安価とコンマで、昨今のアイドルブームに乗りたい【其の十三】 (1000)



 安価とコンマで、アイドルとかをね、あれこれね、プロデュース?
 極端なエロやグロ、倫理・道徳的にNGなものは、無言でズラしていくスタイルです

 前 安価とコンマで、昨今のアイドルブームに乗りたい【其の十二】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1478615804/)


 安価連取はなし
 コンマはいくらでも建前上はオーケーよ
 (あんまりコンマ連取しすぎて悪い結果ばっかだと、ね? ってことで…さ?)

 1番最後の安価を取っていたら、それからどれだけコンマ判定が続こうが、次に安価が出て別の人が取得するまでNGよ
 あんまり気づかないこともあるから、連取になってたら「なってるよー」てやんわり教えてね

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1479647404



 SSプロ所属アイドル

 ・西城タカシ Aランク
 ・菱河香 Aランク
 ・仲寺衣依 Aランク
 ・北川聖羅 Aランク
 ・御剣誠 Bランク
 ・周藤快斗 Bランク
 ・垣根ゆず子 Cランク
 ・五味葉子 Cランク
 ・安住佑香 Cランク
 ・氷川透 ー
 ・甲賀峰礼 ー


 SSプロ所属タレント

 ・湯郷シャーディ


 SSプロ職員

 社長 うぉっほん、で呼びかけてくるひと
 間野巌 見た目は恐いし身内には威圧的だけど外部にはとっても頭と腰が低いプロデューサー
 河村スバル もっさりヘアとオタッキーな眼鏡がトレードマークの苦労人事務員
 壁P 人間辞めてる勢筆頭? 旦那様はダーリン呼び
 藤P 自称オッサン ゆるくて飄々としてて巷ではcv藤原啓治だとか何とか



 SOKUHOプロ所属アイドル

 トレジャーシップ
 ・春日野愛 Bランク
 ・榊漣 Aランク
 ・金目純 Bランク
 ・澄谷奏 Bランク

 ライムライト
 ・ミシェル Cランク
 ・橘夢 Cランク

 Play of stars
 ・菅野孔 Cランク
 ・赤井武 Cランク
 ・間宮つぼみ Cランク



 SOKUHOプロ職員

 女社長 年齢を訊ねるのはタブー
 諸星銀河 クズ・オブ・クズ
 鉄P 鉄面皮・物怪・人外と畏れられる(?)人間辞めてる勢のひとり




 その他

 安藤肇 フリーのアイドル。まだまだ駆け出し…?
 常磐飛鳥 どこかのアイドル。何やら必死な性格?
 先生 変人な作曲家の先生。口癖は「エクセレン!」
 吉喜良人 広告代理店のエリート社員で壁Pのダーリン



藤P「武道って何をやってるの?」

礼「い、居合道を…」

藤P「居合道? へえー…じゃあ道場とか通って?」

礼「あ、家に…道場が」

藤P「お家に道場?」

礼「お父さんが…そこの師範で」

藤P「ほへえ…すごいのねえ、そりゃ」

礼「全然、すごくなんて…」

藤P「まあまあ、謙遜もやりすぎると皮肉になっちゃうから、ちょっとは胸を張っていいのよ」


藤P「なあるほどねえ…居合いかあ、スパスパッと斬るとかできるの?」

礼「真剣はまだ持たせてもらえないので…」

藤P「あら、残念。刀は男のロマンよね…」

礼「は、はい」

藤P(おっ、やっとちょっとだけ自然な笑顔が出たかな。刀に胸をくすぐられない男の子はいないってもんね)


藤P「じゃあ、次の質問をしようかな。いいかい?」

礼「はい」



 ↓1 次の質問は?

 1 特技に、家事全般って書いてあるのは?
 2 どんなアイドルになってみたい?
 3 その他、質問をぶつけてみよう



藤P「特技が家事全般って書いてあるんだけども、男の子なのに家事が特技なの?」

礼「あ、はい」

藤P「うちの事務所は家事にはちょぉーっと一家言あるお姉さんとかいるけど、言い切れる?」

礼「えっ…う、うぅん…」

藤P「はは、まあまあ。そんな怯まないで大丈夫だから」

藤P「自分でお家の手伝いをしてるとか?」

礼「手伝いというか…」

藤P「手伝いというか?」

礼「自分のことは自分で何でもできなきゃいけないって…だから、ご飯も、掃除も、洗濯も、全部自分でやらされてます」

藤P「へえ…。じゃあ、今着てるシャツにばっちりアイロンかかってるのも?」

礼「自分でやりました」

藤P「立派だねえ」

礼「普通のこと…です」

藤P「ふうん…」



 ↓1 さてさて、じゃあどうしようか

 1 事務所にいる上での注意点を説明しようかな
 2 おしゃべりを続けようかな(質問内容も併記してね!
 3 と、考えていたら…人の気配が…これは誰かが新人を一目見にきているな…?




藤P(さて、もうちょっとお話をするか…それともこの事務所にいる上での危険性を説明して対処法を教えておくべきか…)

礼「…」パクッ ←チョコ食べた

藤P「…ん」ピク

礼「?」

藤P「ああ、何でもないよ…」

藤P(扉の向こうに人の気配…)

藤P(ははぁーん…この子を一目見たくてやってきたな?)


藤P(この感じだと…)

藤P(表にいるのは――)



 ↓1 藤Pは気配から誰がそこにいるかを察知するなんてよゆーですよ

 1~3 モンスターコンビでございますね
 4~6 リトルモンスターだな…しかも今、トラップを作っている真っ最中か…
 7~9 タカシくんだな



藤P(タカシくんか…)

藤P(まあ、いきなり悪戯をしかけてくるってこともない…かね)

藤P(会わせてあげてもいいけども…この子の感じだと、戸惑いまくって怖じ気づきかねないかもねえ…)

藤P「うーん…」

礼「…?」ズズ ←お茶飲んだ


藤P(どうしたもんかなあ…)

藤P(裂けては通れぬ道はいえ、いきなり劇物を見せつけなくてもいいとは思うのよねえ…)

藤P(最初は普通の子…それこそ葉子ちゃんとか、快斗らへんがいいかとも思うけど…)

藤P「…」チラッ

礼「あの…何か?」



 ↓1 台詞選択

 1 何かねえ、早速キミと仲良くなりたい~って子がいるみたいなんだけど…相手してあげられる?
 2 ところでSSプロのアイドルってどんな人がいるか知ってる?
 3 タカシくーん、入っておいでー。でも不意打ちの悪戯はダメよー



藤P「はぁ…」クルッ

礼「?」

藤P「タカシくーん、入っておいでー。でも不意打ちの悪戯はダメよー」

 ガチャッ

タカシ「え、入ってきていいのー? やったー♪」

礼「!」

タカシ「おおっ、新人くんがいるー! いくつ、いくつ? 僕はいくつに見えるー?」

礼「え…っと、13歳です…」

タカシ「13歳ってゆーと……一回りくらい下…? あれ、僕、いつの間にそんなに年取っちゃったの…?」

タカシ「…きぃぃぃっ、僕のちっちゃかわいい子路線を横からかっさらうつもりだなー!? そんなことさせないもんね、絶対させないもんねっ!」

礼「え、えっ…?」

タカシ「僕は合法だけどそっちは非合法なんだからねっ、そこら辺は勘違いしちゃダメだぞっ!?」

礼「あ、はい…?」

タカシ「じゃーあー、お近づきの印に、中にたっぷりのショウガを詰め込んだモンブランケーキをどうぞ♪ 不意打ちじゃなくて予告悪戯ならいいでしょ?」

礼「……あ、あの…?」

藤P(まあ困惑しちゃうよねー)



 ↓1 予告悪戯ってどうなんや…?

 1 食べなくていいよ、って
 2 じゃあリアクションの勉強だね、タカシくんお手本を見せてあげて
 3 食べたければ食べてもいいけど自己責任よ?



藤P「食べたければ食べてもいいけど…自己責任ね?」

礼「えっ」

タカシ「さあ、食べるのだー! 先輩の命令だぞー、僕なんて10年選手だぞ~、僕が一言言えば居場所なんてなくさせてやーるーぞー」

礼「え…」

藤P「うん、そんなことしないいい子だから大丈夫よ…。ね、タカシくん」

タカシ「ぶーぶー、先輩としての威厳を見せつけたいのー、邪魔しないで~」

藤P「違うことで威厳なんていくらでも見せつけてあげられるでしょうに…」

タカシ「えー? だってー、わあおいしそうなモンブランだ~、こんなの手作りできるなんて先輩さすがステキ~って流れからのさ、中にショーガたっぷりで、これが芸能界の洗礼か~さすが先輩だーって流れがさーあ?」

藤P「ふっつーはないと思うよ?」

タカシ「ないの? ないと思う?」

礼「えっ…い、いえ…分からない…です」

タカシ「じゃあ確かめてみる? 大丈夫、大丈夫、表面だけはおいしく作ったから」

藤P「嫌ならほんとに食べなくてもいいのよ? その分、苦労性の事務員くんがあとで引っかかるだけだから」



 ↓1 礼くん…

 1~7 食べちゃった…
 8~9 辞退できたよ



礼「…い、いただきます…!」パクッ

藤P「あら?」

タカシ「ええっ!?」

礼「ぶふぉっ…! げほっ…げほげほ…!」

藤P「あっちゃ~…ほらほら、お茶飲んでお口直ししなさいな」

タカシ「ほんとに食べちゃうのっ!? どうしてどうしてっ? そんなにショウガ好きだった!?」

藤P「んなはずないでしょう、さすがに…。ねえ?」

礼「げほっ…だ、だって………僕が食べないと、他の誰かが…これ食べさせられるって…」

タカシ「!!?」

藤P「あらまあ…そんなの気にしなくて良かったのに」


タカシ「ぐ…ぐぬぬ…!」

藤P「ん?」

タカシ「負けた…人間としての部分で負けた気がした…!」

藤P「まあ、いきなり初対面の子に変なものを食べさせようとするのはねえ」

タカシ「次は負けないもんっ、こっちのほんとにおいしいケーキは偉い子にプレゼントしちゃうもんっ! 修行してきてやるぅーっ!」タタタッ


礼「…あ、えっ?」

藤P「…こっちは何も異物の入ってない普通のケーキだって。口直しに食べてきな」

礼「はい…こっちは…ほんとに、何も…?」

藤P「まあ、あの子は愉快犯だけど誰かに嫌われちゃうのを極度に怖がってるような子だから、最初からこっちのおいしい方を食べさせるつもりだったんだろうね」

藤P「でも予想に反して食べちゃったから、負けたーってあてが外れて逃げちゃっただけ。明日にはけろっとしてるから気にしないで大丈夫よ」



 ↓1 藤Pへの好感度

 1~3 30獲得
 4~6 40獲得
 7~9 50獲得
  0  60獲得



藤P「それじゃあ、今日はこんな感じにしておこうかね」

藤P「次に事務所へ来る時はノックとかなしで、いきなりガチャッと開けて、元気におはようございますの挨拶でね」

礼「はい…」

藤P「何時に事務所に来ても、その日最初に来た時はおはようでいいから」

礼「分かりました」

藤P「んじゃ、気をつけて帰るのよ」

藤P「寄り道はほどほどにね、お疲れさん」

礼「お疲れさまでした…」



 名前:甲賀峰礼 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5 踊:2 容:3 表:4 演:3
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:30/プロデューサー
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう



藤P「ふぃぃ~…」

スバル「どうでした? 新しい子?」

藤P「マジメないい子だねえ、あの子は」

スバル「良かった…安心できそうな子なら…」

藤P「ただ…」

スバル「ただ? 何か懸念でも…?」

藤P「あの子はねえ…」

スバル「はい…?」

藤P「……オッサンのジョークを真に受けそうな傾向にあって、ちょっとやりづらいかもしんない」

スバル「っ…」ガクッ

スバル「そ、そこは合わせてあげてくださいよ…」

藤P「ま、そうなのよね~」

藤P「しっかし、仲良くやれるかねえ…こんなオッサンより、壁さんの方が良かったと思うなあ…。あの人の方がにこやかだし」

スバル「男同士の方が分かり合えるんじゃないですか?」

藤P「いやいや、オッサンの悲哀を分かられてたまりますか~ってね」

スバル「そういう自虐に反応が困るんでしょうね…。気持ちは分かります」

藤P「ああ、オッサンへの風当たりはいつも冷たいものなのね…」

スバル「そんなことないですよ。元気出してください」

藤P「じゃあオッサンの凝り固まったお肩を揉みほぐしてくんない?」

スバル「お仕事やらなきゃいけないんで」

藤P「だよね~」



 ↓1 来週のご予定は

 1 レッスンするよ
 2 挨拶回りをしますよ
 3 先輩のお仕事を拝見しましょうかい?



 ―― 12月 1週目


礼「お、おはようございます…!」

藤P「おっ、来たねえ。おはよう」

礼「おはようございます」

スバル「おはようございます。僕はここの事務をやってる河村スバル。よろしくね」

礼「あ、はい…甲賀峰礼です。よろしくお願いします」


藤P「オッサンが見つからなくて困った時はね、この河村くんに言えば便所の詰まりから蛍光灯の交換までやってくれるから」

スバル「あの、そういう業者じゃないんで…」

礼「は、はい…?」

スバル「あっ、でも何かあったら頼ってくれていいからね」

礼「はい…」



 名前:甲賀峰礼 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5 踊:2 容:4 表:4 演:3
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:30/プロデューサー
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう



藤P「それじゃあね、礼くんや」

礼「っ…はい?」

藤P「今日はSSプロの、キミの先輩アイドルのお仕事ぶりを見てもらうから」

藤P「いきなり同じようなお仕事はしないだろうけど、順調にいけばほんの2年か3年で同じようなこともできると思うよ」

藤P「そうそう、今、1番ブレイクしてる快斗なんて1年で今のポジションにまで立っちゃったくらいだし、早ければ1年でもいけちゃうかもよ」

礼「がんばります」



 ↓1 見学するアイドルは…

 1~3 ゆずさんっすか?
 4~6 まこちゃんかぁ…
 7~9 ハコちゃんなら安心ね
  0  と、とーるちん…?



藤P「んで、今日、お仕事を見るのはゆず子っていうアイドルなんだけど知ってる?」

礼「あ…はい、一応。テレビで、見て。『SSプロのみなさんのおかげでした』で…」

藤P「おお、見てたんだ」

礼「アイドルやりなさいって言われてから…見ました」

藤P「あら、予習をちゃんとしてくるなんて偉いねえ。その垣根ゆず子のお仕事を拝見するんだけども…」

藤P「まーだ来てないのよね…。ちょっと待っててね」pi


 prrrrr…

藤P「あ、もしもし、オッサンだけどもゆず子さんや、どうかしたかい? もう事務所に来る時間っしょ?」

ゆず子『え…? ………げえっ、やっば、寝坊したっ!』

藤P「ありゃまあ…10分以内に事務所来れる?」

ゆず子『ムリぃっ!』

藤P「じゃあ15分でお家行くから、その間に出かける準備しといてくれる?」

ゆず子『ういっす』

藤P「んじゃ、超特急でしくよろ~」

 pi


藤P「…寝坊しちゃったってさ」

礼「え…」

藤P「まあ、人間、誰しも失敗はあることだしね…しょうがないからお迎えに行きましょうか」

藤P「さあ、我が事務所が誇る3台の社用車のひとつに乗せてあげよう。事務所の裏に駐車場があるから、ついといで」



 ↓1 ゆずさんのお宅訪問!

 1~3 ゆずさんェ…
 4~6 礼くんが引くくらいの汚部屋です
 7~9 すっぴんにも自信あるゆずさん



 ポチポチポチッ

 ぴーんぴぴーんぽーん…


藤P「開けちくれ~」

礼「…」キョロキョロ

藤P「ん、どったの?」

礼「あ…あの、女の人のお家に入るんですか…?」

藤P「こうやって踏み込んじゃった方が焦って早く動いてくれるからねえ」


<ガチャッ

<入ってー

藤P「あいあい、遠慮しませんよ~」

 ガチャッ

藤P「礼くんもおいで。ゆーず子さーん、どこにいる~?」ノソノソ

礼「っ…」ヒキッ

藤P「ん、どったの?」

礼「……な、何で、玄関入ってすぐに…服が落ちて…?」

藤P「あー、帰ってきたーってすぐに脱いで、そのまま脱ぎ散らかしたパターンね」

礼「…」


藤P「ゆず子ぉー、時間だから行きますよ~」

礼「……きたない…」


ゆず子「んんっ!」シャコシャコ ←歯磨きしてる

藤P「まーだ着替えてなかったの?」

 ガラガラガラ
 ペッペッ

ゆず子「だぁーって歯磨き粉がついさっきまで見つかんなくてさ~」

藤P「んじゃあとっとと着替えてちょうだいな」

ゆず子「へいへーい――って、何そのチビッコ? 隠し子?」

藤P「そう、隠し子」

ゆず子「マジでっ?」

藤P「だったら良かったんだけど、新人のアイドルの子。聞いてない?」

ゆず子「ああー……何か、タカシが騒いでたような気はする…」

礼「は、はじめまして…」

ゆず子「んんー? あたしを直視しないのは何でだあ? 照れたかぁ? ゆずちゃんの貴重なパジャマ姿だぞ~?」

藤P「ああ、礼くんならねえ、どーもこのきったないお部屋にどん引いてるみたいよ」

ゆず子「悪かったな、汚くて!」

礼「えっ…あ、すみません…」



 ↓1 無事にゆず子を回収した

 1 ジュエリーな広告のモデルなのです
 2 ネット用広告の撮影なのです
 3 小さなイベントの司会をするそうですよ



藤P「んじゃゆずちゃん、撮影所に向かう道すがら、礼くんに今日のお仕事がどんなもんかを教えたげて」

ゆず子「え、何で?」

藤P「いやー、ゆず子がちゃあーんと分かってるかの確認を含んで」

ゆず子「分かってるっての…」

ゆず子「今日は、あー…ジュエリーの会社のモデルの仕事、でしょ?」

藤P「大当たり~」

礼「モデル……ですか」

ゆず子「おうおう、思春期、どこを見た、今、あたしのどこを見た? 素直に言わないとタカシらへんに告げ口するぞ~?」

礼「えっ…あ……う…」

藤P「あんまりいじめないであげてね、まだまだ緊張してるみたいだから」

ゆず子「いじめてねーしー」

ゆず子「何かからかいたくなる顔してるからそうしてるだけだしー」

藤P「ほどほどにねぇ…。あと、今日のお仕事は、正確には20代の女性をターゲットにしたアクセサリー類のモデル撮影ね」

藤P「ネックレスとかピアスとか、ちょっとかわいらしい感じで子どもっぽく思われてるってことらしいから、ゆずさんがバシっと大人女子って感じでカッコ良く決めてくれるだろうっていう狙いがあるから、キリっとね」

ゆず子「あいあい、キリっと」

礼「…」ポカン



 ↓1 ゆずさんのお仕事のほとんどはモデル系なのですよ、スタイルだけはいいから

 1~3 尚、芸能界の良くも悪くもてきとーさを礼くんが目の当たりにした模様
 4~6 ゆずはいじられにもいじりにも回れる、ある意味ニュートラルな立ち位置だけど、本人的にはいじり側が好きらしくてね
 7~9 お仕事中のゆず子のギャップにはおおってなりかけの礼くん



藤P「これが撮影の現場というやつさね。どうだい、礼くん」

礼「何か…思っているよりもたくさんの人がいます」

藤P「そうだねえ。色んな大人の思惑がある中でね、色んな会社の色んな専門家が寄り集まってひとつのものを作ってくのよ」

藤P「その中でね、アイドル…まあタレントって言った方が広いんだけども、礼くんがこれから立つポジションっていうのは中心なのよね」

藤P「メイクをしてくれる人がいて、今日はジュエリーの撮影だからどれをつけようかって決める人がいて、ライティング…照明をする人がいて、カメラを使う人がいて」

藤P「それら全部がゆず子に集中していって、1枚のポスターができあがっていくわけだね」

礼「はい…」


ゆず子「プーロデューサー」

藤P「んっ? どったの?」

ゆず子「ちょいちょい」

藤P「何何? あ、礼くんもついといで」

礼「あ、はい…」

 スタスタ


ゆず子「こっちをつけて欲しいって言われてるんだけど…これよか、こっちで攻めたくねえ?」

*「だけど、そっちは値段も高めだからそこまで売れるとも見込めないし…売れれば利益はあるけど」

ゆず子「だからさ、それをバシッとしちゃうのがあたしの仕事でしょう? プロデューサーはどう思うよ?」

藤P「ふむふむ…どうしても、って言ったら…こっちも使っていいんですかい?」

*「最終的に利益が大きくなるなら構いませんけれど…」

藤P「なるほど…」

藤P(たしかに推したい商品はゆず子にはあんまりちょっと似合わない感じもあるなあ…)

藤P(だったら、ゆず子にハマるのはこっちだけれども……)


礼「…」

ゆず子「チビッコはどっちがいい? こっちと、こっち」

礼「えっ……」

ゆず子「あたしにどっちが似合うよ? このちっちゃいハートのと、ダイヤモンドのと」

礼「……ダイヤモンド…?」

藤P(まあ、似合うのはそっちなのよね…)



 ↓1 藤Pの決断は

 1 よし、じゃあゆずが言うようにやってみてくださいな
 2 先方の都合を優先してもらいましょうかね
 3 両方撮っちゃえば? 多少押してもゆず子はいいから



藤P「うん…よし、じゃあこっちのダイヤの方でやってみてはくれませんかね?」

ゆず子「さっすが、話が分かるぅ~、ひゅーひゅー」

*「いいですけれど…」

藤P「なんなら、もっと際どい衣装とか着せてもいいですから、もうガツンと。きっと似合いますから」

*「分かりました、そこまで仰られるなら」

ゆず子「ビキニ水着だろうがばっちこーい!」

<あははは



 パシャパシャッ

<顎引いてくださーい


礼「…」

藤P「うんうん…やっぱこれで良かった感じねえ」

礼「あの…」

藤P「何かな?」

礼「……あんな、簡単に決めちゃってもいいことだったんですか…?」

礼「色んな人が関わってるって、言ったばかりだったのに」

藤P「ああー…まあ、うーん、良い言い方をすれば有機的とでも言うのかねえ?」

藤P「そういうところもあるのよね。机の上だけで全部決めるのって難しいでしょ? だから現場でも変わってくるのよ」

藤P「屋外での撮影とかだったら突然、雨が降ってきちゃったから代替案として、こういう風にしたらどうだ~みたいな感じにしたりさあ」


礼「…そう…なんですか…」

藤P「あんまり気に入らない?」

礼「……ちょっとだけ」

藤P「まあでも、現場の雰囲気っていうのもあるしねえ。きっちりかっちりやらなきゃ気が済まないってタイプの人もいれば、良いものを作るためならこだわってとことん考えてどんどん変えていくってタイプの人もいるのよね」

藤P「今回は後者だったわけだね。どっちも一長一短あるとは思うし、どっちがいいってもんじゃないけど…オッサンはSSプロの味方だから、ゆず子がやりやすいようにしてポテンシャルを引き出して、最終的に良いものになっとくれって祈る立場なんだよね」

藤P「礼くんがあんまり現場でころころ変わるのが嫌なタイプなら、オッサンがきっちりかっちりできるような現場にしたげるから安心しちゃっていいよ」

礼「…は、はい」



 ↓1 ゆず子の仕事が終わって…

 1 じゃあレッスンしておこうかい?
 2 年下をからかうのが好きなゆず子さん
 3 ほいじゃ、本日メーンのお仕事見学いきましょうか…



ゆず子「ああ、終わった終わった…。んじゃ、帰りもよろしく!」

藤P「あ、悪いけどこれからもう1件、礼くんを連れかなきゃいけないとこあんのよね。だから自力で帰ってちょうだいな」

ゆず子「!?」

礼「まだ、行くんですか…?」

藤P「ゆず子は前座だからねえ」

ゆず子「前座かよ…」

ゆず子「へんっ、いいですいいです、どぉーせ前座でございますぅ~」


礼「今度は、誰の…?」

藤P「人気者のお仕事だね」

ゆず子「どーせ不人気ですぅー」



 ↓1 メーンとなると、誰や…?

 1~3 MFC:まこちゃん文明人になる
 4~6 シスターせーらに聞いてみて
 7~9 香様のコンサート
  0  かーくんのPV撮影現場



藤P「ほい、到着~」

礼「……ドーム?」

藤P「ここでね、香が今日はコンサートするんだよ」

礼「コンサート…」

藤P「香は知ってる?」

礼「あ、はい…ドラマとかでよく」

藤P「うんうん、分かってるみたいね。ちょっと取っ付きにくいかな~って思うかも知れないけど、ほんとはすっごく思いやりもあるし、やさしい人だし、礼くんみたいに礼儀正しいなら絶対に認めてくれるから肩の力抜いて大丈夫よ」

礼「わ、分かりました…」


 コンコン

<どうぞ

藤P「どうもどうも、おつかれさん」

香「…ああ、おつかれさま。どうしたんだ?」

藤P「ちょっとね、新入りの子に先輩達の仕事ぶりってやつを見学してもらってて」

香「そうか」

礼「…は、はじめまして。甲賀峰礼です」

香「菱河香だ」


藤P「これ、差し入れのおいしいおまんじゅう」

香「ありがとう…コンサートの後にもらうから、そこに置いておいてくれ」

藤P「はいはい、了解」ガサッ



 ↓1 コンサート開演前の香様…

 1~3 閉め出しくらいました。集中したいってさ
 4~6 緊張感が高まってますねえ
 7~9 香様は身内にはちょっと厳しく振る舞うところがあるけどもね



香「…」チラッ

礼「…」ビク

香「…何で目を伏せている?」

礼「えっ…と、あの……」

香「やましいことがないならちゃんと顔を上げておけ。印象が暗くなる」

礼「は、はい」

香「姿勢はいいんだ、それでいろ」

礼「分かりました…」


藤P(自分のコンサート前だっていうのにこうして今会ったばかりの子に注意しちゃうって、あんまりないよねえ)

藤P(ほんとにもうツンデレさんなんだから)


<菱河さん、お願いします

香「ああ…」スクッ

香「礼――だったな」

礼「は、い…」

香「ここでもコンサートの様子は見えるが、その気があるんならステージの袖で見ていろ。空気感を肌で感じるのもいい勉強になるだろう」

香「だがスタッフは忙しくしているから邪魔にならないようにな、いくら僕のパフォーマンスが素晴らしくても見とれているなよ」



 ↓1 香様のコンサート、開演!

 1~3 礼くんって、正直…
 4~6 お口がぽかーんてなってるよ礼くん
 7~9 香様は努力の人なんやで~



<キャアアアアアアアア―――――――――――――ッ!!

<香様ぁあああああ――――――――――――っ!


礼「っ…すごい、声…」

藤P「香は19歳でアイドルになったから、SSプロの中じゃちょっと遅い方なのよね」

礼「…?」

藤P「だけども、人一倍の負けず嫌いだったみたいでね、がんばってるところを見せはしないけど…一生懸命やって、ああなったのよ」

藤P「最初から何か突き抜けたような武器や魅力があったわけじゃないらしいけども、自信家のナルシストだから、現実にそうじゃないことに反発して…ってなことを言ってたかな」

藤P「それで30歳になった今でも、仕事なんて選ぼうと思えば選べるのにオファーさえあればけっこう何でもやるし…かなりがんばってるのよね」


藤P「普通に尊敬してもいいタイプのアイドルかな、うちの事務所の中じゃあ」

礼「…」

藤P「どう思う?」

礼「………えっと…その…何て言うか…」

藤P「素直に言っちゃっていいよ?」



 ↓1 素直に…

 偶数 そんけー。ええ子かっ
 奇数 不安ですか、そうですか…



礼「……あんなに大勢の前で歌っているし、お客さんが嬉しそうだし…」

礼「それに…歌も心がこもってる感じがするし、ダンスも綺麗で……すごい、です」

藤P「すごいでしょう?」

礼「はい」

藤P「オッサンも鼻が高くなっちゃうね、そうやって素直にすごいって言われちゃうと」

藤P「だけども、今度は礼くんがこうやって誰かにすごいって思われるようにならなきゃねえ」

礼「……僕が、あんな風に…」

藤P「なーに、気がついたらできるようになってるからさ、騙されたと思ってがんばってみようよ」

藤P「男ならどーんと度胸でぶつかっていかないとね」

礼「……はいっ」

藤P「おっ、いいお返事だ。そうそう、いい感じよ」

礼「がんばります」



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



藤P「んじゃ、ちょっと遅くなっちゃったしお家まで送ろうか」

礼「っ…だ、大丈夫です」

藤P「でもお家の人、心配しちゃうでしょ?」

礼「遅くなりそうって、連絡はしたので…」

藤P「そう…? んじゃあ、オッサンはひとりで寂しくお車で帰るよ。駅はあっちね?」

礼「はい」

藤P「じゃあまたね」

礼「はい。……お、お疲れさまでした」

藤P「あい、お疲れさん。夜更かししちゃダメよ~」



 名前:甲賀峰礼 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5 踊:2 容:4 表:4 演:3
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:38/騙されたと思って
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう



 バタムッ…

藤P「ふぃぃ~…今日は楽チンだった~」

壁P「お疲れさまです、今お帰りですか?」

藤P「そそっ、ゆず子と香のお仕事に新人の礼くんを連れ回してきたとこ」

壁P「ほほう。それでどうでした?」

藤P「んー…まあいい子なんだけど、ちょぉーっとオッサンにゃあいい子すぎちゃってなあ~って」

壁P「ふふ、いいじゃないですか。悪い子もかわいいものですけれど、いい子はいい子で」

藤P「まあね~。振り回されちゃうよりは断然いいんだけど…ね」

壁P「何か引っかかることでも?」

藤P「……まっ、だいじょーぶか。いっぱい、ひっかけてかない?」

壁P「いいですよ」

藤P「お、フットワーク軽いね~。旦那さんに妬かれない? 干されない?」

壁P「問題ないですよ、同僚とのつきあいくらい」

藤P「じゃあいい感じの赤提灯見つけたからそこにしない? 焼酎が揃っててねえ」

壁P「おっ、いいですねえ。お湯割りで乾杯しましょうか」

藤P「おぬしも飲むよのう?」

壁P「いえいえ、あなたこそ…」

P達『はっはっは』

スバル(あの人達からは仕事の疲れっていうのを感じられない…)カタカタ ←残業中



今日はここまで
おつでした

ラバステとかまだ礼くんは出られませんので、悪しからず
SSラブにも実装されていませんので合わせて悪しからず 念のため


 ~ラバステ!~

衣依「ラバーネーム、てるてるBOSEさん。いよりんとハコちゃんこんばんは」

衣依「今回のアップデートにより特定のカード2枚を組み合わせることでかけ合いボイス、合計50種類が聞けるようになりましたね」

衣依「現時点では掛け合いのある組み合わせが限られており、すべて見つけるのはお財布的にも大変そうですが、お二人は見つけられましたか?」


葉子「かけ合いボイスって、あれだったんだね」

衣依「ねー。いつものボイス収録にしては量も多かったし、台詞も何か変だと思ってたらこんな風に使われるやつだったなんて」

葉子「わたし達がやってるってタカシさんも知ってるから伏せてたのかな…?」

衣依「あわよくば組み合わせを見つけさせて課金させる…みたいな?」

葉子「やり方が汚いよね…」

衣依「でもやっちゃう…」


葉子「見つかった?」

衣依「あんまり…」

葉子「自分で集めてないカードはレアリティー高くても整理しちゃうから、もう1回集めてボイス解放までしないと分からないもんね」

衣依「これで満遍なく集めざるをえないんだよね」

葉子「ますますお金がなくなっちゃう…」

衣依「わたしも…今後が怖いよ」


葉子「でもふと思ったんだけどね?」

衣依「何?」

葉子「事務所で、みんなに何て台詞を収録したか聞いて回って、それを組み合わせたら…」

衣依「葉子ちゃん、それは裏技すぎるよっ」

葉子「だ、だよね…ちょっと魔がさして思いついちゃっただけだから…」

衣依「せめてどんな組み合わせかだけでも分かればやりようがあるけど」

葉子「でもそういうのって、意外と攻略掲示板に…」

衣依「こーりゃくけーじばん?」

葉子「あっ…」

衣依「?」

葉子「う、ううん…あの、ファンサイトみたいなもので、そこを覗くと何をどうすると効率がいいとか分かるっていうか」

葉子「情報収集には便利だからたまに見てるんだけど…衣依ちゃんは知らないなら、使わないままの方がいいかもね」

衣依「どうして?」

葉子「何ていうか………本当にすぐ、色んな情報が掲載されちゃうから、楽しみにしてることとかあると容赦なくネタバレ食らっちゃうから」

衣依「あっ…」

葉子「わたしはもう慣れちゃったけど…ね」

衣依「一長一短なんだね…」

葉子「そうだね」

そう言えば前スレで、礼くんと孔くんが同時に登場したらややこしいんじゃないかってあったけども…
確かにこれはめちゃくちゃ空見しやすいよね…

音だけ同じで別の感じに直します…?
まだ序盤やし、早めの方がええかとも…

零が変換ですぐ出てくるから、零にしますかいな?
よい? よいよね? ね?

まあこれはフィクションじゃけんね、ある程度は何でもええんとちゃいまっかね
ご飯食べてきたら始めますけんね~

森鴎外さんも自分の子どもには時代を先取りした名前つけてたから多少はね…
大事なのは人間性やで、どんな名前の人も…

というわけで、今日は猫まんまとお刺身をかっ食らってきたよ
始めますね~ ひと、おるよね?



 ―― 12月 2週目


藤P「おはよーさんっと」

スバル「おはようございます。今日は……遅かったですね。プロデューサーさん達は半フレックス制とはいえ」

藤P「いやー、行きがけにパチンコの新装開店見つけちゃってねえ。ついつい並んじゃった。ほいっ、土産」ポイッ

スバル「チョコレート…」

藤P「もっと粘りゃあ、もっとイケたんだろうけどねえ…いやー、熱かった熱かった」

スバル「…」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5 踊:2 容:4 表:4 演:3
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:38/騙されたと思って
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう



藤P「えーと、今日の零くんは…」

 ガチャッ

零「おはようございます」

藤P「あら、早いのね?」

零「遅くなるよりは…って思って…」

藤P「うんうん、偉い偉い。いい心がけねえ」

スバル「どこかのプロデューサーさんは遅くなってもいいからって朝からパチ屋ですもんね…」

藤P「はっはっは、言うねえ、河村くん。チョコ返して」

スバル「…」



 ↓1 今週は

 1 挨拶回りしましょう
 2 レッスンしましょう
 3 衣装とかでいるから採寸とかしときましょう



藤P「じゃあね、零くん。今日はレッスンをするから」

零「レッスン…ですか?」

藤P「そっ、まあお歌とかダンスとかの練習ね」

藤P「忙しくなるとなーかなかこういう時間も取れなくなるから、新人の内にやっとかないとね」

零「はい…がんばります」

藤P「うんうん、がんばってちょうだい」

藤P「オッサンはその間にお金儲けしてくるから」

零「お金儲け…?」

藤P「あの台、まだ空いてるかねえ…?」

零「…」



 ↓1 レッスン!

 歌・踊・容・表・演の何をレッスンする?
 ※採用安価のコンマ二桁分上昇するで~


 踊:2.10


藤P「あいあい、お疲れさん」

トレーナー「お疲れさまです」

零「…」

藤P「で、進捗はどうですかい?」

トレーナー「今日は最初っていうことですし、本当に基本的なことだけで」

藤P「んっ、分かりました。どうもありがとうございます。ところで今度、プライベートでお食事とか――」

トレーナー「ごめんなさい、時間が取れないので」

藤P「あら、取りつく島がないねえ」

零「…」


 ↓1 イベ?

 偶数 藤Pは割とガンガンいくタイプ?
 奇数 ため息漏らす零くん、どうした?



零「…はぁ……」

藤P「んん? どうしたのよ、少年?」

零「…いえ…何でも…」

藤P「なになに、気になっちゃうじゃないの。オッサンにも教えてよ~?」

零「………レッスン、全然、ダメだったと思って…」

藤P「あら、そんなこと?」

零「…」

藤P「大丈夫だってば、まだまだこれからなんだから。気楽にいきましょうや」

零「…気楽に…?」

藤P「そうそう、気楽に」



 ↓1 気楽に?

 1 もうちょいと遊ぶことも大切よ、オッサンが遊びというものを教えてあげましょう(オッサンェ
 2 もうちょいと遊ぶことも大切よ、オッサンが遊びというものを教えてあげましょう(健全
 3 普段はどんなことして遊んでるんだい、オッサンに言ってごらんなさいな?



藤P「零くんだって遊ぶことってあるでしょ?」

藤P「普段はどんなことして遊んでるの?」

零「…遊ばない…」

藤P「おりょ?」

藤P「休みの日とか何かしないの?」

零「勉強と、家のことで」

藤P「学校で休み時間にお友達と」

零「本読むか、予習したり…」


藤P「あら…」

零「…」

零「……ごめんなさい…」

藤P「何も謝る必要はないけどもね」



 ↓1 闇が濃い

 偶数 緊急のお仕事だってぇー(棒
 奇数 帰る時間だからって零くんは帰ったやで



藤P「ふーむ……おっと、電話だー」

藤P「prrrrr」←裏声

零「?」

藤P「はいはいもしもしー、なに、これから零くんにお仕事?」

藤P「レッスン終わりで疲れてるだろうに仕方がないわねえ。じゃあお仕事入りまーす」


零「…?」

藤P「はい、そういうわけでお仕事が入ったからね」

零「今の、電話じゃないんじゃ…?」

藤P「さあ、お仕事行こうか、がんばっておくれー」



 ↓1 いったい、どんなお仕事が入ったんだ!?

 1 ボウリング場?
 2 ゲームセンター?
 3 バッティングセンター?



藤P「ほい、シューズ選んで」

零「えっ……あの、お仕事…?」

藤P「足のサイズはいくつ?」

零「24.5センチ…」

藤P「24.5っていうと…これね。ほい、履いた、履いた。そしたら今度は丁度いーい感じのボールを選んでおいで」

零「ここ、ボウリング場です…よね?」

藤P「選ぶ基準は分かる?」

零「…分かりません」

藤P「じゃあ適当に選んできて、投げながらいい感じのを探して見つけてごらんなさいな」

藤P「一番端っこのレーンだからね」

零「はい…?」



 ↓1 ボウリング!

 1~3 大人気ねえええええええ
 4~6 藤Pったら教え上手?
 7~9 やった、スペアだぞ!って


 0 SPECIAL!!

 ブンッ
 ゴロゴロゴロッ…

 ガタンッ

零「あっ…」

藤P「もっとこう、まぁーっすぐ押し出すようにしないとね」

零「むずかしい…」

藤P「なあに、スペアを狙えばいいだけだって。次の一投で全部倒しちゃえばいいんだから」

零「そんなこと言われても…今やってできなかったのに」

藤P「昨日できないことが今日できる~なんて、そう珍しいことでもないのよ」

藤P「ほらほら、投げてごらんなさいな」


零「…まっすぐ、押し出す…」

 トトトッ
 ブンッ

 ゴロゴロゴロッ

藤P「おっ」

零「!」

 ゴスンッ
 ゴトゴト

藤P「ありゃ、2本しか――」

零「た、倒れた…!」

藤P「おっ?」

零「できました…!」

藤P「…そーね、じゃあこの調子でどんどんやっていこうかい」



 ↓1 SPECIAL!!

 偶数 ボウリングを楽しむお仕事は無事にできましたね
 奇数 モンペなのか? モンペなのかっ!?



零「最後の一投…」

藤P「がんばりな~」


 タタタッ
 ブンッ
 ゴロゴロゴロッ…

 ガッコォンッ


零「!」

藤P「おおーっ、ほんとにストライクで終わらせちゃった」

零「やった…!」

藤P「ま、スコアはともかくとして…楽しかったかい?」

零「うん――あ、はいっ」

藤P「うんうん、じゃあこれで、寂しいオッサンにつきあって遊んでくれるお仕事はおしまいだね」

零「えっ?」

藤P「っと、予定よりちょっと遅くなっちゃったねえ。時間は大丈夫?」

零「時間……あっ」

零「……っ…門限が…」

藤P「門限? ああー…それは悪いことしちゃったねえ」

藤P「まあ電話だけして親御さんに先に連絡をしなさいな。そしたら、オッサンが替わって事情を説明してあげるから」



 ↓1 モンペか、モンペなのかっ!!?

 1~3 根深いのう…
 4~6 オッサンも一喝された
 7~9 厳格親父やのう…



 0 SPECIAL!!


藤P「あら………ここが、零くんのお家?」

零「はい」

藤P「もしかして…けっこうなお金持ちだったりするの? こんな都心の一等地に、こんな豪邸なんて」

零「…」

藤P「にしても…大事にされてんのね。電話越しにオッサンにちゃんと送り届けてこいだなんて怒鳴るなんて」

零「ごめんなさい…」

藤P「うんにゃ、これはオッサンが悪かったことだからね…。仲良く一緒に叱られようか」

零「…」


 ・
 ・
 ・


藤P(ほへぇー…敷地内に立派な古い道場があるなんて…。ここの道場主ってことなのかねえ)

藤P(しっかし、道場に呼び出しとはちょっとなあ…よっぽど厳格なんだろうなあ…叱られんのはヤダねえ…)


零「お父さん…」

藤P「はじめまして、甲賀峰さん。わたし、零くんを担当するプロデューサーの――」

甲賀峰「零、門限は何時までだった?」

零「……18時、です」

甲賀峰「遅れる場合には必ず連絡をするようにと言いつけていたはずだったな」

零「はい…」

藤P「いやあ、すみませんね、お父さん。ちょっと時計のない場所にいたものでして、わたしも早く気づければ良かったんですが」

甲賀峰「あなたは黙っていてください、今は」

藤P「…」


甲賀峰「零」

零「……はい…」



 ↓1 ちなみにパパンは和装です

 偶数 まあ、モンスターな親ではありますな…
 奇数 ベクトルが色々とおかしい人ですな…



甲賀峰「そんなに家に帰りたくないのならばどこへでも行け」

零「っ…そういうわけじゃ、ないです」

甲賀峰「ならばどうして約束を破った!」

零「だ、だって…」

甲賀峰「男ならハッキリと言えぃっ!!」

零「っ…」


甲賀峰「……プロデューサー、でしたか」

藤P「ああ、はいはい?」

甲賀峰「この子は意気地なしだったでしょう」

藤P「いやあ、そんなこともないかと思いますけれども」

甲賀峰「わたしはね、ただ単に厳しくしているつもりはありませんがそれでも目に余りすぎる」

甲賀峰「何がどうしてこうなったのかとんと検討もつかぬほどに」

藤P(あんたのそのムダに迫力ありすぎる剣幕で萎縮されまくってるんだと思うけどなあ…)


甲賀峰「おたくの会社の社長とは昔、知り合い…その縁で社会勉強になるならばと預けましたが、率直にあなたの目から見て、零はどうですか」

藤P「率直に…?」チラッ

零「…」

甲賀峰「遠慮をなさる必要はありません」

藤P「……………将来有望な子ですけどもね」

零「っ…?」

甲賀峰「重ねて申し上げますが、遠慮などは――」

藤P「遠慮なんてしていませんよ、本当に。あたしゃね、この子を立派なアイドルにするのが仕事なんでさぁ」

藤P「例え…親の目には、意気地なしの臆病者のおどおどしていて情けないへっぴり腰で声も肝っ玉も小さい子に見えていても…」

零「っ…」

藤P「それ以上に、マジメで、やさしくて、笑うとアイドルらしい綺麗な笑顔を見せて…有望株ってえやつですよ」

甲賀峰「…ほう?」

藤P「まあ、親子というのは距離も近くってね、ついつい厳しい目で見ちゃうのかも知れませんが…目の前で、うちの大事なアイドルに厳しいことを言われちゃうと親御さんでも気分は…ねえ?」

甲賀峰「…っ」

甲賀峰(この男…気配が突然………これほどの者がいるとは)


甲賀峰「……ならば、あなたの言葉を信じてみましょう」

甲賀峰「零、門限を破った罰だ。当面の間、我が家の敷居を跨ぐことを禁じる」

零「えっ…」

甲賀峰「その間…零のことをよろしくお願いいたします」

藤P「えっ?」



 ↓1 零くん、家なし?

 1 事務所で寝泊まり生活…?
 2 藤Pのお家に居候?
 3 先輩アイドルのお家を転々生活?



零「……か、勘当…?」

藤P「家なしになっちゃったねえ、零くん」

零「ど、どうしよう…?」

藤P「だけども、きっちり勉強道具とか学校の制服とか、そういうのを持っていけ~って強制しちゃうらへんは熱心ねえ、色んな意味で」

零「…ごめんなさい…」


藤P「ま、ともかく…家なしにしちゃうわけにはいかないし、どこかに身を寄せなきゃねえ」

零「…」

藤P「こういう時はオッサンのお家に~……とか言うとこかも知れないけど、オッサンのお家は18歳未満立入禁止なのよね」

零「?」

藤P「だから…そうねえ…」

藤P「ちょっと待っててね」

 pi po pa
 prrrrrrrr…



 ↓1 誰のところへっ!?

 1~3 とーるちん…だと…?
 4~6 まこちゃん…かぁ…
 7~9 タカシ…くん…?
  0  香様…?



藤P「あ、もしもし、お疲れさん。あのねえ、ちょっとお願いしたいことがあるんだけども…」

藤P「うんうん…実はねえ、何日になるか分からないけど、ちょぉーっと泊めてやってほしい子がいて……新人くんなんだけども」

藤P「いい? そう、ありがとうね。じゃあこれから向かうから、あいあい~」

 pi


零「あの…」

藤P「この時季、すきま風とか酷いそうだから、着る毛布でも買ってって向かおうかね」

零「すきま風?」


 ・
 ・
 ・


誠「おっ、来たな」

藤P「ごめんねえ、夜分にいきなり」

誠「気にすんなって。お前が新人だな」

零「あ…はい、甲賀峰零、です」

誠「おう、自分の家だと思ってくつろいでいいからな。父ちゃんはしばらくこっちには帰らないだろうし」

藤P「んじゃ、悪いけども零くんのことよろしくね」

誠「ああ、任しとけ」

零「……よろしく、お願いします」



 ↓1 好感度

 偶数 20上昇
 奇数 上昇なし



誠「メシ食ったか? 今日はご馳走だからな、一緒に食べようぜ」

零「ありがとうございます…」

誠「じゃじゃーんっ、何とっ、めざしだ!! ほい、1匹」

零「え…」

誠「いやー、2匹もひとりで食うのは贅沢すぎるとは思ってたんだけど、これで気兼ねなく俺もおいしくいただけるってやつだな」

誠「ほら、遠慮しないで食べろよ。たくわんもあるぞ。1日5切れまで食べられるようにまでなったんだ。どんどん食べろ?」

零「……いただきます」

零(お茶碗1杯のご飯と、めざし1匹とたくわん5切れ…?)

誠「ご馳走はやっぱ、ひとりで食べるより大勢で食べた方がうまいよな」

零(ご馳走…?)



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:2.10 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:58/騙されたと思って
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう



藤P「ふーむ…」

藤P「なかなか、モンスターチックな親だったなあ…」

スバル「零のお父さん…ですか? 言いがかりとか、ひどいタイプ…だったんですか?」

藤P「うんにゃ、あれは佑香とかまこちゃんみたいなタイプのモンスターぶりね」

スバル「…」

藤P「まあ…大事にはしてるんだろうけども……やり方がねえ、ありゃ…」



 ↓1 来週の予定は

 1 レッスン
 2 営業
 3 挨拶回り


 ―― 12月 3週目

藤P「どうだい、まこちゃんチは?」

零「…………」

藤P「おおーい?」

零「……つらい、です…」

藤P「ありゃ?」

零「ご飯は栄養のバランスがとれていないし…お風呂はほとんど冷水状態だし…すきま風が冷たくて、夜中になると…何か、変な雰囲気もして…」

藤P「あら…」

零「……誠さんが、それが僕に最大の気遣いって感じなのが……いっそう…」

藤P「ありゃまあ…」



 ↓1 レッスン!

 何あげる?



 ダンス:2.28


藤P「どうだった、今日の感じは?」

零「…」シュン

藤P「んー…ま、気にしなさんな」

藤P「だんだん、上手になっていくってもんさ」


零「僕…こんな調子で、大丈夫なんですか…?」

藤P「大丈夫だって。誰でもみぃーんな素人だったんだからね」

藤P「それだけ成長の余地があるっていうことよ。未来が楽しみになるってものじゃない」



 ↓1 イベ?

 偶数 12月3週目ということで…? クリスマスASライブ!!
 奇数 まこちゃんチに長居させるのは辛そうだからねぇ…



藤P「それよかね、今日は何月何日でしょう?」

零「え…12月24日…」

藤P「ぴんぽーん、大正解。じゃあ、日付感覚がしっかりしてる良い子をいいところへ連れてってあげましょう」

零「いいところ…?」

藤P「SSプロのアイドルが全員揃って開催するオールスターライブっていうのがあってね」

藤P「今日はクリスマスオールスターライブってのが開催される日なのよ。だから、それを見学しましょうね」

零「……はい」

藤P「まあ、細かいことはどうでもいいから、見て楽しむだけでいいよ」

藤P「それで、どんなもんかだけ分かれば万々歳って感じだからね」



 ↓1 ASライブ!

 偶数 一部の素直に尊敬できない人達もね、こういう時はアイドルに見えちゃうからすごいよね
 奇数 零くんはねえ、むずかしい子なのよね…



藤P「ここはね、関係者席なのよ。袖からじゃないから、ステージに集中して見られるでしょう?」

零「男の人も、多い…」

藤P「そりゃあ女の子も出てくるんだからね。けっこう半々くらいでお客さん入るのよ」

零「……でも…」

藤P「ん?」

零「あそこの男の人が…誠さんの、内輪持ってる…」

藤P「まあ…人によっては、男女ともファンが多かったり、どっちかに偏ってたりもするわね」

藤P「内訳知りたい?」

零「…ちょっと」

藤P「それじゃあ教えて信ぜよう。ほい、資料」つバインダー

零「えっ……」

藤P「ファンクラブのそれぞれの男女比よ」

零(どこから取り出したの…?)


 名前 男:女
 快斗 2:8
 香  3:7
 タカシ 4:6
 聖羅 6:4
 衣依 7:3
 誠  5:5
 葉子 6:4
 佑香 6:4
 ゆず子 5:5
 透  2:8


零「…偏りがあったり、なかったり…」

藤P「同性人気が高いと長生きするタレントになる~って前から言うけども、まあ芸歴が短いと最初は顔とかで食いつくから偏っちゃうのよね」


 ~♪

<キャアアアアアアアアアアアア―――――――――――――――――ッ!!


零「っ…」

藤P「香のコンサートもなかなかだったけど、これも盛り上がり方はすごいでしょ?」

零「は、はい…」

藤P「こっからよ~」



 ↓1 いきなりオールスターだけの特別ユニットや! 最初は…

 1 三人娘:ハコゆずせーら
 2 まこたか:誠タカシ
 3 かいとおる:快斗透



ゆず子「ヘェイヘイ、クリスマス・イブにこんなところにいる男ども、女どもぉっ!」

葉子「メリークリスマスっ!」

聖羅「今日は最後まで楽しんでいってくださいね~」


<うおおおおおおおおおおお――――――――――――――――っ!!

<ハコちゃぁあああ―――――――――――んっ!

<ゆず子ぉっ! ゆず子ぉぉぉっ!

<聖羅様尊い


零「…」ポカン

藤P「オールスターの時はね、普段はソロでやってるけども、この時だけの特別なユニットでもパフォーマンスをするのよ」

藤P「零くんは次の9月になるだろうねえ、こんなことをするんだって頭の片隅に入れといとくれ」



 ↓1 クリスマスASライブは大盛況で終わりまして…

 1 さて、楽屋に行って零くんの宿泊先を考えないとね
 2 楽屋まで行って、みんなに新人お披露目しないとね
 3 事務所でささやかな打ち上げ兼クリスマスパーリーナイトやで


藤P「ふい~、終わった終わった」

藤P「じゃあ楽屋に行こうかね」

零「楽屋…」

藤P「みんなに、零くんのことを紹介しとかないと。まだちょっとしか会ってないでしょ?」

藤P「なかなか全員が集まる機会って作れないからこういう時にやっておかないとダメなのよね」

零「あ、はい…」


 ・
 ・
 ・


 ガチャッ

藤P「あーい、皆さん、お疲れさん」


タカシ「ああーっ、香くん、僕のジュース飲んだぁーっ!」

香「えっ? ああ…間違ってしまったか、すまない」

タカシ「ぶーぶーぶー、じゃあ香くんのジュース飲んじゃうもーん! ごくっ――まずいっ!?」

香「それは喉を良くするのに飲んでるんだ、多少の苦さは良薬だな」


衣依「佑香ちゃん、早く着替えなさーいっ!」

佑香「衣依のえっち」

衣依「ゆーうーかーちゃん?」

誠「まあまあ、あんまりそう怒ってやるなって」

ゆず子「そうそう、キレてばっかだとすぐ老けるぞ?」

衣依「みんな、佑香ちゃんに甘過ぎなの!」


快斗「お前、どさくさに紛れてカメラから俺が隠れるように立っただろ?」

透「知らねえな」

快斗「っ…音痴のくせに」

透「ハッ、王子様がそんなこと言っていいんですかぁぁ~?」

葉子「2人とも…実は仲が良かったりしない…?」

聖羅「いいことですね、気兼ねせずに喧嘩できるって」

快斗「違いますよっ!」
透「んなわけあるか」


 ワイワイ
 ガヤガヤ

零「…」

藤P「ステージ上ではああでも、楽屋じゃこんななのよね」



 ↓1 零くんをご紹介した反応は…

 偶数 あっ…これ玩具にされるやーつ…
 奇数 あ、これかわいがられるやーつ…


藤P「あいあい、皆さん、ごちゅうもーく。今月から事務所に入った、甲賀峰零くんですよ~」

零「よ…よろしくお願いします」


タカシ「出たなっ、僕のポジションを奪いにきた刺客っ!」

聖羅「よろしくお願いしますね、北川聖羅です」ニコッ

零「あ…は、はい」

透「けっ…」

快斗「俺は周藤快斗、よろしく」キラッリィンッ

衣依「仲寺衣依です」

零「はい…知って、ます」


タカシ「知ってるだとう、生意気なっ! じゃあじゃあ、かーくんの2番目の大好物も知ってるのかぁー!?」

快斗「えっ、何で俺?」

零「えと……知りません…」

タカシ「オレンジジュースだよっ!」

零「かわいい…」

快斗「かわいいはやめて…」

透「かわいいってさあ、おーじさまぁ?」ニタァッ

快斗「てんめっ…」

ゆず子「あーあー、喧嘩起こした」

タカシ「悪い子だー、不良だぁー」

零「ええっ…」

衣依「もうっ、いきなりそんなこと言っても困っちゃうだけでしょ、いい加減にしなさい」

タカシ「叱られたぁー…」

ゆず子「お前のせいだぞ」

葉子「それは理不尽すぎるような…」

零「ごめんなさい…」

葉子「謝った…!?」


佑香「むむむ…!」

誠「どうした、佑香?」

佑香「最年少をいいことに好き勝手してきたのに…」

衣依「佑香ちゃん…」

タカシ「ニューカマーだからってちやほやしてもらえるなんて思ったらダメだぞっ、同業者は競争者だぞぉー!」

香「そうだな、じゃあ競争者として今夜の打ち上げはなしだ」

タカシ「それはやだぁ~…香くんも参加してよぉー! 零くんもお願いしてっ、かわいく、ぶりっこ120パーセントで、『パパも一緒じゃなきゃいやぁ』って!」

零「えっ」

タカシ「一緒にだよ? せーのっ」

零「ぱ…パパも一緒じゃなきゃいやぁ……」

 『ぷっwwww』

零「っ…///」


 ↓1 SSプロは魔窟やけんね…(震え声

 1 じゃ、打ち明けにこのまま零くんもいこうかい?
 2 ところで、次に零くんを泊めてくれるひとぉー?


壁P「では快斗くん、乾杯の音頭を」

快斗「え、俺ですか…? じゃ、じゃあ…えー………クリスマスオールスターライブ、お疲れさまでした。メリークリスマス!」

 『メリクリー!』

 ガチャンッ
 ワイワイ…


零「…」

藤P「ま、こういうのがある時はね、大体、打ち上げがあるのよ。今回は事務所でケータリングだけど、居酒屋とかに行ったりもするのよね」

藤P「酒癖が悪いのはタカシと葉子だから、気をつけるのよ。あと未成年はお酒飲むのダメよ。ジュースを飲みなさいね」

藤P「好きなように食べてていいからね、楽しんでおくれ」

零「はい…」



 ↓1 打ち上げ中、零くんは…

 1~3 ぽつんとひとり…社交性は低いのね
 4~6 いじられておるわい…
 7~9 あら~、ド安心のせーらさんが気を遣ってくれてて良かったねえ



零「…」


<ああーん、ハコちゃん、まこちゃんを取っちゃやーだー

<まこちゃんはタカシさんのだけじゃないもん…みんなのものだもん…

<ぶーぶー、でもでもっ、僕はまこちゃんの親友だもーんっ!

<まこちゃんはどっちがいいの?

<いや、あのな、タカシも葉子も、ちょっともう飲むのよして…

<まこちゃんっ!
<まこちゃんっ!

零「…」


<そろそろ僕は帰るとしよう

<え、香くん、もう帰っちゃ――あっ、奥さん…?

<ひゅーひゅー、こんな真冬でも熱々かよ、いいなぁ~、香様は

<そんなに香さんに愛されて幸せな奥様ですね~

<ああそうだ、これから愛し合う予定があるんでな

<あ、愛し合っ…!?

<さらっと言うのが悔しい…!

<あら~

零「…」


<あっ、それ俺が食べようと思ってた最後のサンドイッチなのに…!

<知るか、だったら名前書いとけよ

<ちょんちょん…

<ったく…食い意地はりやがって――ぶごほぉっ、辛っ…!

<バカかよ――ぶっふぉ…げえっほ…!

<ふっ…

零「…」



藤P「…ふうむ」

壁P「零くんは自分から人の輪に入っていくのが苦手そうですね」

藤P「引っ込み思案なのよねぇ…」

壁P「声、かけられないんですか?」



 ↓1 どうするのん?

 1 いよりんにこっそりお願いしてみる
 2 何でもかんでもしてあげちゃうのもなんかねえ…男の子なんだし
 3 話し相手になるのもオッサンの仕事かね


藤P「そうねえ…」

藤P「…」スタスタ

壁P「…」


藤P「いよりん、いよりん」チョイチョイ

衣依「っ…どうかしましたか?」

藤P「あのね、ちょいと零くんの相手してあげてくれる?」

衣依「零…くん?」

藤P「ちょっと引っ込み思案みたいでね、さりげなーく話し相手くらいになってもらえるかしら?」

衣依「うん、いいよ」

藤P「よろしくね」



衣依「零くん」

零「っ…」

衣依「ご飯食べてる?」

零「…はい、いただきました」

衣依「ねえねえ、零くんって今、まこちゃんチにいるって本当?」

零「あ、はい」

衣依「大丈夫? ちゃんとご飯食べられてる? ご馳走とか言ってシシャモ1匹とご飯だけの生活してない?」

零「…………して、ます」

衣依「もぉぉ~……まこちゃんって、感覚が完璧にズレちゃってるんだよね…」

衣依「それじゃダメだよって遠慮しないで言っちゃっていいからね? 一汁三菜が基本だ、って」

零「そう…言われても、居候させてもらってるだけだし…」

衣依「大丈夫っ、あれで意外とまこちゃん、今は守銭奴と化しつつあるから!」

零「えっ?」

衣依「食生活からでも改善してあげないと、いつまでもまこちゃんはひもじい生活ばっかりだし…あっ、居候してるんだから零くんも栄養足りなくなっちゃうよ」

零「は…はい」


藤P(衣依もいい子よねえ…)



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



藤P「この後片付けまでしてくれればいいんだけどもねえ…」ポイッ ←打ち上げの片づけ中

壁P「まあ、主役にここまでさせなくてもいいってものでしょう」ゴシゴシ

スバル「でもクリスマスに寂しい夜を過ごさなくていいですよね…あれだけ大騒ぎしてくれると」

巌「ん、ぅぅ~…」

壁P「先輩、大丈夫ですか? 飲み過ぎでしたよ?」

スバル「今夜は暖房消さずに帰りましょうか」

藤P「そーね」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:2.28 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:66/騙されたと思って
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう



藤P「後片付けも終わったし…」

壁P「あとは…」

スバル「帰るだけですね」

藤P「来週はどうしたもんか…」

壁P「やれやれ忙しい…」

スバル「あっ……お疲れさまでぇーす」

巌「Zzz」


藤P(来週はもう年末だねえ…)

藤P(道理で寒いわけだ…)


 ↓1 来週は

 1 レッスン
 2 挨拶回り
 3 お仕事見学



 ―― 12月 4週目


藤P「今日もお仕事の見学をするからね」

零「はい」

藤P「これで仕事納めになって、来年からは本格的に活動開始って感じだからしっかりね」

零「分かりました」

藤P「よしよし、じゃあ行ってみようか」

零「今日は、誰のお仕事を見にいくんですか…?」

藤P「それは行ってからのお楽しみだねぃ」



 ↓1 だーれのお仕事かな~

 1 まこちゃん:MFC:真冬の寒中水泳SP
 2 とーるちん:モデル:ファッション誌の『漢の皮ジャケ特集』
 3 タカシくん:会議:SSラブにいつ零くんを実装するか



零「……この、ビルですか?」

藤P「そっ、ここはねー、すごいのよ~。たったひとつのゲームだけで、今、ガンガン稼いじゃってる勢いのあるソシャゲーの会社なのよ」

零「ソシャゲー…」

藤P「で、ここで今日は会議のお仕事をしてるアイドルがいるのよ」

零「会議の…仕事…?」

藤P「アイドルの可能性ってえやつはなかなかに広いっていう一例になるね」

藤P「さ、ここの5階だから行こうかね」



 ガチャ

藤P「どもども~、お疲れさま~」

社員「ああどうも、お疲れさまです――その子は?」

藤P「うちの子です」

社員「か、隠し子っ…?」

藤P「アイドルだってば」

社員「あ、ああ…今日の会議の…」

零「…会議の?」

藤P「んもー、誰も彼も隠し子か、隠し子かって…何人いるかも知らないのにひどい話よね」

零「えっ?」

藤P「冗談よ、冗談…。ささ、会議室へ行ってみようか」



 ↓1 会議室では熱烈な議論が!?

 1~3 ほんとにもうタカシくんって…
 4~6 零くんにどんなかっこをさせるかって話らしいけど、ちょっと…
 7~9 煮詰まってますなあ



 ガチャッ…

タカシ「だからっ、ふりふりピンクのかわいいかわいいロリータスカートだよっ!!」バンバンッ

担当者「いいやっ、ロリータよりも裸エプロン風、露出過多の扇情的かつ家庭的な衣装にすべきだっ!!」バァンッ

藤P「おお、白熱してますなあ…」

零「…ろ、ロリータ…扇情的…?」


タカシ「もしくは甲冑スカート!!」

担当者「甲冑スカートぉっ!? そんなの邪道だ、それなら中世町娘風にした方がいい!!」

タカシ「全然分かってないよぉっ!」

担当者「タカシくんの方こそっ、何もユーザーの気持ちを分かっていなぁいっ!!」


藤P「ねえねえ、これ、何の議論?」

社員B「ああ…これは新人くんの実装イベントで、どんな衣装のSSRにしようかっていう会議なんですけれど…」

零「えっ…?」


タカシ「ぐぬぬぬ…!」

担当者「むむむむ…!」

零「……じょ、女装させられるんですか…?」

タカシ「そうだよっ!!」
担当者「そこは既定路線!!」

零「」

藤P「あらまあ…」



 ↓1 行動選択

 1 零くんや、止めるならこの場じゃなきゃダメやで~って
 2 女装はかわいそうなんじゃないって
 3 事務所NGを出しておくか…


藤P「零くんや、零くんや」

零「っ…?」

藤P「止めるなら、この場でやらなきゃ…決まっちゃうよ」

零「!!?」


タカシ「ええっ、まさか女装やなの!?」

担当者「そんなっ、絶対に似合うのに!」

零「い…嫌、です…」

タカシ「ガッビィィーン!!」

担当者「そ…そん、なぁ…」

零「…そこまでショック…受けなくても……」


タカシ「ねえねえ、これは説得した方がいいのかな…?」ヒソ

担当者「説得しないと進められないし…」ヒソ

零「あの…?」


タカシ「あのね、零くん、零くんっ!」ガシッ

零「は、はいっ…?」

担当者「女の子の格好というのは、それはそれはいいものだ。ブラジャーをつけた時の胸に感じる安心感はなかなか感じうるものではない」

零「え…?」

タカシ「それにね、かわいいーって言ってもらえるんだよ? かわいいんだよ、すっごく! 僕はね、零くんは絶対に女装が似合うと思うんだ!」

零「ええ…?」

担当者「スカートをはいた時、足元に感じる心もとなさは風に翻った時を考えるとひやひやするが、それがスリルと背徳感を感じさせてクセになってしまう…」

零「…」

タカシ「アイドルっていうお仕事はね、本当に色んな衣装を着るんだよっ! お気替えが仕事って言ってもいいくらい! だから、女の子の格好だってその衣装だと思えば何も恥ずかしいことじゃないでしょうっ!?」

零「…」

担当者「だから女装をしよう!」
タカシ「だから女装をしよう!」


藤P「…」



 ↓1 零くん…

 1~3 どん引きで言葉を失ったのを肯定と都合良く受け取る変態達…
 4~6 どん引きしながら無言で拒否れた零くん
 7~9 どん引きさせちゃったのに気づいて、いたたまれなくなった変態達…



タカシ「どうどうっ?」

担当者「興奮してきた?」

零「…っ…」ヒクヒク


タカシ「反応がありませんな?」

担当者「これは許容…?」

タカシ「許容だね、多分」

担当者「よしっ、じゃあ今こそ決着をっ! エロエロエプロン!」

タカシ「いーや、ロリータファッションだよっ!!」


藤P「零くん、いいの?」

零「……き…気持ち悪く、なってきました…」

藤P「あらー…ここの部屋、変に熱くなってるからねえ…。ちょっと外で新鮮な空気吸ってこようか。おいで」

零「でも…ここを離れたら…」

藤P「あれはもう止めらんないかもねえ…」



 ↓1 変態どもの会議の結果、零くんの実装SSRは…

 1 カラフル魔女っ子衣装に…
 2 ふりふりピンクロリータ衣装に…
 3 メイド風男の娘衣装に…
 4 その他、歪んだ性癖衣装をどうぞ
   ※「4」選択時は公序良俗に反しないようにしてください



藤P「リフレッシュできたね。じゃ、戻ろうかい。まだ5分くらいしか経ってないし、改めて反対すりゃあ考え直してくれるかもよ」

零「はい…」

 ガチャッ

零「あの――」

タカシ「ぱんぱかぱーん!! 零くんの~、実装SSRが決まりましたー!」

零「」

藤P「あら早い」

担当者「SSR【恥じらい魔法少女】甲賀峰零! イメージイラストはこんな感じで!」

タカシ「どうどう~、かわいいでしょ?」

担当者「絶対領域にこだわってみました」

タカシ「この杖もちゃんと作るからね。白とパステルピンクの淡くもかわいい色合いです」

担当者「ステッキ先端部は零ってお名前だから、数字の0をイメージしてみました」

タカシ「このニーハイの上にね、ふともものお肉がちょっぴり乗るのがイイんだよねっ」

担当者「杖を両手で持って、恥じらい気味に股間を隠すようなポーズがまた嗜虐心をそそるぅっ!」

タカシ「完璧だねっ!!」


零「」

藤P「ありゃ…」


タカシ「実装は早くて2月末かな。魔法使いの響宴イベントをやるからねっ」

タカシ「でもって、撮影及び収録スケジュールがこんな感じねっ」ペラッ

タカシ「SSRカード撮影の他にも、恒常カードの撮影とかボイス収録もあるから、それを2月の頭にはやってもらうからね」

タカシ「そんな感じでいーい、プロデューサーさんっ?」

藤P「あー……ま、スケジュールは、了解」

零「」

タカシ「楽しみだねー、零くんっ♪」

担当者「零くん、よろしくねっ♪」


藤P「零くん、変態って悪口はこの人達に言ってもいいからね」

零「」


藤P「ありゃ、固まっちゃってる」

タカシ「大丈夫ー?」



 ↓1 正気に戻った零くん…

 1~3 しゅんとしてますわぁ…
 4~6 どうして女装なん…って大人の思考を理解できない模様
 7~9 女装なんか出回ったら恥ずかしいって…



零「……………っ」ハッ

藤P「お、気がついた?」

零「…じょ、女装……するんですか…?」

藤P「そうねえ…もう、色々と動き出しちゃって止められないからねえ」

零「…うぅ…」

藤P「まあ……ドンマイ。大丈夫、大丈夫、数あるお仕事の内のひとつってことだから」

零「女装なんて……学校の人に知られたら……恥ずかしい………」

藤P「ああー……ま、まあでも、意外と人気者になれるかもよ?」


 ↓1 好感度

 偶数 出た数値の一桁分上昇
 奇数 上昇なし



藤P「――ふい~…」

藤P「これで零くんの年内のお仕事は全部おしまい…っと」

社長「おおっ、順調かね?」

藤P「社長…まあ、ぼちぼちって感じですねえ」

社長「ふっふっふ、言っていなかったが実は、彼は知人の息子でね」

藤P「ええ、先日会ってうかがいましたよ」

社長「おや、そうだったのかね…?」

藤P「まあ~……なかなか雰囲気のある親御さんでしたねえ」

社長「そうだろうそうだろう、居合いの達人でね、現代の剣客と言って差し支えないほどの人物なのだよ」

社長「そういうわけだから責任をもって、しっかりとプロデュースをしてくれたまえ。よろしく頼んだよ」

藤P「社長命令とあらば、かしこまりました~…」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:2.28 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:72/騙されたと思って
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう



 本編はここまで
 おつかれさマダムバタフライ!


