鹿島「堀ちゃん先輩の誕生日プレゼント……何がいいかなぁ」 (19)

11月27日

御子柴「? 堀先輩、もうすぐ誕生日なのかよ?」

鹿島「うん! 明日!!」

御子柴「へー……マジか」

鹿島「堀ちゃん先輩……何だと喜んでくれるかなぁ」

鹿島「やっぱ……アレかな」

御子柴「『アレ』?」

鹿島「スカート、ブラジャー、ワンピース……」

御子柴「……殴られるがオチだぞ」

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野崎「明日は堀先輩の誕生日なんだ」

佐倉「そうなの!?」

野崎「俺達も何か誕生日プレゼントをあげないか?」

佐倉「そうだね!!」

佐倉「堀先輩の誕生日プレゼントかぁ……何だといいかなぁ……」

野崎「……そうだ、堀先輩は足が好きだったな。 だから足関連の物だと喜びそうだな」

佐倉「……そうだ!! 足の絵とかは!?」

野崎「なるほど……佐倉の画力なら本物と疑ってしまう程の足が描けるな」

佐倉「そ、そんな大層なのは描けないよ!!///」

佐倉(褒められちゃった……///)

佐倉「そうだ!! 鹿島くんの写真!!」

野崎「写真……?」

佐倉「うん!! 鹿島くんを色んな所から撮った写真!!」

野崎「確かに足関連のよりも喜びそうだな……」

佐倉「私、 撮るのは上手いから任せて!!」

野崎「ん? 佐倉はもしかして昔、写真部に入ってたりとかしたのか?」

佐倉「私、一年の時からのざ……」

野崎「『のざ』……?」

佐倉「……!! な、なんでもない!!! 趣味!! 写真撮るの趣味なの!!」

野崎「なるほど……そういう事か」

佐倉(野崎くんを隠し撮りしてたなんて言えない……)

11月28日

鹿島「堀ちゃん先輩誕生日当日!!」

鹿島「色々考えたけど……アレで誕生日を祝おうっと!!」













電車

ガタンゴトン……

堀「……」

堀(この駅で鹿島が来るはずだよな)

プシュー……

鹿島「おはよう……そしてハッピーバースデー。 今日という日がやって来たことに感謝するよ、お姫様」

堀「誰が姫だ」

ジー……

ジー……

堀「……ん? なんだ、周りの視線が……」

鹿島「みんな私達を見てますね……」

堀(もしやみんな……鹿島に見惚れているのか? 鹿島のイケメンっぷりは大人にも通用するってことか?)

堀「おい鹿島、今の台詞は周りから見てもなかなか良かったみたいだぞ」

鹿島「本当ですか!!?」

男「聞いたか? お姫様って……」ヒソヒソ

女「そういうプレイなのかしら……」ヒソヒソ

鹿島「改めて誕生日おめでとうございます!!」

堀「おう、ありがとな」

鹿島「今日は先輩が主役なんですよ!! だから……」

堀「……?」

ガシッ

堀「うおっ!!?」

鹿島「私がお姫様だっこで学校まで連れて行きます!!」

堀「ちょっ……鹿島……おい!! 降ろせ!!!」

鹿島「私の心配はいりません!! 堀先輩、軽いですよ!!」

堀「お前を心配して降ろせって言ってんじゃねえよ!!」

鹿島「はい!! 学校に着きました!!」

堀「着きましたじゃねえよ!! あのな……そういうのは人がいない所でしろ!!」

鹿島「なんでですか?」

堀「恥ずかしいからに決まってんだろ!!」

鹿島「す、すいません……」

堀「お前な……知らない人が沢山いる中で俺がお前をお姫様抱っこしてたらどうだよ? 恥ずかしいだろ?」

鹿島「先輩を振り払って意地でも私が先輩を抱っこします」

堀「なんでだよ」

堀「あのな……俺を祝ってくれるっていう気持ちは嬉しいんだけどよ……もうちょっと違う祝い方はないのかよ?」

鹿島「違う祝い方……ですか」

堀「まぁ誕生日覚えてただけでも俺は嬉しいけどよ。 じゃあ俺、教室ここだから」

鹿島「はい」

鹿島「……」

鹿島(折角の先輩の誕生日……どうやったらもっと喜ぶだろう)

