提督「もう掘りは嫌でち」 (32)

「戦艦夏姫により旗艦大破、ドロップ那珂ちゃん回収の後撤退」
戦果報告を聞き、何度目かもわからない溜息を吐く。

畜生、あのケツダイソンっ……!!

イベントクリアして相当の時間が経過した
しかし本当の意味での開戦はそこから

繰り返し繰り返し出撃するも伊26もAquilaも見つからない。もう何周しただろう

祗園精舎の「がしゃん」音
諸行無常の響きあり。

って今回はボスドロップだからまだ気持ち的にはマシか
いや、道中あるからなんもマシではない

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オリョクル並の出撃頻度で発着台に押し込まれていく連合艦隊。

その悪夢のような光景を眺めつつ指令を出す。
一回が海上護衛何回分に匹敵するか計算するのも怖ろしい。

資材も体力も精神力も時間さえもそろそろ尽きようとしている。
毛根へのダメージは深刻、僕は疲れ切っていた。

提督「もう限界……」

大淀「愚痴くらい聞いてあげますから頑張って」

※ ※ ※ ※ ※

夕張(大成果だったなー♪)

お盆休みのイベントも終わり私、夕張は鎮守府に帰還いたしました。
鞄の中は夢と希望でパンパンに膨れ。心は踊り、胸は揺れない。

さて、もう一つのイベントも頑張りますか
と、言っても大淀ドロップ以降は能力的に劣る自分の出番は少ない
ましてやイベントでは…

寂しいな。もし機会を貰えたら張り切ろ

とりあえず帰ってきた報告をしなきゃ

なんて考えながら執務室に向かうと提督と大淀が話している声がする。

仕事の話をしているところだとおみやげは出しにくいよねー

空いているドアの脇でちょっと内容を確認してから…

提督「もう精も根も尽きそうだよ」

提督「一時期掘るのが気持ちいいと錯覚してたころもあったけどさ」

提督「もう同じところばっかり攻めるのは飽きた…」

なんの話だろ?


大淀「あなたに掘られることを待っている者たちがいるんですよ!」

大淀「栄養ドリンク飲んで頑張って!」

提督「……そうだなぁ また掘ってくるか」

提督「あのケツにぶちかましてやる!」

…まさか!?

いやいや そんなわけないよね 単なる勘違い

でももう3周年も過ぎ。その間美女に囲まれ迫られ

関係有る無いはわからないけど誰も妊娠しないのは事実なわけで……つまり?

やだ、そんな行為は本の中だけで十分


大淀「その意気です!」

大淀「さぁ今日も掘って掘って掘りまくりましょう」

大淀「あなたが掘らずに誰が掘る! 男でしょ!」

たしかに

…じゃなくてなに言ってるの大淀!!

提督「そりゃ鎮守府は提督一人制だからな」

提督「掘る側の苦労を知らずに気軽に言ってくれる」

大淀「私は掘られるほうですから」

大淀「今回も多くの提督が私の尻を追っかけていることでしょう」

提督「……ところでなんで海外艦って高頻度で掘らなきゃいけないの」

大淀「そういう文化です」

そっか…女相手でも掘るって使うんだー  場所同じなら表現同じかー

大淀もそんなマニアックな… 提督と怪しいと思ってたら他の提督とも…

あんなに真面目そうなのに夜はまた別の顔…

と、混乱していると顔を上げた提督と目があった。


※ ※ ※ ※ ※

ふとドアの方を見ると慣れ親しんだポニテが立っていたので招き入れる。

提督「おっ 夕張じゃないか 帰ってたのか まぁそこ座れ」

そういえば休暇を取っていたな。

装備4スロ積めば対潜先制ができるからe-1掘りに投入しよう。

大淀を含め、うちの主力には対潜先制ができない軽巡が多くて困る。

鬼怒と由良はe-3に専念だし。

提督「今さ 毎晩毎晩新しい子を掘るのに忙しくて  あ。掘りって意味わかる?」

夕張は無言で頷いた。

心なしか顔が赤いのは休暇中日焼けでもしたのかな?

提督「今月中に海外艦と潜水艦を一隻ずつ掘りたい」

大淀「提督 前に堀りそこなった子がもう一人」

提督「ああそうだ えーとプリケツ? オイゲンというのも掘る予定だ」

提督「そちらは私がやるから忘れてくれていい」

夕張「ふふふ、褌ですか?」

……未ドロの子の下着趣味までは知らないなー

夕張「ヒゲのダンディおじさま…」

ボケだろうが元ネタわからんのに付き合う気力もなくスルー

提督「とにかくその子に関しては私のほうで行う」

あとそうだそうだ。

提督「お前が居ない間に2隻仲間が増えた」

提督「一人は子供、睦月型 もう一人はなんか王女様みたいな奴」

提督「どっちも掘らなくて仲間になってくれて助かったよ」

夕張「王女様は身持ちが固いんですね」

身持ち? 確かに真面目そうだったな

提督「それで本題なんだけど」

※ ※ ※ ※ ※


提督「潜水艦の子を掘るのを手伝ってくれ」

と提督がとんでもないことを言い出した

セクハラ? これってセクハラですよね。

提督「いやー ちょうどいい所に帰ってきてくれたよ」

提督「大淀に頼もうとおもったら掘られる側とか言うからさ」

……私だってどちらかと言えば掘られる側なのに

夕張「な、なんで私」

提督「ほら 道具の扱い上手いじゃん。人より多く使えるし」

見られてた!?

