魔王「勇者。我はお前の女だ。だから……もっと触って欲しい」(787)

前スレ

魔王(♀)「勇者!!我は男だ、魔王だ!!気安く触るな‼」女体化

魂喰いの宝珠

ある国の決闘の為に作られた黒魔法の宝珠

決闘による死者を減らすための死なない決闘を行うことが目的だった。

魂が中で決闘を行う。しかし、抜け殻を量産する結果になった。

強き魂のみ宝珠に飲まれず他は帰らぬ人となる。結局正しい使い方はされなかった。

魂喰いの宝珠内

黒い地面

飛竜王「ふーん……ここで死闘できるわけね」

少年が現れる

勇者王「ああ。俺についてきてくれ」

飛竜王「断る」

勇者王「なら………簡単だ」

ツヴァイハンダーを構える

飛竜王「………ふぅはぁああああ!!」竜化

ワイバーン

手が翼になった小型のドラゴン

飛竜王「ぐわ……ガオオオオオオン!!」

だが咆哮は暗黒を吹き飛ばす

草原と青い蒼い空

どこまでも透き通った空

魔王「すごい……世界が」

宝珠は強き魂の言うことを聞く

飛竜王の………世界。何処までも続く空の世界

勇者王「いいじゃないか!!」剣を地面に突き刺し武器を新しく取り出す

竜狩りの弓

大きく弦は力がいる

過去騎士はこれを用意し竜と戦った

飛竜王が飛ぶ

何か輪を突き抜ける

爆音と衝撃派

俺の脇を抜ける

吹き飛ばされる

飛竜王はエルダードラゴンになれたのは………たったひとつを極めたからだ

何よりも空を速く飛べる

それは

空気を裂き

地面を抉り

そして

誰も追い付けない

勇者王「くっ………」

魔王「………」

勇者王「はは…………」

勇者王「ははははははは!!!!」

魔王(楽しそうだな………)

私は宝珠に入った理由は全てを見届けようと思い立った

彼の背中を

彼の辿る道を

彼は私のために

従わせる仲間を探す

飛竜王が上空から尾を下ろす

輝きが増し空が裂ける

飛竜王「エクスカリバァアアアアア!!」

膨大な光刃

それを

勇者王「風を!!動きを止めよ」

緑色の魔方陣を上空で幾重にも重ね重ね受けとめる。

弦をひく

緑色の魔矢を放つ

それは軌道を変えながら飛竜王を追いかける

いくつもの緑色の矢が飛竜王を追いかける

それを速度を調整しながら
旋回しながら

すれすれをかわす

飛竜王「ソニックボイス!!」

咆哮が矢を吹き飛ばす

飛竜王「…………埒があかないね」

勇者王「ああ………お前を俺は撃ち落とせない」

飛竜王「僕は君を遠距離から倒せる気がしない…………でも………ひとつ通る技はある」

飛竜王が高く飛ぶ

空を昇って行く

遥か高みへ

飛竜王が空で止まる

雲よりも遥か高く

そして

落ちる

全力で

今持てる全てを

速さに

飛竜王「ソニックブリッド!!」

飛竜王自身が弾となる

空の雲が裂ける

飛竜王に道を開ける

空が歪む

空が………墜ちてくる

勇者王「………空が落ちるか」

魔王「………」

勇者王「………」ちらっ

俺は場所を移す。魔王の近く。魔王に背中を向ける

剣に魔力を込めて
刀身が黒くなる

魔王「勇者王?」

勇者王「………」構える

あの技は魔王にも被害が及ぶだろう

俺がなにかをしなければ

魔王が傷付く

避けることも許さない

だから

勇者王「来やがれ‼」

俺は護って見せる!!

多重に風の魔法で空気が硬化する
流れを制限する

魔方陣が何重にも重なる

空に押され魔方陣がくだけ散る

膨大な余波が

地面を抉る

シャンッ

金属の擦れるおとが

響く

勇者王「………」

空が斬れた

地面に勢いよく2つの穴が生まれる

飛竜王の翼を

切り落とした

飛竜王「ははは……無茶苦茶だよ………背水の陣か……」

勇者王「俺の強さだ」

宝珠のそと

帝国の勇者のいえ

火竜姉「お帰り」

飛竜王「負けた。カウンターで」

勇者王「次は勝てないが………次はない」

火竜姉「なら……我等はもうお前の傘下か」

すでに火竜姉とは決着をつけた。

膨大な火の嵐を耐えた

飛竜王「では……勇者王。エルダードラゴン2匹だヨロシク」

火竜姉「ヨロシクだ」

勇者王「ああヨロシク」

酒場

勇者王「つっかれたぁ………」

魔王「かっこよかったぞ」

勇者王「次は誰を仲間に入れようかな?」

マスター「パーティメンバー探してるのかい?」

勇者王「そりゃ勇者らしくねぇー。でも生半可なやつじゃないかな?」

マスター「ふむ………他を当たって欲しいね………残念だ」

魔王「………魔国にでも行くか?」

勇者王「帝国でもうちょい探すさ」

魔王「勇者王………その………我はお前の女だ」

勇者王「……」

魔王「もう少し触ってもいいのだぞ?」

勇者王「わかった。魔王、今日は抱いてやるよ」

魔王「うん!!いっぱい触ってくれ………」

マスター「………鍵をどうぞ」すっ

勇者王「魔王来い」

魔王「うん!!」

次の日

ギルド長会議

勇者王「我がギルド増強はやめろと?」

魔王「…………」

冒険者ギルド長「ああ。目に余る」

魔法総括ギルド長「そうじゃ。出る杭は打たれるぞ」

傭兵ギルド長「商売があがったりになっちまうんでな」

勇者王「ふむ………じゃぁ戦争か?」

一同「!?」

勇者王「冗談だ………まぁ………」

勇者王「冗談にさせといてくれればの話だがな」

魔王「………あまり挑発するべきでは」

勇者王「………そうだな」

席を立つ

勇者王「……増強は勝手に部下がしてるだけだ。俺は………俺の目的で集める。邪魔だけはしないでくれよ」

そして

今から行く

場所は処刑場

勇者王「じゃぁ帝国は探してもいなかった。他を探すよ」

魔王「すまない皆」

愛の女神「帰ってきてくださいね」

「俺らは待っています」

勇者王「おう……絶対戻ってくるよ」

愛の女神「これを」

騎士名簿

愛の女神「私たちは仲間です」

勇者王「ああ。ではな」

名簿を受け取り。俺らは旅に出る。

名簿に乗せる者達を探しに

処刑場

帝国から流される者たちの処刑場は森を越えた先。南側に位置する

そこは帝国に仇をなすもの達を殺す場でもあり

血生臭い戦場の跡地でもある

その場所に

二人で向かった

処刑場
拘留地

魔王「なぜここに?」

勇者王「面白いのがあるらしい」

拘留地の中に入る

騎士が出迎えてくれる

拘留地の処刑人を尋ねた

処刑人「話は聞いている。鍵だ」

勇者王「ふむ」

処刑人「気をつけろ」

魔王「???」

勇者王「会えばわかる」

深い地下室へと至る階段を降りる

いくつもの

牢屋

打ち捨てられた

死体

その最奥

鉄の扉を開ける

魔王「………ここは?」

じゃら

「誰だ…………いつぶりか声を」

勇者王「死ぬことのない罪人」

魔王「死なない?」

勇者王「不死だ。故に………殺しまくった罪人」

罪人「…………なぁ枷を外してくれよ」

勇者王「枷を外すかわりに忠義を示せ」

罪人「キヒヒヒ!!わかった」

魔王「じゃぁ外すぞ」

勇者王「魔王お前が行くな‼」

魔王「何故?従うって」

罪人「………めでてぇ!!姉ちゃんだ‼」

魔王「!?」

罪人「俺は誰にも従わねぇ!!しねぇ!!」

がしっ。ぐきっ

勇者王「手ぇだしてんじゃねぇ………」

罪人「はん!!手を放せ………俺は俺だ‼」

勇者王「魂喰い宝珠」

空間が飲み込まれる

しかし

飲み込まれるの魂のみ

罪人「な!?奇妙な術を…………いいやこれは呪いに近しい懐かしい術」

勇者王「呪術士だったな」

魔王「………勇者王こんなやつは仲間には出来ないのでは?」

罪人「仲間?ははは呪われた俺を!?ばっかか………狂人か?」

勇者王「両方だ」

罪人「ははは。じゃぁ死ね‼」

罪人の体に炎が巡る
死なない体を犠牲に
火を纏う

罪人「ははは。あがっ!?」

顔面を掴み地面に叩きつける

勇者王「従って貰うぞ‼呪術士」

罪人「はん!!いたかねぇ‼消えろ」

罪人ごと勇者王も燃え上がる

膨大な火に二人は包まれる

魔王「勇者王!!」

勇者王「喚くな」

罪人「ぐへ!?………お前人間じゃ!?」

火から現れた
角を持ち
太い腕をもった魔物

デーモン

顔を握り潰す

ぐしゃ

しかし再生

罪人「はははは驚いた………お前魂喰いだな。後天性デーモン。だが俺はしなねぇ!!」

罪人「だから無駄なことは………」

ぐしゃ

ぐしゃ

罪人「ちょっ!!やめ!!」

罪人を地面に叩きつける

腹と地面にに剣を突き立て

地面に縫い付ける

罪人「相手が悪いか」

勇者王「嫁に手を出した分だけは死んでもらう」

勇者王「痛みはあるだろ?」

罪人「はははあの嬢ちゃんあんたの奥さんか?」

罪人が火を灯し

地面を火が走る

魔王に向け

魔王「………」剣でそれを払いのける

勇者王「てめぇ!!」

罪人「……大事なもんは宝箱にでも閉まっとけ」

魔王「………」トコトコ

罪人に近付く

勇者王「離れていろ危ない」

魔王「殺意はない。ここに入ってるのは異端だったから?」

罪人の手が届きそうな近くでしゃがむ

綺麗な姫騎士の鎧を着込んでいるが軽装である

危ない

罪人「………お前……魔族か?」

魔王「ああ……元魔王で男だった者だ」

罪人「……綺麗なもんだ。人間のお嬢様たちより」
魔王「ありがとう。こいつが愛してくれる………綺麗で居られるんだ」ニコニコ

罪人「あっ………」

魔王「こんな暗い所なぞ気が滅入る。罪人、罪は終わったであろう?まだなら………償いをして見ぬか?我も幾多の生命を殺めた罪人でもあるぞ」

魔王がニコニコする。
勇者王(………いい笑顔だ)

罪人「……………」

剣を抜いた

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/internet/14562/1464265278/l30

張り忘れ

間違えたこっちだ

魔王(♀)「勇者!!我は男だ、魔王だ!!気安く触るな‼」女体化 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/internet/14562/1461051255/l30)

罪人を牢屋から外へ出す

夕陽が照らし、罪人が目を細める

魔王「………罪人その腕輪を」

罪人「………」

何か協力な封印された腕輪に魔王が触れる
それが砕け………地面へと落ちる

魔王「封印の類いはもう私にかかれば簡単に外せる。罪人………自由だぞ」

勇者王「そうだ自由だぞ」

罪人「…………いいのか俺みたいなのを解き放って。膨大な闇の魔法、呪いの類いを解き放って」

勇者王「まぁ嫁が決めたことだ。俺は従えようとしたけど無理のようだな」

魔王「従えようと思うのがダメ」

勇者王「ん?」

魔王「協力してもらう。お願いします罪人さんここに著名をください」

騎士名簿

罪人「ちょっと見せてくれ」

騎士名簿をとる
女神を殺すための兵の名簿
罪人が笑い出す

罪人「大罪を犯すか!!」

勇者王「犯す」

罪人「………わかった。太陽を見せてくれた御礼に名を記載しよう」

魔力を騎士名簿に流す

罪人の名が浮かび上がった

魔王「ありがとう」

罪人「…………協力はする何をすれば?」

勇者王「それが………名簿に名前を入れればそれでいいっと聞いた。あとは自由にそのときが来るまで」

罪人「はぁ………じゃぁ太陽を見る旅でもするかな………太陽はこんなにも暖かく………大きく………いいものだったんだな………ありがとう。魔王」

勇者王「…………じゃぁ旅するのには居るだろう」

その場に下級騎士の兜と鎧など一式
ロングソードに鉄の盾を道具箱から引き出す
少しの金貨も

罪人「いいのか?」

勇者王「旅に必要だろう。餞別だ」

魔王「あとで協力してもらうためだから」

罪人「………本当に太陽の様な姫だ」

魔王「そ、そんな程でも///」

勇者王「俺の太陽だからな」

魔王「勇者も変なこと言わない!!」

罪人が着替える

顔がわからなくなる

勇者王「後は処刑人に脱走したこと言うが………処刑人も皆お前を知らないから大丈夫だろう」

罪人「そこまで時が立っていたか………では、失礼する。今は太陽が沈むまで歩いていたい」

魔王「では、またいつか」

罪人「また………いつか会おう。勇者王の太陽よ」

勇者王「はぁ……なんとか一人強力な人が手伝ってくれるな」

魔王「まだ一人だね」

勇者王「先は長いかな」

魔王「大丈夫………ずっと………一緒ついていくから」

勇者王「俺らも行こう。処刑人に謝らないとな」

魔王「ええ」

そのあと逆に感謝された

恐ろしかった者が居なくなったのは監視しなくていいのは嬉しいらしい

旅は続く

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/internet/14562/1452962130/l30

このスレ主………頑張ってくれ

1ヵ月前

愛の女神「力が増えました」

魔王「そうなのか!!では女神をぬっ殺しに‼」

愛の女神「相手も増える見込みです」

魔王「………ではなおさら」

愛の女神「時期尚早。それと魔王」

魔王「なんだ?」

愛の女神「勇者王と二人っきりで旅はしてみたくないですか?」

魔王「!?!?!?!?!?」

ずるっどたんっ!!
がたんっ!!

魔王「な、何を言うか!!」

愛の女神「全力で狼狽されても………いや~愛の女神だからわかるんですよね~~」

愛の女神「子供居ない代わりにベタベタくっつけそうだとか~」

魔王「う、うぐ///」

愛の女神「他の女性と仲がいいのは事で。心の中で勇者王をその女性に自慢して、我の夫だぞって言うの我慢したり」

魔王「うぅ///」

愛の女神「勇者王仕事で忙しいから甘えるの我慢して………枕抱き締めたり噛んだり」

魔王「見てたのか!!///」

愛の女神「元男っぽい仕草をしたりして気を引いたり、風呂一緒に入るのは男同士ならって言い聞かせて入るのはかわいい」

魔王「殺す!!勇者王に聞かれる前に‼」

愛の女神「ざ、ん、ね、ん。全部勇者王知ってるわ」

魔王「うわあああああああああ!!」

勇者王「魔王!?叫んでどうした!!」

魔王「こ、こないで!!」

勇者王「首吊ろ」

魔王「ちがう!!ちがう‼嫌いになちゃわけじゃ!!」

愛の女神「今は男子禁制ですので」

勇者王「なんだ~そうか~恋話かな?はよ……愛の女神もいい人見つけろよ。数千年の年の差」

愛の女神「…………殺しましょうか?」

魔王「ぷっ」

愛の女神「魔王………本当の年齢………」

魔王「!?」

勇者王「気にしない。可愛ければいいし」

魔王「勇者ぁ~」愛の女神「ちぃ。旨い」

勇者王禁制

魔王「ふふふ!!知って黙っていてくれるのは愛かな………うんうん……あああ早く子が」

愛の女神「魔王、女の子口調しっくり来てるね」

魔王「もちろん………我は女だし。子だって孕める」

愛の女神「違和感ないの?」

魔王「違和感はあったがもうない」

愛の女神「じゃぁ長期でデートはどうかな?」

魔王「????」

愛の女神「騎士を探すため二人で旅たち」

魔王「しかし………今は忙しいぞ?」

愛の女神「優秀な部下。私も冒険者になりました」

冒険者ランクカンスト

愛の女神「引き継ぎます」

魔王「し、しかし」

愛の女神「騎士が増えれば女神に対抗しやすいです。それを勇者に説得します。二人きりで旅も必要です」

魔王「なぜ?」

愛の女神「私の力は愛の。ですので苦楽を共にし愛しあうのが旨……力になります。なので、勇者には言っておきます」

魔王「……」

愛の女神「女神を殺すために必要なんです」

魔王「わかった………わかった」

愛の女神(現に元男だった魔王が勇者のせいで女に………そこから勇者のひた向きな愛に女として自覚を持ち愛に答えようとする姿勢は旨いです。その二人が旅をすればもっともっと旨いです)

愛の女神(いやぁ~純愛ですねぇ。魔王の元男っと言う葛藤もうまかったですねぇ)

愛の女神「頑張ってください」

魔王「うーむ。乗せられてる気がする」

時間が戻って
帝国領の西都市の酒場

魔王「…………」

勇者王「どうした?お前の好きな白ワインだぞ?」

魔王「あっ!!いや………なんでもない考え事」

勇者王「ふむ」

酒場の店主がにやにやしている。まぁ俺が彼女を口説いてる様に見えるからだろう

魔王「………ふぅ」(愛をすれば愛の女神が強くなるかぁ………いままで通りでいいのかな?)

魔王「勇者ぁ………今日は眠りたくない」

勇者王「わかった寝かせない」

魔王(これでいいよね………ああ…)

「スイマセン」

勇者王「ん?」

魔王「ん?」

一人の騎士が現れる
甲冑に綺麗な装飾
何処か名のある名家の者だろうか?

上級騎士「マクシミリアン家。上級騎士です」

勇者王「ふむ」(名家か)

魔王「なんのようでしょうか?」

上級騎士「名のある冒険者殿にお願いがあります」

勇者王「ああ……そういえば冒険者だった」

魔王「依頼は?」

上級騎士「私を旅の仲間に入れていただき………ある場所までお連れしてください」

勇者王「わかった。マクシミリアン家か…………この地区を任されている騎士団だったな」

上級騎士「はい!!………わが家は永代繁栄を帝国に約束してもらい。この国を治めています」

魔王「ご当主?」

上級騎士「いいえ。家の中では最も下であります」

勇者王「まぁいいや……どこいけばいいんだ?」

上級騎士「…………死んだ都。旧都です」

勇者王「そうか、わかった。死者が居そうだな」

魔王「?」

勇者王「魔物と戦って滅んだ都市だよ」

死者の都市はずっと大陸の西端にある

綺麗な港の都市だったらしいが海に陸へ上がって補職する魔物との戦いで疲弊し、その疲弊した人間を食らうために大陸から魔物が押し寄せた。

一応は数を減らしながら守りきったらしいのだが
都市として機能は全て失い
結局生き残った者たちだけでなんとか遷都したという。内陸に

勇者王「だが………今は西は全て死の都と同じ腐敗した世界だろう。死者が動き続けていると聞く」

上級騎士「永遠に戦い続ける者たちの世界です…………死んでも死んでも魔物を倒すために」

西端は非常に危ないのは何故かスケルトン等が多いからとも聞く。死者の都市とも言う。
宝がそのままのためトレジャーハンターは多い
が全員帰ってこず。死者の仲間入りになるらしい。

勇者王「お宝狙いか?」

上級騎士「いいや………マクシミリアン家の秘密がある」

魔王「何かあるんでしょうか?」

愛の女神(旨い匂いが!!)

魔王「空耳????」

勇者王「気にするな。メダルが反応しただけだ」

上級騎士「………………」

上級騎士「メダルとはこれでしょうか?」

騎士のメダルと姫のメダル

魔王「あっ………それ」

勇者王「お買い上げありがとうございます」

上級騎士「やはり………情報通りか踊り子の魔王と狂人の勇者。役に不足はない」

勇者王「…………ふむ。魔王」

魔王「ん」

勇者王「俺らでしかできない事のようだ。気合い入れていくぞ」

月明かりの篝火

勇者王「今日はここで野宿だ。川が近い水の匂いがする。先に上級騎士が入りに行けばいい」

魔王「二人で入らないの?」

勇者王「………………一人づつでも問題ない」

魔王「いや……私だけで肉焼くし」

上級騎士「…………」

勇者王「いや………だからな」

上級騎士「……」兜を取る。

魔王と同じ金髪、鎧のなかに隠していた長い髪を魅せる。
そして耳が尖って長い
人間に近いが人間ではない。綺麗な青い瞳無垢な顔つき。しかし瞳の奧は強い火が見てとれる。

魔王「魔族!?しかも女性!?」

勇者王「お前と一緒。亞人だ」

上級騎士「………偽りを許してください。気付いておられたのですね」

勇者王「香水と、女性の匂いがしたからな。隠してるなら詮索はしなかった」

魔王「………わからなかった」

勇者王「胸も大きいぞ」

魔王「勇者!!」

勇者王「冗談だ。冗談………で種族は?婬魔?」

上級騎士「失礼な‼そんな禍々しい魔族ではないです!!」

勇者王「だってさ魔王」

上級騎士「はっ!?申し訳ないです!!」

魔王「……………婬魔です。ええ」

説明

上級騎士「婬魔の価値観が変わってしまいます」

魔王「忌々しい血」

勇者王「忌々しいか?俺は大好きだぞ」

魔王「////」

上級騎士「ふふ。そうですね私はハイエルフです」

魔王&勇者王「!?」

上級騎士「ああ、ご存じで」

勇者王「森から出てる!?」

魔王「こんなところに居ていいのか!?」

上級騎士「黙っていてくれ。嘘でハーフエルフかダークエルフっと言っている」

勇者王「はぁ………」

魔王「生まれて始めて勇者は見たのではないか?」

勇者王「ああ。魔王は?」

魔王「我は女長老に何度か。ハイエルフの女性は綺麗っと噂だったな人間側では」

勇者王「人間が好みそうだな」

上級騎士「好みだろう………では泉に行っとしよう。魔王も一緒にどうだ?」

勇者王「ああ行ってこい」

魔王「わかった。あと覗くのだめだぞ。近くにいるからな」勇者王「へいへーい」

川が分岐して貯まっている泉

月明かりがあるので火は必要としない

上級騎士「勇者王は………いい人だな」

魔王「いい人。私には勿体ないぐらいでも勿体無くても私以外は許さない」

上級騎士「愛しているのだな」

魔王「愛している。夫を」

上級騎士「夫………か………」

上級騎士が遠い目をする

上級騎士「私のわがままに付き合わせてすまない。死ぬかも知れぬ………だから頼んだのだが」

魔王「他に無理だった?」

上級騎士「ギルド長レベルで無理だった。一度逃げ帰っている。死人が強いのだ。マクシミリアン家なぞ敵わぬ」

魔王「何をお探し?」

上級騎士「……………玉座。都市の最奧」

魔王「わかった」

死の都への道

勇者王「誰も来ないから道なのか藪なのかわからんな。ウィンドカッター!!」

ずばばばばば

魔王「そうだな」

上級騎士「意図も容易く」

歩き出して3日

勇者王「はぁ道がないから面倒だなぁ」

上級騎士「すまない」

魔王「いいよいいよ依頼だし。それよりも………話を聞かせてよ」

上級騎士「全て終わってからでいいか?」

魔王「いいけど。勇者王は?」

勇者王「後がいい…………おっと見えたぞ」

荒野にでる。至るとこ毒沼
そしてその中心に汚れた城
死の都についた

死の都に近付く

異形の骨
毒沼
臭気
淀んでいる
戦争に爪後が残り続けている

上級騎士「これは………全て。ここで戦った人間がしたことだ。毒沼は」

魔王「これでは……作物が育たない」

上級騎士「滅んだ一因」

上級騎士「そして」

がちゃがちゃ

死の都の砦の門から騎士の鎧。スケルトン等が現れる

上級騎士「戦い続ける死人」

勇者王「後ろへ下がってろ。ウィンドミラージュ」

魔王「姿を隠せば」

スケルトンが弓を構える

上級騎士「!?」

勇者王「こいつら視界じゃない!!魂で判別してやがる!!」

矢が降り注ぐ
そう骨の矢が

それを吹き飛ばし

二人を庇う

勇者王「ちぃ。だが………魂でなら」

勇者王「ここは俺が囮に………二人は目的の玉座へ」

魔王「わかった!!」

上級騎士「すまない!!」

勇者王「ははは」デーモン化(魔物を刈るためだけに縛られてるなら)

窒息も聞かねぇ

勇者王「魂喰らいなめるなよ!!」(俺が魔物で誘えばいい‼)

勇者王「かかってこい‼古の猛者たち!!魔物が来てやったぞ‼」

スケルトン、兵士、騎士が殺到する

上級騎士「あれが………勇者!?魔物ではないか!?」

魔王「………私のためだけに……魔物まで堕ちた人だよ」

上級騎士「そこまで………覚悟を」

魔王「行こう!!今のうちに!!」

上級騎士「…………本当に適任だったのかもな」

玉座まではすぐに行けた

っというか

上級騎士「ここ!!」

まるで知っているようなほど

スムーズに入れた

死人が全て

勇者王に殺到して空である

ただ一人

玉座に座る騎士以外は

上級騎士「マクシミリアン…………いいえ御主人様」

魔王「…………」(なんであれがマクシミリアンと?………もしかして)

まったく迷わずここに来た
ならば………上級騎士は元々

上級騎士「御主人様」剣を構え、魔力を注ぐ。青白い魔力が剣を包み強化する。

上級騎士「もう、お休みください…………」

魔王「上級騎士、加勢します」両手に剣を携える

男が装飾された錆びた大剣を構える
祝福されていた武器の名残はなく錆が舞う

鎧も上級騎士と同じだが、黒く錆て光沢がない

長い年月を思わせる

上級騎士「断罪のエミリア!!押して参る!!」

魔王「我が名は魔王!!勇者王の伴侶‼いざ!!」

男「………」ざっざっ

きんっ!!

金属音が響く

男が剣を振り回す

攻撃の手を緩めず

魔王「ふぅ……」スッスッ

私はステップを刻み
避け、側面を回ろうとする

上級騎士「はぁあああ!!」剣を剣で答える

私がそのすきに背後を取る

鎧がない部分を突き刺す

男「………」膝が折れる

魔王「やったか?」

上級騎士「いいえ!!」

男が剣を突き立て立ち上がる
黒い臭気が舞う

上級騎士「祝福された剣で攻撃しなければ呪いは解けません!!はぁあ!!」

きんっ!!

魔王「じゃぁ……動きを封じる。廻りには………ある」

魔王「はぁ!!」距離を離し地面の錆びた剣を拾い投げる。

男がそれを弾く

投げる

弾き、錆びた剣が曲がる

落ちている剣を投げ続ける

上級騎士「……」(玄人だ。正確に投げてくる)

当たらぬよう、そして気がそれる

上級騎士「そこだ!!」

剣を突き入れた。脇に、抜いたあと
左手が朽ち、剣を落とす。

男は顔だけを向ける。

右脇も突き入れ両手を失った

上級騎士「はぁあああああ!!」

剣を両手で持ち足を切り払う
男が一回転………四肢が無くなる。
顔をぐいんぐいんさせ。戦う意思を示す。

上級騎士「御主人様………」

倒れた男の脇に立つ

そして胸に剣を突き立てる

上級騎士「お眠りください」

男「…………エミリア……」

上級騎士「!?」

さぁ…………

ガシャン

鎧が音を立てバラバラになる

体が朽ち、粉々に砂になり………舞う

上級騎士「…………御主人様」

魔王「感傷は後で………助けにいかないと」

勇者王「その必要はない」

魔王「勇者!!」

勇者王「魔物の魂を小分けして入れてやった…………朽ちるまでずっと戦い続けるだろう。終わったか?」

祝福された剣が鎧と地面に突き刺さり、縫い付けている。上級騎士が祈りを捧げ、錆びた大剣を拾う。

上級騎士「ありがとう………終わった。我が家にご招待するよ。マクシミリアン家に」

勇者王「その前に………この鎧の主は?」

上級騎士「私の御主人様だ………マクシミリアン家ご当主………私を買った人だよ」

魔王「…………」

勇者王「………帰ってから積もる話を聞こう」

マクシミリアン家
寝室

上級騎士「長旅お疲れさまだ。風呂は用意させる。落ち着いたら話をしよう………報酬もな」

勇者王「わかった」

上級騎士「………二人で入るといい」

魔王「!?」

勇者王「魔王………どうする?」

魔王「えっと………」

勇者王が椅子に座り葡萄酒を飲む

勇者王「俺はここで待ってるよ。武器の手入れしながら」

魔王「………」

勇者王「………ああ、錆びてる言っても鎧だったもんなぁ………刃こぼれしてたら鍛冶屋か」

魔王「…………」

服の袖を引っ張る

魔王「///」

勇者王「……」

……………

勇者王「手入れは後にするよ」

魔王「うん」

お風呂場
大浴場貸し切り

勇者王「ふぅ………なんか当主ご本人だとはなぁ」

魔王がタオルを巻いて湯船に入る

魔王「すごいよね」勇者王の膝の上に

勇者王「何も言わずに俺の前に来るんだなお前」

魔王「問題ないでしょ///」

勇者王「…………なにがあったんだろうな」

魔王「私は二人の愛があったんだと思う」

勇者王「例えば?」

魔王「きっとエルフとして妻だったんだよ。守るため残ったが国は滅んだ。そして長い年月がたちやっと機会が生まれたんだよ」

勇者王「骨折れるもんな。強かったぞ………魔物を殺す意思が恐ろしく鋭利だった」

魔王「………夫を弔ったんだよねきっと」

マクシミリアン家
寝室

上級騎士「違いますわ。夫でもないです」

勇者王「魔王違うじゃないか」

魔王「はは……………てっきり約束かと」

上級騎士「約束もしてませんわね」

魔王「………どういう関係?」

上級騎士「性奴隷と買い主です」

勇者王「魔王………」

魔王「……………」

上級騎士「死の都がまだ繁栄していたとき。奴隷商人からマクシミリアン………御主人様に買い取られました。迷子のところ捕まって売られ買われ売られ買われ。最後御主人様でした」

魔王「…………」

けっこうヘビーな話だなぁ

上級騎士「何度も孕んでおろして………最後の御主人様に買われたときも魔法でおろされました」

勇者王「…………」魔王を抱く(ちょっと魔王が震えてる。でも達磨よりはまだ………救いはあるな)

上級騎士「おろされたあとは。御主人様の慰め物として、何処へでも連れていかれました性奴隷として………複数の人も相手にしたり……孕んでおろ
したりしました」

上級騎士が葡萄酒を含み笑う。

辛い筈の過去でも
時間の流れの長さが思い出に昇華させたのだろう

上級騎士「魔物と戦争が始まりました。御主人様だけの慰め物として毎日毎日抱かれました」

上級騎士「都市はずっと襲って来る魔物に疲弊し、兵は減り………毒沼で防衛し、死霊術で呪い。死んだ兵士を使い回して何とか耐えていました」

勇者王「すごい時代だったんだな」

上級騎士「ええ………そして。都市を捨てるか残るかを迫られました。故郷を捨てるか否か」

勇者王「残ったのがあいつらで………ここにいるのは逃げたものたちか」

上級騎士「そうです。御主人様は最後まで残ることを決めました。王であったため………そして私は。最後に行為をした後に自由を頂きました」

魔王「でも、何故名家マクシミリアン家に?」

上級騎士「御主人様の正妻は残り、復妻数人は逃げた。だけど遠征は厳しく………亡くなって行ったわ。お腹に子がいた人も耐えきれず流産した」

勇者王「じゃマクシミリアン家は途絶えたのか?」

上級騎士「いいえ………ここに」お腹を撫でる

魔王「……子がいたんだ」お腹を撫でる

上級騎士「皮肉なものです…………妻であったものは皆さん子は戦争で、魔物で、栄養失調で色々な事で死んでいった。残ったのは私だけでした」

勇者王「確執が生まれたり………」

上級騎士「身分も何も関係ない所からです。もう気にしてる余裕はありません。私は草も食って生きながらえ………産み、育て上げました」

上級騎士「御主人様の子を」

上級騎士「それが今、続いている。マクシミリアン騎士団長です。わが孫のハーフエルフです」

上級騎士「息子は帝国との戦いで無くなりましたが………国は滅びず。今も庇護下として国は存続できています」

勇者王「じゃあ………何故。玉座に?」

上級騎士「最後に御主人様は一番抱いたのは私であり………自由に生きろと言いましたそれが最初で最後の優しさでした。たったそれだけです」

魔王「メダル置いたの理由は………」

上級騎士「置いたのは両方ですね。供養です」

上級騎士「ふぅ………なんかお話しできて楽になりましたわ。報酬の方のお話をしましょう」

勇者王「報酬か……これに名前を書いてくれ」

騎士名簿

魔王「協力してほしい」

上級騎士「…………なるほど。いいでしょうもう私は終わった魔族………いいえ人間ですわ協力しましょう」

どんっ!!

マクシミリアン「お婆ちゃん話しは聞かせてもらった!!」

一同「!?!?」

マクシミリアン「お婆ちゃん!!我も記入する!!」

上級騎士「いや………お前は国があるだろう?」

マクシミリアン「子がいるから問題ない!!…………それに死の都に行った理由を知れてよかった」

勇者王「魔力を流せばいい」

手渡す

マクシミリアン「………ありがとうございました。お婆ちゃんのわがままに付き合わせて」

上級騎士「私からもありがとう。これで心残りはない」

魔王「うん、二人ともよろしく」

勇者王(………そうか、あそこに残ってた魂は潔かったのは………知っていたのか。子孫が居ることを)

マクシミリアン「お婆ちゃん。ふせぎこまないでくれよ。おやじは幸せだったらしいし」

上級騎士「知ってるよ。だって愛してたからな………」

騎士名簿に二人の騎士が追加された

ハーフエルフの性奴隷だったエミリアと
マクシミリアン家直系

寝室で二人抱きあって寝る
ピロトーク

魔王「結局。奴隷が一番だったのかな?」

勇者王「他にも居ただろうが運が良かったんだろうな」

魔王「違う。愛はあったかなって」

勇者王「それは………本人に聞かなきゃ分からない………残念だがな。しかし上級騎士は今は幸せだろう。それでいいんだよ」

魔王「………そう思うことにする」

勇者王(……魂は成仏した。それでいいじゃないか)

上級騎士の寝室

暗がりの中

メダルを見る
両方なんて嘘だ。騎士のメダルだけ置いてきた。

葡萄酒を飲みながら思い出す。

上級騎士「………御主人様」

いっぱい抱かれましたが………一番
優しく抱いたのはあなたでした
そして………素晴らしい子孫をお残しになりました

上級騎士「ありがとう。御主人様」

私は幸せになりました

あなたの分まで

旅道中

魔王「次はどこへ?」

勇者王「北を目指してみる。そこから東……スパルタを経て東の海岸へ」

魔王「長いな」

勇者王「まぁ女神がそうしろ言うからな」

北側の都市

魔王「絶対嫌だあああああ!!」

北側の都市に有名な錬金術師がいる
愛の女神の体を作った本人だ
本人はホモンクルスが出来て喜んでるが残念。愛の女神が強引にルールをねじ曲げただけだ。

錬金術師「いやぁ!!絶対研究しがいがある!!それより借金だよ‼薬もホモンクルスも」

魔王「勇者王が払った!!」

小柄な女の子(若返りを飲んでる)が魔王を脅す

錬金術師「ふふふ、でみ薬飲んだよねぇ~女になちゃって」

魔王「あれは不可抗力だ‼飲まされた!!」

錬金術師「おかしいなぁ~1月でも男に戻りたい言えば戻れるほど微妙な薬なのに」

魔王「!?」

勇者王「行為関係ない!?」

錬金術師「気持ちいいのに溺れて男に戻りたくない思うために」

錬金術師さんお金払うんで僕にも女体化薬を下さい!

