秘書の秘書による社長の為の奮闘記(934)

溢れる妄想が生み出した独立系ss。
世界観は基本的にこのss(陛下と艦娘と黒の大王 最終スレ(多分) - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1445603709/l50))と共有して居ります。

内容はスージーとハルトマン達が主役の『のんびりぐだぐだ(ガリック「だと良いがね)経営ss』と成って居ります。
艦娘を社員にしたり大本営や各国と外交したりと…
兎に角別の意味でスケールがデカく成りそうなssです。


笑い有り 涙有り(?)の本編
始まりですわ。

簡単なキャラ紹介



プレジデント・ハルトマン
フルネームをゲインズ・インカム・ハルトマンと言う。
ハルトマンワークスカンパニー社の社長にしてトップでさいこう責任者である。
嘗ては星の夢の導き通りに動いていたが、その途中で黒い一つ目のあんちきしょうに星の夢を奪われてからは殆ど無気力で宇宙を彷徨うばかりだった。
スージーの提案でたまたま通りかかった地球にアクシス・アークスを停泊させ、そこで経営を始めるのだった。

一人娘を失っている(と思っている)。


秘書スージー
我らがアイドルにして美人秘書のスージーさん。
負けず嫌いな性格でどんな仕事もばりばり熟して行くエース格。
寝起き5分で身支度を整える等完璧なデキる秘書。
だが調査として赴いた先の鎮守府では会社よりもキツい仕事が待っていた…
頑張れスージー、負けるなスージー!


昔、マザーコンピューターの事故で異空間に飛ばされていた。
フルネームは、『スザンナ・ファミリア・ハルトマン』


ギャラクティックナイト
ハルトマンワークスカンパニー社の火力要員(スージー談)
スージーがカンパニーに潜り込んだ時には既に居たと言う。
もっぱら逆らった星の完全殲滅が目的の特攻隊長だったが星の夢が奪われてからは鳴かず飛ばずと言ったご様子。
戦闘狂でもあるが、甘い物と可愛い女の子が特に大好き。本命はスージー。

ダークマター一族が消えた後の、ある日…



ごおおおお…


スージー「社長、地球への停泊成功しましたわ」

ハルトマン「そうか…一先ずは予定通りだ」

ギャラクティックナイト「何だよ、まーた侵略紛いの事するつもりか?」

スージー「いいえ、今回は貴方が期待する様な事は御座いません」

ギャラクティックナイト「って言うと?」

スージー「この星には『経営』が存在する程度の文明が有る様で、私達も其処に乗り込んでしまおうと言う予定ですわ」

ハルトマン「スージーが言うには、経済侵略をして地球を手に入れよう…と、言うそうなのだ」

ギャラクティックナイト「余計面倒臭く無いか?」

スージー「事前調査の結果、ここのゲンジュウ民にもそれなりの良識や常識と言う物が有るそうです」

スージー「いきなりの侵略行為は面倒臭い事に成ると思います、彼らも軍事力を有している様です」

ハルトマン「フム、我々に近いのか」

スージー「其の通りです社長、私達を劣化させた様な民族ですわ」

ギャラクティックナイト「いきなり経済戦争に参加するってのも面倒臭い事に成るだろ。もっと良い参入の仕方とか無いのか?」

スージー「ええと…ですね」


ぱさっ

スージー「事前調査で私、この地球の電波周波数を調べましたわ」

スージー「これをTVに繋げば、地球でどんな騒ぎが起きているかも見れます」

ハルトマン「成る程…それならば合理的に相手の心情を見れる…」

ギャラクティックナイト(スージーちゃんすげぇな)

スージー「そこで、です」

ハルトマン「な、なんだね」

スージー「この電波を使えば、我が社の方からもアプローチを掛けられますわ」

スージー「CMを流したり、番組を放送したり…兎に角色んな戦術の幅が広がります」

ハルトマン「手が早いのであるな」

スージー「はい、今のご時世、TVと言うのは圧倒的な影響力を持つ物ですから」


ぽん

スージー「と言う訳で社長、12時から地球のゲンジュウ民へ向けてのスピーチ、御願いしますわ」

ハルトマン「えっ?」

ギャラクティックナイト「えっ?」

スージー「?」

ハルトマン「台本無し?」

スージー「(台本は)ないです」

電波ジャックとはたまげたなぁ
あとアクシス・アークスが地球に近づいた時点でめっちゃ大騒ぎになってそうなんですが



ところでHWKは何チャンネルですかね?

>>6
NHKのチャンネルを無理矢理押し出して放送枠全部乗っ取る形での放送です。
宇宙向けには4チャンネルです。



ハルトマン「エッヤダッ、アドリブ??」

スージー「アドリブです、良い声してるんですからびしっと御願いします社長!」

ハルトマン「弱るぞそれは!アドリブなんてやった事は無い!」

スージー「でしたら、スッゴぉークヤッバーンな侵略、し・ま・す?」

ハルトマン「ぐ、ぐぐ…」

スージー「もしそんな事をすれば一大事ですよ社長」

ギャラクティックナイト「スージーどうした?何か今日のスージーちゃん、凄いクロいな」

スージー「でしょ」

ギャラクティックナイト「星の夢が無くなってからさあ、なんかちょっと社長の事シリに敷き始めてるけど、今日は一段と主導権握ってるな?」

スージー「でしょ」

ハルトマン「む、むぐぐ…」

ギャラクティックナイト「社長は良いのか?」

ハルトマン「む、むむ…」


ハルトマン「な、何を語れば良い?」

ギャラクティックナイト(良いのかよ?!)

スージー「やっぱりまずは身分と会社と、目的を明かして周囲を一先ず安心させる事が大切です」

スージー「其の為の目的等も明かして…ウソでも良いのです、大衆が納得出来る様な理由を少し連ねればほいほい信じてくれる物です」

>>7
HNM社の放送を電波ジャックしたデデデ達がHWKの放送を見る展開ありますかね

ハルトマン「なるほど、なるほど」


ハルトマン「例えば、だ」

スージー「はい?」

ハルトマン「良く学校とかで、入学式と終業式に校長先生が挨拶するじゃないか?」

ギャラクティックナイト「うんうん」

ハルトマン「『皆さん御早う御座います』とか、『今日は、とてもいい天気で迎えられました』とか、そういう事から長々と話を始めるだろう」

スージー「はい」

ハルトマン「それで、生徒は体育座りをされたまま、或いは『立たされた』ままその長ったらしい話を聞かされる訳だ」

ハルトマン「『本日は御日柄も良く〜』という日常会話レベルの始まりから、其の季節に有った旬の明日から使えない話もして来るじゃないか」

ハルトマン「それで、聞きたくも無い話を長々と聞かされて結局大事な事を教えられるのは、誰もが全く話に興味を持たなく成った終盤…っていう」

ハルトマン「それでまあテストの日取りとか教えても大体の生徒は集中力を削がれた所為で覚えていない…それで、後に成って後悔すると言う」

ギャラクティックナイト「あー」

>>9
デデデ達が見ずともハルトマンサイドから捩じ込んで来るので…

ハルトマン「何と言うか…例えばだ」


ハルトマン「あー、諸君。今日は栄え有る地球での経営開始の時である」

ハルトマン「地球は宇宙に置けるダイヤモンドともサファイアとも表現される有数の秘境、誰もがここを重要な文化財として記録している」

ハルトマン「先日も惑星コーネリアから調査団が出向いて、ピラミッドがまだ遺産として大切にされ、今も残っていると言う具合の歴史的な事を解明してる訳だ」

ハルトマン「さて此処で、地球の調査団とは何か?」

ハルトマン「み、皆さんも分かる通り、地球と言う宇宙遺産の集まる惑星に、数々の先進星が調査に乗り出すと言う、仕事です」

ハルトマン「そこでは姿を消して調査をするのが基本でありますが、稀に地球人とも直にコンタクトを取って調査をする例も含まれていまして」

ハルトマン「それがまあ、少々問題になってる訳で、地球人の人は大変デリケートだと言うのに、扱いの慣れていない新米の調査団が、そう言う行動に出てしまう訳です」

ハルトマン「そういう調査団の教育を強める為に、近年では幾つかのサービスが発展しています」

スージー「…」

ギャラクティックナイト「お、おう」

ハルトマン「と、言う具合にだ。最終的に誰もが興味を無くしてしまった所に大事な事を発言する」

ハルトマン「もう、何て言うの、私の発言がとっくに校長先生の朝礼レベルにまで影響力が下がった時に大事なことを言う」

ハルトマン「…そんな感じの、スピーチで良いのか?」

ギャラクティックナイト「…イインジャネ」

スージー「社長?」

ハルトマン「何だ?」

スージー「長過ぎです」

ギャラクティックナイト「ぶっwww」

ハルトマン「そ、そうか…くっ…」ぐぬぬ


ギャラクティックナイト「ww…出だしから早速グダグダじゃないかwww」

スージー「言わないでっ、私だって自覚してるんですから」

ギャラクティックナイト「もう番組の内容一つ目はコレで良いんじゃないか?」

ハルトマン「ああ、それ私も今思ってた所である」

スージー「本当に?」

ハルトマン「少し乗っかった所は有るが」

ギャラックティックナイト「ぶはっwwwwww」

今回のssはギャグシーンが何時にも増して多いので『ww』といった軽っぽい笑い方を解禁して行きます。
気分を害される方は申し訳有りません


スージー「でもやっぱり全てのゲンジュウ民が聞くので損なのでは駄目だと思います」

ハルトマン「となるとアレか、簡潔に物を申せば良いのか」

スージー「そう言う事です」

ハルトマン「…よし、やってみよう」

スージー「それでこそ社長です!」

ハルトマン「ではスージー、この星のネットワークに接続し、情報を集めるのだ」

スージー「了解です」

ハルトマン「ギャラは別命有るまで待機!」

ギャラクティックナイト「応!」

ハルトマン「では、これより活動開始!」


ハルトマン「チンキュウ経営の始まりである!」ババーン

スージー「地球です!」

そして全世界が突然の宇宙人側のコンタクトに注目しているとき、スピーチの時間は訪れた…!!



BGM:https://www.youtube.com/watch?v=S6iB8lrQpjA


ハルトマン「あー、あー、チンキュウ人の諸君よ」

ハルトマン「先ずは、突然この星に巨大母艦『アクシス・アークス』を停泊させた無礼を詫びる」

ハルトマン「そして第一に、我々の様な無法者をいきなり攻撃もせず、様子を見て出迎えてくれた貴方方に感謝の意を示したい」


ハルトマン「我々は宇宙に名だたる企業『ハルトマンワークスカンパニー社』だ」

ハルトマン「この私は、その会社の社長にしてトップにして、さいこう責任者でもある…」



ハルトマン「プレジデント・ハルトマン。である」

ハルトマン「そう!私が噂の怪しい宇宙人社長、プレジデント・ハルトマンであーーる!!!」

ーーーーーー


清霜「…え、なにこれ」

朝霜「卵?」

時雨「髭の…卵だね」



ーーーーーー



ハルトマン「我が社は大真面目にこのチンキュウという星の経済戦争に参加して…『とんとん』なんだ?スージー…」

ハルトマン「…え、チンキュウじゃなくて、地球?」

ハルトマン「あぁぁ…すまな…申し訳ない、チンキュウではなく地球だった」

ハルトマン「ええ、最初に言った様に我々はこの星の経済戦争に乗り込む!」

ハルトマン「今の所何処に着くかもどのポジションに居るつもりかも決めていない」

ハルトマン「我が社に協力を仰ぎたい者、ライバル視したい者は諸人こぞるが良い!」

ハルトマン「今の所はそんな感じだ!」

ーーーーーー

朝霜「侵略目的じゃあ…なさそうだな」

清霜「入社とかしちゃっていいのかな?」

神風「そんなの分からないわよ」


ーーーーーー


ハルトマン「えー軍事企業観光産業資源産業等色々な事業にずっこけ覚悟で手を伸ばして行くが、基本的に地球に危害を加える事はしないのである」

ハルトマン「だから大丈夫、安心しろ…等とは言わない」



ハルトマン「強いて言うなら!我がハルトマンワークスカンパニー社を宜しく頼む!」

ハルトマン「やんわりと付き合って欲しいのである!以上!」

ハルトマン「と、言う訳でスピーチを終わるのである」

ハルトマン「明日から宜しく頼む、では」

ハルトマン「…なんだ?ホームページ?」

ハルトマン「ああ分かった、URLを乗せておく」


『www.HartmannWorks.com.jp』ぴん

スピーチ、終了。


ーーーーーー


ハルトマン「フゥー」

スージー「社長、なかなかのスピーチでしたわ」

ハルトマン「全く…ぶっつけ本番とは。正気の沙汰ではない」

スージー「でも頑張ったじゃないですか!流石社長です!」

ハルトマン「ははは…所で、ホームページを作って何の意味が有る?」

スージー「地球ではコレを使って、会社の表向きの方針や仕事の内容、給料や入社受付・条件等を記すんです」

ハルトマン「ほほう」

スージー「ちゃんと土日休日休みにしておきました」

ハルトマン「ほおお、今時の若者にウケそうな体勢じゃないか」

スージー「まあウチは機械の社員が大半ですから」

ハルトマン「それで、社員を募るのか?」

スージー「やはり私達が地球の事を知るには少し時間がかかると思いまして、地球の社員を最初から雇うのが早いという結論に達しました」

スージー「先ず手始めに事前調査の中で見つけた『艦娘』と呼ばれる存在から入社を受け付ける事にしましたわ」

ハルトマン「艦娘?それは何だね」

スージー「…ええと、それはですね」

ごにょごにょごにょ

ハルトマン「なるほど」

スージー「狡兎死して走狗烹らる、そんな感じに成りそうな艦娘を私達が一挙に引き受けてやるのです」

ハルトマン「成る程、地球のゲンジュウ民が彼女達を不要とすれば全て我が社が貰ってしまうと」

スージー「彼らに取って邪魔な物の片付けに成って、私達は更なる戦力を大量にゲットする」

スージー「まさにWin-Win!これぞ新しい外交の形…ではあるんですが」

ハルトマン「な、何だね」

スージー「これはまだ憶測。相手がどう出るかは相手がその本音を明かさない事には看破する事は出来ません」

この話では艦娘やナイトメア社の設定が引き継がれてるの?