張「……わかりました」

色々言いたいことはあるが了承をする。

ちょっと興味があったからではない 提督の命令は絶対であるからだ。
試してみるだけ… 

提督「おお、頼めるか。じゃ五十鈴達と一緒に頑張ってくれな」

夕張「一緒に!?」

提督「そうだよ 先制してブチ込める奴2~3人使えば安定するから」

提督「ローテでガンガン堀ってやってくれ」

(゚〇゚;)!!?

あ。>>15の最初夕張さんが中国人になっちゃった

夕張「ロ、ローテって他には誰が」

提督「他にできる人ってこと? ウチだと神通とか木曾はできたかな」

夕張「あー 使い慣れてそうですね」

提督「あともうちょい育てれば朝霜とか那珂とか潮とか響」

夕張「育て…? まぁわからんでもないメンツ」

提督「それに改造したら朝潮」

夕張「どんな改造!」

私は激怒した。

提督「なに怒ってんだよ?」

悪びれないところが信じられない
あんな真面目な子を…

問い詰めるも「まだ改造してない 外見未改造が好み」と言うのでレンチは懐に戻す。

提督「ま、できるかどうかは本人+道具次第だけどね」

提督「もっと潜水艦に効く道具開発しときゃよかった」

なんの道具を開発して

提督「道具なくても自前の力でできるのが五十鈴だけなのが残念だ」

夕張「……自前ぇ!?」

もはや昭和のヤンキー漫画並に「!?」を連呼しつつ尋ねる

夕張「ど、道具なしでどうやって」

提督「そりゃ天性の能力だろ」

夕張「天性!?」

お風呂で一緒になったことあったはず そんなんついてたっけ

駄目だ。スイカ胸ばかり目について股間の印象がない。

最上さんとかレーベちゃんとか生えてそうな人は興味本位でチェックしたんだけど
五十鈴は確認対象になってなかった。

あまりのことに硬直中 提督は追撃戦を仕掛けてくる

提督「そんな驚かなくても  実装は最近だからよく知らないのは仕方無い」

提督「別に先制攻撃は掘るのに必須ではないんだけどな」

提督「いつも通りにやってくれてもいいよ」

提督「とりあえず今日中に30回ほど掘ってくれ」

夕張「さんじゅっ…!?」

※ ※ ※ ※ ※

驚愕の表情を浮かべる夕張を見ながら思う

なに30回くらいで驚いてるんだ?

軽巡はイベントで出番ないから知らないのか。使っても阿武隈と大淀神通くらいだし

「両方ともすでに100回近くは掘ってるんだけどなかなかおちない」

「早く仲間になってほしいよ」

と言うと夕張は目をまん丸にして 聞き取れないくらいの早口で

夕張「わた、わたしは建造で来たので知りませんでした いつもドロップする子は素直に仲間に」

夕張「掘るとか掘らないとかくぁwせdrftgyふじこlp」

提督「イベント産の子は違う 大淀だって80回は掘ってようやく仲間になることを承服してくれた」

大淀「私なんてまだまだ 150回程度だった瑞穂さんに比べれば」

提督「あー 彼女は大変だったなー」

あと秋月なんかも苦労したね

夕張「はじめてなのでうまく掘れるか自信が」

イベント初出撃だっけ?

提督「だからいつものようにやってくれればいいよ ほい道具」つ爆雷

顔真っ赤で夕張メロンからトマトになって
「ひぇー」とどっかの誰かさんのような声を

夕張「…こんな太いの使ったこと」

通常サイズ。500mlドリンク缶サイズだが?

提督「潜水艦相手には魚雷は使えない こいつを先制攻撃でブチ込んでやってくれ」

夕張「だからそんな凄いの使ってませんてば…」

爆雷を受け取ると
夕張はふらふらとした足取りで執務室を去って行った。
              

提督「…なんか変じゃなかった?」

大淀「休みボケですかね?」

※ ※ ※ ※ ※

五十鈴もまた疲れていた。

e-1への出撃を繰り返すこと何回目だろうか

五十鈴「五十鈴にお任せ と言ったけど」

旗艦&現場指揮を任されて疲労困憊。道中で軽空母などが事故るとイライラする。

対潜先制ができる子を回して欲しいとの要望は出したが妹たちはルート固定要員で来てくれない。

仕方無い、また出撃を

夕張「け、軽巡夕張 てつ、手伝いにきま キマした…」

やった! 来てくれた!! 

喜びのあまりハグしようとすると全力回避

……はて、嫌われるようなことした? まぁいい五十鈴はハグするキャラじゃないわ

五十鈴「さっそく出撃できる?」

夕張さんは爆雷を握りしめながらおずおずと頷く。

そしてその後被害なく戦闘を3戦こなして

潜水夏姫も無事に撃破S勝利 やっぱり対潜先制可能が複数いると安心


伊26「ねえねえねえ! あたし、伊26潜水艦!ニムでいいよ!よろしくね!」

ってキター!! 

やった! 幸運の女神! 貴女が来て一発で と称えようとしたら夕張さんの姿がない

ふと見ると笑顔の伊26の背後からコソコソと近寄っている

両手には爆雷を掴んで

……どういう歓迎する気なのかしら?


おわり

e-1 100回くらいやったら伊26はキマシた。
プリンは普通に割ったら来て事前情報で見てなかったのでたまげた。
Aquilaはケツに阻まれてボスマスに3回に1回しかたどり着かない

弾薬残り1000を切った。 もうだめだ。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年08月28日 (日) 09:38:43   ID: kWjklCYU

ダブルダイソン、許すまじ

2 :  SS好きの774さん   2016年08月30日 (火) 01:03:02   ID: m-FqBbpU

ケツダイソン、滅すべし

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