???「異世界転生、自分SUGEEE!!」【コンマ】 (1000)

???「ここは……?」キョロキョロ

???「……辺り一面真っ白だ」

???「どうしてこんなところに……」キョロキョロ


女神「あなたは死んだのですよ、【コンマ↓】……」


???「!?」


誰?
一桁
1:デブ(男)
2:お嬢様
3:イケメン
4:ギャル
5:イジメられっ子(男)
6:幼女
7:剣士(男)
8:ブス
9:知将(男)
0:女

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1476247818

ギャル「アタシが死んだ? それはねえーって」

ギャル「だってほら、フツーに立ってんじゃん? なのに死んだとか、ヤバイ、ウケるー」キャハハ


女神「…………」


『女神も少し困惑気味です』

前回はバッドエンドでしたねぇ…
期待

女神「よーく思い出して下さい……。ギャルよ」

女神「貴女は確かに亡くなっているのですよ……」

女神「あの事を忘れてしまったのですか……?」


ギャル「あの事?」


女神「ええ……。あの忌まわしき【コンマ↓】の事を……」


死因、一桁
12:自殺
34:他殺
56:事故
78:病死
9:虐待
0:バナナの皮に滑って

>>4
前々回もバッドエンドでした
今回も死ぬと思います

前々スレ?
男「異世界転生、俺TUEEEE」【コンマ】
男「異世界転生、俺TUEEEE」【コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1471589616/)


前スレ
女「異世界転生、私SUGEEE!!」【コンマ】
女「異世界転生、私SUGEEE!!」【コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473759749/)

ギャル「殺された? アタシが?」

女神「ええ……。それは惨い死に方でした……」

ギャル「殺されたって……何で? 誰に? どうやって?」

女神「【コンマ↓】です……」


一桁
123:彼氏との痴情の縺れ。灰皿で殴られて
456:コンビニでバイト中、入ってきた強盗に刺されて
789:保険金目当て。母親に毒を盛られて
0:友人に騙され、ライオンの入った檻に入れられて

ギャル「灰皿……」

ギャル「あ……あ……!」ブルブル


女神「思い出しましたか……?」


ギャル「あ、アイツ、アタシが浮気したんじゃないかって……それで、それで……」ブルブル

ギャル「ケンカになって、それで殴り合いになって、さ、最後には灰皿で……」ブルブル


女神「ええ……。酷いものです……」

女神「ですので、ギャルよ……。貴女にはもう一度生き返る機会を与えましょう……」

ギャル「え……?」

女神「その世界で今度こそ、幸せになって下さい……」ニコッ

ギャル「!?」


ギャル「あ、ありがと……。マジでありがと……」ウルッ

ギャル「嘘だったとしても、その言葉スゲー嬉しい……」ポロポロ


女神「嘘ではありませんよ。私はこの世界を統べる女神……」

女神「さ、涙をお拭きなさい……。貴女には笑顔の方が似合います……」ニコッ

ギャル「う、ううっ……」ポロポロ

ギャル「それで……えと、女神様……?」

女神「はい……。何でしょう?」ニコッ

ギャル「アタシ、マジで生き返れるの……?」

女神「ええ……。ただし、貴女のいた世界ではなく、別の世界ですが」

女神「その世界に貴女は転生する事になります」

ギャル「転生……? えと、それってどんな世界なん……?」

女神「【コンマ↓】です」


コンマ↓、一桁
123:普通の現代世界
456:SF世界
789:異能力がある世界
0:イケメンだらけのハーレム世界

時代背景は?

ギャル「いのーりょく? って何それ?」

女神「超能力とでも言えば良いのでしょうかね……」

女神「そういった特別な力を持つ人達がいる世界の事です」

ギャル「はー……」

女神「それ以外は、貴女が元いた世界とそう変わりはありませんよ」

ギャル「へー」


『超能力世界への転生となったようです』

ギャル「ちなみに、その超能力持ってる人達ってどんだけいるの?」

女神「そうですね……。大雑把に言うのなら……」


コンマ↓、どれぐらいの比率?
一桁
12:国内に数人
34:県内に数人
56:学校に数人
78:クラスに数人
9:ほぼ全員
0:全世界で数人

全体の1割くらいか
環境に影響があるような強さではないみたいだ

ギャル「クラスに数人か……。結構いんだね」

女神「ええ、そこまで珍しい訳ではありません」


『AB型ぐらいの比率?』


ギャル「ちなみに、アタシは? それ、持ってんの?」

女神「もちろんですよ。私が力を与えておきましたから」

ギャル「わ、マジか、ラッキー! ね、それ、どんな能力なん?」

女神「【コンマ↓】ですね」


一桁
1:強化系
23:操作系
45:放出系
67:変化系
89:具現化系
0:特質系

念みたいに自分で作ったり鍛えたりするタイプの能力?

ギャル「特質……系? なにそれ?」

女神「どの系統にも属さない、特別な能力ですね」

女神「かなり貴重な能力なのですよ。これを持っている人はそうはいません」

ギャル「マジで!」ワクワク

女神「ええ……。具体的な能力については、貴女が考えると良いでしょう……」

女神「今の生活に必要なもの……。そういった能力にすると良いですよ」ニコッ

ギャル「あ、あざます! わ、ホント、ラッキー! アタシメッチャ強運だし!」


女神「あと、もう一つ……」

ギャル「何? 何ですか?」ワクワク

女神「悲惨な死を遂げた貴女には、転生するにあたり、何か一つだけ願いを叶えてあげましょう……」

女神「何が良いですか?」ニコッ


ギャル「マジで? え、ちょっと待って! 今、考える! メッチャ考えるから!」

女神「はい」ニコッ

ギャル「え、どうしよ。何か一杯あって一つに絞れないんだけど、ええとええと」

ギャル「」ピンッ

ギャル「じゃあ、【コンマ↓】で!」

女神「わかりました」ニコッ


ご褒美、一桁
123:魅力
456:才能
789:お金
0:全部

女神「それでは、貴女には裕福な暮らしを約束しますね」

女神「これでお金に困る事はまずないでしょう」

ギャル「やった!」


『お金は大事です(教訓)』


女神「では、そろそろ貴女を転生させましょうか……」

女神「貴女は高校生ですので、転校という形にしておきますね」

女神「これから第二の人生を楽しんで下さい」ニコッ


ギャル「うん!」



──────────
───────
────

平和な世界なら通貨の価値が暴落したりはしないよね?

【高級マンション】


メイド「お嬢様、お嬢様」ユサユサ

ギャル「んん……」


メイド「朝ですよ、起きて下さい。学校に遅刻しますよ」

ギャル「ああ……? 学校……?」

メイド「はい。そろそろ仕度をしないと間に合いませんよ」

メイド「転校初日に遅刻は流石に良くないです。さ、起きて下さい」

ギャル「……え? あれ……?」ボーッ


『転生して、大金持ちのお嬢様になったようです』

ギャル「ええと……その……」

メイド「?」

ギャル「アンタは、ええと……」

メイド「ああ、私はお嬢様の専属メイドですよ。昨日、御挨拶をしましたよね? お忘れですか?」

メイド「お嬢様がこちらに引っ越して一人暮らしをするにあたり、心配だからと……」

メイド「本邸の執事様が私を雇ったのです」

ギャル「え、あ、そうなの……? ん? 執事?」

メイド「どうしました、お嬢様。寝惚けておいでですか?」

メイド「お嬢様は若くして御両親を亡くされ、その莫大な遺産を受け継がれたじゃありませんか」

メイド「それで、あの元の屋敷にいると御両親の事を思い出して辛くなるからと……」

メイド「気分を変える為に、こちらのマンションに引っ越してきたのですよね?」

ギャル「……あー、そっか。そういう事か……」ボソッ

メイド「?」


『気分で引っ越せるぐらいの、とつてもない財産を持っているようです』

ギャル「あー、じゃ、今日からヨロシク」

メイド「はい、お嬢様」ニコッ

ギャル「で、ええと、アタシ何したらいいの?」

メイド「まずは起きて顔を洗って下さい。あちらに朝食の用意も出来ていますので」クスッ

ギャル「ん。わかった……」ノソノソ


メイド「…………」


コンマ↓、メイドの好感度
一桁
高いほど良い。0は10扱い

『内心では、ちょっと嫌がってお仕事しているようです』


メイド「さ、お嬢様。どうぞ、おかけになって下さい」サッ

ギャル「あ、あんがと」

メイド「今朝の献立は、洋風にまとめてみました。パン・サラダ・ポタージュ・ベーコン・スクランブルエッグ……」

メイド「どれも、新鮮な物ばかり揃えています」

メイド「お嬢様のお口に合うと良いのですが」ニコッ

ギャル「ん……」パクッ


コンマ↓、反応
一桁
123456:ウマッ! イケる!
78:普通
9:合わない
0:ベタ誉め

ギャル「」モグモグ

メイド「どうですか、お嬢様?」

ギャル「ん、ウマイわ、これ」モグモグ

メイド「そうですか、それは良かったです」ニコッ

ギャル「ん。テレビつけていい?」モグモグ

メイド「はい。おつけしますね」サッ

ポチッ


テレビ「グッモーニン、エブリワン! 今日も朝から御機嫌かい?」

テレビ「俺? もちろん機嫌がいいさ。何せ昨日、うちのカミサンが三泊四日の旅行に行ったからね」

\ HAHAHAHAHA /


ギャル「」モグモグ

メイド「…………」



ギャル「」モグモグ

メイド「…………」


【お出かけの時間です】


ギャル「じゃあ、行ってくっから」

メイド「はい、お嬢様。行ってらっしゃいませ」ペコッ


メイド「表に車が待機しております。後は運転手の方になんなりとお命じになって下さい」ニコッ

ギャル「サンキュー。じゃ」


バタンッ


メイド「…………」

メイド「ああ、やっと行ったわ」フゥ

メイド「何なのかしらね。お給料の為とは言え、私があんな小娘にペコペコペコペコ。バカみたい」

メイド「ま、仕事だからやる事はやるけど」

メイド「お給料もいいしね」

メイド「さてと、掃除掃除」スタスタ


『ドライな性格のようです』

【マンション下】


運転手「お待ちしておりました、お嬢様」ペコッ

ギャル「おお、何かスゲーな、この車。これ、もしかしてベンツじゃね?」


ベンツ「せやで^^」


運転手「ははっ。お嬢様は冗談もお好きのようで。お嬢様が昨日購入したばかりではありませんか」

ギャル「あ、え、そうなん?」

運転手「ははっ。テンドンですか。いやはや」

ギャル(じゃ、ねーんだけど……)

運転手「さ、それでは参りましょうか、お嬢様。どうぞ」サッ

ギャル「あ、うん。あんがと」

運転手「いえいえ」ニコッ


コンマ↓、運転手の好感度
一桁
高いほど良い。0は10扱い

世界観もそうだけど自分の周囲についても調べないと落とし穴がありそう
前回の結婚のように

『普通よりやや好感を持たれているみたいです』



【車内】


運転手「しかし、お嬢様も、もう高校二年生ですか」ブロロ

ギャル「あー、だな」

運転手「月日が経つのは本当に早いものですね。ついこの前までランドセルを背負っていたお嬢様が、今はブレザーを着ておられて……」

運転手「光陰矢のごとしとはよくぞ言ったものです。こうして歳をとると、月日が流れるのが本当に早くて……」


月「ふおおおお!!」ザババババッ
日「た、助け……! 溺れる!」ザババババッ


運転手「いやはや、感慨深いですなあ……」シミジミ

ギャル(アタシの事、昔から知ってる感じ?)

ギャル(話なげーけど、良い人っぽいな……)

【校門前】


運転手「さ、着きましたよ、お嬢様」

ギャル「ん。サンキューな。こんな快適に学校来たの初めてだわ」

運転手「ははっ。そう言ってもらえると冥利に尽きますな」

運転手「では、帰りにまたお迎えにあがりますので」ペコッ

ギャル「ん。あんがとよ」



コンマ↓、これからギャルの通う高校は?
一桁
1:普通の共学
23:お嬢様学校(女子高)
45:金持ちばかりが通う高校
67:超名門エリート高校
89:能力者のみ集められた学校
0:何故か男子校

ここまで
次回、ギャルの学園生活!


学校で浮きそう
能力者はどれくらいかな?

この世界でも雨の中で慣れない山に入ったら怪我もするし治安も悪い寒空の下で野宿したら死の危険はあるからね?

妖精ちゃんは聞かれたことに答えるための装置なのでそれ以上を望むのは女の怠慢
聞かれたことに答えてくれなかった時は怠慢だと思ったけど

ギャル「んで、アタシの通う学校ってどんなとこよ?」テクテク

ギャル「えー、何々……☆☆女学園……? つまり、女子高?」

ギャル「女子高かぁ……」



コンマ↓、一桁
1234:いい感じ
567:良くも悪くもない
89:ゲロゲロ
0:アタシ女もいけるし、いいんじゃね!

ギャル「ん、いいんじゃね?」

ギャル「あんな事あったし、マジで当分、男とは関わりたくねーしな」

ギャル「しばらくはフツーの生活がしてーわ。女子高ナイス」

ギャル「じゃ、とっとっと行くか。まずは職員室に行けとか言われてたな」テクテク



生徒たち数人「…………」



コンマ↓、ベンツでの車通学は……?
一桁
123:目立つ
456:そこまででもない
789:フツー
0:校則違反

生徒A「あの子、車通学なんだ……。どこのお嬢様だろ?」

生徒B「でも、お嬢様って格好してなかったけどね。変なの」

生徒C「初めて見るけど、一年生なのかな?」

生徒D「さあね。まあ、いいじゃん。それよりさあ」


ペチャクチャ、ペチャクチャ


『なかなかのお嬢様高校のようです』

【職員室】


女教師「ああ、いらっしゃい。話は聞いてるわ。あなたも不幸な事があって大変ねえ……」

ギャル「あー、いいよ、平気だから。気ぃ遣わなくても」

女教師「そう? ……わかったわ。なら、これからは、この話はしないようにしておくわね」

ギャル「ん」

女教師「それで、あなたのクラスだけど、二年A組ね。そこに決まったから」

ギャル「A組ね」

女教師「ええ、今日は私と一緒に行って、軽く挨拶をしてもらって……」

女教師「それからは普通に授業を受けてもらうから。教科書とかは大丈夫かしら?」

ギャル「ん。あるよ。用意されてたから」

女教師「そう。なら、他にこちらからは特にないけど……」

女教師「何かあなたから聞きたい事とかある?」

ギャル「あー、そーだね……」


ギャル「この学校ってどんな学校なん?」

女教師「【コンマ↓】」


一桁
123456:普通の女子高
78:ちょっと変わってる
9:かなり変わってる
0:学校崩壊を起こしてる

女教師「そうねえ……。普通の高校よりもちょっと変わってる学校かもね」

ギャル「?」

女教師「ここの理事長が少し奇抜な方でね。教育方針が一風変わってるのよ」

ギャル「それ、どー違うん? 普通の高校と」

女教師「【コンマ↓】」


一桁
123:優秀な生徒は優遇される
456:イベントにメチャクチャ力をいれてる
789:ポイント制がある
0:能力者を育ててる

ギャル「へー、能力者を?」

女教師「ええ、それがこの高校の売りなのよ」

女教師「知っての通り、能力者っていうのは、【コンマ↓】だから……」


一桁
123:生まれつきの才能
456:後天的な発現
789:両方
0:政府から選ばれている

女教師「生まれつきの才能だけでなく、後から発現するケースもあるわよね?」

ギャル「へー」

女教師「?」

ギャル「あ、何でもない。続けてよ」

女教師「ええ、それで……」

女教師「能力者はその特別な力を持っているから」


コンマ↓、一桁
12:社会から異端者として差別を受けている
34567:フツー
89:あらゆる面で優遇されている
0:18歳になると、強制的に将来を決められる

女教師「って、特に差別も優遇もされてはいないんだけど」

女教師「なにせ、数が多いからねえ。かなりいるし」

ギャル「あー……そっか」


『ちょっと残念なようです』


女教師「ただ、やっぱり人にはない力を持っているから羨ましがられてはいるのよ。でしょ?」

ギャル「だろーね」

女教師「ここでは、そんな生徒……要は能力を欲しがってる生徒ね」

女教師「その生徒達に対しては、能力に目覚めるように特別授業をしてるし……」

女教師「もう能力を持っている生徒には、より強い能力になるよう講師もしてるのよ」

ギャル「へー」

女教師「あなたはこの資料によると、能力を持っているのよね? まだ発現したばかりらしいけど……」

ギャル「あー、ま、ね」

女教師「それなら、この学校できっと強い能力を得られる……」

女教師「かもしれないわね。そこは個人差があるから」

ギャル「【コンマ↓】」


一桁
123:あーしなら余裕っしょ
456:まあ、頑張ってみるわ
789:ん。お願いする。頼むね
0:あーし、神に選ばれてっから。周りみんな雑魚雑魚

ギャル「ん。お願いする。頼むね」

女教師「あら、見かけによらず謙虚なのね。ちょっと驚いたわ」


『良い子かもしれません』


ギャル「つか、先生。あんま見かけで判断とかされたくねーんだけどさ」

女教師「なら、見かけを変えなさい。あなただって、どれだけ美味しいと評判でも、虫の形をしたお菓子を食べたいとは思わないでしょ?」

女教師「つまりは、そういう事よ」

ギャル「むー……」


『正論です』

女教師「さてと、話が長くなってしまったわね」

ギャル「ああ、もうこんな時間なんだ」

女教師「それじゃあ、早速、教室に……」ガタッ

ギャル「ん」ガタッ


女教師「……と、言いたいところなんだけど」

ギャル「?」

女教師「あなたのその格好よ。金髪に短いスカート、ピアス……」

ギャル「…………」

女教師「【コンマ↓】」


一桁
123:校則違反。すぐに直してもらうわね
456:金髪とスカートは多目に見るけど、ピアスは没収
789:とても可愛らしいわね!
0:袖の下

ギャル「マジかよ……。校則違反とか……」


『風紀には厳しい学校のようです』


女教師「とりあえず、更衣室。こちらに来なさい」

女教師「髪はスプレーで。スカートはこういう時の為に予備が用意されているから」

女教師「ピアスも没収。学校にはつけてこないように。いいわね?」

ギャル「アタシのお気に入りのピアス……」

女教師「高校生には高校生に相応しい格好というのがあるのよ」

女教師「学校外なら好きにしなさい。でも、学校内では許しません」

女教師「少なくとも、この高校に入学したからにはね」


ギャル「あーあ……最悪」


『仕方ありません』

【着替え後、教室】


ザワザワ、ザワザワ


女教師「はい。静かに」


ピタッ


女教師「今日は転校生の紹介があります」

女教師「今学期からこの学校に転校してきたギャルさんです」


ギャル「…………」←黒髪、長スカート、ピアスなし


ギャル(マジ最悪……。なにこのダッさいカッコ……)


女教師「不慣れな事も多いでしょうから、皆さん、仲良くお願いしますね」

ギャル「ヨロシク……」



ザワザワ、ヒソヒソ、ザワザワ



コンマ↓、クラスの反応
一桁
123:好意的
4567:普通
8:無関心
9:反感
0:あなたが女神か!

