俺「な、なんだ!この能力は!!」 (10)

死神「こんにちは」

俺「……」

死神「起きてください」

俺「んあ……?」

死神「こんにちは」

俺「ああ、なぜか黒服の幼女が見える……」

俺「これが、人が死んだときに見る夢か……」

死神「違います、死神です」

俺「ああ、死神ね……」

死神「……」

俺「……」

俺「えっ!?」

死神「貴方は見事生きる権利を手にしました」

俺「すいません、ドユコト?」

死神「ええ、まずは貴方の死んだ際のことを思い出してください」

俺「ああ、あの時は確か……」

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ゲームストアにて―――

俺「……」カチャカチャ

オタ男「なんでこんなところにガチ勢がいんだよ……きめえ……」ブツブツカチカチ

妹「……」

友「俺~!!頑張れー!!」

妹「画面の前のみんなに説明しよう……」

妹「今、私の兄さんはゲーム大会の決勝でキモオタクソ[ピザ]ニートと対戦中」

妹「私と兄さんの友達はそれを見に来ているのだ……」

友「なに言ってんだ?」

妹「べつに」

俺「これで……!」カチカチ

オタ男「!!」

俺「とどめだッ!!」ッターン!!

<K.O!! WINNER PLAYER2!!

俺「やったぜーっ!!!」

オタ男「は?ありえないだろ……!ふざけんなふざけんなふざけんな……」ブツブツ

妹「さすが私の兄」

友「まーた優勝しちまったな!何回目だ?これで」

俺「賞金5000円げと!二人とも飯おごるぜ?」

友「待ってましたー!!」

妹「兄さん大好き」

俺「ゲンキンな奴らめ……でも許しちゃう!!」

オタ男「馬鹿にしやがって……」

オタ男「殺してやる……殺してやるコロシテヤルコロスコロスコロスコロス……」ブツブツ

ファミレスにて――――

俺「さっき戦った人、ここらへんに住んでる人じゃなかったよな」

妹「なんだか気持ち悪い人だった」

俺「あんまり人のこと馬鹿にしちゃだめだぞ」

友「そうだぞ、こいつだって顔は普通、勉強は普通、運動は普通なのにゲームは一級品じゃないか」

妹「そうだけど」

キィッ

イラッシャイマセー

妹「……噂をすれば、だね」

友「えっ?」

オタ男「……。……。」ブツブツ

俺「きにしない!気にしない!」

店員「おろしポン酢ステーキでお待ちのお客様ー」

友「あ、俺です」

店員「Tボーンステーキ、ライスセット大盛でお待ちのお客様」

妹「私です」

店員「ビーフハンバーグ、サラダセットでお待ちのお客様」

妹「私です」

店員「えっ」

妹「?」

店員「あ、は、はい。えー……、煮込みハンバーグ、コンソメスープセットでお待ちのお客様」

妹「それも私」

店員「!?」

俺「あ、チーズハンバーグ以外全部がこいつのです」

店員「わかりました……」

十数分後――

妹「ごちそうさま」

友「相変わらずいい喰いっぷりで」

俺「5000円消し飛ぶくらいにな」

友「4986円だから、14円残ったぞ!!」

俺「まあ、妹きちゃった時点でこうなるとは思ってたよ」

妹「久しぶりに腹8分目ー」

友(末恐ろしい娘だな)

