マクロス外伝第4章 過去からのメッセージ 地上戦記(253)

第1次星間大戦末期地上戦、ヨーロッパ。

登場人物
(出番の少ないの人物を含め)

●マスター・ピースファング
階級.大尉 23歳
設定CV 小杉 十郎太
VR-1A-RFを駆っている地球統合空軍ヨーロッパ方面航空総隊の生き残り。若いながらも、優秀で感情的なパイロット。月には恋人や家族を残している。趣味はグライダーとボクシング。

●ゼブラ・ラカジーラ
階級.機甲兵 18歳
設定CV 山口勝平
地球へ落ちて来たボドル基幹艦隊アドクラス艦隊所属の機甲兵、地球の文化への憧れを持つ。マスターやフェアリに出会った時は、最初はギスギスした感じだが次第に友情を深める。乗機はヌージャデル・ガー。

●フェアリ・チェリアス
階級.三級空士長 16歳
設定CV かがみゆみ
地球へ落ちて来たボドル基幹艦隊直衛艦隊の若き空士長。緑色の髪のショートボブ。最初はマスターとゼブラと遭遇し、戦闘するが後に和解しマスターとゼブラと行動する。
実は彼女には秘密が.....
乗機はクァドラン・ロー。

●ラーナ・カザハラ
階級.少尉 21歳
設定CV 林原めぐみ
パリ基地でオペレーターを務めている女性兵士、マスターの恋人。砲撃から生き残ったらしく、マスターの安否を心配している。

(マスターが月に恋人はいるは、間違い。)

訂正
フェアリの声優はかかず ゆみです。

アーベルト・フォン・ロンメル
階級.大佐.56歳
設定CV 大塚明夫
地球統合軍ヨーロッパ方面軍参謀付き士官。砲撃から生き残りヨーロッパ方面軍残存部隊を率いる将校の一人として活躍する。
統合戦争の古傷なのか右目に眼帯をつけている、愛称はスネーク。
エルヴィン・ロンメルとは親戚であるが、子孫と言う話もある。(真相は彼ののみしか知らない。)


ヘルベルト・フォン・ロンメル
階級.少尉.21歳
設定CV 速水奨
地球統合軍ヨーロッパ方面軍警務軍曹、生き残った警務隊を率いる。アーベルトの息子。

フランソワ・アカオウ
階級.准尉 19歳
設定CV 浅野真澄
地球統合軍ヨーロッパ方面軍パリ基地所属のシステムエンジニア、パリ基地のシェルターにて生存した。

スミス・ベレルフォン
階級.軍曹 30歳
設定CV 山崎たくみ
地球統合軍ヨーロッパ方面軍第3地区歩兵隊所属。生き残った歩兵の一人。

マリオ・ベレモッタ
階級.少尉 21歳
設定CV 古谷徹
地球統合軍ヨーロッパ方面軍第3地区歩兵隊所属。生き残った歩兵の一人。

熊谷忠雄
階級.伍長 36歳
設定CV 成田剣
地球統合軍ヨーロッパ方面軍
所属の整備兵、愛称はくまおで出身は北海道。地下格納庫でヘリを整備していたら、砲撃されて奇跡的に生き残った。家族はアポロ基地のコロニーにいる。

ジェシカ・ヒューストン
階級.曹長 20歳
設定CV 相沢舞
マスター達が最初に出会うビルバオの食糧シェルターに避難していた民間人を護衛していた女性兵士。

ルルドルド・ポルター
階級 遊撃兵 16歳
設定CV 浅沼晋太郎
空戦ポッドジナールのパイロット、上官や同僚達やマクロスのエースパイロット.出智圭.少尉と共にヨーロッパへ降下しアドクラス艦隊の生存者

出智圭
階級.少尉 16歳
設定CV 野島裕史
SVF-1スカルズ(スカル中隊)の若きパイロット、アドクラス艦隊の生き残り共に友軍の探索をしている。
(超時空要塞マクロス ラブ・ストーリーズなどのゲーム三部作の登場人物)

ディー・ヴァーミル
階級.中尉 20歳
設定CV 伊藤美紀
スカーレット中隊副隊長の女性パイロット、出智圭少尉やアドクラス艦隊所属のパイロット達と共に友軍を探す。
(超時空要塞マクロス ラブ・ストーリーズなどのゲーム三部作の登場人物)

杉田智一
階級.巡査 年齢26歳
設定CV 杉田智和
避難していた警官の一人。

相沢梓
階級.巡査 年齢19歳
設定CV 相沢舞
避難していた警官の一人、本編に登場する相沢美弥とは、歳の離れた妹つまり姉である。

ナタルマ・フィーアンジュ
階級.一級空士長 18歳
設定CV 中村尚子
ラプラミズ艦隊所属の隊長.ランメルなどの部下やマクロスの部隊を引き連れ友軍探索中に、マスター達に出会う。地球人に対しては、複雑な感情を持つ。
しかし様々な地球人に出会うことで、彼女の心に変化が....
実は彼女らは、4機編成の強襲特殊部隊兵である。

ランメル・ファルカ
階級.三級空士長 16歳
設定CV 中島愛
ナタルマの部下の一人で、緑のショートで癖っ毛がある、クァドランのパイロット。
戦闘中に聞いた、リン・ミンメイの歌には興味を持っている。
ちなみに名前の文字を一度分解するとくっつけると、あの歌姫と祖母と孫娘関係になる。

クレリア・モレス
階級.三級空士長 19歳
設定CV 甲斐田裕子
ナタルマの部下ので、オレンジの髪のクァドランのパイロット。冷静沈着、頭脳明晰な謎のメルトランだが、それは彼女の表面的な一面に過ぎず、実際には義理人情に篤く、時には頭に血が上りすぎて無茶な突撃をしてしまうほどの激情を秘めた熱血キャラ。

フィオナ・メルディアス
階級.三級空士長 15歳
設定CV 冬馬由美
ナタルマの部下の一人で、ミリア・ファリーナに似ているクァドランのパイロット。ミリアに似ているのは、彼女とミリアは同じ遺伝子元から産まれた存在であるため。見分け方は、髪型であり彼女はお下げ髪を右肩に垂らしている。性格は、無鉄砲。彼女の子孫にも代々引き継がれているらしい。ひ孫はシルビー・ジーナ。

ローベス・サラーンド
23歳
設定CV 田中秀幸
ヨーロッパで歴史学者をしている、お兄さん。地下シェルターで難を逃れたらしい。

リーン・アームストロング
階級.准尉 16歳
設置CV 太田真一郎
統合陸軍実験部隊テストパイロット、正義漢に強い男。

トリア ・トナルド
階級.准尉 16歳
設置CV 山崎和佳奈
統合陸軍実験部隊のオペレーター。リーンとは幼馴染である。

ナンダ・キショール・バンダリ
階級 中尉
設定CV 青木崇
グルカ兵の経歴がある歩兵、経歴の通りネパール人。

シェール・プラサード・バッタライ
階級 大佐
設定CV 秋元羊介
ナンダの上官である歩兵隊長、温和な性格である事で知られる。
ブランドンを友軍と信じて、接触を計るが............

ラッセル・ブレトールマン
大尉
21歳
設定CV 井上和彦
恋人エリーナを砲撃で失いゼントラーディ人に復讐を誓う青年将校。復讐のため、ブラントンに忠誠を誓う。

ライコフ・スヴォーロフ
設定CV 柴田秀勝
年齢 56歳
アフガニスタン従軍経験のある、反統合ゲリラの一人。

ブランドン・ロウ
階級.大尉 45歳
設定CV 飯塚 昭三
地球統合軍ヨーロッパ方面軍デストロイド隊を指揮する大佐、生き残った部隊を纏め反統合同盟残余と共に新しい国家を作るべく野心に燃えパリ基地を襲撃する。

ガベリラ・トラカン
階級.機甲兵長
設置CV 石川英郎
ゼントラーディ残存部隊のエース、フェアリを襲撃する。

ラゲール・ランドール
階級.
設定CV 池田勝
アドクラス艦隊第16機甲師団長、ゼントラーディ軍地球派部隊を指揮。

ジョルジュ・ルイ・ジョルグラン
階級.少将
設定CV 増岡弘
生き残ったヨーロッパ方面軍の将軍。

ウィストン・モントゴメリー
階級.中将
設定CV 有本欽隆
統合軍ヨーロッパ方面軍司令官、ヨーロッパ方面軍残存部隊の指揮を取る。改革派軍人であり、ゼントラーディ人を差別しない。後の2015年時の統合政府大統領。

ブラウン・ミッドクリッド
階級.大佐
設定CV 速水奨
モントゴメリーの副官、若いながら非常に優れた洞察力を持つ。クレリアに一目惚れする一面があり、女好きで軽い性格。でもモントゴメリー曰くいい副官で後の事は任せられそうだとの事。ちなみにマクシミリアン・ジーナスとは面識のない縁戚。

井田正義
階級.中佐
設定CV 石井康嗣
統合軍ヨーロッパ方面軍軍務局課員。

竹下義彦
階級.少佐
設定CV 池田成志
統合軍ヨーロッパ方面軍軍務局軍務課内政班長。

畑中健一
階級.少佐
設定CV 石塚運昇
統合軍ヨーロッパ方面軍通信課班長。

板垣義弘
階級.少佐
設定CV 石野竜三
統合軍ヨーロッパ方面軍人事管理課。

李泰英
階級.大尉
設定CV 石川界人
統合軍ヨーロッパ方面軍リスボン守備隊残存部隊の一人。

アリス・ヒューベリン
階級.准尉
設定CV 井上麻里奈
統合軍ヨーロッパ方面軍リスボン守備隊残存部隊の一人。

フランクリン・ジョンソン
設定CV 古川 登志夫
ヨーロッパ地区与党議員。

●北米

アニタ・ジュリア
階級.少尉
年齢17歳
設定CV 土井美加
統合空軍エルメンドルフ航空基地の管制官で少尉、数少ない地球在住の統合軍関係者の生き残りの一人。性格は怒りっぽい。早瀬未沙の士官学校時代の後輩。

早瀬未沙
階級.大尉
CV土井美加
年齢19歳→20歳
超時空要塞マクロスのキャラクター。

エマ・グレンジャー
階級.中尉
CV 櫻井智
年齢18歳
戦闘管制官、未沙の強い信頼を持つ。第二艦橋にいるため顔を滅多に見せない。パープル小隊を主にオペレートしていた。

★新規登場兵器
VAH-1コマンチ
人類初の可変攻撃ヘリコプター、バトロイド.ジャイロの2形態がある。
統合陸軍としてはデストロイド.バトルロイドなどの地上兵器支援兵器としての活躍を希望していた。
戦後もシリーズは量産化されたが、歴史の表舞台には活躍できなかったという。

VAHとはVariable Attack Helicopterの略。

AA-1マチェッティ(ナタの意味)
パリ基地に保管されている謎の人型機動兵器 エイリアンアーマーと呼ばれているらしく、ASS-1が落下時が落下した2日後、フランスの某地に落下仏軍に回収され改修される。
この兵器はASS-1と同じ所属の部隊と思われたが、中身は通常の人間が乗れるような兵器だったため否定されている。
何者が開発したのかは不明であり、プロトカルチャーの兵器ではない。

コマンチはかつて米軍が開発し中止になった幻のヘリから由来。

指揮官機は頭部がVF-1のS型で一般機がJ型に類似している。

【西暦2021年 議員暗殺事件報告直後 防衛総省ザースローン機関】

「そうか.........やはり....例の議員は暗殺されたか、こちらもマークしていたのだが.......貴様も気をつけろよ。......グッドラック。」

コンコン

「失礼します。」

「入れ。」

「例の議員でありますが、荷物がすべて処分されていました。」

「何?」

「自宅を調べましたが、何も残っておりませんでした。」

「くっ........今後とも秘密裏に調査を進めておけ。危険と判断したらすぐに退避しろ、いいな。」

「善処します。」

OP
https://m.youtube.com/watch?v=PhnGw6baV6s

【西暦2021年6月1日 ARMD級アルタミラ】

ドキィィィィィィィィィィィン

(VF-3000の編隊が飛行)

カチャン カチャン カチャン カチャン

なんだこれはぁぁぁぁぁぁぁ

「えっ?」「シゲさんが叫んだ?」

千葉曹長「テメェ!神聖な整備室にポルノ雑誌を持ってくるとは何処の大馬鹿者だ!このバカァ!」

「す.すいません!」

千葉曹長「まったくよ、貴様は便所掃除だ!それ行け!」

「行きます行きます。」

千葉曹長「まったくよ、たく。」

熊谷軍曹「おいおい家族の胸写真を入れているんだし、ポルノ雑誌の一つや二ついいじゃねぇか。」

千葉曹長「家族写真はいいんだ!くまお おめぇもそうだろ!」

熊谷軍曹「はいそうでした。」

スッ

熊谷軍曹「.........」

「惑星マリトラーンの自治政府選挙で自由共和党公認のフェアリ・ラカジーラ氏が当選しました!初のゼントラーディ人議員の誕生です、夫でマリトラーンの銀行会社アポロン社長ゼブラ・ラカジーラ氏にインタビューしたいと思います。」

千葉曹長「へぇ、ゼントラーディ初の議員かかなりの美人だなぁ。」

熊谷軍曹「そうだな。」

[ヴァリアブル・ファイターマスターファイル 第1星間大戦時の地上を生き抜いたパイロット]
惑星マリトラーン第3地区統合防空隊司令官マスター・ピースファング少将のインタビュー

熊谷軍曹「あいつらも元気にやっているか、マスターの野郎は軍に残りマリトラーン自治軍の司令官・・・フェアリとゼブラは結婚し、それに議員になるとは懐かしいねぇ。」

ラウラ「おはようございます。」

熊谷軍曹「ラウラちゃん、この間はいいのかい?」

ラウラ「えぇ落ち着きましたから大丈夫です。」

熊谷軍曹「そうか....」

ラウラ「あれは.......」

熊谷軍曹を含めた4人組が笑顔で笑いながら肩を組み合っている写真がある。

ラウラ「これは?」

熊谷軍曹「俺がゼントラーディ軍艦隊の砲撃から逃れて、目的地についた時の記念写真さ。」

ラウラ「この4人は................」

熊谷軍曹「今テレビに映っている女性議員のその旦那そして、このパイロットは雑誌のインタビューに答えている司令官さそしてもう一人はその司令官の妻さ。」

ラウラ「彼らとの出会いはいつ頃なんですか?」

熊谷軍曹「それは今から10年以上前の星間大戦が終わりを迎えていて、人類が壊滅した後だった.........」

【今から11年前 アポロ基地】

「統合軍第12駆逐戦隊 衛星軌道上へ展開、ARMD級エンタープライズを旗艦に防衛陣形シークエンス開始。」

「防衛衛星群、月面軌道上へ展開。各部隊配置完了。」

「ARMD-0改ヴァリウスへ、至急アポロへ帰還して直衛に回れ!」

【同.西暦2010年2月11日 ヨーロッパ ピレネー山脈 上空】

この日、地球統合政府並びに地球統合軍より非常事態宣言と全住民の地下シェルターへの避難命令が発令された。
異星人艦隊接近・・・多くの人々は冗談だと思って地下シェルターへ避難を進まなかった。
そんな中ピレネー山脈を警戒索敵のために飛行する3機のバルキリーの姿があった。

「こちらアプリコット3よりリーダーへ。非常事態宣言って何でしょう?」

マスター「さぁな俺に聞かれても困るな、噂だと異星人が攻めてくるとか?」

「まさか嘘ですよね。」

マスター「分からんな・・どうせならH・G・ウェルズの宇宙戦争のノリならいいが・・そうだ一応峠の道にあるマリア様を拝んで異星人が、来ないようにお祈りをしよう。」

「リーダー本気ですか?」

マスター「あぁ一応心配だからな、わざわざ軍や政府の正式声明だからな。」

「以外に隊長も臆病ですな。」

マスター「そう言うな・・・・それにしても・・高い山だとオペレーターの声が聞こえないな、お前らは聞こえるが・・・マリア様の所へ行った後のルート上にある近くの街まで出れば直るだろう。それに曇りだし天気悪りぃな。」

3機の偵察機が峠の道にあるマリア像のある洞窟付近まで到達したその時であった・・・・・
地球衛星軌道上にボドル基幹艦隊旗艦フルブス・バレンスがデフォールドしてきた。
基幹艦隊司令であるボドル・ザーが自ら出てきた理由は、アドクラス艦隊などが文化汚染されたと言う報告を受けた事と地球人がプロトカルチャーだと証明されたからである。
そして最大の目標は・・・

「全艦デフォールド完了。」

ボドル・ザー「よろしい。まず敵本星をたたく。全艦砲撃準備!」

「エスケスタ」

「司令、敵本星付近に敵艦隊展開中。」

ボドル・ザー「構うな所詮はマイクローンの艦隊だ、恐れる必要はない!」

「砲撃準備完了しました。」

ボドル・ザー「プロトカルチャーの文化を根絶やしにしろ!ガドラス!」

ズドォォォォォォォォォォォン

「艦長、敵.衛星軌道上から砲撃・・・・数千いや計測反応限界を超えています。」

「そんな馬鹿・・・・・」

ゼントラーディ軍艦隊の砲撃によりARMD-03エンタープライズ.ARMD-05アカギなどの4隻のARMD級と125隻などの統合宇宙軍艦隊99%が一瞬で全滅。
数百万の悪魔の光は地球へ進んで行った。
当時のアポロ基地の記録書【月面方面軍第1期記録書】によると、地球が太陽よりも輝いたと残されている。

「隊長!高熱原体接近上からです!」

マスター「何!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

ズドカァァァァァァァァァン

【ヨーロッパ第1司令部】
「地球、各地に異常発生。」

ラーナ「これは.....」

ズドーン ズドーン ズドーン

ラーナ「地上施設は応答なし、全滅です。」

【アドクラス艦隊】

「見ろ本隊がマイクローンの......」

ゼブラ「これが......あのマイクローンの星なのか?何故、監察軍の艦隊とは無縁の地球を去る、なぜそこまでする。」

【ボドル基幹艦隊本隊】

フェアリ「これがマイクローンの最期か........」

グッ

フェアリ「いつもの発作か....戦に出るとこの発作か、気色悪い。」

無数の悪魔の光は地球全土に向けられて発射した・・・・その時、地球人類の壊滅が確定したのである。

ズドカァァァァァァァァァン

この爆発の光は決死の覚悟でリン・ミンメイの歌と共に挑んだSDF-1マクロスと有志として合流したバルキリー部隊などの僅かばかりの地球統合軍宇宙艦隊残存部隊とアドクラス・ラプラミズ連合艦隊がボドル・ザーを打倒したと言う瞬間だった。
しかしかなりの数の艦が爆発に巻き込まれ、地球へ降下してしまった。

そして地球・・・・・

ガタン コロコロ バサーン

マスター「う......ハッ!!」

キョロキョロ キョロキョロ

マスター「俺は一体・・・・マリア様を拝みに・・・・外は・・・・ってなんだこれは!」

あたり一面月のクレーターのようになったピレネー山脈と怪しい色の空であった。
幸いマスターのいた山は奇跡的に原型は留めていた。

マスター「アプリコットリーダーより各機へ聞こえるか?」

「ザッザッザッザザザザザ」

マスター「くそ応答なし、しかしクレーターがあると言う事は隕石でも落ちたのか?いや別の何かか? だが偶然俺はマリア様の洞窟に入り込んだのと入り口が落盤しなかった事と山がクレーターにならなかった事で助かったわけだ。俺だけ生き残るとは・・さて相棒もは生きているかな?・・・」