女教師「それじゃあ、ギャルさんの席は向こうの空いている席ね」

ギャル「ん……」トボトボ



生徒A「」ヒソヒソ

生徒B「」ヒソヒソ

生徒C「」ヒソヒソ



女教師「はい、静かに。それじゃホームルームを始めるわよ」


シーン……



ギャル(……この雰囲気、なんつうか)

ギャル(よく訓練された犬が集まってるみてーな、そんな感じか?)

ギャル(風紀が厳しいからなんだろうけど……。それはそれで良い事なんだろうけどさあ……)

ギャル(つか、アタシ、ここで上手く馴染めんのかな……?)


『少し不安になっています』

とりあえず、ここまで
次回、友達作り!

友達作りも能力設定も上手く行くと思う
ただ問題が発生した時は友達にも能力にも頼らず自滅すると思う

【最初の授業】


先生「……で、〇〇が△△だという事になるから」カツカツ




ギャル「…………」


コンマ↓、ギャルの学力
一桁
123:良い
456:普通
789:悪い
0:天才

コンマ↓2、この学校のレベル
123:高い
456:普通
789:低い
0:有名なバカ高校

先生「で、□□が◇◇になるんだ」カツカツ

先生「ここ重要だぞ。覚えておけよ」カツカツ



ギャル「…………」

ギャル「ヤベ……ちょっと難しくないか、この高校……?」

ギャル「アタシが前に通ってたとこよりレベル高えわ……」ハァ


『普通科女子学園の劣等生の様子』

【休み時間】


キーンコーンカーンコーン……


ギャル「あー、終わった終わったぁ」

ギャル「つか、勉強結構キツそうだな、ここ」

ギャル「風紀もうるさいし、ホント大丈夫か、アタシ……?」


『不安要素が更に増えました』


???「あの……。ちょっといい?」

ギャル「?」クルッ


コンマ↓、誰?
一桁
12:お嬢様
345:普通の女子生徒
678:オシャレな子
9:人違い
0:上級生からの呼び出し

女が校則に違反していたことを見抜いたのかな

オシャレな子「よっす」ポンッ

ギャル「誰……? アンタ?」

オシャレな子「誰はないでしょ、転校生。同じクラスメイト」

ギャル「へえ……」


ギャル(この子、香水つけてんな。匂いがする)

ギャル(それに爪……ネイル?)


オシャレな子「ねえねえ、アンタ。その髪、先生に黒にされたとかじゃない?」

ギャル「ん……まあ」

オシャレな子「だよねー。耳にピアス穴があるしさ。髪も不自然に黒いし、絶対そうだと思った」

オシャレな子「ここ、お嬢様高校だけあって結構厳しいからね。アタシも入学初日にそれやられた口なんだ」

ギャル「アンタも?」

オシャレな子「そ。ちょっとだけ茶色だったの。でもそんだけでアウト」

オシャレな子「何かさ、あんた私と同じ感じがしたからさ。悪い意味でチャラい? そんな感じの」

オシャレな子「話合いそうだし、これから私とつるまない? きっと楽しいと思うけど」


ギャル「ん……」

ギャル「【コンマ↓】」


一桁
1234567:オッケー
8:ノーセンキュー
9:ガン無視
0:ずっ友

ギャル「あーしも一人はやだしさ」

ギャル「アンタとなら気ぃ合いそうだし、オッケー」

オシャレな子「ん。これから宜しくね。握手でもする?」

ギャル「マジで? 有り得ねーんだけど」

オシャレな子「あはは。だと思った。そういう感じだもんね」

オシャレな子「ま、適当にヨロシクー」

ギャル「ん。リョーカイ」


『友達が出来ました』

オシャレな子→ギャル友に表記を変更


ギャル友「てかさ、あんたどうして転校して来たの? 親の転勤?」

ギャル「あー……なんつうか事情があってさ」

ギャル「両親死んで、気分変える為に? 転校?」

ギャル友「!?」


『重いです』

ギャル友「ご、ごめん! そんな事情があったなんて知らなくてさ」アセアセ

ギャル「あー、いいっていいって。特に気にしてないし」

ギャル「逆にそうやって気を遣われるのヤダからさ」

ギャル友「そ、そう……?」

ギャル「ん。フツーにしてて」

ギャル友「うん……」


ギャル(ま、こっちの世界の両親の事は実際どうでもいいんだけど……)

ギャル(アタシ、死んでる訳だからなあ……。親にもう会えないってのは間違ってないんだよねぇ……)

ギャル(両親かぁ……)



コンマ↓、どんな両親だった?
一桁
12:とても良い両親
4567:フツー
89:ろくでもない両親
0:実は養子

ギャル(まあ、特にこれといって良くも悪くもない親だったけどさ……)

ギャル(そうだな……。もう会えないんだよな……)


コンマ↓、一桁
123456:センチメンタル
78:ま、もういっか……
9:ラッキー!
0:涙

78

ギャル(流石にちょっと寂しいわ……)

ギャル(死んじゃって悪かったね、親父、母さん……)

ギャル(ろくでもない男に引っ掛かってホント……)グスッ


ギャル友「……ギャル」


『切ないです』

ギャル(まあでも、スッゲー幸運な事にも転生出来たしな……)

ギャル(世の中悪い事ばっかじゃないよな……)ゴシゴシ


ギャル(金メチャクチャ持ってるらしいし……)

ギャル(んで、まだよくわかんねーけど、スッゲー能力まで持ってるらしいし)

ギャル(死んじゃったのは残念だけど……)

ギャル(アタシの元の暮らしから考えて……)


コンマ↓、元の世界での幸せ度
一桁
高いほど良い。0は10扱い

ギャル(メッチャ良くなったよなあ……)

ギャル(家は貧乏って訳じゃねーけど、あんま裕福じゃなかったし)

ギャル(特別に仲が良いってツレがいた訳でもねーしさ)

ギャル(で、彼氏があんなクズだったし)

ギャル(そう考えると、スッゲー得だよなぁ……)


『現状況には満足しているようです』

金はどれだけ使うかではなくどうやって使うかだからね?

ギャル友「…………」

ギャル「あ、悪ぃ。なんかボーッとしちゃって」

ギャル友「ううん。私の方こそ悪かった」


キーンコーンカーンコーン……


ギャル友「あ、予鈴。じゃあ、私は戻るね」

ギャル「ん。声かけてくれてあんがとな」

ギャル友「あはは。いいって。じゃね」タタタッ……


ギャル(アイツ、良い奴っぽいな……)



コンマ↓、ギャル友のクラスでの立ち位置
12:人望ある。影響力高い
345:フツー。やや影響力高い
678:フツー。やや影響力低い
9:浮いててぼっち
0:クラスの女王

ギャル友「」ストンッ

生徒A「あ、お帰り。どうだった、あの子? 話してみたんでしょ?」

ギャル友「そーだね。【コンマ↓】かな」


一桁
1234:私と気が合いそう
567:フツー
8:なんか予想と違ってイマイチ
9:良いカモになりそう
0:一目惚れ

初対面でいきなり両親が死んだとか言う人はちょっと……

生徒A「あれ? そうなの?」

ギャル友「なんかもうちょいノリが良くて軽い子だと思ってたんだけどね」

ギャル友「話した感じ、なんか予想と違うっぽい。上手く説明出来ないけど」

生徒A「へー……」

ギャル友「あ、でも、まだ転校初日だしさ」

ギャル友「それにジジョーがジジョーだからね」

生徒A「事情?」

ギャル友「そ。ま、その話は流石にしないけどさ」

ギャル友「とりあえず、様子見? もうちょい仲良くなってからだね」

生徒A「ふーん……」


『これから判断される模様』

【能力に関する特別授業】


ギャル友「ギャル、次、移動授業だよ」

ギャル「あ、そうなん? あんがと」

ギャル「でも、能力開発……? だっけ? それって何すんの?」

ギャル友「あー、それはさ、能力を持ってる人と持ってない人で授業が別になるから」

ギャル「へー」

ギャル友「だから、持ってるか持ってないかで変わるんだ。ギャルは能力者?」

ギャル「ん。あーしはそう」コクッ

ギャル「アンタは?」


ギャル友「私は……」



コンマ↓、一桁
12:そう
3456789:残念。違う
0:かなり強い能力者

ギャル友「残念。違うんだ」

ギャル「マジかー。そうだったら色々教えてもらえたのに」

ギャル友「ま、しょうがないよ。多いって言ってもクラスに数人しかいない訳だしさ」

ギャル友「私もあんたみたいに能力欲しーなー、いいなー」

ギャル「ん……。てか、能力ってそんな良いもんなの?」

ギャル友「そりゃそうだよ。だってさ」

ギャル友「能力者の力は、【コンマ↓】に匹敵するって言われてるんだから」


一桁
1:一般人2人分の働き
23:5人分の働き
45:10人分の働き
67:100人分の働き
89:1000人分の働き
0:10000人分の働き

系統ごとに分かれたりしてるのかな?

能力はピンキリとかではないのか

ここまで
能力者一人と一般人千人が同価値で、そんな人間が十人に一人ぐらいいる世界……?
次回、ギャルの能力決定

乙乙
9割と1割は同じ場所に居て良いんだろうか?

一般人「私たち1000人分の力を持つ能力者が近くに居るだなんて怖いよ」

能力者「そうかもね、でも安心して! 能力の素養がある子供が生まれた時点でその子の脳には爆弾が埋め込まれるんだ!」

一般人「よかった! そうやって監視しているなら能力者たちとも喧嘩にならないね!」

能力者「そうだよ! 言うこと聞くからみんなで仲良くしよう!」

ギャル「1000人分の働き!?」

ギャル友「そーだよ」


『能力者はかなり強力な力を持っているようです』


ギャル友「って、言っても、平均的に考えてだけどね」

ギャル友「能力はレベル1からレベル10まで分類されていて……」

ギャル友「その中で一番多いのがレベル5とレベル6」

ギャル友「で、このレベル5とレベル6が大体1000人分の働きをするって言われてるから」

ギャル友「レベルが上だともっとだね。特に最高レベルのレベル10なんて、世界に【コンマ↓】しかいない訳だしさ」


人数、一桁
0は10扱い

ギャル「6人だけかー。それスゲーな」

ギャル友「ていうか、フツーそれぐらい知ってない?」

ギャル「あ、えと、アタシそういうの興味全然なかったから。マジで」アセアセ

ギャル友「ふーん……。ま、たまにそういう人もいるけど……」

ギャル「そ、そーなんよ。だから、気にしないで」

ギャル友「うん……??」


『少し疑問に思われています』

ギャル「それよりも、移動授業なんしょ? あーし、どこ行けばいいの?」

ギャル友「ああ、そうだね。ギャルは能力者だから、校庭」

ギャル「校庭ね。着替えとかはいいん?」

ギャル友「そこは自由。能力によってやる事が違うから」

ギャル「へー」

ギャル友「で、私は視聴覚室だからここでお別れ。じゃね」バイバイ

ギャル「ん。あんがと。またね」


ギャル友「」タッタッタ……


ギャル「で、あーしは校庭か……。行こ」トコトコ



ギャル「にしても……」

ギャル「そんなヤバげな奴らがゴロゴロいんのに、特になんかないんかな?」

ギャル「どうなってんだろ、この世界の能力者の扱いって?」


コンマ↓、一桁
123:監視されている
456:管理されている
789:能力制限されている
0:野放し

ギャル「ま、いっか、行こ行こ」テクテク

ギャル「早くしねーと遅刻しちまうしな」タッタッタ





ガガッ……


テレビ「臨時NEWSです」

テレビ「本日、正午頃、〇〇でビルが数軒爆破されるという事件があり……」

テレビ「警察は恐らく能力者による破壊活動ではないかと慎重に調査を……」

テレビ「こういった事件は今月に入って6件目という事になり……」



『治安がとても心配です』

【校庭】


女教師「はい、皆さん、静かにー」

女教師「今日も能力のレベルアップを目指して頑張っていきましょうね」


生徒たち「はい! 宜しくお願いします、先生!」ビシッ

生徒たち「」メラメラ、ギラギラ


ギャル(な、何かみんな殺気だってるつーか、メッチャ気合い入ってね?)


『一般人1000人分の力ですから』

女教師「それじゃあ、今日は皆さんに新しい仲間を紹介しますね」

女教師「ギャルさんです。最近、能力に目覚めたばかりですけど……」

女教師「彼女はなんと、特質系の能力者です」


ザワザワ、ザワザワ


生徒たち「」ジロッ


ギャル(う……)

ギャル(反感持たれてる目付きやら、観察されてる様な目付きやら、なんか色々……)


『嫉妬やら羨望やら値踏みやら色々です』

女教師「これからギャルさんも私達と一緒に能力アップを目指して頑張っていく訳ですので……」

女教師「皆さん、仲良くしてあげて下さいね」


ザワザワ、ヒソヒソ、ザワザワ、ヒソヒソ


ギャル(何かやな雰囲気だな……ったく)


女教師「それじゃあ、各自、系統別に別れて下さい。そして、それぞれの先生の指示に従うように」

生徒たち「はいっ!」ビシッ


女教師「ギャルさん、あなたはこっちね。私が教えるから」

ギャル「あ、うん……」トコトコ


コンマ↓、他に特質系の生徒は……?
一桁
12:いない
34:一人いる
56:二人いる
78:三人いる
9:五人いる
0:十人以上

ギャル(あーしの他には三人か……)


お嬢様「どうも。宜しくお願いしますね」ニコッ

メガネ娘「……宜しくお願いします」ボソッ

元気娘「ヨロシクね!」


コンマ↓、それぞれの好感度
一桁
順に↓1、↓2、↓3
高いほど良い。0は10扱い

ギャル「ん、よろしく」



お嬢様「……ええ。よろしく」

メガネ娘(な、なんかカッコいい人が来たみたい)ドキドキ

元気娘「これから頑張っていこーね! おー!」ニコニコ



『お嬢様以外からはかなりの好印象のようです』

女教師「さてと、挨拶は済みましたね」

女教師「それじゃ、まだギャルさんは能力が決まってないので、私とマンツーマンで」

女教師「他の人達は、前回の授業の続きを自分でしていて下さい」


三人「はい!」



女教師「それじゃ、ギャルさん、まずは能力について軽く説明していくわね」

ギャル(能力か……)

女教師「一言で言うと、能力ってのは、その人の嗜好や生き方にかなり影響されるの」

女教師「例えば、動物がとてもとても好きな人は動物関連の能力になりやすいし……」

女教師「将来、漫画家になりたいとか強く思ってる人は、それに相応しい能力になる事が多いわ」

ギャル「あのさ、ちょっといい? それ、自分で決めらんねーの?」

女教師「ある程度は決められるけど、根っこの部分は無理ね」

女教師「だから、能力を得ようと思ったら……」

女教師「まずは、自分の好きなものや、したい事。これを明確に考えないと駄目ね」

女教師「そういうのがびしっと決まっていたら、自然と能力はあなたに宿っているわ」

女教師「だから、あなたがまず考える事は、自分が何をしたいか」

女教師「それから考えなさい」


ギャル(あーしのしたい事、か……)

ギャル(んー……何だろ……?)


コンマ↓、一桁
1:自堕落で退廃的な生活
23:恋
45:私SUGEEE
67:夢を叶えたい
89:皆を幸せにしたい
0:世界征服

ギャル(なんつうか、特に夢とかはないんだけど……)

ギャル(でもやっぱ、人に誉められたりとかスゲーとかは思われたいな……)

ギャル(なんて言えばいいんだろ? 大事にされてー?)

ギャル(特別扱いされて、皆から羨ましがられるような奴になりてーんだよなあ……)


ギャル(つまり、あーしはそういう能力が欲しい訳かあ……)


ギャル(ってなると……)


コンマ↓、分類
123:攻撃重視
456:利便性重視
789:防御重視
0:万能

ギャル(やっぱ、オールマイティー型だよな……)

ギャル(どんな状況でも役立つ能力がいい)

ギャル(何かそういうんで、あーしに相応しい能力ってあるか……?)


ギャル(んー……)

ギャル(なんかもうちょいで考えがまとまりそうな気がすんだけど……)



モヤモヤ、モヤモヤ、モヤモヤ……



コンマ↓、ギャルの能力
一桁
1:時間を止められる
2:空間移動
3:摩擦係数をマイナスに出来る
4:反射能力
5:数値を『0』に出来る能力
6:コピー能力
7:『制限』を作る事が出来る能力
8:無機物と意思疏通出来る能力
9:パンダを召喚出来る能力
0:全てを超えし者

ここまで
ギャル最強伝説
次回、能力無双!

ギャル(なんかこう……メッチャ強い能力……)モヤモヤ

ギャル(何でもかんでも余裕で乗り切れるような……)モヤモヤ

ギャル(そんで、完璧超人になれるような……)モヤモヤ

ギャル(いかにも、私SUGEEE!!っていう……)モヤモヤ


キュピーン!!


ギャル「うっ!」グラッ

ギャル「な、なに!? 何か急に頭が……!!」クラクラ



女教師「これは……!! まさか、もう能力に目覚めたというの!?」

ゴゴゴゴゴゴゴ……!!



生徒A「な、なに!? 急に雲が……!!」

生徒B「雷!? どういう事!? さっきまであんなに晴れてたのに!?」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!



生徒C「大気が……震えてる……?」

生徒D「何!? 何があったの!?」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!


ピカッ!!


ドッガーンッッッ!!!!



生徒E「きゃあ!!」

生徒F「雷が落ちたわ!! すぐ近くに!!」




ギャル「……っ」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!

【某国。場末の酒場】


ガシャーン!!


