幸腹グラフティ、ちょっと意表をついてます。
百合が苦手な方はバックを
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リョウ「そんなぁ二人とも仲良くしなきゃだめですっ!」
きりん「私なんて始めてリョウの手作りご飯食べたんだもん!」
椎名「私もお味噌汁と混ぜご飯…始めてたべたんだけどな…」
リョウ「(混ぜご飯…?栗ご飯やたけのこご飯じゃなくて?)」
きりん「私もリョウが大好きだもん…」ぎゅう
リョウ「き、きりん!?」
椎名「ふふ、相変わらず仲良しだね。羨ましい」
きりん「は、そういえばいつも町子さんって呼んでたのに呼び捨て!?むむむ」
椎名「ついてきて…二人に来て欲しいところがあるんだ」
リョウ「椎名さん?」
きりん「何…何か食べさせてくれるの?」
椎名「ついてくればわかるよ」
リョウ「わっ、山道です…」
きりん「紅葉狩りにはまだ早いような…」
椎名「まあついてきて…少し疲れるだろうけど」
リョウ「最近椎名さんて凄い体力ありますね…かっこいいです」
きりん「むー…じゃあ私がリョウの手を引っ張ってあげる!」ぐい!
リョウ「もうきりんたら…ふふ」
椎名「ふふ、もう直ぐつくわ…」
キャンプ場
リョウ「キャンプ場?それにテントが一つだけあります…」
きりん「何ここ…あんたここでキャンプでもするわけ?」
椎名「ふぅ…何度でも言うわ…私はリョウが好き…」
きりん「…それとどう関係があるの?それに私だって…私だってリョウのことが!」
リョウ「二人ともいい加減にしてください!なんで三人仲良くできないんですか!私…友達同士が喧嘩なんて嫌です!」
きりん「リョウ…」
椎名「ちょっと黙ってて貰える?二人とも」
きりん「あんた…リョウがこんなに悲しんでるのに…!」
???「あーーー!またあの姉ちゃんが来たダスー!!!!」
???「騒がしいな、そしてまたお前か…もういい加減にしてくれないか」
きりん「へ…」
リョウ「男の人…」
???「お前もしつこい奴だ…俺は女と恋愛ごっこをしてる暇は無い…」
椎名「また挑まして貰って良い?約束だよね、私が勝ったら私と付き合ってくれるって…鷹羽リョウ!」
リョウ「やれやれ…言った筈だ…お前のマシンでは俺には勝てないと…だが受けた勝負は買ってやる…!俺の新しいトライダガーでな」
椎名「私も改造してきたわ…あなたのマシンに対抗するために…バスターソニック椎名スペシャルで!」
リョウ「烈の使っていたマシンの改良型か…面白い…なら俺も見せてやろう…新しいトライダガーの実力を!」
リョウ(町子)「はわわ…み、ミニ四駆ですか!?」
きりん「リョウって…あの男の人のことだったの…勘違いしてたわ…」
次郎丸「じゃあ二人とも位置について…よーい、どん!」
椎名「!」
リョウ「…」
次郎丸「で、スタートダス!」
リョウ(町子)&きりん「ずこー」
次郎丸「それじゃあ…よーい、ドン!ダスー!」
椎名「いけぇ!バスターソニック椎名スペシャルー!」
リョウ「行くぞ…トライダガー!!!!」
リョウ「ほう、この悪路を物ともせんか…」
椎名「この前負けたときに気づいたんだ。だから前方と後方にサスペンションをつけて安定させてるの」
リョウ「ふ…安定性を重視したか…だが…」
椎名「っ早い…!どうなってるの相変わらず…!」
二郎丸「当たりまえダス!あんちゃんのトライダガーは毎日欠かさずメンテナンスを自分でしてるダス!そんじょそこらのレーサーとは訳が違うダスよ!」
椎名「くっ!行け!椎名スペシャルー!!!」
名前訂正
次郎丸 ×
二郎丸 〇
リョウ(町子)「やばいです…かなり距離を離されました」
きりん「このままじゃ負けちゃうよ!」
