【ガルパン】麻子「ファーストキスがベロチューだった」【まこさお】 (61)

麻子「眠い。とっても眠い」

麻子「まだ朝の5時じゃないか・・・」

麻子「いったい何しに来たんだ沙織」

沙織「特に用事はないんだけどね」


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麻子「じゃあせめて7時とか・・・もう少しまっとうな時間に来てくれても」

沙織「いいじゃん。ほらほら、どうせ二度寝して遅刻するか、午前休しちゃうのが落ちなんだから。顔洗って支度して、どこかで朝御飯食べようよ」

麻子「んん〜・・・」

沙織「そんなにこすったら目がつぶれちゃうよ。ほらー、お着替えしましょうね〜」

麻子「顔洗って歯を磨いてからな・・・制服出しといてくれ・・・」

沙織「はあーい」

沙織「息白ーい」

麻子「それでどこに行くんだ。こんな時間からやってる店は限られてるぞ」

沙織「とりあえずマックとか? 空いてたら喫ちゃ店がいいけど」腕ギュー

麻子「うん」



麻子(今日はやけにくっついてくるな・・・嫌な夢でも見たんだろうか)

麻子(沙織は週に2回は悪夢で目を覚ますらしいからな・・・)




沙織(あ、指絡ませて手握ってくれた)

沙織(何気なくよくやるけども、さらっと濃いめのスキンシップだなあ)

麻子(嫌な夢は私も頻繁に見るけど、正直慣れっこだから、いちいち気にしない)

麻子(でも普通は嫌なものだよな)



麻子「寒くないか」

沙織「ううん」

麻子「私の手は冷たいだろう。沙織の手がすごく温かい」

沙織「ううん、あったかいから大丈夫だよ」

麻子「そうか」

麻子(・・・・・・)

麻子(あ、ラブホだ)

麻子(フリータイムがもう始まっているな)

麻子(お小遣いで払えそうだ)

麻子(学園艦では一応認められてるんだよな)

麻子(年齢とか、性別とか)

麻子(女子会プラン(二人用)とかあるし)

麻子(・・・・・・)

麻子(・・・いやいや)ギュー

沙織(ん? 麻子の手に少し力が入った)

沙織(麻子がよそ見してる・・・あ、ラブホだ)

沙織(ここは確かもうフリータイム始まってる時間だな)

沙織(麻子じっと見てるな・・・)

沙織(・・・誰かと入りたいのかな・・・)

沙織(・・・誰と入りたいのかな・・・)

麻子「・・・・・・」

沙織「・・・・・・」

麻子「ああ、見えてきたぞ」

沙織「あ、うん」

麻子「・・・・・・? よくない気配だ」

沙織「え?」

麻子「見てみろ・・・、この時間はテイクアウトしかしてないと書いてある」

沙織「えぇ〜? じゃあお店の中では食べれないの?」

麻子「清掃中のようだ。まぁまだ早いからな」チラリ



ラブホ「フリータイム第一部、5:00〜17:00、\3980〜」

ラブホ「空」

麻子「・・・いやいや」

沙織「なに?」

麻子「いや、何でもない」



ラブホ「フリータイム第一部、5:00〜17:00、\3980〜」

ラブホ「空」



沙織「・・・・・・。うん」

麻子「どこで時間を潰す。もういっそのこと学校に行くか。学校のなかで寝てしまえば遅刻にはならないし」

沙織「うーんまぁそうなんだけど・・・、えー、それはなんだかもったいないよ」

麻子「めんどくさいなあ」

沙織「それは思ってても言わないの! 麻子ってば考えてること口に出しすぎだよ。もう少し思慮深くならないと」

麻子「・・・・・・。とても心外だ」

麻子「テイクアウトしかやってないからには、テイクアウトのコーヒーと朝ポテトだ」

沙織「公園デートもまあ悪くないね」

麻子「うん。悪くない・・・」スリスリ

沙織「あれっ、麻子ってばどうしちゃったの頭押し付けてきて」

麻子「実は・・・、正直ずっと眠くて・・・」

沙織「えぇ〜?」

麻子「5時起きだぞ・・・。特に用事もないのに5時起きだぞ・・・。眠くて当然じゃないか・・・。沙織は温かいし・・・」

沙織「え、じゃあさっきホテルの方見てたのは眠りたかったから?」

麻子「えっ?」ピクッ

沙織「ん?」

麻子「・・・ああ、さっきのな。そう、ああいう所に行くことはないが、ベッドと枕があるならいっそ悪くないと思ってな、それで、少し真剣に考えていたんだ・・・」

沙織「麻子は馬鹿だなぁ」ギュー

麻子「沙織に言われたくはないぞ・・・」



沙織(なーんだ、そっかそっか)

沙織(ホッとしたような、拍子抜けしたような)

沙織(まあ良かったのかな?)



麻子(見られていたのか)

麻子(そんなにじっと見ていたのか?)

麻子(恥ずかしい)

麻子(でもごまかせたようで良かった)

麻子「コーヒー飲みきるまで・・・、このままでいいか・・・」ウトウト

沙織「うん。いいよー」コーヒーズズッ



沙織(麻子寝た?)

沙織(寒いからどうかと思うけど、まあ着込んでるしコーヒーもあるし、ちょっとくらいいか。私も湯たんぽになってるみたいだし)

沙織(麻子軽いけど、ずっとのしかかられると重いなー)

沙織(そう、命って重いの)

沙織(なんちゃって。でも当然か)

沙織(世の中のカップルはどうやって支えてあげるのかな)

沙織(ずれたら麻子起きちゃうしなあ)



沙織(まあカップルじゃないんだけどねー)



沙織(んー・・・麻子ってば相変わらず素っぴんだなあ)

沙織(何度も化粧講座してるのに、全然覚えてくれないんだから)



沙織「そんなんじゃ嫁の貰い手がなくなるぞー」



沙織(なんちゃってねー)

沙織(なんちゃってねー・・・)

麻子「・・・? ・・・沙織? ・・・沙織? あ・・・、・・・ああ、本当に寝てしまったのか私は」

沙織「あ、ごめん起こしちゃったかな。寝てたと言ってもほんの5、6分くらいだけどね」

麻子「ずっと寄りかかってたのか・・・。重かったろう、悪かった」

沙織「ううん。麻子ってば猫みたいに軽いから全然気にならなかったよ」

麻子「・・・そうか? ・・・ならよかった」



沙織(ああ渾身の見栄を張ってしまったなあ。ダサい)

沙織「はあぁーっ」

麻子「深いため息だな。やっぱり今日も、嫌な夢を見たのか」

沙織「分かっちゃう?」

麻子「何となくだが」

沙織「まぁやな夢っていうか、ただの現実を思い出したような夢なんだけどね」

麻子「うん」

沙織「私は結婚したいっていうか、幸せな恋がしたいんだけど、それってすっごく難しいなあーってね」

麻子「それをわざわざ夢でも見たのか」

沙織「そう」

麻子「相変わらず難儀だな」



麻子(・・・・・・)

麻子「それで、例の気になってる男とはどうなったんだ。相変わらず口も手も出せないままなのか」

沙織「んー、割りと頻繁に会って喋って、こんな風にお茶することもあるんだけどね」

麻子「以前もそういうことだったろう。そこからはどうなんだ。」

沙織「まぁ〜、何度もいってる通り例え麻子でも知られたくないことはあるからいろいろボカすけども」

麻子「大丈夫、わかってる。お互いに理解し合えない余地を尊重して親しくできるのが親友だ」

沙織「ん〜、例えば年の差みたいなね。とっても世間の常識から外れてるような気がしちゃってね。私、この人とお付き合いしたいですとか、この人とお付き合いしてますとか、家族とか、きっと麻子にも、言っちゃったら引かれそうだしって」