>>21
はい
基本的には1に上げてる前のssと世界観は共有してます


ハルトマン「つまり、実際の所は行動に出るまで分からんと」

スージー「ええ、さっきの憶測は飽く迄も前置きですわ」

スージー「百聞は一見に如かず、まず今日一日は待ちの体勢で居ましょう」

ギャラクティックナイト「動かざる事ハルドラボ火山の如く、だな」

スージー「其の通りよ!」

ハルトマン「ふむ…なるほど、な」どさっ

スージー「今頃地球の方も面倒臭い事になって居るでしょうね…フフフ」

ギャラクティックナイト(…上手く行くかねぇ?)


出掛けるので続きは帰って来てからデス。

世界観共有+地球が部隊なのでポップスターが主な舞台だった前作とは違ってアルペジオ勢も出せるゾ。やったね


ハルトマン「所で募集文はどのような内容だね?」

スージー「ええとですね」


ーーーーーー
アットホームな職業なんてない!
毎日地道に生きようぜ!
そんな生活を出来る(かもしれない)職場を御探しなら我が社へ入社申し込みに行ってみませんか?
仕事が見つからない方も兼業したい方も今の仕事止めたい方も我が社にとりあえず内定だけでもとりに行ってみませんか?
連絡はホームページの方で御願いします!皆様のご連絡、御待ちして居りますわ!

休みの日:年間119日
給料:月額250万(の予定)
応募対象:性別年齢学歴犯罪歴離婚歴、これ関係ありません(今現在は艦娘のみに絞って居ります)。
仕事内容:現場主義
場所:超巨大母艦アクシス・アークスのオフィス

ーーーーーー

スージー「どうでしょう、6分で仕上げましたのよ」

ハルトマン「パーフェクトだ、スージー」

スージー「感謝の極み」

ギャラクティックナイト「年収とか大変な事に成るなコレ」

スージー「只問題は、この星の貨幣の獲得ですが…」

ハルトマン「一片手に入れて分析し、我々の所で量産してしまおう」

スージー「成る程!」

ギャラクティックナイト「給料用か?給料用の金だよな??」


スージー「さて、では私は電子の海で調査して来ますわ」

ハルトマン「うむ、ギャラクティックナイトは待機だ」

ギャラクティックナイト「待つのもヒマだからスージーちゃんの所にでも居るぜい」


ーーーーーー




かたかた…かたかた…

清霜「…へぇー、こんな仕事内容なんだ」

清霜(…でも現場主義って…内容が分かりづらいなあ…)

清霜(あれかな、各自の判断に任せるのかな?)

神風(可成りざっくりした内容ね…ちょっと不安だわ)

神風(…お給料も変に高いし)

朝霜(ていうか数時間前に降り立ってきたクセにドメイン手に入れるの早過ぎだろ…)

清霜(アクシス・アークス……あの凄くデカいまるっこい物の名前かな?)

清霜(まあいっか、応募しちゃお)かちっ

神風「?!」

朝霜(即ポチりやがったよ!?)

清霜「へ?皆も行くよね?」

朝霜「いや、行くっつったって…お前なあ…」

神風「どんな仕事をするのかも分からないのよ?簡単に信じても良いの?」

清霜「だって戦艦にしてもらえそうだし!」

神風「!?」

朝霜(やっぱそれかよ!!)

清霜(それに、あの人達がなんなのか確かめたいし…)


ーーーーーー


イオナ「…」チ、チ、チ、

杏平「数十レスぶりの出番来たぜ!」

イオナ「」ゴスッ

杏平「いってぇ!?」

ヒュウガ「そういう発言は慎んどきなさいよ」

イオナ「貴方は犯しては成らない領域を踏み外そうとした」

群像「擁護できないな」

杏平(な、何だよこのフルボッコっぷり…俺そんなにヤバい事言ったの?)


タカオ「401、さっきの卵の言っていた事が気になるの?」

イオナ「ん」コクッ

織部「あれは侵略者でしょうか…?会社と、言ってはいましたが…」

静「どうやら、早速社員を募集しているそうですよ」

イオナ「私もそれを見ていた」

杏平「あ、それで何か見るためのモニターだしてたのか」

イオナ「うん」

織部「それで、どうするんです?」

群像「イオナ、彼らをどう思う?」

イオナ「まだ信用していいかは分からない」

群像「そうか…」

イオナ「相手も今直ぐ危害を加える様子は無いみたい、今は無視で良いと思う」

タカオ「言い方は酷いけど妥当ね、変に我先にと首を突っ込む必要も無いし」

ヒュウガ「良い決断だと思いますわ、姉様」


イオナ「只」

群像「只?」

イオナ「さっき得た情報をネットワークには流した」

杏平「…それ、良いの?」

イオナ「多分」

群像「そ、そうか…」

ヒュウガ「流ッ石イオナ姉様ぁ!私達に出来ない事を平然とやってのける!其処に痺れるっ!憧れるゥ!」

杏平(今日も平常運転、っと)

ーーーーーー

ーーーーーー

ざああああ…


ムサシ「…へえ、アレの情報、ね…」

ムサシ「…面白そうね」


チ…チ…チチ…

チ…

ムサシ「そうは思わない?お父様」

ごごごごごご…


翔像「…そうだな」

ムサシ「お父様、どうしてボロボロの赤いコートを羽織って棺桶なんかに入っているのかしら」

翔像「理由は有る、知る必要の無いつまらない理由がな」

ムサシ「そう」

ムサシ「それにしても、面白そうな技術の持ち主が現れた、か」

ムサシ「私も…首を突っ込んでみようかしら」

翔像「入社するのか」

ムサシ「ええ、誤摩化しは利くでしょうし」

翔像「そうか…私は反対しない。好きにすれば良い」


ムサシ「…お父様、不機嫌?」

翔像「成りきりだ」

ムサシ「そう」ぴぴ

翔像「応募には其の写真を使うのか」

ムサシ「ええ、事前に姿を添付しておけば信頼度もあがるでしょ?」

翔像「…構わんが」

ムサシ「♪」

ーーーーーー



ごと…


「ほほう、これまた大きな参入者が現れた…か」

ずず…

「…しかも、見覚えの有るあの惑星は…ククク…」

「…計画の前に、少しだけ寄り道も良いかもしれんな…」






ぎぎ…


「…ハルトマンよ、果たして…我が『社』を打ちのめせるかな?」

かたかたかた…かたかた…

スージー「…早速書き込みが沢山来てるわね…」

スージー「何々?『戦艦になれるかな?なれるなら入ります!』…?」

スージー「…艦娘の書き込みね、我が社の技術での改造なら出来るんじゃないかしら」

ギャラクティックナイト「…」

かたかたかた


スージー「…あら、この応募には画像ファイルが有るわね」

スージー「ほい、っと」かちっ

ぶん

ギャラクティックナイト「うぉ…べっぴんさんが出たな」

スージー「金髪の、目を閉じた外見の白い服の少女…艦娘、かしら?」

スージー(後ろには海と、物々しい鉄の何か…)

かちかちかち

スージー「一応さっきのとこの応募とこの応募に了承通告を入れて、と…」

ギャラクティックナイト(思ったが何でこのパソコンだけ中途半端にレトロなんだ?)

スージー「お名前は後で送って貰うとして…さて、こんな物で良いかしら」

ギャラクティックナイト「口コミって恐ろしいな」

スージー「直に食いついて来る事は分かってましたもの?」

スージー「突然良く分からないモノが募集とかしたら誰だって一度は興味本位で首を突っ込む物よ」

ギャラクティックナイト「あれだ、オンゲで10年も同じ様なステージをやり続けていたら突然新しいステージが沢山実装されて狂喜乱舞するって奴か」

スージー「例えが変だけれどそんな感じね」かちかちかち

かちっ

スージー「…これで、よしっと」

スージー「あとは向こうから返信が届くのを待つだけね…」

ギャラクティックナイト「ここまでは順調に行ってるな」

スージー「まだまだ…よ?殆ど行き当たりばったりだし、まだどうやって経営するのかも決めてないんだから」

スージー「さて…今日の所は…あら?」

ぴんっ


ギャラクティックナイト「どうした?」

スージー「新しくメールが一件…差出人は…」




スージー「…日本国海軍大本営…?」

ギャラクティックナイト「一気に偉そうな奴まで釣れたか」

スージー(…これってもしかしなくても、結構大事に成ってるんじゃ…)

ーーー翌日ーーー



スージー「…まさか、少ししたら日本という島に行く事に成る、とは…」

ハルトマン「どうやらこの星の偉い方も関心を寄せているようであるな」

スージー「全く、どいつもこいつも好奇心に動いてばっかり…この星のゲンジュウ民は、資源の価値を理解していなさそうネ」

ハルトマン「資源?」

スージー「ええ、調べた所、この星には大量の空気と水、土地、資源が含まれているそうですわ」

スージー「ですがこの地球人と言うゲンジュウ民は、それを既に使っているばかりか、自ら其の居場所を消す様な真似をしている」

ハルトマン「ほう?」

スージー「簡単に言えば…『資源の無駄遣い』と言えば分かるでしょうか?」

スージー「この星のゲンジュウ民の資源運用には余りにも無駄が多過ぎる…と言う事ですわ」

スージー「其の弊害で、水面上昇を引き起こすバタフライ・エフェクトも知らずして進めている…」

スージー(と、『環境省』のサイトには書いてありましたわ)

ハルトマン「成る程…」

スージー「まあ今回は武力侵略では有りませんし、余り気にせず利益を上げる事だけを考えましょう」

ハルトマン「うむ、折角新しい社員が今日やって来るのだからな」

スージー「社員に成るかどうかは、私による厳正な審査で決まりますから」

ハルトマン「うむ、期待して居るぞ」


うぃぃいんっ


うぃぃいん

ハルトマン「…」

ーーー面接室ーーー

うぃぃぃん…

スージー「さて、そろそろスタンバイする時ね」すとっ

スージー「…」

こんこん

スージー「どうぞ」

うぃぃぃぃん

スージー「…あらまあ」


すたっ

清霜「こんにちは!」

朝霜「ここまで来ちゃったかよ…」

神風(もう此処まで来たら後戻りは出来ないわ…覚悟を決めないと!)

スージー「…ふむ、なるほど、貴方方が…?」

清霜「清霜でっす!」

朝霜「朝霜、です…(かぁ〜…なれねぇ〜…)」

神風「神風です!」びしっ

スージー「ふむ、貴方達が今日入りたいという艦娘たちね」

清霜「知ってるの?」

スージー「ええ、事前調査で。前々から貴方方の存在は存じて居りました」

スージー「いきなり押し入っていきなり募集を掛けてる社の所にやってくるとは、物好きも居た物ですわ」

朝霜「手厳しいな…」

神風(HP見た時も思ったけど…、普通、会社ってこういう風に正直な事言うかしら?)

神風(正直なのか只の自虐癖なのか…分からないわね…)

スージー「さて…あら?」

清霜「どうかしましたか?」

スージー「いえ、もう一人来る筈なのですが…」

朝霜「お、おい…じゃない、あの、そろそろ初めて…」

スージー「ダメよ。私の自己紹介からこの面接は始まるの。人数も揃ってないのに自己紹介なんて出来ませんわ」

神風(きっちりしてる…大丈夫、そう?)

スージー「さあ、先に席について御待ち下さいませ」

清霜「はーい」

ぼふっ…

清霜「やわらかーい」

神風「凄く豪華ですね…」

スージー「これでも一大企業ですから」

朝霜(すっげぇ会社なのか…)

スージー「…」むー


ちちちちちちちちちち

スージー(…あれ?)

清霜(凄いや…窓の眺めが凄い事に…)

朝霜(成層圏より上に有るのかよ此処…)

神風(蒼い私達の星を見る何て、後にも先にも…この人生きりね…)

スージー(…もしかして、日取りとかのメモ、ミスった?)


こんこん

スージー「!どうぞ!」

清霜「誰々?誰なの?」


うぃぃぃん

きらぁ…


ムサシ「…お待たせ。ここ、ムダに広いものだから迷っちゃったわ」クスクス

スージー「…あれ???」

ムサシ「?」

清霜(な、何あの人?!凄い綺麗?!)


スージー「…ええと、あの、貴方…」

ムサシ「ムサシよ。超戦艦の」

清霜「超戦艦!?」がたっ!!

朝霜(食いつき良過ぎだろ!?)


スージー「…」

ムサシ「何?」

スージー「…いえ、貴方…写真と少し違わないかしら?」

ムサシ「…ああ、この姿?良いでしょ…?メンタルモデルはリデザインが利くのよ」

スージー「」

ムサシ「…あら?其の様子…まさか、『霧の艦隊』も知らないの?」

スージー(そういえば調査でちらっと見えた『霧の艦隊』…って、まさか…!)

スージー(ああああああ…何て事、しくじったわ…!!)


ムサシ「知らなかった様ね…」

がんっ!!

スージー(っ…この、不肖スージー…一生の不覚ッッ…!)

スージー(てっきり艦娘とやらのエース部隊の艦隊名程度に思ってたらそんなゲンジュウ民まで居るなんて予測出来ないわよ!)

スージー(いえ、予測するべきだった…!だのに!だのにッ!!)ブルブルブルブル

スージー(私は単なる取るに足らないゲンジュウ民の一部として片付けてしまったっ!いや今でも間違ってないんだけど!)