店主「どうした!? って、グラスが落ちた音か……」

店主「お客さん、大丈夫だったかい? 怪我は?」

予知能力者「」ブルブル


店主「ん……? どうしたい、あんた。そんなに震えて? まさかアル中とかじゃないよな?」

予知能力者「う、生まれる……」ブルブル

店主「は?」

予知能力者「生まれるんだ……。遂に……」ブルブル

店主「……あんた、アル中どころか、クスリでもやってんのか……?」

予知能力者「わかる……。俺にはわかるんだ……。他の誰にわからなくても、俺には……」ブルブル

店主「…………」

予知能力者「この異常な寒気……。間違いない……。間違える訳がない……」ブルブル

店主「意味がわからないんだが……。大体、何が生まれるってんだ? アンタの子供か?」

予知能力者「違う……。そんなつまらんものじゃない……」ブルブル

店主「自分の子供をつまらんって……。じゃあ、何が生まれるんだよ? まさか、神かい? それとも悪魔とか?」

予知能力者「違う……。生まれるのは人だ。ただし……」ブルブル

店主「ただし?」

予知能力者「そいつは……最強の能力者だ……」ガクガク、ブルブル

店主「…………」

予知能力者「誰もそいつには……勝てない……。絶対に……」ブルブル


予知能力者「神にも悪魔にもなれる女だ……。そいつがもうすぐ生まれるんだ……」ブルブル

店主「…………」

【某国。宇宙管理局】


オペレーター「おい、ステーション! どうした! さっきから定時連絡がずっと途切れてるぞ!」

「あ、ああ……すまない……」

オペレーター「謝るのは後でいい。一体、何が起きた」

「何が……? いや、それは私にもわからない……。だけど……これは……」

オペレーター「安心しろ。判断はこちらでする。君は今起きた事を報告するだけでいい。落ち着け!」

「ああ……そうだな……。わ、わかった……」

オペレーター「それで? 何が起きた? 詳しく報告してくれ」

「……その。これは言っても信じてもらえないかもしれない……。だが、ありのまま起きた事を話す……」

オペレーター「ああ、それでいい。で?」

「私はこの宇宙船の船内から……たまたまだ……。本当に何の意味もなく、たまたま地球を眺めたんだ……。コーヒーブレイクの時に、ふと外の景色を眺めるように……」

オペレーター「地球を?」

「ああ……そうしたら……光が見えたんだ。巨大な地球を覆うような目映いばかりの光を……」

オペレーター「光……? 何かの自然現象か……? そんな報告は受けていないが……」

「翼だ……」

オペレーター「?」

「その光は、巨大な翼のように私には見えた……。まるで、コンドルが大空に羽ばたく前に、その翼を大きく広げたかのような……」

オペレーター「……翼」

「美しい……。美しい光だった……。一生忘れる事が出来ない程の美しい光が……」

オペレーター「…………」

「極東の島国から、その光の翼が……。ううっ……」ポロポロ

オペレーター「…………」

【月面】


SOUND ONLY 1「時は来た……」

SOUND ONLY 2「我等の宿願たる、最強の能力者……。レベル11」

SOUND ONLY 3「その誕生の時が……」

SOUND ONLY 4「悠久の時を重ね、ようやく生まれた存在……」

SOUND ONLY 5「人類を超越せし者……。果たしてその者が我等の救世主としての器たるか……」

SOUND ONLY 6「この混沌とした世界を変える存在……。終わりの始まりを持つ者か……」


SOUND ONLY 1「その力……しかと見せてもらおうとしよう……」


SOUND ONLY 全部「神が生まれる日に祝福あれ」

【校庭】


ギャル「うっ……」ヨロッ

ギャル「」ハァハァ、ゼェゼェ


ギャル「何だよ、今の……」

ギャル「何かものスゲー力がアタシの体の中を通り抜けていきやがった……」ハァハァ


ギャル「一体、何だったんだよ……? 今の……?」





ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!

ギャルの能力

能力名
『The God(全てを超えし者)』

効果
能力範囲内にあるもの全てに対して(現象や知識、才能・能力なども含む)、それを大幅に上回る事が出来る能力

攻撃力  :0~∞
素早さ  :0~∞
防御力  :0~∞
精密動作性:0~∞
成長   :0






コンマ↓、能力のスタイル
一桁
123:擬人化。普通の人には見えない。能力者が任意に発動する
456:特になし。オートで発動
789:特になし。任意で発動
0:擬人化。普通の人には見えない。能力者の言う通りに動くとは限らない

コンマ↓2、能力の範囲
1:触れているもの限定
23:自分の周り、半径1メートル
45:自分の周り、半径5メートル
67:自分の周り、半径10メートル
89:自分の周り、半径100メートル
0:全世界

『自動で常に能力発動状態』

『能力範囲は自分の周り半径100メートル』


『負ける要素がどこにも見つかりません』




ギャル「ふぅ……。やっと何か落ち着いたわ……」

ギャル「にしても……」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!


ギャル「これ、もしかして能力がアタシに宿ったのか……?」


コンマ↓、自覚は……?
一桁
1234567:ある
890:ない

ギャル「うん……。わかる……」

ギャル「何でもかんでも上をいく最強能力……」

ギャル「それがあーしに宿ったってわかる……!」ゴゴゴゴゴ!!


ギャル「これであーしはマジでサイキョー!! 向こうところ敵なし!!」

ギャル「あーしは、この能力にこう名付ける!」

ギャル「『神(The God)』!! マジで神能力だし!!」


ギャル「あーしYABEEEE!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!



『全人類の頂点に立ちました』

女教師「」タタタッ

女教師「ギャルさん! 急に倒れたけど大丈夫!? 雷も落ちてきたし、怪我はない!?」


ギャル「ん。マジへーき。この通りピンピンしてっし」

女教師「そう。それは良かったわ」ホッ


女教師「それで、ギャルさん……」

ギャル「ん?」

女教師「あなた、もしかして能力に目覚めたのかしら……?」

ギャル「【コンマ↓】」


一桁
12345:正直に言う
67890:隠す

ギャル(ここで正直に言うと、チョイめんどくさいか……?)

ギャル(なんせマジで無敵能力だしな……。スゲーって思われたいけど、何か妙な事になっかもしれないし……)

ギャル(今のとこは黙っとこ。めんどいのはごめんだわ)


ギャル「あー、どうだろ? わかんね」

ギャル「何か急に頭が痛くなってさ。ここんとこ寝てねーし、立ち眩みとかそんなんかも」


女教師「あら、そうなの……?」

女教師「私はてっきり、あなたが何かの能力に目覚めたんじゃないかと思ってたんだけど……」

女教師「でも、自覚がないって事はないわよね……。そんな事は有り得ない訳だし……」

女教師「あれはただの偶然だったのかしら……?」


ギャル「どうだろねー? あーしにはわかんない」


女教師「そう……。まあいいわ」

女教師「とにかく、今日の授業は中止にしましょうか。妙な天気だし……」

ギャル「ん。そだね」



『隠す事を選びました』

女教師「はい、それじゃ、皆さん。今日は一旦授業中止よー!」

女教師「速やかに教室まで戻りなさーい」


ハーイ!!


テクテク、テクテク……



ギャル「これでいっか。あーしも戻ろ」テクテク



「…………」



コンマ↓、ギャルが能力に目覚めたんじゃないかと疑っている人は……?
12345:いない
67:一人いる
8:二人いる
9:三人いる
0:全員

ヒソヒソ、ヒソヒソ

「あの子、誤魔化してたけど……」

「あれ、能力よね……。絶対に……」

「あんな偶然あるはずないもの……」


「なら、何でそれを隠すの……?」

「何か怪しげね……」


ヒソヒソ、ヒソヒソ



コンマ↓1、↓2、誰……?
一桁。かぶった場合はもう一回
12:お嬢様
3:メガネ娘
4:元気娘
5:ギャル友
67:女教師
89:その他の生徒
0:理事長

【校庭】


女教師「そうね……やっぱり怪しいわね、あの子……」

女教師「少し、注意して見ておきましょう……」


女教師「あなた、確かあの子の友達だったわよね?」

ギャル友「ま、ね。まだ知り合いみたいな段階だけど」


女教師「少し気を付けて見ていて」

ギャル友「りょーかい」


コンマ↓、二人は……?
一桁
123:心配して言っている
456:好奇心から言っている
789:学校の裏事情から言っている
0:謎の組織メンバー

ここまで
多分、また後で
次回、学校の裏事情とは……?

女教師「なにせ、この学校は普通じゃないもの……」

女教師「表向きは能力開発を行っている女子高となっているけれど……」

女教師「実は、その裏では……」


ギャル友「そ。【コンマ↓】だから」


一桁
123:人体実験場
456:一大詐欺
789:人材派遣組織
0:武装派過激集団

女教師「能力者がどういう風にして目覚めるか……」

女教師「そして、その能力をどうやったら強力に出来るか……」

女教師「その解明を行う為に、ここでは『授業』と称して、人体実験を行っているわ」


ギャル友「そ。そして、その事を知っている人間はとても少ない」

ギャル友「私や先生みたいなのはごく一部だけ」

ギャル友「だって、私達は……」


コンマ↓、一桁
123:学校側の人間
456:政府の諜報部
789:別の組織のスパイ
0:たまたま知った

女教師「政府から派遣されてきた特殊諜報部だから……ね」

ギャル友「そーゆー事」


『密命を受けているようです』


女教師「そして、敵はなかなか狡猾ね。まだ確たる証拠は掴めてないのだから。あくまで表向きは、普通の授業を行っているわ」

ギャル友「だね。私も今のところは収穫なし」

女教師「それで、手詰まり気味だったところに、あのギャルさんね」

ギャル友「能力に目覚めたっぽいんだよね? 本人は否定してたけど」

ギャル友「しかも、凄まじそうな能力にね……。何せ、特質系でもあるし」


女教師「ええ。もしそうだったとしたら……」

女教師「この学校の裏の顔が彼女を放っておくわけないわ。絶好のサンプルですもの」

女教師「必ず何か実験を行おうと近付いてくるに違いない……」

女教師「もし、彼女が本当に能力に目覚めていたら、の話だけど」


ギャル友「とりあえず、何かアクションを起こす前に、それを確認するのが先って事ね」

ギャル友「もしも、本当に目覚めてなかったとしたら、とんだ徒労に終わる訳だし」

ギャル友「でも、どーやってそれを確かめる?」

女教師「【コンマ↓】」


一桁
123:何かをして反応を見てみる
456:今のところなし、観察するだけ
789:能力者か確かめる機械がある
0:自白させる

女教師「実は、こういう機械があるのよ」スッ

機械「よっす」チャオ

ギャル友「何それ? スマホっぽいけど……?」


女教師「これはつい最近出来たばかりの試作機よ」

女教師「実は、能力者は特別な波長を体から発散している事が判明してるの」

女教師「その波長をこれで測定すれば、相手が能力者かどうか……」

女教師「更には、何の系統であるかもわかるわ」

ギャル友「へー。これまでみたいに、能力者によって確認しなくても済むようになったんだ」

女教師「そう。能力判定が出来る能力者は限られているから、この研究が進めばかなり便利になるわね」


ギャル友「それで、その機械の使い方は?」

女教師「【コンマ↓】」


一桁
123:近付いてボタンを押すだけ
456:相手に持ってもらう
789:持った状態で30分待つ
0:持った状態で阿波おどりを二時間踊ってもらった後にコーラを一気飲み

女教師「簡単よ。相手に持ってもらうだけ」

女教師「そうすると、内蔵されたセンサーが対象者の波長を計測して結果を出すわ」

ギャル友「へー。楽そうだね」


女教師「という事で、これをあなたに預けるから、あの子が能力者かどうか確かめてちょうだい」スッ

ギャル友「オッケー。任せて」


『早速、嘘がバレそうです』

【授業終わり】


ギャル(はー、マジこの能力サイコー)ニコニコ

ギャル(あんだけ難しかった授業が、小学生の算数レベルに思えてくるし)

ギャル(しかも、何か体がチョー軽い! 運動能力まで上がってし)

ギャル(で、アタシって、女神様からのご褒美で、スーパー金持ちじゃん?)

ギャル(人生バラ色どころか、レインボーなんだけど!)


ギャル(あー、転生マジサイコー! あーしやりたい放題じゃね?)


『とても喜んでいる様子』

ギャル友「あ、ギャル、初日お疲れー」ポンッ

ギャル「あー、ギャル友。おっつー」ニコニコ


ギャル友「何その顔ー? なんかメッチャ緩んでんだけど? 何か良い事あったん?」

ギャル「あ、チョイね。今日はあーし、生まれてきて一番嬉しかった日かも」ニマニマ

ギャル友(うーん……。何か機械で計るまでもないような気がしてきた……)


『顔に出るタイプのようです』

ギャル友「ね、ね、良い事って何? 教えてよー」

ギャル「あー、それはチョイね」

ギャル友「えー、何でー? 教えてくれたら喜びを分かち合ってあげるよー」

ギャル「いや、でもさあ」

ギャル友「いいじゃん、いいじゃん、なになに?」

ギャル「えー……」


コンマ↓、一桁
123:教える
456:教えない
789:はぐらかす
0:事件発生!

ギャル「んー……まあいっかあ」ニマニマ

ギャル友「あ、何? 教えてくれんの? ねえねえ」

ギャル「実はさあ、さっきの能力開発の時間にさあ」

ギャル友(あれ? この子、チョロくない?)


『情報管理はガバガバの模様』


『説明中です。スキップします』

ギャル「て、感じでさあ」

ギャル「あーし、マジで神の域に達しちゃったんよ。スゴくね?」ニコニコ


ギャル友「…………」


『あまりの能力に驚きを隠せない様子』


ギャル「あれ? どしたん、ギャル友?」

ギャル友「【コンマ↓】」



ギャルの話を……
一桁
123:信じる
456:嘘だ!
789:半信半疑
0:あなたが女神か

ギャル友「はあ……。聞いて損した」

ギャル「?」

ギャル友「あのねえ、ギャル。そんな子供が考えたような無敵能力なんてある訳ないでしょ」

ギャル「はあ?」

ギャル友「ああもう、馬鹿馬鹿しい。教えてくれるんじゃないかって期待しちゃったじゃないの」

ギャル「いや、だからマジだって。アタシ、嘘なんかつかねーし」

ギャル友「てか、それ、嘘つきの常套句じゃん。あーあ、もう」クルッ

ギャル「ちょ! なに人を嘘つき呼ばわりしてくれてんの! あーしはアンタが良い奴そうだから、話したっていうのに!」

ギャル友「はいはい、わかったわかった、ごめんごめん。私が悪かった」

ギャル「」ムカッ

ギャル友「そんな事よりもさ、ギャル。ちょっと帰りに遊んでかない? 折角だから、この町の案内を」

ギャル「もういい。あーし一人で帰っから」クルッ、スタスタ

ギャル友「あ、ちょっと待ってよ、ギャル。私も」

ギャル「いい。また明日」スタスタ


ギャル友「あ……」

ギャル友「しまったなあ……。チョイ言い方がまずかったかあ……」

ギャル友「まあ、今日はもう無理ね。明日にするか……」



『信じてもらえませんでした』

『ギャル友からの好感度が少し下がったようです』

【校門前】


運転手「お疲れ様です、お嬢様」ニコッ

ギャル「あー、迎えに来てくれたんだ。あんがと」

運転手「いえいえ、当然の事でございます。ささ、どうぞ、車の中に」

運転手「ここらは比較的治安が良い方ですが、今の時代、何が起こるかわかりませんから」ニコッ

ギャル「? 治安?」


キュイーン……


『能力発動中』


ギャル(あー……。何か能力でヤンチャやってる奴が多いんか……)

ギャル(マジ物騒な世の中なんだな、この世界……)


『自動は本当に便利です』

【車内】


ブロロロ……


ギャル「ところでさあ」

運転手「はい。何でしょうか、お嬢様?」

ギャル「能力者ってかなりいるよね。運転手って能力者なん?」

運転手「私ですか。私は……」


コンマ↓、一桁
123456:そう
789:違う
0:かなり強い能力者

運転手「生憎、私は車を運転するだけが取り柄ですから」ハハッ……

ギャル「そ……」

運転手「若い頃は憧れたんですがねえ……。しかし、この歳になるともう……」

ギャル「…………」

運転手「ああ、ですけど、御安心を。お嬢様」

運転手「この車は相当頑丈に改造してありますし」

運転手「内緒ですが、武器も積んでおりますので」

ギャル「……マジで?」

運転手「ええ、私も銃火器の訓練をつんでおりますし、いざという時は身を挺してでもお嬢様をお守りしますので」

運転手「どうか、ご心配なく」


ギャル(逆に、アンタの方が心配なんだけどなあ……)


『守られる立場ではなく、守る立場の人になっています』

【自宅】


メイド「お帰りなさいませ、お嬢様」ペコッ


ギャル「あー……ただいま」


メイド「お荷物をお預かりしますね」サッ

ギャル「あ、あんがと」

メイド「いえいえ、これが私の仕事ですから」ニコッ

ギャル「あ……うん」


『慣れてないので、どう接していいかよくわからない感じです』

ギャル「ところでさあ、メイドさん」

メイド「? 何でしょうか?」

ギャル「アンタって、ひょっとして能力者?」

メイド「私ですか?」

メイド「【コンマ↓】」


一桁
123456:はい。もちろんでございます
789:残念ながら違います
0:かなり強い能力者

メイド「もちろんでございます、お嬢様」ニコッ

メイド「私はこの家の護衛も兼ねておりますので」

メイド「一流のメイドたるもの、能力ぐらいは持っていて当然でございます」ニコッ


ギャル「へー」


『流石です』


ギャル「ちなみに、それ、どんな能力なん?」

メイド「申し訳ありませんが、能力まではお教えする訳には参りません。万が一という事もございますので」ニコッ

ギャル「あ、そうなん……」

メイド「ただ、レベルぐらいならお教えしてもいいかと……」

ギャル「ああ、レベルね。確か5か6で1000人分の働きだっけ?」

メイド「はい。世間ではその様に言われておりますね」

ギャル「で、メイドさんのレベルは?」

メイド「私のレベルは……」


コンマ↓、一桁

ギャル「レ、レベル10……?」

メイド「はい。世界にたった6人だけと言われている……」

メイド「レベル10でございます」ニコッ

ギャル「マジかよ……」


『最強クラスのメイドのようです』

メイド「ちなみに、私の能力の系統は……」

ギャル「」ゴクッ


コンマ↓、一桁
1:強化系
23:操作系
45:放出系
67:変化系
89:具現化系
0:特質系

メイド「具現化系でございます」

メイド「想像したものを創造する事が出来る系統の能力……」

メイド「具体的にどの様な能力かは明かせませんが、頭の隅にでも入れておいて下さいませ」

メイド「それでは、私は夕飯の仕度がありますので、これで……」ペコッ

メイド「何かあったら、いつでもお呼び下さい、お嬢様」ニコッ


ギャル(何かスゲーの雇ったんだな……。アタシの家の執事……)

ギャル(給料どんぐらい払ってんだろ……?)