錬金術師「勇者王は一切会わせようとしないし」

魔王「勇者王………あなた………」

勇者王「だって………実はだな」

錬金術師「ここまで立派に女性になったのは君が初めてなんだ」

魔王「!?」

錬金術師「いや~皆男に戻るからねぇ~もう完全女性に変態はこの世で君だけだよ」

勇者王「で………やっぱり実験したいって言うんだろ」

錬金術師「当たり前じゃないか‼何故変態出来たか………そして一番は妊娠したことだ。っと言うわけで卵子頂戴」

魔王「嫌です‼嫌です!!これは勇者王のです!!全部全部!!勇者王の………えっと………その………い、逸物………///」

勇者王「魔王はっきり言えよ。魔王らしくないぞ」にやにや

魔王「わ、われ……うぐ………私のこれは!!全部!!勇者王の………えっと……子だ!!」

錬金術師「生理とか何回か卵子は外に出てるぞ」

魔王「え!?」

錬金術師「まぁこの強制排卵剤飲んで回収するけど。一応な女性の卵子の個数は決まっている」

魔王「勇者王!!早く孕ませて!!なくなちゃう!!」

勇者王「………お前何歳?」

魔王「16だ!!」

勇者王「えっ!?16!?であった時15か!?」

錬金術師「これは余計に調べたいですね」

魔王「な、何だよ!!」

錬金術師「人間で16歳は子が生めるかわり生死をさ迷う。魔族だから?」

魔王「…………」(心当たりがあるが黙っておこう。婬魔………絶対そうだ)

勇者王「人間より発育がいいのは魔族だからか」

錬金術師「婬魔ならわかるが元魔王がそんなわけ」

勇者王「婬魔だな」

魔王「!?」

錬金術師「なるほど。それで………まぁそれより早く頂戴」

勇者王「ああ………しゃぁねぇこの名簿に名前書け」

錬金術師「ちょろい………じゃぁ卵子頂戴」

勇者王「わかった。道具を貸してくれ」

錬金術師「ひひひ………どうぞ」

魔王「な、何勝手に!!」

勇者王「………魔王。仲間増やすためだ。部屋借りるぞ」魔王を掴み肩に乗っける

魔王「や、やめろ!!」

勇者王「卵子は俺のだろ。だったら俺が決める」

魔王「………………」(墓穴掘った)

>>93
残念
彼氏がいないとダメな模様

女体化前に彼氏を用意とか無理だ……
てか魔王様普通に若いな、側近にいいように使われるわけだ

個室

魔王「な、何で縛るのだ!!」

勇者王「逃げないために」薬をぱく

ちゅ

魔王「んんんん」(苦い!!)

勇者王「よし。水飲め」

魔王「んぐ………まずい」

勇者王「えーとこれで数分待つ」

魔王「あ、暑い………お腹があそこが………」

勇者王「で、これを使うと」

クスコ

魔王「な、何だそれは!?」

勇者王「えっと。あそこ潤滑しやすいよう薬を塗り込まないと」

魔王「嫌だぞ‼そんなの入れるのなんて‼勇者!!………やめて………怖い!!」

勇者王「名簿のためだ」

魔王「………あなた………やめてよ」

勇者王「まぁほぐすから大丈夫」薬を塗り込む

魔王「あっ!!あぐぅ!!………勇者ダメぇ!!……んんんんん!!!」びくんびくん

勇者王「じゃぁ入れるぞ!!」

魔王「冷たい!!………あう」

勇者王「ねじ回してっと」

魔王「うぐぅ!!圧迫してる」

勇者王「へぇー魔王に中って綺麗な色だなぁあっ………子宮口。出てるな液が………これを全部すくいとってっと」

魔王「うううう/////」(恥ずかしい……でも)

魔王「勇者の赤ちゃんの穴だよ」

勇者王「まぁいつかな。回収っと」

魔王を解放部屋を出る

勇者王「はい」卵子渡す

錬金術師「書いておいたぞ」騎士名簿に名前が乗る

魔王「………………」(すごく屈辱的だった)

錬金術師「じゃぁ報酬もあげるよ」

じゃら

勇者王「ありがとう」

勇者王「魔王酒飲みにいこう。すまんかったって」

魔王「…………」くい

勇者王「あっ………」

魔王「火照ったから………責任……」

勇者王「酒場より。宿屋か」



酒場

魔王「白ワインおかわり」

マスター「お連れが朝から飲むんですが………」

魔王「連れではないぞ!!伴侶だ!!」

マスター「奥様が朝から如何なものかと」

勇者王「ああ……いいよ。忘れたいことがあるってさ」

ドンッ

「ごめん。お兄さん」

小柄な少年がぶつかった

勇者王「ああ、いいよいいよ」

少年が何処かへ行く

魔王「おかわり」

勇者王「飲みすぎだな。お会計ともう1日宿ね」

マスター「財布あるかい?今の少年………」

勇者王「ああ、一個取られたけど」金貨を数枚置く

マスター「結構豪華な鎧とドレスだから貴族か何かか思っていたが旅なれてるねぇ。おおきに。追いかけなくていいのか?」

勇者王「こいつを寝かしつけたら追いかけて見るよ………風が教えてくれる」

路地裏

盗人「へ、へへチョロいな名のある貴族様は」

騎士「きたな………おい!!」

盗人「ちっ………なんだよ………」

騎士「見逃してやる………分け前」

盗人「くっそ。今日はなにもしてねぇ………」

騎士「お前の姉犯していいもいいんだぞ」

盗人「…………わかったよ」金貨を出す

騎士「袋だ」

盗人「はっ!?」

騎士「貴族から取ったんだろう?情報料だ」

盗人「お前ら最近!!取り分馬鹿にして」

剣を構える

騎士「牢屋行きでもなるか?切り殺されるか?姉と一緒に」

盗人「くっそ………いい気になるなよ」袋を取り出す。

騎士「へへへ」手を出す

シャキン

ザクッ

騎士「!?」

目の前に大きな剣が突き刺さる
上から……今さっきの貴族が降りてくる。
ローブに身を隠しているが装飾の鎧と雰囲気は隠しようがない。持っていない者からわかる

勇者王「二人逃げるなよ。お前………脅して盗もうとしたな騎士の癖に」

盗人「あっ!!」

騎士「えっ!?ちょ!!いいや私は盗んだものを返さんと」

勇者王「あれは俺があげたものだ‼」

盗人「!?」(なんでだ!!この人背中が普通なのに)

すごく大きい

騎士「そ、そうですか。か、勘違いでしたか!!では………」(面倒はごめんだ)そそくさ

勇者王「ふん………騎士の面汚し」

>>99

若いからこそ利用するものによって染まる



若いからこそ誰よりも愛に純粋

盗人「あっ………腰が抜けて」迫力ありすぎる

勇者王「ああ。手をかそう」

ぐっ

盗人(ああ………力強い)

僕には無いものだ

勇者王「名前は?」

盗人「盗人………」

勇者王「俺は。勇者王」

盗人「えっと帰ってもいいですか?」(早く逃げたい)

勇者王「ああ、どうぞ」

盗人の家
孤児院
経営は少しの国からのお金

盗人「姉ちゃんただいま」

孤児院長「あら……おかえり」

盗人「仕事してきたよ」袋をだす

孤児院長「どうしたの!!こんなに‼」

盗人「へへへ」

パチン

孤児院長「また!!盗んできたのね‼」

盗人「……」

孤児院長「返してきなさい!!」

盗人「これは貰った」

孤児院長「嘘を言わないの!!」

勇者王「嘘じゃないぞ………」

勇者王「こいつの度胸と。手際のよさにお金をあげただけだ」

孤児院長「………」深くお辞儀をし袋を返そうとする。

孤児院長「申し訳ないですが受け取れません…………見るに旅のお方。旅には居るものでしょう」

勇者王「……………」(聖女か………ここも元教会だったのだろうな………しかし)

女神はいない。すがるのはやめた方がいい

勇者王「聖女………なのか?」

孤児院長「元聖女だった孤児院長は死んでしまいました………もうシスターは居ません。聖典も売りました」

勇者王「ふむ。孤児院とみて何人居るんだ?」

孤児院長「10人………多くが流行り病で無くなりました………力不足で体を売っても………薬は買えませんでした」

勇者王「それでも。盗むのは嫌か?」

孤児院長「盗むと騎士様に目をつけられ………こんな孤児院は潰されます………」

勇者王「ふむ………まぁこれも何かの縁」

勇者王「手を出せ。布教代と部屋をくれ」

袋をそのまま渡す

孤児院長「!?」

孤児院長「しかし………」

勇者王「部屋代と………俺の命令に従って貰うよ。無茶は言わない。ボロくていいから二人部屋」

孤児院長「わかりました!!すぐに!!皆」

わらわら
大小様々な子供が集まる。

そして部屋を

案内してくれる。

孤児院長「えっと………遅くなりました。お名前を聞いてもいいでしょうか?」

勇者王「勇者王だ。孤児院長」

盗人「……………」(姉さん取られる………)

路地を私は歩く

昼下がり

少し酒が抜けたとき
勇者王の置き手紙が

魔王「勝手にわた………妻を置いて行くなぞ許せん」

白いドレス風の鎧をローブで隠し、勇者王の魔力の匂いを辿る。

風が少し止まっている場所が転々とし

風魔法で追いかけれる様になっている

ついた場所は
教会孤児院

魔王「………??」

どんっ

割れたステンドグラスの下に
勇者王が立っている
近くに女性
勇者王が本を渡してなにかを説明している

魔王「勇者王!!浮気は許さないと‼」

孤児院長「ああ、勇者王様の奥様ですね………初めまして孤児院長です」

魔王「………ふふふ!!我は勇者王の伴侶!!魔王であるぞ‼」

勇者王「待ってたぞ………魔王」

魔王「えっ………そ、そうか待ってたか……えへへ」

孤児院長「これが聖典の女神」

勇者王「いや……女神は別にいるが………まぁよい魔王。数週間ここでちょっと遊んどく布教だ。部屋も借りた。木箱に伝令も来いって突っ込んだからな伝令が来るまでの辛抱だ。子供が好きな奴を頼んだぞ」

魔王「ふむ………でここで生活すると」

勇者王「ああ、伝令来てから旅立とう」

魔王「わかったぞ。夫共々お世話になります。よろしくお願いします」ペコペコ

孤児院長「あっ!!はい!!」

お金の工面は孤児が成人するまで支部として配給になった。ご飯は食べられるだろう

魔王「さぁ食え」

「いいの?お姉さん」

「うわぁ!!いっぱいある」

魔王「先ずは………いただきますだ」

「なにそれ?」

魔王「手を合わせて、この生きていたものの命を頂くっと言う心で食べるのだ」

勇者王「いただきます」

子供たちが数人似せて手を合わせる

「「「「いただきます‼」」」」

盗人「いただきます」

孤児院長「いただきます」

魔王「うむうむ」

孤児院長と魔王のシチューはすぐになくなる
パンも

勇者王「よし!!食ったな!!お前ら食ったな!!俺についてこい」

子供たちをつれて庭に出る

木刀

勇者王「食後の運動だ………強くなりたいだろ?騎士のように兵士のように。これを素振りを行うんだ」

勇者王も剣を素振りを行う

真面目に

一心不乱に

子供たちも頑張って素振りを行う

見よう見まねで

勇者王「そうそう……それを毎日して俺は強くなったんだぞ」

盗人「………」

稽古が終わる
ヘトヘトになりながら

勇者王の周りに集まって遊んでもらう

勇者王の肩に乗ったりする

少しの昼寝をし

晩御飯

ここからは私が担当する

聖書を片手に聖書の文字を教える

復唱。子供たちが勇者王に憧れを持ち始める

魔王「ふふ。私の夫はかっこいい」

「うん!!」

「凄い凄い!!」

孤児院外

盗人「…………」

勇者王「混ざらないのか?」

盗人「………うん。ありがとう、そしてごめんなさい」

勇者王「あれはあげたものだ。謝る必要はない。で孤児院長はお前の姉ではないな」

盗人「うん………でも皆姉さんって慕ってる。僕も」

勇者王「………我慢せず話せこれも縁だ」

盗人「…………盗人始めたのはさ。孤児院でご飯食べるためなんだ………国からの工面なんてほんの少しだけ」

盗人「それで………色々………買ってきても。姉さんは一口も口にしない」

勇者王「…………あれは強情だが信仰深い。好きなのだろう?」

盗人「うん………楽にしてあげたい。でも僕は働ける場所がない………みんな子供だからバカにするし助ける義理はないって」

勇者王「この国は個人主義みたいだしな~余裕がないのもあるか」

盗人「僕は強くなりたい!!バカにされるとか気にしない……姉さん守れるぐらいに強くなりたいんだ!!」

勇者王「強くなりたいか…………姉さんのために」

盗人「……うん………大好きな姉さんのため」

真っ直ぐ見つめる。
懐かしさを感じる。
自分もそうだったな。だからここまで来たのかもしれない

勇者王「まぁ稽古をつけてやろう」

強くなれるには
強くなりたい理由が必要だ

特に自分のように

木刀を持たせる

勇者王「俺は素手だが鎧は着る。膝をつかせたら勝ちだ」

盗人「…………」

勇者王「来ないなら行くぞ!!」

殴り倒す

盗人「!?」

地面に

盗人「痛い………手加減……」

勇者王「なんだ………お姉さんへの思いその程度か」

盗人「くっ……」立ち上がる

勇者王「回復魔法はかけてやる。だが手加減はしねぇ!!」

何度も

何度も

叩き伏せた



孤児院長「大丈夫?」

盗人「う……うん。いてて………強い」

孤児院長「こんな……痛いならやめよ?死んじゃうよ?」

盗人「姉ちゃん。僕頑張るから。いっぱい………だから待ってて」

孤児院長「う、うん…………」

盗人(絶対強くなってやる!!何だってしてでも………)

チャリン

勇者王に貰った首にかかった穴の空いた騎士のメダルを強く握りしめる

盗人「絶対………強くなってやる」

数日

勇者王「今日はこれまで」

盗人「………」(勝てる気がしない)

威圧感で動けない事もしばしば

痛いだけ

盗人(でも、動きが分かってきたかも)