 ~ラバステ~

聖羅「ラバーネーム、ノンキーコングさんです。みなさんこんばんは。クリスマスライブお疲れ様でした」

聖羅「SSラブでも現在クリスマスイベントが開催中でありますが、クリスマスプレゼントで1人1回限りのSSR確定ガチャとは随分と太っ腹ですね、私は冬の日かーくんを引くことができて大満足でした」


聖羅「嬉しいカードが出てきて良かったですね~。冬の日、って言えば佑香ちゃんと快斗さんが一枚絵になるやつですね」

佑香「がおー」

聖羅「佑香ちゃんはあの撮影で楽しかったこととかありますか?」

佑香「遊び倒した」

聖羅「2人とも、とってもいいお顔で眠ってましたもんね。何して遊んだんですか?」

佑香「……雪合戦と、スノーボードと、雪だるま作りと……忘れた」

聖羅「何が楽しかったです?」

佑香「雪合戦」

聖羅「快斗くんと一緒にやったんでしたっけ? どうだったんですか?」

佑香「最後にしゆーを決するのは知恵にある…ふっ…」

聖羅「知恵? 戦略で勝利したって感じなんでしょうね、佑香ちゃんはさすがですね~」

佑香「それほどでも…ある」キリッ

聖羅「ふふ、楽しそうで何よりです」

佑香「がおー」



 ~ラバステ!~

快斗「ラバーネーム、キーホルダァンさんからのメールです。こんばんは。今日も楽しく聴いてます。クリスマスにプレゼントが貰えるとしたらお二人は何が欲しいですか?」

快斗「クリスマスプレゼントかぁ…」

ゆず子「現ナマ?」

快斗「それゆず子さんだけじゃないですか…?」

ゆず子「んじゃあ金券」

快斗「何か逆にやらしくないですか、金券の方が…」

ゆず子「だぁーって結局は自分のもんになるんだしぃ? そこはもう現金支給でも良くねえ?」

ゆず子「物品にして渡すとこれはいらないかもー、とか、誰かのと被るんじゃないかーとかあるし?」

快斗「うぅーん…まあ、そう言われて見ると…?」

ゆず子「だったらもうさ、お年玉と同じシステムで現金支給の方が良くねえ? わざわざお店に足を運んで選ぶ手間いらないし、ポチ袋さえありゃオーケーって」

快斗「でもこう…アメリカ映画とかで、部屋いっぱいにたくさんのプレゼントがある~……みたいな、憧れません?」

ゆず子「あれ絶対に何か被るよな。ぬいぐるみで3個とかさ」

快斗「夢のないことを…」

ゆず子「夢は見るもんじゃない、見せるものだ、アイドルならばっ!」

快斗「おおっ…何か、カッコいい言葉が突然…!」

ゆず子「って香様が言ってた気がする」

快斗「何かいい感じの言葉でごまかそうとしましたけど、結局、夢のないこと言っちゃダメじゃないですか」

ゆず子「ちぃっ、バレたか!」

快斗「バレますよそりゃ…」

ゆず子「まあでも、実際のとこさ? 何かこう…用意するのがめんどいから現金がいい」

快斗「ゆず子さんってよくそれでアイドル名乗れてますよね…。逆の意味で尊敬するかもしんないです…」

ゆず子「はぁっはっは、正しい意味で尊敬しなさい」

快斗「それムリです」


 ~ラバステ!~

衣依「ラバーネーム、砂上の楼閣さん。いよりん、かーくんこんにちは。SSラブ楽しませてもらっています」

快斗「こんにちは」キラッリィンッ

衣依「SSラブのボイスって本当に力を入れていますよね。同じアイドルでもカード毎で告白ボイスや放置時ボイスなどの一部のボイスに差分があって耳が幸せです」

衣依「そこでボイスについての質問ですが、お二人はこういうボイスがあったらいいなぁというのはありますか?」


快斗「ボイスかあ…」

衣依「うーん……あっ、あれは? 笑い袋!」

快斗「笑い袋?」

衣依「ポチって画面をタッチする度に笑い声が出てくるの」

快斗「それ楽しいの…?」

衣依「毎回違う人の笑い声がランダムで再生されるとかさ」

快斗「…」

衣依「あ、面白くないって思ってる?」

快斗「正直よく分からないけど…」

衣依「面白いんだよ、多分!」

快斗「多分って言われてもなあ…」

衣依「じゃあやってみよ?」

快斗「何を?」

衣依「笑い袋。わたしがポチって言うから」

快斗「ポチやーい、ポチー、どこいったー?」

衣依「ふふっ…そうじゃなくてっ、ボタンを押す音ね!」

快斗「はい、突っ込んでくれてありがとうございます」

衣依「どういたしまして。それでボタン押したら快斗くん、笑ってね。短くていいから、笑うの、とにかく」

快斗「笑う…」

衣依「じゃあやろう。いくね。はい、ポチっとな」

快斗「あ、あははっ」

衣依「もっと恥じらい捨てて。ポチっ」

快斗「はっはっは」

衣依「ポチっ」

快斗「ははははっ、あっはっは!」

衣依「ポチポチポチ~」

快斗「あっははは、ははははっ…ごほっげふっ…あはははっ!」

衣依「ふっ…ふふふ…!www むせた…ww」プルプル

快斗「これ、意外とキツい…ww」

衣依「どうどう、面白いでしょ?」

快斗「笑い声のバリエーション出すのは大変だけど、確かにちょっと楽しいかも知れない」

衣依「でっしょう? ちょっと嫌なこととかがあっても、ボタンひとつで笑い声を聞いて楽しくなっちゃおうって」

快斗「なるほどなあ…」

衣依「ポチっ」

快斗「ぶぅわっははははは!」

衣依「ふっ…wwww 反応、早いよwww」フルフル

快斗「なるほど、面白いかもしれない。こんな単純に面白いのが世の中にあったとは…」

ちょっとね、これからご飯だから待っててや

あと作中時間が年末年始にさしかかったから提案するけども…
零くんをちょっとお休みして、SSプロなりソクプロなりの年末年始事情的なのやってもいいかな、なんて
ちょいちょい零くんも登場はするかもだけどステータスとか爆弾には影響ないようにしてみるよ


とりあえずご飯食べてくるよ

ただいま
じゃあ番外編ってことでよござんすね?

↓1 何から参りましょう

1 SSプロのみなさんのおかげでした:お正月・一流アイドル格付けチェック
2 SSプロの騒がしい年末
3 ソクプロ、血涙流るる(?)大忘年会
4 ソクプロの騒がしい年末


スバル「ゴミ袋よし、掃除用具よし、汚れても良い格好よし、来客の予定がないことの確認よし…」

スバル「それじゃあみんな、事務所の大掃除始めるよ」

衣依「うんっ!」←うきうき

佑香「うぇぇ…」←げんなり

葉子「年に一度だし、がんばらなきゃ…」←使命感

聖羅「いつもくつろがせてもらっている分、綺麗にお掃除しましょうね」←尊い


スバル「まずはこのオフィスからやって、その後、休憩室、給湯室ってやっていくから」

スバル「で、それが終わり次第、上の階の倉庫にも手を入れるよ」

スバル「じゃあ始めようか」

 『はーい』


衣依「おっ掃除、おっ掃除~♪」

葉子「衣依ちゃん、張り切ってるね」

衣依「うん、だってピカピカになるのって楽しいし、いつもプロデューサーさん達ががんばって働いて、わたし達にお仕事させてもらってる分のお返しになるかなって」

葉子「さすが衣依ちゃん…」



 ↓1 大掃除!

 1~3 リルモンが仕掛けたまま発動されずに放置されていたトラップがががが…
 4~6 持ち帰られなかった私物が休憩室にたくさん転がってるよ
 7~9 いよりんのお掃除スキルは高いんやで!



衣依「あ、スバルくん!」

スバル「ん?」

衣依「デスクの下は後でやるから、ラックの上に溜まった埃とかお願いしていい? 高いところからやっていかないと何回も何回も下を掃除しなきゃいけないから」

スバル「ああ…うん、分かった」


衣依「佑香ちゃんはそこの悪戯道具を、この箱ひとつ分に収まるように捨ててね。捨てるのが嫌なら絶対に今日持ち帰るんだよ」

佑香「がう…」

衣依「ダメです」

佑香「むぅ…」


葉子「うわあ、意外と汚れ溜まってるね…。こういう隙間とか」

聖羅「そうですね。ちょっと動かしちゃいましょうか」

葉子「うん、重いから気をつけてね」

衣依「あ、わたしもやる。スバルくんもちょっと手伝って」

スバル「はいはーい…」

佑香「このスリングショットは、絶対にいる……ブーメランも絶対にいる………デスソースの空き瓶も、使える…」←捨てられない怪物


衣依「うわっ、すごく埃溜まってる…」

葉子「マスク持ってきてるけど、みんな、いる?」

衣依「あ、本当? 嬉しい、ちょうだい」

聖羅「わたしももらえますか?」

葉子「うん、持ってくるから待ってて」

佑香「このパチンコ玉も使える…この蝋燭も使える…ロープとヒモは絶対必須…」←数を絞れない怪物



 ↓1 増援だっ!

 1~3 いや、これは味方なのか…? シャー降臨
 4~6 まこれい登場
 7~9 かいとおる登場



スバル「オフィスの方は、これでだいたいオーケーかな」

衣依「まだだよっ」

スバル「えっ?」

衣依「ほらこのパーテーションのガラス、曇ってる…」

衣依「それにっ、ここの窓の枠のところにも汚れが積もってるし、まだ窓ガラスのお掃除もしてないでしょ」

衣依「照明回りも手をつけてないし、玄関マットだって手つかずのままなんだからね」

スバル「あ、ハイ…」


聖羅「じゃあわたしはパーテーションのお掃除しちゃいますね」

衣依「もう終わったポスターは剥がしちゃっていいよね、スバルくん?」

スバル「ああ…そうだね。剥がしたポスターは一応保存しておきたいから、別にまとめておいてくれる?」

聖羅「分かりました~。できるだけ綺麗に剥がしておきますね」


葉子「じゃあ窓ガラス拭くね、わたし」

衣依「うん、お願いね」

葉子「ええと…ガラス用の雑巾…っと…」


 バンッ

シャーディ「わたしが来たっ!!!」


衣依「佑香ちゃん、まだ捨てるもの選びきれないの?」←あえてシャーをスルーした

佑香「全部いる…」←シャーは無視するもの

衣依「だーめっ」


聖羅「~♪」←掃除に夢中でシャーに気づいていない

葉子「…」フキフキ ←あえてシャーを見ないようにしてる


スバル「じゃあシャーディ、そこの玄関マット、綺麗にしてきて」

シャーディ「何か冷たいよっ、みんなっ!?」



 ↓1 やれやれこれだからシャーは…

 偶数 しかし冷たくされても興奮してしまう筋金入りの闇シャー
 奇数 お掃除の邪魔なのでいよりんにお叱りを受けてしまったシャー(28歳児



シャーディ「ねえねえねえねえ、せーらちゃんっ♪」

聖羅「あら、シャーディさん、おはようございます~」

シャーディ「おっはよう~。ぐえへへへ…今日も神々しいのう、んん? 神々しいではないか、ぐえへへへへ…」

聖羅「あ、あら~…」

シャーディ「ところで昨日はどんなアロマ炊いて眠ったのぉ~?」

聖羅「昨日はですねえ、トゥルーグレイスの――」

衣依「シャーディ~?」


シャーディ「やぁんっ、ぷくって怒ったいよりんかーわいい~。お持ち帰りしてもいいかなぁ、いいよねえ、だってかわいいは罪だもんねええ~、キヒヒヘヘヘヘヘヘッ!!」

衣依「大掃除で出たゴミ全部、シャーディの車に撒き散らしてあげようか? そうしたら、アイドル事務所のゴミを一人占めできるよ?」

シャーディ「辛辣だけどそれがそそるぅぅっ!!」

衣依「もう~…邪魔するなら回れ右して帰って! それが嫌ならそこの壁の汚れを落として!」

シャーディ「よっろこんでえー! あ、だーけーどぉぉ~、ぐえっへへへへ…この一点物の汚れをまずは写真におさめて――」

衣依「 シ ャ ー デ ィ ? 」

シャーディ「いいよっ、いよりんいいよぉっ、も、もっと蔑んだ目で…ジュル……ふひへっ…オケケケケケケッ!」


 バンッ
 ポイッ
 ドサッ

シャーディ「あたっ…」

衣依「出禁!」

 バンッ

シャーディ「待ってぇぇ~! 同じ空気だけでもせめて吸わせてぇぇぇ~!!」



 ↓1 いよりんに閉め出されたシャーのところへ…

 1 大掃除やるよって聞いて、事務所に来た零くん…
 2 あれってシャーディじゃね、って通行人が気づき始め、ファンを大事にする本能が働いて颯爽とイメージを(これ以上)壊さぬよう逃げていった
 3 SSプロの狂犬とーるちんがきて足蹴にしてトドメをさしてくれたよ



シャーディ「やああーん、入ーれーてーよぉぉ~!!」

シャーディ「寒風吹き晒す年末のお外に放置なんてしないでぇぇ~!」


零「…っ」

シャーディ「んっ…?」チラッ

零「ひっ…」

シャーディ「…」ジィッ



 ↓1 シャー…

 1~3 爆弾に影響しない番外編で良かった…のかな?
 4~6 おまわりさん、シャーですっ!!
 7~9 まだシャーは零くんの存在を知らなかった。変な勘違いをし、クールに去っていった



零(こ、この人…湯郷さん…だよね…?)

零(何で事務所のドアにあんな必死にすがりついて…?)←シャーの闇部分は知らない

シャーディ(よもや…この子は、SSプロのファン?)

シャーディ(たまに事務所まで覗きにくるようなファンはいるものの、こんな姿を見せて…しかもあの純粋そうな目は、ヤバいっ…!!)


 スクッ…

零「っ…」

シャーディ「………アディオス」←一応アメリカ育ち

 ザッ…


零「…?」

零「何だったんだろう…?」


 ガチャッ…

零「おはようございます…」

衣依「ん? あ、おはよう」

聖羅「あら、おはようございます~」

葉子「おはよう」


零「大掃除、するかって聞いて…」

衣依「お手伝いに来てくれたの? ありがとうっ、人手が欲しかったんだ」



 ↓1 零くんのお掃除!!

 1~3 男手にカウントされなくってやきもき零くん…
 4~6 こまかぁぁーいところにほんっとに気がついてひとりでコツコツとやっている…
 7~9 いよりんと互いに「こいつ、デキる…!」みたいなのを感じ取ってしまうくらいにできる



衣依「今はここのオフィスだけなのね。それで、終わり次第別のところをやるの。えーと、あとやるところは――」

零「……ここの棚とか…?」

衣依「あ、うんっ、じゃあそういうところお願いね。あっちに掃除道具は置いてあるから」

零「はい…」

衣依「じゃあよろしくね」


零「…ふぅっ」

 フワァッ…

零「…」パァッ ←掃除し甲斐があってちょっと喜んだ

零「♪」フキフキ


<佑香ちゃん、もうその箱いっぱいじゃない、ちゃんと選んでよっ

<全部いる…

<だーめーなーのっ!

<むぅぅぅ…衣依のドケチ鬼女

<何言ってもムダだからねっ


<葉子ちゃん、パーテーション終わったのでわたしも窓ふきしますよ

<うん、ありがとう

<あ、高いところは危ないから僕がやるよ、残しておいて

<はーい


零(ファイルが…ちゃんと数字振ってあるのにバラバラになってる…直そう…)

 ゴソゴソ
 ゴソゴソゴソ

零(棚の下――もやっぱり埃が詰まってる…)

零「…♪」

 ゴソゴソ
 ゴソゴソゴソ



 ↓1 どんどんアイドルがやってくるぞよ

 1 タカシくん襲来! リルモンと同じく私物整理を命じられる模様…
 2 かーくん登場! 電灯交換とかクーラー掃除とかの機械類を担当します
 3 まこちゃん推参! 力仕事は何でもござれ



誠「おーっす、大掃除手伝いにきたぞー」

葉子「あ、まこちゃん」

衣依「いいところにっ…!」

誠「おっ?」

聖羅「蛍光灯の交換とか、クーラーの上のところとか、ちょっと背が足りなくってどうしようって思ってたところなんです~」

誠「そっか、じゃあ俺がやる――けど、やっぱ高いな」

スバル「じゃあ踏み台になるもの用意しようか」

誠「んー……いやっ、零っ」

零「っ……はい?」

誠「ちょっとここ来て、足広げて立って」

零「はい…?」

誠「じゃあ肩車するぞー。よいしょっと」

零「う、わっ…!?」

誠「おお、軽い軽い。んじゃ、上頼むな」

零「……は、はい…。重くない、ですか…?」

誠「全然大丈夫だぞ」

衣依「腰とか痛めないようにね? 大掃除で張り切って体壊しちゃったとかたまに聞くから」

誠「おう、気をつける」

零「高い…」

衣依「じゃあ零くんやってたところはわたしがや――ばっちり済んでる…」

零「あ、いえ…まだちょっとそこ、汚れ残ってて…」

衣依「細かいんだね…」



 ↓1 オフィスお掃除かんりょー!

 偶数 社長が来てお昼をご馳走してくれるってさ~
 奇数 さあ次は手分けをしながらやっていくぞー



スバル「よし…これで大丈夫――だよね?」

衣依「うん」

零「はい…」

スバル「じゃあ、手分けしてあとの場所をやっていこうか」


ゆず子「おはざーっす、おっ、やってるやってる。これもう、あたしの出番なくていい系?」

衣依「まだまだこれからだから安心して♪」

ゆず子「さいでっか…」

聖羅「おはようございます、ゆず子さん」


佑香「これはいる…ハブの卵………は…さすがにもう、引っかかる人……いや…………いる」ゴソゴソ

葉子(佑香ちゃん、まだ終わらないんだ…?)


スバル「じゃあ残りは休憩室と給湯室と上の倉庫と、あとはトイレと共用廊下と社長室の掃除機がけだね」

スバル「手分けしてささっと終わらせようか。これが終わったら忘年会だからね」

ゆず子「それそれ~。掃除に参加しねえと忘年会も参加禁止とかひどすぎっしょ」

葉子「でも、それがあるから出てきたんだよね…?」

ゆず子「タダ酒、タダ飯のチャンスだし」

誠「ゆず子もひもじいのか?」

ゆず子「ちがわい」



 ↓1 果たして、零くんはどこのお掃除をするのか…

 1 休憩室:三人娘と一緒
 2 給湯室:いよりんと一緒
 3 倉庫:まこちゃんと一緒
 4 社長室:すばるんと一緒
 5 トイレ:男子トイレなのでひとりです



衣依「零くん、給湯室一緒にやってくれる?」

零「あ、はい…」

衣依「よろしくね」


衣依「先に食器を洗っちゃうから、その間に戸棚とか冷蔵庫の裏とかお願いね」

零「分かりました」

衣依「じゃあスタートっ」


 ジャァァーーーー
 ゴシゴシ
 キュッキュ

 ゴソゴソ
 フキフキ
 ザッザッ


 ↓1 互いに掃除好きな一面はありますが…

 1~5 掃除の方法について、互いにちょっと違うそうで
 6~9 こだわりすぎて遅々として進まない…!?



零「…」チラッ

零(あんなやり方で…いいの……かな…?)チラチラ

衣依「…?」クルッ

衣依「どうかした?」


零「っ…」

衣依「?」

零「……その…」

衣依「なあに?」

零「スポンジ…」

衣依「スポンジ?」

零「もっとあった方がいいような気がして…」

衣依「もっと、って……2つあれば充分じゃない?」

零「お皿用とグラス用とお鍋用とシンク用で分けた方が…」

衣依「ええっ、そんなに分ける必要っていうか……スポンジって、分ける?」

零「だって分けないとギトギト油汚れのフライパンを洗ったスポンジで口にするコップを洗うことになりますし…」

衣依「ちゃんと泡立ててるし、流水でもスポンジを洗うし、気にしすぎだと思うけど…」

零「…そう……ですか……?」



 ↓1 細かい男の子、それが零くん?

 1~3 ああだこうだと言い合っちゃう2人… 譲れぬこだわりがあるのね
 4~6 議論しかけたところで香様が現れ、口より手を動かせって言われちゃった
 7~9 いつの間にか、スポンジを分ける派、分けない派に… 分ける派は香様ととーるちん、分けなくていい派にはハコちゃんとかーくんが


衣依「そうだよ、そもそもお鍋とかフライパンを洗う用のスポンジと、お皿とかコップを洗う用のスポンジ、って使い分ければ済むもん」

衣依「だから2つで充分じゃない?」

零「そうなると…お皿を洗って油のついたスポンジでコップを拭くことになって、飲み物を注いだところに油分の膜ができたり…」

衣依「ちゃんと洗ってるから大丈夫だよ」

零「…でも気持ちの問題が…」

衣依「ええ? 大丈夫だよ、それにそんなにたくさんスポンジ用意すると家計の圧迫に繋がっちゃうし…」

零「スポンジなんて100円で買えるし…それくらいケチる必要も…」

衣依「100円は大事なんだよっ、まこちゃんチにいるなら分かるでしょ?」

零「……でも」


香「――そうやって口を動かさずに、手を動かした方が効率的だと思うが?」

衣依「っ…か、香くん…」

零「っ…」

香「遅れたが来られたんでな。掃除の方法なんて人それぞれだが、結果が大事だ。綺麗になればいい、違うか」

衣依「…そうです」

零「…はい…」

香「衣依は普段から掃除もしているから、あまり気にせずに見逃してやれ、零。男なら器も広くなければダメだぞ」

零「……はい…」



 ↓1 さあ、まだまだアイドルが掃除に駆けつけてくるぞよ~

 1 タカシくん見参!
 2 とーるちん参上!
 3 かーくん参戦!



衣依「よし、シンク周りのお掃除おわりっ」

零「こっちも終わりました」

 ピッカァァァンッ
 キラキラキラキラァ…

衣依「ピカピカだね」

零「…」ジィッ ←いよりんの洗った食器を見てる

衣依「……そ、そんなに気になる…?」

零「……ちょっと…」


 ヒョコッ

快斗「おはよう」

衣依「あ、快斗くん、おはよう」

零「っ…お、おはようございます」

快斗「2人ともおはよう。やっと仕事終わったんだけど…俺はどこ掃除すればいいんだろ?」

衣依「えーと……上の倉庫って、お願いできる? まこちゃんと香くんがやってくれてるとは思うけど…」

快斗「あそこって物も多いし、大変だからな…。分かった、じゃあ俺もそっちに合流するよ」

衣依「うん、お願いね」



 ↓1 零くんは?

 1 文句も言わず自発的にトイレ掃除にいくらへん、いい子
 2 ビルの共用廊下のお掃除
 3 男達の倉庫に合流



衣依「あとは…お手洗いと、ビルの共用廊下とかのお掃除――」

零「じゃあ…トイレ掃除、してきます…」

衣依「あ、うん、ありがとう」



 ピチッ ←ゴム手袋はめた

零「…」ニタッ

零「…」

 ゴソゴソ
 フキフキ フキフキフキ

零「…」チラッ ←お掃除シートの汚れを確認

零「…」ニタッ ←綺麗になってて嬉しい

零「…」フキフキフキ ←掃除好き


 ・
 ・
 ・


零「ふぅ…」

 ピッカァァァーーーーーン
 キラキラキラァ…

零「…………ここで用を足すの、おしい…」


スバル「トイレ掃除してくれてるんだ、ありがとう。どう、綺麗になっ…………たね」

零「…は、はい」

スバル「トイレットペーパーまで三角に折ってるし…便座周りだけじゃなくて、手洗い台も鏡も…」

スバル「いい仕事するね」

零「…そ、それほどでも…///」←嬉しい



 ↓ そんなこんなで大掃除が終わりましたぁー

 1 社長からおやつとジュースの差し入れ
 2 おや、かーくんが何かしておる…?
 3 何やら懐かしいものが発掘されて盛り上がっているらしい


誠「ふぅぅ~…綺麗になったな」

タカシ「だねっ!」

聖羅「ピカピカになると気持ちがいいですね~」

ゆず子「あとは忘年会だけかぁ~…」

葉子「今日ってどこでやるの? 事務所?」

スバル「事務所でやってまた散らかしても嫌だからね、ちゃんとお店を予約してあるよ」

透「何の店だ?」

スバル「まあ…普通のチェーン店の居酒屋だね。割とファミリー向けの、座敷の広い個室取っておいたから」


香「ん…? 快斗、何をしているんだ?」

衣依「…何それ?」

快斗「倉庫を掃除して出てきた廃品家電を組み合わせて、ちょっと工作を…」カチャカチャ

葉子「何を作ってるの?」

快斗「ハンドドライヤーになるかなって思うんですけど…」カチャカチャ

誠「そんなの作れるなんてすごいな」

スバル「取りつけてくれるの?」

快斗「ええ、いいですよ。電源取るところは……ありましたよね?」

零「あった、と思います…」

衣依「好きなんだね、そういう工作…」

快斗「割と…」


スバル「忘年会は19時に現地集合ね」

スバル「それまでは一時解散、大掃除ご苦労さま」

 『はーい』


 ↓1 SSプロ忘年会!!

 1 一発芸大会?
 2 居酒屋にあったカラオケマシンで、採点勝負?
 3 王様ゲーム…とな?


タカシ「王様ゲームしよぉー!!」

ゆず子「はああっ?」

誠「好きだなあ、そういうの…」

快斗「王様ゲームって…王様が何番と何番に命令する…みたいな…? あの?」

葉子「やるの…?」

タカシ「余興はいるでしょっ!? それにそれにぃっ、今日は無礼講なんだしっ!」

聖羅「楽しそうですね~」

タカシ「じゃーあー…えーと、用意したクジが11本しかないから、11人参加ね」

タカシ「こっち側11人は全員強制参加でーす!」


スバル「良かった、免れた…」

壁P「我々で固まってたおかげですかね」

巌「ほうじゃの…」

藤P「ま、こっちはまったりやりましょうや」

社長「そうだなあ、はっはっは」



タカシ「はい、クジ引いて、クジ引いて~」

透「バカらし…」

香「やれやれ、仕方のない…」

衣依(王様になったら…命令を…)ゴクリ

零「…」


タカシ「じゃあ、いくよー!」

 『王様だーれだっ?』



 ↓1 最初に王様になったのは…!?

 アイドルたちの中からひとり指名してやで
 &
 何かさせたい王様命令があれば併記していいやで(その王様命令を出すキャラのこともある程度考えてね
 ※王様命令は特に思い浮かばなければなくてもええんやで



零「あっ…」

タカシ「零くん、王様~?」

零「は、はい…」


快斗「どんな命令が出るか分からない…」

衣依「で、でもまだ最初なんだし…きっと軽いのが…」

ゆず子「と、思うだろぉ~? かーらーの、ってやつがあるって」ニタニタ

佑香「むむ…」


タカシ「じゃあじゃあ、零くん、王様命令をどうぞ!」

零「え、えっと…」

タカシ「例えば~、1番と3番が抱き合う~とか、5番と10番があーんでお互いに食べさせ合う~とか」

零「えっ…」

葉子「タカシさんの言葉は、真に受けない方がいいよ…?」

タカシ「盛り上がりって、大事だからねっ!」

ゆず子「それとももっと過激にいくのかぁ~?」

香「煽ってやるな…」


零「じゃ、じゃあ…」

零「えっと……5番の人の肩を4番の人が揉む、とか…」

タカシ「5番の人はだーあれっ!? あと4番もー!」


 ↓1 肩を揉まれる人

 ↓2 肩を揉む人

 1:ハコ 2:リルモン 3:せーら 4:かーくん 5:タカシくん
 6:香様 7:いよりん 8:まこちゃん 9:ゆず 0:とーるちん

 ※被った場合は下の判定に+1します。その際、0だった場合は1になります



衣依「あ…5番」

タカシ「6番の人はー?」

誠「俺だな」

衣依「じゃあまこちゃん、肩揉むね?」

誠「おうっ、よろしく」

 モミモミ…

衣依「……硬い」

誠「凝ってんのかもな」

衣依「痛くない?」

誠「んー、全然。むしろ力足りてないな」

衣依「ええっ…これでもけっこう、力込めてるつもりなんだけど…」グイグイ

誠「だけど、衣依にこうして肩もみしてもらうって嬉しいな…」


零「ふぅ…」

零(変なことにならなくて良かった…)


タカシ「何か平和だなぁ~…」

葉子「平和な方がいいと思うけど…」

快斗「まったくもって…」

ゆず子「面白みにかけるよな…」

香「とか言ってると、次はお前がひっかかるかも知れないぞ?」

ゆず子「まっさかぁ」

タカシ「じゃあじゃあ、次いこっかー!」

 『王様だーだれだ!?』



 ↓1 王様だーあれ?

 王様
 +
 王様命令があれば



佑香「ふっ……時代がきた」

タカシ「おおっ、佑香がキタっ!!」

快斗「げえっ…!?」

香「さっきまでの平和は崩れたな…」

ゆず子「当たるな、当たるな、当たるな…!」

零「…?」←まだリルモン被害に遭ってない


佑香「1と2が、ポッキーゲーム」

タカシ「ひゅぅぅぅ~っ! ひゅーひゅー!!」

聖羅「あら~」

葉子「ぽ、ぽぽぽっ、ポッキー、ゲーム…」

衣依「だけど佑香ちゃんにしては平和な気が…」

佑香「…」ニタァッ

被害者達(((いやっ、あの笑顔はこれだけで終わらない…!!)))



 ↓1~2 被害者は…

 1:ハコ 2:零 3:せーら 4:かーくん 5:タカシくん
 6:香様 7:いよりん 8:まこちゃん 9:ゆず 0:とーるちん



聖羅「あ、わたし、1番です~」

衣依「わたし、2番…」

タカシ「ひゅーひゅー、ポッキーっ、それ、ポォーッキィー!」

佑香「ポッキーはここにある…」つポッキー抹茶味

衣依「ま、まあ聖羅ちゃんなら…」

聖羅「ちょっと照れちゃいますけど、楽しそうですね~」


タカシ「はい、じゃあくわえてくわえて~」

衣依「あむっ…」

聖羅「ほふ…へふへ…」
意訳(こう…ですね…)


快斗(何かこう…)

誠(ポッキーの両端を同士をくわえた女の子…)

 ゴクリ…

零「…?」チラッ ←喉を鳴らした年上男子達を見た


タカシ「じゃあ――」

佑香「ストップ。ここに…お刺身に乗ってた新鮮わさびを…」

 ぬりぬり…

衣依「!!?」

聖羅「…」


快斗「こっ…これは…!」

葉子「あんなところにわさびを塗られちゃったら…タイミングよく、相手の方で途中で折らないと自分がわさびを食べちゃうことに…!」

香「なんてえげつない…」

タカシ「いいねいいねぇー! 盛り上がっちゃうねっ!」

佑香「むっふー」←得意気

零「……かわいそう…」

透「…」



 ↓1 ポッキーゲェーム!!

 1~3 いよりんが餌食に… これが聖女の幸運か…
 4~6 せーらさんって一体…?
 7~9 聖女パワーってすごいね



衣依「…っ…」ポリポリ

聖羅「…」ポリポリポリ


快斗「…」ゴクリ

タカシ「おおおー…」

誠「これはなかなか…」

香「…」

ゆず子「こう…一歩引いてると、何だこれって画づらだよな」

葉子「だね…」


衣依「~っ…」

 ポキンッ

佑香「おおっ」

聖羅「モグッ…」

透「…」


快斗「聖羅さんがわさび乗りの部分を…!!」

誠「とりあえず水だけ用意しておくか」

衣依「ゴクンッ…せ、聖羅ちゃん、大丈夫っ?」

 モグモグ…
 ゴクン…


聖羅「……抹茶チョコレートに、わさびって…意外とありかも知れませんね」ニッコリ

 『!!?』


衣依「ど…どうしてそうなるの…?」

快斗「これが…聖羅さんの実力…?」

ゆず子「降りかかっちゃった災難を災難にしちゃう能力者…?」

香「運がいいとは知っていたが…まさかこれほどとは…」

佑香「ゆ…佑香の考えた命令が……不発…」ガタガタ ←某戦闘民族の王子ばりに絶望してガクブル

タカシ「すごいね、せーらっ!!」

聖羅「あら~…皆さんも、試してみたらどうです? 意外とおいしいかも知れませんよ」ニッコリ


<聖羅様尊い

零「!?」バッ ←振り向いた

零「…」キョロキョロ

零「誰もいない…?」


タカシ「むぅぅ…次いこー!」

タカシ「せーのっ!」

 『王様だーれだ』


 ↓1  王様ゲームはこれで最後や

 王様になった人
 +
 王様命令やで



タカシ「やったぁぁーっ! 僕、王様になったぁー!!」

快斗「ああ…」

衣依「とうとうこの時が…」

香「何をさせる気だ…」

ゆず子「頼むから当たるなよぉぉ…」

零「っ…」←周りの絶望ぶりに戦慄


タカシ「じゃあじゃあじゃーあ~…」

タカシ「そーうだなあ~…1番の人がー、5番の人に向かって~…10番の考える理想のシチュエーションで愛の告白をするっ!!」

 『!!?』


社長「はっはっは、楽しそうだねえ、アイドルの諸君は」

藤P「まったくもって、平和ですなあ」

壁P「ですね。ささ、社長、どうぞ」

巌「……まあ、忘年会じゃけえ…ええか…」


 ↓1 愛の告白する人
 ↓2 愛の告白をされる人
 ↓3 愛の告白のシチュエーションを発表しなくちゃいけないひと

 1:ハコ 2:零 3:せーら 4:かーくん 5:リルモン
 6:香様 7:いよりん 8:まこちゃん 9:ゆず 0:とーるちん

 ※被ったら+1した数値にします



透「げっ…」

誠「おおっ、俺、5番だ」

葉子「10番……」

タカシ「役者は揃ったぁっ!! じゃあじゃあ~、とーるちんが~、まこちゃんに愛の告白だよぉ~?」ニタニタ

タカシ「仕方ないからまこちゃんに愛の告白を許してあーげるっ♪」

透「ざっけんな、誰がこんなんやるか」

快斗「逃げんなよ」

透「あ?」

快斗「あっ、それともこんなこともできないヘタレかwww ぷっぷぷぷーwwww」

透「っ…」カチンッ

透「上等だ、やってやろうじゃねえかよ」


タカシ「うんうん、やる気になったところで、ハーコちゃんっ♪」

葉子「うっ…」

タカシ「じゃあ理想のシチュエーションを~、とーるちんにお伝えしてね」

葉子「どうしても…やらなきゃダメ?」

タカシ「ええー? パスするって言うんなら~………ここに、濃厚どろどろ熊本ラーメンっていうのがあるんだけど、これを食べてもらったり――」

葉子「透くん…耳貸して…?」

透「…さっさとしろ」

タカシ「むふふっ…」



 ↓1 ハコちゃんの理想の愛の告白とは…

 1 花火大会の最中に、目と目を合わせて…
 2 夜の公園に呼び出しを受けて…
 3 その他、どんなやろか?

 ※とーるちん能力
  表:4 演:5


 ヒソヒソヒソ…

透「…で……ああ…」ヒソヒソ

葉子「…っていう感じで…それから…」ヒソヒソ


タカシ「どんなかな、どんなかな? まこちゃん、どうどう? 今、どんな気分?」

誠「何かドキドキしちゃうよな」

ゆず子「しっかし奇妙な組み合わせになったよなあ…」

聖羅「楽しみですね~」

快斗「被害者にならなくて良かった…」


葉子「終わりました…」

誠「おうっ、で、でっ? どうすればいいんだ?」

タカシ「まこちゃん乗り気だー♪」

香「意外とノリのいいやつだからな…」


透「花火大会だと…。ガヤと花火てきとうにやってろ」

葉子「///」


タカシ「オッケー、じゃあ、テイク1、スタート!」

タカシ「ひゅぅぅぅ~……ドドォォーン…」

ゆず子「みてみて~、今の花火ハート形だった~」←声帯模写:モブ声

零(…な、何か僕もした方が…? でもどういうこと…?)

タカシ「ドォォーン…パラパラパラパラァ~…」


透「ンッ…ゴホンッ……」

誠「…」チラチラッ

透「………ところでこれ、俺が男側だよな?」

葉子「うん…」

透「…」

誠「…ちらちらっ」

零(口で言った…!!)


タカシ「ドォォォーン…」

衣依「わくわく…」

佑香「ざわわ…ざわわ…♪」

香「少し違うぞ、佑香…」


透「……花火が綺麗だな」

誠「そ、そうネっ」←演技:3

タカシ「ひゅぅぅぅ~…………ドォォォーン」

ゆず子「わぁぁ~…おっきぃーい」パチパチ ←モブ役

タカシ「ドォォォーン…パラパラパラぁ…」

透「――お前のことが好きだ」キリッ


 ↓1 やるとなればやりきるとーるちんの、ハコちゃんが考えた愛の告白はっ!?

 偶数 まこちゃんってばノリがいいなあ…
 奇数 ボケ倒された



透「――お前のことが好きだ」キリッ

タカシ「ドォォォーン!!」

快斗「ドォォーン!!」

ゆず子「きゃー、おっきーい」

聖羅「あら~」

タカシ「ドドドドドォーンッ!」

佑香「ドッカーン!」

快斗「ひゅぅぅぅぅ~……ドッォオオオオオオ――――――――――ンっ!!」


誠「………え、何?」

透「っ…!」

葉子(このパターンは…!?)

透「だから――」

タカシ「ドオオオオオオ―――――――――ンっ!」バタバタッ ←座敷の畳叩いて音出してる

快斗「ドォオオオオオオ―――――――――ンっ!!」バタバタバタッ ←タカシにならって邪魔に本気になってる

ゆず子「キャーキャー!」


透「うるっせえんだよ、ガヤぁっ!!」

タカシ「ぶーぶー、だって花火だよー? もっとうるさいもーん」

快斗「そんな声じゃ花火の音にかき消されるに決まってるだろー?」

誠「え、何?」←澄まし顔で聞こえてないふり

葉子(やっぱりこういう…)


透「うるっせえのはうるっせえんだよっ!」

快斗「ドォオオオオオオオオオオオオオ――――――――――――――――――ンっ!!!!」

タカシ「ドッカァアアアアアア――――――――――――――ン!!」

佑香「ちゅどーん」

衣依「それ違う音だよねっ!?」

香「緊急ニュースをお伝えします、花火大会会場で家事が発生し、花火が全て暴発するという事故がありました」

透「この、ボケどもがああああああああああ――――――――――――――――――――っ!!」

誠「ボケなんてひどいっ! ぱしっ!」


聖羅「あらあら…賑やかですね~」

零「ふふっ…」←素直に楽しい

葉子「はあ…」

透「っ……上等だっ!!」

透「おいこら、てめえっ!!」

誠「おうっ…?」

透「好きだあああああああああああああああ―――――――――――――――――――――――っ!!」

タカシ「ひゅーひゅー! チューウッ、チューウッ!」

佑香「キィーッス、キィーッス!!」


 ↓ ヤケ?

 偶数 大盛り上がりの忘年会でしたね…
 奇数 尚、プロレス大会に発展してしまった模様…



透「そこまでするかっ! ふざけんじゃ、ねえっ!」ガシッ

快斗「なっ…何するんだよっ!?」

タカシ「おおっ、とーるちんがかーくんを襲ったぁーっ!!」

快斗「ちょっ、くっつくな気持ち悪――」

透「ポルボ・デ・エストレージャ!!」

快斗「痛ってええっ!? ちょっ…ギブギブギブぅっ!」

タカシ「何それ技名かっこいいっ!!」

葉子「すごい画づらに…」

ゆず子「ぎゃはははっ、いいぞいいぞぉっ、もっとやれーい!」


零「うわあ…」

衣依「もう…これだから男の子って…。零くんはあんな風になっちゃダメだよ?」

零「…はい…」

誠「いやっ、意外と楽しいから覚えておくといいかも知れないぞ?」

衣依「まこちゃん?」ジトッ

誠「タカシタカシ、サソリ固め教えてやるよ」

タカシ「本当っ?」

誠「まずこうしてな…これで…」

タカシ「僕にやらないでぇ――痛いぃぃっ!!」

誠「ほら、零もやってみるか?」

零「えっ?」

香「じゃあ僕がテキサスクローバーホールドというのも教えてやろう。零、こっちへこい」

零「はい――」

 ガシッ

零「えっ?」

香「こういうのは受けて覚えるのがいい」

零「ひぅぅっ…!?」


衣依「もう…」

聖羅「あらあら…」

葉子「めちゃくちゃ…」

ゆず子「もっとやれーぃっ!」



 ↓1 零くんの寝床チェンジ?

 1 まこちゃんチ:続投
 2 とーるちんチ:とーるちんって酔うとアレな人だからね…流れで居候になっちゃったよね
 3 かーくんチ:1番まともそうなところにちゃっかり転がり込んでみた?



快斗「はぁぁ……疲れた…」

零「…」

快斗「……あー、まあ…好きにくつろいでいいから」

零「は、はい」

快斗「隣はうるさいけど」

零「隣…?」

快斗「あ、でも寝床がなあ…。ソファー…で大丈夫?」

零「はい…」

快斗「んじゃ、銭湯がしまっちゃう前にお風呂入って寝よっか…。はい、タオル」

零「ありがとうございます…」

快斗「じゃあ出発」


 ↓1 忘年会は一次会で切り上げてきたかーくんと零くんだよ

 1 私生活のかーくんって王子様感少ないよね…
 2 銭湯イベということは…とーるちんも出てくる?
 3 かーくんチは…そこまで汚いわけでもないけど…散らかってはいます



快斗「ふぅーっ…さっぱりした」pi ←テレビ点けた

快斗「えーと、毛布、毛布…予備があったはず………あ、これだこれ」

快斗「はい、これ寒かったら使って。一応、暖房はつけっぱなしにしておくけど」

零「ありがとうございます…」


快斗「もう寝る? 部屋、暗くしてもいいけど…」

零「……快斗さんは?」

快斗「俺はちょっとパソコンやって…まだ寝ないけど」

零「じゃあ…このままでも」

快斗「そう…? まあ好きにしていいから。えーと…」

 カチカチッ

快斗「…」←PCやってる


零「…」ポスッ ←ソファー座った

零「…ん?」ゴソ ←ソファーの隙間に手を入れた

指先『ゴミがついたやで~』

零「…」キョロキョロ

零(………散らかってる…)



 ↓1 果たして、かーくんチの居心地は…

 1~3 我慢するらしい零くん
 4~6 流し台の表れてない食器が気になってしょうがなかった零くん
 7~9 環境改善に乗り出した模様。ちょっと遅い時間ですが…


零「…」スタスタ

零「…」ジィッ

流し台『ごっちゃーり』

零「…」チラッ

快斗「…」カチカチ ←ブルーライトカット眼鏡かけてネットサーフィン中


零「……あの」

快斗「ん…?」カチカチ

零「これ…洗っても、いいですか…?」

快斗「え? いや…そんなことしなくてもいいけど…」

零「気になって…」

快斗「……洗いたいなら…洗ってくれても助かるだけだけど…面倒じゃない?」

零「むしろ…洗いたい…です」

快斗「じゃ、じゃあ…お好きにしていいよ」

零「はい…」


 ジャアアアー
 ゴシゴシ
 キュッキュ

快斗(変な子だな…掃除好き…?)

快斗「…………」カタカタカタ

検索ワード『掃除不精 後輩 印象』

快斗「…うーん…」カタカタカタ

検索ワード『汚部屋 どこから?』

快斗「…」


零「♪」ゴシゴシ ←綺麗になってくのが好き


快斗「…」

快斗(俺も大掃除しようかな…?)


快斗「明日って、何か予定ある?」

零「えっ……? 特には…」

快斗「……あー、ちょっと、大掃除でもしようかなーとか思うんだけど…………お手伝いとか――」

零「やりますっ」

快斗「……ありがと」

快斗(……中学生には見せられないものだけ、零が寝ついたら整理しとこう…)



                                                           SSプロの年末大騒動 END


 ~まこちゃんチの生活~

零「っ――」ブルルッ

 ヒュゥ… ヒュゥゥゥ…

零(……すきま風…寒い…)モゾ

零「…」チラッ


誠「~♪」

零(もう、起きてた…)

誠「んっ…? おう、零、おはよう。今、朝ご飯作ってるからな」

零「…ありがとうございます…」

誠「今朝も豪華だぞ~。ウインナー2本とご飯と大根のみそ汁だからな」

零(一汁一菜に…ご飯…)



 ~かーくんチの生活~

零「ふわ、ああ…」モゾッ

零(ソファーの間に詰まった埃が気になってあんまり眠れなかった…)チラッ

快斗「Zzz」

零「…」キョロキョロ

零「……失礼、します」ガチャッ ←冷蔵庫開けた

冷蔵庫『インスタント食品のオンパレードやで~』

零「………………卵くらいしか、ない…?」チラッ

狭いキッチン『ヤカンとラーメン用雪平鍋しかないで』

零「…」パカッ

コンロ下収納『カップ麺とレトルト食品だらけやで~』

零「…」


<pipipipipipipipipi…

快斗「ふわ、ああ~………よく寝た…」パチッ ←目覚まし止めた

快斗「…………眠い…今日は休みだし…二度寝……あっ!」

零「っ…」

快斗「そうだ、零もいたんだ…。お腹すいたら、あるもの好きに食べていいから」

零「好き…に…?」

快斗「じゃ、おやすみ~…Zzz」

零「…」


 ズゾゾッ…
 モグモグ…

零(カップラーメン……初めて食べたけど…おいしい…)

零「…」ズゾゾッ

零「……でもちょっと、物足りない…」


快斗「んぅ……こんにゃくは……」

零「っ…」バッ

快斗「………飛行機が……寂しい…ムニャ……」

零「…………寝言……? どんな内容の………?」


 ~ラバステ!~

佑香「ラバーネーム、暗闇に咲く花…。みなさんこんばんは。今日も楽しく聴いています」

佑香「理想の告白のシチュエーションって人それぞれだと思いますけど、そもそもお二人は告白を自分からしたいですか? それとも相手からされたいですか?」


佑香「……だって」

透「自分から」

佑香「何で?」

透「手に入れてこそなんだから自分から動かねえとダメだろ」

佑香「おお…」

透「お前は」

佑香「………そもそもしないしされてもやだ」

透「あっそ」

佑香「む…興味がうすい」

透「だって興味ねえよ」

佑香「むむ…」

透「悔しけりゃ、ちったあ魅力ってもんを振りまけるようになるんだな」

佑香「…………マスター、カミュを」キリッ ←渋い声

透「そういうことじゃねえだろ」



 ~ラバステ!~

衣依「ラバーネーム、シオカライト鉱石さんです。聖羅様と衣依ちゃん、こんばんは」

衣依「合体一枚絵の新シリーズ、【恋の大捜査】が始まりました。怪盗と刑事の一枚絵との事で、男性陣は名前の所為もあってか、ぶっちぎりの快斗くんですね」

衣依「女性陣は聖羅さんと衣依ちゃんが強いみたいですが全体的に票が割れている印象です」

衣依「衣依ちゃんは1位が狙えそうでも毎回取り逃がしていますね…今回も応援してます。もちろん聖羅様の事も応援させていただきます。尊い」


衣依「と、いうことです、尊いっ!」

聖羅「何だか困ってしまいますね~…。わたしは普通の女の子をやってるつもりなんですけれど」

衣依「それはどうなんだろう…?」

聖羅「あら…」


衣依「怪盗と刑事だって。今回はどうなるかな?」

聖羅「わたし、刑事さんやってみたかったんです。いけないことをした人は逮捕しちゃうぞ~、って」

衣依「多分、犯人の方から逮捕されたくて出頭しちゃうかもね」

聖羅「それだとちょっとやり甲斐がなくなっちゃいますねぇ~…」

衣依「でもある意味、刑事さんとしてはすごく強いかも…?」

聖羅「衣依ちゃんも意外と刑事さんが似合うかも知れませんね」

衣依「そうかな?」

聖羅「ええ、だって衣依ちゃんって正義感も強い方ですし、いつも佑香ちゃんと追いかけっこを繰り返してるじゃないですか」

衣依「そういうところ、なんだ…」

聖羅「あら?」

衣依「でも確かに最近、佑香ちゃんの考えを先読みできてるような…。才能かな?」

聖羅「馴れじゃないですかね?」ニッコリ

衣依「あう…」


 ~零くんの印象観察~

タカシ「これから、実験をします」

葉子「え、何なの、急に?」

タカシ「被験者は甲賀峰零くん、13歳。中学1年生。得意な科目は技術以外何でも。特技がお掃除。居合道をたしなんでる、かわいいお顔のまだ汚れていない少年です」

タカシ「助手のハコちゃん、ちゃんと考察をまとめてね」

葉子「えっ?」

タカシ「おっと、被験者がやって来ました…! 休憩室のテーブルには、零くんを除く10人分のアイドルの写真がさも何か訳あり風に並べられています」

タカシ「手持ち無沙汰にそれを眺めるお顔の変化は一体…!!」

葉子「そういう企画…?」


零「…?」

タカシ「反応したね…」

葉子「あんなに綺麗に並べられてると何か気になるよね…。しかも丁度ソファーに座った真正面にくるわけだし…」

タカシ「おおっと…気にしてちらちら見ているぞ…」

葉子「うーん……じろじろ見てても不躾じゃないかなあって感じかな?」

タカシ「おっ、顔の動きが止まった。目線の動きを、ズームイン!」

葉子「何でそんなこと…」

タカシ「ちなみにこの遠隔カメラ操作はかーくんに協力してもらいました」

葉子「…」


タカシ「端っこから見てくみたいだね…。並びはキャリア順だから、僕からだね」

葉子「渋い顔…。何かしたんじゃない?」

タカシ「ショック…。食べないだろうと思ってショーガたっぷりモンブランを食べさせようとしただけなのに…。次は香くんだけども…ややっ、この顔は…」

葉子「複雑な顔してる…。香さん、目つきとか厳しいから…?」

タカシ「お次はまこちゃんだけども…」

葉子「何かちょっと…哀れんだ顔してる…? まこちゃんのところにいたから、暮らしぶりを知って……かなあ?」

タカシ「でもっていよりんは…何か予想に反して険しい?」

葉子「大掃除で、何か…掃除のやり方を巡って……ちょっとだけ対立したとか何とか…。根に持つタイプなのかな…?」

タカシ「それからゆずは…あっ、これは僕も分かる。あの人だいじょーぶかなって顔だよね」

葉子「ゆず子は……うん…」

タカシ「さあさあ、ハコちゃんだけど……あんまり、お顔が普段と変化なさげ?」

葉子「そこまでお喋りとかをしたわけでもないし…大した印象がないんじゃないかな…?」

タカシ「続いて佑香はー…あ、顔ひきつった」

葉子「まだ被害に遭ったって話は聞いてないけど、暴れっぷりは見ただろうしね…」

タカシ「せーらは――やっとちょっと気の抜けたお顔になった」

葉子「何か…聖羅って本当に何なんだろう…?」

タカシ「続きましてはかーくんだね。今、転がり込んでるんだよね」

葉子「ちょっとだけ…ビミョーな顔してるよね…。テレビとは違うから…かな? ギャップ的な…?」

タカシ「最後にとーるちんだけど…」

葉子「少し怖がってる感じ…? 香さん以上に目つきは良くないし、態度もあんまりだから…苦手なのかも…」


タカシ「うーん……これは、アレだね」

葉子「?」

タカシ「他のみんなを出し抜けば、僕の好感度がググッと上がるよねっ!! 一般人的な価値観からの解説ありがと、ハコちゃんっ!」

今日はないっす
遅れたけどもめんごやで


 ~ラバステ!~

衣依「ラバーネーム、匿名希望さん。相手に一つだけ自分の命令に従わせることができるとしたらお互いに何を命令しますか?」

快斗「何を命令するか? 命令……ってあんまり穏やかじゃないなあ」

衣依「うーん…王様ゲーム的な命令って考えていいんじゃない?」

快斗「とは言っても、肩もみさせるとか、わさび乗せたポッキーかじれとか……そんなのさせてもしょうがないし」

衣依「ま、まあまあ…。折角のお便りなんだから考えてみようよ」


快斗「命令、命令…。お互いに、ってことだし衣依に俺が何か命令するってこと、だよな?」

衣依「そうだね。快斗くんにしてもらいたいこと…うーん…………えへへ………」

快斗「どうかした?」

衣依「ハッ…う、ううんっ、何でも」

快斗「そう? 俺は、じゃあ……ご飯作るのが面倒な時に作ってもらうとか」

衣依「!!」

快斗「って、めんどくさいよな…。それにわざわざご飯を作ってもらうとか悪いし。まあ命令だとは言え――」

衣依「そっ、それくらいは全然、聞ける範囲だよ?」

快斗「ほんとに? 俺の家まで来て?」

衣依「う、うん」

快斗「衣依…」

衣依「なあに?」

快斗「あんまり、こう…ちょろい~とか思われると心配になるから、あんまりそういうのは言わない方がいいぞ?」

衣依「っ…! う、うん、でも……快斗くんだから、いいよって感じだったんだけど…」

快斗「それならいいんだけど…。衣依は何か俺に命令したいことってある?」

衣依「えっ……ああ、うーん…」

快斗「うん」

衣依「買物につきあってもらう…とか?」

快斗「そんなこと?」

衣依「いっぱいの買物…? 荷物とか、持ってもらったり…歩き疲れたらお茶につきあったりとか…」

快斗「別に命令じゃなくてもそのくらいは…」

衣依「!! ほ、本当?」

快斗「まあ…でも命令って方が気楽なのかも知れない、か。何かやっぱり、こういうのって俺や衣依みたいな保守的な考え同士だとそこまで盛り上がらないよな」

衣依「……そう、だ、ネ」

快斗「どうかした?」

衣依「ううん…何か、たまにタカシくんみたいな強引さが欲しくなったりするなあって」

快斗「?」


 ~ゆず香るラジオ~

ゆず子「スパイスネームはぁ~……匿名希望! 相手に一つだけ自分の命令に従わせることができるとしたらお互いに何を命令しますか!?」

ゆず子「だとさ」


香「だらしのない生活をやめろ」

ゆず子「言葉と態度に思いやりとやさしさを持つよーに!!」

香「…」

ゆず子「…」


香「話し合おう」

ゆず子「いやいや、あたしが負けるからこれで終わりにしとこうって」

香「僕はあくまでも、思いやりとやさしさという観点でいつもいつもいつもいつもいつも、言い聞かせているつもりだ」

ゆず子「はいはいはいはいはーい~……分かってますぅ~…」

香「いいや、分かっていない。そもそも、ゆず子、お前の生活は何だ?」

ゆず子「何だって何?」

香「休日、どうしているかを言ってみろ」

ゆず子「…………前日に眠くなるまでネトゲ三昧っしょ?」

ゆず子「で、だいたい、10時とか11時くらいに休日の朝は起きて、ピザの出前取ってメシにして~、その間にゲームしまくって、ピザ食いながらゲームして、昼寝して、またゲームして…」

香「だらだらとするなっ!」

ゆず子「休みの日くらい、いいじゃんよぉ~!」

香「良くない! お前、最近は露出の多いグラビアの仕事が少ないそうだな?」

ゆず子「はっ…?」

香「仮に、季節は違うが今水着の仕事がきて、お前はやれるのか?」

ゆず子「や、やれるに決まって――」

香「本当か? だらしのない体つきだったら、一気にお前の仕事の生命線であるモデル業がなくなるぞ? 本当に大丈夫なのか?」

ゆず子「っ…ま、まあ、1週間くらい? ちょぉーっとダイエットメニューには――」

香「そのダイエットメニューというのは?」

ゆず子「………こんにゃくと、春雨と、飲み物はショウガ湯が基本の…」

香「いいか、こんにゃくにはグルコマンナンというものが含まれていて、一般にダイエットには良いと言われてはいる。言われてはいるのだが、これは1日に過剰摂取をすることで人体に悪影響も及ぼしてしまい、具体的には下痢などの症状が出る。こうなってしまうと体に有益な他のビタミンの吸収まで阻害されてしまうんだ。そもそもグルコマンナンはお腹に入ることで――」

ゆず子「だああああああああっ、いい、いいっ、もういーいー! へいへいへい、分かりましたぁ、分かりましたよぉ~……」

香「何が分かったというんだ?」

ゆず子「普段からちゃんとしていれば? 慌ててダイエットすることもなくて健康にも良くて? だからあたしの生活態度は気に食わないって話っしょ?」

香「どうしてそれを分かっていながらちゃんとできない?」

ゆず子「人間、欲望を捨てるわけにはいかないじゃん?」

香「欲望に忠実なのではなく、お前が怠惰に過ぎるというものなんだ」

ゆず子「命令変更~、香様は、あー……あたしの耳に痛くない言葉を使ってくださーい…」

香「いいだろう、今だけだぞ?」

ゆず子「マジでっ!?」

香「ゆず子、キミは努力をして常日頃からアイドルらしい健全な生活を心がけた方がいい。具体的には早朝に起床しての運動、栄養バランスの良い食事――」

ゆず子「ああだめっ、逆にキモくて聞いてらんないっ! それやめて!」

香「だったら規則正しい生活と正しい食生活をした上で運動する時間を定期的に取って夜中までゲームをしているな!」

ゆず子「ああああっ、結局じゃんか! 結局じゃんかぁー!」

香「ふんっ、心配されている内が華だと思え」


 ~ラジオシップ~

蓮「よーそろネーム、匿名希望。相手に一つだけ自分の命令に従わせることができるとしたらお互いに何を命令しますか」

愛「命令? そうね…改めて考えるとすぐ思いつかないっていうか、絶対に言うことを聞かせられるようなもんなの?」

蓮「さあな…」

愛「んじゃあ、とりあえず死ぬまであたしの命令に従い続けろ、って感じかしらね」

蓮「そんな禁じ手を…」

愛「禁じ手? 知ったこっちゃないわよ」

蓮「というか普段から、俺を馬車馬のようにこき使ってるだろう…」

愛「そうだったかしら?」

蓮「そうだ。思い出せる範囲では昨日、酒と煙草のパシリにされたし、クリーニング屋へのおつかいにも行ったし、おでんが食いたいとか言い出して寒い中、外へ飲みに連れ出されたし、他にも――」

愛「あんたって意外と根に持つのね…」

蓮「嫌なことほど覚えるものだろ」

愛「言えるわね」

蓮「言えるんなら……まあいい…」

愛「そういうとこよねえ…色々と」


蓮「命令の話だが…愛には必要ないだろ。普段からそうなんだから」

愛「つまんないわね…」

蓮「むしろ、俺にいる」

愛「あっそ、じゃああたしにどんな命令をしたいってのよ?」

蓮「俺にさせようとすることを全て自分でやれ」

愛「やだ。終わり」

蓮「っ…」


愛「だってめんどいわよ」

蓮「だから俺も嫌だ」

愛「でも何だかんだ言いつつ素直にやってんだからいいじゃない、あんまケチケチしてるとダサいわよ」

蓮「そっくりそのまま返す」

愛「あたしは器がどうこうとは違うから」

蓮「どこがだ、純とムキになって喧嘩しているくせに」

愛「ああん?」

蓮「…」

愛「分かりゃいいのよ」

蓮「…はぁ」


 ~ラバステ!~

聖羅「ラバーネーム、ライトニングさんです。聖羅様と香様こんばんは。聖羅様尊い…。あ、ありがとうございます~」

聖羅「『運も実力のうち』という言葉がありますが、お二人はこの言葉についてはどのような考えをお持ちですか?」


香「運も実力の内、か…」

聖羅「わたし、運はいいってよく言われます~」

香「確かに強運だからな、聖羅は…。しかし、運も実力の内、か」

聖羅「何か引っかかるんですか?」


香「確かに仕事をしていく上で運というのは大切なものになるだろうと考えている。何事もタイミングがあり、良い流れや悪い流れというものもある」

聖羅「ええ」

香「だが運良く何か…例えば良い役を手に入れられたとしても、そこからは自らの努力次第だろう」

香「逆にどれだけ実力をつけたとしても運に恵まれずに、残念ながら埋もれていってしまう――というようなこともあるだろう」

香「だからこそ僕は、運は実力と備えねばならぬものだと思うな」

聖羅「実力と備える…ですか。確かにそうかも知れませんね。どちらかだけではダメ、っていうことですものね」

香「運を逃さぬために努力をし続ける、というのが肝要だと僕は考えている。その時が訪れてから慌てるのではベストを尽くせない」

香「だが同時に、いつかに備えて努力をし続けていけばそれが自信に繋がり、良い結果を運に頼らず引き寄せることもできるかも知れないからな」

聖羅「そうですね~」

香「まあ、僕は幸運すぎてそれほど思い詰めるということもないがな」

香「天は二物を与えず、とはよく言うが、僕は恵まれた容姿、明晰な頭脳、その他にも数えきれぬほどの長所があり、これらは天からの授かり物――言わば運が良かったというものだからな」

聖羅「あら~」

香「だから僕の実力は、根底に運がある…ということになるな」

聖羅「運は実力の内、ですか?」

香「僕の場合は努力いらずの天才というものだな、ふっ…」

聖羅「ふふ…香さんは、実はとっても逞しい方ですよね」


 ~年末歌合戦とお船~

奏「トレジャーシップで愛と一緒にこれ出るのは…最初で最後になっちゃうよね」

純「…」

愛「何よ、それ?」

奏「だって…」

愛「まさか、あたし抜きで出られるとか思ってるわけ?」

純「そっちかよっ!!」


<コンコン

<トレジャーシップの皆さん、スタンバイお願いしまーす

純「あ、もう…」

愛「んじゃ司会様のとこにいきますか…」

奏「…うん」



司会「それでは次はトレジャーシップの出番になります。アイドルの引退、そして女優業への専念という理由でメンバーの春日野愛さんが今年、トレジャーシップの脱退を発表しました」

司会「たくさん喧嘩をする様子を見せつけながらも、家族のように仲が良く、気兼ねのない人間関係が多くの人に親しまれ、お茶の間でも人気者になっていったトレジャーシップ」

司会「しかし、春日野さんが抜けても思い出を宝にして、彼らはまだまだ未来の希望に向けた航路を進み続けます」

司会「トレジャーシップ、4人組として最初で最後の年末歌合戦で披露する歌は、代表曲のメドレーです。よーそろ、キングスシップ、ディパーチャー、3曲続けて、どうぞ」

 ~♪

<キャアアアアアアア――――――――――――ッ!!

<愛さぁああああああああ―――――――――――――んっ!!


愛(腰掛けのつもりだったのに、我ながら長くやったわよねぇ…)

愛(こんなとこで歌うなんて一生ないと思ってたのに、いつの間にか来ちゃったし)


蓮(司会やってるより、こうしてる方が慣れてる分、楽でいいな)

蓮(にしても愛が紅白に出るとは…………あのクソ音痴だった愛が…)


純(年末歌合戦出れちゃうとか今年良かったのかな?)

純(それとも蓮の大河パワーと、オバサンの脱退で話題あったから? 何にせよ、ここでバシっと決めて気持ち良く新年迎えなきゃ!)


奏(愛がいる、最初で最後の年末歌合戦…)

奏(ちゃんと愛がいたんだって覚えててもらえるようにがんばらなきゃ…!)