ギャル(つか、アタシの家ってどんだけ財産持ってんだ……?)



『本当の本当にチート状態です』

【自室】


ギャル「はぁ……」

ギャル「このマンションにしたって、広くて豪華そうな部屋が七部屋あるもんなあ……」

ギャル「……まさか、このマンションごと保有してるとかないよな?」


『そのまさかです』


ギャル「何か壮大過ぎて何していいかわかんねー……」

ギャル「どーしよ……?」


コンマ↓、一桁
123:今日は家でゴロゴロ
456:外に遊びに
789:色々とググってみる
0:おや、誰か訪ねてきた?

ギャル「この世界の事について、もう少し調べてみっかあ」ゴロゴロ、ピッ

スマホ「Hello!!」


ギャル「知識は自動で更新されるみたいだけど……」

ギャル「あくまで知識だかんなあ。頭の中で意識しないと意味ねーし」

ギャル「えーと、とりあえず何から調べっかな」

ギャル「んー」ポチポチ


コンマ↓、一桁
123:能力の歴史
456:治安問題
789:6人のレベル10について
0:近所のラーメンが美味い店

ギャル「治安がどーこー言ってたし、そっから調べてみっか」ポチポチ

ギャル「Google先生、お願いっと」ポチッ



Google先生「説明しよう」オホン


Google先生「まず、治安がこれだけ悪くなったのは、能力者があちこちで突如として生まれてきたからだ」

ギャル「へー」

Google先生「結果、どうなったかと言えば、各地で好き放題やる者が現れ」

Google先生「それを警察が取り締まれなかったから、この様な事態になった」

Google先生「その為、現在は【コンマ↓】の状態となり……」


一桁
123:自治組織が発足
456:能力者専門の警察組織が誕生
789:民間警備会社が台頭
0:野放し

ギャル「へー……。警察が強化されたんか」


Google先生「左様。ただし、これは人材を集めるのが困難な事から、どこの国も近年になっての事で」

Google先生「その為、今も治安が悪い状態となっている」

Google先生「しかし、これから先、更に悪化するという事もそうはないだろう」オホン


ギャル「おー、あんがとー、先生」


コンマ↓、他に何か調べる?
一桁
123:調べない
456:能力の歴史について
789:6人のレベル10について
0:ボーイズラブについて

ギャル「レベル10がなーんか気になるんだよな」

ギャル「これも調べとくか」ポチポチ


Google先生「説明しよう」オホン


ギャル「ん。よろ」


Google先生「まず、レベルという概念だが……」

Google先生「これは、【コンマ↓】から成っている」


コンマ↓、一桁
123:純粋に強さ
456:どれだけ役に立つか
789:世界に与える影響力
0:ランキングがある

ギャル「強さかあ」

Google先生「左様。それがどれだけ強力な能力なのかを各国の専門家が協議して決定している」

Google先生「その中で最高峰の位置付けにされたのがレベル10だ」

Google先生「レベルはそれぞれに基準があるのだが」

Google先生「最強クラスとして君臨するレベル10の条件はたった一つだけである」

ギャル「何なん?」


Google先生「核爆弾を落とされても平気な存在」

Google先生「つまり、一人で戦略兵器を上回る存在である事」

Google先生「それがレベル10だ」


ギャル「」

中途半端だけど、ここまで!
次回こそ、能力無双のはず……!

レベル10精神能力者「核から助けて」
世界の意志「おっしゃ任せとけ」

じゃね?

ギャル「スゲーんだな、レベル10って……」

Google先生「まあな」オホン


Google先生「だからこそ、レベル10の存在は国家でも無視出来ない」

Google先生「何せ、一人で核兵器を持ち歩いてるのと同じようなものだからな」

Google先生「その気になれば、国を滅ぼせる訳だ」

ギャル「あー……だろうね」


Google先生「だからこそ、この6人のレベル10がどこの国、どこの組織に所属するかというのは、世界のパワーバランス問題となっている」

Google先生「これには紆余曲折があったのだが、現在は、【コンマ↓】の様な状況となっている」


一桁
123:不明。公表されていない
456:レベル10一人で一国扱い
789:各国にバランス良く配置
0:日本に全員集結している

ギャル「つまり、どこで何してるかわかんねーって事?」

Google先生「その通り」

Google先生「各国がレベル10と接触して、特別な権限や地位を約束する代わりに、味方となるよう何回か交渉したようだが……」

Google先生「レベル10は何かと変わり種の集まりのようでな」

Google先生「地位や名誉などにはとらわれず、好き勝手に生きていく事を誰もが選んだようで……」

Google先生「現在、全員が行方をくらましている」

Google先生「彼等が今どこで何をしているのかは完全に不明だ」


ギャル(一人、あたしん家でメイドやってんだけどなー……)

Google先生「ただ、これはあくまで表向きの話であり……」

Google先生「実際には、何か国家と秘密裏に繋がっている可能性もある」

Google先生「何にせよ、表にはまず出てこない話だろうがな」


ギャル「へー」

ギャル「つか、あーしん家のレベル10は何でここにいてメイドなんかやってんだろ?」


『今のところ、謎です』

Google先生「レベル10についての話は以上だ」オホン


ギャル「サンキュー、先生」


ギャル「んー、何か色々わかってきたし」

ギャル「どうすっかな。もう少し調べてみっか?」


コンマ↓
一桁
123456:調べない
789:能力の歴史について
0:我が家のメイドについて

ギャル「ま、ついでだし、能力の歴史? それについても調べてみっか」ポチポチ

ギャル「先生、お願いしまーす」


Google先生「勉強熱心で結構、結構」オホン



Google先生「まず、能力者が現れたのは近年になっての事だ」

Google先生「これが何故現れたかと言えば……」


一桁
123:突然変異
456:隕石によるウイルス感染
789:調査中
0:宇宙人による改造

ギャル「ウイルス……? マジで?」


Google先生「左様」オホン

Google先生「北アメリカのとある州に落ちた隕石。それに未知のウイルスが付着していたのが原因と言われている」

Google先生「このウイルスは感染力が非常に高く、人から人へ伝染して全世界に一気に広まった」

Google先生「このウイルスは人間にしか感染せず、また感染したものは高熱などの症状がでる。だが、それが治った時には……」

Google先生「人によって、未知の能力を得る事がある」


Google先生「現在はその第二期……。一度、感染した者たち、その子供が続々と生まれてきている時期だ」

Google先生「この子供たちは、人によっては生まれつき能力を持っていたりするし」

Google先生「後天的に何かがきっかけになって能力が宿る事もある」


ギャル「はー……なるほどねー」

コンコン


ギャル「あ、はーい。開いてっから、勝手に入って」


ガチャッ

メイド「お嬢様、夕食の準備が整いました」ペコッ


メイド「冷めない内にどうぞ」


ギャル「オッケー。んなら、ググるのはここで終わりと」ポチッ

スマホ「またね」バイバイ


ギャル「今日のメシ、何? めっちゃ良い匂いすんだけど」

メイド「本日は和食でまとめてみました。鯛の良いのが手に入ったんですよ」ニコッ

ギャル「おー、期待期待」テクテク


『夕食の時間です』

【リビング】


ギャル「ん。うめーわ」モグモグ

メイド「それは良うございました」ニコッ


ギャル「テレビつけていい?」

メイド「はい」ポチッ



テレビ「やあ、みんな、今日も楽しくエクササイズしていこうか」

テレビ「腕を横に広げてワンツー、ワンツー! はっはっはっ!」


ギャル「」モグモグ

メイド「…………」



ギャル「」モグモグ

メイド「…………」


『会話がありません』

ギャル「あー……んとさ」

メイド「はい。何でしょうか?」


ギャル「いや、その……」

メイド「?」


ギャル(どうすっかなー、何か気まずいし……)

ギャル(適当に話をふってみっか……?)


コンマ↓、一桁
123:世間話
456:質問
789:やめとく
0:突然の襲撃

ギャル「ん、その……」

メイド「?」


コンマ↓、ギャルの話術レベル
123:上手
456:口下手
789:フツー
0:キャバ嬢も裸足で逃げ出すレベル

『2時間後』


ギャル「で、そん時メッチャヤバかったんよ、あーし」

メイド「それで、それで?」ワクワク

ギャル「でも、これミスったらダメだって思って」

ギャル「オールを投げたの。そしたら」

メイド「うんうん」ワクワク



『話上手に聞き上手なようです』

『この子、弱点が今のところありません』

メイド「あー、面白かったわ」

ギャル「ん? そう?」

メイド「ええ、お嬢様。うっかり私の仕事を忘れるぐらいに」

ギャル「仕事?」

メイド「ええ。私はメイドですから。話し疲れましたよね? 今、お茶を……」


時計「もう遅いで^^」


メイド「え……? もうこんな時間? 大変、お風呂の用意を」トタトタ


ギャル(んー、こんでちょっと打ち解けられたか?)


『メイドからの好感度がかなり上がりました』

【深夜】



メイド「お嬢様、今日は楽しかったですわ。良ければ、また話を聞かせて下さいね」ニコッ

ギャル「ん。ヒマあればねー」

メイド「はい。それでは、お嬢様。お休みなさいませ」ペコッ


バタンッ……


ギャル「んじゃ、そろそろ寝っか」

ギャル「しっかし、転生してきて良かったなー。チョー楽しいし」テクテク

ギャル「」ボフッ


ベッド「ふっわふわやで^^」


ギャル「あー、これ、人間をダメにするベッドだわ……」

ギャル「やわらけー……。気持ちいー……」ウトウト

ギャル「おやすみー……」スヤスヤ


『転生一日目は御満悦の様子』

『一方、その頃……』



【マンション近くの路地】


女教師「あれがギャルさんの住んでるところね」

ギャル友「メッチャ良いマンションじゃん。金持ってんなー」

女教師「ええ。少し調べてみて驚いたのだけど、若くして亡くなったっていう彼女の両親は……」


コンマ↓、一桁
123:石油王
456:投資王
789:博打王
0:超幸運な一般人

ギャル友「石油王!?」

女教師「ええ、油田を幾つも持ってる大物よ。アラブ諸国では知らない人はいないらしいわね」

女教師「向こうの国、ほとんどに顔がきくらしくて、王室からもVIP待遇を受けていたらしいわ」

ギャル友「」


女教師「それで、その遺産をそっくりそのまま受け継いだのが彼女で……」

女教師「あくまで噂だけど、その遺産は天文学的な数字だとか」

ギャル友「」


『ですが、こちらではあまり知られてないようです』

ギャル友「なにそれ? それで本人は能力者な上に特質系?」

ギャル友「どういう星の下に生まれてきてんのよ。ズルくない? 生まれてきた時点で、苦労とか知らない人生送れんじゃん」

女教師「そうね……。でも、世の中にはそういう人もいるのよ」ハァ

女教師「なんか自分達と比べると嫌になっちゃうけどもね」

ギャル友「…………」


コンマ↓1、ギャル友の育ってきた家庭環境
123:貧しい家庭でお金の為にこの仕事に
456:才能を見込まれてスカウト
789:自分から興味を持って
0:何となくそういう流れで

コンマ↓2、女教師の育ってきた家庭環境
123:裕福な家でエリート
456:家庭は普通。能力によってスカウト
789:能力者に家族を殺されて
0:実は転生者

ギャル友「私なんか、メッチャ貧乏な家で育って……」

ギャル友「家族を楽にさせたいから、危険だっていうこの仕事に就いたのに……」


女教師「そうね……。気持ちはわかるわ」

女教師「私は家族を殺されているから……。能力者に」

女教師「だから、復讐の為にこの仕事に……」


ギャル友「……うん」

女教師「…………」


『理由が重いです』

ここまで
能力無双? いつになったら出てくるのか俺にもわからん
次回、学校の理事長が登場!

ギャル友「正直、やってらんない……。神様ってあまりに不公平じゃん」

ギャル友「私や先生なんかメッチャ苦労してんのに……」


女教師「それはわかるわ、生まれの差がありすぎるっていうのは。でも……」

女教師「あの子は両親が死んでるのよ」

ギャル友「…………」


ギャル友「ちなみに、ギャルの両親って何が理由で死んだん……?」

女教師「【コンマ↓】ね」


死因、一桁
123:病死
456:事故
789:他殺
0:後追い自殺


コンマ↓2、↓3
順に、ギャル友・女教師の好感度
一桁
ギャル友は出た数値にマイナス3
女教師は出た数値にマイナス1
最低値は1、0は10扱い

ギャル友→7
女教師 →4

『特に逆恨みはされてないようです』



ギャル友「病死かー。確かにそれはキッツイかもね……」

女教師「ええ。殺されるよりはマシだろうけど……」

女教師「家族を失う辛さに代わりはないわ」

女教師「家に帰って、誰も迎えてくれないって辛いものよ。あの歳なら尚更……」

ギャル友「ん……。そうだね。私の家族は全員生きてるし……」


女教師「本人は気にしてないって言ってたけど、本当はどう思ってるかなんて誰もわからない訳だし……」

女教師「態度には出さないけど、やっぱり、辛いんじゃないのかしら?」

ギャル友「だろうね……多分。悪かった」

女教師「さてと……。それで、話をそろそろ戻すけど……」

女教師「まだあの子が能力に目覚めたかどうかは未確認という事ね」

ギャル友「そ。はぐらかされたから。でも、あの態度からして多分そーだろーね」

ギャル友「ただ、それをどうして隠してるのかまではわかんないけどさ」

女教師「何か言えない理由があるのかしらね……? よっぽど変わった能力に目覚めたのかしら?」

ギャル友「それもわかんない。とにかく明日また確かめてみるけどさ」

女教師「ええ。頼むわ」


ギャル友「で、どーするの? これから」

女教師「そうね……」


コンマ↓、一桁
12345:囮として利用
67:事情を話して協力してもらう
89:身辺警護
0:拉致っちゃおう

ギャル友「拉致!?」

女教師「ええ、私達に必要な事は三つ」

女教師「一つ。ギャルさんが何故能力を隠しているのかを知る必要がある」

女教師「二つ。彼女が能力者なら、学校側は恐らく彼女を人体実験に用いようとする。だから、彼女を守らなければならない」

女教師「三つ。私達が彼女を逆に利用出来れば、学校側の秘密を暴くチャンスとなる」


女教師「この三つの条件を全て満たすのに、最適な手段を考えると……」

ギャル友「拉致って、学校側の出方を伺って、あわよくばギャルに協力してもらう……って事ね」

女教師「ええ、合理的でしょ?」

ギャル友「そーだね。犯罪じゃなければね」

女教師「許可は後付けでもらえば良いのよ。今は非常時とも言えなくはないし、多少の無茶は構わないでしょ」

ギャル友「ったく……。いいよ、わかった。私は一応、部下の立場だからね。従う」

ギャル友「私は周辺の警戒と情報操作しとけばいいのね」

女教師「ええ。拉致は私が行うわ」


女教師「私の能力でね……」ゴゴゴゴゴ



コンマ↓、女教師の能力レベル

コンマ↓2、女教師の能力系統
12:強化系
34:操作系
5:変化系
6:具現化系
7:放出系
890:特質系

『レベル2。一般人5人分ぐらいの力』


ギャル友「気ぃつけなよ、先生」

ギャル友「先生は滅多にない特質系だけど、レベルは2なんだからさ」


女教師「ええ、問題ないわ」

女教師「別に戦う訳ではないもの。ただ、連れ去ってくるだけ」

女教師「能力のレベルなんて何の物差しにもならないという事を証明してあげるわ」フフッ


ギャル友「ん。でも、ギャルも能力者っぽいからマジで気をつけなよ」

ギャル友「じゃ、私は向こう行って警戒してるから。そんじゃ、また後でね」タタッ

女教師「ええ」

女教師「さて……」

女教師「それじゃ、作戦開始といきましょうか……」


女教師「私の能力、【コンマ↓】を使ってね」フフッ


どんな能力……?
一桁
12:空間移動
34:五感奪取
56:認識削除
78:浮遊能力
9:コピー能力
0:攻撃不可

女教師の能力
『LOVE & PEACE(慈愛の女神)』

効果
能力範囲内における全ての攻撃を自動で無効化する

範囲
自分の周り半径2メートル以内

女教師「私は……」ゴゴゴゴゴ

女教師「小さい頃に、能力者によって家族を殺された……」ゴゴゴゴゴ

女教師「だから、私の能力は……」ゴゴゴゴゴ

女教師「絶対に、誰も傷付けないのよ!」ゴゴゴゴゴ


女教師「レベルは2だけど、それは私が攻撃に向いてないから……」ゴゴゴゴゴ

女教師「仮に別の能力者と組んだら……」ゴゴゴゴゴ

女教師「私の能力はレベル10にまで上がるから!」ゴゴゴゴゴ!!