慣れてる気がする

~~~~♪

音楽が流れてくる

聞き覚えのあるきれいな声。魔王が歌っている

勇者王「………」

教会に入ると子供たちに囲まれた角つき聖女が聖書の音楽を歌っている。誰でも歌いやすいような曲。聖書とは関係ない童謡曲が聖書には記載されたらしい。魔王が………我が子に聞かせたいから

魔王「~~♪」

子供たちも魔王の歌を楽しんでいる
誰よりも健やかなを願うように

勇者王(…………いったい誰が今の魔王が魔属の王だったなんて思うまいな)

魔王「あっ………勇者王」

勇者王「うまいな歌」

「私も歌いたい!!」「僕も」

魔王「じゃぁ………私が歌うのに合わせて歌ってくださいね」

「「「はーい!!」」」

魔王は歌う

慈愛の満ちた歌声で

聖女が歌う
魔族でも、婬魔であろうと
彼女は聖女である

勇者王(まったく………いい笑顔だ)

事件

伝令はまだ来ない
もう一ヶ月である

勇者王「遅いなぁ~」

魔王「そう言って………子供たちと毎日遊んでたくせに。子供は好きか?」

勇者王「生意気で……元気すぎ」

魔王「顔、にやけてるぞ。あなた」

勇者王「むぅ……見るな」

魔王「ふふ……優しいお父さんになれるね」

勇者王「////」

魔王「あーあ私も勇者王の子がよかったなぁ」

勇者王「そしたら伴侶になれないぞ」魔王「ふふ冗談。あなた」

「あっ………」

孤児院長「キスしてますね。向こうで稽古しましょ」

「あーい!!」

「いいなぁ……」

「皆、しぃーだよ」

勇者王「見られてたぞ」

魔王「////」

教会
二人は不在
買い物にいったらしい

孤児院長「…………」(二人のお陰で………皆が生き生きしてる。感謝しても感謝しきれない)

騎士「へへ。いねぇな」

孤児院長「窓から!!!だれ!?」

騎士2「早くしろ‼あの冒険者いないうちに」

騎士3「おらっ!!」

孤児院長「は、はな……もごもご」

騎士「娼婦ゲット。逃げるぜぇ」

騎士2「最近ご無沙汰だったもんなぁ。貧相な体だが、顔はいいから楽しめるしな」

盗人「ただいま………姉さん……ん?」(最近やっとお給金貰えるまでなったなぁ~)

部屋にいない

散らかった後

窓が開けっぱなし

「お、お兄ちゃん!!ずびびび」

盗人「何があった!!」

「騎士たちが……お姉ちゃんつれてった」

盗人「!?」

騎士が

手を出さない約束じゃないのか‼

盗人「くっそ!!」

窓にナイフに刺さった置き手紙

お金用意しろ
場所はここ
早くしないと奴隷商人売っちゃうぞ?

盗人「ど、どうしよ」

助けに?

僕が?

騎士相手なんか無理だ

勇者王に敵わないのに

盗人「………う、うううう」

弱い

弱い

情けない悔しい

勇者王「ただいまって泣いてどうした?」

魔王「何があった?」

盗人「ぐずっ………お姉さんが拐われた」

勇者王「!?」

魔王「だれに!!」

盗人「騎士……」

勇者王(あいつか………最近売春婦高いらしいし………安くやりたいから狙ったか)

盗人「た、助けて……」

勇者王「…………嫌だ」魔王「勇者王!?」

勇者王「お前の意志はその程度か?守るんじゃなかったのか?」

盗人「く………でも相手は騎士………敵わない」

勇者王「………そこで泣いてろ………」

去ろうとする

俺しか………居ない

盗人「…………待ってくれ‼」

勇者王「…………なんだ」

盗人「行くから………もしも何かあったら。孤児院お願いします」

勇者王「ふぅ……これをやろう」

盗賊のナイフ

勇者王「さっさと行け」

盗人「………勇者王ありがとう‼」(そうだ………僕は男だ。一人の女性を守りたい‼)

盗人「………盗み出して返してもらう」

勇者王(やっぱり男だよなぁ)

魔王(知らなかった………こんな小さい子供でも………うん私も子供っと言えば子供か)

盗人「……………」

盗賊のナイフを腰につけ

向かう

騎士のメダルが少し光った。

勇者王「行った行った」

魔王「いいのか?子供だぞ?」

勇者王「大丈夫。お前だってあの年で戦闘してただろ?」

魔王「…………まぁそうだったかもな」

勇者王「守りきれないならそれまでだっただけさ」

魔王「そうか………でも優しいな。あの盗賊のナイフはお前の愛剣だろ」

勇者王「…………」

魔王「私以外は2番目の癖に優しいお前が大好き」

勇者王「………はぁ………バレてるか」

魔王「うむ。私はお前の伴侶だ。なめないてもらおう!!」

騎士の待合所

孤児院長「もごもご」

騎士「どうする?」

騎士2「皆でやるか?一人でやるか?」

孤児院長(私………犯される………)

孤児院長(昔みたいに………あのときみたいに…………)

薬を買うために身を売った日々を思い出す

孤児院長(………でも助けられなかった)

孤児院長(これも………助けられなかった罰ですね………)

ごそ
ごそ

盗人「………」

屋根の梁の上から眺める

騎士3人

盗人(…………鎧着てるだから)

鎧が薄い所を狙うしかない。首が一番

盗人(………稽古が生きてる)

勇者王を仕留めようと練った策
首に攻撃を集中させる。勇者王も結構痛かったときいた。あとは

殺す勇気だけ
殺人を………恐れてはダメだ

殺られるだけ

盗人(やるんだ………お姉ちゃんを守るんだ)

騎士「じゃぁ一人づつじっくり」

騎士3「じゃぁ俺からな」

孤児院長「むぐむぐ……!?」

騎士3が脱ぐ
立派な体だが
生身

スタッ

盗人「………ふぅ」しゅ

梁から降り首を切る

孤児院長「んんんん!?」

騎士3が死ぬ

首を切られ鮮血が飛び
孤児院長にもかかる

騎士「お前!!」剣を構える

盗人「孤児院長返して貰うよ!!」

騎士2「子供の癖に生意気な」

盗人「子供でも!!男だぁ‼」

騎士が斬りかかる

盗人(あれ………動きが遅い!?)

懐に入り
鎧の隙間に盗賊のナイフを差し込んだ

騎士2「げぼっ」吐血

動きが遅いため盗賊のナイフがすんなり入る
中にあるチェーンメイルも切れる
盗人(この武器凄い!?)

騎士「くっ!?」 盗人「騎士!!今までよくも!!」

騎士「ま、まて!!返す返す!!俺はなにもしてない!!」剣を放す

盗人「わかった。孤児院長助けに来たよ」

孤児院長「ぷはっ………盗人………人は殺しては」

ぱちん

盗人「そんなに世界は優しくない」

孤児院長「でも………!!うしろ!!」

騎士「しねぇ!!盗人!!」剣を拾って斬りかかる

振り向き……剣をもつ手にナイフを滑らせる
両手が切れる

騎士「うぎゃあああ!!手が!!籠手が!!」

盗人「凄いねこのナイフ………ありがとう勇者王師匠」(一切勝てなかったけど………馴れたお陰で動きが見える)

騎士「ち、ちくしょう!」盗人「さようなら」心臓に突き刺す。鎧が貫通

盗人「………お、終わった。はぁはぁ………」

孤児院長「…………あ、う………」

盗人「帰ろう………」

孤児院長「あ………うん」

盗人(僕が絶対守るんだ………孤児院を孤児院長を)

孤児院長(…………)

教会

伝令「遅くなりました」

勇者王「遅い………何でだ?」

伝令「それは………」

愛の女神「ちゃお」

勇者王「振りかぶって!!」

愛の女神の頬に拳が埋まる

魔王「!?」

愛の女神「すごく痛い!!!」

勇者王「おめぇ………仕事おわってから来やがったな」

愛の女神「いいじゃない!!………それに愛を感じた!!盗人と孤児院長の!!」

魔王「なっ!?出来てるのか二人は!?」

愛の女神「ええ!!盗人は彼女のために盗んでたんですよねぇ」

勇者王「まぁ今は店で働いてるがな」

愛の女神「で、ここが女神のくそやろうの教会でしたね」

「なになに!!わぁ綺麗なお姉さんだぁ!!」

魔王「綺麗なお婆さんですよ」

愛の女神「消すぞ。魔王」

勇者王「まぁまて。可愛い可愛い魔王の戯れ言だ。そろそろ帰ってくるな」

盗人「ん?」

孤児院長「……………愛の女神さま!?」

愛の女神「信仰出来てる!?」 魔王「いや、驚くなよ」

勇者王「盗人………来い」

盗人「………」

二人で協会を出る

勇者王「…………」

勇者王「よくやった」頭を叩く

盗人「いたい………うん………うん。僕守った」

勇者王「安心するのは早い。あれは鍛練を怠った騎士。もっと強いのが居る」

盗人「………孤児院長に嫌われたかな………」

勇者王「嫌われた?そんな事どうでもいいだろ」

盗人「どうでも良くはない………」

勇者王「………嫌われても俺は魔王を護ってみせる」

盗人「…………」

勇者王「世話になったな………魔王。行くぞ」魔王「隠れてたんですけどね」

盗人「あっ……待って!!このナイフ!!」

勇者王「やるよ………守るために要るだろ?」

盗人「!?」

勇者王「その武器も本望さ。俺もそれで魔王を護ってきたんだ………次はお前の守りたいもん守っていくんだ。技も何でも盗んでいけ強くなるためにな」

盗人「………わかった!!」

魔王「ふふ」

勇者王「じゃぁ………孤児院は任せるな」

盗人「うん!!」

騎士名簿

後に盗人。以下10名追加されました。

都市の砦前

魔王「騎士殺したが大丈夫か?治安維持されるのでは?」

勇者王「あの後。騎士が金目のものを剥いで。鎧も剥いで砦の外に捨てられたんだぞ」

魔王「騎士が!?」

勇者王「腐敗してるんだよ………ここは弱い。次は行こう」

魔王「うむ………」

勇者王「安心しろ。愛の女神も居るし」

魔王「わかった」

錬金術士「腐敗してるから良いことももも有るんですよねぇ。色々……で、依頼は頼めるかい?」

勇者王「ああ。一応旅資金あれば困らんしな」

錬金術士「これを飲んで」

魔王「得たいの知れないものだなぁ……嫌だ」

錬金術士「依頼料」金貨袋じゃら

勇者王「はぁ……魔王」口に含む

魔王「ん……!?」口移しされる

錬金術士「若いねぇ………」

魔王「飲ませたなぁ‼」

勇者王「何これ」

錬金術士「発情剤とフェロモン剤。スパルタでこの場所の酒場に納品してあげてくれ………これないと女性がモテないんだ男同士が多くてね」

魔王「う……………」

勇者王「………発情するのか?」

魔王「何もなかった」

勇者王「失敗作じゃないか?」

錬金術士「おかしい。男にも女にも効果が………お前ら」

勇者王&魔王「?」

錬金術士「愛しすぎだ………劇薬だぞ一応」(肉便器希望するほどの中毒症状なのに)

勇者王「まぁ体が火照るぐらい優しい薬を作るんだなぁ」魔王「見直したぞ」

錬金術士「はははまぁね」(へっへ研究対象が出来た)

錬金術士「あっ……でも」

魔王「次の都市は長居するのか?」

勇者王「さぁ?風の向くまま」

魔王「………長いといいな」ぴと

勇者王「なんだろうな………旅行みたいだな」

魔王「………うん………ずっと一緒に旅で来たらいいな」

錬金術士「…………」(まぁ旅の邪魔はできないわね)

スパルタ

屈強な戦士が集まる場所
帝国、魔国の狭間に位置し
両国を退ける国力を有する都市である
困ったことに血の気が多い

スパルタ酒場のマスターに錬金術士の品を渡した。底無しの木箱の中に入れておき取り出しただけだが資金が潤沢になる。

「これで恋多き乙女が思い人と結ばれる」

薬での愛は………いいぞぉ………魔王が薬で女になったし。

そして。二人で飲み明かした次の日

起きたら

魔王がいない

酒場においてきたかと思ったがいない

とにかく居ない

出掛けてるのだろう思っていた当初

酒場のマスター「あの………昨日、金髪のツレさんワインボトルを持って外へ」

勇者王「ん?何処へ?」

酒場のマスター「コロシアムに…………」

勇者(あー見に行ったのかな?観戦しに)

スパルタの国はコロシアムで模擬武器で殴り会うのが好きだ
魔法なぞだめで

用意した模擬武器だけ
鎧だけを持って殴りあう

気絶するまで。殴りあう

たまに死ぬらしい

そのコロシアムに入る

試合はない
っと言うか
試合前で受付を行っている

受付「おっ!!きみ!!強そうだね!!エントリーしない?俺君に賭けるよ」

勇者王「見る専門です」

受付「そうかぁ!!今回結構極上の優勝商品があるんだってさ‼いや~綺麗だったなぁ~」

勇者王「ふーん」

受付「今回エントリー多いのはそれ……コロシアムに行ってみ?」

勇者王「わかった」

コロシアム

その中心に今回の優勝商品があるらしい

勇者王「黄金でも………!?」

魔王「………あっ………勇者!!」

魔王が檻に居た

勇者王「お前なんでそこに!?」

魔王「助けて‼身売りされちゃう‼」

優勝商品が魔王だった。ワインボトルを手にしてる。こいつ…………酔ってなんかやったな………

魔王「勇者王………」

参加することに

順番が来るまで待機だ

今回はトーナメント総当たり
人数が多いので何日もかかるらしい

勇者王(うーむまた囚われたのか………)

勇者王(なんか解せん)

受付「武器を持ってください」

勇者王「なんかピンっとこない」

受付「あ………何をご所望で?」

勇者王「ながーい剣」

受付「うーむ………少しお待ちを」

……

数分後

受付と衛兵「よいしょっ!!」

受付「これでどうですか?」

特大剣

勇者王「それそれ」ぶんぶん

受付(あの剣を容易く………これは大穴だぞ‼)

受付「では試合です」

コロシアム

司会「さぁ!!今回は美少女を手にいれるものはいったい誰だ‼検査の結果病気を持たず妊娠経験ありの!!優秀な奴隷だ!!」

魔王「……………」

司会「では1回戦!!俊足の兵士と!!
冒険者勇者王だぁあああああ」

俊足の兵士「俺はコロシアムで一番足が早い」

勇者王「ふーん。一応あれは俺び嫁なんですよねぇ」

俊足の兵士「ふん………勝つつもりか!!」

シュシュ

司会「おおっと!!いきなり加速しだし」

魔王「………」わくわく

勇者王「おっせえええええ!!」かっきーん

司会「あっ」

魔王「わぁ!!さすが!!一撃でとらえた!!」

俊足の兵士「ぐへ!?」

司会「お、おおっと!!これはすごい!!あの俊足の兵士が捉えられたあああああああ!!しゅんさつだぁあああああ」

会場「おおおおおおおお!」

魔王「さすが!!やっぱり雑魚だねここの人たち!!」

勇者王「……………」

俺はその場を後にする

次の試合までまつ

嫁さん攫われたんだから国ごと滅ぼせよ

魔王「いや~私の夫すごいなぁ!!あっ試合表見せて」

衛兵「奴隷の癖に………」

衛兵長「こら!!悪態をつくな!!………どうぞ」

魔王「うむ。ほうほう………次は重装甲の兵士かぁ………これも叩き潰されそうだなぁ。一撃は見てて驚くが泥臭いのが見たいな」

衛兵「奴隷の癖に………」

衛兵長「口を慎め……」

衛兵「????」

魔王「いやー楽しみだなぁ~」

>>167

解せん事が多い

数試合後

司会「さぁ!!次の試合はぁ!!コロシアム一番試合が長引く重装甲兵士だぁ!!」

鎧を着込み
盾を両手に構えた
重装甲の兵士
騎士ではないのは鎧がまちまち剥ぎ取ったものだからだろう

重装甲兵士「やぁ!!ルーキー。腕に自信があるようだが‼」

勇者王「棄権します」

魔王「!?」

司会「おおっと棄権だぁ!!!」

勇者王「帰るわ………」

魔王「ま、まって!!助けて!!」

勇者王「…………………」無視

魔王「え、え?………」

怒ってる?

魔王「まって!!カイザーフェニックス!!」牢屋破壊

コロシアムの広場まで急いで降りる

魔王「まって!!」

勇者王「………」まつ

司会「おおっと!?奴隷が逃げたぞ‼」

魔王「えっと怒ってる?」

勇者王「…………」ぷい

魔王「あ、あ!?」(めっちゃ怒ってる!!)

重装甲兵士「奴隷よ!!牢屋に戻れ」

魔王「黙れ雑魚!!今それどころじゃない!!ブルーバード!!」

カチン

魔王「ごめんなさい!!」

勇者王「知らん………近付くな」

魔王「!!!!?!?」

魔王「ご、ごめなしゃい……ひっく……ごめんなさい!!許して!!あなた!!ほんの出来心で」

勇者王「知ってる。から怒ってる…………」

勇者王「わざと商品になって………戦わせようとした………それも。お前の趣味で」

魔王「あ、あ………その……」

勇者王「幻滅した」指輪を外す

魔王「あっ!!ダメ!!ごめんなさい‼本当に!!ごめんなさい‼!!もうしないから!!絶対!!絶対しません!!」だきっ

魔王「なんでもするから!!全部私が悪いの!!お願い………捨てないで」

勇者王「…………わかった」

魔王「ううううう」

勇者王「まったく」

司会「ど、どういう事だぁ!?」

司会「奴隷が逃げたっと思ったが!?」

すっ

どしゃん

「それは商品だ。返してもらうぞ」

司会「な、ななななな!?」

会場が沸きだつ

魔王「スパルタ国王!!」

司会「現チャンプだぁあああ!!!!」

勇者王「…………なるほどなぁ。魔王下がって観戦しとけまどろっこしいことを」

チャンピオン「理由がいる………魔王は悪くない私の悪知恵だ勇者!!」

剣を拾う

勇者「偉くなると好きに戦えないのかな?理由なくしては」

チャンピオン「その通り。そして強いやつがこの国には居ない。他へも行けない」

勇者「最初っからそう言え………魔王」

魔王「す、すまん」(実は観戦したかったんですごめんなさい)

チャンピオン「さぁ!!返してもらおうか!!そして…………投げ入れよ‼」

司会「さぁ!!チャンピオンが武器を所望だ‼投げ入れ!!」

コロシアムじゅうから色々な武器が降ってくる

魔王「懐かしい!!これは勇者が黒騎士で決闘したときに似てる」

勇者王「ああ、なるほどなぁ」

司会「さぁ!!いきなりチャンピオンの強さが見れるぞ‼」歓声「わああああああああああ!!!」

チャンピオン「行くぞ勇者!!」近くのハンマーを拾い投げつける

勇者王「こい!!満足させてやろう‼戦闘狂!!」がきんっ

ハンマーを弾き。両手剣を投げ捨て、片手剣を2本拾う

チャンピオン「!!」剣を二つ拾う

きんっきんきんきん

司会「おおおおおっとチャンピオンと真っ正面から切りあっている!?」

魔王「イケイケ!!わきが甘いぞ勇者!!!」

びぃん

剣が魔王の脇に

魔王「………」

勇者王「もっと引け!!」

チャンピオン「邪魔だぁ‼」

魔王「………はい」そそくさ

チャンピオンが剣を手放し
槍に持ち変える

チャンピオン「やるじゃないか!!だがこれはどうだ‼」

槍の鋭い突き

勇者王「くっ!?」(刃がないのに切れるじゃねぇか!?)

リーチが

ならば

剣を投げる

チャンピオン「ふん!!」きんきん

司会「おおっと冒険者も槍を持ったぞ‼」

勇者王「…………くっ」

チャンピオン「甘いぞ‼」

槍の突き合いは部が悪いようだ

勇者王「……ふん!!」足元の剣を蹴り飛ばす

チャンピオン「!?」

頭を下げて避けた

魔王「くぅ!!おしい」

チャンピオン「はは……次は何の武器で………」

勇者王「あああ!!らちがあかねぇ!!」槍を投げ捨てる

勇者王「最近これにはまってる‼」セクタスを拾う

チャンピオン「………ふむ」

勇者王「おら」セクタスを投げつける

チャンピオン「何の真似だ?」それを受けとる

勇者王「素手でいい。ハンデでもないぞ」(デーモンだからな)

チャンピオン「………ふぅ…………勇者」

チャンピオン「歯を食いしばれ!!」

ボゴッ

勇者王「ぐふっ」(速い!?)

司会「おおっとチャンピオンの大好きな戦いだぁ‼」

チャンピオン「セクタスなぞいらん!!膝をつかずに立て!!」

勇者王「はは……休憩だ」

魔王(ワクワク。めっちゃワクワク!!)

勇者王「おらぁああああ!!」

ボゴッ

チャンピオン「げふ!?」(重い!?)

勇者王「休憩か?」チャンピオン「はん………効いたぞ」

司会「お、おおっと!!殴り愛だぁ!!」

観客「そこ!!いけぇ!!」

魔王「あ……痛そう!!でも!!勇者王頑張れ!!」

チャンピオン「はははははは」

勇者王「はは……つえぇ。げふ」

チャンピオン「はははば!?ごふ」

司会「チャンピオンと互角に殴りあっている!!」

勇者王(ああ、つえ………でも)

拳を下げる。チャンピオンの拳が心臓に

勇者王「ぐ…………げ………」

チャンピオン「!?」

ばたん

チャンピオン「はぁはぁ……」

魔王「勇者!?」

司会「ああああああっとチャンピオンの勝利だぁあああああ‼」

観客「やったゃぜええええ!!!」

チャンピオン「はは……」拳をあげる

歯を食い縛りながら

魔王「勇者!!大丈夫か……あっ気絶してる」

宿屋

勇者王「うーむ………」

魔王「起きた?」

勇者王「イテテ」

魔王「打撲、内出血………他もろもろだったが回復したと思うぞ?」

勇者王「勝ったぜ」

魔王「…………酷い勝ち方だ」

勇者王「お前も同罪だがな。俺に話を通せバカ」

魔王「ごめん。コロシアムで活躍するの見たかった。国王には悪いことした」

チャンピオン「本当にその通りだ………くそったれ」

勇者王「勝利おめでとう」

魔王「…………」

チャンピオン「譲られた勝利なぞ………くそったれ」

魔王「酷いよね。その気にさせてあっさり手を引いてわざと負けるんだから」

勇者王「元々勝つ理由がないしな………」

チャンピオン「………はぁまぁいい不完全燃焼だが約束だ。名簿には記入してやろう」

魔王「ごめん………」

勇者王「はぁ……名誉があると生きづらそうだな」

チャンピオン「………だが応援してくれる観客がいる」

勇者王「そうさ……チャンピオンは負けちゃいけねぇ」

チャンピオン「ちっ………気を使いやがって」

勇者王「ああ、あと一つ………魔族は強いの多い」

チャンピオン「………どこまで?」

勇者王「満足させてくれるぞ………きっとな」

チャンピオン「くく。まぁいい………いつか戦える夢でも見てるさ。はいコロシアムのゴールデンパス」

魔王「………やった」勇者王「後で説教だ」

騎士名簿

スパルタ国王が追加されました



勇者王「こい、魔王」

魔王「うむ?」

勇者王「はむ」キスをする

魔王「ん………ごくん………」

何か口に飲み込んだ

魔王「な、なに?」

勇者王「薬」

魔王「ま、まていきなり何を!?」

魔王「うぐっ!暑い!!」

勇者王「………女になるときはすんなりだったが男に戻るのは時間がかかるんだな」

魔王「!?」

勇者王「男に戻る薬だよ」

魔王「な、なに!?何故!!」

勇者王「ちょっと罰」

魔王「しかし、戻るだけで………男でも愛してくれるだろう?」

勇者王「じゃぁ………勇魔ちゃんとはお別れだな」

魔王「!?」

勇者王「もうひとつ。男に戻りたいか?」

魔王「あっ………」

勇者の子が産みたい
勇魔ちゃんに会いたい
女の私が好き
女で勇者の隣がいい

魔王「いやあああああああ戻りたくない!!男になりたくない!!」

勇者王「男から女になるときより………絶望な顔だな」

魔王「ごめんなさい‼許して!!女のままにさせて‼お願い!!」

勇者王「………あそこのベットに自慰魔道具を置いてある。犯されて女を固定されてる。もう一度犯せば治る」

魔王「じゃあ!!抱いてくれれば!!そうだ!!まだ女性の体!!抱いてくれ‼」

勇者王「抱かない」

魔王「えっ!?」

勇者王「少し出ていく」

魔王「待って!!このままじゃ男になってしまう‼」

勇者王「女になったときを思い出せ………まだ女性の体………お前は男と女の違いでわかるだろうどうすればいいか、女性として行動すれば。男性化の進行はそれで押さえられるだろう。押さえられるだけだがな」

魔王「う、うぐ……あつい」(下半身がとくにあつい!!ダメだ!!このままじゃ子宮が無くなってしまう)

勇者王「頑張れ………俺が帰ってくるまでな」

無慈悲に部屋に取り残した。追いかけるほど今は力がでない………うちから変わろうとする。それを私が抵抗し押さえている状態だ!!

魔王「」

魔王「うぐっ………はぁはぁ」

やるしかない

勇者王が帰ってくるまで

女性の体を維持しなければ

わかっている

男より女性は

気持ちいいことを

脱いでベットの上で
勇者王に抱かれた記憶を思い出しながら

自慰する

これが一番

男と女の違いが多い

パンツ脱いでどうぞ

昼頃更新

1時間

魔王「あっ……あう……」

指でくちゃくちゃ 音が鳴るまで指を出し入れ

魔王「……ん!」

自分指は細くて小さい
勇者の愛撫は奥深くまで届く
届かないもどかしさ
勇者の指の気持ちよさを考えると

切なくなる

魔王「勇者ぁ………勇者ぁ……ああ!!」

勇者を思えばその快楽を思い出し
イクことが出来る………だが

魔王「勇者にしてほしい………ああ……んく!」

イク後に勇者の気持ちよさを味わいたくて仕方なくなる

上乗りで無茶苦茶に

たくましい腕で抱き締められながら

おまんこを入れられたら

魔王「あっ!!んん………」(下品なこと今考えてる………私………指で!勇者に襲われるの想像しながら!!)

ぐちゃ
くちゃ

魔王「指が止まんない!!」

女の喜び知ってる

魔王「勇者の!!ここにほしい!!ほしいのぉ!!」

男の薬が押さえられる
でもそれ以上にこのまま押さえ続けてたら

魔王「勇者!!帰ってきて………切なすぎて………私………壊れちゃう………」

勇者王は………まだ帰ってこない

イベント消化
スパルタ酒場

勇者王「あーこれで大人しくなってくれればいいが………」

マスター「どうぞ、あちら様からです」朝食のサンドウィッチ

勇者王「ん?」

「始めましてかな?………知ってるかい?」

「ふむ。今日はお連れの美少女とは一緒じゃないのね?」

勇者王「ええっと。俺の事は知ってるなら自己紹介はいらないな。どちらさんで?」

女騎士「元帝国騎士団の女騎士だ。黒騎士で有名だったからなお前」

皇子「第3皇子。皇子ですね。同じく黒騎士の時から知ってましたよ。冒険譚おもしろいですね」

勇者王「ああ、お買い上げありがとうございます。二人はなぜここに?」

女騎士「………私も冒険譚を読んで………会いたい人がいる魔国に冒険だ。勇気が出た」

メダルを出す。特注品だろう……女騎士メダルと王のメダル

皇子「私も冒険譚を読み………自分だけの嫁さん探しの旅をしています。まぁ第3皇子ですから死んでも喜ばれますし………自由なのを謳歌したいですね」メダルを出す

勇者王「たまたまここに集まったのか………もぐもぐ」サンドウィッチ食べる

女騎士「そうだな。皇子がいてビックリした」

皇子「自分も勇者王がいてビックリした」
皇子「」

勇者王「魔国へのルートは?俺らは港から行く。魔国にある人間の城塞港へ」

女騎士「陸路を………まぁ情報を集めます」

皇子「私は勇者王が通った道を辿って行きます」

勇者王「せっかくだ魔国であったら格安で依頼を受けよう。魔王と二人で」

皇子「ありがとうございます」女騎士「ありがとう。では………魔国で会おう」

握手し、魔国の情報を二人にあげ別れた。
騎士名簿に載らなかったが………載る気がした


酒場
暇である

勇者王「ん?」

騎士名簿を見る
罪人の後に
ずらっと数人
知らない名前が増える
合計5人

盗人の後には
10人居た子供の名前も
合計11人

勇者王「???????」

上級騎士エルフの後にも孫と
…………なんて読むかわからない名前が
合計3人

勇者王「騎士団自体が仲間になってくれる訳じゃないのはわかるがぁ………罪人?なんだこれ???」

騎士名簿に目次が生まれる
他多数以外に
集まりで区分けされている

勇者王「まぁいっか」謎のまま

勇者王「そろそろ、戻ってみよう」

数時間たった

そろそろ

男に戻ってるかもしれない

元男なのだから男性化の薬は良く効くと思われる

異性になるのは運だが
戻るのは簡単だろうと憶測

ガチャ

魔王「あっ」

勇者王「!?」

むわっ

汗と何かが混じった匂いが部屋を満たす
感覚でわかる
媚薬のような物が部屋に充満

勇者王「………ま、まおう?」

魔王「あああん!!勇者!!待ってた!!………んんんん!!」

魔王は自分の実った胸を揉み、魔法でバイブを振動させる

背中から羽が生え
尻尾もある

勇者王(………くっ!!)

窓を開け換気

換気して後悔する

外で幾人が服を脱いで乱交を始める

勇者王(もしや!!)

魔王「勇者~私、女のまんまで男にもどんにゃい」

勇者王「魔王大丈夫か!?」

魔王「はーい………勇者ぁ!!エッチしよう‼」

勇者王「………」

魔王「う、うん……エッチしてくだしゃい」

勇者王「婬魔?」

魔王「はぁい~婬魔王ですぅ‼勇者ぁ~」

魔王が婬魔として覚醒してしまった………

魔王「お願いしましゅ~私のここに勇者の入れてくだしゃい~♪」くぱぁ

勇者王「いや、あの……」(魔王が変わりすぎてこえぇ!?)

魔王「入れてくださらないのでしゅか?………私、わかったんですぅ!!勇者王の女であり、性奴隷でしゅ~♪」

勇者王「目、目を覚ませよ?お母さんになるんだろ?」

魔王「はいぃ~ここに精液いっぱい注いで孕ませてぇくだしゃい~いっぱいのみたいでしゅ」

勇者王「…………」(これはヤるしかない………正気に戻ればいいが………)

魔王「ああ!!大きい!!はやくそれで私ぃをいじめてくだしゃい♪いけないママをこらしめてくだしゃい♪」

ぬぷぅ

魔王「ああ!!入ってきましゅ♪広げて入ってきましゅ♪」

勇者王(早く抜こ)

魔王「奥までぇ……あっ!!流れてくりゅ!!私のザーメンタンクにぃ!!」

勇者王「これだけ出せば満足………」がしぅ

魔王「もっと!!もっと!!」

勇者王(地雷………踏んだ)

次の日

ちゅんちゅん

魔王「ふぁ~んん!!」つやつや

魔王「ん?……………!!!!!」

魔王「勇者王!!大丈夫!!」

勇者王「…………………」

魔王「あっ……下半身の玉が萎びてる。勇者王大丈夫か!!」

勇者王「おまえが………やった………」がくっ

魔王「へっ?…………じゃぁあれは………」

夢じゃない

勇者王「………休まして………」

魔王「ぷしゅううううううう////」

勇者王(婬魔恐るべし……いや………搾り取って殺すのが本来の婬魔か)

嫁に殺される所だった


淫魔王が女体のままでよかった
これが途中で男体に戻ってたら大惨事になる所だった

午後

大きい馬を買った(二人とも足腰が弱っている。実は馬も大変だが………ましである)

魔王「ふふふん~♪」

勇者王「上機嫌だな」

魔王「懐かしいもん」

勇者王「ん?」

魔王「最初っから馬乗るときあなたが背中に居た。こうやって………護ってもらった」

勇者王「おまえが嬉しそうで何よりだ」

魔王「はは……勇者……顔近付けて」

勇者王「なんだ?」

顔を近付ける。頬に柔らかい感触

魔王「だーい好きぃ♪」

勇者王「婬魔直ってないんじゃないか?」

魔王「あなた専用婬魔ちゃんです~♪すきすき……」だきぃ

ベッタリ馬の上でくっついてくる。

行商人(クッソウゼェ………あの冒険者追い越してぇ)
行商人2(くっそ………商売してんだよこっちは)

>>212

婬魔だから女のまんまとも

勇者王以外は普通に死ぬ模様

港町

昔はここを避けた

勇者王「ああ、やっとついたな」

魔王「磯の匂いがいいな~」

勇者王「海の幸食うか」

行商人「おっ……あんたら夫婦か?どいだい?このメダル!!騎士と姫さんが彫ってある」

勇者王「もう持ってる」

魔王「ええ」

行商人「そりゃ……残念!!でも他も見てってよ‼」

少し、足止めを食らう

行商人「これなんかいいんじゃないか‼壺」

勇者王「腹へった………」

魔王「ふむ、すまぬな。ほれ」

銀貨

行商人「おお?太っ腹ですね‼」

魔王「いろいろ見せてくれたからな」

行商人「ああ、でもいかんですぜ………そうだ!!情報を売ってあげましょう。最近………変なのが売りに出ていますぜ」

魔王「ん?」

行商人「…………奴隷なんですがぁ………魔族なんですわ」

勇者王「魔族?」

行商人「ええ………それも色々。この港から色んな所へ行くんですわ。それがまぁ……物好きが買うんでしょうねぇ」

魔王「ふむ」

行商人「魔族なんか飼っても怖くてたまらんのにねぇ」

勇者王「そうだな………でも人間よりいいかもな嫁にするなら」

魔王「勇者………」

行商人「!?」

勇者王「じゃぁ」

行商人「…………へぇ」

行商人「魔族ですか………」にや

魔国に近い港町の酒場

漁師「お待ちどう!!刺身の盛り合わせだよ!!」

魔王「なんぞ?生!?」

勇者王「まぁ生。大豆で作った汁をかけてっと。うめぇ!!ここでしか食えねぇからなぁ」

魔王「ふ、ふむ………」ぱく

魔王「んぐ!?」(舌でとろける!?)

勇者王「トロうめぇ~」

魔王(生臭いやつもいるが勇者王の飲んでる私には物足りんな………いや……なに考えてる私は)

行商人「……あれだ………そう」

「おう……冒険者さんよ」

「ちょっといいか……ぐぼっ!?」

勇者王「うまいなぁ」

魔王「生はうまいのか~~魚は。塩焼き」

漁師「ま、まいど……」

行商人「!?」

勇者王(なんか知らんが………窒息させとかいいやろ)

魔王「おいちぃいいい!!鯖は塩焼きに限る!!油がのってうまい」

漁師「それ鯵っす」魔王「うまけりゃどっちでもいいわぁ~」



行商人「はぁはぁ」(なんや?あいつら………男の方も魔族かいな?)

行商人(はぁでも欲しいなぁ……あの女魔族。いいかねになる)

行商人(今は……魔族の奴隷がブームなんや……危険やが一攫千金……けけけ)

勇者王「出港は……明後日かぁ」

魔王「じゃぁ明日は廻ってみるか?」

勇者王「いいんじゃね?」

漁師「お客さん………あんた狙われてるぜ」

勇者王「………やっぱり?」

魔王「行商人だよねぇ………」

漁師「心当たりは?」

勇者王「嫁が魔族」

漁師「ああ………今は魔族がうれますぜぇ………ある冒険者の奥さんがべらぼうに美しくそれに憧れた者が買うんでさー実際はありゃ城塞港の人間ですがね」

魔王「じゃぁ魔族じゃないではないか?」

漁師「そう……詐欺でさ………でもたまに婬魔や人間に近い魔族が捕まって売られてくんでさぁー」

勇者王「まったく………誰さ……その魔族つれてる冒険者は………」

漁師「それが………金髪でキリッとした目。豊かな体を持った物で、綺麗なドレスのような白い鎧に身を包んでるって言うんでさぁ………しかも新しい宗教の女神とも言われてるんでさぁ」

勇者王「……………」

魔王「…………」

漁師「あんたのことじゃねぇ?」

勇者王「まぁっさっかー」

漁師「いやいや……絶対あんさんでしょ?嫁が魔族で白い鎧ですやん。胸も大きい」

魔王「…………」ちら(子供産んでから大きいままだなそういえば)

勇者王「はぁ………やっぱ目立つか」

勇者王「まぁ大丈夫だろ」

漁師「がんばってくだせぇ」

魔王「へへへ………美しいかぁ……」

勇者王「魔族売られてるぞ?」

魔王「弱肉強食だ!!護ってもらう努力をせな」

勇者王「おう……自分が強くなること諦めるな」

魔王「護ってくれるだろ?」勇者王「………勿論」

魔王「うむ!!愛して信じてるぞ‼」にっこり

次の日

行商人(出てきた……いけっ!!)

バタバタバタバタ

行商人(!?)

勇者王「おうおう……なにしてんのかなぁ?」後ろから

行商人「ひ、何故!?」

勇者王「ウィンドミラージュ………幻さ」

港の騎士「協力ありがとうごあいます。死体を海に‼」行商人「ひいいい!!」ざしゅ

勇者王「港って即断罪なのか………」

港の騎士「最近多いんですよ………ドロボウと人拐い………行商人多くてですねぇ………」

勇者王「ふーん」

奴隷はいい商売になる

港の騎士団「それも城塞港で高く売れるんですわ」

勇者王「…………ん?話が違うな」

港の騎士団「内陸は魔族。城塞港は……人間。そして人間は………なんでもねぇ………」

勇者王「…………」

キナ臭い

魔王「きゃあああああああ!!」

勇者王「!?」

港の騎士団「くっそ!!出やがった!!」

悲鳴の場所にいく

勇者王「!?」

それは……得体の知れないものだった

海草がついたそれは。人間がいくつもくっつき一つになっている。

港の騎士団「人間玉………城塞港から流れてぅるんですよ‼」

魔王「キモい‼………うげぇ……」

勇者王「……」

「あ………あ………あ………助け」「あ………いたい」「死にたくない…………」

人間の塊が各々喋る

火が放たれ
燃え上がる

「「「ぎゃああああ!!」」」

重なった悲鳴

勇者王「…………」

魔王「…………」

港の騎士団「最近………噂ですが」

人体実験していると言われてます。

肉の塊が………骨だけになり
バラバラになる

勇者王「…………ちと調べてきてやろう」

ちょっと趣味が悪い

出港

魔王「風が気持ちいい………」

勇者王「………おい船長クラーケンいるぞ」

船長「迂回します!」

魔王「見えないが」

勇者王「腐敗した息を吐いて泳いでる。まぁこっちに来ないがな」

船長「あんたすげーな」

魔王「えっへん♪」

勇者王「………えっと風を呼んでやろう」

ぶわっ

船長「!?」

勇者王「これで半日でつくだろう?」

船長(な、なにもんだこいつ!?)

魔王「もっと船乗っていたい」

勇者王「酔うぞ?」

魔王「酔う?」

数時間後

魔王「おろろ……じんどい」

勇者王「言わんこっちゃない………波が荒いんだよこっちは」

魔王「うへ…………」

船長「ははは。美人が台無しだな‼」

魔王「うううう」

勇者王「我慢しろ………な?」

魔王「う、うむ」

到着

ここからは城塞港の領土になる
魔国にある人間の最後の都市だ

魔王「ここも攻め落とせず………魔王をおわれ………勇者王の伴侶だな。うむ悪くないではないか」

勇者王「悲壮感漂わせて最後はそれか………」

魔王「まぁいいではないか平和で。昔ならここで蜂起だ」

勇者王「やめてくれ」

魔王「しないぞ?」

勇者王「一応な」(こいつのヤバイ能力知ってるからな……)

魔王「にしても城壁凄いな」

勇者王「国に属さないから強固になってる。守るために」

魔国にも人間の国にも属さない
流れ者もここへ来るがよそ者には冷たい
故に北へ行く者が多い

荷物を宿におろし、水浴び場で体を浄めた

宿屋に戻り


魔王「今日は………する?」

勇者王「しない………少し警戒して休もう」