 ・
 ・
 ・


純「はぁーっ……出番終わった、緊張したぁ…」

奏「蓮くんは司会だから、まだ帰れないんだよね…」

愛「当然でしょ。さっさと帰るわよ、そばのびない内に」

奏「うん…。ねえ、愛。蓮くんが帰ってくるまで、おそば待たない?」

純「あ、俺もそれさんせー!」

愛「はあ? 何でよ? 腹減ってないの、あんた達? てか起きてられんの?」

奏「そこまで子どもじゃないもん…。それに、何か………4人で、年越しそば、食べたいし」

純「そうだよ、最後だったんだから。4人で出る年末歌合戦は。だから…“愛”と年越しそばをトレジャーシップで食べるのも最後になるってわけだし…?」

愛「…………あっそ。じゃあ蓮が終わるまで適当にどっかで小腹満たすわよ。ついてきなさい、純、奏」


 ~初詣といえば?~

タカシ「たっだいま~!」

誠「やっぱり人がたくさんいたなぁ、今年も」

ゆず子「ほんっと、あの人混みはおしるこってご褒美がないと乗り切れないよなぁ…」

佑香「甘酒でベロやけどした…」ヒリヒリ

透「…」ズズ ←甘酒飲んでる

零(いきなり呼び出されたと思ったら、初詣に普通に連れていかれた…)


スバル「はい、みんなおかえり。今年も社長がおせち買っておいてくれたから食べようか」

タカシ「わーい! 皆で初詣した後に事務所で食べるご飯が、お正月~って感じするよね!」

誠「そうだな。おせちなんてなかなか食べられないし♪」

ゆず子「あたしはおせちよか、雑煮がいい…」

佑香「おせちおいしくない」

透「…黙って食え、縁起物だ」

誠「透って意外と保守的だよな」

タカシ「だよねー。零くんはおせち好き?」

零「え? はい……一応、いつも食べてます、お正月は」

タカシ「へえ、珍しいね。でもでも、ハンバーガーとかさ、そういうの食べたくならない?」

零「…………食べたこと、ないです…」

 『!!?』


 ガチャッ

社長「おお、みんな、来たようだな。では恒例行事をしようか」

タカシ「はーい!!」

零「恒例行事…?」


社長「タカシくん、今年も健康に気をつけて、周囲を明るくするその笑顔を大切にしてくれたまえ」

タカシ「ありがとうございまーす!」

零「…お年玉?」

社長「誠くん、借金の完済おめでとう。これからは貧乏ネタやサバイバル企画だけでなく、もっと幅広い活動ができるといいかもしれないなあ」

誠「ありがとうございますぅ、社長~…」

社長「ゆず子くん、お年玉は計画的に使うようにしなさい、いいね?」

ゆず子「ありがとうございまぁーすっ、社長!」

社長「透くん」

透「……俺もかよ…?」

社長「もちろんだとも。さあ、こちらに来なさい。アイドルとしてはまだまだこれから、戸惑うこともあるかも知れないが、きっとキミならば良いアイドルになれると思っているよ。がんばりなさい」

透「………あざっす…」

社長「零くんも、用意をしているからこちらへ」

零「は…はい…」

社長「これからキミは多くのことを知り、時に困難にぶつかり、くじけてしまいそうなこともあるかも知れない」

社長「だがね、若い内はそれでいいのだ。たくさん悩み、考えて、不安を友にし、自分のペースで人生を歩いていきなさい」

零「……はい、ありがとうございます」

タカシ「じゃあ、屋上行ってみんなで羽子板やろー! 行こ行こー! 負けたらお顔に落書きだよぉー!」

零「………………5000円…」ゴソ ←お年玉の金額確かめた


 ~特権フル活用?~

純「あけおめー! お年玉ちょーだい!」

奏「お年玉もらいに…きちゃった」

武「おおうっ? お年玉だあ?」

蓮「毎年せびりにくるんだ…こいつら…」

夢「わたしはまだー、19だから勘弁してね」

純「うん、大人からしかもらうつもりないから大丈夫」

奏「お年玉…ください」

武「いーいかぁっ、お年玉ってえいうのはな、いい子にやるもんだ! それを自分からお年玉ちょうだいとはどんだけ面の皮が厚い!? お年玉が欲しければ、ちゃぁーんと年始の挨拶というのを――」

純「うわっ、孔、こんなくれんのっ!?」

奏「ありがとうございます…」

武「って、おおいっ!!」

孔「……何か、まずいか?」

武「そういうのが増長させるって…」

夢「………ね、ね、わたし…まだ、ぎりちょん、ティーンエイジャーなんだけども…」

武「ダメだぁー! ちょっと遠慮をするような気持ちがあるなら、そのまま遠慮して――」

夢「えっ、孔くん、ほんとにくれるのっ!? ありがとー!」

武「だぁから何でだよっ!?」

孔「………欲しかっただろ、昔は。お年玉」

武「っ……それは、まあ…なぁ……?」


純「やった、幸先いいかも」

奏「20歳以上の帰省してない人が、あと…3人」チラッ

蓮「…」

武「おーぅ…ロックオンされてる」

蓮「ほら」

純「やりぃっ、蓮からもゲット! ありがと!」

奏「蓮くんありがとう」

純「あと2人…」チラッ

奏「…」チラッ

武「……………………ポチ袋用意してないからまた来年――」

純「はい、ポチ袋。これ使っていいから」つ蓮の使い回し

奏「はい」つ蓮の使い回し

武「こんのお子様どもめぇ…! 俺はなあ、甘い大人じゃあねえんだ! 世の中の世知辛さを教えてやるっ、こうしてこうしてっ…こうだ!」つお年玉×2

純「やりっ! サンキュー、赤!」

奏「ありがとう…赤い人――1000円?」

武「額にケチをつける悪ぅぅーい子にゃあ、来年からやらねえからなっ! ハッハァー、分かったかぁっ!」

純「はいはい、ありがとーござますぅー。あとはオバサンだけ…」

蓮「愛なら仕事始めまで帰ってこないぞ」

じゅんかな「「!!?」」

蓮「お前らにせびられるのを察知して、先手を打って逃げたんだろうな…。国内旅行にひとりで出かけたらしい」

純「やられた…」

奏「せこい…」

今日はめちゃくちゃ寒いね
何さ、何で雪なんて降っちゃうのさ

夏に余らせてたおそうめんを茹でて、にゅうめんにしてはふはふしながらいただいたやで
油揚げとネギだけが具だったけど体がぽかぽかになったやで


というわけで、昨日はめんご
今日は、あー、格付け、やる? 進めちゃう? どーしたいです?

格付け? だよね?
じゃあ格付けしちゃうね

なんかちょっと人がいなさげ~な雰囲気をひしひし感じるから、
様子を見ながら、見てる人増えたかな~って思うたら安価だのコンマだの挟んでく感じ…でええね?


じゃあ始めます~


 ガチャッ

快斗「ふぅ…ただいまー。零、悪かったな、元旦にひとりにさせちゃって」

零「あ…おかえりなさい」

快斗「大丈夫だった? うぅっ、さぶかった…。帰ってきて家があったかいっていいな…」

快斗(それに何か、ちょっと目を放した隙に家の中が綺麗になったような気がするし…)


零「連絡があって…事務所の人達と初詣して、おせちとお年玉をいただいて…羽子板も、やってきました」

快斗「満喫したんだ…。なら良かった」


 pi ←TVつけた


TV『SSプロのみなさんのおかげでした、お正月・アイドル格付けチェック~!』

零「っ…?」

快斗「あっ…そっか、これ、今日が放送日だったんだっけ…」

零「…格付け、チェック?」

快斗「自分が出てるテレビって、何か変な気分…。でもオンエアーも見ておかないと、気づかないこともあるしなあ…」

快斗「…………見る?」

零「えっ? ……は、はい」

快斗「そう…。じゃあ、見るかぁ…」




快斗「一流アイドルであるはずならば分かるはずの2択問題を取り揃えました」

衣依「目で、耳で、舌で、アイドルの皆さんが一流アイドルであることを証明していただきたいと思います。今回は2人一組になっていただきます」

快斗「問題を間違えるごとに、一流アイドルから、二流アイドル、三流アイドル、そっくりさん、勘違いちゃん…とダウングレードし、最終的には映す価値なしとなってしまいます」


衣依「まさかSSプロに、一流じゃないアイドルなんていないもんね」

快斗「そうそう、まさか、いないから。最後まで一流アイドルとして君臨していただかないと困っちゃうよね、これからの接し方」

衣依「ね~」

快斗「ねー」


衣依「ではご紹介いたします」

衣依「まずは一流アイドルのド本命。むしろ二流以下が分からずに苦戦をするかも、菱河香様」

衣依「そして、一流なのはスタイルだけではないと今こそ証明をする時、垣根ゆず子様のコンビです」

香「ふっ、この僕にふさわしい企画と言わざるをえないな」

ゆず子「まあな~、香様がいりゃあ余裕よ、余裕~」


快斗「続きましてはダークホースとなるか、金に飽かせた遊びならば何でもござれの一流遊び人、西城タカシ様」

快斗「そして、その行動力は一流モンスター級のアイドル、安住佑香様のコンビです」

タカシ「がんばっちゃうもんねー! 佑香、一流でいようね!」

佑香「自信は大あり」


衣依「現代に呼び覚まされた野生の勘で、見事に一流品質を嗅ぎ取ることができるか、一流貧乏人自称代表、御剣誠様」

衣依「相方の野生に方向性を与えて導く一流頭脳を証明できるのはわたしだ、五味葉子様」

誠「いつも食べてるのと反対を選べばいいんだもんな」

葉子「食べるだけじゃないと思うんだけどなあ…。ちょっと自信ないかも…」


快斗「一流聖女、これだけで通じてしまう一流アイドルの、北川聖羅様」

快斗「破天荒な狂犬がどんなミラクルを起こせるのか、氷川透様」

聖羅「何だか楽しみですね。一流ってどんなものなんでしょう~?」

透「一流は一流だろうが…」


衣依「以上、4組の一流アイドルの皆さんの格をチェックさせていただきます」

快斗「どうぞ最後まで、ごゆるりと一流の椅子でくつろいでいってくださいませ」キラリンッ



 ↓1 始まりました、アイドル格付けチェック!

 1 まずは司会によるいじりよね。どこら辺に勘違いくんがいるか~なんて
 2 それぞれの組の意気込みみたいなのをちょっと掘り下げておこうか
 3 では最初は一流の証、ワイン問題からいってみよー!



快斗「始めはワイン問題でございます。未成年がいる組は成人の方に、両名とも成人している組はどちらか1名に挑戦をしていただきます」


ゆず子「香様、よろしく~」

香「ああ、任せておけ」

ゆず子「ひゅぅぅ~、かぁーっくいい~♪」


タカシ「じゃあ僕行ってくるねー!」

佑香「絶対に当てて」

タカシ「もっちろん、任せなさーい!」


葉子「えっと、どうする…?」

誠「葉子はお酒飲んでテレビはムリだし、俺がやるよ」

葉子「あ…うん、お願いします…」


聖羅「透さん、どうしますか?」

透「ワインは普段飲むのかよ?」

聖羅「あんまり…いただきませんね」

透「だったら決まりだ、俺が当ててきてやる」



 ・
 ・
 ・



 ―― 控室

タカシ「わっ、すごい。豪華だね~」

香「そうだな…。ここで順番を待つわけか」

誠「でもワインって、よく分からないんだよなあ…」

透「ワインは香りだ。最初に嗅いだ印象で勝負する」

タカシ「これはまこちゃん以外、一流かなぁ~?」



 ―― スタジオ

佑香「タカシ子どもだから分からなそう…」

快斗「この中での最年少さんが言ってるよ…」

葉子「でも、まこちゃん分かるかな…?」

ゆず子「まこちゃんはなぁ~…」

聖羅「でも確率は2分の1ですからね~」


衣依「そろそろ準備ができましたので、ワインのご紹介をします」

衣依「本日ご用意させていただきましたのはイタリアはピエモンテの最高級ワインです。ガヤ、ソリ・ティルディン。1988年のヴィンテージものです」

快斗「もちろん、ここにいらっしゃる一流アイドルの皆さんなら…未成年の方以外はお分かりになると思いますが」


衣依「飲み比べていただくのは1本2000円のスーパーで買ってきたチリ産ワインです」

快斗「一流には少し安すぎる値段ですから、きっとすぐに分かるはずですね」

衣依「それでは最初は、この方からです」



タカシ「あ、目隠しするんだね、はーい」スッ

タカシ「よし、ちゃーんと何も見えない! お願いしまーす!」


 トポトポトポ…

タカシ「これがAのワイン? じゃあ香りから…」スンスン

タカシ「……ああー…」

 グルグル…

タカシ「…」スンスン

タカシ「……うん、なるほど。じゃあ一口…」

 ゴクン…

タカシ「…うぅぅ~ん……うん…」

タカシ「……うんっ。次で」



 ―― スタジオ

佑香「…」ジィィッ

快斗「佑香様が真剣になってる…ww」

衣依「負けず嫌いだからね…」

ゆず子「ていうか、分かった風だよなあ…タカシ。あれ分かってるのかあ?」

葉子「どうだろうね、タカシくんだし…」

聖羅「でも、とっても真剣なお顔ですね~」



 ―― 格付けルーム

タカシ「これがBだね。……ふむふむ」スンスン

 グルン グルン…

タカシ「……うん」スンスン

タカシ「…」ゴクリ

タカシ「……なるほど」


タカシ「お高い方のワインは………Bですっ」




 ―― スタジオ

快斗「あまり悩まなかったな…」

衣依「そうだね」

佑香「むむむ…」

葉子「何か変な緊張感あるね…」

ゆず子「ていうか、別室待機も空気重くなりそうだよなぁ…」

聖羅「早くわたしもやってみたいです」



 ―― Bの部屋

 ガチャッ…

タカシ「……早く誰かこないかな…? Aに他の人がみーんな行っちゃったら、最後まで僕だけになっちゃうんだよね…?」

タカシ「さみしいなぁ~…」



誠「あー…俺の番か…。分かるといいけどなあ………分かる、かなぁ…? シャンパンならワンチャンあったけど…」

誠「タカシがいる部屋の方がいいのか…そうじゃない部屋の方がいいのか…。あー、先に謝っとく、ごめんなー、葉子~」



 ―― スタジオ

葉子「えええ…? そんな…始まる前から謝られちゃっても」

快斗「おや、一流ではないんですかっ?」ズイッ

葉子「っ…」

衣依「一流アイドルの皆さんを、今日はお招きしたはずなんですけれどっ」ズイッ

葉子「こういう、仕様なの…?」

快斗「はい」

衣依「こういう仕様です」

葉子「そう…大変だね、2人とも」

快斗「いや、そういうのはいいんで…」



 ―― 格付けルーム

誠「うーん…これがAか…。分かんないなぁ」ゴクゴク

誠「じゃあ次、Bお願いしまーす」



 ―― スタジオ

佑香「全部飲んだw」

ゆず子「まこちゃんwww」

聖羅「飲み方が男らしいですね~」

葉子「あれで、味分かるのかな…?」

快斗「さすがは一流アイドルの誠さん、飲み方が豪快でいらっしゃる」

衣依「一流は違いますね」

葉子「そういうスタンスなんだね、今日は…」



 ―― 格付けルーム

誠「これがB…」スンスン

誠「…」ゴクゴクゴク

誠「……うんっ、分かんないな!」



 ―― スタジオ

ゆず子「まこちゃんwwwwwwww」

葉子「いさぎよすぎるよ…」

聖羅「で、でも…答えは2つに1つですからね~…」

佑香「まーちがえ、まーちがえ」

快斗「さあ、どちらを選ぶんでしょうか」

衣依「正解だと思う方の部屋へ入っていただきます」


 ↓1 まこちゃんが選んだのは…どっち!?

 偶数 A:(現在0人)
 奇数 B:タカシくん(1人)


 ―― Aルーム

 ガチャッ

誠「タカシ、いるかー…?」

誠「………やべっ、いない」

<まーこーちゃぁーん、僕はこっちだよぉー

誠「ああー、別れちゃったかぁ~。これ、自信ないなぁ…」



 ―― スタジオ

快斗「割れましたねえ」

衣依「割れちゃいましたね」

ゆず子「割れたなぁー」

聖羅「ですねえ…」

佑香「むむむ…」

葉子「ああ…」


快斗「と、ここで」

衣依「スタジオの皆さんにだけ、正解をお教えしています♪」

ゆず子「マジかぁー!」

葉子「ええええ~…?」

佑香「間違うとこ見れるかも…」

聖羅「気になりますね~」


快斗「ワイン問題、高級なワインは………」



 ↓1 正解は、果たして!?

 偶数 Aでした(まこちゃんのいるとこ)
 奇数 Bでした(タカシくんのいるとこ)



佑香「…ごくり」

葉子「溜めが長いよ…」

快斗「正解はぁっ……!」

衣依「Aです♪」


佑香「っ!?」ピシッ

葉子「えっ? やった、やったぁ! まこちゃんすごい!」

ゆず子「うおおおおおおっ!? やっぱタカシはあれ、分かってなかったのか!!」

聖羅「あらぁ~…」

佑香「もう…勝てなくなった…」ガックシ



 ―― 格付けルーム

香「ふっ…」

香「僕はワインにはうるさい方だからな、この問題は何としても正解してみせよう」

香「さあ、くるがいい」スッ ←目隠しした


 トポトポトポ…

香「…」スンスン

香「…ふむ」

 グルングルン

香「…」スン

香「なるほど…」

 ゴクリ

香「………次だ」



 ―― スタジオ

ゆず子「香様ぁ~…頼むぞー、マジで頼むぞー。全国のファンのイメージがだだ下がるぞぉ~? 外したら」

佑香「でもここで当ててもゆず子が外したら、香のファンから叩かれる…」

ゆず子「おいこら、嫌なこと言うな」

快斗「二流のアイドルは足を引っ張らなきゃいけないものですからね」キラッ

衣依「ですからね」ニコッ

葉子「もう扱いが変わってる…」

聖羅「ふふっ…何だか面白いですね~」



 ―― 格付けルーム

 ゴクリ…

香「これがBか…」

香「なるほど、よく分かった」

香「Aのワインは、最初の香りこそやや弱いところがあった…が、ゆっくりと香りが広がっていくようだった」

香「西ヨーロッパの鉄道に広がる、長閑な風景のような…」クドクド



 ―― スタジオ

快斗「語りますねえ、香様は」

衣依「一流アイドルですからね」

ゆず子「いいぞぉ~…頼むからそのまま、Aについてだけ語って、Aだけを選んでってくれよ~」

佑香「まーちがえ、まーちがえっ」



 ―― 格付けルーム

香「対するBは、口当たりがふくよかで、そう…年齢を重ね、成熟をした婦人のような印象を受けたな」

香「これに近いワインといえば……」



 ―― スタジオ

ゆず子「だーかーらぁっ、そういう蘊蓄はいらないんだって!!」

聖羅「ふふふ…」

葉子「必死だね」

佑香「まーちがえ、まーちがえっ」

快斗「さあ、どちらを香様は選ぶのでしょうか」

衣依「Aを選べるのか…あるいは二流アイドルさんだったのか」



 ―― 格付けルーム

香「では…そうだな」

香「どちらが高級なワインだったか…ということか」

香「まあ、こんなものは考えるまでもない」



 ↓1 香様は一流かっ!?

 1~4 いいえ、二流でした
 5~0 はい、一流です



香「Aだ」

香「Bは安物だな。タカシが適当に買い込んでくるような」

香「僕はAの部屋に行かせてもらおう」



 ―― スタジオ

ゆず子「おおおおおおおおっ!! おおおおっ! さっすがだぜぃ、香様ぁっ!! ほっほほーう!」

佑香「チィッ…!」

葉子「すごい…ちゃんと当てた」

聖羅「しかもタカシさんがBだっていうのも当ててしまいましたね~」

衣依「さすが香様ですね」

快斗「香様は一流アイドルでいらっしゃいますから当然ですね」



 ―― Bルーム

タカシ「香くん、来るかなぁ…」

タカシ「早く来てくれるといいなぁ~…」


<ガチャッ

タカシ「あれっ?」


<おおっ、香ぅー!!

<誠っ? お前がここにいるということは…外した…? いや、しかしタカシはいないしな…?

タカシ「香くーん、そっちなのー?」

<そっちにいるのか…割れたとはな

タカシ「むむぅ…ひとり勝ちするもーん! もういいもーん!」



 ―― スタジオ

佑香「ひとり負けのくせに…」

葉子「ちゃんと当てられてすごいなあ…」

ゆず子「でもまこちゃんがいるからちょっと不安になってるwww」

聖羅「あとは透さんだけですね~」

快斗「まあ透様は一流だし、さらっと当てるんじゃないですかぁ~?」

衣依「快斗くん、態度、態度」


 ―― 格付けルーム

透「やっとか」

透「かかってこい」スッ ←目隠しした


透「…」スン

透「…」スンスン

 ゴクリ…

透「………次」



 ―― スタジオ

快斗「迷いがない…」

衣依「一流アイドルですからね」

聖羅「透さーん、がんばってくださいね~」

葉子「タカシさんだけのひとり負けになったりしちゃうのかな?」

ゆず子「てゆーかあいつ、まだハタチだろ? それで酒の味分かるのか?」

佑香「はーずせ、はーずせ…」



 ―― 格付けルーム

透「B…」

 スンスン
 スンスン…

透「…」

 ゴクリ

透「…分かった」



 ―― スタジオ

快斗「ああやって匂いとか嗅いでると本当に一流の犬、って感じがしますね」キラリンッ

衣依「快斗くーん…?」

佑香「はーずせっ、はーずせっ」

聖羅「ふふ…でも本当に大きなわんちゃんに見えて、かわいいかも知れませんね」

葉子「えええ…?」

ゆず子「あれが、かわいい…?」

衣依「さて、どちらを選ぶのでしょう!?」



 ↓1 とーるちんは分かるのか!?

 1~4 外した
 5~0 とーるちんはスペック高いんよ



透「Aだ」

透「旨味が濃くて、タンニンはあまり感じない。Aの旨味が分からないのはバカ舌だな」



 ―― スタジオ

快斗「……さすがは、一流アイドルだけあって言い切れますねえ」

衣依「さすがですね」

佑香「ぐぬぬ…ひとり負け…」

葉子「分かるんだ…」

ゆず子「犬の嗅覚ってやつ?」

聖羅「透さん、ステキですね~」



 ―― Aルーム

 ガチャッ

透「…んだよ」

香「お前もきたのか」

誠「タカシだけあっちだな」

<いいもぉーん、僕のひとり勝ちだもぉーん ←ひとり負け



 ―― 廊下

衣依「ではこれより、正解の部屋に快斗くんが入ります」

衣依「正解の部屋にいるアイドルの皆さんは、一流アイドルを保ったままでいられます」



 ―― Aルーム

香「…」ドキドキ ←ちょっぴり不安

誠「…」←香と透でちょっと自信あり

透「…」←意外とそわそわしてる


 ―― Bルーム

タカシ「かーくん早く来てぇー。溜めいらないよー」←余裕あり

タカシ「ひとりじゃ寂しいなぁ~」←ひとりだけハズレ



 ―― 廊下

快斗「では…」

 ガシガシッ ←両部屋のドアノブ掴んだ

快斗「参ります」

 ガチャッ
 バンッ

快斗「おめでとうございまぁーす!」

誠「おおおおおおおっ!」

香「ふぅぅっ…」

透「当然だな」

誠「やった、当たった! 葉子ー、当てたぞぉー!」


 ―― スタジオ

誠「一流、守れたな!」

葉子「まこちゃん、運が良かったね」

誠「ほんとにな!」

香「これが僕の実力さ」

ゆず子「ひゅーひゅー、香様さっすがぁ~」

聖羅「透さん、やりましたね。ありがとうございます~」

透「悩むまでもなかっただけだ」


タカシ「えへっ、間違っちゃった♪」←パイプ椅子

佑香「むぅぅ…もう信じない…」←ビニールスリッパ


快斗「さて、早くも一組、二流アイドルが紛れ込んでいましたが…まあ、ちょっと見栄を張りたくなる気持ちも分かります」

快斗「だからあんまり落ち込まなくていいですよ」ポンポン

タカシ「わーん、かーくんが上から目線~!」

衣依「あ、タカシくん、佑香ちゃん、もうちょっと肩身を狭くしてね? 一流アイドルの皆さんもいらっしゃるから」

佑香「様じゃなくなってる…」



 ↓1 お次の問題は!?

 1 音感:一流マエストロの演奏と、アマチュエ指揮者の演奏を聴き比べよ
 2 食感:高級地鶏と、鶏肉そっくり食感のお肉を食べ比べよ
 3 演出:日本を代表する映画監督の作ったミニドラマと、映画好き高校生が作ったミニドラマを同じ脚本で見比べよ



快斗「続きましては、食感を試させていただきます」

衣依「一方は高級地鶏ですが、もう一方は鶏肉そっくりの違うお肉です」

衣依「どちらが本物の鶏肉であるかを舌で見事に当てていただきます」



 ―― 控室

葉子「今度は、ワインに出なかった人が出るんだね…」←テーブルクロスのかかった机

聖羅「楽しみですね~」←高級茶葉のお紅茶

ゆず子「ほんっと。にしてもこのお茶もお茶菓子も高級だなぁ。うっめえ、このケーキ」モグモグ ←一流洋菓子店のケーキ

佑香「これが格差社会…」←緑茶ペットボトル&板チョコ



 ―― スタジオ

快斗「さて…相方の自信のほどはいかがでしょう? 香様は?」

香「まあ、ゆず子もそれなりに長くこの業界にいるんだ。これくらいは分かってもらわねばな」

衣依「鶏肉を当てるだけですもんね?」

香「ああ、そうだ」


誠「いいなあ、ブランド地鶏なんだろ?」

タカシ「鶏肉じゃない方は、何のお肉なの?」

衣依「それはこの後のお楽しみです♪」

快斗「でもここに、一口分ずつだけ、そのお料理があります。どなたか、食べてみたい人?」

衣依「誰でもいいですよ?」


透「…嫌な予感がするからいらねえ」

香「僕も遠慮しておこう…。ここのスタッフはたまにえげつないからな」

誠「じゃあ俺食べるっ!」

タカシ「まこちゃん、がんばっ!」

快斗「どうぞ、誠様」

誠「いただきまーす」パクッ

誠「んんっ、鶏肉だな。うまい、うまい」

衣依「こっちのBのお肉もどうぞ」

誠「どれ…んんっ?」

透「…」

タカシ「どうしたの?」

誠「こっちも、鶏肉じゃないのか…?」

香「……難しそう、ではあるな」


快斗「でも一流アイドルの皆さんなら、これくらいは分かって当然ですからね」

衣依「あ、二流アイドルさんはプレッシャー感じなくていいですよ♪」

タカシ「わーん、一流と二流の間に大きな壁を感じるぅー!!」




 ―― 格付けルーム

葉子「トップバッターなんだ…」

葉子「がんばろうっと…」スッ ←目隠しした

葉子「Aをお願いします」

 パクッ…
 モグ
 モグ モグ …

葉子「………うぅん?」


葉子「B、お願いします…」

 パクッ
 モグ…
 モグ… モグ…

葉子「…」

 ゴクン



 ―― スタジオ

快斗「葉子様、分かられたでしょうか?」

衣依「一流アイドルなら分かるはずです」

香「この、あてこすりのような一流なら、という文句がいちいち気に障るな」

透「そういう番組だろ…」

誠「うぅーん、でも難しいからなぁ~…」

タカシ「一流云々とはかけ離れてる感もあるよね」



 ―― 格付けルーム

葉子「……うぅん……正直、分からない…」

葉子「だけど、Aの方が何だか……上品な味、って感じだった、かなぁ?」

葉子「うん…じゃあAにしてみます」



 ―― Aルーム

 ガチャッ

葉子「最初は誰もいないもんね…」

葉子「はぁ…当たるといいなぁ…」


 ―― 格付けルーム

聖羅「いただきます」

 パクッ…

聖羅「……」モグモグ

聖羅「…」ゴクン

聖羅「何だか…繊細な味がする、という感じですね」


聖羅「ではBをお願いします」

 パクッ

聖羅「…」モグ

聖羅「んぅ…」モグモグ

 ゴクン

聖羅「……こちらは、何だかちょっとだけ臭みが感じられました」

聖羅「けれど鶏肉らしいかと言われると…」



 ―― スタジオ

透「…」

香「反応しなくていいのか?」

透「別に…運の勝負になれば負けないだろ」

衣依「まあ…運なら、ね?」

タカシ「でもでも~、運任せじゃないからね~。ちゃんと考えてるっぽいしー」

誠「いやでもこれ、よく分からないよなあ…」



 ↓1 ハコちゃんはどっちに…!

 偶数 A
 奇数 B

(ハコちゃんやのうて、せーらさんだった…。あとちょっとトイレや)


 ―― Aルーム

 ガチャ…

聖羅「お邪魔します~」

葉子「あっ、聖羅…!」

聖羅「あら~、葉子ちゃん、一緒で良かったです」

葉子「こ、こっちだよね…?」

聖羅「そうは思いましたけれど…」

葉子「だよねっ、ねっ」



 ―― スタジオ

タカシ「またしても、どこか一組だけハブられるパターン!?」

香「お前の組じゃないといいな」

タカシ「うーん、佑香だから大丈夫じゃない?」

誠「謎の信頼だな」

透「むしろそこは不安だろ…」

快斗「さあ、続きましてはその佑香です」

衣依「佑香ちゃんどうぞ~」



 ―― 格付けルーム

 パクッ

佑香「むっ…」モグモグ

佑香「むむむ…!」モグモグモグ



 ―― スタジオ

タカシ「ほらほらっ、すっごく反応してるよ! わくわく、わくわくっ」

香「適当にやってるようにしか思えんのだが…」

透「二流だろ、どうせ。三流以下かもな」

誠「佑香がどっちを選ぶかだな…」

快斗「一流の皆様ならないとは思いますが…全員揃って外れ、という場合もございますので」キラリンッ

衣依「あらかじめご了承くださーい」



 ―― 格付けルーム

佑香「はむっ…」

 モグモグ

佑香「むむっ!」

 ゴクンッ


佑香「…………味うすい」



 ↓1 リルモンが選んだのは…!?

 偶数 Aルーム
 奇数 Bルーム



 ―― Aルーム

 ガチャッ

聖羅「あら~」

葉子「佑香ちゃんもこっちきた…」

佑香「むむっ……出し抜けなかった…」ガクッ

聖羅「あ、あらあら…」

葉子「ひとり勝ち、したかったんだね…」


 ―― スタジオ

快斗「割れませんねぇ…」

衣依「確かな舌を持った方達なのかも知れません」

タカシ「仲良く揃ってランクダウンかな?」

香「……ゆず子、当てろよ」



 ―― 格付けルーム

ゆず子「さ、ばっち来いっ! あーっ」←食べさせてもらうために口開けた

 モグッ…
 モグモグ…

ゆず子「………う、うん、まあ、鶏肉っぽいよな、鶏肉っぽい。こういうのは疑う前提でかかってった方がいいし…うん」

ゆず子「……鶏肉、に思えるんだよな…」



 ―― スタジオ

香「方法はどうでもいい、当てろ…!」

快斗「ちなみに、ですが…地鶏と食べ比べてもらっているお肉は……」

タカシ「えっ、ここで発表?」

香「一体何を食べさせられているんだ?」

衣依「……食用の、カエルさんです♪」

誠「へえー、カエルってああいう味だったのかぁ」

透「……そのカエルを、食ってるのか……」

香「やれやれ…」



 ―― 格付けルーム

ゆず子「ほい、Bこいやぁ~」

ゆず子「あー……むっ…モグモグ……ふむふむ…」

 モグモグ
 ゴックンッ…

ゆず子「………なるほど」

ゆず子「なぁるほどなあ…」トントントン ←テーブルを指で叩いてる


 ↓1 ゆず子が選んだのは!?

 偶数 A
 奇数 B

 ↓2 そして正解は?

 1~5 A
 6~0 B


 ―― Bルーム

 ガチャッ

ゆず子「推参っ!」

ゆず子「って、あれ、いない…?」

<こっちにいますよ~

<ゆず子…そっち選んだんだね

<ひーとり負けっ、ひーとり負けっ

ゆず子「げええっ!? マジでっ!?」



 ―― スタジオ

香「」

透「…」

誠「ドンマイ、香」

タカシ「そ、そうそうっ、それに、当たってる可能性もあるよっ?」



 ―― 廊下

快斗「それではこれから、正解の部屋に参りたいと思います」ガシガシッ ←ドアノブ掴んだ

快斗「せーいーかーいーはぁぁ……」


 ―― Aルーム

葉子「…神様仏様聖羅…!」ギュッ

聖羅「あ、あらぁ~…?」

佑香「勝つ、勝つ、勝つ…」


 ―― Bルーム

ゆず子「これ外したか…? いやでもワンチャン…いや、あるかぁ…?」

ゆず子「ああああ~…うぅぅぅーん……」



 ――廊下

快斗「正解のお部屋はぁっ――」

 ガチャッ

葉子「!」

聖羅「まあっ」

佑香「勝っ――」

 バタムッ

ハコせらモン「「「!!?」」」


 ガチャッ
 バンッ

快斗「ゆず子様、おめでとうございまぁぁーすっ!」

ゆず子「うおおおっ、しゃっ、おらあああああ―――――――――――――っ!」

ゆず子「やった、マジでやったったぁああああああ――――――――――――――っ!!」


あ、盛大に間違った…

訂正

 ―― 廊下

快斗「それではこれから、正解の部屋に参りたいと思います」ガシガシッ ←ドアノブ掴んだ

快斗「せーいーかーいーはぁぁ……」


 ―― Aルーム

葉子「…神様仏様聖羅…!」ギュッ

聖羅「あ、あらぁ~…?」

佑香「勝つ、勝つ、勝つ…」


 ―― Bルーム

ゆず子「これ外したか…? いやでもワンチャン…いや、あるかぁ…?」

ゆず子「ああああ~…うぅぅぅーん……」



 ――廊下

快斗「正解のお部屋はぁっ――」

 ガチャッ

葉子「!」

聖羅「まあっ」

佑香「勝っ――」

 バタムッ

ハコせらモン「「「!!?」」」

 ガチャッ

ゆず子「おおっ!!」

 バタムッ

ゆず子「はあああっ!?」


 バァンッ

快斗「葉子様、聖羅様、佑香、おめでとうございまぁああああ――――――――――――すっ!!」



<葉子様、聖羅様、佑香、おめでとうございまぁああああ――――――――――――すっ!!

ゆず子「フェイントにもほどがあんぞぉっ!?」



葉子「やった…!」

聖羅「やりましたね~」

佑香「ふっ…これでまずひとり、引きずり降ろした…」



 ↓1 お次は?

 1 音感
 2 演出


快斗「続いては演出問題です」

衣依「代表者を1名選出してください♪」


香「……ゆず子、次に間違えたら…吊るす」←ビニールスリッパ

ゆず子「どっから?」←パイプ椅子

香「冬の富士にでもしておくか?」

ゆず子「まあまあ…香様は間違ってないわけだし? そういう言い逃れはできるじゃん?」



葉子「何だかんだで、守れてるね、一流」

誠「そうだな。うーん…次は葉子がやっとくか?」

葉子「でもあんまりこれは自信ないかも…」

誠「そうかぁ…実は俺もさっぱり自信ないんだよなあ」


タカシ「次こそは挽回してくるからね!」

佑香「………ほんと?」

タカシ「ほんと、ほんと! 僕、これでもげーじゅつにはうるさいもんね~」

佑香「…むぅ?」


聖羅「透さん、どうですか?」

透「別に俺がやっても問題ねえ」

聖羅「まあ~…頼もしいですね、それじゃあ…お願いしても、よろしいですか?」

透「…ああ」



 ↓1 果たして、さらに格下げされる組はいるのか!?

 1~3 ハコまこ組が二流… ゆず香る組が三流に…
 4~6 モンスターズが三流… その他は変動なし
 7~9 はこまこが唯一の一流に…!? そしてゆず香る三流…
  0  広がる格差?


快斗「えー…今回、映像を作っていただいたのはあの、超有名な四池監督と、映画大好きで自主制作映画を作っている高校生です」

衣依「ここで外してしまうのは業界人として、とっても痛いですね♪」



ゆず子「………つっても、脚本は同じわけで、演出だから…あー、カメラワークとか、そういうとこ、なわけだよなあ?」

ゆず子「Aの方が迫力はあったような気はするけど………どうもこう、素人臭い単純さがあるっていうか……うーん……答えは、Bだな!」


透「……Bだ」

透「Bの方が丁寧で、映像効果をよく考えて作り込まれている…」


タカシ「うぅぅーん……Aが好みなんだよね。単純なカットだけど、それで最大限の効果を引き出せているっていうか…?」

タカシ「…直感を信じて、Aをいきまーす!」


誠「Aの方が面白い気がしたな」

誠「Aにしてみるか! 間違ったらごめんな!」



快斗「それでは、正解のお部屋は……」



 ―― Aルーム

タカシ「どきどき、わくわく。でも今度はまこちゃんも一緒だもんねー♪」

誠「タカシって映画とか、よく見てるか?」

タカシ「うーん……たまに?」

誠「怖いな…」


 ―― Bルーム

透「こっちに来い、こっちに来い、こっちに来い…」

ゆず子「少なくともこれで一流が一組だけになるのか…」



快斗「せーいかいはぁぁ~……」

 ガチャッ
 バンッ

誠「おおおおっ!?」

タカシ「やったぁぁー!」

快斗「誠様、タカシさん、おめでとうございまぁーす!」

タカシ「やったやったぁっ! これが僕の実力ってやつだね!」

誠「俺、今日は運がいいかもしれないな! いえーい!」



<ひゃっほー!

<おめでとうございます!

ゆず子「Oh…」

透「っ……何、だとぉ…?」



 ↓1 ゆず香る三流…

 1~3 香様…
 4~6 三流はいじられるのです…
 7~9 あくまで相方のゆず子が間違っとるだけやから…って


快斗「誠様、葉子様、さすがは一流アイドルでございますね」

衣依「二流や三流のアイドルとは違う、本物のアイドルというのはどんな困難も切り拓くものなんですね」

誠「そ、そうかぁ? 何か、照れちゃうなぁ…」

葉子「運だと思うんだけど…」

快斗「ご謙遜を…」


衣依「それに比べて…一流アイドルの皮を被った、三流さんが混じっていたなんて」チラッ

香「…」←箱馬

ゆず子「…ごめんって、香様ぁ~」←便所サンダル

香「ふ…ふ、ふふ、ふふふふ…」

ゆず子「え? あれ? おーい…?」

香「僕は…まだワインしか、やっていない…。ここまで成り下がったのは、全てはゆず子の責任だ」

ゆず子「ま、まあ…否定しないけども」

香「だからもう、あとは落ちない。間違ってもそっくりさんや、勘違いくん、映す価値なしなどには身をやつさない…!」

快斗「三流でも守りたいものってあるんですね」キラリンッ

ゆず子「爽やかに辛辣ぅっ!」


タカシ「ああはなりたくないねー」

佑香「1番になりたい」

聖羅「ふふ…でも箱馬に座られてても、香さんは格好いいですねえ」

透「……わ、悪かった…間違って」

聖羅「あら…別に謝ることなんて、何もないですよ。間違ってしまうことなんて、誰にもありますから」



 ↓1 さあ、音感問題ですよ!

 1~3 一流が、いなかった…?
 4~6 ゆず香る…そっくりさん……転落が止まらねえ~!
 7~9 おおっとぉー、モンスターズがグレードダウンしてしまったぞぉー


快斗「超一流楽団で幾度となく指揮棒を執ったマエストロと、アマチュア楽団の指揮者の指揮で同じ曲を聴き比べていただきます」

快斗「音楽に携わっているアイドルであるならば、これは絶対に当てておきたいところですね」

衣依「では、早速、始めましょう」



香「………B、Bだ」

香「多くは語らんが、Bに間違いないっ!」



ゆず子「必死になってる…www」

快斗「三流なんてそんなもんだよね」

衣依「だよねー」

ゆず子「そーいう扱いですよねー」


葉子「……A、かなぁ?」

葉子「うぅーん…自信ないけど…いや、B……いや、うぅーん……やっぱり、Aで」


誠「いいぞっ、自信持ってけ! 香いないけど」

タカシ「とうとう、一流が消えちゃうんだね…」

誠「まだ分からないだろって! 葉子を信じるぞー、俺は!」



佑香「………Bで」

佑香「何となく」


タカシ「いいぞー!」

透「…適当かよ」



聖羅「うぅーん……なんとなーく、Aはちょっと、堅苦しいかなぁ~って」

聖羅「だから、Bを選びますぅ~」



 ―― Aルーム

葉子「あ、あれっ…?」

葉子「何かわたしだけ…別…? これじゃ、もし外れてたら…二流に…」



<それでは、正解の部屋はぁ~…

葉子「! ……お願い…!」ギュッ


 ガチャッ

葉子「快斗く――」

 バンッ

葉子「」

<おめでとうございまぁぁ―――――すっ!

<あらぁ~

<頂点からはこれで引きずり降ろした…

<ふっ…まだだ、ここからなんだよぉっ、勝負はぁぁぁっ!!

葉子「………香さん、何か性格変わってる…?」



快斗「それでは、ここからは2人組で挑んでいただきます」

快斗「意見が割れた場合は相談して、必ず一組ごとにどちらの部屋へ入るかを選んでください」

衣依「挑んでいただくのは美的センスです。一流アイドルであるならば分かるはずの、美的センスを問わせていただきま――あっ、もう一流アイドルはいらっしゃいませんでしたね」

衣依「価格にして500万円にも及ぶという立派な盆栽と、美術スタッフが腕によりをかけて作った偽物の盆栽を見分けていただきます」

快斗「本物の盆栽と、偽物を見分けられないようなアイドルはいないはずです」キラリンッ



葉子「二流になっちゃったね…」

誠「そうだなあ…」

聖羅「何だかんだで、まだ二流でいられて良かったですね~」

透「ここからだ…」


ゆず子「テーブルくらい欲しいな…」

タカシ「このヤカンに入った水を飲むしかないって、最初に比べるとかなり落ちたよね…」

佑香「格差社会ひどい」

香「もうこれ以上は落とさん…どうなろうが、そっくりさんなどには成り下がらん…!!」




 ↓1 盆栽見分け勝負!

 1~3 どんどん落ちてくアイドルたち…しかしゆず香るはアイドルに踏みとどまる
 4~6 モンスターズがとうとう…
 7~9 香様の決意と裏腹に、そっくりさんが2組も…
  0  ま、まさかこのまま、三流のゆず香るコンビが1番高いランクに…?



透「……Bの方が立派には見えるが、逆に整いすぎているように見える」

聖羅「確かに、そう言われてみるとそうですね」

透「Aはその点、不自然に見える自然さがある…。本物を見抜けってえ心理を利用して、立派な方を選ばせようとしているように思えるな」

聖羅「ではBにしましょうか」

透「……ああ」



誠「分かるか?」

葉子「うぅーん……まこちゃん、植物育てるの好きでしょ? 盆栽は?」

誠「盆栽はやったことねえしなあ…。あ、でもな、盆栽は正面に立って、斜め下から見上げるといいんだって」

葉子「見上げる…」

誠「で、そうした時に森みたいな感じに見える盆栽が立派なんだってさ」

葉子「へえ……。その理論だと……B、かなあ? Aは立って見た時には堂々としてる感じにも見えるけど…」

誠「うぅーん…確かに、下から眺め上げると…Aは不自然かもなあ」



ゆず子「香様、分かるぅ?」

香「…Aか、あるいはB…。2つに1つ、必ずどちらかが本物…」ブツブツ

ゆず子「本気すぎる…」

香「……Aか? ゆず子、Aでどう思う?」

ゆず子「んー………Aっぽいと思うけども」

香「ならば…あえて、Bでいくっ」

ゆず子「マジでっ!?」

香「お前の方が信用ならない」

ゆず子「ちょい待とうか、香様」



タカシ「どっちかな?」

佑香「A」

タカシ「だよねっ、絶対に立派だもん! 本物には適わないんだよね~、こういうのって」

佑香「細部に神は宿る」

タカシ「いいこと言った!! じゃあ、Aにいってみよー!!」



 ―― Aルーム

タカシ「あー…このパターンなんだね~」

佑香「むぅぅ~……」


<バンッ

<おめでとうございまぁああああ―――――――――――――すっ!!


タカシ「ああああ~!!」

佑香「むぅぅぅ~……」


快斗「あれっ? 衣依、衣依」

衣依「なあに、快斗くん?」

快斗「あそこの人達……誰かに似てると思わない?」

衣依「えっ? でも、今日は一流アイドルの皆さんを呼んだんだし…」

快斗「いやいや…ほらっ…タカシ、って人に似てない?」

衣依「あっ、言われてみれば!」

タカシ「うぅぅ~…かーくんに呼び捨てにされたぁ~」

衣依「こっちの子は、佑香って娘に似てない?」

快斗「あっ、言われてみれば確かに!」

佑香「むぅぅ~…」


快斗「まあ~…でも本物の一硫さんがいらっしゃれなかったみたいだし、タカシと佑香でも代わりに置いとけばいっか」

佑香「そうだね!」


葉子「なんか酷い茶番を見せられてる気がする…」

誠「そっくりさんにまで落ちると、ああも言われるのか…」

香「絶対にああはならん…!」

ゆず子「…がんばれー」

聖羅「あらあら~…でも、ああいうのもたまには新鮮かも知れませんね」

透「…頭だいじょぶかよ…」



快斗「さあ、最後になりました」

衣依「最後は2種類の牛肉を食べ比べてもらい、A5ランクの高級和牛を当てていただきます」

誠「肉っ!」

香「これならば負けん」

快斗「食べ比べるのはスーパーで前日の閉店間際に買ってきたお値打ち品の牛肉です」

衣依「これが分からないアイドルはいないはず――あっ、でもそっくりさんも、そっくりさんを名乗るならがんばってくださいね」

快斗「特にえーと………西城さんのそっくりさんとか、いいとこない感じですよ」キラリンッ

タカシ「ぶーぶー」



 ↓1 牛肉チェック!! 最初は、問題のモンスターズ!

 偶数 A
 奇数 B



タカシ「うぅぅーん…最近、安いお肉もおいしくなったなぁ~…って」

佑香「分かる…」

タカシ「何かもう…おいしいならさ、お値段とかどうでも良くなぁい?」

佑香「もうそっくりさんでいい…」

<ちなみにこの最終問題で間違うと、一気に2ランクダウンだよ、そっくりさん達~


タカシ「負けられない戦いだった」

佑香「テレビから消えちゃう…」


タカシ「うぅーん…」

佑香「……A?」

タカシ「……じゃ、じゃあ、Aにしとこっか?」


 ・
 ・
 ・


葉子「良かったね、まこちゃん。お肉食べられて」

誠「だな。でも俺、ほっとんど肉なんて食べないし…人生で1番食った肉はヘビだから、ちょっと牛は自信ないんだよなあ~…」

葉子「知らずにカエル食べさせられてるよりはマシだと思うよ…」

誠「じゃあ…どっちが高級和牛だったか、せーので言ってみるか」

葉子「うん」

誠「せーのっ」


葉子「A」
誠「B」


葉子「……どう、しよっか?」

誠「そうだなあ…」




 ↓1 ハコまこの選択は…!

 偶数 Aの部屋
 奇数 Bの部屋



誠「ここは…牛肉を食べ慣れてる葉子に任せるっ」

葉子「ええっ…」

誠「大丈夫だって、文句なんて言わないしっ」

葉子「そ…そう…?」

葉子「じゃあ……A、にする?」

誠「おうっ、じゃあAだな!」



 ―― Aの部屋

 ガチャッ

タカシ「ああーっ!」

佑香「むっ…」

誠「タカシと佑香がいるのか…」

葉子「急に不安になってきた…」

タカシ「不安にならないでよぉ~、疫病神じゃないよー! ぶーぶぶぶーぶーぶー!」

佑香「がおーがおがおー」

葉子「鳴き声が一気に…」




 ―― 格付け部屋

香「…ふむ」

ゆず子「香様にパス~」

香「当然だ、僕が決める」

ゆず子「ええっ…大丈夫なわけ?」

香「むしろ、お前には任せられないからな。それに僕は当ててきたんだ」

ゆず子「…まあ、お好きにどーぞ」



 ↓1 香様! 持ちこたえられるかっ!?

 偶数 Aの部屋を選んだ
 奇数 Bの部屋を選んだ


 ↓2 そして正解は?

 偶数 Aの部屋が超高級牛肉
 奇数 Bの部屋が超高級牛肉



 ―― Bの部屋

香「勝負…!」

 ガチャッ

ゆず子「……おおっ? タカシがいねえ! これならイケんじゃねっ?」

香「ふぅぅー…だが、葉子と誠もいないからな」

ゆず子「ああー…」


<ちょっとぉー、香くん、ひどいよー!

<こっちが正解かも知れないだろー?

香「いいや、こっちが正解だ。そうでなければ困る」

ゆず子「意地っ張りだよなあ…」


<香さん、やっぱり必死すぎるよね…

<ひーとり負けっ、ひーとり負けっ




 ―― 格付け部屋

聖羅「どちらもおいしかったですね」

透「…いいや、味の差は歴然だ」

聖羅「あら、頼もしいですね」

透「………ここで踏みとどまって、かつ、他が落ちれば勝てる。間違えねえ」

聖羅「あら~」



 ↓1 とーるちん、イケるのかっ? 決着の時!

 偶数 Aの部屋を選んだ
 奇数 Bの部屋を選んだ


 ―― Bの部屋

透「ここに誰もいなきゃ、勝ちだ…」

聖羅「少なくとも葉子ちゃんとまこさんがいなければいいんですけれどね…」

 ガチャッ

透「っ…」

香「何…?」

ゆず子「おおー?」

聖羅「あら~、香さんとゆず子さんもいらっしゃったんですね」


<えーっ、とーるちんそっちぃー!?

<これはヤバいかもなあ…

<間違っちゃったかも…ごめんね、まこちゃん

<まあ気にすんなって

<こっちが勝つし…


透「…はんっ、まあいい」

香「これでは…出し抜けない…!」

ゆず子「そればっかな…」



快斗「それではこれより、勝者の部屋に入らせていただきます…」

快斗「この問題では一気に2ランクダウンしてしまいますので、そっくりさんは映す価値なしに…」

快斗「三流アイドルさんは勘違いくん、あるいは勘違いちゃんに…なってしまいます」

快斗「勝者はぁっ…!」

 ガシッ ガシッ


快斗「……………こちらっ! おめでとうございまぁあああ――――――――――――すっ!!」

 バンッ

香「~~っ!」ガシッ ←ガッツポーズ

ゆず子「うぉおおおおおおおおっ!? マァジでえええっ!?」

透「っしゃあああっ!」

聖羅「やりましたね~」スッ

透「ああっ!」

 パシンッ ←ハイタッチ


タカシ「うわあああああ―――――――――――――んっ!」

佑香「」ピシィッ

葉子「ああああんっ…」

誠「あっちゃあ~…やっちゃったなぁ」


衣依『映す価値のないアイドルもどきさんは、画面から消えまーす』

 シュポンッ

タカシ「うわーん、声だけの出演になっちゃったー!」

佑香「がおー」

衣依『はぁーい、喋らないでくださいねー』


快斗「はいっ、そういうわけでですね、一流アイドルさんはいらっしゃいませんでした」

衣依「残念でしたね」

快斗「けれど、一流には及ばないながらも、一流になれそうな…あー…二流のアイドルさんはいたということで、良しとしておきましょうか」


透「次は一流だ」

聖羅「そうですね、がんばりましょうね~」

快斗「とは言え、二流ですからあまり調子に乗らないように」

透「あっ?」



快斗「それから、三流アイドルの香とゆず子!」

香「っ…」

ゆず子「完璧な呼び捨てだな…」

衣依「下を見てもキリはないと思うけど、上ばっかり見ても首が疲れちゃうから……ほどほどにね?」

香「くぅっ…!」プルプル

ゆず子「まあでも…ドベにならなくて良かったんじゃん?」



快斗「えーと…そっくりさん達、名前が…何でしたっけ?」

衣依「忘れちゃいましたね」

快斗「まあいいですね。女性の方、男性の方、ごくろうさまでしたー。出口はあちらでぇーす」

誠「最早アイドルとさえ言ってもらえないんだな」

葉子「これはちょっと悲しいね」



快斗「最後に、えー…自分がアイドルだと自称してはばからぬ人ではなく…最早、映す価値のない人が冒頭から映りこんでしまっていたとかで」

衣依「ほんっと~う………に、申し訳ありませんでした。次回からは気をつけますので」

???「ちゃんと呼ばれたもーん、手違いだったとしても呼んだなら映してほしいなぁー!」

??「格差社会をじょちょーさせる番組ということで、びーぴーおーにほーこくをするぅー! それがいやなら――」

衣依「ピンマイクきっちゃってくださーい」

 プツッ

<ワーワー

<ガオー



快斗「わたくしども、SSプロ一同、本年も全力でアイドルとして輝いていく所存でございます」

衣依「『SSプロのみなさんのおかげでした』、並びにSSプロをどうぞよろしくお願いいたします」

快斗「それでは来週っ!」

衣依「今度はいつもの時間に会いましょう」


 『よろしくお願いしまぁーす!!』


 ・
 ・
 ・


快斗「…」pi

TV『』プツンッ

零「…………」パチパチパチ



快斗「そっか…あっちは、来週だったんだっけ…」

零「来週…ですか?」

快斗「ああ…うーん……まあ、俺と衣依が、あの番組の収録前にやった、2人きりの格付け」

快斗「それを編集したのをさ…今やったのの収録語に、あれこれ言われながら俺と衣依も観賞しなきゃいけないっていう…」

零「えええ…?」


快斗「ネタバレ…されても平気?」

零「………はい」

快斗「ここだけの話だから、まだ誰にも言っちゃダメだよ?」

快斗「3問で、一流アイドル、そっくりさん、映す価値なし…って落ちる簡易版だったんだけどさ」

零「はい…」

快斗「………俺が映す価値なしで、衣依はそっくりさんだった…」

零「えええ…? あんなに……いじってた、のに?」

快斗「そう…だから、あとの8人にもうめちゃくちゃ言われまくって。いじり倒された報復とばかりに…」


零「…」

快斗「で…来週はそれが放送されちゃうんだよ…。はぁぁ…」

零「ええと…」

快斗「しかも…もし、今回の放送で受けたら、年末に、新年特番の番宣で俺と衣依のやったやつが放送されるかもって」

零「…」

快斗「人に笑われるのも…アイドルの仕事だったんだなあー……って」←遠い目

零「……それってお笑い芸人の仕事じゃ…?」


快斗「俺はアイドル…俺はアイドル…俺はアイドル…」ブツブツ

快斗「俺は王子様…俺は王子様…王子様なアイドル…王子様イメージのアイドル…」ブツブツブツ

零(自分に言い聞かせてる…!!)




                                                                おわり

おやすみなせ~い
明日はちゃんと零くんやる……つもり

おつかレイヤードルック

おまたセントローレンス川!
もうちょぉーいと待っててやで~

なんか急かすみたいになっちったな、めんご

>>371 全然、偶然やけんええんやで


じゃあ作中での1月1週目から始まるぜよ~
さてさて、零くんの闇祓いができるかなぁー?


 ―― 1月 1週目

藤P(ええーっと…)

藤P(来月の頭にはSSラブの各種撮影、収録があるとしーてー…)

藤P(それまでに挨拶回りと、あわよくば営業して外部のお仕事をゲットしなきゃ…だね)


藤P(ああ、あと零くん用の新曲ももできたから、そのレッスンも開始していいな…)

藤P(ただ、今のダンスだとちょびっと苦戦するかも知れないし、ダンスレッスンをもうちょいとやっておいてもいいけども…)


藤P(ついでにいつまでも、転々と居候っていうのもよくはないだろうし…どうにかはしたいけども、どうしたもんかねえ)

藤P(まあ…それはできたら…だなぁ)




 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:2.28 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:72/騙されたと思って
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう




藤P「何からしよっかなぁー」クルクル

スバル(あの人って、傍から見てるとほんっとに仕事ができてるか不安になるんだよなあ…)



 ↓1 今週のお仕事は

 1 レッスン
 2 挨拶回り
 3 新曲レッスン



藤P「それじゃあレッスンをしようかね」

零「はい」

藤P「そう言えば来週から学校だったよね…?」

零「そう、ですけど…?」

藤P「……快斗のところから学校に通うわけでしょ? 遠くはない? 平気?」

零「ちょっとは遠いですけど…元々、少し遠かったので、そこまで大きな差はないです」

藤P「ちなみになんて学校だったっけ?」

零「……某成中学校…です」

藤P「あら…とんでもなくいいとこに通ってたのね」

零「…ふ、普通です…入ってみると」



 ↓1 レッスン!

 何を上げるのん?



 踊:3.00


藤P「あい、お疲れさん」

藤P「今日はどうでした?」

トレーナー「ええ、今日はとってもはかどりました」

藤P「そいつは良かったですよ。零くんも、お疲れさん」

零「はい…」


藤P「んん? 誉められたのに浮かない顔してる?」

零「何か…実感、なくて…」

トレーナー「本当によくなってるから大丈夫よ、ふふっ」

零「……はい…」



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



藤P「そういや、零くんや」

零「はい…?」

藤P「快斗のお家の暮らしはどうだい?」

零「………最初は、ちょっと…部屋が汚かったです…」

藤P「最初は? 今は?」

零「ちょっとずつお掃除してて…今、やっとお手洗いの戸棚を整理してて」

藤P「……楽しんでるみたいならいいやね」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.00 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:81/騙されたと思って
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう



藤P「んー…」

藤P「まあ、最低限、ダンスはできるようになったみたいだし…レッスンはちょっとお休みにしようかねえ…」

藤P「でもって挨拶回りか、新曲のレッスンを優先させて…」

藤P「うん、そんな感じにしとこ…」




 ↓1 というわけで、来週は

 1 挨拶回り
 2 新曲レッスン



 ―― 1月 2週目


零「おはようございます」

藤P「あい、おはようさん。零くん、ちょぉーっとこっち来てくれるー? あ、ここ座っていいから」

零「…はい…?」


藤P「えーっとね、お話があります」

零「はい…」

藤P「零くんのデビュー曲ができました」

零「っ……で、デビュー、曲…」

藤P「おめでとう。さあ、まずは聴いてごらん。ほい、ヘッドホン」つヘッドホン

零「……はい」スポッ

藤P「んじゃ、再生するよ~」

 カチッ

 ~♪



 ↓1 どんな曲にしとく?

 1 正統派な爽やかアイドルポップソング
 2 明るくポップでアッパーなお歌
 3 どこか哀愁ある雰囲気の静かでフォークな歌



零「……これを、歌うんですか?」

藤P「そう。どう?」

零「…………ちょっと、安心しました」

零「何か……思ったより恥ずかしくなかった、です」

藤P「ははは…そうかい? あんまりアイドルっぽくはないかなーって具合ではあるけどもね」

藤P「そんじゃあ、これからは、この新曲のレッスンをしていくから――あっ、カップリングも聴いといてね。オッサン、今の内に出かける準備しちゃうから」

零「はい…」



 ↓1 そしてカップリング曲は?

 1 ラテン調なノリの良いお歌
 2 そこはかとなーく、合唱曲っぽい雰囲気のあるスローな歌
 3 ピッコピコにしてやんよぉ、とばかりのダンサブルなナンバー



 ~♪

零(こっちは…何か……明るい)

零(…ラテン系…? 僕が………ラテン……………?)

零「…」←想像中

零「っ…」

藤P「ほい、行くよ~。おやつも持ってっちゃおうか。好きなの選んじゃっていいよー」ガサゴソ

零「……はい…」


 ・
 ・
 ・


藤P「んじゃ先生、よろしく」

トレーナー「はい、分かりました」

零「お願いします…」



 ↓1 どっちからいこうか

 1 メランコリック:どこか哀愁ある雰囲気の静かなフォーク曲
   歌:4 踊:2 表:4
 2 ソル・ノーチェ:ラテン調なノリの良いお歌
   歌:3 踊:3 表:3



零「…」ジィッ ←歌詞見てる

零「……歌詞って、日本語的に…」ボソ

トレーナー「じゃあやっていきますよ」

零「っ…は、はい」


 零能力値
 歌:5 踊:3 表:4

 楽曲
 歌:4 踊:2 表:4


 全能力値クリア!



藤P「――あい、お疲れさん」

藤P「いやぁ、こうもすんなり覚えちゃうなんて筋がいいんじゃない?」

零「そう…ですか……?」

トレーナー「そうですね。人によっては2週間、3週間と1曲覚えるために費やすような人もいますから」

零「…」

藤P「ま、若者の特権よね、覚えがいいのは」



 ↓1 イベ?

 偶数 居候先変更?
 奇数 発生せず



 ガチャッ

藤P「あいあい、ただいま~」

零「ただいま…」

スバル「おかえりなさい」


快斗「じゃあっ、俺行ってきま――っと、いいところにっ! 零っ!」

零「っ…は、はい…?」

快斗「ちょっと海外ロケ、緊急で入っちゃって…何日か帰らなくなっちゃうから、悪いんだけどその間は…まあ、ひとりってあれだろうし?」

快斗「別の誰かのところに身を寄せといてもらっても…いい?」

零「えっ……あ…はい」

快斗「ほんとに悪いな! これ合カギ、俺帰ってくるまで持ってていいから。じゃ、行ってきまーす!」


藤P「ほへー、忙しいねえ。どこまで行くの、あの子?」

スバル「えーと……東欧?」

零「東欧…って…広くないですか…?」

スバル「忘れちゃった」

零「………」


藤P「ふむ…とりあえず、誰のとこに身を寄せるか、考えないとねえ」



 ↓1 次の居候先は…?

 1~3 え、ゆずさんチ? 13歳の子で大丈夫かぁ…?
 4~6 タカシくん…のお家……? 宅飲みでも会場にならないようなところよ…?
 7~9 とーるちんの、ところ…? かーくんチとは物理的に超近いものの…?


 ガチャッ

タカシ「たっだいまー! 今そこでかーくんに会っちゃった~!」

タカシ「だからかーくんに抱っこして~って飛びついたんだけど、ほんとに急いでるから~ってポイってされちゃった、ポイって」

タカシ「ぶーぶー、かまってくれてもいいのにねー。ねー、零くん?」

零「えっ? あ……は、はい…?」

タカシ「じゃーあー、零くん、おんぶしてー♪」

 ガシッ

零「っ…」ヨロッ


藤P「そんなに寂しいの?」

タカシ「寂しいもぉーん、僕はねー、寂しいと死んじゃう生きものなんだよ」

藤P「んじゃあ、丁度いいし…零くんと寂しくない夜を過ごすとかはどう?」

タカシ「どーゆーこと?」


 ・
 ・
 ・


タカシ「ふぅぅーん…そーいうことなんだ」

藤P「そういうわけでお願いしちゃってもいーい?」

タカシ「うーん…でもなぁー…」

藤P「教育に悪い?」

零(教育に…?)

タカシ「そんなつもりはないけどー………ま、いっか」

タカシ「じゃあ、零くんもーらうっ♪」ギュッ

零「うっ…」



 ↓1 どうしてタカシくんは渋ったんや…?

 1~3 闇が濃いお家ですよ…
 4~6 タカシくんっぽくないお家?
 7~9 きったないんだって~


タカシ「どうどう、なかなかのタワマンでしょー? 高かったんだよー」

零「すごい…こんな高いマンションに住んでるなんて…」

タカシ「というわけで、エレベーターはこっち」

零「あ…はい」

タカシ「だけど乗りませーん。こっちだよ~。僕のお家、1階だから」

零「えっ…」


 ガチャッ

タカシ「さ、どうぞどうぞ~」

零「お邪魔しま――ぅっ…」ピシッ


 ゴッチャリ…

タカシ「どうしたの? 入っていいよ?」

零「……あ、足の、踏み場が…」

タカシ「え? ああ…こういうのは、こうやって、足で左右にどけながら~…はい、足の踏み場できたっ♪」

零「…」

タカシ「遠慮しなくていいからねっ♪」



 ↓1 宅飲み会場にならなかった理由は汚すぎたから…

 1~3 汚部屋にプラスしてタカシくんのうざがらみで…零くんマッハ。何がマッハか? 想像に難くないっしょ?
 4~6 あんまりにも汚すぎて、げっそり零くん
 7~9 お掃除し甲斐がありますともっ!
  0  零くんが闇を垣間見てしまった…



零「…あ、あの…掃除とか、した方が――」

タカシ「いいのいいの~、そんなのしたくないもーん、めんどうくさいもぉーん」

零「けど…衛生的に…」

タカシ「大丈夫だよ~。もうずぅぅーっとこんななんだしっ! それよりもー、零くんって僕とほぼほぼ同じサイズじゃない?」

タカシ「もう着なくなったお洋服とかあげちゃうっ! いっぱいあるから選んで、選んでっ! ほら、こういうのとかどう?」ズボッ ←お洋服引き抜いた

零「ひっ…」

タカシ「落ち着いた色合いもいいけど~…ちょっと冒険してみたりしても似合ったりして!」


零「…ちょ、ちょっと…遠慮…」

タカシ「そんな遠慮しなくていーんだよっ!」ズイッ

零「………い、嫌、です――」

タカシ「ほらぁっ、前にね、何かのお仕事で女の子の格好した時のお洋服もとっといたんだ~♪ 着ちゃう? 着ちゃおうよ~」

零「あ、うぅっ…」

タカシ「さあ、着せ替え人形ごっこをしよう」キラッリィィィンッ ←かーくんのほほえみと違って目だけ光ります


 ・
 ・
 ・


藤P「んー……零くん、大丈夫かねえ…? ノリで預けちゃったものの…」

スバル「大丈夫じゃないですか? いくらタカシでも本気で嫌がられれば…」

藤P「いやぁ…その嫌がり方が、どうしてもちょっとこう……何かいじめたくなっちゃう感じに取られかねないのよね」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.00 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:81/騙されたと思って
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ(未習得)



 ↓1 来週の予定は

 1 挨拶回り
 2 新曲レッスン


 ―― 1月 3週目

藤P「じゃあね、零くん。今日はいろぉぉーんな、お偉いさんのところに挨拶しにいくから」

零「はい…」ゲッソリ

藤P「どうかした?」

零「………何か…精神的に、疲れて…」

藤P「ああー……居候先、別の考えようか」

藤P「さ、出発~」


 ・
 ・
 ・


藤P「ここがテレビ局だね」

零「おっきい…」

藤P「ここにはありとあらゆる変な人間が集まってる伏魔殿だからね」

零「伏魔殿…」

藤P「油断しちゃダメよ…それもう、RPGのラストダンジョンに挑むようなつもりで」

零「……そういうゲーム、したことなくて…よく分からないです」

藤P「あら? ……タカシくんに教えてもらえば?」

零「……ちょっと…あの部屋は、何もしたくなくなる…っていうか…」

藤P「ああー……大変みたいねぇ…」



 ↓1 挨拶回り!!

 1~6 一通り回ったけど特に何もなかったなぁ
 7~9 SSプロの新人なら…って人がいたやで。初仕事なるかっ?



藤P「やっ、どうもどうも、お世話になってます~」

*「ああ、どうも、SSプロさん」

藤P「今日はうちの新人を連れてきまして」

零「はじめまして…。甲賀峰零です、お願いします」

*「へえ~…新人さん? 勢いありますねえ、SSプロさん」

藤P「いやあ、アイドル達のがんばりのおかげですがね」


*「それで何かその子にいい仕事でもないかって探してるんですか?」

藤P「ええまあ~…そういうありがたーいお話があればいいなあという感じで回ってまさぁ」

*「ふうん…」ジィッ

零「っ…」


*「……何かちょっと、不安になりそうな…」

藤P「いやぁ、とってもマジメな子なんでちょっと緊張しいでもあるんですよ」

*「ああそうなの。最近はタレントだってことで鼻の高い人が多くてねえ」

*「ふうん…」

藤P「ちなみに~……何か、あります?」

*「ええ? 何かって?」

藤P「やだなあ、分かってるでしょうに」

*「まあ、SSプロさんですしね」



 ↓1 おっ?

 偶数 新曲出した時は歌番組出さしてあげてもいいよ~、ってさ!
 奇数 春からのドラマがあるらしくて、それが中学校舞台なんだって。そのオーディションを教えてもらえたよ



*「じゃあ、彼が何か…CDとか出した時にうちの番組出ます?」

藤P「本当ですか、いやあ、それはありがたい。是非ともお願いします」

*「ま…あんまり待たされちゃうと忘れちゃうかも知れませんけども」

藤P「ははは、そうならないよう気をつけますよ。零くんや、お礼言っとこう」

零「は…はい、ありがとうございます…」

藤P「どうもありがとうございます。今後ともお願いしますね、どうも」

*「ええ、こちらこそSSプロさんには注目してますから」


 ・
 ・
 ・


藤P「ふぃぃ~…ま、こんなもんだね、今日の挨拶回りは」

零「終わり…ですか?」

藤P「うん、終わり。ご苦労さん」

零「はぁ…」


藤P「疲れちゃった?」

零「ちょっと…」

藤P「そっか、がんばったね」



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



藤P「ほいっ、到着」

 ガチャッ

藤P「ただいま帰りましたよ~」

零「ただいま…」

スバル「ああ、おかえりなさい、2人とも」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.00 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:85/騙されたと思って
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ(未習得)



 ↓1 イベ?

 偶数 居候先変更
 奇数 ふと気づいたら帰ったわけでもないのに零くんの姿が消えていた


藤P「…」カタカタ

藤P「…」カタカタ

スバル「んぅっ………あ、もうこんな時間。僕、そろそろ帰る準備しますね」

藤P「あいあい、お疲れさま――んっ…?」

スバル「どうかしました?」


藤P「…いや、零くんって帰ったっけ?」

スバル「荷物は…そこにありますけど」

藤P「てことは、まだいるはず…よね? コンビニかどっかにお出かけしたきりかね…? ふーむ…」


 ・
 ・
 ・


藤P「…」チラッ

藤P(もうけっこういい時間なのに、さっぱり零くんが戻りそうにないわね…)

藤P「んー……ちょっと探してみるか」



 ↓1 果たして、零くんは…?

 偶数 倉庫で自主レッスンしてた…
 奇数 うすぐらーい倉庫でお勉強してた…



藤P(コートも事務所に置きっぱなしってことは、外には行ってない…)

藤P(となれば長時間…いられる場所は……やっぱこの倉庫かね?)

 ガチャッ

藤P(お、鍵が開いてる、ビンゴ)


藤P「…」スタスタ

零「…」カリカリ

藤P(お勉強中か…)

藤P(こっちにも気づかないし…)



 ↓1 どうしたもんか

 1 別の居候先でも探してあげよう…
 2 わっ、てする
 3 目を悪くしちゃうよーって声をかける



藤P(もしかして、よっぽどタカシくんのとこが大変だったりするのかね…?)

