幸子「ボクの特別な日」 (8)

バタン

幸子「おはようございます!」

モバP(以後P表記)「おう、おはよう幸子」

幸子「あれ?他の皆さんはまだいらっしゃってないんですか?」

P「ん?ああ、まだみたいだな」

幸子「そうですか、珍しいこともありますね。輝子さんなんて何時のまにか机の下に潜り込んでる印象があるんですけどねぇ」

P「偶にはそんな日もあるんじゃないかな」

幸子「まぁ、それもそうですか。それはそうとプロデューサーさん、今日は何の日かご存知じですよね?」ソワソワ

P「今日か?今日は普通にレッスンの予定だったと思うぞ」

幸子「今日の予定を聞いてるんじゃありません!ほら、今日は特別な日ですよ!」

P「特別な日......?何かあったかな...」

幸子「プロデューサーさん本気でおっしゃっているんですか」

P「特別な......ああ!そうか!」

幸子「フフーン、ようやく思い出したようですね」

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P「そうだな、今日はハイビジョンの日じゃないか」

幸子「はい?ハイビジョンの日?」

P「そうだ、ハイビジョンの走査線の数が1125本だからそれにちなんで11月25日はハイビジョンの日っていうんだ、なんだ違ったのか?」

幸子「な...なんですかそれ、初めて聞きましたよ...そうじゃなくってですね!こう、もっと身近にあるでしょう?」

P「もっと身近なもの......ああ!なるほど!」

幸子「おっ、今度はちゃんと思い出しましたね?」

P「ああ!今日は女性に対する暴力廃絶のための国際デーだろ」

幸子「......もう一回言っていただけますか」

P「だから女性に対する暴力廃絶のための国際デーだろ、うちも女性を身近に扱う職業だからな、こういうのはしっかりしていかないと」

幸子「もう!さっきからなんなんですかプロデューサーさん!ふん!プロデューサーさんに聞いたボクがバカでした、もうレッスンいきますね」

P「あっ、おい待てって」

幸子「プロデューサーさんて知りません」スタスタ

P「あっ、レッスンルームはまだ入っちゃ......」

ガチャ

パーン!

幸子「おはようございま.....あれ?」

みんな「「「お誕生日おめでとう!」」」

P「よかった、準備できてたみたいだな」

幸子「あれ、もしかしてこれ...」

P「もしかしなくても今日は幸子の誕生日だろ、まだ準備の途中で来ちゃったから少し足止めをな」

輝子「さ、幸子...誕生日おめでとう......こ、これ、私の友達の舞茸くん...大事にしてくれよな...」

小梅「私からも、これ、映画のDVDあんまり怖くなさそうなのにしたから一緒にみよう...?」

幸子「輝子さん...小梅さんも...」

P「俺からもあるぞ、ほら」

幸子「なんですかこの箱?」

P「いいから開けてみろって」

幸子「は、はい」

カパッ

幸子「あっ、こ、これはヘアピンですか?」

P「ああ、この前買い物に行ったとき見つけてな、幸子に似合うと思って」

幸子「み、皆さん本当にありがとうございま...グスッ」

P「なんだ、泣いてるのか?」

幸子「な、泣いてなんかいません!ちょっと目にゴミが入っちゃっただけです!」

P「ハハハ、そうか、そういうことにしといてやるよ

幸子「も、もうなんですかそれ...」

P「そうだ、ちひろさんが用意してくれてるんだみんなで食べようぜ」


「「「はい!」」」


こんな風にボクの特別な日は過ぎていったのでした



おしまい

短いですが終了です、幸子!本当に誕生日おめでとう!!!

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