マキ「森で迷ってお腹へったよー...」グー魔女ゆかり「ふふふ、獲物が来ましたね」 (32)

マキ「こんなことになるなら、無理して森を抜けようとするんじゃなかった...」ハア

マキ「何か木の実でも生ってないかな?」

モワー

マキ「ん?あっちからなにやら美味しそうな匂いが、行ってみよう」

ゆかり(しめしめ)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1465702646

マキ「こんな森に家があるなんて...」

マキ「もしかしたら、誰か中に居るかも」

コンコン

マキ「すみませーん」

「はーい」

ガチャ

マキ(うわぁ、顔立ちの良い紫髪が綺麗な子ー///)

ゆかり「どうかしました?」

マキ(同じ年くらいかなー?)ボーッ

ゆかり「あの...」

マキ「ひゃい!!?」

ゆかり「ヒッ」ビクッ

マキ「ああ、すみません、森で迷ってしまって、お腹も空いてしまって何か分けてもらえないでしょうか?」

ゆかり「そ...そうですね...、迷ってる人は見過ごせません、入ってください」

マキ「ありがとうございます!!」ペコッ

ゆかり「そこの椅子に腰かけててください、自分の家と思ってリラックスしてくださいね」

マキ「ありがとうございます」

マキ「あのー...あなたは?私と同じぐらい歳だとおもうけど」

ゆかり「私はゆかり、17歳です」

マキ「なら、一緒だね♪私はマキ、よろしくね!」

ゆかり「はい、よろしくお願いします」

ゆかり「それじゃあ、これ食べてください」コトッ

マキ「わあー!シチューだー!おいしそー」

マキ「いただきまーす」

モグモグ ムシャムシャ

マキ「おいしー」

ゆかり「どんどん、食べてくださいね」フフッ

ゆかり(そして、もっと肉付きを良くしてもらわないと困りますので)ニヤッ

マキ「そういえば、ゆかりんはさー」

ゆかり「ゆかりん!?」

マキ「えっと、とっさに出てきたんだけど、駄目?」

ゆかり「いえ、特には...それで、私がどうかしました?」

マキ「ゆかりんはシチュー食べないの?」

ゆかり「ああ...私は大丈夫です」

マキ「好き嫌いは駄目だよ?」

ゆかり「好き嫌いじゃありません!取りあえず、私は食べなくても大丈夫なんです!」

マキ「?」

ゆかり(と言っても自分の魔法で作ったものは自分じゃ食べられないのですが)シュン...