藤P(うぅーん…別にどこか、いいところがないか探してみるか…)

藤P(マシになればいいんだけども…ちょっとどうなるかねえ…)


 バタム…

零「…」カリカリ

零「…」カリカリ




 ↓1 次の居候先は…!?

 1~3 まこちゃんチにカムバック…
 4~6 とーるちんチ
 7~9 かーくんチにカムバック



快斗「え? 戻ってくる?」

藤P「お願いしちゃってもいい? いやー…ほら、タカシくんのとこは…ね?」

快斗「ああ……察しました」

快斗「俺は大丈夫ですよ、全然。しばらくは何日も空けるような仕事の予定もないですし…」

快斗「ただ…」

藤P「ただ?」

快斗「……いやぁ、あれからまたちょっと部屋が汚くなったかなぁー……なんて。零が折角、綺麗にしてたのに。それだけ…」

藤P「ああー…」

藤P「まあでもタカシくんより、マシだと思うのよね」



 ↓1 かーくんチカムバック!

 偶数 適度な散らかり具合にほっとしちゃった零くん
 奇数 折角お掃除できてたのに戻ってる…って零くん


 ガチャッ

零「お邪魔します…」

快斗「どうぞ。ちょっと……また散らかっちゃったけど」

零「……」キョロキョロ

快斗「…零?」

零「……床が、ちゃんと見えてる…」ジワァ

快斗「一体何が…?」


 ・
 ・
 ・


タカシ「えーっ、零くん、かーくんのとこに行っちゃったのー!?」

タカシ「ぶーぶーぶー! もっともっと仲良くなりたかったのにぃー!」

藤P「いやぁー…まあ、ちょっとでも年が近い方がいいかなーってね…」

タカシ「ちぇぇー…つまんないのー…」




 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.00 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:81/騙されたと思って
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ(未習得)




 本編はここまでっす
 ありがとうございましタンガニーカ湖

あ、更新前の残ってるお便り処理してからで大丈夫っす

それにしてもゲームに関してのネタを振ろうとすると、ヘビーユーザーって事でどうしてもハコいよをパーソナリティにしてしまう…タカシくんは運営側ってのもあってイマイチ話題振りづらいし…


 ~ラバステ!~

聖羅「ラバーネーム、尾てい骨を強かに打ちつけた人さんです。みなさんこんばんは。いつもSSラブ楽しくプレイしています」

聖羅「【恋の大捜査】一枚絵投票の結果、発表されましたが二人でツーショット、ここに力を入れたいとかはありますか? 教えてください…ということです」


快斗「ありがとうございます」キラリンッ

聖羅「恋の大捜査…なんだか、まだ詳細は発表されてないですけれど、とってもロマンチックな響きですよね」

快斗「背景が気になりますよね…。何かこう、怪盗っていうと高い塔のてっぺんで、マントをはためかせてる~みたいなシーンが思い浮かぶし」

聖羅「それで下にたくさんパトカーが並んでて、怪盗に呼びかけるんですね」

快斗「けどそんなの、一枚の画にはとうていなれそうにないし…どうなるんだろう?」

聖羅「うぅーん……あっ、一枚の画の中に顔のところだけコラージュする…とかって感じでしょうか?」

快斗「でもSSラブのカードって基本的にほぼ全身映るじゃないですか。顔だけだと衣装も映えないですし…」

聖羅「それもそうですね…。何だか難しいですね」


快斗「それか、俺達の想像とは違う画って感じですかね?」

聖羅「それだと…怪盗と刑事ですし………うーん…?」

快斗「怪盗と刑事、怪盗と刑事…」

聖羅「あっ、分かりました」

快斗「何ですか?」

聖羅「きっと怪盗さんは、普段は怪盗というのを隠して喫茶店を経営しているんですよ」

快斗「喫茶店…?」

聖羅「それで刑事さんはいつもそこに通ってて、顔馴染みの正体を隠している怪盗さんに捜査状況とかをついつい喋っちゃうんです」

快斗「何かすごく既視感が…」

聖羅「怪盗さんは常連の刑事さんをうまく利用しつつもだんだんと好きになっていってしまって…自分の行為に悩むんです」

聖羅「けれど怪盗をしているからには何か深い理由があって葛藤をしているんです」

快斗「そ…そうですか…」


聖羅「楽しみですね~」

快斗「その通りにはならないと思いますけどね…」


 ~ラバステ!~

衣依「ラバーネーム、ゆんゆんげらげらさん。ゆずちゃん衣依ちゃんこんばんは。いつも楽しく聴かせてもらっています」

衣依「投票結果、衣依ちゃんは今回も2位……第1回から毎回2位をキープし続けている衣依ちゃんですが、次こそは1位になれるいいですね」

衣依「というか衣依ちゃんが合体一枚絵SSRになったら絶対に両方引くまで課金するのでがんばってください、笑い…」


ゆず子「ぷっww」

衣依「何でゆずちゃんが笑うの?」

ゆず子「笑いって書いてあったから」

衣依「はあ…」


ゆず子「にしてもあれだな…。見事に2位ばっかりって…何、衣依は永遠のナンバーツーなわけ? 戦闘民族の王子?」

衣依「好きで2位になってるわけじゃないもん」

ゆず子「2番手の女、みたいなイベントなら1位になれるかもよ?」

衣依「それ矛盾しちゃうよ…」

ゆず子「まあでも何、器用貧乏みたいなところってあるよな、衣依」

衣依「ええ? そうかな?」

ゆず子「そうじゃね? 何かこう…何でも基本的にはできるじゃん? 基本的には」

衣依「うぅーん……まあ人並みにはそつなく、万遍なく……やれると思うけど」

ゆず子「けど、これだっていう何かってなるとすぐ浮かばなくねえ?」

衣依「……確かにそうかも…」

ゆず子「だから永遠の2位なんだろうなぁ」

衣依「永遠じゃないもん」

ゆず子「じゃあ2位以下転落か…」

衣依「何で悪い方に言うのっ」

ゆず子「だって衣依が1位の表彰台って似合わなくねえ?」

衣依「あ、ひっどい、ゆずちゃん!」

ゆず子「想像してみろって、何でもいいから…ほら、オリンピックとかでよくある表彰台」

衣依「表彰台?」

ゆず子「その真ん中に…いるか、自分が?」

衣依「………………確かにちょっと…」

ゆず子「ほらなぁー! ほらな、ほらなー!」

衣依「まあゆずちゃんは表彰台にも立てないんだろうね…」

ゆず子「おう、ちょっとブース出ようか。いい加減ちょっとは年上の威厳ってものを――」

衣依「じゃあ年上の人らしくしっかりしてください!」

ゆず子「うっ…」


 ~ラバステ!~

衣依「ラバーネーム、湯冷めさん。いよりんとハコちゃんこんばんは」

衣依「意図せずして違うボイスが同時に流れた結果面白いボイスが出来上がってしまったみたいなことってゲームだとたまにあると思いますけど、SSラブをやっててそういうことってありましたか?」


葉子「あー…たまにあるね」

衣依「偶然、まったく関係ない台詞が続いちゃって、会話っぽくなってるようなね」

葉子「でもけっこう流しちゃうから、これっていうのは…何かあったかな…?」

衣依「うーん…」


葉子「あっ」

衣依「何か思い出した?」

葉子「ゆず子の台詞で『スーパーだりー』っていうのがあったのね?」

衣依「そんなのよく収録したね…」

葉子「で、それがまこちゃんのボイスの後に流れちゃって」

衣依「どうなったの?」


誠『特に安売りの日っていいよな! チラシをじっくり見て狙いを定めて、バーッと言ってガーッと取って買う!』

ゆず子『スーパーだりー』


葉子「ってなって!」

衣依「お店のスーパーがだるい、って感じに聞こえちゃうね」

葉子「まこちゃんがテンション上げてるのをゆず子が面倒臭がってる…みたいないつもの光景を思い出しちゃったよね」

衣依「成立しちゃったんだね、会話が…」

葉子「まあ…ゆず子の台詞に汎用性が高かったかなって気もするけど…」


衣依「うーん、何かあったかなあ……あ、そうだ、あったあった」

葉子「本当? どんなの発見したの?」

衣依「何のイベントの台詞だったかは忘れちゃったんだけど、快斗くんと佑香ちゃんの台詞だったんだ」

葉子「うんうん」


快斗『猛獣って意外と、手懐けたらかわいいかも知れないよな…ごくり…』

佑香『がおー』


衣依「みたいに繋がっちゃって、何かこう…快斗くんが佑香ちゃんを興味津々で見てるような感じに…」

葉子「ああー…確かに、いつものがおーが怪獣イメージだろうけど…がおーだし猛獣な感じでも聞けるのかも…」

衣依「でも何か、それはそれでおかしいっていうか…危ないよね」

葉子「そ…そうかも?」

>>423 むしろタカシくんは裏情報とかガンガン教えてくれる…と思うよ


 ~タカシくんチの生活~

零「…」ムクッ

零「ふわ、あああ~…」

 ゴッチャリ…

零「…はぁぁ…」


 ガチャッ

タカシ「あ、おはよー、零くんっ! ねえねえねえ、零くんってお菓子好き?」

零「え…? お菓子…ですか?」

タカシ「うんっ、早起きして作ってたんだー♪ 朝ご飯にお菓子はいかが?」

零「……朝ご飯に…お菓子…?」


 ズララァッ…

零「…」

タカシ「召し上がれ~。シフォンケーキにクリームをたーっぷり塗ってみたんだ~」

タカシ「ふわっふわでやわらかくて、まったりとした甘さがあるよ!」

零「朝から…ケーキ…?」

タカシ「おいしいよ、きっと!」ニコニコ

零「……いただきます…」パクッ

タカシ「どう? どうどうっ?」

零「……ふわふわしてる…」

タカシ「でしょっ?」

零「おいしい…」

タカシ「わーい、やったぁー! おいしい、いただきましたー!」クルクル

零「……でも朝ご飯代わりが…これ………?」


 ~かーくんvsれいくん?~

快斗「正月にちらっと実家帰った時、ちゃんと自炊しろって母さんに怒られちゃってさ…。それで、いっぱいこういうの送られちゃって」

零「調理器具一式…」

快斗「それと、ホームベーカリーとか電気無水鍋とかヌードルメーカーとかノンフライヤーとかフードプロセッサーとかまで…」

零「………何でそんなにいっぱい…?」

快斗「ああ、俺の実家って電器屋だからさ」

零「電器屋…? 王子…」

快斗「いやいや…それはほら…ね?」

零「………あ、はい」


快斗「でも持て余しちゃって…。箱に入れたままだとスペース取るからって出すだけ出したんだけど…それはそれで邪魔で、誠さんにでもあげちゃおうかって考えはしたんだけど…」

零「…使ったことないのばっかり…」

快斗「……そう言えば…家事が好き、なんだっけ…? いっぱい調理器具揃っちゃったし、使う?」

零「……いいんですか?」

快斗「まあ、食材とか買ってくる手間が――」

零「行ってきます…!!」

快斗「……あ、そう…? じゃあ、一緒に行く?」



零「…♪」トントントン ←お料理してる

快斗(ふぅぅ…スーパーであんなに目が輝く中学生がいるとは…。あとエプロン持参してたとか、地味に使い込まれてるとか…。まあでも楽しそうだからいっか…)

快斗「うん? ……零、それ、何してるの?」

零「揚げもの、作ろうかなって…」

快斗「それならノンフライヤーあるんだから、そっち――」

零「えっ……でも…あんまりそういうの、おいしくなさそうな、気が…」

快斗「!!? そんなことないって! いいか、ノンフライヤーは油を使わずに揚げ物ができる、それが最大の利点だからこそ、カロリーは最大で80パーセントはカットをすることができるから健康にいいんだ。それに200度の熱風を高速循環させることで一気に加熱してサクサク食感を作り出すんだ。熱と空気を対流させることで表面に均一に熱を加えて旨味を閉じ込めて、サクッとジューシーに仕上げられるんだ。揚げものだけじゃなくて、ハンバーグとかハムとかも自家製で作れるし――」

零「だけど…やっぱり手作りの方が何でもおいしいんじゃ…」

快斗「いいやっ、おいしい! そこまで言うなら勝負だ、ノンフライヤーの方がおいしいか、油で揚げた方がおいしいか!!」

零「えっ…でも…」

快斗「さあやろう、すぐやろう! あっ……でも俺、仕込みはできないから…やってくれる?」

零「…………………はい…」



快斗「ほらほらっ、おいしそうにできてる!」

零「……でも衣の色が薄いような…?」

快斗「カロリーオフ! それにジューシーになるはずだし! このトンカツもおいしいって! 自分で食べ比べてどっちがおいしいか決めていいから!」

零「あ、はい…。……いただきます…」サクッ

零「…」モグモグ

快斗「どうだ? どうだ、ノンフライヤーの方は? おいしいだろ?」

零「……自分のも…いただきます…」サクッ

 モグモグ

快斗「どうだっ? どっちがおいしい? 忌憚ない意見を言っていいからな」

零「何か…変にパサパサしてるし…使った後の手間を考えても、普通に油で揚げた方が……」

快斗「そんな…? 最新じゃないにしても、2年前に出たやつだし…スペック通りならこっちを使った方が…! いただきますっ!」パクッ

快斗「…………モグモグ…………うん……? 零の揚げたやつも…モグッ………モグモグ……ゴクンッ………………うん………油ってうまいんだな…」


 ~ラバステ!~

タカシ「ラバーネーム、上腕二頭金さん! タカシくん佑香ちゃんこんばんは。いつもラバステ楽しく聴いてます」

タカシ「私佑香ちゃんの告白ボイスにハートを射抜かれた者ですが、あの佑香ちゃんが告白ボイス……収録の時とか大変でしたか?」

タカシ「括弧、モンスター的な意味で!! 括弧閉じ!」


佑香「……告白、ボイス…?」

タカシ「ふっふっふ…知らないのかなぁ? 佑香には告白ボイスが実装されているんだよ?」

佑香「………しらない…」

タカシ「それもそのはずっ! これ喋って~って原稿で絶対に喋ってくれないだろうなーって分かってたから、別の台詞を収録してー、それを切り貼りして仕上げました!」

佑香「むむむぅ…」

タカシ「でもでもー、すっごくいーい感じになったんだよ! ちーなーみーにぃ~……これがそのボイスです!」


佑香『佑香は…佑香のことを好きなひとが、好き…』


佑香「こんなの喋ってない…」

タカシ「でしょー? むっふっふー、がんばりました」

佑香「…きもちわるい」

タカシ「でねでね、組み合わせた原稿は、これでーす! ボツボイスだね、いわゆる! これも公開しちゃおーう! 続けてどうぞー!」


佑香『がおー、佑香は怒ると火を放つぞー』

佑香『ふっ…佑香のことをその程度で負けるはずがなかろうなのだ…』

佑香『好きなのは…ひとりのときなのさ』

佑香『ひとが何故、怪獣をのぞむのか…。怪獣が好きだからさ…』


タカシ「と、この4種類、偽ボイスを収録して、繋ぎ合わせたわけですね!」

佑香「どいひー」

タカシ「いやぁー、もうほんっとに大変だったよ。繋ぎ合わせて自然に聞こえるように加工しつつ、それが加工と分からないよう自然にする加工もしつつ…」

タカシ「ぶっちゃけお金かかりました」

佑香「そんなことしなければいいのに…」

タカシ「じゃあじゃあ~、佑香はちゃんと告白な原稿読んでくれた?」

佑香「………読まない」

タカシ「ほらー! だからこういう手段に出るしかなかったんだよ」

佑香「むぅぅ…」

タカシ「ふっふっふ、大人はえてしてこうやって小汚い手段を使うのだー!」

佑香「ムダ技術…」

タカシ「ムダじゃないもーん、上腕二頭金さんはハートを射抜かれちゃってたもぉーん!」


タカシ「でもでも…どうせならさ、佑香の口から直接聞いてみたいなー…なんて。どうどう? 告白してみない?」

佑香「……しない」

タカシ「どうしても? 佑香の欲しがってた………アレ、買ってあげるよ?」

佑香「っ……ほ、本当に…?」

タカシ「もちろん。じゃあ、告白ボイスいってみよー! 3、2、1――!」


佑香「……………(猫より断ぜん犬の方が)好き……」

タカシ「はうあぁぁっ…!!? ゆ、佑香に好きって言われちゃった……。僕も好きだよ~」

佑香「………じゃあ死体も起き出すって評判の、超最新激辛リバイバルソース、1週間以内にちょーだい」


 ~早とちりで勘違いな、いよりん~

快斗「いっただきまーす」パクッ

 モグモグ…

快斗「あ、うまい…。いい味出すなあ…」モグモグ


衣依「っ…」ガクガクブルブル

快斗「……んっ? どうかしたの? お昼食べないと午後のロケでお腹減っちゃうよ?」

衣依「そ…そ、その…その、お弁当って……何…?」

快斗「お弁当は、お弁当だけど…」

衣依「かっ…快斗くんが、作ったんだよ…ね……?」

快斗「いや?」

衣依「!!?」ガァーーーーーン

快斗「あれ? おーい、衣依?」

衣依(おかずはブロッコリーの塩茹でとミニトマト、小さいつくね串、卵焼きには海苔が挟まれてる。レタスをおかずの仕切りにしてて彩りも綺麗だし、ピーマン入りきんぴらごぼうなんてものまで入ってる)

衣依(的確に男の子が好む濃いめの味つけをしつつも彩りを損なわず、栄養もある程度考えている理想的なおかず…!)

衣依(それに二段目のお弁当箱にはごま塩をふって梅干しを乗せただけのシンプルかつ飽きのきにくいご飯が敷き詰められてる…!)

衣依(こ…こんな、男の子心をがっつり掴めるようなお弁当、そこら辺の女の子が作れるやつじゃない…か、快斗くんに、年上の……が、ががっ、ガールフレンドが…!?)

衣依(しかもお弁当を作って持たせられるくらい親しい…お、おつきあいしてるってこと…だよね…!!?)ガクガクガク


快斗「おーい?」

衣依「っ…快斗くん…そういう人…いたんだね…?」

快斗「そういう人…?」

快斗(そういう、ってどういう…? あ、お弁当見て何か変になったし…弁当作った人ってこと? いやでも……これ作ったの零だし、いたんだねも何もないような…?)

快斗「いや…まあ、普通に、いたじゃん?」

衣依「!!?」

衣依(いたじゃん? いたじゃん、って…えっ? もしかして、知らなかったのってわたしだけ? 他のみんなは知ってたの…?)

衣依(で、でもっ、SSプロは20歳未満は恋愛禁止令があるんだし…いや、あれ? 20歳未満だっけ? 18歳だっけ? あれ?)


快斗「衣依、どうかした?」

衣依「っ……わ、わたしも…知ってる人?」

快斗「いや、当たり前でしょ?」

衣依「当たり前っ!?」

快斗「ええっ…? いや、普通に話したこともあるでしょ? まして同じ事務所――」

衣依「事務所内なのっ!!?」

快斗「ええええー…? 本当にどうかしたか…? 具合悪いんなら、ちょっと休んだ方がいいんじゃ…」

衣依「……そ…そう、だね…。きっと…うん…寝て、起きたら……うん…。ちょっと…休む…ね…」

快斗「う、うん…。そうした方がいいと思う」

衣依「……………で、でもっ……だ、誰なのっ? それ作ったの?」

快斗「誰って? 零だけど?」

衣依「えっ? …………あれ? えっ?」

快斗「あっ、零が俺のとこにまた来たって衣依知らなかったっけ? あれ? でもそれで何でそこまで…? あれ?」

衣依「なっ…何でもないっ! 忘れて、全部!! そ、そうだよねっ、零くん――えっ、零くんこれ作ったの? 女子力高い…いや男の子だからこそ分かっちゃう的な…?」

快斗「気になるなら、一口食べるか? はい」←自分のお箸であーん体勢

衣依「いっ…いいっ、大丈夫! ちょ、ちょっと喉かわいちゃったから何か買ってくるねっ、全部綺麗さっぱり忘れてていいからねっ!」ダダダッ


 ~差がはげしい?~

タカシ「うちの事務所ってさ? 頭のいい人と、悪い人の差っていうの? 激しいよね」

誠「いきなりどうしたんだ? 今に始まったことじゃないだろ?」

タカシ「うーん、でも、激しいよね?」

誠「………激しいな」

タカシ「バカ寄りはさ、僕でしょ、まこちゃんでしょ、ゆずでしょ、かーくんでしょ、あと佑香もだよね」

誠「そうだな」

タカシ「頭のいい人はさ、香くん、ハコちゃん、せーら、とーるちん、零くんじゃない?」

誠「そうだなあ」

タカシ「差が激しいよね!」

誠「……そうだな」

零(……やりづらい…)カリカリ ←お勉強中


タカシ「何でそこまで勉強するんだろうね?」

誠「楽しいんじゃないか?」

タカシ「えー? でもでも、僕、お勉強楽しいな~なんて思ったことないよ」

誠「俺は因数分解を葉子に教えてもらってできた時、嬉しかったし楽しかったぞ?」

タカシ「だけどさ、それが文章問題になっちゃったら途端に嫌にならない?」

誠「……まあ、なったな」

タカシ「それってできるから楽しいんじゃない? でもお勉強ってさ、分からないことを分かるようにすることなんだから…やっぱり楽しくなくない?」

誠「それは文章問題ができるようになったら楽しくなるんじゃないのか?」

タカシ「でも放り出したでしょ?」

誠「……まあな」

タカシ「じゃあ面白くなかったんだよ」

誠「なるほど、確かに」

零(何でここでそんな話…?)


タカシ「何で人はお勉強するんだろう?」

誠「うーん……哲学ってやつだな」

タカシ「でもねでもね、哲学ってね、実際にお勉強しようと思うと、アリストテレスが~とかそういう風になっちゃって、全然、何かこう…これは何でなんだろうなあっていうのを考えるやつじゃないんだよ」

誠「そうなのか?」

タカシ「もはや歴史のお勉強、って感じだったよね、あれは。全然ね、何かこう…想像と違うの。3ページで読むのやめちゃった」


タカシ「とにかくね、まこちゃん、人はどうしてお勉強するんだろう?」

誠「じゃあ勉強してるやつに聞いたらどうだ?」

タカシ「そうだねっ! というわけで零くん、零くん、何でお勉強するの?」

零「……………テストが、近いから…です」

タカシ「なるほど…」

誠「確かにそれは勉強するよな」

タカシ「人はいつも何かの試験に直面するってことだね。だからお勉強をするんだね」

零「あと…哲学で最初に哲学史をやるのは、それを分かってないと先に進めないからだと思います……」

タカシ「やっぱり、差が激しいよね! バカとそうじゃない人の!」

誠「ほんとになあ…」

零(やりづらい…)


 ~差がはげしい?其の二~

誠「でもタカシはただのバカでもないよな」

タカシ「えっ? もう~、急にどうしたのー、まこちゃん。誉めたって5000円札しか出てこないぞっ♪」つ樋口さん

誠「そ、そんな大金いきなり出すなって!」アタフタ

零(大金…? うーん……うん…)


誠「タカシって国語ーとか、数学ーとか、そういうのはダメなのかも知れないけど地頭っていうのか? それはいい方だろ?」

タカシ「そうかなあ?」

誠「だってSSラブとか大ヒットしてるわけだし、自分で作曲とかもしてるだろ? 俺なんてちょっとそういうの考えかけるだけでダメになるしな」

タカシ「それはまこちゃんが脳みそまで筋肉になってるからじゃない?」

誠「でも誰でもそこまでできるわけじゃないだろ? 頭使うことで成功してるんだから、頭はいいんだって」

タカシ「ええー? そうかなぁ…そーうーかーなぁー? えへへへ~…照れちゃうっ」


誠「お勉強のできる、できないだけじゃないだろ? 頭のいい、悪いってさ」

タカシ「それは確かにそうかもね。アインシュタインも数学は実はダメだったらしいし」

誠「だろ? アインシュタインでもそうなんだから、お勉強が全部じゃないよな」

タカシ「まあアインシュタインは数学がダメだっただけで物理的な部分は天才だったけどね」

誠「そっか…。じゃあやっぱり、物理~なんてなっちゃうと…あれなのかもな」

タカシ「うんうん」

零(結局…オチは…?)


誠「あっ、差が激しいって言えばさ。うちの事務所、家庭的な人とそうじゃない人の差も激しくないか?」

タカシ「家庭的と、そうじゃない人?」

誠「衣依とかってすごく家庭的だろ? でもタカシはそういうのさっぱりだろ?」

タカシ「確かに激しいっ!! 何かこう、生活感だよね!」

誠「そうそう、普通の生活してるんだろうなーっていうのと、絶対にぶっ飛んでるだろうなーっていう」

タカシ「誰がぶっ飛んでるんだー!」

誠「タカシ」

タカシ「えへへー、言ってみたかったんだ~」

誠「言えて良かったな」

タカシ「うんっ」

零(頭痛くなってきた…)


タカシ「あと差が激しいものと言えば……やってる仕事のジャンルの差とか?」

誠「やってる仕事の、ジャンルの差?」

タカシ「うん、そうだなー…。あっ、ゆずはさあ、モデル業が多いでしょ? でも衣依はそういうのあんまりないじゃない? 特に水着系」

誠「確かにそうだな。タカシもモデルの仕事はないけど、快斗とか透はがっつりだしな。香も演技の仕事はあるけどバラエティーは『SSプロのみなさんのおかげでした』くらいだし」

タカシ「まこちゃんに至ってはアイドルなのに新曲が1年に1枚出るかどうかになっちゃってるしね! その点、僕は4年前からコンスタントに新曲出しまくり!」

誠「確かにやってる仕事の差が激しいな」

タカシ「何かこう…みんな、同程度にやってるお仕事ってないよね」

誠「あんまり取り合いにならなくてちょっとホッとするけど、たまにあの仕事いいなーとか思うよな」

タカシ「あるある! 僕ね、ラジオのレギュラー番組とか持ちたい! いっぱい喋り倒すんだ~♪」

誠「俺も実はちょっとドラマとか映画とかやりたい…。何かこう、かっこいいやつ! やりたいな」


零(いつもこの人達…こういう実のないお喋りしてるの……?)


 ~SSプロ意識調査:アイドルじゃなかったら~

葉子「もしも、アイドルじゃなかったら何をしてたか?」

葉子「……うーん…何だろう…? 学校の先生…とか、看護士さん…とか?」

葉子「でも…わたしなんかじゃ、そんな大変なお仕事、勤まらなさそうだよね…」


佑香「むむ…」

佑香「………………しらない」


聖羅「難しいですねえ…。でもアイドルじゃなかったら、ステキなお嫁さん…とか?」

聖羅「あっ…けれどいずれ引退したら、お嫁さんにもなれますよね…。じゃあ…かわいい小物を置いているお店の店員さんとか?」

聖羅「かわいいものに囲まれてのお仕事って楽しそうですよね」


ゆず子「ふっつーにどっかでOLとか?」

ゆず子「それか公務員…ああでも面倒臭そうだしなあ…。何かこう…自由な仕事とかねえのかな? いや、ないか…はあ…」


衣依「アイドルやってなかったら…何だろう? ちっちゃいころは幼稚園の先生とかちょっと憧れてたけど、今はそんなでもないし…」

衣依「あっ、ウェディングプランナーっていうの? 結婚式で色々とやる人、テレビで見て格好いいなーとかちょっと思ったんだ。どうかな?」

衣依「大変そうだったけどやり甲斐もありそうだったし、幸せな瞬間に立ち会えるって…何かいいかなあって思うんだ」


香「アイドル以外だったら…か。それなら警察官や、弁護士など…法に携わる仕事だったろうな」

香「そういう関係を志して大学に進学をしていたし、アイドルになることを選んだが…そういう将来を見据えていた」

香「警察官ならキャリア、法律関係ならば弁護士や検事などだな。誰かの役に立ってこそ、天に二物も三物も与えられた僕のなすべきことだからな」


快斗「ダンサーですね、これは絶対」

快斗「え、それもダメだったら…? 何かヤな質問ですね…。じゃあ、うーん……実家、継ぐとか?」

快斗「意外と俺が店頭に立つと売上が増えてたりして、前はちょくちょく手伝いとかもしてましたしね」


透「芸能界と無縁の仕事だってんなら、飛行機のパイロットとか…か?」

透「……バイクにしろ、車にしろ、運転は嫌いじゃねえし、パイロットなら箔もつくからな…。電車の車掌っていうのあり…」

透「…おい、何でニヤニヤしてんだよ。別に乗物オタクでもねえからな」


零「アイドル以外の将来は…………いい大学に入って、卒業して…」

零「それから…」

零「………………何、するんだろう……?」


誠「アイドルじゃなかったら、やっぱ父ちゃんの借金とかもあったし…何だかんだで、水商売だったろうな」

誠「若い稼げる内に稼いで、あとは肝臓とか壊しちゃって…さらに大変なことになってそうな気がする…」


タカシ「えー、僕それ死んじゃってると思うなー」

タカシ「アイドル以外なんて考えられないしー、アイドルじゃなかったら10年くらい前に首吊ってたんじゃない?」

タカシ「それか……檻つき病院の中かな? もしくは前科者? 鑑別所とか入れられたりしたのかなあ…? あー、アイドルで良かった♪」


 ~SSプロ意識調査:キノコ、タケノコ~

葉子「………どちらかといえば、キノコ?」

葉子「正直どっちでもいいけど…どっちか絶対って言うんなら……キノコかなあ?」


佑香「タケノコ」

佑香「キノコ派は頭がおかしい」


聖羅「わたしは…プッカが好きですね~」

聖羅「え? キノコかタケノコかだけ…? うーん……それだと困ってしまいますね…」


ゆず子「そこはタケノコでしょう」

ゆず子「キノコはあれよ、バランス悪い。タケノコはしっかりコーティングもされてるし、クッキー部分もガリッとして食ってる~って感じがするし」


衣依「キノコかな」

衣依「だってキノコの方がチョコレートの量が多いんだよ。お得じゃない?」


香「くだらない問題だな…」

香「あえて言おう、そんな争いをする時点で――なに、どちらか結論を出さないならもうやめる? ダメだ、やめろ、まだ僕は語り足りな――」プツッ


快斗「キノコ……かなあ?」

快斗「チョコの部分とクッキー部分を分けて食べることもできるし、まとめてぱくっと食べることもできるし…。チョコのずっしりしたところもまた…」


透「タケノコに決まってんだろ」

透「分けて食べるだの、チョコレートが多いだの、目じゃねえんだよ。タケノコは完璧なバランスだ」

透「クッキー部分のはごたえ、適切なチョコレートの量、一口の旨味ってのが圧倒的にタケノコだ」


零「………実は…」

零「食べたことがない…です…」

零「お父さんが、男ならチョコレートなんかじゃなくておせんべい食べろって…」


誠「うーん……タケノコだな」

誠「だってキノコはたまに紛らわしい毒キノコもあるだろ? だったらタケノコの方が安心――え? お菓子の話?」

誠「………食べたことないし、やっぱタケノコにしとくか」


タカシ「キノコか、タケノコ…?」

タカシ「うーん、僕、どっちも好きじゃないんだよね…」

タカシ「…………お腹減ってて…後で捨てるのかと思ってつまんだら真冬に一晩、外に閉め出されたことあるし……大昔のことだけど」

お待たセルジュークトルコ
始めていきまっせ~


 ―― 1月 4週目

藤P「オッサン思うんだけどもねえ、河村くん」

スバル「はい?」

藤P「飴ちゃんを舐める時、口の中の右側へ持っていった方が落ち着くか、左側へ持っていった方が落ち着くか…これは相当の難問よね」

スバル「……すごく、どうでもいいです」

藤P「うーむ…」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.00 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:81/騙されたと思って
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ(未習得)



藤P(えーと、確か零くんは2月の末ごろに定期考査があるんだったっけ?)

藤P(まあ…特にそこまで忙しくなるってこともない…か)



 ↓1 今週の予定は

 1 営業
 2 新曲レッスン
 3 レッスン



藤P「んじゃ、今日はレッスンするからね」

零「はい」

藤P「じゃあがんばってちょうだい」

藤P「あ、先生、夜景のきれーなレストランとか興味ありません?」

トレーナー「じゃあ今度、ひとりで行ってみますので場所だけお教えいただけます?」

藤P「ガードが堅いのね…相変わらず」

零「…」



 ↓1 レッスン!

 何をレッスンすん?


 踊:3.33

藤P「ほい、お疲れさま」

零「お疲れさま…です」

藤P「いい具合みたいね」

零「そうですか…?」

藤P「そうそう、いい具合だって」


藤P「じゃあ着替えてきてちょうだいな」

藤P「事務所に帰ってSSラブの撮影と収録についての打合せをするからね」

零「………女装…」

藤P「女装以外にも撮るから大丈夫よ、安心して」



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



藤P「っていう感じで、恒常Rの撮影をやった後にSSR撮影」

藤P「それからボイス収録っていうことになってくからね」

藤P「これが収録するボイスの台詞一覧表。関係者以外には絶対に見せちゃダメよ」ピラッ

零「はい…」

藤P「ちょっと多いかも知れないけどがんばってね」

零「……多い…」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.33 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:89/騙されたと思って
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ(未習得)



藤P「実質、初めてのお仕事だけども…」

藤P「ちゃんとやれるかねえ…」

藤P「……まあ、できてもらわないと困るし…期待しておくか」



 ↓1 まずは撮影ですね

 1~5 表情がこわばってるよー、って感じでなかなか進まず…
 6~7 女装にはすごく抵抗がある様子で、顔がひきつりまくりんぐ
 8~9 女装時の恥じらったお顔が一部の変態ども(タカシくん含む)のハートキャッチをしちゃったようで…


 ―― 2月 1週目

零「……ほんとに…これで………撮るんですか…?」

タカシ「おおおっ! かわいいっ!」

担当者「やっぱり魔法少女にハズレはないっ!!」

零「うぅ…」

タカシ「その表情もとってもグーだよ、グー!」

担当者「何かこう、ものすごくそそるっ! これはイケるぞぉっ!」

藤P(あらまあ…かわいらしくなっちゃって)

藤P(しっかし衣装へのこだわりがすごいわね…)


タカシ「じゃあ撮影いってみよー!!」

 『うおおおおおおおおおおおお―――――――――――っ!!』

藤P「野太い返事だこと…」



 ↓1 0 SPECIAL!!

 偶数 変態な男性スタッフからも、かわいいもの好き女性スタッフからも大好評で零くんもちょっとは恥ずかしさが緩和されたかな?
 奇数 あっ…



タカシ「オーケー、オーケー! じゃあセットをちょっと変えて次いこー!」

タカシ「零きゅんはー♪ ちょびーっと、休憩しててね♪」

零「……はい…」

藤P「Zzz」


零「…」スタスタ

 キィィ…
 バタムッ

藤P「…」パチッ

藤P「……ふーむ」


<零くんかわいすぎやろっ!

<何であれで女の子じゃないの?

<ばっきゃろう、男の娘だからいいんだろう!



藤P「…オッサンもちょっと休憩~っと」

藤P「零くんはどこに行ったかな~…」スタスタ



 ↓1 零くん…

 偶数 おおう…? おう…
 奇数 うあああああ…



 ガチャッ

藤P「おっ、いたいた」

零「…」チラッ

藤P「疲れた? それとも…やっぱ、女の子の格好は恥ずかしかった?」

零「…」

藤P「ん? 零くん?」

零「…大丈夫、です」

藤P「そう?」

零「嫌だなんて…言ってもしょうがないし…」

零「どうにもならないから……やれます」

藤P「…」



 ↓1 行動選択

 1 無言で零くんの頭をぽんぽんしとく
 2 やっぱり嫌なんだ、って尋ねる
 3 黙ってジュースをあげる



藤P「そう…」

零「…」

藤P「…」

 トンッ ←缶ジュース置いた

零「…」チラッ

藤P「…」

 ガチャッ
 バタム…


零「…」

零「…」パシ ←缶ジュース持った


零「っ…!」

 ブンッ
 ガンッ
 ゴロゴロ…

零「…っ」




<ガンッ

藤P「…」

藤P「……難しい年頃、で片づけるもんでもなさそうねえ…」



 ↓1 好感度

 二桁×0.5分 減少



藤P「オッサン、若者がこわい…」

スバル「はい? どうしたんですか?」

藤P「いや…そんな若者を作り上げた現代社会が怖いのか…」

スバル「…何を言ってるんです?」

藤P「それとも…そんな社会を作った大人が怖いのか…」

藤P「難しいねえ…」

スバル「何を憂えてるんですか…?」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.33 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:80/騙されたと思って
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ(未習得)



藤P「…」

藤P(わがままを全然言わないのよね…)

藤P(やっぱりそうできなくなっちゃってるのかねえ…)

藤P(どんなでもいいから、早くわがままのひとつやふたつ、言ってくれないかねえ…)



 ↓1 来週の予定は

 1 レッスン
 2 新曲レッスン
 3 営業



 ―― 2月 2週目


藤P「じゃあ今日はデビューシングルのカップリング曲の方をやるからね」

零「はい」

藤P「これが終わり次第、レコーディングして、リリースは早くても3月の終わりごろになりそうな感じね」

藤P「オーケー?」

零「分かりました…」

藤P「うん、じゃあやってこうね」

藤P「先生、よろしくどうぞ」

トレーナー「はい、任せてください」



 ↓1 能力値は足りてるから習得完了やで

 偶数 レッスン中、かーくんから藤Pに着信がきたのだ
 奇数 バレンタインデーな街をオッサンと少年…



 prrrr…

藤P「おっと…?」

藤P「もしもし?」

快斗『あ、もしもし、お疲れさまです。今、いいですか?』

藤P「大丈夫よー、どしたの?」

快斗『何か…今朝、零がけっこう元気なかったような気がしたんで、ちょっと気になって』

藤P「そうなの?」

快斗『ええ、最近よく朝ご飯も作ってくれるんですけど…珍しく卵焼きが黒く焦げて、作ってくれた弁当見たらのり弁、のり巻き、ナス…って見事に真っ黒な弁当になってて…』

藤P「ありゃ…」

快斗『それで今日は零、レッスンの日だったなって事務所で分かって…』

藤P「そっか…。教えてくれてありがと。オッサンがまあ…何かしてみるよ」

快斗『はい、じゃあ…それだけなんで』

藤P「あいあい、ありがとうねー」

 pi

藤P「……キテんのかねえ…?」

藤P「じっくりお話してみた方がいい…か」



 ↓1 何て切り出すか

 1 嫌なことはある?
 2 正直言ってアイドル辞めたい?
 3 その他、切り出し方



藤P「社長いないし…ここでお話しようかね。そっちの椅子座っていいよ」

零「…」ギシ ←社長の椅子座った

藤P「レッスンご苦労さま。これでレコーディングしたら、挨拶回りした時に約束しといた番組に出られるよ」

零「はい…」

藤P「疲れた?」

零「……ちょっと、だけ」

藤P「そう、まあちょっとならいいやね」


零「…」

藤P「…」

零「…」


藤P「んでね、ちょっとここらでお互い腹割ってお話したいなってオッサン思ったのよ」

零「…」

藤P「零くんはさ、嫌なことある?」

藤P「何でもいいんだけど、オッサンほら、怒らない人だから…何でも言って。素直なところをさ」



 ↓1 何が嫌なんだい?

 1~3 黙秘…
 4~6 ない、って
 7~9 素直な気持ち…?
  0  わんさか出てくる…


藤P「何でも言ってごらん?」

零「…」

藤P「…」

零「…」


藤P「…ない?」

零「…」


藤P「…嫌なことなんて誰にでもあるしさ、これはオッサンとの秘密のお話だから誰にも言いふらさないし、大丈夫よ?」

藤P「オッサンとしてはね、零くんが嫌なことあるのに自分を押し殺して、嫌々でやり続けてて、それで…いつか悪いことになっちゃう方が嫌なのよ」

藤P「だからさ」

零「…」

藤P「…」



 ↓1 どうするか

 1 辛抱強く待ってみる
 2 こうやってお話するのが嫌ならもうやめておこうか、って
 3 オッサンなりの零くんの心理分析を聞かせる



零「…」

藤P(喋らない…かぁ)

藤P(んじゃあ、我慢比べになっちゃうなあ…)


零「…」

藤P「…」


零「…」

藤P「…何もない?」

零「…」

藤P「…」


藤P(潔癖なんだろうねえ…)

藤P(だから何もないかって質問にイエスで答えられない…)

藤P(けれども、不満を口にすることもできないから、結果として黙るしかない…)

藤P(どこまでも生真面目というか…何というか…)



 ↓1 我慢比べやで

 1~3 何か零くんの顔色が悪くなってきた… これはもうやめといた方がいいか…
 4~6 3時間くらい、無言が続いた。だけど社長が帰ってきちゃって打ち切り
 7~9 やっと一言、出てきた



藤P「…」チラッ

時計『2時間もこのままやで』


藤P「…」

零「…」

藤P「…」

零「…」


藤P「ほんとに何もない?」

零「…」

藤P「…」

零「…っ…………言いたく、ない……です…」


藤P「……そっか」

零「…」



 ↓1 好感度

 偶数 1上昇
 奇数 出た数値の一桁分減少



藤P「問いつめるみたいなことしちゃってごめんね」

零「…」

藤P「もう暗くなっちゃったし、今日は終わりにしとこうか」

藤P「だけどもね、オッサンは零くんの味方だから…どんなこと言ってもいいのよ」

零「…」

藤P「そんだけ、忘れないでね」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.33 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:79/騙されたと思って
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ



藤P(言いたくない…)

藤P(それを言っちゃったら…ダメなんだろうなあ、彼的には)

藤P(ってえことは…かなり、ここが零くんの中では踏み込まれたくない部分なわけだ)

藤P(嫌なこと、不満があっても言いたくない………のであれば、他人に迷惑をかけたくないとか、それかもう諦念の域にあって口にするのも嫌だとか、あとは……あの潔癖さから、それを吐き出すのを強く自分に禁じているのか…)

藤P「………何にせよ、厄介ねえ…」




 ↓1 そして…?

 偶数 何だか藤Pを避けているような…?
 奇数 病欠したい、って次の約束の日に連絡が…



 ―― 2月 3週目


藤P「よーし…あとは零くんのレッスンをして――」

 prrrrr…

藤P「んっ? あいあい、もしもーし?」

零『もしもし…』

藤P「お、どうしたの?」

零『……あの…具合、悪くて……休ませてもらってもいい…ですか?』

藤P「あら、風邪?」

零『…はい……』

藤P「そっか…。そんじゃあ、仕方ないわね…」

藤P「お大事にしてね」

零『……はい…』

 pi

藤P「風邪…ねえ?」



 ↓1 零くん、風邪やって

 1 突撃見舞い訪問
 2 じゃあ病院に連れてこう
 3 かーくん、今朝の零くんの様子はどうだったかね?



藤P「…」

 pi
 prrrrr…

藤P「あ、もしもし、快斗?」

快斗『どうしました?』

藤P「ちょっと尋ねたいんだけども、今朝、零くんの様子ってどうだったかね?」

快斗『今朝? あー……相変わらず、何か、黒い料理ばっかりでしたね』

藤P「顔色が悪かったとか、熱っぽかったとか、咳き込んでたとか」

快斗『うーん…表情はちょっと暗かったかも知れないですけど…咳とかはなかった気がしますね』

藤P「そう…ありがと。ごめんね、いきなり電話して」

快斗『いえ。…それより、零、どうかしたんですか?』

藤P「んーん、大丈夫。ありがとね、それじゃ~」

 pi


藤P「………仮病の線が出てきたけども…普通に体調崩したって線も捨てきれないか」

藤P「仮病だったとしたら…そんなにレッスンが嫌か、先週のこともあって顔を合わせたくないか…」



 ↓1 どうすっぺ

 1 お父さんや、零くんがちょっと精神的に参っちゃってそうなんだけど居候解除してもらえないかい?
 2 お見舞いにいっておくか
 3 そっとしておく…か


藤P「…」

 pi
 prrrrr…


藤P「……あ、もしもしー? わたくし、SSプロの零くん担当のプロデューサーですが…」

藤P「……ええ、零くんのことで少しご相談がありまして、お話ができないかなと」

藤P「お伺いしてもよろしいでしょうか? ……ええ、はい、どうも、ありがとうございます~」

 pi

藤P「……行くかぁ」


 ・
 ・
 ・


甲賀峰「それで、零がどうかしましたか?」

藤P「ええ…どうも最近、ちょっと精神的に参ってしまっているようでして」

甲賀峰「…」

藤P「やっぱり自分のお家にいるのが彼にとっても良いと思うんですが」

藤P「そろそろ、こちらに帰させることはできませんか?」

甲賀峰「そういうところが軟弱なのです、零は」

藤P「いやあ、軟弱というのとも違うんじゃないでしょうかねえ? 13歳のまだ子どもなんですから」

甲賀峰「それでも零は我が家の男子です。これしきで音をあげるなどもってのほか」

甲賀峰「まだまだ我が家の敷居を跨がせることはできませぬな」

藤P「そこを何とか」

甲賀峰「くどいっ」


藤P「…」

甲賀峰「…」



 ↓1 どうするか

 1 食い下がる
 2 子は親の所有物とは違うでしょう、って
 3 零は軟弱なんかじゃない、って



藤P「零くんは軟弱な子じゃあないですよ」

甲賀峰「…ほう?」

藤P「嫌なことでも我慢してちゃんとがんばれる」

藤P「誰に言われるでもなく自分のことは自分でちゃんとやれる」

藤P「親元離れて、クセの濃い他人のところに転がり込んでも毒されずにいる」

藤P「不満があるかって尋ねたって、2時間もだんまり決め込めるくらいに強情なところもある」

藤P「甲賀峰さん…失礼ですがね、あんたはただ単に自分の思う通りにしたいっていうだけでね、ちゃんと彼のことを見られてないんじゃないですか?」


甲賀峰「だが、結局は逃げたのでしょう?」

藤P「逃げた?」

甲賀峰「気分が悪い、体調がすぐれないなどと言い出したのでは?」

藤P「…」

甲賀峰「少し追い込まれるだけですぐにそう言って零は逃げる。それをわたしは軟弱だと言っているのです」

藤P「だからってねえ、そこで追い立てるなんざどんだけあの子の負担になるか――」

甲賀峰「甘やかぬためにあなたに零を預けたのです、ここで戻ってくるなどは言語道断!」

甲賀峰「いつまでも言い訳をして逃げてしまう、どうしようもない男になってしまうのです!」

藤P「っ…」


甲賀峰「いずれ零も分かるでしょう、どうしてここまでしたのかは」

甲賀峰「甘やかしては意味がないのです」



 ↓1 頑固親父め

 偶数 藤P、おこやで
 奇数 藤P、あきれる



藤P「あんたねえ、好き勝手言ってるが、それで零がどんだけ苦しんでるか分かってんのかい?」

甲賀峰「苦難を乗り越えた先にこそ――」

藤P「ふざけやがれってえんだよ、そういう考え方が」

甲賀峰「何?」

藤P「あんたがしてんのは悪戯に追い込んで、逃げ場も奪ってるだけだ」

藤P「そういうのは虐待ってえ言うのを知らんのかい?」

甲賀峰「人聞きの悪いことを…!」

藤P「あんたのその崇高な想いは空回りして、零を蝕んでるってんだよ」

藤P「お陰様でわがままを言えば軟弱者、言いつけを破れば叱られるって萎縮して、大した楽しみも知らずにただただ自分を押し殺してる人形そのものになっちまってんだ」

藤P「少し厳しくしてるだけってえんなら、それが正しいんなら、答えてくんな」

藤P「あんた、あの子が屈託なく笑ってるような顔を見たことがあるかい?」

甲賀峰「……っ…」

藤P「厳しくすんのと、意思を奪い取ってんのは別もんでしょうが」

藤P「ハッキリと分かりましたよ、甲賀峰さん。あんたに親の資格はない」

甲賀峰「資格だと? わたしは零のためにこうして…!!」

藤P「あんたのエゴでしょうが、やってることは全部!」


藤P「……もう、あんたのとこに帰すわけにゃあいきません」

藤P「その凝り固まったバカげた考えがどうにかなるまではねえ」

甲賀峰「っ…!」

藤P「失礼いたしやす、もう…あんたにどうにかしてもらおうなんて考えやしませんので、こちらにお任せください」

藤P「あんたのとこに零を帰したら、その内、零が背中からあんたを刺しちゃいそうだ」



 ↓1 ついつい、やっちゃった藤P…

 偶数 零にめんご、ってしにいった
 奇数 社長にすんませんでしたって報告にいった



藤P「――っていう感じで、ちょっと揉めてしまいまして…」

社長「ふうむ…」

藤P「すみませんでした、社長」

社長「そうか、零くんはそこまで…」

社長「それでこれから、どうするつもりだね?」

藤P「啖呵切っちゃったのもありますし…まずは零をどうにか、まともな子に戻したいんですがね…」

藤P「ただ…アイドルとしての仕事をどうにか前向きに捉えてもらわないと、レッスンにしろ、他の仕事にしろ、ストレスにしかなりませんから」

藤P「そこら辺の折合いをどうつけていくべきかと思ってまして」


社長「なるほど…」

藤P「それとも……あたしゃ、お役御免になっちゃいます?」

社長「…」

藤P「…」



 ↓1 社長の判断は一体…!?

 偶数 社長が零くんを自分の家で当面は面倒見るってさ
 奇数 1週間で零との信頼関係を築くのだ、ってさ



社長「アイドル諸君のところを転々としているのだったな、零くんは」

藤P「ええ」

社長「…ふむ、ではわたしの家で落ち着いてもらうのはどうだね?」

藤P「社長のお宅? よろしいんで?」

社長「わたしも独り身の寂しい生活だからな、零くんのような若者がいればそれも紛れるというものだ」

社長「それに、これでもわたしは大勢の若者を見守ってきたのだよ、零くんにもリラックスできることだろう」

藤P「…逆に気を遣いすぎて零が疲れやしませんかねえ?」

社長「はっはっは」

藤P「…社長?」

社長「はっはっは」

藤P「あー…そこら辺は触れるなと? あい分かりました」


社長「うぉっほん、ともかくだよ」

社長「アイドル諸君のところにいるよりは、わたしの家の方が落ち着きもあって良いだろう」

社長「何も生活をする上で不自由をすることもないであろうしね」

藤P「そうだといいですが…」

社長「その上で、キミは引き続き零くんを担当しなさい」

社長「わたしも彼の精神面をできるだけケアしてみるが、肝心なのはキミとの信頼関係だよ」

藤P「ええ、分かっています」

社長「もし、親御さんからの抗議があればわたしがどうにかなだめすかしてみるから、キミはキミの最善を尽くしなさい」

社長「それと今は零くんのメンタルケアを優先させていいから、仕事のことなどはそこまで気にせずにやりなさい」

社長「今日は体調が悪いということだし、近日中にわたしのところへ零くんが来られるようにしてくれたまえ」

藤P「分かりました。そのようにします」

社長「うむ」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.33 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:79/騙されたと思って
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ



 今夜の本編はここまで
 ありがとうございましタフトハートレー法

あ、(表面上は)明るいっていうのが…何かアレな件は、めんごやで、ほんま


 ~ラバステ!~

衣依「ラバーネーム、殺伐番長さんです」

衣依「衣依ちゃんと葉子ちゃんこんばんは。今夜も楽しく聴かせてもらってます」

衣依「バレンタインですが、ちょうど本日から【ホワイトデーのお返し】SSR一枚絵の投票が始まっていますね。お二人とも色々頑張ってください」


葉子「ありがとうございます」

衣依「バレンタインデーなのに、今からホワイトデーイベントなんだね」

葉子「ちょっとだけ…製菓会社の陰謀にまんまと乗っかってる感あるよね」

衣依「しーっ、葉子ちゃん、あんまりそういうの言っちゃダメだよっ」

葉子「あ、い、いい意味でね? ねっ?」


衣依「それにしてもさ? 色々がんばってください~って書いてあったけど…何の含みだろうね」

葉子「色々…じゃない?」

衣依「含みの話だよ、含み」

葉子「そこは……含ませておいた方がいいんじゃない? わざわざ暴くことないよ」

衣依「個人的にはわたしもそう思うけど…でも、あえてスルーするっていうのも期待を裏切っちゃうような…」

葉子「…じゃあ、今ここで触れたからオーケー、みたいな?」

衣依「じゃあ、そうしちゃおっか」

葉子「うん、それが平和だからね」


 ~ラジオシップ~

純「よーそろネーム、ロビン孫さん。純くん、奏ちゃん、こんばんは」

奏「こんばんは」

純「今日はバレンタインですね。この前チョコレートソースで食べるからあげを見かけたのですが、奏ちゃん的にはからあげにチョコってどうです?」


奏「食べたけど…」

純「奢らされた…」

奏「別々でもいいかなって思った」

純「何で俺が折角買ってやったからあげにチョコレートなんてかけられなきゃいけなかったんだよ…」

奏「だってそこにあったんだもん」

純「山登りみたいに言うなよな!」

奏「自分のお金で失敗したくないもん!」

純「そういうのがせこいって言われるんだよっ!」


奏「でもからあげにチョコで評価したいのは、そういう試みをしたこと…だと思う」

純「はあ?」

奏「だってからあげによっぽどの情熱がないと、そんな冒険をしようって思わないだろうし」

純「単なるバカな思いつきじゃないの?」

奏「だからわたしは、あんまり好きじゃないけどどう思うかだと…評価したい、です」

純「奏はからあげのプロにでもなるの?」

奏「副業で…」

純「なりたいのかよっ!?」


 ~バレンタイン!~

夢「ミー、バレンタインだからこれあげる」

ミシェル「えっ? ……チョコレートじゃないですか、これっ!」

夢「いや…バレンタインなんだからチョコレートあげるでしょ?」

ミシェル「…手作り、とかじゃないですよね?」

夢「何で不安そうに尋ねるの?」

ミシェル「だって夢さんの手作りって…怖いじゃないですか」

夢「むっ…じゃあいいよ、自分で食べるから。ちょっと高いやつだったのに」

ミシェル「あ、いやっ、ありがたくもらいますからっ! ありがとうございます!」

夢「素直に最初からそうやって受け取ってよ」

ミシェル「ははは…」

夢「で、それ3980円だったから」

ミシェル「はい?」

夢「ホワイトデーは世間では3倍返しが原則らしいよ。この法則を乱しちゃうのって、悪なのかな?」

ミシェル「っ……な、何が言いたいんですか?」

夢「うーん、ミーの正義が問われるねっ!」

ミシェル「…」



 ~バレンタイン!其の二~

奏「純くん、チョコもらえた?」

純「義理チョコ4つ…。クラスの女子から」

奏「もらえるんだ…」

純「でもさ、俺、アイドルなのに…ふつーにクラスの男子に配ってるのと同じで、全然、義理なんだよ…。何で俺って…」ブツブツ

奏「…義理じゃないチョコが欲しいの?」

純「べっつーにー、もーいいし~。量産チョコなんてきょーみねえし」


奏「………義理だけど、いる?」つチョコ

純「え?」

奏「普段の…お礼代わり、みたいな?」

純「…………もらう」

奏「量産だけど…」

純「まあ…別にチョコはちょこだし」


 ・
 ・
 ・


純「………へへへっ」

純「…たまにはかわいいとこあんじゃん、せこいくせに」

純「どんなチョコなんだろ――あれ?」

純「…………からあげ味チョコレート……?」

純「………………モグッ…」

純「…………………っ……変な味…」


 ~バレンタイン!其の三~

聖羅「あ、透さん。丁度いいところに。良かったらこのチョコレート、もらっていただけませんか?」

透「チョコレート…?」

聖羅「はい、普段からお世話になっている皆さんに渡して回っているところなんです」

透「…」

聖羅「良かったら、どうぞ」ニッコリ

透「……ああ」

聖羅「あと…良かったら、味のご感想もいただけたらなあ、なんて」

透「…チョコレートワッフル?」

聖羅「はい普通のチョコレートだと飽きてしまう方もいらっしゃるかと思いまして」

透「…」モグ

聖羅「…」ニコニコ

透「……甘すぎないでいい」

聖羅「そうですか。それなら良かったです。ありがとうございます、透さん」

透「………ただもの食っただけで言われる礼なんかねえよ」



 ~バレンタイン!其の四~

タカシ「チョコレートムース~!」

佑香「うまうま」

タカシ「チョコレートボンボン~、お子様用ー!」

佑香「うまうま」

タカシ「マドレーヌチョコ味~!」

佑香「うまうま」

タカシ「チョコレートプディング~!」

佑香「うまうま」

タカシ「以上」

佑香「余は満足じゃ……あ、鼻血」タラー

タカシ「いっぱい食べ過ぎちゃったね」

佑香「バレンタイン好き…」

タカシ「食べる側だから?」

佑香「それ以外にない」キリッ



 ~バレンタイン!其の五~

快斗「はぁぁ…」

衣依「! いた……。快斗くんっ」

快斗「ん? ああ衣依…」

衣依「あのね――」

快斗「聞いてよ、今日、仕事でどこ行ってもスタッフさんからチョコもらっちゃって、こんなにで…。嬉しくないわけじゃないけど処理に困っちゃって」ゴッチャリ

衣依「あっ…」

快斗「まあ、愚痴ってもしょうがないんだけど。………あっ、そう言えば、俺に何か用?」

衣依「………な、何でもないヨ。何か、どうしたのかなー…って思っただけで…」コソッ ←後ろに用意してきたチョコ隠した

衣依(何かもう…この隙を完璧に埋めてくるところが快斗くんって…うん…)


 ~バレンタイン!其の六~

葉子「まこちゃん…あの、チョコレート、いる?」

誠「ん? くれるのか?」

葉子「う、うん、もし良かったら」

誠「本当かっ、嬉しいよ。ありがとうな、葉子」

葉子「うんっ。これ…一応、手作りでチョコレートクッキーにしてみたんだけど」

誠「おおー、こんなの作れるなんてすごいな。早速食べていいか?」

葉子「うん」

誠「ありがとな、じゃあいただきまーす」

 サクッ
 モグモグ

葉子「……どう?」

誠「……んんっ、うまい」

葉子「本当? 良かった…」

誠「毎年もらいたいな、こんだけうまいと」

葉子「えっ…う、うん…。じゃあ、来年も覚えてたらね」

誠「おう、期待して待ってるな」ニカッ


 ~馬が好き!~

透「行け、行け、行けぇっ、キタヨンブラック、キタヨンブラックキタヨンブラァァ――――――――ック!!」

透「っ――しゃああああっ、こら、おおおおいっ!!」ガッ ←ガッツポーズ

 バンッ

快斗「うるっせえな! 騒いでんじゃねえよっ!」

透「キタヨンブラックの1着に水差すんじゃねえっ!」

快斗「お前…変なとこで熱いな…?」

透「黙れ、消えろ、てめえがいると気分が悪くなる」

快斗「っ……じゃあ静かにしてろ、静かにぃっ! 休憩室から声漏れすぎなんだよ!」

 バタムッ

透「キタヨンブラック単勝3.9倍、14万注ぎ込んだから54万6000円ッ! ハァッハッハッハ!! キタヨンブラァアアア――――――――――ック!!!」



 ~馬はギャンブル?~

透「…」ソー

透「…」プルプル

透「ふぅ…」

 ガチャッ…

衣依「あれ、透くん……何してるの?」

透「見て分かんねえのかよ…」ソー

衣依「船…?」

透「ただの船じゃねえ、帆船だ。ヴィクトリー、世界三大記念艦のひとつに数えられている、世界最古にして現存する唯一の戦列艦だ」

透「こいつは1765年に進水してアメリカ独立戦争、ナポレオン戦争でも重要な海戦で旗艦を務めた由緒正しい――」

衣依「お船、好きなの?」

透「はんっ、馬で1発当てて金が有り余ってるから買ったんだよ」

衣依「馬? ……競馬?」

透「それ以外にあるかよ」

衣依「ギャンブルするんだ…」

透「うるせえ、金賭けて馬を応援する娯楽だ、ギャンブルと一緒にすんじゃねえ」

衣依「…ギャンブルだと思うんだけど……」



 ~社長が好き?~

透「………できた。5日かけた超大作だぜ」ゲッソリ ←ほぼずっと事務所で模型作ってた

透「帆も張って、着色も完璧…過去最高のデキだ…へっ…へっへへへっ…」←テンションが軽くおかしくなってる

透「……つかれた…」バタッ ←ソファーに倒れた

 ガチャッ

社長「おや、まだいたのかね――うん? すごい模型ではないか。どうしたのだね?」

透「っ………競馬で当てて、その金で…」

社長「ほおう、見事なデキではないか。何という船なのだね?」

透「イギリス海軍のヴィクトリーって船で、こいつとアメリカ海軍の帆走フリゲート艦のコンスティチューション、あと日本の三笠で世界三大記念艦に数えられてて………」チラッ

社長「ほおう、立派な船だ。キミは馬や、こういう船が好きなのかね?」

透「…………作るだけ作って満足したから、社長室にでも飾っとけよ…」

社長「いいのかね? いやあ、これは良いデキだなあ。では飾らせてもらうとしよう。ふっふっふ、今度、客人に自慢してしまおう」

今日は悪いけどないやで
また明日やで

(おそらく)1時間以内に始めるぞよ~
とりあえずこれからご飯食べたりあれこれしてくるので予告のみ~



 ―― 2月 4週目


社長「まだまだ春は通そうな気温だねえ。寒くないように、あと事故にも気をつけるのだよ」

零「……は、はい」

社長「うむ、では行ってらっしゃい」

零「行ってきます…」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.33 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:79/騙されたと思って
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ



社長「いやあ、彼が我が家へ来てからというもの、ついつい後回しにしてしまう細かな掃除だとかをやってくれてねえ」

社長「それに手料理を振る舞ってくれるのだよ。いやあ、良いものだ。誰かとともに食べる朝食というのは。うんうん」

藤P「それはそれは…良かったですねえ、社長」



 ↓1 今週の予定は

 1 遊んできなさい命令
 2 レッスンしませう
 3 レコーディングしませう



 ガチャッ

零「おはようございます…」

藤P「あい、おはようさん」

零「…今日は、何するんですか?」

藤P「うん、今日はね」

零「…」

藤P「遊んでおいで」

零「えっ?」

藤P「アイドルたるもの、どんな場所でも楽しそうにしなければならないこともあるのよ」

藤P「だからね、零くん、ファンクラブ用のブログ練習っていうことで、てきとーに遊んで、お写真を何枚か撮る…と。そんな感じね」

零「……はい」



 ↓1 遊んできなさい命令発動

 1 零くんひとりでいってらー
 2 藤Pもついていく
 3 たまたま暇だったアイドルとふたりでいってらー
   ※「3」が選ばれたときのみ…
    1:ハコ 2:リルモン 3:聖羅 4:快斗 5:タカシ 6:香 6:衣依 7:誠 9:衣依 0:透



 ガチャッ

誠「おはよー」

藤P「あい、おはようさん――あれ?」

誠「ん?」

スバル「誠、今日って何か用事あったっけ?」

誠「今日はMFCの打合せだろ? 間野さんが一緒に行くって」

藤P「それ、明日よ?」

誠「あれっ?」


藤P「あー……暇?」

誠「今日は打合せだけだと思ってたんだけど、それもないのか…。何すっかな」

藤P「そんじゃあさ、ちょっと頼んでいーい?」

誠「何だ?」

藤P「ちょっと零くんと一緒に遊んできてくんない?」

零「えっ?」

誠「遊ぶ?」

藤P「ま、何でもいいから楽しく笑顔で、行ってらっしゃーい」



 ↓1 そういうわけで、まこれい

 1~3 遊び馴れないふたり?
 4~6 まこちゃんはSSプロでは数少ないリアルあんちゃんなんだよぉっ
 7~9 まこちゃんの遊びというと…?

あっ、間違ってた
順当にいけば7でいよりんだけど…まこちゃんでやっちゃったし…まこちゃんで…… 途中でいよりん出すから…

改めて↓で>>548の判定おなしゃす



 ヒュゥゥゥッ

零「っ…」ブルルッ

誠「おおー…さっむいなあ、やっぱり」

零「はい…」

誠「にしても、突然、遊びに行けって言われても困っちゃうよな…」

零「……」

誠「零ってどんなことして普段遊ぶんだ?」

零「…特に、何も…」

誠「そうか。じゃあ俺が遊びっていうのを教えてやる」

誠「大船に乗った気でいろよっ!」フンス ←自信満々



 ↓1 まこちゃんの遊びとは、一体!!?

 1 デパ地下試食品巡り
 2 寒風吹き晒す真冬に釣り!!
 3 まこちゃん行きつけのお山に散策


 ピュゥゥゥゥッ…

零「っ…」ガクガクガク

誠「んー、穴場だって聞いたんだけど、釣れる気配がないな」

零「…」ブルブル

誠「……あれ、寒いか?」

零「っ…」コクコクコク

誠「……んじゃ、これ巻いとけ。ほら」つマフラー

零「い、いいんですか…?」

誠「だって風邪ひいちゃたまらないだろ?」

零「…誠さんが、寒いんじゃ…」

誠「大丈夫だって、慣れてるから」ニカッ

零(馴れ…?)



 ↓1 釣果は…

 1~3 3時間粘って坊主…
 4~6 1匹だけ…小さいメバル
 7~9 割と釣れちゃって、釣り楽しいってなった零くん



零「…あ」

誠「ん? おおっ、きてるぞっ!?」

零「引いてる…ど、どうすれば…?」

誠「ほら、竿持て、竿。しっかり持てよ?」

零「は、はい…」

誠「釣りはな、力じゃないぞ。タイミングだ!」

誠「ほら、巻け、巻けっ!」

零「はい…」


 パシャッ

誠「おおっ、メバルだ!」

零「メバル…」

誠「1匹釣れたな!」

零「……はい」

誠「ん? どうした?」

零「まだ、釣れますか…?」

誠「それはやってみないとな」


 ・
 ・
 ・


 パシャッ

零「また釣れたっ…!」

誠「おおー、これで7匹だな」

零「うん」

誠「じゃあ食べるか」

零「えっ?」

誠「えっ?」

零「……もう…?」

誠「新鮮な方がうまいって!」

零「…………でも…よく見ると、かわいいし…」

誠「えっ?」

零「えっ?」

誠「かわいい…か…?」



 ↓1 メバルちゃん、どうなる?

 1~3 おいしくいただかれる運命
 4~6 リリース
 7~9 1匹だけちっちゃいのを飼う…の?


零「目とか、つぶらだし…」

誠「つぶら…?」

零「…食べちゃうんですか……?」

誠「でも、メバルはうまいぞ?」

零「…」

誠「煮つけとかいいぞ? このサイズだと刺身は難しいけど」

零「……でも…」

誠「…食べないなら、どうするんだ?」

零「………飼う?」

誠「飼うのか?」


零「…」

誠「…」


零「…うぅ…」

誠「うっ…じゃ、じゃあ1匹だけ、残して…それは零が飼うなり、リリースなりする」

誠「で…あとはほら、食べた方が釣られた魚の供養になるからさ。なっ?」

零「……飼っても、いいですか?」

誠「まあ…飼えるんなら、いい…んじゃない…か?」

零「!」パァァァッ

誠(全部食べたいとか言えない…)



 ↓1 いよりん投入

 1 3人でおいしくメバルを料理しましょうね~って
 2 事務所に水槽とか用意しちゃって1匹だけ飼う用意をしてたら、いよりんがお仕事終わって合流やで
 3 いよりんのまこちゃんへの信頼感が低い


 ゴシゴシ…
 キュッキュ

誠(何で俺、メバルを食べずに飼う準備してるんだ…?)