一限目終了後

堀「さてと、教室移動すっか」

ガラガラ……

堀「ん?」

鹿島「私が送ってあげるよ……お姫様」

堀「……」イラッ

鹿島「学校だったら知ってる人だけだしお姫様抱っこしても大丈夫ですよね?」

男「鹿島くん……そういうことじゃないんだよ」

男「移動っていってもすぐ近くだし……それにお姫様呼びも……」

堀「感情がこもってねぇし台詞に捻りもねえ」

男「そこに怒ってたの!!?」

鹿島「結局二限の時も三限の時も迎えに来なくていいって蹴り飛ばされちゃった」

御子柴「そりゃ何回も来たらウゼエだろ……」

鹿島「どうしよう……後祝える時間は……昼しかない……」

鹿島「だったら……」

御子柴(ろくなアイディアじゃねえんだろうな……)



男「堀ちゃん、誕生日だから俺のウインナーあげるよ」

女「私の卵焼きもあげるー」

堀「なんかわりい……ありがとな」

ガラガラ……

鹿島「私からは私の弁当丸々あげますよ!!」

堀「鹿島!!!」

鹿島「ほら、もらってください!!」

堀「いや、流石にそんなには食えねえよ」

鹿島「! もしかして……ダイエット中なんですか? 体重を気にすることでよりヒロインを表現しようと……」

堀「……」

ドゴォン!!











瀬尾「ねえイケメン、鹿島は?」

御子柴「保健室行った」

昼休み

堀「……ったく、あいつは……」

野崎「堀先輩」

佐倉「誕生日おめでとうございます!!」

堀「お前ら……覚えててくれたのか?」

野崎「はい」

堀「……ありがとな」

佐倉「これ、私が描いた足の絵です!!」

堀「!!! すげえ……俺好みの足じゃねえか……!! ありがとな佐倉」

野崎「俺からはニーハイです」

堀「いや……靴下だけもらっても……」

若松「先輩!! 俺履きましょうか!?」

堀「いや、本当いいから……マジで」

鹿島「うう……昼休みに先輩に色々してあげたかったのに保健室で過ごすことになるなんて」

鹿島「今日は部活休みだし……」

鹿島「となると後は放課後……」

鹿島「……」

鹿島「ベタだけど……あれをあげるしかない!!」

放課後

堀(みんなが俺の誕生日を覚えててくれた……感謝しねえとな)

堀(今日は部活もねぇしこのまま野崎ん家に行くか)

堀(上履きに履き替え……)

堀「……!!」

『誕生日おめでとうございます!! スカートどうぞ!!』

堀「鹿島あああああああ!!!」

鹿島「はい!!!」ヒョコ

堀「『はい』じゃねえ!! なんだこれはぁ!!!」

鹿島「ちゃんとした祝い方っていうからプレゼントを……」

堀「俺がこんなんで喜ぶわけねぇだろ!!」

鹿島「朝から色々考えたんですよ……なんだったら喜ぶか……」

鹿島「でも……四苦八苦考えた結果……」

堀「……」

鹿島「これしか思いつかなかったんです」

堀「思いつけよ」

堀「あのな……普通の物でいいし普通に祝えばそれでいいんだぜ? それに俺は覚えててくれるだけで嬉しいって朝言ったろ?」

鹿島「普通じゃ駄目なんです!!」

堀「……?」

鹿島「私……堀先輩のことを尊敬してるから……普通には祝いたくないんです!!」

鹿島「私にとって憧れの先輩だから……特別な先輩だから……」

堀「……」

鹿島「だから普通じゃ……私が満足しないんです」

堀「鹿島……」

鹿島「……でも、先輩は普通がいいんですよね?」

鹿島「……ごめんなさい」

堀「!!!!」

パシャッ

鹿島「……へ?」

堀「ありがとな鹿島……最高のプレゼントだ」

鹿島「???」

堀「やっぱお前は……どんな表情をしててもイケメンだな」

鹿島「……もしかして……今、私の顔を撮ったんですか?」

堀「おう……さっきは怒って悪かったな」

鹿島「わ、私は気にしてないです!! それに先輩が喜んでくれたら……私はそれでいいです!!」

堀「そっか……」

鹿島「あ!! そうだ!! 帰りどこかで食べませんか!? 私、奢ります!」

堀「いや、いいよ。 今日は急ぎの……」

鹿島「!」

堀「……いや、行くか。 サンキュー」

鹿島「はい!!!」

堀(野崎にはちょっと遅れるって言っとくか)

堀「わりい野崎、遅れた」

野崎「いえ、大丈夫です」

堀「……なぁ野崎、聞きたいことがあるんだけどよ」

野崎「なんですか?」

堀「……」バッ

野崎「……この画像は?」

堀「飯食ってる時の鹿島を30枚ぐらい撮ったんだけどどれもイケメン過ぎるんだ」

堀「俺はこの鹿島がイケメンだと思うんだけどよ、お前はどれが一番イケメンだと思う?」

野崎「全部同じにしか見えないです」

~終わり~

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