すく

スージー「…えー、少し、見苦しい所を見せてしまいましたね」

スージー「今時、ね、そんなハイカラなゲンジュウ民も居るなんて知らなかった物ですから」

ムサシ「…」ムッ

スージー「ええでは、ムサシさん。席に着きましょうか」

ムサシ「…」ぼふっ

ハルトマンワークスって独自の通貨を制定してる点ではホーリーナイトメアより凄い企業だと思うの

スージー「…えー、では皆さん。面接を始める前に、先ず私の事から」


すた

スージー「私、このハルトマンワークスカンパニー社の社長秘書を務めて居ります…スージーと申しますわ」

スージー「以後お見知り置きを」

清霜「はーい!」

ムサシ(ヒショ……秘書、何だかカッコいいわね)

スージー「自分でも言うのもなんですが、美人秘書とも自称出来る程プロポーションには自信が有りますのよ」ドヤッ

神風(でもアナタ2頭身じゃない…)

朝霜(美人って言うよりちんまい奴だな)

ムサシ(この私の洗練されたデザインを差し置いて美人だなんて…そんなの有り得ないわ)


スージー「ええでは、早速面接を始めましょう」

スージー「一人ずつ判定して行くので、皆さん話をキチンと聞く様に」

スージー「ではまず…清霜さんから」

>>43
5000ハルトマニー(だったかな?)には秘書が描かれてるのよね…


清霜「はいっ!清霜です!」


スージー(身だしなみは…恐らく軍からの制服だからばっちり、と)

スージー(元気の有る挨拶からは否が応でもやる気を感じさせられる…素晴らしい鏡ね)

ぱたむ

スージー「ええでは清霜さん。まず、貴方が何故この会社を選んだのか。その志望動機について御聞かせ下さい」

清霜「はい!戦艦にしてもらえるかもしれないと聞いて!」

ムサシ(!?)


スージー「…ほう、戦艦、ですか」

清霜「出来ますか!?」

スージー「ええ…まあ、少なくとも其処のハイカラなゲンジュウ民ぐらいには…」

ムサシ(あれ、さっきからあの秘書失礼過ぎない?)ムカッ

清霜「…???」

スージー(…何となくあの銀髪のムサシさん、ただ者ではない気がするんです)

スージー「まあ…何と言うか、レーザーをぶっ放せたり、装甲が強化されたり…ですかね」

清霜「ふぉぉぉぉぉ…!!」キラキラキラ

スージー(…完全に入社する気マンマンね)

スージー(…まあ、安っぽい自己啓発本みたいなコピペ理由ではないし、信頼は出来るわね)


スージー「…戦艦に成って、何をしたいのでしょうか」

清霜「がんがん敵をやっつけて、がんがん皆を守れる様に成りたいですっ!」

ぺかーっ!


スージー(ま、眩しい…!見えぬ後光が見える…!)

スージー(この伸びそうな優良物件、採用しない采配は無いわッ!)さらさらっ


スージー「宜しい、特技については前の職業と連携するので省略!合格ですわ!」

清霜「ホントぉっ!?」

朝霜「そんなあっさり決めちまっていいのかよ?!」

スージー「見なさい、こんなバカみたいな真っ白さを誇るこの子を疑う理由なんて有ると思いますか?」

朝霜「え、そりゃ…」


清霜「?」キラキラピコピコ


朝霜「…無いな」

神風「無いわね」

スージー「でしょ」

ムサシ(成る程、正直な理由を告げるのが効果的、と)ピピピピ

スージー「ええでは、まあこんな感じで我が社の判断基準は分かって頂けた事と思います」

スージー「安っぽい自己啓発本の引用なんか要らないから、己のキッタナくてヤバンな欲望を曝け出して!」

スージー「さあどかんと!もりもりゲロッてしまいなさい!!」

朝霜「うわぁ」

スージー「さあ其処のガラの悪い子ォ!」

朝霜「朝霜だっ!」プンプン

スージー「では朝霜、貴方の志望動機を述べなさい!」

朝霜「え?あ、あたいの動機かあ……」

神風(…?)

朝霜「うーん…」

朝霜(清霜を追っかけて行った成り行きとか言ったらオトされるだろうな…)

朝霜(…あれ、何であたいは入社しようと本気に成ってんだ?)

朝霜(…まあ、いいや)


スージー「?」

朝霜「大切な奴を追っかけて来たんだ。あたいが居なきゃ駄目だし…その、不安だからさ」

朝霜(くぁぁぁ自分で言っておいて何だよこのむずむずした感覚はぁぁ!!)

スージー(あらやだ、この子も良い子じゃない…ていうか大切な人って…清霜よね)

スージー(子供のくせにイケメンとか…)

スージー「採用!です!」

朝霜「いよっしゃあーッ!」

神風(凄くテンション上がってるけど大丈夫なの…?)

神風(…何だか、カタそうだったけど…大丈夫、ね?)


スージー「ん、さあ次は…ええと、神風ちゃん」

神風「はーい」

スージー「ズバリ!貴方の志望動機は?」

神風「この会社を確かめる為です」

スージー「ほう?」

神風「本当にこの会社が信用出来るのか…って、いう…ので来たけど…」

スージー「ふむふむ…」

神風「…どうなの、其処の所」

スージー(成る程、ね…調査のつもりか…何が狙い?)

スージー(…まあ良いでしょう、こう言うのは一見させて分からせればそれで良いわ)

さらっ

スージー「はい、貴方も採用」

神風「そ、そんな簡単に決めちゃっていいの?!」

スージー「良いのですよ、責任は全て優秀な秘書であるこの私が取りますので」

神風(な、何だか不安に成って来たわ…!)

ぱさっ


スージー「さて、最後に…そこの、ラスボスのアナタ」

ムサシ「ムサシよ」

スージー「ええ、ムサシ……」


スージー(…服装は、可成りラフね…手とか涼しそうだわ)

スージー(本当なら落第送られるんでしょうけど…霧の艦隊というゲンジュウ民に其処まで期待するのは止すとして…)

スージー(…問題は、態度と能力と実力、それが本当に有るか…それなのよ)じー

ムサシ「?何を見ているのかしら」



スージー(…目を閉じているのに見られているのが分かる辺り、ただ者じゃないのは確定事項ね)

スージー(…この子には、もっと色々聞き出そうかしら)

スージー「ええと…職歴に『霧の艦隊太平洋総旗艦隊2番艦』と有りますが…」

スージー「霧の艦隊とは、一体どの様な存在なのですか?」

ムサシ「…難しい質問ね」

スージー「分かりやすく、どういう立ち位置なのか、どういう目的が有ってこう如何しているのか、分かりやすい特徴は何か」

スージー「それを教えて下さいませ」


ムサシ(…私には慎重に聞いて来るのね)

スージー(調べ損なったアンノウンですもの、ここで根掘り葉掘り洗い上げないと…)

ムサシ(ここは喋ってあげるべきかしらね?)


清霜(あの人、ムサシさんって言ってたけど…艦娘の武蔵さんと同じくらい凄そう)

朝霜(霧…か、どうしてたのかなとは思っちゃ居たけどさ)

アルペジオも引き継ぐのか

>>52
陛下と黒き陛下と艦娘はあんまり出せずじまいだったから…



ムサシ「…そうね…」

スージー「…?」ごく


ムサシ「…アドミラリティ・コードに従い、生きるモノよ」

ムサシ「この身体の他に、実際の軍艦を模した凄いのも持ってるけど…中身は前々別物よ」

ムサシ「この身体も私の持つ艦も、その正体は砂の様な万能の物質よ」



スージー「…」メモメモ

スージー「詰まり人外ですか」

ムサシ「人類ではないわね」

スージー「成る程…まあ詳しい事は検索してみますわ」

ムサシ「機密事項に触れない様にね?」

スージー「はいはい、では…特技は『海洋封鎖』。趣味は『ゴルフ』と有りますが…」

ムサシ「特技は想像の通りよ。ゴルフは良くお父様とやってるわ」

スージー「へえ…成る程成る程」メモメモ

神風(意外と人間らしいわね…趣味だけ)

スージー「…それで、本題に入るのですが…」

ムサシ「…」

スージー「我が社、我らがハルトマンワークスカンパニー社を選んだ理由は?」

ムサシ「…」

スージー「…?」

清霜(な、何か凄い理由があるのかな?)




ムサシ「只の好奇心よ」

スージー「…キュリオシティ?」

ムサシ「ええ」

スージー「…むむむ…」

スージー(…どうしよう、これだけで判断しちゃって良いのかしら…?)

スージー(…実力を確かめるにしても、仮に彼女が凄まじい力を持っているなら…面倒事は避けたい…)

スージー(………)



ムサシ「どうしたの?」

スージー「…」

ムサシ「取るの?取らないの?」

スージー「……判断が困難な題材ね…」

ムサシ「…社長さんでも呼んでくれば良いじゃない」

スージー「あの人…凄いんですけどあんまり他人を信用してくれない人で…」

ムサシ(まるで機械ね…)

スージー「…」ムム

ムサシ「…」

スージー(…保留にしようかしら)


さらさら

スージー「ってちょっと!?何勝手に採用のサイン書いてるのよ!?」

ムサシ「まどろっこしいからよ」

スージー「だからって…もうちょっと判断の猶予をですね…!」

ムサシ「3人は簡単に決めたのに?」

スージー「艦娘の存在は事前に調査済みです、霧の艦隊はまだ良く分からないので決めかねます」

ムサシ「…」

スージー「…」


ぶにぅうっ

スージー「むご!?」

ムサシ「それは今決められない人間の方便よ」ぐぐぐぐぐ

スージー(で、出たわ!堅物にありがちな決断早漏厨!)むごむご

ムサシ「さあ、どうするの」ぱっ

スージー「ぷはっ…こ、この…!」ぐぐ


スージー「…はあ、分かったわよ…取る、取るわよ」

スージー(どうせ実力とかは、仕事してるうちに分かるでしょうし)

ムサシ「ふふ」スタッ

スージー(其の分、好奇心で入って来たこの子は安く扱き使ってやるんだから)


スージー「えー…結果的に今日応募した子が全て入社する事に成りました」

スージー「我が社としては一人や二人くらい脱落者が出るかと思いましたが、幸先のいいスタートを切れた事を嬉しく思います」

清霜「はい!」

スージー(どうして貴方が喜ぶのよ…)

スージー「最後に皆さんに御聞きしたい事が有ります」

神風「何でしょうか?」

スージー「今やって居るお仕事とは兼業しますか?それとも、完全に我が社に全てを捧げる肉だらけの機械になりますか?」

朝霜(何だ其のドス黒い言い方?!)

清霜「肉の機械よりも戦艦に成りたいです!」

スージー「はいはい、それはもう分かったから」

スージー(流石に可愛いから止めてほしいわ…//)

朝霜「兼業だ、流石にあっちの仕事は疎かに出来ねえさ」

神風「私も同意見よ」

ムサシ「一応兼業ね。完璧に離れるとヤマトがうるさいから」

スージー「…」さらさらさら


ぽんっ

スージー「ほい、これで決定ですわ」

スージー「では、明日から我が社の小間使い…いえ、珍しい生身の社員として働いて下さいませ」

スージー「頑張り次第ではお願いを叶えて差し上げても、良くってよ?」

清霜「はい!頑張りますっ!」

ムサシ(良く分からない所だけど…面白そうね)

皆さんの好きなメンタルモデルってなんなん…?
今の私はムサシちゃんが特に大好き。(映画の影響)



スージー「では、解散です」

スージー「お疲れ様でした」

清霜「はーい!」



ーーー社長室ーーー


スージー「とりあえず申し込んで来た子は全員入れましたわ」

ハルトマン「思い切りが良いな」

スージー(ムサシだけちょっと入れようか迷ったけど)

ギャラクティックナイト「お疲れさんだな!」

スージー「まだまだよ…この後、少しだけ休んだら日本に降りないと」

アルペジオ見てないのでわかりません(真顔)
でも艦これだってキャラとかほとんど知らなかったけど最近興味持ち初めたのとカービィss目当てで>>1のssに出会ってある程度キャラわかるようになったんだぜ

>>60
どっちの娘達も可愛いのでどっちも触ってみて、どうぞ(ダイマ)



ハルトマン「呼び出しか」

スージー「ええ、一体何を頼まれるやら」

ギャラクティックナイト「ゲンジュウ民の考えてる事はわからねぇな…」

スージー「一応社長も来て下さい。ガードマンのアナタも」

ギャラクティックナイト「ウィッス!」

ハルトマン「うむ、奴等の話を聞いてやろうか」

スージー(さて、初めて艦娘でも霧でもない、ナマのゲンジュウ民と対面する訳ですけれど…)

スージー(一体どうなるのかしら)

ーーー日本国 横須賀鎮守府ーーー




スージー「…何でアタシが鎮守府の提督をやらなくちゃならないのよ!?」

ギャラクティックナイト「いや、飽く迄も体験だろ?体験版」

スージー「それにしたって!どうして私が態々こんな地上でで数日間も寝泊まりしなきゃ行けないって言うのよ!!」

ハルトマン「まあまあ落ち着きたまえスージー。私は大本営の送るゲームのプロモーションを頼まれたのだから」ピコピコ

スージー「マシじゃないですか…どういうゲームなんですか?」

ハルトマン「それはだな…お!来たぞ!いけっ、そこだ!」


ガシャンッ<クリアならず

ハルトマン「ぬわーーっ!!」

ギャラクティックナイト「おいさっきからずっと同じ所で詰まってるじゃねえか!」

ハルトマン「いや、どうしても最後の所の敵の編成が余りにも無慈悲過ぎて旗艦を落せないのだよ、難しいなあ」

スージー「何やってるんですか?」

ハルトマン「さっき言った大本営のプレゼンツする公式ゲームだよ」

ハルトマン「国民がネット上で手軽に艦娘を集めて指揮出来るゲームだそうだ」

ハルトマン「一定の条件を満たすと大本営から提督の籍とライセンスが送られるらしい」

スージー「まあ、そうなんですか社長?」

ハルトマン「それにしても全然クリア出来る気がしないな、春イベントの第6海域…」

スージー(社長はゲーム…でもそのゲーム面白いのかしら?)


ハルトマン「よし、ギャラクティックナイト。出撃してみるか?」

ギャラクティックナイト「いや、ていうかそもそも何で俺等こんなクッソ難しいゲームやらされなくちゃならねえんだ!」

スージー「そんなにキツいのですか…」

ハルトマン「実は昨年めでたくメモリアルイアーを迎えたそうでな」

ギャラクティックナイト「あ?何が?」

ハルトマン「艦娘だよ。去年で艦娘が開発され、新しい国防の形と成ってから2周年なのだ」

スージー「まあ!」

ギャラクティックナイト「2周年も続いてんのか…あれ、て事は今は3周年?」

ハルトマン「ああ、それを祝して私達の所にこの依頼が届いた、と言う訳だ」

スージー「…で、私には実際の提督の仕事を押し付けられたと」

ギャラクティックナイト「それな」

ハルトマン「まあ我々にこう言う仕事をやって貰って少しでも関係を強めたい、って事じゃないか?」

スージー「確かに、我が社の技術力と社員、仲間に成ると言うのならゲンジュウ民は挙って押し掛けてくるでしょうね」

ギャラクティックナイト「いきなり日本サマが俺等を?急過ぎじゃね?」

スージー「まあ、おおっぴらにホームページで艦娘が対象の社員募集やっちゃったし…」

スージー「そりゃ日本が最初に関与して来るのは必然の至り、って事なんですかね?」

スージー(一名違うのは紛れてるけど)

ハルトマン「そう言う事だろうな」

ギャラクティックナイト「…本当にコレが一番良かったのかよ?もっと良いカードが有っただろうによ」


ぽんっ

スージー「さてはて、今日は艦娘の人員確保に成功した訳ですが」

ハルトマン「うむ!」

スージー「もう少し艦娘を呼び込むには何が良いと思いますか?」

ギャラクティックナイト「何、もっと呼び込むつもりかよ?」

スージー「そうよ?」

ギャラクティックナイト「いや、俺的には別に大歓迎なんだけどな」

ハルトマン「艦娘と言っても好みも一枚岩ではない、どうやって呼び込む?」

スージー「最初のデモンストレーションの所為で何もしなくても知名度は凄いでしょうけど…やっぱり此処はもう一押し行きたいですよね」

ハルトマン「ううむ…私は其の所は分からないな…」

ギャラクティックナイト「甘いもん作って売れば良いんじゃね?俺も女子もみんな甘い食べ物は大好きだからよ」

ハルトマン「なるほど、デザートか」

スージー「あ!戦う武器の形をしたアイスクリームを作れば可成り売れると思います!」

ギャラクティックナイト「おー?」

スージー「例えばですね…!えっと、今良さそうなの調べますわ」ぴっぴっ

ハルトマン「タブレットは便利だな」

ギャラクティックナイト「スマホなんかはダメだな、小さ過ぎてクソ使いづれぇ」

っぴ

スージー「例えば…これなんてどうでしょう、『Tu-160』のバニラケーキ」

ギャラクティックナイト「あー」

ハルトマン「バニラは基本なんだがサイズはどうなんだ?」

スージー「もちろん普通のケーキと同じサイズですよ」

ギャラクティックナイト「何、コクピットとか爆弾倉とかも再現するの?」

スージー「勿論です」

ギャラクティックナイト「あー、それちょっとキツいわ」

ハルトマン「だな」

スージー「えっ?」

ギャラクティックナイト「いやね、食う方も作る方も辛いじゃんそれ」

ギャラクティックナイト「細部にまで拘らなきゃ成らないし、食べる方も返って食べづらいしょ、それ」

スージー「そうですか…」

ハルトマン「と言うか、商品は何も食べる物に限定しなくても良いと思うぞ?」

スージー「と言うと?」

ハルトマン「例えばだ、戦闘機のフィギュアとか」

スージー「あー…組み立てないタイプのですか?」

ハルトマン「そう、それでまあ艦上戦闘機は翼が折り畳めたりするんだ」

ギャラクティックナイト「あー、それ確かにウケそうだな」

スージー「でもちょっとマニア向けじゃないですか?」

ハルトマン「そうか?艦娘は兵器と聞いたから、そういう兵器物が案外売れそうだと思ったのだがな?」

スージー「ああー、何か…あー、盲点でしたわ」

スージー「確かに馴染みの深い物は手に取りたく成りますよね」

ハルトマン「そうだろうそうだろう?例えばだ!」

スージー「はい」

ハルトマン「割と本気のミリタリーに精通している人間に限って兵器の擬人化ものにハマりやすい、という法則だ!」

スージー「…はい?」

ハルトマン「ミリタリーに精通している男にとって、兵器と言う物は身近な存在じゃないか、精神的に」

ハルトマン「まあ軍属だから物理的に身近でもいいが、そう言う奴等に普通の美少女を見せてどういう反応をすると思う?」

スージー「…可愛い?」

ハルトマン「そう、それだけで終わる、だがしかしだ!」

ハルトマン「兵器+美少女と言った様なジャンルで生まれたキャラを見た時…ソイツ等は、どうなると思う」


スージー「…自然と美少女にもドハマリする?」

ハルトマン「そうだ、そう言う感じの流れで、何かこう、我々も凄いのやって…更なる艦娘の社員を獲得する…と言うのはどうだ」

スージー「…そういう物で釣って、我が社にドハマリさせようと?」

ハルトマン「ああ」


スージー「…回りくど過ぎません?」

ハルトマン「…そうか」

ギャラクティックナイト「ぶ…wwっていうかさ、女子的には柔らかい方が良いんじゃねえの?」

スージー「あー…柔らかい、柔らかいですか…」

スージー「確かに、うちの会社は何か固そうな感じはしますもの」

ハルトマン「質感か」

スージー「えっ?…ええまあ質感ですね」


ギャラクティックナイト「…やわらか軍艦?」

スージー「やわらか軍艦!」

ハルトマン「やわらか軍艦!?」

スージー「それいいわね!?」

ハルトマン「嵌まりそうじゃないか」

ギャラクティックナイト「お、そうか?」

スージー「キター!」

スージー「何かふかふかしてるのよね!?」

ギャラクティックナイト「そうそうそうそうそう、抱き枕にも出来る感じ」

スージー「良いわね!ウケるわよ絶対!」

ハルトマン「やわらか軍艦で行くか!」

ギャラクティックナイト「手を広げてやわらか戦闘航空機とかどうだよ!」

スージー「それで行っちゃいましょう!」

ハルトマン「決まりだな!」

スージー「ちょろいですね!」

スージー「意外と結構思い浮かぶ物なんですねー」

ハルトマン「最初の頃はそんな物だな」

ギャラクティックナイト「他に無い?他に」

スージー「社長!」

ハルトマン「んー」

ギャラクティックナイト「ハルト!」

ハルトマン「いや、いや、ちょっと待ってくれ」

スージー「社長!」

ハルトマン「ま、まっ、待ってくれ、待ってくれ」

ギャラクティックナイト「汗凄いけど大丈夫?」

スージー「ほらアドリブ!」

ハルトマン「だ、大丈夫、大丈夫だ、汗じゃない、卵汁だ」

ハルトマン「卵汁が漏れてr、卵汁、卵汁が」アタフタ

ギャラクティックナイト「ぶっはっはっはっはっはっはっwwww」

スージー(星の夢なんかに頼り切ってたからこういうアドリブのときダメになるのよ…)



<おーい提督代理ぃー!

スージー「はーい、今行くわー!」

スージー「それでは社長、今日はこの辺で」

ハルトマン「うむ、また数日後に報告を聞くとしよう」

ギャラクティックナイト「俺等は大人しくクソゲーやってますわ…」

ハルトマン「クソゲーじゃない、無理ゲーだ!」

すごすご…

スージー「…はぁ」

スージー(全く、社員取れた矢先にコレって…面接に来る子とか居たらどうするのよ…)

スージー(…まあ、それは鎮守府の部屋でやってしまえば良いかしら…)


スージー(…文句を言っても仕方が無いわね。もっと詳しい調査に成ると思えば良いのよ、私)

ーーーーーー




スージー「…特に何もする事が無いのに…数だけ多いんだから…」

スージー(今艦娘って、深海棲艦とかいうゲンジュウ民が居なく成ったから仕事は遠征と哨戒だけなんだっけ…?)


がちゃっ

清霜「お疲れ様!司令官!」

スージー「あんたは何処でも元気ねぇ…」

清霜「えへへ、私はコレが取り柄だからっ」

スージー(前の『提督』とやらはどう思ってたのかしらねぇ…)


スージー(…まあ、今日の事で艦娘と人間、この日本の情勢に着いては分かったわ)

スージー(日本は長らくブラック企業っていうのが駐留してるらしく、良い職が無いのが現状)

スージー(つまり…近い内に制限を解除してしまえば、ざっくざくと労働力が集まって来る、と言う事ね…)

スージー(土日祝日必ず休みで給料も日本からすれば高いと成れば、もうこれ以上無い場所でしょうし)

スージー(…やる仕事は特にがっちりと決めてない仕事なんだけれどね…まだ経営始まったばかりだし…)

清霜「何書いてるのー?」

スージー「あ、こら、勝手に見ちゃ駄目よ」

清霜「ねぇー、何書いてるのー?」

スージー「だから見たって何も成らないからっ、大人しくしてください」

清霜「なになになになに?ねーえ!」

スージー(た、畳み掛けて来た…?!もう!これじゃ仕事にならないじゃない!)



ーーーーーー


スージー「」ぐったり

清霜「」ぐーぐー

スージー(…結局好き放題したら眠っちゃったわよ…この子)

スージー(はあ…先が思いやられるわ…)

ーーーーーー

スージー「…」zzzz


スージー(…次回は…『確実なクソゲーの巻』…です…)

スージー(…誰に向かって…お知らせを……zzz……)


ーーーーーー


2日後。

さらさらさら…

スージー(…なるほどなるほど…大体、ここら辺の事情は分かりましたわ、と)

スージー(後はいかにして此処の艦娘に我が社への興味を持たせるか…ですわね)



ハルトマン「い、いけ…そこ『ボォオン>大破』ぬわぁあーっ!?」

スージー(それに関しては今苦戦してる社長に相談しましょうか…)

ギャラクティックナイト「おいずっとそっから進まねーじゃねえか!」

ハルトマン「今日は何回やっても道中で大破してしまうんだ、難しいなあ…」

スージー「クリアまでまだ遠そうですわね、そのイベントとやら」

ハルトマン「コレにめげず、出撃だ!」

ギャラクティックナイト「だから!数日前の俺の質問に答えろよ!」

ハルトマン「…質問?」

スージー「……質問?」

ギャラクティックナイト「何で俺達がこんな糞難しいゲームやらされなくちゃ成らないのかって話だよ!」

ギャラクティックナイト「しかも他の連中と同じ様なクソ仕様でさ!」

ハルトマン「…あれか?外交の意味じゃなくて私達がコレをクリアしなくちゃならない理由が分からないのか」

ギャラクティックナイト「其の通りだよ」

スージー「まあそんな所だとは思ってましたが…目の前の壁にぐちぐち言ったって仕様がないですわ」

ギャラクティックナイト「全くだぜ」

ハルトマン「さて、さっきキミが言った言葉をもう一度復唱してもらおうか。…リピートアフタミー」

ギャラクティックナイト「んで?何でクリアしなくちゃ成らないんだよ」

スージー「大本営から聞いた所に寄ると今回のイベントは…ややそのゲームの歴史の中で独特な雰囲気で語り継がれるかもっていうか…」

スージー「余り望ましく無い評価で認知が広がりそうな…とか曖昧な事を言ってました」

ギャラクティックナイト「何だよ煮え切らないな」

スージー「要約すると自分達の苦労して作ったイベントをクソゲー呼ばわりされたく無いそうです」

ギャラクティックナイト「クソゲーっつって何が悪いんだよ?本当の事じゃねえか」

ハルトマン「まあクソゲーという言い方はちょっと…否、じぃ、つぅ、にぃ、良く無いなぁ」

スージー「確かに、聞こえも宜しく無いかと」

ハルトマン「制作者の悪意を感じる程理不尽な難しさであっても気の持ち様に寄っては楽しめるのだよ」

スージー「では、無理なゲームで無理ゲーという事でしょうか?」

ハルトマン「そうだな、無理ゲーの方が良いな」

ギャラクティックナイト「どっちだって言いだろ!?様はつまんねえって事じゃねえか!」

ハルトマン「まてまて、其処まで行くと個人の主観の話に成るぞ」

スージー「ですわねえ、先日クソゲーと呼ばれているゲームを勧められたのですが面白かったですし」

ギャラクティックナイト「じゃあお前等に取ってクソゲーって何だよ」

ギャラクティックナイト「どんなゲームが確実にクソゲーに成るんだ?」


ぽんっ

ハルトマン「私はアレだな。『ハード』と『ノーマル』と『イージー』、の段階が選べないゲームがクソゲーだと思うな」

スージー「結構有るんじゃないですか?それ」

ギャラクティックナイト「ね?」

ハルトマン「今出て来たタイトルが有るんだが…『大○界村』のPCエンジン版はクソゲーだと思う。難しすぎるんだ」

スージー(古ッ)