誠「……食ったらうまいんだろうなあ…」ジィッ

零「っ…」クルッ

誠「だ、大丈夫だって…勝手に食べないから」

零「…」


 ガチャッ

衣依「ただいまぁー」

スバル「おかえり、衣依」


衣依「あれっ? まこちゃんと零くん、何してるの?」

誠「いやな、零と一緒に釣りしてきたんだけど…釣ったメバルがかわいいって、飼いたいんだと」

衣依「メバル…」チラッ

零「……」

衣依「……かわいい…?」

零「えっ」

衣依「あ、いやっ…まあ、うん、それぞれだよね…」

誠「そうだよなあ、飼うより食いたいよな」

衣依「そこはリリースしてあげないの…?」


衣依「ていうか…海水魚でしょ? それ用の設備とかいるんじゃない?」

誠「ん?」

零「あっ…」

衣依「…何がいるんだろ?」



 ↓1 水槽準備で色々いるということで…

 1 3人でお買い物へ
 2 ネット通販をすぐ使おうとする現代っ子の零くん
 3 そこまで金かける必要はないから、食べちゃった方がいいんじゃないかってまこちゃん、しつこい


零「……あそこのパソコンって、使ってもいいんですか?」

誠「ん? ああ、大丈夫だぞ」

衣依「古いやつだったんだけど、快斗くんが部品組み合わせてすごいサクサクになったんだよね」

誠「ゆずとタカシがネトゲとか入れようとして間野さんに叱られてたよな」

零「…ちょっと、使わせてもらいます…」


 カタカタ…
 カチカチ

零「メバル…飼い方…」カタカタ

零「水槽、ファンはあるから…あとは砂と、海水と海藻と…餌」

零「人工海水…買える」カチッ

零「エアレーション…もあった方がいい…?」

零「餌は生きたエビ…」

誠「贅沢だな、エビが餌なんて」

衣依「まこちゃん…」


零「…これなら全部、mamazonでポチっと…」

 カチッ

衣依「もう注文しちゃったの?」

誠「金、大丈夫なのか?」

零「あっ…」


誠「おおう…」

衣依「しかも代引き注文…手数料かかっちゃうのに」

誠「金持ち感覚か、金持ち感覚なのか」

零「そ…そういうわけじゃ…」


 グゥゥ…

誠「んっ?」

衣依「お腹の音?」

零「あっ…///」


 ↓1 零くん、お腹すいたようです

 1 飼わないメバルを事務所でみんなで料理しちゃおうって
 2 いよりんのお弁当だぁー! 冬だからまこちゃんがろくなもの食べてないだろうっていよりんが用意してきてたんだって
 3 事務所の近くにある行きつけの定食屋さんに



誠「んじゃ…メシにすっか」

衣依「まこちゃん、ご飯用意してあるの?」

誠「釣ったからなっ!」グッ

零「っ…!」バッ ←メバルを守りにかかった

誠「いや…だから、飼う1匹だけ残して食べようって…」

零「…」

誠「…た、食べようって」

衣依「お、おいしく食べてあげるのが本望だと思うよ?」

零「……おいしく…」

誠「うまく食べてあげようぜ」

零「……はい…」


 ↓1 果たして、誰が1番おいしくメバルちゃんを料理できるのか!?

 1~3 まこちゃんの煮つけがとってもおいしー
 4~6 いよりんの塩焼きとってもおいしー
 7~9 零くんは男子の胃袋を掴む料理がお上手?



誠「煮つけ!」ドンッ

衣依「塩焼きだよ」コトッ

零「メバルのからあげ…です」コトッ


誠「んじゃ、いただきまーす!」

衣依「いただきまーす」

零「いただきます」

スバル「うわあ、おいしそう…」

衣依「スバルくんも食べようよ、一緒に」

スバル「ほんとに? やった、昼飯代浮いたっ」

誠「スバルも金欠か?」

スバル「ゲーム買っちゃってね」

衣依「もう…いい大人なのに」

スバル「大人だからこそのお金の使い方だよ」

衣依「だからってさあ…」

誠「ゲームって楽しいのか?」

スバル「いやぁ、面白いんだよ」

零「……ゲーム…」

誠「俺、ゲームなんてなかなかやんないな…」

衣依「何か、そこまでがっつりっていうの、どうなんだろう…?」

スバル「やってみなって、面白いから。息抜きくらいにはなるよ?」



 ↓1 ゲーム…

 1 無料のブラウザゲームをやることに
 2 ゲームセンターに行くことに?
 3 倉庫に古いゲームがあったとかでやることに



スバル「そう言えば…この前の大掃除で、倉庫に古いゲームあったなあ」

衣依「古いゲーム?」

スバル「ソフトも置いてあったような気はするけど…やってみたら?」

誠「ゲームか…」

衣依「……連続で1時間以上やらないっていうんなら、許してあげる」

スバル「いやいや…」

誠「とにかく持ってこようぜ。ごちそうさん! 零、倉庫行くぞ!」

零「あ、はい」


 ・
 ・
 ・


スバル「はい、セット完了」

誠「にしても…意外と埃とかも被ってなかったな」

零「これ…大掃除の時、拭きました」

衣依「でもこれ…スーパーファミコン?」

スバル「スーパーファミコンだね」

誠「昔やったなぁ…」

衣依「やったんだ?」

零「……星のカービィ、スーパーデラックス…」



 ↓1 名作ゲームです

 1~3 まこちゃんといよりんが熱中しちゃった
 4~6 2人でプレーできちゃうからね! 楽しいよね!
 7~9 おもしろいってハマっちゃった零くん


衣依「あっ、あっ、まこちゃん、危ない危ない危ないっ!」

誠「お、おうっ、大丈夫大丈夫――ああっ、死んだ!」

衣依「もうっ、じゃあ次、コピーしたのあげるから……はいっ! はい、まこちゃんっ!」

誠「任せろ任せろっ、あ、トマトあるぞ、トマト!」

衣依「分かってるから大丈夫!」

零「…」

零(全然回ってこない…)


誠「…」カチカチカチ

衣依「…っ」カチカチカチ

零「…」



 ↓1 逆にレアだけどね、まこちゃんといよりんがこういうの熱中しちゃうって

 1~3 見てるだけじゃ退屈よね
 4~6 意外と見てるだけで楽しめてる零くんだった
 7~9 やらせて、って言えた!


誠「よおっし、できた!」

衣依「次やろ、次」

零「ダイナブレイドっていうのは?」

誠「お、じゃあそれやるか。衣依、ほらダイナブレイド」

衣依「うん」


 ~♪

 カチカチ
 カチカチ…


スバル(ていうか…)カタカタ ←仕事してる

スバル(零くんにやらせてあげたら…?)


誠「意外とおっもしろいなぁ…」カチカチ

衣依「だね」

零「ひよこかわいい…」



 ↓1 そして気づくと…?

 1~3 SSプロのみんなで64版スマブラだけど、強いやつが強すぎてボッコボコにされる人らが…
 4~6 最後の面まで3人でやりきりました。満足感…
 7~9 一通りやって飽きたまこちゃんといよりんに代わり、零くんがひとりでずぅぅぅーっとピコピコしてました



零「…」カチカチ

 テッテレー
 テレレレレレッ

零「…」カチカチ


誠「……まだ、零、やってんのか」

衣依「ハマっちゃってるね」

零「あっ…ミスった」←メガトンパンチで間違った

零「もう一回…」

零「……っ」カチッ

 カスッ…

零「うっ…」

零「……もう1回…」


衣依「あんまりゲームとかやらないって言ってたけど…」

誠「あれはやらない、じゃなくて知らなかったって感じだったな」


 ・
 ・
 ・

 ガチャッ

藤P「ただいまーっと」

零「…」ピコピコ

藤P「…あら?」

零「…っ……っ…」←体ごと動かしてプレー中

藤P「零くぅーん?」

零「あっ……はい? あっ…ちょっ…あ、ごめんなさい…」カチカチ

藤P(ゲームに熱中してるねえ…)


藤P「楽しい?」

零「はい」

藤P「今日は楽しかった? 遊べたかい?」



 ↓1 どや?

 偶数 あら~
 奇数 楽しかったってさ



零「はい、楽しかったです」

藤P「で、お写真撮れた?」

零「あっ…」

藤P「あらまあ…」

零「…ごめんなさい…」

藤P「んじゃ、はいポーズ」

零「えっ」

 カシャッ

藤P「……うんうん、悪くないかな」

藤P「何して遊んだの?」

零「誠さんと釣りに行って…メバル釣りました」

藤P「メバル?」チラッ

零「それで、お昼ご飯食べて…ゲームして」

藤P「古めのゲームやってるねえ。楽しい?」

零「楽しいですっ」

藤P「そりゃ良かった」



 ↓1 台詞選択

 1 事務所で過ごすのは嫌だったりしない?
 2 そういう笑顔を忘れないようにね
 3 こういう風にして遊ぶのも悪いもんじゃなかったでしょ?



藤P「そういう笑顔を忘れないようにね」

藤P「零くんはその顔がいいと思うよ」

零「はい…」

藤P「もう少し元気にっ」

零「はい」

藤P「んー…ま、いっか」


藤P「楽しかったんなら良かったね」

藤P「基本はそうやって何でも笑顔で楽しめるようにね」

零「…分かりました」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.33 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:79/騙されたと思って
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ



藤P(んー…)

藤P(やっぱ、色々とあの父親に封じられるってえだけなのかねえ…)



 ↓1 来週は

 1 レコーディング
 2 レッスン
 3 営業



 ―― 3月 1週目


藤P「んじゃあ、今日はレッスンしようね」

零「はい」

藤P「そういうわけでトレーナーさんお願いしますね」

トレーナー「はい、分かりました」


藤P「それじゃあがんばっとくれ~」

藤P「オッサン、大人の遊び場行ってくるから」

零「……大人の、遊び場…」

トレーナー「パチンコか…」



 ↓1 レッスン!

 何をレッスンするのん?


 踊:3.45


零「…」

藤P「あいあい、お疲れさん」

零「……僕、ダンスってセンスないです…」

藤P「センス? そんなん、ある人の方が少数派だから心配しないで大丈夫だって」

零「だけど…」

藤P「大丈夫よ、まったく欠片ほどもできてないわけじゃないんだから」

藤P「気にしなさんな」

零「……はい…」



 ↓1 そろそろ、SSラブに零くんがリリースされるってことで、実質的なアイドルデビューやねんな

 1~3 SSプロのみなさんのおかげでしたで、ドッキリみたいなん零くんにしようよーって、一部スタッフとモンスターズが盛り上がってるみたいやねん
 4~6 というわけで、はようレコーディングせなあかんっちゅうわけで来週はレコーディングやで
 7~9 SSプロのみなさんのおかげでしたの、あるコーナーに出演するよーってことが決まったねん

でもほら、取ってくれるあなたがおったけん… いい数値だからあんこになれって粘られても…




藤P「んでもって、SSラブに来週、零くんがリリースされるかーらー」

藤P「ここから、パパパーッとアイドルとして本格デビューしていくわけになります、と」

零「はい…」

藤P「だーかーらー、来週はレコーディングします」

零「レコーディング…」

藤P「歌を録るわけね」

零「はい」

藤P「でもって、ついでにプロモーションビデオとかも撮ってっちゃうから」

藤P「ちょーっと忙しくなっちゃうけども大丈夫?」

零「……がんばります」

藤P「がんばってくれる?」

零「はい」

藤P「……んじゃ、がんばってちょうだいね」

零「……はい」

藤P「ラジオとかも入ってくると思うから」

零「ラジオ…」

藤P「SSラバーステーションって言ってね、このSSラブについてのラジオでパーソナリティーが毎回2人ずつで変わってくのよ」

藤P「お喋りできそう?」

零「………あんまり、自信ないです」

藤P「まあでもね、ひとりでやるわけでもないし大丈夫よ」

藤P「気楽にやってちょうだいな」

零「…分かり、ました」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.45 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:79/騙されたと思って
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ



 今夜はここまで
 あざっしタラモサラダ


 ~ラバステ!~

タカシ「ラバーネーム、ドラゴン飯!! 中華っぽい!」

タカシ「みなさんこんばんは。合体一枚絵も結構増えてきましたが、お二人はこの人とツーショットになりたいみたいなのってありますか? よければ理由も教えてください!」


タカシ「だってさ、ゆず!」

ゆず子「んー、べっつに?」

タカシ「ないのー?」

ゆず子「だって仕事じゃん? えり好みしないっつーか? あるだけマシってえか?」

タカシ「そこで熱意を見せないと増えないよっ!」

ゆず子「熱意ったって…。んじゃタカシはあんの?」

タカシ「みんな!!」キッパリ

ゆず子「んなこったろうと思った…」

タカシ「まこちゃんとは夕陽の砂浜で殴り合って~、香くんには香くんお手製のおいしーいパスタをあーんしてもらって~、とーるちんにはお世話焼いてもらって~、かーくんとは2つに分けられるアイスを分かち合って~」

タカシ「ハコちゃんには絵本とか読んでもらって~、せーらには新妻風シチュエーションでお風呂にしますかご飯にしますかって言ってもらって~、佑香とはボクサーとセコンドみたいな感じで~、衣依は逆に僕が叱っちゃうっていう珍しいシチュエーションで~、ゆずにはお兄ちゃんって語尾にハートマークつけてもうんだ~」

ゆず子「よくもまあ、そこまで妄想をぺらぺら垂れ流せるよなあ…」

タカシ「妄想じゃありません、空想ですっ!」

ゆず子「似たようなもんっしょ?」


タカシ「ゆずはそういうの何かないの? なーんーなーら? 僕が採用してあげちゃうこともあるかもだよ~?」

ゆず子「んー……」

タカシ「何かあるでしょ? ほらほら、言ってみようよ」

ゆず子「………生ガキ食い放題?」

タカシ「僕、海産物好きじゃないから却下~。てゆーか甲殻類とかアレルギー出ちゃうし、見た目もキモいし~」

ゆず子「っ…」

タカシ「他は? 他っ」

ゆず子「んじゃー…聖羅と」

タカシ「うんうん、せーらと?」

ゆず子「まったりパジャマパーティ?」

タカシ「イエッ、パーリナイ! ウォウ、ウォウ、ウォウッ、ウォウ、ウォウ、ウォウッ♪」

タカシ「いいねいいねえ、何かまったりした感じが良さそうだよ、そういうのでいいんだよ、ゆずもやればできるコなんだから~、よしよし♪」

ゆず子「はあ…」


タカシ「何でそこでため息つくの? ぷっくぅーってなっちゃうんだけど」

ゆず子「いや、何かタカシっていいよなあって…」

タカシ「いーい? いいでしょー? ふっふふーん♪」

ゆず子「あんまり誉めてないけど」

タカシ「誉めてぇ~、誉めてくださーいー」

ゆず子「はいはい、誉める誉める」

タカシ「もっとちゃんとこう…しっかりと!」

ゆず子「えらいえらい」

タカシ「しっかりだってばー!」

ゆず子「しっかりえらいえらーい」

タカシ「ぶーぶー、ゆずってばケチんぼ~。僕、事務所の仲でいっちばん、ゆずに甘い自信あるのに~」

ゆず子「いつもいつもありがとうございます~。たからせてもらってますぅー。タカシくんがいなきゃ飢え死にしてますぅー」


 ~ラバステ!~

ゆず子「ラバーネーム、ポストカードの妖精」

ゆず子「えー、みなさんこんばんは。ホワイトデー一枚絵、当選おめでとうございます」

ゆず子「ところでゆずちゃんはバレンタイン当日、香様に実際にチョコをあげたりしましたか? 義理本命問わず」


ゆず子「あげてない」

香「もらってないな」

ゆず子「だって香様、そこまでチョコって好きじゃないっしょ?」

香「そうだな、そこまで好きというわけではない」

ゆず子「そのくせ、うちの事務所ってやたらチョコ用意するのが多いし? タカシとか、毎年じゃん」

香「そうだな」

ゆず子「だからね、あえてね、香にはあげなかったわけよ。逆にね、気遣ってってことよね、うん」

香「面倒臭いだけだろう?」

ゆず子「何をぅっ、じゃあじゃあ、今さらあたしが『いつもお世話になってます~』なんて言ってチョコあげたらどう思う?」

香「………気持ち悪いし、何か見返りを求めているようにしか思えないな」

ゆず子「だしょ?」

香「開き直るな…」


ゆず子「そもそもバレンタインデーってあれっしょ? 聖バレンタインさんが殺されちゃった日なわけでしょ?」

ゆず子「その死んじゃった理由に愛がうんぬんかんぬんってついて回るから恋人同士のイベント~、みたいな風潮になってるけども」

香「そうだな」

ゆず子「だったらそこは、バレンタインさん尊い犠牲をありがとう的なさ、こう…日本人的なさ? そーゆー態度で望んだ方がいいんじゃないかとね?」

香「本当にお前はどうでもいいような言い逃れではぺらぺら喋るな」

ゆず子「バレたか」

香「バレるだろう、それは」


香「ともかく、何故か僕とお前で選ばれてしまったんだから、撮影はしっかりとやるぞ」

ゆず子「ほんと、何でこうなった?」

香「票が割れすぎた結果の大穴だろう」

ゆず子「またまた、香様が大穴のはずないじゃん?」

香「お前が大穴だと言ってるんだ」

ゆず子「おおうっ? フォローに入ったら落とされた?」

香「大切にしろよ、票を入れてくれた数少ないファンに」

ゆず子「数少なくありませんー、票が割れたっていう偶然があったにせよ1位になれちゃったくらいはいますぅ~」

香「自虐をするな、感謝しろ」

ゆず子「ハイ、いつもありがとうございますです」

香「それでいい」

ゆず子「そういうわけで、次回もよろしくぅっ!」


 ~ラバステ!~

衣依「ラバーネーム、ハラキリカマキリさん。かーくんといよりんこんばんは」

快斗「こんばんは」キラッリィンッ

衣依「今日も寒かったですね。お2人がもし兄妹の関係だったとしたら、何かしたいこととかありますか?」


快斗「兄妹だったら? 俺がお兄ちゃん?」

衣依「…そう、じゃない? 年齢的に」

快斗「俺がお兄ちゃんか…。一人っ子だから、欲しかったころはあったなあ」

衣依「わたしもお姉ちゃんはいるけど、お兄ちゃんはいないしなあ」

快斗「とりあえず、一度言ってみたい台詞は、あれだな」

衣依「台詞?」

快斗「俺の目が黒い内は妹はやらんっ!!」

衣依「それ、どっちかっていうと兄じゃなくて父親じゃ…?」

快斗「いや~、何かちょっと、ない? そういう感じ?」

衣依「ま、まあ…分からないでもないかも?」

快斗「でも衣依は誠さんと仲が良かったんだろ? 昔から」

衣依「そうだね…。何だかんだで、えーと………わたしとまこちゃんって、まこちゃんが先だったけど数ヶ月くらいしかデビューに差がないのね?」

快斗「うん」

衣依「それで、来年度で無事にデビュー10周年だから、10年くらい…のつきあいにはなるんだよね」

快斗「10周年か、すごいな。まあ、誠さんって面倒見がいいし、お兄さんっぽいけど衣依相手だと…すっかり衣依がお姉ちゃん的な感じになるしな」

衣依「そうなんだよねえ、昔っから。最近はちょっとマシになってきたけど。でもね、まこちゃんってそれでも、こう…お兄さんぶろうとはするんだよ」

快斗「分かる、見てる」

衣依「だからけっこう、まこちゃんでお兄ちゃんがいたら~っていうのは、やってるのかも…。ちょっとあれな感じだけど」


快斗「でもさ、そこはほら、折角のお便りなんだから俺をお兄ちゃんだと思って」

衣依「ええっ? …何か、恥ずかしいよ?」

快斗「何でもいいからさ。ほら…あー………下着を一緒に洗わないで、とか」

衣依「だからそれお兄さんよりお父さん系…」

快斗「んー…兄弟喧嘩したいとか」

衣依「わざわざ好んで喧嘩したくないよ?」

快斗「何かないのか? ほらっ、お兄ちゃんに言ってみなさい!」

衣依「ええー…? うーん…」

快斗「ほらほら、なんならお兄ちゃんって呼ぶだけでもいいから」

衣依「わたしそういうキャラじゃ…」

快斗「お願いだから」

衣依「必死すぎない?」

快斗「普通」

衣依「普通じゃないよ…。………お、お兄ちゃん?」

快斗「っ………何だろう、今、何か新しい扉が胸の中で開きかけたような…何があってもこのコは守らなきゃいけないと思わせるような……これは……」

衣依「えっ…そ、それって…」

快斗「父性?」

衣依「だからどうしてそっちなのっ!?」


 ~メバルちゃん~

零「…」ジィッ

誠「…」ジィッ

水槽『…』コポコポ


 ガチャッ

葉子「あれ…? 2人とも、そんなところでどうしたの?」

誠「いやな…この前、釣りに行った時にメバル釣ったんだけど零が気に入っちゃって」

葉子「メバル…。ちょっと、目が怖いかも…」

零「…」ジィッ

誠「水槽をじぃーっと見てるんだよ、零が」

葉子「……好き、なのかな?」

誠「好きなんだとは思うけど…」

葉子「まこちゃんはどうして一緒になって見てたの?」

誠「……こいつ、どれくらい大きくなんのかなって」

葉子「何だかんだで楽しみにしてるんだ?」

誠「大きい方が食い応えがあるだろ?」

零「!?」バッ ←背中に水槽をかばった

誠「いや、食べないって……無許可では」

零「食べちゃ…ダメです」

誠「……ははっ」

葉子「そこは返事してあげたら…?」


 ~ラバステ!~

衣依「ラバーネーム、ミルキーうぇーいさん。みなさん、こんばんは。ラバステ楽しく聴かせてもらっています」

衣依「SSラブ、ということでおふたりのちょっとしたラブな話題とかあればお教えください」


佑香「ない」

衣依「ないの?」

佑香「衣依は鬼で悪魔でデーモンだから」

衣依「ほとんど同じような意味だよ?」

佑香「じゃあ修羅」

衣依「そんな言い方よしてよ…。アイドルなんだから」

佑香「アイドルの皮を被った………夜叉」

衣依「だからー」


衣依「はあ…わたし、佑香ちゃんのこと、すっごくすっごく、すぅぅっごく、ラブな気がしてるんだけどなあ」

佑香「げんちょーが聞こえた…」

衣依「幻聴じゃありません」

佑香「じゃあ衣依の頭がバグった」

衣依「バグってません!」


衣依「もう、あのね、佑香ちゃん。わたしは佑香ちゃんに悪魔な気持ちでいつも注意してるわけじゃないんだよ?」

衣依「じゃあ世界がバグった」

衣依「ムダに規模を大きくしておおごとにしないの」

佑香「むぅ…」

衣依「いつもいつもそんな調子で不安になるから、それじゃあダメだよって気持ちで言っているの。嫌いだったり、興味がなかったりしたら誰もいわないよ?」

佑香「バグったのは佑香だった…?」

衣依「そうやってボケ倒そうとしてもお見通しです」

佑香「…」

衣依「黙らないの。がおーも禁止」

佑香「がお――むむぅっ」

衣依「ふっふーん、佑香ちゃんの行動パターンなんてお見通しだもんね」

衣依「これがラブだよ、佑香ちゃん」

佑香「それはラブじゃなくてボケ殺し」

衣依「かわいい子ほど憎らしい、みたいなやつだよ」

佑香「絶対ちがう」

衣依「どうして?」

佑香「タカシは佑香のこと大好きだけど、そんじゃない」

衣依「……ラブにも色んな形があるんです」

佑香「そうやって逃げる…」

衣依「逃げてませんー、佑香ちゃんの考え方が画一的なんですぅー」

佑香「日本語で喋ってくれないと理解できない」

衣依「日本語だよっ」

佑香「ほら怒った」

衣依「だから怒ったんじゃなくて……もうっ、佑香ちゃんってば…」

佑香「勝った…」


 ~ラバステ!~

衣依「ラバーネーム、12時の魔法さんです。みなさんこんにちは」

衣依「SSプロはオールスターの特別ユニットを除けば基本ソロですが、ソクプロあたりはユニット単位で活動していますよね」

衣依「もしお二人が事務所内で3人組ユニットを組むとしたら誰と誰を候補にしますか?」


香「3人組ユニットを組むなら…か」

衣依「それって普段から、ってこと…だよね?」

香「恐らくはそうだろうな」

衣依「うーん…いつも一緒、ってなると……色々考えるよね」

香「そうだな」


衣依「やっぱり女の子同士、男の子同士の方がいい…のかな?」

香「いや、そう固定的に考えても幅が狭まるだけだな。どうせならば、最大限に個性や強みを活かせるようなものにした方がいいだろう」

香「ユニットというのの強みは関係性によって、ひとりずつの個性や役割を際立たせられることにあるんだ」

衣依「そっか」

香「だが…」

衣依「だが?」

香「仮に3年間、ともに活動をしなければならないとしよう。原則的に、仕事は全て同じだとして」

衣依「…全て、同じ」

香「衣依、佑香とゆず子と3人でずっとやれると思うか?」

衣依「………………やれないことはないと思う、けど……多分、キツいかな」

香「そういうことだ」

衣依「なるほど…」


香「かと言って、消極的な姿勢だとユニットとしての強みを引き出せなくなる。自分が楽だと思うということは、ある程度、その相手と馬が合っていて、刺激的ではなくなるということだからな」

衣依「バランスなんだね、大事なのは。そういうことを踏まえて考えると…」

香「…」

衣依「…」

いよかお「「……………」」


香「事故るっ!」

衣依「喋らなきゃっ!」

香「僕は、そうだな…僕とタカシ、それに透の3人でいいんじゃないか? 透の愛想のなさをタカシがカバーし、僕がおいしいところをかっさら――ごほんっ、まとめる」

衣依「案外いいかもねっ、ちょっと珍しい組み合わせだし。あ、どうせなら香くん、わたしのも考えてよ」

香「そうだな…。衣依は、葉子と、あと…佑香なんていいんじゃないか?」

衣依「それだと、どんな効果が見込めそうなの?」

香「怪獣と被害者A&Bだ」

衣依「ちょっと!?」

香「佑香に振り回されるという刺激の中に葉子の癒し成分と、衣依の安定感を加えることでバランスは保たれるはずだ」

香「普段は佑香が振り回す側でくたくたになる2人だが、時たま、佑香を封じ込めるだけの頭脳と行動力をもって追い詰める逆転劇も味わえる」

衣依「何か釈然としない……あっ、そうだ。香くんと葉子ちゃんとタカシくんの3人で、鬼畜トリオ~なんて前になかったっけ?」

香「鬼畜じゃない」

衣依「あれだよね、みんなでサバイバルゲーム? した時に頭脳プレーでどんどん圧倒してたよね。懐かしいねっ、鬼畜トリオ」

香「鬼畜じゃない」

ほな、今夜も元気に零くんやりませうか
昨日は闇薄かったから、そろそろ濃くなる…かな?

はーじまるぞーい


 ―― 3月 2週目

藤P「学校て何日まであるの?」

零「3月の、中旬……20日前後、20…21、22、23、くらいだったと思います」

藤P「学生は大変ねえ…」

零「……普通、だと思います」

藤P「オッサン、あんまり学校ってマジメに行ってなかったのよね」

零「それで…良かったんですか?」

藤P「もっぱら、遊んでたねえ。お陰様で今はこうよ。オッサン、どう思う?」

零「…」


藤P「……と、しみじみしたところで」

零(しみ、じみ…?)

藤P「今日はレコーディングだよ」

零「それは……分かって、ます」チラッ


<まだかー?

<もう少しでぇーす


藤P「あのブースに入ってってね、歌っていくのね」

藤P「でもって、まあ…歌の録り方って言っても色々とあるんだけど、今回はね、まずは1本通して歌って、それから、何度か録って、さらに録って、録って録って録っていく中で…」

藤P「それぞれの良かったところを切り取って、ペタっと貼って、そうして切り貼りしたものがCDになるからね」

藤P「いわゆる音源っていうやつにね。基本的にうちの事務所はテレビでもライブでも口パクは一切ないから、CDよりヘタくそだぞ~ってならないようにね」

零「……はい」

藤P「まあ、意外とうちの事務所って歌の上手な子が多くって、CDより生の方が上手に聞こえる~なんて声もちらほらあるんだけどもね」

零「あるんですか…?」

藤P「あるよー。葉子ちゃんとか、聖羅とか、タカシくんとか香とか」

藤P「CDの方が上手~って言われちゃうのは、誠とか透とかだね」

零「……そうなんですか…」

藤P「まあでも、オッサンの個人的な見立てによると零くんはねえ…どっちかってえと~」

零「……」ゴクリ

藤P「生歌の方がお上手、って言われちゃうタイプだと思うよ」

零「…………は、い」

藤P「何で詰まっちゃったの?」

零「……何か……」

藤P「何か?」

零「プレッシャー…」ズシーン

藤P「ははっ、大丈夫よ。零くんはね、気楽にのびのびやってもらった方が、いいパフォーマンスできるから」



 ↓1 レコォーディンッ!!

 1~3 何だか複雑ぅ~なお顔の零くん
 4~6 何だか浮かない表情の零くん
 7~9 何だか嬉しそうな零くん


<出しまぁーす

 カチッ

 ~♪

零「!」

藤P「…」

零「…」

 ~♪

零「………っ…?」ピクッ

零「……」コクコク

 ~♪…


藤P「どうだった?」

零「………2番が終わった間奏の後の、Cメロの……上がっていくところが、ちょっと…変な感じがして」

藤P「そうねえ。他ので繋げちゃうとどう?」

*「やってみます」

零「あ…あの」

藤P「ん? どうした?」

零「……通して、歌ってもいいですか? あそこは…歌の、歌の全体の、流れで…いってみたい……なあ、って……」

藤P「……ふむ」

*「どうします?」

藤P「じゃあ、それでやってみよっか。ブースに行っておいで。頭っからお願いします~」

*「あい、分かりましたー」

零「…はいっ」

藤P(何だかんだ、歌うのは好きみたいね)


 ・
 ・
 ・


藤P「よぉーし、いいのができた、できた~。どうも、ありがとうございます。お疲れさんです~」

零「ありがとうございました」

<お疲れさまっしたー


藤P「ふぃ~……すっかり、暗くなっちゃったねえ」

零「はい…」

藤P「お腹減った?」

零「あんまり――」

 グゥゥゥ…

零「あぅ…///」

藤P「ははは、じゃあご飯食べよっか。今日はね、前々から言ってた通り、土日と使ってPVの撮影ロケでちょびっと遠く行くから、前乗りしちゃうしね」

零「……前乗り?」

藤P「そっ、お仕事の日の前に現地入りしてホテルなりに泊まっておこう~っていう考えね」


 ↓1 そんなわけで、零くんはオッサンと一緒に前乗りして一泊でござーる

 1~3 何だか、そわそわな零くん… どうしたのかな?
 4~6 オッサンに連れられてしぶぅーいお店で晩ご飯な零くん
 7~9 レコーディングの手応えはどうだったかなー? って


 0 SPECIAL!!


藤P「んー、んーふーふふーふ~♪」←運転中

零「…」

藤P「んーふ♪ んふーふふ~♪」

零「…」

藤P「ふふーん~♪ ふ~♪」

藤P・零「「ふっふー♪」」


藤P「ありゃ?」

零「ふふっ…」クスクス

藤P「はっはっは」

零「ふふふ…」クスクス


藤P「…明日からは2日でプロモーションビデオを撮影しなきゃいけなくてね、ちょっとスケジュールは厳しいのよ」

零「っ……はい」

藤P「明日は外でのロケで、午前中に済ませて、また東京へ戻ってきてスタジオでダンスの撮影なのね」

零「…」

藤P「…ついさっきまではね、ちょぉーっとスケジュール厳しいし、大丈夫かな~って思う気持ちもあったんだけども」

藤P「さっきのレコーディング中に、これなら大丈夫そうだねってオッサン思っちゃったよ」

零「……大丈夫、なんですか?」

藤P「もちろん、だって零くんがなかなか楽しそうにしてたから、さ。それに楽しかったでしょ?」

零「……」

藤P「オッサンの目には零くん、楽しそうに見えたんだけどもね」


零「でも……僕、正直……自信ない、です」

藤P「自信がない? そうかねえ? 胸を張っていいと思うんだけども」

零「…」

藤P「…」



 ↓1 0 SPECIAL!!

 偶数 初めてちゃんと、弱みというか、自分の不安を口にしてくれたね
 奇数 ぼそっと…?


藤P「…」

零「…」

藤P「零くん?」

零「………間違うのが…怖い……から」

藤P「…」

零「…」


藤P「そっか…」

零「…」

藤P「責任感が強くて、偉いねえ」

零「…」

藤P「んー、んーふーふふーふ~♪」

 ブォォォォン…



 ↓1 翌朝、早くからPVの撮影でござるー メランコリック:どこか哀愁ある雰囲気の静かなフォーク曲のPVですが…どんなシーンを?

 1 冬の終わりのさむーい草原をふらふら歩いていく…アイドルのPV…?みたいな感じです
 2 公園で足をつけたままブランコ漕いだり、滑り台から何かさみしげに滑り降りたりする…みたいな感じです
 3 冬の浜辺で、膝下まで海水に浸かった状態で歌うというシーンです
 4 その他どんな感じです?



藤P「うぅー、さぶさぶっ」

監督「この寒さがいいっ!」

藤P「零くん、そのベンチコート、撮るよ~って直前にアシさんが預かってくれるから、しっかり包まっててね、待ち時間は」

零「はい…」ガチガチ

監督「よぉーし、準備完了っ! じゃあ撮っていきましょう!」

AD「零さん」

零「あ…はい…」ヌギッ

零「っ…」ブルルッ

監督「じゃあね、零くんっ! そっちからいつもの歩幅の4分の3くらいの早さであーっちの方にふらーっと歩いてってね!」

零「は…はい…」

監督「では行きまーす! 音楽流してー!」

 カチッ

 ~♪

監督「はい、スタートっ!」


零「…」スタスタ

監督「カット、カットー!」

零「えっ…」

AD「どうぞ」ファサッ

監督「もっとね、ふらーっと、ふらーっと行こう、ふらーっと」

零「フラット…?」

藤P「フラットじゃなくて、ふらふらーっと…ね」

監督「オバケみたいな感じで!」

零「オバケ…」


監督「あい、音楽流してー!」

AD「預かります」ヌガシッ

零「~っ…」ブルルッ

監督「スタート!」

 カチッ

 ~♪

零「…」フラァー

監督「カァット、カットー!!」

零「うぅっ…」ブルブル

AD「どうぞ」ファサッ

監督「心を消していこうっ! 心をっ!」

零「こ…心を…消す…?」ブルブル

監督「でーもー、目には何かをもやらせていってぇー! はい、もう1回!」

AD「預かります」ヌガシッ

監督「寒いっていう感情は置き去りにしてー、はい、スタートっ!」


 ↓1 寒そう…

 偶数 唇が紫になってようやく終われた…
 奇数 度重なるリテイクの結果、監督の思い通りの画になったそうです


零「…」フラァァー

零「…」

零「…」ボォー

零(………いつの間にか…日が昇った…)


監督「カットぉー!!」

監督「いいよいいよぉ、いーいよぉ~! 良かったよぉぉ~!」

監督「幽鬼さながらのふらりとした足取りを山の向こうから昇った朝日が照らしぃっ、そしてそしてぇっ、青くなった空を見上げる!」

監督「顎が頂点を向いたその時にぃっ! 未発達のまだあーんまり突き出てない綺麗なお喉がぁっ!!」


藤P「あーい、お疲れさんね、零くん。ベンチコート着て着て」

零「はい…」ブルブル

藤P「まあ寒そうに…。ほいこれ、オッサンが夜なべして作っといたショウガ紅茶、砂糖入り。あったまるからね。ちょっと熱めだからふうふうして飲んじゃって」トポトポトポ

零「ふぅ…ふぅ…ふぅぅーっ…ふぅ……」ズズ

零「……ほわぁ…」

藤P「おっ、いい顔。オフショットもらい」パシャッ

零「っ…」


藤P「それじゃあ東京戻るからね。オッサンはスタッフの皆さんに挨拶してくるから、先にお車乗ってていいよ」

零「はい…」

藤P「もうエンジンかけて暖房入れてあっためといたから、ぬくぬくしてていいよ」

零「はぁい…」

零「…」チラッ


<どうも、お疲れさんですー

<いやあ、いい感じになりましたっ! 零くんにはちょっと寒かったかも知れませんけど…

<ははは…もうちょっとかかってたら、もう切り上げてもらうつもりでしたよ

<ええっ…すみません…

<冗談ですって…45パーセントくらい


零「…」

零「…うぅっ…さぶい…」ズズ

零「あったかい…」ホゥッ



 ↓1 そして今度はダンスシーンを撮影するのです

 1~3 ダンスは苦手(意識)な零くん…
 4~6 体を動かして緊張をほぐしてから望みました
 7~9 がんばったね、零くん


 0 SPECIAL!


<はあーい、じゃあ行きまぁーすっ

零「…」コクッ

<音楽流して~、スターッ!

 カチッ

 ~♪

零「っ…!」


藤P(ふむふむぅ~…)

藤P(…………何か零くん、練習の時よか……お上手になってない?)



社長『おや、零くん、何をしているのかね?』

零『あ……う、うるさかった……ですか…?』

社長『いいや? 年が年だから夜に目が覚めてしまうことがあってね、それでリビングに明かりが点いているのを見たのだよ。ダンスの練習かね?』

零『はい……苦手、だから…』

社長『ふむ……零くん、ダンスというのはねえ、細かな技術もあるだろうが…大切なのは心なのだよ』

零『……気持ちの、持ちよう…っていうこと、ですか…?』

社長『その通り。そのダンスは誰に見てもらって、どんな気持ちになってもらうためのものだい?』

社長『練習で技術を磨くのも大切だがね、その前に…自分の気持ちをよく見つめるのも大事なことなのだよ。今日はもう休んで、ゆっくり布団の中で考えてごらん』

零『………気持ち…』



 ~♪

零(お父さんや…プロデューサーに、怒られないようにするんじゃなくて…)

零(見させてもらったコンサートの時みたいに、お客さんに見せるために…やる…!)


藤P(何かあったのかねえ…?)

監督「これはいい…新たなスターですか、SSプロさん?」

藤P「うちはスター揃いの事務所ですからねえ…」



 ↓1 0 SPECIAL!

 偶数 レコーディングやPV撮影が全て終わって…零くんの心境は?
 奇数 零くんからオッサンに質問?



藤P「よぉーし、事務所に車を置いたところで」

零「はい…」

藤P「やぁっとお酒が飲めるぅ~」

零「…」

藤P「というわけで、れーいーくんっ」

零「は…はい?」

藤P「このさみしいオッサンにね、お猪口一杯分だけでいいからとくとくとく~って注いでくんない?」

零「……はい…」

藤P「ぃよおーし、じゃあお店へ行きましょ~」


 ・
 ・
 ・


藤P「はぁー、きたきた。この時期はぬる燗がいいのよ、ぬる燗が」

零「……あの」つ徳利

藤P「おおっ、お酌してくれる気まんまん? 嬉しいねえ、ありがとうさん」つ猪口

 トクトク…

藤P「あいあい、ありがとう。じゃあ零くんもそのオレンジジュースをお持ちになって」

零「え、はい…」

藤P「かんぱぁーい」

零「…かんぱい」

 カチ…


藤P「ンクッ…ンクッ……ンクッ……ぷはぁぁ~……あーあ、いい…これこれ…」

零「…」ゴク

藤P「好きなだけ食べていいよ、オッサンのおごりだからね~」

零「……あの」

藤P「はいはい? 何食べたいの?」


零「………僕以外の人は、どうして…アイドルしてるんですか?」

藤P「んん?」

零「その……何となく、気になって…」

藤P(まあ…ちょっとはこのお仕事に興味を持ってきてくれた………ってえこと、かね)

藤P(どうしてアイドルをしてるか…ねえ…)



 ↓1 何と答えよう

 1 オッサンが知る限りのことを話しちゃう
 2 人それぞれの動機はあるけど、そういうのは他人のを参考にするものでもないんじゃないの?って
 3 よぉーし、じゃあひとりずつ電話してしまいなさい
 4 ある程度、各アイドルたちのプライバシーを配慮した上で話せる範囲で教える


 prrrr…

佑香『アイドルやってる理由…? ……………………どこかのおばさんがやれって――』

電話の向こう『佑香ぁ~、早くお風呂入りなさーい』

佑香『むぅぅ…テレビいいところなのに…』プツッ

零「…」


ゆず子『あー、んー……理由ねえー…。楽して稼げそうかなーとか思っちゃったり? てゆーか何よ、夜に電話なんかしてきちゃって』

ゆず子『おうおう、思春期ぃ? それってもしかして思春期ぃ? 意外と行動力があるじゃ――』

藤P「はーい、事務所ストップね」pi ←零から取り上げて電話切った


葉子『アイドル始めた理由は……最初は、ちょっと……見返したい人がいて、だったんだけど……今は認めてもらえたりするのが嬉しいから…かな?』

葉子『プロデューサーさんとか…スタッフさんとか…事務所の皆も…スバルさんとか、社長も含めて、あとは、ファンの人に応援してもらってるって思うと…』

零「…応援…」


透『あ? アイドルの理由? アホとバカにハメられたんだよ、悪いか』pi

零「ご…ごめんなさい…」

藤P「電話切れてるよ、すでに」


誠『色々とな、ほんとはバイトしちゃいけない年から年齢詐称してバイトしてて…でもホストやって肝臓やっちゃって、その前にやってた食堂のバイトに戻ってたら社長に会ってな』

誠『年齢見抜かれちゃってかるーく怒られちゃって、そこまで働きたい理由があるなら話してみろーみたいな感じで、父ちゃんの借金漬けでうんぬん~って話したら、じゃあアイドルやらないかー、ってな』

零「…ホスト……年齢詐称…? 未成年飲酒禁止法…労働基準法…」


衣依『アイドルの理由? うぅーん…シャーディが好きだった、ていうのもあったし…それと、ちょっとね…』

衣依『アイドル始めるちょっと前にお父さんが再婚して、新しいお母さんとお姉ちゃんができたんだけど…それで、お父さんと弟取られちゃったような気がして…』

衣依『あんまりお家にいたくないなあって思ったのと重なっちゃった……ような感じで…他の人には、内緒ね?』

零「はい…」


香『僕がアイドルになった理由? それは世の女性のリクエストに応えただけさ』

零「はあ…?」


聖羅『わたしがアイドルになった理由…ですか。昔、交通事故に遭ってシャーディさんに助けられて…それからずぅぅーっと、憧れの人だったんです』

聖羅『それで、わたしもアイドルをやってみたいな~って夢見ちゃいました』

零「夢…」


タカシ『僕がアイドルになったのはねー、うーん……………うーん……これは18禁のお話で零くんには早いけど、今はね、寂しさを紛らわせるためにやってるんだよ』

零「寂しさ…?」


快斗『本当は、最初はダンサーになりたくてそのステップアップでアイドルから~、って思ったんだけど…何か楽しくてハマっちゃった感じだなあ』

快斗『たまーに…ほんとの俺って何だったっけなあー……とか思っちゃうんだけども…まあ、楽しいからいっか、みたいな感じだよな』

零「…楽しいから、いっか…?」


藤P「――んで、どうだった? みんなに聞いてみて」

零「……それぞれ…でした」

藤P「でしょうねえ。…零くんの参考になったかな?」


 ↓1 なったかな?

 1~3 ビィミョ~……な、お顔しとる
 4~6 それぞれなんだなって思ったそうです。
 7~9 参考にはなったそうですよ


 0 SPECIAL!

零「…色んな、動機があるんだって、思いました」

藤P「そうねえ…人間、それぞれ違うからね。何が大切なのか、何をしたくないのか、どうなりたいのか…」

藤P「でもね、それに正解とか不正解をつけられる人なんてどこにもいないんだよね」

零「…正解、不正解がないってこと、ですか?」

藤P「そうね。お勉強の問題には答えが用意されてるけど、実際に体験する問題なんて答えが何かはだーれも分からないのよね」

藤P「だからそれぞれで考えて、ああだこうだ言い合って…ぶつかり合うんだねえ」

零「ぶつかって……大丈夫なんですか?」

藤P「もちろん、大丈夫よ」

零「…」


藤P「川原の石は何で丸いでしょう?」

零「川の流れで押し流されて、石同士がぶつかりあった…から?」

藤P「それと一緒だね。人の意見もぶつかり合っていくと、だんだん角が取れていったり、逆に尖ったりしちゃうんだよ」

藤P「でもね、あんまりツンツンしてばっかりだと他人との折合いがつけられないし、あんまり丸すぎると何もないのかーって言われちゃうし、これも答えがないよねえ」

零「…」

藤P「けどぶつかり合わないとさ、お互いになーんにもないまんまなんだね。尖ってても一緒にいた方がいいのか、多少は丸くなってでも誰かといた方がいいのか…」

藤P「零くんは…どっちがいいと思う?」

零「………ほ、ほどよく…?」

藤P「はは、無難だね。無難はダメ~って言う人もいるけども、オッサンはそれもひとつの答えとして尊重する、丸っこーい石ころタイプだね」


藤P「みんな違ってみんないいじゃなーい、ってね~」

零「……僕が…アイドルする理由って、見つからないです…」

藤P「お父さんに言われてやってるから?」

零「…………」コクリ

藤P「んでもさあ、その内、見つかるかもよ。理由なんて何でもいいわけだしね」

藤P「でもオッサンの個人的な気持ちとしては…」

零「…」チラッ

藤P「楽しいからやってる~、なんて言われちゃうと嬉しくなっちゃうんだけどねー」

零「……それでも、いいんですか?」

藤P「どう思う?」

零「…………いい…と思ってる……と思います」

藤P「だーいせいかーい。ま、オッサン的には、だけどもね~」


零「…」

藤P「何か、見つかるといいねえ」



 ↓1 0 SPECIAL!

 偶数 今見つけた…だとぅ?
 奇数 いつか見つけたい…ですって


藤P「…」ゴクッ

藤P「はぁー…やっぱぬる燗だわ――ん?」

 ヒョイッ
 スカッ

藤P「……零くん?」

零「……どう、ぞ」トクトク

藤P「あら、ありがとう」


零「……悪いこと、言ってもいいですか…?」

藤P「いいよー、オッサン、お酒飲んでて零くんに都合悪いことはすーぐ忘れちゃうだろうから」

零「………あの……嫌、なんです…。期待とか…プレッシャーにしか、ならないし……すぐ、お腹痛くなるし……」

藤P「…」グビッ

零「…いい子とか、言われても……友達いないし…つまんないやつってレッテル、貼られて…」

零「何にも…面白くないのに、あれやれこれやれ…って窮屈だし……間違ったりしたら、怖いし…怒られるのも嫌で……仮病も、使って…見破られて、怒られて……」

零「軟弱とか言われて……何もできないって思われて、さらに厳しくされて……余計、嫌で……ムカつくから…」

藤P「…」グビ

零「……………アイドルも、嫌だし……僕なんて、似合わないし……ダンス、苦手だし…プレッシャーばっかりだし…」

零「……全部やだ…」


藤P「ふうん…? それで?」

零「だから………嫌なのを……嫌じゃなく、できますか…?」

藤P「それはね、零くん…」ゴク

零「…」

藤P「ぜぇーんぶ、零くんが決めることなんだよ…。オッサンはアドバイスはしても、こうしろって強制はしないからね。……んでもね?

零「…?」

藤P「零くんがさ、アイドルとしてこうなりたいんだー…っていうことがあるなら、それはオッサンが何が何でも、そうしてあげるからさ」

藤P「絶対に。…だから、なぁーんでも言っていいのよ。毒舌系でいきたい? ダウナー系?」

零「……じゃ、じゃあ…」

藤P「うん? 何だい?」

零「…………む…胸を張れる…アイドル………とか?」



 ↓1 台詞選択

 1 いいよ、じゃあそれでいこっか
 2 ははは…零くんは野望が控えめで、零くんらしいねえ。胸を張れるアイドルなんて、オッサンがいるんだから最前提でクリアよ?
 3 そこはドドーンとでっかく、どんなにおっかなくて凶悪で頭がモンスターな頑固親父相手でも怯まないアイドルになりたい、とかでもいいんじゃない?
 4 その他、台詞やで


藤P「いいよ、じゃあそれでいこっか」

零「…!」

藤P「がんばっていこうね、これから」

零「…はい…」

藤P「そこはほら、背筋伸ばして?」

零「え…?」スッ

藤P「でもって、腰を入れて~、鳩胸出して~」

零「は、鳩胸…?」ズイッ

藤P「よーし、胸を張れた」

零「えっ?」

藤P「返事は、堂々とぉ~、はい以外で。さあどうぞ」

零「……はい――あっ、えっと……うん?」

藤P「それが零くんの堂々?」

零「…ううん」

藤P「はいじゃあリテイク、スタート~」

零「……それじゃ、あんまり…ハキハキ言えない」

藤P「ははっ、それもそうね。オッサン、こんなだからシャキッとするの苦手でね~」

零「……うん、知ってた」

藤P「そうかい? そうだよねえ…零くんは賢いんだから」



 ↓1 好感度

 コンマ二桁分上昇
 ※最低値40保証


藤P「んぅー、まあ、かるぅーくは飲めた、飲めた~」

零「あんなに…飲んで?」

藤P「あんなにって、2合分の大徳利を8本程度じゃない」

零「…」


藤P「時間もいい具合だし、そろそろ社長が退勤されるころだから、事務所に行こうか」

零「は――う、うん」

藤P「はは、馴れないなら別にどーでもいいんだけどね。まあ、オッサンとしてはね、ゆるぅーくしてていいんだけども」

零「緩く…ゆるく…?」

藤P「そう堅苦しく考えないでさ」

零「……あの…怒らない、ですか…?」

藤P「オッサンが怒る人に見える?」

零「………お…」

藤P「お…?」

零「オッサン…って、呼んでみたり……しても…?」

藤P「いいよ?」

零「……オッサン」

藤P「もっと緩めの気合いを入れて~」

零「オッサン!」

藤P「でもあんまり大声で言うと、あの子って担当のプローデューサーをオッサン呼ばわりしちゃうのね~って言われたりしそうだから気をつけてね」

零「あう…」


 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.45 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:165/オッサン!
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
    色々といい子でいるのがつらいらしい
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ


藤P「さーて…お仕事再開~」カタカタ

 トトトッ

タカシ「だーだれだっ?」サッ

藤P「ありゃ?」←アイマスク被せられた

藤P「こういうことをするのは…………とーるくんかな?」

タカシ「ええっ、とーるちん、そんなお茶目するのっ? 僕知らないっ!」

藤P「ってえことは、タカシくんか。透がするはずないでしょ? んで、何のご用?」クイッ ←アイマスクずり上げた

タカシ「あのね、SSラブで零くんリリースして時間経ったから、初ラジオ~みたいな感じなんだけど、スケジュールどう?」

藤P「そうね…。明日でもいいよ?」

タカシ「ほんと? じゃーあー…改めて、ちゃんとスタッフさんから連絡いくようにしとくね~。よろしくー」


 更新はここまででござーる~
 零くんへのラジオネタ、待っとるで~ あんまりいっぱいきても捌くのにあっぷあっぷしちゃうけど… おつかれでやんスリーノックダウン制!

(コンマ神が何故か今日に限ってやさしすぎて闇ターンどころかこれ浄化ルート入ってもうたなあ…爆弾は登場したらな爆発すべきなのに…)


 ~ラバステ!~

衣依「SSラバーステーション、今週のパーソナリティーは…先週、SSラブに実装されたSSプロの新アイドル、甲賀峰零くんとわたしでお送りします」

衣依「零くん、まずは簡単に自己紹介をどうぞ」

零「は、はイ……こ、ここっ、がみ…ね…」

衣依「深呼吸して、深呼吸。収録だからちょっとくらい失敗しても大丈夫だから。ねっ?」

零「はい……すぅ、ぅぅぅ………はぁ…」

衣依「じゃあ、もう1回ね」

零「甲賀峰零、デす…。よ、よろしくお願い…しマ、す…」ガチガチ

衣依「大丈夫かなあ…?」


衣依「じゃあお便り、読もうか? はい、これを読んでね」

零「はい…。ら、ラバーネーム…ペンギンランドの……ちょう? おさ…? さん…です?」

零「零くん…衣依ちゃん、こんばんは。今日も楽しく聴いています」

零「零くんのR…にお料理をしているものがあったので質問ですが、零くんって…収録日のお弁当とかも、自分で作っているのですか?」

衣依「はぁ…読めた…。あとはね、普通にお喋りする感覚でいいから。ね?」

零「はい…」

衣依「堅いよう…」

零「ごめんなさい…」

衣依「謝らないで、大丈夫だよ? ねっ? 元気にやろう?」

零「はい…」


衣依「じゃ、じゃあねっ、えーと……何だっけ、そうそう、お弁当。そもそも、あのR【エプロン少年】カードのお料理してる姿は、普段からやってることをカード化したの?」

衣依「それともタカシくんに、これ絶対に似合うから~って着せられちゃったの?」

零「あれは、普段から料理をしてる…っていうのが知られてて、それで…タカシ……さん…くん…?」

衣依「どっちでも大丈夫だよ」

零「タカシさん……と、ゲームのプロデューサーさん…が、これが燃えるんじゃないか、ってエプロン31着用意された中から着せ替え人形にされて…結局10着分撮って、その内の1枚がカードになった…感じ、です」

衣依「そっか…萌えを目指したんだね」

零「燃え…って、何が燃えるんですか…?」

衣依「え、えーと……燃焼する燃えるじゃなくて、草冠に明るいって書く萌えなんだけど…」

零「若草萌える野山……の萌え?」

衣依「大人にはね、いろぉーんな…ちょっと理解しがたい言葉の用法があって、そのうちのひとつだから、零くんもだんだんと使い方が分かってくると思うよ…。雨の日に土の道を歩いた跡のズボンの裾みたいに」

零「落とすの大変そう…」

衣依「いっそ落ちないんだよね…1回汚れると…。じゃなくてっ!」

零「はいっ…ごめんなさい…」


衣依「あ、ううん? 怒ったのはむしろ、ゲームのプロデューサーさんとタカシくんだから安心して? それで、えーと…普段からお弁当も作ってるの?」

零「はい…。学校が私立で、給食のないところだから自分のは毎日、自分で…。あと快斗さんのところに居候してた時もついでだから作って、今は社長のところにいて…社長が、欲しそうに見てたから作ってます…」

衣依「…………1回見たけど、立派なお弁当だよね。何かこう…これでもか、ってくらい男の子心を知ってる感じの…しかも栄養も考えてて…憎い」

零「僕…男なんですけど…」

衣依「えっ? あ、う、うんっ、そうだよねっ? いや、それはね、分かってるけど何かこう…女子力高いのに、男心分かってるのがすごいなあって!」アタフタ

零「…ありがとうございます…?」

衣依「どういたしまして! 零くんはね、何か…すごくデキる女の子スキルを備えてる、男の子だから、皆さん、よろしくお願いしますねっ!」

零「何かそれ…女の子扱いされてるみたいな…」

衣依「あ、ごめん…。でもほら…実装SSRがね…うん……」


 ~ラバステ!~

聖羅「ラバーネーム、バンバンバンさんです。零くん聖羅様こんばんは。尊い」

零「尊い?」

聖羅「恥じらい魔法少女の零くん、無事引けました~。女装はあまり好みではないわたしでしたが、思わず何かに目覚めるところでした…」

聖羅「冗談抜きで女装時の零くんの可愛さってSSプロの女性陣ともいい勝負なのでは…。とのことです」


零「尊い…?」

聖羅「零くんのSSR【恥じらい魔法少女】がとっても評判いいってタカシくんが言ってましたよ。良かったですね」

零「あ…りがとうございます……」シュン ←声のトーンが低くなっていった

聖羅「あら? やっぱり…男の子だから、女の子の格好は恥ずかしかったりしましたか?」

零「……はい…」

聖羅「ふふ…でもアイドルは色んな格好をして、衣装でも色んな方に楽しんでもらうっていうお仕事っていう側面もありますからね」

聖羅「佑香ちゃんなんて着ぐるみじゃなければ、格好いい英国紳士みたいなスーツとステッキでステージに立っちゃうこともありましたし」

零「でも…女の人の男装は、何も失わないっていうか…」

聖羅「男の人の女装も、何も失いませんよ?」

零「……尊厳的な、ものが…なけなしの………」

聖羅「ふふ…それはなくしちゃったような、気がしてしまっただけですよ。本当は、お便りにもあったように零くんの魅力が増えたんですよ」

零「魅力が…増えた?」

聖羅「はい。だってほら、お便りに『思わず何かに目覚めるところでした』~って書いてあるでしょう?」

聖羅「男の子が女の子の格好をする、っていう行為に新しい発見をさせてあげたっていうことなんですよ、零くんが。それで零くんのことをいっぺんに好きになっちゃったかも知れません」

聖羅「わざわざお便りをくださったほどですし。だから、零くんは何かを失ったのではなくて、誰かのキュンって気持ちをゲットできて、増えてるんです」

聖羅「そう考えたら、全然、恥ずかしいことじゃないでしょう?」

零「……はい…」

零「…としか、言えない…」ボソ

聖羅「?」


聖羅「バンバンバンさんは女装した零くんが女の子達ともいい勝負かも知れないってことですけれど…本当にかわいいですよね」

零「あんまり、かわいいは…」ポリポリ ←ほっぺかいた

聖羅「ふふ、そうやって照れちゃうところもかわいいです♪」

零「あう…///」

聖羅「でもSSプロは、皆さんかわいいですし…比べるのは難しいですね」

聖羅「あっ、別に零くんが比べられないほどかわいくないってわけじゃなくて、零くんが混じっても問題ないくらいに皆さんかわいらしいってことですからね?」

零「そ、そういうフォローは、大丈夫です…」

聖羅「そうですか? それなら良かったです~。だけど本当にかわいいですよね、このSSR【恥じらい魔法少女】の零くん…」

聖羅「今にも泣き出しちゃいそうなくらい真っ赤になったお顔と、このうるんだ瞳が…思わず抱き締めて慰めてあげたくなるっていうか…メイクさんってすごいですね~」

零「う…」

聖羅「零くん?」

零(メイクじゃなくて素だって間違っても言えない…)

聖羅「だけど、ちょっとこの衣装はどうにかならなかったのかなあ…ってちょっと思っちゃいますね。これでもかわいいですけれど…」

零「お、思いますか? やりすぎですよね…?」

聖羅「そうですよね…。もうちょぉーっぴりだけ、フリルは控えめだった方が、もっとかわいさが引き立つと思ったんですけれど…」

零「あっ…もう、いいです……」

聖羅「あら?」


 ~その頭脳派、数年先をゆく~

衣依「……う、うう……うぅぅぅ~……」

スバル(衣依…学校の課題やってるのかな? 珍しく、頭抱え込んでるけど…でも次で衣依も高校3年生…JKまで終わっちゃう年齢だもんなあ…)

スバル(時間が経つのが恐ろしい…昔の衣依は人口密度の求め方を習ったら、この事務所の床面積をわざわざメジャー使ってはかって、人口密度をいちいち計算して僕に教えてくれてたくらいなのに…)

スバル(大きくなったなあ…衣依…)ホロリ

壁P「河村くーん、手が止まってますよー」カタカタ

スバル「ハイ、今やります」シャキッ


衣依(ああああ~……うぐぅぅ~…何この数学、全然わからなーい~……)

衣依(去年の進路で、見栄はって進学コース行くんじゃなかったぁぁ~…これが国立とAラン私立大の受験問題なのぉ…?)

衣依(最早これ数式じゃなくて暗号の類だよぉ…いっそそう言ってもらいたい……葉子ちゃんとかなら分かるのかなあ…? 教えてもらえるかな…?)

 ガチャッ…

衣依「!」バッ

零「っ…」ビクッ

衣依「あ…零くん…。ごめんね、人違いで反応しちゃった…」

零「はい……何、してるんです…か?」

衣依「…学校の課題……大学受験用の…」

零「受験するんですか?」

衣依「考え中だけど……一応、幅広く進路を取れるように…って、進学コースのクラスに入っちゃったから……あは、ははは…」

零「どんな問題なんですか…?」

衣依「これ…見るだけ見る?」

零「はい…。えーと……整数α、β、x、yを考えます…α+β=1ならば、全ての自然数nに対して不等式(αx+βy)^n≦+βx^nが成立することを証明してください…」

衣依「目安が15分だって…」

零「…」カキカキ

衣依「あれ? えっ?」


 α、β、x、y:整数、α+β=1
   (αx+βy)^n≦αx^n+βy^n   …   ①

 (∵)数学的帰納法で示す
 n=1のとき、①の左辺=αx+βy、①の右辺=αx+βy
    よって、①の等号が成り立つ
 n=kのとき、成り立つと仮定する
 すなわち、(αx+βy)^k≦αx^k+βy^k
 n=k+1のとき、
   ・
(省略)
   ・



零「できたっ…!」

衣依「………えっ?」

零「あ、時間……15分でしたよね…? えっと……18分、かかっちゃった…? これじゃダメだ…」シュン

衣依「……そう…なんだ…ハハ……ハ、ハハ、ハ……」

零「……衣依さん?」

衣依「あー……何か…うん……何だろう、この気持ち……? この気持ちは…自己憐憫…って言っていいのかなあ…? それとも…無常観……?」

零「あ、えと……ごめんなさい…?」

衣依「むしろわたしがごめんなさい…」


スバル(あの子……中学1年生…だよね? 大学受験問題、解けちゃうの…? 怖っわ、怖っわぁっ!? こんなだから魔窟とか言われるんだよ…)


 ~ラバステ!~

衣依「ラバーネーム、異なる長さに見える等しい2本の線分さん。快斗くん衣依ちゃんこんばんは!」

快斗「こんばんは」キラリィンッ

衣依「零くんの初SSR、よりにもよって女装男子!というわけですが中々に罪深い一枚になりそうですねぇ…。かーくんは同じ男性としてこの零くんについてどう思いますか?」


快斗「零かぁ…零はなあ…」

衣依「どう思う?」

快斗「偶然、引いた…」

衣依「えっ、引けたの? SSRだよ? 快斗くん、課金もしてないんでしょ?」

快斗「いや…まあ、ガシャ用のあれ…溜めに溜めて、たまーにドンと注ぎ込んで…みたいなことするんだけど……それで、偶然」

衣依「へえ…」

快斗「正直、女装した零だって分かってはいたんだけど……何か、身構えたよなあ」

衣依「身構えたの?」

快斗「だって、引いた瞬間に『恥ずかしいから見ないでください』ってかぼそーい、泣きそうな声で喋ったんだよ?」

衣依「ああー…うん、SSRって引いた瞬間に喋るよね。カードごとに設定されてる初期ボイスが」

快斗「ほんっとに女の子だと思って二度見したよね」

衣依「二度見ってほんとに驚くと出るよね」

快斗「出たんだよ、それで。これが零、マジでっ、てなっちゃって…何か、こう……変なざわめきが胸に湧き起きたっていうか」

衣依「快斗くん、今、スマホある? ちょっと見せて? ボイス解放した?」

快斗「思わず…2段階目まで…」

衣依「しちゃったんだ…」


零『恥ずかしいから…見ないで、ください…///』

衣依「うああああっ…!?」

快斗「く、くるよなっ? なっ?」

衣依「くる…何か分からないけど、くるっ!」

快斗「問題は2段階目の解放ボイスだよ…ポチッとな」


零『ま、マジカル、マジカル、マジカゼロ……ほ、本当にこれ、喋るんですか…?///』

衣依「きゃああああっ!」

快斗「もうやめてぇーっ、俺達のライフはゼロよぉー!!」


衣依「はぁっ…はぁっ……おそろしい!」

快斗「これ、絶対にボツボイスを採用したパターンだよっ! タカシさん達が盛り上がって実装しちゃったやつ!!」

衣依「何だろう……普通に声もかわいいんだけど、泣きそうになって困惑してる顔が浮かんで、それが背徳感を…こう…」

快斗「そうっ! これほんっ………………とにっ、こんなんリリースしていいのか、ってくらいの破壊力あるよなっ!? なっ!?」

衣依「うんっ!! あるよ!!」


快斗「3段階目の…ラストボイスがどんなかなんだよなあ…あとは。そこまでやってないから、なかなかちょっと解放できてなくて」

衣依「あ、じゃあそれ…わたしにトレードしてくれたら……絆ポイントあるから、ボイス解放一気にできるよ?」

快斗「いやっ…いくら衣依でも零は渡せないな…SSRだし」

衣依「解放したら返すから」

快斗「いやそういう問題じゃないから。一時とは言え、誰かの手にこの零が渡っちゃうのが嫌だっていう…」

衣依「それじゃあいつまでもラストボイスが解放されないよっ? それでいいの?」

快斗「いいっ! むしろ俺がこの零を育てる。俺の目が黒い内は零は嫁に――じゃない、婿にやらぁんっ!!」


 ~迷走かーくん?~

快斗「………ファンレターが…これ、スバルさんとかが目を通してくれてるはず…なんだよなあ…?」

ファンレター『何だか最近、かーくんの王子様なイメージが崩れてるような気がします。かーくんがバラエティー番組で身を削って笑いを取っている姿を見ると(ウケずにスベっているのが尚更)、ああわたしの王子様じゃなかったんだなあって思って悲しくなることもあります。かーくんが生きる喜びです。あの王子様なかーくんはテレビでは見られないんでしょうか?』

ファンレター『最近のバラエティー番組で王子様なイメージをかなぐり捨てて、全力で笑いを取っていく姿に感動しています。かーくんがバラエティー番組で身を削って笑いを取っている姿を見ると(ウケずにスベっているのが尚更)、ああわたしの王子様はただ高貴でお美しくて理想的な王子様像だけじゃなかったんだなあって思って嬉しくなります。かーくんが生きる喜びです。王子様でないかーくんはコンサートで見られないんでしょうか?』

快斗「……何て両極端なことに…。しかも揃って…ウケずにスベってる認定だし…。あれって、スベり芸的な笑いだたのかな…?」

快斗「でも確かに最近…あんまり王子様な雰囲気を忘れてたんだよなあ…。お笑い芸人の人に、アイドルがお笑い始めるなんて仕事奪われるからやめてくれ~なんて冗談混じりでも言われたし…」

快斗「一体、どうすれば…?」


 ガチャッ

透「ふわ、ああぁ…」ノソノソ

 ドサッ ←ソファーに座った

快斗「…」ジロッ

透「………何見てんだよ?」ギロッ

快斗「…………………………これ、どう思う?」つファンレター2通

透「はあ?」ペラッ

透「…」ジィッ ←目を通してる

快斗「忌憚なく」

透「………………………………………じゃあ王子様な笑いやりゃいいだろ」

快斗「王子様な、笑い? ………ハッ……そうか、そうだったのか…! つまりこう…イッツァ、プリンスジョーク♪」キラッリィィィンッ

 ファサァァッ ←王子様にのみ許された謎エフェクト
 キラキラキラ… ←王子様にのみ許された謎エフェクト

快斗「みたいな感じのオチをつけたネタを考えて…」ブツブツ

透(バカがいる…。真性のボケ…。意味不明の頭悪い謎ボケ王子…)



 ~愛はあるのかないのか~

零「…」キュッキュ ←メバルの水槽お掃除中

誠「まめに世話してるな…」

衣依「だね。よっぽどかわいがってるんだね。……食べちゃダメだよ?」

誠「無断で食べるはずないだろ…?」

衣依「……誰が許可出しても、ダメだよ?」

誠「…………ハハハ」

衣依「もう…」

衣依(あっ、そうだ…。じゃあ、零くんがすっごく愛情こめて育ててるってまこちゃんに分からせてあげれば、笑ってごまかさなくなるかも?)


