魔双化「小夜さん可愛いなぁ」 (19)

魔双化「あんな綺麗な巫女さん、なかなかいないよなぁ……」

魔双化「恐らく巫女さんの中で一番可愛いんじゃないのか?」

魔双化「……」

魔双化「こんな近くに可愛い人がいるなんてオイラはなんて幸せ物なんだろう」

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魔双化「小夜さんと出会ってからオイラは毎日この森から小夜さんのいる神社に行ってる」

魔双化「正直森の奥なんかより神社で暮らしたいぐらいさ」

魔双化「けど神社で一緒に暮らせる理由が全く思いつかない……」

魔双化「タヌキの婿入り……違う。 付き合って一緒に暮らしましょう……違う……」

魔双化「うーん……オイラと小夜さんの距離はまだ遠い気がするなぁ」

魔双化「どうしよう……こうも考えている間にほかの妖怪に小夜さんをとられてしまったら……」

魔双化「事実、小夜さんは妖怪の間では美人と専らの評判だからな」

魔双化「……」

魔双化「いや待てよ……オイラはほかの妖怪と比べて競り勝ってる部分があるじゃないか」

魔双化「……そう!! 二人で色んなところにに出かけている!! それ即ちデート!!」

魔双化「小夜さんと一緒に黒マントを倒したり……かぐや姫を助けたり……ヤマタノオロチを封印したり……」

魔双化「……」

魔双化「デートじゃねえ……」

魔双化「いや、何を言っているんだオイラは。 小夜さんと一緒に何かをするってことに意味があるんじゃないか」

魔双化「そうだ、あの時もこの時も一緒に力を合わせて……」

魔双化「……『力を合わせて』……?」

魔双化「……そういえばオイラ、小夜さんと一度戦ったことがある……」

魔双化「……」

魔双化「おい、ちょっと待て。 戦っただと……?」

魔双化「よくよく考えて見れば小夜さんの美しい顔に泥を塗るようなことをしていたわけだ」

魔双化「幸い小夜さんはオイラより何倍も強かったからそんなことはなかったけど……」

魔双化「……」

魔双化「というかどの小夜さんも強いよな」

魔双化「初代の時も……黒マントの時も……月夜草子の時も……あどばんすの時も……」

魔双化「どの小夜さんも強い、そして可愛い」

魔双化「……」

魔双化「2の小夜さん……」

魔双化「会えるはずだったのに会えなかった……」

魔双化「……っと、悲しんでる場合じゃないな」

魔双化「……とりあえず今言えることは小夜さんはそこら辺のくノ一や鬼娘より何倍も可愛いという事……」

魔双化「……あ、もうこんな時間か」

魔双化「では早速……」

ドロン!!

魔双化「……よし、小夜さんに化けれた」

魔双化「鏡は……あった、ここだ」

オイラはこうやっていつも小夜さんを眺めているんだ。

魔双化「うーん、いつ見ても可愛い///」

魔双化「……」

魔双化「……いや、駄目だ魔双化。 いくら化けた身体とはいえ……」

魔双化「小夜さんの身体を触るなど言語道断だ……!!」

魔双化「くっ……触りてえ……!!」

魔双化「そうだよな……昔はこうやって化けて小夜さんを倒そうとして……後は動けなくなるお札を使ったりして」

魔双化「……」

魔双化「動けなくなるお札……?」

魔双化「……」

魔双化「……」ゴクリ

魔双化「……」ゴソゴソ

魔双化「……あった」

魔双化「そうだ……これを使えば……小夜さんの動きを止めて……同人誌のように……」

魔双化「……って駄目だ駄目だ駄目だ!!! 何を考えているんだオイラは!!」

魔双化「あの小夜さんにそんなことをしたらただじゃ済まないぞ!!」

魔双化「……」

魔双化「……」

魔双化「……あの小夜さんがいても別の小夜さんがいるからいっか」

魔双化「ようし!! そうと決まれば早速……」

バッ!!

魔双化「!!! 誰だ!!」

魅留鬼「久しぶりやなぁ……」

魔双化「!! あの時の鬼族!!」

魅留鬼「あれからうち以外のやつには負けてへんよなぁ? 小夜」

魔双化「……は? 小夜……?」

魅留鬼「なんやその顔、あんた小夜とちゃうんか?」

魔双化「いや、オイラは魔双化……」

魔双化「……!!!」

魔双化(しまった!! 変身を解いてなかった!!)