ギャラクティックナイト「wwwwww」

ハルトマン「アレは難しすぎるんだ、うん。○○○に勝てないんだ」

スージー「難易度は選べないんですか」

ハルトマン「私の記憶によるとそうだ」

ギャラクティックナイト「他に無い?他に」

スージー「ええと…そうですね」


ばばんっ

スージー「クリア済みのRPG、ですね」

ハルトマン「クリア済みのRPG?」

ギャラクティックナイト「あー」

スージー「もう最初からレベルが80位で、装備も一番強いのばかりなんです」

ギャラクティックナイト「強くてニューゲームって奴だろ?」

スージー「いいえ、もうそれ以上強い装備は無いんです」

ハルトマン「あー」

スージー「それで町も平和で、ラスボスも死んでるんです」

ギャラクティックナイト「wwなんだそれwそれクソゲーか?ww」

スージー「でもどっか探せば、三つ位世代位前の武器とか手に入ったりして」

ギャラクティックナイト「何だよ…何でそんなイースターエッグ探しみたいな事しなきゃ行けねえんだよw」

スージー「ああ!あれあの時持っていればー!みたいな…」

スージー「でもあの時の記憶無いわ…w」


ギャラクティックナイト「思ったけどよ、さっきからソフトばっかじゃん」

ハルトマン「うむ」

ギャラクティックナイト「ゲームも漫画も失敗したクソゲーを俺は知ってるぞ」

ハルトマン「何だそれは」

スージー「何か聞いては行けない様な…」

ギャラクティックナイト「すっげー有名だから教えないけど…漫画の方はパクリだらけでゲーム発売前にはゲームに無い設定をばんばん登場させたが故に伏線を回収しきれず打ち切り…単行本も成しに終わったアレだよ」

スージー「流石にそんなヒドいゲームは無いでしょ?」

ギャラクティックナイト「いや有るんだなコレが、BGMから敵のグラまで何から何までクソを突き詰めたゲームがさあ」

ハルトマン「『敷き詰めた』の間違いじゃないか」

ギャラクティックナイト「そう、それだ」

スージー「そんなゲームまで有るなんて…世の中って良く分かりませんわね」




神風「…あの、駄弁ってないでお仕事したらどうなのよ」

スージー「してるわよ」

神風「や…明らかに駄弁ってたんだけど…」

スージー「してるわよ!こういう話し合いも大切な仕事なの!」

神風「屁理屈じゃないそれ!ちゃんと仕事して!」

スージー「只駄弁ってるだけじゃないのよ、ちゃんと仕事だってやってるんだから」

ハルトマン「私が保証するのである」

神風「そういう物かしら…?」

スージー「それは置いておいて…神風、今日の成果は?」

神風「ええ、資源は安定して確保出来てる、制海権も問題ないわ」

スージー「そう、平和その物ネ」

神風「でも油断なんて出来ないわ、訓練は何時だって欠かさないつもりよ」

ギャラクティックナイト「つっても的相手の体操だけじゃ限度が有るだろ?」

神風「た、体操って…」

ハルトマン「そうであるな…此処は一片我が社の訓練兵器を送って対戦させるか」

スージー「まだ様子を見た方が宜しいかと」

ギャラクティックナイト「平和ボケはさせてやった方が幸せだろうしな」

神風(むむむ…)

神風「それでも、最近少し妙な事は有るの」

スージー「妙な事?」

神風「ええ、敵対している深海棲艦は殆どやっつけた筈なのに…所々でタンカーが目撃したっていう事例が相次いでいるのよ」

ハルトマン「深海棲艦か…」

スージー「例のゲンジュウ民ね」

神風「もう戦争は終わったけど…彼奴等何を仕出かすか分からないわ」

神風「会社の経営も良いけど、彼奴等にぼこぼこにされない様に気をつけて?」

スージー「どれ位ヤバいの?貴方達からすれば」

神風「現代兵器が通用しない最悪の相手よ」

ギャラクティックナイト「ほほぉ?」ギラリ

神風「前にここで提督やってたデデデって人の仲間、宇宙から来た人の武器なら大丈夫みたいだけど…」

神風「今デデデ提督は元の場所に帰ってて、対抗する手段がもう私達以外に無いの」

スージー「あの」

神風「だから、気をつけて?」

スージー「あの、私達も一応宇宙人だけど…」

神風「…」

ハルトマン「…話はちゃんと聞いていなかったのか?」


神風「…聞いてたわよ?でもちゃんとした武器とかもってないでしょ?」

ハルトマン「問題ないが?」

ギャラクティックナイト「ていうかそもそも俺が火力要員だしな」

神風「」

ギャラクティックナイト「オッス、オラ銀河最強の戦士」

ギャラクティックナイト「趣味は焼き討ちとか皆殺しとか戦争とか破壊」

ギャラクティックナイト「殺した相手の髑髏の杯でデザートカンパーイ」

神風「」

神風「」ぶるぶるぶるぶる

スージー「まあ言う様な外道じゃないから安心しなさい?」

スージー「恐ろしい戦士の本性は、甘い物と女好きなオトコよ」

神風「そ…そうなの?」

ギャラクティックナイト「勿論。スージーちゃんは俺の事を良く分かってるなぁ?」すりすり

スージー「こら」ぐいぐい


ハルトマン「つぅ、まぁ、りぃ、だ。危害を加える様な事は無い様だ」

神風「そ、そうなんですか…」

スージー「まあ仲を深めておいて損は無いわよ」

ギャラクティックナイト「何で攻略者目線っぽいアドバイスなの?」

スージー「貴方の説明はそんな感じで十分ですから」

神風(あはは…)

スージー「まあ、念の為に深海棲艦とかいうのを見かけたら報告なさい」

ギャラクティックナイト「直ぐさま俺が破壊し尽くしてやる…」

神風「分かったわ、何か有ったら直に知らせるわね」

すたすた…

神風「ではっ」がちゃっ

スージー「ん」

ばたんっ

スージー「…」

スージー(深海棲艦、ねぇ…)

スージー(まだまだ地球に潜んでそうなモノって絶えないわね…)


ーーー数時間後の夜ーーー

スージー「…んーっ」ぐぐぐ

スージー(さっきからずっと机仕事ばかり…会社以上に過酷ね…」

スージー(歩かないで座ってばかりですもの…こんなんじゃ太っちゃうし身体が訛るわ…)

スージー(でもまあ、向こうからのお願いですし頑張らないと…)ぐぐぐぐぐ

スージー「んはぁ…改めて考えるとホントにカンパニーは良い企業ねぇ…」

スージー「何としても此処の艦娘全員が社員に成る様に工夫しないと…」


スージー「…よし、やっぱりアイスクリームで『ここの会社のアイスクリームは美味しいな』って感じてもらえる様にしなきゃ」

スージー「明日は厨房でのお手伝いが忙しく成りそうね」わくわく


スージー「…ああ…」

スージー(…と言ってもまだあるのよね…書類)かきかき

かきかき…

スージー(殆ど良く分からなかったりする内容だし…其の都度調べなくちゃ成らない…)

スージー(…勉強には成るけど…単純に面白く無いしキツいわね)

スージー(でも、ここで止めてたまるもんですか)

スージー(敏腕秘書のワタシの力、ゲンジュウ民にたっぷりと思い知ってもらうわ!)フンスッ


かきかきかきかきかき…!

がちゃ


神風(…頑張ってるなあ、あの人)

朝霜(…だな)

清霜(かっこいい…)



かきかきかき…


スージー「…」

スージー「…」かきかきかき

神風(黙々とお仕事してる…)

朝霜(…よくやるねぇ)

清霜(かっこいい…!)


スージー「…」かきかきかき…



スージー「肌、悪く成るわよ」

清霜「!?」どきっ

朝霜(き、気付かれてたのかよ…!)

神風(…私達の事、よく見てるのね…)



かきかきかき…


清霜「…もう帰ろっか」

朝霜「だな…邪魔しても悪いし」

神風「明日も遠征が有るわ…しっかりしないと…」

きぃぃ…ぱたん…


清霜「…お休み、スージーさん」

神風「司令官って呼ばないの?」

清霜「あの人は暫く居るって聞いたけど…直に元の司令官が戻って来るから…」

朝霜「…数日か、割と短かったな…」

社長が伸び伸びとしてて何より

>>90
折角星の夢が居なく成った世界だからね。
ゲームに四苦八苦したりして欲しい。


ーーーーーー


スージー「…」フラフラ

スージー(まさか、追加のも出て来るなんて)

スージー(少し…キツいわ)


ぐぐ…

スージー「…」

スージー(…前言撤回、辛過ぎ)

スージー(何で殆ど内容変わらないくせに沢山有るのよ…しかも紙一枚だからコピペが利かないし…)

スージー「…」ふらふら


清霜「おっはよーしれいか…ってうわあ!?何そのクマ!?」

スージー「ワタシの力をゲンジュウ民に示した結果…こうなったわ」

スージー「あいつらこっちが攻撃しないからって調子に乗っちゃって…ムカツくわ」イライラ

清霜「そ、そういう所だから…」

スージー「は?」

清霜「私達の国って凄い人見ちゃうともっと頼み事を御願いしたく成っちゃう性分だから…」

スージー「経済的に優位に立ったら掌握してそんな下らない性質を撤廃してあげる」イライラ

清霜(あわわ…凄くイライラしてるよコレ…)


ぽんっ

スージー「!」

清霜「??」

スージー「ねえ、紙とかにコピペ出来るマシン…って需要有りそうじゃ無い?」

清霜「…紙に?」

スージー「ええ、例えばサイン書類の山には自分の名前をコピーして、それと別の書類のサイン場所にペーストするって言うのが出来る機械」

スージー「コレをするだけでインクもペンも芯も節約出来て効率も良く成る…そんな機械はどうよ」

清霜「理屈は良く分かんないんだけど、パソコンみたいなのが紙にも出来るって事?」

スージー「そうそう」

スージー「そういうの、作ろうと思うの」

清霜「あー」

スージー「どう?」

清霜「うーん、どうって言われても…それサラリーマンさん向けの奴でしょ?」

スージー「そうよ?」

清霜「私達の場合宿題だから、それはちょっと効果ないかも」

スージー「いや、リーマンとか会社に勤めるゲンジュウ民に売るのよ」

清霜「あっ…そっか。だったらきっと売れると思う!」

スージー「良いアイデアが浮かんだわ、こう言うのも仕事の中で浮かんで来る物よ」

清霜「やっぱりひょんな所から閃いたりするの?」

スージー「いえ、基本的に書類仕事ばっかりで心がヒマすると脳みそが別の事考えて暇をつぶそうとするのよ」

スージー「その中で思い浮かぶのよ、そういう商品とかのアイデアは」

清霜「あー、何か分かっちゃう気がする…頭の中でそう言う変な考え事とかしちゃうよねー」

スージー「例えば貴方ならどんな物が思い浮かぶ?」

清霜「えー?」


清霜「んー…」

清霜「…せん」

スージー「戦?」

清霜「艦の、様な火力が手に入る…」

スージー「ふむふむ?」

清霜「…レールガン」

スージー「…ほほう」

清霜「どうかな?」

スージー「軍需産業にも手を出すとなると…レールガンは必須ね」メモメモ

スージー「中々ツブな意見出してくれるじゃない」なで

清霜「えへへ//」

清霜(これで、ちょっと気分は紛れたかな…?)

スージー「さて…何に悩んでたのかしら…?」

清霜「…」

スージー「…ああそうだわ、今のブラックな環境ね」

清霜「あー…」

スージー「仕事ばっかりでね…本当にキツいのよ」

スージー「しかもこの時期に成ると本当にやんちゃな子達が邪魔して来る物だから全然捗らない時が有って…」

清霜「で、でも気分転換は大事だと思うよ?」

スージー「気分転換に成れば良いけど…邪魔にしか成らない時が多々有るのよ…」



スージー「机の上に載ったり…」

清霜「えっ」

スージー「何を考えてるんだかプチプチを持ち込んで隣で潰して遊んだり…」

スージー「乾き切ったボールペン勝手に奪って復活させようとがりがりがりがりしたり…」

清霜「うわぁ…」

スージー「空母に誤って爆撃された時はもう吹き零そうかと…」

清霜「吹き零すって…何を?」

スージー「はらわた」

清霜「怖いよ!」

スージー「…冗談よ」ホホホホホホ

清霜(全然冗談に聞こえない…!)


スージー「まあでも、それももう、後1日で終わるのよね」

清霜「…そっか、もうそんな時なんだ」

スージー「そうよ?もう一週間位も経過してるもの」

清霜「そうなんだ…」

スージー「私は此処の事が大分分かったから良い物…社長はクリア出来てるのかしら」




ハルトマン「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁははははっっははははぁぁぁぁーーーー!!!」

ムサシ「駄目みたいね(諦め」

ギャラクティックナイト「ムダに良い声で叫ぶなよ…」

スージー(まあ、退屈はしなかった…わね)

清霜「…えっと…」

スージー「…?」

清霜「…また、会えるよね?」

スージー「会社で何時でも会えるじゃない?」

清霜「そ…そうだよね」

スージー「永遠には慣れるって訳でも無いのよ、しゃきっとしなさい…ね?」

ぽんぽん


清霜「…うん」

清霜(…司令官…じゃなかった、スージーさん…凄く大人っぽいなぁ…)

清霜(私よりちっちゃいのに)

スージー「とりあえず、もう後1日で終わってしまうし…最後まで余り構ってやれなかったのは謝るわ」

清霜「そんな!貴方だってお仕事有るし、悪く無いよ!」

スージー「そう…優しいのね、アナタは」

清霜「い、いや…そんな///」

スージー「その優しさ、例え上に上り詰めても…忘れる事のない様に」

清霜「ん…分かってるって、大丈夫」

スージー(…大丈夫そうね)

スージー(この子みたいに良い意味のおバカなら…悪に染まる事は無いでしょ)

スージー(後は親御代わりの頑張り次第、って訳ね)

清霜「そうだ…最後の日くらいさ、おいしいご飯食べようよ」

スージー「だから永遠に会えなく成る訳じゃないと何度言えば……何?」

清霜「食堂のご飯凄く美味しいからさ、その味は知って欲しいな」

スージー「…また後で、別の機会にね?」

清霜「駄目だよ…知ってるんだからね、コンビニ弁当でお夜食済ませてるの」

スージー(ギクッ)