麻子「それで勇気が出ないのか?」

沙織「うーん、例えば、そんな感じというか」

麻子「・・・少なくとも私は、沙織を幸せにしそうな相手を選ぶなら何も口を出すことはないが・・・、それとは無関係に沙織は不安なんだろ」

沙織「まあ、うん」

麻子「じゃあ、卒業するまで待ったらどうだ。私達との縁も、わざわざ努力しなければ恐らく卒業までだ。そうすれば少なくとも私達からの視線は気にならなくなるだろ」

沙織「それは・・・、何だかとっても合理的だね」

麻子「ダメか? 高校を出て、別の地方の大学に行ったりして、そこでお付き合いするとか。そうすれば家族からも距離がとれるから、お前は自由だ」

沙織「でも私、麻子たちとお別れになるのやだ」

麻子「私も嫌だが・・・、・・・・・・、沙織は、彼氏と友達なら彼氏をとるんじゃないのか?」

沙織「誰もそんなこと言ってないもん」

麻子「そうか」

麻子「うーんよく分からない」

沙織「ごめんね」

麻子「いや私も力になれなくてすまない。・・・でも、つまり、沙織はちゃんと恋してるんだな」

沙織「え?」

麻子「だって、気になる男がいるんだろ? それももう、かれこれ、何ヵ月? いや一年経ってるのか? ずっとそいつの話が続いてるぞ」

沙織「あれ? もうそんなに経ってる!?」

麻子「もう、そう長くは高校生してられなくなるんだから、高校生の内にしておきたいことは、今のうちにしといたらどうだ。告白とか、ほら、そこのラブホに行くとか。安いぞ、何なら金を貸してやろう」バリバリ

沙織「もう、麻子ってばオヤジみたいだよ!」

麻子「心外だ」

麻子(心外だが、もはやそういう視点で沙織を見ている部分もあるのは確かだな。沙織が一年もどんな男を思っているのか知らないが、そいつが沙織が幸せになるならそれでいい)

麻子(それでもいい)

麻子(ということにする他ない)

沙織「麻子は? 花の高校2年生なんだから、そういう浮いた話とか無いの?」

麻子「お前だってオヤジみたいだぞ。そりゃ、もう長く学生してるからな。恋の1つや2つしてる。以前話しただろう」

沙織「あぁ〜、例の、気になってた子から、別の子との恋愛相談持ちかけられたってやつ?」

麻子「そうだ。あれはショックだった。今でも週に3回は夢に見る」

沙織「そんなに? 2日にいっぺんじゃん」

麻子「とてもリアルな夢でな。いろんなバージョンがあるが、多いのは、そいつが意中の相手とすぐに結婚して子供をたくさん作って、30歳くらいの同窓会で写真を見せびらかしてくるんだ、とっても幸せそうにな。私はそれを一生懸命笑顔で受け流すんだ。出席しなければいいのに、きっと30歳の私は何か期待して出席したんだ」

沙織「うわあ、それはきついね」

麻子「だろ。とても目覚めが悪いから二度寝するんだ。私の寝坊が治らない理由はこれなんだ」

沙織「それは言い訳でしょ」

麻子「そうかもな」

沙織「ははは」



沙織(・・・・・・)

沙織(・・・おや?)

沙織(いやそれよりも、何だか麻子の様子がおかしい・・・)



麻子「いや実際すごく嫌なんだ・・・」ギュー

沙織「どうしたの麻子、何か声が・・・もしかして泣いてるの?」

麻子「泣いてない」グスッ

沙織「麻子・・・」

麻子「いや、すまん。こういうつもりじゃなかったんだ。今日はもう帰る」

沙織「えっ」

麻子「付き合わせて悪かったな。あと、妙な話をして悪かった。忘れてくれ」

沙織「ちょ、ちょっと麻子!」グイッ

麻子「なんだ」

沙織「なんだって・・・、・・・・・・、親友がそんな顔して帰るの黙って見てられないよ」

麻子「・・・・・・」グスッ

麻子(今のところこの積極性が件の男に対して発揮されていないのが嬉しい)

麻子(嬉しい)

麻子(嬉しいなあ・・・)



麻子「う、うぐ、うえええぇぇぇぇ・・・」

沙織「麻子・・・!」



沙織(すごい、麻子が泣いてる)

沙織(泣いてるところかわいいってよく言うけど、確かにかわいい)

沙織(でも困る・・・、どうしよう)

沙織(そんなに悩んでるんだなあ・・・)

沙織「何かゴメンね。ほら、こっちおいでよ」

麻子「馬鹿ぁ・・・グスッ・・・優しくするなぁ・・・」



沙織(といいつつ胸の中で泣いてるのかわいい)

沙織(この図は知り合いに見られると恥ずかしいなあ)

沙織(いや恥ずかしくないのかな)

沙織(よく分からないな)



