【メタルファイト×爆転シュート】竜牙「俺は消滅した筈ではなかったのか…」 (29)

メタルファイトベイブレード&爆転シュートベイブレードのクロスオーバーSS
主人公は竜牙です
設定としてはネメシス戦の後行方不明になった竜牙が過去の世界に飛ばされるお話


目が覚めるそこは何も無い丘だった。
あたりを見回すが誰も居ない
ネメシスも…
そして宿敵であり我が最大の強敵(とも)鋼銀河達の姿も

竜牙「俺はたしか…あの時ケンタにレジェンドブレーダーの力を…」

そう自分が果てる前にあの小僧に力を与えた…そして俺のベイは…

竜牙「エルドラゴ…」

ポケットの中のこの感触、間違いない我がベイであるエルドラゴだ
しかし取り出してみると

竜牙「何…ライトニングエルドラゴだと?」

エルドラゴデストロイ
これが本来の今の俺のベイの名だ…
それがこともあろうか俺が一番最初に使ったベイ、ライトニングエルドラゴに戻っているではないか

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1469252008

竜牙「むん!」

徐にベイブレードを回す竜牙

しかし回した直後竜牙は安心する。

エルドラゴの中から出てきた竜は暗黒に飲まれた竜ではなくエルドラゴデストロイの時と同じ、グレンに包まれた竜であった

竜牙「そうか、ケンタに力を与えたことが原因で一時的にここまで退化しただけか…まあいい…」

竜牙はエルドラゴを手におさめると腕の収納ケースに収めた。

竜牙「ここがどこは解らん、不服ではあるが銀河にでも挑み力を徐々に取り戻すしかあるまい」

いまさらケンタに力を返せなどとは言えない
そしてそれ以前に自分自身がレジェンドブレーダーとしての力を失っていないということに驚きだった

竜牙「しかしのネメシスを封じたか銀河…見事だったぞ…」

どことなくだが気づいていた。銀河がネメシスを倒したことも

竜牙「ふ、俺らしくもないな…世界の覇者か…もうそんなものはどうでも良い」

俺はもう最強を追い求めたりはしない、ただ自分自身の力の限界を知りたい。
もう一度生を許されたというのなら再び強敵とぶつかり、ただ己の力を磨くのみである。

竜牙「どうやらここは日本のようだな…」

竜牙は町並みを歩く、しかし何か違和感を感じた。

竜牙「なんだ…あのベイは?」

子供達がスタジアムで遊んでいる。そこで見たものは…

竜牙「ビットチップ搭載型のベイだと…あんな骨董品がなぜ…?」

竜牙が驚くのも無理は無かった。
なぜなら子供達が使っているベイは今の世代(メタルファイト)では無い過去のベイブレード全盛期、ベイブレード協会の前身、BBA世代の頃に使われていたものだったからだ。

竜牙「ベイブレードは星の欠片が地球に落ちて出来たもの、かつてはビットチップと呼ばれた物に加工して使われていたというが…」

どこを見てもそうだ、自分が使っているものとは違い全てがビットチップ型

竜牙「俺は過去にでも飛ばされたというのか…」

たまたまデパートのチラシを目にする竜牙

竜牙「2000年前期だと!?」

あの竜牙でさえ目を疑った。

本当にタイムスリップしてしまったようだ

竜牙「ちっ、力を取り戻さんといかんのに過去にまで飛ばされてしまうとは…ネメシスめ…」

ため息をつくのもつかの間、デパートのビルに張ってある大きいモニターから突如実況が流れた

DJ「みんなー!注目してるかーー!」

一同『おーーーー!』

声援と共に映し出されたのはブレーダーDJ、ベイブレードの審判であり実況者でもある。

竜牙「ほう、過去の試合か…」

DJ「本日準決勝に出場することが決定したチームは、BBAチームだ!なんと言っても今回活躍が目立ったのは」

一瞬竜牙の目が旋律した

タカオ「行けぇドラグーン!!!」

竜牙「左回転…ドラグーン…まさかやつが…!」

そう、知らないものは居ない筈だ、竜牙達の時代では表向きに名前は出てこないものの
かつてのベイブレード回の中で英雄と称されたあの木ノ宮タカオだ。
BEGAを破り世界を救った左回転の竜を使いし者。
竜牙が戦慄しない筈が無かった。

竜牙「ふ、面白い…やつが決勝戦に出るとしたら対戦相手は…」

DJ「決勝戦はロシアのボーグだ…これからも熱戦が期待できそうだぞー!」

竜牙「俺達の時代の腑抜けたロシアとは違い少しは骨がありそうだな…」にやり

ロシアチーム基地にて

ヴォルコフ「くくく、ユーリの調整も完璧だ。これで我々ボーグの勝利も確実」

研究員「大変です!侵入者が!」

ヴォルコフ「ふん、また自分の力に自惚れたやつらが我々に挑みに気負ったか!貴様らで対応しろ!」

ボリス「ヴォル…コフ…様…」

ヴォルコフ「ボリス!ど、どうしたと言うのだその様は…」

ボリス「龍…龍を使う悪魔が…」

ヴォルコフ「龍だと…まさか木ノ宮タカオがここまで来たというのか!?」

ボリス「ちがい…ま」パタン

ヴォルコフ「ええい、何が起きたというのだ!」

研究員「大変です…決勝戦前だというのに…ユーリ様以外のボーグのメンバーが全員倒されてしまいました」

ヴォルコフ「ば、馬鹿を言え!」

モニターに映し出されたのは

ギュイーン!!!

その場に倒れているボーグメンバーのセルゲイとイワン
そこに立ち尽くす龍のヘアバンドを身に纏った一人の男だった

龍牙「ふん、旧式にしては中々だ…少しは力が戻ったぞ…」

ヴォルコフ「なんだ…あのベイは…」

始めてみる新しいタイプのベイにヴォルコフは突如言葉を失ってしまう。

ヴォルコフ「なんだというのだやつのベイは…ビットチップも…アタックリングも…軸も何もかも解析不能…」

竜牙「ふん、どの時代にも居るものだな、大道寺やジグラットのようなハイエナが…」

ヴォルコフ「ええいもうたどり着いたのか…!」

竜牙「人造聖獣だとか言ったな…くだらん…所詮はハイエナの考えることだ」

ヴォルコフ「ふ…どこの誰かは知らないが、少し良い気になりすぎでは無いのかね?」

竜牙「ほう、ならもっとマシなブレーダーを出してくれるのか?」

ヴォルコフ「世界大会決勝戦のために調整していたのだがまあいい、今はそんな物より貴様のベイが気になった…行け!ユーリ!」

ユーリ「わかりました、ヴォルコフ様…」

竜牙「貴様が切り札と言う訳か…」

ユーリ「貴様も相当な腕の持ち主のようだが、辞めておけ、この俺のウルボーグ2の力の前では無力だ」

竜牙「良いだろう、この俺のベイ、ライトニングエルドラゴの前では貴様らの研究とやらもお遊びにすぎんと言う事を教えてやる」

―現代―

居酒屋

銀河「木ノ宮さんお疲れ様です」

タカオ「ああ、鋼君もおつかれさん」

銀河「シンクロームシステムとZERO-Gベイ…あまり売れませんでしたね…」

タカオ「はは、まあそう言うなって…まあブームが過ぎ去りそうな瞬間に新しいものを出そうとして失敗するのは前も一度やらかしてるんだよなぁ」ごくごく

銀河「ネメシスクライシスが終わってからベイの人気がかなり下がっちゃいまして…」

タカオ「俺らのときもそうだったよ?BEGAとの戦いの後色々ボロボロになっちゃって、鋼君達の世代までかなりベイブレードは衰退したんだ」

銀河「はい…やっぱり何でも新しいものを取り入れれば良いって物でもないんですね」

タカオ「そうだな…時間を置くことも大事だからな…そうそう今度のベイブレードは凄いぞ!」

銀河「あ、はいベイブレードバーストでしたっけ…?」

タカオ「そうそう、今度のはある程度の威力が加わると相手のベイがバラバラに分解するんだ!」

銀河「それって俺達も日常茶飯事だったような…」

タカオ「あれは無理やり壊してた感じだからな、破片とか飛び散って危なかったし…」

銀河「町も壊してましたが…」

タカオ「まあ俺達みたいに特別な力の無い人たちでもあーいったアクションが楽しめるんだ。きっと以前よりは人気も戻せるよ!」

銀河「はい、また昔のような戦いを見てみたいです俺」

タカオ「だろ?だから俺達先輩が少しでも後輩のためにこうやって何かを残してやる事が大事だ」

銀河「はい!木ノ宮さん!」

タカオ「今日は沢山飲めよ、俺のおごりだからさ」

銀河「って凄くうれしいんですが…」

タカオ「ん?」

銀河「まどかのやつが…」

タカオ「ああ、嫁さん待たせてるのか」

銀河「木ノ宮さんは良いんですか?」

タカオ「ああ、ヒロミのやつは今日女子会だそうだ」

銀河「そうなんですか…」

タカオ「そっちは嫁さんの束縛でも厳しいのか?」

銀河「あはは、いやまあ…」

タカオ「嫁さんか…俺達も…」

銀河「歳とったなぁ…」

ヴォルコフのアジト

ユーリ「見たことの無いベイだな…」

竜牙「ふん、当然だ、このベイはこの世に一つしか存在せんベイだ…貴様のウルボーグとやらのような玩具と一緒にしてもらっては困る」

ユーリ「何だと…?」

竜牙「決勝戦でやつと戦うために貴様らは邪魔だ。ここで消えてもらうぞ」カチャ

ユーリ「ほう、それが目的だったか…まあ良い、貴様はここで終わるのだ…この誰も居ない孤独と呼ばれた氷の中でな!」カチャ

竜牙「くだらん…」







ゴーシューッ!

ヴォルコフ「む…左回転だと…龍の姿といいまるでドラグーンだ…」

ユーリ「いけぇ!ウルボーグ!」

竜牙「迎え撃て、エルドラゴ!」

ユーリ「ほう、大した腕だな…」

竜牙「ふん、確かに他のやつ等と一味も二味も違うらしい…」

ユーリ「攻撃にも隙が無い…貴様只者ではないな?」

竜牙「貴様も、それほどの腕がありながらそんなインチキな科学者の言いなりか?」

ユーリ「何?」

竜牙「餌で飼いならされ、強くなったと思い上がる…昔も今もそれは同じと言うことか…」

ユーリ「口が過ぎるぞ貴様…やれ、ウルボーグ!ブリザローグだ!」

突如竜牙の足やエルドラゴが発生した氷に包まれた。

ユーリ「珍しいベイで惜しかったが…我々も時間が無い…さっさと決め手次へ行かねばならんのでな」

竜牙「…」

ユーリ「珍しいベイだ…貴様を倒し身柄を拘束させてもらうぞ。そしてヴォルコフ様にこのベイを献上する!」

竜牙「ふ、やはり所詮は操り人形か…俺の敵では無い…エルドラゴ…」

突如エルドラゴの回転が早まり見る見るうちに砕け落ちる氷

ユーリ「なんだと!そんな馬鹿な!?」

ヴォルコフ「わからん…どういう構造なのだ…!何なのだあの凶器染みた力は!」

竜牙「悪いが俺は先輩とやらに敬意を払うつもりは無い…過去だろうと未来だろうと勝ち続ける…エルドラゴ!!!」

竜牙「究極転技…竜皇剛覇翔」

炎に包まれウルボーグはスタジアムごと吹き飛ばされる

ユーリ「うわあああああ!」

ヴォルコフ「」

竜牙「決勝の出場券は俺がもらっていくぞ」

ユーリ「そ、それは構わん…しかし聞きたいことがある…」

竜牙「何だ?」

ユーリ「貴様はいったい何者だ…それほどの力…どこで身につけたと言うのだ…」

竜牙「この力は元から俺が持っているものだ…そして貴様らが勝てないのも無理は無い…」

ユーリ「何だと!」

竜牙「遠い未来、の貴様なら…恐らくは俺以上の…いや、なんでも無い」

ユーリ「何を言ってるかわからんな」

竜牙「とりあえず俺はもっと上に行かねばならん、何時か貴様らと先の未来で戦いたいが為にな」

ユーリ「ふ、完敗だ…完全に俺の負けだ」

ボロボロになったウルボーグ2を持ち上げ、ユーリは無言でその場を去る竜牙を見送った。

―現代にて―


ブルックリン「ゼウス!」

カランカラン

相手のベイに弾かれた自分のベイを拾い上げる青年の姿がそこにあった

ブルックリン「ああ…負けちゃった、さすがだね、ユーリ」

ユーリ「おいおい、まだあの頃のままのベイを使ってるのか?」

ブルックリン「うん、中々愛着が離れなくて…昔と違って負けることが多くなっちゃったよ」

ユーリ「無理も無い、俺のベイも旧式ではあるが、お前のより一世代技術が上のものだからな」

ブルックリン「時代が過ぎると共に皆もどんどん強くなっちゃってね、才能とかそんなのだけじゃやっぱり厳しいね、ベイの世界って」

ユーリ「誰もが通る道さ、そう言えばな、昔お前のようなやつに会ったことがあるぞ…?」

ブルックリン「え?僕?あの頃の僕って…思い出したくないよ…厨二病真っ盛りで恥ずかしいってば」

ユーリ「ブレーダーはみんなそうだ…そうだな…あれは俺がまだボーグに所属してた時だっけ…」

ブルックリン「へえ、そうなんだ…」

そして再び過去編 ヴォルコフの研究所にて

竜牙「決勝戦か…歴史を壊してしまうのもあれか…」

竜牙「気が変わった、決勝戦は貴様らでなんとかしろ」

ユーリ「ど、どういうことだ?」

竜牙「俺が奴と戦うにはまだ早すぎる…」

ユーリ「何?」

竜牙「木ノ宮タカオ、奴と俺が戦うのはもう少し先だ…お前が戦え」

ユーリ「貴様…」

竜牙「いい戦い、期待してるぞ」

ヴォルコフ「待て!貴様のベイ少しみせr」

竜牙「ギロ」

ヴォルコフ「ひ!?」

竜牙「エルドラゴの力、かなり戻った気がする…」

そして時は立ち…

ゼオ「行け!バーニングケルベロス…!!!」

竜牙「いけぇエルドラゴ!!!!」

ザガード「何だあのベイは…石版聖獣の力をはるかに上回っていると言うのか!?」

ドクターK「私が育てたキングとクイーンを意図もたやすく…奴はいったい…!」

ゼオ「なんだこいつ…バーニングケルベロスの力がすわれていく!」

竜牙「なぜエルドラゴが戦うほどに強くなるか教えてやろう…」

ザガード「まさか…奴は木ノ宮タカオと同じ左回転のベイ…しかしそれだけではない…奴は右回転のケルベロスの力を吸収しているのか!」

竜牙「そうだ…俺のエルドラゴは今力を欲している…あの頃の姿に戻るために…」

ゼオ「それがどうした…叩き潰せケルベロス、チェーンフレイム!」

ゼロのケルベロスが技を放ち爆風が起きた…

ゼオ「やったか!」

しかし

竜牙「貴様のおかげで一つの姿を取り戻せた…」

ゼオ「な…何…」

ライトニングエルドラゴはバーニングケルベロスの一撃を防いだ…そして煙の中から現れたその姿は…

竜牙「行くぞ!メテオエルドラゴッ!」

ザガード「べ、ベイが進化しただと…!?」

竜牙「貴様といいあのセントシールズとかいう連中と言い気に食わん…!ベイバトルを舐めるな…!!!!!竜皇剛覇翔!!!!」

すさまじい爆発とともに場外に弾き飛ばされるバーニングケルベロス

それを見てただ呆然と立ち尽くすゼオであった。

竜牙「聖獣力だと?くだらん…そんな物俺には興味が無い…」

ザガード「な、なら何のためにここへきた!」

竜牙「決まっている。俺自身の力を戻すためだ」

ザガード「更なる力を秘めているというのか…なら…聖獣の力ではなく貴様のベイの力を」

竜牙「俺を抑制したいだと?本気で俺に勝ちたければ人形など利用しようと思わんことだ!」

ザガード「何!?」

竜牙「貴様、ゼオとか言ったな…」

ゼオ「!?」

竜牙「決勝戦での木ノ宮との試合…楽しみにしているぞ」

竜牙「ふ、親か…ある意味お前は俺より幸せなのかもしれんな」

ゼオ「ま、待ってくれ!君は一体!」

―現代にて―

ゼオ「僕も会ったことがありますよ」

ユーリ「ゼオか、相変わらず若いままでうらやましいよ」

ブルックリン「今日はバイオリンの演奏良いのかい?」

ゼオ「はい、久々にお二人の顔を見に来ました」

ゼオ「圧倒的な強さを誇るのに、止めは刺さず、タカオとも戦おうとしなかった…」

ユーリ「そうか…お前もか…ひょっとしてそいつの名は」

ブルックリン「竜牙っていう名前じゃない?」

ユーリ「そうだ、ついこの前の世界大会や全国大会で暴れまわっていたエルドラゴの使い手と同じ名前」

ゼオ「使ってるベイもそのまんまでしたよ」

ブルックリン「そっか…実は僕もね…」

ユーリ「まさか…」

ゼオ「あなたも…」

ブルックリン「うん…」

ヴォルコフの基地-BEGA-にて

ヴォルコフ「ブルックリンよ!今度こそあのエルドラゴを捕らえるのだ!」

ブルックリン「悪いけど…すぐ終わりにさせてもらうよ」

竜牙「どうした?避けてばかりではこの俺にかすり傷一つつけれんぞ?」

ブルックリン「うーん…無闇に仕掛けちゃうと逆にこっちが危ないかもって思って、だって見たことの無いベイだからさ」

竜牙「ただの臆病者か…才能という言葉にだけ身を任せ、結局はベイの本質をわかっていない愚か者が」