清霜「ちゃんと食べなきゃ駄目だよ!」

スージー「作る暇もないんだから仕様がないじゃない…」

清霜「それにしたってコンビニの弁当は無いって…」

スージー「其処まで言うなら貴方が作れば良いじゃない」

清霜「んー…ちょっと難しい!」

スージー「…」ハァ

清霜「…ごめんっ」

スージー「…じゃあ、奢って?」

清霜「うん(涙)」



ーーーーーー


スージー「ぷふっ…美味しかった…」ちゅ

清霜(アイスクリームが好きなんだ…)

スージー「ここの料理人さんは誰かしらね?」

清霜「初代の人は前の司令官に引き抜かれてったみたい」

スージー「ふむ…まあ、美味しいから良いけど」

清霜「そうなんだ、余り細かい事は気にしないんだね」


スージー(…実は気にしてるのよ、清霜)

スージー(まだまだこれから調べなくては成らない事が出来たの…そう簡単に言える訳は無いわ)



スージー「…そうでもないわよ」

清霜「ええー?」

スージー「デキる秘書は、そう簡単に弱音とか本音とかを吐いたりしないの」

清霜「それって…辛く無いの?」

スージー「…楽ではないわね」

清霜(…)

スージー(まあ、エリートの宿命よね)

ぎゅ…

スージー「?」

清霜「つ…辛かったらさ」


清霜「…内緒で良いからさ、何時でも、清霜に言って?」

スージー「…」

清霜「辛そうにしてるの…見たく無いから、さ」

清霜「会社で辛い事有ったら…言ってよ」

スージー「…」

ぎゅ…


スージー「…そう、ね…辛く成ったら吐かせてもらうわ」

清霜「絶対だよ!」

スージー(…本当なら、私が嘘でもそれを言うべき立場なのに)

スージー(…全く)なで

ーーーーーー



翌日 アクシスアークス内部。



スージー「…以上で、結果の報告を終わります」

ハルトマン「うむ、地球での初めての依頼、良くやってくれた」

スージー「思い返せば…貴重な経験が沢山出来ました。短い間でも」

ギャラクティックナイト「良かったじゃねえか、俺等なんか…なあ」

スージー「御察ししますわ…」


スージー「…それと、本日までの経営状況は?」

ハルトマン「試しに市場に参入してみたが、中々に安定しているのだ」

ハルトマン「知名度と言うのは大事だと改めて気付かされた」

スージー「ネームバリューの津波に乗れているうちに業績を上げて安心出来るレベルにしたいですね」

ハルトマン「うむ…やはり少しずつ手を広げるか…」

ハルトマン「スージー、今日はもう戻って良い」

ギャラクティックナイト「スージーちゃん、お疲れさん」

スージー「はっ」


すすす…

ハルトマン「…さて、私は再び挑んで来るか…」

ギャラクティックナイト「社長も可成りの物好きだよなァ」

ハルトマン「そう褒めないでくれたまえ」

ギャラクティックナイト(なんだかんだ楽しそうだよなコイツもよぉ…)



ーーーーーー

スージーのオフィス(にして自室)


かたかた…かたかた…

スージー「さてさて、長くホームページに管理人としてログイン出来なかったから…どうなってるかしらね?」かちっ

ぽん


スージー「あらら、意外に溜まってるわね」かちかち

スージー「さてさて…ちょっと別のタブで霧の艦隊を調べつつ、捌きますか」かたかた、かちっ


かちち、かたかた…


スージー「…ふむ、入社希望のイタリア艦娘…ねえ」

スージー「グローバルな方が良いけれど…実力はどうかしら?」

スージー「ま、ダメなら面接で蹴落とせば良いし、承認しましょう」かちっ


スージー「それと…何々、ペンネーム、神風型2番艦?」

スージー「…ふむふむ、ほうほう」

スージー「…ま、妹も一緒に居た方が楽しい筈よね」かちっ

スージー「さて、次は…潜水母艦?」

スージー「『潜水艦の子達にこの会社を紹介したいんですが、良いですか?』…」

スージー(貴方が受けるんじゃないのね…まあ、承認)かちっ

スージー「…次は…何々…研究者から?」

スージー「…ふむ……成る程、私達の技術を見たいのね」

スージー「…これは一旦保留ね、社長と相談して決めましょう」

スージー「さて、残りもざっくりと調べますか」かたかた


ーーーーーー


スージー「…ふぅー」

スージー(色んな書き込みが有って面白いわね…とまあ、今日は此処までね)

スージー「さて、調べもの調べもの…『霧の艦隊』っと」かたかた


かたかたかたかた…


スージー「結構出てくるわね…見た目は光っている文様以外は普通ね」

スージー「…ふむふむ…」かたかた…

スージー「…成る程ね、深海棲艦というゲンジュウ民と同じ、もしくは前から存在していたとされる存在…か」

スージー「深海棲艦に協力して居り、終戦してからは各自海域で自由に過ごしているが…以前は海洋から人間を淘汰していた」

スージー「…存外に物騒な事をしてたのねぇ」

スージー(それで、あの人の様な何かがメンタルモデル、と)


かたかたかた…


スージー「…基本的には第二次世界大戦と呼ばれる戦闘で活躍した軍艦の形を模して居る、と…」

スージー「自己判断力が有り、その判断力の侭人間の事を学んでいる…ね」

スージー(ムサシの同期も、霧にとってはそんなに巫山戯た物じゃあないのね)

スージー「ムサシ…と言うのは、超戦艦。という分類の様ね」

スージー「実力も性能も偉さも霧の中でトップクラス…と言う事」

スージー(…こりゃ、仕事は上手にやってくれそうよね…仕事次第かもしれないけれど)

スージー(…その他も蒼き艦隊など様々な要因で人間と行動を共にして居るものも居る模様…)


かた…

スージー「ずず…結構霧も複雑なのねえ」

すらあ…

スージー「…まあ、結構調べたし、受付も認証したし…ここら辺で終わろうかしらね」

すらららら…


スージー(…?)

すっ…


スージー(…何かしら、これ)

スージー(…『ガリック・コーポレーション』?)

ーーーーーー


翌日。


スージー「おはようございます、社長」

ハルトマン「うむ、今日もほら、太陽が」

スージー「…まあ…綺麗ですね」す…


ハルトマン「…今日の予定は、なんだね」

スージー「以前考案した商品の開発、それと…新入社員の面接ですわ」

スージー「初期に比べて応募する人が増えましたから、少しずつ日程を立てて行なわないと」

ハルトマン「ふむ」

スージー「それと…我が社の技術って、地球の研究者に見せても大丈夫な物でしょうか?」

ハルトマン「そういう依頼が来たのか?来たんだな?」

スージー「はい、技術だけでも見せて欲しい…って」

ハルトマン「ふむ…」

スージー「…プレジデンテ、ご決断を」

ハルトマン「プレジデンテ…私の事か?」

スージー「ハイ」

ハルトマン「プレジデ…私はプレジデントだ」

スージー「どっちも似た様なもんですよ」

ハルトマン「そうは行かんのだよ…ふむ」


ハルトマン「もう少し有名に成ってからの方が良いが…如何するべきか」

ハルトマン「今何をやっても結構影響力出てしまうからな」

スージー「妥当なのは直に技術を明らかにするか、もう少し後に回すかです」

スージー「すぐに明らかにすれば仕事も増えますし、依頼も増えますが…必ずしも良い事ばかりではないでしょう」

スージー「ですが、得られる物は後に回すよりも多い筈です」

ハルトマン「…」

ハルトマン「…まだ、社員もそれ程確保出来ていない…その状態で沢山の依頼を捌くのは難しいな」

ハルトマン「やはり、ここは一旦待った方が良い」

スージー「なるほど、珍しく良い判断ですね」

ハルトマン「うむ…まあ、それ抜きにも色々と商談などは入っているからな」

スージー「まあ、そうなんですか?」

ハルトマン「ああ…例えば損傷した軍艦を運べる様な重機が欲しいと、三菱重工という工場から注文されたのだよ」

ハルトマン「ちょうどギガヴォルトと言う適任が居たので、手のパーツを改装して数体程売りつけたぞ」

スージー「流石です社長!それで…収入は?」

ハルトマン「1480万円、即ち1480万ハルトマニー程だ」

スージー「」ぱちぱちぱち!

ハルトマン「ふふ、素晴らしいだろう?ギガヴォルト自体にも自衛機能が有るのは内緒にして居るがな!」

スージー(またニクい事を…)

ハルトマン「セキュリティサービスも売り込めたら売りたいと計画しているのである。

スージー「常時は慌てずに堅実に行くのがコツですよ」

スージー「ここぞと言う時には引いたり押したりしましょう」

ハルトマン「成る程」


スージー「強そうなライバル企業も居る事ですし…」

ハルトマン「やはりそう言う物は付き物か…どういう奴がライバル企業に成りそうなんだ?」

スージー「数年前からこの星で経営し、今も尚最大級の資産を持っている多目的会社」


ざっ

スージー「其の名も、ガリック・コーポレーションですわ」

ハルトマン「ガリック・コーポレーション…か」

ハルトマン(…何故だろうか、何処かで聞いた事が有る気がするが…?)

スージー「恐らく、私達の事を黙って放っては置かないでしょうね」

ハルトマン「確実であるな」

スージー「コレまでの様なキカイ化するだけの作業以上に、ガチで『経営』する必要が出て来そうですもの」

スージー「邪魔な目は潰したいですが…まあ、彼方がまだ敵意を見せていない以上は迂闊に出れませんわ」

スージー「社長の名前を会社名に使っている辺りは少し似た様な匂いは感じますけどもね」

ハルトマン「社長の名前か?」

スージー「ええ、その会社の社長は『ガリック』と呼ばれている事だけしか調べられませんでした」

ハルトマン「いや、お手柄だ。脅威に成りうるモノを見つけただけでも実に対策が練られる」

ハルトマン「良くやってくれる秘書だよ、キミは」

スージー「それ程でもありませんわ」ぺこ


かららん

スージー「さて…今日もお仕事が始まりますよ」

ハルトマン「うむ」

ーーーーーー



スージー「」

19「イクなの!」

8「ハチです、グーテンターク!」

168「イムヤです!」

401「しおいでっす!」

58「…やっぱスク水は拙いよぉ」

大鯨「ええと、その…」


スージー「貴方達?それは軍から支給された制服なの?」

58「い、一応…」

スージー「…なら仕様がないわ、大目に見てあげます」

58(大目に見てくれるんだ?!)

スージー「ただし、会社で働くならジャージでも良いからちゃんとした格好で働く事。サムい職場も有るから」

19「はーい!なの!」

スージー(日本ってなんなの?良く分からないわ…)ヤレヤレ

ギャラクティックナイト(流石に水着は無いだろ…)



ーーーーーー


リットリオ「ボンジョールノ!宜しく御願いします!」

ローマ「全く…姉さんってば何でこんな…」

スージー「こんなアヤシい企業で悪かったですね、イヤなら貴方だけ出てっても良いんですよ?」


ローマ「…このちっちゃいのは?」

スージー「何ですって!私は社長秘書のスージーと申します!ただのちっちゃい奴じゃないんです!」プンスカ

リットリオ「可愛い秘書さんですねー♪」

スージー「か、可愛い…まあ、そうですか…//」プイ

ローマ「…」

スージー「ふむふむ、イタリア料理を作るのが得意、と」

リットリオ「はい♪とっても美味しい物を作れます♪」

スージー(…これは、レストランか給食係に…使えるわね)

スージー(横の人も生意気だけど料理は得意そうだし…何としても欲しいわ)

スージー「では次に二人の志望動機を御聞かせ下さい!」

リットリオ「美味しい物を貴方達にも味わって欲しいからです♪」

ローマ「姉さんが行くって言うから着いて来ただけよ」

スージー(横のメガネ、生意気だけど良い子ね…ちょっと警戒心が強いタイプかしら)


さらさらさらっ

スージー「…宜しい、二人とも採用です!」

リットリオ「まあ!やったわローマ!」ぎゅー

ローマ「…そうね、姉さん」

彼女達の作るペスカトーレが食べたい…

>>116
私はピッツァが良いな!