『チート能力者が大量にいるようです』

女教師「さて、行きましょうか」ツカツカ

女教師「ごく穏便にギャルさん、あなたを拉致してあげるわ」


女教師「あの子の住んでる部屋は最上階ね」ポチッ

エレベーター「行くのか……? やめておいた方が良くないか……?」

女教師「問題ないわ。なにせ……」

女教師「私の能力は『不敗』だから」

女教師「誰にも負けない能力者……。それが私よ」フフッ


エレベーター「わかった……。幸運を祈る……」

女教師「ええ」


ウィーン……


【ギャルの家。メイドの部屋】


メイド「」スヤスヤ

メイド「」スヤスヤ


メイド「ふふっ。このケーキ美味しいわ……」ムニャムニャ


メイド「」スヤスヤ

メイド「」スヤスヤ



カチャリ……


メイド「!」ピクッ



コンマ↓、メイドの能力は……?
何を具現化する?
一桁
1:掃除機
2:包丁
3:天使
4:ロボット
5:マンション
6:メイド服
7:鏡
8:宝石
9:カンガルー
0:世界

メイド「今、何か物音がしたような気が……」ゴシゴシ

メイド「…………」



コンマ↓、一桁
1234567:気になる
89:まあいっか……
0:能力発動

メイド「気になるわね」

メイド「お嬢様の護衛も任されている以上、確認しにいきましょうか」ムクッ


メイド「単なる気のせいだとは思うけれど……」トテトテ



『実質、レベル10同士の対決が始まりそうです』

【玄関】


オートロック「ここは通さへんで^^」


女教師「意味がないわ」スッ

女教師「私に攻撃は効かない。それは鍵と言えども同じよ」ガチャッ


オートロック「!?」


女教師「私を閉じ込める事は不可能という事。世界規模で見れば、私は『この部屋の外側』に閉じ込められているという事になるのだから」

女教師「私に鍵は無意味」ツカツカ


オートロック「んなアホな!?」

【リビング】


女教師「さてと……。ギャルさんの部屋はどこに……」


パチッ

電気「つきまーす!」


女教師「!!」



メイド「あらあら……。これは驚きましたわね」

メイド「こんな夜中に家庭訪問ですか、先生?」



女教師「気付かれていた……!?」

女教師「あなたこそ、一体、誰なの!」

女教師「大体、どうして私が教師だと知って……!」


メイド「お初にお目にかかります、先生」ペコッ

メイド「私、メイドと申します」

メイド「お嬢様の身の回りの世話をしている者ですわ」

メイド「そして、時には、護衛も……。こんな事態もあるようですからね」


女教師「…………」

メイド「先生の事はもちろん存じていますわ」

メイド「お嬢様関連の事については全て調べてありますので」

メイド「何せ私は【コンマ↓】ですから」


女教師「!?」


一桁
12345:一流のメイド
678:日本政府に雇われている者
9:学校関係者
0:某組織の一員

女教師「じゃあ、あなたも私と同じで日本政府の諜報員という事……?」

メイド「はい。厳密には違いますが、日本政府の関係者なのは合っていますね」

メイド「なので、あなたの事は当然知っています」

メイド「実質レベル10なあなたを私が知らない訳ありませんし」


女教師「そうなの。政府の関係者ね……」

女教師「じゃあ、あなたも何かしらの理由でギャルさんを警護している……」

女教師「あるいは、監視しているというところかしら?」


メイド「そうですね」

メイド「あのお嬢様は政府にマークされていますので」


女教師「それは……どういう理由で?」

メイド「【コンマ↓】」


一桁
123:能力
456:資産
789:予言
0:神

メイド「お嬢様は『神』ですから」

女教師「!?」


メイド「もちろん、私自身はその事を信じてはいませんけど……」

メイド「少なくとも、日本政府はお嬢様を『神』だと認識しています」

メイド「ですので、レベル10である私がこのようにして、お嬢様の護衛をしているのですよ」ニコッ


女教師「レベル10……!? あなたが……!?」


『今、明かされる衝撃の真実です』

ここまで
理事長がいつまで経っても出てこない……
次回、不明!

女教師「レベル10……。それにあの子が神って……。一体、どういう事……!?」

メイド「詳しくは私も聞かされていませんが……」

メイド「ですが、ある程度の事は知っています」

メイド「本当か嘘かまでは判断できませんけどね」

女教師「それでいいわ。あの子は一体何なの?」

女教師「同じ日本政府の繋がり同士、教えてもらえないかしら」

メイド「……いいでしょう」

メイド「私が聞いた話によると、お嬢様は【コンマ↓】というものに関わっているそうです」

女教師「!?」


一桁
123:オペレーション・メテオ
456:人類超越計画
789:Oの意思
0:エイリアン

女教師「人類超越計画……?」

メイド「ええ、人は不完全な存在です」

メイド「この地球という世界でしか生きていけない種族であり、今回の様にもし強力なウイルスが宇宙から飛来したらあっさり絶滅してしまう」

メイド「資源にしろそう。今ある資源を食い潰したらそれでおしまい」

メイド「大規模な世界戦争や、地球規模の天災でもそう」

メイド「今の人類の力だけではその内に滅びの時を迎える、と上の人間は考えました」

メイド「そこで、それを回避する為に、人類を超越した存在を生み出し……」

メイド「神となって君臨してもらう……」

メイド「それが、お嬢様です」

女教師「…………」

メイド「人が意図的に造り出した神。人類を超える新たな存在、とでも言いますか」

メイド「お嬢様はその為に、試験管の中で生み出されたのです」

女教師「!?」


『衝撃の展開です』

メイド「そもそもおかしいと思いませんでしたか?」

メイド「この日本にあれだけの資産を持つ人間がいるという事に」

女教師「じゃあ……まさか!」

メイド「ええ」

メイド「全ては作られた記憶です」

女教師「…………」


メイド「お嬢様の御両親は死んでなどいません」

メイド「元からいないのですから」

女教師「…………」

メイド「以上が、私の知っている事です」

メイド「災害などが起きた時に、昔の人が仏像や女神像などを彫ってそれに祈願するように……」

メイド「お嬢様は、『神』として、世界各国の首脳が造り出したのです」

メイド「苦しい時の神頼み……。いずれ何か戦争や災害などがあれば、お嬢様はそれを調停し救済する存在として駆り出される事となるでしょう」

メイド「神とはそういう存在ですから」


女教師「…………」


コンマ↓、この話を……
一桁
123:信じる
456:信じない
789:半信半疑
0:許せない!

女教師「駄目ね……」ボソッ

メイド「……?」

女教師「抑えていたけれど、もう駄目……」

女教師「何故なら、私は政府の諜報員である以前に、人間だから」

メイド「どういう事ですか?」

女教師「私の職業をあなたは忘れたの?」

メイド「…………」

女教師「私は教師よ。子供を守り立派に育てていく仕事をしているのよ」

女教師「そんな人の道に反した行為を許せるとでも……?」

女教師「生まれがどうであろうと、ギャルさんは人間であって、使い勝手の良い道具ではないのよ……!」


ゴゴゴゴゴ……!!


メイド「……やる気ですか」

メイド「このレベル10の私と……!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!


女教師「あなたはどうなの?」

女教師「それを知って何とも思わないの?」

女教師「人の尊厳を踏みにじる様な、そんな事に対して……」

女教師「何とも思わないとでも……?」ゴゴゴゴゴ!!


メイド「…………」


コンマ↓、一桁
123:心は痛むが仕事だから
4567:元から信じてないので、今は様子見
89:特に気にならない
0:私は初めからお嬢様の味方

メイド「確かに、聞いててあまり気分の良いものではありませんでしたけど……」

メイド「仕事は仕事ですから」

メイド「請け負った以上、責務を果たすのが私の役目です」


メイド「つまり……」スッ

ボンッ!!

掃除機「やれやれ……。俺の出番か」


メイド「あなたがお嬢様に危害を加えようというのなら、全力で排除します!」サッ

掃除機「やるか……。ちゃっちゃと終わらせるぞ」



女教師「掃除機を出した……。具現化系ね」

女教師「でも、私の能力は絶対に『不敗』!」

女教師「少し大人しく眠っててもらうわよ」サッ

スタンガン「Hello!」


『実質レベル10同士の対決が始まりました』



最初の攻防
女教師↓、メイド↓2
一桁。数字が大きいほど有利。0は10扱い

ここまで
また後でくるかも?
次回、女教師VSメイド!

女教師「行くわよ……」スッ


メイド「ええ、どうぞ」サッ

掃除機「やるか……」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!



『どちらも本気モードです』

女教師はスタンガンを片手にジリジリと距離を詰める。

一方、メイドは掃除機を構えたまま不動だにしなかった。


女教師はメイドの能力がどんなものかを知らない。が、メイドは女教師の能力を知っている。

その分だけ、メイドの方がやや有利と言えたが……

かといって、女教師の能力は絶対に攻撃を食らわない能力。


こちらから攻撃をしにいくのは隙が多くなるだけ、損。と、メイドは考える。

彼女が狙うは反撃。


一方で、女教師はその能力により絶対に攻撃を食らわない自信がある。

例えそれがレベル10であったとしても。

スタンガンを一撃食らわせれば勝利となる。


だからこそ、先手を取ったのは女教師の方だった。距離を更に詰め、そして……!


「はっ!」

「……!!」


メイドの懐に飛び込むようにして、襲いかかった!


コンマ↓、結果は……?
12:スタンガン直撃
34:回避
56:メイドの能力発動
78:返り討ち
90:瞬殺

フッ……!

女教師「!?」

女教師「スタンガンが消えた!?」


メイド「ええ、当たり前です」

メイド「私の能力は『Clean(清浄な世界)』」

メイド「全てを吸い込み、綺麗に掃除します」

掃除機「そういう事だ。悪いな。スタンガンは俺が吸いとった」フッ


女教師「……!!」

メイドの能力
『Clean(清浄な世界)』

効果
能力範囲内における全てのもの(エネルギーなどの概念的なものも含む)を吸い込む
吸い込まれたものは、一時間以内であれば元に戻す事も可能。一時間を過ぎると消滅する
能力範囲より巨大なものは吸い込めない

範囲
自分の周り半径1キロメートル

メイド「さて、反撃のお時間ですね」

メイド「あなたが本当に『不敗』かどうか……」

メイド「確かめさせてもらいましょうか」


女教師「!!」


掃除機「そういう事だ。さて、どうなる?」


メイド「吸い込みなさい、私の掃除機!」サッ

掃除機「行くぞっ!」


コンマ↓、吸い込むもの
一桁
12:周りの空気
34:本人
56:周りの熱
78:記憶
90:時間

掃除機「」ギュオオオッ


女教師「…………」フッ

女教師「言ったでしょう? 私に攻撃は効かないって」


メイド「…………」


女教師「あなたが、私を吸い込もうとしても無駄」

女教師「私の周りの空気や熱を奪っても無駄」

女教師「精神的な干渉をしようとしても無駄」

女教師「何故なら、私に『危害』を加える事は絶対に出来ないのだから」


女教師「無駄な事は諦めなさい。スタンガンとかの道具を取られても、私にはこの体があるもの」

女教師「あなたの首をそっと絞めて気絶させるだけで、私の勝ちは決ま……」ガクッ

女教師「か、体が……! 重い……!」ヨロッ

女教師「た、立っていられない……! どうし……て……!?」


メイド「」フフッ

メイド「終わりですね。レベル2さん」

掃除機「残念だったな、先生」フッ


女教師「あ、あなた……何を……! どうして……!? どうして絶対に攻撃されない私が……!!」ヨロヨロ

メイド「私が今、吸い込んでいるのは、あなたの周りの時間」

女教師「……!?」

メイド「別に攻撃はしていないですわ。ただ、流れている時間を吸い込んで時の加速をしているだけですもの」

メイド「あなたも普通に歳をとりますよね? それを少し早めているだけです」

メイド「十秒間で三年ぐらい歳をとるぐらいに……」


老女教師「あ……! わ、私の手が……! しちわくちゃに……!!」


メイド「同じ政府のものどうし。あなたの事は前から知っていました」

メイド「そんな私が、あなたへの対策を考えてないとでも、思っていたのですか?」ニコッ

掃除機「そういう事だ。運が悪かったな」フッ


老女教師「う、うああああっ!! 私の顔が……! 体が……!!」



『決着がついたようです』

メイド「さて……。それではあなたの処分ですが……」

メイド「どうしましょうか? このまま老衰を迎えさせても構わないのですが……」


老女教師「や、やめて……! 死ぬのは嫌……!」

老女教師「た、助けて……! お願いだから、助け……て……!!」ヨロッ


メイド「【コンマ↓】」


一桁
123:お断り致します
456:冗談です
789:条件があります
0:ギャル降臨!

メイド「」フフッ

メイド「冗談ですよ。今、元に戻します」

メイド「掃除機ちゃん、吐き出してあげて」

掃除機「了解した」ブオオオッ


老女教師「あ、ああっ!」

中年女教師「か、体が元に戻って……!」

女教師「な、治った……」ホッ


メイド「あなたを殺すと色々面倒な事になりそうですし」

メイド「何より、私は殺人とかはしたくないですから」


女教師「た、助かった……」ヘナヘナ


メイド「ただし」

女教師「」ビクッ


メイド「これは警告だという事を忘れないでくださいね」

メイド「あなたを殺す事なんて私にかかれば容易いんです」

メイド「その事をお忘れなく」


女教師「」ゾクッ


メイド「では、そろそろお帰り願えますか?」

メイド「深夜に起こされて、私、少し不機嫌になっていますので」

メイド「私の気が変わらない内に、この場から立ち去って下さい」


女教師「っ……。わ、わかったわ。すぐに帰るから」

メイド「ええ、よろしくお願いします。先生」ニコッ

メイド「今後、お嬢様に一切の手出しをしないようにね」

メイド「もしも何かあったら、仮にあなたが犯人でなくとも、私はあなたを犯人だと断定しますのでお気を付けて」

女教師「!!」


メイド「では、私はこれで」クルッ、スタスタ


女教師「うっ……」


『脅しをかけられました』

【マンション前】


ギャル友「遅いな、先生……。マジで大丈夫なん? 何かあったとか……」


女教師「」フラフラ……

女教師「」ヨロヨロ……


ギャル友「あ、出てきた! 先生!」

女教師「」ビクッ


ギャル友「ちょ、なに、どーしたん? 私だって」

女教師「あ、ああ……。あなたね……」

ギャル友「つーか、マジでどうしたの? 何か顔色悪いけど……」

ギャル友「それに、ギャルを拉致してくるんじゃなかったん? もしかして失敗した?」


女教師「ええ……。実は……」



『説明中です。スキップします』

ギャル友「神……? マジでそれ? ジョーダンとかじゃなくて」

女教師「ええ……。そうみたいね……。そして、レベル10があの子の護衛についていて……」

ギャル友「レベル10!?」

女教師「そうなのよ……。危うく殺されかけたわ……。この『不敗』の私が……」ガクガク


ギャル友「……何か色々と信じらんないんだけど」

女教師「でも、事実なのよ……。あの子は『神』なの。少なくとも日本政府にとっては」

ギャル友「…………」


女教師「とにかく……。今日はもう駄目ね……。気力がないし、何も出来る気がしないわ……」ガクガク

女教師「少し休ませて……。また明日、今後の行動について考えるから……」

ギャル友「……わかった。家まで送るわ、先生」

女教師「ええ。頼むわ……」フラフラ


『相当、ショックだったようです』

【その頃、理事長の家では……】


部下「では、これを。今月の実験データです」スッ

理事長「うむ……」ペラッ


部下「残念ながら、今月もあまり良好な結果は得られませんでしたね」

理事長「仕方があるまい。結果が出るまでには時間がかかる。そこら辺は慣れている」

部下「そうですか……。ところで」

理事長「?」


コンマ↓、理事長は女教師達の事を……
123:特定している
456:まったく気付いていない
789:怪しげな人間がいるのには気付いているが、特定してはいない
0:メチャクチャ信頼している

コンマ↓2、今日のギャルの能力覚醒には……
123:気付いている
456:まったく気付いてない
789:怪しくは思っている
0:ギャルが『神』だと知っている

部下「本日、能力に目覚めた女生徒がいますね」

部下「特質系ですし、しかも覚醒にあたり、雷が落ちました。こんな事は前代未聞です」

部下「本人は否定しているようですが、かなり特別な能力に目覚めたのは間違いないでしょう」

理事長「ほう……」


部下「そして、政府の諜報員である女教師達もその事に気が付いたようです」

理事長「あいつらもか……」ハァ


『出来る理事長のようです』


部下「それで、女教師達を尾行させていた部下の報告によると……」

理事長「うむ」


コンマ↓、一桁
123:途中でまかれました
456:何が起きたかはわかりませんが、マンションの中で余程の事があったようです
789:全て把握
0:逆に部下が捕らえられました

理事長「まかれたのか……。使えないな」チッ

部下「申し訳ありません。敵も警戒が厳重でして……」

部下「部下達は、スタンガンにより気絶させられてました」

部下「背後からの一撃で、顔も見てないそうですが、恐らく尾行に気付かれていたんでしょう。やられました」

理事長「わかった。過ぎた事を言っても始まらん」

理事長「とにかく、向こうの出方がわかっただけでも儲けものだ」

理事長「恐らく、女教師達はその女生徒のところに行ったのだろう」

理事長「そこで何をしていたかまでは不明だが……」

理事長「その女生徒と何らかの繋がりを持ったと考えるべきだろうな」

部下「はっ……。恐らくは」

理事長「ふむ……」


コンマ↓、一桁
123:逆に罠にかけるか
456:しばらく調査させる
789:放置
0:拉致してしまおう

理事長「あまり派手に動くのもまずいな……」

理事長「しばらく、その女生徒の調査をさせろ。それと女教師達の動きにもより注意させてな」

部下「かしこまりました」ペコッ


理事長「しかし、政府の諜報員というのは厄介だな。追い払いたいところだが、追い払う理由がない」

理事長「どうしたものか……」

理事長「事故に見せかけて殺すのが一番楽なのだが……」

部下「相手は実質レベル10の『不死の女』ですからね」

理事長「そう。それが困るのだ」

理事長「対して、こちらの手札は……」


コンマ↓、部下の能力者の数
一桁
0は10扱い

コンマ↓2、その中での最高レベル
一桁
0は10扱い

ここまで
次回、大丈夫か理事長!?

