ミケ「晴風のみんなと付き合ったら」 (53)

1.立石志摩の場合

(…………)

(遅いな……)

(……ん?)

タマ「…………」

(あれ、タマちゃん?)

(なんであんな所に……お~い!)

タマ「うぃー………」モジモジ

(こっちに気づいてモジモジしながら近付いてくるタマちゃん)

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(おはよう。……どうしたの?)

タマ「うぃ……」くるくる

(タマちゃんは指で髪をいじっている)

(ああ、なんだ。髪型が気になっていたのか)

(いつものでも充分可愛いし、気にしなくていいのに……)

タマ「!!」

タマ「うぃぃぃ……///」

(よく見るといつもより少しオシャレだ。友達にコーデを見てもらったのかな?)

(っと、いつまでも話し込んでないで、そろそろ行こうか)

タマ「…………///」コクッコクッ

(移動を始めるが、タマちゃんは数歩後ろを歩いている)

(うーん……)

(そうだ、タマちゃん。手を繋ごう!)

タマ「うぃ!?」

タマ「うぃぃぃぃ!!」ブンブン

(タマちゃんは必死に首を横に振っている)

(可愛いけどなんかショックだ)

タマ「…………///」ぎゅっ

(!?)

(タマちゃんは服の端っこを摘んでいる)

(やばいやばい……理性を保つのに精一杯だ)

(まずは少し早めの昼食を摂ることになった)

(タマちゃん。この後行きたい所ってある?)

タマ「……カレー……♪」

(え、カレー?)

(さっき注文したカレーで頭が一杯みたいだ)

(本当にカレーが好きなんだな……仕方ない。この後のことは食べてからにしよう)

ーバッティングセンターー

(食事を終え、腹ごなしにバッティングセンターに来た)

タマ「ウィ~♪」

(タマちゃん機嫌良さそうだな)

(それにしてもタマちゃんがソフトボールやってたなんて意外だよなぁ)

タマ「うぃ!うぃ!」

(お、そこに入るのか)

(えっと……130km?これって速いのか?遅いのか?)

タマ「……魂で球を打つ」カキン!

(おお!良い当たりだ!)

(タマちゃん運動神経良いんだなぁ)

(よし、こっちも負けてられないぞ)

(とりあえず120kmで……)ブンッ!

ブンッ! ブンッ!

(あれ……意外と難しいな)

タマ「うぃ……」くいっ

(え?教えてくれるの?ふんふん……)

(なるほどこう持つのか……えい!)カキン!

(おおっ!当たった!)

(タマちゃんのおかげだ!ありがとう!)

タマ「うぃぃ……///」

(タマちゃんは照れ臭そうにしている。かわいい)







(いや~今日は楽しかったな)

(タマちゃんはどうだったんだろう。あまり喋らない子だからなぁ)

タマ「………ありが……と」

(!!)

タマ「…………///」ぎゅっ

(あ、手……)

ぎゅっ



1.立石志摩の場合

終わり

こんな感じでのんびり数人やらせてもらいます

これミケ×誰かってことだよね?
ミケメインで王道以外も書いてくれるとか幸せなんだけど
期待

>>13
カップリングとかは解釈に任せる……つもりです

2.杵崎あかねの場合

ー杵崎屋ー

えっと……ここかな?

あかね「あ、いらっしゃい」

あかね「そろそろほまれが交代に来るからもうちょっと待っててね」

…………

あかね「……どうしたの?ジロジロ見て」

あかね「……え?私のエプロン姿……?」

あかね「凄くかわいいって……もう…………///」

ほまれ「お待たせー」

ほまれ「あ、いらっしゃい」

お邪魔してます

あかね「ほまれ遅いよー」

ほまれ「いつもならまだあかね店番してる時間でしょ?」

ほまれ「そんなこと言うなら代わってあげないからね」

あかね「うっ……ごめんなさい……」

ほまれ「ふふっ、もういいよ」

ほまれ「でも貸し一つだからねー」

あかね「えぇー……」

あはは……

ほまれ「じゃあ、あかねのことよろしくね?」

あかね「おまたせー。じゃあ行こっか」

行くって、どこに?

あかね「そっか。何も決めてなかったよね」



あかね「うーん……あ、じゃあウチに来る?」

え、あっちゃんの家に?

あかね「うん……今なら家の方には誰もいないし」

え……それって……

ー杵崎家ー

あかね「上がって上がってー」

お、お邪魔します……

あかね「私の部屋はそこの奥だから先行っててー」

あっちゃんは?

あかね「私は準備があるから……」

そ、そっか……

……この部屋かな?

隣はほっちゃんの部屋かぁ……

ゴクリ……

い、いや……それは流石にダメだよね。うん

よし、あっちゃんの部屋に入ろう

ガチャッ

おお……女の子の部屋って感じ……

………-

……緊張するし、漫画でも読んで待ってよう……

本棚には少女漫画と沢山の料理の本が並んでいた。

コンコン

!!

あかね「ごめんね、今手が塞がってるからドア開けてくれる?」

う、うん……

ガチャッ

あかね「ありがと~。お茶とお菓子持って来たよー」

…………

……え、お茶?

あかね「……?」

あかね「……どうしたの?」

あ……いや、美味しいお茶だね

あかね「でしょ?結構良いお茶なんだって」

あかね「こっちの新作のお団子も食べてみて!」

美味しいよ……うん

いや、思ってたよ?それはちょっと早過ぎるんじゃないかって

お茶を飲んで落ち着いたところで、TVゲームで遊ぶことになった。

独創的なギミックと温かみのあるグラフィックで評判の最新ハードだ。

あかね「最近はほまれが一緒にやってくれないんだよねぇ」

そう言いながらあっちゃんが選んだソフトは某人気対戦アクションゲームだ。断じて格ゲーではない。

あっちゃんが選んだのはミスターL。

対して此方はホッピングおじさんを選んだ。

ま……負けた……

あっちゃんって強いんだね……

あかね「ふふっ、実は海洋実習でも暇な時にやってたからね」


道理で強いわけだね……

よし、もう一回やろう!今度は勝つぞー!

あかね「うん。良いよー」

その後、十数回と戦ったが、とうとう一度もあっちゃんには勝てなかった。

あかね「ふぅ……疲れてきちゃった」

そうだね。少し休憩しよっか

あかね「うん。お茶のお代わり淹れてくるね」

あかね「はい。どうぞ♪」

あ、ありがとう

あかね「よいしょ……」

あっちゃんが隣に座った。

さっきゲームをしていた時とは違う。身体と身体が触れ合う寸前。

急な接近にドキッとする。

心臓の音、あっちゃんに聞こえていないかな。

…………

あかね「…………」

あかね「……あのね」

暫く続いた沈黙。

あっちゃんの言葉がそれを破った。



あかね「実は私ね……」

あかね「あかねじゃないの」

…………

…………えっ?

あかね「……私は姉のほまれ」

あかね「実は今までにも入れ替わって会ってたことが……」

えっ、ちょっと待って

嘘……だよね?

あかね「…………」

…………ゴクリ

あかね「っぷ……あははは!」

へ……?

あかね「……うん。嘘だよ」

あかね「あんまり緊張してるみたいだから、からかってみたの」

…………ビックリしたなぁ……

あかね「ふふっ。ごめんね?」

あかね「でも、もし本当に入れ替わったとしたら、あなたは気づいてくれるかな?」

うーん……二人とも本当にそっくりだからなぁ

あかね「そこは嘘でも気づくって言うところじゃない?」

嘘。きっと分かるよ。

あかね「どうやって?」

話してみればすぐに分かるよ。

見た目とかじゃなくて、あっちゃんの中身を好きになったんだから

あかね「…………」

あかね「…………そ、そうなんだ……///」

あかね「……ねぇ。私とほまれってそっくりでしょ?」

……うん

あかね「でもね、昔から人気があるのはほまれの方だったの」

あかね「こんなに似てるのにどうしてほまればかりって、実はちょっと気にしてて……」

…………

あかね「だからね、さっきのあなたの言葉、凄く嬉しい……」

あっちゃん……

あかね「…………///」

……スッ

身体と身体が密着する。

寄り掛かってくるあっちゃんの体重が心地良い。

……ドク……ドク……

心臓の音が聞こえてくる。


2.杵崎あかねの場合

終わり

3.知床鈴の場合



ふぅ……時間よりちょっと早く着いたなぁ。

リンちゃんが来るまでちょっと待って……あれ?

リン「…………」

リンちゃんだ。もう着いてたんだ。

………!

そうだ、ちょっと驚かせてみよう。

リン「…………」ぽけ~

………… ソー……


わぁっ!!

リン「ひゃぁっ!?」シュダッ

リン「だ、誰か助けてぇぇぇぇぇぇ!!」ダーーッ!!

うわっ、リンちゃん待ってー!

トントンッ

警察「君、ちょっと良いかな?」

…………え?

酷い目にあった……

リン「逃げてごめんなさい……」

リンちゃんは悪くないよ。

むしろこっちこそ驚かせてごめん。

リン「わ…私は大丈夫。逃げるのは慣れてるから……」

そ…そうなんだ……

えっと、じゃあそろそろ行こうか

リン「うん」

ー遊園地ー

着いたー!

リン「人いっぱいいるなぁ……」

そうだね。はぐれないように気をつけないと。

リン「うん。……あ、地図があるよ」

リンちゃんは何に乗りたい?

リン「うーん……」

リン「あ……コーヒーカップがいいな」

ー某ランケン・バレルー

リン「わぁ、樽型のコーヒーカップ……」

リンちゃん。ハンドル回してみてよ。

リン「うん……えいっ」ググッ

おぉ~なんだか様になってるね

航海長ってだけのことはあるなぁ

リン「そ…そうかな……?///」

リン「えいっ……!」グググッ

うわっ!?







……うっぷ…………気持ち悪い……

リン「だ…大丈夫……?」

ごめん……ちょっと休ませて……

リン「うん……あ…あそこにベンチがあるよ!」

サスサス……

リン「……どう?少しは楽になった?」

うーん……あんまり……

リン「ど…どうすれば良いのかな……」

…………

……リンちゃんが膝枕してくれれば治る気がする……

リン「えっ……」

リンちゃんが膝枕してくれれば治る気がする。……というか治る。

リン「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

リン「さ……流石にそれはちょっと……///」

あーもう駄目吐きそう……

リン「ええっ!?」

リン「ちょ、ちょっと待ってー!」

リン「う……うぅ………///」

リン「ちょっと……だけだよ…………?///」プルプル


っ!!

リン「……?」

リン「ど…どうしたの?」

さ…さっきのなし!

今のはヤバいって……!

リン「え……でも酔いは……」

もう大丈夫だから!

リン「?」

次は何に乗ろうか?

リン「えっと……次はあなたが乗りたいのがいいな」

リン「私はさっき乗りたいのに乗れたから……」

そう?

うーん……じゃあ……

あそこにあるサーフコースターリ某アサンで……

リン「ごめんなさい無理ですぅぅぅぅぅ!!」

ええっ!?

じゃ……じゃあ某青フォールで……

リン「それも無理ぃぃぃぃぃぃ!!」

えぇー……

リン「わ……私絶叫系はちょっと……」

そ…そうなんだ……

……戦艦に乗ってた子の言葉とは思えないなぁ……

……よし、じゃあ他ののんびり乗れる奴にしよう。

リン「ごめんなさい……あなたが乗りたいのでって言ったのに……」

ううん。無理して乗っても、きっと楽しくないと思うから。

それなら他のアトラクションに乗って笑顔のリンちゃんを見てる方がいいよ。

リン「…………!」

リン「うん…………ありがとう……///」







暗くなってきたね。そろそろ帰ろうか

リン「………うん」

リン「…………っ」

リン「あ…あの!」

……え?

リン「わ……私の家に来ませんか?」

ええっ!?

きゅ、急にどうしたの?

リン「そ……その……私の家、縁結び系の神社をやってて……」

リン「あ…あなたとのことも、実はずっと御祈りしてて……」

そうだったんだ……

リン「そ……それで、あなたとこうして……お…お付き合い出来るようになったから……神様にお礼が言いたいの……!」

……うん。分かった。

一緒に行くよ。
リンちゃんと出逢わせてくれてありがとうって、お礼言わなきゃいけないからね。

リン「…………!」

リン「……うん!」

……それに、リンちゃんのお父さんとお母さんにも挨拶しとかないと。

リン「~~~~///」カァッ





3.知床鈴の場合

終わり

くぅ疲こ完です!
あと三人くらい書くつもりですが、何日間か時間が取れないので一旦完結とします!
他に書きたいネタもいくつかありますが、来週までには今回の続きを書くと思います!

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