マキ「ごちそうさま!!ふー...満腹満腹」

ゆかり「ふふ...お粗末さまでした」

マキ「それで、ここから森を抜けるためにはどれくらいかかるの?」

ゆかり「えーと、最短でも半日は掛かりますね」

マキ「そうなの!?」

ゆかり「道のりも大変ですし、今日は泊まっていったらどうですか?」

マキ「うーん...しかし」

ゆかり「迷惑なんて考えないくださいね」

マキ「それじゃあ!!」

マキ「ふー...良いお湯だったー」ホカー

ゆかり「.....ぶつぶつ」

マキ「何やってるんだろう?」


ゆかり「.....ぶつぶつ」

マキ「おーい、ゆかりーん」

ゆかり「ひゃ!!?」

マキ「何やってるの?」

ゆかり「こ、これは誰にも見せられないものなので」隠し

マキ「ふーん」

ゆかり「そ、それより、早く寝ましょう」

マキ「それもそうだね、今日も一日疲れたからね」

ゆかり「そ..そういえば、ベットは一つしかないで、二人で一緒に寝ませんか?」

マキ「そうだね、どうせだし」

ゆかり「はい」

ゆかり「それじゃあ、消しますよー」

マキ「はーい」

カチ

ゆかり「・・・」ドキドキ

マキ「ねえ、ゆかりん」

ゆかり「はい?」

マキ「ゆかりんの家族はどこにいるの?」

ゆかり「家族ですか...遠い所ですね」

マキ「あっ...」

ゆかり「死んでませんよ?」

マキ「ああ、良かった早とちりだった」

ゆかり「でも、とある事情で家に帰れないんですよ」

マキ「そうなんだ....何かやっちゃったの?」

ゆかり「いいえ、とあることをしないと帰っってきちゃいけないしきたりで」

マキ「ふーん、頑張ってね」

ゆかり「はい...」

ゆかり(頑張る///)モヤモヤ

マキ「ぐー...ぐー...」

ゆかり「寝ましたか...」

・・・

ゆかり「寝てる今なら...」

ゆかり「まずは...服を脱がして...」

マキ「zzz」

ゆかり「服...」

マキ「zzz」

ゆかり「脱が...」

マキ「zzz」

ゆかり「やっぱり、無理です///」

次の日

ゆかり「ぐー...ぐー...」

ガバッ

ゆかり「ああ...今日も昼まで寝てしまいましたか...」

ゆかり「さて、それでは何を...」

ゆかり「って、あれ?」

ゆかり「ああ!!マキさんの事すっかり忘れてました!!」ピョンッ

ゆかり「ここで、逃がしたらもうチャンスは!!」ガチャッツ

マキ「あっ、おはようゆかりん、朝遅いねー」

ゆかり「あれ....あれ?」

ゆかり「何やってるんですか?」

マキ「ああ、これは、薪割ってるんだ」

ゆかり「なんでそんな事...」

マキ「ほら、昨日ゆかりんご飯食べてないじゃん?だから私がご飯を作ろうと思って」

ゆかり「そんな...別に気にしなくても良いんですよ?」

マキ「いやいや、ゆかりん細いし、それに泊めてくれたお礼にさ、さっき鶏と卵も見つけたし」

ゆかり「それじゃあ、ごちそうになります」

マキ「任せなさい!!」

ジューッ

マキ「はい、お待たせー」

ゆかり「す、すごい美味しそう....」タラーッ

マキ「まってまって、食べる前に、はい」

「「いただきまーす」」

ゆかり「おいしい、おいしいですよ!!マキさん!!」ガツガツ

マキ「ふふ、ありがと」

ゆかり「いやー、いつぶりでしょうかご飯を食べたのは」

マキ「いつぶり?」

ゆかり「え?い、いや、あの、あれ...そう!!人が作ったご飯を食べたのは」

マキ「ああ...なるほど」

ゆかり「それより、とても美味しいですよ!」

マキ「そんなに褒められたら照れちゃうよ///」

ゆかり「本当毎日作ってほしいぐらいですよ」

マキ「へ///!?」

マキ「そ、そんな///いきなり///」

ゆかり「へ?」

マキ「え?いや...」

マキ(無自覚か...)

ゆかり「ごちそうさまでした!」

マキ「お粗末さまでした」カチャカチャ

ゆかり「ふー、お腹いっぱいです」

マキ「それじゃあ、私はそろそろ出発しようかな?」

ゆかり「え?」

マキ「え?って?」

ゆかり「今日も詰まっていきましょうよ」

マキ「でも、悪いし...」

ゆかり「ほら、あの...私一人暮らしですし」

マキ「うーん...私にも用事があるしなあ...」

ゆかり「そ、そうですか...」

マキ「そんなに言うなら...」

ゆかり「良かったぁ」パアア

マキ「っ///」カアア

マキ(なんで、そんな笑顔で笑いかけるのお!?)

>>19

つまって×→泊まって

ゆかり(とりあえず、これで難は逃れましたね)

ゆかり(しかし、どちらにせよ急がなくてはいけない状態であることは違いません)

ゆかり(今日が...勝負です)

カポーン

マキ「ふう...」

マキ(なんなんだろう、なんかおかしいよね...)

マキ(そもそも、こんな所に一人ぐらいって時点でおかしいし)

マキ(それに、なぜか私を引き留めてたがってたし...)

マキ「これってやっぱり...」

ガチャッ

ゆかり「失礼します、お背中流します///」

マキ「ええ!?///」

マキ「な、なんで!?///」

ゆかり「その、マキさんと仲良くなりたくて!!///」

マキ(やっぱり、これってストライクだよ)

マキ(ゆかりんは私に惚れてる!!)

ゆかり「そ、それじゃあ」

マキ「いやいや、もう体洗っちゃったよ」

ゆかり「そ、そんな...なら、髪を」

マキ「そっちも」

ゆかり「そんなぁ」ガク

マキ「それじゃあ、私が洗ってるあげるよ」

ゆかり「へ?」

ゆかり「あの...?マキさん?」フルフル

マキ「えーい!!」ゴシゴシ

ゆかり「きゃああああ///」

マキ「こっちもゴシゴシあっちもゴシゴシ」

ゆかり「や、やめ///」

マキ「ダメだよ、ちゃんと綺麗にしなきゃ!」

ゆかり「自分...で..やああああああ///」

ゆかり「酷い目に合いました...」

ゆかり(あんな所...自分でも弄ったことないのに...///)

マキ「ごめんねー、ちょっとはしゃぎ過ぎちゃったー」ホカホカ

ゆかり「は、はい////」

ゆかり(直視できない...///)

マキ「それじゃあ、そろそろ寝ようか」

ゆかり「あ、はい」

マキ「おやすみー」

フッ

ゆかり(とうとう、こんな時間ですか...)

ゆかり(いろいろあったとはいえ、今日で最後)

ゆかり(これがラストチャンス、これで決めなきゃ...)

ゆかり「・・・」

ゆかり「あの...なんで」

マキ「・・・」ジーッ

ゆかり「なんで私の方をじっと見てるんですか?」

マキ「ダメ?」

ゆかり「ダメじゃないですけど...」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom