男「じーちゃんこれなに?」
祖父「ん?煙管?」
男「いや、そんな質問に質問で返されても・・・」
祖父「うちでタバコ吸うのなんかお前くらいだし・・・もしかしたらわしの爺様の物かもしれんな」
男「じーちゃんのじーちゃんて100年くらい前の時代のものかな?」
祖父「かもしれん。それに結構良いつくりみたいじゃしのう。年期も入ってそうじゃし」
男「ふーん」
祖父「吸ってみたいならもっていってもいいぞい。どうせうちに置いておいても誰も使わんからの」
男「へー、じゃあ試しに使ってみようかな」
祖父「とかいって古物商に売りに行ったりするんじゃないぞい」
男「ははは・・・やだなぁそんなことするわけないじゃんか」
祖父「小銭になりそうって顔をしとったからの」
男「・・・」
祖父「先祖の形見かもしれんからの。売りになんぞ出したら浮かばれんからの」
男(ばれてるとは・・・)
男「これを・・・捏ねて・・・入れて」
男「あとは火をつけてみりゃいいのか」
男「よっと・・・」シュボッ
男「・・・・・・」スーッ
男(わりかし甘いな・・・違うのにすりゃよかった・・・んっ?)
モクモクモクモクモクモクモク
男「え?なに?刻み煙草ってこんなに煙でるもんなの?!」
男「てかもう火事のレベル!?」
男「やべぇやべぇ換気換気!」ガラガラガラ
?「ぶっはぁ~」
男「!?」
?「ふぉぉ・・・煙・・・煙じゃ~」
男「なん、だ、だれ?!」
?「ん?誰かおるのか?」
男(お、女の声?)
モワモワモワモワ・・・
男「・・・」
?「・・・」
男(な、なんだこいつ?)
?「誰じゃお前」
男「は?!いやいやお前こそ誰だよ!」
?「ん?お前・・・その手に持っとるのは・・・」
男「んあ?こr」
?「お前、なに勝手に人の煙管を使っとるんじゃ。寄越せ!」バッ
男「あ、ちょっと!」
?「・・・」スーーーーーーッ
?「ぷは~~~~」モワモワモワー
男(な、なんなんだよこいつ・・・)
男「お、お前だれなんだよいったい・・・」
?「ん?この見た目でわからんのか?」
男「いや、コスプレ好きの中2の女の子にしか見えないけど」
?「こす?ちゅうに?なにいっとんじゃ?」
男(痛い・・・痛すぎる・・・)
?「まぁいい。わしは狐娘。銀煙の狐といえばわかるじゃろ?」
男(もう痛さに救いがない・・・)
狐娘「それで?わしと契約を結んだ人間はどこにおるんじゃ」
男「は?契約?」
狐娘「この煙管を使ったやつじゃ。どこじゃどこじゃ?」
男「いや・・・まぁさっき俺が使ったけど」
狐娘「・・・はぁ?」
男「いや、こっちのほうがはぁ?なんだけど」
狐娘「お前は見るからに嗜好品を窘める階級には見えんが」
男(いきなし失礼だな・・・こいつ!)
男「今どき煙草なんか金払えばだれでも買えるだろ」
狐娘「お前、そんななりをしているが実は相当な金持ちなのか?」
男「煙草なんかそんなに高くないだろ。500円くらいで買えるだろ」
狐娘「・・・は?!500円じゃと!?」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません