モバP「里美と海」 (31)

モバP「里美ー」

里美「すぅ……」

モバP「……おーい、里美ー?」

里美「すぅ……」

モバP「……おーい」ユサユサ

里美「……んぅ」

モバP「ついたぞー、おーい」ユサユサ

里美「…………ほぇ?」

里美「あぇ……プロデューサーさん……?」

里美「ここは……?」

モバP「目的地だよ」

里美「目的地……?」

里美「ほわぁ……すごーい……」

里美「とっても綺麗な海です~♪」

モバP「ああ」

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里美「こんな綺麗な場所、どうやって調べたんですかぁ~?」

里美「人もぜんぜんいませんし……」

モバP「ああ、ちひろさんに相談したんだ」

モバP「里美が一緒に海に行きたいっていうから何かいい場所はないかって」

モバP「そうしたら小言と一緒にここを紹介してもらったんだ」

里美「小言ですか~?」

モバP「ああ」

モバP「……まあ要約すると、ハメをはずしすぎないようにね、ってな」

里美「ほわぁ……気をつけないといけませんねぇ~……」

モバP「そうだな……気をつけないとな……」

モバP「さて、それじゃ、里美の望みどおり、一日中楽しむか!」

里美「お~♪」

里美「私、いろいろ持ってきたんですぅ~♪」

里美「浮き輪とか~、ボートとか~」

モバP「……準備万端だな」

里美「本当に楽しみにしてましたからぁ~♪」

里美「それじゃあ、プロデューサーさん。最初は何しますかぁ?」

モバP「そうだな……まずは……」

里美「まずは~……?」

モバP「着替えだな」

里美「……あっ」

モバP「……見たところ更衣室があるわけでもないし、交互に車の中で着替えるか」

里美「わかりましたぁ~♪」

里美「お待たせしましたぁ~」

里美「車の中って着替えづらくて手間取っちゃって~」

モバP「まあ車高もそんなに高くないしな」

モバP「そんなに待ってないから気にしなくてもいい」

里美「ありがとうございます~♪」

里美「ふふふっ、どうですかぁ、プロデューサーさん?」

モバP「ん……あー、この前も見たな、その水着」

モバP「裕子たちと行ったときも着てたやつだよな?」

里美「……そうですけどぉ」

里美「むぅ~……」

モバP「その時も思ったけど、里美に似合ってて可愛いな」

里美「……本当ですかぁ?」

モバP「もちろん」

里美「……ほわぁ……♪」

里美「ありがとうございます~♪」

モバP「いやいや、思ったことを言っただけだ」

里美「はわぁ……♪」

里美「……でも、プロデューサーさんはいじわるです」

モバP「はは、すまんすまん」

モバP「じゃ、行くか」

里美「は~い♪」

里美「シートを敷いて~♪」

里美「パラソルさして~♪」

里美「私たちの陣地の完成ですぅ~♪」

モバP「作ったのは俺だけどな」

里美「ふふっ、さすがプロデューサーさんです~」

モバP「まあ、このくらいならお安い御用だ」

モバP「……さて」

モバP「里美、そこのかばんから日焼け止めとってくれないか?」

里美「日焼け止めですかぁ?」

里美「えっとぉ~……あ、これですか~?」

モバP「ああ、それそれ」

里美「どうぞ~♪」

モバP「ありがとう」

モバP「もうひとつ入ってたはずだから、里美も塗っときな」

里美「わかりました~♪」

里美「えっとぉ~……あ、あった~」

里美「じゃ、これを……っと」

里美「んしょ……んしょ……」

里美「足はこれくらい……? 次は腕を……」

里美「よいしょ、よいしょ……次は……ほわぁ……」

里美「……んーっ……んーっ……!」

里美「あのぉ~、プロデューサーさ~ん」

モバP「ん、どした?」

里美「背中に腕が届きませ~ん……!」

モバP「……あー、確かに届いてないな」

里美「がんばってるんですけど……んーっ……!」

モバP「あまり無理するなよ、腕を変に痛めるかもしれないから」

モバP「海に入る前にそうなってもいやだろ?」

里美「うぅ……それは嫌ですぅ……」

里美「じゃあどうしたら……あっ」

モバP「ん?」

里美「プロデューサーさん、塗ってくれませんかぁ~?」

モバP「……まあ、そうなるよな」

里美「ダメですか~?」