椎名「でもこのコーナーリングで!!!」
リョウ(町子)「凄いです…!カーブで相手に追いつきました!」
きりん「きっとコーナーリング重視のミニ四駆なんだね…!」
リョウ「以前よりはマシになったか…だが…トライダガー!!!」
椎名「な!?壁を伝って走ってる!」
リョウ「俺のトライダガーは風を味方につけている!この強靭なダウンフォースで壁にもへばりついたように走る事ができるんだ!」
椎名「そんな…!」
二郎丸「ゴールダス!勝者はあんちゃん!」
椎名「そんな…どうしてまったく歯が立たないのよ…親に頼んで沢山いいパーツをそろえて貰ったのに…」
リョウ「まだわからないのか…お前の敗因はそれだ…」
椎名「え…?」
リョウ「高価なパーツを使えば性能は勿論あがる。しかしお前はそのパーツの一つ一つがどういう性能かちゃんと把握していたのか?」
椎名「あ…」
リョウ「ただパーツを取ってつけただけでミニ四駆に勝利できるほどこの世界は甘くない…で直してこい…何度でも戦ってやる」
椎名「くっ…」
リョウ(町子)「負けてしまいました…」
きりん「元気だしなよ…」
椎名「あれはね…私がこの山に栗拾いに着ていた時だったの…」
椎名「夢中で栗を拾っていたら気づけば夜中になっちゃって…焦って山道を降りようとしたんだけど道に迷ってね…」
椎名「迷ってお腹も空いてどうしようもない時に彼に助けられたのよ」
リョウ「どうした…道に迷ったのか?」
椎名「彼から暖かいお味噌汁と混ぜご飯をご馳走になってね…テントに泊めてくれたの…」
リョウ(町子)「まあ、素敵な方じゃないですかあ」
きりん「ま。まぜごはん…じゅるり」
椎名「一目惚れだったわ…」
椎名「私はお礼に何度も差し入れにあのキャンプ場に通ったの。そして告白したけどだめだったわ…」
リョウ「悪いが今そう言う気にはなれない。すまないな」
椎名「なら…私があなたとミニ四駆で勝負して勝ったら付き合ってくれる?」
リョウ「何…?」
椎名「あれからずっとこうやって山に通ってるのよ…」
リョウ(町子)「椎名さん…素敵な恋です…絶対勝てますよいつか!」
きりん「ま、まぜごはん…味噌汁の具は?」
椎名「ん?豚汁だったよ」
きりん「じゅるり」
リョウ「お前たち…何をぼそぼそ喋ってる、もう夕暮れだ、良かったら飯でも食っていけ」
二郎丸「あんちゃんの料理は格別ダス!」
リョウ(町子)「そういえば…私達も…」
きりん「おなかすいたぁ…」
椎名「…ありがと、またお邪魔する//」
今日のメニュー
きのこご飯
きのこ汁
イワナの塩焼き
リョウ「この山で取れたものばかりで悪いが、良かったら食ってくれ」
一同『いっただきまーす!』
きりん「こ、このマツタケ天然!?ご飯の炊き加減もあってやわらかいしこの出汁とマツタケの香りがなんとも!はぐはぐ!」
リョウ「ああ…このきのこ汁…沢山のきのこのが入っていて食感が素敵です…昆布とかつおの出汁の香りが…ずずぅ…」
椎名「川魚なのに全然臭みが無い…一口噛めば香ばしい川魚独特の新鮮な風味が口の中で踊りだす…はふはふ…」
二郎丸「こいつら食い方汚いダスな…」
リョウ「腹が減ってたんだろう。山登りで疲れてるだろうしな」
そして数日後
リョウ(町子)「鷹羽さん!もう一度勝負です!この勝負に勝ったらあなたの料理、私に伝授してください!」
椎名「今度は自分で考えてセッティングしたよ…!リョウ次は絶対勝つから…その時は私と!」
リョウ「はぁ…」
きりん「二郎丸~またごはんつくってー!」
二郎丸「本当良く食べるダスな…」
完
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