魔王「変な空気が漂ってるよね」

勇者王「………この都市はキナ臭すぎる。至るところに魂の屑がある」

魔王「………」

勇者王「死人………多いみたいだな。新しい戦場だった所でもそんなのがある」

勇者王「剣は離すなよ」

魔王「わかった………」

勇者王(風で偵察してみるか)

目を閉じる

空気の流れ

その中で一区箇所

血の匂いが濃い所がある

城壁港の北側………港にも連結している場所

そこにいくつも増築された建物が立っている

勇者王(………魔法の結界で守られているか)

魔王「………すぅ……」

勇者王「俺も休もう………怪しい匂いがプンプンするぜ」

次の日
宿屋兼酒場で朝食を取った後

魔王「北側?」

勇者王「ああ………なんだろうな。血の匂いが濃い」

魔王「全力で行きたくない」

勇者王「……まぁちょっと調べるだけにしよう」

暗い廊下に一人の青年が蝋燭を持って歩く

ひたひた

がちゃんがちゃん

一斉に廊下の脇の部屋から物音がする

青年が笑う

「ああ………おはよう皆………まぁ待て餌は用意する」

青年が廊下の突き当たりの部屋へ行き
レバーを下げる

青年の目の前に鉄格子で封鎖された後

廊下の部屋が開く

「さぁ餌の時間だ」

廊下から一斉に………人の塊が出てくる
そして………奴隷も

「まーた人の塊が出来ちゃったか………失敗……」

青年がにやける

「僕と同じデーモンに昇華は難しいなぁ」

「デーモンの魂を使えば楽だけどねぇ………ははは」

青年「だから………ちょうどいいのが来たね。わかる」

右手に黒い魔力玉を覗く

青年「いけないなぁ……人間の分際でデーモンを使役するなんて。勇者だったかな?」

魔力玉に勇者王が写る

青年「魔族を作るのもいいけど……いい素体の二人だ」

強ければ強い物が作りやすい

だから

青年「騎士団に命令………二人を僕のもとへ」

建物前
煉瓦作りで頑丈そうだ

勇者王「うむ………なんもないな」

魔王「帰ろうよぉ………なんか怖い」

ひんやりしている

勇者王「ああ幽霊いっぱいだからな。ひんやりしていいだろ?」

魔王「嫌だぁあああ!!ねぇ?かえろうよぉおお!!」

勇者王「お前も見えてればなぁ」

魔王様幽霊ダメとか可愛いな

勇者王「あっ肩に」

魔王「ひっ!?……」勇者王にくっつく

勇者王「嘘だぞ」

魔王「嘘……言うな……はぁ……よかった」

勇者王「反応が面白い。あの壁に3人居るな。地縛霊だ」

魔王「嘘だろ……私をいじめるため………」

勇者王「マジもんだけどなぁ……しゃぁないついでに消そう。縛られるのは可愛そうだからな」

魔王「…………もう、かえりゅ」

魔王「う、ううひっく……もうかえろう………」

勇者王「お、おう。怖がりだな」

魔王「魔王の時は………こう……威張っていられるけど………その………怖いの多い」

勇者王「お前が女になりやすかった意味を今知った」

魔王「女になって……よかった……護ってもらえるし……怖いの………我慢しなくていいもん」ぶるぶる

勇者王「助霊終わりっと。強制成仏っと、さぁ帰ろ………!?」

>>244

ここの魔王はかわいい
しかし人妻である

トクン

心臓がはねあがる

勇者王「………誰だ」

騎士「ああ、ここの国の騎士です………親方様が面談を希望されてます」

勇者王「…………ほう………この建物の持ち主かな?」

騎士「ええ」

魔王「………えっ入るの?」

勇者王「もちろん」

門から騎士に導かれる
明かりは蝋燭だけ、すこし湿った空気
鉄の匂い

魔王「………でるよここ」ぶるぶる

勇者王「おとなしく帰ればいいのに………」

魔王「お、お前の伴侶だ、だ………だから大丈夫大丈夫」

ピトッ

魔王「なんか触れた!?!?き、きのせい!?」

勇者王「ああ、暗がりから手が延びてたな。気にするな何も出来やしない」

魔王「ひぅ!?」(こわいよおおお!!本物とかわかるのが余計にこわいよおおお!!)

騎士「どうぞお入りください」

通路の先に大広間に案内される

この建物は………城のようだ
装飾などしない、使うために作っただけの城

大広間は窓から太陽が部屋を照らしていた。
今さっきとは違い騎士の像があり、神々しい雰囲気だ。だが……地面は赤い染み………赤い側溝に目が行く

勇者王「歓迎されてはないんだな」

バタンッ!!

魔王「ひっ!?」

騎士「申し訳ありません………親方さまは殺せと仰せです」

勇者王「………ちっ」

騎士の像が動き出す。のっそりと
中身は無いだろう。ここで死んだ者が憑依し
やられたことをやり返そうとする

魔王「あぅ……」

勇者王「騎士の鎧の像だから怖くないだろ………」

魔王「ポルターガイストだよぉ……ははははは」

魔王が突然笑いだす

右手に魔力を貯めて放つ

魔王「カイザーフェニックス!!!」

火の鳥が鎧を溶かしていく

魔王「実態があれば!!幽霊倒せる!!」

みるみるうちに全部を素材に戻した。背後の騎士も溶ける。

勇者王「あつっ!!」魔王「みんな消えちゃええきゃはははは」(錯乱)

鉄の騎士が溶けたあとも魔法を打ち続ける

勇者王「まて!!もういない」だきっ

魔王「………はっ!?私は何を!!」

勇者王「暴れた」

魔王「………そ、そうか。私は正気に戻ったぞ」

勇者王「はぁ……しかし」

帰りの道がわからない
結構曲がったりしたためだ。

マッピングはしてない

勇者王「風も完全に密閉されてわからん」

魔王「窓から出よう!!」勇者王「その手があった!!」

勇者王「魔王!!魔法で穴を開けてくれ」

魔王「わかった」

青年「そうは、いきませんよ」

魔王&勇者王「!?」

背後から声をかけられる

振り向くとローブに身を包んだ青年が
杖を持って立っている

青年「女神様を殺そうとする者ですねふむ。いい素体だ」

勇者王「変更……殺すぞ」

魔王「ああ………私にも感じる。こいつは生かしちゃいけない!!」

青年「あらあら?嫌われてしまいましたね

勇者王「殺そうとしただろ?」

青年「勇者王………あなたはデーモンではない」

勇者王「一体何を」

青年が杖を向ける

青年「矮小な人間がデーモンの魂を使役するなどもっての他!!消えよ!!」

魔王「何も起こらない???」

ドシャ

勇者王「…………」

勇者王が倒れた

魔王「!?」

青年「ああ、言ってませんでしたね。私は霊能力者………魂を操ることができる」

魔王「勇者王!!どうした!!」ゆさゆさ

勇者王が倒れたまま何も動きがない

魔王「何をした!!」

霊能力者「見ていればわかる」

勇者王「……」立ち上がる

めきめきめき
勇者王がデーモンに変態する。
そして変態した後。私の方へ向いた

魔王「勇者王!?」

霊能力者「デーモンの魂を目覚めさし、勇者王の魂を奥へとやった。矮小な人間の魂なぞデーモンの魂に飲まれやすい………濁流に飲まれたのだよ。デーモンの魂の流れに!!」

勇者のデーモン「……………」

霊能力者「さぁ!!!解放してやったぞ!!憎き男の女だ!!いたぶってやれ」

魔王「勇者王………わ、私だよ‼目を覚まして!!」

霊能力者(まったく、デーモンを人間ごときが使役するなぞ………許せん。同じデーモンとしてな)

魔王「勇者王!!………お願い!!」

勇者だったデーモンが大きな手を向ける

魔王の頭に手がくる

魔王「うっ……勇者……起きてよ‼」

デーモン「………………」なでなで

魔王「……!?」

霊能力者「さぁ!!頭を握りつぶしてしまえ」

魔王「………?」(目がやさしい)

角の生えたデーモンは姿は恐ろしいのだが
目の奥にある物は………優しさが滲み出ていた

デーモンが、脇に落ちてる木箱に壊れそうなぐらい広がった口に手をねじ込む。中からひび割れた大斧が出てくる

霊能力者「武器でいたぶるのか?………握りつぶせばいいものを」

デーモン「…………」斧を構え

霊能力者に振り返り、斧を横に振る
脇腹に突き刺さる

霊能力者「!?」

そのまま壁へ吹き飛ばされた。

ドンッ‼

霊能力者「ぐふっ……私がデーモンでなかったら真っ二つです」(しかし……内蔵が滅茶苦茶だ)

デーモン「…………」ずしずし

霊能力者「勇者の中に居たデーモンよ!!何故…………」

デーモン「我は、羊頭のデーモン…………宝を守るため…………斧を振る」

魔王「!?」

霊能力者「……………少し思惑が違ったか……」バサッ

翼が生える

霊能力者「では、ここは退こう………また何処かで………お前の魂を貰いに来る」ばさばさ

霊能力者が窓から逃げる。デーモンはそれを見上げることしかできない。

霊能力者(ダンジョンの宝物を守るデーモンか………洗脳がしやすいな。いい素体だ本当に)

デーモン「……………」見上げる

魔王「勇者王?」近くによる

デーモン「残念だが。勇者王ではない………美しき者よ。勇者王の中に居るデーモンの総体だ」

魔王「デーモンの総体………」

デーモン「美しき者よ………ここで待っておれ。勇者王に会いたいなら」

デーモンが歩きだす。

魔王「………」地面に腰かける

重厚な戦闘音がいくつか鳴ったあと数分後

デーモン「………肩に乗れ」

戻ってきたデーモンの肩に乗った

デーモンが歩き、部屋の扉を潜る。

まるでデーモンの大きさに作られた建物の中を歩いた。寝室に入る。

魔王(ここの屋敷は元々デーモン用に作ってある?)

デーモン「助霊はすんでいる」ベットに魔王を座らせる

魔王「…………ありがとう」

デーモン「ここで………話をしよう」

魔王「勇者王は………どうなったの?」

恐る恐る聞く

デーモン「我の魂の中で眠っている。深く傷がついている。安息が必要だ………無理をしている分も含め」

魔王「……よかった」

デーモン「…………」なでなで

魔王「くすぐったいです………デーモンさん何故?私を助けたんです?」

デーモン「我々は………魔物である。弱肉強食であり勇者王に倒された。最初は故に従う。しかし、我らはもう勇者王に同化している…………勇者王になりたいがために」

魔王「なりたい?」

デーモン「…………美しき姫君。我々は勇者王とともにそなたを愛している。崖上の勇者王が見るそなたは何と美しき事だったか………」

魔王「………////」

デーモン「だから……少し休ませてくれ。無理してしまう」

魔王「!?」(えっ勇者王?…………あっ……同化しているのだった)

デーモン「勇者王が起きるまでこの姿だ。ここで隠れて過ごす。魔王………しばし待たれよ」

魔王「………勇者王」だきっ

足につかむ

デーモン「勇者王ではない」

魔王「一緒ですよ………いつもありがとう護ってくれて」

デーモン「………本当に美しき魂の持ち主だ」

魔王「そこまで持ち上げなくていいです。ただのあなたの伴侶です」

デーモン「…………そうであったな」

騎士名簿

勇者のデーモン

屋敷の出口

デーモン「大丈夫か?」

魔王「はい……休んでて。私が使命を続けて行きます」

デーモン「起きたら追いかけよう。残り香を追って………強く美しき者よ」

魔王「うん」髪を束ねて、荷物を持つ。木の箱も

魔王「手を」

デーモンが手をだす

ちゅ

デーモン(こんな姿でも愛を………太陽のように眩しい)

魔王「行ってきます」

デーモン「無理をするな。魔王………我々の宝物」

魔王「うん!!」

次回から
魔王の一人旅

魔王(はぁ……やっぱり勇者王に無理させてたんだ)

魔王(そりゃーコロシアムでの事怒るよね………軽率だったなぁ………)

魔王(甘えすぎて……全部勇者王に任せっきりだったし………勇者王は名簿集めだけど。新婚旅行気分だったし………)

魔王「ちょっと頑張って集めてみよう。勝手に増えるみたいだし」

自分はお荷物じゃないことを自分で示さなければ

魔王「少し遊びすぎたな‼」

城塞港で馬の変わりにドレイク(飛べないドラゴン種)を買い
魔族の領土に踏み入れる

魔王(何故か………この感覚懐かしいな)

あれからまだ数年しかたっていない

魔王(魔王になって戦に溺れて。騙されて。勇者王に惚れられて。女になって、結婚して、妊娠して。出産。連れ拐われて、宗教発足して………)

魔王「ああ………そうかこの感覚は」

男の時の一人で居た感覚
だれも心を開かなかったために
一人ぼっちだった

魔王「………でも一人じゃないな。お前もいるし、勇者王も来てくれる」ドレイクを撫でる

ドレイク「きゅ♪」

魔王「ふふ」

風の魔法で音を拾いながら進む
少しだけ………一人旅がワクワクする

魔王(でも、どうやって増やすのでしょう?名簿。勇者王は戦って絆を作ってましたけど)

魔王(まぁ!!なるようになります!!)

女魔王
天然度アップ

魔王(魔国ですし………まぁ昔は民の事なんて気にしませんでしたし~見て廻ってもいいかも)

魔王「それより。我は勇者王の伴侶!!魔王!!って言い方もあまり………この国では微妙かも」

ドレイク「わんわん」

魔王「まぁ追々考えよう」

魔国の町などは外壁で守ったり集まったりしない

単一魔族や複数の種族で町を形成する

婬魔は婬魔だけ
エルフはエルフのみ
等である

外壁がないのは魔物とタメを張れるほど強靭である。

そして婬魔族の町

背中に翼を生やし町に入った

ドレイク「くぅ~ん」
魔王「大人しくここで待っているんだぞ」

馬小屋にお金を払い世話を頼む

酒場へ直行し宿を取った

港町から一番近いここは少し変わった場所だった
酒場にいろんな種族がいる
そして
婬魔族の女性に値札

売春婦である

魔王「………」カウンターに座る

婬魔族の酒場の店長に注文
禁酒、変わりの飲み物をいただく

「君、婬魔族みたいだけど………ちょっと違うね。物腰も、その鎧。冒険者かい?」

魔王「うむ。婬魔族のハーフだ。お隣の伴侶だ」

「お隣?」

魔王「あっ………今、夫は港で療養中だった………」しょぼーん

「ああ、そうなのか。元気だしな」

魔王「うむ………」(なんか………物足りない。ワクワクしてたけど………こう……勇者王とだったらとか一緒に巡ったら楽しいだろうなとか………ばっかり考えてしまう)

客人「おっ!!すっげーかわいい婬魔族の姉ちゃん。隣いい?」

魔王「ダークエルフか?別に隣は空いてる」

客人「君、かわいいけど値札がないね?」

「お客様。この人はただの冒険者です」

魔王「残念だったな心に決めた男がいる」

客人「ちぇ!!非売品かよ。しかも男付き」

魔王「一応人妻だ。人間の」

「へー人間とねぇ」

客人「人間なんかやめて……おれと」

魔王「腕が立つならな。勇者より」

客人「!?」

「!?」

魔王「ほう……勇者を知ってるのか?」

「あんたもしや………」

客人「ひぃ!?……すまねえ!!」逃げる

「元魔王か?」

魔王「黙っていてくれよ」ウィンクニッコリ

「………はは……天下の元暴君がこんなにかわいいとは」

魔王「はは……お世辞でもありがとう」

「キャアアアアアアアアアア」

魔王「!?」

「またか………オークの旦那のは痛いからねぇ」

魔王「ふむ……まぁ。婬魔でも大変だな」

「………復権はしないのかい?」

魔王「北の国である程度地位が出来たからな」

「そうですか………今。あちこち部族同士で争っていてねぇ……魔族の王を目指すもの多く大変なんだよ」

魔王「平和そうだが」

「ここは売春婦町。魔国の都市内と廻りで争っている。四天王も居ない」

魔王「ああ………ちょっと興味が湧いた首都へいってみる」(飛び抜けた強いのが居ないのかな?)

行く先は今の首都を見に行くことに

次の日にはドレイクに乗って駆けた
いくつかの町を通りすぎ

数日のうちに首都につく

ドレイクが頑張った

懐かしき魔国の首都

魔王「うむ。お前はどうしようか………」

長期で滞在する場合
馬舎に預けるがお金がかかる
売ってしまい。動くときに買うのがいいのだが

ドレイク「くぅ~ん」

なついてしまい売るのが悔やまれる
言うことは聞くし………いい買い物だった

魔王「あー仕方がない野宿しよう」なでなで

テントを買って、首都の外で寝泊まりをしよう。
森のなかにして身を隠しながら
手綱はくくらない

ドレイク「……」ぺろぺろ

魔王「あっ……こらっ」

テントを組み立てが終わる。
側溝を掘り雨風は凌げる様細工をする。

木箱から取り出した勇者の物たちは便利だ。
木箱使えば魔力はからっきしになるが剣術で凌げるだろう。

魔王「夜には帰ってこい」

ドレイクを放つ
お利口で帰ってくるのだ

ドレイク「わんわん」

魔王「では……鎧を木箱にいれて。服だけを出して………」

商人の服装を真似
首都に入り込む

自分は目立つ。ローブで身を包んだ。

首都はいつもと変わらず
大通りはいくつもの部族が売り買いで賑わう

魔王「大通りはいつも通り」

拍子抜けした

女らしい魔王様もいいけどこっちの凛々しい魔王様もカッコよくていいな

>>282

一応元魔王です

習得職業

魔王、騎士


踊り子
魔導師
ヒーラー
騎士
呪解師
遊び人
魅了師←新しい

一番大きな酒場に入る
生活費を稼がないといけない

魔王「傭兵でも名簿登録して稼ぐかな?」

客「おい!!踊り子どうした!!」

酒場の店長「すいません。体調不良で……」

客「なにぃ!!せっかく見に来たのに‼」

酒場の店長「申し訳ないです」

魔王「!!」(おっ!!稼げそうなのある)

魔王「ちょっといい?」

酒場の店長「はい?」

魔王「少しだけ踊り子で雇わない?今から歌ってもいいし」

酒場の店長「……………うーむ」

魔王「じゃぁ服借りて!!出来高っと言うことで」

酒場の店長「わかった。裏に更衣室がある。この鍵で開く」

客「ん?そのローブの姉ちゃんが踊るんか?踊れるんかぁ?」

魔王「まぁチップ弾んでね」

鍵を受けとり裏に着替えにいった

魔王「ふむ………着替えと言ったが………露出が………まぁよくある踊り子の服だな~スカートがあるタイプだし。良しとしよう………スカート履いても横の太股見えるなこれ」

男が好きそうだ

魔王「よし、いってみよう」

天然発動

酒場に戻り。風の魔法を唱える

指を鳴らした

パチン!!

酒場に音が響く
一斉にこちらへ向きなおる

魔王「………あーあー」

声を調節し
酒場にピアノの伴奏を響かせた

魔王「~♪」

しっとりとした歌を唄う
誰も聞いたことがない囚われたときのラブソングを

数分後
歌い終わる

魔王「チップ弾んでね♪」

深夜

テント内

魔王「いやー儲かった儲かった」

店長が結構出してくれた以上にチップがよかった
明日も来てくれと言われたが目標金額越えたので断る。倍は出すと言っていたが欲がないので断る。

魔王「これだけあれば余裕だね滞在。さぁ寝よ…………おやすみ」

ドレイク「zzz」

魔王「寝てるじゃん」

ある会議室

一同に揃うのは部族の長たち

会議内容は酒場に魔王が現れた事

そして一時停戦し

魔王の出方を伺うことになった

皆が恐れる

王への道が閉ざされることを

酒場に情報を貰いに来る

魔王「何か、面白い話ない?」金貨をおく

酒場の店主「魔王が現れたらしい」

魔王「!?」

酒場の店主「男ではなく女になって生き延びていたと聞く………こりゃー魔王復活して戦争かな?」

魔王(なぜバレた!!)

酒場の店主「魔王が現れ、表面化で結束したみたいだし………どうなるか」

魔王「どうなるんだろう?」

酒場の店主「そりゃ魔王を倒して自分が一番強いって言えば王になれるしな」

魔王(ヤバい?………ヤバい)

酒場の店主「でも、魔王らしき人が何処の宿にもいないらしい………魔王が宿にいないといえば誰か匿ってるのかも」

魔王の幸運スキル
野宿で夜襲を回避

魔王「野宿してるんじゃ?」

酒場の店主「あの魔王が?自己顕示欲ばっかのプライドましましなのに?」

魔王「………………」(私変わったなぁ……)

魔王「ありがとう、おもしろかった」(目立つ行動は控えよう)

魔王(あと、鎧を着よう………襲われたときのため)

魔王(大丈夫………時間を稼げば)


勇者王がやって来る

一周間前

べたっ

皇子「う…………うぐ………」

首都に向かう道中。道を外れた先の湖
その中で体を洗う女性を見てあわてて取り繕ったのは覚えている

「あら~おきたぁ?」

皇子「ん………ん?」

廻りを見る。土壁と白い蜘蛛の糸
自分の体にも巻き付いている
動けない

ただそれ以上に

皇子「…………蜘蛛!?」

アラクネ「そうよ。アラクネ族」

人間と蜘蛛がくっついた姿。上半身は人間。下半身は蜘蛛

アラクネ「結構久しぶりの人間。美味しそう……怖い?怖い?」(恐怖で強ばってるとこ美味しいのよね。血が冷えて)

皇子「………はぁ」まじまじ

皇子「今さっき泉で体を洗ってた方ですね」

アラクネ「そうよ?」

皇子「……いや………人間だと思って近付いてしまって裸を見てしまいました。すみません」

アラクネ「……あら?可笑しいこと言うわね。死ぬのよ?怖くないのかしら?」

皇子「まぁ、諦めがついているので。心残りはありますが~それもまた運命」

アラクネ「………ふーん」

アラクネ「まぁいいわ。帰ってきてから食べる」

カサカサ。家を出る

皇子「はぁ………行ってらっしゃい」

皇子「ここで……私の人生は終わりか……まぁ」

少し心残りがあるが

皇子(きれいな女性はトゲがあると聞いていたがその通りですね)

皇子「まぁ……いいでしょう」

動けないなら……潔く受け入れるだけだ

「ねぇ……人間捕まえたんでしょ?私にもちょうだい」

「俺も俺も」

アラクネ「ダメよ……私がしっかり調理するんだから」

カサカサ

アラクネ族の村は大きな森に糸で家を作ったり
糸で木を縛ったり、粘液混ぜた土で壁を作ったりして木の上に作る。
私の家は外は木材中は土で壁を作ったっている

アラクネ(鳥でも食べておこう)

バリバリ

アラクネ族は魔物側になるが。中には魔族側の種として交流するものもいる。我らの仲に四天王のアラクネがそうだったように……だがそれも一部だけだ

アラクネ「………そろそろ怖がってるかしら?」

家に糸を伝って帰る
四天王はこれが鋼を産み出すっと言う化け物らしいがそれでも上には上がいるようだ。
仲間が死体を食べに行ったそうだが。ズタズタだったらしい

ガチャ

アラクネ「さぁ?泣いてるかしら?」わくわく

皇子「zzz」

アラクネ「……………」

アラクネ「はぁ………興がそれた……ん?」じゃら

皇子のメダルをさわる

皇子「あ、ああおはよう」

アラクネ「寝てるなんて呑気ね~~このメダル何かしら?」

皇子「これ?……気になるならあげるよ」

白銀のメダル。光沢がある。

アラクネ「綺麗………まぁ死体から剥いで貰うわ」

皇子「今あげるよ………もう自分には必要ない」

アラクネ「ふーん。本当に潔いいわね」

アラクネ「…………まぁ血だけでもいただこうかしら」

皇子「どうぞ」

アラクネ「………」ちゅぷ

皇子「つっ!」

アラクネ「んぐ」

アラクネ「まぁ美味しい」

皇子「それはどうも」

時間が戻る

魔王「………」

酒場で音を拾う

魔王(ふーんみんな魔王になりたいけど今は停戦し私の出方を見てると……ふーん)

噂を拾い
考察
結果は

魔王(私が消えたら……やりあうのかな?)

冷戦だ。

ガチャン!!

「大変だああああああ!!」

魔王「!?」

「今門の前に魔物が……アラクネがいる!!ダークエルフの兵士が抑えてる!!一匹だけだけどな!!」

酒場の店長「なら安心じゃ……」

「それが倒されねぇんだ兵士がやりあわない」

ざわざわ………

魔王(暇ですし……行ってみましょうか)

魔王になれば勇者がやってきて女体化出来るんだからみんな必死だよな
分かる分かる

>>302

盲点だった

人だかりを避け
裏道から屋根の上に上がる
ぎっちり詰まっている場所なので飛び移るのも楽である

人だかりを頭上から見ながら騒ぎの場所へ

アラクネ「だから!!物を買いに来ただけだろう‼」

兵士「ダメです‼混乱をきたします‼」

門の前で言い争い
アラクネは下着だけつけている
上半身だけならちょっと男の人には目に毒

魔王「元々四天王もアラクネの仲では異端だったからなぁ………」

アラクネ「くっ!!四天王も入っていたではないか‼」

兵士「恐怖でなにも言えなかっただけです!!」

魔王「ん?」

アラクネの胸に挟まれているメダルが見えた。
白銀の姫のメダル…………お客さんである。

魔王(何もせずにおろうと思ったけど………メダル持ってるなら。何かの縁…………)

屋根から飛ぶ

魔王「サンダーバード!!」

アラクネと兵士の間に落雷!!
轟音が周りの声を調節する

アラクネ「!?」

兵士「!?」

スタッ

ローブを外す。胸の空いた白のドレスのような鎧を見せつける。

兵士「何者!?」

アラクネ「あなた誰」

魔王「………」すっ

自分のメダルを見せる
アラクネはビックリした顔をし、胸のメダルを見比べる

魔王「我は!!勇者王の伴侶となった元魔王!!ネファリウスなり!!…………我が治めにきた」

風の魔法にのせて声を響かせる

魔王「アラクネ族の姫………物を買いに来たと言う。何がほしい?」

アラクネ「………服よ」

魔王「ふむ……では私の何着かをあげよう。では外に出よう。ここでは迷惑かかかってしまう」

魔王(私のかわいい服あげるからね?ちょっと外でお話ししよう)

アラクネ(変な術を使う……わかった。話してもらちがあかないから)

アラクネ「帰る」

兵士「!?」

魔王「では私も去るとしよう。兵士!!」

兵士「は、はい!!」

ダークエルフの若い兵士が背を正す

魔王「アラクネに一人仁王立ちし、国民を守ろうとする姿………立派であった。我は元魔王である何もやることは出来ないが。大義である。忘れるなその勇気」

自分もアラクネの後を追う

兵士「……………元魔王さま」

兵士「……」敬礼

魔王(うまく行った………あー鎧を着てよかったぁ~威厳出るからねぇ~)アラクネ(………)

首都の外

森のテントの近くの大きな木に腰掛ける
アラクネは糸で支える

アラクネ「何故助けた?」

乾燥させていた肉をアラクネに分ける

魔王「どうぞ」もぐもぐ

アラクネ「……どうも。怖くもないのか?」

魔王「私は強いって自信がある。昔より強い、まぁ助けた理由はお客さんだからね」

アラクネ「お客さん?服屋か?」

魔王「そのメダル」

アラクネ「これか?………これ同じものだな?」

魔王「誰かに愛してもらってる証だね。まぁ販売元ですし」

アラクネ「…………貰った意味は?」ちゃら

魔王「あなたを護りたいとかかな?色々あるけどね…………私は夫がもうひとつ持ってる」

アラクネ「…………服、もらってもいいか?」ちゃら

魔王「もちろん。胸のサイズは調整できる奴なので大丈夫そうだし」木箱から何着もだし、木に引っ掻ける。

話をする

アラクネ「……アラクネ族は服を着ない……だからどういったものがいいのか分からない」白いワンピース

魔王「大丈夫!!まぁ蜘蛛の部分が紫と黒だから白いので攻めtらいいかな?」うきうき

アラクネ「楽しそう」

魔王「ええ、ファッションは好き」

アラクネ「………服着た姿……喜ぶかな?」

魔王「誰に喜んでほしい?」

アラクネ「あっいや!?な、なんでもない///」

魔王「メダルくれた人~??」にやにや

アラクネ「あ………ただの餌だ!!非常食だ‼」

魔王「食べてないくせに……食べれないくせに」

アラクネ「ど、どうしてわかる!?」

魔王「首都に入って危害を加えないアラクネは珍しい……………大体が捕食で来るからね。それに躊躇してる。食べることに」

アラクネ「う、うぐ……」

魔王「ふふふ、我は勇者王の伴侶……愛の女神の信仰者………愛には鋭いですのよ!!悩み聞いてあげる」

アラクネ「………捕った獲物が、変わっている」

魔王「……」相手の話を待つ

アラクネ「逃げようとしない、怖がらない………もう潔く死を受け入れるとか言うんだ………」

アラクネ「最初は不思議なやつだっと思った………で、このメダルとか貰ったり。そうだな話をするようになった………何処の生まれかとか………」

アラクネ「冒険している話は面白かった………色んな世界がある…………こんな蜘蛛の巣だけの世界以外に」

魔王「それで?」

アラクネ「それで………今まで食べてきた者にこんな面白い話をすり者がいたかもしれない………考えるようになったら………食べる気が失せた」

魔王「ふーん」

アラクネ「服着た姿を見たいと言っていたから……買いたかったし………ご飯とかあげなければ餓死してしまう…………ちょっとなに言ってるかわからないが………死んでほしくない」

魔王「えっ?飲まず食わず!?いつから!!」

アラクネ「一週間だが?まぁ我は1週間なら水だけで……」

魔王「死んじゃうよ‼」アラクネ「!?」

アラクネ「な、なに!?」

魔王「それ!!魔族でも1週間はきつい‼何かあげないと‼」

アラクネ「どどどどどうしよう‼」

魔王「とにかく。水と食糧あげるから‼服もそのまま!!すぐに帰る‼」

アラクネ「わ、わかった!!」

魔王「あと、いきなり固いのはダメだから口でほぐして与えるべし‼弱ってる場合は」

アラクネ「うむ!!」

食糧を全部包み
渡す

アラクネ「住まない!魔王!!」

魔王(はぁ………なんとかなるといいけど………人間かもしれない。メダル持ちは)

アラクネの家

アラクネ「だ、大丈夫か‼」

皇子「………ん……ああ。元気」

アラクネ「い、今から食べられるもの用意するから」

皇子「…………俺を食べないのか?」

アラクネ「………長い間……血を頂くために生かす」(…………何故だろう。食べる気がないとか言うのが恥ずかしい)

皇子「…………………」

アラクネ(やっぱりぐったりしてる………)

しゅるしゅる(糸をほぐし、解放する)
寝床に横にした。

アラクネ(………申し訳ない…………)

皇子(横になってなにか口のなかに………)

アラクネ「んぐんぐ」

皇子(水と………ドロッとしたもの)

皇子「んぐ……」

次々に放り込まれる
お腹が満たされ眠気が

皇子(……………眠い)

皇子(このまま、永眠できたら………幸せだろうな…………)

アラクネ「…………」

皇子(このまま…………)

皇子「ん?…………」

体が自由になっている
隣に蜘蛛の女性

皇子「……………生きてる?」

食べられたと思ったが

アラクネ「zzzz」

皇子「………これはパンと何かの乾燥させた肉か……」

水なども器びに貯めてある

皇子「………」

逃げず動かずに居よう
何か変わったことが起きたみたいだ

次の日

アラクネ「皇子?起きたみたいだな」

皇子「まぁ………生きてます。食べられず」

アラクネ「そうか、よかった」ニコニコ

皇子「………」(笑うと人間の女性と変わらないなぁ)

アラクネ「皇子。メダル………本当に貰ってよかったんだよな?」

皇子「………っと言うと?」

アラクネ「これは………大切な誰かにあげるものだ………私なんかの魔物に渡しても」

皇子「追い剥ぎすると言ってたような………まぁでも最後に女性に渡せればいい………そう思って渡した。まぁその………綺麗だと思うからな」

アラクネ「…………何故、潔いんだ。教えて欲しい」

皇子「………………」(なんだろうか……話してもいいかもしれないな)

皇子(相手が帝国とは関係ない魔物だからかな………)

皇子「婚約者探しの旅をしてる」

アラクネ「婚約者?なんだそれは?」

皇子「え……まぁその蜘蛛的には優秀な異性を探しっているかな?」

アラクネ「………!?」

皇子「まぁ嘘だけどね探してるなんて」

アラクネ「……」(なんでか喜んでしまったのに)

皇子「本当は………自分の存在を確かめたかったんだよね………帝国では1番2番3番っと順番がある。3番目だった自分は姉が死に2番目。じゃぁ後ろに控えてる皇子達が俺の死ぬのを待ってる」

皇子「それにも辟易した。そして皇子ってことにも嫌な気分だった。誰も自分見ずに皇帝の子としかみないから………死ねばいいと指差されるだけで誰も自分を見ない。だからこんな無個性の自分は………消えればいい………そう思ったんだ」

アラクネ「…………潔く死を受け入れるのか?」

皇子「居なくたって喜ばれるだけだからね………ああ、羨ましかった。勇者が………一つの物だけ追いかける力が」

皇子「ああやって……何かに……向ければ悩まずにすむかな………って皇子の癖に生きてる理由がない」

アラクネ「生きてる理由はあるぞ‼」

皇子「………」

アラクネ「かぷっちゅる」

皇子「………」

アラクネ「ぷはっ。お前の血は美味しい。我の喉を潤すために必要だ」

皇子「獲物だった」

アラクネ「私の物だ」

皇子「そうでした」

アラクネ「食べる気なくなったが血はすする」

皇子「………これも何かの縁。ええっと名前聞いてませんでしたね」

アラクネ「アラクネ」

皇子「アラクネさん………どうぞ好きなだけ自分をお使いください」

アラクネ「ふふふいい心がけだ人間!!………まぁ飯にしよう」もぐもぐ

皇子「?」糸でくるくる

アラクネ「んぐ」口移し

皇子「!?!?」(これは!!)

アラクネ「しっかり生きてくれよ」

皇子「……も、もちろん」(柔らかい唇)

とある教会

愛の女神「うひょおおおおおおおおお」

「女神さま!?」

愛の女神「うまい!!新しき時代が来ましたよ‼」

「いつものですか」

愛の女神「うまいぃいいいいい!!」

アラクネの日常

アラクネ「服……似合う?」

ワンピース

皇子「似合ます」

アラクネ「ふふふ」

皇子「あの………糸ほどいて貰っても?」

アラクネ「だーめ、いだきますきゃぷ………ちゅろ。ごじそうさま。ちょっとでいいわ~飽きが来ちゃう」

皇子(きっと自分の体調を……気にしてくれている)

アラクネ「ふふふん~」メダルを眺める

皇子(………メダルも喜んでる。あんなに)

意味は知っているのだろう
なら、あげた手前…………仲良くしていこう



アラクネ「………」ぬぎぬぎ

皇子「!?」糸で動けない

アラクネが服を脱ぎだす
全部

アラクネ「…………」

皇子「え!?アラクネさん!?」

しゃん

下半身の服を脱がす

皇子「アラクネさん!?」

アラクネ「人間の生殖器は我々の男と変わっているな。かぷ」

皇子「!?」

アラクネ「ちゅぷ」

皇子「………えっと!?」(昔、使用人がしてたことじゃないか!!)

アラクネ「なるほど………人間は大きくできるのか」

皇子「えっと………なにしてらっしゃるんですか?」

アラクネ「食事。精液がうまいと聞いて」

皇子「………あっならどうぞ」

アラクネ「んぐ………んんんんんん」

ごくんっ

アラクネ「…………あんまり美味しくない」

皇子「すみませんでした」アラクネ「でも」

アラクネ「なんか………幸せを感じる」

皇子「………」ドキッ

アラクネ「もっと………」

皇子「も、もうでないっとおも!!!」

アラクネ「んぐっ」

皇子(あかん………これいけないやつだわ)

アラクネ「…………美味くなってきた。皇子毎日いただく」

皇子「は、はい………」(血よりきついかも)

愛の女神(うわー遠視してみたけどすごい変わったカップルだなぁ)

魔国首都


魔王「ふむうまく行ったか」

アラクネ「ええ、ありがとういろいろ」

魔王「いいよいいよ~で、どうするの…………」

アラクネ「…………皇子を自由にする。外で冒険するのが冒険者だ」

魔王「…………ふーん。私も会いに行っていい?」

アラクネ「いいわよ」

魔王「よかった………まぁ夫がまだ来ないし………暇なんだよね~~~」(首都を少し離れよう。色んな事に首を突っ込みすぎた………)

アラクネの家

皇子「糸切って………ほしかったなぁ」ぷらーん

かさかさ

皇子「あっおかえ…………!?」

「あらあら………まーだ生きてる」

「せっかく。食べるの待ってたのに一向におすそわけがないから………おかしいっと思ったんだよねぇ」

「つまみ食いしちゃおう」

皇子「…………」(ああ、獲物だったね………)

数分後

アラクネ「いない!?」

魔王「どうしたの?」

アラクネ「ここに‼いない!!………糸が切られてる」

魔王「…………もしかして吊るしてた?」

アラクネ「………吊るしてたの忘れてた。もしや!!」

かさかさ

アラクネ「しまった盗まれた!!」

魔王「盗まれた………」魔法で音を拾った

アラクネ「」ぎりっ

魔王「………騒がしい」

アラクネ「どこ!」

指を指す

魔王「あっちが騒がしい」

ローブの中、剣を確認する

魔王「いつでの、行ける………荒事は馴れているわ。雇う?私は雇えるよ」

アラクネ「………勿論。お願いします」

魔王「ふふ……じゃぁ王子さまを迎えに行きましょう」

他の巣

皇子「………えっと」

「どこから食べる?」

「下半身から?」

「腕がいい」

「頭から」

複数のアラクネ族に囲まれる
非常に危ない。

皇子(このまま食べられるのは………嫌だ………嫌?)

皇子(………………)

皇子「あ、せっかくアラクネの非常食だから………逃げないといけない」

皇子(武器があれば……魔法。学んでいれば………ちっ……)

アラクネ「私の獲物………返せ」

皇子「アラクネ!?」

「あら?」

「独り占めはだめよぉー」

アラクネ「なに?獲物横取り?気にいらないわ」

「気にいらないのは~食べ残しくれるって言ったよね」

アラクネ「そうよ、食べてない」

「…………最近、何か買ってくるらしいじゃない」

「そそ………魔族に御執心?」

「おかしい」

クスクスクス

アラクネ「………ええ、異端で結構……私は彼の姫様よ!!」

皇子「…………」
魔王「こんにちは………皇子」こそ
皇子「!?」
魔王「あそこまで言わせてるんだ………後はわかるな」
皇子「これは……自分の」
魔王「支援はする………もう彼女はあなたのせいでこの部族に居られない」
皇子「…………」

この部族には居られない←アラクネ族皆殺しですね分かります

皇子「………最初に泉で………綺麗だと覗きをしたのがこうなるとはね」
魔王「我も勇者に女にされた。運命は変なもんだよ」
皇子「………なるほど」すぱっ

「あなたが姫様??」

「何を気が狂ったことを」

「おかしいわね」

皇子「おかしい?………我のフィアンセは第三姫様である」

アラクネ「えっ?」

皇子がレイピアを構えている。

皇子「………ちょっと逃げるのを手伝ってもらおうかなアラクネ」

アラクネ「ふふ。いいわよ………」

「こんな、数に立ち向かうの?」

カサカサ

「男たちも呼ぼう」

>>338

おそろしや

遠くに魔王が巣の上から監視している

皇子「10匹………蜘蛛は嫌いだな」
アラクネ「あら?……そうだったの?」
皇子「勿論、君は綺麗だと思ってる」

「あら、のろけちゃって………」カサカサ

アラクネ「まぁ……逃げるだけなら」糸を皇子に

皇子「えっ?」びよぉおおおおおん!!

糸で皇子を投げる

魔王(………えっ?)

アラクネ「これで。返して貰った」カサカサ

「あっ……………」

勢いよく
追いかけられない
あっさり諦めがつく

魔王(やるかと思ったけど………)

アラクネ「………ふん」

魔王(意外と………冷静で対処するのね)

アラクネの蜘蛛の巣

皇子「………こればっかりだなぁ」

アラクネ「しっかり絡まってるわねクスクス」

魔王「………くす」

皇子「いいとこ見せれなかったな……」

アラクネ「あら?結構かっこよかったですわよ?」

皇子「ん………帝国帰れない理由できちゃったな」

アラクネ「私も帰れない理由ができました」

魔王「安息の地を求むなら北を目指すといい。寒く辛いけど………それを越えたさきに私の故郷があるわ」

皇子「帝国帰らなくてすみそう」

アラクネ「寒いのは嫌いだわ。でも他の場所は楽しいかしら?」

皇子「楽しい……勇者の道筋辿るのはワクワクする。皇子なのを忘れられるほどに」

魔王「では、首都の外で変わりに買い出ししてあげる。あと地図をあげる……」

皇子「この印は?」

魔王「私の夫と契りを交わした壊れた教会はある」

アラクネ「あら?ロマンチスト」

皇子「絶対よるべきだな!!」

魔王「ええ………きっと、迎えてくれます。愛を司る彼女が」

名簿追加

アラクネ后と皇子

首都の酒場

魔王「増えた………こうやって勝手にふえるんのか」

やっと二人

イチャイチャしながら旅立った

魔王「うらやましい………」

勇者はまだ来ない

魔王「無理させ過ぎたんだね……わたし」

時間が過ぎるたびに
申し訳なくなる

魔王「………」

オーク「おらぁ!!さけもってこおおい」

オーク「おっ?姉ちゃん相手しろや」

店主「はぁ……最近増えたなぁ……無茶苦茶な客………大金払うけど迷惑だよなぁ」

魔王「あら、そうなの?」

店主「威張ってるんさ……首都の権力を一部持ってるからね」

魔王「ふむ………私には関係無いことだ」

魔王「…………」

エルフ「やめてください!!」

オーク「いいじゃないか!!オークの女はここにいない慰めるくらい」

オーク「俺も、異種はあれだが!!もう何日も遠征で抱いてねぇからよ!!」

魔王「止めないので?」

店主「店を壊されたくない」

魔王「………関係はないが……だが」

どんっ

オーク「おう?なんだてめぇ~」

オーク「やんのか?」
魔王「………」

魔王「酒が不味くなる。ここはそんな店じゃね~余所で女を買いな」

オーク「………おう?」

オーク「………クンクン。こいつ女だぞ‼」

オーク「相手してくれるんかぁ?姉ちゃん」

魔王「………わかった」

ばさっローブを剥ぐ

魔王「私が相手してやろう!!」

オーク「姉ちゃん!!いいからだしてねぇ!!」

オーク「人間かい?いいや!!淫魔か!!」

エルフ「魔王!?魔王ネファリウス!?」

オーク「!?」

ざわつく

魔王「……田舎者か?我を知らないと見ると」

オーク「お、おう!!」

オーク「兄貴!!逃げましょう………」

オーク「そ、そうだな。今日は帰るぞ」

魔王「はぁ………図体でかいくせに度胸が無いんだから………店主、ビール」

店主「お、おう………」

女騎士「ふむ、昼から酒か?」

魔王「他に………することないの………夫待ち」

女騎士「隣いいかな?」

魔王「ええ……あなたは?人間?」

女騎士「そうだ。私は女騎士………その豪胆に頼みがある」

魔王「いいですよ」

女騎士「あるオークを探している」

魔王「オーク?くそ豚ども?」

女騎士「そう、屈強なモンクのくそ豚を探している」

魔王「………特徴は?」

女騎士「モンクっと言うことだけだ………体つきがいい」

女騎士「オークらしくない」

魔王「わかった。調べてあげる…………でも何で私のところへ?」

女騎士「お金で雇おうと勇者王を探してたんだが………勇者王になにか?嫁さん置いていく人間じゃない」

魔王「勇者王は今、療養中。それまでは一人」

女騎士「そうか………だが元魔王さんであればきっと見つけてくれると信じている」

魔王「まぁ……暇だから」

魔王「しかし……あってどうするの?」

女騎士「告白でもする。殺せってね」

魔王「?」

女騎士「まぁ……過去に少しあるんだ………少しな」

広場の噴水
その縁に二人で座る
一人はしっかりした鎧なのだが
一人はドレス風のなため目立つ

魔王「少し待ちましょう」

女騎士「ここで何を」

魔王「…………風を」

耳に手を当て
魔力を流す
風に乗り音を拾う

魔王「ふむ」

女騎士「いっったい何を?」

魔王「オークの事ならオークに聞けばいい。オークを探している。そして見つけた」

女騎士「どうやって?」

魔王「私は風の魔法は音だけ修練出来た………勇者王より上手いと自負できる。そして音とはこの空間にある。風の元の振動による波で伝わる。それを扱い魔法で音産み出したり。増幅したり、感じ取ったりすることができる。故にオークの声の振動は今さっきわかった。それを探しあてた」

女騎士「すまない………全くわからない」

魔王「それが普通、私もやっと理解した。では行こうか……あの通りの酒場だ。注意されても性懲りもなく。あそこで遊んでいるよ今さっきのオークが」

女騎士「ふむ。あのオークから聞くのか?」

魔王「辿っていく。行けば何かしら聞ける」

広場の噴水からいろんな人に見られながら酒場に入る

オーク「ちくしょう………せっかく異種姦出来ると思ったのに」

オーク「めっちゃ気持ちいいらしいっすね兄貴」

オーク「おうさ!!きっつきつらしいぞ‼がははは」

魔王「へぇ?そうなんですね」

「「!?」」

魔王「ちょっとお話いいですか?」金貨を置く

オーク「兄貴……逃げましょう」

オーク「ほう……何を聞きたい。お金をもらちゃあ程度によって話す」金貨を取る

女騎士(今さっきとは違う!?………手慣れてる)

魔王「オークのモンクについて情報。変人らしいけど探しているの」

オーク「変人………モンク……拳闘者じゃないか?」

オーク「兄貴………それってオークキングに刃向かった奴じゃ」

女騎士「それはどこに!!……魔王「下がれ」なぜ止める」

魔王「………」金貨を置く

オーク「へへへ気前がいい…………ここまでだしゃ情報屋としては儲けだな。そいつは城の中でオークキングのやり方に反抗した。結果負けて城の牢獄さ」

女騎士「情報屋だったのか………」

魔王「口が滑ってるぞ。酒場を転々として迷惑かけた演技はいいのか?」

オーク「あんたの情報が手に入った。それに………俺の勘は正解だったいい値段だったぜ。9枚ほど貰った」

魔王「…………はぁ………追加だ持ってけ」銀貨

オーク「毎度、豚屋をよろしく」

酒場を出る。

魔王「お前の探しているオークは城かもしれない


女騎士「絶対そうだ………奴なら」

魔王「それとすまない…………」

女騎士「ん?」

魔王「刺客がいる。巻き込んでしまった事を謝るよ」

女騎士「…………何人?」

魔王「えっ?」

女騎士「始末すんでしょ?」

魔王「しかし」

女騎士「変わりに安くしてくれればいい………我も元帝国騎士だ遅れはとらん」

魔王「ふぅ……わかった。9人きっとオーク以外の種族だ」

女騎士「わかった………後を追うわ」

声を大きくする

魔王「じゃぁまたあとで」

女騎士「ええ、また明日」

「…………」

一人路地に入る

細い路地

すっ

魔王「………!?」

細い路地に前方にリザードマンが二人
後方に二人
そしきっと屋根に……何人か居るだろう

魔王「あなたたちは‼」

「………」

魔王「ちっ話す気もないか………」じり

魔王(暗殺集団。本命は………)
魔力を練り

魔王「上空!!サンダーボルト!!」

上に向けて打ち上げる!!
1人の上空から槍を持ったリザードマンに雷の鳥が絡み付く。両脇のリザードマンが動き出す

女騎士「魔王!!」

「!?」

自分と女騎士によるはさみうち

女騎士の素早い剣撃が襲う
自分もそちらに走り背後から剣を突き入れ抜き
走り出す

「………」

表の通りに出てきたあと
振り返った

魔王「プロの暗殺者だ」

女騎士「追いかけてこない………」

魔王「………やっかいね。ずっと強かに待つわ彼らは………酒場に戻りましょう。思った以上にやっかい過ぎる。全部は倒すには夫しか無理よ」

女騎士「………わかった。私も手伝う言った手前………そなたを護ろう」

魔王「大丈夫………護る必要はないわ」

女騎士「なぜ?」

魔王「私は元魔王。それに我を護れる者は伴侶だけよ。あなたは自分を護って」

女騎士「…………そうか」

魔王「自分を護る事で精一杯なるわ………きっと」

オーク「おうおう、生きてるな」

魔王「………厄介な奴らに売りやがって」

オーク「まぁまぁ……あんたの俺を邪魔したじゃないか?で………あのモンク探してるって言ってたな。城の牢獄なのは知ってるだろう」

魔王「ええ」

オーク「後輩のバカがその探してる情報もって城に行きやがった」

女騎士「…………」

魔王「それで…………」

オーク「………動き出す。魔王になりたいやつが全員な。俺の家へ招待しよう。こっちへ来い」

オーク「ん?来ないのか?」

魔王「………はぁ……あんまりついていきたくない」

オーク「先攻投資だ。豚屋を大きくするためのな」

魔王「…………」

オーク「おい」こんこん

路地裏の地下への扉を叩く

「へい……」

ぎぃぃ

オーク「どうぞ……お嬢さん方」

中に入る
魔法で灯された通路
その脇にはベット
そして奥には………

魔王「!?」

大きな大きな
広間が

裏の世界

女騎士「帝国にもあった場所か‼」
魔王「懐かしい………」
オーク「ほぉ!!懐かしいか!!はははは」

魔国の首都にもあると言ってたな勇者王は

魔王「………ここで隠れると?」

オーク「まぁまて………ここだ俺の家」

大きな広間の脇を抜け
移住区らしきところへ

骨董品等が飾られた部屋、そして絨毯は地図に

女騎士「ふむ………」

オーク「触んなよ商品だ」

もっと奥に……テーブルと椅子が

オーク「ここなら話せるな。魔王さん」

魔王「長々と連れてきたんだ身のある話を聞きたいな」

オーク「まぁまて」

チェス盤
そしてその上に種族を象った駒

オーク「魔族の力がある首級たち」

サキュバス
リザードマン
オーク
トロール
ドリアード
社交派エルフ
ダークエルフ

魔王「で」

オーク「そして………キングを狙うのは全員」

オーク「そして。スパイの後輩がオークキングのもとへ」

魔王「話が見えん」

オーク「全員あんたに死んでほしい」

魔王「………」

オーク「だから結託する。そしてどんなことをしてもお前を倒そうとする」

魔王「好きにすればいいわ」

オーク「オークキングが魔王になる手前だった」

女騎士「魔王に?」

オーク「オークキングは他の弱者を味方につけ勢力を大きくしている。圧政で一番大きな勢力を持っている。そう………昔のあんたと一緒だ。それに反対して拳闘士のあいつが捕まった」

魔王「……………」

オーク「だが………あんたが現れた。そしたら簡単。オークキングより強いんだ………あんたが圧政の頂点に帰り咲く。そう魔王は保留になった。そしてあんたを倒せばそれで魔王になれるとバカが信じた」

魔王「それで………」

オーク「明日になればわかる」

魔王「………」

オーク「そして……幻滅させないでくれたよ魔王さんよ」ちゃら

魔王「メダル!?………いや……柄が違う」

オーク「エルフを助けたんだ………理由はどうあれ。そしてびっくり………俺の所へ来た。運命を感じたね」

メダルをかがける

魔王「………」

女騎士「…………」

オーク「綺麗だろ………金だ。そう金だ」

魔王「………」

オーク「約束してくれ。ご贔屓にしてくれと」

魔王「はぁ………わかった。だがしかし‼何を置いてるかを」「全部」

オーク「全部だ!!商品はなんでも!!用意する‼金を出せばな‼そう…………なんでも揃えれる‼店を作りたい‼ここにこればなんでも揃えれる‼と」

魔王「全部?」

オーク「そう、一番大きい店を作りたい。世界でな。情報も商品で………目先に豚印の店を多く」

魔王「私は………何も出来んぞ?」

オーク「いいや………あんたはもう………すでに成している。我々を導いてな」

魔王「????????」

オーク「女騎士………これが牢獄の鍵のスペアだ」

じゃら

女騎士「????」

オーク「では、明日に」

名簿上書き

豚屋のオーク
太陽に栄光あれ

ある牢獄

オークキングはオークの何倍もの体を引っ張り
牢獄の前にたつ

オークキング「拳闘士………お前の処刑を明日夜に行う」

拳闘士「ぐがーぐがー」

オークキング「起きろバカ息子」

拳闘士「むにゃむな」

オークキング「………ちっ……出来の悪い息子だ一番出来の悪い」

拳闘士「…………むにゃ」

オークキング「期待してろ……明日までな」

がつん

オークキングが去る

…………………しーん

拳闘士「逃げるか………」

拳闘士「ここで、死ぬわけにはいかない。武道を極めていない。道場も持ってない」

拳闘士「……………………」

気を溜める
明日のために

次の日

女騎士「オーク!!どう言うことだ‼なぜ処刑なんだ!!」

オーク「落ち着け。お嬢ちゃん」

魔王「…………私が探しているっと言う情報ですね」

オーク「もちろん………そして情報屋全員に通達が来た」

魔王「………」

オーク「助けてほしくは魔王城に一人で来い」

女騎士「関係ないはずのものを‼」

オーク「オークキングたちはそうやって邪魔物を消してきた」

魔王「はぁ………ごめんなさい迷惑かけて女騎士」

女騎士「い、いや………悪いのは人質にしてる卑怯な奴らだ‼私が行く!!すでに………死んでいる命だ」

魔王「…………まって」

女騎士「しかし!!今行かなければ‼」

魔王「行かないと行っていない」

オーク「ほう……」にやにや

魔王「結局迷惑かけてるのは私だ。始末はつける。オーク!!伝えよ‼」

オーク「なんと?」にやにや

魔王「正面から行ってやる」にや

女騎士「ダメだ‼罠が………」

オーク「伝えとくぜ」

女騎士「罠だぞ!!行かせるのか‼」

魔王「罠がある。それでいいじゃない」

女騎士「????」

魔王「私は、元魔王ネファリウス………女になって益々強くなった。ただ守られているだけの姫ではない‼」

右手に炎を生み出す

魔王「我は勇者王の伴侶。勇者王の足手まといではない………ないんだ…………」

名簿が輝く

すぅううううう

地面に魔方陣が浮かび上がり
人が現れる

オーク「召喚魔法!?」

魔王「????」

女騎士「お前は!!」

勇者王「……………」

魔王「勇者王!?………いや違う」

鎧じゃない魔術師のローブ
勇者王が膝をつく

魔王「…………」名簿を確認

勇者王の名が………しかし
風の魔術師

魔王「ふぅ………無意識に呼んだか。勇者王………休んで」

魔王「はぁ………臆病なんだ私は………でも安心して休んでくれてていいぞ」

勇者王「………」

勇者王が消える

女騎士「い、いったい?」

魔王「名簿の意味がわかった………こう、すっと頭に入ってきた。使い方も………でも今回は私一人で行く」

女騎士「私も行くぞ‼」

魔王「では………後ろから頼む」

女騎士「しかし……支援が出来んぞそれでは」

魔王「背中は任せます」

女騎士「………」

高貴な姿
何故かどうすればいいかわかっていた
王の邪魔だけはしてはならない

女騎士「はい仰せのままに」

魔王「では、行きましょう」

オーク「………」にやにや

髪を結ばず
白いドレスのような鎧に身を包み
さも、家に帰るような陽気な鼻歌を風に乗せ

魔王は歩いていた
廻りはもう、魔王が城に行くのを知っている

罠だろう

誰だってわかる

だが

彼女は楽しげに音楽を響かせて
歩く

凱旋

魔王が城に帰ってきた

魔王「門を開けよ」

「はい………」

ぎぃいいいい

魔王「…………すぅ」

魔王「私は………帰ってきたぞ!!!」

大声で叫ぶ
城にぶつけるように
音を拡大して
全員に聞こえるように
首都が響く

魔王「女になって魔力が有り余っている。余を楽しませよ!!」

ワァアアアアアア

門から入った瞬間。大庭園
居るのは敵だけ
凍れる剣を右手に炎の剣を左手に
風に乗せた音楽はゆっくりしたものから
激しいものへ。ピアノのソロからオーケストラへ

魔王「さぁ!!劇場は揃った!!女騎士!!」女騎士「はっ!!」

魔王「目に焼き付けよ‼我こそが勇者王の伴侶であり!!元魔王ネファリウスなり!!」

女騎士「………」

自分は剣を抜かない
邪魔だけはしてはいけない

魔王双剣を振るい
兵士を切り伏せる
柔かい体で柔軟に一人一人
相手をする

女騎士「これが魔王だと………」

話で聞いていた事は力で、魔力の力で押し潰す戦いと聞いていた

一切力を感じさせない

魔王の剣はすでに力が付与しているがその上から重ねて付与している。

炎の剣は鎧を溶かし、中を切り裂く

凍れる剣は鎧を切ることはできないが打撃でも与えたところから中までも凍らせ。肉体を砕かせる。

そして近付く者は皮膚などが咲ける。 体の周りに風が流れ、気を散らさせ隙を作らされた。

痛みなどの叫びは一切聞こえず剣撃の音と鳴りやまない音楽だけが響き。魔王が演舞を行う。

兵士に恐怖が芽生える。

魔術師は音楽に阻まれうまく詠唱ができない。
その間にも魔王が魔法を打ち出す。
火の鳥が魔術師を炎で包み
氷の鳥が魔術師を凍らせ
雷の鳥が魔術師を内から焼け焦がす

魔王の踊り

音楽に合わせ

庭園を進み場内へ

庭園にいた生き残った兵士が狼狽える
音楽に
魔王の強さに

魔王「かかって来ないなら………跪け!!我の邪魔をするな‼」

びりっ

女性の凛々しい声が庭園に響く

魔王は振り返らず
歩を進める

何人もの騎士の鎧を着たものが出迎える

剣によって

そして

血によって

返り血は風によってかからないためまだ白いドレスのような鎧が一層不気味に感じる

女騎士「………」

私は歴史の中に立っている気がする

魔王の演舞を見続ける
綺麗な金色の長い髪
白いドレス
そして激しい曲

綺麗な美少女が
死を振り撒いている

騎士の剣を双剣で防ぎ
必殺の剣撃で相手を倒す

踊っているように

魔族の騎士「エンチャントの重ねかけだ!!魔術師!!解呪を!!」

解呪される
だが

全く衰えがない

魔王「~♪」

女騎士(違う!!ずっとかけ続けている!!この音楽に!!踊っている事で!!ずっと!!)

魔王が騎士の目の前に

魔王「私は………踊り子……踊ってこそ真価を示す魔女よ!!」

騎士が炎に包まれ絶命する

すたんっ

すたんっ

すたんっ

音楽に魔王の足音が響く

女騎士「!?」

気付く

一切………逸れていない!!

真っ直ぐ進んでいる

そして

心が折れた騎士も命乞いのため跪く
だが、魔王は真っ直ぐ前だけを見ている

歩む城の廊下を

幾つもの名のあるもの達が目の前に立ちふさがった。

そして

幾つもの体が床に転がる

魔王それに目を向けない

ただ歩むだけ

すたんっ

すたんっ

すたんっ

ドゴオオオオン!!

拳闘士「………何か騒ぎと思えば!!」

女騎士「………!?」

壁を壊し現れた
それは

女騎士「拳闘士!!」

拳闘士「俺を知っている?……誰だ。一度手合わせしたものか?それになんだ……この曲は……恐ろしく士気を高ぶらせる。ラスボスか……あんた」

魔王「へーあなたが……捜し人の………では。私の役目は終わったのね」

しかし歩みを止めない

女騎士「魔王?」

拳闘士「……あんたが元魔王か。はぁ女になったっと言ったが………強そうだ」すっ

魔王「あら?退いてくださらない?玉座へいけないわ」

大柄なオークが脇につけているガンドレットをはめる。恵まれた肉体を鍛えた筋肉粒々の体で構える

魔王「戦う事はなくってよ」

拳闘士「俺はある。闘う事なら」

魔王「じゃぁ………退けてください」

女騎士「な、なぜ!!なぜだ!!やめるんだ!!お前を助けに!!」

拳闘士「はぁあああ!!」

拳と剣が交わる

拳闘士「体技心!!!全力で行かせて貰!!」

すっん!!

魔王が拳闘士の頭上を越える

すたっ

魔王「ふん………爪が甘い………私の勝ちだ。体技心は素晴らしいだが。技では私には敵わない鍛え直せ」

拳闘士「………くっ昔は弱いと聞いていたが」ずばっ!!

魔王「さすが、そこまで切られても立つか。女騎士!!」

女騎士「は、はい!!」

魔王「手当てしてやれ。存分にな」

音楽が鳴りを潜め静かになる
玉座の間

首級が勢揃いしている。
だが誰も玉座には座ってない
皆、獲物を持ち待ち構えかまえていたようだ

オークキング「元魔王………側近も、勇者も死んだ。後はお前だけ………」

サキュバス「そう………あなたが居なければオークキングが魔王に私は皇后ね」

魔王「出来ているのか?」

サキュバス「利害関係」

トロール「ふごぉ………魔王……殺す」

ダークエルフとエルフは武器を持たない
リザードマンは爪を舐める

魔王「あら?全員でかかってこないの?」

オークキング「お前を倒せば、そいつが魔王だと言うことだ‼」

オークキングが両手の大斧を持ち上げる

魔王「………まったく。小さいことにこだわって。問おう!!お前らの体技心!!武は何のためにある!!」

オークキング「頂点のために」

エルフ「わが部族のため」

ダークエルフ「同じく」

サキュバス「私は支配者になるために」

ドリアード「………男を捕まえるため」



リザードマン「主の繁栄」

トロール「げへへ、欲を満たすため」

魔王「ふぅ……なんだしっかり理由があるじゃないか。なら」

剣を抜き突きつける

魔王「我が名はネファリウス!!勇者王の伴侶!!逃げも隠れもせぬ!!一人でも二人でも構わぬ‼かかってこい‼」

トロール「お前は………何のために?」

魔王「我は、我の強さは勇者王の伴侶で居るために………我のわがままのために………そして………産まれてくる子のために‼」

一同「「!?」」

オークキング「子が居るのか……なら………始末しなければ」

広い修理された玉座の間に魔力が満ちる

サキュバス「子が?………まぁあなたが死ねば子なんて余裕よ」

魔王「すぅ………はぁ……………」とんとん

魔王が空いている片手を上に向ける

魔王「希代の魔女が相手だ………目に焼き付け!!冥土の土産だ!!」

パチン

指を鳴らす

魔力が吹き上がる

そして玉座の間に音楽が響く
激しい曲が鳴り響く

魔王「魔女達の舞踏会」

かつん!!

オークキング「何が舞踏会だ!!」

オークキングの斧が振り回される

オークキング「はは!!これだけ早く振り回されたら避けようがないな!!」

とんっすっすっ

魔王がステップを刻む。鼻歌を歌いながら
斧を掻い潜り。双剣で体を回しながら切り刻む

オークキング「ッグフィ!!おのれえええ!!」

たんっ!!腹では脂肪で守られている。魔王が高く飛ぶ上がる

オークキング「くそ!!どこいった!!」

魔王「ここ」

オークキングが声のする方に顔を上げた。剣先がオークキングの顔の中心に突き刺さる。魔王が両手持ちで凍れる剣を下に向け突き入れた
オークキングが顔から体へ凍る

そのまま剣を抜き。蹴り飛ばす。オークキングが倒れ肉の塊にバラける

魔王「あなたの思いは私以下ね。次は」

サキュバス「はは!!ありがとう!!オークって嫌いだったの‼」

魔王「あなた……サキュバスよね?」

サキュバス「ふふ……誘惑してあげよっか?……あ、あれ?……体が熱い……はぁはぁ」

魔王「私の種族って知ってる?」

サキュバス「おかしい………体が……はぁはぁ。これは!!誘惑!!あなたまさか‼」

魔王「そう………まさか………でもね。男は一人だけしか知らないわ。さぁそこで自慰でもしときなさい。可愛い婬魔ちゃん」

サキュバス「な、なにを……ん……誘惑になんか」

がしっずるずる

サキュバス「なっ!!離せ‼」

魔王「ええ、放すわ」

玉座の間の柱に投げつける

サキュバス「んが!!」

魔王「すでに抵抗できないほど誘惑されてたら。負けたも一緒よ」

サキュバス「う、うぐぅ……げほ」

魔王「………他は来ないの?」

エルフ「………」

ダークエルフ「………」

魔王が周りを見渡したあと玉座に前に歩を進める
そして

魔王「ああ、懐かしい」

魔王(玉座………今見ると本当にただの椅子)

ずばっ!!

エルフ「なっ!!」

一同が思っていたことが裏切られる

玉座が真っ二つ

魔王「さぁ!!玉座は無くなった魔王はいない!!」

音楽も音も静まる

魔王「我は帰る。こんなちっぽけな椅子ごときで争う気はない!!」

昔の自分は……なぜあんな椅子に………御執心だった

魔王(情けない………あんなもの)

本当にただの椅子ではないか

酒場の2階

拳闘士「くっ!!」

女騎士「バッサリだが………手加減してくれたようだ。凍りもしないし燃え上がってさえいない」

拳闘士「やはり、魔国を統べる力を持った者だったか……まだ修行が足りない……人間の娘よありがとう」

女騎士「………覚えておらんのか?」

拳闘士「すまない………どこで出会った?」

女騎士「魔族なぞに負けた恥を晒すくらいなら殺せ」

拳闘士「帝国の騎士か!?あの!!」

女騎士「覚えていてくれたか……」

拳闘士「帝国を追い出された張本人だ覚えている。しかし、いい剣筋であった」

女騎士「同じことをいい、去っていったな……」

拳闘士「なぜ、俺に会いに来た。リベンジか」

女騎士「それもあるが………騎士団を抜けた」

拳闘士「………すまない。負かしてしまい居場所を失わせ……」

女騎士「自分から抜けた。お前に会うために‼」

拳闘士「なに!?」

女騎士「オークの武人よ!!我を殺せ‼」

拳闘士「…………そのために?」

女騎士「ふん………勿論。戦って散る」

拳闘士「………勿体ない腕だ死ぬには惜しい」

女騎士「同じことをお前は言ったな………優しい目だ。冗談さ死ぬ気はない」

拳闘士「名を聞いていなかったな」

女騎士「女騎士だ。拳闘士傷が癒えたら決闘受けてくれないか?」

拳闘士「勿論、いいぞ」

女騎士「約束だ」

酒場1階

魔王「ワインおいちい!女騎士から報酬貰ったし~」

どんっ

エルフ族長「失礼する」

ダークエルフ族長「同じく」

酒場が静まる

魔王「~♪……?????」

店主「お客さんなにやったんですか?………こっち来ますよ?」

魔王「あっ………」

エルフ族長「魔王さま……お話に参りました」

酒場で二人が跪く

コソコソ
ざわざわ

魔王「はぁ……なに?せっかくホロ酔いだったのに」

店主「あんた……魔王さまかい!?」

魔王「元魔王」

エルフ族長「いいえ!!現魔王さまです」

ダークエルフ族長「魔王さま!!復権を考えてください!!」

魔王「!?」

店主「ちょ!!オークキングは!?」

エルフ族長「あの暴君は魔王さまが成敗されました」

ダークエルフ族長「それはなんと輝かしい活躍だったでしょうか‼」

魔王「ま、まって。先ず、あなたたちは魔王の座を狙っていたんじゃないの!?それに………仲互いしてたでしょ」

エルフ族長「建前です。そして我は同じくエルフ族として共に歩むことにしました」

ダークエルフ族長「これが証拠です」

女の描かれたメダル

魔王「………いったいなに?」

エルフ族長「いつしかわかる日が来ます」

ダークエルフ族長「そう……我らは魔王さまに忠義を示します」

魔王「勝手に持ち上げないで……興味ないの」

エルフ族長「………魔王さま。ダークエルフ族長私が説得を行う。仕事任せた」

ダークエルフ族長「あっ……くっそ2倍か仕事。絶対だぞ」

エルフ族長「魔王さま………何卒復権を考えてください‼」

魔王「その前に……跪くのやめない」

カウンターで向き合う
何か異常に持ち上げられるのを嫌いになった気がする
昔はめっちゃ喜んだのに
もう男だった時代が黒歴史になりつつある

魔王「なにか飲みなさい」

エルフ族長「では、魔王さまと同じものを」

魔王「はぁ………で、嫌……」

エルフ族長「魔王さま。大丈夫です。魔王さまはただ魔王として【居る】だけでよろしいです。あとのことは私たちがします」

魔王「居る?」

エルフ族長「そう………魔国に敵となる場合先陣切って戦ってくれるだけでよろしいです。国は私たちが回します。今まで通り旅をしていてください。それも………勇者王さまと一緒に」

魔王「それは………魔王なのか?」

エルフ族長「魔王っと言う存在意義だけの物になります」

魔王「………何をたくらんでる」

エルフ族長「滅相もない‼このメダルに誓い絶対ないです!!どのように発展させるか考えていく所存です。既に凍れる谷に使者を送っています」

魔王「…………はぁ面倒。帰る」

エルフ族長「お待ちを‼」

魔王「じゃぁ」

エルフ族長「…………オークに手伝ってもらうか」

服屋

魔王「はぁ……今度は魔王になれか……玉座叩き割ったぞ……まったく」

アラクネにあげたため服がないので私服を買いに来た。鎧ばっかでは……と思い買いに来た

魔王「ふむ……何にしようかな」

服屋「あっ魔王さま!!服をお選びですか?」

魔王「………あ、うん」

服屋「魔王さま!!こちらはどうでしょうか‼」

白いドレス

魔王「こんな動きづらいし高いし」

服屋「無料で差し上げます。この花嫁衣装風ドレス!!きっと似合いますわ‼」

魔王「………尚更要らん」

服屋「ど、どうしてです!!一番の自信作!!」

魔王「素晴らしいドレスなのはわかるよ……でも。私は客であって魔王じゃない…………苦労して稼いだ金で良いものを買うべきだ。私はそう思う」

服屋「………も、申し訳ありません」

魔王「いい……また今度………いやじゃぁ1着頂こうかあれを」

展示品を指差す

服屋「……あれは……しかし……」

魔王「包んでくれ」服屋「わかりました……??」

展示品の商品をいただきお礼を言った後、店を出る。

そして店先の……女の子の元へ

魔王「君」

女の子「!?」

魔王「今さっきから眺めてたよね」

女の子「あっ……その………うん」

魔王(ドリアード?それともサキュバス?あっ……猫耳の垂れだから獣人か)

女の子「……あれ……売れちゃった………」

女の子「………」

魔王「君にあの店と余からプレゼントだ」

女の子「へっ?」

魔王「食い入るように見つめていたからな……欲しかったんだろう」

しゃがみ女の子と同じ目線で包みを渡す

女の子「い、いいの?」

魔王「勿論。ただ一つあの店で買ったことを胸張って言いふらすこと。頑張ってね。約束」小指

女の子「うん!!わかった‼」小指を絡ませる

女の子「ありがとうお姉さん!!!またね!!」手をふる

魔王「ええ、また。あとおばさんでいいわよ」(母親のなり損ないですもの)

服屋「……………」こそ

魔王「ちょっと……奮発しちゃったけど一人の子の夢は買えたかな?」(たまたまあの子が運が良かっただけ……そういうこと)

魔王「さぁ、ドレイクの餌買って帰ろう」

次の日

女騎士「魔王、ありがとうございました」

魔王「どう?」

女騎士「まだ、決闘してません。勝っても負けても告白します。勝ちたいですが」

魔王「頑張ってね。頑張った甲斐があればいいけど」

女騎士「きっと成就させます。魔王さまがあそこまでやっていただいたので」

魔王「まぁ個人で気に入らないのが居たからね」

女騎士「そろそろ包帯変えないと……では失礼する」

魔王「お幸せに」

女騎士「あなたも勇者王が早く目覚めるといいな」

魔王「ええ…………」

魔王「全く!!いつまで待たせる気だ!!勇者王は!!」

魔王「………はぁ……店主酒」

店主「どうぞ、いつもの」

魔王「全く………酒に溺れちゃうぞ」

「きゃああああああ誰かぁあああ!!泥棒!!」

魔王「店主!!ツケ」

バンっ

魔王「大丈夫か‼」

「えっ………兵士さん……!?魔王さま?」

魔王「なんで女になった我を知ってるかな……少し待て………あっ居たな」

魔王「………曲がった。あの店で待ってろ」

ふわっ!!

風の魔法で屋根に飛び移る
便利である

そして音を便りに

上から奇襲をかける

どしゃん!!

屋根から屋根に飛び写った
そして
屋根から飛び降りて

泥棒を押さえつける(体重+鎧の重さで潰れた)

「いてて……」

魔王「返して貰うぞ」

「あっ……この……魔王!?」

魔王「お前もか‼………まぁこれに懲りて悪いことはするな」立ち上がり砂ぼこりを払う

「…………………ちくしょう」

魔王「今回は許してやろう次は死んでもらうからな」

「………ひぃいい!!」逃げる

酒場に帰ってくる

ダークエルフ族長「魔王さま、お待ちしてました」

魔王「お、おう……あっこれどうぞ」

「あ、ありがとうございます‼」

魔王「ツケ払うよ。ささっと」

店主「ダークエルフ族長からいただきました」

魔王「むぅ………魔王だからって施しは要らんぞ」

ダークエルフ族長「なに……治安維持協力ありがとうございましたっと言うことですよ。本来なら私たちの仕事ですから」

魔王「治安悪いのか?」

ダークエルフ族長「魔王さまが来るまではそれはひどかった。所々で部族同士いがみ合って大変でした。全くエルフを見習って欲しい」

ダークエルフ族長「魔王さま………貴方が居るだけで………部族に睨みが効く。部族長にいい顔せず連行できる。罰を与えられる」

魔王「…………」

ダークエルフ族長「魔王さま………お願いします。復権を」

魔王「…………………嫌」

ダークエルフ族長「はぁ………」

魔王「他の誰かに頼め………我は城で幾人もの兵士を殺した者だぞ。反発もある」

ダークエルフ族長「あれは離反者たちです」

魔王「………………離反者として名をだしているのか?」

ダークエルフ族長「勿論」

魔王「撤回せよ‼」

ダークエルフ族長「!?」

魔王「命令だとしても我の前に立ち塞がった勇敢な者達だ………そう………記せ」

ダークエルフ族長「わかりました‼すぐにでも」

立ち上がり走って店を出た

魔王「………彼等にも家族は居ただろうな」

店主「はい……俺の奢りだ。しょうがないそれが兵士ってもんさ」

魔王「いかにも」


口では嫌だ嫌だと言っても身体はしっかり魔王として行動してるな

>>425

自覚ないけど
成長した姿だね

トロール族長「おで………ここ座ってもいいか?」

魔王「トロールの族長?」

トロール族長「おで、お前に話がある」

魔王「また……魔王になれって言うのか?」

トロール族長「そうそう………おでの子達頭がいい。皆、魔王がいいっと言う。おでもそう思う」

魔王「嫌だ」

トロール族長「がははは………魔王さま。魔王はなんで魔王になる?」

魔王「魔国を統べる王。これを満たせば」

トロール族長「………王は天が決める。そう思う」

魔王「…………」

トロール族長「きっと、魔王は帰ってくる」

トロール族長がビールを頼みすぐに飲み干し
お金をおいて出ていく

トロール族長「エルフの族長のとこいってく」

魔王「ああ………知恵が遅れていても体は頑丈なら出来ることは沢山あるだろう。卑下するな」

トロール族長「本当にやさしくなっただ」

商店の道を歩く
狙われていることは無いため
購入した胸が空いたディアンドル(サキュバスの民族衣装の一つ)を着て出歩く

魔王「ん………」

花屋「ああ、姫様」

魔王「今なんと?」

花屋「姫様と?不思議な事はありますか?」

魔王「いや………魔王とは、呼ばないのかと………」

花屋「魔王は男の呼び方です。魔女王。后でも妃でも魔王妃でも今呼び名が議論されています」

魔王「そ、そうか………議論……」

花屋「そんなことより花はいかがですか?」

魔王「……………そうだな。綺麗な花ばっかだなぁ」

花屋「一輪でもどうぞ」

魔王「………今はいいか………いや。これを頂こうか全て。10束で」

花屋「え、ええ。なにか……ありましたか?」

魔王「今から………暇だからな」

花屋「わかりました‼素早く用意します‼」

城の門

魔王「………少し入っていいかしら?30分程で」

兵士「后さまならいつだって………」

魔王「………きっちり30分出てくるわ」

城の庭園

歩む

魔王「掃除されてる」

元のまんま

噴水に一束

噴水にユリと菊の花

魔王「勇者王なら魂を見て、いろいろ出来るだろうな………でも、私には私のやり方がある。勇者王はわかるけど私には感じ取れない。だから」

得意なのは

歌うこと

魔王「~~♪」

自分が戦った場所を歌いながら歩む

兵士の労いの歌。童話の歌
色々歌いながら

歩み、花を置いていく

玉座の間の真ん中に花束を置き

振り替えって戻る

数曲歌う

門の前まで戻ってきた

魔王「大義であった………成仏せよ」

兵士「…………后さま」

魔王「30分過ぎた。兵士。お願いがある………5時間後花束を燃やしておいてくれ。はいチップ」

兵士「いただけません。命令通り行います」

魔王「………わかった」

兵士(大義を任せてもらった)

魔王「はぁ………勇者王まだかなまだかな………」

つまらない

名簿に拳闘士と女騎士が追加され
何故かエルフ族長等も上書きされた
エルフ族長等は何故か変わった場所にすでに記入されている

名簿の謎が増えた

あったことないひとの名前がある

魔王「…………はぁ………」

でも

そんなことより

今は

恋しい

それから
ドレイクと一緒に泊まれる宿屋を借りた

魔王「んしょ」

馬小屋のドレイクにブラシを当てる

鱗を磨く

ドレイク「わん」

魔王「気持ちいいか?」

ドレイク「わんわん」

ざっ