ブルックリン「駒遊びにそこまで夢中になる必要なんてないでしょ?」

竜牙「そうか、ならその駒遊びとやらで貴様に敗北を与えてやる」

ブルックリン「だから無駄だよ?僕のゼウスから…え…」

竜牙「行くぞ…エルドラゴ!」

ヴォルコフ「またあの時と同じだ…エルドラゴの力が増していく…一体これは…」

ブルックリン「ど、どうしたんだゼウス…!!!」

竜牙「貴様はただ無知で世間知らずなだけにすぎん…自分より強い相手と戦ったことが無いだけのなぁ!」

ブルックリン「ば、馬鹿な!押し返せゼウス!どうして押し返せない!」

竜牙「この俺様との戦いを遊びと言ったな?なら恐怖におびえる遊びを教えてやる…!行けぇぇ!エルドラゴッ!!!!!」

竜牙「天才とか言われてるそうだな?だが生憎様だ、この俺もそう言われ育ってきた…」

ブルックリン「な!?」

竜牙「俺はその状態から更なる鍛錬を積んでここまで来ている…自分の才能だけに甘えて戦ってきた貴様とは天と地との差だ…!」

ブルックリン「そんな筈は無い!僕は違うんだ…君達とは違うんだ!!!ゼウス!何をしている押し返せと行っているんだ!」

竜牙「遊びは御仕舞いだ…貴様のおかげでほぼ力は戻った…見るが良い…この俺の本来のベイの姿!!!」

ヴォルコフ「馬鹿な…ベイが…姿を変えて…」

竜牙「見るが良い、これが俺の本来のベイ…エルドラゴデストロイだ!」

ブルックリン「ひぃ!?く、くるな…くるなぁぁぁあああ!!!!」

竜牙「貴様も…これから先の未来に戦うことがあるとすれば…間違いなく強敵だろう…究極転技…竜皇命壊破」

ブルックリンのゼウスはエルドラゴの豪炎に抱かれスタジアムからたたき飛ばされた。

ブルックリン「僕が…負けた」

竜牙「そうやってまた自分の殻に篭るつもりか…下らん…」

竜牙「俺に勝ちたければ遊びじゃないベイをやれ…」

ブルックリン「え…?」

竜牙「貴様が本物のブレーダーになればきっと…」ザッ

思わぬ返答にきょとんと顔を上げるブルックリン

ヴォルコフ「お、おのれ…エルドラゴ…何なのだあのベイはーーー!」

―現代 静かなバーにて―

カイ「表舞台に戻らなくていいのか貴様は」

竜牙「構わん、元々俺はもう自分の目的を果たした」

カイ「鋼銀河との決着か?」

竜牙「もうその手のものに拘らん」

カイ「まさかネメシスの後、貴様が生きているとは驚いた」

竜牙「俺もだ、信じてもらえないだろうが過去の貴様らと戦う内に本来の力を取り戻し、現代に戻れたということだ」

カイ「過去の俺たちはどうだった?」

竜牙「ふん、旧式のベイが相手だ、逆に俺が負けるほうが今の貴様達に失礼だろう」

カイ「ふ、それもそうだな…」

竜牙「しかし、俺のエルドラゴを持っても勝てなかった奴がひとり居る」

カイ「ほう…」

竜牙「そのうち暇があれば奴に挑ませてもらうさ」

竜牙「そう、その相手の名前…」


竜牙&カイ『木ノ宮タカオ』




今は亡き「にじふぁん」で銀河対タカオの奴以来、久々にベイブレードの二次創作読ませて貰った

>>23
おそらく作者俺かと思います…ww
ひょっとして最後に大人になったタカオがドラグーンメタルファントムで銀河と戦うあれだったら間違いなくww

おまけ

竜牙「ベイブレードバーストか…ふ、今の世代ベイにしては面白い構造をしている」

タカオ「よ、竜牙君」

竜牙「お前は…木ノ宮タカオ…!」

タカオ「探したぜ、レジェンドブレーダーなのに隠居してるって聞いてさ、もったいなくないか?」

竜牙「ふ、俺は俺の道を行く、たとえ貴様や銀河の意見だろうと聞く気はない」