麻子「うえええぇぇぇぇ・・・」



沙織(それにしても麻子がこんなに泣いたこと、今まであったかな)

沙織(よっぽど好きなんだなあ)

沙織(良かったねえ麻子、そんなに真剣な恋ができるなんて)

沙織(いや難儀だねえ)

沙織「麻子かわいいねえ。私が男の子だったら放っておかないのにねえ」ヨシヨシ

麻子「・・・・・・」ドスッ

沙織「いった! ごめんごめん! からかわないから!」

麻子「・・・私は・・・」

沙織「うん?」

麻子「・・・・・・。何でもない・・・」

沙織「・・・麻子、温かいねえ。湯たんぽみたい」

麻子「泣いたら暑くなった・・・」ズビッ

沙織「麻子、顔すごいよ」

麻子「・・・そうだろうな。・・・こんな顔じゃ学校にいけない・・・」

沙織「どっか入ってトイレで直す? どのくらい隠せるか分からないけど」

麻子「いや・・・、今日は仮病で休むから、沙織はもう登校してくれ」

沙織「えっ、いや、でも」

麻子「沙織が手伝ってくれても、さとい何人かにはバレそうだろ。いちいちこの話をするのも、面倒だろ・・・」

沙織「・・・・・・。じゃあ、家まで付き合うよ、まだ時間あるし」

麻子「いや、いい・・・」

沙織「麻子」ギュッ

麻子「・・・・・・」

麻子「・・・すまないな。何だか変なことになって」

沙織「・・・いいじゃん。私達、青春してるっぽいよ」

麻子「まあ・・・、そうかもな・・・」ズビッ

沙織「麻子、大丈夫? 何だか鼻水出てない?」

麻子「んー、さっき汗をかいたから、体が冷えたのかもしれない」

沙織「じゃあとりあえずお風呂だね。顔も洗わなきゃだし」

麻子「うん。沙織も、」

沙織「うん?」

麻子「いや、沙織も顔を洗うといい。私につられて涙が出てるぞ」

沙織「え? うそ」コンパクトゴソゴソ

麻子「嘘だ」

沙織「なーんだもう」

麻子「はは」

沙織「・・・・・・」

麻子「・・・・・・」

沙織「・・・・・・。麻子、何かつらそう」

麻子「・・・そうか? ・・・まあ、沙織の前でみっともない真似したからな・・・へこんでるんだ」

沙織「気にしなくていいのに」

麻子「・・・・・・。ありがとう」

麻子「ここまででいい」

沙織「うん」

麻子「そろそろ時間だろ」

沙織「うん」

麻子「じゃあ、私は風呂に入って二度寝することにする」

沙織「うん」

麻子「じゃあな」

沙織「うん」

麻子「・・・・・・。行ったな・・・」

麻子「・・・・・・」

麻子「う・・・」

麻子「うぐ・・・」

麻子「うえええぇぇぇぇ・・・」

麻子「うぇぇぇぇ・・・」



麻子(何でだろうな)

麻子(酷すぎる)

麻子(死にたい)

麻子(死んで全部リセットしてやり直せるなら死にたい)

麻子(でもそんな度胸もない・・・)

麻子(恋しくてたまらない)

麻子(さっきまで一緒に、手を繋いでいたのに、あいつが手に入らないことが痛いほど分かる)

麻子(あいつがそれで幸せになるなら仕方のないことだ)

麻子(頭ではよくわかっているのに)



麻子「沙織・・・好きだ・・・好きなのに・・・」

沙織「本当に?」

麻子「ヒッ」

麻子「・・・・・・」

沙織「いまの話聞かせてもらってもいい?」

麻子「何の、話だ」

沙織「いまの話」

麻子「よく、わからないな・・・私はただ、ちょっと玄関先でうずくまっていただけだ」

沙織「そうなの?」

麻子「そうだ。何も言ってない。話も何も、無い」

沙織「無いの?」

麻子「無いとも。・・・無いんだ。だから沙織、そんなに怒らないでくれ。怖い・・・」

沙織「・・・・・・。怒ってないよ・・・。ただ、ちょっとがっかりしてるだけ。ちょっとだけね」

麻子「沙織・・・」

麻子(沙織が泣いてる)

麻子(どうしよう)

麻子(もうめちゃくちゃだ)

