前田太尊「松村が殺されたぁ!?」ヒロト「はい・・・」  【ろくでなしBLUES】 (28)

前田「だ、誰にだ・・・・・・!?」

ヒロト「それは今警察が捜査してるんスけど・・・・・・あの橋の下で全身アザだらけでしまいにゃ背中にナイフが・・・・・・」

勝嗣「う・・・嘘だろ」

ヒロト「マジっス・・・きのう俺が見つけました・・・」

前田「ゆ・・・許さん・・・・・・やった奴見つけ出してぶち殺したる!!」ダッ

米示「ちょっ…前田さん!」

ヒロト「殿!俺も行くっス!!」ダッ

勝嗣「おいヒロトお前まで!」

米示「・・・・・・警察が早く見つけ出してくれりゃいいけど・・・・・・」

勝嗣「ああ・・・前田さんならマジでやりかねねえ」

米示「ほんとは俺もやってやりたいぐらいだけどよ」

勝嗣「ああ・・・・・・松村が・・・・・・・・・・・・信じられねえ…クソッ」

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前田「ここか・・・松村がやられたのは」

ヒロト「はい・・・」

前田「・・・・・・大丈夫か?やられた松村を直接見ちまったんだろ?」

ヒロト「犯人ぶち殺さねえと立ち直れないっス」


警察「ああおい君たち入っちゃいかん」

前田「おっさん、松村は誰に殺されたんだ?」

警察「・・・それを今調べてるからね…見つかったら発表するよ、必ず見つけてみせるから」

前田「……それじゃ遅いんじゃ」

警察「え?」

前田「チッ」
前田「ヒロト、行くぞ」

ヒロト「え?あはい」

八尋「ん・・・?あれ・・・」

島袋「ん?」

前田「!」

島袋「おう、どうしたんだこわそーなアホ面下げて」

前田「・・・・・・」テクテク

島袋「おっ?おうてめえこの島袋さんをシカトしようってのか?あぁん?」

八尋「島袋さん、今たぶんそういう空気じゃねえっすよ」

島袋「ん?」

ヒロト「島袋さん・・・」



6MARU8(喫茶店)

島袋「松村が・・・」

八尋「・・・・・・!」

前田「・・・」

島袋「・・・わかった、見つけ出すってとこまでは協力してやろう」

ヒロト「島袋さん・・・」

島袋「まずリンチの挙句ナイフで刺されたとなるとなんか恨みがあったとみえるな ヒロト、なんか心当たりないか?例えば」

前田「うるせえだれも協力なんて求めちゃねえ」

島袋「なっ・・・・・・!」

ウィーン

ヒロト「殿!す、すんません島袋さん失礼します」

島袋「待てヒロト」

ヒロト「?」

島袋「あいつは闇雲に捜すだけだ それじゃ見つかるわけがねえこっちはこっちで考えるぞ」

ヒロト「で、でも・・・」

島袋「こっちで考えがまとまったらあのバカにも教えてやりゃいいさ」

テクテク

勝嗣「ん?」

米示「あっ!」


警察「こら!ここは事件があった現場だから立ち入れないって!!」

前田「うるせえ!ここ調べねえと松村を殺した犯人がわかんねれらりゃ!」

警察「だから今我々がそれを捜査中だからね!?入っちゃいかんて…」

前田「ガタガタ言うな!俺にも調べさせれねら~!!」

勝嗣「ちょっ…前田さん!何やってんだ!」

米示「すんません、連れてきますんで ほら行くぞ前田さん!」

前田「うお~!!やめれ~!!離せれ~~!!」

米示「とりあえずは警察に任せとけって!」

勝嗣「だいいち前田さんが警察に加わったって捜査が進むわけないだろ!」

前田「うるせえ!」ゴンッ

勝嗣「痛え!」

前田「じゃあ松村殺した犯人が警察に捕まったら俺はどうやってそいつを殺せばいいんだ!!?」

米示・勝嗣「・・・・・・・・・・・・・・・!!」

前田「いいからどけ!!俺は一人で犯人を見つけてぶち殺す!」ダッ

勝嗣「あっ前田さん!」

米示「待てよ前田さん!」

勝嗣「ったくあの人わ・・・・・・」

米示「何も一人でやんなくてもいいものを・・・意地になってんだ」

???「おい…」

勝嗣「あん?なんだ……」

バギッッ

勝嗣「ぶはぁっっっ!!!?」ドジャッ

米示「勝嗣!?てめえコラ何者だ!!?」

???「前田文尊のせがれに伝えとけ……」

米示「!?」

???「これは罰だ」

米示「え・・・?」

ドガッッッ

バキッ

ガッッ

  
 

 
 

