まぁ私には関係のない話だな。お前を殺してすぐに向かえば阻止できる」
339「……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
339「……」
コロンブス「……2、3分くらいで終わらせる。それまで耐えれるかなァ~~??」
339「……」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
シュハ゛ッ‼
339「ウララララァーーーーーーーーッ!!」コ゛コ゛コ゛コ゛
カ゛シィッ‼
コロンブス「君の攻撃は届かない。私の方が地底人の力を使いこなせる」
339「……ッ」
ハ゛ッ
339「ウラウラウラウラウラウラウラウラウラァァーーーーッ!ウラララァァーーーーッ!!」
シハ゜ハ゜ッ
コロンブス「無駄なんだよォ!339!……貴様は私を倒せない」
339「!!……うおおおおおォォーー」
コロンブス「無駄だァ!WRYYッ!!」ト゛カ゛ッ
339「グハァッ!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
339「ハァ……ハァ……!」
コロンブス「私は全ての生物をぶっちぎりで超越したッ!地底人以上の筋力!火星人以上の頭脳!」
339「……」
コロンブス「地球人は何も能力はないと思うか?……そう思っているだろ?……そう思っているなァ!」
339「……」
コロンブス「地球人には『全てを支配する能力』がある!私は全てを支配する!」
ハ゛ッ
コロンブス「思いしるがいい!この私の力は!まさに『世界を支配する能力』だということを!」
339「コロンブスゥゥーーーーッ!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
339「ウララウラァァァーーーーーーーーッッ!!!」コ゛コ゛コ゛コ゛
コロンブス「無駄無駄無駄ッ!GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAッッ!!!」
ト゛ト゛ト゛ト゛
339「ウラウラウラウラウラウラウラァァッ!!」
コロンブス「ウッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
ト゛スッ!
339「!!」
コロンブス「……」 ニタァ~
339「う……ぐぐ……ッ」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
……………
……………
タタタタ…
ニコラ「この近くでいいでしょう!」
メアリー「ええ!そうね!……カッブ!見張っていて!今、設置するから!」
サッ
カッブ「了解ーッ」カチリ
通信『メアリー、特殊部隊が異常を察してそっちへ向かっている。急げ』
メアリー「ああ!もう、うるさいわね……この兵器の仕組みが難しいのよ!」
通信『大丈夫だ。多少、乱暴に扱っても壊れはしない』
メアリー「そういうことじゃないわよ……ったく、これは何なの?爆弾?」
通信「……まぁ、そんなとこだ。設置できたらすぐに離れろ。ぼくがスイッチを入れる」
ニコラ「ええ……ここをこうして、そこをそうして……」
メアリー「ニコラ、これ分かるの?」
ニコラ「いえ、仕組みは分かりませんが、外見や質量、構造を頭の中で整理して予想して設置しているのです」
メアリー「……さすが、火星人」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ニコラ「んー、こうですかね」カチャッ‼
ヒ゜ヒ゜ッ‼
ニコラ「おおッ!設置完了しました!」
通信『よし。ここから離れてくれ』
サ゛ッ
カッブ「そんな余裕はないみてぇだぜ……ッ!」
メアリー「ハッ!……対テロ特戦隊ーー通称『TUSK』ッ!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
隊長「貴様らは包囲されている!武器をおいて両手を挙げろ!」クワッ
隊員1「……」スチャ
隊員2「……」カチリ
カッブ「ヤバいな。こいつらはネオコロンブスで最強の部隊と謳われている」
メアリー「どうするの?まだ地底人たちは全員来てくれていない!」
ニコラ「何とか持ちこたえるしかないでしょう……」
地底人達「「……」」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
カッブ「戦え(ファイト)ッッ!!」
……………
……………
ホ゜タ…ホ゜タ…
339「……う……」ヨロヨロ…
コロンブス「339~~ッ!まだ1分も経ってないぞ?君も治癒能力を持っているだろう?はやく再戦をしようじゃあないかッ!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
339「ぐぐぐ……ッ」フラフラ…
コロンブス「私の祖先であり、ネオコロンブスの創設者ーー『クリストファー・コロンブス』は言った……『0から1を創るのは難しい。1から2を作ることは易しい』と……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
コロンブス「彼は『無』から『国家』を創ったのではないッ!『地底人』や『貴様らの骨』から『ネオコロンブス』を創造したのだッ!!」
339「……」
コロンブス「私の家系は『奪う者』!貴様らは『奴隷』だッ!」
339「……」
コロンブス「奴隷商人の血には相応しい響きだ……う~~ん」
339「……」
コロンブス「なかなか面白いだろう?どう思う?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
339「フン、奴隷だと?奪う?……ならお前はーー」
サ゛ッ
339「……生贄は、どっちになると思う?」ト゛ン‼
コロンブス「GUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAッッ!!」ヒ゜キヒ゜キ
339「ウラウラウラウラウラララララララララララララララララァァーーーーッッ!!!」
ト゛ト゛ト゛ト゛
コロンブス「崩れ落ちる自分の貧弱さをーー思い知れェッ!!」シュハ゛
339「ウララララララララララララララララララララララララ」コ゛コ゛コ゛コ゛
ハ゛ッ
339「コロンブスッ!!」
コロンブス「339ッ!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
コロンブス「KUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAッ!!試練は私を強くする!」
339「貴様ァァーーーッ!!ウラウラウラウラウラウラウラッッ!!」
コ゛コ゛コ゛コ゛
コロンブス「な、何ィィィィイイイイイイイイッ!!?」ト゛ト゛ト゛ト゛
ト゛ッコ゛オオオオオンッ‼!
