【千年時計】ジェド「強くてニューゲーム、今度こそ………!」【フリーゲーム】 (17)

フリーゲームの千年時計というゲームのお話です
知らない方も楽しめるように頑張ります

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ジェド(………くすぐったい、草?)

?「キノコ、キノコ、ミスラさんのキノコスープ………オレンジキノコ?」

ジェド「ミスラの、キノコスープ………?」

?「キノコじゃない! 人だ! ええと、こういう時ってどうすればいいんだっけ、うーん!」

?「オレンジキノコさん、待っててね!」

ジェド「………オレンジキノコ」

ジェド「確か、ネリシアに初めて見つけてもらった時にそんなことを言われたような………」

ジェド「!?」

ジェド「ここは、レメトン森林、それに、この場所………」

ジェド「夢、か?」

ネリシア「こっちこっち!」

クロゼア「こんなところに人なんているはずが………」

グレイル「………いるな」

ミスラ「………」

ジェド「みんな………?」

ネリシア「あっ、気が付いたんだね、よかったぁ」

ジェド「ネリシア?」

ネリシア「………うん」

ジェド「クロゼア」

クロゼア「まあ、知ってて当然だよね」

ジェド「グレイル」

グレイル「まあ、なんだ。とりあえずミスラのキノコスープでも食べるか?」

ジェド「ミスラ………?」

ミスラ「………なんだい」

ジェド「なんで、みんな、あの後、あれっ?」

ミスラ「言いたいことがあるならはっきりいいな」

ジェド「ああ、いや。なんでも、ない」

クロゼア「………ねぇ、君。なんでこんなところに倒れてたの?」

ジェド(………千年時計がなくなっている。でも、装備と持ち物、体の具合はそのまま、か)

ジェド「千年時計が原因っていうことは分かってる」

4人『!』

グレイル「それは、申し訳ないことをした」

クロゼア「僕たちのせいだね………」

ネリシア「ごめんね、えっと」

ジェド「ジェド=タムロンだ」

ネリシア「ジェド君!」

ミスラ「………近くの村まで送る。それでいいんじゃないの?」

クロゼア「あぁ、それもそうだね。ジェド、それでいいかな?」

ジェド(もし、夢だとしても。また会えた。そして、救えるチャンスも巡ってきた。なら、やることは一つだ)

ジェド「いや、近くの村まで送っくだけじゃない。俺は、お前たちについていく」

ネリシア「………っ!」

グレイル「………それはやめたほうがいいだろう」

クロゼア「そう、だね。ジェドのためにも、よくないよ」

ミスラ「あたしたちの旅は危険なんだ。あんたみたいな足手まとい………」

ガサッ

イート「キシャァァッ・・」

ミスラ「チッ」

ジェド「ほっ」ザクッ

クロゼア「!?」

ジェド「とまあこんな感じだ。足手まといにはならない」

グレイル(………ジェドはいつ動いたんだ? 俺の目でも、俺たちの目で捉えられない速度で動いて切ったのか?)

ネリシア「ジェド君すごーい!」

ミスラ「………」

ジェド「な?」

ミスラ「! ふんっ」

ースーヌー

村長「………では、お願いします」

クロゼア「お任せください」

グレイル「ジェドはここに残れ」

ジェド(………傷付いたキマイラがここにくるはず。ここは残るべきか)

ジェド「そうさせてもらうかな」

グレイル「村長、このお金で彼を故郷まで送り届けてあげてくれ」

村長「………いいでしょう」

ネリシア「………グレイルさん」

グレイル「行くぞ」

ジェド「………」

ミスラ(何も言わないのかい。まあ、わかってたことだけどね)

クロゼア「うん。それがいいよ。じゃあね、ジェド」

グレイル「達者でな」

ネリシア「………ジェド君、またね!」


ジェド(………そんなに寂しいなら、俺を頼ってくれよ………!)

村長「君、馬車の手配にはしばらくかかる。それまで村の中で待機していてくれ」

ジェド「………ああ」

ーしばらくしてー

ジェド「………! 来たな」

ドォォォォォンッ!

