傭兵「ふぅ…」 (9)

1945.9.2.第二次世界大戦終結

1945.冷戦の幕開け

1956.第二次中東戦争勃発

兵士(傭兵)「チャールズ・ケートレイ司令官聞こえますでしょうか!こちら第2歩兵隊の兵士です!」

司令官「どうした!」

兵士「味方が5人もやられてしまいました!メディックも居ません!」

司令官「くそっ…今すぐ第2歩兵隊撤退し、中央キャンプまで来てくれ」

兵士「了解です!」

途中

兵士「おい?大丈夫か?兵士2」

兵士2「あぁ…左腕なら大丈夫だ…クソッ…」

兵士「あまり無理をするな…」

中央キャンプ

兵士「メディック!頼む!」

メディック「了解です。司令官がお呼びです」


兵士「無事帰還しました」

司令官「うむ…君は今から負傷しなかった2人と第3歩兵隊の援護へ行ってくれ」

兵士「了解!」


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シナイ半島.エジプト2師団キャンプ.手前

兵士「第2歩兵隊の兵士です!」

第3隊長「君か…もうすぐエジプト2師団のキャンプが落ちるぞ!手伝ってくれ!」

兵士「了解」

第3隊長「機甲2旅団発射しろ!」

バンーッ!

第3隊長「突撃いぃぃぃ!」

バババババッ

兵士「グレネードッ!」ヒョイッ

バーンッ!

エジプト2師団キャンプ陥落

兵士「捕虜を10人にほど捕まえました」

第3隊長「付近に残りの奴が居ないか探してきてくれ」

兵士「了解!」

第2師団キャンプ付近

兵士「もう日が暮れるな…」

兵士「ん?人影が…」

カチッ

兵士「そこで止まれ!さもなければ撃つぞ!」

男「
??? ?? ???? ????? .(何言っているか分からない。)」

兵士「ッチ…」

兵士「Ydych chi'n siarad Cymraeg?(ウェールズ語は話せるか?)」

男「Ie(はい)」

兵士「よしだったら地面に伏せろ!」

男「あぁ…分かったよ」

兵士「しかし何故ウェールズ語は分かるんだ?」

男「俺はウェールズで生まれたんだ。父はウェールズ人で母がエジプト人なんだ」

兵士「なるほどな…だからそんな肌の色なんだな」

男「あぁ…昔はよく虐められたよ」

兵士「ふぅ…分かった」

男「え?」

兵士「逃げるぞ」

男「は?」

兵士「イスラエルを超えるぞ」

男「何でだ?」

兵士「このままだとお前は殺されるんだぞ!?」

兵士「行くぞ。目的地はシリアかイラクぐらいだな」

男「分かった」

兵士「少し装備を整えてくる。ここで待ち合わせよう」

男「あぁ」



兵士「ふぅ…」スゥー

フゥー

男「待たせたな…」

兵士「どこに行っていたんだ」ポイッ

男「少しな」

兵士「ほらこれが服だ」

バサッ

兵士「一般市民の服さこれで誤魔化すぞ」

男「お前は?」

兵士「俺はこの格好で行く。無線は置いてきたがな」

兵士「着替えてこい」



兵士「似合ってるじゃないか」

男「本当にこんなので良いのか?」

兵士「まあ大丈夫だ…ほら」

男「ん?」

兵士「FN Hi-powerだ。イギリス軍の採用小銃さ」

男「ああ」

兵士「弾と予備のマガジンも渡しておく」

兵士「これで身を守ってくれ。隠しとけよ」

男「分かった」ガチャ

兵士「馬で行くぞ」

男「了解だ」

兵士「出発だ」

ヒヒーンッ!

パカッパカッ

イスラエル国境付近

兵士「ここからは徒歩で行くぞ」

男「?ああ…」

イスラエル国境検問所

イスラエル兵士1「おい止まれ!」

男「ああ!」

イスラエル兵士2「用件は?」

兵士「イギリス兵だ。捕虜をキャンプまで連行してるんだ」

イスラエル兵士1「はぁっ!?放し飼いみたいじゃないか!?」

イスラエル兵士2「まあ落ち着け…パスポートは有るか?」

兵士「これはいけないかな?(ドッグタグを見せる)」

イスラエル兵士2「若そうなのに大佐なんだな…オーケー通れ」

兵士「すまない。行くぞ」

男「ぁぁ…」


イスラエル.田舎町

兵士「モーテルがあるな…寝るか」

男「おう…金は?」

兵士「キャンプからくすねてきたんだ。ある程度は生活できる」

男「そうなのか…すまない」

兵士「いや、良いんだ」



男「ふぁぁ…」

兵士「起きたか」フゥー

男「煙てえな…ってタバコ吸ってんのか」

兵士「これはタバコじゃない葉巻だ」

男「え?昨日吸ってたのは?」

兵士「あれは紙巻きタバコさ」

男「どんなだけタバコ有るんだ…」

兵士「さあ行くぞ今日中にはシリアへ行きたいんだ」

男「おう」




夕方 シリア国境付近

兵士「軍は居ないな…馬を捨てて入ろう」

男「よっと…行くか」

シリア.ダマスカス

兵士「家でも借りるか」

男「いいな。これからはどうするんだ?」

兵士「傭兵会社を作ろうと思ってる」

男「へ?」

兵士「何か文句でも?」

男「いや…本気なのか?」

兵士「本気だ。だから共同経営者になって欲しいんだ」

男「俺はそんな…」

兵士「実はこの戦争があった前、俺は君の事を聞いたことがある…」

少し前 ロンドン 酒場

???「すまない待たせたな」

兵士「いや大丈夫だ」

???「ビールを頼む」

店員「わかりました」

兵士「で話は何なんだ?」

???「君は前傭兵会社を建てたいって言っていたね…ある程度の準備は出来たぞ。シリア政府と話し終わったんだ」

兵士「つまりシリアに行けば作れるんだな!?」

???「まあ焦るな…君を戦争に派遣しても?」

兵士「何でしますよ」

???「だったらもうすぐエジプトと戦争が起きるはずだ。その時に派遣し、ある男を探せ」

兵士「男?」

???「ハウル・ジョーンズ…19歳ほどかな…彼はあの歳で裏社会の有名人となっている」

???「彼は『ハウル・カンパニー』を設立し、麻薬、銃、人、などといった売買をし、今では国連の問題にまでなってるんだ」

兵士「なるほど」

???「そいつは今エジプトに潜伏中だから探すんだ!!そしてそいつと一緒に会社を経営してくれ」

兵士「わかった」

???「そいつは色々な業界とコネがある筈だ。あとシリア中央銀行にある程度の資金を入れといたし、飛行場には武器と車両などといったものも保管させてある」

???「まあ土地の広さでいけば君は飛行場+港までも作れるがな」

兵士「ありがとうございます。アンソニー・イーデンさん」

アンソニー「ああ…ゴホッ」



兵士「という事が有ったんだ」

男「つまりお前は俺の力がいるんだな?」

兵士「勿論だ」

男「ああ…分かった」

兵士「本当か!?」

男「ああ…」

兵士「金おろしてバニヤース郊外にある小さなオフィスへ行くぞ」

傭兵「さあ始めようか」

男「ああ!もちろんだ!」

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