ヒュー ドシン グション カコン ガション

マスターのバルキリーは上手く起動し、ある程度洞窟の外へ出た。
どうやら無事である。

マスター「ひゅ~相棒はイケイケじゃないの!それじゃあ統合軍ヨーロッパ方面軍司令部とのコンタクトを取ってみっか!ASS-1の主砲の大きさを見て、想定されOTMで作られた対異星人用地下基地があるからそう簡単にくたばっていないと思うが・・・」

マスターのバルキリーはファイターに変形し統合軍ヨーロッパ方面軍司令部のあるリスボンへ向かう。

マスター「こちらアプリコットリーダーよりHQへ、応答できたら答えてくれ!」

「こちらHQ、丁度いい。」

マスター「応答あったか、今から帰還を・・・・」

「アプリコットリーダーへ、我がヨーロッパ方面軍の僅かに残った部隊はシェルターに避難していた市民と共に、ベルギーのモンス第三司令部もしくは第三パリ司令部へ移動する。既に我が部隊は、移動中。アプリコットリーダーは、個別にモンスへ向かえ以上!!」

マスター「お.おい!!チッ無茶苦茶だな、しかし時間がかかるな。一応補給を考えないとな・・・・・・適当に生存者を見つけて、合流するか・・・ラーナお前も生きていてくれ。」

【スペイン ビルバオ】

マスター「はぁやっぱり・・・・・まるで大地が抉られているようだな。」

マスターのバルキリーはスペイン北部の街ビルバオに入った、彼の所属の航空基地があった所でもあるが・・・
今では何もないクレーターのある廃墟だった。
彼は飛行している最中、街らしき物が消滅しているのを見たためあんまり期待はしてなかつたようである。
マスターは何か無いかと見渡すと、見たことのない宇宙戦艦がブッサリと突き刺さっていた。

マスター「見た事がないな、噂のSDF-1マクロスよりは小さいが宇宙軍の艦艇よりは圧倒的に大きい。生存者はいるのか?」

バトロイドの形態に変形し、戦艦の中に近づく。
彼は恐る恐る中を見るが、生きている人間は無しただ大きな人間のような屍が転がるのみ。

マスター「巨人?初めて見るが、これが例の異星人・・・まさかサイクロプスのように一つ目じゃ・・・・」

ガサ ドタン

マスター「普通の地球人と変わらない顔だな、一つ目の巨人だと期待していたのに・・・・」

「誰だ!」

外から変わった形の人型のロボットが入り込んで来た。

マスター「待て待て俺は黙って入ったわけじゃないんだ!すまん、この通りだ!(たしか日本と言う国の謝り方はこうか?)」

バトロイドの形態で土下座をする。

ゼブラ「なんだ?こいつ?だが、貴様のその機体は我々が接触したマクロス艦内の機動兵器ではないか?」

マスター「へっ?マクロスを知っているのか?」

ゼブラ「あぁ我々が交戦した"マイクローンの艦"だからな!」

ドッドドドドドドドドドドド

マスター「敵だって!マクロスは俺たち地球統合軍の軍艦だ!それにあの船は、反統合同盟のゲリラに撃破されたはずで・・・」

ゼブラ「反統合同盟のゲリラ?なんの事だ?」

マスター「その敵ならば・・・だったら地球をゴーストタウンにしたのも・・・・・」

ゼブラ「そう俺たちゼントラーディ軍だが・・・」

マスター「!!だったら話が早いなぁぁぁぁぁぁ貴様らのせいでの俺の部下がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ガション

マスターのバトロイドは友軍のバルキリーの残骸から拾ったガンポッドを向ける。

ゼブラ「待て話を聞いてくれ、確かに敵だったが俺は敵じゃない!」

マスター「意味が分からん!説明しろ!」

ゼブラ「一部のゼントラーディ軍は砲撃せず、地球人と共闘する道を選んだ。俺はその一つであるブリタイ司令が率いるアドクラス艦隊所属の兵だ!」

マスター「!・・・・・意味が分からん・・・・」

ゼブラ「いずれマクロスのマイクローンが説明する、だからその時まで待って欲しい。」

マスター「マクロスだって今生きているかどうか分からんだろ!」

ゼブラ「だがボドルザー司令のフルブス・バレンスIV II X Iは撃沈されている、マクロスは大丈夫だ・・・たぶん。」

マスター「フルブス・バレンスってなんなのか分からん!くそ、て言うか何故お前は地球語を話せるんだ?お前にはお前の母星の言語があるはずだろうに?」

ゼブラ「我々はマイクローンと共同戦線を敷く事になったので、地球語を喋れるようになる通訳器をつけているので地球語を喋れます。」

マスター「そうかそうか(棒読み)・・・・で聞くがこれからどうするつもりだ?まさか殺るつもりなのか?」

ゼブラ「まさか友軍部隊は今のところ俺だけだし、マイクローンのマクロスの連中は不明。生きている可能性は高いが、ここにいるか分からん.
......ここは共同戦線を張ろうじゃないか。」

マスター「共同戦線?」

ゼブラ「補給物資も不足しているしこのままでは我々は飢え死にか、補給がないままやられるかに迫られている。出来るだけ仲間を集め、マクロスへ合流しよう。」

マスター「マクロスへ行く宛はあるのかよ?」

ゼブラ「分からない。」

マスター「分からない?なんでそんな事を言うんだ?それに行く先がないばかりか補給はどうする?食糧はないんだぞ?」

ゼブラ「幸いこの艦には酒や栄養食はある、なんとかやっていけるだろ。」

マスター「当分待機したほうがいいんじゃないか?ったく。」

ザァァァァァァァァァァァァ

マスター「雨?.......これは.......おいお前、ヘルメットを当分開けるな船の中に入れ。」

ゼブラ「何故だ?」

マスター「いいから、急げ!」

二人は船の中を閉めて、雨から逃れる。

ゼブラ「なんで船の中を閉めたんだ?」

マスター「人体に有害な黒い雨だからだよ。」

ゼブラ「黒い雨?なんだそれは?」

マスター「とにかく外へ出るな、危険物質があるうちはな......」

そして雨があがった、マスターとゼブラはこの街の避難用地下食糧シェルターを探しに向かう。
すると......

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

...................パーン................

突然何処からかロケットが飛んで来て、爆発した。
中身は放射能中和剤である、しかし何処の誰が放ったのかは不明である。

マスター「ロケット?何処からか飛んで来たのか?友軍の残余が生きているのか?」

ゼブラ「あれは兵器なのか?」

マスター「単なるロケットだろう、味方がいる証拠かそれとも......」

【西暦2010年2月11日午後16:00】

ガシーン ドシン ガシーンドシン

マスター「さて地下食糧シェルターは無事かな?搬出用GATEにはそれほどガレキが積もっていないな。先程の雨で流れたとかな.....」

ゼブラ「開け方は知っているか?」

マスター「いや知らない。」

ゼブラ「知らないだと?どうやって開けるつもりなんだよ?」

マスター「.........」

カコン

「貴様ら!」

小さな入口から統合陸軍の歩兵が銃を構えて出てきた。

スミス「見慣れないロボット兵器と友軍のバルキリーか?貴様ら何処の所属部隊だ?」

マスター「地球統合空軍ヨーロッパ方面航空総隊SVAW-4メリュジーヌ所属、マスター・ピースファング大尉。」

ゼブラ「ゼントラーディ軍ボドル基幹艦隊アドクラス艦隊ゼブラ・ラカジーラ二等機甲兵。」

「ゼントラーディ軍?なんだそれは?」

カシャン

「な........」

マスター「馬鹿!」

スミス「巨人だと?」

マスター「馬鹿野郎!この人たちは異星人とか知らねぇんだぞ!それに巨人だし。」

ゼブラ「そうなのか?」

マスター「あのな~」

スミス「おい、こいつは知能が低く乱暴で人を食べたりすることになっている場合の奴なのか?」ヒソヒソ

マリオ「出来れば賢く友好的だったり、超古代の生き残りじゃないのか?」ヒソヒソ

マスター「・・・・・」

マリオ「とにかくだが、GATEを開けるからガレキを退かせ。開けられないんだ、なんとか小さな入り口が開けられたのはいいがはようせい。」

マスター「俺たちが?」

マリオ「こっちには重機はないばかりか、あったとしてもゲートの内側からじゃ除去できん。」

マスター「分かったが、俺たちが少しおたくらと出会う前ガレキを除去したんだがGATEは動きますかね?」

マリオ「おい、ヒューストン曹長動かしてくれたまえ。」

「了解」

ゴゴゴゴゴゴ ゴン~☆ ゴン~☆

マリオ「駄目ようだな、何が原因だ?」

スタスタスタ

マリオ「金属片が挟まっているぞ、おめぇら金属片を除去してくれ。ここに絡まりながら、挟まっているぞ。」

ズドーン ズドーン

マスター「これは金属片というか、戦闘機の翼だな。カナードデルタ形状の翼からするとユーロファイタータイフーンだな。」

マリオ「タイフーンとかワイフーンとか知らんが、早く開けんか!作業が遅れれば、中にいる避難民がストレスがたまるっての!」

ゼブラ「だったら俺が除去しよう。」

マスター「ゼブラ?」

ゼブラ「このくらいの力仕事なら俺にでも出来るはずだ。」

ズシン ズシン ズシン ズシン ズシン ズシン ズシン ズシン

ズドシャーン ドシャーン

マスター「あ"ユーロファイタータイフーンがぁ....」

マリオ「おいお前何を求めてたんだ?まぁいい、ヒューストン曹長、もう一度ゲートを開けろ!」

「了解。」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ ゴダーン

マスター「開いたな。」

マリオ「あぁ、ここからの通路は下に向かっている。強度に関しては、奇跡的に施設は無事だから崩落しないから安心しな。」

スミス「なんせ核兵器で攻撃されても耐え来れる造りになってますから。」

マスター「それは頼もしいな、って中は広いな。」

スミス「ここは補給基地だからな。」

マスター「基地だと?」

スミス「知らなかったのか?ここは補給基地なんだ。」

マスター「嘘だろ、聞いてねぇ。近隣に補給基地があるとは、くそなんで気がつかねぇんだ。」

スミス「公にはシェルター扱いだからな。」

ドドドーン

中には食糧と水のコンテナと多くの避難民とデストロイドトマホークなどの兵器があった。

ローベス「おや新しい、人たちだね。」

マスター「あなたは?」

ローベス「僕はローベス・サラーンド、歴史学者さ。」

マスター「歴史学者?」

ローベス「僕は人類学や戦争史をサラマンカ大学で教える学者だけど、今は統合政府に出向中でね。丁度この街にいて、避難勧告があったから避難して今の異常事態から難を逃れたけど。」

マスター「そいつはよかった。」

ローベス「そこにいるのは、巨人だね名前はなんて言うんだい?」

ゼブラ「名前ですか、ゼブラ・ラカジーラです。」

ローベス「ゼブラかぁまるで日本にあると言う、文具メーカーのようだね。」

ゼブラ「はぁ。」

ローベス「北欧神話の霜の巨人や山の巨人、旧約聖書のゴリアテやネフィリム 日本のダイダラボッチなどあったけど伝説の生物巨人を生きているうちに会えるなんて最高だなぁ。」

ゼブラ「最高?」

ローベス「写真撮っていいかな?」

ゼブラ「何を言っているか分からんがいいぞ。」

ローベス「やったー!」

カシャ

マスター「まるで子供のようにはしゃいでいるな。」

「あの~」

マスター「君は?」

ヘルメットと歩兵装備をしている、女性兵士が下から上を見るように話しかけて来た。

ジェシカ「私はジェシカ・ヒューストン曹長です、さっきのゲートを開けていた兵士です。」

マスター「君が?」

ジェシカ「はい!」

マスター「若いな何歳だ?」

ジェシカ「20歳であります。」

マスター「20歳?俺は17くらいだと思ったぞ。」

ジェシカ「よく言われます、でもこれでも統合戦争に参加した経験はありますから。」

マスター「そうか分かったよ、ヒューストン曹長。」

ジェシカ「そろそろいいですか?私は避難民の確認をしますので。」

マスター「そうだったな、すまない。」

タッタッタッタッ

マスター「.........」

ズドォーン

マスター「なんだ?」

「敵だ!数は1機、飛行体だぞ!」

「撃って来たぞ!」

ゼブラ「マスター行くぞ!」

マスター「あぁわかったけど、敵って一体.......」

マリオ「非常事態発生! 総員第一種戦闘配置!!」

クァドラン・ローが何処からか飛んで来た、そのクァドランに乗っているのは。
デワントンと戦い、何処へ地球へ降下したフェアリ・チェリアスである。
一人目的がないまま大西洋上からこの街までやってきたが、敵の基地らしいものを見つけたため攻撃を始めたのである。

フェアリ「マイクローンの惑星に来てようやく敵にお出ましか、デワントンの答えを聞く前に少し遊んでやるか。」

ドビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

マスター「くそはぇぇぇ奴だな。」

ゼブラ「あれはクァドラン・ローだ!注意しろ!あれはエースの動きだ!」

マスター「エースだと、くそ後ろには避難民がこのまま戦闘したら戦死者が出る......ならば!」

ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

ゼブラ「マスター何をしているんだ?一人でクァドランと戦うつもりか?」

マスター「奴は俺が引きつける、お前はここを守ってくれ!それに不利でも戦い方があるはずだ!!」

キィィィィィィィィィィィン

ゼブラ「マスター!」

フェアリ「一機が逃げる?逃がすか....」

ドビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

マスター「ついて来たな、殺さないで捕獲してみるか。」

マスターは追いかけてくるフェアリを捕まえるため高い残骸が多い所まで引きつける。
そして例のゼントラーディ艦の残骸まで行き少し上昇しバトロイドに変形して息を潜める。
マスターを追いかけてきたフェアリは、ゼントラーディ艦にたどり着く。

フェアリ「マイクローンめ何処へ逃げた?デワントンでもこんな弱腰な事はしな.....」

その時......

ガハッ

フェアリ「ヤック!上からだと?離せ離せ!まとわりつくな!!」

マスター「お前の負けだな。」

マスターのバルキリーがフェアリのクァドランに抱きつくように拘束する。

ギシシシシシ

フェアリ「うるさいっ!! 私には敗北のふた文字はない!!」

マスター「あぁもう訳の分からない言語で喋って静かにしろ、ハッチを開けてやる!」

フェアリ「やめろ!離せ離せ!」

ビィィィィィィィィィィィン ガコン

フェアリ「おのれマイクローン。」ギリリリリリ

ガシ

マスター「どっこらっせっと!」

ガシッ ムニュ

フェアリ「!!」

マスター「なんだこの柔らかい感触は?」

フェアリ「何をするんだ!!くっ。」

グリ グリ グリ グリ

マスター「胸?まさか女、って暴れるな!」

徐々に体が上へ上がって、下半身部までにクァドラン・ローから露出する。
しかしバランス的にも不安定な位置もあり.....

クラッ

フェアリ「ヤック!?」

ドターン☆

フェアリ「っ........」

マスター「大丈夫か?」

フェアリ「うう…わ…私は…」

ズタズタズタズタズタズタ

ブロロロロロロロロロロ

ゼブラ「お~いマスター、終わったか?」

マスター「翻訳機はあるか?お前がつけていた奴?」

ゼブラ「予備ならある。」

マスター「ならば貸してくれ。」

ゼブラ「ほらよ。」

スチャ

マスター「サンキュー」

マリオ「ふわぁぁぁお。」

フェアリ「エット!デ マイクローン デブラン ガドゥーラ」ブルブルブルブル

ゼブラ「怯えている?」

マスター「ゼブラ取り押さえろ!」

ガシッ

フェアリ「ヤック ギルツ?ウ テマ デ ケルカス カルチャマカ .....」ブルブルブルブル

マスター「大人しくしろよ。」

グルン グルン グルン

フェアリ「アァァァァァァァ」

マスター「暴れるなっての!」

カチッ

フェアリ「はぁはぁはぁ」

マスター「これで俺の言葉は分かるな、敵さんよ。」

ガチャッ

ガンポッドをフェアリに向ける。
フェアリはメット越しで驚愕した顔をし.......

フェアリ「やめて!!撃たないで!!」ブルブルブルブル

マスター「ありゃ?大人しい?」

フェアリ「あ、あの、わ、私、クァドランに乗ると……その……気が強くなっちゃって……ご、ごめんなさいっ!だから撃たないで!」

マスター「あれま、二重人格?お前の名前は?」

フェアリ「私はフェアリ・チェリアス。あなたがたは誰なんですか?まさかさっき戦っていたデブラン?」ブルブルブルブル

マスター「おいデブランってなんだ?」

ゼブラ「マイクローンの言語にすると敵になる。」

マスター「そうか分かった.....君.....俺たちはさっきまで戦っていたデブランだよ!」

フェアリ「やはりデブラン..........私を殺さないで......」

マスター「殺さない、今は殺し合いをしている暇じゃない。」

ゼブラ「(ゼントラーディ人にしては大人しすぎる、製造過程になる異常体なのか?)」

フェアリ「殺している暇はない?嘘よマイクローンはデブランでしょ、なのに殺さないのはデタラメよ!」

マスター「だから話を聞いてくれ、フェアリさん!」

フェアリ「嫌よ私を殺す予定のデブランに......分かった死ぬ前に一つ聞きたいんだけどあなた方の名前は?」

マスター「そうだったなぁ、俺の名はマスター・ピースファング、地球人だよろしく。」

ゼブラ「俺はゼブラ・ラカジーラだ、アドクラス艦隊所属の機甲兵だ。」

フェアリ「アドクラス艦隊?裏切り者の.....」

ゼブラ「裏切ったんじゃない、俺たちはマイクローンと和平交渉をしたまでなんだ。」

フェアリ「ありえない、マイクローンと和平などと。」

マスター「俺だってこんな巨大な宇宙人との和平とか共闘したり、あんたが襲ってきたのか意味が分からんぞ。」

フェアリ「えっ宇宙では散々戦ったのに?」

マスター「はっ?それはマクロスと一部の部隊だけだろ。」

ゼブラ「こいつは地上にいた兵士だ、お前らの艦隊が砲撃して生き残った兵士だとさ。」

フェアリ「信じられない、あの砲撃で生き残れるなんて。」

マスター「話はそこまでにしておいて、フェアリさん捕虜だ同行してもらうぞ。」

フェアリ「私が捕虜?殺さないんですか?」

マスター「殺すかよ、お前も生存者の一人だからな。」

【地下シェルター内部】
フェアリはマスターとゼブラに連行され、地下シェルターの生存者と合流する。

フェアリ「・・・・・・・・」

マリオ「官姓名はフェアリ・チェリアスか、なるほどねぇ。」

マスター「女のゼントラーディ人だそうだ。」

杉田巡査「しかしメット越しでは顔が分からんメットを取ってくれないか?」

フェアリ「エスケスタ。」

カパッ

「!!」

フェアリ「取りました......」

マスター「美人だ.....名前の通り妖精だなぁ。さっきまで戦っていた相手がこれほど美人だなんて。」

フェアリ「妖精?」

マスター「なんでもないんだ?」

マリオ「フェアリ・チェリアス、貴様はこれからどうする気なのだ?今更原隊復帰は出来まい。」

フェアリ「私はマイクローンへ恭順します、帰るべき場所は何処にもありませんので。」

マリオ「そうか.......」

マスター「だが聞くがお前は性格は違うが強気になった時の記憶はあるのか?」

フェアリ「あります、しかし私はなぜマシンに乗ると気が強くなってしまうのか分からなくて。」

マスター「分からないか。」

フェアリ「ごめんなさい。」

スミス「話変わるけど、これからどうするんだ?巨人の食費を考えるとここだけではもたないぞ。」

マスター「欧州方面軍の各残存部隊はモンス司令部やパリ司令部まで向かっている。どうやら生きているらしい、俺たちはそこへ向かうぞ。」

相沢巡査「どうやって?トラックは一応ありますけど、道路がどうなっているのか分からないんですよ。」

マスター「ぬっ。」

スミス「パリ司令部にまで取り敢えず行こう、施設的には優れている。」

相沢巡査「そ.そんな。」

フェアリ「だったら私が先行して道の確認をやります。」

ゼブラ「フェアリ?」

マスター「あんたが道先案内するのか?お前はゼントラーディ人、地球の事は分からないだろ?」

フェアリ「安全地域ぐらいの報告ならば出来ます。やらせてください。」

マリオ「いかんかいかんいかんな!話によればクァドランとか言う機械に乗ると性格が変わるとか。恭順したとはいえ信用できん。」

フェアリ「記憶は残っていれば大丈夫です。」

マスター「記憶がって、裏切ったその時背後から撃たれる覚悟はあるのか?」

フェアリ「あっ」ビクッ

スミス「やはりこいつ!!」カチャ

マリオ「裏切るつもりか!各隊員銃を彼女へ向けろ!」

「ハッ」

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

カチャ カチャ カチャ カチャ
カチャ カチャ カチャ カチャ
カチャ カチャ カチャ カチャ
カチャ カチャ カチャ カチャ
カチャ カチャ カチャ カチャ

マスター「何をして.....」

20名ほどの歩兵がフェアリに銃を向ける。
兵士達は得体のしれない巨人による裏切りによる恐怖から、フェアリに銃を向けている。

「グ.................」

「グググ........」ごくり

カタカタカタカタ カチャ

フェアリ「あ.....私は.......」ガクガク

マスター「やめろ、彼女は敵じゃない!」

「止めないでください!彼女は異星人俺たちとは違うんだ!だからだから、地球を平気で.......」

マスター「だからやめろ!」

カチャ

「!!」

「動かないで!!」

一人の女性兵士が歩兵隊へアサルトライフルを向ける。

「曹長、なぜ味方に銃を向ける?」

ジェシカ「あなた達がフェアリに銃を向けるからよ。」

「何?」

ジェシカ「皆、フェアリを追い詰めるような事はしないで!」

マスター「ヒューストン曹長。」

相沢巡査「曹長さん。」

マリオ「しかしこいつは........」

ジェシカ「彼女は異星人だろうと人間です、もし裏切ったならば撃つしかありませんが彼女を信じてやってもいいと思います。」

マリオ「なにぃ」

杉田巡査「分の悪い賭けだな、悪くねぇが。」

フェアリ「・・・・・」

マリオ「貴様ら......」

相沢巡査「私はフェアリさんが裏切るように見えないから、信じてもいいよ。」

スミス「裏切ったらその時背後から撃ち殺せばいい。」

「俺も同意だ。」「私も」「僕も」

マリオ「お前ら~」

ジェシカ「どうです?ベレモッタ少尉?」

マリオ「ぬぅ、大尉あんたが、一番階級が上だ決めてくれ。」

マスター「俺か?あ......」

フェアリの不安そうな目とジェシカの睨む目を見る。

マスター「分かったフェアリ、お前を信じるよ。」

フェアリ「本当ですか?」

マスター「二人の女の顔を見たら、了承するしかないだろうな。」

マリオ「くっ分かりました、ここは大尉に従いましょう。」

ジェシカ「ご決断ありがとうございます。」

カタカタカタカタカタカタカタカタ

ガタン ガタン

フェアリ「あの~」

マスター「どうした?」

フェアリ「マサーフ ガレーミバ(貴官に感謝する。)」

マスター「ゼントラーディ語?」

ゼブラ「ゼントラーディ語で援護した味方に対する感謝の言葉だ。覚えておけ。」

マスター「あぁ、食料は全部持てるだけのトラックはあるか?」

スミス「ここは砲撃から逃れた物資はあれば、トラックもある。だから、安心しろ。」

【出発】
フェアリ「私は先行する、お前らは私の後を追いかければいい。」

マスター「分かった、君も気をつけるんだな。」

フェアリ「分かった、私もムザムザ殺されたくはないからな。」

マスター「じゃあ頼んだぞ。」

フェアリ「待ってくれないか?」

マスター「なんだ?」

フェアリ「言えなんでもありません。」

マスター「変なの......」

カタカタカタカタ

フェアリ「........何をしたかったんだろ、私........」

マスター「さぁて陣営を確認するぞ。」

★脱出部隊
●護衛隊
VF-1A-RF (マスター)
ヌージャデルガー(ゼブラ)
クァドラン・ロー(フェアリ)
デストロイドトマホーク×6
デストロイドマサムネ×3
レオパルト2×6両
スズキ・DR-Z400×2
M163対空自走砲×8

●輸送隊
M113装甲兵員輸送車×50台
ストライカー装甲車×10台
73式大型トラック×30台
TRM 10000×20
給水車×20台
パトロールカー×10台
★生存者
歩兵 50名(女性兵士5名含む)
基地職員 100名(女性兵士20名含む)
偵察兵 4名
軍属 30名
軍医 3名
看護婦 10名
警官 20名(婦警6名)
避難民 300名
(護衛兵を含まず)

マスター「補給基地の割には充実しているんだな。」

マリオ「一応な、所で本当にフェアリとか言う女を信じるのか?女狐かも知れんぞ。」

マスター「そうかも知れないが俺は純情可憐な女だよ、世間慣れしてない可愛らしい女。彼女は絶対に裏切らない。」

マリオ「ふん味方によらずにお人よしだな。」

マスター「パリで勤務しているラーナと重なって見えたからな。」

マリオ「ラーナとは?」

マスター「いやなんでもない、忘れてくれ!」

マスター「.........」

ドビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン キィィィィィィィィィィィン

フェアリ「前方に大型の破壊跡を確認、左へ回れ!」

ガシャン ガシャン ブロロロロロロロロロロ キャラ キュラ キャラ

マスター「了解。全車了解。」

マリオ「今何時だ?」

「21時ごろです、もう時間的限界です。」

マリオ「そうか位置はどのくらいだ?」

「不明です。」

マリオ「分かった、ピースファング大尉ここで休憩を取りましょう。」

マスター「あぁそうだな、全車停止。フェアリ戻れ!」

フェアリ「エスケスタ。」

全車は交代し、テントが敷かれる。
兵士達は交代制で監視をし、眠る市民や仲間を守る。

ジェシカ「大尉。」

マスター「どうした曹長?」

ジェシカ「通信機が通信を傍受、アラスカの司令部のあった所から各司令部に命令らしき物が聞こえました。」

マスター「本当か?」

ジェシカ「マクロスから司令部へと言っているので、マクロスは生きています。」

マスター「本当かぁ、生きていたのか。」

ジェシカ「しかし、地上戦警戒せよと言われてます。」

マスター「ゼブラやフェアリなどの同族ゼントラーディ人との戦闘に関してか。」

ジェシカ「この先戦闘に巻き込まれる可能性があります、なるべく早くパリへ急ぎましょう。」

マスター「戦力はあるからな、なるべく体制を整えないとな。」

・・・・・・・・・・

フェアリ「ふぅ、やはり私はクァドランに乗ると人が変わってしまう.......もうこれには出来れば乗りたくない......」

ゼブラ「ちょっといいか?フェアリ・チェリアス空士長。」

フェアリ「ゼブラ・ラカジーラ機甲兵か......」

ゼブラ「お前はなぜ戦闘や死を怖がる性格なのに、今まで消去刑にされなかったんだ?普通だったら製造した途端に怖がりな性格で使えないと分かったらすぐさまに消去刑だぞ!」

フェアリ「!!.........最初は消去刑になりかけたわよ。」

ゼブラ「なりかけた?」

フェアリ「私は製造官殿に.....」

ゆっくりフェアリは瞑想する。

(フェアリ製造完成日)

ゼントラーディ人は幼体の形態から製造されない、なぜなら小さな体に合うバトルスーツも戦闘ポッドが存在しないからである。
最初から大人の形態で作られ完成したゼントラーディ人は訓練もせずにいきなり実戦に出される、製造されたゼントラーディ人は上からは仲間でも人間ではない単なる消耗品である。
製造過程に問題があれば、廃棄される。
ゼントラーディ人はプロトカルチャーが己の利益や権力のために作られた、生物兵器だか。

フェアリ「・・・・・・」

「フェアリ12346、完成名フェアリ・チェリアス。感情面に問題あり、消去。」

「なぜ消去する?」

フェアリ「・・・・・」

「12346は戦闘に対し極度の恐怖がある、使い物にはならない。」

「だがただ消去刑にして処分するのはまずい、何処かの直衛艦隊に配属させよう。」

「そうか、フェアリ・チェリアス。貴様は未完成品だ、貴様は初陣で死んでくれ!」

・・・・・・・・・・・・・

「とんだ物をよこしたな、まったく。まぁどうせ死ぬからな、せいぜい敵は落とせよ。」

・・・・・・・・・・・・・

フェアリ「私は惨めな思いをするために産まれたのか、惨めな思いをするために...........」

「チェリアス三級空士長、出撃をお願いします。初陣です、直ぐに死なないように。」

フェアリ「エスケスタ........」

ズシャ

フェアリ「がっ........」

ガクン

フェアリ「・・・・・・」

「どうしましたチェリアス三級空.....」

ブン

「あぁぁぁぁぁ。」

パリーン

「うぅぅぅぅぅぅチェリアス三級空士長.....何を......」

フェアリ「出撃の邪魔だ死にたくなければ、さっさとどけ!!」

「ひっ」ビクッ

ガシン ガシン ガシン ガシン

ドシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

・・・・・・・・・・・・・

ガシャーン ビュビュビュビュビュ

フェアリ「落ちろ!落ちろ!」

「ダローマ ガブラン ザラーン ゼントラーン?(なんだこのゼントラーディは?」

「ガザフ メラローバ(この敵は一体......) 」

ビューン

「グガァァ」

フェアリ「襲いんだよ!エット カドラーン(何が監察軍だ!)」

違う

フェアリ「お前の命はこれでおしまいだ!」

違う 違う

フェアリ「私の邪魔する奴は皆死ねばいいんだよ!」

違う 違う 違う 違う

フェアリ「任務の遂行を最優先。人命含む他の損害は後回しだ!」

違う 違う 違う 違う 違う 違う

フェアリの記憶の先には、監察軍の戦艦の中に潜入し敵兵を虐殺した姿が思い浮かぶ。
自分の乗るクァドラン・ローの手には、敵兵の血で濡れており目の前にある死体は自分と同じ顔の監察軍兵士なのである。
ゼントラーディ軍の人間と監察軍の人間は表裏の存在だから.........
遺伝子元は結局同じなのだから..........

フェアリ「私と同じ顔まさかまさか............」

「チェリアス空士長早く退避を.....チェリアス空士長!!」

フェアリ「私は........」

・・・・・・・・・・・・・

フェアリ「あ..........................違う.......………………う…うう…うあああ…うう…ああ…」

ゼブラ「どうしたんだ?チェリアス空士長!?」

目をつぶりながら涙を流し、喚くフェアリ。
突然の出来事にゼブラは動揺する。

フェアリ「あぁ.......................」

ガク

ゼブラ「おいしっかりしろ、チェリアス空士長。」

フェアリ「すぅ...............」

ゼブラ「眠った?..........って結局、なんだったんだあの喚き。って..........」

フェアリ「スゥー スゥー スゥー」

フェアリはゼブラに寄りかかるように寝ている。
彼女は泣きつかれたのか、不安そうな顔で寝ている。

ゼブラ「・・・・・・メルトランの顔は初めて見たが.........奴らが言っていたリン・ミンメイの話には聞いてたが........なんだこの気持ちは..............なんと言う.......いかんな俺も疲れているんだ寝よう.........」

(翌朝)

キィキキキキキキ

マスター「ふぁ良く寝た。」

パーン パーン

マスター「昨日のロケット弾、何を撃ち込んでいるんだ?」

ジェシカ「通信を傍受しましたか、放射能中和弾です。」

マスター「放射能中和弾?」

ジェシカ「大気が放射能で汚染されていて、人体に害があるそうです。と言っても、直に被害はないそうですけど長期間的には危険だそうです。」

マスター「まぁ分かるけど昨日は黒い雨が降っていたからな。妊娠的にも奇形児が出る心配があるね~。」

ジェシカ「現場的にも統合政府の医療機関は奇形児が産まれないような薬は既に完成してます。」

マスター「そんなのがあるんだ。」

戦後の産まれた子供には幸い、ワクチンのおかげで奇形児が産まれる事が無かった。
このワクチンは今後改良され、奇形児根絶に成功したのである。
ワクチンの名前はペテロ1O17と言う。

ブロロロロロロロロロロ ブロロロロロロロロロロ

一度はフェアリを先頭にして移動を再開する。
何事もなくパリ基地へ向かう、生存者たち。
するとフェアリは前方に飛行物体を、確認する。

フェアリ「前方に複数の機影を確認、マイクローンの機体と我が軍の部隊が編隊を組んで飛行中。」

2機のバルキリーとクァドラン・ロー3機、そしてジナール空戦ポッド1機。

マスター「友軍機が敵軍と編隊飛行?」

ゼブラ「まさかアドクラス艦隊とマクロスそしてラプラミズ艦隊の面々か?」

マスター「ジェシカ通信はあるか?」

ジェシカ「現時点ではありませんが、いえ.......ディー・ヴァーミルと名乗る人物からの通信が入りました。」

マスター「ディー・ヴァーミル?」

ピィピピピピピピピピピピピピピピ

マスター「こっちに本体に来たな。」

プツン

ディー・ヴァーミル「こちらはSDF-1マクロス.スカーレット中隊隊長ディー・ヴァーミル中尉.そちらの友軍機聞こえますか?」

マスター「ばっちり聞こえている。こちら地球統合軍ヨーロッパ方面軍マスター・ピースファング大尉、現在生存者をまとめ移動中。」

ディー・ヴァーミル「我々は友軍と少数で活動中、こちらは食料と水が不足。合流を求めます。」

マスター「了解した合流してくれ、味方が少しでもいるのはありがたい。」

ディー・ヴァーミル「こちらもです、よろしくお願い申し上げますわ大尉。」

プツン

マスター「フェアリ フェアリ聞こえるか?」

フェアリ「こちらフェアリ、何?私に何か?」

マスター「一旦停止し、味方を迎えろ!」

フェアリ「味方?」

マスター「大事な味方だ、丁重に迎え入れてくれ。」

プツン

フェアリ「エスケスタ....味方.......マイクローンのか.....」

ドビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

フェアリ「ヤック!?」

クァドラン・ロー3機の姿を見て驚愕する、それはラプラミズ艦隊の特殊攻撃部隊の指揮官のナタルマ・フィーアンジュと部下のランメル・ファルカ.クレリア・モレス.フィオナ・メルディアスの4人で構成されている。

ミリア・ファリーナなどの主力が敵陣に入りやすいように、遊撃戦を行い脱兎の如く離脱する事を得意とした部隊である。
フェアリは、彼女らとは一度戦場で共闘した事はない。
だが噂の部隊と遭遇して、フェアリの顔には発汗しはじめる。

ナタルマ「そこのクァドラン、貴様は何処の所属だ?」

フェアリ「私はゼントラーディ軍フェゾーラ直衛艦隊所属第5戦隊所属フェアリ・チェリアス三級空士長であります。」

ナタルマ「貴様が消去刑にとっくになっていたのにも関わらず、かなりの戦果をあげているエース フェアリ・チェリアス三級空士長なのか?」

フェアリ「そうでありますが?」

ナタルマ「戦闘に怖がる感情は見えない、信じ難いな.......」

フェアリ「あなたこそ、ミリア一級空士長などの主力を密かに勝利を導く特殊攻撃遊撃部隊とお見受けしてますが........」

ナタルマ「ふふふ私たちは案外知られてないと思ったが................予想外な結果だったわね。」

ランメル「隊長、いくらかつて同じ我がゼントラーディ軍でもラプラミズ艦隊以外では敵同士。危険です。」

ナタルマ「ヤック(何故)?」

フィオナ「我々はラプラミズ艦隊所属です、我々はボドルザー司令と戦いました反逆者です。」

クレリア「フェアリもなんだかんだ言って切れ者です、このまま倒しましょう。」

ナタルマ「ディーの話では迎えが来るそうだが、彼女だと思うが.......」

スチャ

フェアリ「ヤック(何を)!?」

ビュビュビュ

フェアリ「あっ!!.....くっ......」

ビュゥゥゥン

ズトーン ズトーン ズトーン

フェアリ「何をする!」

ナタルマ「やはり腕前は確かだな。」

フェアリ「貴様、私を殺す気か?」

ナタルマ「噂のエースと言う実力を試したまでよ。」

フェアリ「試した?私は今は敵じゃない、味方だ!先の戦闘では敵だったが、今は味方だ!」

フィオナ「出ましたね。」

ナタルマ「あぁ、ばっちり。」

フェアリ「何をごちゃごちゃ言っている?」

緊張が高まる中、2機のバルキリーと1機のジナールがやってきた。

ディー・ヴァーミル「はい!そこまでお終いですよ。」

フェアリ「マイクローンのメルトラン?」

ディー・ヴァーミル「出自はどうであれ、これから共にする仲間でしょ。お互い仲良くしなさいよ。」

ナタルマ「失礼しました、ヴァーミル中尉。」

マスター「フェアリ.......」

フェアリ「.........」

バルキリー2機とクァドラン・ロー3機とジナール1機が合流した。
彼女達は偶然知り合い、一日かけて他の友軍を探し回っていたと言う。
その後、ディー・ヴァーミルは地球人生存者を集めて意見交換した。

ディー・ヴァーミルはボドル基幹艦隊戦のことを話し、マスターは地球の被害状況を話し合った。
ディー・ヴァーミルはマクロスの行方が知りたかったので、マスターに質問する。
そしてマスターは、マクロスがアラスカへ降下したことを話した。

ディー・ヴァーミル「マクロスはアラスカに降下したと...........」

マスター「通信ではな、マクロスによるとここでは確認されてないが各地で地上戦が展開されているらしい。」

ディー・ヴァーミル「そんな....せっかく勝ったのに.........」

マスター「確かにな......」

その頃 世界各地では..............

★南米 コロンビア某所

ブロロロロロロロロロロロロロロロロ

「くたばれ!ゴリアテ野郎!」

ズドドドドドドドドドドドド

ブシュ ブシュ

「ぐぉぉぉぉぉ」

民兵のアサルトライフルがゼントランの目に命中させる。

「ざまぁみやがれ!」

「うごぉぉぉぉぉぉ。」

ズドドドドドドドドドドドド

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

チュドーン ガターン ガターン

★ロシア バイカル湖付近

ズドドドドドドドドドドドド

松木浩明「ダイソン中尉、右から新たに3機接近します。」

ズドドドドドドドドドドドドドドド

ケンゾー「ったく、地上でも戦闘かよ。これだから戦争ってのは、想定外だらけのアンバランスゾーンなんだよ。」

松木浩明「どうするんですか?」

ケンゾー「ここを脱出して日本列島かウラジオストクへ離脱するぞ!」

松木浩明「そんな無茶な!」

ケンゾー「怖気つくんじゃねぇ、なんとしても生き残ってみやがれ!」

各地ではゼントラーディと地球人の苛烈な後始末の戦闘が繰り広げられていた、折角生き残れた命が散ってゆく。
これも戦争の悲劇故なのかは分からない。

【フランス.ボルドーエリア】
1週間後.マスター達は、廃艦になったゼントラーディ艦からフェアリやゼブラ達の食料を確保しながらフランスへ到達した。
幸い戦闘も遭遇せず、順調に進んで行った。

マスター「幸い、我々はゼントラーディ軍部隊とは遭遇しないでボルドーエリアまで到達できた。」

マリオ「パリ基地まで長い距離はある、今後敵に遭遇しないと言う保証はないぞ。」

マスター「それに生存者もな、いろんな街を探したけど他の部隊が連れて行ったようだね。」

ディー・ヴァーミル「現場的にもパリ基地まで行かないと何もかも分からないわね。」

マスター「あぁ、もっともパリ基地にどのくらいの戦力があるのかも分からないが.......」

マリオ「ゼントラーディ部隊の6名が裏切る可能性もある。」

マスター「まだそんな事を言っているのか?」

マリオ「いえ自分はあくまでも可能性を言ったまでの事、ヴァーミル中尉はリン・ミンメイと言う歌姫で戦争を止めたと言っているが根本的な戦闘を止める程の力はないだろ!」

マスター「それは確かになぁ...
......」

マリオ「歌で戦争が終わらせているなら、第一次世界大戦や第二次世界大戦はおろか各地の戦争は起きなかったでしょうな。歌とか文化とか自惚れているならば、いつかつけを払うことになる。そのためにも、反逆したゼントラーディ人をいつでも後ろから殺せるための準備が必要だ。」

マスター「だが人を信じすぎのもどうかと思うが。」

マリオ「反論するが完全に信用しきっていると、簡単に騙しやすくなるその事実を確認してもらいたい。自分はここで失礼します........」

スタスタスタ

ディー・ヴァーミル「なんなのよあいつ、嫌味な奴だな~」

マスター「信じ切っていると騙されやすいか、それは事実かもしれんな。」

ズドーン パッパッパッパッ ズドーン

マスター「何事だ?」

突然東側方面で爆発が確認される。

「報告します、敵異星人ポッドの襲撃です!」

マスター「数はどのくらいだ?」

「数は3個中隊(48機)です、現在東側に設置したセンサーが破壊された模様。」

マスター「3個中隊48機か、数的にも多いな。」

ディー・ヴァーミル「これがゼントラーディ軍です、我々と戦ったボドル基幹艦隊本隊に比べたら可愛い方です。」

ジェシカ「大尉、大変です。」

マスター「今度はどうした?」

ジェシカ「フェアリが一人で飛び出しました。」

マスター「なんだと!?」

ディー・ヴァーミル「まさかベレモッタ少尉の言う通りに...........」

マスター「彼女に限ってそれはない!」

ディー・ヴァーミル「しかし............」

マスター「君まで彼女を疑うのか?」

ディー・ヴァーミル「いえ............」

ジェシカ「そう言えば彼女は、クァドランから降りてそれを背にして寝るんですが。たまに、喚き声が聞こえるんです。」

マスター「喚き声?」

ジェシカ「なんか違う!違う!私は戦いたくない、誰か私を止めてとか。私は心配になって近づくと、彼女の目から涙が流れた痕があるんです。」

マスター「まさか戦闘ストレス反応を抱えているのか?」

ディー・ヴァーミル「もしかして、死に急いでいるとか?」

ジェシカ「もしくは楽しむためとか?」

マスター「くそどちらにしてもいい理由じゃない、俺はバルキリーで出撃する。ディー・ヴァーミル中尉ついてこい、そして曹長.ナタルマも呼んできてくれ!」

ディー・ヴァーミル「了解しました。」

ジェシカ「同じく了解。」

ガシン ガシン ガシン

ゼブラ「マスター俺も出撃していいか?」

マスター「しかし、ここを守るだけの兵力は減らしたくない。」

ゼブラ「だが俺はフェアリを死なせたくない、それに突破されたら危険なのは変わりはない頼むマスター俺を出撃させてくれ!」

マスター「分かったついてこい。」

ゼブラ「マサーフ ガレーミバ」

マスター「志願した以上、死ぬのはやめろな。........戦車隊砲撃支援を要請する。」

(戦闘空域)

「ぐがぁぁぁぁぁ」

ズドーン

フェアリ「弱い弱い。」

ガシッ メキメキメキメキ

「うわぁぁぁぁやめろやめろ離せ離せ。」

フェアリ「これだよこれ、戦いとはこうでなくては楽しくないんだよ!」

メキメキメキメキメキメキ

「うわぁぁぁぁぁ。」

ガシッ

ビュビュビュビュビュビュ

ズドーン

「馬鹿な僅か1機で24機を撃墜するとは........」

「流石 直衛兵士。」

「だがこいつは敵は我々だけだと勘違いしている。」

「その時の様子に絶望する様が目に浮かぶ.....」

ガシン ガターン ビュビュビュビュビュビュ

リガードの残骸を投げ、別のリガードにぶつけレーザーで残骸を撃ち爆発させるフェアリ。
彼女は楽しんでいるようだが、左腕が硬直してきている。

フェアリ「ぐっまたこの左腕が............」

「もらったぞ!直衛兵!」

フェアリ「いちいちうるさい邪魔だぁぁぁぁぁうっとおしいんだよ!!」

ガコーン

「ぐわぁぁぁぁぁぁ」

シュバババババーン

まとめて更に10機を撃墜、フェアリは心の中で勝利を確実にしていた。

しかし

ビィー ビィー ビィー

フェアリ「この反応は..............まさか!」

ガベリラ「敵へ寝返った直衛兵士.名前はフェアリ・チェリアスか、相手には不足はない!!」

ヌージャデル・ガー5機が援軍として現れる。
その中にいる青いヌージャデル・ガーはゼントラーディ軍最強のエース、ガベリラ・トラカン機甲兵長。
フェアリ同様、監察軍艦艇に潜入し虐殺任務を実行した兵士である。

「兵長、クァドランのハッチが破壊されているようです。」

ガベリラ「こじ開けるか、中身次第では......」

フェアリ「機甲兵如きに私がやられるとでも.....」

カチカチカチカチ

フェアリ「ラック!撃てない!?」

ガシッ

フェアリ「くっ離せ!離せ!」

ガシャ~ン

フェアリ「あっ」

ガベリラ「フェアリ・チェリアスか、なぜ貴様が我々と戦う?」

フェアリ「私は........」

ガベリラ「まぁ理由はどうでもいい、ゼントラーディの血の掟に伴い一度このような愚を犯したならば貴様が死ぬのは変わりはない!」

グイッ

フェアリ「くっ何を.......」

ガベリラ「貴様の性格の変異は既にこちらでは入手してある。」

フェアリ「なんですっ.......がっ...........」

ガベリラ「ふふふふふ、気に変調が出たか....更に気が狂え!怯えろ!」

フェアリを力任せにクァドランから引きずり出し、フェアリを持ち上げ投げ飛ばす。

フェアリ「ガハッ」

フェアリは顔面から地面にぶつかり被っていたヘルメットの防護バイザーが割れる。

「流石はトラカン機甲兵長。」

ガベリラ「止めを刺すな、じっくり苦しめてから殺す。お前達は手を出すな、出したら俺がお前らを虐殺する。」

「サ 分かっています。」

ガベリラ「ふん!」ガッ

フェアリ「がっ....くっ.....」

ガベリラ「貴様はゼントラーディの戦士だが、本質的には消去刑になってもおかしくない程の醜い臆病者。ゼントラーディの恥さらしめが......」

ガシッ

フェアリ「ぐっ.....」

ガベリラ「安心しろヌー・ジャデルガーで本気で骨を折る真似はしない。」

ガシッ ギリギリ

フェアリ「ガハッ」

ガベリラ「だが本気とはいったが全体的には折るとは言ってない。」

グリグリ

フェアリ「....して....」

ガベリラ「?」

フェアリ「許して......」

ガベリラ「腹立たしい、これでもゼントラーディの戦士か!恥知らずが!!」

ガベリラはフェアリの顔を持ち上げ、ヘルメットを無理矢理取りフェアリを殴る。
フェアリは口から流血する、フェアリの目から涙がこぼれ落ちる。

ガベリラ「チッもういい、フェアリ殺してやる!殺してやる!」

ガチャ

フェアリ「あ"誰か......」

ズドドドドドドドドドドドド

ズドガーン

ヌージャデルガー一機が突然爆発する。

ガベリラ「ヤック?何が起きた?」

バルキリー2機とクァドラン・ローとヌージャデルガーが1機ずつ出現する。

マスター「フェアリがクァドランから引きずり出されている?」

ナタルマ「くっ助ける理由はないな、ゼントラーディとして......」

ゼブラ「そんな事言っていられるかよ!」

ディー・ヴァーミル「だけどフェアリは容易に救えられないわ、まずは周りの雑魚を落とさないと......」

マスター「ヴァーミル中尉の言うとおりだ、まずは周りの雑魚を叩く戦車隊構え!」

【マスター率いる本隊】

「こちら護衛戦車隊、これより砲撃支援を開始します。」

「射程距離は5km、角度は分かっているだろうな?」

「廃れたとはいえ戦車乗りです、任せてください。各車データを送る、その角度に合わせろ!」

「了解」「了解」「了解」「了解」「了解」

「よし全車一斉発射、ファイアッ!ファイアッ!!」

ドン ドン ドン ドン ドン ドン

ランメル「くぅ.....ヤック?」

フィオナ「凄い爆音。」

【戦場】

マスター「ゼブラ ナマルマ止まれ!!砲撃来るぞ!」

ヒュ~ヒュ~ヒュ~ヒュ~ヒュ~ヒュ~

ガベリラ「ヤック ザーン(なんの音だ?) 」

ズドドドドドドドドドドドドーン

ガベリラ「なんだと?」

フェアリ「きゃぁぁぁぁぁぁ」

リガード部隊は突然の砲撃に巻き込まれ、半数撃墜。
フェアリは吹き飛ばされガベリラから離れ、仰向けで倒れる。

マスター「砲撃は命中、正確射撃だな。」

ゼブラ「フェアリが吹き飛んだぞ!」

マスター「俺たちが奴らを抑えるフェアリを助けるんだ!」

ゼブラ「あぁ任せろ!」

ナタルマ「ゼブラ、援護するぞ!!」

ゼブラ「援護するのはありがたいが、俺を背中から打ち落とすなよ!?」

マスターとディーが残りのゼントラーディ部隊に攻撃をしかけ、その隙にゼブラとナタルマはフェアリ救助へ向かう。

ガベリラ「ちっ臆病者はどうでもいい、後回しだな。」

チラッ

フェアリ「......」

ガベリラ「......これが俺と同様に監察軍の艦に潜入し皆殺しにしたフェアリ・チェリアスか?くっこんな貧弱な奴が...くそぉぉぉ気が狂わせる.....」

ズドドドドドドドドドドドド

ディー・ヴァーミル「あなたの相手はこの私よ!」

ガベリラ「マイクローンのメカか面白い遊んでやる!!」

ディー・ヴァーミル「女だからって舐めんなでよ!!」

ヴァーミル中尉とガベリラのヌージャデルガーの激しい死闘が始まる。

フェアリ「.....」

ガシッ

ナタルマ「フェアリ!フェアリ!生きているなら返事しろ!おいフェアリ!!」

フェアリ「........」

フェアリは気絶しており、ナタルマが揺らしフェアリの短い緑色の髪が揺れる。

ゼブラ「.......」

ゼブラはマスターがフェアリの胸を揉んだ事を思い出した。(事故で)すると...

ツン

ナタルマ「はっ......」

ゼブラ「.......」

フェアリ「!?...ぐぅぅぅ」

スゥゥゥ パシーン

ゼブラ「ぐぁぁぁ」

ドターン

フェアリ「わ.私は何をして.....」

フェアリは赤らめて恥ずかしがり、ゼブラを戸惑う。
ナタルマはクァドランの中で、ジト目になりながら。

ナタルマ「ズドーラ(馬鹿か?).....」

ビュビュビュ

「ぐぉぉぉぉ」バタン

と呆れつつ、後ろから迫りつつあったヌージャデルガーに発砲し撃破する。

ガベリラ「なんだこれはー! こんなのが役に立つかーーー!!マイクローンの兵器は?兵器というものは、単一の機能を確実にこなすものでなければならん!所詮はマイクローンの兵器だな?」

ディー・ヴァーミル「奴め馬鹿にした行動をしているわね。イラつく敵だわ~」

ズドーン

ガベリラ「くそチョロチョロとうるさい奴だ!」

ズドドドドドドドドドドドド

ガコーン

ガベリラ「ヤック」

マスター「お前の相手には俺もいる事を忘れては困るな!」

マスターはバトロイドに変形し、地面を蹴ってガベリラのヌージャデルガーに近づき頭部の部分にガンポッドを向ける。

ガベリラ「なんだと!?」

マスター「弾は極力使いたくない、チェックメイトだ!」

ガベリラ「ウテ.....」

ガン

ヌージャデルガーの頭部はガンポッドで撃ち抜かれる、頭部からは血のような物が流れる。

バタン

マスター「終わったな。」

ゼブラ「フェアリは助けたぜ。」

マスター「無事だったか......」

フェアリ「......」

マスター「本隊へ戻るぞ、説教はその後だいいな。」

フェアリ「エスケスタ.....」

マスター「ゼブラ.ナタルマ.クァドランを運んでくれないか?」

ゼブラ「エスケスタ、運びます。」

チラッ

ゼブラ「.....」

【本隊】

マスター「何故勝手な行動した?」

フェアリ「.....」

マスター「いいかフェアリ、自分勝手な...」

ドンドンドン

ゼブラ「.....」

マスター「ゼブラか?お疲.......」

グッ ゴタン

ゼブラは右手でフェアリの左頬に殴った。
突然の出来事に一同は唖然、フェアリは回避する暇がなく倒れる。
すぐに起き上がると、鼻から血を出していた。

フェアリ「ゼブラ.......なぜ.......」

ゼブラ「なんで殴られたのか分かるか、フェアリ・チェリアス。」

トシトシ

ジェシカ「ゼブラあなた女の子に手をあげるなんて、それに彼女は少し怪我をして........」

スッ

ジェシカ「大尉。」

マスター「今は二人の世界だ.......そっとしておけ......」

ジェシカ「はい........」

ナタルマ「フェアリ..........」

ゼブラ「…階級は本来はあんたが上で本来は、処分を受けるのは俺だが...基幹艦隊無き今だけは…言わせてもらう。」

フェアリ「・・・・・・」

ゼブラ「自分勝手な真似と一人で悩む事をいい加減やめてくれないか?この退避作戦はフェアリ空士長一人でやってるわけじゃねぇんだ。」

フェアリ「・・・・・・」

ゼブラ「今は実績とか、身分とか関係はない。今はここにいる仲間と力を合わせて、パリ基地まで行かないんだ!」

マスター「人間味があるな、ゼブラ。」

ジェシカ「シリアスな場面に.......(汗)」

ゼブラ「…俺は本来は言いたくはないんだが、フェアリ......お前を守ってもらせてもらう。」

フェアリ「私を...............」

ゼブラ「フェアリ....俺はお前と一緒にいた方が、気分がいい。俺はお前の事が......マスター.....地球の言葉ではなんと言えばいいんだ?」

マスター「好きなんだだな。」

ゼブラ「助かった.......お前の事が好きなんだ!」

フェアリ「す......好き.......」

ナタルマ「?」

ゼブラ「でも、フェアリがまた同じ無茶なことをするつもりなら…俺は何度でもあなたを血を吐き出す程度に殴ります!」

マスター「ここまで言えるとは、誰かに教わったのか?」

ジェシカ「大尉殿し~」

フェアリ「エスケスタ 言う事は従うわ。」

マスター「あっさり。」

ゼブラ「わっ......♪」

フェアリ「でもその好きって仲間として?」

ゼブラ「あっ..........」

マスター「!?」

「・・・・・」

「?」

フェアリ「共に私を守ってくれるのか.......マサーフ ガレーミバ。私はそんなのは嫌いじゃないな、私が悪かったよゼブラ 皆.....眠くなってきたよお休み。」

ズルッ

フェアリ「Zzzzzzzzz」

ナタルマ「フィオナ ランメル、運んでやれ。」

フィオナ「サ エスケス」

フィオナとランメルはフェアリを運び、横にさせる。

ゼブラ「それだけ........」

マスター「ゼブラ残念だった、人生初の恋 僅かな春だねぇ。」

ゼブラ「俺はそんなつもりで言ったんじゃねぇ!いつかフェアリには、仲間以上に親密にはなりたいだけなんだ。」

ナタルマ「仲間以上の親密って、男と女がそんな仲になるなんてデ・カルチャー。」

ジェシカ「ていうか彼女は好きって言う意味は分かりきってないと思うわ。」

その後、マスター一行は何事もなく進む。

【ノルマンディー】
かつて史上最大の作戦が行われた地、そこでマスター一行はコルシカ方面から命からがら逃げて来た避難民237名 マドリード守備隊の生き残りを含めた避難民1205名 リスボン守備隊残存部隊そしていろんな地域でシェルターなどで砲撃から生き残った避難民や統合軍兵士達と合流する。
中にはヨーロッパ方面軍の切れ者で異名をヨーロッパのスネークと謳われたアーベルト・フォン・ロンメル大佐もいた。

彼は統合戦争でドーバー海峡空戦で活躍した、名指揮官である。
マスターにとっては憧れている軍人であった。

ジェシカ「アリスじゃない!」

アリス「ジェシカこそ無事で.....」

スミス「結構生き残ってんな。」

マリオ「そうだな。」

マスター「アーベルト・フォン・ロンメル大佐、スネークと謳われた統合戦争の英雄まさか生きていたとは....」

ディー・ヴァーミル「英雄がいてルクレール戦車はあるけど、ゼントラーディと戦うのには限界があるわね。」

マスター「そうなんだよな~」

アーベルト「ちょっといいかな大尉?」

マスター「は....ヴァーミル中尉席を外してくれ。」

ディー・ヴァーミル「ハッ。」

アーベルト「私はヨーロッパ方面軍派遣参謀アーベルト・フォン・ロンメル大佐だ。君が避難民を率いていたのか?」

マスター「まぁ一応は....ヨーロッパの狐で、ドイツ陸軍のロンメル将軍の再来と言われた大佐に会えて光栄です。」

アーベルト「親戚だけどな。

ヘルベルト「親父?親父か?」

アーベルト「ヘルベルト!ヘルベルトなのか?」

ヘルベルト「まさか生きていたとはな。」

マスター「この人は?」

ヘルベルト「ヘルベルト・フォン・ロンメルです、警務官です。大佐の息子です。」

マスター「警務官って国家憲兵なのか?」

ヘルベルト「そうですが?」

アーベルト「一応混乱下にある秩序を纏める指揮をとっている。」

ヘルベルト「現在、ここの指揮権をとっているモントゴメリー中将閣下の下に動いてます。」

マスター「て言う事は俺達も指揮下に?」

ヘルベルト「はい、それとピースファング大尉にお願いがあるのですが異星人の方達に新統合軍の指揮下に入ってもらいます。」

マスター「何故だ?」

ヘルベルト「軍の統制を取るためです、SDF-1マクロスの指示であります。」

アーベルト「SDF-1マクロスのブルーノ・J・グローバル准将は、生き残っていた議員らによって地球統合政府臨時総司令に任命されている。各地で生き残った地球統合軍全軍に対し命令が発しているそうだ。」

マスター「既に臨時政権が......」

アーベルト「グローバルの事だから驚かんさ、あの人は色々と奇策を生み出す。」

スタスタスタ カチッ

タッ

李大尉「失礼します、ロンメル大佐統合軍ヨーロッパ方面軍司令部より連絡があります。」

アーベルト「うむ赴くとしよう、大尉もういい仲間達の所へ戻ってくれ。」

マスター「ハッ」

(ゼントラーディ組)
ゼントラーディ軍アドクラス艦隊のラゲールらと合流し、ある決意を迫られていた。
全員クァドランやヌージャデルガーなどから降りて整列する。

ゼブラ「.....」

フェアリ「......」

ナタルマ「....」

ランメル「.....」

クレリア「......」

ルルドルド「......」

ラゲール「で貴様らは何を緊張している?」

ルルドルド「では自分から言いますが、上官の前では緊張するのは当たり前だと思いますが......」

ラゲール「今の俺は上官ただのゼントラーディのラゲールさ。硬くなるな。」

ナタルマ「はぁ、しかし上官には....」

ラゲール「どうでもいい、俺たちはもうゼントラーディ軍ではない、ただのゼントラーディ人なだけだ。」

フェアリ「ただのゼントラーディ?」

ラゲール「もう所属すべき基幹艦隊無きゼントラーディ人だよ、俺はそうならないために部隊と共に地球に恭順する。お前らはどうする?」

ゼブラ「自分はアドクラス艦隊のため恭順します。」

ルルドルド「同じく、自分は避難民にいた日本人が言うニホン カールチューンに興味があるのでゼブラと同じく。」

ラゲール「女性兵士の諸君は?」

ナタルマ「自分は部下を預かる身です、食糧面があるので恭順します。」

クレリア「私も同じ。」

ランメル「まぁリン・ミンメイの歌には興味ありますし。」

フェアリ「私も恭順します。」

ラゲール「お前は....」

フェアリ「私はゼントラーディ軍フェゾーラ直衛艦隊所属第5戦隊所属フェアリ・チェリアス三級空士長であります。」

ラゲール「フェアリ?監察軍の軍艦に乗り込んで虐殺行為をした.....」

フェアリ「そのフェアリ・チェリアスです。」

ラゲール「以外だこんなにおとなしくリン・ミンメイいやそれ以上に可憐とはな。」

ルルドルド「ラゲール師団長、リン・ミンメイに惚れて恭順したんじゃ。」

ランメル「女の品定めですか?」

ラゲール「失礼な、改めて直でメルトランに会う環境を味わっているだけだ。」

ランメル「はぁ?」

フィオナ「ふふふん?」

クレリア「ほぉ....」

ナタルマ「お前らなんだその反応?」

ラゲール「皆もなぁ。(しかしフェアリ・チェリアス....彼女は可憐だがその手と目には無数の血で汚れている、俺はあんまり信じたくないんだが。)」

ゼブラ「質問ですが、生き残りはどのくらいで?」

ラゲール「マクロスからはウルフガング・バレット中尉.リック・クランベリー少尉.マルコス・マイヤー中尉.の3名が合流、ラプラミズ艦からは145名 空士兵8名 機甲兵23名 我が艦の残存兵237名 そのぐらいだ。」

ナタルマ「発見された兵士達で?」

ラゲール「厳密にはな、各員は恭順を選んでいる。」

ナタルマ「恭順を......」

ラゲール「我々は実行してないとは言えゼントラーディ軍は地球を焼いた、我々が知らないカールチューンも含めてな。その罪滅ぼしだよ。」

ルルドルド「罪滅ぼしねぇ、マイクローンは納得するのかね?」

ルルドルドの心配は的中してしまう、佐官会議でのゼントラーディ人関連で荒れていた。

(残存部隊佐官会議)

井田中佐「ロンメル大佐、何故いつまでゼントラーディ人を受け入れるつもりか?」

椎崎中佐「納得の行く説明を聞かせてもらおうじゃないか!」

アーベルト「SDF-1マクロスからの命令だ。」

劉少佐「何がSDF-1マクロスの命令だ!彼らは反統合同盟によって全滅したそれが事実ではないか?」

ウィルドナー少佐「貴様は妄言を申しているのか?」

アーベルト「妄言などではない事実をもうしているつもりだ!」

井田中佐「事実だとしても地球いや同胞を焼いた奴らを仲間として迎えるのは納得いかん。」

畑中少佐「板垣貴様はどうなんだ?」

板垣少佐「俺はロンメル閣下に賛成だ。」

井田中佐「板垣貴様ぁ!」

キャメロン中佐「僕も賛成だね。」

白石中佐「既に我々の命運はASS-1いやマクロスを回収した事で決まったんだろう、今はゼントラーディ人を受け入れるしかない。」

アーベルト「おぉぉ。」

白石中佐「しかしだが、敵のゼントラーディは別だ。彼らを説得しなければ、ならない。話し合いに応じなければ、うち殺せばいい。」

ダニカン中佐「だが受け入れれば、テロの可能性がある。それでもやるのか?」

アーベルト「.........」

そして翌日大規模部隊になった避難部隊は更に進む、そしてなんかしそして目的地に到達した。

【タヴェルニー空軍基地】
通称パリ基地と呼ばれる基地の一つタヴェルニー空軍基地へ辿り着いたマスター一行。
基地には地下ゲート部分が確認されており、付近にはADR-03-Mk.IIIシャイアン34機とVF-1A型バルキリーとVF-1J型バルキリーが24機、VA-3インベーダー7機 オーガスバルキリーが4機と集結しているのが確認できる。
仮説滑走路にはアパッチやF-15イーグルなどの旧時代の戦闘機や戦闘ヘリの残存機が駐機している。

マスター「戦力的には充実しているな、よく生き残っていたな。」

「これでも砲撃前よりは半数は破壊されている、集まった兵力もあるのも含めてな。まぁ他の基地よりはマシだが。地上施設は全滅しているし。」

マスター「6機合わせて30機か......」

マスターは基地の隣のクレーターを見て機体を数える。
すると地上のハッチが開き、ロケットが勢いよく飛び出して行く。

ドシュ ドシュ ドシュ ドシュパン パン パン パン

中身は放射能中和剤である。

マスター「ここから打ち上げていたのか?」

クレリア「これが兵器以外の物かぁ。」

「ハッチ開けろ!」

リーン「くまお、整備はバッチリなんだろうな?」

熊谷伍長「フランソワ、エレベーターはどうだ?」

フランソワ「問題箇所修正行けます。」

ウィィィィィィン

熊谷伍長「バッチリだ、トリアもいけるか?」

トリア「こちらも行けます。」

熊谷伍長「よし発進!」

フランソワ「ハッチ解放、各機出撃してください。」

バタバタバタバタバタ

VAH-1コマンチ
人類初の可変攻撃ヘリコプター、バトロイド.ジャイロの2形態がある。戦後もシリーズは開発量産化されたが、歴史の表舞台には活躍できなかったという。

VAHとはVariable Attack Helicopterの略である。

マスター「噂の可変攻撃ヘリコプターか?バルキリーの亜種か?」

熊谷伍長「なんだお前は?」

マスター「俺はヨーロッパ方面軍所属マスター・ピースファング大尉だ。」

熊谷伍長「大尉殿....大尉ぃ?」

タッ

熊谷伍長「これは失礼しました大尉殿。」サッ

マスター「はぁ。」

「マスター?」

マスター「うん?」

ラーナ「あなたマスターだよね?」

マスター「えぇぇぇぇと......ラーナ?ラーナなのか?」

ラーナ「はい、なんとか生き残りました。」

ダキッ

マスター「よかった生きてくれて.....」

ラーナ「マスター.....(涙)」

熊谷伍長「典型的なラブコメ、はいいとして名前な乗りたいんだが...」

マスター「あっ.....」

熊谷伍長「おほん。名前なのり忘れたな、俺は熊谷忠雄伍長だ、くまおって呼んでくれ。」

フランソワ「新人エンジニアのフランソワ・アカオウ准尉です、くまおさんのアシスタントしてます。」

ラーナ「くまおさん達は、リーンやトリアの新型機VAHのメンテや整備しているのよ。」

マスター「リーンとトリア?」

熊谷伍長「あのパイロットだよ、そうだ酒は飲めるか?」

マスター「いえ.....」

ラーナ「くまおさん、今は勤務中です、駄目ですよ。」

熊谷伍長「冗談だって、じゃあ今後よろしくな。大尉殿。」

マスター「そんな堅苦しいのじゃなくて、マスターと呼んでくれないか?」

熊谷伍長「そうかい、じゃあなマスター。」

フランソワ「私もここで失礼します。」

タッタッタッ

ラーナ「行ってしまったわね、あの二人。」

マスター「そうだな、そうだ久しぶりに話がしたいんだけど時間はある?」

ラーナ「あるに決まっているわ、ゆっくり今までの事を語り合いましょ。」

二人はゆっくり基地の外にある仮設兵舎へ向かう。
その様子を偶然、フェアリかわ見てしまった。

フェアリ「...........あれがラーナか.......」

キィィィィィィィィィィィン

【アラスカ基地 野戦病院】
エマ「もう退院されたんですか?大尉。」

早瀬未沙「えぇいろいろと検査には問題がなかったわ。」

エマ「無事で何よりです未沙。」

早瀬未沙「一条中尉は?」

エマ「エリア32に敵を確認、現在迎撃中です。」

早瀬未沙「そうなの......」

カツカツカツカツ カツン

サッ

アニタ「少佐失礼します、私はエルメンドルフ基地所属アニタ・ジュリア少尉です。早瀬先輩お久しぶりです。」

早瀬未沙「アニタ久しぶりじゃない、エルメンドルフ基地は無事だったの?」

アニタ「はい、幸い砲撃の数が少なく奇跡的に軽微と言う被害になりました。ジュノーは壊滅したとは言え、機体も潜水艦が地下にあり、吹き飛ばされませんでした。職員の死者は23名ですが。」

エマ「アニタ.....本来の要件は?」

アニタ「はい、実は偵察に出撃したラプターからある通信を傍受したんです。」

早瀬未沙「ある通信を傍受?」

(数時間前)

ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

F-22ラプターX-+
反応エンジンを搭載したラプターであり、エルメンドルフ基地に1号機と2号機が配備されていた。

アニタ「こちらオアシスからワイバーン.ウィザードへ、上空から情報収集、オープンチャンネルで生存者を探してください。」

「了解!」「了解!」

「生存者を確認しろって、見れば分かるじゃねぇか壊滅って。」

「可愛げのないアニタちゃんは、御機嫌斜めかね?」

アニタ「こちらオアシスちゃんと聞こえているわよ、あとで帰ってきたら覚えておきなさい。」

「へいへい。」

順調に偵察写真は確認され、ワシントンの生存者やいろいろ確認したりし東海岸を越えて北大西洋ら辺に来た所です。

「....われわ.....ヨーロッパ......,の...X.....兵......を....」

「なんだこの通信?こちらウィザードからオアシスへ、謎の通信を傍受。」

アニタ「異星人語?」

「英語です、通信は記録レコーダーに記録してあります。」

「そろそろ帰還するぞ、流石な疲労が溜まる。」

「そうだな、ある程度記録したので帰還します。」

アニタ「了解、気をつけて帰還するように。」

(時系列を戻す)

早瀬未沙「でその記録レコーダーはあるの?」

アニタ「この通り。」

スッ

早瀬未沙「エマ。」

エマ「ハイ、預かります。」

スチャ

アニタ「私はVC-33でエルメンドルフ基地へ戻ります、先輩.エマもお元気で.....」

早瀬未沙「アニタも元気で....」

アニタ「えぇまた再会を楽しみにしてます、では失礼します。」

サッ

クルッ

カツカツカツカツ

早瀬未沙「この記録レコーダーは何を意味するのかしら?」

エマ「音声復元装置があります、それを使いましょう。」

【ヨーロッパ第1司令部】
ジョルジュ「ゼントラーディ人か。」

モントゴメリー「驚くべき事に地球人とは若干異なりますが、混血が可能です。」

ジョルジュ「なるほどなぁ。」

モントゴメリー「しかし、これが異星人の正体とは意外です。」

ジョルジュ「これから共存していくとなると信じられん。」

モントゴメリー「ジョンソン議員はどうだ?」

ジョルジュ「何度も説得してますが、受け入れは反対だとか。」

モントゴメリー「まったくあの昼行灯は.....」

ジョルジュ「しかし彼らと接触して平和に....」

モントゴメリー「ならんな、この世界に完全な平和など成立せんよ。敵対者は数年経てば生まれる、完全平和思想はありえんよ。世はまさに狡兎死して走狗烹らるなんだよ。月面のギャスバルさんのセリフだが。」

ジョルジュ「まぁ確かに。」

モントゴメリー「ところでブラウンはどうした?」

ジョルジュ「実はですな......」

(地上)

クレリア「何でしょうか?」

ブラウン「美しい僕は君が気に入った。どうかな…この戦争が終わったら秘書にでも?」

クレリア「美しい?それに秘書って?」

ブラウン「うん~副官かな。」

クレリア「困ります、私はゼントラーディ軍の.....」

ブラウン「そうか残念.......」

ジェシカ「クレリアに猛烈にアタックするわね、あの人。」

相沢巡査「あの人じゃありません、モントゴメリーヨーロッパ方面軍司令の副官、ブラウン・ミッドクリッド大佐。統合軍戦争では、拳銃を片手に奮闘し少佐へ昇進しその後もかなりの戦功をあげ今の地位にいます。」

ジェシカ「ふ~そなの。」

フランソワ「あなた達そこで何をやっているの?」

ジェシカ「ゲッ。」

相沢巡査「それは人の恋路を......」

フランソワ「恋路?」

アリス「隠し見?」

ジェシカ「そうそう恋路、だから気にしないでねん♪」

タッタッタッ

フランソワ「?」

キィィィィィィィィィィィン

フェアリ「.........」

ゼブラ「何を空を見上げているんだ?フェアリ?」

フェアリ「あの人が空を飛ぶと、今まで味わったことがないもやもやした感情が......」

ゼブラ「今まで味わったことがない感情って?」

フェアリ「前ゼブラが言った好きかな......」

ゼブラ「ヤック!?(なんだとぉぉ)」

フェアリ「でもその人は、マイクローンのメルトランがいる......想いは告げられないのかしら?ってどうしたの?」

プルプルプル

ゼブラ「(マスターあんたはメルトランが既にいるのに、フェアリまで........)」

フェアリ「どうしたの?」

ゼブラ「なんでもねぇ。」

(ラジオ)
「ラジオ.フェニックスの時間です、皆様お久しぶりです、ジャクリーンです。」

スミス「うんジャクリーンちゃんのラジオだ。」

マリオ「麗しのジャクリーンちゃん、やっぱ生きていたか。」

「砲撃戦で私は日本の東京にいましたが、シェルターが砲撃からそれ兵隊さんに助けられました。さて...今回のゲストは、SDF-1マクロスでデビューした歌手で女優のリン・ミンメイさんです。」

ディー・ヴァーミル「ミンメイ?」

出智圭「ミンメイがラジオに?」

マリオ「どんな顔をしているんだ?」

「さぁ?」

「ではゲストに歌ってもらいましょう、今回は何を歌うのですか?」

「はい、私は戦争終結に祈りを込めて、愛おぼえていますかを歌います。皆も聞いてください。」

https://m.youtube.com/watch?v=LHW6saIqk2Y

ジェシカ「この歌は?」

ナタルマ「.......」

ラジオはゼントラーディの通信機器にも流れる周波数に設定し、全世界にミンメイの歌が流れる。

(東京避難キャンプ)
「この歌は?」

「まるで心が休まる。」

「ミンメイって誰だ?」

「おい兵隊さん?」

「俺は知らんぞ、ミンメイなんて。」

(テキサス)

「この歌は何処かで?」

「馬鹿な我々はゼントラーディなんだぞ、歌なんぞに.....」

「俺はマイクローンと戦うのは嫌だ!」

「俺もこんな馬鹿馬鹿しい事はしたくねぇ!」

「なんだと貴様ら?」

(インド デリー)
「ぐっ....」グスグス

「う...う....」グスグス

雨の中、防護服姿でゼントラーディの戦闘ポッドで戦っていた統合軍兵士達は涙を流し、ゼントラーディ軍兵士達は同様に涙を流し武器を落としてしまう。

そして地球統合軍臨時総司令部はPR作戦の一環としてマクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ・ジーナス両名を世界各地に派遣し、停戦や和平を呼びかけるように交渉した。

そしてジャクリーンとミンメイのラジオの翌日、闇も動きだす。

【イタリア モナコ】

ブランドン「偽善者が歌のラジオか、これで家族や友人をそして恋人が者の気持ちをはらせると思ったのか?そう思うか諸君?」

「違う!違う!違う!」

ブランドン「現政権は売国奴だ!異星人に魂を売ったのだ!貴様らの目的はなんだ?」

「売国奴政権打倒!地球は我ら正しき地球人のために!」

ブランドン「政権打倒!そのモットーは?」

「殺せ!壊せ!失くせ!殺せ!」

ブランドン「ブランドン隊出撃!目標はパリ基地、例の物を奪取する!!」

「冗談じゃない、約束が違うぞ、私の部隊を悪用する気なのか?貴様を国家反逆罪で.....」

パン

バタン

ブランドン「うるさいんだよお前、ローマのキャンプにおとなしく行けばよかったのによ。馬鹿めが。死体を燃やしておけ!」

「ハッ。」

【アラスカ司令部 地下 無事な区画の一部屋。】

早瀬未沙「どう?解析の結果?」

ヴァネッサ「現在進んでいます、もう少しお待ちください。」

エマ「アニタの予感が当たればいいんだけど.....」

早瀬未沙「....われわ.....ヨーロッパ......,の...X.....兵......を....」

エマ「意味が分かりませんね。」

ヴァネッサ「出ました!」

我々.ゴリアテに抗いし物,ヨーロッパ方面軍司令部の地下に保管されしX兵器のサジタリウスの矢をもって...

ヴァネッサ「解析復元部分はこれです。」

エマ「不完全な情報じゃないわね。」

早瀬未沙「X兵器のサジタリウスの矢、何かしらね?」

【そして西暦2011年3月10日】
マイクローン装置により非戦闘員ゼントラーディ人の希望者はマイクローン化し、標準的な人間の身長になった。

マスター「リーンの坊主。」

リーン「ハイなんでしょうか?」

マスター「フェアリ見なかったか?」

リーン「見てませんよ、あっトリアなら知っていると思いますよ?」

マスター「そうかありがとう。」

カツンカツンカツンカツン

マスター「フェアリが最近俺を好きなような顔をしているんだよな、ラーナには厳しみ目つきしているし。」

「ラーナお前は凄い!」

「そんな事はないよ~」

マスター「上か?」

コンコンコンコンコン

フェアリ「これが風船か.....」

ラーナ「まぁそんな所、空気で浮かべるのよちなみに日本と言う国が風船を爆弾つけて飛ばしたという話があるのよ。」

フェアリ「そうなのか、いやぁマイクローンは面白い。」

トリア「風船は販促(PR)、ギフトやイベントなどのバルーンデコレーション・風船飛ばしやスポーツ応援や大道芸を含むバルーンアートや手品や科学実験イベントや風船バレー・風船割りなどのレクリエーションスポーツなどに使えるわ、ラーナの言うとおり風船の爆弾もそうだけど、危ない生物兵器を入れて拡散する手もあるのよ。」

フェアリ「生物兵器って?」

トリア「苦しみ後遺症が残る最強の兵器よ!」

フェアリ「最強!デ・カルチャー」

マスター「なんだガールズトークなんだが、実はそうではない会話は?」

ラーナ「あっマスター?」

フェアリ「あっ(マスターが、こんなに近くに....)」

マスター「って以外に仲がいい、俺は失礼する...」

タンタンタン

タンタンタン

マスター「あっラーナ、後で缶詰を食べないか?」

ラーナ「いいわよ、珍しくあなたが誘うのねマスター。」

マスター「まぁな、将来の事もいろいろと。」

トリア「まっ将来!?」

ラーナ「それは戦争が終わってからにしてね、死亡フラグだから。」

マスター「あはははは、そうでした。後でな、ラーナ。」

ラーナ「また後でね、マスター。」

フェアリ「(出来れば私も誘ってくれたらな~)」ぶぅ~

そんな和やかな雰囲気の中、不穏な空気が近づいてきた。

【パリ基地架設 監視塔】

「うん?前方10kmにトラック、デストロイド部隊を確認。」

「まだ生存者がいたのか?」

「とりあえず司令部に連絡だ!」

【司令部】

モントゴメリー「生存者か、これは受け入れよう。」

ジョルジュ「そうですな、現在マクロスからの情報では確認された生存者は現時点で45万人です。生きているならばどんどん、受け入れをしなければなりません。」

モントゴメリー「しかし反統合同盟の調査はどうなのだ?」

ジョルジュ「偵察機によれば野営地を確認できますが、調査は後回しだそうです。」

モントゴメリー「まるでかつての国連の敵国条項よりも酷い扱いだな。」

敵国条項(英: Enemy Clauses)
国際連合憲章の条文のうち、「第二次世界大戦中に連合国の敵国であった国」に対する措置を規定した第53条および第107条と、敵国について言及している第77条の一部文言を指す。

モントゴメリー「指揮官の名前は分かったか?」

アリス「ブランドン・ロウ大尉、デストロイド部隊の指揮官です。」

モントゴメリー「ブランドン・ロウ彼は統合戦争では戦争犯罪行為を噂がある。」

ジョルジュ「戦争犯罪行為?」

モントゴメリー「戦時中、某国で民間人を流れ弾と見せかけ殺したと言うらしい。」

ジョルジュ「なんですと?」

モントゴメリー「統合戦争は地球統合軍の勝利で終わった結果、奴の罪状は抹消された。」

ブラウン「まさに勝てば官軍負ければ賊軍ですね。」

モントゴメリー「その通りだ、部隊は収容するが私はブランドンには会わない。奴は何か企んでいる可能性があると見ている。」

ジョルジュ「なに?」

ブラウン「まさか......」

モントゴメリー「考えすぎかと思うが、ASS-1が落ちてきたX兵器コードネームAA-1マチェッティの奪取。」

ブラウン「ありえますね。」

ジョルジュ「一応警備兵を配置しておきます。」

モントゴメリー「頼む。」

(ヨーロッパ方面軍第1司令部 仮設兵舎)

アーベルト「貴様がブランドン・ロウか?」

ブランドン「あ~そうだが。」

アーベルト「貴様がイタリアから残存兵力を運んできたのか?」

ブランドン「無論だ。」

ヘルベルト「第5ナポリ駐屯デストロイド連隊のヤン・スチャナー大佐はどうした?」

ブランドン「スチャナー大佐は死にました、砲撃でね。」

ヘルベルト「だったなぜナポリから移動してきて、仮設兵舎のあるローマをスルーしたんだ?えぇぇ?」

アーベルト「よせ、俺たちもリスボンなどを放棄した者もいる。ロウ大尉ご苦労、席を外してもいい。」

ブランドン「そうですか、自分はここで失礼しますよ。」

タッ カツンカツンカツンカツン ガチャ

ヘルベルト「親父いいのかよ?奴は戦争犯罪人なんだぞ。」

アーベルト「奴がどんな行動を取るか様子を見る。」

ヘルベルト「様子を見るって奴が動き出しては.....」

アーベルト「警務隊ではデストロイドを有するブランドンの部隊では勝てんぞ。」

ヘルベルト「...........」

カツンカツンカツンカツン

ブランドン「ちっ警務隊の奴らめ、素早い。」

ラッセル「どうしますか?」

ブランドン「決起は明日にしよう、いつでも準備しておけ。」

ライコフ「守備隊を無力化するために、司令部を中心に舞台を展開します。」

ブランドン「あぁ頼むぞ。」

ラッセル「(まずはゼントラーディ人の一人は殺さんとな、エリーナお前の仇はとってやる待っていろ。)」

【西暦2010年3月11日】
終戦の刻が徐々に近づいてきた、世界各地であった銃声は止まりつつあった。

「おい聞いたか?」

「あの話だろ、今日戦争が終わるって言う.......」

「ゼントラーディって言う異星人もこの前のラジオの放送以降戦意を損失したのが増えてきて統制が取れなくなっているらしいんだ。」

「カルチャーショックって奴か?」

兵士達はひそひそと終戦の話ばかりをしている。

マスター「終戦の話で持ちきりか。」

ラーナ「今日重大発表があるそうよ、重大発表=終戦とならそうで。」

ゼブラ「戦争が終わるのか?」

マスター「うわってゼブラとフェアリとナタルマか。」

ゼブラ「多くの兵士が言っているが本当に戦争が終わるのか?」

マスター「終わるらしい、マクロスの臨時司令部の連中が発言している。」

フェアリ「あの~、私たちはどうなるんですか?」

ラーナ「それはあなた達の選択の次第による事よ。」

フェアリ「私たちの自由?」

マスター「戦争が終われば新政権下で軍に編入されるか、離脱して民間人になるかに選択できる。」

ナタルマ「私は軍に残るぞ、戦争は完全に終わったわけじゃない他の基幹艦隊に合流できなかった我が同胞達はいまだに戦闘を続けている、兵士は一人でも多い方がいいだろう。」

フェアリ「部下達はどうするの?」

ナタルマ「私から自主選択を迫る、どちらにしろ遊撃隊は解隊部下には好きな道を選ばせるわ。」

マスター「後悔はないのか?ら」

ナタルマ「後悔はしないさ、フィオナは軍にクレリアは除隊し、ジャーナリストへランメルは未定みたい。」

マスター「そうか.....」

【地下通路廊下】
シェール「最近、若い女が多いな。」

ナンダ「しょうがないですよ、お年寄りは自分の故郷から離れるのが嫌だったので砲撃で死んでしまっているし。」

シェール「中年はいないんだな。」

ナンダ「熟女好きなんですか?」

シェール「違うわい!」

カツンカツン

シェール「うんロウ大尉何かようか?」

ブランドン「少し話がある。」

シェール「なんだ。」

パスッ バスッ

シェール「な...」

ブランドン「ぐふ。」

パスッ

バタン

シェールの頭が撃ち抜かれた。

ナンダ「隊長!」

カチャ

ライコフ「動くな!」

ナンダ「ひぃ。」

ブランドン「例の兵器の案内をしてもらおう。逆らったら分かっているよな?」

ナンダ「分かってます、案内します。」

ブランドン「陽動部隊行動開始。」

【司令部】

バタバタバタバタバタバタ

カチャカチャカチャカチャ

モントゴメリー「なんだ貴様らは?」

カチャ

ラッセル「動かないでもらおう、モントゴメリールテナント・ジェネラル!」

ジョルジュ「貴様らこんな事をしてどうなるか分かっているのか?」

ラッセル「分かっているから行動したまで、おとなしく手を挙げてろ!」

アリス「くっ」

ジョルジュ「閣下。」

モントゴメリー「全員抵抗するな、手を挙げるんだ!」

ブラウン「「フ……反乱軍にしちゃ、随分とやり方が無粋だね。それとも、それだけ時間がなかったのかな(今の時代に必要なのは地球統合政府の維持ではなく、漁夫の利の覇道…だが、その覇道は死神に魅入られている。どちらにしても、長くはないよ……ブランドン・ロウ。際に必要なのは地球とゼントラーディの融合、純粋な地球種が絶滅する覚悟を有するが。)」

司令部は制圧された、ブランドン配下の兵士達は資料室.発電室.食堂.地下格納庫.倉庫などが占領された。
それは地上でも........

ブロロロロロロロロ キキィィ

熊谷伍長「大変だ大変だ!」

マスター「どうしたくまお。」

熊谷伍長「ブランドン部隊叛乱、現在基地内部が制圧された模様。」

マスター「なんだと!?」

同様に地上のブランドンが連れて来たデストロイド部隊も..
...

ガシン ガシン

「なんだ?俺に砲を向けるのか?」

「その通りだと言ったら?」

「貴様をここで......」

「既にこちらは20機、格納庫も押さえている。反撃はできますまい!」

「機体を降りて、我が同志の指示に従い頭をつけるんだ。」

「くそ.....」

バタバタバタバタバタバタ

カチャカチャカチャカチャ

フランソワ「?」

「手を挙げろ!」

【滑走路】
アーベント「各員、どのくらいいる?」

ヘルベルト「井田中佐 竹下少佐 畑中少佐 板垣少佐 椎崎少佐 石原大尉 黒田大尉 佐々木大尉他 私の部下20名が完全武装で潜んでいます。」

アーベント「くっ少ないな。」

ヘルベルト「他の部下は捕虜に.....」

アーベント「だがここの場に馳せ参じた事には感謝する。ヘルベルト、葉巻はあるか?」

ヘルベルト「ここにあるが基地内部では禁煙ですよ。」

アーベント「あぁ分かっている、しかし久しぶりに血がたぎる。」

マスターは双眼鏡で状況を確認する。

マスター「俺のバルキリーは滑走路にある、どうやって確保するか.....」

マリオ「敵はデストロイド一個連隊いやそれ以上です。」

スミス「しかし、砲撃でやられます歩兵で挑むのは戦車と歩兵が白兵戦をするのと同じです。」

マスター「各員の意見は?」

ジェシカ「他のバルキリー隊やデストロイド隊は手出しできないようです。ここは、遊撃戦と行きましょう。」

ローベス「僕はハッキングで、地下施設に潜入すると。」

杉田巡査「意見はなし。」

相沢巡査「私たちは警官なので。」

マスター「意見聞いていると、なんか方法は微妙だな。」

フェアリ「私たちが囮になります。」

マスター「何?」

ゼブラ「おいフェアリ、またパニックを引き起こして.....」

ナタルマ「その役目なら私たちが....」

フェアリ「私はゼントラーディ人です、臆病者と強気な私二つの意識を持っている事を自覚してやれば.....」

マスター「死ぬぞ、確実にな。」

フェアリ「私がやらなければ、マスターは......」

マスター「フェアリ.....分かった、許可する。」

ラーナ「マスター。」

マスター「だが死んでも文句は言うなよ。」

フェアリ「私はクァドランに乗らないと使い物にならない、弱虫フェアリのままでいるつもりがありません。頑張ります。」

ジェシカ「しかし作戦はどうするんですか?」

熊谷伍長「俺にいい考えがある。」

【ヨーロッパ方面軍司令部 地下施設 秘密格納庫】

ナンダ「ここが格納庫だ。」

ブランドン「ご苦労、さてあけろ。」

カタカタカタカタ ピー

ウィーン

ブランドン「ほう、これは素晴らしい。マチェッティ、中々いい兵器だ。」

ライコフ「これは.....」

ブランドン「ASS-1が地球へ落下後に追従するかのように落ちて来た、マチェッティだ。」

ライコフ「マチェッティ....ナタか。」

ブランドン「こいつはASS-1とは別の形状をしており、今回のゼントラーディの兵器とは違うまさにオーバーテクノロジー兵器。」

ナンダ「それをやって何を....」

ガーン

ライコフがナンダの足を撃ち抜く。

ナンダ「ぐぁぁぁぁぁ。」

ライコフ「お前の前で秘密を喋るわけにはいかない。」

ガン

ガク

ナンダは頭を撃ち抜かれ生命活動を停止させる。

ライコフ「いよいよやるつもりだな。」

ブランドン「グローバルを殺せば、誰も私を止める事はできん。」

ライコフ「しかし、実験掌握は.....」

ブランドン「いや反統合の生き残り達を扇動する、どうせ反統合の生き残り達は統合政府から見捨てられているからな。」

ライコフ「はい。」

【アラスカ 地球統合総司令本部 仮説滑走路】

カチャカチャ カチャカチャ

警備兵達がテロ対策のためM4カービンを構え警備、滑走路周辺にはVF-1やVA-1とVA-2そしてVA-3更に警察特殊部隊の車両と警官がM16自動小銃と警戒していた。
その遠くに弾道ミサイル搭載車両があった。

プツン

アニタ「こちらオアシス、オペレータション開始は準備完了です....先輩。」

早瀬未沙「了解。ヨーロッパ地区方面に何か異常は?」

アニタ「強力なジャミングがヨーロッパ本部周辺に展開中です。」

早瀬未沙「やはり何か細工を..........」

アニタ「先輩、本当にやりますか?これは免職になります、その覚悟はありますか?」

早瀬未沙「下手らしたら死刑かもしれないわね、だけど兵器Xはここへ狙ってくるわ。止まられなかったら、星間大戦は終わらないわ。ゼントラーディと地球人がどちらかが絶滅するまで戦う事になるわ。」

アニタ「そうならないためにも、アラスカ到達前に叩き潰すと....」

早瀬未沙「えぇ、迎撃には輝やマックスとミリアを出したいけど目立つ作戦行動はできないわ。アニタ、あなたが頼りよ。」

アニタ「そちらの式典に行く司令も承認してくれました、エルメンドルフ航空隊の過去の遺産使うつもりです。」

早瀬未沙「頼むわよ、あなたは士官学校時代は頼りになる後輩の一人だから。声が似ているから、ラジオの代役するほどにね。」

アニタ「ははは思い出しますね、エマもいるので必ず作戦を成功させます。」

早瀬未沙「じゃあ グッドラック。」

アニタ「グッドラック」

プツン

早瀬未沙「不破大佐.菅原中佐.河森大尉.ルーカス中尉.李中尉.金中尉.赤坂中尉、そしてエマ作戦について来てくれるのですか?」

不破大佐「私は早瀬大尉の父上早瀬提督を守り切る事ができませんでした、せめての罪滅ぼしのため協力します。」

河森大尉「アラスカ守備隊の生き残りは、全員とはいかないですが今回の件は是非とも協力させていただくつもりです。」

カタカタ

町崎麻央「未沙、水臭いじゃない。」

エミル「早瀬大尉、バックアップは必要だと思われます。私たちも手伝います。」

早瀬未沙「あなた達。」

エミル「エマ中尉の極秘の呼びかけで馳せ参じました。」

町崎麻央「もう時間はないんでしょう、我々にも命令を...」

早瀬未沙「皆........」

【ヨーロッパ第1司令部 地上】

「くそ反乱軍め司令達を人質にしているとは、手も足が出ない。」

「ブランドンの部隊全員が.....」

反乱軍は何もできない正規軍をのんびり眺めていたが、後ろのゼントラーディ達の不審な行動を気になり始めた。

「あいつら何をする気なのか?」

するとゼントラーディ人達が何を持ったまま突撃するように走ってくる。

そしてしたには、ジープやトラックの群。

熊谷伍長「怖気ずくんじゃねえやい!発煙弾を箱事投げ込め!」

https://m.youtube.com/watch?v=clKokS_itzw

ゼブラなどの、巨人形態のゼントラーディ人達が一斉に発煙弾を反乱軍に向けて投げ込む。

バフォーン バフォーン バフォーン

「発煙弾!?この量は?」

「馬鹿な連中は何処から見つけ......」

ガシャーン

「何.....」

ナタルマ「はぁぁぁぁ。」

「巨大なお....」

ガシャーン

ルルドルド「空手技を見せてやるぜ!」

ゼブラ「煙幕を吸い込まずに、突撃!」

フェアリ「エスケスタ!」

「巨人達だと?応戦しろ!」

「やめろ、密接すぎて味方に当たる。」

煙幕から緑髪のショートの女が出てくる。

ランメル「私の狙いから逃げられると思ってる?」

「何?」

ランメル「ドキャーン!!」

ガシャーン

クレリア「そしてとどめ!」

ゴーン

ランメルの滑り込みキックがデストロイド・トマホークを転倒させ、クレリアが弱点に向けパンチを繰り出す。

フィオナ「チッ流石にクァドラン無しの白兵戦は.....」

ズゴーン

フィオナ「きついのよね!フンッ!!」

ゴン

フィオナはデストロイド・スパルタン相手にストレートそして肘打ちを食らわせる。

熊谷伍長「野郎ども!白兵戦用意!殺すなよ!」

ラーナ「α分隊.β分隊、Σ.Ω両分隊の各員はパイロットを護衛して!相手の動きを止め、援護せよ!」

スミス「α分隊 了解。」

マリオ「β分隊 了解。」

ガスマスクを装着した反抗するマスター達の遊撃隊が突入する。

ズドドドドドドド ドドドド

「ぐぁ」

マスター「ヴァーミル中尉.出智少尉.は俺に続け!いいな。」

「了解。」「了解。」

杉田巡査「まさか警官やっていて銃撃戦とは、夢にでも思わなかったなモリソバくん。」

相沢巡査「杉田さんモリソバってこんな状況で...」

ズドドドドドドド ガキーン

相沢巡査「きゃあ!」

ラーナ「お喋りはここまでに死なさい!」

相沢巡査「はひ~」

ズドドドドドドド ドドドド ドドドド ドドドド ドドドド ドドドド

「どうしますか?連隊長?」

「彼らの援護をする、バルキリー隊やデストロイド隊では被害が拡大する。各隊員援護にいくぞ!」

「ハッ」

見ていただけの他の一般歩兵達がマスターを援護するために、基地の滑走路まで進撃する。

【地下司令部】

アーベント「こちらスネーク、地下へ潜入した。井田、そちらはどうだ?」

「問題なし、行けます。」

アーベント「敵に見つかるなよ。」

ヘルベルト「目標は司令部の解放ですね。」

アーベント「それは板垣の仕事だ、俺たちの任務はブランドンの逮捕だ。」

ヘルベルト「ブランドンの?」

アーベント「そうだ。」

アーベントはゆっくり頷く、すると何処からか血の匂いがする。

アーベント「この匂いは?」

アーベントはゆっかり歩く、十字路にはロシア系の女性兵士。

アーベント「ロシア系の女性兵士?それにあの制服は反統合同盟の歩兵服、反統合系の兵士だな。ブランドンの部隊に紛れ込んでいたのか?まるでトロイの木馬だな。」

ヘルベルト「ブランドンは反統合同盟と通じていたのか?」

アーベント「今はどうでもいい、ここは尋問するぞ。」

ヘルベルト「どうやって....」

アーベント「こいつさ。」

っMK-22

ヘルベルト「麻酔銃ですか?」

アーベント「あぁまずは金髪ショートの子を撃つ、そして倒れた赤毛のおかっぱちゃんをぐっと〆尋問する。」

ヘルベルト「変態ですね。」

アーベント「変態ではないぞ、とにかく赤毛の子を案内人にする。作戦を開始しよう。」

パン

「うっ.....」

バタッ

「おいどうした?」

ガシ

「何?」

アーベント「君には聞きたい事がある、話してくれないか?」

「私がなぜ統合に....」

アーベント「ならばこのナイフが君の喉元を突き破るぞ。」

「えっ......」

アーベント「さぁどうする?」

「くっ分かったわ、答えるわよ私だって砲撃から逃れてまだ死にたくないし。」

アーベント「ありがとう、君の名は?」

タチアナ「タチアナ、タチアナ・ベリャーエフ。生まれは、ラードゥシキンで年齢は18歳よ。そっちはエカテリーナ・スミルノフ同い年。」

アーベント「ではベリャーエフ。」

タチアナ「タチアナで呼んでくれない?」

アーベント「そうかでは聞く、ブランドンの目的はなんだ?」

タチアナ「分からないわ、私が知っているのはX兵器がなんとかと。」

アーベント「X兵器?」

タチアナ「よく分からないけど、アラスカに行くって。」

アーベント「(アラスカ、今日は地球軍とゼントラーディ軍と終戦協定調印式がある日だ、まさか...)」

ドサ

アーベント「小島予備役大尉、エカテリーナを手錠をかけて管理してくれ。」

小島秀男「了解しました。」

タチアナ「カーシャだけ?私は私は?」

アーベント「道先案内人をしてもらう。」

タチアナ「甘いのね、私が突然襲って銃を奪うわよ。」

アーベント「ヘルベルトがタチアナの頭を撃ち抜く、それで終わりだ。」

ヘルベルト「ふふん。」

カチ

アーベント「それと、タチアナは人をだまし討ちをする女ではない。」

タチアナ「でっ私を信用すると?」

アーベント「と言ったら?」

タチアナ「答えはダーよ。」

ヘルベルト「OKなのか?」

タチアナ「そうよ、血の匂いがするから嫌で嫌で。」

アーベント「血の匂いやはり。」

ヘルベルト「親父、少し行くしかないね。」

アーベント達は道を進む、するとシェールの死体があった。

アーベント「匂いのものは、この人からか。」

ヘルベルト「これは、既に死亡してます。」

アーベント「ブランドンめ、.....遺体はあとで回収し埋葬してあげよう。」

ヘルベルト「はい。」

【司令部】
ジョルジュ「銃声がしますな。」

モントゴメリー「抵抗する者がいたか。」

ズドドドドドドド ドドドド

アリス「銃声?」

「ぐぁぁ。」

バタン

フランソワ「司令、頭を下げて!トリア リーン撃て!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドド ドドドド

「ぐふ。」「がはっ」「ごあま。」

「おのれ!」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ガチョンチョンチョンチョンチョン

ズドーン

「がはぁ。痛てぇぇぇ。」

フランソワ「モントゴメリー司令助けにきました。」

モントゴメリー「君は技術兵の。」

フランソワ「フランソワと同僚のリーンとトリアです。」

リーン「リーンです。」

トリア「です。」

モントゴメリー「君達はどうやって?」

フランソワ「警務隊員達から渡されました、現在抵抗戦が繰り広げれています。」

トリア「もうそろそろ井田さん達が来ます。」

ゾロゾロゾロゾロ

井田中佐「閣下ご無事ですか?」

モントゴメリー「無事だ。」

井田中佐「ここは我が隊で警護します、司令部機能の復帰を願います。」

モントゴメリー「分かった。」

ズドドドドドドドドドドド ドドドド ドドドドドドドド

【地上】
VF-1A-RF 2機とVF-1A5機が駐機している。

マスター「よし取り付いたぞ。」

ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ガシャーン

マスター「くそ俺の愛機が....」

ディー・ヴァーミル「大尉は早く搭乗を私たちもすぐに追いつきます。」

マスター「頼むぞ。」

カタカタカタカタ

ズドドドドドドドドドドド

ブシュ

ディー・ヴァーミル「ぐぁ。」

出智圭「ディー!」

マスター「ヴァーミル中尉。」

ディー・ヴァーミル「くっ、最後のほうの弾が右足に.....」

出智圭「くそ。」

出智圭はアサルトライフルを撃ちながら、ディーヴァーミルを抱えバルキリーの下に隠れる。
足を撃たれたディー・ヴァーミルに対し、緊急医療包帯を巻きつけ止血する。

マスター「動けるのは俺だけか?」

カタリ

マスター「行くぞ俺のバルキリー!」

キィィィィィィィィン

「奴め動くつもりか?ならば....」

一機のトマホークが殴り込みの如く迫ってくる。

フェアリ「マスターはやらせない!」

ガシャーン

フェアリの体当たりで、トマホークを転倒させる。

フェアリ「マスター早く離陸してここは私たちが食い止める。」

マスター「ありがとう、フェアリ。」

しかしその会話の割り込むように、スパルタンがフェアリの背後に迫り...

「デカ女め!死ね!」

ヒュイ

と叫び、岩石を投げる。
フェアリの後ろに直撃しようとするが....

ゼブラ「フェアリ危ない!」

ヒュイ

ガシャーン

ゼブラが岩石を投げ、スパルタンが投げた岩石を命中させ破砕する。

フェアリ「ゼブラ?」

ゼブラ「うぉぉぉぉぉぉぉ。」

「来るな化け物め!」

ゼブラ「遅い!」

シュ

ドーン

ゼブラはスパルタンに飛び蹴りを喰らわせる。

ゼブラ「今だ!マスター!!」

マスター「行くぜ!」

ドビュゥゥゥゥン

ウィン

マスターのバルキリーはバトロイドへ変形し反乱軍のデストロイド隊へ挑む。

【X兵器格納庫】

ブランドン「ふふふいよいよら動くぞ、ライコフハッチを開けろ!」

ライコフ「ハッ。」

ガチャ

ウィーン ウィーン ウィーン

アーベント「ブランドンそこまでだ!って...」

タチアナ「.....」

ブランドン「この機でグローバルを殺し、俺の国を作るつもりだ!また会おう、蛇親子。」

巨大兵器は、どんどん上昇し始める。

【地上】
「あれはなんだ?」

マスター「あれは.....」

ブランドン「ふはははははは、もはや俺を止められん。」

アーベント「これが兵器Xか、くそ発射阻止には間に合わん。」

ヘルベルト「親父、発車の衝撃に巻き込まれる。下がります。」

アーベント「タチアナも下がれ。」

タチアナ「はい!」

ズドォォォォォォォン

巨大兵器は勢いよく上昇する.しかし、ライコフは上昇の衝撃に巻き込まれず....

ライコフ「これぞ、オーバーテクノロジーだ!奴には、このテクノロジーは完全に制御できん!」

と意味不明な事を叫んだ。

【地上】
マスター「何だあの兵器は?」

ラーナ「あの兵器は......」

マスター「くそ、行くしかねぇ!」

ズドォォォォォォォン

ライコフ「さて次は、終戦協定調印式の破壊そしてブランドンの後始末だ。」

カチン

ライコフ「所詮少数の兵力で地球帝国とは妄言に過ぎない、最期に統合軍に勝つのは我々反統合同盟だ!」

アーベント「そこまでだライコフ、大人しく武器を捨てろ!」

ライコフ「なぜだ?」

アーベント「それとさっきの言葉はどう言う事なんだ?」

ライコフ「ふっブランドンは所詮はマクロスシティへ向けて放たれた、虐殺マシーンに過ぎない。」

アーベント「何?」

ライコフ「マチェッティと名付けられた兵器の真価は、実は通常の人間には耐えられん ブランドンは死亡するだろう自動システムにより、リミッターが自然解除そして暴走する。」

ヘルベルト「馬鹿な未知の兵器を無造作に暴走させるなど、それに何故それを知っている?」

ライコフ「かつて統合政府にも一時的にいたハスフォード博士によってな。」

アーベント「なんだと?」

ライコフ「これらの既に満足だろう、既に旧アラスカ統合軍司令部には....」

【ロシア某所】
砲撃から残存していたと思われるSV-51アルファ5機とSV-52フランカー25機.MiG-29 フルクラム34機.MIM-31 カリョービン34機 予備機にもMiG-27複数機が駐機している。


アーベント「貴様らは何が目的だ?」

ライコフ「統合戦争の継続ですよ、統合戦争は実はまだ終わってないんですよ。」

カチャ

アーベント「終わってない? なっ...」

ライコフ「もう話す事は...」

ズダーン

ヘルベルト「親父!?」

タチアナ「あ...」

ライコフ「馬鹿な銃を引く暇なんぞ....」

バタン

アーベント「俺はその程度如きこ兵士ではない。」

【ドーバー海峡】

ブランドン「グフフフフ、SDF-1マクロス艦長ブルーノ・J・グローバル 貴様を殺せばこの世は俺の者だ!今はドーバー海峡.........」

ズドドドドドドドドドドドド

ブランドン「うおっ!!誰だ!」

マスター「待て!!ブランドン・ロウ!」

ブランドン「青二才のマスター・ピースファングか!」

マスター「貴様をアラスカまでには行かせん!」

ズドドドドドドドドドドドド

スゥン スゥン スゥン スゥン

ブランドン「馬鹿めが!ヘナチョコ弾が当たるか!これでも喰らえ!」

カチャ

マスター「その動き待っていたぞ!」

ズドン ズドン

ズダーン

ブランドン「なんだと!」

ブランドンのマシンガンは、マスターのガンポッドの弾から放たれた破壊される。

マスター「機動力はいいだろうが、非変形機

ブランドン「ヌウウウウウウ・・・!マスター・ピースファング!着様どれだけ、俺の邪魔をすれば気が済むのだぁっ!」

マスター「貴様が愛国心を盾に多くの守るべき者やそれを守るために戦う仲間を己の野心のために殺したその時からな!!」

ズドドドドドドドドドドドド

バコーン バコーン バコーン

ブランドン「俺の武器が俺の武器が..........」

カチャ

マスター「これで終わりだな、ブランドン・ロウ!」

ブランドン「ま、待ってくれ!俺と組んでこのニューガイアエンパイアを建国し世界を支配せんか? 悪いようにはせんぞ、どうだ?ピースファング大尉…」

マスター「命乞いか.......だが貴様みたいな汚物が殺した者たちの命乞いを聞かずに、無惨に殺した...........それを聞き入れると思うか!」

ブランドン「ま.待て.......」

カチカチカチカチカチカチ

マスター「弾が切れただと?」

ブランドン「ふははははは、まだ俺には運の尽きがあるようだな。」

マスター「くそこんな時に....」

ブランドン「貴様みたいな、小物には用はない消えろ!」

ビューン ガコーン

マスター「ぐぁぁぁ」

ブランドン「ふん情けだ、ゆっくり海没しながら俺の野望を見るがいい。」

ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

ブランドン「俺が作るニューガイアエンパイアは不滅だ!ニ…ニ…ニューガイアエンパイアに…栄光と勝利を…!!」

ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

マスター「待てまだ勝負は終わってない!」

ブランドン「貴様まだ、やる気つもりなのか?俺の野望の邪魔をするな!」

マスター「その幻想はここで終わりだ、ブランドン・ロウ.........その幻想と共に滅びされ!」

ブランドン「ほざけ!地球統合軍だろうがゼントラーディ軍だろうが、この俺の名の者で支配されるのだ!貴様はその礎として死んでゆけぇぇぇぇぇぇぇ!」

マチェッティはナタのようなミサイルを撃ち込む。

マスター「貴様がやろうとしているのは、戦争の継続 人類とゼントラーディとの絶滅戦争なんだぞ!なぜ分からんのか?」

ミサイルは必死に回避するそして、物凄いスピードで突っ込むように進んで行く。
流石にパイロットスーツのGの限界を超える。

マスター「ぐぉぉぉぉぉぉ、まだ奥の手があるこいつで止めだぁぁぁぁぁ。」

グイッ

ボン

ブランドン「スーサイドアタックだと?カミカゼか........」

ガゴォォォォォォン

ブランドン「がぁぁぁぁぁぁ」

マスターのバルキリーはマチェッティに突っ込む。

【ヨーロッパ方面軍司令部】

アリス「あぁぁぁぁ、そんな......」

ジョルジュ「どうした?」

アリス「ピースファング大尉の機影がマチェッティに激突爆発。」

ジョルジュ「なんだと?」

アリス「スーサイドアタックです。」

バサッ

ラーナ「え.......」

アリス「でもベイルアウトは確認してます、しかし.....」

ラーナ「マスター......マスター....」

ジョルジュ「カザハラ少尉下がれ、ここは....」

ラーナ「(マスター生きて……生き続けて……。あなたがあなたのままで帰って来てくれればそれでいい……だから……だからお願い……生きて……生きて……!マスタァァァァァァァァ!)」

(地上)

フェアリ「はぁぁぁぁぁ。」

「うわぁぁぁぁぁ。」

バターン

「よし今だ!制圧部隊突入!」

戦闘に介入できず、周りで見ていた部隊が反乱軍鎮圧に乗り出す。

ゼブラ「片付いたな、無駄に抵抗してたくさん俺たちの味方の方が多いんだぜ。」

フェアリ「案外いいコンビだね、ゼブラ。」

ゼブラ「あぁそうだな。」

ディー・ヴァーミル「何よこれ!?痛てて。」

フェアリ「ディーどうしたの?」

ディー・ヴァーミル「マスターが突っ込んだ。」

「えっ!?」

【アラスカ SDF-1マクロス となり長距離弾道ミサイル弾発射車両】

フォーーーーーーーン・・・フッフォーーー・・・・・・ン・・・ドッドッドッドッド

カチン

「中尉上には内緒です。」

エマ「分かっています。」

カツンカツン タツ

エマ「報告します。」

サッ

早瀬未沙「報告ね、レーダーは観測できた?」

エマ「アニタの極秘ルートでエルメス基地で観測できた事を報告します、X兵器ロンドン上空でVF-1タイプによる特攻を確認。」

早瀬未沙「特攻?」

エマ「カミカゼです。」

早瀬未沙「ぐっ.........河森大尉お願いします。」

河森大尉「終戦となる日ですが、仕方がありませんね。やりましょう。」

早瀬未沙「このデータを元にミサイルを発射してください。」

河森大尉「ハッ了解しました。」

エマ「早瀬大尉、ミサイル発射の許可はグローバル艦長に.
......」

早瀬未沙「取らないわ、これは私とアニタいや明日の未来のための独断行動よ!」

エマ「免職になる可能性が.....」

早瀬未沙「そんなのは気にしない、元より覚悟は決めているわ。」

エマ「..................ならば私も大尉の後輩として、共に免職くる覚悟で手伝います。」

早瀬未沙「ありがとう。」

河森大尉「ミサイル発射準備完了!」

ルーカス中尉「ミサイル発射開始します。」

早瀬未沙「弾道ミサイル発射!」

ズドォォォォォォォォォォォン

マイストロフ大佐「何事だ?」

「ハッ早瀬大尉が弾道ミサイルを....」

マイストロフ大佐「何処へ向けて撃ったと言うのだ?」

「分かりません。」

マイストロフ大佐「ぬぅぅぅ。」

【エルメンドルフ基地】
ユウキ「弾道ミサイル通過を確認。」

アニタ「今よ!ラプター部隊全機発進!」

2機同時離陸し、旧時代の戦闘機残存機部隊が出撃する。

ヒュゥゥゥゥゥン

「ワイバーン、ミサイル通過を確認。」

ヒュゥゥゥゥゥン

ブランドン「ミサイルだと?ぐぉぉぉぉぉ、俺は新たな地球の王にぃぃぃぃ」

ヒューン ズドーン

ブランドン「ぐぉぉぉぉぉ」

「こちらワイバーン、目標旧アラスカ司令部からの長距離弾道ミサイルの弾着を確認。」

アニタ「いい、目標を必ず落とさなければ戦争はこのまま継続し人類は本当に滅亡するわ!遠慮はいらない、相手を人間と思うな!相手は人間の皮を被った、汚物ぶっ殺しなさい!」

「ワイバーン 了解。」

「ウィザード 了解。」

「ミサイル全自動システム リミッター解除、M61 バルカン セット ファイア!」

シュバーン シュバーン

トカカカカカカカカカカカカ
トカカカカカカカカカカカカ

ヒューン ガコーン

ブランドン「ぶざぁごぁぁぁぁぁぁぁ。」

ブランドンはバルカンの銃撃の後、ミサイルの直撃を受け戦死する。
機体はワシントン沖に海没する。

「こちら、ワイバーン目標 スプラッシュ ミッションコンプリート帰還する。」

アニタ「了解、ただちに帰還せよ!.......早瀬先輩、協力感謝します。」

【アラスカ】
ユーリ「目標弾着。」

河森大尉「やったぞ。」

早瀬未沙「これで終わった.....」

バタバタバタバタバタバタ

「止まれ!早瀬大尉、無断弾道ミサイル使用の権で拘束する!」

カチャカチャ カチャカチャ

早瀬未沙「これで......終わりか.......一条くん......」

カタカタカタカタカタ

一条輝「未沙!未沙!」

早瀬未沙「一条くん!」

ジョニー「君、早瀬大尉が何をしたのか?」

「無断で弾道ミサイルを......」

一条輝「大尉がミサイルを使用したのは、ここを狙ってくる敵に対しミサイルを撃つためなんだそれを拘束するのは間違っている。」

「貴様も拘束を....」

滝田英史「その話は黙ってられないなぁ。」

カール「我々マクロス飛行隊全隊員が相手しますよ。」

「何?」

マックス「どうしますか僕たちとやりますか?」

ミリア「私たちに挑んでそちらも免職になるぞ。」

早瀬未沙「皆......」

エマ「(ある程度根回しが功を奏す結果になりましたか。)」

ヴァネッサ「大尉、ヨーロッパ方面軍司令部司令、モントゴメリー提督のおかげで不問になりました。」

早瀬未沙「えっ.....」

ヴァネッサ「なんとか時間に間に合って.....」

【ヨーロッパ方面軍司令部】

アリス「終わりましたね、我々の役目。」

モントゴメリー「やっとな。」

ジョルジュ「なんとか終戦締結ギリギリ間に合いましたな。」

モントゴメリー「アニタ・ジュリアか、中々いい後輩を持ったな早瀬未沙大尉は....あの男の娘だな。」

ブラウン「戦死された早瀬隆司提督ですか?」

モントゴメリー「あぁ統合戦争では借りがある、それを返したまでのことだ。」

ブラウン「しかし問題は残ってますね。」

モントゴメリー「マスター・ピースファング大尉の行方だ。」

【大西洋】

バタバタバタバタバタバタ

リーン「目標確認されず、ピースファング大尉確認されず。」

トリア「同じくこちらも.......」

【司令部管制室】
モントゴメリー「必ず見つけ出せ、大尉を探し出すんだ!」

ラーナ「マスター.........」

熊谷伍長「マスター.....」

マリオ「馬鹿野郎なんで特攻なんか........」

スミス「落ち着けよ、ベイルアウトしたんだ生きている必ずな。」

【地上エリア 野営地】

ヘルベルト「反逆者を逃がすな探せ!」

「ハッ」

ザッザッザッザッザッザッザッ

フェアリ「あぁゼブラ....マスターがマスターが....」

ゼブラ「泣くな、俺だって最初のマイクローンいや地球人の友が心配なんだ。あいつは死なん、絶対に死なん。」

数時間経ってもマスターは見つからなかった、そして捜索限界時間になった。

「マスター・ピースファング大尉の捜索を打ち切ります。」

ラーナ「そんな、後1時間いや数分時間をください。」

「残念ながら、時間ですのでむりです。」

ラーナ「あぁそんな.....マスター.....」

フェアリ「マスタァ。」

ゼブラ「うぉぉぉぉぉぉぉマスターの馬鹿野郎ぉぉぉぉぉぉぉぉ。」

フィオナ「隊長。」

ナタルマ「マスター・ピースファング大尉あなたの事は忘れません。」

サッ

ナタルマ隊はマスターに対し敬礼する。

それをみたゼントラーディ人や統合軍将兵も同様に敬礼する。

ザッザザザザザザザザザザザザ

「勇敢なる統合軍の兵士の皆さん、勇猛なゼントラーディ軍の皆さん。この戦争は、今日3月11日18時 地球統合軍残存部隊とゼントラーディ軍残存部隊との間に終戦協定が結ばれました。これから、地球人とゼントラーディ人が分かりあい...........」

【ロシア某所】
「例の兵器の暴走が確認されず、戦争は終結か。」

「作戦は失敗、我々の部隊がアラスカに向けて出撃することはない。」

「かの兵器が真価を発揮せずに、大西洋に没するか.....」

「まぁいい、これからは新統合軍に仮の投降だ。真の戦争は、これから始まる。」

「真の戦争?」

「まぁ今後の展開に期待せよだ。」

そして俺たちの戦争いや第一次星間大戦は、終わった。
終戦協定の場においてゼントラーディ軍基幹艦隊残留軍最高指揮官ガゼフ・ベルゴラが全軍戦闘停止武装解除命令を出し、それを聞いたゼントラーディ兵士達は武装解除したそして........