スージー「では明日から、食事担当を宜しく御願いしますわ」

リットリオ「はい♪」ふりふり

ローマ(何が悲しくて宇宙人へのご飯を作る羽目に…)



ーーーーーー


スージー「さて、今日の入社面接は…この位ですわね」

スージー「何れ、この一期一会の面接が作業に成るんでしょうけど…」

ギャラクティックナイト「そう成る前にしっかりと名前を覚えておかないとな?」

スージー「そうねぇ」


スージー「所でギャラクティックナイト、何処かへ出張に行くとか言って無かったかしら?」

ギャラクティックナイト「おう!ロシアの大統領からお呼ばれしたんでな、ちょっと揶揄いにでも行ってやるさ」

スージー「そう?ロシアは寒いと聞いたわよ…心配要らないだろうけど」

ギャラクティックナイト「心配要らないとかつれない事言うなよ^〜」

スージー「来るな寄るな!…もう、貴方の其のクセはどうにか成らないの?」

ギャラクティックナイト「難しい!」

スージー「…」


清霜「あの騎士もカッコいいよね…」

神風「…一度私の剣技、見てもらおうかしら」


朝霜「ほら、何やってんだよ?ほら、仕事仕事!」ばし

清霜「きゃーみつかったー!」

神風「何で私までー!?」


スージー「じゃあ行って来なさい、気晴らしに」

ギャラクティックナイト「おっしゃ!」ばさばさばさ…

スージー(さて、社長に報告しに行かなくちゃ)



ーーーーーー



ハルトマン「…」

ムサシ「ねえ…社長さん?」

ハルトマン「何だね、私は今忙しいのだよ」

ムサシ「…あの艦娘の子達、仕事の為にかけずり回っているじゃない?」

ハルトマン「うむ、今は…お、ビラ配り?」

ムサシ「何故私にお仕事は無いの?」

ハルトマン「…今決めかねていてな…力仕事も行けそうだが…」

ムサシ「ねえ、私にも何かやる事は無いの?このままでは穀潰しとして給料を貪る事に成るわよ」

ハルトマン「それはイカンが…」


ムサシ「…他の『霧』にも、ネットワークを介して宣伝すれば良いのかしら?」

ハルトマン「…それだな」

ムサシ「そう」

ハルトマン「そうなのだよ」

ムサシ「…」

ハルトマン「…」


ムサシ「…流してくるわ。その間に私の役目でも決めておいて」

ハルトマン「う、うむ」


すたすた…

ハルトマン(弱ったな…このままでは…役目が決まらないぞ…)

ハルトマン(…仕方無い、力仕事全般等を頼むか…)


ことこと…

ムサシ(戦術ネットワークにアップロード中…)

ムサシ(そうだわ、401には特別に…私が入った事も教えてしまおうかしら)

ーーー太平洋海上ーーー

ざああああ…



BGM:https://www.youtube.com/watch?v=aokd7mz7les

マヤ「きょーうはー上手にー出来てるよー♪」

コンゴウ「…ああ、そうだな」


コンゴウ「…む」

マヤ「…おっ、新しい情報だねコンゴウ!」

コンゴウ「あの会社について分かった事の様だ…ムサシが直々にアップロードしたらしい」

マヤ「へー」ぴぴぴぴぴ

コンゴウ「…成る程、暗中模索ながら、それなりに経営は安定している、か」

マヤ「へー」ぽろろぽろんぱろん♪

コンゴウ「…ふむ」ぴぴぴぴぴぴぴ

マヤ(人材は随時募集中、かあ)

ーーーーーー

ざあああ…


ヒエイ「…?これは…」

ヒエイ「…ハルトマンワークスカンパニー社…成る程、あの大きな物体に着いての情報ですか」

ぴぴぴぴぴぴぴぴ


ヒエイ(……)

ヒエイ「…大凡変わりはない様ですね、人類における『会社』と」

ヒエイ「霧が入社する可能性は薄い…私が関与すべきモノでは有りませんね」

ざあああああ…

ヒエイ(…仮に入社する霧が居たら、私は失望しますがね)


ーーーーーーー

ムサシ「っくしゅんっ!」

ヒエイ(ですが、可能性は0ではない…事実、ペンギンの指揮する艦隊に敗北を期した事も有ります)

ヒエイ(調査は緩めない方が宜しいですね)


ざあああああ…


ーーーーーー


スージー「…んー」

スージー(…何か落ち着かない…)

ちら…

スージー「…」

ぎし…

スージー(…何かしらね、この空虚な感じ)かちかち

スージー(やる事も無く…ただただ電子の海を泳いでるばっかりね)

スージー「まあ…最初はこんな物ね」

スージー(んっ…)

のびぃぃ…


スージー(んっ…少し、身体が固く成る…)

スージー「ちょっと立ち上がった方が良いわね…」すく…

スージー(駄目ね、あれから机に座る癖がついちゃって…)


すすす…

うぅいいぃぃん。


スージー(…そう言えば、ロシアでは上手にやってるかしら…)

分かりづらいと思うが机に座るってのは机に向かうって事や。
…素直に机に向かうって思わせとけば良かったな、すまんスージーちゃん。


スージー(あいつ喧嘩っ早い所も有るって聞いたし…角が立ちまくりの事してないわよね…?)

スージー(…)

スージー(…いえ、別にアイツの事なんて如何でも良いんだけどね…?)

スージー(只余計な事をしてないか心配なだけであって…)


スージー「…誰に向かって否定してるんだろ…」

ーーーーーー

一方ロシアでは。


プーチン「キミにはこのクソ共を叩き潰して欲しいんだ」

ギャラクティックナイト「え、良いのか?」

プーチン「勿論、報酬も約束しよう」

ギャラクティックナイト「それマジ?じゃあやるわ」ギラギラ

プーチン「只一つ、守って欲しい事が有る」

ギャラクティックナイト「何だよ?」



プーチン「例えあのクソ共が便所に隠れていても、必ず、一人残らず息の根を止めてやれ」

プーチン「『見敵必殺』だ」

ギャラクティックナイト「ラジャァ…」ニヤァッ


ーーーーーー


「へっへっへ…国連の連中は俺達に何か目も向けてねえぜw」

「あのハルトマンワークスカンパニー社とかいう連中のお陰で助かったなぁww」

「これで痛い目見せてやれば思い知るだろうよ…世界を救うのはアメリカでも露助でも誰でもない、俺達だってな」

どごぉおおんっ!

ギャラクティックナイト「突撃!隣の晩ご飯ッッッ!」

「!?」

「誰だおめぇは!?」

じゃぎんっ

ギャラクティックナイト「銀河に名だたる最強の戦士サマだぁ…」ざっ

「は…?」

「あ、あれは…伝説の超戦士…!」

ごごごごごごごごごごごごご…!!

「な、何だ?!」

ギャラクティックナイト「お前達に恨みは無いが…戦いが無くて退屈してたんだよ…」

ギャラクティックナイト「お前達が戦う意思を見せなければ、俺はこの星を破壊し尽くすだけだぁ…!」ごごごごごごごご…!!

「ひィっ…?!」


ギャラクティックナイト「先ずはお前達から血祭りに上げてやるぅ…!」ひゅばっ!!



ぎゃぁあぁああッッ………!!




ーーーーーー

ギャラクティックナイト「お望み通り全部ぶっ殺して来たぜ…」ホクホク

プーチン「それは何よりだ、あのクソ共の処理を如何するか悩んでいたのでね」

ギャラクティックナイト「Foo↑まるで漁父の利だな」

プーチン「ははっ、良く言われるさ」

ギャラクティックナイト「ま、俺は久しぶりにストレスを晴らせたから如何でも良いけどな!」

プーチン「そうか、それは良かった…さてと」

どさっ

プーチン「君には特別にこの賞金と…我が国の最新鋭ステルス戦闘機をプレゼントしよう」

ギャラクティックナイト「うほぉおお!カッコいいじゃねえかその写真の戦闘機!最高だ!」

プーチン「今後とも君の会社とは良い関係を築かせてもらうとするよ、最強の戦士君」がしっ

ギャラクティックナイト「урааааааааааааааа!!」

ーーーーーー



スージー「…何だか大丈夫な気がして来たわ」

スージー(そんなに心配しても、アイツは…ね)



すたすた…

神風「あのー、ここをちょっと手伝って欲しいの」

スージー「お、来たましたわね?ちびっ子様!」

神風「ち、ちびっ子じゃないわ!貴方の方がよっぽどちびでしょ?!」

スージー「さあ、手伝う所は何処?」

神風「も、もぉおぉ…」


きゃっきゃ

すたすたすた…

ーーーーーー

夜。


うぃぃぃぃんっ

ギャラクティックナイト「スージーちゃんただいまァーッ!」がばっ

スージー「ふっ!」ぐっ、どがっ!

ギャラクティックナイト「ぐぶぅっ」

スージー「貴方の突撃は只でさえひどい被害を齎すのですからもうちょっと大人しく帰って来なさい」

ギャラクティックナイト「ぐ…」

スージー「まあ、今回は自動ドアを突き破らなかっただけ成長したと言えましょうか」

ギャラクティックナイト「な、俺ってそんなに突撃馬鹿だって思われてんの?」

スージー「突撃馬鹿っていうか、馬鹿力」

ギャラクティックナイト(あー、そっちいっちゃいますか)

うぃぃぃん


58「あ、しいたけお帰りでち!」

ギャラクティックナイト「?」

19「貴方の事なの!その仮面の十字が椎茸のあの模様に見えるのね!」

ギャラクティックナイト「」ガーン

スージー「ぶっ…wwwちょっwwwやめてよ二人ともぉwww」

ギャラクティックナイト「し…しいた…け…?」

19「あー!スージーさん大笑いしてるのね!」

58「しいたけでも食べる?」ぽりぽり

スージー「やめっっっwwwwwwもうギャラのあの仮面がしいたけにしかwwwwwww」プギャー

スージー(会う度に思い出して笑っちゃう様に成ったらどうすんのよぉwwwww)

ギャラクティックナイト「おれ…しいたけ…」ズーン

19「所で、しいたけが乗って来たあの平べったいの、なんなの?」

スージー「あ、もうしいたけで決定なのね」

ギャラクティックナイト「あれはロシアのイカしたステルス戦闘機、PAK-FAって名前だってよ!」

58「立ち直り早!」

スージー「そんな物を何処から?」

ギャラクティックナイト「ロシアの連中が気に入らないクソ共をぶっ殺してくれって願いを聞いたら賞金と一緒にゲットしたのさ」

19「こ、こわいの!」

58「あわわわわわ…!」

スージー「まあ、お手柄じゃない!」

ギャラクティックナイト「ダルルォ?」

スージー(ちゃーんと上手くやってたのね…良かった)

ギャラクティックナイト「で、スージーは何する所だったんだ?」

スージー「ん、ちょっとね…寝る準備に入る前にホームページを確認しようと思って」

19「見ていいの?」

スージー「悪戯しない様にね?」

19「わーい!」

ぽん


スージー「さてさて…今日も結構御頼り頂いてるわね」かちかち

19「沢山なの!」

スージー「さてさて…今日はどんなお便りが届いているのかしら?



ここいらで少しの間お便りを募集しようと思います。
皆さんスージーちゃんに聞きたい事が有れば何でもどうぞ(意味深)


ぴっ

ギャラクティックナイト「誰だろうな?」

スージー「普通のメールのマークね」

かちっ

スージー「なになに…『スージーちゃんの好きなタイプって?』ですってよ」

ギャラクティックナイト「ここで聞き出しちゃうかね?」


スージー「そうね…一緒のお話で盛り上がれて…強くて、かっこ良くて」

スージー「後、適度に追いかけ回す事が出来る度胸の有る人間」

ギャラクティックナイト「!」

スージー「そう言うのが、良いかな///」

ギャラクティックナイト「す、スージー…」

スージー「あとやっぱり、肝心な所で何時も助けられるけどやっぱり私も助けたいとき有るわ!」

スージー「『あぁ、私が居ないと駄目ね』な感じでダメな感じも有るのがタイプですわ!」

58「わあ…////」

19「ひゅーひゅー、なの!」

ギャラクティックナイト(け、結構俺の特徴に当てはまってる…それは遠回しに好きって言ってるんだよな?)

ギャラクティックナイト(そう…なのか??)

スージー(…あれ、何かこの特徴に合う奴が居た様な…)


ぴっ


スージー「それはさておき…次は…あら?」


>>138に質問

>>140に質問を入れて下さい。だった…
何だか眠いと駄目だわ…

スージー「次は入社希望の子ね?」

58「まだいっぱい入って来るでち?」

ギャラクティックナイト「次はどんなモノなんだ?」

スージー「早速開くわね…ポチッと」かちっ

ーーーーーー
差出人:重巡マヤです☆
貴方の所で音楽のお仕事がしたいなって思って応募しました♪
コンゴウにも相談はしてるし、どうでしょうか♪
担当希望は電話係か音楽担当です☆
宜しく御願いします♪
ーーーーーー

スージー「あら、『霧』の様ね」

19「霧まで応募して来るの?」

スージー「ええ。最初の一件から、制限をちょっと変えたから」

58(霧まで雇っちゃうんだ…)

ギャラクティックナイト「で、お前的にはOKなの?」

スージー「来る物拒まず。よ」かちっ

スージー「とりあえずは今は、どんな戦力でも積極的に溜め込んで行かないと」

質問無い場合は進めちゃいますぞ。


スージー「ほい、承認っと」

ギャラクティックナイト(ムサシって奴が霧だったからな…)

58「でも何か楽しそうでち、霧も艦娘も仲良く成れそうな職場って」

スージー「でしょ」

19「楽しそうなの!」

スージー(こっからどんな風に成るんだか、正直予測はつきませんわ)

かちかちかち

スージー(ま、今は人員収集人員収集)

スージー「…お、今度は艦娘の応募ね」

ギャラクティックナイト(こうして見ると結構飛び込んで来る奴とか居るんだなぁ)

スージー「…ふんふん、アメリカ生まれの艦娘…良いんじゃない?」かちかち

58「アメリカにも艦娘って出来たんでち?」

スージー「らしいわね、このメールを信じるなら」かちっ

19(ワスプとか来たらちょっと気まずいの)


かちっ…かちかち

スージー「ヒュゥ……大体は、こんな感じね…」

スージー「後は今日の業績を確認しないと…」

ギャラクティックナイト「マメだな…?」

スージー「こう言う所にも目を向けておかないと…ねえ」


19「はえ〜…」

スージー(…うんうん、上がってる上がってる)

スージー(ただ世界的に見ると…例の会社としのぎを削り始めている程度…ね)

スージー(ま、そこら辺との対策はまた追々考えましょう)


ぱたむ

スージー「あ〜…疲れたぁ…」

ギャラクティックナイト「俺はスカッと爽やかにストレス解消出来たぜ」

58(爽やか…?)