病院

前田「勝嗣!!米示!!!」

勝嗣「う・・・」

米示「うぅ……」


前田「ど、どういうことだ!?何があった!?」

石松「あう・・・」

マーシー「知りませんよ・・・俺とこいつで下校してたらひでー状態でぶっ倒れてるお二人を見つけて・・・」

前田「・・・・・・!!お、おい勝嗣米示、大丈夫か!?話せるか!?」


米示「ま、前田さん・・・・・・・・・・・・?」

前田「よ、米示!!?よかった…何があった!?」

米示「ず、図体のでかい角刈りの野郎にいきなり・・・」

米示「た、たぶん村松やった奴だ・・・」

前田「なに!?」

米示「『前田文尊のせがれに伝えろ、これは罰だ』なんて言ってた・・・・・・ゴホッ」

前田「お、親父に関係が・・・・・・・・・・・・!!?」

マーシー「な、なんのことっスか・・・?」

前田「・・・・・・お前らこいつらを頼む」ダッ

マーシー「前田さん!!」

石松「あう!」

前田「兄キ!!」ガチャッ

富士雄「ん・・・あ・・・・・・・・・?」

前田「兄キ、ショーリン寺の電話番号…」

バキッッ

富士雄「やかましい!!てめえ俺はお前と違って夜に金稼ぐんだよ!!それを叩き起こすとはどういう……」

前田「だーー!!うるさりゃれ!!実家の電話番号教えてくれ!」

富士雄「あん?そんなもん知らん!」

前田「なっ・・・・・・」

富士雄「こちとら家を出た身だ!いちいち家の電話番号なんて覚えてられるか!いいかわかったらもう邪魔するなよ寝るからな!」

前田「くっ・・・・・・・・・チィッ!」ダダダッ

ガチャッバン!



島袋「俺たちなりに色々考えたものの・・・」

八尋「結局なにひとつわかんなかったっスね」

ヒロト「・・・・・・」

マーシー「あっ!」タタタッ

マーシー「おい・・・聞いたぜ松村のこと」

ヒロト「・・・・・・」

マーシー「勝嗣さんと米示さんまでやられちまった」

ヒロト・島袋・八尋「何ィっ!!?」

マーシー「あ・・・・・・死んではいないけどな」

ヒロト「なんだよ・・・ってどういうことだ!?なんで勝嗣さんと米示さんが!?」

マーシー「どうやら前田さんの親父さんが関係してるらしいぜ」

島袋「なに!?」

マーシー「そんで前田さんが多分大阪まで行っちまった!!」

ヒロト「くっ…」ダッ

島袋「あっ!おいヒロト!お前が行っても意味ないぞ!おい!」

島袋「くそ・・・おいお前詳しく話せ」

マーシー「そんならもう病院行ってお二人に聞いてください」

島袋「連れてけ」

マーシー「ったく・・・しゃーねーッスね着いてきてください 戻るぞ石松」

石松「あう」


 

病院


八尋「・・・・・・・・・となると相手は完全にイカレてますね」

島袋「ああ・・・こいつらをやった奴と松村をやった奴が同一人物とすると、松村はリンチじゃなく一対一で殺されたってことになるな」

米示「ああ・・・それとターゲットは前田さんに関わってる者だとするとお前たちも危ない」

マーシー「ああそうか」

米示「今日からできるだけ集団で固まってろよ
その角刈り野郎は半端じゃなく強えし人だって平気で殺す」

島袋「・・・・・・・・・!」

石松「あう・・・」

勝嗣「ん?どうした石松?」

石松「さっき・・・駅に・・・・・・・・・ひとりで・・・」

マーシー「あ!!ヒロトの野郎・・・!!!」

島袋「チッ行くぞお前ら」


吉祥寺駅

ヒロト「ちくしょう・・・殿がいない・・・もう行っちまったのか」

「おい」

ヒロト「あ?なんだよ・・・・・・・・・・・・って……」


 

島袋「ヒロトの奴、大阪行っちまったかな」ダダダッ

八尋「電車の中ならまだ安全ッスよ 少なくとも殺される危険は少ない・・・」ダダダッ

マーシー「殺されるとしたら人目に付かないとこに連れてかれてからだな そうなるとそうとう探さないとやべえかも」ダダダッ

島袋「くそ・・・」ダダダッ



島袋「着いたぞ!どっかいないか探せ!」

マーシー「ん・・・?いた!!やべえ髪染めた奴に絡まれてる!」

島袋「何!?いそげ!」
タタッ

島袋「ヒロト!!って…んん?」

マーシー「ああ!!?」

ヒロト「あ、あは………」

島袋「お、お前は・・・・・・・・・・・・」


島袋「葛西!!!!」


葛西「・・・・・・・・・」


葛西「うるせえよ大声出すな」


葛西「お前らも前田のツレか」

島袋「どういうわけだ!?なんでお前が・・・・・・・・・!?」

葛西「フッ………ほんとに偶然だよ」


──────────────────
─────────
────

葛西(吉祥寺・・・ふっ…ヤな思い出の街だぜ・・・ヤボ用済ませたらさっさと帰るか)