理事長「能力者が5人……。そして、最高レベルが5という体たらくだからな……」ハァ

部下「しかし、今の段階でも経営が切迫しておりますので、これ以上増やすのは……」

理事長「わかっている。単なる愚痴だ。学校経営は十分黒字だが、設備維持費と研究費がな……」

理事長「あれが馬鹿にならん程の金を食っている。加えて、能力者の人件費が高い」

理事長「裏事に手を染める人間だけでもそう多くはないというのに、危険手当てや口止め金など諸々を含めるとな……」

理事長「いつになったら黒字へと傾く事か……」ハァ

部下「心中お察しします」


理事長「しかし、私の目的を果たすためには我慢せねばならん……。今は耐えねば」

理事長「能力者を増やし、能力者の力を強大にする事が自在に出来るようになれば……」



コンマ↓、理事長の目的
一桁
123:世界征服
456:世界平和
789:金儲け
0:世界の滅亡

理事長「裏からでもいい、クーデターなどで表からでもいい」

理事長「この日本を掌握し……」

理事長「ひいては、世界全てを私の手におさめる事も可能だ」

部下「はい」


理事長「楽しい時代になったものだな。もしもレベル10が5人ぐらい生み出せれば、それだけで世界を征服する事が可能になるのだからな」

理事長「私の長年の野心……。叶えさせてもらうぞ」

理事長「必ずや、この手で……!」


部下「私も、どこまでもお供致します、理事長」ペコッ


理事長「ああ、期待していろ。私が世界中の支配者となる事をな」



『野望に溢れた人間のようです』

転生1日目終了


ギャルのステータス

好感度表
メイド :使用人、3→5
運転手 :使用人、6→7
ギャル友:知り合い、10→7
女教師 :知り合い、5→4
お嬢様 :知り合い、1
メガネ娘:知り合い、10
元気娘 :知り合い、9


能力
『The God(全てを超えし者)』
特質系、レベル11

半径100メートル以内にあるもの全てに対して(現象や知識、才能・能力なども含む)、それを大幅に上回る事が出来る能力

得意分野
話術

苦手分野
能力により、今のところ、なし

財産
天文学的数字

状況
世界各国から『神』として認識されている

能力者一覧


メイド
『Clean(清浄な世界)』
具現化系。レベル10
自分の周り半径1キロメートルにおける全てのもの(エネルギーなどの概念的なものも含む)を吸い込む
吸い込まれたものは、一時間以内であれば元に戻す事も可能。一時間を過ぎると消滅する
能力範囲より巨大なものは吸い込めない


女教師
『LOVE & PEACE(慈愛の女神)』
特質系。レベル2(実質レベル10)
自分の周り半径2メートル以内なら、全ての攻撃を自動で無効化する


お嬢様
???:特質系。レベル?

メガネ娘
???:特質系。レベル?

元気娘
???:特質系。レベル?


非能力者
運転手、ギャル友

【翌朝】


メイド「ふあ……。昨日の騒ぎのせいで眠いわね……」

メイド「この子が羨ましいわ、幸せそうな顔で寝ちゃって」



ギャル「えへへ……。あーしスゲー……」ムニャムニャ



メイド「それにしても、こんな子が『神』だなんて……」

メイド「やっぱり、どうしても信じられないわね」


ギャル「」ムニャムニャ



メイド「…………」



コンマ↓、一桁
123:試してみようかしら……
456:いえ、流石にそれはやめておきましょう
789:でも、ちょっとぐらいなら……
0:むしろ、私の方が『神』に相応しいはずよ

メイド「そうね……。例えこの子が神であろうとなかろうと、私のやる事には変わりないんだし」

メイド「試すだけ無駄よね」


ギャル「」ムニャムニャ


『さりげなく命拾いしました』


メイド「それよりも、早くこの子を起こさないと」

メイド「ほら、お嬢様。起きて下さい」ユサユサ

メイド「学校に遅れちゃいますよ」ユサユサ

ギャル「う……やだ……もうチョイ……」ムギュッ

メイド「布団を掴まないで下さい、早く」ユサユサ

ギャル「やだ……寝る」ムニャムニャ


『平和です』

【朝食】


ギャル「はあ……まーだ眠いわ。あのベッドやべえな」

メイド「何を言ってるんですか、お嬢様。前の御屋敷でもあのベッドで眠られていたのに」

ギャル「ん? あ、ああ、そーだね。なんつうか気分の問題ってやつ?」アセアセ

メイド「そうですか、ふふ」


『狸と狐のだましあいの模様』


メイド「テレビおつけしますね、お嬢様。チャンネルは何になさいます?」

ギャル「あー、ニュース以外」

メイド「かしこまりました」ピッ


テレビ「ふははははは! 実は俺様は世界征服を企む悪の組織のボスだったのだ!」

テレビ「な、なんだってー!」


ギャル「あ、何か別の。つまんねーし」

メイド「はい」ピッ


『…………』

【学校のお時間】


メイド「それでは、お嬢様。行ってらっしゃいませ」ペコッ

ギャル「ん。今日もメシ美味かったわ。あんがとね」

メイド「いえ、こちらこそ。それではお気をつけて」ニコッ

ギャル「ん。行ってきます」テクテク


バタンッ……


メイド「さてと……」

メイド「それじゃ、今日も……」


コンマ↓、一桁
123:掃除(普通)
456:掃除(意味深)
789:ゴロゴロ
0:政府に報告に

メイド「お掃除、お掃除っと」サッ

ボンッ!!

掃除機「出番だな」


メイド「この部屋の埃とかの汚れ、全部吸いとっちゃって。それっ」

掃除機「任せておけ」ゴオオオッ


埃「ふええ……」ビューンッ

塵「きゃああ!」ビューンッ



『普通にメイドをしているようです』

【ビルの屋上】


ベンツ「」ブロロロッ


???「お嬢様は家を出た。これより警備をメイドより引き継ぐ。オーバー」

無線機「了解した」ガガッ


???「では、仕事開始」


コンマ↓、誰?
123:学校の生徒として潜入
456:学校の職員として潜入
789:部外者
0:女

用務員「しかし、未だに信じられねえな。あんな女の子が『神』とはな」

用務員「っと、そんな事を呑気に言っている場合じゃないか。車を追わなければ」

用務員「学校に行っている間の警護は俺の任務だからな」

用務員「行くか」サッ



コンマ↓、能力の系統
12:強化系
34:放出系
56:変化系
7:具現化系
89:操作系
0:特質系

用務員「俺の能力系統は強化系」

用務員「自分の力や物や現象を強化する能力」

用務員「そして、俺が強化するのは……」ググッ


コンマ↓、一桁
12345:体
6:武器
7:消耗品
8:威力
9:磁力
0:幸運

コンマ↓2、レベル
12:レベル7
345:レベル8
6789:レベル9
0:レベル10

用務員の能力
『Burst(爆発する力)』

強化系。レベル8

効果
『威力』を最大で100倍まで上げる能力
なお、本人はその威力の影響により怪我を負う事はない
能力の威力を上げる事は出来ない

能力範囲
右手で触った物限定。右手で触ってから10秒経つとその効果が消える

用務員「威力!」

用務員「俺は威力であれば、能力以外何でも強化出来る!」

用務員「例えば、こんなラジコンのヘリコプターだって……」カチッ


ヘリコプター「飛びまーす」フワリ


用務員「下につけてある縄を掴んで、推進力を100倍まで上げると……」パシッ


ヘリコプター「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」ドギュンッ


用務員「即席、飛行機の出来上がりってな」ヒューン


『空中から移動していくようです』

用務員「ま、まがりなりにも『神』だってんだから、俺が護衛するまでもないとは思うが……」ヒューン

用務員「政府の連中からしたら、護衛という名の監視ってとこだろうからな」

用務員「仕事はこなすさ。女子高に潜入任務ってのもなかなか楽しくなりそうだしな」


用務員「それにしても、あのお嬢様は……」


コンマ↓、用務員の好感度
一桁
高いほど良い。0は10扱い

用務員「良くも悪くも普通の女子高生だな」

用務員「メイドも言っていたが、確かに『神』とは思えない」

用務員「とにかく、普通だ。本当にどこにでもいそうだからな」


用務員「…………」


用務員「ま、これから先、そうじゃないってわかる時が来るかもしれないし……」

用務員「しばらくは観察させてもらおうかね。影からな」


ヒューン……

【学校。教室】


ギャル「はよー」ガラッ


ギャル友「!!」


シーン……


ギャル(返事は誰からも返ってこねーか。ま、今のとこ、あーしのツレってか知り合いってギャル友しかいねーからな)

ギャル(そーいや、昨日、ギャル友には悪い事したなあ。チョイあーしが短気だったわ、あれ)

ギャル(……どうすっかなあ。ギャル友、今、教室にいるけど……)チラッ


ギャル友(あの子が『神』……)チラッ


ギャル(ん……。何か目ぇ合った。話しかけるなら今だけど……)



コンマ↓、一桁
1234:軽く謝っとくか
567:何もなかったかのようにフツーに話しかける
89:いや、やっぱあれはギャル友がわりぃ
0:別の子から話しかけられる

???「あ、ねえねえ、ギャルさん」

ギャル「え?」クルッ


委員長「おはよー。はろはろー」ニコッ

ギャル「…………」

委員長「あ、そんな警戒した目で見なくてもいいじゃん。別に変な事を言った訳じゃないんだから」

ギャル「……あんた、誰? つか、あーしに何の用?」

委員長「私はこのクラスの委員長。特に用はないけど、何か気になってさ。転校生だし」

委員長「ちょっとお喋りしない? 実は昨日から話しかけよう話しかけようってしてたんだけど、なーんか話す機会がなくって」ニコッ

ギャル「ま、別に話ぐらいならいっけどさ」

委員長「やった。じゃ、早速質問なんだけど……」


『友達が増えそうな予感がします』

ここまで
次回、新しい友達?

────────
─────


委員長「あ、そうなんだ……。御両親が……。ごめんね」

ギャル「ああ、それもういいから。何回も聞かれてっし」

委員長「?」



『色々と会話中、スキップします』



委員長「へー……。それで一人暮らし? お金とか大丈夫なの?」

ギャル「ん。へーき。つか、実際どうなってんのか、よくわかんねーけど」

委員長「?」

ギャル「何か保護者? みたいな人がいっからさ。面倒見てくれてる」

委員長「ああ、そういう事ね。なら心配ないね」



『会話中、スキップします』



キーンコーンカーンコーン……



委員長「あ、予鈴だ。もうちょっと話してたかったけど、残念」

ギャル「ん」

委員長「良かったら、また話を聞かせてね。ギャルさんて、何かとても話しやすいし。じゃね」バイバイ

ギャル「ああ、そだね」



コンマ↓、委員長の好感度
一桁
高いほど良い。0は10扱い

コンマ↓2、委員長は……?
一桁
123456:普通の生徒
78:学校側の人間
9:政府の関係者
0:もう一人の『神』

委員長(何か話し方はちょっとぶっきらぼうだけど、悪い子じゃなさそう)

委員長(結構、気が合いそう。友達になれるかな?)


『好印象の様子』



コンマ↓、一桁
委員長のクラスにおける影響力
1234:高い
567:普通
89:低い
0:絶大

コンマ↓2、委員長は能力者?
12:そう
3456789:違う
0:かなり強い能力者

【次の休み時間】


ギャル「でさ、あーしってこんな感じじゃん? チャラそうに見えるのかしんねーけど、男から結構声かけられる事多くてさ」

委員長「ナンパされるんだ。それで、それで?」ワクワク


『ギャルの話の面白さは異常です』

『委員長の好感度がかなり上がりました』



生徒A「へー、委員長さんがあの転校生と楽しそうに話してるね」

生徒B「委員長さんって真面目だけど、何て言うか融通きくし、結構信頼できる感じじゃない? あの子、見かけ愛想ないけど、良い子なのかな?」

生徒C「かもねー。私達も後でちょっと話に混ぜてもらう? 何か楽しそうだし」

生徒D「そうだね。次の休み時間にちょっと話しかけてみよっか」


『更に友達が増えそうな予感がします』


ギャル友「…………」

【体育の時間】


生徒A「オーライ。って、しまった! ごめん!」

ポーンッ

バレーボール「ホームランやな^^」ヒューン



ギャル「よっ!」タタタタッ

ギャル「ほいっと!」バシンッ!!


バレーボール「なんやて!? あれ、取るか!?」


生徒A「うわ! スゴーイ!」

生徒B「今、メッチャ早かったし!」

生徒C「しかも、ドンピシャで返してる! バレー超上手い!」


『能力の効果です』

【体育終了後、更衣室】


生徒A「ギャルさんって、ヤバイねー。バレー部の子より上手かったんじゃないの?」

生徒B「前の学校で、バレー部だったの?」

ギャル「部活? あーしは……」



コンマ↓、何部だった?
12345:帰宅部
6:書道
7:声楽
8:バスケ
9:バレー
0:よくわからない部活

生徒A「帰宅部? 何も入ってなかったの?」

ギャル「メンドーだったし、色々と遊びたかったからさ」

生徒B「それで、あれだけ上手いの? もったいなーい」

生徒C「バレー部に入ってたら、活躍出来たと思うんだけどなあ」

生徒A「あ、そういえば、ギャルさんって部活決めた? 何か入るの?」

生徒B「それともまた帰宅部?」

ギャル「ん……。そだね」

ギャル「【コンマ↓】」


一桁
123:入る
45678:入らない
9:謎の部活がある
0:自分で作る

ギャル「どうすっかまだ決めてねーんだけど、フツーの部活には入る気になんねーしさ」

ギャル「多分、入らないんじゃないかな?」

生徒A「普通の部活が嫌なの?」

ギャル「だって、何か面白くなさそうじゃね? 退屈じゃん」

生徒B「そっか。あ、でも……」

ギャル「?」

生徒B「ちょっと変わった部活なら、うちの学校にあるよ」

ギャル「変わった部活?」

生徒B「うん。【コンマ↓】って言うんだけど」


一桁
1:奉仕部
2:隣人部
3:SOS団
4:爆音部
56789:能力研究部
0:バトル部

ギャル「バトル部? 何それ?」

生徒A「正式名称は何だっけ……? 能力競技研究部だっけ?」

生徒B「うん。確かそんなんだったと思う。三年の誰かが去年作ったんだよね」

ギャル「それ、何する部活なん?」

生徒C「一言で言うと、能力使って何か勝負しようっていう部活」

生徒A「ほら、今、プロ野球とかってなくなっちゃったじゃない? 能力者が沢山いるから超次元的な野球になっちゃって面白くなくなったからって」

生徒B「一部の球団が凄い能力者ばっか集めて、999対0の完全完璧試合をやったのがきっかけだっけ? それで誰も興味をなくしちゃってさ」

生徒C「オリンピックとかも無茶苦茶になったんだよね。記録が測定出来なかったりで」

生徒A「で、そういうのが自然消滅しちゃったんだけど、なら、能力者限定で見てて楽しめるような競技を作ろうって、うちの三年の一人が言い出して」

生徒B「それで、設立されたのがその部活だったはずだよ」

ギャル「へー」


『能力者が沢山いる事による弊害が生まれているようです』

生徒A「ただ、能力って人によって色々じゃない?」

生徒B「だから、ボロ勝ちボロ敗けみたいな事ばっかになって」

生徒C「皆が公平に楽しめるみたいな競技って難しいよね。だから、なかなか出来なくて……」

生徒A「今じゃ、もっぱらバトルみたいな事をやってるみたい。もちろん部活だから怪我させる様な事はしてないみたいだけどね」

生徒B「顧問の先生が、攻撃不可能能力を持ってるからね。だから、承認されたんだろうけどさ」

ギャル「攻撃不可能能力ってスゲーな。メッチャ便利じゃん。それ、誰なん?」

生徒B「うちの担任の女教師さんだよ。知らなかったの?」

ギャル「ああ、あの人なん……。へー」


『情報を一つ入手しました』


生徒A「そういえば、ギャルさんも能力者なんだよね? 興味あるなら一度見学してきたら?」

生徒B「あ、でも、今日は何もしてないと思うけどね。先生が今日は体調不良で休みだし」

生徒C「ただ、話ぐらい聞いてきてもいいかもね」

ギャル「ん……。そだね。一度見に行くだけ見に行ってみるわ」


『見学が決まったようです』

【同時刻。某所、オフィス内】


女教師「一体、どういう事ですか」バンッ

上司「」ハァ


女教師「私は、人体実験を行っている可能性があるからと、あの学校の内部調査を命じられて赴任したんです」

女教師「なのに、あのギャルという子……。政府によって造られた『神』だというではありませんか」

女教師「試験管の中で生み出された、最強の能力者だとか」

女教師「これは、『人体実験』ではないと言うんですか!」バンッ


上司「やれやれ……」ハァ

上司「どうやってその事を知ったかは置いとくとして、つまり、君の言いたい事は……」

上司「人道に反している。法律を自ら国が破っている、とそういう事かね?」

女教師「ええ、そうです。こんなのは許される事ではありません!」

上司「なるほど……」ハァ


上司「ならば、君に質問があるのだが……」

女教師「何ですか?」

上司「仮に戦争が起きたとしよう。その戦争で兵士が敵を殺すのは当然だ。なら、その兵士は殺人を犯したとして罰せられるべきかね」

女教師「それは……別の話です。戦争中ならば仕方ありません」

上司「つまりは、そういう事だ」

女教師「…………」


女教師「個人がやれば犯罪なのに、国家がやれば許されると……?」

上司「君は既に答えを出しているだろう? これ以上の問答は無益だと思わないかね」

女教師「…………」


上司「世界各国が揃って『神』を必要とした。だから、『神』は生み出された。それだけの事だよ」

女教師「その『神』が逆に世界を滅ぼす可能性もありますが? 真面目にそんな事はないとでも思っているのですか?」

上司「『神』のやる事に間違いはない」

女教師「…………」

上司「何故なら、誰もそれを間違いだと咎める事が出来ないからだ」

上司「豚が、家畜を食べるのは間違いだと主張したところで、誰も気にはしない。それと同じだよ」

上司「『神』とはそういう存在で、そして既に生まれてしまっているのだ。今更、何を言ったところで結果は絶対に変わらない」

女教師「…………」

上司「理解したなら下がりたまえ」

女教師「っ……!」

【外】


女教師「無茶苦茶な話ね……。倫理も常識もあったものではないわ……」

女教師「こんな事ならいっその事……」


???「お嬢様に、自分が『神』だと伝える、ですか?」


女教師「!?」クルッ


メイド「それはやめておいた方が良いですよ、先生」ニコッ

女教師「あ、あなた……!! どうしてここに……!!」


メイド「昨日の一件で、先生は不穏分子としてマークされていますから」ニコッ

メイド「ですので、先生は先生の任務をこなして下さい。こちらへの干渉はしないように」

メイド「どうしてもお嬢様に協力してほしいと言うのであれば、『神』頼みという意味でそれをお嬢様に頼むのも良いでしょうが……」

メイド「ただし、不用な事は漏らさないように。特に、お嬢様の出生の秘密についてはね」

メイド「お嬢様がどの様な反応をするかわかりませんから、くれぐれも内密にして下さい」

メイド「それでは、私はこれで……」スタスタ


女教師「ぐっ……」


メイド「ああ、そうそう」ピタッ

女教師「」ビクッ

メイド「あなたは私達にいつでも監視されているという事をお忘れなく」

メイド「昨日も言いましたが、あなたを消す事ぐらい造作もないのですから……」スタスタ


女教師「くぅ……!!」


『ギャルへのガードの固さは最強クラスです』

【建物内】


メイド「」ピッ

スマホ「ほいさ!」


Prrrr、Prrrr


「はい」

メイド「終わったわ。警告をしておいたから、多分もう大丈夫よ」

「ええ、確認済みです」

メイド「そう。なら、後は自由にしていいわね。少し買い物に行きたいから」

「どうぞ。学校での事は用務員と私で行いますので」

メイド「ええ、よろしく」ピッ



メイド「…………」

メイド「……情報収集、専門の能力者ね。噂だと、何でも知っている人間だとか……」

メイド「一体、どんな能力なのかしらね。姿も顔も私すら知らないのだけど……」

メイド「何者なのかしら……?」


コンマ↓、一桁
123:学校の生徒
456789:部外者
0:女

【学校】


???「連絡はこれで終わり」

???「休み時間もそろそろ終わりそうだし……」

???「戻りましょうか」スタスタ


コンマ↓、誰……?
一桁
123:ポニテ娘
456:ツインテ娘
789:三つあみ娘
0:ギャル友

コンマ↓2、能力レベル
一桁

ここまで
次回、レベル7のツインテ娘が登場!

【学校終わり】


キーンコーンカーンコーン……

ギャル「あー、終わった。授業が余裕でわかるのはいいんだけど、退屈なのがな」

ギャル「実は、アタシ授業受ける意味って全くないんじゃない?」


『はい』


委員長「あ、ねえ、ギャルさん。今日一緒に帰らない?」

委員長「良かったらどっか寄ってこ。ね、ね」

ギャル「あー、ごめん。今日チョイ部活の見学に行くからさ」

委員長「あ、そうなんだ。残念。転校したてだとそうだよね、部活決まってないもんね」

委員長「場所とかわかる? 大丈夫?」

ギャル「ん。へーき。全部知ってから」

委員長「全部?」

ギャル「あ、えと、とにかく大丈夫って事。じゃね」タタッ


委員長「あ、行っちゃった……。案内してあげようかなって思ってたんだけど……」

委員長「ホント大丈夫かな?」


『はい』

【廊下】


ギャル「んー、慣れないとすぐに余計な事言いそうだな、あーし」

ギャル「えーと、能力競技研究部だっけ? 場所は……」


生徒A「そうなんだー」

生徒B「うんうん」


キュイーン……


『自動で能力発動中』


ギャル「部室棟ね。一番端の部屋か」

ギャル「じゃ、そこ行くか。誰かいるかもしんねーし」テクテク



ギャル友「」ハァ

ギャル友「」トボトボ……



ギャル「ん? あれ、ギャル友じゃん」

ギャル「そーいや今日、話そうと思って話せなかったんだよな」

ギャル「…………」



コンマ↓、一桁
123:話しかける
456:話しかけて誘ってみる
789:やめとく
0:事件発生!

ギャル「……やめとくか」

ギャル「もう帰るだけだし、それに何か気まずいかんなぁ……」

ギャル「きっかけなくしたなあ。朝、話しかけときゃ良かったかも」テクテク


『少し疎遠になっていってます』

【離れた廊下】


ツインテ娘「……今日は帰らないのね」

ツインテ娘「向かってる先は多分……」

ツインテ娘「更衣室で話していた能力研究部か……」


ツインテ娘「…………」


コンマ↓、一桁
123:接触を試みる
456789:このまま離れて監視
0:『神』の力を試してみる

ツインテ娘「私の受けた任務は監視と護衛だけ……」

ツインテ娘「興味本意で不用意な接触はしない方がいいわね」

ツインテ娘「ねえ、あなたもそう思うでしょ?」

ツインテ娘「妖精ちゃん」


妖精「そうですね、御主人様!」パタパタ


『能力発動中です』

ツインテ娘の能力

『Fancy world(妖精の女王)』

具現化系、レベル7

効果
人の目には見えない妖精を、能力範囲内なら好きな場所に具現化出来る
数は最大で十万体まで可能
妖精自体は人に危害を加える事は出来ないが、道具を扱う事は出来る。ただし力はものすごく弱い

能力範囲
自分の周り半径50キロメートル以内

【校庭】


ギャル「」フンフーン

ギャル「」テクテク





妖精A「」コソッ


妖精A「」ゴソゴソ

妖精A「」ジャンッ!!

無線機「Hello!」


妖精A「」ポチッ

妖精A「こちら妖精Aです。ターゲットは校庭を移動中ですよ」

無線機「了解。引き続き影から監視して」ガガッ

妖精A「はいなのです!」パタパタ


『周辺の情報は全てツインテ娘に入ってくるようです』

【部室前】


ギャル「へー、ここが能力何とかっていう変な部活か」

ギャル「見た感じだけは普通。当たり前かもしんないけど」

ギャル「つーか、今日、誰かいるのか? いなかったら完全に無駄足なんだけど」


コンコン


ギャル「おーい、誰かいるー?」


ガチャッ


美少女「ええ、いるわよ。何か用かしら?」

ギャル「用っていうか、部活の見学に来たんだけど」

美少女「あら? 見学者? ひょっとして入部希望者かしら?」

ギャル「ん。そんな感じ。まだ決めてないけど」

美少女「あらそう。それは【コンマ↓】ね」


一桁
123:大歓迎
45:残念ね。帰ってもらえる?
6789:普通
0:もう廃部になってる

ここまで
普通に入部出来る様子
次回、能力研究部の実態は?

美少女「よく来てくれたわね。大歓迎とまではいかなくても、歓迎するわ」


『ごく普通の応対の模様』


美少女「立ち話もあれだし、どうぞ、中に入って。生憎、今日は何もする事がないとは思うけど……」

ギャル「あー、顧問の先生が休みだから?」

美少女「ええ、そうよ。ある程度はうちの部活についての前知識を持っているようね」

ギャル「ま、ね。バトル部とか呼ばれてるらしーじゃん」

美少女「やる事が全部そうという訳ではないのだけど、能力を使った闘いが好きな子もいるから……。そのせいね」

ギャル「ふーん。ちなみに、この部って何人いんの?」

美少女「所属している人数は【コンマ↓】よ」



人数、一桁
0は10扱い

コンマ↓2、その中での最高レベル
0は10扱い

ギャル「8人かー、変わった部活とか言われてる割には結構いんだね」

美少女「ええ、何せこの部にはレベル10がいるから」

ギャル「!?」


『世界レベルな部活のようです』

ギャル「レベル10って世界に6人しかいないっていう、あのレベル10!? マジで!?」

美少女「【コンマ↓】」


一桁
123:ええ、そうよ
456:あら、いけない。つい口が滑って……
789:いいえ、あなたの聞き間違いよ(嘘)
0:実はレベル10が二人いるわ

ギャル「え、聞き間違い……?」

美少女「ええ、私は10ではなく9と言ったのよ」

ギャル「そーなん?」

美少女「ええ、そんな世界に数人しかいないレベル10が、こんなところにいる訳ないでしょ?」

ギャル「うーん……。確かにそうかもしんねーけど……」

美少女「まあ、レベル9でもかなり強い事に間違いはないのだけど」

ギャル「1レベルしか差がねー訳だし、そりゃそうだろうけどさあ」

ギャル「でも、あーしの聞き間違い? んな事あんのかな?」

美少女「…………」


美少女(どうにか誤魔化せたかしら……?)

美少女(それにしても危ないわね……。危うく言ってしまうところだったわ)

美少女(私がレベル10だという事は秘密にしておかないといけないのに……)


コンマ↓、その理由
123:騒ぎになるから
456:学校が人工的に造り出したレベル10だから
789:ギャル関連
0:ギャルを殺そうとしている刺客

美少女(色々と面倒が多いのよね、レベル10は)

美少女(公表して得する事なんか一つもないのだから、このまま隠し通すわ)


『たまたまこの学校にいた模様』


コンマ↓、この事を日本政府は……
12345:知っている
67890:知らない

コンマ↓2、この事を理事長は……
12345:知っている
67890:知らない

美少女(私がレベル10だという事は完璧に隠し通してあるから……)

美少女(誰にもバレる訳にはいかないわ)

美少女(そう。誰にもね)


ギャル「?」


『もしかして、情報操作能力者……?』

ギャル「えっと」

美少女「ああ、ごめんなさい。少しボーッとしていたわ」

美少女「見学よね? 見ていくのでしょう?」

ギャル「あ、うん」

美少女「それなら……」


コンマ↓、本日の活動内容
一桁
123:競技
456:頭脳戦
789:会議
0:実戦

美少女「丁度今から、何かスポーツでもやろうかという話になっていたところよ」

ギャル「あれ? 今日はバトルしねーの?」

美少女「ええ、先生がいないから安全面を考慮してスポーツよ」

美少女「あなたも良かったら参加してみる? 入部希望という事はあなたも能力者なのでしょう?」

ギャル「あー、能力者つーか……」

美少女「?」


ギャル(どーしよ? 能力の事を言うとウソついてたのバレるしな)

ギャル(あ、でも、あーしの能力って何でもオッケーなんだっけ? なら、強化系って事にしときゃいいのか?)

ギャル(実質、最強の強化系みたいなもんだしな、あーしの能力って)

ギャル(でも、特質系ってバレた時が面倒か? どーしよ?)


コンマ↓、一桁
123:参加しない
456:強化系と嘘をつく
789:能力は秘密って事に
0:こっそり話しちゃう

ギャル「あーし、どんな能力かは言いたくないんだけど、そんでもいい?」

美少女「ええ、別に構わないわよ」


『結構あっさりしてます』


美少女「実戦だと、相手の能力を知らないのは当たり前だから……」

美少女「それをこの部活では想定しているのよ。だから、元から部員全員の能力を秘密にしているわ」

ギャル「あ、そうなん?」

美少女「ええ、だからそこら辺は気にしなくていいわよ」

美少女「何回かバトルみたいな事をしているけど、未だに能力が謎の人もいるぐらいだしね」

ギャル「へー」


『特に問題はないようです』

美少女「それじゃあ、早速やってみましょうか。百聞は一見に如かずとも言うし」

ギャル「ちなみに、スポーツって何をするん? あーしが知ってるようなフツーのやつ?」

美少女「それは日によって色々ね。自分達でルールを考えてやるオリジナルの競技の時もあるし」

美少女「バスケとかテニスみたいな普通の競技をやる時もあるわ」

美少女「もっとも、今日はあなたも参加する事だし、一般的なスポーツにするつもりだけど」

ギャル「それ、能力使っていいの? 体育の時だと、駄目って言われてっけどさ」


『自動で発動しますし、ギャルの場合はまあ……』


美少女「ええ、構わないわよ。全員が能力者だし、好きなようにしていいわ」

美少女「ただし、選手への攻撃は禁止。当たり前だけどね」

美少女「あと、球技の場合はボールとかを破裂させたりするのも禁止。ボールの威力を高くして怪我させるような事も禁止」

美少女「それ以外なら好きにして構わないわ」

ギャル「へー、何か面白そうじゃん」ワクワク


ギャル「で、肝心の種目は? 何すんの?」

美少女「今日は【コンマ↓】の予定よ」


一桁
1:バスケ
2:バレー
3:テニス
4:ソフトボール
5:サッカー
6:バドミントン
7:マラソン
8:ゴルフ
9:セパタクロー
0:ジェネシス

ギャル「バスケか。マジでフツー」

美少女「そうね。でも、能力を使ってやると一味違ってくるから」

美少女「なかなか面白いわよ。特に相手の能力を知らない時はね」

ギャル「そっか。だよな」


美少女「じゃあ、体育館まで移動しましょうか。人数が足らないからスリーオンスリーになるけど」

美少女「他の子達は、先に体育館で待っているはずだから、少し急ぎましょう」テクテク

ギャル「りょーかい」テクテク


『能力バスケをやる事になりました』

すまん、能力と面子を五人も考えるのがめんどい
これだけ安価取らせて

決めるのは三つだけ


名前 :下の名前だけ。カタカナで(全員、女)
能力 :
レベル:レスのコンマ一桁(0の場合は再コンマ)


安価↓1から↓5で
勝手に調整する場合があるので、あしからず

あー、系統だけじゃなくて能力も安価でどーぞ

ここまで
ちょい待って。整理する

一人目
名前:リコール
放出系、レベル9
風を自在に生み出す事が出来る。


二人目
名前:トキ
特質系、レベル9
右目に30秒先までの未来が軌跡となって見える
右目を左手で塞ぐと、強化系の能力へと変わる


三人目
名前:ヤヨイ
操作系、レベル6
能力範囲内にいる他者の五感を一つだけ『制限』する
能力範囲は自由に設定可能で、最大で50平方メートルまで


四人目
名前:アスカ
強化系、レベル5
体を自在に硬質化させる事が出来る。その強度はダイヤモンドを超える


五人目
名前:ミミコ
特質系、レベル3
触った相手の、今、考えている事が読める。記憶や知識までは読み取れない


六人目
名前:シノブ
放出系、レベル8
炎を自在に体から生み出す事が出来る。


七人目
名前:ウタノ
放出系、レベル3
冷気を放出する。最大で冷蔵庫程度の冷気



こんなところで。今日はここまで
次回、ギャル無双!

【体育館】


美少女「皆さん、お待たせ」テクテク


七人「はーい、部長!」


美少女「あの七人がこの部の部員よ、ギャルさん」

ギャル(普通な感じの人もいれば、何か変わった感じの人もいんなあ……)

ギャル(てか、この人、部長だったんか)



リコール「ところで……部長、その子は?」

美少女「ああ、この子は見学に来たのよ。まだ決めてないけど、一応、入部希望者かしら」

トキ「…………」

ヤヨイ「そうなんですかあ。ふうん」

アスカ「ちなみに、アンタ名前は?」


ギャル「あーしはギャルっての。よろしく」


ミミコ「ギャルさんね。うん。覚えた」

シノブ「入部しなければ覚えても意味ないけど……」ボソッ

ウタノ「またまた、シノブちゃんたらそんな事ばかり。もう」


美少女「一応、軽く紹介しておきましょうかね。右から順に……」



『自己紹介中です。スキップします』

美少女「とまあ、そんなところね」

美少女「皆もわかった? これからギャルさんも交えてバスケをするから」

「はーい」


美少女「それで、ギャルさん」

ギャル「ん? 何?」

美少女「うっかり忘れていたけど、着替えはどうする? 制服姿で汗をかくのは嫌でしょ? 下着も見えてしまうかもしれないし」

ギャル「あー、別に女ばっかだからパンツ見えるぐらいいいけどさ。汗かくのはチョイ嫌かな」

美少女「じゃあ、体操服にでも着替えてくる? 皆も着替えている事だし」

ギャル「そだね。じゃあ、チョイ行ってくるわ」

美少女「ええ、行ってらっしゃい。私達はその間待ってるから」

ギャル「ん。ところで、部長はいいん? 着替えなくて」

美少女「ああ、私なら大丈夫よ」

美少女「バスケぐらいで汗かく事なんてないもの」

ギャル「?」


『自信家のようです』

【ギャル着替え中】


美少女「…………」


リコール「部長。あの子ももちろん能力者なんでしょ?」

美少女「ええ」

アスカ「にしちゃあ、見た事ない顔だったわね。同じ二年なら能力者の顔ぐらい大体覚えてるんだけど」

トキ「…………」

美少女「転校生、だそうよ」

ヤヨイ「そうなんですかあ」

ミミコ「なーんかオーラみたいなの持ってる子だよね。不思議と」

シノブ「みんな、あの子の事、どう思う……? 第一印象的に」

ウタノ「そうだね。私は……」


コンマ↓、美少女の好感度
一桁
高いほど良い。0は10扱い

コンマ↓2、部員達の好感度
123:好印象
456:普通
789:悪印象
0:カリスマ

美少女「私はあの子、気に入ったわ。何か持ってそうな雰囲気を出しているし」

リコール「そうね……。ちょっとぶっきらぼうだけど、悪い子には見えないわ」

トキ「我が魂に呼応するものがある……」

アスカ「ま、いいんじゃないの? 少なくとも嫌いではないわね」

ヤヨイ「いいんじゃないかなあ? フィーリングだけどね」

ミミコ「私は良いと思うよ。ちょっとカッコいいし」

シノブ「……同意ね」

ウタノ「根は良さそうな人ですよね」ニコッ



『人を惹き付けるカリスマみたいなのを持ってる可能性が出てきました』

リコール「それじゃ、あの子を部員として引き入れる為にも、今日は軽く流しておく感じ?」

美少女「そうね。本気でやってあの子をボロ負けにでもしたら悪印象でしょうしね……」

トキ「…………」

アスカ「つまり、アタシ達は目立たず、あの子を活躍させるって訳ね。ま、いっけど」


『接待バスケになりそうです』


ミミコ「なら、やる面子は限られてきちゃうね」

シノブ「……そうね。私はダメ。勝ってしまうだろうし」

ミミコ「あと、部長とリコールさんも敵になったらダメですね。トキさんとヤヨイさんも」

美少女「ええ。手を抜いているのがバレるでしょうから、やめておいた方がいいわね。となると……」


『面子が自然と決まりそうです』

【数分後】


ギャル「」トトトッ

ギャル「お待たせー、着替えてきたから」


美少女「ええ、待っていたわ。その間に悪いけど、先にクジで面子を決めておいたから」

ギャル「あ、そーなん? あーし、出番ある?」

美少女「もちろんよ、あなたはBチームに入って。私とトキとの三人チームね」

トキ「我が同胞に祝福あれ」

ギャル「?」

美少女「よろしくって言っているわ」

ギャル「あ、そーなん……? へー」


『変わった方言を使う子のようです』

美少女「ちなみに、敵はあちらのAチームよ」

ギャル「?」クルッ


アスカ「アタシ達が相手」(レベル5)

ミミコ「よろしくね」(レベル3)

ウタノ「お願いしますね」ペコッ(レベル3)



トキ「終末の時は近いわ」(レベル9)

美少女「頑張りましょうか」ニコッ(レベル10)

ギャル「ん。よろしくー」(神)


『格差が激しい対戦カードです』

リコール「はい、それじゃ始めるよー」

リコール「ルールは普通のバスケと同じ」

リコール「建物を壊さない、選手を攻撃しない、ボールを破裂させない。いいわね?」

美少女「ええ」コクッ

ギャル(フツー……?)