3月11日 アラスカ以外の東京 ワシントン 北京 モスクワ グランドキャノンIII シドニー グランドキャノンV デリー エルサレムなどの生存者がいる都市.そしてアポロ基地などの宇宙施設に終戦を伝えるラジオが放送された。

各地で生き残った市民や兵士達そしてゼントラーディ人の中には、戦争が終わって助かった事に関して歓喜する者.家族や恋人.友人を亡くして怒り地面に頭をぶつける人.中には涙を流す者などに分かれた。

「そっちはどうだ?」

「ブランドンの部下は大部分を拘束しましたが、あと一人取り逃がしました。」

「叛逆者はすべて拘束しろ、抵抗したら射殺しても構わん!」

「ハッ」

ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッ

ラッセル「大佐が戦死された、もう俺は既に反逆者だ....ニューガイアエンパイア バンザァァァァァイ」

カチャ ズドーン

「銃声が聞こえたぞ!軍務課のほうだぞ!誰かついてこい!」

カチャ

「これは...........」

「見ておけ、感情論で動いて自滅した男の哀れな最期を.......」

「.........................」

一人の男は自らの頭を撃ち抜いて死んだ、地球帝国の夢を見ながら....

ゴォォォォォォン

ジェシカ「あっ......」

フランソワ「どうしたの?」

ジェシカ「ううんなんでもない。」

「なんだあれは?」

バタバタバタバタバタバタ バタン

ジェシカ「?」

川島春華「私はロンドンの残存部隊救難ヘリ隊所属川島春華です、救難者を助けたので届けに来ました。大尉殿どうぞ、こちらへ。」

マスター「マスター・ピースファング大尉奇跡の帰還を果たした。」

ジェシカ「大尉......ラーナ!皆大尉よ大尉が帰ってきたわ!」

マスターは無事に帰ってきた、ラーナは感極まり泣きながらマスターに抱きついた。
その時フェアリの顔は、負けたなと言う顔をしマスターへの想いを諦めたと言う。

【終戦から1ヶ月後、4月11日ヨーロッパ方面軍第1司令部タヴェルニー空軍基地】

キィィィィィィィィン

ゼブラやフェアリ.そしてナタルマ隊の面々はマイクローン化し復興が進む統合軍パリ基地預かりになる。

キィィィィィィィィィィン

熊谷伍長「戦争は終わったんだが、月にいる家族に会える状況じゃないな....早く会いたいな。」

ジェシカ「志保さんですね。」

熊谷伍長「まだ子供だが、警務隊員になるのが夢でな.......おや?」

ジェシカ「どうしたんですか?」

くまおはマスター達を見る。

マスター「お前達はこれからどうするつもりなんだ?」

ラーナ「軍に残るつもり?」

ゼブラ「俺達は軍には残らないつもりだ。」

マスター「残らない?お前らは何をこれから?」

フェアリ「私達は大学を出て、結婚するつもりよ。」

ラーナ「結婚って......」

マスター「マジかよ!」

フェアリ「はい................(照)」

ゼブラ「俺達は戦い以外の文化や歴史.いろんな物を知って、自分達でいろいろと歴史に名を残せるように頑張りたいんだ。」

マスター「お前らも夢を持てたのか、でっもって家はどうするんだ?」

フェアリ「当分あなた達に居候になるわ、いいかしら?」

マスター「ラーナがなんて言うか......」

ラーナ「いいじゃない大歓迎よ、あなた達は家族....仲間よ。」

熊谷伍長「お前らここにいたのか?」

「くまおさん。」

熊谷伍長「俺が写真撮ってやる、そこに集まれ!」

パシャ

その後、男女2組はそれぞれの道を歩んだ。
ゼブラとフェアリは、マスターの家に居候しながら基礎学力を学んだ後新設された大学に通い優れた成績で卒業。
二人はすぐに結婚し、初のゼントラーディ人同士の結婚となり名を残す。
彼らは、ジーク.サリー.シホの3人の子宝に恵まれ幸福な人生を送ったという。
フェアリは自由共和党に入党し、初の議員として当選し夫のゼブラは銀行会社アポロンを設立し大成功を収める事になった。

ジークは家をついで社長そしてお見合いで結婚、サリーは大企業の御曹司と結婚。シホは軍人になり、辺境地域での戦闘の後マクロス9に配属になりそこで結婚する。
マスターはラーナとすぐに結婚、1年後には娘が産まれた。軍では出世コースには乗り、今では惑星マリトラーン第3地区統合防空隊司令官になる。
彼は4人はマリトラーンで再会し近所付き合いの仲になったと言う。

【西暦2021年 現在】

ラウラ「そんな事が........」

熊谷軍曹「リン・ミンメイの歌で戦争を止めたのは本当かもしれんが、戦争を止めたのは本当は未来を信じて戦ってきた者たちなんだ。なぁベルタリア准尉はあの時何処にいたんだ?」

ラウラ「私はあの時、アドクラス艦隊の航行可能なかつての所属の母艦になったケアドウル・マグドミラ級メルトラス救助され、宇宙にいました。文化も知らず何も分からずに男性兵と共に戦う事になりましたが......」

熊谷軍曹「そうかい.....だがフェアリに似ているなそんな所かな.......もう一つの話をしようか.......あの話は俺の友人が体験した話なんだが.....。」

(今から5年半前)

【西暦2015年 惑星エスピオン】

ドカカカカカカカカカカカカカ

ドカカカカカカカカカカカカカ

カキッ カラン

ドカーン

「GOGOGOGO!」

バルキリーでもないバトルスーツでもないデストロイドでもない新たな戦いのメモリーが開かれる。

ED
https://m.youtube.com/watch?v=p3MFQDBKIqw

マクロス短編 砲撃戦強行突破横断作戦。
●新統合軍

エドワード・ウルフレッド
設定CV 松本保典
階級大尉
年齢27歳
ブラッティ・ウルフと言われる新統合軍のエースパイロット。実際は陽気な性格。

ジェーン・メイア
設定CV 冬馬由美
階級中尉
年齢24歳
スピカ3守備隊唯一の生き残りで、勇猛な戦いぶりは復讐に燃える姿と相俟って「白鯨」と言われるパイロット。

メリオル・ユーメリアン
設定CV 早見沙織
階級中尉
年齢20歳
ウラガ級ウォリアーズのオペレーター。

シホ・ラカジーラ
設定CV 大本眞基子
階級准尉
年齢17歳
キオに派手にやられた、女エースパイロット。

●シーサーペント
ガイ・ジェナス
設定CV 井上和彦
年齢 20代
傭兵シーサーペントのリーダー、キオとは腐れ縁がある。かなりの戦闘能力があるが、マクロスのあるエースのクローン。

マイク・ギーレン
設定CV 小野健一
年齢 18歳
元統合軍人のシーサーペントの一員。ガイのサポート役。

アニタ・ナーレス
設定CV 土井美加
年齢 19歳
傭兵シーサーペントのオペレーター。アニタの名は叔母アニタ・ジュリアから名付けられている。元統合軍人。

ジェイク・ブルフレッド
設定CV 稲葉徹
シーサーペントの母艦ベルファンの艦長。年齢は不明。

●シェルバン国防宇宙軍

カルベン・ジャローニ
設定CV 子安武人
年齢 36歳
階級 1等特佐
シェルバン国防宇宙軍指揮官

エリアス・フューリー
設定CV 斉藤佑圭
年齢 20歳
階級 3等特尉
シェルバン国防宇宙軍士官

アルバス・マルヤース
設定CV 神奈延年
年齢 24歳
階級 2等特尉
シェルバン国防宇宙軍士官

【登場メカ】
VF-16Jファルシオン
後に出港するマクロス・フロンティア船団のL.A.I社によって開発されたVF。ウォルガー星系にも配備されている。

VF-X2号機フラッシュライト
破壊された輸送艦から見つけた謎のバルキリー。2号機ナンバーがある。主なパイロット は ガイ

VF-17Bナイトメア
VF-17のB型、マルチロール機タイプらしいパイロットはマイク。

VF-17JAナイトメア
通常タイプに対し電子系が発達したナイトメア。

VF-17DAディープアームズナイトメア
ビーム兵器試験型のバルキリー、シホが搭乗。

VF-11Aサンダーボルト
警備部隊のバルキリー、ガンポッドに銃剣が装備されている。所属機のカラーは、夜戦カラー。頭部はVF-1のJ型に類似。今回のは統合軍艦隊所属。

ヌージャデル・ガー
ゼントラーディ軍のバトルスーツ、傭兵や反統合ゲリラにより使われている。

ヌージャデル・ガーマイクロス
マイクローン形態でも乗れるタイプのヌージャデル・ガー。

VF-1Cバルキリー
新統合軍のかつての主力機、傭兵に使われている。

VGT-32ゲルドラフ
シェルバン国防宇宙軍の主力兵器、人型兵器でありマクロスワールド的に場違いな兵器と言われる。

西暦2039年.某日

悪趣味なドクロ印のヌージャデル・ガーが、見た事のないバルキリーと交戦していた。

「馬鹿な!奴ら二機で45機なる我が精鋭を撃破しただと?」

「いや待てあのエンブレムはシーサーペント?」

「シーサーペントだと?」

「最強の傭兵だ、蒼い死神と恐れて....」

グギャン

「投げナイフでコックピットを破壊?」

ブォォォォォォォォォォォン

「青い死神め......」

ザシュン

ガイ「ミッションコンプリート、帰還する。」

【衛星基地 コンドラッド】

ウラガ級ウォリアーズ

「これが蒼い死神のシーサーペントのこの前の反統合ゲリラとの戦闘の記録だ。」

エドワード「なんか生かすかねぇ機体だな、こいつ絶対パイロットは男だな。」

「ウルフレッド大尉、君はそこしか興味ないのかね?」

エドワード「当然です、女を落とせないチェリーボーイはエースになれない昔からの言い伝えです。」

ムニュ

ジェーン「と言いつつ、私の胸を....」

バチーン

エドワード「ぶっ。」

ジェーン「触らないでください。」

エドワード「スキンシップだっのにぶぅ~」

メリオル「ウルフレッド大尉、反省してないんですね。」

「おっほん、ウルフレッド大尉.この間に一週間出向してくる隊員には手を出すんじゃないぞ!」

エドワード「女ですか?」

シホ「その女よ。」

エドワード「ひゅ~可愛い、どこの子?」

シホ「申し遅れました私は、新統合軍治安警備飛行隊所属シホ・ラカジーラ准尉です。よろしくお願い申し上げます。」

メリオル「シホ・ラカジーラって鳳仙花のシホ?」

シホ「はいそうです。」

「彼女はフェアリ・ラカジーラ議員とゼブラ・ラカジーラ社長の次女であるんだ。」

エドワード「名家出身のお嬢様なのか?」

シホ「私は確かに名家出身ですが、私は軍人ですそのような扱いはしないでください。」

エドワード「気が強いな。」

シホ「私はメルトランですから。」

ジェーン「スピカ3事件は知っている?」

シホ「知ってます、私の初陣でした。」

ジェーン「私は守備隊の生き残りなんだけど、私はあなたが好きになれないわ。」

シホ「そうですか、それは残念です。」

「メイア中尉。」

シホ「構いません、スピカ3を焼いたのは私の父母いや私たちゼントラーディの同胞ですから。」

エドワード「まぁ姉ちゃん、暗い話はよしにして俺と星を眺める天文台でも.....」

シホ「結構です、私は軟派な男は大嫌いです。」

メリオル「振られましたね。」

エドワード「生真面目な性格か、悪くない。」

ジェーン「私との関係はどうなのよ?」

エドワード「ごめんなさい。」

【シーサーペント母艦ベルファン】

ガイ「次のクライアントは決まったか?」

ジェイク「今度は護衛の任務だ、惑星シェルバンに存在するシェルバン国防軍の輸送船を護衛してもらいたいと言う事らしい。」

●シェルバン人
プロトカルチャーから遺伝子操作を受けた民族であり、地球人と瓜二つの民族。地球の大陸の位置が真逆にしたような惑星シェルバンに住んでいる。(日本でいうならば北海道が南で沖縄が北という感覚)文化レベルは、2010年代。兵器は、統合軍

アニタ「護衛先は?」

ガイ「惑星モルゲークにある、モルゲーク共和国だが。」

モルゲーク共和国
惑星モルゲークを中心にする惑星国家。モンゲーク人も地球と瓜二つである。

マイク「中身は貿易船の護衛だろ。」

ガイ「そうだ。」

マイク「じっみな任務だね~」

アニタ「マイク、じっちな任務でも引き受けないとダメ。あたし達の生活がかかっているから。」

マイク「へいへい。」

ジェイク「そろそろ、シェルバン国防宇宙軍の基地だ。」

【シェルバン国防宇宙軍宇宙ステーション基地】

カルベン「ようこそ、シーサーペントの諸君。」

ガイ「自己紹介は?」

カルベン「いやしなくていい、荷物の中身だが食料品 工業品などを運ぶ予定だ。」

ガイ「了解します。」

アニタ「一つ聞きますが、何故統合軍に抵抗できる程の国が私たちのような戦争屋を雇うのですか?」

カルベン「こちらも、ゼントラーディ軍警戒で忙しい事と、おたくら地球人への警戒もある。戦力はそこまで割きたくない、傭兵というのはいい兵力なんだ。一応おたくらには、一時的に外人部隊として登録してある。」

ガイ「そうか........」

カルベン「一応我が軍からの示しがつかん、二人の護衛官を派遣する。後ろで腕を組んでいる二人だ。」

アルバス「アルバスだ。」

エリアス「エリアスです。」

マイク「うひょ~エリアスちゃんか、俺マイクっていうんだ。」

グイ

マイク「痛てててて、ほっぺ引っ張るなよアニタ。」

アニタ「あなたは何処でも女に声をかけるわね。」

マイク「ほぅ~俺が他の女に声をかけている事に嫉妬しているんだ~」

アニタ「なんですって?」

エリアス「仲いいんですね?」

「あっ。」「はぁ。」

二人は唖然とした。

アルバス「あんたが蒼い死神ガイか?」

ガイ「確かお前はシェルバン国防宇宙軍エース、統合軍異名ネーム.ケルベロスアルバスか?」

アルバス「あぁそうだ、道中よろしく頼む。」

ガイ「あぁ。」

【惑星シェルバン-惑星モルゲーク航路 ウラガ級ウォリアーズ以下 統合軍艦隊】

ウラガ級×1
グァンタナモ級×4
ノーザンプトン級×50

「司令、反統合艦隊デフォールド戦闘体制に入っています。」

「全艦砲撃開始、撃て!その後艦載機発進!」

ズビューン ズビューン ズビューン

ドーン ドーン ドーン

アニタ「前方、戦闘確認。中規模戦闘。」

ジェイク「連中め、最初から分かっていて俺たちに護衛を頼んだな。」

ガイ「クライアントにあることは変わりわない、どれほどの戦力だろうと行くぞ。マイク。」

マイク「へいへい。」

VF-X2号機フラッシュライトとVF-17Bが、母艦から発進する。

ズドォォォォォォォン ズドドドドドドド

エドワード「イャッフー!!」

VF-16ファルシオンは、旧式のVF-1Cやヌージャデル・ガーを撃破する。

エドワード「敵機撃破!」

シュドドーン ズブーン ズドドドドドドドドドドド ズドーン

ジェーン「中々やりますわね。」

ビギューン ビギューン ビギューン

ズドーン ズドーン

「何故撃ち落とす事はできん!」

「艦長、前方に敵機!」

シホ「死ね!」

ビギューン ズドーン

エドワード「あらかた撃破したな、それにしても乱戦だな。」

ジェーン「しかし、さらに乱戦にしそうなのが来たわよ!」

VF-X2号機フラッシュライトとVF-17Bが統合軍と反統合軍の機体を撃破し進んでくる。

エドワード「貴様が蒼い死神か?」

ガイ「我々は戦闘を望んでいない、道を開けろ!」

エドワード「戦闘に割り込んで偉そうにならば、俺が相手だ!」

ガイ「望むところだ!」

輸送艦とベルファンの周辺を護衛するVGT-32ゲルドラフが展開する。

エリアス「統合軍と反統合軍ですね。」

アルバス「地球人とゼントラーディか、よし我々の力を見せるぞ!」

ブイン

2機のVGT-32ゲルドラフが隊列を離れ、戦場へ突入する。

シホ「あの2機はシェルバン国防宇宙軍の?なぜあの国が戦場へ?」

ビギューン

エリアス「ハッ。」

シホ「避けた?面白い、中々いい動き可変機じゃないのにね。」

ズドドドドドドドドドドド シュルン ズドドドドドドドドドドド シュドドドドドーン

シホ「ヤック!こいつ......」

シホのVF-17DAはフレアと対空ガンポッドでミサイルを迎撃する。

エリアス「やはーん、相手もエースか。いい相手に巡り合えたかもしれない。」

【ベルファン艦橋】

ジェイク「戦域離脱までどのくらいだ?」

アニタ「後2分です。輸送艦は健在。」

ビギューン ズドーン

ジェイク「損害報告。」

アニタ「一番砲塔破損しました。」

ジェイク「全速離脱急げ!各機に離脱エリアまで離脱させろ!」

【戦闘宙域】
エドワード「そろそろ限界じゃないのか!蒼い死神さんよ!」

ズドォォォォォォォン

ガイ「動きはいい、さすがはファルシオンって言った所か?」

アニタ「ガイ、離脱命令大至急離脱して!」

ガイ「いいのか?」

アニタ「デフォールド開始します、あなた達も帰還して。」

ガイ「了解。」

プツン

ガイ「戦闘宙域まで離脱か、潮時だ退くぞマイク。」

マイク「了解!」

エドワード「おい待てよ!」

アルバス「エリアス撤退だ!」

ズドドドドドドドドドドド

エリアス「撤退?」

ズドーン

VF-11Aサンダーボルトが爆発する。

アルバス「下がれ命令だ!」

エリアス「了解。」

ズドォォォォォォォン

シホ「逃がすか!」

ガシ

シホ「なっ」

ジェーン「我々の目標である、反統合軍の部隊は撤退したわ本来の任務へ復帰したほうがいいわよ。ラカジーラ准尉。」

ジェーンのVF-17JAが、シホのVF-17DAを静止する。

エドワード「蒼い死神か、また相手してみたいな。」

輸送船とベルファンは各機を収納し戦闘宙域からデフォールドする。

ガイ「あのファルシオンのパイロット、中々の腕だキオに匹敵するか......」

第4章完 5章へ続く。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの作者さん   2016年08月18日 (木) 15:04:53   ID: iWiaI0yz

当初はこの話で前編後編やりたかったけど、後編は別の話に変更しました。

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