魔双化「誤解だ!! オイラは小夜さんに化けた狸で……」

魅留鬼「どう見ても小夜やろ!!」

魔双化「そんなに疑ってるなら今すぐ元の姿に……」

魅留鬼「はあああっ!!」バッ

魔双化「お、おい!! 話を聞けって!!!」

魔双化(まずい!! やられる!!!)

魔双化(……そうだ!!)

魔双化「おら!!」ブン!!

魅留鬼「!!!」

ピタッ

魅留鬼「な、なんやこのお札……」

魔双化「一定時間動きを止めるお札さ」

ボワン!!

魔双化「そして……オイラは小夜さんではない」

魅留鬼「タ、タヌキやったんか……」

魔双化「そうだって言ってるのに信じないお前が悪い」

魔双化「さぁて……女が止まってるとなると……何するかは分かってるよな?」

魅留鬼「な、何する気やねん!!!」

魔双化「小夜さんにこれをやったら今後気まずくなるし嫌われるかもしれないから……お前で我慢してやるよ」

魅留鬼「だから何する気やねん!!」

魔双化「決まってるだろ? タヌキの遊びだよ」

魔双化「さてと……まずは頬を舐めさせてもらおうか……」

小夜「やめなさい!!!」

魔双化「さ、小夜さん!!!」

魅留鬼「ほ、ほんまもんの小夜か……?」

小夜「可愛い女の子に何をしようとしてたの!!」

魔双化「さ、小夜さん……どうしてこの森に? いつもはオイラから会いに行くのに……」

小夜「わざわざ遠い所からいつも来てくれるから……偶にはあたしの方から行こうと思ってやって来たのよ」

小夜「それでいざ来てみれば……お札を取ってあげなさい、嫌がってるわ。 どうして妖怪同士で仲良くできないの?」

魔双化「す、すいませんでした……」

パッ

魅留鬼「はーーー!! やっと動けるわーーーー!!!」

魅留鬼「さぁて……小夜、久しぶりにやるで!!!」バッ

小夜「!!!」

魔双化「危ない小夜さん!!!」

魔双化「……!!」

魔双化(あれがまだある!!)

魔双化「はっ!!」バッ

魅留鬼「!!!」ピタッ

小夜「動きが止まった……?」

魔双化「お札が一枚だけかと思ったら……大間違いだぜ?」

魅留鬼「なっ……」

魔双化「小夜さん、怪我は?」

小夜「大丈夫よ、ありがとう」

小夜「……けど、この鬼の人が悪い妖怪だなんて……」

魅留鬼「なんで初対面みたいな言い方しとんねん」

小夜「? だって……そうでしょ?」

魔双化「魅留鬼、この小夜さんは初代の小夜さんなんだ」

魅留鬼「は? どういうことや?」

魔双化「この人はお前の戦い求めている小夜さんとそっくりな人ってことさ」

魅留鬼「なんやて!!?」

魔双化「小夜さん、この妖怪は月夜草子の小夜さんと縁がある人ですよ」

小夜「そうだったの……ねぇ魔双化さん」

魔双化「なんですか?」

小夜「助けてくれたのは嬉しいけど……」

小夜「なんであたしまでお札を貼る必要があるの?」

魔双化「……」

魔双化「そんなの決まってるじゃありませんか……タヌキの遊びに付き合ってもらう為ですよ」

小夜「遊び……?」

魔双化「正直、小夜さん一人でいいと思ったけど……魅留鬼もなかなかイケるじゃないか」

魅留鬼「ま、まさか……舐めるんか?」

魔双化「そうさ。 それだけじゃない、あんなことやこんなことを……」

魔双化「遂に……小夜さんの処女を奪う時が来た!!」

小夜「貴方……そんなことを考えていたのね!!」

魔双化「いただきま……」

ドカン!!!

魔双化「ぐはっ……」

たくあん和尚「……ふう」

月夜草子の小夜「大丈夫? 怪我はない?」

小夜「……ええ、ありがとう」

その後

魔双化「ああああああ!! ちょっと!! やめてえええええ!!!」

豆頭「やだだ。 小夜さんの命令だからしょうがないべ」ベロベロ

魔双化「舐めないでえええええええ!!!」












小夜「舐められることの気持ち悪さを教えてあげなきゃね」

魅留鬼「せやな」

~終わり~

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