衣依「零くん、零くん」

零「…はい?」キュッキュ

衣依「このメバル、お名前とかつけたの?」

零「名前? ああ…」

誠「なんだ、名前なんてつけたら食べづらく…」

衣依「まこちゃんっ」ゴスッ ←こっそり小突いた

誠「あ痛っ…」

衣依「名前、何てつけたの?」

零「えっと……名無しで。……犬とか猫は分かるけど……魚ってそこまで、名前なくてもいいかなって…」

衣依「ええええ~…?」


 ~SHOGEKI~

奏「ねえねえ、純くん、SSラブで新しい子がリリースされたの知ってる?」

純「マジでっ? ちょっとチェックしてなかった。何だろ…? …………甲賀峰…零…? あ、実装SSRなんだ――かわいい…?」

奏「かわいいよね…」

純「………奏が素直にかわいいって言うくらい……には、確かにかわいい…。今月の小遣いは…残り3000円だから…注ぎ込むべきか、否か…」

純「うぅぅ~……」

奏「…プッwww」プルプル ←純が女の子だと思ってるのを面白がってる

純「……いっちゃえ」ポチポチ

奏「っwwww」プルプル ←課金したの見てさらに面白がってる


純「出ろ、出ろ、出ろ~…。実装SSRだからある程度、出やすくなってる調整のはずぅぅ~…。ああっ、1回目ダメぇ…」

奏「っ…げ、限界…wwwwww」ソソソ ←こらえられなくて逃げた

純「2回目ぇ~……出ーろー……でいっ! ああああっ…あー………ダメだ…。さ、最後の1回……来いっ!」

純「…………こい…こい、まだ……まだ、チャンスは……これで、出て………出て――ああああああっ!? 出ないぃ~……」

純「…………………………でも、けっこうかわいいし……うぐぐ…ぐぬぬぬぬ、ぬぅぅぅ~………」pi

 prrrrrr…

純「………あ、もしもし、お父さん? あの……小遣い、前借りしたいんだけど……えっ? あ、えーと…………奏に、タカられちゃって…」

純「…う、うん…無駄遣いしないから…うん……はーい。………よしっ、新しい靴買う用のお金を後で別にもらうとして、この金を注ぎ込むっ!」

純「出ろ~出ろ~…出ーてーくーれぇぇー…………………あー……うっ……もっぺん………こいこいこい………こい……あああっ!」

純「やった、出た――」

SSラブ『恥ずかしいから…見ないで、ください…///』

純「………かわいい」←確信

純「これ一気にボイス解放しちゃお……へへ、うへへへ……SSプロとの共演またこないかな…」デレデレ


 コソッ…

奏「やっぱり女の子だと思ってる…wwwww」プー クスクス

蓮「なんて酷なゲームを…」

ミシェル「いっそこれは悪なんじゃ…?」

夢「でもこの子かわいいね…」←無課金ライトユーザー(4ヶ月ぶりログイン)


SSラブ『ま、マジカル、マジカル、マジカゼロ……ほ、本当にこれ、喋るんですか…?///』

純「ああ~……何だろこれ…? 癒し…? いやでも俺の心の癒しは聖羅様だから…」ブツブツ

純「最後のボイスは~…なーにかなー…♪」


奏「ふっ…ふ、く…ふふふっ…wwww」←オチを知ってる

蓮「これ以上、純に何が降りかかるんだ…?」

ミシェル「でも仮染めとはいえ…ああいう娯楽を提供しているという理念に正義も悪もない…?」ブツブツ

夢「んー…これ、肝心のゲームがちょぉーっと面白くないよね…。コレクションって途中で放り出しちゃうタイプだし…」←飽き性


純「きたぁっ、最後のボーイス!」スッ

SSラブ『ぼ…僕、男の子ですよっ…? うぅぅ……変態ぃ…グスッ……』

純「かわい――えっ? あ……えっ? えっ…?」←ガチ戸惑い

奏「ふっ…wwww っ…wwwww……ヒィーwwww…フッククフフフフwwwwwww」←笑いすぎて声が出ない

蓮「奏…愛の抜けた外道枠に…お前が今度は入り込むのか……?」←ちょっと奏がいろいろ心配

純「………男…えっ? …………男なのかよぉっ!? かわいかったのにぃーっ!! 何だよ、このゲームぅっ!? 変態ぃーっ!! かわいかったのにぃぃっ!!」ジタバタ ←暴れた

ぼちぼち、始めまっせー?
前回コンマ神が0乱発で浄化ルートに入ったから、あとは爆弾が良い方向に作用するか悪い方に作用するかやね…
あと4月になったらアイドルランクが更新されるから、次スレでよーやくとーるちんとか零くんにランクがつく…と思われです


 ―― 3月 3週目

藤P「学校はもう春休みになったの?」

零「あ、はい…」

藤P「宿題出た?」

零「ちょっと、だけ…?」

藤P「ほぉーん、ちょっとならいいやね」

零「5日あれば1教科ずつ消化できるくらいで…」

藤P「5教科出されてるのね…それってちょっとかねえ」

零「……ちょっと…じゃないですか?」

藤P「うぅーん、オッサン的にはねえ」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.45 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:165/オッサン!
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
    色々といい子でいるのがつらいらしい
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ



藤P「そいじゃあ、今日はねえ…」

零「はい」



 ↓1 今週は?

 1 レッスン
 2 営業
 3 歌番組出演やで~


藤P「営業にいきます」

零「…営業?」

藤P「お仕事をちょーだいな、って色々といくわけよ」

藤P「ま、普段はね、零くんの知らないとこでオッサンが駆け回ってるんだけども…たまには零くんも一緒に来るといいんじゃないかなと思ってね」

零「挨拶回り…の時、みたいな?」

藤P「そうね。あの時は本人を連れてって、この子をよろしくね~ってやったわけだけど」

藤P「普段は零くんのあれやこれが書かれたプロフィールを持ち歩いて、この子はどーお、ってやるわけよ」

藤P「資料より本人の方が興味持ってもらえたりすることもあるしね~」

零「はあ…」



 ↓1 何を狙う?

 1 歌番組でしょう
 2 演技のお仕事とか
 3 雑誌な仕事ないのん
 4 新曲とのタイアップを
 5 バラエティーとか
 6 情報番組とか
 7 その他、どんなや?



藤P「どもども~」

*「やあ、どうも」

藤P「この子、うちの新人なんですよ」

零「は…はじめまして、甲賀峰零です…」

藤P「いやあ、歌が上手な子でしてね? 今度中2になる13歳の子なんですけど、けっこう話題になるんじゃないかなあと思ってまして」

*「へえ…そうなの?」

藤P「これ、参考までに…」つ仮歌録りCD

*「ふうん…」

藤P「どうですかねえ?」


 ↓1 営業成果は!?

 1~3 ダメやって~
 4~6 じゃあ歌番組のオーディション受けてや、って
 7~9 SSプロだし~、ってさ。バック強いよねえ



*「じゃあさあ、オーディション受けてくださいよ」

藤P「ああー、オーディション?」

零「おーでぃしょん…」

*「それで見てみますよ、とりあえずは」

藤P「そうですか、じゃあありがたく受けさせてもらいますよ」

藤P「零くーん、お礼」

零「あ…はい、ありがとうございます」

*「じゃあがんばってくださいね」


 ・
 ・
 ・


藤P「まあ、演技のお仕事でもオーディションっていうのはあるんだけどもね?」

零「うん…」

藤P「審査員がなーにを求めてるのかなあ~っていうのを探りつつ、それを猛烈アピールしていくわけね」

零「探って、アピール…」

藤P「まあ…なんとなくね、風潮っていうか、そういうのがあってオッサンらみたいなのはそういうリサーチも欠かしてないから教えられるんだけども」

零「あっ…そう、なんですか…」

藤P「でも結局、最後は零くんのがんばりだからね~」



 ↓1 オーディションで注目されるのは…?

 1~3 派手なパッフォマンスよー
 4~6 話題性ねー
 7~9 歌唱力勝負だって~



藤P「お待たせ~。そろそろ零くんの番ね」

零「はい…緊張、してきました…」

藤P「そんな零くんに朗報よ」

零「朗報?」

藤P「うん、どーもねえ、歌唱力勝負がしたいなあ~…なんて感じっぽいのよ、番組が」

藤P「だから零くんは歌に集中してオーディションをすればだいじょーぶいっ」

零「……ほんとに、ですか?」

藤P「オッサンが嘘つくと思う?」

零「……オッサンだし…」

藤P「あら~…よく分かってるねえ。でもほんとのほんとよ」

藤P「いやあ、ド派手なパフォーマンス勝負~とかって感じだったらきっつかったけども、これなら大丈夫だって」

藤P「自信持ってこーね~」



 ↓1 オーディション!!

 1~3 何と何と、プレスタさんもオーディションに?
 4~6 肇ちゃん?(歌唱力:5)
 7~9 さしたる敵はいない…はず



 0 SPECIAL!!


<次の方~

藤P「お、出番みたいね」

零「はい…」


 コンコン
 ガチャッ…

零「失礼します…」

審査員A「はい、どうも」

審査員B「あらん…?」

審査員C「どうぞ、入ってください」

零「SSプロの、甲賀峰零…です。よろしくお願いします」


審査員A(ふむ…)

審査員B(あらぁ~…食べちゃいたいくらいかわいい子じゃなぁい…?)

審査員C(この変態どもが食いつきそうな男の子だなあ…)

零「…?」

審査員A(是非とも膝上丈の半ズボンをはいてもらいたいものだ…)ゴクリ

審査員B(まだまだ無垢って感じねえ~…)

審査員C(やだなあ、この人達と一緒に仕事してるの…)

藤P(ありゃまあ…業界でも有名な14歳以下なら何でもありな人と、業界でも有名なオカマで変態の人じゃない…)



 ↓1 0 SPECIAL!!

 偶数 このショタコンどもめ…
 奇数 審査員側の闇が濃い…



零「~♪」

  ~♪…

零「…あ、ありがとうございました」ペコリ


審査員A「ふむ…」

審査員B「ねーえ、あなたぁん?」

零「あ、はい…?」

審査員C(始まったか…)

藤P(だいじょーぶ…よね…?)


審査員A「衣装はどんなものを?」

藤P「衣装はこんな感じになっています」つ資料

審査員A「ふむ…」

審査員B「ちょっと露出が足りないんじゃないかしらぁ?」

零「露出…?」

審査員A「……袖をなくすことは?」

藤P「はい?」

審査員B「あと短パンねえ…。男の子なんだし?」

藤P「いやあ…それは…」

審査員A「ではせめてハーパン…か」

審査員B「いっそのこと、越中褌なんてどう?」

零「ふ…ふんどし…?」

藤P「ははは、勘弁してくださいな…」

審査員C(もうどうにでもなれ…)


審査員A「参考のために、だが…身長と体重は?」

審査員B「あと体脂肪率もねん♪」

零「え…っと…?」チラッ

藤P「えー…身長156センチ、体重48キログラムですね。体脂肪率はちょっとはかってないもので」

審査員A「ふむ…」

審査員B「手頃ねえ…これくらいがいっちばん…」

零「…?」


審査員A「衣装の変更が難しいと言うのならば…」

審査員B「色気ねえ…色気」

零「いろけ…?」

審査員A「何かこう……色気を出せるかね?」

審査員B「なぁんでもいいのよ~?」

零「……ど、どうすれば…?」

藤P「そうねえ…」


 ↓1 この審査員どもは…

 1 両手をグーにして、頭の上に持ってって、にゃんにゃん、ってすればいいと思うよ
 2 SSラブで録ったボイスをおもむろに審査員に献上するオッサン
 3 零くんの思うようにやってみたら…?
 4 その他、もうどうしよう?



藤P「じゃあ…」ヒソヒソヒソ

零「えっ……でも…」ヒソヒソヒソ

藤P「大丈夫、大丈夫、オッサンに任せて…」


藤P「あー、ちょっと道具が必要なので4分だけ待ってもらえます?」

審査員A「良かろう」

審査員B「期待してるわよぉん♡」

審査員C「…」

零「…」


 ・
 ・
 ・


藤P「3分56秒…ギリセーフっ、と。ほい、零くん」つ模造刀

零「……4分未満で、よくこんなの…」

審査員A「何をするのだね?」

審査員B「それは竹光?」

審査員C「…」


零「えと……型を、やります」

審査員A「型?」

審査員B「あらぁ~♡」

審査員C「ほうほう…」



 ↓1 型!!

 1~3 あんまりそういうの求めてなかった、って…落選…
 4~6 ショタコンどもめ…
 7~9 現代の剣客とされるパパンに仕込まれた零くん、家事よりもよっぽどこれってさあ…?


零「…」キンッ

藤P(どうだったかねえ…?)


審査員A「…」

審査員B「…」

審査員C「…それでどうでした?」

審査員A「いや、そういうのではないな」

審査員B「でもでも~、真剣な眼差しにはキュンっとしちゃうのよねぇ~♡」

審査員C「…」

審査員C(茶番が長過ぎてどんな歌だったかも忘れた…)


 ・
 ・
 ・


藤P「えー、審査の結果…」

零「…」

藤P「落選ですって」

零「……」シュン

藤P「まあ~…こういうこともあるよねえ」

藤P「切り替えてやっていきましょうや」



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



藤P「にしても様になってたねえ、あの型」

零「…そう…?」

藤P「居合道って、基本的には試合みたいのなくって、型をちゃんとやれてるかどうか…ってのを見るのよね?」

零「……………基本的な、居合道は…」フイッ

藤P「ん?」

零「…」

藤P「零くんがやってるのは違うの?」

零「………頭おかしいんです……うちの、流派…」

藤P「……追及しないどくね、今は」

零「…うん…」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.45 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:175/オッサン!
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
    色々といい子でいるのがつらいらしい
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ



藤P「来週で零くんの春休みはおしまい…かぁ」

壁P「そう言えば、アイドルランクの更新ももうすぐですねえ」

間野「あんなもんはどーでもええ。どこぞの民間団体が勝手にやっとるだけじゃ」

藤P「あれが出てきた時はちょぉーっと荒れましたよねえ」

壁P「何で推しのアイドルがEなんだー、みたいなのが多かったですねえ」

間野「……………く、詳しいのう…? けっこう昔にできたもんじゃっちゅうに…?」


スバル「…何年前なんですか?」ヒソ

間野「ワシの若いころじゃのう…かなり」ヒソ

スバル「…あの人達、謎ですよねえ…」ヒソ



 ↓1 イベ?

 偶数 お花見したいー、っていつもの
 奇数 なになに、ポルシェーズの試合があるのに緊急なお仕事で人数が足りなくて零くんに…?


 ブィィイイイイン…

スバル「……何か、ごめんね? 掃除機なんかかけさせちゃって。しかも仕事もない日に…こんな朝っぱらから…」

零「いえ…僕が気になってやりたいだけなので」

スバル(それって、遠回しにお掃除足りないよってこと…?)


 prrrr…

零「…?」pi

零「もしもし…?」

タカシ『もしもぉぉーしっ、零くん、元気ー? おはよー、起きてた?』

零「はい…」

タカシ『あのねあのねっ、どおーしても、緊急で、来てほしいんだけど、いいっ? 3時間もあればいいんだけど!』

零「緊急…?」

タカシ『うん、えーとね、場所はねえ…………』


 ・
 ・
 ・


零「川原…? 何で、こんなところに…?」

 タタタッ

タカシ「あ、いたいた! れーいーくんっ!」

零「あの、緊急って…?」

タカシ「もう試合始まっちゃってるんだ! 今、めっちゃくちゃ粘ってもらってるから、早く早くっ!」

零「試合…? 粘って…?」



タカシ「ネクストバッター到着ぅー!」

 カキィンッ
 ダダダッ

<セーフっ!

純「やっとヒット出たっ!!」

武「ヒャッハァー、このまま続けぇぇーっ!!」

タカシ「おおー、孔くんが初ヒット!!」

透「つっても2アウトだ…」

誠「いやっ、ここで繋げば佑香だからな。そのままクリーンナップでいけるかもしれないぞ」

タカシ「そういうわけだから零くん、バット持って~、ヘルメット被って~、打席へゴー! 9番ライトお願いね」

零「えっ…?」



 ↓1 3回表2アウト、9番ライト、零くん

 1~3 野球なんて初めてですもの…
 4~6 振り逃げだぁーっ!!!
 7~9 フォアボール!!

間違った、3回表の1アウトでしたね…



零「野球…何で…?」ギュッ ←バット握った

零(ストライクゾーンのボールだけ振れば、いい…んだよね…?)

零(でも…どこからどこまでが、ストライクゾーン…?)


 シュッ
 バシィッ

<ボール!

零(これはボール…)

 シュッ
 バシィッ

<ボール、ツー!

零(これも、ボール…)

 シュッ
 バシィッ

<トライーク!

零(ストライク…けっこう低かった気はするけど…ここは、ストライク…)

 シュッ
 バシィッ

<ボール、スリー!

零(高めだと…ここくらいまでがボール…)



タカシ「何か、すごい冷静に見切ってるね!」

誠「だなあ…。意外と見極めがいいのかも」

純「ていうか誰?」

タカシ「零くんていう、新人だよ、うちの」

純「…………あっ…あの、魔法少女の…?」

蓮「……純がハメられたあれか…」

タカシ「え、零くんにハマったの?」

純「騙されたって話だよ、ゲームに…」ムスッ


零(スリーボールってことは…4つ目のボールがきたら…フォアボールで進塁…)

零(まだあと2ストライクはあるし…どこまでストライクゾーンなのか――)

 シュッ
 バシッ

<ボール、フォアっ!

零「あれっ…?」


タカシ「おおーっ! 初打席でフォアボール!!」

蓮「振る気が全くなかったな…」



 ↓1 ま、まさかポルシェーズ、結成半年にして初勝利に…!?

 1~3 なるはずないよねー、ポルシェーズだもん
 4~6 初めての……負け脱出!! 引き分け…
 7~9 初勝利…なるのか!?

      7 MVPはリルモン…だとぅ?
      8 MVPは打撃守備で活躍したとーるちんか
      9 MVPは到着してから勝利を呼び寄せた零くん…?



タカシ「9回表の2アウトで……零くんかぁ…」

純「大丈夫なの?」

透「もうムリだろ…」

誠「でもって、次の回を抑えきったら……引き分け、か」

蓮「抑えきれたらな」チラッ

透「あ?」

佑香「むぅぅ…」

タカシ「でもでもっ、ここからガンガンガンっと打っちゃえたら!」


 カキンッ
 ポスッ…

<アウトー


タカシ「………延長戦はない、約束なんだよねー」

透「負けか引き分けるか、か…」

零(ファールフライ…でもバットに当たった…)


 ・
 ・
 ・


<アウト! ゲームセット!

零(結局…引き分け…0対0のまま終わり…)

零(これって…どうなんだろう…?)


タカシ「ポルシェーズ、集合ぉー!!」

タカシ「えー…僕は、この日を迎えられたことを…嬉しく思っています…ぐすんっ」←嘘泣き

タカシ「初めての…初めての、敗北回避!! これを祝して、引き分け記念宴会を、開催しまーすっ!!」

 『うぇーい』

零(引き分け、記念…?)

タカシ「そういうわけでっ、今日は豪華にいこー!!」



 ↓1 いつもより豪華な試合後打ち上げ

 1~3 そして零くんはいじられる…
 4~6 焼肉食べ放題、しかもコースじゃなく…に大はしゃぎの若者達
 7~9 ステーキハウスでわいわいわい


タカシ「かぁんぱーい!!」

 『うぇーい』

 ガチャンッ


零「かんぱい…」

 ガシィッ

零「!?」

武「へいへいへい…へい、ボーイ?」

零「は…はい…?」

零(髪の毛赤い…こわい…)

武「………うちの純がさぁ?」

純「んっ…?」

純(赤…何絡んでるんだ…? 何か俺のこと呼んだような…?)

武「何、何とかラブ? でさ? ぷっwwww お前のことさ?wwwww」

零「は…はい…?」

武「小遣いの前借りまでして引き当てて、男かよって騒いでwwww ぶわははははははっ!!」

零「…あ…う…はい…」

純「だから、あれはゲームが悪いんだよっ!!! あんなんいきなり出てきたら女の子だって思うだろっ!!? 笑うなよなっ!!」バンッ

タカシ「ちゃんとカードの説明文見れば男の子~って明記してあるもーん」

蓮「かなり小さくか?」

タカシ「そうっ!! ちっちゃく!! ビックリするかなー、って」

純「それがっ、それがおかしいんだよ! 大体っ、かわいくしすぎなのが悪いんだよっ!!」

武「かわいいってさ~ヒャヒャヒャッ!」

零「ぅぅ…」


タカシ「もうっ、零くんのこといじめたら僕が許さないんだからねっ!」ガシッ

零「あうっ…」

武「おうおうおうおう、いじめてないだろー?」ガシッ

零「うっ…」

タカシ「慣れ慣れしくしすぎなのー!」グイッ

武「いーだろ減らねえんだしぃー!」グイッ

純「ていうか引っ張り合うなよ、されるがままになっててかわいそうだろ!!」


蓮「ああいう立ち位置か…なるほど…」

誠「いやぁー……そういうわけでもないと思うんだけどなあ…」

佑香「…」パッパッパッ ←こっそり胡椒を振りまくってる

透「今日はアホバカクソ王子がいねえから引き分けにまでなれただけ――っ…辛っら、てめええええっ!」

佑香「ふっ…油断するのが悪いのだ」

誠「まあでも零が来て試合できて良かったよなあ、快斗とミーが揃って突然の仕事でいなくなるなんて…忙しいんだなあ、やっぱ」



 ↓1 悪ノリする大人達…?

 1~3 そして年少者はおうおうにしていじられちゃいます
 4~6 尚、純くんがいつものようにいじられまくって零くんは引っ込み思案なもんで…おや?
 7~9 ミーがいないから平和な模様 波動拳とかしないしね



武「ギャハッハハハハッ!」

タカシ「アッハハハ!」

透「ぶわぁーっははははっ!」

純「…///」←幼児用のリボンで髪の毛結ばれてる


零「うわあ…」ボソ

誠「いくら罰ゲームだからってほんとにやるんだなあ…」

蓮「変なとこで律儀だからな…。それに、自分が負けることより、あいつらに恥かかせたかったんだろう…」

孔「似合ってるぞ…」

純「そういう慰めいらないからっ!」

佑香「焼き鳥うまい…」モグモグ

純「クッソ、もっかい! 今度は何でやるっ!?」

タカシ「えー、そのままの純くんがいいからもうやーらないっ♪」

武「あ、じゃあこっちが勝ったら今度はスカートは?」

透「ポーカーでもスピードでもいいぜぇぇ~?」←酔ってる

純「っ…じゃあスピード!」



純「っ…!」プルプル ←髪の毛結んでぴちぴち女児服着せられた

タカシ「アハハハハハッ!」

武「ヒィィ-wwww ヒャハハハハ!wwwww」

透「よぉぉーくお似合いになってやがりますよぉぉ~wwwwww」


零「かわいそう…」

誠「でも平和だぞー、今日は」

零「えっ?」

佑香「ミーがいたら完成版獅子咆哮弾まで出てくる…」

零「な…なにそれ……?」

蓮「あれは佑香でもなかなか逃れられないからな…」

誠「ひどいことになるんだよなー、たいがい」

零「………なにそれこわい…」


 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.45 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:175/オッサン!
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
    色々といい子でいるのがつらいらしい
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ



 ↓1 来週は…

 1 レッスン
 2 営業
 3 CDリリース記念・店頭ミニコンサート


 ―― 3月 4週目

藤P「さあ、零くん」

藤P「今日はね、CD発売日だから」

零「は、はい…」

藤P「リリース記念っちゅうことでね、店頭でのミニコンサートをするよ」

零「はい…」

藤P「入場無料で2曲やるだけ…なんだーけーどー」

藤P「いいな~って気に入ってもらえたら、それだけ売上にも直接繋がるチャンスだからね」

藤P「がんばってちょうだい」

零「…うん…」



 ↓1 さて、どんな感じでやるのかなー

 1~3 そこそこ大きめの都内CDショップの、小さなステージ
 4~6 5軒回って5回のステージです。スケジュールは分刻みやで
 7~9 おっきな立派なCDショップで、登竜門的なステージでござます



藤P「あそこがステージだね。いいとこでしょ?」

藤P「吹き抜けになってるロビーだから、2階のさ、ほら…ああいうところからも見てもらえるから」

零「……広い…」

藤P「さ、下見が済んだことだし、控室に行きましょうか。オッサン、お偉いさんに挨拶してくるから」

零「うん……あ……オッサン」

藤P「うん?」

零「……僕も、挨拶……行った方がいい…?」

藤P「……そうねえ、じゃあ一緒に行こうかい?」

零「…うん」


 ・
 ・
 ・


藤P「そろそろ時間ね」

零「…」

藤P「気分はどうだい?」



 ↓1 零くん、コンディショーンの方はいかが?

 1~3 初めて大勢の人前でやるからね、緊張しちゃうよね
 4~6 あれ、零くん?
 7~9 体調は良いんだろうけども…ね?



零「………あの…」

藤P「ん?」

零「怖い……です…」

藤P「何が怖い?」

零「………もう…これで、本当に……アイドルで、やってくしかない…のかなって…」

藤P「そりゃあねえ…CDとかもう出ちゃってるし」

藤P「実感が出てきて…それがプレッシャーになっちゃってる?」

零「……うん…」


藤P「そっか…」

藤P「でもさあ、逆にいーい方の実感も湧くかもよ?」

零「……いい方の、実感?」

藤P「何でも怖いのは最初だけ、ってね。実際にやってみなきゃ分からないようなこともあるんだしさ」

藤P「とりあえずやってみれば…怖いだけじゃないかも、っていう実感もあるかもね」

零「…怖いだけじゃ、ない…?」



 ↓1 さあ、零くんの初ステージでござるよ!

 1~3 かたい…零くんが
 4~6 人の目、目、目…
 7~9 歌唱力高いけんね
  0   アイドル好きに変態は多い…?



藤P「まずは出てって、すぐに音楽流れるからメランコリックね」

零「うん…」

藤P「それが終わったら、ご挨拶ね。お名前と、よろしくお願いしますね~って程度でいいから」

零「名前と…よろしくお願いします…」

藤P「でもって、こっちに視線くれたら次のソル・ノーチェ流すから」

藤P「それをやったら、ありがとうございます~って言ってここまで引き返してくる。オーケー?」

零「はい…」

藤P「じゃあ、リラックスして行ってらっしゃーい」

零「うん…」ガチガチ

 ス タ ス タ ス タ …

藤P「あら………もうすでにガッチガチじゃない…」


 ザワザワ…

零「……」ペ コ リ ←かたい

藤P「……お願いしまーす」


 ~♪

零「~♪」ガチガチ


 ・
 ・
 ・


藤P(んんー……かたいねえ。かたい…)

藤P(どうにか、次か…このMCで緊張ほぐしてもらいたいけども…)


零「甲賀峰零…でス…。い、イッショーケンメイ、やりまス…」ガチガチ

零「よろシく……お願いします…」ガチガチ



 ↓1 行動選択 零くんが視線を寄越した時に…

 1 オッサン渾身の変顔でわらかす
 2 カンペ:かたいよー
 3 サムズアップしてへらっと笑っとく



零(袖に…アイコンタクトして…)チラッ

藤P「…」ニュワァッ ←変顔

零「っ――」吹きそうになったのをこらえた


 ~♪

零(あ、あっ、始まっ――)

藤P(緊張ほぐれてくれるかねえ…?)



 ↓1 どうだ?

 1~3 不意打ちで吹きそうになったのをこらえて、そこから崩れた…失策だったか…
 4~6 思い出し笑いをこらえる内に笑顔が生まれて…?
 7~9 零くんは聡い子やからねえ…



 0 SPECIAL!!


零「あっ――」ツルッ

藤P「ありゃっ…?」


 ドサッ

零「つつつ…」

藤P(盛大にスッ転んじゃったぁー!?)


零「あ、ぅ…」

 ~♪

藤P(音楽も今さら止められないし…こりゃ…あー、オッサンやっちゃった…よねえ~…)



 ↓1 0 SPECIAL!!

 偶数 このショタコンどもめがっ!
 奇数 吹っ切零くん?



零「うっ…」ムクッ

 ザワ…
 ザワザワ…


藤P「ええい、こうなりゃ…すみません、1回止めてもらっ――」


零「み…ミスしちゃった!」

藤P「おろっ…?」


零「ごめんなさい…もう1回、頭から……やらせてもらっていいですか?」

零「……いい…ですか?」

<いいよー

零「…あ、ありがとうございますっ」

零「すみません、スタッフさんと一緒にいるオッサン、もう1回お願いしまーす!」

<あはは


藤P「……ありゃ?」

藤P「はいはーい……すんません、もっかいお願いします~」

スタッフ「分かりましたー」



 ↓1 果たして、吹っ切れちゃった零くんのパフォーマンスとは…?

 1~5 なんかダンスとか雑になってるけど、こう…躍動感というか、そういうのはある…のかな? うん
 6~9 いけるやん



 ~♪

零「ふぅっ…」

零「…!」


藤P(ありゃ…?)

藤P(何か……いつもより、ちょぉーっとダンスがおざなりというか、流し気味…の、ような?)

藤P(だけども…その分というか振りの動きは大きいし、そこまで悪いってわけでもなさそうねえ…)

藤P(………もしかして、さっきやっちゃったもんで、吹っ切れたみたいな?)

藤P(まあ…ガッチンガッチンなよりかは、いいのかねえ…?)


零「~♪」

藤P「…」

藤P(心なし…歌声も、いつもより1.3倍伸びやか…?)


 ・
 ・
 ・


零「僕…鈍臭いし、軟弱って言われるし…友達もスクないですけど…」

零「最後まで見てもらって、あ、ありがとうございました」

零「CD出ちゃったので…良かったら、か、買っていってくれたら……嬉しいです」

零「じゃあ…別にこの後何も仕事はないですけど、段取りなので…ありがとうございました」

 タタタッ


藤P(これ何て声かけりゃあいいんだろう…?)



 ↓1 ステージが終わった、第一声…

 1 悪くはなかったよ、って
 2 ごめんね、変なことしてって
 3 何か、ちょっとのびのびしてた?って
 4 その他、何て声かける?



 タタタッ…

零「…………………ふぅぅ………」

藤P「何か、ちょっとのびのびしてた?」

零「あっ…………ごめんなさい…」

藤P「いや、オッサンがね、変なことしちゃったから悪いとは思うんだけど…それに、悪くはなかったよ?」

零「頭の中……真っ白になっちゃって…」

藤P「うんうん」

零「もう……どうでもいいかなー…って…気分で………」サァー ←顔が青ざめていった

零「だい…じょうぶでしたか……?」

藤P「……あー、んー……………オッサン的には、オールオッケー」

零「……本当に?」



 ↓1 台詞選択

 1 オッサン的にはね
 2 見ててあっちの方が良かったかなぁーなんて思ったよ
 3 あの路線でいく?
 4 その他、台詞



藤P「まあー…そうね、じゃあマジメに言うか…」

零「う、うん…」ゴクリ

藤P「傍から見ててだけども、間違いなく楽しそうじゃああったしね」

藤P「頭の中が真っ白になっちゃったがゆえの行動だとしても、その調子でいいんじゃないかな?」

零「……いい、の?」

藤P「オッサンのモットーはねえ…楽しけりゃあいいじゃない、だよ」

零「…でも……」

藤P「SSプロの先輩達を思い返してごらんなさいな?」

零「…」←考え始めた

藤P「人間としてまともならイイ、ってわけじゃないのは分かるでしょ?」

零「……納得しました……」

藤P「あんまり…ちょっと複雑な納得なんだけども……まあいっか」



 ↓1 さて、吹っ切れモードをオッサンに肯定された零くん、変化はあるんでしょうか?

 偶数 なんか…さらっと、毒を吐くようになってない…かい…? 大丈夫…? 自他ともに毒を浴びせるスタイルって…
 奇数 ある程度、てきとーでもいいのかな…って思うようになったみたい?



 ガチャッ

藤P「ただいま~」

零「帰りました…」


スバル「おかえり…なさぁい……申し訳ないんですけど…ちょっと、色々、手伝ってもらえたり…しません?」

藤P「ありゃ、何よ、また何かのツケ回ってきた?」

スバル「あはは……まあ、はい…。ついつい、昨日、ネトゲで夜更かししちゃって…うっかり、昼寝が長引いて…」

藤P「しょうがないねえ…。じゃあ、ちゃちゃっとやろうかい?」

スバル「ありがとうございますぅ~!」

零「………ゲームは娯楽なのに…それで仕事疎かにするって…」

スバル「ん?」

零「あっ……いえ、優先順位も守れないのに、お仕事ってできるんだなって…」

スバル「」グサァァッ

藤P「あれ…?」

藤P「零くん、零くん」

零「あっ…ご、ごめんなさい――」

藤P「お仕事ができてないから、オッサンに泣きついたのよ、河村くんは」

スバル「」グサグサァァァッ


スバル「分かってるよ…でもついついしちゃうんだ…僕が悪いよ…知ってるんだよ…」ブツブツ

スバル「フレンドに乗せられちゃってやっちゃったのが分かってたんだよ…目覚まし時計もセットしないで仮眠取ったのが悪いんだよ…」ブツブツ


藤P「河村くん、お口より手をちゃちゃちゃーっと動かした方が生産的よ~」←カタカタ

スバル「はい…ありがとうございます…」

零「………漢字の、変換間違ってますよ?」

スバル「あっ…うん……ありがとう…教えてくれて…」

零「……………大人ってだけで……何でも完璧じゃない…んですね…」ボソ

スバル「」グッサァァッ

藤P「まあ、ごもっともなことなのよねえ、これが…」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.45 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:175/オッサン!
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
    色々といい子でいるのがつらいらしい
    ぼそっと毒を吐くようになっちゃった
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ


 本日はここまで
 おつかれさまでしタコグラフ


 ~ラバステ!~

快斗「ラバーネーム、味噌ギンチャクさん。みなさんこんばんは」

快斗「一枚絵投票【南国リゾート】編、この時期に水着とは若干季節外れ?な気はしますが南国なら問題ないですね」

快斗「もし事務所内の誰かと二人きりで行くとしたら誰といきたいですか?」


透「お前以外」

快斗「俺も」

透「あ?」

快斗「そうだなぁ…誰と、ってなると…」

透「けっ…」


快斗「………佑香とか?」

透「ロリコンかよ、きめえな」

快斗「ちっげえよ。ていうか佑香のファンに謝れ。俺はただ単に、佑香は飛行機がダメで、飛行機の中だと面白くなるって聞いたから!」

透「ダメなもん見て笑うとか、根性が腐り果ててんじゃないですかぁ~?」

快斗「そうやってここぞとばかりに人の失言につけこもうとするそっちこそ、へその穴がねじくれ曲がってんじゃないのかよ?」

透「ああん?」

快斗「何だよ?」

 バチバチ

かいとーる「「ふんっ」」プイッ


快斗「んでお前は?」

透「…………いない」

快斗「どうせ聖羅さんだろ?」

透「あ?」

快斗「唯一、聖羅さんくらいだもんなー、お前のことめんどくさがらずに一緒にいて“あげて”くれてるのは」

透「…んなわけねえだろうが」

快斗「じゃあ誰だよ、聖羅さん以外。それとも? 友達がいないとか? ぷぷぷー、かっわいそーなやつぅ~」

透「っ…」

快斗「あれぇ~? 言い返せないのかなぁ~?」

透「……ああそうだよ、友達とか俺いなくってぇー、なのにそこまで人の気にしてることをずけずけ言えちゃうお前には何も言い返せないわ」

快斗「は?」

透「うっわ、すげえショックだわ…まーさーかー、あの巷で話題の王子様が? 人の気にしてることをあげ連ねてこれみよがしに笑ういじめっ子だったとか、マジないわ」

快斗「お、俺はそういうつもりじゃ…!」

透「はぁー、やっぱ人間、表裏があってこわいよなぁー。世の中でおっかねえのはいつの時代も人間だわ」

快斗「こんの野郎…」

透「まあ、王子様はお偉く、お高く止まってらっしゃるからしょーがないんだろうけど~」


 ~ラバステ!~

衣依「ラバーネーム、ひき割りジャックさんです。佑香ちゃんといよりんこんにちは」

佑香「がおー」

衣依「今回の一枚絵投票についての二人の意気込みをどうぞ。それといよりんは2位脱却がんばってください」


佑香「一枚絵?」

衣依「南国リゾート」

佑香「断固拒否する」

衣依「どうして?」」

佑香「…………日本に、南国ある?」

衣依「う、うぅーん……あったかいところはあるけど、ロケ地にはならない…かな?」

佑香「じゃあ拒否する」

衣依「何で――あっ、飛行機乗らなきゃいけないから?」

佑香「ん…拒否するぅ…」


衣依「なるほどね~、飛行機嫌いだもんね。怖いから」

佑香「別に怖くはない…」

衣依「高いとこがダメなんだもんね、佑香ちゃんって」

佑香「ダメじゃない…」

衣依「じゃあ拒否する理由ないねっ」

佑香「………こわいからやだ…」

衣依「認めたっ…!」


 ~ラバステ!~

葉子「ラバーネーム、トラップボーイさんです。ハコちゃん透くんこんばんは」

葉子「お二人って聖羅さんについてどう思いますか? 何者なんだろうとかあの運はどこから来ているのだろうとか尊いとか…」


透「別にどうもこうもねえだろ」

葉子「でも不思議だよね…。そもそも、人に対して尊いって言葉が普通に使われちゃう聖羅が何者なんだろう、っていうところもあるし…」

透「抜けてるだけだ…」

葉子「運もものすごくいいし…」

透「偶然だ…」

葉子「ものすごい猫好きだし…」

透「普通だろ…」

葉子「あ、透くんも…猫好きなの?」

透「…」


葉子「えーっと…あと、そうっ、意外とけっこう食べたりもするよね」

透「普段から自分で作って食って胃袋デカくなってるだけだろ」

葉子「普段から自分で…? あっ、あのお料理上手なのって…そういうことなの?」

透「それ以外にあんのかよ」

葉子「それでどうやって…スタイル維持してるんだろう…?」

透「時間がある限り野良猫探して歩き回ってるせいだろ」

葉子「そんなことしてるのっ? ていうか……透くん、詳しいね?」

透「…」


葉子「あー……何者なんだろうね、聖羅…?」

透「ただの抜けてるお人好しだろ」

葉子「でも…それだけで、ここまで透くんが懐く?」

透「ああ? 懐いてねえよ」

葉子「うっ…ご、ごめん…」←元いじめられっ子

葉子「でも………懐いてない?」

透「おい」

葉子「何かこう…すごくお腹をすかせてる、飢えた猛獣を相手にしても『かわいいですね~』なんて言いながら撫で回しそうなイメージがあるし…」

葉子「猛獣使い的な感じ、あるよね。……主に透くんとの関係見てると」

透「おい、おいこら」

葉子「案外、こう……人じゃない何か、的なことを突然カミングアウトされても驚かないかも…?」

透「度の過ぎたただのお人好しだろうが…ただの」

葉子「……つまり、いい人?」

透「…」

葉子「透くん的にも…?」

透「っ……もう好きに言え」

葉子「この透くんが非の打ちどころを見つけられないんだから…すごいんだよねえ…」

透「俺を引き合いに出すな」

葉子「だって、好きに言えって…」

透「~っ…」


 ~気に入らない?~

純「…」ソワソワ

純「…」チラッ

腕時計『まだまだ50分前やで~』

純「…」ソワソワソワ


 ―― 50分後

 カランッ…

純「!」

聖羅「ええと…あっ、待ち合わせなんですけれど~」

店員「はい、どうぞー。合計で3名様ですね」

聖羅「……えっ?」クルッ

透「…」

聖羅「あら…透さん、いらっしゃったんですか?」

透「そこで、見かけたんだよ…。待ち合わせって何だよ? 男か?」

聖羅「男の子ですよ」

透「あ?」


聖羅「えーと……あっ、いました~」

透「…」チラッ

純「」

聖羅「お待たせしました、純くん」

純(なっ、なななな、なんっ、何で、こいつが…!?)

純「ま…待って、ないヨ、全然っ」

透(何でこいつが…聖羅と…?)


純「…」

透「…

純・透「「…」」バチバチッ

聖羅「えーと……折角ですし、透さんもご一緒します?」

純「えっ? あ、あの…えっ?」

聖羅「あ、そう言えばふたりはお知り合いじゃなかっ――」

透「野球」

純「ポルシェーズで…一応…」

聖羅「あら~、じゃあ尚更良かったですね。初対面同士だと…やっぱり、気不味いかなあって思っちゃいましたけど、それなら大丈夫ですね」

純(やばっ、知らないふりすりゃ良かった…!)

透(何でこんなちんちくりんと…?)

聖羅「えーと……久しぶりですね、純くん。それで…アレは?」

純「はい、これっ」つ封筒

透(封筒…? まさか、金…? 貢がれてる…? 聖羅が…?)

聖羅「ふふふ…これがあるから、純くんと最低でも1ヶ月に1度は合いたくなっちゃうんですよね~…」

純「へへへ…喜んでもらえるなら、俺は…もう何日連続でも…」

聖羅「この、純くんの飼い猫のクロちゃん、とってもかわいくて……ああ…この写真だけで…」

透「……帰る」ガタッ


 ~ラバステ!~

聖羅「ラバーネーム、プリンセス侍さんです。みなさんこんにちは。今日も楽しく聴いています」

快斗「こんにちは。ありがとうございます」キラッリィンッ

聖羅「南国編の一枚絵、当選おめでとうございます。CGなのか実際に行くのかは知らないですが、水着SSRとのことで期待してます 」


快斗「ありがとうございます」キラッリンッ

聖羅「場所は秘密…だそうですけど、実際にリゾートへ行ってのロケをするそうですね」

快斗「あ、そうなんですか? へえ…楽しみですね、実際にリゾート行けるなんて」

聖羅「ですね~。遊ぶ時間、あるでしょうか…?」

快斗「タカシさんが来るんなら、ありそうですけど…」

聖羅「綺麗な海って、本当に綺麗でいいですよね。わたし、初めて沖縄に行った時なんてとっても綺麗な海に感動しちゃったんです」

快斗「へえ…沖縄も綺麗ですけど、何かこう、リゾート感満載って感じのロケーションだと嬉しいですよね」

聖羅「白いビーチと、優雅にしなるヤシの木…。瑠璃色の海と、寄せては返す白波…。想像しただけでも楽しそうですね~」

快斗「食べものとかもおいしかったりするんですかね?」

聖羅「そうですね。海の幸とか、日本では珍しい甘い果物とかがあるかも知れません」

快斗「いいですね、南国!」

聖羅「ですね~。けど…」

快斗「何ですか?」

聖羅「水着はちょっとだけ、恥ずかしいかも知れませんね…」

快斗「何言ってるんですか。聖羅さんはスタイルもいいし、水着もバッチリ決まるじゃないですか」

聖羅「そこまで大したものでもないつもりなんですけれど…」

快斗「プライベートで海とかって行くことあるんですか?」

聖羅「プライベートは……ないですね、ここ数年ずっと…。やっぱり日焼けしちゃうのがちょっと、って事情もありますし」

快斗「あ、そっか。そう言えば……そうですよね。女の子は。うちの事務所的に、男はそういうのさっぱり気をつけなくていい、くらいに放置されてますけど…」

聖羅「香さんとかはよく、海で遊んでいたりもするそうですしね」


聖羅「でも水着と言えば…快斗さんは前にドラマで水泳やって、肉体美が~…なんて注目されたことありましたよね」

快斗「あのころはほんっとうに、毎日、水泳の練習ばっかりして体引き締まってましたからね。撮影までにプール通っておきます」

聖羅「ふふ、じゃあ期待しちゃってもいいんですね」

快斗「期待していいですよ。まあ、過剰な期待をされちゃうと…あれかも知れないですけど」

聖羅「快斗さんならきっとステキな水着姿を見せてくださいますね」

快斗「あはは…それを言うなら聖羅さんだって」

聖羅「あら~」


 ~ラバステ!~

衣依「ラバーネーム、魑魅魍魎さん。衣依ちゃんとハコちゃんこんにちは。二人1組の一枚絵ですが、やはりカップリングについての話題が出てきますよね」

衣依「トレジャーハント編のハコちゃんとまこちゃんはオールスターの特別ユニットでも一緒でしたね! 括弧、あの頃からハコちゃんのファンです、笑い」

衣依「聖羅さんと快斗くんの二人も花嫁、怪盗、南国の3回ということで結構熱いカップリングになってますよね! ――とのことです」


葉子「何なんだろうね…。これ、別にこの組み合わせがいい~っていう投票方法でもないのに被っちゃうって」

衣依「やっぱり…応援する人の多さ? あとは、その組み合わせを狙って目当ての2人に投票をいっぱいしてる……とか」

葉子「でも、何となく快斗くんと聖羅の組み合わせは…分かるかも」

衣依「え…そう?」

葉子「ほら、聖羅はもう誰もが分かってる通りに、こう……マイペースじゃない?」

衣依「うん」

葉子「快斗くんもね、意外とこう……マイペースっていうか、自分の世界みたいなのを持ってると思わない?」

衣依「ああー……確かにあるのかも」

葉子「だから2人が一緒に何かやってるとね、こう…のほほんとすることがあるっていうか」

衣依「う、うぅーん…言わんとすることは、分からないでも、ない…けど」

葉子「ていうか…聖羅も快斗くんも、基本的には誰と組んでも安定するよね」

衣依「…でもツッコミ役がいないと聖羅ちゃんも快斗くんも、どっちかっていうとボケ役だし」

葉子「快斗くんはツッコミもそれなりにやる…と思うよ?」

衣依「それはそうなんだけど…ほ、ほら、やっぱり天然っていうか、素がボケっていうか、そういうところがあるじゃない?」

葉子「そう…だね」

衣依「だから、根っからのツッコミ気質の人との方がいいんじゃないかなあって思うんだけど…」

葉子「じゃあ、そうなると…あ、分かった」

衣依「!」

葉子「根はツッコミ気質なのに、だらけてるせいでボケ扱いされてるゆず子が意外とぴったりってこと?」

衣依「えっ!?」

葉子「?」

衣依「う、うぅーん………そう、なっちゃったかぁ…」

葉子「あれ…違った? じゃあすごくマジメだし、ツッコミ気質だけど…ほんとにたまにやらかして面白い香さん…とか?」

衣依「確かにそれも鉄板かも知れないけども…」

葉子「じゃあ…普通に公然と喧嘩してるけど、意外と2人で盛り上がっちゃうこともある実は仲良し疑惑の、透くん…?」

衣依「う~……うぅぅ~ん……」

葉子「ううん…?」


 ~順風満帆、ライムライト~

ミシェル「ただいま…」

夢「たーだーいーまぁ~……ミー、おんぶ…」

ミシェル「何言ってるんですか、疲れてるからって――」

夢「おんぶっ」

ミシェル「はぁぁ…今回こっきりですよ? はい」

夢「やった!」ノシッ

ミシェル「もう寮なんですから、自分で歩いてくださいよ…。リビングでいいですね?」

夢「リビングのソファーまででよろしく~」

ミシェル「はいはい…」


 ガチャッ

武「おらっ、こんにゃろっ、そいやっ!」ガチャガチャ ←ゲーム中

純「うわ、ちょっ、そのハメ卑怯――ああああっ!?」ガチャガチャ ←ゲーム中

武「っしゃあ、勝った!」

純「クッソ…もっかい――あ、ミーと夢ちゃんおかえり」


ミシェル「ただいま」

夢「ミー、ソファーまで~、はーやーく~」

武「何でおんぶされてんだ?」

純(……おんぶ…ってことは、ミーの背中には今、夢ちゃんの…………)ゴクリ


 ドサッ

夢「ふぅっ、ありがと、ミー。晩ご飯はキャベツで! 春のキャベツは栄養たっぷり、食物繊維も摂らなきゃだしね!」

ミシェル「はいはい…分かりました…」


純「ミー、ミー…ちょっと」

ミシェル「自分の部屋行くんだけど、何だ?」

純「じゃあ行きながらでいいから…」グイグイ ←ミーを押した

 スタスタ

ミシェル「……何か、話とか? ストーカー? それともデート商法? マルチ? 何だっ? どうしたんだっ?」

純「いや……ちょっと、背中触らせて…」

ミシェル「え?」

純「…」サスサス

ミシェル「…?」


武「ライムライトは売れっ子みたいだな、おいおい、ゆー」

夢「お陰様でね。そーれーにー、ほらっ、これこれ! 見て、今年度のアイドルランク! 更新されたんだよ!」バンッ ←雑誌出した

武「おっ? 相変わらずの分厚いやつだ。わざわざ900円くらいするの買っちゃったのかよ? 好きだなあ?」

夢「じゃじゃーん、何と、Bランクでーす」

武「マァジでかっ!? マジだっ!? ………あれ、ミーがBにいねえけど?」

夢「………ミーは、こっち」ペラッ

武「こっちって……ここはAランクの――Aランクぅっ!? ミーがぁっ!?」

夢「去年も何かと話題に事欠かなかったからね…。総合格闘技の世界選手権出場とか、お仕事でアメリカ行った時に本場のヤンキー叩きのめして更正させたとか、アイドルのくせに何故か金網デスマッチに出場して素人のくせに勝利をもぎ取っちゃったとか、ライムライトとしてアルバム出したり、ツアーしたり…」

武「後半の本業の方がしょぼく聞こえる活躍ぶりだな、相変わらず」


 ~アイドル色々ランキング~

零「…」チラッ

雑誌『大好評! アイドル何でもランキング特集! 超大増量100ページSP!!』

零「……アイドル何でも…ランキング?」ペラッ


零「不倫したいアイドルランキング…1位、菱河透…。結婚してしまったのが悲しいけれど、家庭を持つ身としては香様と背徳感溢れる燃え上がる熱愛をしたい…?」

零「………えっ? 何この倫理観崩壊のランキング…?」

零「…この雑誌、一体…?」


零「…」ペラッ ←一応見ちゃう

零「冬に10日間履き続けて蒸れた靴下をはむはむしたいアイドルランキングに……脇に生クリームを塗りたくってぺろぺろしたいアイドルランキング…」

零「耳元で円周率をひたすらささやいてもらいたいアイドルランキング………心の底から軽蔑した凍てつく眼差しで射抜かれたいアイドルランキング…」

零「縁側でひたすら猫のようにのんびり頭を撫でてまったりしたいアイドルランキング………ホルマリン漬けにしてでも後世に残したいアイドルランキング…」

零「………世の中って…いったい…?」パタンッ… ←そっ閉じした



 ~アイドル色々ランキング、其の二~

奏「むぅぅ…」ジィィッ

純「何見てんの?」

奏「これ…」つアイドル色々ランキング特集

純「うわっ…変態雑誌じゃん…」

奏「これの……ここ」

純「なになに…金に汚そうなアイドルランキング1位…澄谷奏…。せこいアイドルランキング1位…澄谷奏…。自分か親友のどちらかしか助からない状況で迷わず自己保身に走りそうなアイドルランキング1位…澄谷奏…。右手からからあげが出てくる能力者にふさわしいと思うアイドルランキング1位…澄谷奏…。因果応報で泣き顔になるのがもっとも似合いそうなアイドルランキング1位…澄谷奏…」

奏「誹謗中傷」

純「事実じゃん」

奏「純くんっ!!」

純「ていうか、この見開き1ページ、丸々全部、奏が1位のランキングばっかじゃん」

奏「こんなのひどすぎ…」

純「身から出た錆ってやつでしょ? 他にはえーと…いっそのこともうくっついちゃっても世間的に祝福されそうなカップルになりそうなアイドルランキング1位澄谷奏――と金目純っ?」

純「何でだよっ!?」

奏「それはこっちの台詞!」


孔(そういうところだと思う…)

つぼみ「……ねえ、孔」

孔「ん?」

つぼみ「『冬に10日間履き続けて蒸れた靴下をはむはむしたい』とか『脇に生クリームを塗りたくってぺろぺろしたい』とかどういうこと?」

つぼみ「普通に汚くない?」

孔「…………分からない方が、いいこともある」ポン

武「よーするにそれはよぉぉ~、変態だってことだな!」

つぼみ「じゃあ武も変態なの?」

武「何でそうなんだよっ!? 何でっ!?」

つぼみ「だって知ってたから」

孔「…あながち間違っても――」

武「いや違うだろぉっ!? ま、俺は一度も髪の毛を染めたことのない艶やか黒髪フェチっていうとこだけは譲歩してやってもいいけど…」

つぼみ「気持ち悪い…」ジロッ ←引いた目

おっと…やっちまったぜ…
この時間、眠くなるからね、多めに見ておくれ
正しくは香様だからね、とーるちんじゃないんだよ、めんご


 ~MFC、G?~

社長「誠くん、それに衣依くん。今年度でキミ達はデビュー10周年になるわけだね」

誠「はい」

衣依「はい、社長。ありがとうございます」

社長「ははは、お礼を言いたいのはこちらだよ。今年は忙しくなるだろうが、この節目に、これまでよりさらに充実したものにしてくれたまえよ」

まこいよ「「はいっ」」


社長「それでだね、誠くん」

誠「はい? 何ですか?」

社長「実は…キミにビッグな朗報があるのだよ」

誠「ビッグな、朗報…?」

衣依「まこちゃんだけですか?」

社長「う…うむ、すまないね、衣依くん」

衣依「あっ、いえそういうわけじゃ…」

誠「朗報って何ですか?」

社長「ふっふっふ…間野くん、説明をしてくれたまえ」

巌「はい。……あー、誠」

誠「は、はい?」

巌「まこちゃんファイトクラブなんじゃがのう…」

誠「MFC?」

巌「番組の時間帯が変わってのう、この度、5月の半端な時期にはなるんじゃが…今の25時半放送から、曜日は変わらず、20時放送に引っ越しじゃ」

誠「20時…」

衣依「ゴールデンタイムっ!? MFCが!?」

誠「ゴールデン番組なるのかっ!? あんなしょーもない番組がっ!? たまにスペシャルで変わることはあったけど…これから、ずっと?」

社長「うむ、そういうことだ。番組名も、まこちゃんファイトクラブゴールデンと改められ、これからMFCGということになる。がんばってくれたまえ」

誠「は、はい、がんばります! ………にしてもゴールデンって…これまでノーモザだったヘビ解体とか、絶対にモザイク入るか、使えなくなるよなあ…」


衣依「良かったね、まこちゃん。ゴールデンならギャラも増えるんじゃない? 予算とか」

誠「うーん、それは確かに素直に喜べ――いやっ…予算が増えるってことになったら…」

衣依「どうかしたの?」

巌「気づいたのう…。ガンガン忙しくなるけえ、覚悟しとくことじゃの」

社長「はっはっは、まあ、誠の体力ならば充分できるだろう」

衣依「何? まこちゃん、どういうこと?」

誠「予算の都合で躊躇されてた、海外の過酷な環境に放り込まれまくるかも知れない…」

衣依「えっ?」

誠「予算上、ボツってことになった企画だけでもサハラ砂漠横断サバイバル、アマゾン10日間生存サバイバル、世界三大名山踏破、アメリカ横断チャリンコサバイバル、南極大探検…」

衣依「うわぁぁ…」←どん引き

巌「危険手当は出るけえ…ギャラは、良うなるはずじゃ…」フイッ ←目を逸らした

衣依「……まこちゃん、今度、お守り買ってきてあげるね」

誠「深夜のままで良かったような…ゴールデン進出が嬉しいような…」

巌「ワシゃ、MFCGへの同行をするつもりはないけえ…逞しくのう……」

誠「そんなぁ、プロデューサーっ…!?」

社長「はっはっは、ともかくがんばってくれたまえ。飛躍の年になること間違いなし、期待しているよ」

今日は、早いけど…もう、始めたいかなー、なんて!
だいじょーぶかね? おる?


 ―― 4月 1週目

社長「おっ、零くん、それはわたしのお弁当かい?」

零「あ…はい」

社長「おかずは何だね? いやっ…しかし、開けてからの楽しみというのもあるしなあ…ううむ、知りたいような、知りたくないような…」

社長「だが、零くんの料理は絶品か…。メニューなど知らずとも、それがあるというだけで今日も元気に過ごせそうだ、わっはっは」

零「あんまり…大したものじゃないですけど…」

社長「いやあ、この年の一人暮らしは何かと寂しかったものでね、お弁当ひとつでとても嬉しいのだよ。いつもありがとう、助かっているよ」

零「…いえ……こちらこそ、お世話になってて…ありがとうございます」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.45 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:175/オッサン!
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
    色々といい子でいるのがつらいらしい
    ぼそっと毒を吐くようになっちゃった
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ



藤P「今週で零くんの春休みはおしまい…か」

藤P「ま、学校の宿題なんかはとっくに終わらせちゃったみたいだし…気兼ねせずにやらせてもらうかね…」



 ↓1 今週の予定は…

 1 レッスン
 2 営業
 3 SSプロのみなさんのおかげでした:単発企画『零くんのことがもっと知りたい! 甲賀峰零、100のこと!』



零「あの……何ですか、この部屋?」

藤P「これからね、テレビの収録があるから」

零「テレビ?」

藤P「そっ。1問ずつ質問が出されていくから、それに答えてね」

零「あ…はい」

藤P「でもって、1番多く正解した人がこの部屋に来てくれるから」

零「えっ?」

藤P「はい、そこに座った、座った」

零「うん…」ポスッ

藤P「カメラは、正面が腰から上、右手側が胸から上、左手側のが顔をアップでとらえてるからね」

零「3つも…?」

藤P「それじゃ、あとはスタッフさんの指示通りによろしく~」

零「うん…」

零(1番多く正解…? 質問する…? どういうことだろう…?)


 ・
 ・
 ・


快斗「SSプロのみなさんのおかげでした」

衣依「甲賀峰零くんのことをもっと知りたぁーい! クイズ! 甲賀峰零、100のこと~!」

 パチパチパチ… ←まばらな拍手


快斗「本日はSSプロのニューカマー、甲賀峰零の生態を100の質問であらわにし、同時に我々、SSプロの先輩アイドルがもっと仲良くなるヒントを探ろうという趣旨です」

衣依「ついでにスタッフさんがこれなら大変なのは出演者だけだろうと考えているはずです♪」

快斗「衣依、衣依、カメラ回ってるからしーっ」

衣依「あっ、そうだったね」



 ↓1 4人の回答者の内、2人がかーいよですので…

 SSプロの残りメンバーから2名、回答者を選出してくださいな
 ※2人分書いてくれないとNGでズラしちゃうぞ♪



快斗「では早速、回答者をご紹介」

快斗「まずは当番組のメインパーソナリティーにして、最近ちょぉーっとここのスタッフさんへの苛々が募ってるけど笑顔で乗り切ってる仲寺衣依です」

衣依「よろしくお願いします」


衣依「そしてそして、同じく当番組のメインパーソナリティーで、笑顔を最大の処世術にしつつも、番組スタッフにちょぉーっと嫌気が差している周藤快斗です」

快斗「よろしくお願いします」キラッリィィンッ


快斗「それでですね、ここから我々はただのいち回答者に回りますので、ここから先はナレーターに進めてもらいます」

衣依「ナレーターのタカシくーん、あとはよろしくお願いしまーす」

タカシ『はーい、任せてくださーい♪ 僕がおもしろおかしく盛り上げ――えっ、そういうのはいらない?』

タカシ『基本的にみんなは呼び捨てでちょっとドライな感じで淡々と進行…? そうなの…? ちぇぇ~……』

快斗「これいきなり大丈夫かな…?」

衣依「うぅーん…」


タカシ『残り2人の回答者はこちら』

タカシ『キラリと光る理系派頭脳、五味葉子』

葉子「がんばります」

タカシ『そして尊い回答はどこまで零の心理に迫れるか、北川聖羅』

聖羅「よろしくお願いします~」


タカシ『これから甲賀峰零に100の質問をしていきます。質問に甲賀峰零がどう答えるかを予想して書いてください』

タカシ『見事に甲賀峰零と同じ正解を書くことができれば1ポイント。100問でもっとも多くポイントを集められた回答者は甲賀峰零と2人きりになれます』


快斗「2人きりになってどうするんだろう…?」

衣依「ノープランだからねー」

葉子「丸投げにもほどがあるよね」

聖羅「でも、何をおしゃべりしてもいいわけですし、楽しみですね♪」


タカシ『それでは参ります』

タカシ『第一問、甲賀峰零は何歳?』


快斗「まあ…これくらい…」カキカキ

衣依「簡単だよね」

葉子「100個も質問あるんだもんね…」

聖羅「何だか緊張感が出てきましたね~」


タカシ『回答オープン』

 快斗:13  衣依:13歳  葉子:13才  聖羅:13歳


快斗「外れないよな、これは…」

衣依「うん」



 ↓1 さて?

 1~9 全員正解~
  0  零くんの誕生日判明…4月生まれですでに…



 ―― 何歳ですか?

零『え? ……13才です』



タカシ『全員正解。ちなみに、もちろん零くんはこちらの回答が分かりません。意味不明のまま、質問に答えてほしいと言われています』

快斗「何も説明してないんだ…」

衣依「かわいそう…」

葉子「何だかすごく戸惑ってたよね」

聖羅「早速当たりましたね~」



タカシ『第2問、甲賀峰零の血液型は?』

快斗「血液型?」

衣依「うーん……性格から考えると…」カキカキ

葉子「でも血液型占いとかって科学的根拠はないわけだし…」

聖羅「直感で選ぶしかないですね~」


タカシ『回答オープン』

 快斗:A  衣依:A  葉子:B  聖羅:AB


快斗「Bはないんじゃないんですか?」

葉子「そうかな…? でも確率は4分の1だし…」

衣依「まあそうだよね。聖羅ちゃんはAB型なの?」

聖羅「はい、鉛筆転がしちゃいました~」つ鉛筆

快斗「六角形の鉛筆を転がしたんですか…?」

聖羅「5と6が出たら、振り直しです♪」



 ↓1 零くんの血液型はっ?

 1~2 B
 3~4 O
 5~6 AB
 7~9 A
  0  まさかの答え?


 ―― 血液型は、何型ですか?

零「………B、です」



タカシ『葉子正解』

葉子「当たっちゃった」

快斗「ええっ、B型!?」

聖羅「あら、意外な発見でしたね」

衣依「そうだったんだ…」



タカシ『第3問、甲賀峰零の意外な特技は?』

快斗「意外な?」

衣依「あー…意外、って言葉をどう受け止めるか…とかかなあ?」

葉子「でも案外素直に、引っかからずに答える…とか?」

聖羅「難しくなってきましたね…。これは鉛筆でも答えを出せませんし…」

快斗「いや…鉛筆じゃなくて自分で考えませんか…?」


タカシ『回答、オープン』

 快斗:足の指を開ける  衣依:お料理  葉子:お裁縫  聖羅:円周率をいっぱい覚えている


衣依「快斗くん…それ何?」

快斗「え? ほら、プールの時とかにちょっとやらない? お前、足の小指動かせる~? みたいな流れから…こう、俺なんて5本の指全部の間に隙間作れるぜ、みたいな」

葉子「よく分からない…」

聖羅「ふふっ、面白いですね、快斗さんは」



 ↓1 零くんの意外な特技とは…?

 1~3 意外、って言葉に惑わされた模様…
 4~6 本人は自分で意外と思っているんだろうか…?
 7~9 意外って言葉をスルーした模様


 ―― 零くんの、意外な特技は何ですか?

零『えっ…意外、ですか…?』

零『意外な、特技…? 意外…意外な…?』


快斗「あ、これドツボコース?」

衣依「あちゃー…これ外しちゃったかなあ」

葉子「まだわたしは、希望があるはず…」

聖羅「円周率ですよ、多分」


零『生卵を…片手で割れます』



タカシ『全員、不正解』

快斗「意外…だけどっ!」

衣依「あんまりこう…ちょっと離れてなかったよね?」

葉子「わたし、できないから…すごいかも」

聖羅「ちょっと危なくてできませんよねえ…なかなか」



 ・
 ・
 ・


タカシ『第21問。甲賀峰零の好きな女の子のタイプは?』

快斗「あー…こういう質問もしちゃうんだ?」

衣依「零くんの、好み…?」

葉子「うーん…」

聖羅「零くんが何て答えるかを当てれば、いいんですよね…」


タカシ『回答オープン』

 快斗:やさしい娘  衣依:引っ張ってくれるタイプ  葉子:わからない  聖羅:恥ずかしくて答えない


快斗「あ、そういうのもありなんですか?」

衣依「ええっ? マジメに考えたのにっ!」

葉子「え…だって、そういう企画でしょ?」

聖羅「こうだったら零くんかわいいかなあ、なんて思いまして」



 ↓1 果たして…

 1~3 さすせーらさん
 4~6 さすハコ
 7~9 逃げた回答の結果…?
  0  あ、ガチに答えてくれるのね?


 ――零くんの好きな女の子のタイプは?

零『うぇっ…!?』


快斗「うぇ、ってww」

衣依「動揺しちゃったね」

葉子「くるかな…?」

聖羅「望みはありそうですね」


零『い、言わなきゃダメなんですか…?』

零『……うぅーん…………………や、やさしい、人?』


タカシ『快斗、正解』

快斗「っしゃ! そうなんだよ、SSプロの男子ってこうなんだよ!」

衣依「つまんなぁい…」

葉子「テンプレート回答…」

聖羅「でも、やさしくない子は嫌ですものね」



タカシ『第22問。甲賀峰零の初恋はいつ?』

快斗「攻めるなあ…」

衣依「でもちょっと知りたくなっちゃう…女の子だもん」

葉子「うーん…どう答えるんだろう?」

聖羅「これくらい…だと思うんですけれど」


タカシ『回答オープン』

 快斗:幼稚園年長さん  衣依:まだない  葉子:小学校4年生  聖羅:忘れちゃった


快斗「連続正解こいっ…!」

衣依「でも零くん、けっこう逃げそうだよ?」

葉子「衣依ちゃん…一応、逃げるとか言うのやめとこう?」

衣依「あっ…そ、そうだね」

聖羅「でも…こういうのもありだと思うんですけれど…」



 ↓1 零くんの初恋はいつ!?

 1~3 まだない
 4~6 ひみつ…
 7~9 さすハコ
  0  これが看板の実力


 ※零くんにぶつけたい質問あったら、ぽいぽいっと書き込むと拾って使う……かも知れないです


 ―― 零くんの初恋はいつ?

零『は…初恋、ですか…?』

零『初恋…初恋は……えっと…』


快斗「こい、こい…いい子だからっ…!」

衣依「そろそろまた正解したい…」

葉子「…」ジィッ ←見守ってる

聖羅「零くん…」


零『……小学校、4年生の時………です』


タカシ『葉子正解』

葉子「やった…!」

快斗「ピンポイント…!?」

衣依「ええ~? そこはちゃんと答えるの…?」

聖羅「難しいですね~」


タカシ『第23問。甲賀峰零は、何カ国語喋れる?』

快斗「何カ国語って…」

衣依「でも零くん、ものすごく頭いいんだよね…」

葉子「苦手な教科ないんだっけ?」

聖羅「偉いですよね~」


タカシ『回答オープン』

 快斗:4!!  衣依:2カ国語  葉子:日本語だけ  聖羅:日本語と英語


葉子「快斗くん、攻めすぎじゃない…?」

快斗「いや…でも零、ほんとに頭いいですもん、これくらいいけてるかも知れないですよ」

衣依「さすがにそこまで…」

聖羅「葉子ちゃんは1カ国語なんですね」

葉子「うーん…日本の英語教育って読解メインだし、喋れるか…って質問だと日本語だけ…とかじゃないかなあって」

快斗「な…なるほど……」

衣依「あ、快斗くん不安になった?」



 ↓1 零くん、そこら辺どーなの?

 1~5 さすハコぉっ!!
 6~9 英語もぺらっぺらりんぐらしいっす
  0  さす快斗?


 ―― 零くんは何カ国語喋れる?

零『……えと…2カ国語…? 日本語と、一応…英語はヒアリングもスピーキングもリーディングも…』

零『日常会話くらいなら普通にできる…つもりなので、英語圏の国なら放り出されても…言葉で心配はしない…かなって』


タカシ『衣依、聖羅、正解』

衣依「やった!」

聖羅「まあ、当たりました~♪」

快斗「ああー…ハイ」

葉子「何か…隙がない、のかな…?」



 ・
 ・
 ・


タカシ『前半戦50問が終了したので休憩タイムです』


 正解数

 快斗:11  衣依:9  葉子:13  聖羅:12


快斗「はぁぁ~…」

衣依「何かちょっと疲れるね」

葉子「意外と素直に答えるんだね…」

聖羅「そうですね」

快斗「葉子さん、トップですね」

葉子「ちょっと自分でも意外かも…」

衣依「う…何でビリなんだろう…?」

快斗「それ言うなら、俺なんて何週間か一緒に暮らしてたのに…」

聖羅「ま、まあまあ…後半戦がありますから」


 ・
 ・
 ・


タカシ『第51問、SSプロアイドルの中から、父親にしたい人、母親にしたい人を選ぶなら?』

快斗「そういうのもありっ?」

衣依「……母親はともかく……父親かぁ…」

葉子「…ちょっと悩むね」

聖羅「ですね~」


タカシ『回答オープン』

 快斗:誠さんと聖らさん  衣依:聖羅ちゃんと香くん  葉子:香さんと聖羅  聖羅:香さんと葉子ちゃん


衣依「快斗くん…何で、羅がひらがななの?」

快斗「いや…ど忘れ…。ごめんなさい…」

威勢ら「いえ、ちょっと難しい漢字ですものね」


 ↓1 果たして!?

 1~3 全員不正解
 4~6 さすかー
 7~9 鉄板だったね


 ―― SSプロのアイドルで、父親にしたい人、母親にしたい人を選ぶなら?

零『……父親と、母親…』

零『…………父親は……うーん………誠さん?』


快斗「おおっ!?」

衣依「ええっ? この時点でもう、わたし達ハズレ決定?」

葉子「でも…まこちゃんはやさしいしね…」

聖羅「香さんは零くんにはちょっと怖い感じがしちゃったのかも知れませんね」


零『母親は…………葉子さん…』


葉子「え、わたしっ?」

快斗「うあああああああっ!? そっちかぁ…そっちかぁぁ~…」

衣依「でもお似合いだよね、まこちゃんと葉子ちゃん」

聖羅「ですね、いつも仲良しさんですし」

葉子「そ…そう…かな?///」


タカシ『第52問。快斗、衣依、葉子、聖羅の中で…』

快斗「えっ?」

衣依「そういう質問もありなの?」

タカシ『もっともくさそうだと思うのは?』

快斗「えええええっ!?」

聖羅「あ、あら~…」

葉子「いいの、こんな質問…事務所的に…?」

衣依「誰も幸せになれないよ…?」


タカシ『回答オープン』

 快斗:おれ  衣依:答えない  葉子:いません  聖羅:快斗くん


快斗「聖羅さんっ!?」バッ

聖羅「あ、ご、ごめんなさい…。快斗さんが臭いっていうわけじゃないですけれど…どうしても、ってなったら女の子は選びにくい…のかな、って思いまして…」

衣依「う、うーん…推理の線としてはありかも…?」

葉子「でも、わたしとか衣依ちゃんの答えが当たってほしいよね…」

快斗「臭く…ないよな?」クンクン

聖羅「本当にわたしは臭ってるとか感じたことないから大丈夫ですよ?」



 ↓1 零くん、答えられるのか?

 1~9 いい子
  0  おいスタッフ


 ―― 快斗、衣依、葉子、聖羅の4人の中で、もっともくさそうだと思うのは誰?

零「えっ…? い、いません」

零「臭くないです」


タカシ『衣依、葉子、正解』

快斗「良かったぁ…」

衣依「うん…そうだよね…」

葉子「何か変な緊張があったよね」

聖羅「はい、良かったです~」



タカシ『第53問。零くんは漢字検定何級?』

快斗「あ、普通に戻った…」

衣依「でもこれが普通って思っちゃうのが何か…」

葉子「漢検…そもそもやったのかな?」

聖羅「学校で申し込みがありますよ~っていう案内をもらったことはありますけれど…」


タカシ『回答オープン』

 快斗:1級  衣依:1級  葉子:準2級  聖羅:もってない


快斗「葉子さん、何かビミョーじゃないですか?」

葉子「何となく…?」

衣依「聖羅ちゃんは持ってないって答えなんだね」

聖羅「あんまりそういうのにこだわるような子じゃないかな~、なんて思いまして」

快斗「それこそ鉛筆転がせば良かったんじゃないですか?」

葉子「でも漢字検定って10級くらいまであったから、鉛筆の面が足りないんじゃ…?」

快斗「そんなにあるんですかっ?」



 ↓1 零くん、何級やろ?

 1~3 さすセーラ
 4~6 ハコちゃん当てるねえ?
 7~9 いよかーやったぜ
  0  ピンポイントではずれたね…


 ―― 漢字検定は何級を持ってる?

零『漢検は…準2級を持ってます』


タカシ『葉子正解』

葉子「やった…!」

快斗「当てますね…」

衣依「すごいね、ほんとに」

聖羅「零くん博士ですね♪」

葉子「いや…博士って、そこまでは…」


タカシ『第54問。好きな音楽記号は?』

快斗「うーん…音楽か」

衣依「音楽も、得意なのかな…?」

葉子「歌は上手って聞いたよ」

聖羅「でも好きな記号って、ちょっと悩んでしまいますね」


タカシ『回答オープン』

 快斗:コーダ  衣依:ト音記号  葉子:ピアニッシモ  聖羅:ビバーチェ


快斗「ごめんなさい、俺、俺以外の回答の意味が不明です」

衣依「じゃあどうしてコーダなの?」

快斗「何か…響きがかっこいいなって思って、覚えてただけ…」

葉子「あはは…。ていうか、聖羅のは……音楽記号っていうか、音楽用語っていうか…じゃない?」

聖羅「あっ……そういえば、そうでしたね…」



 ↓1 零くんの好きな音楽記号は!?

 1~3 お、おう…
 4~6 かーくんと感性が似てる?
 7~9 さすセーラ
  0  零くん博士、ドクター・ハコ?


 ―― 零くんの好きな音楽記号は?

零「………………コーダ?」


タカシ『快斗正解』

快斗「おおおっ! ほら、ほらっ、男の子的にコーダってこう…かっこいいイメージあるんだって!」

衣依「ええ~…?」

葉子「そうなんだ…」

聖羅「繰り返しの反復記号、ですね」

快斗「あ…そうだったんですか」

衣依「意味は知らなかったんだね…」


 ・
 ・
 ・


タカシ『第81問。快斗、衣依、葉子、聖羅の中で…』

快斗「またか…」

衣依「あとで構成作家さんとお話し合いしよっか…?」

葉子「あはは…」

タカシ『自分よりバカだと思うのは?』


快斗「でももう、こんなので心を乱される俺達じゃない!」

衣依「うん、零くんを信じればいいんだよね!」

葉子「だといいけど…うぅーん……いや…うーん…」

快斗「迷わないでください、葉子さんっ!!」

聖羅「あ、あらあら…」


タカシ『回答オープン』

 快斗:いない  衣依:いません  葉子:いない(快の字を文字でぐしゃぐしゃに消した後あり)  聖羅:いません


快斗「葉子さんっ!?」

葉子「ちゃ、ちゃんといないって書いてあるでしょ?」

衣依「うぅーん…ちょっとだけ、不安…」

聖羅「緊張感がありますね~」



 ↓1 零くん…?

 1~7 いい子
 8~9 回答者の結束が崩れた瞬間である
  0  ぶっちゃけたね…


 ―― 快斗、衣依、葉子、聖羅の中で、零くんよりバカだと思うのは?

零『えっ? ……い、いません……』フイッ


快斗「何で目を…?」

衣依「零くん…」

葉子「でも、これで正解なんだし…」

聖羅「ですね~」


 ―― どうしても答えるとしたら?

零『ええっ?』


快斗「スタァーッフ!」

衣依「何で食い下がるの!? 平和でいいよねっ!?」



 ――どうしても…お願い、零くん

零『……っ……い、いませんっ』キッパリ



タカシ『全員正解』

快斗「ふぅぅーっ……一時はどうなるかと…」

衣依「スタッフさん…意地悪じゃない?」

葉子「良かった、信じて…」

聖羅「でも、心の奥底では…いたのかも知れませんね~」

快斗「聖羅さん、やめましょう…?」


タカシ『第82問。快斗、衣依、葉子、聖羅の中で、1番甘えたいのは誰?』

快斗「甘えたい?」

衣依「答えづらいなぁ…」

葉子「ちょっと違うベクトルで、これはこれだよね…」

聖羅「そうですねえ~…」


タカシ『回答オープン』

  快斗:聖ラさん  衣依:聖羅ちゃん  葉子:衣依ちゃん  聖羅:葉子ちゃん


快斗「ま…割れますよね」

衣依「でもさっき、葉子ちゃんをお母さんにしたいって答えてたよね…」

葉子「それはそうだけど…何か、自分で自分って書くのも…」

聖羅「葉子ちゃんは癒し系ですし、零くんも甘えたいのかな~、なんて思いましたけど…」



 ↓1 零くん、どーなんだい?

 1~2 日和ったな
 3~4 いーよりん
 5~6 聖羅様尊い
 7~9 ハコちゃん派?
  0  逃げたか


 ―― 快斗、衣依、葉子、聖羅の中で、1番甘えたいのは誰?

零『あ、甘えたい…人、ですか…?』

零『…………答えなきゃダm――』

 ―― ダメです

零『あう…』


快斗「スタッフ即答すぎるって…」

衣依「答えにくい…よねえ…」

葉子「うーん…」

聖羅「注目ですね」


零『…………せ、聖羅さん…///』


タカシ『快斗、衣依、正解』

快斗「いよっしゃ!」

衣依「これはこれなんだねっ!」

快斗「いえーい!」スッ

衣依「やったー!」パチンッ

聖羅「あら~…嬉しいですね」

葉子「そっちかぁ…」



タカシ『第83問。快斗、衣依、葉子、聖羅の中で、正直1番好きなのは誰?』

快斗「だーかーらーっ!」

衣依「もぉぉ~…ここのスタッフさんって…悪ノリ好きだよねぇ…」

葉子「1番好き…うぅーん………異性とかを抜きにするか…普通に魅力を感じる意味で取るか…」

聖羅「零くんにも答えづらい質問かも知れませんね~…」


タカシ『回答オープン』

 快斗:選べません!  衣依:答えない  葉子:→  聖羅:←葉子ちゃん


快斗「うわあ、攻めるなあ、やっぱり…」

衣依「だね…」

葉子「甘えたいってくらいなんだし…この流れなら…って」

聖羅「お母さんにしたいってくらいでしょうし、葉子ちゃんかな~、なんて」



 ↓1 零くん?

 1~3 うん? これはもしや…?
 4~6 聖羅様尊い
 7~9 ハコちゃん根強い
  0  逃げた答えか


 ―― 快斗、衣依、葉子、聖羅の中で、正直1番好きなのは誰?

零『ええっ…? み、皆さん――』

 ―― 1番が複数いていいと思いますか?

零『っ……い、いいえ…』

 ―― 快斗、衣依、葉子、聖羅の中で、正直1番好きなのは誰?


快斗「ひっでえwww」

衣依「容赦ないよ…」

葉子「逃がさない気だね…」

聖羅「誰なんでしょうね…」


零『……葉子、さん…///』ボソ


タカシ『聖羅正解』

聖羅「当たりました~」

葉子「ええっ…そ、そうなの…? あんまり、そこまでお喋りとかもしてなかったけど…」

衣依「葉子ちゃんって…安心するからね」

快斗「確かに…たまに聖羅さんは………ちょっと、あれ、ってなったりすることあるし…葉子さんが安パイだったのかも」

葉子「……嬉しいけど…何か、照れちゃう…」


タカシ『第84問。甲賀峰零は女装が好き?』

快斗「いやぁ…」

衣依「あんまり喜んでなかったよ、タカシくん?」

葉子「年頃だしね…」

聖羅「かわいくはありましたけど…ね」

タカシ『……ぶーぶー』


タカシ『回答オープン』

 快斗:嫌い  衣依:嫌です  葉子:やりたくなかった  聖羅:嫌でした

タカシ『ぶーぶーぶー!』



 ↓1 女装は…

 1~9 もちろん嫌ですとも
  0  圧力に屈した零くん…


 ―― 零くんは女装が好き?

零『……いいえ』

 ―― 本当に嫌だった?

零『………嫌、でした…』

 ―― でも正直ちょっとくらいは?

零『嫌です…』


快斗「しつこいwwww」

衣依「もうやめてあげようよ…」

葉子「嫌じゃないって言わせたいんだね…」

聖羅「あらあら…」


 ―― ほんっとうの、本当のところは? 正直言うと…好……?

零『嫌いです、もうやりたくないです』


タカシ『………………みんな正解~…』

快斗「タカシさん、拗ねないでくださいwwww」

衣依「無理やり答えを変えさせようとするのかわいそうだからね?」

葉子「必死すぎだよ…」

聖羅「タカシくん、落ち込まないでくださいね?』

タカシ『ちぇぇ~、目覚めてくれたらいいなーって思ってたのに』


 ・
 ・
 ・


 ―― 1万年と2000年前から?

零『えっ……? ………何、ですか? ……それ…?』


タカシ『快斗、衣依、葉子、正解』

聖羅「愛してるって言ってもらえませんでしたね」

衣依「知らないに張って良かった…」

快斗「ていうか、質問がもう適当すぎません?」

葉子「ジェネレーションギャップ…なのかな?」


タカシ『第100問』

快斗「やっとだ…!」

衣依「今、誰がトップなんだろう…?」

葉子「誰でもいいけど…終わりたい…。ちょっと疲れちゃった」

聖羅「でも終わるとなると、ちょっと寂しいですね~」



 ↓1 最後の質問だよ!

 1 快斗、衣依、葉子、聖羅の中で、もっとも結婚できなさそうなのは誰?
 2 SSプロのアイドルで、正直もっとも苦手なのは誰?
 3 犬派? 猫派?
 4 その他、質問


タカシ『第100問。初めて料理をしたのは、何歳のとき?』

快斗「うおおっ…普通に難しいのきた」

衣依「うぅーん……?」

葉子「でもかなり上手だし…それなりだよね?」

聖羅「今が13歳ですから…逆算して、何歳くらいでお料理できるものなんでしょうね…?」


タカシ『回答オープン』

 快斗:10歳  衣依:8歳  葉子:物心つく前?  聖羅:調理実習をした時から


快斗「葉子さん、攻めますね」

葉子「案外…記憶にないだけで小さころに教わって、初めての料理はした…とか?」

衣依「あっ…そうだよね、初めてお料理したのがいつか、なんだし…お手伝いの一環とかを入れたらそれもありかも…」

聖羅「悩んじゃいますよねえ…」



 ↓1 果たして?

 1~3 さすハコ
 4~6 さすせーら
 7~9 さすかー
  0  いーよりんりんっ♪


 ―― 初めて料理をしたのはいつ?

零『初めて…?』

零『…………いつだろ…?』

零『……本当に小さいころで、お母さんと一緒に粉ふきいもを作った…………って聞いたことはあるんですけど…』

零『何歳だったかは分からないから……』


タカシ『葉子正解』

快斗「えええっ!? すげっ!?」

葉子「当たっちゃった…」

衣依「すごいね、葉子ちゃん」

聖羅「さすがですね~」



タカシ『それでは、結果発表』

タカシ『回答者、それぞれのポイント数は…』

 drrrrrrrr……


快斗「ドラムロール…」

衣依「何でこんな演出は凝るの?」

葉子「予算余ったとか?」

聖羅「ドキドキしますね~」



 ↓1 果たして!?

 1~3 いよかー、低っくい
 4~6 いよりん…ドベなのね?
 7~9 意外と接戦だったのね
  0  途中でひっくり返ってたのか



 デデンッ

 快斗:41
 衣依:34
 葉子:49
 聖羅:45


タカシ『優勝は葉子』

葉子「優勝しちゃった…」

快斗「まあ…そうですよね」

衣依「半分近くは正解してたんだ…」

聖羅「すごいですね~」


タカシ『では葉子は零の待つお部屋にどうぞ』

葉子「行くのはいいけど……何すればいいんだろう?」

快斗「母親として?」

衣依「慈愛をもって?」

聖羅「甘やかしてあげる…とか?」

葉子「わたし零くんのお母さんじゃないよっ」


 ・
 ・
 ・


 ガチャ…

零「っ…」

葉子「こ、こんにちは…」

零「あうっ…」

葉子「えっと……来ました」

零「あ…はい…」



快斗「照れてる、照れてるwww」

衣依「けっこう葉子ちゃんのこと推してたよね」

聖羅「感動の再会ですね~」

衣依「いや違うからね?」


葉子『えっと……ありがとう?』

零『ご…ごめんなさい…?』

葉子『謝ることは…ないと、思うよ?』

零『あ…はい…』


快斗「ぎこちないwww」

衣依「2人ともあんまり積極的なタイプじゃないしね」

聖羅「葉子ちゃん、ハグしてください、ハグ」

快斗「いやいや…」


 ↓1 ハコちゃんが優勝でした~

 1~3 お互いに照れちゃう2人でした
 4~6 共通点は:自己評価が低いこと
 7~9 これからよろしくね、って


葉子「……えっと、これから、よろしくね?」

零「は、はい…よろしくお願いします」

葉子「あんまり…そんなにかいこまらなくっても、大丈夫だからね?」

零「…いい、んですか?」

葉子「うん」

零「……分かりました…」


タカシ『こうして、零くんはハコちゃんと仲良くなるのだった…』

快斗「ん、勝手にナレーションが…」

零『タカシさんの声…?』

葉子『こっちにも聞こえてる…』

タカシ『ハコちゃんはおもむろに零くんを抱き締めて…』

葉子『えっ?』

零『え、ええっ…?』

タカシ『………抱き締めて?』

葉子『…あ、はい…』

零『あっ…で、でも…あの…』

タカシ『抱き締めてー』

零『あうぅ…』

衣依「タカシくん…」

快斗「これ遊んでるだる…絶対…』

聖羅「あらぁ~」


 ギュッ…

零『あうぅ…///』

葉子『これで、いいの…?』

タカシ『零くんもハコちゃんの背に手を回し…』

零『ええっ…?』

タカシ『まーわーしぃー』

零『は…はい…』

 ソッ…

タカシ『いつまでも末永く、仲良しの母子でいましたとさ』

聖羅「感動しちゃいますね…」

葉子『だから違うよっ?』

零『……いい匂いする…///」

タカシ『ちゃんちゃん♪』



 ↓1 尚…?

 1 このクイズは回答者が勝ち抜けだそうで…?
 2 零くんはこのまま、SSプロのみなさんのおかげでしたの別コーナー収録がある?
 3 オチなんてなくてええよっ! 綺麗にここで終わらしときっ!



快斗「はぁー…終わった、終わった」

衣依「そこそこ長かったね…」

聖羅「でも楽しかったですね~」

タカシ『かーくん、いよりん、せーらにぎょーむ連絡でーす』

快斗「えっ?」

衣依「業務連絡? って、あれ、まだカメラ回ってるの?」

聖羅「何でしょう…?」

タカシ『このコーナーの回答者は勝ち抜け方式なのでー』

快斗「えっ?」

衣依「勝ち抜け……?」

タカシ『またひとり補充して、次回に望んでください』

聖羅「じゃあまたやれるんですね♪」

快斗「えええええええっ!?」

衣依「なかなかしんどいのに? またやるのっ?」

タカシ『あと、次は200問でやるそうでーす』

快斗「しかも増えてる!?」

衣依「えええ~…?」

聖羅「まあ~、今度は誰が零くんのように答えてくれるのか楽しみですね~」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.45 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:175/オッサン!
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
    色々といい子でいるのがつらいらしい
    ぼそっと毒を吐くようになっちゃった
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ



藤P「ごくろうさん、零くん」

零「……何か、意地悪な質問じゃなかったですか…?」

藤P「そうね。あの番組、アイドルをいじめて困り顔を見たい~っていう需要に応えてるらしいから」

零「悪辣…」

藤P「ははっ、まあこんなもんよ。今度は零くんが回答側で出るかもしんないよ」

零「………それはそれで、複雑…」


 ↓1 来週の予定は?

 1 レッスン
 2 営業
 3 早めに全体曲練習しとこか



 ―― 4月 2週目


藤P「今日はね、オールスターライブなんかでやる時のために全体曲を練習するから」

零「全体曲…」

藤P「複数人でやる時は立ち位置とかもあるんだけど、歌とふりつけとをとりあえず覚えていく感じね」

藤P「で、実際にオールスターが近づいてから、色んなフォーメーションだの何だのが決まっていく…ってことになると思うから」

零「……オールスターって、いつあるんですか?」

藤P「9月だね」

零「9月…」

藤P「まだまだ先だけど、早めに覚えておけば零くんがソロコンサートする時に使える楽曲が増えるってことだから」

零「……分かりました」

藤P「ちなみに、この全体曲はアイドルを引退しちゃった先輩達の楽曲がメインになってます」

藤P「河村くんとか、シャーディとかだね」

零「へえ…」

藤P「ま、オールスターってのはファンサービスがメインになるからね~」

藤P「そういうわけでやっていこうか」

零「うん」



 ↓1 イベ?

 偶数 零くんがとうとう、SSプロの怪獣の被害に…
 奇数 そういーえーばー、最近…



藤P「ただいま~」

零「帰りました…」

スバル「おかえりなさい」


藤P「零くんは社長に合わせて今日も帰宅?」

零「はい…」

藤P「そっ、もう1時間もあれば帰ってくると思うから、ごゆっくりね~」

零「うん」


 ガチャッ

零「…ん?」チラッ

零「…」

段ボール『床の上に露骨に敷かれてすまんの』

零「…」ペラッ


段ボールの下『だーんごムシぃ~』



 ↓1 ダンゴムシ!?

 1~3 驚きすぎてひっくり返った
 4~6 ふつーにビビった
 7~9 ホウキとちりとりでまとめて冷静にお外へリリース…



零「う、わぁあああっ!?」

 ドテッ

零「む、虫っ…ダンゴムシぃっ……!?」ズリズリズリ ←尻餅ついてあとずさる


物陰『…』キラリーン

スバル「どうかしたの、零――うひゃあっ…!?」ドテッ

零「む…虫…虫がっ…!」ガバッ

スバル「ちょっ、ま、待って、僕もダメだからぁっ…こういうのぉっ…!」


佑香「ふっふっふ…」ヌゥッ

スバル「佑香っ…!? こ、これ…このダンゴムシっ…は、早くどっかに…!」

佑香「どこかって…」ヒョイッ ←ダンゴムシつまんだ

佑香「ここ?」

 ポイッ

スバル「ひぃぃぃぃっ!? 服の中にぃっ…!?」

佑香「そぉーれ」ポイポイッ

零「いやぁぁぁぁっ…!!」



 ↓1 Oh、No!

 偶数 さんざん追いかけ回されたようです…
 奇数 オッサンのとこに逃げた零くんでした


 ドタバタ
 ドタバタ

<ふっふっふ…

<こっち来ないで、佑香ぁーっ!

<やだ、虫やだぁっ…!


藤P「ありゃまあ…今日は派手ねえ…」カタカタ

 ダダダッ

藤P「んっ?」

零「助けて…オッサン…!」ガシッ

藤P「あー、はいはい、大丈夫よ~」ナデナデ

スバル「僕も助けてくださ――」

藤P「あ、河村くんまで来ちゃうと手一杯だから、回れ右してね~」

スバル「ひどいっ!!?」


藤P「零くん、虫ダメなの?」

零「っ…っ…!!」コクコクコク

藤P「ありゃ…そう、これから大変そうねえ…」


佑香「ふっ…」ザッ

藤P「おや…オッサンとやるつもり、佑香ちゃん?」


佑香「昔年の恨み…今こそ…!!」

 ダッ



 ↓1 リトルモンスターが襲いかかってきた!!

 1 人柱:すばるん 効果:一時的にリトルモンスターの注意を哀れな事務員に向けさせる
 2 迎撃:秘剣・無手燕返し 効果:突撃してくる敵を180度反転させて反対方向へ向かわせる
 3 迎撃:対リトルモンスター用秘密兵器プロジェクションマッピング 効果:事務スペースの床をまるでガラス張りの高層階のように見せて足元をすくませる



藤P「秘剣――」

佑香「!?」ダダダッ

藤P「無手燕返し」

 ヒュバァッ
 クルンッ

佑香「!!?」

零「!!?」

零(い、一瞬で…何故か背中を向けた――!?)


 ドカァンッ

佑香「っ……無、念……」ドサッ

藤P「オッサンをやろうなんて、1年半は早いわよ?」ニタッ


佑香「むぅ…」ムクッ

藤P「まだやるかい?」

佑香「……次の機会を狙う」

藤P「またおいで~」


スバル「ふぅ…やっと収まっ――」

佑香「がおー!」ダッ

スバル「って僕にはまだ来るのぉーっ!?」ダダダッ



 ↓1 零くんの反応は…?

 1~3 むしろ今のノリが謎すぎたらしい…
 4~6 無手燕返しに興味津々?
 7~9 リルモンを追い払ってくれて頼もしく感じたようです



藤P「どーお、ちょっとは見直したかい?」

零「……」ポカン


藤P「ん? 零くぅーん?」

零「……今の、何ですか?」キョトン

藤P「まあ…ごっこ遊びの延長じゃない?」

零「…ごっこ遊びって……いい年しながら…?」

藤P「ノリと勢いさね」

零「…………」←ものすごく首をひねった

零「……………変なの…」

藤P「はは、そりゃあねえ…。ここはSSプロだから」

零「何の説明にもなってない…」



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



 ―― 4月 3週目


藤P「いやー…事務所も慌ただしくなってきましたねえ…」ガサッ ←新聞読んでる

壁P「そうですねえ…。衣依ちゃんとまこちゃんのデビュー10周年、快斗くんはソクプロのアイドルとの映画ユニットが本格始動」

巌「香も今年はドームツアー、タカシもアルバム制作しとって…」

スバル「色々と動きすぎですよね…」

藤P「だねえ…」ガサッ ←新聞読んでる

スバル(でもこの人は全然、大変そうに見えない…)



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:3.45 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:177/オッサン!
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
    色々といい子でいるのがつらいらしい
    ぼそっと毒を吐くようになっちゃった
    虫さんはダメダメらしい
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ
 全体曲:1曲



藤P(んー…やっぱ、ガンガン営業して、ガンガンお仕事してくべきかね…)

藤P(外部のお仕事を貪欲にやってかないと…)

藤P(まあ、うちの事務所でもってる番組に出演して露出増やしてってもいいんだけども…)

 ガサガサ… ←新聞畳んだ

藤P「んぅ~ぅっ……今日もまったり、やりますかぃ…」



 ↓1 今週は

 1 営業!
 2 レッスン
 3 全体曲レッスン
 4 事務所のコネ仕事
   ※「4」選択時のみ…
    偶数 SSプロのみなさんのおかげでした:『とーるちんと往く! ここがヘンだよ、SSプロ!』
    奇数 MFCG:『どこまでゴールデンで放送可能か試してみましたSP!!』



藤P「レッスンよ~」

零「はい…」

藤P「あれ、何か今日はお疲れ?」

零「……体育の授業で…」

藤P「体育の授業で?」

零「…柔道で…さんざん、投げる台にされて…」

藤P「あら……受け身ちゃんと取った?」

零「………一応…?」

藤P「いじめられてるわけじゃないよね?」

零「………………多分…」

藤P「不安なお返事ね…」



 ↓1 レッスン!

 何を上げるんだい!?



 踊:4.02


藤P「うんうん、今日はいい具合にはかどったんじゃない?」

零「そうですか…?」

藤P「ん、いい感じよ」

零「…ほんとかな…?」

藤P「オッサン、あんまり嘘つかないよ?」

零「でも……悪い時でも、ダメだったとも言わない…」

藤P「大当たり~」

零「……はぁ…」



 ↓1 イベ?

 偶数 おや、お仕事のオファーが…?
 奇数 なぁーにぃっ!? ベストタッグアイドル選手権~? それに零くん出るの?


 ※別に5月が終わりとかそういうんは、ないよ…?



 一旦、おわる
 再開は1時間後…前後を予定でござる

うーん…今から歌特化いけるか?3以下のステあると何かと不利に働く時あるからせめて全部4にした上で得意なの伸ばしたい感はあるけど

ぼーちぼーち、再開!!

>>815
ステータスは、あれやね
3だと「業界レベル」で「並」ってゆー感じやねんな
でもって「7の壁」ちゅうのがあって、7以上はもう異常にうまいってレベルやね
8以上のステを持ってるのはまこちゃんオンリーなんやで。まこちゃんのダンス8は神ってるんや



 prrrrr…

藤P「ん…?」pi

藤P「はい、もしもしー?」

零「…?」

藤P「ああ河村くん、どったの…?」

藤P「ふんふん…ふぅん……? あいあい、悪いけど先方に了解です~って折り返しておいてもらえるかい?」

藤P「あとでオッサンからかけ直すからついでに電話して都合のいい時間帯もよろしくね~、あいあーい…よろしくー」

 pi


藤P「……零くーん」

零「はい?」

藤P「お仕事きたよ」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:4.02 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:177/オッサン!
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
    色々といい子でいるのがつらいらしい
    ぼそっと毒を吐くようになっちゃった
    虫さんはダメダメらしい
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ
 全体曲:1曲



零「お仕事…ですか?」

藤P「うん、お仕事のオファー」

零「……僕に?」

藤P「そっ」

零「ドッキリの…?」

藤P「ドッキリだとして、うんそうだよとは言えないねえ、立場上…」

零「……オッサンなら…口滑らせたり…?」ジィッ

藤P「いやいや、ない、ない。そもそもドッキリでもないしね?」



 ↓1 で、どんなお仕事のオファーや?

 偶数 昼下がりにやってるトークバラエティー番組へのゲスト出演…だってさ
 奇数 地方で開催される、春の産業祭りのイベントステージ…だって



零「どんなお仕事?」

藤P「お昼過ぎくらいにやってる、帯のトークバラエティー番組なんだけどもね?」

零「帯…?」

藤P「あー、帯番組ってゆってね、ほら、毎日おんなじ時間帯にやってる番組ってことね。平日の朝は何チャンネル?」

零「……1チャンネル、です」

藤P「平日は毎朝おんなじのやってない?」

零「やってます」

藤P「それが帯番組ってやつ」

零「なるほど…」


藤P「で、零くんがお呼ばれされたのは、その帯番組のお昼にやってるやつのあるコーナーでね?」

零「はい…」

藤P「ゲストが出てきて、入れ替り、立ち替わり、レギュラーの座を賭けて競うっていうコーナーらしいのよ」

零「レギュラーの座を…?」

藤P「そう。番組の固定レギュラーもあるんだけど、それとは別にゲストレギュラー枠とでも言うのかね、特定の人が絶対にそこに加わるってわけじゃないけど、番組を一緒にやる人の空席があるのよ」

藤P「で、毎日、そのゲストレギュラー枠を色んなゲームか何かで争うわけ。これまで最長で11日間居座った人がいるらしいよ」

零「11日…?」

藤P「それに零くんが挑戦してよ~っていうオファーがきたわけ。生放送ね」

零「……学校は?」

藤P「んー…まあ授業をお休みしてもらうことになっちゃうけど、その埋め合わせができるようにするし、学校にもオッサンから説明するよ」

藤P「ま、ダメでもともと、ゲストレギュラーに4週間――平日しかやってない番組だから、20日間、居座れたら正式にレギュラーになれるってさ~」

零「…そしたら、学校…」

藤P「まあまあ…さすがに20日居座れたとしてもオッサンが上手に断ったげるから…」



 ↓1 そんなこんなで、出演日… どんなゲームでゲストレギュラー枠を争うのかな?

 偶数 尻相撲!
 奇数 爆弾クイズゲェーム!



藤P「そろそろ出番よ~」

零「はい…」

藤P「そう固くならず、リラックスして、自虐的に毒舌的にやっちゃっていいから」

零「えっ……い、いいんですか…? テレビなのに…」

藤P「だってそうじゃないと、ガッチガチになっちゃわない?」

零「…それは…」

藤P「んじゃあだーいじょうぶ、オッサンに任せておきなさいな」

藤P「このゲストレギュラー枠に長居できれば、その分だけ主婦の皆さんの目に留まるからね」

藤P「零くんはかわいいから、おばさまにもきっと人気出ると思うよ~」

零「……オッサンにかわいいとか言われても…」

藤P「一般論だってば、もぉー」

零「ふふっ…」

藤P「ははは…。んじゃ、がんばっていってらっしゃい。今、ゲストレギュラーの子は2日キープ中の15歳の男の子らしいけど、まあどうにかなるからね」

零「うんっ」


 ・
 ・
 ・


アナ「本日のゲストレギュラー挑戦者は、SSプロの新人で、現在事務所最年少のルーキーボーイ、甲賀峰零くんです」

零「よ、よろしく、お願いします…」

ゲストレギュラー(以下GR)「負けないからな」

零「…ちょっと…ふとましい…」ボソ

GR「!?」

零「あっ…ご、ごめんなさい…。僕はひょろがりだし…筋肉とかほとんどないし…細いより太い方が健康そうだし…死ななそうだし…いいと思います…」

GR「ぐぬ…」


アナ「本日のゲームは、こちらっ! 尻相撲です」

アナ「さあ、お立ち台の上にどうぞご両人。お尻のみで押し合って、相手をお立ち台から落としたら勝ちです」


零「……これ、僕不利なやつだ…」

GR「3日目はもらう…!」

零「…太いっていいな…」ボソ

GR「っ…!!」



 ↓1 尻相撲!!

 1~3 ちょっと体格差がね…
 4~6 おおっ、いい勝負じゃまいか、意外と?
 7~9 これが頭脳プレーか…零くんこわい子


アナ「それでは、はっけよーい…」

零「…」グッ

GR「…」ググッ

アナ「残った!」

アナ「残った、残った~!」


零「っ…ぅ、ぁっ…」

GR「どうだどうだどうだぁっ…!」グリグリグリ

零「ぅっ…あ、うっ…」ヨロヨロ

GR「せええいっ!」

 ブリンッ

零「あっ…!」パタパタパタ ←腕を回してバランス取ろうとしてる

GR「もらったぁ!」グンッ

零「あうっ…!」

 ドサッ

GR「よぉーし、3日目もゲットだぁっ!」

零「うぅぅ~…」


藤P「ありゃ…」

藤P「んー…やっぱ、体格差は大きかったか…」


 ・
 ・
 ・


零「……結局…尻相撲して負けて…4分未満で出番終わり…」

藤P「まあ、しょうがないね。相手もゲームも零くんにはちょーっと不利だった、っていうことで」

零「うん…」

藤P「そう落ち込まないでいいって。またお仕事してけばいいだけなんだから」

零「……でも…あんまりオッサン、お仕事持ってきてくれない…」

零「他の事務所の人は、だいたい、毎日何かあるのに…」

藤P「あら、痛いとこ突くね?」

零「……うん」

藤P「痛くしてる自覚もあるなら上等だね」ポンッ



 ↓1 好感度

 コンマ一桁×0.5(端数切り捨て)上昇

間違った 端数切り上げだね… だから3×0.5=1.5→(小数点切り上げ)→2 上昇だ



藤P「まあ、学校サボれてラッキーぐらいの気持ちでさ」

零「……50分の授業を3コマ逃したらから150分の勉強時間と、その復讐時間でさらに60分はいるから…時間の浪費…」

藤P「やっぱり細かいねえ、零くん」

零「オッサンが適当なんだもん…」

藤P「そりゃ、オッサンですし。許してちょんまげ~」

零「…」

藤P「あー、しらーっとした目は、けっこうキツいかも」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:4.02 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:179/オッサン!
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
    色々といい子でいるのがつらいらしい
    ぼそっと毒を吐くようになっちゃった
    虫さんはダメダメらしい
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ
 全体曲:1曲



藤P(やっぱ、営業するなり、事務所のコネでお仕事させてあげるなりした方がいい…のかねえ?)

藤P(なんとなぁーく、もっとお仕事やりたいって風にも聞こえるし…よくよく考えると、オーディションも落ちて、今回のも出演時間4分足らずで…)

藤P(ちゃんと零くんが勝ち取ったお仕事ってなかったし…)



 ↓1 来週のご予定は?

 1 レッスン
 2 営業
 3 全体曲レッスン
 4 コネ仕事
   ※「4」選択時採用安価のコンマ判定
    偶数 MFCG:春の山菜採りまくろうSP!
    奇数 SSプロのみなさんのおかげでした:目指せ、料理の鉄人


 ―― 4月 4週目

藤P「さあーて…と」

藤P「もうゴールデンウィークも目前ってことだし…何かいいお仕事あるかねえ…」

藤P「狙いやすいのは、やっぱイベント系…かな?」

藤P「……零くんにいいお仕事させてあげたいし、がんばっちゃおーっと」

藤P「ふーん、ふふー♪ ふっふーん、ふふ~♪」



 ↓1 どんな仕事狙い?

 1 歌番組でしょう
 2 演技のお仕事とか
 3 雑誌な仕事ないのん
 4 イベント系のかね
 5 バラエティーとか
 6 情報番組とか
 7 その他、どんなや?



藤P(前に零くんの挨拶回りした時の約束…残ってれば良かったけども、時間経ちすぎちゃったしなあ…)

藤P(もったいないことしたもんだ…)

藤P(なーんか、いい具合の番組に出られりゃあいいんだけども…どうなるやら)

藤P(またオーディションで落選とかなったら、零くん…ショック受けちゃうかねえ…?)

藤P(…うーん、いい感じになりますよーに)


藤P「やっ、どもども~」

*「ああどうも」

藤P「最近どうです?」

*「ぼちぼちですねえ」

藤P「まぁたまた~…例のキャバ嬢、なかなか食いつきがいいそうじゃないですか? このこの~」

*「はは、事情通だねえ、相変わらず」



 ↓1 オッサンの営業成果は…!?

 1~3 ダメやってん
 4~6 オーディションなのね、結局…
 7~9 事務所パゥワー!



藤P「またもや、オーディションでーす」

零「また…」

藤P「大丈夫、大丈夫。今度はあんな変態審査員どももいないから」

零「…ほんと?」

藤P「ぶっちゃけ確かめてないから何とも言えないけど、いないと思いたいね~」

零「…うぅ…」


藤P「ま、ま、ま…」

藤P「どうにかなるからだーいじょぶいっ」

零「どうにかなる、ってオッサンが言ってそうなったのって、覚えてない…」

藤P「ありゃ…?」

藤P「まあまあまあ。とりあえずね、今回のオーディションがどんな具合か、ちゃちゃーっと情報収集してくるから待っててね」



 ↓1 このオーディションで重視されるのは…

 1~3 ビジュアル!
 4~6 ステージパフォーマンス能力(歌・踊・表)
 7~9 歌唱力!
  0  と、トーク力…?



藤P「ただいま~」

零「…どう、だった?」

藤P「んー…どーもね、今回はけっこうビジュアルメインの選考になるみたいよ」

零「ビジュアル…」

藤P「零くんは…まあ悪くはないんだけども…んー…」

藤P「やや、こう……キッズに分類される容姿っていうのが、どっちに転ぶか、なのよねえ」

零「………キッズ…」

藤P「やっぱね、かわいいキッズを見てたい~って層よかは、かわいい女の子だとか、かっこいい男を見たい、って層の方が広いから」

藤P「やや厳しいかも知れないんだけれども…うーん……ま、どうにかなるか」

零「このオッサンは…」

藤P「はい、こんなオッサンですよ~」



 ↓1 いざ、オーディション! キッズに分類されちゃう零くんは不利に…?

 1~3 なるってさ…
 4~6 ならぬ!
 7~9 むしろいいかもって好意的?



零「SSプロの、甲賀峰零です…よろしくお願いします」

審査員「はい、よろしく」

零「…」チラッ

藤P「…」コクッ


 カチッ

 ~♪

零「~♪」


審査員「…ふむ」

藤P(この感じだと…キッズでも関係なし…っていう感じっぽいね)

藤P(あとは歌唱力…さて、どうなるかね…)



 オーディション!

 零能力値
 歌:5 踊:4 容:4 表:4

 求められる能力値
 歌:4 踊:3 容:4 表:3

 全能力値クリア!

 超過ボーナス!
 歌:+1 踊:+1



 ↓1 結果は…!?

 コンマ1桁 + ボーナス:2
 =  ~6  落選
     7~ 合格

 すまンゴ ボーナスは表現ももらえるから合計で+3だったのだ

 コンマ:1 + ボーナス:3 = 合計:4 → 結果:落選


藤P「さぁーて…結果はどうかね」

零「今度こそ…」

藤P「んんん~…?」

零「っ…」ギュッ


藤P「………………」

零「……っ……お、オッサン、代わりに見て…」

藤P「…」

 ポンッ

零「っ…?」

藤P「ま…次があるからね、あんまり肩落とさないでがんばろうか」

零「……落ち、た……?」

藤P「うん」

零「…………はぁぁ……」

零「……やっぱ、向いてないんだ…」

藤P「そう決めつけるのは早計よ? まだまだ零くん、始まったばかりなんだからさ」ナデナデ

零「………」



 ↓1 またもや、落選…

 偶数 どう慰めようかな~って思ってたら…GWということで?
 奇数 持ち直してるかとも思ったけど…いや、まあ、別にまだそこまで不安視するほどでも…うん…



 ブロォォォォン…

藤P「…」チラッ ←運転中

零「はぁ…」

藤P(レギュラー争奪戦も含めて、お仕事が3連続ダメになっちゃったわけだし…やっぱヘコんじゃうよねえ)

藤P(運が悪いだけ…だとも思うんだけれども、そんなの言っても気休めにしか聞こえないだろうし…)

藤P(何か、うまいこと零くんを元気にさせられる手段はないもんかねえ…)



 ガチャッ

藤P「たーだいま~」

零「帰りました…」

スバル「おかえりなさ――」

タカシ「おっかえりーっ!」タタタッ

零「へっ…?」

 ダンッ
 ガシィッ

零「うあっ…」ヨロッ

 ドサァッ

藤P「ありゃ、だいじょーぶ? タカシくん、そんなに助走つけて零くんに飛びついても倒れちゃうだけよ? まこちゃんじゃないんだから」

タカシ「えへへ~、つい♪」

零「何…ですか…?」

タカシ「あーそぼっ♪」

零「……何して…?」

タカシ「そういうのはいいから、とにかく遊ぼ?」

零「……………やです…」

タカシ「ええっ、どうしてっ!?」

零「…何するかも言わないんじゃ……怖いし、言質取られたくないし…」

タカシ「僕が零くんに何か酷いことすると思うのっ!? この眼差しが信じられないっ!?」

 パァァァッ
 キラキラキラキラァァッ

零「っ…」

藤P(ありゃまあ、3ヶ月ぶりにお休み取れたお父さんでもかないそうにない、無垢なお子様のどこか遊びに行こうよ感溢れるキラキラ眼差し…)


零「………女装、させられたし…」

タカシ「…ぶーぶー」

藤P(零くんも変な方向に進化してる…? いや、順応かねえ…?)


タカシ「でもでも変なことじゃないしー、何か予定が未定だから言えないだけだしー、まこちゃんくるよ? ハコちゃんもせーらもゆうかもくるよ?」

タカシ「ゆずととーるちんは引っ張って来るよ? かーくんと香くんと衣依はお仕事でどうなるか分からないけど…。だからね、遊ぼっ?」

零「…………本当…だと思いますか?」

藤P「まあ、何か企んでるってわけじゃあないはずよ?」

零「……じゃあ…いいです…けど…」

タカシ「わーい、約束ねっ♪ ゴールデンウィークは遊ぶぞー!! いえーいっ!」



 今日はこーこまでー ありがとうでござぁ~ルーデンドルフ!!


 ~ラバステ!~

タカシ「ラバーネーム、レバー入れ大ピンチ! タカシくん佑香ちゃんこんばんは~!」

タカシ「格ゲーが超得意なタカシくんに質問です。タカシくんってライザーナックルのズェネラル倒せますか? ちなみに私はゴンダレスすら倒せないです…苦笑!」


タカシ「あー、ライザーナックルの最強の衛兵ね?」

佑香「さいきょーのえーへー?」

タカシ「そう、ライザーナックルっていう格ゲーに登場しちゃう隠しキャラで、めっちゃくちゃ強いんだよ」

タカシ「どれくらい強いかっていうと、まずこっちの攻撃を後の先で取ってかるーく迎撃してきちゃう超凶悪アルゴリズムなんだよ」

タカシ「何かもう格ゲー界至上最強のキャラで、こいつと戦う条件もまず厳しいんだけど…」

佑香「現実だとどれくらい強い?」

タカシ「うーん……シモヘイヘくらい?」

佑香「!!?」


タカシ「倒したことはあるよ~、最強の衛兵さん」

佑香「えーへー?」

タカシ「そう。このズェネラルを倒すとね、謎の台詞が出てきちゃって、これでもまだ最強なのに、彼は単なる衛兵にすぎない…みたいなこと言われちゃうの」

タカシ「本当は続編が出る予定だったらしいんだけど、大人の事情でそれがなくなってズェネラルに続く最強キャラは出てこなくなっちゃったんだけど…」

タカシ「でも、単なる衛兵にすぎない、って苦労して倒した後の台詞に多くのプレーヤーが戦慄しちゃったんだよ」


タカシ「もうね、ズェネラルさんはこれといった絶対の必勝法ないんだよね。僕でも10回やったら3回は負けを覚悟するかな?」

タカシ「基本戦法はズェネラルに攻撃をさせておいて、ガードをしつつも特定の攻撃のあとの数フレーム分の隙を突くって感じなんだけど…」

タカシ「タイミングがなかなかシビアすぎちゃうし、そもそもガードに徹しても下蹴り下蹴り、中段突き、下蹴りって感じで連続するパターンとかあるんだけど、ズェネラルの中段突きは下ガードじゃ防げないんだよねっ!」

タカシ「だから、ほんっとにビミョーな初動を見切ってとっさにガードしなくちゃいけないんだよ。これがまた大変!」

タカシ「ここで崩されちゃうと、ボッコボコにされちゃうからね、ほんっともう…」

佑香「いみふめー…」


タカシ「でもって、ゴンダレス! こいつは中ボスなんだけど、すんっ……………ごっく! 投げが強い」

佑香「投げ?」

タカシ「そう。スタートって始まるじゃない? その瞬間に捕まって、ぶん投げられて、ダウン状態でも容赦なく掴み上げてきて技に繋げてくるんだよ」

タカシ「でもってそれをめっちゃくちゃ多用してきちゃうもんだから、1回もダメージ与えられないまんま負けちゃうこともある」

タカシ「投げはガード不可技だから、とにかく避けるしかないんだけど、投げの範囲がもう広い! でもってこの投げ範囲から逃れるとね、こっちが攻撃をできない!」

佑香「かてるの?」

タカシ「勝てます」

佑香「おおー」

タカシ「もうね、空中攻撃あるのみ。ただただひたすら、鳥になる」

佑香「鳥?」

タカシ「そう、着地した瞬間にすぐジャンプに入って空中攻撃をして仰け反らせた隙に着地してまたジャンプして攻撃っ!」

タカシ「もうね、そのレバーのガチャガチャしてる音だけで『あ、この人ゴンダレスやってるな』って分かるの」

佑香「ガチャゴン」

タカシ「佑香ゴン」

佑香「む…」


タカシ「とまあ、そんな感じかな? 格ゲー界最強の道を歩く上で、いっちばん大事なのは諦めないことだからね」

タカシ「100回負けてもいいじゃない、101回目で勝つための価値ある敗北なんだから! と、いう感じでゲーセン業界を潤してあげてくださーい!」

佑香「がおー」


 ~ラバステ!~

誠「ラバーネーム、うたかたのアリア。みなさんこんばんは」

誠「突然ですが、お二人が同居することになったらどうしますか?」


佑香「どーきょ?」

誠「一緒に暮らしたらか…」

佑香「………家をジャングルにする」

誠「おっ、楽しそうだな。むしろ森の中で済むか? 冬はともかく食べもの豊富だしな」

佑香「む…」←困らせたいモンスター


佑香「唐辛子を料理全部にかける」

誠「辛いの好きだもんな、佑香。あ、佑香の嫌いなサラダとかも唐辛子混ぜたら食べるのか?」

佑香「むぅぅ…」


佑香「静電気が溜まりやすくする」

誠「迂闊にものに触れないなあ、それだと。でもあちこちでパチ、パチってなったりしてるの見ても楽しいのかもなあ」

佑香「むぅぅぅ~…」

誠「その内、手袋か何かしないとものに触れなくなったりしてな!」


佑香「フローリングを蝋燭で磨く」

誠「それ滑るやつだろ?」

佑香「滑る」

誠「床でつるーって滑る遊びとか、楽しいかもな。けっこうちっちゃいころとかやってたし」

佑香「……がう」


誠「どした、佑香?」

佑香「砂糖と塩を入れ換える」

誠「舐めて確かめれば分かるって」

佑香「まこちゃんを泣かす」

誠「おおっ、どうしてそうなるんだっ?」


 ~MFCG!~

誠「まこちゃんファイトクラブゴールデン! ゴールデン進出ということで、今日は2時間スペシャルです!」

誠「………………ちなみに、どこか分からないまんま、ここまで連れてこられました」キョロキョロ

誠「あ、カンペが…なになに、えーと…? この山の持ち主に特別な許可をもらったので、ここはまこちゃんが好きにしていいです」

誠「………好きにしていい? えっ? 山菜採り放題? 木とか切っちゃっても? 松茸とかもらっちゃっても? オーケー? …ゴールデンってすごいな!?」

誠「じゃあ…サバイバルばっかりでもつまらないし、切り拓くか。今日からここは、御剣山ってことで! 何かすっげえ険しそうに聞こえるけど…いい山だな」

誠「とりあえず散策しよう。スタッフ、山歩き装備Cで」


TV『そういうわけでよろしくお願いします、まこちゃんファイトクラブゴールデン! 御剣山でまこちゃんが何をするのか!?』

零「……山?」

社長「いやぁ、知人が管理もろくにしないでもてあましている山があると聞いてね、ダメ元でかけ合ってみたら快く貸してくれたのだよ」

零「すごい…」


TV『とりあえずベースキャンプ作らないとなぁ~…。いいとこあるかな…。あと登山道みたいの作るか? そうしたら山の行き来も楽になりそうだし』

TV『あと畑だな、畑! 土が何に向いてるか調べてみたいなあ…。ゴールデンだし、何とか研究所みたいなとこに協力してもらえないのかな?』

TV『あっ…ストップ、ストップ。ふきのとうあった。これ取って、あとで天ぷらにしてみんなで食べよう。んー…いい山だな』


零「慣れすぎてる…」

社長「まこちゃんファイトクラブは放送9年目だったからねえ。誠くんもスタッフも山歩きはかなり上手になっているはずだよ」

零「アイドルって一体…」


TV『おっ、よもぎもある。よもぎ団子とか作るか?』

TV『おいしいんだよなあ、よもぎって。手つかずって感じで自然が豊富だけど取りすぎは後に続かなくなっちゃうし、ちょっとずつもらうか』


零「山菜に詳しい…」

社長「はっはっは、誠くんだからねえ。食べられるものと食べられないものの区別はばっちりなのだよ。毒キノコにも詳しかったなあ」


TV『まこちゃん、ギョウジャニンニク』

TV『えっ? いや、それスズランだって。似てるけど、それ食べたら中毒になっちゃうぞ?』


零「スタッフより詳しい…」

社長「はっはっは」


TV『おっ、小川がある。綺麗だな…。魚とかいればいいんだけど…うーん……川からは水が取れるし、拠点はこの近くで探すか』

TV『ただ下が石だと色々とやりづらいし…あっちの方行ってみるか』

TV『おおっ? ここ、けっこういいんじゃないか? 木がちょっと少なめだし…地面もけっこうしっかりしてるし…うん』

TV『とりあえずここを拠点にして、ウッドハウスとかも建てちゃうか? で、周りを切り開いて畑にする。切った木でウッドハウスだな』

TV『うん、楽しみになってきた。でも、さすがに家を建てるのは初めてだしなあ…。とりあえずテーブル作るか。ノコギリとか持ってきてるのか?』


零「何で一切戸惑わずに進められるんだろう……? 台本…?」

社長「いや、間野くんから聞くに台本らしいものはないそうだよ」


TV『どうだっ? ちょっとはうまいもんだろ? これでテーブルは完成っと。じゃあ取ってきた山菜の料理だな。あ、水汲まなきゃか』

TV『んー……いや、今日はこのテーブルだけ持ってあの小川のそばまでいってやるか。山火事になっても大変だし、水辺の方が安心だよな』

TV『俺、てっきりゴールデン一発目がアホみたいなサバイバル企画だと思って身構えてたけど良かったぁ…。ん――?』

TV『今度はオーロラを見にアラスカ? ああ、ツアーか何かであるよな――ええっ? 空港から全部徒歩で歩いてアラスカまで行くぅっ!?』


零「……無茶苦茶すぎる…この番組…」


 ~謎の新人声優?~

タカシ「むふ…むふふふ…」

衣依「………どうしたの、タカシくん?」

タカシ「実はね、西城タカシって名前を伏せて声優のお仕事をちょいちょいしてたんだけどね? 幾度となくモブを繰り返すこと、早1年…とうとうっ!」

衣依「もしかして…レギュラーキャラ?」

タカシ「名なしだけど2行の台詞もらえちゃった!」

衣依「あっ……うん」

タカシ「むふふ…この調子でがんばって、声優として初めてメディアに出る時が楽しみだな~って!」

衣依「地道なことするんだね…」

タカシ「だってアイドルだからって声優の仕事ぽんってやって、事務所の力でゴリ押しで他の声優さん押しのけたんだー、とかなっても嫌じゃない?」

衣依「それはそうだけど…」

タカシ「だから、こうして地道にがんばるのです、えっへん!」

衣依「でも、声で何となくバレたりしないの?」

タカシ「ゆずほどじゃないけど、これでも声くらい変えられるもーん。どうしよう、アイドルアニメのメインキャラになってライブとかのお仕事きたら」

衣依「それ声優さんのアイドル化とは逆だよね?」

タカシ「プロの本気、っていうのをバッチリアピールしなきゃだよね! 派手なバク転技考えとこーっと」


衣依「ちなみに声優としては何て名義でやってるの?」

タカシ「高城サイシくんです」

衣依「絶妙…にバレそう…」

タカシ「意外と注目されないんだな~。そもそもモブばっかりでクレジット出なかったり…」

衣依「むしろ…ゆずちゃんの方が声優合ってたりするんじゃ…? 声も意外とすごいところあるし…」

タカシ「ゆずなんてセクシーポーズだけ見せてればいいんだよ」

衣依「敵を増やさないために?」

タカシ「うん」



 ~芸名、本名~

零「…」サッサッ ←お掃除中

スバル「ごめんね、お掃除させちゃって」

零「あ、いえ……汚かったので…」

スバル(綺麗にしてるつもりなんだけど…)

零「パッと見でそれらしいゴミがないからって手抜き感あるのは…忙しいなら仕方ないかもですし…」

スバル「……そう…」


零「あれ…? 何か落ちてる…何だろう…?」ヒョイッ

零「車の、免許証――タカシさん? …………………………………全然…名前が違う…?」

スバル「芸名だからね、西城タカシって」

零「…芸名だったんだ…。他にも芸名の人っているんですか…?」

スバル「いると思う?」

零「………ゆず子さん…とか、何となく怪しいような…?」

スバル「本名なんだなあ…」

零「……………本名だったんだ…」

スバル「ま…本名としては本人、複雑な気分らしいけどアイドルとしての芸名~って感じに勘違いしてもらえるからって、気にしないことにしたらしいよ」


 ~ラバステ!~

衣依「ラバーネーム、青森の林檎さんです。快斗くん衣依ちゃんこんばんは。いつもラバステ楽しく聴いています」

快斗「ありがとうございます、こんばんは」キラッリィィィンッ

衣依「明日世界が滅ぶ、いわゆる地球最後の日に直面した時お二人は最後の1日で何をしたいですか? 私は多分猫と戯れると思います」


快斗「地球最後の日か…」

衣依「できるだけ…いつも通りに過ごしたいかなあ…。どうにもならないんじゃ」

快斗「俺は宇宙船乗るかな」

衣依「えっ!?」

快斗「だって地球が終わる日って、絶対にずっと未来なんだし、それだけの未来ならきっと人類は今よりもっとずっと宇宙の先に到達できてると思うんだよ」

快斗「案外、火星らへんをもうテラフォーミングしちゃったりして? そしたら、地球じゃなくて火星で暮らせばいいし」

快斗「もしかしたらスペースコロニーなんていうものもあるかも! 地球がなくなっちゃうのは寂しいけど、人間、逞しく生きてけるって」

衣依「思ってたよりも快斗くんって……何か、スペースパンクな脳なんだね」

快斗「あ、でもそんなに文明が発展してて、地球最後の日に地球にいるっておかしいのかな?」

快斗「ギリギリまでダメになっちゃうって星に居続けるとは思えないし…ていうことは、案外、普通に暮らしてるかも…?」

衣依「絶対にこれお便りくれた人の意図と違う回答だと思うんだけどなあ…」

快斗「でもアイドルやってたら、アイドルで居続けるかな!」

昨日はめんごだったやで


 ~ラララジオ~

夢「ライムライトのラジオ、略してラララジオ~!」

ミシェル「すごくまんまなネーミングなのはどうにかならなかったんですか?」

夢「はーい、ミーは上のお偉い人を敵に回しちゃいそうな発言を一発目からしないでくださいね~。そういうわけで始まりました、ラララジオ。パーソナリティーはわたし、ライムライトのまともな方、橘夢と」

ミシェル「ライムライトのまともな方、シュルツ・ミシェルでお送りします」

夢「ねえ、どっちもまともな方って言っちゃうのはマズくない? ミー、譲ってよ」

ミシェル「いや俺の方がまともですよ」

夢「ミーの方がひどいって。アイドルとしておかしいもん、色々とミーは」

ミシェル「そんなことないですって! むしろ夢さんの方がおかしいですよ。何か色々と女性アイドルとして必要なものかなぐり捨ててますよ!」

夢「ミーはアイドルとして不必要なものをいっぱい見につけすぎだよ!」


ミシェル「じゃあ………分かりましたよ、まともな方譲ります…」

夢「ほんと? やりっ! じゃあ改めて、ライムライトのまともな方、橘夢でぇーす!」

ミシェル「ライムライトの常識的な方、ライムライトのシュルツ・ミシェルです」

夢「ちょっとミー! 何、常識的な方って!?」

ミシェル「えっ? 常識人ですけど…何か?」

夢「そんな身に覚えがありません風なこと言わないでくれるっ!? 非常識が筋肉鍛えて歩いてるような存在で何言ってるの!?」

ミシェル「非常識ってそれ概念なのに肉体があるわけないじゃないですか~、やだなあ、夢さんは」

夢「比喩表現! 擬人化!!」

ミシェル「この番組、別に漫才じゃないんですよ?」

夢「あああもうっ、ミーはまともでもなくて、常識的でもなくて、非常識でまともじゃない方、って名乗って!」

ミシェル「じゃあ…夢さんは頑なにまともな人間を装いたい、って名乗ってくれますか?」

夢「どうしてそんなにわたしのことまともじゃない風にしたいの?」

ミシェル「夢さんこそそうじゃないですか」

夢「だってそうじゃない」

ミシェル「俺の台詞ですよ」


夢「はあ…。まあいっか、もう…きっとリスナーさんは分かってくれてるから」

ミシェル「まあ、そうですね。時に悪はなくとも、互いの正義が対立するばかりに争いが生じることもありますし…」

夢「はいはいそうですねー。じゃあメールを読みますよ~。えー、関東……えーと…何て読むんだろう…? 読める?」

ミシェル「烈怒愛鶴(レッドアイズ)ですね」

夢「関東烈怒愛鶴総長さんからです。兄貴、ラジオ出演おめでとうございます。烈怒愛鶴一同、応援をしています。――だそうです」

ミシェル「…ありがとう」

夢「何か…個人からのメールって感じでもない…よね。知りあい?」

ミシェル「次のメールっ、次のメール読みましょう、夢さん! ねっ!?」

夢「あ、うん…。えーと、今度は………何て読むんだろう? 北陸……北陸……?」

ミシェル「鎖斬苦路巣(サザンクロス)ですね」

夢「北陸鎖斬苦路巣一同さんからです。兄貴、姐さん、いつも応援しています。兄貴に惚れ込んでから早2年、あたい達は退廃的で非生産的なつまらない日々から脱却し、まっとうな道を歩き出せた気でいます。それもこれもライムライトの兄貴と姐さんがいたお陰です。これからも永遠に応援し続けますので、どうぞご武運を。――だって…」

ミシェル「あ…ありがたい、応援ですネ…。ハイ」

夢「そうだね…。ありがとうございます、北陸鎖斬苦路巣一同さん」


夢「ラララジオ、メールはいつでも受けつけております。番組宛てにどしどし投稿してください」

ミシェル「ジャスティスネームと、己の信じる正義も忘れずに併記してください!」

夢「いや、そういうのいらないから…。とにかく、待ってまぁーす!」


 ~嫉妬だったりそうじゃなかったり?~

聖羅「あら、零くん…ほっぺに何かのカスがついてますよ」ヒョイッ

零「え、あっ……あ、ありがとうございます…」

聖羅「どういたしまして」ニッコリ

零「っ…///」カァァッ

聖羅「あら? どうかしましたか?」

零「な、何でも…ないです…」


 バァンッ

タカシ「何でもあるよっ!!」

零「えっ?」

聖羅「あら、タカシくん。どうしたんですか?」

タカシ「今のはね、不意打ちでせーらに顔を近づけられて、しかもほっぺについてたのを取ってもらえちゃって、何か照れちゃったんだよ!!」

聖羅「そうだったんですか? ふふっ…かわいいですね」

零「あぅ…」

タカシ「それが問題なんだよっ!」

零「…?」

聖羅「何が問題なんですか?」


タカシ「かわいいと言えば、そう、この僕っ! なのに、零くんが何か色々とみんなにちやほやされてる気がするぅ~! 僕にもかわいいって言って~!」

聖羅「あらあら…タカシくんはお兄さんなんですから、そこは譲ってあげていいじゃないですか」

タカシ「ぶーぶー、僕は手がかかる子なんだもーん、だからかまってもらいたい~。零くんばっかりずーるーい~」

零「かわいいってより…単にうざいだけじゃ…?」ボソ

タカシ「あーっ、今、うざいって言ったぁー! うざいって、うざいって言ったぁー! いけないんだー、いけないんだー、そうやって人の傷つくこと言ってー!」

零「っ…」

聖羅「あ、あらあら…。でもついうっかり、口が滑っちゃうこともありますからね」

タカシ「確信犯ですぅー、絶対に聞こえなさそうに呟いた風に聞こえるように言いましたぁー」

零「そんなことないです…」

タカシ「言い逃れだー! あーあー、言い逃れだぁ~そうやって罪を否定するほど、後で引き返せなくなっちゃうんだぞっ!?」

タカシ「じょーじょーしゃくりょーの余地がなくなっちゃうんだぞぉー!? それでいいのかぁー!? いや、良くはなぁーい!」

タカシ「僕はここにっ、SSプロ、真にかわいい系男子決定戦の開催を要求するぅーっ!!」


 バンッ

巌「うるっさいわ、タカシぃいいいいいいっ!!」

タカシ「うひゃあああっ!? な、何っ、間野っち? あ、もしかしてー、僕の応援? ご苦労さ――」

巌「周り巻き込むバカ騒ぎばっかしとらんで、今度の自分のコンサートの話し合いのことでもせえっ! また叩きもなしに会議に行って時間浪費するんはごめんじゃっ! ええのうっ!?」

タカシ「ええええ~っ!? 今、それより大事なこと――」

巌「文句言わんでキリキリ働かんかぁっ!!」クワァァッ

タカシ「うわああんっ、ごめんなさぁああ――――――――いっ!」ピュゥゥー ←逃げた


零「……」

聖羅「……行っちゃいましたね~」

零「…何がしたいのか分からない……」

聖羅「ふふっ…きっと単に零くんと仲良しさんになりたいだけですよ」

今日はね、早めにやってくよ!
でもって22時前に一旦切り上げて、23時前後にまた再開って流れのスケジュゥールよ!

日曜日だけどT○KI○とか真田丸に負けぬよう努める所存…でござる!


で、おるかね?
あとラララジオ…別になんとかネームとかなくてもええんやないか思うねんけど…
ピンとくるのあればそれで…っていうゆるぅーい方針で、ね?

17時50分まではいる

>>875 じゃあ1回か2回は安価やコンマおなしゃす!

始めるやで~


 ―― ゴールデンウィーク

社長「やあやあ、おはよう、諸君」

タカシ「あ、社長だ! おはようございまーす!」

社長「うむ、おはよう。何やら、零くんが諸君に遊びに誘われたと昨日、憂鬱そうにしていたものでね、興味がわいて来てしまったのだよ、わっはっは」

零「…内緒って言ったのに…」ボソ

葉子(気持ちは分かる…)

ゆず子(いきなりスケジュールの確認されて日時と場所指定の呼び出し食らうわけだもんな…。タダ飯タダ酒があるから来てるけど)


タカシ「じゃあ社長も一緒に遊びましょ?」

社長「うむ、そのつもりだよ、わっはっは」

タカシ「やったー♪」

零(軽い…)

葉子(軽い…)

ゆず子(社長体だいじょーぶかよ…?)



タカシ「じゃあ、えーと…これで、僕でしょー、零くんでしょ、ハコちゃん、ゆずでー、せーらが遅れてきて、まこちゃんもスーパーの朝市終わってから来るから~…」

タカシ「とーるちんがいないっ!?」

葉子「すっぽかしたんじゃない?」

ゆず子「ありえるな」

タカシ「むむむぅ~…」

社長「おや、佑香くんはいないのかね?」

タカシ「佑香はお勉強がピンチで学校に呼び出されちゃった…。終わってから来ると思うんだけど…ま、いっか!」

タカシ「じゃあ、今日やることを発表しまぁーす!」



 ↓1 何すんねん?

 1 最早SSプロの基本的なたしなみになりつつある…サバゲー
 2 BBQメインにあれこれ遊ぼう的なサムスィング?
 3 熱気球に乗ったり牧場で動物さんと触れ合ったり
 4 その他、何や?


タカシ「じゃじゃじゃーん! 休日の幸せファミリープラン風っ、草原大満喫ツアー!」

葉子「すごいネーミングついてる…」

ゆず子「休日の幸せファミリープラン風ぅ~…?」

社長「ほほう、面白そうではないか。いやあ、タカシくんはそういうのを考えるのが上手だねえ」ナデナデ

タカシ「えへへー♪」

零(この人ほんとに謎…)


タカシ「まーずーはー、熱気球に乗ります! 気球乗ったことある人ー?」

 『…』

タカシ「あ、いないんだ? 僕もなんだー。面白そうでしょ?」

タカシ「でもって~、その近くに牧場とかがあるから、そこで動物さんとたくさん触れ合えます!」

タカシ「絞りたてミルクのソフトクリームとかあるってさ!」

葉子「あ、おいしそう…」

タカシ「でしょ~?」

タカシ「牧場にするか、屠殺場見学にするか悩んだけど…牧場の方がいいかな、って思って!」

ゆず子「ほんっとにいい英断だな、それ…」

零「何で屠殺場なんか…」

社長「ではここから、まずは熱気球を乗る場所へ行くのかね?」

タカシ「うんっ!」

社長「移動手段は何なのかな?」

タカシ「お車でーす! 社長は自分の車で零くんと来ちゃったんだよね?」

社長「うむ、そうだよ」

タカシ「じゃあ、社長のお車と僕のお車に分乗って感じで?」

社長「おお、いいではないか。さあ、わたしの車に乗りたいのは誰かね?」



 ↓1 タカシcarと社長carに別れて乗るのだ! 零くんは…?