339「や、やったのか……!?」ハァハァ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「……」
スハ゜ァァンッ‼
339「!!」
「ホゥ……339。なかなかこの戦いの中で力を制御できるようになったじゃあないか」
339「う、腕がァァアッ!!」フ゛シャャァ
「ま、私はすでに『人間』をやめている」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
コロンブス「名を冠するなら……『究極生命体(アルティミット・シイング)』……」
339「ぐぐ……」
コロンブス「どれ、第二ラウンドだッ!」
……………
……………
カッブ「うおらああああああああ!!」タ゛タ゛タ゛タ゛
メアリー「こいつら!戦いのプロだ!射程距離外にうまく逃れているッ!!」
ニコラ「とにかく『兵器』を守るんです!TUSKに回収されないように!」
通信『気をつけろ。今、援軍がそっちに向かっている。それまで持ち堪えろ!』
メアリー「あ、やっと残りの地底人が来てくれるのね!」
隊員1「催涙ガス……電磁パルス発生装置」
隊員2「何としてもあいつらを倒せ!コロンブス大統領直々の命令だ!」
タ゛タ゛タ゛タ゛
隊長「あいつらには地底人の仲間がいる!特攻されないように気をつけろ!」
……………
……………
コロンブス「KUAAAAAAAAAAAA……!」
339(どうする?このままでは倒せない!……何か作戦を考えなければ!)
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
コロンブス「どうした?何か考えているのかァ?」
339「くッ!」ハ゛ッ‼
タッタッ…
コロンブス「鬼ごっこか?面白い。少しだけ遊んでやろう」
タッタッタッ…
339「ハァ……ハァ……」
・・・
タッタッタッ…
コロンブス「何を考えている?我武者羅に走ってるワケではなさそうだが……」
タッタッタッ…
339「『アレ』を使うッ!予定とは違うが、『アレ』を至近距離でお見舞いしなければ倒せない!」
……………
……………
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
ニコラ「……!」
カッブ「おおおおおおおおおおおおおお!!」
メアリー「ッ!……このッ!」
通信『チッ……TUSK!なんて戦力だ……想定外!押し負けるゥゥ!!』
ダダダダッ
メアリー「どうするッ!?爆弾を使うしかない!」
ニコラ「しかし!爆弾の規模が大きい!我々もやられる!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
通信『待て!』
通信『339が来るッ!5、4、3、2、1ーー』
ト゛ッカ゛ァァン‼
339「ウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラ」ト゛ト゛ト゛ト゛
部隊「「グアアアッッ!!」」
カッブ「339ッ!」
339「い、今すぐここから離れろォォーーーーッ!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
コロンブス「……」
ニコラ「!!」
メアリー「こ、こいつって……コロンブス!?大統領のッ!」
通信『……』
コロンブス「Nice to meet you~~ッッ」
339「はやく逃げろォォーー」
コロンブス「無駄だァッ!!」シュハ゛ッ‼
ト゛コ゛ォォ‼
339「ぐ!……ぐぐぐ」
カッブ「い、行くぞ!」
メアリー「でも、339が!」
カッブ「ここにいても足手まといになるだけだ!」ハ゛ッ‼
ニコラ「……」
タタタタッ…
339「……」シュゥゥゥ…
コロンブス「……」 ニヤリ
コロンブス「鬼ごっこはお終いか?」
339「……」
コロンブス「これは……爆弾か。爆弾で私が倒せるとでも?」キョロキョロ
339「自分に自信があるようで。ご立派なこった」
コロンブス「フン……339。お前の墓はここだ」
339「……」
コロンブス「最後に言っておく言葉は?」
サ゛ッ
339「……くたばれ」
コロンブス「……」ヒ゜ク ヒ゜ク
339「コロンブスゥゥーーーーッ!ウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラッ!!」コ゛コ゛コ゛コ゛
コロンブス「KUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAッッ!!」
シュハ゛シュハ゛
339「貴様ァァーーーーッ!ウラウラウラウラウラ!!」
コロンブス「最終ラウンドだッ!339ーーーーッッ!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
339(爆弾を使う!だが、ヤツがまともに喰らうとは思えない!おれと一緒に地獄に行く)
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
