野球部の上川「俺、プロ野球選手になりたいんだ」

野球部の久本「無理だよこんな公立の高校出身でさぁ…」

野球部の相田「そーそー。地区大会も優勝すらできねーうち出身じゃ無理無理」

男「素晴らしい！」

野球部「！？」

男「最高じゃないか！プロ野球選手！なれたら我が校始まって以来だぞ！」

男「何も高校だけじゃない！大学、社会人、まだまだチャンスはあるぞ！頑張ってくれ！」

野球部の上川「あ、ありがと…」

吹奏楽部の金子「けほっけほっ」

吹奏楽部の金子「(風邪引いちゃったけど地区大会は目前……わたしがいないとパートがまとまらなくて練習しにくいし…休むわけにはいかないよね)」

男「それはよくない！」

吹奏楽部の金子「！？」

男「無理して何になる！？他の人に悪いとか考えているようだが、風邪移したりする方がよっぽど良くない！」

吹奏楽部の金子「でも…」

男「今日は1日しっかり休んで、明日からしっかり頑張ればいい！はいこれプリン！お大事に！」

吹奏楽部の金子「あ、ありがとう…」

クラスメイトの村上「……」

クラスメイトの中島「村上のやつ、また中庭でひとり読書かよ。変なやつだなー」

クラスメイトの本村「友達いねーだけだろ」

クラスメイトの中島「それもそっか！ははは！」

男「ひとりでいて何が悪い！」

男「わざわざつるんで他人のことを悪く言ってるお前たちの方がよっぽど変なやつらにみえるけどな！」

クラスメイトの中島「お、おうそうか」

クラスメイトの本村「もう行こうぜ」

男「引かれた」

校長「我が校出身の生物学者、草加さんの講演でした！」

校長「草加先生、講演ありがとうございます」

生物学者の草加「いえいえ。誰かわからないところとか、質問ありませんか？」

古田「はい！」

西森「うおっ…あいつ手挙げてるよ…」

新崎「大方センセーに頼まれたんだろｗｗｗ」

男「質問して何が悪い！」

男「全校生徒が集まる場で、挙手するのは大変な勇気がいることだ！それを笑うのは私が許さん！」

新崎「わ、悪いな」

西森「ﾁｯ説教たれんじゃねーよ」