 1 いつも乗せてもらってる社長car:大人の渋さが光るシルバーのアルファロメオです
 2 しょっちゅう車を買い替えてるタカシくんのおニューcar:メルセデス・ベンツGLAクラス


ゆず子「社長~、助手席乗せてくださいよ、助手席」

社長「おお、いいだろう。乗りなさい。葉子くんはどうするかね?」

葉子「えっ…あー……じゃあ、折角なので」

零「僕も――」

タカシ「待って待って! そしたら、僕、ひとりぼっちになっちゃう!」

タカシ「零くんはこっち~!」ガシッ

零「うぅぅ…」

 ズルズル…
 バタムッ

タカシ「いい車だよ、外車だよ、外車!」

零「あんまり車って興味ない…」

タカシ「えー? もったいない…」


社長「それでタカシくん、住所はどこなのかね?」

タカシ「ゆずにメール送っておくからナビしてもらってくーださい」

社長「うむ」

ゆず子「マジかよ…」

タカシ「それじゃあ、しゅっぱぁーつ! あ、僕と零くんはとーるちんお迎えに行くから先に行っちゃっててね~!」

零「えっ?」

タカシ「行くよー!」

 ガチャガチャッ ←ギア操作
 ブゥゥゥゥンッ

零「うっ…!?」←急加速にビビった

タカシ「あはははー」



 ↓1 とーるちんのお迎えイベ…

 1~3 とーるちん怖いのに全然物怖じしないタカシくん
 4~6 酒くさーい…朝方までずぅぅぅーっとひとりで飲んでたっぽいよ
 7~9 なんだかんだ来るらへん、とーるちんも魔窟に染められつつあるよね


 ポチッ

<ぴーんぽぉーん…

タカシ「とーおーるくんっ、あーそびーましょっ!」

零「…」ジトォッ

タカシ「…あれ、反応ないなあ」

 ポチポチポチッ

<ぴんーんぽぴーんぴーんぽぉーん…

タカシ「とーるちんっ! とーるちぃーんっ!」

 ガチャガチャ ←ドア回し始めた

零「っ…」ヒキッ ←引いてる


<ドンドンドン…

タカシ「あっ、足音聞こえた」

<ガチャッ

 バンッ


透「るっせえ、今何時だと思ってやがるっ!?」

タカシ「午前9時、丁度いいくらいだよね!」

透「帰れ」ギロォッ

零「ひっ…」ビクッ

タカシ「早く準備して~、牧場行くんだから」

透「行かねえ」

タカシ「行くのー! せーらも社長もいるんだから! ねっ?」

透「…」

タカシ「ほらほら、準備してよー。待ってるからね」

透「…」

 バタムッ

零「………」チラッ

タカシ「何秒で出てくるかな? 数えちゃおうっと」

タカシ「いーち、にーい、さーん、よーん、ごーお、ろーく、なーな、はーち、きゅーう、じゅーう!」

零「すごい迷惑行為…」


<ドタバタ

零(急いでる…!?)



透「…」ムス

零「…」ビクビク ←お隣にとーるちんがいてちょっと怖い

タカシ「改めてしゅっぱーつ!」

 ブゥゥゥン…



 ↓1 果たしてこの車内はどうなるのか…?

 1~3 沈黙をもてあましてしりとりスタート
 4~6 意外と話せた…?
 7~9 ふとしたことから、話が弾む…?


タカシ「道がすいてればー、大体、2時間くらいかな? 巻ければ1時間半とか…なんだけど」

透「シーズンだから高速避けて下の道で行け…」

タカシ「はぁーい」


ラジオ『ゴールデンウィーク初日ということで、皆さん、ご家族でどこかに行かれているんでしょうかね?』

ラジオ『そういうわけで本日は、ゴールデンウィークの思い出というテーマでメールを募集しています。どしどしと投稿してください。メールアドレスは……』


タカシ「ゴールデンウィークにお仕事してなくていいのかなあ、僕達」

透「じゃあ引き返して仕事してこい…俺は寝る」

零「…」

タカシ「とーるちんってゴールデンウィーク好き?」

透「好きも嫌いもあるかボケが…」

タカシ「ぶーぶーぶー、じゃあ零くんは?」

零「……学校は休みだから、それだけ嬉しいですけど…」

タカシ「そう言えばそうだよねー、学生だもんね。学校ってどう? 楽しい?」

零「あんまり…」

透「だろうな…」

零「…」チラッ

透「あ?」ギロッ

零「っ……」フイッ

タカシ「もー、零くんのこといじめちゃダメでしょ、とーるちん」


タカシ「じゃあじゃあ、みんなの学校での思い出について!」

透「は?」

零「学校での、思い出…?」

タカシ「僕はねー、うーん……零くんくらいの時はくらーい子だったし、シカトされたり、菌が移る~ってされてたかな」

タカシ「前髪伸ばして目とか見られないようにして過ごしてたんだ~。とーるちんは?」

透「……その流れで振るな…」

タカシ「えー? あ、じゃあじゃあ、運動会は? 僕、あんまりダメだったなあ。かけっことか、大っ嫌いでビリがブービーだった」

透「親がこねえと教師どもと食うはめになんだよ…」

タカシ「そうそう、何かすごーく気を遣われてる感じがして、運動会なんてサボりたいなーって気分なんだけど家にいるのも嫌だから、天秤にかけた結果、運動会に出るんだよね」

透「コンビニ弁当持ってったら教師がジジくせえおかず寄越したりな…」

タカシ「あ、分かる。でも若い先生は卵焼きとかからあげとかくれて嬉しかったな」

零「……僕の知らないあるある話が…」



 ↓1 気球に乗りますよ、気球!

 1~3 尚、零くんはまたもや、家庭環境が良くないトリオとして気球にのらざるをえなくなったりする
 4~6 家庭環境が良くないトリオで乗るのかと思ったらまこちゃんが駆けつけて、家庭環境が良くないカルテットに…
 7~9 零くんの反応を面白がった愉悦コンビ(タカゆず)にいじられちゃう…


社長「ほおう…こうして間近で見ると、気球というのは迫力があるものだねえ」

ゆず子「そっすね」

葉子「カラフルですよね、気球」

透「何でこんなもんに乗るんだよ…」

零「……高そう…」

タカシ「はい、じゃあ気球に乗りますよー。もうちょっと人数多い予定だったから気球2つに分乗する予定だったのね? 6人ならギリ1つに乗れるらしいけど、どうせだから3人ずつ乗りましょー」


社長「うむ、では葉子くん、ゆず子くん、ともに乗ろうじゃないか」

ゆず子「うぃーっす」

葉子「あ、はい…」

葉子(……何となく、良かったかも…。タカシくんと透くんと一緒は、やや不安だったし…)


タカシ「じゃあ、こっちは男同士だね!!」

透「…けっ」

零「え…」



 シュボォォッ
 ユラァッ

タカシ「あ、浮いた浮いた!」

零「空飛んでる…」

透「まだ10メートルも上がってねえのに何興奮してんだよ…」



タカシ「おおおおー、高っかいね~」

零「うわあ…人が小さく見える…」

透「…こんなもんだろ気球なんざ」

タカシ「おーい、社長ー! ゆずー! ハーコちゃーん! おーい! とーるちんと零くんも手とか振ってみたら?」

零「で、でも…あんまり動くと、落ちそうで…」

透「落ちねえよ」ゲシッ ←軽く零くんのお尻蹴った

零「うあっ…!?」ガシッ ←気球に捕まった

タカシ「それに捕まっても落ちる時は一緒に落ちちゃうよ?」

零「あ、うっ…あ…」

タカシ「えーいっ」パシッ ←零の気球に捕まった手を掴んだ

零「えっ?」

タカシ「それっ」グイッ

零「う、わっ…ああ、あっ…あの…!」プルプル

タカシ「生まれたての子鹿さんみたいwww」

透「捕まろうが何しようが落ちるときは落ちんだよ、真っ逆さまにな!」

タカシ「そうだよ、一蓮托生だからねっ! 手なんか放してはしゃごー! そーれそーれ!」フリフリ ←零の手を取ったまま踊り出した

零「怖い怖い怖い…!」

透「落ちんだよ、どーせなあっ!」

タカシ「いずれ地面に降りなきゃいけないからその時に落ちるしね!」


 ↓1 ビビったところを笑うド畜生達でした

 偶数 まこリルせーら到着
 奇数 まこせーら到着


タカシ「ふぅー、楽しかった!」

零「足が…ふらふらする…」

透「…」ゲシッ

零「あだっ…!?」ドサッ

透「ハッ…」スタスタ

零「っ…何で…?」

タカシ「とーるちん、意外とあれはご機嫌だよ?」

零「あれで…?」

タカシ「素直じゃないからねー」

零「………めんどくさい…」



誠「おーい」

聖羅「皆さん、おはようございます~」

佑香「がおー」

タカシ「あーっ、まこちゃんにせーらに佑香もいるー! みんなで来たの?」

聖羅「はい~、まこさんにお車で乗せてきてもらえました」


社長「いやあ、賑やかになったねえ。あんまり騒ぎにならないようにするんだよ?」

タカシ「はーい!」


零(その割に大した変装してる人…いない…)←ノー変装

葉子「気球の後は…牧場だっけ?」←眼鏡オンリー

聖羅「まあ、楽しみですね」ニコニコ ←帽子被ってる

誠「牧場かぁ…たまにはいいな」←帽子被ってる

ゆず子「とか言ってまこちゃんは食いもん目当てじゃねえの?」←サングラス

タカシ「佑香、牛さんの乳搾りできるよ」←眼鏡

佑香「ライバルはさくにゅーき」キリッ ←ノー変装

透「機械に勝てるわけねえだろ、バカか」←ノー変装

タカシ「じゃあ牧場へ行きましょー!」



 ↓1 牧場! ぞろぞろ大人数で移動するのもあれだし…ってことで? 零くんは誰と…?

 ハコ リル せーら まこ タカシ ゆず とーる 社長 から最大2人まで選んでね


タカシ「よーし、じゃあ各自、自由行動! 佑香、牛さんのとこ行こー!」

佑香「行く」

聖羅「あ、じゃあわたしも牛さんにご一緒してよろしいですか?」

タカシ「うん、いいよ~! じゃあ3人でしゅっぱーつ!」


葉子「色々あるんだね…」

ゆず子「やっぱ羊っしょ」

誠「羊か、いいなあ」

葉子「じゃあ…羊、行く?」

社長「おお、羊はいいねえ。わたしも行ってもいいかい?」

ゆず子「そりゃもう、社長、どうぞどうぞ。ついでに、ソフトクリームとか?」

社長「はっはっは、いいだろう。わたしがおごってあげようじゃないか」

誠「本当ですか、社長っ!? 一生ついてきます!!」

葉子「ソフトクリームで、一生なの…?」


 ゾロゾロ…
 ゾロゾロ…


零「…」ポツン

透「…」ポツン

零「…」チラッ

透「あ?」ギロッ

零「ひっ…」

透「………行くぞ」スタスタ

零「えっ……は、はい…」



 ↓1 とーるちん?

 1~3 お馬さん好きねー
 4~6 釣り堀なんてものまであるのね
 7~9 てけとーに歩いてたら、小動物の触れ合いコーナーがあって?

予定より早いが、出直す!
23時前後にお会いしよう! さらば!

引き続き、↓1でコンマおなしゃーす

ぼーちぼーち、はーじめるやで~
ランクは次スレまで待っててや~

あとラララ構成員がいいなって思ったけど
ペンネーム代わりにするには~ネームてつけなあかんよなあと思うて…

だから、ラララコードネーム、あるいはラララコード、なんて感じでどないでしょ?

ラララコード 烈怒愛鶴 みたいなさ


透「…」スタスタ ←ポッケに手え突っ込んで歩いてる

零「…?」←何で透と歩いてるのか疑問

透「…」スタスタ

零「………あ」

透「…」スタスタ

零「…」

透「…?」クルッ

透(何見てんだ…?)チラッ

零(……ウサギ、モルモット……抱っこ…!)ジィィッ

透「…………小動物同士で気が合うのかよ?」

零「…っ……」

透「気になんなら行け。…おらっ、行かねえのかよ?」

零「………そんな言われ方しても…僕、小動物じゃないし…」


透「ちっ…」スタスタ

零「…」

透「…ウサギだろうがモルモットだろうが、同じ毛玉だろうが……」ダキッ

透「こんなん、何がいいんだっての…」モフモフモフ

零「…」

透「……モルモットなんざネズミだろが」モフモフモフ

零「…」

透「……ハッ、いっちょまえにニンジンなんかかじりやがって、ウサ公が」モフモフモフ

透「いやしいウサギ風情が愛想なんざ振りまいてんじゃねえ」モフモフモフ

零「…」


 ↓1 零くん、ぼそっと…?

 1~3 零「うわあ……動物相手にひとりでしゃべってる…」
 4~6 零「うわあ……めんどくさい……」
 7~9 零「……顔こわい…」


零「うわあ……めんどくさい……」ボソ

透「ムダに毛なんか蓄えやがって…」モフモフモフ

透「小動物風情が…」ニタニタニタ

零「実は大好き…?」

透「…」モフモフモフ ←無言で撫でまくってる

零(でも……僕も、いいかな…?)チラッ

ウサギ「…」モフモフ

零「…」つニンジンスティック

ウサギ「…」ポリポリポリ

零「…!」パァァァッ


透「…」モフモフモフ

零「♪」モフモフ



ゆず子「何だあいつら、無言で小動物囲ってなでくり回しまくってる…」

聖羅「気が合ったみたいですね~」

葉子「意外…」

社長「はっはっは、かわいい動物に目がないとはかわいいところがあるのだねえ」



 ↓1 ふわふわもこもこのウサちゃんやモルモットたんに癒されたふたりでした…

 1 尚、空気読まないゆずさんが茶々入れる模様
 2 とーるちんってツンデレ…
 3 ひたすら小動物をもふってる2人がばっちり激写された模様



社長「そうそう、こういうのを持ってきていね」つデジタル一眼レフカメラ

葉子「本格的…」

ゆず子「それで撮っちゃうんですかぁ?」

社長「うむ、どうせだからみんなも入りなさい。奥の2人が見えるように…」

誠「いえーい」ブイッ

社長「では撮るぞ~」

 カシャッ


ゆず子「うひひひひ…これでゆすり材料が…」

葉子「あくどいこと考えるよね…」

聖羅「あらあら」

誠「社長も一緒に写りましょうよ」

社長「おお、そうかね?」


 カシャッ
 カシャカシャッ


透「…」モフモフ

零「あったかいし、ふわふわしてる…」モフモフ



 ↓1 散策が終わったら牧場内のカッフェーで合流よ~

 1 社長のおごりでソフトクリームいただきまぁーす
 2 早速ゆずがさっきの写真でいじりだした
 3 ちょっとした遊園地的なのも併設されてるそうですだよ


タカシ「あ、皆きたー♪」

佑香「うまうま…」ペロペロ ←ソフトクリームなめてる

タカシ「あのね、あのね、あっちの方にちょっとした遊園地っぽいのもあるんだよ! ささやかな感じの!」

誠「へえ、遊園地か」

聖羅「そんなのもあるんですね~」

零「遊園地…」

葉子「それで……行くの?」

タカシ「あらかじめ、入園チケットと、乗物フリーパスをみんなのために用意しといたよ、じゃじゃーん!」

社長「おお、さすが、段取りがいいねえ」

タカシ「えへへ~♪」

ゆず子「やりいっ、タダ乗り~♪」

透「ガキ向けじゃねえか…」

タカシ「童心に帰るのが大事なんだよっ! さあ、休憩したし、もう行こー!」

佑香「がおー」



 ↓1 ささやか~な遊園地!

 1 射撃のゲームや! 高得点でぬいぐるみがもらえるで!
 2 一回転したりうるのは夢のまた夢な感じのコースターがあるで!
 3 ゴーカートがあるで! ぶつかり合って遊ぶのを推奨する感じの!


タカシ「あ、これ乗ろう、これっ!」

佑香「しょぼそう…」

葉子「でもこれくらいの方が安心かも…」

聖羅「久しぶりです、こういうの」

誠「たまーに乗せられるけどなあ…海外の安全大丈夫かよ、って感じの」

零「えっ?」

透「…一回転もねえのかよ…」

ゆず子「ささやかだなあ、おい、ほんとに…」

社長「はっはっは、こういうのがいいのではないか」


<ブブー

 ガタンッ…

タカシ「おおっ、動き出した!」←先頭

佑香「わくわく…」←先頭

零「何でこんな前の方…」←2両目

透「…」←2両目

聖羅「ふふ、最初はゆっくりなんですね~」←3両目

葉子「どれくらいの速度出るんだろう…?←3両目

ゆず子「社長ぽっくりとか大丈夫っすか?」←4両目

社長「まだまだそこまで年寄りではないさ。安心したまえ」←4両目

誠「ひとりだと左右を広く使えていいな…」←5両目


 ガタンゴトン…
 ガタン… ゴトン…

零(ゆっくりになった…)

零「…っ」ギュッ


 ゴォォォォォッ

零「うあああああっ!?」

タカシ「やっほおおおおおお――――――――――――――っ!」


佑香「秘技・オナモミボンバー」ポイッ

零「えっ――?」

透「っ…こら、てめえっ!?」


 ババババッ

零「あいたっ、たたたっ…!?」

透「あっ、クソ、おい…てめ…!?」

葉子「な、何、何っ? 前で何起きて…!?」

聖羅「あら~…これ、お洋服とかにくっつくオナモミですね~。懐かしい」


ゆず子「まーた何かしたのか…すぐ後ろじゃなくて良かった――っとおっ!? 遠心力すげっ!?」

社長「おおおっ、大丈夫かね、ゆず子くん…!?」

誠「おお~、おおおお~!? 左右にけっこう揺さぶられぇ――おっとぉ…!?」


 ゴォォォッ
 グインッ
 グイィィンッ

零「っ…!」ドサッ ←とーるちんの方に遠心力でぶつかった

透「っ…!」ガッ ←腕突っ張って止めた

 グィンッ

零「うあっ…!?」←反対に遠心力かかって軽く放り出されそうになった

透「っ…!?」ガシッ ←零のこと掴んでおいた


 ゴォォォォッ

タカシ「たっのしいー!」

佑香「オナモミボンバー、セカンド」

 バッ


零「うあああああああっ!?」

透「っ――覚えてやがれ、てめえっ!?」



 ↓1 そんなこんなで、もう帰る時間でございますよ

 偶数 お車の中で居眠り零くん?
 奇数 とーるちんが不思議な零くんでした



 ブォォォン…

タカシ「はぁ~…遊んだ、遊んだ~。僕、満足~」

透「けっ…やっと終わりかよ…」

零「………楽しんでたくせに…」ボソ

透「ああ?」ギロッ

零「っ…」フイッ


タカシ「でもでもー、何か2人でウサギさんとモルモットさんとずぅーっと戯れてたんでしょ?」

透「…生意気な小動物をもてあそんだだけだ」

零「すごく撫でてた…」

透「きったねえ毛並みが気に入らねえから整えただけだ」

タカシ「あははー、とーるちんってばツンデレ~」

零「つんでれ?」

タカシ「普段はつんけんしてるのにー、たまぁーにデレっとしちゃうような人だよ」

零「………ツンデレ…」チラッ

透「ぶっ飛ばすぞ」ギロッ

零「っ………これが、ツン…?」

タカシ「大当たり!」

透「車路肩寄せろ、表でろ」

タカシ「出ませーん、東京にまっすぐ帰りまーす」

透「けっ…」


零(……最初は怖かったし、すぐ蹴ってくるけど…)

零(意外と…やさしかった……?)

零(…………めんどくさい………ツンデレ…?)

零「…………………変な人…」ボソ

透「何か言ったか?」

零「…………何も……」フイッ



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:4.02 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:179/オッサン!
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
    色々といい子でいるのがつらいらしい
    ぼそっと毒を吐くようになっちゃった
    虫さんはダメダメらしい
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ
 全体曲:1曲



 ねむくなってしもうたけん、今日はここまでやで
 おつかレフレックスレンズ!! ラララコードで、よろしく!(今夜は多分もう何もやらないけど


 ~ラバステ!~

衣依「ラバーネーム、世界五分前仮説さん。衣依ちゃんと快斗くんこんばんは」

快斗「こんばんは」キラッリィィンッ

衣依「SSラブ楽しませてもらってます。今回の聖羅さんイベはなんとか2桁内いけそうです」

衣依「質問です。お二人の初恋っていつですか? もっとも何をもって恋とするかで変わってくるのかもしれませんが」


快斗「初恋?」

衣依「快斗くんの初恋気になる…」

快斗「俺の初恋かあ…。正直なことを言うと…」

衣依「正直なことを言うと?」

快斗「俺の初恋は…」

衣依「初恋は…?」ゴクリ

快斗「…………アイドルとして初めて立ったステージで歓声をくれた皆さんです」キラッリィィィィンッ


衣依「日和ったね」

快斗「衣依は?」

衣依「えっ?」

快斗「衣依はないの?」

衣依「……………ええーと、ああーっ…」

快斗「その反応、あると見た」

衣依「………………事務所に入ってほんとにすぐくらいに、香くんはかっこいいな~って」

快斗「日和ったな」


 ~ラララジオ!~

夢「ラララコード、ドは怒髪天のドさん。こんばんは。ラララ放送楽しみにしていました!」

ミシェル「ラララ放送じゃなくて、ラララジオなんですけどね」

夢「細かいことはいいの」

夢「先端恐怖症、高所恐怖症など~恐怖症なるものは色々と存在していると思いますが、お二人は、なんとか恐怖症的な何かはありますか? 実在の恐怖症でなくても」


ミシェル「俺はありますよ、けっこうたくさん!」

夢「え、そうなの?」

ミシェル「まずは父さんの拳恐怖症!」

夢「はい?」

ミシェル「それから父さんの親指恐怖症!」

夢「はあ…?」

ミシェル「そして父さんの――」

夢「何なの、待って待って。父さんの、シリーズ…なの? それって父さん恐怖症?」

ミシェル「何言ってるんですか、そんなことないでしょう?」

夢「ううぅ~ん…? だって、お父さん怖いんでしょ?」

ミシェル「いやいや、父さんの拳と親指とそれから――」

夢「だから、どうしてそんなのが怖いの?」

ミシェル「うちの父さん、めちゃくちゃ厳しい人だったんですよ」

夢「…う、うん」

ミシェル「で、昔っからことあるごとに手合わせしてたんだけど…まあ父さんが強いんですよ」

夢「何の手合わせなの…?」

ミシェル「特に親指。痛いツボっていうのがあるんですよ、人の体に」

ミシェル「それを親指でグイっと押すだけで悶絶しちゃうんですけど、父さんは呼吸を読んでさらっとそのツボを推してくるんです。これが痛くて痛くて、もう…」

夢「それで…父さんの親指恐怖症?」

ミシェル「はい」

夢「不思議な恐怖症があるんだね…。ていうかミーのお父さんがものすごく謎だよ…。何のお仕事なの?」

ミシェル「俺もよく知らないです。で、夢さんはあります? 恐怖症」

夢「うーん……何かね、作曲するようになったでしょ? で、色々なところで意見を聞いたんだけど…」

ミシェル「ああ…デモ段階では誰も彼もがパッとしないっていう…」

夢「ミー?」ジロッ

ミシェル「すみません…」

夢「何かね、色々と邪魔なんだって」

ミシェル「邪魔?」

夢「うん、ついついギターとかストリングス重ねたり、ベースをうねうねうね~ってしたりなったりして、しちゃうんだけど…」

夢「そういうのが見事にパッとしないものにしてる~ってよく言われちゃって、でも落ち着かないんだよね、作ってる時に、音が足りない~! って」

ミシェル「はあ…?」

夢「だから…何だろう、少ない音色恐怖症?」

ミシェル「多分、色々と違う気がするんですけど…」


 ~ラララジオ!~

夢「ララコード、時間が欲しいさん。ミーさん夢さんこんばんは」

夢「ミーさんはSSプロの誠さんをライバル視しているそうですが、夢さんにはライバルや意識している相手はいますか?」

ミシェル「いるんですか?」

夢「うーん…敵は、自分かな?」

ミシェル「ほうっ!?」

夢「やっぱりね、最後に勝敗を分けるのはいかに自分の中のもうやめたいとか、諦めたいって思っちゃう気持ちなのかなって。だから敵は自分」

ミシェル「じゃあもうちょっと普段からちゃんとしません?」

夢「ごほんっ、次のメールにいこう! はい、ミーが読んで!」


ミシェル「えー、ラララコード、砲葬昂怒。こんばんは。お二人は大きいか小さいかならどちらの方がいいですか?」

夢「何が?」

ミシェル「公共の電波で、しかもこんな下ネタしか連想させないようなことをメールで質問するなんてっ!?」

夢「ミーってばエッチ~」

ミシェル「何言ってるんですか、夢さんっ!? いいか、砲葬昂怒! 放送コードなんてコードネームしてっ、公序良俗というものがあって――」

夢「ミーのは大鑑巨砲主義だよね」

ミシェル「何言ってるんですか、夢さんまで!?」

夢「はい、じゃあ次行こうね~」

ミシェル「ちょっと!?」


夢「ラララコード、モヒ感! こんばんは。兄貴アレやってくださいよアレ!」

ミシェル「何ですか、アレって?」

夢「アレだよ、アレ! アレって言えば分かるでしょ?」

ミシェル「いや…ええっ? アレ…?」

夢「そう、アレ!」

ミシェル「………………いや、ブース壊れちゃいますし!」

夢「何する気だったの!?」

ミシェル「そりゃ…アレですよ」

夢「何っ?」

ミシェル「何でしょうね~…」


夢「じゃあ、大きいか小さいかで」

ミシェル「だからぁっ!」バンバン

夢「どっち?」

ミシェル「……………俺は、サイズよりもその人そのものを大事にするタイプです」

夢「で、どっち?」

ミシェル「何で夢さん、そっち方面にブレーキがきいてないんですかっ!?」

夢「だって面白いじゃない?」

ミシェル「この人、ラジオやらせちゃダメな人材だ…」

今日は20時過ぎくらいに開始…の予定です

そろそろやで~



 ―― 5月 1週目


藤P「零くんや、何か先日は透くんと仲良くなれたんだって?」

零「……そういう、わけでも…」

藤P「ははは、いーい写真を何枚か社長が撮ってくれたみたいでねえ。ほら」ピラッ

零「写真――うっ…?」

藤P「しゃがみこんでひたすらウサギさんと戯れてるなんて、かわいいとこあるよねえ、透くん。………零くんも」

零「あう…」


 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.00 踊:4.02 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:179/オッサン!
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
    色々といい子でいるのがつらいらしい
    ぼそっと毒を吐くようになっちゃった
    虫さんはダメダメらしい
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ
 全体曲:1曲



藤P(折角のゴールデンウィーク…にも関わらず)チラッ

零「…」カリカリ

藤P(ちゃんとお勉強してるのね~…)

藤P(しっかし…何年先のお勉強してるんだか)


 ↓1 今週のお仕事は?

 1 営業
 2 レッスン
 3 全体曲レッスン



藤P「ほいじゃっ、レッスンいってみましょ」

零「うん」

藤P「でさあ、この前ね、いい感じのお店見つけたんだけど~」

トレーナー「相変わらず乗り気になれないお誘いが多いですね」

藤P「あら、相変わらずさぁーっぱりつれないのね」

零「オッサン…」

藤P「ん? あ、零くん肩の力抜けた?」



 ↓1 レッスン!

 何をあげるのーん?


 歌:5.51


藤P「いやあ、この調子だと伸びしろがおっかないねえ」

藤P「でもうちの事務所のアイドルの歌唱力は層が厚いから、まだまだこれじゃあねえ~」

零「層が厚い…?」

藤P「女の子でも葉子ちゃんと聖羅のツートップがいるし」

藤P「音楽活動ならタカシくん……あと衣依も上手なのよね、歌」

藤P「まあでも、零くんならうまいこといけると思うからね、がんばってちょうだい」

零「……うん」


 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



零「オッサンて…」

藤P「うん?」

零「あのトレーナーさんのこと好き…なんですか?」

藤P「うんにゃ、ただオッサンになるとね、若い子にかるーくあしらわれるコミュニケーションが楽しくなっちゃうのよ」

零「…何それ…?」

藤P「若い内は分からないだろうけどもね~」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.51 踊:4.02 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:1 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:187/オッサン!
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
    色々といい子でいるのがつらいらしい
    ぼそっと毒を吐くようになっちゃった
    虫さんはダメダメらしい
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ
 全体曲:1曲



藤P(…そろそろ、2枚目いってみようかな?)

藤P(うーん…いや、まだまだお仕事して場数を踏むべきかねえ…?)

藤P(経験が圧倒的に足りないし…)



 ↓1 来週の予定は

 1 営業
 2 レッスン
 3 全体曲レッスン


 ―― 5月 2週目


藤P「さてさーて…」

藤P「零くんのためにオッサンもがんばるかぁ~…」


藤P「…」

藤P「しっかし、でも…何をすべきか…」

藤P(今は歌番組なんかの露出も悪くはないけど…やっぱり、お客さんと直接対面するようなお仕事の方がいいかねえ…?)

藤P(となると、イベント系…?)

藤P(まあでもテレビも捨てがたいっちゃあ捨てがたいのよねえ…)



 ↓1 営業! 狙うは…?

 1 歌番組でしょう
 2 演技のお仕事とか
 3 雑誌な仕事ないのん
 4 イベント系のかね
 5 バラエティーとか
 6 情報番組とか
 7 その他、どんなや?



藤P「そういう感じでどうすかねえ?」

*「そうだねえ…」

藤P「どうにかなりませんかねえ?」

*「…そうは言っても…」

藤P「はい、王手」

*「なあっ!? ま、待った…!」

藤P「あいあい、じゃあ待ちましょう…」

藤P「まあ~…14手先で詰んじゃってますけど」

*「い、いや…いや、しかし…」

藤P「お好きにどうぞ~」


 ↓1 営業成果は!?

 1~3 ダメやってん
 4~6 眼鏡男子特集の1ページ。尚、零くんは両目ともに裸眼視力2.0です
 7~9 なに、『月刊・武道』?



零「眼鏡男子…特集?」

藤P「そう、眼鏡男子特集。眼鏡をかけた写真何枚かと、眼鏡に関するちょっとしたインタビュー記事が載るからね」

零「僕…眼鏡なんてかけたことない…」

藤P「そう、つまり眼鏡バージン枠だね」

藤P「いやあ、がんばって勝ち取ったのよ?」

零「め…眼鏡……ばーじ…ん…」

藤P「そんなに意識して恥ずかしがらなくていいのよ?」

零「いっ、意識なんて…してない…」フイッ

藤P「ははは、まあそういうわけでね」

藤P「これから撮影だから、がんばってちょうだい」



 ↓1 撮影→インタビューという流れなのです

 1~3 やっぱり緊張するみたいねえ、零くんて
 4~6 知性と品性が眼鏡で引きだれますのう
 7~9 初めての眼鏡でけっこういいお顔が撮れます



零「…どれでも、いいの?」

藤P「そう、むしろね、零くんのセンスで色々かけちゃってみて。鏡もあるから」

台『春の新作眼鏡をたくさん揃えましたで~』

零「…」ジィッ

台『あ、あんまり見つめられても照れちゃうだけなんだからねっ!』

零「……」スッ

零「…」

 スチャッ

零「…」チラッ

鏡『あら、お似合いですわよ~』

零「……どう?」

藤P「なかなかいいんじゃない? でも、確認するのはカメラマンさんの方に向かって、ね?」

零「あっ…」

カメラマン「視線お願いしまーす」

零「…は、はい///」ポリポリ ←なんか恥ずかしい


藤P(うんうん、なかなかいい眼鏡バージンっぷりじゃないのかね?)

藤P(ちょっと眼鏡の装着感に戸惑いつつ、眼鏡だけで変わる自分のお顔の雰囲気におっかなびっくりした初々しい感じといい…)

藤P(この分なら、撮影はいい具合になれそうね)



 ↓1 続いてインタビュゥー

 1 素でいいよ、って
 2 気楽に(口滑らせても)いいよ、って
 3 思ったことをそのままでええんやで?(にっこり



藤P「よしよし、撮影はいい感じだったね。楽しかった?」

零「……ちょっとだけ」

藤P「ふうん?」ニヤニヤ

零「………楽しかった…」

藤P「んじゃあ、そのまま素直に思ったことをそのまま記者さんに喋っていいからね」

零「……大丈夫?」

藤P「だぁいじょうぶよ、いい感じの眼鏡バージンっぷりを見せてくれてたし」

零「…」

藤P「あら、眼鏡バージン呼ばわりはやだ?」

零「……バカにされてるみたい…」

藤P「じゃあ眼鏡チェリーにしとく?」

零「チェリー? さくらんぼ…? ……何で…?」

藤P「ははは、まあまあまあ」

零「……どっちもやだ」

藤P「ありゃ、どうして?」

零「何かバカにされた…」

藤P「バカにしてるつもりはないんだけどもねえ…。ほほえましいというか」

零「そういうのがヤなのに…」

藤P「そう? んじゃあよしとくよ」



 ↓1 インタビュー、開始!

 1~3 根がマジメなのね
 4~6 やや、毒まじり…?
 7~9 なんかこう、零くん、自分にも自分で毒吐くのよねえ…


記者「今日かけてみた眼鏡の中で気に入ったものはありましたか?」

零「ええと……これ、かな」

記者「なるほど、そういうのが好みなんですね」

零「眼鏡のフレームとかの違いで、自分の顔なのに印象が変わってくるのが面白くって…」

記者「なるほどなるほど」

零「特に…こういう、タイプの…フレーム?」

記者「スクエアフレームですね」

零「何か…いいなあって」

零「あと…こういう上半分のだけのやつとか…」

記者「ハーフリムもいいですよね」

零「何だか眼鏡なのに、あんまりそこまで目が強調されない…ちょっと自然な感じが残ってるようなのが…」

記者「なるほど~」


藤P(けっこう語るのねえ)

藤P(というか、そこまで色々と考えてたのがオッサンには驚き…)

藤P(………ま、根がマジメってことよね、きっと)



 ↓1 好感度

 コンマ一桁分上昇



藤P「ほい、お疲れさん」

零「うん…」

藤P「今日のお仕事はどうだった?」

零「……楽しかった…」

藤P「眼鏡も気に入った?」

零「でも………何か、耳が疲れた感じがする…」

藤P「ははっ、まあ馴れないんじゃあそう感じちゃうこともあるかもねえ」


藤P「にしても、けっこうインタビューでお話が弾んでたねえ」

零「うん…」

藤P「…」

零「………眼鏡だけでも、奥深いんだなって思った」

藤P「そっか…。そりゃあ良かった。新しいこと知るのって楽しい?」

零「楽しい…」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.51 踊:4.02 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:2 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:197/オッサン!
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
    色々といい子でいるのがつらいらしい
    ぼそっと毒を吐くようになっちゃった
    虫さんはダメダメらしい
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ
 全体曲:1曲




 ものすごーく眠気が強くなってきたので今日はここまでっす
 おつかれさマスカルポーネチーズ!

昨日はすまんやったやで
今日は18時半か19時かそれくらいにやる予定やで

(ぼちぼちぞよ…誰かおるかえ…?)

(おらんなら…出直すやで)

聞かないでも、始めてくれればやるけど


 ~大人の仲間入り?~

衣依「じゃあ…それは……で……」

タカシ「うん、じゃあ……の件は任せるから…」

衣依「よしっ」

タカシ「これで準備はオーケーだねっ」


 ガチャッ

快斗「おはようございま――」

いよタカ「「わああああああっ!?」」

快斗「おおおおっ? …な、何?」

衣依「あああ~…ビックリした…」

タカシ「もー、かーくんってば僕への仕返しのつもりなのっ? 仕返しなら、もっとたっぷり時間をかけた悪戯で返してよねっ!」

快斗「い、いや驚かせるつもりなかったんですけど…」

タカシ「ぷんぷんっ」スタスタ

衣依「あ、お仕事だからじゃあね、快斗くん」スタスタ

快斗「あ…うん……。一体、何が…?」


スバル「はい、はい、ええ、じゃあそれでよろしくお願いします~」

 ガチャッ

快斗「スバルさん」

スバル「うわあああああっ!?」ガタッ

快斗「うええええっ!?」ギョッ

スバル「な…何だ、快斗か…。どうしたの、おどかさないでよ」

快斗「えええっ? いや、驚かしたつもりはなかったんですけど…ちょっと、スケジュールのことで確認したくて」

スバル「あ、ああそう…。何だい?」

快斗「この日なんですけど、前日遅いじゃないですか。だから、早朝から移動するよりは終電で前乗りしちゃった方がいいかなとか思うんですけど」

スバル「あー……うん、そうだね。じゃあプロデューサーさん達にもそう言っておくよ」

快斗「はい、ありがとうございます。………あと、何か今朝も衣依とタカシさんにめちゃくちゃ驚かれたんですけど、何かあったんですか?」

スバル「えっ?」

快斗「えっ?」

スバル「………い、いや? 何も? ない…よ?」

快斗(怪しい……何か企んでる…? それも衣依やスバルさんまで巻き込んで…?)

スバル「そ、それより、ほら、そろそろ仕事行った方がいいんじゃない? 遅れちゃうよ?」

快斗「あっ、そうだった。じゃあ行ってきます!」




快斗「ふぅー…あの番組、段取り悪いなあ…。ムダに拘束時間ばっか長くて…。とりあえず事務所で、ファンクラブムービーをどうするか相談して今日は終わり…」

 ガチャッ

快斗「ただいま帰りまし――」

 パァンッ パンッ

 『ハッピーバースデー!』

快斗「……何? ……あっ、あれっ? 今日、俺、誕生日だったっけ…?」

衣依「おめでとう、快斗くん。ささやかだけど、今朝から突貫で皆で準備したんだよ。20歳、おめでとうっ」

快斗「あっ、だから今朝も…。…………ま、いっか。どうもありがとうございます」キラッリィィィンッ

>>956
あれ、小ネタでも投下しとこうかと思ったら…
じゃあ、本編やりますね? 何か最近、人いなさげなので10分経って誰も撮られなかったら連取おkってことで


 ―― 5月 3週目


藤P「すっかり青葉が生い茂って…いーい気候だなあ」

藤P「こういう日はまったり昼寝してたいよね」

スバル「いつも昼寝してるじゃないですか…」

藤P「あれ、バレてた?」

スバル「むしろバレてないと思えてたんですか?」



 名前:甲賀峰零 年齢:13 性別:男 職業:中学生
 体力:3 頭脳:5 精神:1
 歌:5.51 踊:4.02 容:4.00 表:4.00 演:3.00
 熱:2 道:5

 動機:社会勉強をしろとパパンに突っ込まれた
 性格:超いい子だけど軟弱

 超いい子:家事全般は何でもこなし、学生の本分の勉強もばっちり完璧
 心の爆弾:心に抱えたそれが爆発した時…

 好感度:197/オッサン!
 メモ:緊張しやすいし、あんまりジョークも通じなさそう
    精神的に潔癖なところがある模様
    色々といい子でいるのがつらいらしい
    ぼそっと毒を吐くようになっちゃった
    虫さんはダメダメらしい
 持ち曲:メランコリック ソル・ノーチェ
 全体曲:1曲



藤P(さあーて、と…)

藤P(今週の~、零くんのご予定はぁ~……っと)



 ↓1 今週は!?

 1 営業
 2 レッスン
 3 全体曲レッスン



藤P「そいじゃ、今日は全体曲のレッスンをしてくよ~」

零「これって……オールスターでやるって曲なんですよね?」

藤P「ん? そうよ? それがどったの?」

零「今からやらなくてもいいような…」

藤P「ちっちっち、甘いなあ、零くん。激甘王国インドの甘過ぎお菓子群より甘い考えだなあ」

零「激甘王国…?」

藤P「この全体曲っていうのはねえ、新人でまた持ち曲の少ない零くんには大事な役割を果たしてくれるんだよ」

零「どんな?」

藤P「ずばりっ、コンサートをする時に嵩ましができます」

零「…」

藤P「あ、今、そんだけ~? とか思っちゃった?」

零「……うん」コクリ

藤P「でもねえ、あと3曲くらい覚えられたら単独ってわけにもいかないけども、人前で歌えるだけのレパートリーになるのよ」

零「!」

藤P「どう、やる気出た?」

零「……でも…恥ずかしいし…」

藤P「ありゃ…」



 ↓1 イベ?

 偶数 ファンクラブコンテンツを何か考えませう
 奇数 ん、なに、ピンチヒッターがいる? 零くんにやってほしい?



藤P「あい、ただいま~。零くんはおつかれさーん」

零「ただいま…」

スバル「おかえりなさい」


藤P「んじゃ、零くん、こっちおいで~」

零「?」

藤P「ほい…これ、まずは見てちょうだい」つタブレット

零「……ファンクラブ?」

藤P「そっ、ファンクラブ。SSプロはね、アイドル個人のファンクラブと、SSプロ全体のファンクラブと、2種類のファンクラブがあるのね」


藤P「全体のファンクラブの方が会費なんかは安いのよね」

藤P「でもってお誕生日にはランダムで誰かからのバースデーお手紙が届くし、年に最低2回の会報も届くし、SSプロ全体としてのあれやこれやっていう情報もお届けしてるのよ」


藤P「そーいーでー、アイドル個人のファンクラブっていうのもあるのね?」

藤P「今んとこは…んー、キャリアの差ってやつで、トップは香だね。次いでタカシくん…ってな具合か、会員数は」

藤P「このアイドル個人のファンクラブはねえ、ファンクラブの専用サイトで色んな特典を受けられるんだけど…零くんにも、何かそのコンテンツを持ってもらわなくちゃいけないのね」


零「……コンテンツ」

藤P「そう、コンテンツ。快斗なんかはねえ、やや無謀じゃないの、っていうお題にチャレンジするっていう動画をやってるよ」

藤P「オープンカーに格好良く飛び乗るまでのドキュメントと化したり、マイコーの有名なダンスを完コピするドキュメントと化したり…」

藤P「何かとムダに厄介なお題にチャレンジしてるもんだから、一発でバシっと決めましたよ~っていうのじゃなくて、成功までのドキュメンタリー映像チックになっちゃってるのよね」


零「…」

藤P「何か言いたいことは?」

零「…快斗さんって……ほどよくバカですよね…」

藤P「そうね」


藤P「ま、そういうわけで、零くんにもそういうコンテンツをやってもらうのよ」

藤P「どんながいい?」

零「急に言われても…」



 ↓1 行動選択

 1 零くんに丸投げ~
 2 じゃあ何か提案しようジャマイカ
   ※「2」を選ぶ時は提案することも併記してくれるとうーれしいな
    ex)メバルちゃん観察レポート 零くん今月のお料理 などなど



藤P「そうねえ…」

零「…」

藤P「んじゃあ…老人ホームに慰問営業しちゃうとか?」

零「え?」

藤P「毎月、どこかの老人ホームに慰問しちゃうのよ」

零「…」

藤P「零くんかわいいし、お年寄りにもウケるんじゃない?」

零「…」

藤P「どう?」

零「…」

藤P「零くーん?」



 ↓1 零くんの反応?

 1~8 いろいろ難癖つけてきた… 嫌なのか、そうか
  9  めぇーっちゃくちゃ、渋っとる


藤P「で、どう?」

零「……………わざわざ、ファンクラブでやる、こと?」

藤P「ふむ」

零「それに…老人ホームにいるようなおじいちゃんとかおばあちゃんがファンになってもお金落としてくれそうにないし…」

藤P「あら現実的」

零「あと…何か……苦手…」

藤P「ご老人が?」

零「………お年寄りとか、小さい子相手にする人みたいな…何か、溌剌としたように振る舞ってるっぽい人が…」

藤P「…うぅーん………何とも言えんわ、オッサンは」

零「…」

藤P「つまり?」

零「………察して…」

藤P「嫌なのね? そうなのね?」

零「………察して」

藤P「なに、ちょっと色々と引っかかるけども色々とやってみたい?」

零「嫌なの…」プクッ

藤P「あら、そう」


 ・
 ・
 ・


藤P「やれやれ…あれもダメ、これもダメ…」

藤P「零くん、どうしたいのー?」

零「オッサンが提案するのが変なのばっかりなんだもん…」

藤P「そうかね?」

零「老人ホームの慰問とか、メバルの観察日記とか、利き茶とか…」

藤P「利き茶はいいと思ったんだけどもねえ。違いの分かる男っ、みたいな?」

零「…何でお茶限定なの…?」

藤P「お茶も奥が深いのよ?」

零「そういうんじゃない…」

藤P「んじゃあ、どうしたいのー? 零くんからも何かおせーてよー」

零「…」

藤P「…わくわく」

零「……」

藤P「…わくわく」

零「………オッサン」

藤P「ん?」

零「わくわく、とか口で言ってて…恥ずかしくない…? いい年のオッサンなのに」

藤P「だんだん、遠慮なくなってきたねえ…」



 ↓1 結局?

 1~3 ぶらり散歩動画
 4~6 飯テロ動画
 7~9 月に1本スタジオライブ動画



零「……………お料理?」ボソ

藤P「ん?」

零「……料理して…食べる動画、とか?」

藤P「ほほう?」

零「…………社長も、快斗さんも、おいしいって食べてくれたし…」

藤P「うんうん、いいんじゃない?」

零「…ほんと?」

藤P「お料理上手はモテるのよ~、知ってた?」

零「そ…そういうのじゃないから…」

藤P「あら、アイドルなんだからモテは意識しないとダメなのよ~?」ニヤニヤ

零「……でも、下心じゃない…から」

藤P「はは、分かってるって。それじゃあ、飯テロ動画にしましょうか」

零「めしてろ?」

藤P「ありゃ、知らない? 例えば夜中とかにね、運悪ーく、ステーキをじゅぅぅーっと焼いちゃうところとか想像するとするでしょ?」

藤P「そしたら、食べたくならない?」

零「……………なる、かも?」

藤P「そういう風に想起させちゃって、でも実際にそう食べたい時に食べたいものを食べられるわけでもないじゃない?」

藤P「だから悶々とさせちゃうこともあるわけよ。それが飯テロ行為」

零「…テロなの? 物騒すぎない…?」

藤P「テロなんだよねえ…これがまた」


藤P「じゃあ…明日にでも撮っちゃおうか」

零「明日っ?」

藤P「んーと、キッチンスタジオなんて上等なもんを用意するほどの予算は割けないかーらー…」

零「割けないんだ…」

藤P「………河村くーん?」


<はーい?

藤P「明日、給湯室、ファンクラブ用動画で使うからお掃除よろしくねー」

<えっ?

零「…………あの」

藤P「ん?」

零「僕、お掃除したいです…」

藤P「……あ、そう? じゃあ、明日ね。とりあえず、メニューはどうする? 予算は700円くらいでやってもらえるといいんだけど」

零「700円…びみょう…」



 ↓1 零くんの飯テロ動画、第一弾の献立は!?

 1 春の味覚定食:山菜ご飯・タケノコの土佐煮・サワラの幽庵焼き・おみそしる
 2 がっつり男子のどんぶり飯:味噌カツ丼!!
 3 イワシ尽くし定食:イワシの青じそ揚げ・イワシの梅煮・イワシのつみれ汁・白ご飯


藤P「そいじゃ、これから始めていくわけだけども、最初になになにを作りまーすって元気にね」

藤P「でもって、オッサン、カメラ持ちながらあれこれ映してくから、いちいちコメントよろしく~」

藤P「あとちゃーんと食べるところまで撮るから、その時は食レポよ、食レポ。どうおいしいか、ちゃーんと喋ってね」

藤P「んじゃ、スタート~」

零「もうっ…!?」

藤P「…」ジィッ

カメラ『RECですよ』ピカー ←赤ランプ点いてる

零「あっ………こほんっ…///」

零「…………………あの、もう1回やり直しちゃ…?」

藤P「…」ブンブン ←首振った

零「あう…」

零「………飛んじゃった、んですけど…あの…」

藤P「…」ペラッ

カンペ『元気にお名前と、献立発表』

零(準備いい…)


零「…は、はじめまして…。甲賀峰零です」

零「今日は、春の味覚定食を、作りたいと、思います」

藤P「…」ペラッ

カンペ『硬いよ~』

零(それ今書いてるわけじゃないのに何で見透かしてるの?)

藤P「…」ペラッ

カンペ『あと、仮にもファンクラブに入ってくれてるファンがいるんだから、はじめましてはないんじゃない?』

零「あっ…」

カンペ『がんばれ~』

零「……………はじめましてじゃ、なかったですよね…? ええと……あっ、ファンクラブに入ってもらって、ありがとうございます」ペコリ

零「…今日、は、春の味覚定食…です。山菜ご飯と、タケノコの土佐煮、と、サワラの幽庵焼きと、おみそしるを作ります」

零「…が、がんばります」

カンペ『がんばって~』

零(だから何で先読みしてるの…!?)



 ↓1 だって藤Pは魔力持ちやねん

 1~3 なかなかガチガチきんちょー零くん
 4~6 だんだんきんちょーが解けてきた零くん。お料理は精神安定剤?
 7~9 あっ…自分に毒吐くスタイルが…


零「……サワラを、捌きます」

 グッグッ
 ズザ ザッ

零「…」

 ガガガガ…
 プツッ

零「予算が700円って言われちゃって…でも、ちょっと高くて700円以内に収めるのが難しくって…」

零「だから昨日…誠さんにお願いして、さわらって釣れるかなって釣りに行ったんですけど、ダメで…」

零「そしたら誠さんが…僕のためにって香さんに連絡して……香さんが、知り合いの、船持ってる人に連絡してくれて…釣りに出て…」

零「今朝…早くから、ずっと海釣りしてたんだけど、釣れなくて…坊主のまま帰ってきたら……よその漁師さんがくれました…」

藤P(そこまでしてたの、この子?)


零「…何か」

零「………色んな人巻き込んでおいて…この魚1匹だけ手に入れるって、逆にどうなんだろうって思うと…」

零「僕って何してるんだろうって……すごく虚しくなる…」

藤P(お料理しながらこの子は何を喋ってるのやら…これ、使った方がいいのかなあ…?)


零「だから、この幽庵焼き…サワラ全部を使いきれないし、漬けた状態で別に保存しておいて…お世話になった人に、あとは焼くだけですって渡そうかなって…」

零「でも……いきなり食べもの渡すのって衛生的にどうかなとか思うし……気をつけてるつもりだけど、最近、ぽかぽか陽気だし…」

零「何も考えない人なら…どうぞってあげちゃうのかも知れないけど、どうしてああいう人って迷惑かなとか思ってる素振りも見せずに行動に移せるのか分からない…」

零「……それとも…ちょっとは思ってたりするのかな……?」

藤P(……まあ、いっか…?)

零「捌けました」

零「………サワラは初めてだったけど、上手に三枚におろせたかも…」←ご満悦

藤P(……うん、いいやね)



 ↓1 そんなこんなで、ぶつぶつ言いながらの不思議なお料理シーンが終わり、食レポだよ!

 1~3 あらー、味とは関係ないこと言うのね
 4~6 人生初食レポに緊張?
 7~9 根がマジメなのね


 0 SPECIAL!!

零「春の味覚定食、できました」

零「…けっこう時間かかっちゃった…」チラッ ←時計見た

零「……いただきます」パチ ←ちゃんと手を合わせる


零「えーと…じゃあ、山菜ご飯から」

 モグッ…

零「…」

 モグモグ
 ゴクンッ

零「山菜ご飯は軽い塩気がご飯の甘味をよく引き出していておいしいです」

零「餅米を少し使ってるから、もっちりとした食感もあって…その中に色んな山菜の食感もあって、味わい深いです」


零「タケノコの土佐煮もいただきます」

 パクッ

零「…」

 モグモグ

零「…もうちょっと、煮た方が良かったかも……?」

零「山菜ご飯に塩気があるから、全体的におかずは塩を控えめにしててやさしい味わいです」

零「タケノコの食感がやや固め…だけど、これはこれで、けっこう…」


零「メインのサワラの幽庵焼き…」

零「幽庵焼きっていうのは江戸時代に幽庵さんっていう人が考えた料理で、幽庵地っていうものに漬けた焼きもののことです」

零「幽庵地はお醤油、お酒、味醂にゆずとかカボスの輪切りを入れた調味液で、今回はカボスを使ってます」

零「幽庵さんは茶人だったみたいで、漬けて焼くだけの簡単な料理なんだけど…上品な味に仕上がっちゃって、おいしいのでやってみてください」


零「あと、おみそ汁…」ズズ

零「……ほうっ…」

零「…おいしい…。おみそ汁は鰹節と昆布でお出汁とってます。具はお豆腐とワカメとネギだけ…だけど」


 モグモグ…
 モグモグ
 ズズッ
 ハムッ
 モグモグ

 ゴクンッ

零「……ごちそうさまでした」

零「…………えっと、終わり?」

藤P「…」ペラッ

カンペ『決めポーズでしめて』

零(決めポーズ…?)

零「…………………………………ごちそうさま、でした」←逃げた



 ↓1 0 SPECIAL!!

 偶数 ものすごく反響があっちゃった…?
 奇数 いつの間にかファンクラブ動画の撮影を見守ってたアイドルsが飯テロされてた模様


 ―― 数日後

藤P「んん…? 零くんの会員が何か、急激に増えてない? ちょっと前まで二桁だったはずなのに、もう三桁になってけっこう…」

スバル「えっ、そうなんですか?」

藤P「ほら」

スバル「あ、ほんとだ」

藤P「ふーむ…? こういう時は………掲示板ね」

スバル「見るんですね…」

藤P「まあ、アイドル達には見てほしくはないけどもね~。ROMってるくらいはいいでしょうよ、あの子達を管理する側として」

藤P「さてさて~…おっ、あったあった。甲賀峰零きゅんスレ…か。きゅんか…」

スバル「きゅん…なんですね」

藤P「なになにー…?」


藤P「ファンクラブ動画がヤバかった」

スバル「料理うますぎ嫁になって零きゅん」

藤P「ホモは帰ってどうぞ」

スバル「零きゅんは女の子。恥じらい魔法少女SSRが証拠」

藤P「男だからいいんだろ」

スバル「アッー」


藤P「………いやあ、こんなこと言うのもなんだけどさ?」

スバル「…はい」

藤P「朝っぱらから、野郎2人で何を読み上げてるんだろうねえ…」

スバル「何か…まあ、でも…そこそこ勢いづいてますね、このスレ」

藤P「まあ…良い反響があった、ってことかね…?」


 prrrrr

スバル「はい、もしもし、SSプロ? ……はい、はい~。では担当に替わりますので」

スバル「零くんのことでお電話だそうです。2番でーす」

藤P「あいあいー、2番ね」ガチャッ

藤P「もしもし、お電話替わりました~」

藤P「ええ…ええ、はい…。え?」

藤P「…………ええ、ええ…。ほほう…そりゃあお目が高いですなあ」

藤P「あい、分かりました~。失礼しますー」


 ガチャッ

スバル「何だったんですか?」

藤P「…………いやあ、偏った趣味の人っているもんだよねえ…」

スバル「……ほんとに何だったんですか? ていうか、それ…零のファン層を偏った人って決めつけました?」

藤P「そういうわけでもないんだけどもね?」


 ↓1 何や!?

 1 あるテレビ番組で、料理下手な主婦にお料理を教えよう、って企画があるらしく……先生役に零きゅんどーお、ってオファー
 2 料理本出さへんかって…マジすか
 3 料理漫画が実写化されるらしいんだけど、そのメインキャストにってお話が…



 最近な、生活リズムが早寝になってんのよ… 瞼がいつもの1.9倍は重いねん そんなわけで今夜はここまで ありがとうやディゾルブ


 ~とりあえず飲ませてみた人達~

タカシ「さあ、かーくん? 明日はかーくん、お休みだよねー? ていうことは、今夜はどれだけ発するしちゃっても問題ないよねー?」

ゆず子「さあーてぇ? 優等生気取りの周藤快斗くんはお酒飲むとどーうなっちゃうんだ? んんー?」

快斗「ええええ…?」

透「おら、飲めよ。それとも人生の先輩様の酒が飲めねえのかあああ~?」トクトクトク

快斗「っ…」

タカシ「さあ」

ゆず子「さあ」

透「飲め」

快斗「………はいはい」ゴクッ

タカシ「わくわくっ」

快斗「…………苦っ」

ゆず子「つまんねえリアクション…」

タカシ「苦いなら…飲みやすいのにする? オレンジジュース好きなら、スクリュードライバー? 僕作ってあーげる」

ゆず子「あたしも飲むー」

透「けっ、つまんね…」

タカシ「はい、スクリュードライバー、お待ちどー。かーくん、これは苦くないでしょ?」

快斗「どれ…ゴクッ………あ、普通に飲めますね、これなら」

ゆず子「タカシー、他にはねえのー? どうせならカクテル祭りしよーぜー」

タカシ「あんまり凝ったお酒も割りものも持ってきてないんだよね。とりあえずー、ビールは段ボール2箱分持ってきてるから、これは飲もうね」

タカシ「持ち帰るのめんどうくさいしー、飲みきれなかった分はかーくんに誕生日プレゼントであーげる」

快斗「いや、そんな大量のビールを俺の家に置いてかれても困るんですけど」

透「俺が持ち帰るから飲まなくていい」

快斗「意地でも飲みます」

ゆず子「あっはっはっは、仲悪すぎだよなお前らwwwwww」

タカシ「さあさあ、かーくん、どんどん飲んじゃっていいからねー


 ―― 2時間後

快斗「そもそもっ、そもそも俺っ、思うんですよっ! ゆずさんっ! 何でそんなにだらけきっていれるんですかっ!? ぶっちゃけ、そんな魅力的な体つきなら、ちょっと性格良ければ売れるじゃないですか!!」バンバンバン

ゆず子「いや、えー、いやいや…」

快斗「えー、じゃないでしょ、えー、じゃ! 何かもったいないじゃないですか! ていうか、そうやって何でもかんでも面倒臭がってるだけでどーするんですかっ、その若さなくなったら人知れず消えますよっ!?」バンバン

タカシ「かーくん熱血だー♪」

ゆず子「すっげえめんどくさいんだけど…。タカーシ、ヘルプ」

快斗「めんどくさいとは何ですかっ!?」バンッ

タカシ「とーるちんには何か言ってあげなくていいの、かーくん?」

快斗「はあ? とーるちんんん~…? ヒック…」

透「顔近づけんな、気持ち悪ぃ」

快斗「…………お前さぁ~……素直になれよ」

透「あ?」

快斗「だぁからー! 俺、ちらほら聞いてるけどお前つんけんしすぎなだけでふっつーの常識もあるし、頭も認めてやりたくねえけどいいし? 音痴は傷だけど、バカじゃねえんだから愛想良くすりゃいいじゃん! 何でそんなのもできねえのって言って――っぷ……おろろろろろっ」

タカシ「あ、吐いた!? 飲ませすぎちゃったかなー? ゲロばっちぃー。とーるちんの方のお家に行って飲み直そー」

ゆず子「うぇーい」

透「おいこら、勝手に――行こうとすんなっ!? このバカはどうするつもり……話聞けぇっ!」


 ~とりあえず飲まされた早朝~

快斗「音痴、音痴音痴~! お前、クッソ音痴なのによくアイドルなんかできるよなぁぁー!」

透「てめえはオツム悪ぃのを隠してなぁーにが王子様だってえの、今の状況見られてみろよ、笑えることになんぜぇぇっ!?」

 『ぎゃはははははっ!』

タカシ「この2人…気が合うのかな?」

ゆず子「つーか、超眠っむいんだけど……もう朝4時半過ぎだってのに…」

タカシ「でも楽しげだよね~」

ゆず子「これ酒飲ませちゃダメなやつだろ…めんどくせーし」


快斗「つーか、そこ2人はぁ~……全然、飲んでなくないっすかぁ?」

ゆず子「うわ、絡んできた」

タカシ「じゃあ飲むー♪ 缶ビール一気飲みしまぁーす!」

快斗「いえーい!」

透「飲め飲めぇっ!!」

ゆず子「はぁ…」

タカシ「ぷはぁっ…じゃあ次ゆずー♪」

ゆず子「ええええ…いいから寝かせろよ…」

快斗「ヒック…飲んだら襲いますよぉ…?」ニタニタ

ゆず子「とんだ王子様がいたもんだなおい」

透「いいから飲めよ」

タカシ「飲ーめ、飲ーめっ」

ゆず子「ああくそっ、いいよ、飲んでやんよっ! 飲みゃあいいんだろ、飲みゃあっ!」

 プシッ
 ゴクゴクゴクゴク…

ゆず子「ぷはぁぁ~っ…………はぁ…眠い………」


タカシ「ねーねー、ところでさぁ~、かーくんはー、ぶっちゃけたところー、事務所の女の子に好きな子とかいないのー?」

ゆず子「おおっ? そういう話題いく? いっちゃうぅ? ぶっちゃけろよー、いるのか? いるんだろぉ~?」

快斗「事務所の子ぉ…? ああー………まあ、いい子ばっかりだとは思いますけど…」

透「言えよ」

快斗「…………でも事務所で一番いい女って、やっぱ…プロデューサーさんですよ」

ゆず子「既婚者wwwwww」

タカシ「人妻だよwwwww」

快斗「でもいい人じゃないすっか! 凛としてて、仕事できてっ!」

透「胸がねえだろ」

快斗「でも尻があるっ!!」

ゆず子「尻派かよwwww」

タカシ「でもさー、完璧すぎちゃうと嫌じゃない? ていうか絶壁なんだしぃー」

快斗「別に俺だって壁なのがいいわけじゃないですけど、こう…生き様っていうか!」

透「まだ死んでねえよ」

快斗「何でもうまくできるのが憧れるし…さりげない気遣い上手だし、でもその中にちらほらとダメなこともあったりして!?」

快斗「そういうたまーに見え隠れする緩さ~…みたいなところとか、そそりませんっ!?」

タカシ「でも人妻wwwww」

快斗「だぁから、そーいうんじゃなくって! ぶっ飛ばしますよっ!?」バンバンバン


 ~ラバステ!~

衣依「ラバーネーム、濁点と見せかけて黒胡麻さん。ハコちゃんと衣依ちゃんこんばんは」

衣依「お二人はそれぞれまこちゃんとかーくんを沢山集めてますが課金額とか大丈夫ですか?」

衣依「特に衣依ちゃんは2witterでの呟きとかでかーくんの新規が来るたびに9割くらいは引き当ててるように見えますが…」

衣依「投票も含め、SSRの多いかーくんでそれってけっこうつぎ込んでますよね…?」


葉子「とうとう心配されてるよ、衣依ちゃん」

衣依「葉子ちゃんもだからね?」

葉子「ていうか、やってるの、2witter」

衣依「…………だって、ちょっとくらいさ、自慢じゃないけど…引けた! って喜びを…さ?」

葉子「ああー…」

衣依「ね、分かるでしょ?」

葉子「で、どれくらい注ぎ込んだの?」

衣依「い、言えないくらい…?」

葉子「………あんまり、タカシさんとかゆず子にゲームばっかりって言えないんじゃない?」

衣依「それ言わないで…」

葉子「う、うん」


衣依「でも……ずるい商売だよね…」

葉子「結局、定額で手に入るものを買うわけじゃないからね」

衣依「ふと…思うんだ」

葉子「?」

衣依「ただのデータにしか過ぎない、この1枚のカードで………まこちゃんが何ヶ月食べていけるのかなあ、とか」

葉子「まこちゃん換算なのね…」

衣依「何ヶ月じゃなくて、何年かなあ…とか」

葉子「そこまで…? ていうか、まこちゃんって本当に、今、一ヶ月いくらくらいなの?」

衣依「いっちばん、酷かった時で……食費は2000円くらいだったんじゃないのかな?」

葉子「ええええ…?」

衣依「今はそれより良くなってるだろうけど…筋金入りのケチになってるし…」

葉子「…どれくらいだと思う?」

衣依「………良くて、35?」

葉子「3500円?」

衣依「うん」

葉子「………それだとさ、やっぱり年換算じゃない?」

衣依「だよね…」


葉子「いくら?」

衣依「計算したくないくらい…」フルフル

葉子「だよねー…」

今日はやや遅めにあらわれてみたけど、どやろ?
いけそうかの? 始めればくるパティーンかな?
それとも今日はこのスレの残りをやや埋めてく感じがええのかね?


 ~仕事人間~

*「そう言えば吉喜さん」

良人「何ですか?」

*「ご結婚されて、そろそろお子さんとかできてもおかしくないころじゃないんですか? もしかして、ごぶさたとか?」

良人「いや…まだいいだろうという考えですよ」

*「でも若い内の方がいいんじゃないですか?」

良人「キミに言われるまでもないことだと思っていますがね。先日の合コンでモデルの女性が総スカンだったとか…この業界で長くやりたいなら――」

*「ハイすみません仕事してきます…」ソソクサ

良人「………はぁ…」



藤P「そう言えば、お子さんとかいらないんですかい?」

壁P「薮から棒にどうしました? セクハラの一環ですか?」

藤P「ヤダなあ、そういうんじゃないってば」

壁P「ですよね。……まあ、正直、仕事してたいんで今のところは子どもはいいかなと思っちゃいるんですが」

藤P「ですが? なになに、わけあり?」

壁P「旦那はどうも、違うようで…」

藤P「ああー、そりゃ離婚に繋がっちゃうんじゃない、いつか」

壁P「いやあ、ダーリンはぞっこんですからねえ、わたしに。さっぱりそんな心配いりませんよ」

藤P「んでも、あーんがい、分かんないよぉ? もしそこが破局しちゃったら、うちのアイドルもお仕事回してもらえなくなっちゃったり…?」

壁P「だったら新しいところ探しますし、それにうまくやってますから、離婚の心配なんて必要ないかと」

藤P「さらっと言うのね」

壁P「けど…ひしひしと子どもが欲しいなあ、みたいな雰囲気は感じるですよねえ」

藤P「あらま」

壁P「さて、どうしたものか…」



良人「ただいま――ん?」

壁P「おかえりなさい」

良人「今日は早かったのか」

壁P「ええ。それでですねえ、実は…報告しなければならないことが」

良人「何だ?」

壁P「実は新しい家族を…」

良人「!!?」

壁P「このコなんですが」

子犬「わんっ」

良人「………っ……い、犬…?」

壁P「ええ、わんちゃんです」ニッコリ

良人「…そうか……。飼う、のか…。名前から考えないとな…」ガックリ



壁P「――と、手を打ったんですが、何かがっくりしてましたねえ」

藤P「そりゃちょっと残酷だったんじゃないの?」

壁P「いえいえ、かなりかわいがってますよ? 何かこう………期待していたものがなくなっちゃった分の反動だとばかりに、そりゃあもうメロメロに」

藤P「あらそう…何か、旦那が不憫な気がするけどもねえ…」

もうデビューしてるぞよ
パーソナリティーに選ばれれば出るぞよ


 ~恥ずかしいお年頃~

聖羅「零くん、零くん」

零「っ……はい?」

聖羅「実は、ちょっとお願いしたいことがあるんですけれど……いいですか?」

零「お願い…?」

零(この事務所でお願いって危険な気がする……けど、聖羅さんは危険とはちょっと縁遠い人だし…?)

零「…………………………………僕で、良ければ…」

聖羅「本当ですか? 嬉しいです、ありがとうございます~」

零「それで…どんな、お願い…?」

聖羅「実は今度、舞台のお仕事があって…モンスターシスターっていうタイトルなんですけれど」

零「モンスター…シスター…?」

聖羅「はい。とっても弟想いの女性の役で、ちょっと弟を大事にしすぎちゃうあまり、自己中心的なクレームをつけまくってしまうっていう…」

零「…え」

聖羅「だから、まずは弟がいるってどういう感じなのかなあ…っていうところから、掴めたらいいなあと思いまして」

零「…」

聖羅「零くん、ちょっと嫌かも知れないですけどわたしの弟になってもらえますか?」

零「……は、い…」

聖羅「ありがとうございます」ニッコリ


零「でも……何すればいいんですか…?」

聖羅「そうですね…。何からでしょう…? あ、まずは呼び方から、ですよね。お姉ちゃんって呼んでみてください」

零「ええっ……何か……恥ずかしい…」

聖羅「そうですか? あ、じゃあまずはわたしから、零くんのこと、零って呼んでいいですか?」

零「いい…ですけど…」

聖羅「じゃあ……零」

零「…………はい」

聖羅「ふふっ…」

零「っ…///」←なんか照れちゃう


聖羅「じゃあ今度は、零く――こほん、零から、わたしのことをお姉ちゃんって」

零「ええっ…?」

聖羅「零」

零「っ……お、姉ちゃん……///」カァァァッ

聖羅「何だか…照れ臭いですね~」

零「……うん」


聖羅「でも、まだ何か足りないような気がします…。何でしょう…?」

零「…………?」

聖羅「うーん…………あ、姉弟ならもっと言葉遣いが打ち解けた感じになった方がいいんですかね?」

零「えっ」

聖羅「じゃあ、えーと………零、お姉ちゃんって、呼んで?」ニッコリ

零「………お姉ちゃん…///」

聖羅「ふふっ、いい子、いい子」ナデナデ

零「っ…撫でないで、ください…そんなに、子どもじゃない……///」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom