【甲鉄城のカバネリ】侑那「私がメスゴリラだと思われている風潮」 (28)


巣刈「一理ある」

侑那「」

巣刈「あの筋肉は尋常ではないからな」

侑那「」

巣刈「どうした」

侑那「……シメる」

巣刈「」



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侑那「取り敢えず一発殴らせて」

巣刈「嫌だよ。死にたくない」

侑那「肩で許すから」

巣刈「脱臼は尚更癖になるから嫌だ」

侑那「あのさぁ、私もか弱い女子なんだけど?」

巣刈「アッハイ」

侑那「凄くムカつくんだけど」グッ

巣刈「なら周りの奴らに聞いてみろよ!」

侑那「……お前が聞いてこい」

巣刈「なんで俺が……」

侑那「あ?」

巣刈「聞いてきます」


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逞生「……侑那について?」

巣刈「あぁ」

逞生「どうって聞かれてもなぁ……」

壁┃ω・`)ジー

巣刈(なに覗きこんでんだよ!?)

逞生「まぁ、年下なのにしっかりしたところはあるよな」

壁┃ω・`)ドヤァ

巣刈(あの顔腹立つわー)

逞生「あとはあの筋肉だよなー」

壁┃ω・`)!?

巣刈「筋肉って?」



逞生「あの若さで服の上からでもわかる筋肉は凄いよな……」←17歳

巣刈「だよな……」←15歳

壁┃ω;`)←16歳

逞生「ていうかなんで、そんなことを聞くんだ?」

巣刈「じゃ、じゃあまたな!」

逞生「あ、おい!……行っちまった」

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巣刈「満足したか?」

侑那「……次いくぞ」

巣刈「えぇ……」



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鰍「侑那さん?」

巣刈「あぁ」

鰍「格好いいよねー!私憧れちゃう!」

壁┃ω・`)ドヤァ

巣刈(もう直接自分で聞けよ!)

鰍「あ、そういえばこの前駅で一緒に水浴びしたときに見ちゃったんだけど……」

壁┃ω・`)ジー

巣刈「お、おう」

鰍「凄くキレイな身体してたよ!もう私、みとれちゃって!」

壁┃ω///`)

巣刈「……」

鰍「肉体美っていうの?もう、筋肉のバランスがキレイで凄かったの!」

壁┃ω・`)!?



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侑那「」チーン

巣刈「ま、まぁ、元気出せって」

侑那「慰めなんていらない……」

巣刈「……」

侑那「こんなものがあるから!!」ペチンペチン

巣刈(自分の二の腕叩いてるって凄くシュールだな)

侑那「この身体が恨めしい」ガクン

巣刈「俺は別にどんな姉御でも……」ボソッ

侑那「次よ!」

巣刈「……はぁ」



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生駒「侑那がどうしたんだよ」

巣刈「だから侑那のことをどう思ってるか聞いてんだよ」

無名「侑那って誰?」

生駒「お前は黙ってろ」

無名「なによそれ、生駒のばーか!」

巣刈「んで、どうなんだよ」

壁┃ω・`)ジー

生駒「どうもこうも、何とも思ってねぇよ」

巣刈「ホントか!?筋肉ダルマだとかメスゴリラだとか思ってないのか!?」

壁┃ω・`)スカリ、コロス

生駒「なんだ、今なんか聞こえた気が」

巣刈「」ゾワゾワ




無名「なーんだ、ゴリラってあの運転手さんのことかー」

生駒「おい、あんまり失礼なこというなよ」

巣刈「あぁ、ゴリラでわかるんだな……」

無名「あの人かー、うーん……」

生駒「なんかあるのか?」

無名「いや、女らしさ捨てちゃってるなーって思っただけ」

壁┃□°`)

巣刈「」

無名「なんか汗臭いし、私生活でおしゃれとかしてない感じだよね」

壁┃□°`)))



生駒「おしゃれとかはする暇ないだろ……」

無名「えー?私はするけどなぁ」

壁┃□;`)

巣刈(うわぁ、涙目だよ)

巣刈「さんきゅ、もういいわ」

生駒「なんか悪いな……」

巣刈「大丈夫大丈夫」

無名「なんでこんなこと聞いてきたの?」

巣刈「えっ!?」

無名「もしかして好きなの?」

巣刈「ば、馬鹿言うんじゃねぇよ!?///」

無名「ふーん……」

巣刈「じゃ、じゃあな!」



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侑那「……あのカバネリ娘、今度甲鉄城で轢いてやる」

巣刈「ちょっと!?」

侑那「もういい、やる気でない……」

巣刈「次いこう」

侑那「……はぁ」

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菖蒲「侑那さん、ですか……」

来栖「彼女には世話になりっぱなしだな」

吉備土「彼女無くしてこの甲鉄城を動かすことは叶いませんからな」

壁┃ω・´)ドヤァ

巣刈「ですよね!」



菖蒲「それと、侑那さんはとても逞しい方だと思います」

壁┃□°`)!?

巣刈「そ、それはどういう意味で?」

菖蒲「私にはない力強さを持っていらっしゃいます。私はそれがとても羨ましく思えてしまって……」

来栖「うむ、あの鍛えられた身体から迸る力強さは我々と同じものを感じます」

吉備土「確かに。彼女が武士だったならどれほど心強い仲間だっただろうか」

巣刈「」

吉備土「是非とも手合わせしてみたいものです。ハハハハ」

ガチャン!
<ばーか!老け顔!

巣刈(あーあ……)

吉備土「な、何事だ!?」

菖蒲「ふ、老け顔……」プルプル

来栖「菖蒲様!」


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侑那「あーあ、なんか甲鉄城動かすのもめんどくさくなってきちゃった……」

巣刈「それはみんなが困るって」

侑那「だって、メスゴリラだもんね。筋肉もりもりだもんね」

巣刈(すげぇ引きずってるや……)

侑那「……私だって普通の女の子みたいなことしたいもん」グスッ

巣刈「……姉御」

侑那「どうせ私なんて煤と油と汗にまみれるのがお似合いなんだよ」

巣刈「……そうかもな」

侑那「巣刈もそう思ってんだし、これからもそうしよ……」

巣刈「いや、俺が言いたいのは、そっちの方が姉御らしいからだからだよ」

侑那「はぁ?」

巣刈「チャラチャラ着飾ってるよりも一緒に汗水垂らして働く侑那の方が俺は好きだから」



侑那「はっ、真面目な顔してなにいってんだか……」

巣刈「おい」

侑那「でも……ありがとう巣刈」

巣刈「……おう」

侑那「さーてと、また甲鉄城を走らせるかな」

巣刈「それじゃ、俺も戻るわ」

侑那「ん」

巣刈「じゃあな」

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無名「それが二人の交わした最後の言葉だった」

生駒「そういう不吉なことは言うんじゃねぇよ!」

無名「えぇ……いいじゃん、けち」

巣刈「なにしてんだよこんなところで」

生駒「な、なんでもねぇよ」

無名「菖蒲と鰍に頼まれて出歯亀しにきただけ」

生駒「いうなって!」

巣刈「あっそ」

生駒「菖蒲様含めたみんなが侑那に申し訳無いって言ってたよ」

巣刈「大丈夫。気にしてねぇよ」



巣刈「どいてくれ、俺は寝るんだ」

生駒「あ、わりぃ」

無名「……ふーん」

巣刈「出歯亀も良いけど、あんまり広めてくれるなよ」

生駒「わかってるって」

巣刈「ふん」スタスタ

生駒「無名もここで聞いたことは口外無用だぞ」

無名「……」

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数日後


巣刈「なぁ。最近俺と侑那が話してると周りでヒソヒソとこっちを見ながら話をしてるんだけどなんでか知ってるか?」ピクピク

生駒「お、俺は知らねぇぞ!?」

無名「~♪」

生駒「無名!お前まさか」

無名「さぁ?なんのことだか」

侑那「ねぇ、巣刈。ちょっといい?」

ヒソヒソ
ヒソヒソ
ヒソヒソ

巣刈「………///」

侑那「どうした?」

巣刈「もう勘弁してくれぇぇぇぇぇ!!」




終わり



侑那ちゃんが方々でメスゴリラとか言われてるのを聞いて衝動的に書きました。
後悔はしていません!

侑那ちゃん可愛い

またカバネリネタで色々書きます

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