俺「……さあ、帰ろうか」

妹「帰ったらゲームしよ、ゲーム」

俺「はいはい、友もやるか?」

友「たりめーよ」

俺「だよな」

バキッドゴォ

俺「ん?」

友「なんか変な音しないか?」

俺「妹ー、なんかあった……か」

妹「はいやー」バキ

オタ男「」コッセツー

妹「ちぇすと」メシャッ

オタ男「」シュッケツー

俺「」

友「」

妹「あ、ナイフをもって近づく悪漢がいたもので」

俺「過剰防衛だろ!?」

友「けーさつけーさつ……」アタフタ

友「妹ちゃんって強いんだな」

俺「あいつはああ見えて武術は達人級だから」

妹「ふっ」

オタ男「……」

妹「少なくともコレに遅れはとらない」

俺「わが家族とは思えない才能の塊なんだよなぁ……」

妹「褒めるない、照れる」パッ

オタ男「うわああああああ!!!」ダダダ

妹「あっ、拘束解けた」

俺「えっ」

オタ男「ぶひーっ」ガツン

俺「うわっ!ちょっまっ」

友「あっ」

妹「見計らったかのように道路に倒れこんだ二人のもとにトラックが!!」

運転手「あ、轢いたわ、コレ轢いたわ」

俺( 抱かれた [ピザ]の脂肪や 俺死亡
                    俺 辞世の句 )

ちゅどーん

俺「ということだったような」

死神「なかなかいい死に方ですよね」

俺「そうですか!?」

死神「特に辞世の句がセンスのかけらもないのですが上層部に大うけでして」

俺「あれはぱっと思い浮かんだんですよ///」

死神「キモいです」

俺「」

死神「とにかく貴方には生き返る権利があるそうです」

死神「どうします?今なら能力もプレゼントしますよ」

俺「えー……?でもトラックに轢かれたんですよ?体バラバラでしょう」

死神「そんくらい、神の力でちょちょいのペです」

俺「えー……?」

俺「そもそも能力って何なんスカ?胡散臭い」

死神「それは生き返ってからのお楽しみです、が、基本超能力と呼ばれる部類です」

死神「ただし、能力の乱用を避けるために監視が付きますがね」

俺「ふーん……」

死神「で、どうします?拒否する理由もないでしょう」

死神「貴方には最愛の妹もいますし」

俺「ウーン……あいつは養子だからなぁー、悲しんでくれてんのかなァ」

死神「……何か深い事情でも」

俺「いやー、実はカクカクシカジカ」

死神「なるほど、つまり妹さんは貴方の両親の友人が捨てた子なのですね」

俺「そういうことなんで未練が少なくてですね」

死神「まあ、別にじっくり考えてくれていいですよ」

死神「生き返らせるなどという特例はないほうがいいんですから」

俺「タイムリミットとかあります?」

死神「3日です」

俺「じゃあ、地獄巡りできます?」

死神「別に勝手にしてくれていいですよ」

俺「そっすか!あざす!」ソソクサ

死神「私が監視につきますが」

俺「ですよね」

地獄横丁 1日目

俺「あー、なんか普通に人間いるー」

死神「閻魔の判決待ちです。そういうくだらないとこですよここ」

俺「判決待ちとかあるんだ……」

死神「今んとこ12万年待ちですね」

俺「果てしねえ!?」

死神「当たり前でしょう、何人が死んで来てると思ってんですか」

俺「もう全員窯で湯がいて天国に送ればいいんじゃね?」

死神「それに言及すると消されるのでノーコメントで」

俺「ブラックなんだな死神」

死神「黒は死に近い色ですから」

俺「それでいいのか……」

死神「地獄ってそういうとこでs」

俺「もういいわかった」

2日目 死神と散歩

俺「……」

死神「……」

俺「ここで12万年過ごすのか」

死神「暇でしょう?」

俺「暇です」

死神「貴方は天寿を全うしたら死神になることをオススメします」

俺「何故です」

死神「暇ではないんですよ、ブラックですから」

俺「……あ、天寿ってことは生きろと?」

死神「言及すると消されるのでノーコメンt」

俺「もういいわかりましたから」

死神「復活を認めるわけではありませんがまあ、暇が辛いのはわかります」

死神「つまりそういうことです」

俺「なるほどなー」

3日目 決断

俺「生き返ります、素直に」

死神「決めましたか」

俺「だってひっまそうだもん!!」

死神「ですよね」

俺「というわけで今すぐ復活する!今すぐだッ!!」

死神「では復活の呪文を」

死神「タッカラプト ポッポルンガ プピリットパロ」

ぺかー

俺「うおおおおおおお!これは復活するでええええ!!!」

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