キマイラ「クックックッ、ここのやつら程度、今の私でも………」

門番「きっキマイラっ!」

ジェド「おい! さっさと逃げろ!」

門番「っ、そうさせてもらうっ!」

キマイラ「若き命が………逃げればその寿命も少しは伸びるであろうに」

ジェド「それでお前がこの村で殺戮をして、それをそっくりそのままあいつらに押し付けるってか?」

キマイラ「………ほう」

ジェド「んなこと誰がさせるかぁぁぁぁ!!!」

ーーー

クロゼア「っ、はぁ、はぁ」

グレイル「あの傷で、あそこまで………!」

ネリシア「間に合って………!」

ミスラ「くっ、また、あたいたちのせいに………」

クロゼア「見えたっ、え?」

ジェド「よっ、大丈夫か?」

グレイル「そ、そのキマイラは?」

ジェド「俺が倒した」

ネリシア「怪我は!?」

ジェド「してないしてない」

ミスラ「………あんた、強いんだね」

ジェド「昨日証明したはずだぞ?」

ジェド「それより皆のほうが傷だらけじゃないか。早く回復しないと」

ー村長の家ー

村長「………討伐がおわったのでしたら、すぐにこの村から出て行ってください」

4人『………』

ジェド「そうさせてもらいます」

クロゼア「え?」

ジェド「戦ってすらいないお前らに4人の苦労も痛みもわかるわけないからな。馬車代もそのままくれてやる」

村長「………君は、そいつらについていくのか?」

ジェド「当たり前だ!」

村長「大量の人間を殺した殺人鬼であってもか?」

ジェド「そんな捻じ曲げられた情報信用してやがる時点で世話になる気はねえんだよ! 」

ジェド「クロゼア、ネリシア、グレイル、ミスラ! 行くぞ!」

ネリシア「う、うん」

グレイル「そう、だな」

ミスラ「………そうしようか」

クロゼア「………」

ースーヌ・西出口ー

クロゼア「ねえジェド?」

ジェド「どうした?」

クロゼア「どうにも君には不可解な点が多すぎる。まず僕たちを死廃王を倒すガーディアンであると知っても平然としていること」

グレイル「確かにな。殺人鬼と聞いてもそれを真っ向から否定したこと」

ミスラ「あたいらのことを全く怖がらないこと」

ネリシア「それに動きが速すぎることもー!」

ジェド「あぁ、そうだな………時期が来たら、話すよ」

ジェド「ただ、俺はお前たちのことは何でも知ってる。アビリティも、生まれも、ガーディアンをしている原因も。そして、その結末も」

4人『?』

ジェド「これだけは言っておく。俺は、1000年後の人間だ」

ジェド「それ以上はまだ話せない。でも、そのうちに、必ず話すから」

クロゼア「………そっか」

ネリシア「ジェドくーん!」ガスッ

ジェド「ぐぼぁっ、ね、ネリシアの突進………」

ミスラ「………知ってても、あたいたちについてくるんだね」

ジェド「もちろんだ」

グレイル「なら、その強さを頼りにさせてもらおうか」

ジェド「ああ、全力で頼ってくれ」

クロゼア「………うん、よし。なら今日はジェドの歓迎会だ」

ネリシア「いっぱい食べられるの!?」

グレイル「………!」

ジェド「あ、金置きっ放しだったぞ」

ネリシア「えぇーっ!? グレイルさん!」

グレイル「す、すまん………」

ジェド「ま、俺が出すからさ」

クロゼア「いいのかい? ネリシアはよく食べるよ」

ジェド「お前たち全員を一生養えるような金額があるけどな」ジャラッ

ミスラ「!?」

ジェド「ま、これもおいおいな。とにかく行こうぜ」

ーしばらくしてー

クロゼア「もうすぐ休憩所のはずだよ」

グレイル「休んでいくか?」

ネリシア「お腹すいたー」

ジェド「俺は大丈夫だけどな」

ミスラ「あたいも問題ないよ」

クロゼア「ならこのまま行こうか………」

ヴンッ

ナムルユ「………」

クロゼア「っ!」

グレイル「一瞬で出てきた!?」

ジェド「あ、ナムルユ」

ナムルユ「!?」

ジェド(やべ、ナムルユはまだ名前明かしてないんだったな)

ミスラ「あんた、ワザワザあたいたちの前に現れて何が目的だい?」

ナムルユ「………試してあげる」

ーーー

ネリシア「きゃっ!」

クロゼア「なんでネリシアに属性攻撃が通るんだ………!」

ジェド「あいつは空間を切り裂いてるんだ、属性攻撃じゃない」

ナムルユ「………」

ジェド「だから、とりあえず引いてもらおうかなっ!」ビュッ!

ギンッ! ガガガガッ!

ナムルユ「………へぇ、やるじゃない」

ジェド「まぁな」

ナムルユ「………今日のところはこれくらいにしておいてあげる」

ジェド「そうしてもらえると助かるよ」

ナムルユ「………」

ヴンッ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年08月18日 (木) 22:27:37   ID: RJ3hswVe

速く続けて下さい、ジェドはアビリティもアンリミテッドも使える状態がいいかな

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