339「ウラウラウラウラウラウラウラウラウラァァァァァアアッッ!!!」ト゛ト゛ト゛ト゛
ト゛シュゥッ‼
コロンブス「グハァッ!」
サ゛サ゛ッ
339「お前は自分が悪だと気ずいていない……最もドス黒い悪だ!」
コロンブス「き……貴様!」
カ゛シィッ‼
コロンブス「何ッ!339!離せ!」
339「……おれも地獄に行ってやる……!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
コロンブス「何をする気だッ!?考え直せッ!!」
339「この爆弾は『水素爆弾』だぜ。分かるか?お前らネオコロンブスが必死に開発してただろう?」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
コロンブス「わたしの先を行っていたのか……!?」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
339「おれたちをナメんなよォォォーーーーーーーーーーーッッ!!!」
ハ゛ッ
339「コリヤーッ!スイッチを押せッ!!」
コロンブス「貴様ァァァァァァ!!スイッチを押すなァァァーーーーッッ!!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
通信『いいや限界だ……押すね』
カチッ
339「……」
ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッッ!!!!!!!
……………
…………
………
……
…
時間とは重要である……。
この世で唯一無二を表す変数……。
ネオコロンブスが誕生したのは『1999年』……。
地球人、地底人、火星人が出会ったのは『2012年』……。
『反逆者』現れたのは『2016年』……。
そして、ネオコロンブスが崩壊したのが『2017年』……。
反逆者『339』と、国王『コロンブス』は死亡した……。
だが、ヤツらの言う『未来』は訪れたのだろうか……。
……………
……………
数時間後ーー
『ウィンチェスターハウス』
カチカチッ
コリヤー「……」
カチッ
コリヤー「水素爆弾によってネオコロンブス本部は崩壊。そして339とコロンブスも……」
コリヤー「カッブ、メアリー、ニコラは無事か?」
カチカチッ
コリヤー「おっと……今、こっちに向かっているようだ」
ヒ゜ッ
コリヤー「……」
……………
……………
記者「ニュースをお伝えします」
カメラマン「……」
記者「ここから見えるのがネオコロンブス本部でした。数人のテロリストと地底人、火星人によって崩壊しました」
サッ
記者「えっと……今入った情報によると、防衛省や国務省のビルも次々に襲撃されている様子です」
記者「また、大統領のコロンブス氏も……殺害されたと考えられます……」
コツコツ…
記者「副大統領のオリバー氏は、現在ある場所に避難しています。そこは機密情報なので我々も知りません」
カメラマン「……」
記者「現在のネオコロンブスは危機的状況です。政府はさらなるテロを防ぐため、TUSKを国中に配備しています」
記者「そしてーー」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
カッブ「テロリストか。物騒になったねェ~~。この世界はどうなるのかな」
メアリー「さてね。まだ終わったわけじゃないのよ」
カッブ「やれやれ。339も面倒な仕事を押し付けて地獄に行きやがって……ハハ」
メアリー「……」
カッブ「今、コリヤーが副大統領さんを探してるよ。あとはソイツだけだ」
メアリー「ええ、もうひと仕事ね」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
……………
……………
ニコラ「標的(ターゲット)はここです。私たちは東から侵入します。ブラボーチームは地中から向かってください」
地底人1「ガサガサ!」
地底人2「ガササササササ」
火星人1「やってやるか!」
火星人2「フゥ……ニコラさん!頼りにしてますぜ!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
……………
……………
コツコツ…
「……」
コツコツ…
「……やれやれ、疲れた疲れた」
「自販機だ。コーヒーでも飲もうかな」
ヒ゜タ
「……消費税が上がっちゃったんだっけ」
カ゛サ
「ん……お金が足りないな」
「金は全部ウィンチェスターハウスだからなァ……」
コツコツ…
「やれやれ……せっかく水素爆弾から生き延びたってのに誰も助けに来ねえ。そんなヤツらに会いたくなんかねぇよ」
コツコツ…
「まぁいい。『休暇』も終わったことだし……仕事でもするかな!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
完
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