宿屋の店主「魔王さまお客様です」

魔王「ん?…………オーク」

オーク「こんにちは現魔王さま」

魔王「元だ」

オーク「……何も知らぬと見える」

魔王「???」

オーク「今日は魔王さまの即位式です」魔王「!?「」

魔王「参加しな………」

オーク「サキュバスの勇姿が姿を偽って参加しております」

魔王「!!!!」

オーク「では…………広場から凱旋を行っておりますので」

魔王「…………関係ない………」

オーク「関係ない訳じゃない………もうあなたは魔女王だ無理でも」

オーク「あ……そうそう。こんな情報も反魔王が凱旋をぶっ潰すそうです」

魔王「それがどうした」

オーク「………暗殺者、傭兵いっぱい仕入れが入ったらしいです。凱旋中爆破したら大変ですね」

魔王「…………知らん」

オーク「………あと、まぁあなたは思っている以上に慕われてますよ」

魔王「………………」ドレイク「わんわん」

オーク「では…………犠牲者でないといいですが」

魔王「……………」

ドレイク「ぺろぺろ」

魔王「…………はぁまぁ眺めるだけ眺めていてやろう」

ドレイク「わんわん」

魔王「見たいの?」

ドレイク「わん」

魔王「仕方がない行こうか」

ドレイクの背に乗る

魔王「道路統制されてるだろうから無理だったら引き返そう」

ドレイク「ばうばふ」

ローブを深くかぶり
大通りを進む
だが
人だかりで通れないが
背に乗っているため行進が見える
兵士と騎士
ドレイクに乗った騎手

そして

偽物が笑顔で手をふる

魔王「ふむ……気持ち悪い」

自分の振り撒く笑顔が………ちょっとキモい
他人だったらきにそないだろうなと思う

魔王「………」

ピタ

行進が止まる

魔王「ん……あれは」

行進の先
何人もの亞人が道を塞ぐ
槍壁のように構え
悲鳴が

「魔王!!ここで死んでもらう‼民のために」

魔王「…………!?」

偽物の周りの兵士が一目散に逃げる

魔王「なに!?何故戦わない‼」

偽物の魔王「…………来たわね」

槍を構えた何者かが道いっぱいに広がる
そして、ゆっくり前進する

魔王(この訓練された陣形!!)

偽物の魔王「………」あせあせ

魔王「くっ!!ドレイク!!!跳べ!!!」

人混みを越えて偽物の魔王の前へ………槍の前に立ち塞がる

魔王「バカ!!逃げないか!!」

偽物魔王「逃げません。魔王なら逃げません‼」

魔王「お前は偽物だろう!!」

偽物魔王「偽物魔王でも!!魔王を名乗る名誉!!最後まで通します‼…………それに」

魔王「……?」

偽物魔王「魔王は表れた」

何者かの軍団が歩みを止める

そして……槍に装飾を施し、掲ける

魔王「!?」

槍に国旗がなびく

偽物魔王「………お待ちしていました魔王」

すっ

後方から………兵士が表れ
皆が跪づく

その中に族長の姿も
集まりだす。

魔王「……………」

芝居をうたれた

ドレイクの背に乗りながら見下ろす

魔王「…………騙されたのか………」

エルフ族長「申し訳ないです。しかし………あなたは勇敢槍の前に出られた。皆が見ていました……………魔王さま!!何とぞ!!我々の頂点へお立ちください‼」

魔王「…………」周りを見渡す

皆がひれ伏す

魔王「はぁ…………私のなにがいいんだ………」

エルフの族長「…………」

エルフ「魔王さま………魔王さまが魔王になりたがらない利用をお教えください」

魔王「我は……魔王に相応しくはない」

ダークエルフ族長「そ、そんなことは」エルフ族長「騙れ」ダークエルフ族長「申し訳ない」

魔王「…………」

言葉を皆が待つ

魔王「…………過去………我は側近に座を奪われるような者であった。勇者王が居なければ死んでいただろう弱き者だ。そして………魔王の座を側近でいいと思った」

しーん

魔王「我は………戦いしか出来ぬ。知恵も知識も…………浅く。国を動かす事もできない。男の時は一人でできると思っていたが何も出来はしなかった。側近は出来ることは私には一切できない」

ドレイク「くぅ~ん」

魔王「そして………城で兵士を打ち倒し血祭りに上げる獰猛さもある。皆の上に立つなんて無理以上に嫌である。まだやることもある。勇者王と一緒に…………だからこそ無理である」

エルフ族長「………魔王さま」

エルフ族長が笑う

エルフ族長「臣下とは……如何なる者かご存じで?」

魔王「…………臣下とはなんだろうな………男の時はただの駒だったな…………今では………どうだろうか………わからないな」

エルフ族長「やはり…………魔王さま。臣下とは」

足らない何かを魔王さまの代わりに行う者でございます。

魔王「!?」

エルフ族長「ここにいる皆は………臣下でございます」

エルフ「ダークエルフ族長は………兵士団長。騎士団長であり。治安を任しております」

ダークエルフ族長「魔王さまの代わりに我らが………」

エルフが一人一人族長の仕事説明していく

丁寧に

そして

私が出来ない。不得手なものばかりを

エルフ族長「…………そして私は、それを纏めさせていただいています。あなた様の代わりに」

魔王「………ではお主が………」

エルフ族長「私では魔王の器を持っていません。そう足りないのです。ここにいる皆も。魔王としての器を………大きなものを」

ペチャパイか!!

>>450

くすっ

魔王「そんなものないが………」

エルフ族長「いいえ。自分達は見ていました。あなた様がいない場合」

エルフ族長が剣を出す

エルフ族長「命を断ちます」

魔王「!?」

………………

魔王「やめないか………優秀なのに………そんなことを」

エルフ族長「……………」

魔王「………はぁ……そこまでの意思を示すか」

エルフ族長「東方では腹切りっと言う事らしいです」

魔王「…………んむぅ」アセアセ(逃げたい。皆見てる!!ひぃー)

エルフ族長(にやり)

エルフ族長「わかりました。では………あとは……」

魔王「ま、まてまて!!」

エルフ族長「?」

魔王「お前ほどの優秀な者をみすみす見殺しなど出来ぬ…………我を越えるものがいればすぐに譲渡だ。その間だけでも魔王を名乗ってやろう」(妥協点を探さなければ)

エルフ族長「その言葉!!待っていました‼皆!!魔王のお帰りだ!!」

歓声が響く。国中から喜びの声が
風に伝ってくる

魔王(あれ?これヤバくない?逃げられなくない?)アセアセ

エルフ族長「凱旋だ」

魔王「ま、まて!!」アセアセ(ヤバイこれが取り返しがつかんぞ‼国民さえ根回しされている!!)

しーん

魔王「………」びくっ(いや!!一斉に黙んないでよ!!しかもめちゃくちゃ期待に満ちた目線が痛い!!)

魔王「こほん………余の命令がまだであろう」汗だらだら(昔より緊張する‼)

魔王「その………凱旋する前にすることがあろう」

エルフ族長「それはなんでしょう?」(………いったい何を………わからないぞ?)

魔王「凱旋する前に……お前らの仕事は各々あるだろう。首都をより良くするために」

エルフ族長「はい!!勿論」

魔王「なら!!何故ここでボサッってしておる‼凱旋の時間でお主らしか出来ない仕事にかかれ!!余が命ずる!!」

魔王「魔国を頼むぞ。臣下ども」

一同「!?……………はい!!命ずるままに‼」

一目散に皆が指示を飛ばす

エルフ族長(やはり………魔王さまは変わられた)

エルフ族長(器が無い訳がない………だからこそわからないのだろう)

持っていない者であれば無いことが理解できるが

既に持っている者は
それを持っていることに気付かない

そう

魔王さまは……………素で魔王さまに成られた

太陽のように登った

そう………日は登ったのだ

酒場

魔王「どうしよ………マスター」

店長「あの………魔王さま………ここでそんなこと言われましても」

魔王「………えっ?」

店長「だから」

ね?

魔王「ああ」

魔王「………愚痴も言えないのか………」

店長「いや………あのですねスケールのでかさが違うんです」

魔王「……まぁ………昔は……何をやってたっけ………すぅ~すぅ~」

店長「あ、ええっとここで寝られますと風邪を」

「連れていこう自分が」

店長「あ、ああいや。私が連れてい来ます。旅のお方………申し訳ないが魔王さまに手は出させません」

「もう手遅れだ。大丈夫………ネフィは襲っても拒否されないしな」

店長「旅のお方。下心は」

魔王「すぅ……勇者王……」

勇者王「はいはい。よっと」

店長「だめで……もご!」勇者王「しつこいぞ。嫁の始末くらいはする」

担ぎ上げ後にした

次の日

魔王「ん………」

すごくいい夢を見た
愛しい人の胸にだかれた夢を

魔王「ふぁ~むにゃむにゃ」

こんこん

エルフ族長「魔王さまお願いがあります」

魔王「はぁい………入ってどうぞ」

エルフ族長「寝ているところすみません。ですが形式、文化を大切にしたいと思いお願いに参りました。即位式を今日の午後お願いします」

魔王「えっ……嫌だけど」

エルフ族長「もう段取りは終わりました。服も用意しましたので城で昼食後お願いします」

魔王「城で?」

エルフ族長「もちろん」

魔王「昼食は好きにとる。午後だな………仕方がない文化だと言うなら…………あっ玉座」

エルフ族長「玉座撤去しました。あなた様が必要ないと仰られたので……そう!!王は玉座に座るものではないっと言う!!素晴らしいご意志でありました‼!!!」

魔王「…………」ひく

エルフ族長「では………午後お待ちしております」

魔王「………………二度寝しよう」

昼食

魔王「~~なに食べようかな♪」

周りがこそこそ喋っているし、目線が集まるが気にしない。既になれてしまった。

くんくん

醤油と炭の匂い

魔王「……??」

「らっしゃい!!変わった料理だが美味しいよお‼」

あまり人がいない。魚を開いて焼いているのは分かる。

魔王「なに?これ?」

「東方から取り寄せた醤油とハチミツで味をつけた鰻の蒲焼きでさぁ」

魔王「なかなかいい値段だが……一本」

「まいどぉ!!」

串に刺さった魚をいただく

魔王「ぱく……………!?」

甘いたれと魚の風味が!!!

魔王「」ちらちら

「どうでい!!うまいだろ‼」

魔王「えっと5本追加で」

「まいどありぃ!!」

魔王(めっちゃいいの匂いの通りでうまい!!)

大きな葉っぱに包んでもらい歩きながら城を目指すことにした。

「あれ?なに食べてるんだろ?」

「魔王さまが美味しい言っていたけど」

魔王「もぐもぐ」

兵士「魔王さま!!お待ちしてました」

魔王「んぐっ!!」とんとん

兵士「脅かして申し訳ありません‼」

魔王「んぐ………よ、よい。どうした?」

兵士「エルフ族長に言われお城にお連れするように」

魔王「わかった。ではついていこう」

城の中
更衣室

服屋の店主「お待ちしておりました」

魔王「おぬし?なぜここに?」

服屋の店主「服屋であります。ドレスを入荷させて貰いました」

ドレスが飾られている
黒い装飾されたドレス
魔王らしい豪奢なドレス

魔王「はぁ………」

メイド「お着替えお手伝いします‼」

魔王「え!?ちちょ!!」

メイド「さぁ!!皆!!かかるわよ」

魔王「や、やめて!!ひんむかないで!!」

メイド長「あら………いいお体」

「元男の方と聞いてましたが」

「男より………ちっぱい」

「私よりスタイルいい」

魔王「」(女性にひんむかれるなんて………思いもしなかった………)ぶるぶる

メイド長「本当に大きいですわ」

魔王「」ぷるぷる

メイド長「そしてかわいらしい………私たちより」

「ちょっと嫉妬しちゃう」

「ささ!!着替えましょう」

魔王「ひ、ひとりででき!!」

メイド長「かかれ!!」

魔王「きゃあああああああ!!」

めっちゃ揉まれた


魔王「」ぴくぴく

メイド長「すごい………さすが魔王さま………恐ろしい」

「同じ女性と思えない………」

魔王「………極刑…………」

メイド長「もっと揉まれ足りないようですわ」

魔王「………取り消し………」ぴくぴく

メイド「さぁ魔王さま!!晴れ舞台であります‼皆の面前です‼」

魔王「…………」ぐったり

メイド長「やり過ぎちゃいましたね」

玉座の間
玉座がない

扉を兵士が開け放つ
中にはひざまつき敬意を示す者たちがぎっしり入っていた
赤い絨毯の道だけは開いて

魔王(うわ、柱の裏もいるやん)たじたじ

兵士「入りきれない者たちは公平な方法で退去していただきました」

魔王「う、うむ」(玉座の間あっつ!!)

むわっとする。風が通りが悪いようで、
それでも皆暑さを我慢して待つ

魔王「………しばし……待て」

詠唱

もちろん

あの魔法
私程度でも出来る

ぶわっ!

玉座の間に窓から風が流れ込む

暑さを消し去る

魔王「涼しくなった」

赤い絨毯を歩く
元玉座があった場所へ

高い位置にあるため
一段一段昇る

魔王(めっちゃ見てる!!背中に視線が!!)

昇りきる

魔王(あっカンペ)

宣言する。我がこの国の魔王なり‼←威厳いっぱいにbyエルフ

振り返る

魔王「宣言する!!我が」兵士「大変です‼」

エルフ族長「なんだ!!今!!儀式の最中だが………兵数は!!」兵士「ひ、ひとりです!!黒い鎧を纏った帝国の黒騎士です!!」

魔王「!?」

エルフ族長「お通ししろ………それも最上の客人で。魔王さま宣言を」

魔王「わ、わかった」(そうだ………きっと)

魔王「宣言する!!我はこの国の魔王なり!!」

パチパチパチパチ!!

魔王バンザーイ!!

魔王(うへ!?めっちゃ叫びまくってる怖い!!ここまで前は無かったよ!?)たじたじ

パチパチ

兵士「黒騎士殿のお目見えです」

がしゃんがしゃん

一同が静まる

魔王「…………」(あっ……あっ……)

黒騎士が兜を取る

もちろん

知った顔だ

そう

待ち焦がれた

魔王「………勇者王」

勇者王「魔王……勇者王ここに」剣を目の前に捧げひざまついた

名誉ある騎士の姿
姫に忠義を示す姿
そして立ち上がり

勇者王「よく似合っているな魔王」

魔王「…………ふふ、遅かったね」

ポロリ………

魔王「全く寂しかったぞ私だけの……勇者……私だけの騎士さま」ぽろぽろ

周りを気にせず
玉座の場所から駆け降り
胸に飛び込む

優しく撫でられることに安心する

勇者王「泣くな。魔王だろう?」

魔王「魔王は泣いてもいい物だ」

勇者王「お前らしい………皆が見ている。さぁ魔王にもどれ………」

魔王「ええ………勇者……勇気をありがとう」

少し離れ
勇者王はひざまついた
やることはわかる

魔王「臣下として忠義を示し、国の発展のために身を捧げよ!!」

オオオオオオオオオオ!!

一人一人
剣を捧げるもの
本を捧げるもの
杖を捧げるものなど

色々な形で忠義を示した

全員が終わった頃には
日が落ちた

そして

勇者王「俺はお前に何を捧げばいい?」

魔王「………全て」

勇者王「我が儘な魔王だな」

魔王「言い直せ‼我が儘な嫁さんだ」

勇者王「いかにも………」

皆が解散する
そして
やはり

エルフ族長「魔王さまの寵愛を受ける器を持つもの。勇者王さまお待ちしておりました」

魔王「やはり知っていたのだなここにいる皆」

エルフ族長「もちろん。凍れる谷の臣下もとい騎士団長であり………魔王さまの夫であります。いかに退けようとも魔王さまは盗まれるでしょう」

魔王「うむ、もちろん」

勇者王「お前が言うのか」

魔王「夫のことは何でも知っているぞ!!」

エルフ族長「そして…………これを」

手紙

魔王「これは?」

エルフ族長「二人に伝言です」

勇者王「始まりの場所でお待ちしてます……か」

魔王「始まりの場所?どこだ?」

勇者王「……………」

エルフ族長「勇者王さまが現れました。旅は続けるでしょう。ですので………何とぞ魔王さまをお願いします」

勇者王「魔王だとよ」

魔王「な、なぜこっちにふる!?」

勇者王「…………」

エルフ族長「…………」

魔王「い、いったいなにを………あっ!!」

気付いたように手を叩く

魔王「エルフ族長!!臣下の皆に伝令!!」

エルフ族長「は!!」

魔王「国を頼んだ」

エルフ族長「はい!!!!!!!」

魔王「うむ、余は果報者だ………素晴らしい臣下を持っておる」

エルフ族長「!?」

魔王「ありがとう。そして、よろしく頼む」

エルフ族長「もちろんですとも‼」(あああ!!なんとお美しい‼)

エルフ族長「太陽に誓って!!我々一同、務めを果たします‼」

魔王「うむうむ!!」にこにこ

勇者王(元々、器はあったが………若さとプライド等で花が咲かなかったが………変わったお陰で元の鞘に収まることができたな)

魔王「誉めて誉めて」

勇者王「あーはいはい」なでなで

勇者王(まだ、甘いが………それがいいのだろうな。女になったことで色々なことを経験し成長し魔王として才と器が備わったとも言えるな)

魔王「では、すぐに支度をしよう‼………で、どこいけばいい?」

勇者王「里帰りだ」

宿屋

ドレイク「わんわん」ぺろ

魔王「こ、こら‼ははは」

勇者王「なついているな」(犬の鳴き声気にしてはいけないのか?)

魔王「そうだな。荷物を持ってもらっていいかい?」

ドレイク「わん」

勇者王「人語を理解するか……」

魔王「ん?そうだな。そういえば………その前に聞きたい。遅かったよね」

勇者王「深い眠りだった……起きたら内なるデーモン達が早く早く急かすから町を経由しながら来た」

魔王「デーモンもお疲れ様」

勇者王「よくわかったな?寝ているよ……だから今は力が使えない。耐久も下がっている」

魔王「ふむ!!私が守る!!今度は魔王である余がな!!」

豊かな胸をはる

魔王「心配ないぞ‼むふ!!」どやぁああああ

勇者王「…………どや顔かわいいけど絶対無理なフラグだから」

魔王「……………………」

勇者王「準備しよ」

とある道中の都市
あまり寄らない方がいいと言われる都市であり
無法者の国である

魔王「…………室内に二人?」

勇者王「二人だな」

きゅるきゅる

遠くから魔王は音で勇者王は目で中を確認する。

魔王「見えた」

勇者王「構える」

魔王が胸に邪魔にならない小型のバリスタを構え
勇者王が大弓を構える

魔王「右」勇者王「左」

バシュン!!バシュン!!

弦がしなる。2本の矢が各々の獲物に向かって進む

建物の木材を突き抜け中の人ごと貫いた

魔王「ヒット、立てこもってる人はこれで全て」バリスタに矢を装填しながら

勇者王「じゃぁあとは盗賊ギルドにお金を貰おう」

魔王「本当に無法は大変だな………自分で守らないといけない」

勇者王「かわりに強ければ支配できるがな」

何故こんなことになったかっと言うと
酒場で各盗賊ギルドのお頭同士戦っている

そこへ運悪く自分達も居たもんだから仲間と間違われて今に至る

魔王「間違われたまんまでいいのかな?」

勇者王「どっちかについて早々紛争を落ち着かせるべきだ。まぁお前の散財分稼げ」

魔王「…………てへぺろ」

勇者王(物を売れば工面できるは全部窃盗品……売れる場所が限られてる)

魔王「でも………決着ついたら今度は………ここ以外で………」

勇者王「…………」

魔王「やっぱり!!絶対勢力拡大する‼」

勇者王「盲点だった。さすが魔王」

魔王「えっへん!!」どやぁ

勇者王「じゃぁ片方に与するのは………いけないか」

魔王「………勇者王。私たちって強い?」

勇者王「強いかは生きて居るかだからな?死んだら意味がない」

魔王「勇者王って勇者の癖に黒いよね」

勇者王「黒い?」

魔王「腹とか……鎧も、盗みだってするし、すんなり人も殺る。しかも~勇者らしくなく隠密、情報収集、暗殺得意っておかしい」

勇者王「風の魔法使いだからな?あと勇者らしいじゃないか?昔から勇者は盗むぞ?」

魔王「あれ~私の方が白い気がしてきた」

勇者王「勇者は魔王を殺すために一人で戦うんだからそうなるよな~金貨一枚出来高で王からいただくし」

魔王「なるほど私は勇者王に盗まれてるのか


勇者王「盗んでないぞ?」

魔王「ここ」

勇者王「ん?胸を指差してどうした?」

魔王「鈍感!!余の心を奪っていったじゃないか‼」

魔王「あなたは全く………////」

勇者王「恥ずかしいなら言うなって………あっ占領したみたいだな」

魔王「…………反応薄」しょぼん

勇者王「仕事中。で………片方に与するのはダメってなると」

魔王「殺るしかないね‼」

バリスタで狙いをつけ撃ち込む
竜を刈る大きい弓で亞人を刈る
屋敷が穴だらけになるまで………撃ち込んだ

宿屋には泊まらず野宿

足がつく

そして

魔王「飯ができた」

飯ごうを火から取り外す

飯ごうの中に野草など具を入れた物を混ぜ取り出す

勇者王「いただきます。なれたもんだな」

魔王「それは冒険者ですから」

ドレイク「わんわん」

魔王「はいはい、まってね」

勇者王「もぐもぐ」(目の前には魔王なんだよなぁ一応………)

貴族が野宿

勇者王(まぁいいか)

魔王「おいしい?」

勇者王「おいしい」魔王「よかった!!」

「………おれの部下の証言だが酒場に絶世の美少女が居たらしい。ウルゴの輩とバンの輩がやり合った酒場だな………そうただの喧嘩だ」

「そうさ!!それに美少女がどうした?」

「それが最近即位した魔王だったら?」

「「「!?」」」

タバコの煙を吸い込み
大きくため息と共に吐く

「ただ、部下が魔王を知っていないから断定は出来ない。俺も実物を見たことがない………しかし。特徴が一致し過ぎている。フードを被っていたらしいが喧嘩で誰かさんが巻き込んじまったせいで取れた………金色の髪、白い鎧を着込み2刀持ち」

「風の噂で聞いたが………現魔王の特徴だな」

「…………それじゃぁ………我々の被害は魔王のせいって言うのか‼」

「よそ者の線が強く………そしてここまで俺らを出し抜ける者は他にいない」

「はん!!元は側近に負けた者だろう?」

「…………一人で正面から騎士団を蹴散らし、オークの族長を殺した程度だな。側近に譲った線が強かったが復権したばっかだ………そして」

「今回、私たちは休戦しよう。なんにせよ外部がここのルールを知らね~魔王だろうと殺るだけだ」

「話が早くていい。バン家はウルゴ家、黒い鞄。そして俺らマフィア………ちょっとよそ者に好きにさせ過ぎじゃぁないか?」

「ははは………よしわかった。なら依頼してやろう」

テーブルに金貨を置く

「誰が血祭りにするか………そう………俺は庭園(薬の)をかけてやろう………部隊の復讐を」

「………気前がいいじゃない」

「腸が煮えくり返っている!!お前んとこよりもな!!」

「黒い鞄も、工房(不正品製造)が潰されちゃ商売上がったりだ………」

「では満場一致でいいな………この首都で暴れる子供に説教しなくてはな」

マフィアの集まりの屋根の上

勇者王「だってさ」

魔王「ふむ………まぁ休戦したから良しとしよう」

勇者王「全部壊すかと………」

魔王「壊してもまた生まれる。それに………力を弱めた。それでいいさ。まぁ一言ってやろうと思うがな」

勇者王「………えっ?行くのか!?」

魔王「あったり前だ!!マフィアのボスの依頼だからな~踊り子でのチップにメモがあってね」

勇者王「?????」

魔王が屋根から降りる
そして、ドアをこじ開けた

ドンッ

「なんだ!?!?」

「何があったの‼」

ガチャ

「…………」

魔王「はーい」

「おう!姉ちゃん何のようだ?」

マフィアボス「魔王………だったかやはり」

ウルゴ家「なに!?」

魔王「剣を抜くのは止めよ。我に刃向かうとどうなるかわかっているだろう?………全部余の部隊(嘘)騎士団がやった………我が合図をすれば全て終わる」

一同「!?」

マフィアボス「外もののあんたが………ここのルールを滅茶苦茶にするのは気に入らねーな」

黒い鞄のドン「ま、まて!!」

マフィアボス「ひよったか?」

魔王「あら、まぁ~元気ですこと」

魔王「だけど………蛮勇は長生きしないわよ?」にへら

魔王が剣の柄を触る
全員ここで切り落とせるぞっと
行動で示す

マフィアボス「あんたがどんだけ強かろうと……痛い思いはするぞ………」

魔王「ああ………負けないだろうが腕をとられるだろう。それに戦争しに来た訳じゃぁない」

マフィアボス「なに?」

魔王「酒場で………あんたらが暴れることに文句を言いに来た」

ウルゴ家「は?」

魔王「酒場で酒を嗜んでいる隣でやり合っただろう?…………そう日中でも何処でも。ああ、ちょっと目立ち過ぎたお前らは」

ウルゴ家「おれら町に文句を言いに来たか‼」

バン家「そうよ‼」

魔王「言いに来た!!お前らが抗争するのは好きにしろだがな‼表だってやるのは許さん‼」

ウルゴ家「魔王だろうとうるせえ!!」

魔王「黙らん!!一般人として言う!!目障りだ‼」

ウルゴ家「目障りいだぁ?ああ?」

魔王「日陰者なら日陰に居ろ表へ出てくるな」

バン家「へぇ?要はこそこそしろって?ええ!!」

マフィアボス「…………」

黒い鞄「姉ちゃん………ここはな俺たちが仕切る町だぁ………魔王だろうとなぁ」

魔王「ここは我が取り締まる。ああ、全力で」

ウルゴ家「聞いていれば勝手……ぐほっ!?」ぼごっ
魔王が一瞬で距離を詰め腹に拳を入れる

そのまま流れるように体を離し。体を回し顔面に蹴りを入れる。

ウルゴ家のドンは地面に這いつくばる
そしてそれを踏みつけ、剣を抜き首の真横に突き入れる。

魔王「いつでも殺せんるんだぞ?…………日陰者なら日陰者ものらしく地面に這いつくばってでも生きてろ。そうだな………そう………私に首を落とされないように頭は低くして居ろよ」

ウルゴ家「く、げほ!!クソッタレ!!」

マフィアボス「…………はぁ解散だ。俺らはなにもできねぇ。人質は俺ら自身だ」

魔王「ふふ、ものわかりいい人は好きよ………勇者王以下で」(はぁはぁ………うまくいった)

勇者王「魔王さま………使令を」すっ

魔王がたち

向き直る

魔王「全撤収………次はないぞ」

町に必ずある砦の見晴台

マフィアボスがタバコをくわえ待つ

魔王「これでいいかしら?チップ弾んでくれたお兄さん」

マフィアボス「ああ………これで当面おとなしくするさ」

勇者王「ボスが護衛なしでいいのか?」

マフィアボス「強いからいい……そこの鞄にお金が入っている。依頼料だ」

魔王「………結構弾んでくれるのね~」

マフィアボス「それだけの仕事だった。日陰者が表へ出てくるルールを犯したのは我らだ…………出る杭は打たれる」

魔王「伝令で騎士団が占拠するけどね。ゴロツキばっかの………裏から支配してもいいけれど………でしゃばったら潰すだってエルフ族長は」

マフィアボス「了解………日陰で潜んどくよ。そして今、変なことが起きている」

マフィアボスがメダルを置く

騎士姫メダルではない

マフィアボス「太陽のメダルだ………裏は神の子か………太陽の神が絵かがれている」

マフィアボス「そう……今世間で太陽を崇める宗教が流行っている。日陰者でさえある部下も一部熱心な信者だ。ある奴に会った瞬間変わったらしい」

魔王「ある奴?」

勇者王「最近、出来た宗教だが…………何を崇めているかわからないし……人間の女神とは違う」

マフィアボス「会った奴が………魔王……あんたによくにているっと言っていた。だから俺もあんたがわかったが………この先凍る谷に行くんだろ?………気を付けな」

魔王「わかった………肝に命じよう」

勇者王「………トッペルゲンガーか………」

マフィアボス「………気を付けた方がいい」

魔王「………勇者王がいる」

勇者王「俺がついている」

マフィアボス「それはそれは………」

魔王「背乗りを狙ってくるか………」

勇者王「魔王だからな……これでも」

魔王「むううう」

魔王「これでも魔王なんだよなぁ………」

勇者王「まぁまぁ」

マフィアボス「…………もう行くのか?」

勇者王「ああ」

魔王「この町の裏側は任せたぞ」

凍れる谷

魔王「帰ってきたな………橋が落ちたまんまだ」

勇者王「よく見ろ氷の橋だ」こんこん

透明度が高く見える見える

魔王「………」ぶるっ

勇者王「じゃぁ~いくか~」

ぐいっ!!

勇者王「ぐへ!?………おい!!首締まる‼」

魔王「ま、まて………い、いくのか?」

勇者王「ああいくぞ?ほら来いよ」ぐいぐい

ズズズズズ

魔王「ま、まて!!迂回しよう‼な!!」

ドレイク「わんわん」ぴょんつるん!!

どんっ

勇者王「割れないし大丈夫だな………ほら」

魔王「い、嫌だ‼!だって!!」

魔王が下を覗く

身震いし、へたりこむ

魔王「氷の橋とか怖すぎる‼」

勇者王「落ちても死なないから」

魔王「私は死ぬ‼」

魔王「………高いところ怖くないっと思ってたけどこれは違う!!落ちる!!」

勇者王「……………ドレイク荷物持って」

ドレイク「わん」

勇者王が背を向け屈む。

勇者王「おんぶ。目を閉じればいいし」

魔王「…………」

勇者王のおんぶ

氷の橋

天秤

結果

魔王「………まだつかない………」目を固く閉じる

勇者王「まだ一歩しか歩いてないぞ…………もう少し緩めて首締まる」

魔王「…………むり」ぷるぷる

勇者王「はぁ……魔王だろ?」

魔王「魔王でもか弱い乙女です………」

勇者王「…………仕方がない。跳ぶぞ」

魔王「………ふぇ?」

ダッシュ!!そして橋の手前で力一杯踏み込む。
風の魔法を唱えた。勢いを増す。

浮遊感

魔王「きゃあああああ!!」

勇者王「よっと!!」

ドシャ!!

対岸に着地

勇者王「一か八かだったがうまくいったな」

バコン!!

勇者王「痛い!!」

魔王「バカ‼よけいに怖かった!!」

勇者王「お前………怖いもの多くない?」

魔王「ば、ばか!!そ、そんなことはないぞ!!」

勇者王「まぁいいや……ついたから降りてもいいぞ」

魔王「やだ」

勇者王「………」

魔王「背中……あったかい。北国は寒い」

勇者王「ドレイクの背中に」

魔王「…………察して」

勇者王「かわいい奴め」

凍れる谷の首都

兵士が出迎えてくれた後
皆を呼ぶといったのを制止し
家に帰ってくる

勇者王「窓を開けて換気か」

魔王「埃もついでにたのむ」

風で埃もまとめて換気する

魔王「………ああ………懐かしい気がする」

魔王が暖炉の前にある椅子の…………

赤子ようの手編みのセーターを撫でる

魔王「……………………」

一人にしよう

魔王「………」

揺れる椅子に座る

きーこきーこ

魔王「……………やっぱり辛いなここは………」

魔王「ああ、うん……絶対絶対産んでやるんだ……絶対」

玄関まえ

魔王「外でるのか?私もいく」

勇者王「ん………いいのか?」

腕を組んでくる

魔王「いい………期待してる」

勇者王「へいへい」

魔王「どこいこっか?」勇者王「城かな」

魔王「酒場がいい!!ウォッカ!!」

勇者王「おいおい………昼だぞ?」

魔王「………子がいたら飲めなくなるから今のうちにだ」

勇者王「わかったわかった………仕方がないなぁ。ドレイクは牛舎に入れてっと」

凍将軍「勇者王どの!!久しぶりですございますぞ‼…………帝国での成果と!!魔王さま復帰!!心より感激しました‼」

勇者王「久しいな………おじいちゃん」

おじいちゃん……誰だっけ?

凍将軍「二人がなか睦まじく幸せであります」

魔王「孫はまだぞ、じいちゃん」

凍れる谷の現軍団長は人間と何かのハーフらしい
魔王のひいじいちゃんに当たるっと知りビックリしのがなつかしい

凍将軍「いやいや~孫が見たいのぉー。で、二人でどこへ?」

勇者王「昼間だが酒場で魔王が飲みたいらしい」

凍将軍「はぁ………甘やかすのは行けませんぞ?」

勇者王「子が出来たら禁酒だから………今だけな」

凍将軍「うむ………まぁそれならいいんじゃが。ワシも行こう‼」

酒場に到着

魔王「懐かしいなぁ~~懐かしいなぁ~~ウオオオォッカ!!!!」

マスター「ヘエエエエエエエイイ久しぶり!!」

勇者王「昼間かっらすまねぇ」

凍将軍「魔王になったから落ち着いたと思ったら………」

魔王「落ち着いたらきっと………お腹にいると思う」

勇者王「本当にここにいると……その話ばっかだな」

魔王「欲しいからな」

「…………欲しいんですか?………神に汚された子が」

魔王「!?」

凍将軍「ああん?旅人いったい君は何をいってるんだね?」

「ふふふ………大分遅かったね……全く汚れた場所で過ごさせやがって」

勇者王「魔力が高まってる!?こいつは!!絶空!!」

魔王「後ろに下がってみんな!!魔力壁!!」

「遅い!!!ヘルバーニング!!!」

マスター「店があああ!!」

魔王「国が消し飛ぶよりマシだ!!」

一瞬で包みゆっくり魔力を霧散させる

青年「………なかなか………どうしてビックリ」

魔王「ふふふ!!なめるでない!!このくそ野郎!!あん時はよくも‼」

剣を抜き迫る

バサッ!!

魔王「逃げるか!!」

吹き飛んだ酒場の屋根から外に出る
しかしその姿は
禍々しい
コウモリのはね
赤い皮膚
デーモン

青年「魔王……我は魔物の王………女神の理解者であり!!魔物の王になるものぞ!!」

勇者王「魔物の王?………魔物に統制なんて」

青年「出来る………力でねじ伏せればな!!!!!ヘルワールド!!」

上空で黒い大きな玉が生まれゆっくり降りてくる
中身は

勇者王「呪いのかたまり!?」

魔王「この地を不浄の地にする気か‼」

魔物の王「女神の人の膿だ!!さぁ味わえ!!」

勇者王「魔物も落ちぶれたか!!」

魔王「勇者王?」

勇者王角が生えてる?

魔王「デーモン!!」

勇者王「魔物は女神に尻尾をふる輩は認めない!!!!」

勇者王「おおおおおりゃああああ!!空壁!!何物も動かさせない‼」

黒い玉が止まる

魔王「勇者王!!」

勇者王「ちっ!!維持するだけで弓が引けねぇ………くそ………」

凍将軍「対ドラゴン用!!バリスタを用意する‼衛兵!!」

魔王「衛兵!!」

衛兵に音を伝える

衛兵「しかし鎖で街が!!ぐじゃぐじゃに!!」

魔王「街が消えるよりか増しだ!!撃ち落とせ!!」

バリスタが放たれる

勢いよく迫るそれは空を切る

魔王「………的が小さすぎる‼降りてこい!!切ってやる!!」

魔物の王「はぁ……芸がない。2発目!!」

勇者王「魔王替わりは無理か!!」

魔王「無理だ!!そんな大技………ぴん!!じいちゃん!!バリスタの場所は!!」

凍る将軍「街を囲う砦の見晴台には絶対ある!!」

魔王「衛兵……全員に通達!!発射を待て!!」

勇者王「いったい何を!」

魔王が走り出す

凍る将軍「ま、まて!!どこへ!!」

魔王「バリスタ!!………私の故郷は………」

あの子の墓は!!こわさせない!!

魔物の王「………背に何かある大変だな」

勇者王「空でぎゃあぎゃあと降りてこない臆病者が」

魔物の王「空から圧殺したいだけだよ。だって」

護るために力使うでしょ?

魔物の王「動けない、ではデーモンランスで貫けばいい。魔法解けば………お前なら呪いをはね除けるか喰らうだろう。選べ‼」

勇者王「…………魔物の王………王なら部下か仲間を持つべきだ」

魔物の王「駒なら持っている‼砦の外にな!!」

魔王「いいこと聞いた」

魔王「伴侶がいるから今を守れておる。バリスタを食らえ」

魔物の王「!?」(声が聞こえるどこか!?いつの間にか居ないぞ‼)

じゃらじゃら
バリスタから放たれた鎖付きの矢がそれる

魔物の王「はん!!何処を狙って………!?」

じゃらじゃら!!
ちゃん!!

魔王「お前が来ぬから余が来てやったぞ‼」

魔物の王「鎖を伝って来たか‼」

魔王が放たれた鎖の上を走る

魔物の王「ふん!!」

鎖を弾き飛ばす

魔王が………飛ぶ

魔物の王「せっかく来たが残念だ!!落ちろ!!」

がしゃああああああん

じゃらじゃら!!

ちゃき!!

魔王が飛び移る。風に導かれて
バリスタから打たれた鎖を踏み台にする

凍将軍「とにかく打ちまくれ‼」

魔物の王「な……に……?」

バリスタから放たれた鎖たちを足場に
跳び移り続ける

魔物の王「早い!!ヘルバーニング」

魔物の王の廻りで魔力が爆発し鎖が砕け飛び散る

眼下の家に落ちていく

魔物の王「ははは!!護れてないぞ!!」

一本の遠くの鎖が大きくしなる
迫ってくる

魔物の王「そこか!!!」

爪で切り刻む!!

魔王「ん!!」

破片で角度を変える
爪をよける

魔物の王「背後か!!」魔王「こっち」

魔王の声がする方へ爪を向けたが………何も居ない

魔王「………音送り………落ちよ邪な魔物!!」

背後から気配が!!

ズバァアアアアン

方翼は切り落とされ
方翼は凍る
浮遊する魔法が途切れ

魔物の王が堕ちる

魔物の王「くっ!!」(地面で体勢を立て直し………)

魔王が魔物の王を踏み台し飛び上がる

だが

鎖はない

落ちる

魔物の王「はははは!!!!その高さで落ちるんだ‼お前の貧弱な体では耐えられない」

魔王「…………下を見ろ」

魔物の王「………!?」

>>521
凍る谷の軍団長の元上司

隠居から復活

衛兵「槍を!!」

兵士「皆!!集まれ!!」

着地地点に兵士が集まり

槍を一斉にかがけ

壁のようになる

魔物の王「むしどもがしねぇええ!!!!!ヘル………」

じゃらじゃら!!

魔物の王「ぐぼっ!!」

落下中にバリスタが当たる
硬い皮膚に弾かれる

槍壁も移動し落下を待つ

魔物の王「魔法を唱え……ぱくぱく」

魔王「音奪い」

魔物の王「………!?」(このままでは‼)

魔王「カイザーフェニックス!!」

追撃

魔物の王「…………ぱくぱく」

魔物の王に炎のとりがぶつかり落下が勢いをます

そして

槍の壁に落ちる

魔物の王「がああああ!!!!!!!」

全身に槍が深く深く突き刺さり
下の兵士たちは返り血で真っ赤になる

デーモンの重さで槍が折れ
兵士が下敷きになるが皆這い出す。

兵士「うわ、血だらけ」

衛兵「何がるかわからん‼脱げ脱げ!!」

黒い玉も消滅

勇者王「魔王!!」

デーモンの状態で屋根から飛び
落ちてくる魔王を抱き締め

その勢いのまま地面に叩きつけられ、転がる

………

むっくり

勇者王「…………高いところ嫌いじゃなかったのか?受け止めなければ頭からドンだったぞ」