モバP「いや……やるよ」

里美「ありがとうございます~♪」

里美「それじゃあ、お願いしますぅ~♪」

モバP「ああ」

里美「んしょっと……」

モバP「……じゃあ、行くぞ」

里美「は~い♪」

モバP「……」

里美「……ひゃっ!」

モバP「あ、悪い。大丈夫か?」

里美「大丈夫です~、ちょっとびっくりしちゃっただけなので~」

モバP「ん、そうか」

モバP「じゃあ続けるぞ」

里美「は~い♪」

モバP「……」

里美「……んっ」

モバP「……」

里美「ほわぁ……」

モバP「……っしょっと」

モバP「とりあえず背中全体に塗ったぞ」

里美「ありがとうございました~」

里美「プロデューサーさんの腕……とっても気持ちよくて……」

里美「全身プロデューサーさんに塗ってもらったほうがよかったかもしれません~」

モバP「いや、ダメだろ」

里美「ほわぁ……」

里美「……あっ、そうだ」

里美「プロデューサーさんも塗ってあげましょうかぁ~?」

モバP「俺を?」

里美「はい♪ さっきのお礼ですぅ~♪」

里美「プロデューサーさんも届きませんよね~?」

モバP「……まあ届かないな」

里美「じゃあ、私が塗ってあげます~♪」

モバP「……」

里美「ダメですかぁ?」

モバP「いや……じゃあお願いするよ」

里美「わ、やった~♪」

里美「それじゃ、行きますね~、プロデューサーさん」

里美「~♪」

モバP「……」

里美「~♪」

モバP「……」

里美「~♪……はい、終わりました~」

モバP「ん、ありがとう」

モバP「……よっし!」

モバP「それじゃ、準備体操をして、海に入るぞ!」

里美「は~い♪」


里美「5……6……7……8……」

モバP「……よっし、こんなもんでいいだろう」

里美「それじゃあ……!」

モバP「ああ、行こう!」

里美「わ~い♪」

里美「それじゃ……浮き輪を持って~……サンダルも脱いで~……」

里美「よし、行きましょう、プロデューサーさ――」

里美「――ひゃっ!」

里美「ほわぁ……熱いですぅ~」

モバP「まあ、こんなに日が照ってたらなぁ」

里美「海にたどりつけるんでしょうか……」

モバP「前回は普通に砂浜で遊んでたじゃないか」

里美「あの時は熱さに慣れてたましたからぁ~……」

モバP「じゃあ、今回も慣れるしかないな」

里美「……む~」

里美「プロデューサーさん、いじわるですぅ~」

モバP「そう言われてもな……」

モバP「この前だって行けたんだから大丈夫だ、がんばれ」

里美「そうですね……よ~し……」

里美「……」

里美「……え~いっ」

里美「――ひゃっ!」

里美「あうっ、きゃっ、やっ、あつっ」タッタッ

里美「もうちょっとっ、ひゃんっ!」タッタッ

里美「きゃっ――……ほわぁ」

里美「海はひんやりしていて気持ちいいですぅ~……」

モバP「はは、そうだな」

里美「それじゃ、もっと奥に行きましょう~♪」

里美「んしょ……うんしょ……」

モバP「水の中を歩くのって案外疲れるよな」

里美「そうですね~、もう少し進んだら泳げるんですけどぉ~」

モバP「まだ浅いしな」

モバP「……ちなみに里美は泳げるのか?」

里美「まったく泳げないことはありませんけど……」

里美「でも浮くほうが得意ですぅ♪」

モバP「……あ、うん」

モバP「すっごく納得できるわ」

里美「?」

里美「ほわぁ……深くなってきましたねぇ」

里美「そろそろ足がつかなくなりそうです~」

モバP「ん……じゃ、浮き輪に体預けな」

モバP「こっからは俺が引っ張るよ」

里美「お願いします~♪」

里美「ん……しょっと」

里美「はわぁ……足が届かなくなりましたぁ~」

モバP「俺がいるから大丈夫だ」

モバP「さて……それじゃ、行くぞー」

モバP「それっ!」グイッ

里美「ひゃぁ~♪」

里美「プロデューサーさんすごいですぅ~♪」

モバP「まだまだいくぞー!」グイッ

里美「きゃぁ~♪」

モバP「おらぁ!」グイッ

里美「わぁ~♪」

モバP「うらぁー!」

里美「はわぁ~♪」

モバP「……ふぅ」

モバP「すまん、疲れたから少し休憩するな」

里美「お疲れ様ですぅ~」

モバP「ああ……久しぶりに体を思いっきり動かした気がするよ」