前田「あー!!!!」

葛西「!?」

葛西「ま、前田!!」

前田「て、てめえなんでこんなとこに!!?いや、んな事わどうでもいい!ちょうどいいとこに現れてくれた!」

葛西「あ・・・?」

前田「あのな、ほんとはお前なんかに頼みたかねえけどな、吉祥寺の俺の仲間がみんな狙われてるかもしれねえんだ!!
でも俺はちょっとこの街を離れっからその間お前そいつらの世話してくれ!
ほか誰もいねえから仕方なくお前に頼むだけだからな!じゃあな!」

葛西「は?おい…ちょっ」

葛西「・・・・・・?」

──
─────────
───────────────

葛西「で、訳もわからず置いてかれたって訳だ
その直後この茶髪の前田のツレを見かけて詳しく話を聞こうとしたんだがこいつは何も知らねえときた」

葛西「借りを返すってわけじゃねえがまあ暇だし用心棒になってやる
事情を話しな」

島袋「・・・・・・・・・わかった」

マーシー「島袋さん!そんなベラベラ人にしゃべるようなことじゃないでしょ!第一俺はこいつに1回やられてるんスよ・・・信用できねえっス」

マーシー「そもそも前田さんにとって俺たちが守る対象だってのもいまいち納得いかねえ
こんな奴に協力してもらわなくってもなんとかなるでしょ!」

島袋「・・・・・・気持ちはわかるが、ここは1人でも味方が多い方がいい
それもこいつみたいに強い奴ならなおさらだ」

今日はもう終わるね
もう寝るね

楽しみにしてるね

島袋「お前らは仲間集めてこい いつどこでだれが狙われるかわかったもんじゃないからな」

ヒロト・八尋「はい!」

マーシー「チッ」

石松「あう」

島袋「固まっていけよ!」

葛西「・・・」スパ-

葛西「ただ事じゃないと見えるな」

島袋「ああ・・・今回のはお前ん時や川島ん時よかもっとヤバそうだ 話すぞ」

葛西「・・・・・・・・・」

ジョー「かーっなんでだれもいないんだ!?」

誠二「前田さんも勝嗣さんも米示さんも途中でフケたらしいな」

ジョー「まーた俺たち抜きでなんかやってんだ!前田さんああいう人だから」

???「おい」

ジョー「あ?」

???「お前ら、帝拳高校の前田太尊と仲がいいんだったよな?」

ジョー「なんだよおっさん、だったらどうだってん…」

バキッ

ジョー「ぐへぁぁっっっ!!!!」

誠二「兄キ!!!てめえ!!」

ジョー「せ、誠二!やめとけ!こいつは俺が・・・」

???「ふん……」

シュッ

ゴスッ

ガキッ

ジョー「うがぁっ!がっ……ふっ」

誠二「兄キーーーーーーー!!!」



マーシー「ん・・・?」

ヒロト「あーー!!!ジョーさんと誠二さんが!!」

マーシー「くそっ!」ダッ

八尋「俺島袋さん呼んでくる!」

葛西「・・・・・・」

島袋「・・・ってなわけで今回の相手はかなりの危険人物だ
正直警察に任せといた方がいいとは思うが仲間が殺されたんじゃ…」


八尋「島袋さーーーーん!!!!」

島袋「?」

島袋「なぜ単独行動なんだっ!!?」

八尋「い、いまあっちの方で角刈り野郎にやられてて・・・」

島袋「何ィ!?行くぞ!連れてけ!」

葛西「チッ」

ダッダッダッ

ジョー「」

誠二「うおーーーーー!!!くそおお!!」

???(以下:角刈り)「・・・」

パシッ

誠二「!」

バキッ

誠二「ブハァッ!」

ヒロト「誠二さん!!」

マーシー「うおらぁ!!」トビゲリ

ガンッ

マーシー「っしゃ!!」

角刈り「ペッ……・・・・・・てめえは死ね・・・」グッ

マーシー「!!」


「待てぇい!!!」

角刈り「?」

マーシー「!」

ヒロト「島袋さん!!」

誠二「な・・・・・・なんで後ろ向きなんだ・・・?」

葛西「どいてろてめえら」

マーシー「ぐっ・・・」

ヒロト「島袋さん!ジョーさんが」

島袋「ああ・・・」

島袋(こりゃひでえ・・・すぐ病院に連れてかないと)


マーシー「おいてめえ俺の獲物奪ったからにはちゃっちゃとぶち殺せよ」

葛西「フン・・・」

マーシー「チッ」

葛西「てめえがイカれた殺人犯か」

角刈り「・・・・・・・・・もう広まってやがったか」

葛西「てめえは前田に恨みがあんだろ?なんでわざわざ仲間だけ狙ってやがんだよ 前田が怖いのか?」

角刈り「わかってないな貴様は」

葛西「あん?」

角刈り「真の絶望は孤独にあるんだよ」

葛西「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

葛西「ぜんぜんわかんねーな」

角刈り「・・・それにしてもやっぱあの鼻でかとデコひろも殺っとくべきだったな
これじゃ捕まるのも時間の問題だ」

角刈り「とりあえずお前ら全員生かしてはおかん、死ね」

葛西「死ぬのはてめえだ」

ガッ!

ガシッ ガッ!

葛西(こいつ………強え・・・)

葛西「うおらぁ!」

バシッ

ガッ!

葛西「っ!く・・・」バッ

葛西(これは・・・前田よりも・・・・・・)

角刈り「ほう・・・なかなかやるやないけ・・・・・・高校生でこんだけやったら将来有望や」

葛西「・・・・・・・・・ナメんなよクソが!!」

バギッ!!!

角刈り「!」


島袋「入った!!」


葛西「っし・・・!」

角刈り「っと・・・・・・・・・!?」

ガン!!


ヒロト「かかと落とし!!」


葛西「死ね!!」

バキッ!

角刈り「・・・・・・」

角刈り「・・・これで終いか?」

葛西「!!」

角刈り「あんた今までやった中で二番目くらいに強いわ誇ってええぞ」

葛西「ぐっ…」

バギッッ!!

葛西「くっ・・・・・・・・・そ!」

シャッ!ガッ!

角刈り「・・・」

グッ バン!!

葛西「あがっ・・・・・・!」

角刈り「最期や」

バカッ!

角刈り「!?・・・くっ」

葛西「・・・!?」

マーシー「よっしゃクリーンヒット!」



ヒロト「あっあのバカいつの間に・・・!」

島袋「くっ・・・おいお前ら四人で先に逃げてろ!こいつ連れてけ!」

石松「あう・・・」ジョ-ヒョイ

八尋「島袋さんは!!?」

島袋「俺も一矢報いる!!早く行け!全員死ぬぞ!」

ヒロト「俺も戦うっす!」

八尋「俺も!」

島袋「やかましい邪魔だ!早く行け!」

八尋「くっ・・・・・・!」

ヒロト「・・・ちゃんと戻ってきてくださいよ!」

誠二「早く行くぞ!」

 

葛西「お・・・おいてめえタイマンに割り込んでんじゃねえ」

マーシー「先に割り込んだのはてめえだろうが」

島袋「くらえ突然の島袋タックル!」ガッ

角刈り「!!」

マーシー「ああっ!タックルは柔道ぢゃねえだろ!」


警察「おいあんたらー──」


マーシー「やべっおまわりだ」

島袋「そらこんな路上の真ん中でやってりゃ・・・」

角刈り「くそっ!」ダダダッ(逃走)

島袋「俺たちも逃げるぞ!」

マーシー「ああ!」

マーシー「っておい!早くしろ」

葛西「ハァ・・・ハァ・・・先・・・行ってろ」

マーシー「おま・・・ガタガタじゃねえか
・・・ったく肩貸してやらぁ」

葛西「いるか・・・・・・」バシッ

島袋「早く!」

マーシー「チッ」ダッダッダ

葛西「くそ・・・・・・」フラフラ

今日はもう終わろおやすみ


>>12
ありがとう
レスがすごくうれしいの
救われる昨日手つけなくてごめん

尚輪寺(前田の実家)

ガララッ

前田「親父いるか!?」

文尊「おお!なんや太尊やないか!どないしてん!」

前田「教えてくれ!!親父の知り合いに角刈りの野郎っているか!?」

文尊「んん?どやったかのーなんでまたそないなこと?それ聞くためだけに来たんかいな?」

前田「実は・・・・・・」

文尊「なるほど・・・そんでその犯人の手がかりつかむためにワシんとこ訪ねてきたわけやな」

前田「そういう訳だ」

文尊「ワシは人の恨みを買うようなことは絶対せえへんし恨まれてる記憶もない」

前田「なに・・・・・・・・・?」

文尊「だが心当たりはひとつだけある」

文尊「角刈りかどうかは知らんがそんな事しそうな奴は知り合いに1人しかおらん」

前田「じゃ知ってんだな!?だれだそいつは!!」

文尊「そいつの名は名城・・・実力で言うたらワシとどっこいどっこいやった男や」

前田「なに!?」

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