魔王「下にあなたがいるから信じてた………落ちても大丈夫なら安心」

魔王「ありがとう……あなた」ちゅ

勇者王「………///」

魔王「照れることあるんだ」

勇者王「ばっか……だまってろ」

姫様抱っこで魔物の王の元へ

魔物の王「………」

勇者王「介錯してやろう」

魔物の王「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!!」

勇者王「所詮魔物か………礼節はいらない」

魔王をおろし

デーモンの斧を取りだし振り上げ
叩き落とした………

そのあと亡骸を持って魔物の前にたったが
皆、一目散に逃げる

魔物避けとして
亡骸を置くことにした

それからは
軍団長が挨拶とバリスタの鎖によって壊れた家など復興が始まる

魔王が指示し
決まった

凍る谷首都の別の酒場

魔王「一段落した。酒!!」

勇者王「部下が復興で頑張ってんのに」

魔王「部下がやる………我よりうまくやる。そういうのを任せる言うんだ。それにここにはいつまでも居れないんだろ?」

勇者王「そうそう………で、明日。その場所に行こうと思う。始まりの場所」

魔王「それはいったい何処だ?未だにわからん」

勇者王「ああ………ついてきたらわかるよ」

雪を掻き分けて進む

凍る谷の首都が一望できる丘へ

魔王も途中からわかったようだが
なぜ始まりなのかがわかってないようだ

そりゃ本人にはわかるまい

全てここから始まった

雪を踏み
風でどかしながら
目的地に着く

魔王「…………うーむ、わからぬ」

勇者王「ついたが………誰もいない」

魔王「………風が冷たい」髪をみみにかける

金色から茜色、紅色に変わり………そして金色に戻った

太陽の光の加減かと思ったが一瞬での出来事だったため。わからない

勇者王「今、髪を色が変わった?」

魔王「????」

魔王が自分の髪先を見る

魔王「金色」

勇者王「う……うむ………みまちがい?」

魔王「うーむ」

???「いいえ……みまちがい出はないでしょう」

魔王「!?」

勇者王「!?」

俺らは剣を抜き
距離を取る

後ろに向いた瞬間驚きを隠せない
ドッペルゲンガー
亜麻色の髪
それ以外は魔王によく似た顔つき
体は少し細めで、胸の膨らみもおしとやか

顔以外は別人である

勇者王「………見たことあるソウルだが………誰だ。魔王の顔を模した偽者」

魔王「……………名を名乗れ」

罪人「罪人であります。その時はどうもありがとうございました」

魔王「…………へ?」

勇者王「女だったか?」

罪人「いいえ………男でした」

魔王「……………へ?へ?」

困惑

勇者王「………敵じゃないから剣をしまおうか……先ず」

罪人「お久しぶりですね。ちょっと変わりすぎましたか?」

魔王「変わりすぎ………しかもなぜ我の顔なんだ!!」

勇者王「そう、それだ!!なぜ?」

罪人「話せば長くなりますが………説明しましょう」

罪人が語り出す。

罪人「………あの日、私は変わろうと思いました。太陽の光。太陽の美しさを胸に。そして………あの薬にあいました」

魔王「………」ちら

勇者王「こっちを見るな。あの薬は………そこまで効力はないはず………強い意思がなければ」

罪人「変わりたい。そう、目に焼き付いた太陽の様に明るい彼女に………」

魔王「私?」

勇者王「それでその顔か………」

罪人「これは手術しました。そして………新しくなった私は今までの罪を改めるため……人助けをし始めました。太陽の導きを信じ」

罪人「この顔で………人々に一人一人対話を行いました。そして………太陽の素晴らしさ。人には小さな太陽の心があることを説きます」

聖人「そして………幾人か救っていくうちにその幾人も人を助け………大きな宗教へと変化しました。自分は罪の償いをしているうちに」

勇者王「…………その宗教は?」

聖人「太陽信仰………太陽の光を崇めよ。太陽の光神を崇めよ」

勇者王「あつっ!?」

勇者王の木の箱から熱を持って女神の名簿が飛び出る。雪の上に落ちたそれは雪を溶かしページが勢いよくめくれる。

そしてピタッと止まる。罪人だった名が書き換えられ、1ページ戻り………白紙だったページに色がつき始める。

太陽………その下の……女性
茜色を主体に濃さで色分けをする

聖人「あるエルフの族長は悩んだ………魔王は必要か否か………そして答えを出した」

聖人「あるダークエルフの族長は悩んだ………国が傾きつつあることを………このままでいいのかと。そして答えを出した」

聖人「幾人もの悩める者たちを導く太陽を欲した」

聖人「そして生まれました。太陽を愛する者たちの宗教。魔王さま………始まりの地へお立ちください」

魔王「???」

勇者王「……あそこに行けばいい」指さし

魔王「う、うむ?」

丘に立つ

魔王は気付かない
髪が茜色に染まっていることを

魔王「いいのか?これで?」

聖人「ええ……」膝をつく

勇者王「…………魔王お前はそのままでいい」

聖人が拝む

魔王が困惑

聖人「ありがとうございました。これで全部儀式が終わりました」

勇者王「ひとついいか?…………魔王にその資格はあるか?」

聖人「あります。始まりの場所。そうここは奇跡の始まりの場所…………今のこの瞬間。奇跡を起こした場所、起きた場所です。そうでしょう?寵愛を受ける君………」

勇者王「…………そうだな」

魔王「……私、話が見えない」

勇者王「見えなくていい気にしないことだ。まぁ魔王のお話だ」

魔王「魔王………面倒くさい」

勇者王が名簿を拾い上げる

聖人「失礼します。そうそう愛の女神さまがお見栄になってます………協会で。また会いましょう。ゆっくりしたいのですが話をしたいっと門下生が多くて多くて」

勇者王「うむ……また」 魔王「またね~」

勇者王(奇跡か…………奇跡を起こしたな………)

自分が彼女の笑顔を見たい一心で彼女の運命を変えた。

ほんの一瞬。たったそれだけでここまで続いているのは奇跡だろう。

魔王「………なんだったんだろうか?」

勇者王「………魔王。微笑んでほしいな」

魔王「!?………勇者王から催促なんて……うん。でも、いざ微笑んでほしいって言われると……その恥ずかしいな」にこにこ

勇者王「そうだな。また後でいいぞ」(うん………)

俺にとっても太陽の様に暖かい微笑みだよ

教会

愛の女神「こんにちは。勇者王と同胞」

勇者王(…………やっぱりそうなるのか)

愛の女神「名簿集めお疲れ様………そしてお願いがあります」

愛の女神がマップを広げる

そして

指を指した

愛の女神「この町へ行ってください。飛竜王がつれていってくれます」

魔王「ここへ?」

勇者王「何がある?」

愛の女神「何かがあります。強い力があったのですが…………今はないんですよ」

勇者王「わかった行ってみよう」

魔王「名簿は渡さなくていいのか?」

愛の女神「魔王。最初は貰う予定でしたがあなたが持っていても大丈夫です」

魔王「我が?」

勇者王「大事にしろよ?」

魔王「う、うむ」

魔王「うーむ………なんだその暖かい目は」

愛の女神「いえいえ………嬉しい限りです!!」手を握る

魔王「??」

勇者王「仲良くな」

魔王「??」

バサッ

飛竜王「まだ?速く行きたいんだけど」

勇者王「………せかすな。まぁ行くがな」

場所は帝国と魔国の西よりの境

自分達がまだ帝国内を歩くため通らなかった場所

昔は観光地で有名だった場所だ

その観光名所は

どの国よりも大きな時計搭があり、一国の城塞に匹敵する固さを持っている。

だが

今は

針が動かない………止まったままであり観光地としては………人気がなくなってしまった。

飛竜王「じゃ~ね~まだ運送業があるから」

勇者王「ああ、ありがとう」

魔王「やっぱり速いね」

しかし夜である

さっそく別れたあと宿屋に泊まった

暗いため時計搭も見えなかった

次の日
何をするか決まってないので
魔王が時計搭が気になるため
近くに行く

近過ぎると真上に向かないといけない

針が読めない

ただ

魔王「でかい」

勇者王「すごいなこれ…………」

魔王「………でも動いてないし。あと」

町のみんなは顔が暗い

雰囲気がドロッとしている

魔王「……………あのー」

通行人に聞く

魔王「時計治さないんですか?」

「………外ものかい………ドワーフのおっちゃんに聞きな。ドワーフが担当だよ」

魔王「…………」

勇者王「魔王?」

魔王「ねぇ………聴きたくない?」

時計搭の音

好奇心
大きいものへの憧れ
尊敬
圧巻の大きさの時計搭が動いていないのは

つまらない

魔王はそう考える

ドワーフのおっちゃんのいる工房へ

ドワーフ「ん……なんだ。店じまいだよ」

勇者王「………釜に火がない」

ドワーフ「はん……客がいねぇから仕方がねぇ」

魔王「……あの~時計搭……」

ドワーフ「…………残念だったなありゃ直せねぇ」

魔王「なぜ?」

ドワーフ「命令は来たが!!!お金は俺ら持ち………上は金を出したくない。それに設計図もない。人もいない。何もかも足りねぇさ………あそこの部屋が復興委員会室だが椅子机だけさ」

魔王「本当にないもない」

ドワーフ「帰んな………」

魔王「…………ここお借りしていいか?」

ドワーフ「好きに使えばいい」

部屋にはいる

埃っぽい

勇者王「………掃除しなくちゃな」

魔王「掃除しよう、でだ!!作戦会議だ」

勇者王「おう?」

魔王「決めたことは最後までやる。我は音が聞きたいから直す!!あきらめなければ勇者になれるぞ‼な?得意分野だろ?」

勇者王「むちゃくちゃな………まぁでも」

女神が直せと言ってるなら
直せねばな

勇者王「わかった」魔王「あなたの一言は………やはり安心できるな」

魔王「………っというのも」

勇者王「?」

魔王「思い付かない」テヘペロ

勇者王「掃除しよっか…………」

魔王「あい!!」

黒板

魔王「では!!第一回!!時計搭修復について!!」

勇者王「」ぱちぱち

魔王「意見を。どうしたらいい?」

勇者王「うむ。先ずはお金が居るよね」

魔王「ほう……」

勇者王「雇うにも何するにもお金が居る。人を雇わなければならない。設計図とかどうしたらいいかもわからんし。資金集めだ」

魔王「………どうやって?」

勇者王「ここに盗品がある」

木箱を叩く

勇者王「お前を護るために色々やったけど使わなかった物たちを売れば少しは足しになるかな…………問題はここで盗品扱ってる店はない」

魔王「いきなり非合法でビックリした。さすが勇者………黒い。踊り子でやってみようかな?」

勇者王「人が集まらないと微妙だな………」

魔王「……………よし!!一旦解散しよう‼帝国行くぞ‼」

勇者王「だな!!資金を集めよう」

移動2日
帝国

1日目

魔王
踊り子で稼ぐ
少量

勇者王
盗品販売
金塊多数

魔王「ふふふ………結構貰ったぞぉ……勇者王驚かしてやる」

魔王「あなた!!どれだけ稼げれ………」

勇者王「ああ、金塊は全部地下に投げてくれ」

「へい」

「いやぁ……金持ちでんなぁ」

魔王「…………」隠す

勇者王「魔王おかえり」

家ノ前に馬車が………重たいものを運びいれていた

魔王「…………」(稼ぎすぎぃ!)

勇者王「ん……おっ?儲けた?」

魔王「……ちょっとだけ」

勇者王「おおすごいじゃないか‼………才だなやっぱ」

魔王「………あなたより少ない」

勇者王「いや……これ、色々の備蓄分だから」

勇者王「明日から稼いでいくよ」

勇者王「いや………これ一本で行けるんじゃないか?」

魔王「うむぅ?………そ、そうか?」

勇者王「そうそう」

魔王「ふふふ!!すごいでしょ‼」にぃ

勇者王「すごいすごい」

それから数日後

帰ってきた

魔王「勇者王………部屋がお金いれる金庫にするのはいいけど…………入れなくなったね」

勇者王「しまったな………金塊呼び寄せて積んでいたら………作業できなくなったぞ」

二人で呆れる。家に置いておけないためミミック転送で持ってきたはいいのだが

ドワーフ「………お、おいなんじゃこりゃあああ!?
!?久しぶりに帰ってきたと思ったら」

魔王「いやぁ………一応これだけしか集めれなかった」

勇者王「資金は集めたんだけど………部屋借りないといかんなぁ………」

ドワーフ「お、お主ら二人でか!?」魔王「ほぼ勇者王」

ドワーフ「あんたら一体なにもんでさぁ?」

魔王「現魔国の王!!勇者王の伴侶事魔王であるぞ‼」

勇者王「凍れる谷の代理王の勇者王。まぁその黙っててくれませんか?」

ドワーフ「あんたたち普通の冒険者じゃないのか!?………すまねぇ………しらなんだ」

勇者王「悪いのは魔王ですから」

魔王「なぜ?」

勇者王「名前だけでいいだろ………お忍びなんだから」

魔王「だった!?」

ドワーフ「安心せい!!口は固い…………であんあたらはあれを直すって言うんかい?」

魔王「もちろん。でも………難しい」

ドワーフ「…………設計図と材料、人がいりゃいいな」

勇者王「設計図なら………なんとかなるかもしれん」

ドワーフ「なんじゃと!?」

勇者王「とにかく時計搭の鍵を貸してほしい」

ドワーフ「何をするんじゃ?」

勇者王「…………風で探るんだよ隅々まで」

勇者王「あと図書室で図面があれば………ないだろうなぁ」

ドワーフ「ない」

勇者王「くぅ………一から書き上げるか………とほほ」

魔王「がんば!!!!」

勇者王「とにかく製図を作る。製図盤とか一式貸してくれ」ドワーフ「お安い御用だ!!」

ドワーフ「設計図ができらぁ材料で加工して行ける」

魔王「おっ!!進んだ!!」

勇者王「まぁまて……先ずは設計図制作する」

魔王「我は何をすればいい我は何をすればいい!!」

勇者王「ごめんすることない」

魔王「………………」

時計搭下酒場

魔王「…………ちびちび」しょぼーん

魔王「我だって手伝いしたいじゃないか………」

勇者王はドワーフと一緒に時計搭のなかを見に行った

魔王「…………邪魔になるよねぇ私………はぁ」

「お隣いいかしら?」

魔王「ん?」

装飾された鎧
長い耳

魔王「マクシミリアン!?」

エルミア「エルミアでいいわ。夫さんは?」

魔王「時計搭の設計図作ってる………」

エルミア「ふふ、やっぱり面白そうな事をしてるのね」

魔王「?」

エルミア「噂で聞いたわ………マクシミリアン家で支援するわ。あの時計搭は私の代でも動いていなかった。あれは………何か特別なものよ。そう思う」

魔王「支援!?えっ!?どどうしましょう!?夫に相談だ!!!」

魔王「…………」風魔法で伝える

勇者王が酒場に来てくれる

勇者王「それは嬉しいです。ご婦人」

エルミア「ふふ、まぁお小遣いをお渡しするだけですよ。なにすればいいですか?」

勇者王「設計図はまだです。それが出来しだい人手が欲しいです。まぁまだ待って頂きたい」

エルミア「わかった。じゃぁそうね………ここは土地建物が格安で売ってるわ買い占めてきましょう」

勇者王「魔王仕事だ………魔王も買ってこい。凍れる谷の兵士分。収集かける。資金は凍れる谷の軍備から」

魔王「わかった!!」

エルミア「あら……気付いたのかしら」
勇者王「住む場所確保より後の方で必要だな」
エルミア「ええ………必要。他はまだでしょ?」
勇者王「俺らだけ」

魔王「????」

エルミア「ふふ………いい買い物ね」

勇者王「ええ」

魔王「悪い笑みだなぁ」

マクシミリアン家の支援でお金の工面が少し楽になった。

それから数日

時計搭の中身を書き記し
帝国の時計屋に依頼を出す

帝国時計屋自身が来てくれ
不備となぜ動かないか調査

だが

勇者王「足場がない?」

帝国時計屋「全部朽ちて落ちてきている。新しい足場がないと仕事も出来ないと思います」

勇者王「…………ドワーフ」

ドワーフ「足場はどんなのがいいんじゃ?」

時計屋「人が最上階まで行ければ。振り子と錘に当たらないように作っていただければ」

ドワーフ「螺旋階段で行くか設計図頼む」

勇者王「ああ、書くにはいいが………知識がないか書きようがない」

建物を立てる専門家に聞くことに

ゆっくり

確実に

進んで行く

直すために

地道な積み重ね好き

>>588

地道だぞ~

復興委員会部屋
新しくなった

勇者王「人手がいるなぁ………材料も」

ドワーフ「材料は頼んだぞい………しかし組み立てる者がおらん」

魔王「あなた…部下がお見栄です」

「勇者王どの!!」

勇者王「ん?………帝国にいた凍れる谷の兵士たちじゃないか!!」

凍れる谷兵士長「はい!!ただいま10人程ですが参上しました‼」

勇者王「ありがとう!!………忙しいのにすまぬな」

凍れる谷兵士長「いえ!!殴りあって10人決めました。呼んでいただいた栄光を誇りに思います」

勇者王「殴りあった???」

凍れる谷兵士長「10人選抜は………ジャンケンではなく腕っぷしで決めました。私も危うかったです。負けたものは悔しそうでしたねぇ」

魔王「…………そこまで」

凍れる谷兵士長「そこまでです‼騎士の誇りにかけて!!働かせてください‼」

勇者王「よかろう!!名簿に名前を書け!!」(やべえ………こんなに部下がいとおしいとは)

着工

ドワーフ「すまねぇ………こっちに人手が欲しい」

勇者王「10人でいいか?」

ドワーフ「おう!!」

勇者王「………あとは組み立てる者がいるか………」

魔王「あなた~知り合い来てる。それも………なつかしい方々」

勇者王「?」

黒騎士団長「建物買い漁り残してくれて。ありがとう」

勇者王「資金がなかっただけだ。久しいな団長!!」

黒騎士団長「まぁ私は建物を買いに来ただけだがな。そうそう………用件はな俺ではない」

「よぉ!!勇者!!」「久しぶり!!」「刀の鍛練は怠ってないだろうな」

勇者王「あれ!?………………先輩方………」暗いかお

魔王「……………」

魔王寄り添い、肩に手を叩いた後
自分の前に出ていく

魔王「遅くなりました。現魔国の王、魔王であります。勇者王の妻で、たびたび夫がお世話になりました。ありがとうございます」

黒騎士の面々がジロジロ魔王を見る

勇者王「色々、すみませんでした。ですが自分は後悔してません」頭を下げる

「おめぇ……この子のために」
「はぁべっぴんだな」
「その意思は刀のように鋭い………大きくなったな」

黒騎士団長「………勇者王。昔の事は水に流している。私は帰るがいまここで黒騎士が何かしていることは私は知らない。こいつらは長期休暇だしている。ではな」

勇者王「………ありがとうございます」ぺこり

「おらおら、どこまでやったんだ?」ぐりぐり

勇者王「いたいいたい!!…………えっと……その」

魔王「経産婦です。そう………ダメでしたけど」

「………」

勇者王「先輩謝って」

「す、すまねぇ……」

「全く最低だな」

「ちゃちゃっと荷物を置いて手伝う準備をしよう」

魔王「まぁ気にしないでください。今度は産みます‼」

「おう……まだ若いのに頑張るな……魔王か一応」

勇者王「部屋はご用意しますよ」

勇者王「これでちょっとは作業できるかな?」

魔王「勇者王」

勇者王「ん?」

魔王「いつになっても………後輩だね」

勇者王「………///しらん!!」ぷいっ

魔王「くすくす」(新鮮だったなぁ)

着工、ゆっくり組み立てていく
昔の残った足場を落としながら積み上げる

勇者王「ふむ」

少しづつ上へあがっていく
足元も確認しながらの作業

魔王「………あなた、外が騒がしい」

勇者王「ん?」

    パーラ パーララーララー
                    ズンドコズンドコズンドコ

          ズンダズンダダ                  .:
            :          。
           .;          .||            .:;
            .:;     ↑  o ||   ___    从
 oノ  oノ     从人 ヽoノ|   ≡)   ` ヽoノ    从人
 ノ  ノ     `ヽ=ノ´ (へ   ll||      )    `ヽ=ノ´  o_  o_
 ,⊃ ,⊃      ||   <   .__||_    <<     ||    ノ Z ノ Z
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>>598スマホじゃ…………上手く表示されなくて悲しい

執政官「ドワーフ………お金は何処からいただいたんだ?税金分払ってもらわないと。さぁ持っていけ」

ドワーフ「くそ執政官!!さっきから言ってるだろう‼これはワシのじゃない!!」

数人の兵士が金塊を持ち運ぼうとしている
執政官とは多分この首都最高責任者だろう

魔王「あれ……どうしよう」おろおろ

勇者王「…………止めてくる。こら!!」

執政官「ん?なにかな?」

勇者王「それは俺のだ。なに勝手に取ってる‼」

執政官「余所者………お主のもだと?………どこの者かしらん。嘘はダメだ」

魔王「嘘ではない!!」

執政官「…………あやしい。お主ら二人にこんな物を持っていると思えない。持ってけ‼」

兵士「しかし………」

執政官「我が国の税金分だ」

魔王「ぐぬぬ」

エルミア「あら?………なぜこんなことに?」

勇者王「勝手に奪っていくんだ」

エルミア「黙ってみてるの?」

勇者王「どうしよかなって。身分証明するか?騒ぎになるよなぁ。部下には任せろ言ってあるけど」

兵士「たぁ!!大変です!!魔物が!!」

執政官「なに!?金塊置いて場所へ!!」あせあせ

勇者王「?」

兵士が金塊を投げすてる

魔王「うん?………センサー飛ばそうか」

勇者王「魔物………武器も木箱置いてきたぞ」

エルミア「我が向かおう」

魔王「あっ!!私もいく」

勇者王「………たちまち作業中止」

兵士「止まれ!!」

アラクネ「なに?楯突くの?かじっちゃうわよ?」

皇子「やめないか………」

魔王「知り合いやん!?」

エルミア「あ、あの異形が!?」

魔王「一応彼の嫁さんですよ………」

エルミア「失礼しました」

執政官「止まれ!!魔物!!」

執政官「兵士が囲んでいる‼おとなしく出ていけ‼」がくぶる

アラクネ「あら?…………弱そうな方」

皇子「煽らない煽らない。すまない………私たちは別に」

執政官「皆が怖がる‼最後の忠告だ‼その化け物をつれて去れ!」

皇子「」かちん

皇子「君………ここの最高責任者かい?」

執政官「はん!!そうである‼黙って出ていけばなにもしないでやろう‼」

皇子「最高責任者の癖に…………なにも知らないんだな」

エルミア「…………あれってやっぱり皇子ではないか?」

魔王「知ってる?」エルミア「勿論。今は2番目に王に近い」

執政官「誰か知らないが………ここは俺の町だ」

皇子「……………帝国の傘下だ」

エルミア「皇子………なぜこんなところへ?」

執政官「はん?なんだ女…………でしゃばって」

皇子「勇者王と魔王が何かしてると聞いて飛んで来たんだ。人手が欲しいとも聞いてね」

エルミア「なるほど。お主も何か関わったのだな」

アラクネ「近付かないで。私のよ」皇子「いやいや。なにもないって嫉妬しない」

エルミア(あら………本当に夫婦なにね)

エルミア「」

エルミア「険しい道でしょうね」

皇子「元から知ってのことだ」

執政官「くそやろう!!無視しやがって!!」

エルミア「…………図が高いぞ。目の前にいる方を知らないのは落ち度である」

執政官「はん?」

エルミア「私はマクシミリアン元当主エルミア、マクシミリアンである。そしてこの方は帝国第3皇子であるぞ」

執政官「!?」

皇子「兄でも父でも伝えておこう。少しムッとしたからな」

魔王「めしうま」

魔王「どうしたのこんなところで」

皇子「手伝いに」

アラクネ「はろー魔王。夫にはあったかしら?」

魔王「うん!!」

皇子「ではご挨拶にうかがうよ。あと女騎士もくるってさ」

魔王「なんか集まりだしてきた」

執政官「ぐぎぎぎ」

兵士「執政官どの………どうしましょうか?」

もうすでに入り込んでいる

執政官「なにもするな………今は」



勇者王「結構増えたな………」

皇子「久しぶり。これ嫁さん」

アラクネ「こん」

勇者「へぇ~自分と同じゲテモノ好きなんですね」

魔王「ゲテモノ!?」

皇子「ええ」

アラクネ「肯定しないで………気にしてるんだから」

次の日

ドワーフ「はぁはぁ!!すまねぇ…………」

勇者王「ん?どうした」

ドワーフ「…………設計図がない」

勇者王「なに!?」

魔王「どういう事だ‼」

ドワーフ「工房が荒らされてた…………悲しいが盗みにはいられたようだ」

勇者王「…………一から書き直すか」

遅れるな工期

アラクネ「お客が来てるぞ………大きい時計」

盗人「………すげぇ……」

黒い装束を身にまとった
小さい子が

勇者王「盗人?」

盗人「久しぶりです。勇者さん。盗人です」おじぎ

魔王「ちょっと雰囲気変わったね」

盗人「ええ………裏の話ですのですみませんが黙って貰えませんか?手伝いに来ました」

魔王「わかった。だそうだ勇者王」

勇者王「うむ………盗人。盗みは得意か?」

盗人「忍ぶのは得意になりました」

勇者王「実は…………」

工房が荒らされてたことを話す

盗人「ふむ、勇者さん。知らないんですか?」

勇者王「?」

盗人「手当たり次第壊すのも目的。盗みも目的…………怨みを買うことは?」

勇者王「あ~わからん」

ドワーフ「執政官」

魔王「へ?」

ドワーフ「執政官のせいじゃないか?………怪しいのはきっと」魔王「しかし証拠も」

盗人「……………少しお待ちを」

勇者「ん?………切れた布?」

盗人「暴れたときに千切れたのでしょう。証拠ですね。あと、設計図を持っていれば犯人ですが燃やされているかもしれません」

魔王「そんな…………」

勇者「わかった。賃金弾もう………いくらでやる」

盗人「………今回は恩を返しに来ましたから。1日ください」

勇者「よし。わかった………今日は休日だ」

ドワーフ「へい。酒飲み行こうぜ」

北の国の兵士「いくいく」

黒騎士「がはは!!なんだ今日はしないのか‼」

魔王「ワレもぉ!!」

盗人「では…………明日」 しゅぅ

勇者王「…………」

魔王「いかないの?」

勇者王「少し…………本職やって来る」

魔王「………いってらっしゃい」

勇者王「行ってきます」


屋根の上

盗人「…………勇者王さん」

勇者王「よくわかったな」

盗人「勘です」

勇者王「…………何を盗んだ?変わった」

盗人「ある巻物を、東方の書物ですね。そして仕事をしながらカラテを鍛えました。家主が出ていきます」

勇者王「わかった。忍び込もう」

窓は鉄格子
玄関から扉を開ける

勇者の特長
忍び込む

勇者は音を立てても響かせないが

盗人は足音がしない

屋敷
使用人の位置に気を付けながら
2階に入り込む

それらしい部屋

執務室の机に見覚えのある物が

盗人「………執政官の兵士に問いただした通り」

勇者王「あっさりだったな」

盗人「布の切れ端は…………壁にかけてある服ですね。工房は工具が多い………たまたまだったんでしょうが………ん?」

勇者王「女神の印…………敵だったか」

盗人「…………料金」

勇者王「1金塊」

盗人「わかりました。お買い上げありがとうございます」

監視の任務を頼んだ

勇者王「邪魔するようなら………」

盗人「もちろん」盗賊の短刀を構える

勇者王「変わらないな得物」

盗人「これは変わりました」手に鉄の???

それを投げ、机の先、椅子に刺さる

メッセージ

勇者王「変わったナイフだな。盗人」

盗人「………クナイダートです。あとですね………名前が変わりました」

勇者王「?」

忍者「忍ぶ者と」

忍者「…………裏から見守ってます」

勇者王「そうか………お前は………そういう事にしたんだな」

忍者「…………」

勇者王「金塊は孤児院に送ろう。では………家主が帰ってくる。ずらかるぞ」

買い取った宿屋

勇者王「…………」

魔王「おかえり」

勇者王「寝ていなかったのか?」

魔王「ええ」

テーブルにお酒とサンドイッチが皿の上に置いてある。
椅子に座った

魔王「どうぞ、晩御飯食べていませんよね?」

勇者王「ああ、いただくよ」

ハムとサラダのサンドイッチをいただく

卵も甘くておいしい

勇者王「…………」

魔王「どうぞ」葡萄酒を注ぐ

葡萄酒を一口飲みこむ

勇者王「…………ごちそうさま」

魔王「…………」

勇者王「なぁ………これお前の手作りだな」

魔王「よくわかったね」

勇者王「チラチラ見すぎ」

魔王「ひ、ひさしぶりに厨房入ったから……し、仕方がない。おいしかった?」

勇者王「おいしかった」

魔王「うん………………こうやって家事を出来る日が来るといいね」

勇者王「難しいだろうな…………立場がな」

魔王「…………うん」

ほんの少し淋しい気持ちを思い出した

次の日

順調に足場が作られる

皇子「おーい。上げ‼」

アラクネ「はーい」

蜘蛛の糸で吊るされた材料で上からはめていく
非常に工程の進みが速い

勇者王「うむ」

魔王「あっ!?あれ!!」

何か異形な1団が

手枷をもった魔国の住人

ドワーフ「おお!!懐かしいな‼魔国の者たちか」

ちょうど図面の話し合い中だった

勇者王「ありゃ………罪人か?」

魔王「あっ!!あれ!!」

ダークエルフの族長らしき姿がこっちに歩いてくる。綺麗な女性と一緒に

ダークエルフ族長「魔王さま………魔国精鋭。馳せ参じました」

聖人「太陽の使徒の精鋭、馳せ参じました神子さま」

魔王「お、おう!?………そっか、ありがとう」

聖人が連れてきたのは罪人なのだろう
だが皆、償いを 目指す者たちであることはわかる

ダークエルフ族長が連れてきたのは魔国の種族代表らしい。色んな種族が一同に介している

ダークエルフ族長「ジャンケンで飼ったものたちです」

聖人「同じく………お仕事をくださいね」

勇者王が名簿に記し、一人づつ配置していく

魔王「…………なんかいっぱい集まってくれるね」

勇者王「そうだな…………」

時計塔の修復がすすむ

毎日

喧嘩もするが

笑いあったり

助け合ったり

少しづつ

仕事が終わってくる

休日の日を定めた日の前日は宴会である

魔国からの差し入れ(ダークエルフ代表への妬みの手紙が一緒)が送られ

帝国からもマクシミリアン家と信者から差し入れがおくられてくる

それを費やす日だ

町に残った民間の人にもお裾分けをする(日頃お世話になっている)

鎚を得物にする黒騎士
血からに自信がある

故に

鎚黒騎士「うおりゃあああああああ!!」

オーク拳闘士「うおぉおおおおおおおお!!」

女騎士「あなた頑張って!!」

酒樽の上で力比べの腕相撲
合流した女騎士のいつの間にか夫のオークが戦っている

ばぁああああん!!

鎚黒騎士「おっしゃああああああ!!」

オーク拳闘士「…………素晴らしい力です」

外野が騒ぐ

腕相撲

鎚黒騎士「さぁ!!次はだれだぁ!!」

トロール「おでぇいくぞ」

聖女「さぁ!!はったはった!!」

エルミア「鎚黒騎士に10枚」

魔王「やはり魔国の民トロールに5枚」

賭け事でも盛り上がる

純粋な力比べ

魔王「勇者王ははらないのか?」

勇者王「まぁな」

ドンッ!!!

トロール「お、おでが!?まげた!?」

鎚黒騎士「だっしゃ!!」

おおおおおおおおおおおおお

聖女「おおっと!!これは!!さぁ!!払い戻しだよ‼」

魔王「そ、そんな!!トロール族が負けるだと!?」

鎚黒騎士「だてに黒騎士やってないぜ‼」

聖女「さぁ!!次は誰かいないか?」

鎚黒騎士「ふふふ、いないか…………なら」

鎚黒騎士が指を指す

鎚黒騎士「勇者王!!お前こっちこい!!」

勇者王「えっ?」

鎚黒騎士「すました顔して!!!!!なぁああああ‼」

魔王「勇者王!!いっておいで‼」

聖女「勇者王と鎚黒騎士!!これで最後かな?さぁ!!はったはった」

勇者王「はぁ………仕方がない」

樽の上に黒騎士が手を置く

それを握る

鎚黒騎士「!?……………お前」真面目な顔をすり

勇者王「先輩………負けませんよ?」

鎚黒騎士「クククク……大きくなりやがって」

周りが賭けだす

魔王「鎚黒騎士に50枚」

鎚黒騎士「はっは!!姉ちゃん!!夫にかけないのか?」

魔王「夫だからよく知ってる」

コングが鳴る

鎚黒騎士「うおおおお!!」勇者王「ぐおおおおおお!!」

聖女「おおおおお」エルミア「互角!!………いや!!」

鎚黒騎士「くおっしゃあああああああああああ」べきべき

勇者王「ぐっおおお………くううう」

バキバキ

ダァアアアアアアアン!!!!

鎚黒騎士の手が勢いよく勇者王の手を叩きつける

樽が粉々に割れる

勇者王「おおいてぇ!?」

鎚黒騎士「あががが………くっいてぇ!?」

喚声が起きる
そして………すぐさま手当てを
鎚黒騎士の手が腫れている

勇者王「いってぇ………先輩パンプアップ卑怯」

鎚黒騎士「がはははは………強かったそれだけだ………畜生、折れちまった」

魔王「勇者王は私が治療する。他は頼んでいいかな?」

聖人「いいぞ~」

鎚黒騎士「おっ綺麗な姉ちゃんが手当てしてくれるんか」

皇子「その人元………男ですよね。有名な罪人だったはず」

鎚黒騎士「はぁ!?」

聖人「では、手当てを」

鎚黒騎士「うそやろ!?」

魔王に連れられ店の外へ

魔王「…………治療いらないね。本当なんで本気ださなかなぁ………」

勇者王「デーモン化して………比べてもな。それに俺が勝ったら今度は俺が色んな奴の相手をしなくちゃいけない。この姿じゃ勝てないだけでも強いよなぁ」

魔王「…………ふぅ………いくじなし」

勇者王「外から眺める方が楽しいぞ」

魔王「そうだけど………少し格好いいところ見たかった」

勇者王「大丈夫………神との決戦は近い。そこで」

魔王「………感じてた?」勇者王「勿論………ふつふつとな」

勇者王「愛の女神は………いつ現れるか」

魔王「そういえば来ないね」

勇者王「来た瞬間………変わるのだろう」

魔王「………勘?」

勇者王「ああ………そうだな」

数週間後

寒くなりつつある

冬が来てしまう

だが

時計屋「錘を上げて準備はいい。後は振り子の留め具をはずすだけでいい」

勇者王「で、でけた?」

魔王「もしかして…………」

ドワーフ「お、おお、おおおおおおおおおおおおお」

集まった皆で騒ぐ

魔王「本当にできたぁ!?」

時計屋「鐘は鳴りませんが………時を刻むことは出来るでしょう。明日12時に刻みを始めましょう」

フワッ

愛の女神「こんにちは」

聖人「!?」 エルミア「!?」アラクネ「!?」

勇者王「遅いお出ましだな」

魔王「完成したぞ‼………金の音はまだだが………」

愛の女神「知ってます。明日ではなく………今日刻みましょう」

時計屋「しかし、時間をあわせないと」

愛の女神「出来るでしょう………お願いします」

時計屋「………勇者王できますか?」

勇者王「皆!!錘を上げよ!振り子を揺らせ‼」

力自慢出来る者たちが錘を上げ

振り子の留め具を外せるところまで来た
振り子の留め具は斧で叩き割る準備

時計屋「…………時間会わせ行きます」

時計屋「3、2、1、今!!」

ばごん!!

留め具が外され
塔の中で大きく揺れ動く

ガチャンガチャンガチャン

歯車の音が塔の中で響き渡る

一斉に塔から出たあと時計を見る
分針時針が動いている

時計屋「なんとかなりましたね」

勇者王「油を歯車にさしにいくか」

魔王「ま、まだ見ときたい」

皇子「はぁ………すげぇ………」

一様に距離を取って首を上げ時計塔を見る

勇者王「…………」

ゴーンゴーンゴーンゴーン

「「「!?」」」

鐘が響く

いままで動いていなかった心臓が鼓動するように

鐘がなり続ける

勇者王「い、いったい!?」時計屋「鐘の歯車はまだ!!」

愛の女神「…………時計塔クロノス。おはよう」

魔王「クロノス?」

愛の女神「時を司る神…………物に宿った神です。何も喋らないただただ見下ろし時を刻み、その時を覚える。人間が作り………昇華した神です。嬉しそうですね」

鐘が…………収まるまで時間ががかかった

愛の女神「…………お久しぶりクロノス。姿無かったわね………私のイメージでいいかしら?」

ふわん

ちょん

クロノス「………………」

歯車がチラホラ見える体
髪にはギアの髪飾り
そして無表情

クロノス「……………」ペコリ

愛の女神「おはよう。具合は?」

クロノス「…………………いい」

魔王「これ………神様だったのか!?」

聖人「東方に伝わるつくも神の話を思い出しました」

愛の女神「では、魔王…勇者王……振り向きなさい」

魔王「?」勇者王「…」

愛の女神「何が見える?」

見えるのは集まってくれた人々
仲間………部下………

愛の女神「それがあなたたちの絆………まだここへ来たくても来れない人々が居ます。名簿集めお疲れさまでした」

クロノス「……………すごい」

ゴーンゴーン

勇者王「なぜ直させた?」

愛の女神「クロノスは歴史をも記憶する。だからこそ。起きてもらわければなりません。聖戦」

魔王「聖戦?」

愛の女神「期は満ちた…………引きこもった女神を始末する時です」

魔王「…………ここにいる皆を死地へ立たせというのか………時間が欲しい」愛の女神「はい、行けるようになったら………クロノス私に。ここの都市に居ます」

勇者王「………魔王」

魔王「………少し話がしたい」くい

勇者王「気持ちはわかる………」

魔王「………ああ、少しな」

宴会

酒場を貸し切りにし、自分と魔王の奢りでの完成慰労会

勿論ばか騒ぎの場だが

始まって……少し

魔王「皆に話がある」

この一言で静まり返る

魔王「お、おう……」

エルミア「今日、ずっと陰湿な顔をしてたけど………なにかしら?」

忍者「執政官始末してしまったことかな?」勇者王「結局そうなったんだ」

魔王「………………実は私は神と戦おうとしている」

聖人「しってます」

魔王「………………その日が近い」

しーん

魔王「それで…………倒す理由が………」

勇者王「お前らしくない」

魔王「………………………………」

魔王「」

魔王「断ってくれても構わない………ただひとつ」

魔王「私に力を貸してくれ………」

しーん

魔王「……………」

エルミア「期間は?」

魔王「へ?」

エルミア「戦場は?いつまで準備をすればいいかいしら?」

魔王「へっ?………」愛の女神「1ヶ月でどうでしょうか?場所はヴァルハラ………神の住まう場所」

エルミア「なら、準備をしよう」がた

聖人「聖戦があるなら皆に知らせないと。馬を用意!!」

皇子「…………それって俺たちも参加していいのか?」

アラクネ「まぁ………楽しそうじゃない?」

鎚黒騎士「皇帝陛下の上を消せるなら。帝国帰って募ろう」

魔王「えっ?皆………いいの?」

愛の女神「メダルを持っていればいいですよ。そのときにお呼びします」

女騎士「なら私たちも行けるな」拳闘士「神と戦えるなら」

魔王「いや………しかし」

勇者王「………凍れる民は我にしたがってくれ。さぁ!!聖戦が始まる‼ここで飲む暇があるなら伝えよ!!」

凍れる谷の兵士「喜んで!!皆に伝えよ‼」

魔王「………い、いいのかな」

トンッ

勇者王「………」

魔王「……ふむ………」

声をあらげて言う

魔王「1か月後!!召集をかける‼神殺しの大罪だが臆病な奴はいらない‼自分の手で切り開ける者のみ我に力を貸せ‼」

エルミア「あら?偉そうに」くすくす

アラクネ「そういえば……魔国の王だったわね」

ダークエルフ族長「では!!早く帰らないと‼」

皆が歩きだす。悲壮感はない

魔王(これでいいかわからないでも…………)

やっとここまで来たんだ

皆が去った後
部屋へ

魔王「………これでよかったのかな?危険な目に会わせてしまう」

勇者王「もし俺が困ったらどうする?」

魔王「助ける相談に乗る」

勇者王「一緒さ………そこんところは」

魔王「………しかし」

勇者王「そんなんで………皆の前にたてるか?」

魔王「立てない………」

勇者王「俺はついてる」

魔王「……………ふふ、そうだったね。じゃぁ………背中を押してね」

勇者王「ああ………ずっと護ってやるよ」

魔王「そういえば女神は………何もしてないのか?」

愛の女神「勝手にお邪魔します。いいえ………帝国などで色々ありましたけど~まぁ~ずさんでした」

愛の女神「人間の弱みで動かしてもいい結果にはなりませんよ。で………魔王」

魔王「はい」

愛の女神「塔ノ下で二人っきりで相談があります」

魔王「うむ?」

塔ノ下

魔王「話とは?」

愛の女神「魔王、貴女は予想よりも恐ろしいほど高みに上げられています」

魔王「?」

愛の女神「魔法は使えて?」

魔王「ああ、勿論………ね?」

炎の魔法を繰り出す。空に向け

愛の女神「では」

愛の女神「最強の魔法を空へ向けて打ってください」

魔王「………メドローア!!………ん?」

ぷすぷす

魔王「あれ………あれ………練れない」

愛の女神「………その魔法……好き?」

魔王「…………………………」

愛の女神「貴女は[やさしく]なりすぎた」

愛の女神「貴女と私は………女神に勝てない」

魔王「ど、どうして!?」

愛の女神「気付いてる?………あなた神族になりつつある。闇の魔法を使えない」

魔王「馬鹿、私がそんなこと………メドローア!!」

ぷすぷす

魔王「……く……闇が練れない」

愛の女神「私たちは聖………同じ聖に対する攻撃を持ってない…………私にも作れはしなかった」

愛の女神が杖、僧杓の様なのを生み出す

愛の女神「………創造。あなたもできる様になる。でも………それでも届かないでしょう」

魔王「…………どうすれば」

愛の女神「勇者王………彼が頼りです。私にもどうすればいいかわからない」

魔王「私もわからない…………」

愛の女神「……………戦いのなかで見出だすしかないでしょう」

魔王「……………勇者王の勘に賭けるわけ?」

愛の女神「ええ………」

魔王「…………また、厳しいこと………させないといけないのね」

勇者王「全く優しいな……お前」

魔王「勇者王………」

愛の女神「立ち聞きしてましたね」

勇者王「ああ………」

魔王「………また、頼むことになるね」

勇者王「いいぞ。俺はそれで幸せだから」

魔王「ううう……優しい………あと、私は神様になるらしい」

勇者王「知ってた」

魔王「知ってたの!?」

勇者王「それがどうした?お前が神になろうが魔王になろうが……………この世で唯一無二の………俺だけの姫様だろう?………」てれ

魔王「んんんんんん////愛してるうううううう!!!」だきっ

愛の女神「………………………………うぐ」

愛の女神「おいちいいいいいいいいいっ!」

愛の女神「ご馳走さまでした」つやつや

魔王「いきなり叫んでビックリした」

愛の女神「まぁこれが私ですし。では、待ちましょう」

皆さんを

完結まで
頑張る

時間が過ぎた時計塔ノ下

クロノス「………時間」

愛の女神「では、ヴァルハラヘ」

魔王「………う、うむ………」どきどき

愛の女神「安心してください」

魔王「いや………その。女神かぁ……」てれてれ

愛の女神「こきつかってあげます」

魔王「お、おてやわらかに」

地面に魔方陣が生まれる

愛の女神の下にハートと騎士、姫の絵

私の下には

太陽の紋様

体が宙に浮く

そして

視界が真っ白になり
現れた先は……………草原

白い城がそびえたち
草原が風で揺らいでいる

しかし生き物はいない

異世界、神の座
魔王の髪が朱色と金色が流れる

愛の女神「女神は引きこもってます………失敗が許せず………」

魔王「……ほう。敵は城か?」

愛の女神「ええ………では」

愛の女神は名簿を開ける

愛の女神「北国の精強なる兵士。我の導きに答えん」

愛の女神の後方に………生き霊が姿を表す

愛の女神「あ、あなたもどうぞ?」

魔王「どうすれば………」

名簿は持ってきた
ここは神以外はこれない場所
呼ぶしかない
でも、どうすればいいかわからない
でも口は勝手に動き出す

名簿が目の前の宙で開く
太陽の目次から1ページ

魔王「罪深き者、されど生涯罪滅ぼしを決めた聖なる者たち……導かん」

聖者「………聖者他100名………導かれました」

各々の獲物を持った生き霊が表れる
共通はメダルを持つこと

魔王「!?」

魔王「これは?」

愛の女神「あなたの信仰者です。では」

愛の女神「きたれ!!空を統べる種族たち!!」

表れるは多くの竜
魔物が呼び出される

魔王「屈強なる闘技場の王者!!スパルタ王!!」

スパルタの国王と闘技場の剣闘士が表れる。

愛の女神&魔王「帝国の名誉ある黒き騎士たち!!帝国の逆賊を討つために遠征せよ‼」

黒騎士たちが表れる。彼の中にも信仰者いるらしい。

愛の女神「帝国の皇子でありながら魔物とひとを結ぶ架け橋!!」

アラクネと皇子が姿を表す

魔王「魔物でありながら慈悲を学んだ者………そしてずっと見ているもの。デーモンたち」

勇者王の中にいたデーモンたちの霊が表れる
この世界だけ肉体をえる。

幾多の戦士が召喚される

魔王「魔国の屈強なる民よ今!!」

愛の女神「亡国の騎士団。マクシミリアン………今導きにより」

愛の女神の宗教、騎士と姫の誓いは多くの者を呼び出す

太陽の宗教は愛の女神ほど浸透はしてない………そうおっていたが魔国の民は………私の導きに答えてくれた

愛の女神「この世の勇ましい者。勇者王………今ここに…………あれ?あれ?来ない」

愛の女神「もういちど」

愛の女神が呼び掛けるが勇者王は出ず

騎士の誓いでいいはず

愛の女神「?………???」

魔王「………!」

魔王「強情な奴だな………もう」

魔王「………きて、あなた」

勇者王「………おう」

愛の女神「………ラブラブですこと」

魔王「///」

魔王「では、点呼はいいのかな?」

愛の女神「ふふ。じゃぁ………1時間後攻めて見ましょうか?」

勇者王「残念だが………出迎えのようだな」

城の門が開かれ
兵士が出てくる

魔王「………」ちら

皆、種族も闘いかたも違うだろう
寄せ集まった瞬間指揮なんか無理だ。なら

ドレイク「わんわん!!」
魔王「お前も来たのか!?………そうか乗れか」

騎士鎧を着せてもらったドレイクに跨がる

剣を城へ向ける

魔王「各々が規則正しく動けると思えない………故に1つ!!城を落とせ!!」

愛の女神&魔王「最高の褒美をくれてやろう‼」

おおおおおおおおおおおお

勇者王「愛の女神、じゃぁ………全部壊しても構わぬのだな」

愛の女神「勿論!!全力で!!古い体制の神は要らない!!全軍すすめ‼」

草原の匂いが土の巻き上げられる匂いを伴う

ヘルカイト「ふむ………我らはどうする?」

火竜姉「どうしよっか………味方が邪魔でしかたがない」

飛竜王「我が名は飛竜王!!竜たちよ!!我に続け!!!敵のど真ん中へ!!」

ヘルカイト「その手があった!!!」

竜たちが飛ぶ

場所は敵の奥へ頭上を越えていく

斧黒騎士「ああ黒騎士団長はいねーのな」

黒騎士「誰が指揮する?」

アラクネ「あなた………他すごくない?」

皇子「まぁ………精鋭揃いだなぁ」

斧黒騎士「あそこにいるだろ………帝国の皇子が」

黒騎士「その通りだな」

スパルタ国王「戦いの場を設けてくれてありがとう、平和は退屈だ」

勇者王「それは悲しいな………終わったら世界が変わる。でもそうだな死合が出来る物を持ってる。あげるよ」

スパルタ国王「ほう………それじゃ生きて帰らないとな!!さぁ!!コロシアムでは味わえない生の戦争だ‼食らいつけ‼狂った戦士!!」

勇者王「一番狂った奴が何を………」

スパルタ国王「狂ってない振りをする方が狂ってる気がするがな」

勇者王「ふん」

聖者「では、私たちも行こう。罪深き我々がここにいる。この奇跡を覚えて帰るぞ‼」

信者「はっ!!」

聖者「……………ここにいるだけで奇跡」

北の兵士「あの……魔王さまに似てられますけど………」

聖者「ええ。なるほど………魔王も勇者王も指揮せず行っちゃったから」

北の兵士「まぁそうなんです。それに私たちの祖先もならず者………お願いできますか?」

聖者「あなたが指揮すれば……いいえ、わかった」

北の兵士「ありがとうございます。上に立つのは苦手なんです」

エルミア「………騎士団にこんなに信仰者が」

マクシミリアンの騎士団員が指示を待つ

そして

私の横に錆の匂いが強いつむじ風が形をとる
錆びた黒い鎧に大剣をもつ騎士
錆が………時間が戻って消えていく
綺麗な家紋

エルミア「!?」

懐かしい鎧

マクシミリアン「………久しいなエルミア」

エルミア「ご、ご主人さま?」

鎧兜で顔は見えない
首にかけてあるメダルだけが輝いている

マクシミリアン「…………大義であった」

エルミア「ご主人さま?」

マクシミリアン「家と血筋を護ったお前は誇り高い……マクシミリアン現家主だ………これ以上浮わついた言葉が吐けないが察してくれ姫」

ひざまつき
剣をかがける

マクシミリアン「マクシミリアン。騎士の誓いにより………黄泉より馳せ参じた」

「祖母さま………」

エルミア「ああ………つもる話も多いけど………マクシミリアン騎士団に命ずる‼あの城へ向けすすめ‼ただそれだけだ‼」

マクシミリアン「御意」

マクシミリアンの後ろに続く

騎士団

そう

エルミア「………みんなぁ………」

懐かしい騎士団の面々

鎧の上からでもわかる

マクシミリアン「さぁいくぞ。今を生きる者たちに我々の勇姿を!!塵になろが………我らの伝説は光輝いている‼全軍すすめ‼」

エルミア「…………孫よ」

「はい、祖母さま」

エルミア「見ときなさい………彼がマクシミリアン騎士団長であり王だった者たち………あなたの祖父の生きざまを」

「はい……あとこれ………」

ハンカチを手に取る

「………おばあちゃん。嬉しそうだね」

エルミア「うん………ひっく………でも。泣くのは今じゃない」

エルミア「さぁ我々も進むぞ‼今の我々の力を見せつけてやろう‼」

エルミアは感謝する
この瞬間を

女神の城
城は竜によって空を統べられ
英雄の軍はまん中に降りてきた竜たちに対応を迫られ

前線では戦っているが後ろに竜が暴れてる
挟み撃ちの状態のために………浮き足だ

女神「…………英雄の将軍手はないの?」

英雄の将軍「あのワイバーンを落とせば。あれが竜を率い乱しています。しかし空………動きも早く。何かに弾かれるためバリスタも効きません」

女神「魔物の分際で…………上層で力を練る」

英雄の将軍「はっ!」

城の上層

飛竜王「!!、みんな退避!!」

城の中から感じる

力を

自分の声で皆が地面に降りて荒らし回る
個々の力が及ばない距離で荒らし回る

飛竜王「…………くる」

城の中から光の束が襲ってくる

飛竜王「いいよ………時間稼ぎは得意じゃないけど」

城の周りを飛び回る

光の輪が、衝撃波が定期的に襲ってくる
味方に向け

飛竜王「ソニックボイス!!」

それを、弾き防ぐ

弾き続ける

飛竜王「ふぅ………ふぅ………」

忍者「………きつそうだね」

飛竜王「!?」

背中に人が乗っている

忍者「兵糧丸。魔力を回復できる」

飛竜王「誰かはしらないけど。ありがとう」

忍者「こちらこそ………耐えるぞ‼」

地上では
英雄たちの部隊と混戦の状態
英雄の士気は低い
数は多いがあまりやる気を感じない

愛の女神「…………永遠の駒、魔王!!先に行ってます‼」

混戦をかいぐぐっていく

魔王「くっ、混戦状態で前に進めん」

ドレイク「わん!!」だだだ

魔王「なっ!!ドレイクまって!!走るな!!いま混戦状態で危ない!!」

どん!!

ドレイクが部隊を飛び越える

ずざざざぁああああ

ドレイク「わん!!」

魔王「お、おまえ…………よくやった‼」

飛び越えるとドラゴンたち竜たちが道を開けてくれる

城の門に勇者王がぶつかる

誰かに投げつけられたようだ

勇者王「つうう………デーモン容赦なく投げつけやがって。魔王………先に来たぞ」

魔王「お、おう………大丈夫?」

勇者王「大丈夫だ……それよりは門を開けないと」

愛の女神「私が解錠します」

愛の女神が門に手を触れる

勝手に門が開く

愛の女神「家みたいなものですから」

魔王「よし、乗り込むぞ‼」

勇者王「さぁ!!門は空いた!!みな!!続けええええ!!」

手が空いた兵士が雪崩れ込み
城でも混戦が始まる

勇者王が両手剣を片手で振り回し、陣中深く切り払う。

ぶううぅん!!

槍が勇者王に向け放たれた

「グングニル!!」

それを右手で払いのける
風に煽られた槍が持ち主に帰る

女神「神殺しの英雄………悲しいですねここで会うなんて」

神殺しの英雄「………俺は、神殺しだが英雄だ。すまねぇ………通すことはできねぇ………」

魔王「では!!押し通させて………」

ドレイク「……」ぶるんぶるん!!

魔王「!?」

魔王がドレイクに振り落とされる

ドレイク「グルルルル………!!」

神殺しの英雄「雑魚魔物がお相手か」

魔王「ドレイク!!やめろお前では無理だ!!私か勇者王に………」

ドレイク「…………行け‼」

魔王「!?」勇者王「!?」愛の女神「!?」

神殺しの英雄「とおさない!!」ドレイク「相手は………わたしだぁ‼」

ドレイク鎧が弾け飛ぶ

屈強な後ろ足、非常に長く延びた尻尾

羽と一体となった前足……しかし羽はなく刃のような形状の物が出し入れされる
口には炎が吐息と一緒に出ている
そして大きな体系

ドレイク「………行け」

魔王「ドレイク………わかった!!」

脇を通る

神殺しの英雄「…………」

ドレイク「素通りでいいのかな?」

神殺しの英雄「私は別に命令されてますからあなたを通さなければいい」

ドレイク「ありがたい………では、通してもらう」

神殺しの英雄「騎士の誉れ!!死後でもドラゴンを狩れる名誉を‼」

城内の廊下を走る
過去の英雄たちを凪ぎ払いながら

勇者王「いったいなんだったんだ?」

愛の女神「ドラゴンみたいでしたが」

魔王「わかんない………」

勇者王「ドレイクは元々、地を這うドラゴンの末裔だったかな………しかし………あれは………」

魔王「何であれ‼敵将は目の前だ‼行くぞ!!」

廊下の窓から見える戦況は数に開きはあれど拮抗していた。

愛の女神「私たちは私たちの意思でここにいますが彼らは眠っているのを叩き起こされたか、寝させてはくれない人たちです…………士気が違います」

魔王「………なら早く。夜にしないとな」

勇者王「……………ついたな」

いかにもそれらしい扉に立つ
女神の装飾がされている。

愛の女神(力を感じる………そして、ここまで来ても部屋から出ようとはしない)

キィイイイイイイ

扉を

開ける

光が溢れ、少し眩しい

そして

ドンッ………

勇者王「あが!?」魔王「きゃっ!」

ガシャーン!!

背中を押され
扉が閉められる

愛の女神「封印!!これで姉とあなたたちは出れません!!私がここで倒れるまで!!」

魔王「愛ちゃん!!」

愛の女神「大丈夫です………ふふ。挟み撃ちは防ぎました」

勇者王「………魔王、構えろ居るぞ」

部屋の………外から見た城の上層よりはるかに広い部屋

一本一本がドラゴンのように大きい柱

城のなかに宮殿のような場所

その異空間で一人の女神が鎌を持ち佇んでいる

目を閉じ…………髪をなびかせる

女神「はぁ………面倒です。でもあなたを倒せば終わりでしょう?総大将さん」

魔王「……………」

女神「ん?……なにか言うことはない?」

魔王「ぎりっ………このアマ。いつもいつも夢見てきた………あん時の………腕輪のことも………我が子のことも!!」

勇者王「魔王落ち着け………激情に任せても勝てない………そんな気がする」

魔王「無理!!はぁはぁ………殺してやる殺してやる!!」

勇者王(ダメだ!!今まで押さえていた感情が!!)

魔王「グルルルル………」

角が伸び禍々しく曲がる

空間が歪み
魔力が魔王の体を包む

ずっ!!

ばっ!!

その場を駆け出し、女神に向け袈裟斬り

剣が深々と女神に

魔王「ヤッタカ!!ハハハハ!!お母さんヤッタヨ!!」

その姿は………どこか魔物じみていて

女神「それはよかったですね。知ってます?」

魔王「!?」

勇者王「ちっ!!」(魔王の速さについていけなかったのが悔やまれる)

女神「肉を切らせて骨を断つ」

鎌を振り上げる
剣が女神の体に入ったまま

魔王が剣を放す動作
鎌が凪ぎ払われる

魔王「ぐふっ!?」

魔王が凪ぎ払われ吹き飛ぶ
真っ二つを防いだのだろうが衝撃は………生きている

ドンッ‼

勇者王が受けとめ、地面に転がる

勇者王「バカが………」

魔王「はぁはぁ………つぅ……ゴメン………ゴメン………勇魔……お母さん………ゴメン……」

女神「低級魔族程度………効かないわ。私は神よ?」

2つの剣を抜いたあと
放り投げる

女神「ましてや………こんな物でね」

カツンカツン

一撃が重たい

勇者王「………」魔王を地面に横にする

魔王「ゴメンなさい………勇者………勝手に………動いて………状況悪くして……」

勇者王「まぁ気持ちはわからんでもない………休んでろ」さすさす

女神「あら?次はあなた?………勇者」

勇者王「ああ、まぁそうだな」

両手剣を肩に乗せ歩く

女神「せっかく勇者の一人にしてあげたのに」

勇者王「いやー恩を仇で返すのも気が引けないが殺させて貰う」

女神「あなたは一番裏切り者らしく惨たらしくこいつの目の前で殺してあげる」

ガキンっ!!

ガキンっ!!

鎌と両手剣が火花を散らして打ち合う

力一杯に

女神の細腕とは思えない重い一撃と打ち合う

勇者王「最初から、あんたが魔王討伐すればいいじゃないか?」

女神「私がやってもつまらないでしょ?上から色々眺めるのが面白いのよ?」

勇者王「面白い?俺らが?」

女神「いいえ、あなたは面白くない。死んでいいわ。天国に行かさないけどね」

勇者王「そりゃー楽しみだ」

ガキン!!

ピキッ

勇者王「!!」

女神「ふふふ、訂正。面白い今のあなた」

ガキン!!

ピシッピシッ

女神「さぁどうぞ!!」

ガキィィィィン!!!!

勇者王「くっ!!」

勢いよく鎌が両手剣を叩き…………割った

後ろに距離を取る

勢いよく柄も弾き、倒れている魔王の目の前に転がる。

勇者王「…………」

女神「ちょっと悲しいね?ツヴァイハンダーって量産品だけどこれは何度も鍛えられ…………幾多の戦場であなたが一番頼りにしてきた剣だものね」

勇者王「…………」

女神「今、どうしようか悩んでるでしょ?ああ………魔物化ね」

勇者王「ああ!!勿論‼」

勇者王「…………っと言いたい所だが。デーモンたちは好き勝手に暴れてる。持てるのはこの体だけだ」

女神「絶対勝て無いことをわかっているのに?」

勇者王「やってにみなくちゃ分からない」

女神「…………ふふふ。いいわ、少し会話をしましょう」

女神「落ちてる剣を拾って戦うのは無理。何故なら人が作りし武器が私が産み出した武器に勝つことはできず、神も殺せない。人が作り殺せるのは人だけよ」

勇者王「…………」

女神「何だ………知ってるじゃない。あなたが勝てないことも」

勇者王「…………」

女神「もうひとつ。今、何を考えてるか読める………だって人間ですもの。魔物が起きるまで時間稼ぎするつもりでしょ?」

女神「人間を捨てた気でいるでしょうけど。全く捨てられてないわ。残念」

勇者王「じゃぁ今、考えてることは………お見通しか」

女神「ええ、戦うつもり?………絶対勝てないのにね。そうそう……もうひとつ」

勇者王「……」

女神「人間には『勝てない』と思ったらそれが私の物になる」

勇者王「!?」

女神「気付いた?………だからもう勝てない。それを考えた瞬間にね」

勇者王「…………ウィンド」

右手に風が纏う

女神「あら?私はあなたからの攻撃は全部無効よ?」

勇者王「時間稼げればいい」

女神「…………魔王がおきるまで」

勇者王「ウィンドアロー!!」

女神「…………だから嫌いよ諦めない勇者は」

風の矢で牽制
小箱から剣を取り出す
いつぞやの家に保管してた武器たち

女神「諦めろ勇者!!」

勇者王「勇者にしてくれたおまえが一番勇者がどういった物か知ってるだろ‼」

女神「だから!!魔王を殺すのが筋でしょ‼」

勇者王「ははは………それだと勇者じゃないな俺はそういえばそうか……でも押し倒したぞ」

女神「く!!汚らわしい‼」

女神(………気付いている魔王のことを読めないこと。くっそ、憎々しい勝てない事をわかったいながら、全力で)

勇者王「………」目が合う

女神(その真っ直ぐの目が憎い!!なぜ私の言うことを聞かなかった‼勇者!!!!)

ガキンッ!!剣が砕ける

木箱から取り出す武器では勝てない

勇者王「勝てないか」

女神「あきらめろ!!元勇者!!」

どごんっ!!
女神の蹴りが腹に刺さる

女神が防御せず剣が刺さったが
一切
ダメージがない

吹き飛ばされた先で膝をつく

勇者王「はぁはぁ」

女神「…………」

勇者王「本気だせばいいだろ、それとも」

女神&勇者王「素人では勝ちにいけないか?」

女神「………ふん。でも何時までも耐えられないでしょう?」

勇者王「俺がお前の戦闘は素人だって思っている限りはだな………」

もう一本剣を取り出しそれを地面にさして立ち上がる

勇者王「げほっ!?」

女神「ふふ……痛い?知ってる知ってる。どこがやられたところがわかるもんね」

衝撃だけで

中身を持ってかれる

勇者王「けっ………力で押しきる気か」

女神「品がないって?」

勇者王「魔王以下だな」

女神「死ね!!勇者王!!」ぴきっ

金属の打ち合うおとが聞こえる

地面が冷たい
それを感じ取った瞬間痛みが全身を駆け巡り
頭が飛び上がる

今……私は

気絶していたことを理解する

女神を倒しきれなかった

女神「あなたでは勝てない」

勇者王「」

女神と勇者の会話が聞こえる

会話で………わかる

私は怒りに身を任せて

また

また

足を引っ張ってる

それを

彼が………

私を護っていう

勝てなくても

立ち上がっている

彼じゃ勝てない…………そう言われても

彼は立っている

魔王「………くっ………」

勇者王「ぐがっ………」

女神「これで35本……いったいどれだけ武器を隠し持ってるの?」

勇者王「俺の心がおれるまで」

女神「あと数百本ね」

魔王(彼が私のせいで苦戦してる………)

体を起き上がらせる



膝が笑って立てない

勇者王が擦り傷、切り傷が多い中

女神と戦っている

魔王「はぁはぁ………」

情けない

情けない

このままではじり貧なのに

私は戦う力がないみたいだ

女神「諦めろ諦めろ‼何故!!何故!!」

勇者王「知るか!!諦める選択なぞ!!」

勇者王「好きになったときから!!捨てちまったんだ!!」

女神「くっ!!………汚い汚い!!異種なぞ!!」

魔王「!?」

女神「走馬灯を見ている。死にかけに嫌なことを考える!!」

勇者王「俺の楽しかった記憶だ‼全て!!」

立たなくちゃ

彼が

呼んでる‼

魔王「はぁはぁ………!!」

床を強く踏みしめた

力が高鳴る

体がゆっくり

治っていく

そして………

目の前に落ちた角が……靡く髪が
茜色に

女神「勇者王!!何故笑う!!」

勇者王「見えないのか?お目覚めだ」

女神「!?」

魔王「………ゴメン……ちょっと寝過ぎたみたい」

女神「ふん!」

鎌を降り投げようとする

勇者王「させるか‼」キンッ!!パリーン!!

武器が壊れるが

女神(何故!!何故!!何かある‼何を隠している読めない……いや!!勇者王は何も知らないから読めない‼)

魔王「…………勇者王………ありがとう、いつも」

近くにある勇者王のツヴァイハンダーの柄を拾う

愛の女神の武器を思い出す

何をすればいいか

何をしたらいいか

彼は騎士でありため

何を欲するか

魔王「…………」

茜色に髪が染まりきり
光を放つ

魔王「私の愛剣も………この体での幸せも………そして………好きって言葉も貰ってばっかり」

女神「どけ‼勇者王!!」

勇者王「どけるか!!腕一本になろうとな!!」

女神「その騎士道が邪魔だぁあ!!」

勇者王「にや……焦ってる」

女神「くっ!!」

魔王「貰ってばっかりでも………少しでも返したい………だから!!」

柄を構え

足に力を入れ、振りかぶる

何をしたらいいかわかる

本能が‼

魔王「はぁあああああ!!」

柄を勇者王目掛け投げようとする

その一瞬

折れた剣が茜色に染まり、光を放つ。

魔王「受け取って!!」

ぶんっ!!

光の鞘から引き抜くように投げた剣

勢いよく回転しながら彼の右手に向かう

勇者王「」ガシッ

それを片手で掴み振り上げる!!
鏡のように綺麗な銀色の光沢を放つ刀身

壊れた筈の武器が騎士のもとへ
勇者のもとへ
彼のもとへ

女神「なっ!?武器を!?」

勇者王「さぁ!!覚悟はいいな‼」

鎌で上からの攻撃を防ぐ構えをとる

女神「や、やめ!!やめ!!!!!!」

刹那

女神は勇者王の心を読む
勇者王は勝つことを確信している
どうなるか
勇者王の想像で恐怖する

勇者王「俺の姫様の忠義は重てぇぞ!!」

柄を両手で持ち叩きつける

一刀

縦に

女神「あっ……が………?」

女神の鎌と女神を

両断した

勇者王「………っ」ジュウウウウウウウ

剣が聖熱を持ち手を焼く
女神が………崩れ落ちていく
砂浜に打ち付けられる砂の城のように
サラサラと消えていく

女神「うそ………なぜ?………」

勇者王「重たさが違う………それにこの武器は神殺し………」

女神「バカな!!認めない!!認めない‼こんなこと!!時間を巻き戻して!!」

愛の女神「そんなことはさせない」

扉から愛の女神が歩いてくる

女神「何故!?巻き戻せない‼」

愛の女神「時は我らの味方………お姉様。愛に負ける気分はどうですか?」

女神「はぁ……はぁ……いや!!いやああ!!消える!?消える!?」

魔王「はぁはぁ、うっ………」

勇者王「魔王!!」

気を失った魔王が倒れるのを抱き止める
力を使い果たしたようだが………穏やかな顔

愛の女神「お姉様は死にます」

女神「ああああ!!くそくそおおおお!!ゆるさない!!ゆすさない!!」

愛の女神「…………」

女神「醜い!!呪ってやる‼呪ってやる‼はははは!!私が消えようと!!第2!!第3の勇者が生まれる!!そして魔王を殺す。ははは世界に呪いをかけてやる!!絶対勇者に倒される呪いを‼はははは!!」

勇者王「!?」

女神「驚いた顔ははははお前のそいつに絶対刺客を送り続ける呪いを‼はははは死ね魔王!!死ね!!………ははははおめでとう!!愛の女神!!お前ではこのルールを変えられないはははは。バーカ……あ、ああ!!な、なにを!?」

ぐしゃぐしゃ

女神「あ………が」

グシャアアアア

愛の女神が踏み潰す

愛の女神「…………醜いのはどっちよ」

勇者王「………終わったのか?」

愛の女神「終わった。でも呪いが生まれた………魔王を殺すため勇者が生まれる」

勇者王「……………そうか。俺は戦い続けなくては」

愛の女神「いいえ………私がどうにかする」

勇者王「?」

愛の女神「呪いを消すことはできないけど。上書きはできる………そう」

勇者王「…………」

愛の女神「勇者は魔王の[]っとして上書きする」

勇者王「…………そうか」

愛の女神「だから安心して。そして………勝鬨をあげましょう‼」

勇者王「ああ………すまん。寝てる」

愛の女神「締まりませんが私が代表でいきましょう」

勇者王「すまないな」

愛の女神「………あやまってばかりですね」

勇者王「す………いや………んぐ。ありがとう」

愛の女神「ええ!!…………ひとついいですか?」

勇者王「ん?」

愛の女神が近付く

愛の女神「………カッコよかったですよ」 こそ

勇者王「???」

愛の女神「では、では」

しゅうううううう

北の兵士「!?」

英雄「女神が倒れたか……………」

サラサラ

至るところで

兵士たちが眠りにつく

エルミア「これは………」

マクシミリアン「……………終わったようだな。勝鬨をあげよ!!」

マクシミリアンの部隊が喚声が巻き起こる

マクシミリアン「エルミア」

エルミア「はい……!?」

ギュ

マクシミリアン「…………・・・だ」

エルミア「!?………はい」ギュウウ

エルミア「私も大好きです。ありがとう…………あなた」ギュウウ

マクシミリアン「………もう時間だな」

サァアアアアア

粒子となって…………古き騎士たちは風になる

幻だったかのように

エルミア「…………」

回す腕の感触がゆっくり消えていく
手の中の彼が感じれなくなり

膝をつく

エルミア「うっ………ううううう。うわぁあああん」

昔の子供のように泣き叫ぶ

…………ずっと我慢してたかのように

息子が死んだ時のように

ただ落ち着くまで

彼の名前を叫び続けた

上空

飛竜王「…………終わった」

竜姉「終わったわね」

ヘルカイト「空気が変わった。さぁ咆哮をあげよ‼」

ヘルカイト「新しい夜明けだ‼」

飛竜王「うん!!さぁ!!皆は兵を背に乗せ陣まで戻ろう‼」

竜たちが兵を乗せ運び出す

スパルタ王「勝ったか!!楽しかったぞ」

幽霊兵「楽しかった。まだやりあいたいが時間だ」

スパルタ王「続きは冥界で決着をつけよう」

幽霊兵「うむ。待っておるぞ」

サァァァ

皇子「………兵士が消える‼」

斧黒騎士「勝ったのか?」

アラクネ「あら?」

皇子「ドラゴンたちが運んでいる。俺たちは勝ったんだ‼」

アラクネ「やったな!!皇子!!」

周りで歓声が響いた

聖者「我々の信仰が勝った」

信仰者「聖者さま。この聖戦を記し、聖典としましょう」

聖者「ええ、そうしましょう」

信仰者「あーあー太陽よ!!昇ったぞ‼」

おおおおおおお!!

愛の女神「よし………皆の者!!この戦いは勝利だ!!」

愛の女神「誇りの胸に生き続けよ!!」

愛の女神「新しい時代だ。忙しくなるのはこれから!!気合いを入れよ!!」

愛の女神「そして!!また会いましょう‼撤収!!」

皆が薄くなり
消えていく

皆が皆、挨拶をし
帰っていく

残ったのは3人

魔王「あっ……うん」

勇者王「起きたか?皆帰ってしまったぞ」

愛の女神「ええ。でも、待ってください」

愛の女神「神の契りを現世へ」

魔王「…………神?」

愛の女神「あなたは、私の妹になりました」

愛の女神「太陽を司る神の宗教が発足」

愛の女神「そして………この剣を創造した」

剣を突き立てる

勇者王は持てない聖剣

勇者王「ここに置いていく」

魔王「えっ………せっかく作ったのに」

勇者王「俺は、もう正しい人間じゃない。聖傷ができる」

勇者王「神の証はここにあればいい」

魔王「………神とか………どうでもいい」

魔王「………勇者王が居ればそれで満足」

愛の女神「妬けますね。ですが、もう貴女は昇華した」

愛の女神「太陽の女神として」

勇者王「だ、そうだ。女神としての望みは」

魔王「もう一度、母親になれる機会がほしい………勇者王と私の子を」

愛の女神「子宮はズタズタですが………奇跡は起きますよ……きっとね」

ある日を境に皇帝が崩御
勝者長兄が皇帝に

しかし、帝国の一部が独立
独立した国は異種の国となり時計搭に都市を構え
魔国、人間の狭間を制圧し発展した

その王の后はアラクネ族だと言い
同盟国は多岐に渡り、集まり出す
学園都市に変貌した

第2帝国だが
あっという間に帝国より強大な力を持つまでになり宗教は愛と太陽を崇拝

幾重にも混じりあった種族が生まれ
魔国と人間の境もなくなった

おお、帰って来てくれたか
良い場面で止まられるとレス挟み難くて困るw

>>760
ごめん
一人の別の魔王を幸せにしてた

エルフ族長「魔王さま、報告です」

魔王「いや」

エルフ族長「しかし!!」

魔王「気分が優れない」お腹をさす

エルフ族長「医者を呼べ!!!」

ダークエルフ族長「魔王さまの子の一大事!!」

魔王「ま、まって………じょ、じょうだん」

エルフ族長「いえいえ。妊娠してる身。大切にせねば」

ダークエルフ族長「いっそ、判子を借りて俺らで処理しよう」

エルフ族長「そうしよう」

魔王「それより………久しぶりに………勇者に会いたい」

エルフ族長「あ~忙しいですから無理でしょう」

ダークエルフ族長「彼は、北国を統一しましたし」



男「はい………これクリームメロンパン」

ヤンキー「あん?なんだ?敵に贈り物かぁ?」

男「飯一緒に」

ヤンキー「おまえなめてんじゃねぇぞ!!」

女「さぁコングが鳴りそうです‼」

幼馴染み「と、止めよう‼」

間違えた

魔王「うむ…………」

ダークエルフ族長「まぁ、お腹の子を大事にされてください。次期魔王ですから」

魔王「わかった………みな、心配してくれてありがとう。でも………会いたい」

勇者王「会いに来たぞ」

魔王「勇者!!」

魔王「見てくれ!!こんなに大きくなった‼」

魔王「私、ママになれる‼」

勇者王「いい笑顔だ」

エルフ族長「勇者王さま。1時間後会議でいいですね」

勇者王「甘いな族長」

エルフ族長「………また、いつ会えるか……わかりません」

ダークエルフ族長「1時間後な、飯でも食ってくる」

エルフ族長「では………失礼します」

魔王「うむ」

魔王「私にもう一度………」

魔王「チャンスをありがとう」

勇者王「女神に感謝だな………1回だけ」

魔王「もう、ズタズタだもんな子宮は」

魔王「でも………うん」

魔王「幸せ、お願い………1時間抱き締めて」

勇者王「姫の命令通りに」

1時間後

マクシミリアン団長「ここで会議か。お婆ちゃんは置いてきた。ひい孫かわいいって」

皇子「こっちは嫁は置いてきた。うるさいから……」

ダークエルフ族長「ちわ、まだ抱き合ってる?警護会社代表到着」

エルフ族長「まだ早かったですかな?異種族代表到着」

スパルタ王「遊びに来たぞ。くくく……皆強そうだな」

聖者「宗教代表。ああ、今日も美しいですね」

飛竜王「やぁ~ドラゴン輸送代表だよー」

魔王の間に集まる面々

新しき夜明けを代表する者たち

勇者王「魔王。お前が挨拶しなくちゃな」

魔王「そうだね………長い道のりだった」

皆が魔王を見やる

魔王「………これからも長いぞ」

息を飲む

魔王「ここに宣言す!!」

声が響く

魔王「新しき時代の日の出を!!我らが導くは!!新しい秩序!!新しい世界!!」

魔王「ここに!!黄金時代を宣言す!!」

世界は女神の支配を逃れた

新しき2柱
愛の女神
太陽の女神

彼女らの活躍により
人間と異種属の境がなくなる
世界は変わっていく

日が沈むまで

教会

魔王「冥王が世界を滅ぼすと流布しろ」

エルフ族長「はい」

魔王「共通の敵に団結を促せ」

エルフ族長「わかりました。モデルは?」

魔王「勇者王………本当に滅ぼせるぞ。我のために」

ダークエルフ族長「はは………やべぇやべぇ。マジやん………やべぇやべぇ」

エルフ族長「わかりました」

教会に一人

いえ

二人

愛の女神「妹ちゃん」

魔王「うーんなれない………」

愛の女神「世界統一出来そうだね」

魔王「そうだね。まぁこれからは当分争いはないかな?」

愛の女神「どういうルールにする?」

魔王「平安期戦争期平安期を繰り返させる。女神介入なしで」

愛の女神「うん。わかった。傍観者ね」

魔王「……ええ。ずっと子孫を見ていきます」

愛の女神「私も子孫残したい。勇者王貸して」

魔王「やだ」

愛の女神「ドケチ」

魔王「………探せばいいじゃん」

愛の女神「待ってて手にいれたくせに」

魔王「えへへ」

愛の女神「…………頑張ろう」

魔王「きっといい人が見つかるよ‼」

世界は回る

魔王「…………」

魔王「女になって良かった」

魔王「ありがとう。勇者」

愛の女神「本人に言いなさい」

魔王「本人忙しい」

教会を後にした。
彼女の話は
聖典で語られるだろう

おわり

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