タカオ「まったく、君といいカイと言い聞き分けが悪いな」

竜牙「で、用事とはなんだ?俺も会社経営で忙しい」

タカオ「なあ、あのときの決着、もう一度つけないか?」

竜牙「何?」

タカオ「俺と同じ竜を宿したベイの使い手、今でもさ、わくわくするんだ」

竜牙「まさか貴様から戦いを挑んでくるとはな」

タカオ「もし世代が俺たちと一緒なら、ユーリやゼオ、そしてブルックリンと並ぶ強敵だったろうぜ」

竜牙「ふん、御託はいい、やるなら早くしてくれ」

タカオ「いくぜ竜牙君、俺のベイ、ドラグーンメタルGT(ギャラクシーターボ)だ!」

竜牙「新たなる力を身につけていたか…とはいえ当然か…行くぞ!」







ゴーシュー!!

タカオ「いけぇドラグーン!」

竜牙「ねじ伏せろ!エルドラゴ!!」

タカオ「やるな!竜牙君!竜皇と呼ばれている腕は今でも健在か!」

竜牙「貴様こそ、尋常じゃない強さだ…貴様が俺の代わりにネメシスと戦っていたらおそらくは…」

タカオ「おっと!そう言うのはなしだ!純粋に今はベイの戦いを楽しもうぜ!」

竜牙「貴様に言われるまでもない!行くぞ木ノ宮!」

タカオ「いけぇ!ドラグーン!!!」

竜牙「ふふ、力があふれる…更なる進化をしようと言うのかエルドラゴ」

タカオ「お、今度はどんな姿を見せてくれるんだ!」

竜牙「貴様に勝つにはこの姿になるしかない…これがエルドラゴの最終形態!エルドラゴデストロイ・ゴールドアーマードだ!!!」

タカオ「金色のエルドラゴか、おもしれぇ!負けるなドラグーンメタルGT!」

竜牙「ふ、この姿でも余裕の表情か、さすが尊敬に値する先輩だ…」

タカオ「何かいったか?」

竜牙「なんでもない!行くぞ!」

タカオ「おう!」

マックス「タカオ!何してるネってわお!タカオがあの竜牙と戦ってるネ!」


レイ「相変わらずあいつは」

ダーシァン「懐かしいですねレイさん…」

レイ「ああ、ここは俺たちも混ざるか?」

ダーシァン「ええ、麒麟と虎のコンビ見せてあげましょう!」

レイ「行くぞ!ドライガー!」

ダーシァン「ロックギラフ!」

ラルフ「シーザー君、剣のこだわるのは良いが私達のような変形型のべイと言うのもいかがでしょうか?」

シーザー「先輩…性能を無視してギミックだけを優先させるのもどうかと…」

オリビエ「目の保養にもなるよ!」

シーザー「なるほど!美も奏でるのがブレーダー…さすが先輩…!」

ジョニー「いや、戦いに混ざるの混ざらないのか…?」



銀河「あ!木ノ宮さんに竜牙!ずるいです!」

キョウヤ「なんだぁ?ベイブレードバトルがしてーのか?ならまざろーじゃねーか銀河よ」

カイ「お祭りになっているな…それにエルドラゴ、やつとは一度戦ってみたかった」チャキ

キョウヤ「エルドラゴの前に俺と勝負っすよカイさん」

銀河「キョウヤ、俺もカイさんと戦ってみたかったんだ!混ぜてもらうぜ!」

カイ「良いだろう、二人まとめて来い!銀河!キョウヤ!」

銀河「行くぜ!サムライぺガシス!」

キョウヤ「レオーネ!」

カイ「ドランザーメタルGT(ギグスターボ)久々に行くぞ!!!」


タカオ「へっ、全員乱入してきやがった」

竜牙「ならば全員倒すまで!」


ベイの歴史は進んでいくこれからも…


ゼロ「すまん俺の存在は一体」

ED 風の吹く場所
https://www.youtube.com/watch?v=nl9EMe5h8hc


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