『常識が違うようです』


リコール「審判は私がするから。本当はボールトスからなんだけど、今回はAチームのボールからスタートね」

リコール「それじゃ、試合開始」ピピーッ



『始まりました』

アスカ「さて、それじゃ、行くわよ」

ボール「オーケーやで、嬢ちゃん」


アスカ「パース」ピュンッ


ミミコ「はい」パシッ


ギャル「うっし! 取りに行く!」タタタッ


ミミコ(釣れたわ)ニマッ


『誘い出された様子』

【ギャルがいない間のミィーティング】


美少女「いい? 作戦を伝えるわよ」

美少女「まず、敵チームである三人は、ギャルさんをある程度悔しがらせる為にも、最初は手加減をせずに普通にやって」

美少女「一方的過ぎる勝ちだと面白味がないでしょうしね。一旦は劣勢に陥るぐらいが丁度いいわ」

美少女「そこから苦労の末に逆転、というのが一番楽しい勝ちゲームよ」

美少女「逆転のアシストは私とトキが能力を使ってこっそり行うわ。まるでギャルさんの力で逆転したかのようにね」

美少女「だから、最初はミミコ。あなたに頼むわ」

美少女「特質系のその力、発揮してやりなさい」

ミミコ「はい、部長! 任せて下さい」

【現在】


ミミコ(私の能力は、触った相手の今、考えている事が読める能力)

ミミコ(でも、それだけだとレベル1。何の力も持たないから)

ミミコ(レベルは純粋に強さで決まる。つまり、レベル3の私は一般人10人を相手にしても勝てる能力だという事)

ミミコ(私の裏能力……。触った相手の時間と記憶を一時的に『停止』させる力)

ゴゴゴゴゴ……!!

ミミコ(さあ、私に触りなさい、ギャル先輩)

ミミコ(能力は既に発動中。ボールを取ろうとして私の体に触れた瞬間、先輩は動く事も出来ず、停止す)

ギャル「ほいっと!」パシッ

ボール「おおふ!」


ミミコ「!?」


『予想外の出来事です』

ミミコ(な、何で!?)

ミミコ(能力は確かに発動してるのに、どうして私に触っても時間が止まらな……)


ピキーンッ


ミミコ「」



アスカ「ちょっと、ミミコ!?」

ウタノ「て、停止してる!?」



ギャル「ほいっ。シューッ」ヒョイ

ボール「ゴールッ!!」


ピピーッ


『先制点を叩き出しました』


トキ「…………」

美少女「…………」


『驚いている様子』

美少女「な、ナイスゴールよ、ギャルさん」

トキ「……華麗」


ギャル「あんがと。イエーイ」ブイッ



美少女「……どういう事かしらね、あれ?」

トキ「……真相は常に闇夜の深淵にある」

美少女「停止能力……? あるいは反射能力かしら……?」

トキ「…………」


『謎が深まります』

美少女「その……ギャルさん」

ギャル「ん? 何?」

美少女「つかぬ事を聞くけど、あなた能力系統は何系かしら?」

ギャル「あー、それは秘密で」

美少女「そう……。まあ、そうよね。教えてはくれないわよね」

ギャル「ん。悪ぃ」


美少女(とはいえ、恐らく特質系ね。もしくは操作系か……)

美少女「」チラッ


アスカ「ちょっと、ミミコ。ミミコってば」ペシペシッ

ミミコ「」ピキーンッ……

ウタノ「ダメですね……。完全に固まってます。能力で停められた感じですね」


美少女(もしもあの子の能力が反射能力だとしたら……)

美少女(かなり強い能力者よ。それでも私の敵ではないけど……)

美少女(あの子、一体何者なのかしら……?)


ギャル「」フンフーン

リコール「えーっと……」

リコール「ミミコ、停まっちゃっるけど、怪我とかの攻撃じゃないから反則はなし……」

リコール「このまま続行で」


アスカ「っ……。わかったわよ。ミミコは置物として扱うって事ね」

リコール「え、そこまでは言ってないけど」

ミミコ「」ピキーンッ……


ウタノ「部長」


美少女「え、あら、何?」


ウタノ「一人少なくなってしまいましたし、私達、本気でやってもいいですか?」

美少女「……ええ、いいわよ。もちろん」コクッ


ウタノ「だ、そうです、アスカ先輩」

アスカ「オッケー。ミミコの仇をとってあげなきゃね。やるわよ!」

ウタノ「はい!」


トキ「……二人とも、真の力を見せようと願っている」ヒソヒソ

美少女「そうね……。ある意味、好都合かもしれないけど……」ヒソヒソ



ギャル「?」

ウタノ「それじゃあ、行きますよ。アスカ先輩、これを」ソッ

防寒着「あったかいで^^」

アスカ「ええ」ゴソゴソ


ギャル「?」


トキ「……氷河期がまもなく訪れる」ガタガタ

美少女「ああ、あなたは辛いわよね。私は平気だけど……」


ウタノ「私の本気を見せてあげます」キランッ

ギャル「本気?」


『冷蔵庫ちゃんの真価の見せどころです』

ウタノ「ギャル先輩。先に言っておきます。私の能力は放出系。冷気を放出する能力の持ち主です」

ギャル「へー、そうなん。夏とかスゲー便利そう」

ウタノ「そんな軽口を叩いていられるのも今の内です。私は普通の放出系とは少し違いますから」

ギャル「?」


ヒュオオオッ……


トキ「来た……」ガタガタ

美少女「そうね」


ウタノ「私の能力はシノブちゃんやリコールさんと違って、そんなに強い方ではありません」

ウタノ「冷蔵庫程度の冷気です」

ウタノ「ですけど……」


ゴゴゴゴゴ……!!


ウタノ「その範囲を限定出来るんです」

ウタノ「今、コート内の空間を能力範囲で覆いました」

ウタノ「すぐに、このコートの中は冷蔵庫と同じ温度にまで下がります」

ウタノ「その体操着姿でいつまで体が持つでしょうね?」

ウタノ「極寒の冬を味わってもらいます」ゴゴゴゴゴ!!


ヒュオオオッ……!!


トキ「……だから、この子やシノブとは組みたくなかったのに」ガタガタ、ブルブル

美少女「寒さや暑さって以外と強いのよね。体の動きは鈍くなるし、長い間、そのままだと……」

美少女「最悪、死に至るわ」


ヒュオオオッ……!!


『気温が急激に下がっていってる模様』

ウタノ「それでは、始めましょうか」タムタム

ウタノ「アスカ先輩!」ピュンッ


アスカ「オッケー。行」


ギャル「よっ!」パシッ

ボール「インターセプト!? いつのまに!?」


アスカ「速い!!」


ギャル「ほいっ。シューッ」シュパッ

ゴールネット「ゴール!!」


ピピーッ


アスカ「ごめん、ウタノ。取られたわ」

ウタノ「別にいいですよ。元気なのも最初の内だけですから」

ウタノ「10分も経った頃には、寒さでろくに動けなくなってます」

ウタノ「そこからが本当の勝負です」キリッ

アスカ「そうね。今の内だけね」ニマリ


『フラグが立ちました』

【10分後】


トキ「寒い……。もうやだ……」ブルブル

美少女「あなたは向こうの隅で棄権してていいわよ。シノブの側に行ってなさい」

トキ「……そうする。カイロ、カイロ」ガチガチ、ブルブル



シノブ「……私、毎回カイロ扱いされる」メラメラ

ヤヨイ「だって暖かいしね」ポカポカ

リコール「便利よね。冬は特に」ポカポカ

リコール「それにしても……」チラッ



ギャル「イエーイ! こんで100得点目!」パシュッ

ピッピーッ



ウタノ「こんな……! お、おかしいです! わ、私が寒いだなんて!」ガタガタ、ブルブル

アスカ「無理、もう無理! やめる! 負けでいいから!」ガタガタ、ブルブル


『現在、マイナス40度。血も凍る寒さです』



美少女「どうなってるの、あの子……? 何なの? 何の能力なの……!?」


『更に謎が深まりました』

キリいいしここまで
次回、未定!

ピピーッ、ピッピーピーッ


リコール「試合終了! 終わりー」



ギャル「え、もう?」

美少女「あの状態じゃ試合にならないでしょ?」


ウタノ「」ガチガチ、ブルブル

アスカ「」ガチガチ、ブルブル


ギャル「あー、そりゃそうか。何か悪かったね。あーしだけ楽しんで」

美少女「いえ、楽しかったのなら構わないわ。それよりもそろそろこの状態を戻してもらえる?」

ギャル「この状態?」


美少女「ええ、この状態を」


つらら「生えまーす」ニョキニョキ

霜「おりまーす!」ビキビキ


美少女「体育館ごと凍り付いてしまいそうだしね。これは、あなたの能力の影響でしょ?」

ギャル「あー、多分ね」

美少女「解除してもらえないかしら?」

ギャル「【コンマ↓】」



一桁
12345678:オッケー
9:解除の仕方がわかんないんだけど
0:暴走

ギャル「ん。こんでいい?」シュインッ

フッ……


冷気「ほな、帰るわ^^」スタコラサッサー


アスカ「も、戻ったわね……」ガチガチ、ブルブル

ウタノ「シノブ……あ、暖めて……」ガチガチ、ブルブル

シノブ「二人とも……大丈夫? 唇紫になってる……」メラメラ


ミミコ「」ハッ!!

ミミコ「こ、ここは……? あれ、試合は……?」キョロキョロ

リコール「終わった。あなた逹の負け」

ミミコ「え……?」キョトン



美少女「……大したものね」

ギャル「そー? つか、部長は全然平気そうだったんだけど?」

ギャル「どんな能力持ってるん?」


美少女「……そうね」

美少女「【コンマ↓】」


一桁
123:試してみる?
456:秘密よ
789:系統ぐらいなら教えてもいいわ
0:これは極秘の話だけど……

美少女「試してみる? 実際にあなたが体験してね」

ギャル「何それ? あーしと勝負って事?」

美少女「ええ、私もあなたの能力に興味があるし、お互い丁度良いと思うのだけど」

ギャル「ん……。あーしと対決か……」


コンマ↓、一桁
12345:あーしは一向に構わんッ!!
678:自重
9:全員まとめて相手してもいいけど?
0:もうお前は負けている

ギャル「あーしは構わないよ。全然オッケー」

美少女「そう。なら私と対決ね。面白そうで私も楽しみだわ」ニコッ



ヤヨイ「なーんかミョーな事になりそう?」ヒソヒソ

トキ「闘いの螺旋から逃れる事は出来ない……」

リコール「ま、あの子の能力も全然わかんないし、これはこれで面白そうだけど……」

シノブ「もしもバトルでの勝負なら……あの子が可哀想ね」ボソッ

ヤヨイ「部長に勝った人っていないもんねえ……」ヒソヒソ

リコール「自信折られなきゃいいけど……」



『心配されています』

ギャル「ちなみに、何の勝負するん? サシでバスケ?」

美少女「それでもいいけど、あなたはもうバスケを十分楽しんだ事でしょうし、別の事にしましょうか」

ギャル「いーよ。何やるん?」

美少女「【コンマ↓】とかどうかしら?」


一桁
1234:別のスポーツ
56:格闘技
78:バトル
9:ロワイヤル
0:わんこそば食べ比べ

ギャル「格闘技?」

美少女「そう。バトルは流石にアウトだから、代わりに格闘技」

美少女「簡単に言うと、ルールを守ったバトルね」

美少女「どうかしら? 私はもちろんあなたを怪我させない様に気を付けてあげるからやってみない?」

ギャル「いーよ。格闘技とかやった事ないけど、あーしは何でもオッケーだし」

美少女「そう。なら決まりね。後は種目だけど……」

美少女「【コンマ↓】でどう?」


一桁
1:ボクシング
2:柔道
3:プロレス
4:テコンドー
5:マーシャルアーツ
6:バトルサッカー
7:バトルテニス
8:バトルバレー
9:バトルゴルフ
0:ストリートファイト

ギャル「まーしゃるあーつ? 何それ?」

美少女「軍隊で使われている格闘技ね。簡単に言うと、何でもありの格闘技よ」



ヤヨイ「部長……。もしかして負かしにかかってる?」ヒソヒソ

リコール「違うわ。多分、ハンデのつもりよ。あの子に有利なようにしただけでしょ」ヒソヒソ

シノブ「……部長ならありそうね」ヒソヒソ



美少女「ルール的なものはなし。噛みついてもいいし、急所を狙ってもいいわ」

美少女「でも、大丈夫。私はそういう事をしないから。安心して。これはあなたの為のルールよ」

美少女「何なら、私が使うのは左手だけにしてもいいし」ニコッ


ギャル(あ、これあーし完全にナメられてるわ)


コンマ↓、一桁
12:イラッ
3456:フツー
78:チョイと力の差を見せておくか
9:このままナメられておく
0:地獄を見せてやる

ギャル「あんさあ、チョイ良い?」

美少女「何かしら?」

ギャル「あーし、こういう風にナメられんの腹立つんだけど」

美少女「ああ……。そうね、ごめんなさいね。つい……」

美少女「確かに失礼な言い方だったわね、それについては謝るわ」

ギャル「…………」

美少女「でも……」

美少女「実際、そうだろうから言っているのよ」

美少女「決して悪気があっての事じゃなくて」

美少女「恐らくそうだろうから言っているの。左手だけで十分だって」


ギャル「あ、そ。どんだけ自信あるかしんねーけど、やっぱそれ腹立つわ」

ギャル「なら、あーしがこの勝負に勝ったらどーする?」

ギャル「何かしてもらってもいい?」

美少女「ええ、いいわよ。煮るなり焼くなり好きにしてもらっても」ニコッ

美少女「絶対にそんな事は有り得ないから」


ギャル「ん。聞いたかんね、その言葉」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!


美少女「ええ、確かに言ったわ。何なら録音して渡してもいいわよ」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!



『ガチバトルが始まりそうな予感』

【校庭】


美少女「ここならどんな能力を使っても問題ないわ」

ギャル「みたいだね」


美少女「じゃあ、始めましょうか。ルールは一つだけ……」

美少女「気絶するか、降参と言ったらそれでおしまい。それだけよ」

ギャル「ん。絶対言わすから」




リコール「あーあ、始まっちゃったわね……」ハァ

ヤヨイ「私、保健室から担架持ってきますねー」タッタッタ

アスカ「先生いないのに、こんな事して大丈夫かしらね? 実質、これバトルでしょ?」

ミミコ「部長なら大丈夫だと思いますけど……。あの子に怪我させる事なく勝ってくれるんじゃないかって……」

ウタノ「でも、あの先輩の能力も訳わかんない感じだし……。本当に大丈夫かな……?」

シノブ「……多分。レベル9のトキやリコール先輩でさえ、無傷で勝つ人だから……」

トキ「…………」

リコール「にしても、部長の能力が未だに謎ってのがね……。本人、放出系のレベル7って言ってたけど……」

アスカ「あれ、絶対に放出系じゃないわよね」

ウタノ「部長、本当は何系なんだろう……?」



コンマ↓、美少女の能力系統
12345:操作系
67890:変化系

美少女の能力
『Ruler(帝王の資格)』

操作系、レベル10

効果
能力範囲内の生物以外のもの(現象やエネルギーなども含む)を自在に操れる
一度に操れる量や数に制限はないが、自動で動かす事は出来ない


能力範囲
自分の半径50メートル以内

美少女(そう……)

美少女(だから、私にはマイナス40度だろうが、効果はない)

美少女(何故なら、『気温』も『体温』も操作出来るから)

美少女(強化系の攻撃だって何の意味もない)

美少女(攻撃が当たる『確率』を操作出来るから)

美少女(レベル10……。核爆発に耐え、そして自身が戦略兵器並の力を持つ者……)

美少女(放射能だろうと紫外線だろうと、私には関係ない……。『ベクトル』も操作出来るから……!)

美少女(つまり、私はその条件に完全に当てはまる……!)ゴゴゴゴゴ……!!

美少女(『情報』を操作してるから、私の存在は認知されていないけれど……!)ゴゴゴゴゴ……!!

美少女(幻の七人目のレベル10……! それが私……!!)ゴゴゴゴゴ……!!


『レベル10の強さは別格です』

美少女「さあ、いらっしゃい。ギャルさん」ゴゴゴゴゴ……!!

美少女「少し遊んであげごふっ!!」バタリッ


ギャル「あ、悪ぃ。いらっしゃいっていうから、もういいのかと」アセアセ

ギャル「ごめん、大丈夫? そんな強く蹴ったつもりはないんだけどさ」アセアセ


美少女「な、何……で……?」

ギャル「ちょ、おい、大丈夫? 部長? 部長?」ユサユサ

美少女「」ガクッ



リコール「……え?」

アスカ「は?」

トキ「……???」

ミミコ「……えと」

ウタノ「……終わり? あれ?」

シノブ「……何が起きたの??」


ヤヨイ「あ、皆さんお待たせしましたー。担架持ってきましたよお」ヨイショ、ヨイショ

担架「ワイの出番やな^^」

アスカ「…………」

ヤヨイ「? どうしたんですかあ、皆さん?」


『瞬殺した模様』

【保健室】


ギャル「はあ……。チョイやり過ぎたわ。あーし、この部活に入れんのかな……?」

ギャル「見学に来て、初日で部長蹴って気絶させるとかヤベエっしょ」


『はい』



美少女「」スヤスヤ

部員7人「…………」ヒソヒソ、ヒソヒソ



ギャル「何かあーし、遠巻きにして見られてっし……」

ギャル「大丈夫か、これ……?」ハァ



部員7人の反応
一桁
123:SUGEEE
4567:困惑
89:疎外
0:部長ポイ捨て

リコール「あの子、凄いわね……」ヒソヒソ

ミミコ「はい。ヤバいです」ヒソヒソ

トキ「あれは……神」ヒソヒソ

アスカ「そうよね。部長があんなにあっさり負けるなんて……」ヒソヒソ

ヤヨイ「私、見てなかったけど、そんなにスゴかったの?」ヒソヒソ

ウタノ「それはもう。部長が何も出来ずに一撃で終わりですよ。私達が束になっても勝てなかった部長に」ヒソヒソ

シノブ「……多分、この学校で最強かもしれない」ヒソヒソ

リコール「これは是非、うちの部に入部してもらうしかないわね」ヒソヒソ

全員「ええ」コクッ



『勧誘計画が進行中のようです』

『部長の権威がちょっとだけ落ちました』




ギャル(あー、あれ、何かゼッテー悪い噂されてるわ……)

ギャル(部長が起きたら、謝ってとっとと帰ろう……)

ギャル(何でこんなんなるかなあ……)ハァ


『こちらはその事に気付いてないようです』

次スレ立てるんでちょいストップ

ほい、次スレ

ギャル「異世界転生、あーしYABEEEE!!」2スレ目【コンマ】
ギャル「異世界転生、あーしYABEEEE!!」2スレ目【コンマ】 - SSまとめ速報
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