麻子(間違いなく聞かれた)

麻子(がっかりしてるって何にだ)

麻子(もうダメだ)

麻子(本当に死ぬことを視野に入れないと)

麻子(もうダメだ)

麻子(ああ、そんなに顔を赤くして怒らないでくれ)

麻子(今まで親友と呼んでくれた沙織をそんな目で見てたんだ)

麻子(それはがっかりだろう)

麻子(私が死ぬとおばあはどうなるのかな)

麻子(私が死ぬと沙織はどう思うのかな)

麻子(ああ、めまいがしてきた)

麻子(力が)

麻子(入らな)

麻子(あ)



沙織「麻子!!」

麻子「・・・・・・」

麻子「・・・?」

麻子「・・・あぁ・・・」

沙織「あ、気付いた」

麻子「・・・!」

沙織「どうしたの? 怖い顔して。また怖い夢見た? ちょっと先生呼んでくるね」



麻子(病院か)

麻子(倒れたのか)

麻子(・・・沙織は付き合ってくれたのか)

麻子(・・・相変わらずいいやつだな)

沙織「ただの貧血だって。異常なくて良かったね。たんこぶはできたけど」

麻子「ああ・・・」

沙織「おばあにはいちおう伝えちゃった。心配かけたくなかっただろうけど、万一ってこともあったから。ごめんね」

麻子「いや、それでいい・・・」

沙織「今日は仮病使わなくてよくなったね」

麻子「ああ・・・」

沙織「・・・・・・」

麻子「・・・・・・」

沙織「あのね」

麻子「あ、ああ・・・」

沙織「私ね、好きな人がいるの」

麻子「ああ・・・知ってる・・・」

沙織「まだ、麻子には言ってなかったことがあって」

麻子「いや、言わなくていいんだ・・・。お互いに理解し合えない余地を尊重したまま付き合えるのが親友だ。・・・まだ親友と呼んでくれるならだけど・・・、それなら、言えないことがあってもいいんだ」

沙織「・・・ごめん。正直親友とはもう、呼びたくないって言うか・・・」

麻子「だよな」

麻子「だよな・・・」

麻子「・・・だよな・・・う・・・ううぅ・・・」

沙織「・・・麻子は涙もろいねえ」

麻子「・・・沙織・・・お前の言うことはもっともだから・・・、分かったから・・・、今日はもう一人にしてくれないか・・・。お前は優しいけど、本当はお前だって離れていたいだろ・・・」

沙織「・・・わかった。今日はもう帰るね」

麻子「ああ・・・」

沙織「でもすぐ済むからちょっとだけ話を聞いてよ」

麻子「聞きたくない・・・」

沙織「じゃあ勝手に言うね」

麻子「聞きたくない・・・!」

沙織「私ね、」

麻子「聞きたくない!!」

 

沙織「両耳塞いでても絶対分かったでしょ」

麻子「・・・・・・」

沙織「念のためだけど、餞別とかじゃないからね。この先何度でも分からせてあげるからね」

麻子「・・・・・・」

沙織「じゃあ、私、今日は仮病使って休んでるから。今日は麻子の家にいるからね」

麻子「・・・・・・」

沙織「麻子の話、待ってるからね」

麻子「・・・・・・」

沙織「もうこうなったら絶対逃さないんだからね」

麻子「・・・・・・」

麻子「決心がついたら帰ってきてね」

麻子「・・・・・・」

麻子(・・・・・・)

麻子(・・・・・・)

麻子(・・・・・・)

麻子(ファーストキスがベロチューだった)

おしまいです

連投してすまんかった
HTML化依頼出してきます

恐縮です
まこさお信者だけれどもこの内容はもしかしてさおまこのような気がするけど俺はまこさお信者です

>>41のレスが空白だったけど、ここで無言のベロチューがきたってこと?

もろもろ恐縮です
まとめサイトでは微妙な手ごたえのようなので皆様のお褒めの言葉が嬉しいです
いずれ続きを書きたいです

>>53
その通りです
勢いで書いていらなそうなものを削り倒すという書き方ですが、そのシーンは最初からありませんでした

ご感想ありがとうございます。



続きました。お楽しみいただけると幸いです。

【ガルパン】沙織「フリータイムにしといてよかったじゃん」【まこさお】
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