【安価】貴方は躰機と呼ばれる人形を操る人形師です。 (21)

躰機―――それは、人間の神経を繋ぐ事で自由自在に操作が可能とされる兵器。
経弦―――それは、指輪であり、装着する事で躰機の操作に必要な弦を放出する手綱。
人形師―――それは、経弦を扱い、躰機を操る者の称号。

そして、この世界。躰機が普及されている東洋帝国"武蔵"。


最も多く、躰機が普及されている都市、帝都。民の平和を守る警籠師隊。現在の帝都を変えようと奮闘する機甲組。

そして、今作の主人公【  】は、そのどちらの勢力にも関わらぬ、第三勢力。


言うなれば、人形師に憧れた者である。


これは、主人公が何かを成す話であり、何も成さない話である。故に、その先の物語は誰かが開拓するだろう。



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――――――登録籍・確認・認証

――――――異常・異常・異常・一部、登録籍抹消、解析

――――――名称不足・名称不明・名称解析

――――――名称確認・名称不明・再入力・再入力




――――――氏名入力↓二

――――氏名登録・翡翠。

――――名前入力↓二

――――入力完了・翡翠/早雲・翡翠早雲。

――――登録籍、提出―――


役員「お待たせしました、翡翠/早雲様、此方が更新された身分証明書です」

翡翠「あいよ」

役員「次の更新は二年後の今日ですので、お忘れのございませんように」

翡翠「わかった、じゃあな」

役員「……あの、個人的に聞いても宜しいでしょうか?」

翡翠「ん?なんだよ」

役員「そちらの指に嵌めているのは……経弦、ですよね?」

翡翠「ああ」

役員「で、その隣に居るのが、貴方の躯機、ですよね?」

翡翠「そうだぞ」

役員「見た所、様々な躯機のパーツで作られた様に見えるのですが……」

翡翠「あぁ、【継接《つぐはぎ》】と言う。俺が塵収拾所から拾って作った」

役員「……違法では?」

翡翠「まあ、一から車を作る様なモノだからな。登録籍が無い場合使ったらいけないらしい」

役員「では、何故使ってはいけないと分かっていながら動かしているのですか?」

翡翠「決まってんだろ……此奴が俺の初号機で、動かしたかったからさ」


『継接』
使用者:翡翠 

躰機強度:D+
躰機速度:D
躰機硬度:E
経弦範囲:D+
経弦収束:E
特殊技能:―




……継接が没収されてしまった。

………まあ、厳重注意だけで済んでよかった。最悪警察沙汰になっていたからな。役員が良い人で良かった。

仕方がないから、今日は大人しく家に帰って――――


翡翠「良し、実験だ、行くぞ【継接改】」


塵捨て山で、弐号機である【継接改】の試行操作をする事にした。


翡翠「良し、じゃあまずはどうするか―――」


一・【継接改】の強さを調べる。
二・【継接改】の速度を調べる。
三・【継接改】の高度を調べる。
四・【継接改】の範囲を調べる。
五・【継接改】の収束を調べる。
六・自由安価


安価下2

経弦の弦を伸ばす。【継接改】が歩み、限界まで弦を伸ばす。

翡翠「………ん、最大距離は五メートルか、経弦範囲は【E】ってところだな」

次は何を試操作するか。


一・【継接改】の強さを調べる。
二・【継接改】の速度を調べる。
三・【継接改】の高度を調べる。
四・【継接改】の範囲を調べる。【済】
五・【継接改】の収束を調べる。
六・自由安価

最大距離の状態で、其処らに落ちている物質を破壊してみる事にする。

翡翠「木材は折れる、分厚いコンクリートは砕けない、鉄を曲げられない、せいぜい【D】かな」

次は何を試操作するか。


一・【継接改】の強さを調べる。【済】
二・【継接改】の速度を調べる。
三・【継接改】の高度を調べる。
四・【継接改】の範囲を調べる。【済】
五・【継接改】の収束を調べる。
六・自由安価

安価下2

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