里美「いつもはあまり動かさないんですか~?」

モバP「足は動かしても運動はしてないからなー」

モバP「……正直よくこんなに里美を引っ張れたなって自分でも思ってる」

里美「……私、重かったですか~?」

モバP「あっ、いや、そういうことじゃなくてだな」

里美「ふふふっ、冗談です~♪」

モバP「……」

里美「プロデューサーさん、ありがとうございました~」

里美「とっても楽しかったです~♪」

モバP「そうか……楽しんでくれたなら何よりだよ」

モバP「ふぅ……」

里美「それじゃ、プロデューサーさんの体力が回復するまで休憩ですね~」

里美「一緒にゆらゆら揺れましょう♪」

里美「波間を漂って~、はわぁ~……って」

モバP「……そうだな」

モバP「じゃあ、俺も、空を見上げて……」

里美「はわぁ……」

モバP「ふぅ……」

里美「はわぁ~……」

モバP「……あー、空が綺麗だなー」

里美「そうですねぇ~……ほわぁ、綿あめみたいな雲……」

モバP「ん、どれだ?」

里美「どの雲もですぅ~♪」

モバP「……そうか」

里美「はわぁ~……おいしそう~……」

モバP「……」

里美「海も甘くなったらきっとおいしそうなのに~」

モバP「……すっごいベタベタしそうだな」

里美「そうかもしれませんけどぉ~……でも、一回は泳いで見たいですぅ~……甘い海♪」

モバP「……そっか」

里美「どうやったら泳げるでしょうか~?」

里美「いっぱい砂糖を入れたら泳げるでしょうか~?」

モバP「……気が遠くなるほど砂糖が必要そうだ」

里美「ふふふっ、今から貯めないと――あっ」

モバP「ん、どした?」

里美「見てくださいプロデューサーさん、クラゲですぅ~♪」

モバP「……へ?」

里美「ほらそこに~♪」

里美「ふふふっ、ふよふよして可愛い~♪」

里美「この前の私もこんな風にゆらゆらできてたでしょうかぁ~?」

モバP「さ、里美、大丈夫か!? 刺されてないよな!?」

里美「大丈夫ですよ~、今見かけたばかりですし、痛くもかゆくもないので~」

モバP「そうか……よかった……」

里美「はわぁ……ふよんふよん……♪」

里美「次はどっちに動くんでしょう……こっちかな~……あっちかな~……?」

モバP「……よし」

モバP「体力も回復したからそろそろもう一回動くぞ」

里美「わっ、もうですかぁ?」

モバP「プロデューサーたるもの、体力はすぐ回復できるんだ」

里美「ほわぁ……すご~い……」

モバP「……いつクラゲに刺されるかもわからないしな」

モバP「よし、いくぞっ!」

モバP「うおおおおぉぉっ!」

里美「はわぁ~♪」

モバP「はぁ……はぁ……はぁ」

里美「さっきよりもすごい早かったですぅ~♪」

里美「プロデューサーさん、すご~い♪」

モバP「はは、ありがとう……はぁ……はぁ」

里美「……大丈夫ですか?」

モバP「どっちかというと大丈夫じゃないが……」

モバP「……まあ、大丈夫だ」

里美「ほわぁ……?」

モバP(……里美が刺されることなく砂浜まで戻ってこれてよかった)

モバP(海にクラゲが出ることは仕方ないが……)

モバP(気をつけなきゃな……とりあえずはあまり沖に出ないように……)

モバP「……ふぅ」

モバP「すまん、もう一回休憩させてくれ」

里美「大丈夫ですよ~……あ、そうだ♪」

モバP「ん?」

里美「休憩って、寝転がるんですよね~?」

モバP「まあ……そうだな。あのシートの上で寝そべるつもりだったけど」

里美「それなら、せっかくだから砂浜に寝転がりませんかぁ~?」

モバP「砂浜に?」

モバP「……ああ、そういうことか」

モバP「俺を埋めるんだな」

里美「ほわぁ……バレちゃいました~」

里美「ダメですか~?」

モバP「いや、いいぞ」

里美「わ、やった♪」

モバP「ええっと……じゃ、この辺でいいか」

モバP「よっと!」ゴロン

モバP「ふぅ……」

里美「……熱くないんですかぁ?」

モバP「すぐ慣れたよ」

モバP「体がぬれてるからかそこまで熱くないしな」

里美「ほわぁ……」

モバP「じゃ、いつでもいいぞー」

里美「は~い♪」

里美「よいしょ……よいしょ……」

モバP「……」

里美「んしょ……んしょ……」

モバP(眼福……)

モバP(……はっ、いかんいかん)


………………

…………

……

里美「ぺたぺた……♪」

モバP「……おー、だいぶ埋められてきたな」

里美「私からはプロデューサーさんの顔しか見えないくらいには埋まってますよ~♪」

里美「ぺたぺた……♪」

モバP「でもまだやるんだな」

里美「もうちょっと固めなきゃ……♪」

里美「まったく身動きが取れなくなるくらい固めるものだって恵磨さんが言ってました~♪」

モバP「そこまでやられたら俺はどうやって出ればいいんだ」

里美「私が助け出しますぅ~♪」

モバP「なんだそのマッチポンプみたいな……」

里美「ふふふっ」

里美「もっともっと固めて盛りますよ~♪」

モバP「……」


………………

…………

……

里美「このくらいでしょうか~?」

里美「……よしっ」

里美「ふふふっ、できました~♪」

モバP「……あー」

モバP「よくここまで埋めたな……」

里美「がんばりました~♪」

モバP(まあ里美が楽しかったならいいか)

モバP「さて……」

里美「……あ、もう出ますか~?」

里美「じゃあ上の土をどけて――」

モバP「――いや、いい」

里美「……プロデューサーさん?」

モバP「……ぬぬぬ」

モバP「うぬぬぬぬぬ……!」

里美「ほわぁ……!」

モバP「ぬおおおおお……っ!」

モバP「ぬおおおおっ!」

里美「プロデューサーさんが起き上がりましたぁ~!」

モバP「……ふぅ」

里美「すごいですぅ~♪」

里美「動けなくなるくらいまで固めたつもりだったのに~」

モバP「俺もわりとびっくりしてる」

里美「ほわぁ~♪」

モバP「……しかし、体が砂まみれだな」

モバP「ちょっと海で体洗ってくる」

里美「は~い♪」


………………

…………

……

モバP「ただいま」

里美「お帰りなさ~い」

里美「それじゃあ、次は私の番ですねぇ~♪」

モバP「……えっ?」

里美「プロデューサーさん、埋めてくださ~い♪」

モバP「……俺が?」

里美「……他に誰かプロデューサーさんがいるんですかぁ?」

モバP「いや、いないけど……」

モバP「……いいのか?」

里美「ふふふ、もちろんですぅ~♪」

里美「私、埋めるのも埋められるのも楽しいですし~♪」

里美「さっきは埋めたので、今度は埋められたいんです~♪」

モバP「そうか……わかった」

里美「わ~い♪」

里美「それじゃ、お願いしますぅ~♪」

モバP「ああ」

里美「~♪」

モバP「……いくぞー」

里美「は~い♪」

モバP「……」

里美「……ひゃっ」

里美「ふふふっ、くすぐったいですぅ~♪」

モバP「最初の感覚って結構くすぐったいよな」

モバP「砂もさらさらなのが多いし」

里美「そうですねぇ~」

里美「でも我慢しなきゃ……ふふふっ」

モバP「……」


………………

…………

……

里美「砂の中ってひんやりしますぅ……気持ちいい~♪」

モバP「……」

里美「ほわぁ……体も動かなくなってきました~」

モバP「じゃあそろそろやめるか?」

モバP「だいぶ埋めたと思うが」

里美「もう少しだけお願いしますぅ~♪」

モバP「……わかった」

里美「はわぁ……ひんやり……気持ちいい……」

里美「空も綺麗で……綿あめ雲はおいしそうで……ほわぁ……♪」

モバP「そうだなー……」

モバP「……ひんやりできるならもう少し俺も砂の中にいればよかったかな」

里美「そしたら私がひんやりできません~」


………………

…………

……


モバP「……よっし、こんなもんだろ」

里美「はわぁ……すご~い……♪」

モバP「結構埋めたつもりだがどうだ?」

里美「ぜんぜん動けません~♪」

里美「ふふふっ、私埋まってますぅ~……♪」

モバP「そうか」

モバP「……はは」

里美「……プロデューサーさん?」

モバP「いや……砂から顔だけ出してる里美を見たらなんか面白くなっちゃって」

里美「……むぅ」

里美「さっきまでプロデューサーさんもこうだったんですよぉ~?」

モバP「わかってるよ」

モバP「だから、さっきの俺も面白かったんだろうな」

里美「はい、面白かったですぅ……ふふふっ」

里美「でもここからこうやって……んーっ!」

里美「……あれ?」

里美「こうやって……んーっ!!」

里美「……」

里美「……ぷ、プロデューサーさん」

里美「動けません~!」

モバP「……やりすぎたか」

里美「うぅ……プロデューサーさん、助けてください~」

モバP「すまん、盛りすぎたみたいだな」

里美「いえ……私がやって欲しいと頼んだのでプロデューサーさんは悪くないんですけど……」

里美「……でも助けてくださいぃ~……」

モバP「ああ」

モバP(とりあえず……横のほうから崩してけばいいか)

モバP(腕を出したらなんとかなるだろうし)

モバP「……」

モバP「……」

モバP「……」

里美「きゃっ!?」

モバP「!?」

モバP「すまん、変なところ触ったか!?」

里美「いえ……急に腕に触れられてびっくりしちゃって」

モバP「そ、そうか」

モバP「……そりゃそうだよな」

里美「?」

モバP「あ、いや、なんでもない」

モバP(……横から崩してるんだから、そりゃ腕にあたるよな)

モバP(……)

モバP(……そりゃあなぁ)

里美「……あ」

里美「プロデューサーさん、そろそろ動けそうです~♪」

モバP「お、そうか」

里美「よい……しょっとぉ~!」

里美「ほわぁ……!」

里美「立てました、プロデューサーさん……!」

モバP「おお、よかったよかった」

里美「ふふふっ……体中砂まみれです~♪」

里美「ほわぁ……谷間にまでぇ~……」

モバP「そういうことは言わない」

里美「私も海で体洗ってきますぅ~」

モバP「……俺もついてくよ」

里美「……?」

里美「プロデューサーさんは砂まみれじゃありませんよぉ~?」

モバP「いや、休憩もしたし、また海で遊ぼうと思ってな」

里美「ほわぁ……そうですねぇ~♪」

里美「いっぱい遊びましょう~♪」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


モバP「……ふぅ」

モバP「だいぶたっぷり遊んだな」

里美「そうですね~」

里美「あそこにあった太陽があっちまで行っちゃいましたぁ~♪」

モバP「そうだな……もうくたくただよ」

里美「ふふふっ」

モバP「……」

里美「はわぁ……」

里美「綺麗な景色ですねぇ、ずっと見ていたいですぅ……」

モバP「そうだな……」

里美「……」

モバP「……」

里美「……プロデューサーさん」

モバP「ん?」

里美「私、プロデューサーさんに出会うまで……きっとクラゲみたいだったんですぅ」

モバP「……?」

里美「大好きだったお兄様がいなくなっちゃって、寂しくって」

里美「どこへ向かってもいいかわからなくて、ふよふよ……って」

モバP「……そうだな」

モバP「最初に出会ったときもそうだった」

里美「はい……あの日も、ふよふよ漂ってたらどこかわからない場所にいて~」

里美「それでも、道もわからないからふよふよ漂ってて~」

モバP「それで俺を見つけたんだな」

里美「はい♪」

里美「お兄様に似てるプロデューサーさんを見つけて」

里美「それから、アイドルになって……」

里美「たくさんお仕事をして……」

里美「……ファンの人にもたくさん会えて」

里美「アイドルのみんなにもたくさん会えて」

里美「……私、プロデューサーさんについてきてよかったですぅ♪」

里美「ありがとうございます、プロデューサーさん♪」

モバP「……」

里美「……でも、まだクラゲみたいな私は抜けてないと思うんです~」

里美「まだふよふよで……ほわほわで……」

里美「こんな私だけど……これからもよろしくお願いしますねぇ~」

モバP「……ああ」

モバP「もちろんだ」

里美「ふふふっ」

モバP「……でも、どうしたんだ、急に」

里美「ほわぁ……なんででしょう……?」

里美「なんだか……とっても景色が綺麗で、つい話したくなっちゃって~……」

モバP「……あー、なんとなくわかるかもしれないな」

モバP「こんな風景見てたら……か……」

里美「……」

モバP「……なあ、里美」

里美「はい……?」

モバP「……これからも、一緒に頑張ろうな」

里美「もちろんですぅ~♪」

里美「……急にどうしたんですか~?」

モバP「いや……俺も里美と同じだよ」

モバP「話したくなったんだ」

里美「ほわぁ……♪」

モバP「……」

里美「……本当に綺麗な景色ですねぇ~♪」

モバP「ああ、そうだな……」

モバP「しばらくこの景色を眺めてから帰ろう」

里美「はい♪」

モバP「あ、帰り道に近くにある温泉に寄るつもりだ」

里美「本当ですかぁ~?」

里美「プロデューサーさんと一緒に温泉~♪」

モバP「いや、混浴じゃないし無理だからな」

里美「ほわぁ……」







おしまい

ゆるあまチアーさとみんがとても可愛かったノリと勢いです

誤字脱字、コレジャナイ感などはすいません。読んでくださった方ありがとうございました

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