スージー「じゃあ…貴女達、そろそろ上がっちゃって良いわよ」

19「なの!」

58「お疲れさまでち!」

ギャラクティックナイト「お疲れさん」

うぃぃぃぃん…

スージー(…)

スージー(……何か、何をするかとか、お客の呼び込みとか、結構アタシの仕事量が多い様な…)

スージー(…)


スージー(…良い事だと思いまーす)

ーーー翌日ーーー


スージー「うーつーくしーいーあーさが来たー」

ギャラクティックナイト「朝がー来たからー昼がー来るー」

スージー「朝かーら昼まーで、しんこーきゅぅぅー」



スージー「すぅー…はぁー…」

すたすた…

ハルトマン「お早う君たち」

スージー「お早う御座います社長。今日はどんなご予定で?」

ハルトマン「今日はアメリカのビンセント・ハーリング大統領と会談しに行くのである」

スージー「まあ、それはそれは…!」

ギャラクティックナイト「アメリカって言えば人口が桁違いに多い合衆国じゃねえか、仲良く成って顧客は取りたいな?」

ハルトマン「うむ、これは失敗の許されない仕事なのである」

スージー「そうなのですか…」

ハルトマン「暫く留守を頼みたいが、良いかな?」

スージー「仰せの侭に、社長」

ギャラクティックナイト「任せとけって、臨時の呼び出しが無い限りは俺も居るからよ!」

ハルトマン「うむ、任せたのである」

スージー「何時お戻りに?」

ハルトマン「夜には戻って来る事に成るが…構わんかね?」

ぽん

スージー「ご安心下さい、私めがしっかりと此処を預かりますわ」

スージー「社長はおきに為さらず、アメリカと友好を結びつけて下さい」

ハルトマン「うむ…ここの警戒と、今日の仕事は頼んだぞ」

スージー「御任せ下さい!」

ハルトマン「では、行って来る」すたすた…


うぃぃぃん…


スージー「…」

ギャラクティックナイト「行っちまったな…」


スージー「…さて、今日のお仕事は…お昼に面接の時間、その後は…どうしましょう?」

ギャラクティックナイト「従業員の様子でも見れば良いんじゃないか?」

スージー「そうね…雇った後の現場確認は重要ですものね」

ギャラクティックナイト「俺は周辺の警戒でもやってるよ」

スージー「任せましたわ」ざっ


スージー「今日も仕事開始ですわ!」

ーーー正午ーーー

スージー「御入り下さい」

がちゃっ


アイオワ「Hi!MeがIowa級戦艦のNameship、アイオワよ!」

スージー「ほほう、戦艦ですか」

アイオワ「Yes!」

スージー「まあ、其処に御掛け下さい」

ぼふっ

アイオワ「Wow」

スージー「それで、我が社を希望した理由は?」

アイオワ「プレジデントがMeに、『この会社に入って動向を調べるんだ』とお願いしたからヨ!」

スージー(成る程、スパイみたいな物ね…プレジデント、というのはハーリング大統領の事かしら)

スージー「成る程ねぇ…ま、私としては入っても良いし、入らなくても良いですわよ」

アイオワ「Oh……結構ツメタイわネ」

スージー「心配する様な事は無いと自負していますもの」

アイオワ「うーん…」

スージー「んで、入るの?入らないの?」

アイオワ「入るわよ!」

スージー「ん、では採用です」さらさら

アイオワ(あれ?面接ってこんなあっさりなモノで良いノ?)

スージー「今は労働力確保に尽力していますから、問題は後から解決すれば良いのです」

アイオワ(結構いい加減な秘書ネ……)



ーーーーーー


スージー「さて…ちゃっちゃと面接を終わらせますか」

スージー「次の方どうぞー」

がちゃんっ

マヤ「失礼します!」

スージー「はい」

マヤ「失礼します!」

スージー「はい」

マヤ「失礼します!」

スージー「入って」

がちゃんっ

スージー「ちょ、何で!?ちょっと!?出て行かないでよ!?」

がちゃっ

だだだだだだだだだっ!

マヤ「しっつれいしまーっすっ!」すったんっ!

スージー「!?」

彼女は眼前に着地される。

マヤ「失礼します!」

スージー「…うん」

マヤ「失礼します!」

スージー「失礼してますね、あの、座って下さい」

ぼふっ

マヤ「♪」

スージー「…あの、お名前は…」

マヤ「マヤ!」

スージー「…やっぱりですか…」ズーン


スージー「…あの、先ず始めに、我が社を希望した動機を…」

マヤ「音楽関係のお仕事が欲しいな!」

スージー「いや仕事場選びじゃなくて志望動機を!」

マヤ「だからマヤは音楽のお仕事がしたいの!」

スージー「」

スージー(…何なのこの子?一応面接にもルールと段取りってモンが有るのよ!?)

スージー(それを只只役職を指定して来て…分かってないのかしら?)

スージー(まさか自分のご褒美を役職だと思ってる…訳は無いでしょ…)

スージー(只巫山戯ている可能性も…服も完全に私服だし」


マヤ「?」

スージー「…あの、あのですね…自分の志望動機を…ですね」

マヤ「だからお仕事が欲しいの!」

スージー「お金じゃなくて?」

マヤ「うん!」


スージー(…分かった。…これ過ぎた純粋さと振る舞いで翻弄されるパターンだわ)

スージー(対応に『定石』が要らないタイプの子ね)


スージー「…はあ、そうですか」

スージー「…特技に『音楽全般』とありますが、やはりそう言った関係のお仕事がしたいと」

マヤ「やっぱり会社のバックグラウンドミュージックって大事だと思う!」

スージー「成る程、損得勘定は無いと」

マヤ「何それ?」

スージー「…知らなくて結構です」


さらさらさらっ

スージー「…えー、何を奏でる事が出来ますか?」

マヤ「ピアノが大好きです!」

マヤ「あとー」

ぽぽぽぽぽぽぽぽん


スージー「…ちっちゃい、マヤ…?」

マヤ「マヤ楽団でちょっとしたオーケストラだって出来るんだよ?」

スージー「…もう何が何だか。とりあえずしまって下さい」

マヤ「あ、はい…」

マヤ(駄目だったかな…?)

スージー(頭の整理が追いつかない…霧ってこんなのしか居ないの?)

マヤ「…」オロオロ

スージー「…あー、あの…その」

スージー「…その」

マヤ「…?」

スージー(拙い、頭がこんがらがってる…言葉が、言葉が…!)


スージー「…え、ええと…音楽を奏でたい理由って何ですか?」

マヤ「!えーと…」

スージー(と、とりあえずこれで様子を…)

スージー(良い理由だったら入れれば良いし、下らない理由なら落せば…)





マヤ「それが、マヤが生きてる事だって思うから」

スージー(いい……って……)

マヤ「マヤは、そう言う事をして、色んな事を知りたい」

スージー「…」

マヤ「それじゃあ、駄目かな?」

スージー(…)


マヤ「…」シュン


さらさらさら

マヤ「!」パァァ

スージー「…宜しいでしょう、採用とします」

マヤ「いぃぃやったぁああーーっ!」わぁーい!

スージー(…まあ、一生懸命なのは良い事よ)


マヤ「わーい!」ピョンピョン

ーーーーーー

スージー「…ここまでで、結構社員が揃ったわね」



平社員:清霜 朝霜 神風 春風 伊58 伊19 伊168 伊401 伊8

食事担当:リットリオ ローマ

火力担当:ギャラクティックナイト アイオワ ムサシ

社内BGM担当:マヤ


スージー「…」

スージー「もうちょっと集めた方が良いかしら?いや、お給料とかも考えると…」

ぴらぴら

スージー「…ギャラクティックナイトに相談しましょうか」

すすす…

スージー「…あら?」

スージー「…手紙?」

ぺら


スージー「…」ムー

スージー「…」

スージー「…あー」ナルホド

ぱさっ

清霜「どしたのどしたの?」ピョコ

スージー「ちょ、勝手に覗かないの」

スージー「まあ、良いけど…」



スージー(…ギャラクティックナイト…イギリスにお呼ばれしてたのね…)

スージー(確かあそこは、ヤバい吸血鬼達が飼いならされて居たって噂を聞いた事が…)

スージー(…まさかね)

スージー「はぁ…仕方無い」

スージー(私が現場確認序でに哨戒に行くしか無い様ね)

すすすすす

スージー「清霜。私のオフィス、しっかりガードするのよ」

清霜「りょうかーい!」たたたっ

スージー(頼むわね)


ーーーーーー


スージー「…」すすすす…


58「あー、そこ違う!」

8「ゔ…どこ…?」

58「ここ、ここのまろんでる所の…!」

スージー「あら、何やってるの?」

58「ええと、冷房がちょっとイカれてたから…」

スージー「え、見せなさい」

ずいっ

スージー「…ホントね、何で早く言ってくれないのよ」

8「いえ、今壊れたばかりみたいなの…」

スージー「ふぅーむ…」


ぴぴっ

スージー「ま、良いわ。後でハルトワーカーズに直させるから」

58「ごめんなさいでち…何だか使い勝手が分からなくて…」

スージー「私達の技術は凄まじい物、ゲンジュウ民に分からなくとも不自然じゃあ無いわね」

8「面目有りません…」

スージー「さあ、持ち場に戻ってなさい」

58「はーい」

たったったったったったっ…

スージー(そろそろガタが来てたのかしらね…ま、連絡送っておきますか)ぴぴぴぴ

スージー「…あ、あの子は」すすすすすす



朝霜「にしてもすっげー眺めだよなぁ」

神風「私達とはスケールがまるで違い過ぎる…」

スージー「そうでしょう?可成りの高さに有るから」

朝霜「ぅわ!?何時の間に?!」

スージー「隠密性も秘書には大切なのよ」ファサッ

神風(大事なのかしら、それって…)

スージー「此処だけはずっと晴れ。雨に濡れる事も無いのよ」

スージー「ずっと太陽と星空を独り占め出来る」

スージー「贅沢だけど、直に飽きる贅沢ね」

朝霜「…」

神風「…」

スージー(この話は少し空気が読めてないかしら…いえ、読めてないわね)


朝霜「…なあ、やっぱりさ」

スージー「…?」

朝霜「こういうでっかい物って…地球からはすっげぇ太陽を遮ってね?」

神風「太陽が見えないって土地が多そうな…」

スージー「…あっ」


スージー(ヤバい、社長…もしかしたら其の事でクレーム言われてるかも?!)

スージー(でもどうしようもないし…うう…どうしよう…)

スージー「…」ズーン……

神風(…どうしよう、嫌な事思わせちゃったかしら…)

スージー「…」

スージー「…まあ仕様がないわ、その辺の問題はおいおい考えましょうか」

朝霜「そういうもんか?」

スージー「三人集まっても答えが見つからない物は後回しが良いのよ」

スージー「頭も良く無いのに無理に考えて精神磨り減らしたってダメだし」

朝霜「w」


神風「所で…司令官は何しに?」

スージー「もうスージーで良いわよ」

神風「は、はい」

スージー「…実はね、ギャラがイギリスに呼ばれたみたいだから私が哨戒しに行こうと思って」

朝霜「哨戒?何処をだよ?」

神風「海なの?」

スージー「いえ、このアクシスアークスの周囲をよ」

朝霜「う、宇宙でも大丈夫なのか?」

スージー「HUD搭載多目的防護バイザーが有れば大丈夫なのよネ、コレが」

神風「わぁ…」

かしゃんっ

スージー「このバイザーは、HUDと『リレインバー』接続し、バイザーをを介してのロックオンを可能とする事で戦闘力を飛躍的に上昇させる」

スージー「ヘルメットと同じくとても頑丈なハルトニウム合金製なので頭部の完全な防護にも成るの」

スージー「こういうバイザーは何処かの狐の遊撃隊でも正式採用されてるのよ」

朝霜「すっげぇつやつやで頑丈なんだな?」

スージー「ええ、表情も余り悟られないと言う長所も有るのよ?」

神風「完璧な装備ね!」

スージー「だからそんなに心配は要らないわ」

つづきい!

>>162
焦らず焦らず。
見ててくれて嬉しいでござんすよ


朝霜「宇宙か…どんな感じだろうね?あたいも行ってみたいモンさ」

スージー「え、貴方達は宇宙はムリなの?」

神風「ええ、空気が無いから…」

スージー「フゥーン」ニヤニヤ

朝霜「ん、んだよその顔…早く行って来いって」


すすすすすすすすすすす…

スージー「無理なのねェー」ニヤニヤ

朝霜「二度見すんな!早く行けっての!」

神風(…ちょっと可愛い…って思っちゃった…)



ーーーーーー

ごごごん…


スージー「」かちかちかち

『リレインバーの、全出力の安定を確認』

『エーテルジェネレーター、イーオンジェネレーター、全て正常に稼働中』

スージー「…出来る秘書なら出来るわ、ええ」ぐっ

ごごごごごごごご…!

スージー「G-ディフューザーシステム、確認」

スージー「HUD安定、さあ…行くわ!」


『ルート、オールグリーン』

『発進せよ』


スージー「発進ッ!」

ーーーーーー



こぉぉぉぉぉぉ…

スージー「うっわ、改めて見るとスゴい綺麗ねぇ」

スージーは眼前に広がる蒼い地球の姿に感慨深い感情を抱いていた。


ごおおおお…

スージー「すでにハルトワーカーズ達も哨戒している…手の回ってない場所を回りましょうか」

スージー(何も無いと良いんだけれど)


ーーーーーー


ごおおおおお…

スージー(…それにしても、アクシスアークスはすっごく大きいわね)

スージー(そういえば空を見上げると、ドームに顔みたいな模様が有ったけど…何なのかしら?)

カービィ達「宇宙に生身で行けないとは貧弱だな」

>>166
スージー「本当ねぇwwww」

ギャラクティックナイト「貧弱貧弱ゥ!」





スージー「…」

ぴぴぴぴぴ…

スージー「…?」

スージー(…何、反応?)


ぴぴぴぴぴぴぴぴぴ…

スージー「…」

HUDに現れた物体を注視し、見つめる。

スージー(何だ、只のロケットね…でもあれ、何だか様子が可笑しいわ)

ごごごごごご…


<<クソッ!制御が効かない!>>

<<エンジン出力に異常発生!どこでしくじったんだよ!?>>



スージー(…良からぬことが起きてそうね)

ごおおおおお…

スージー(敵じゃ無くて良かった…)


<<ダメだ!>>

<<クソッ、誰か!誰か助けてくれ!>>

ぴーっ


スージー「ちょっとー、そこのシャトルー、何やってんの?」

<<だ、誰だ!?>>

<<うるさい騒ぐな!、この際誰でも良い。助けてくれ!>>

スージー(やば、ちょっとタメ口吐いてた…)


スージー「おほん、何が有ったのですか…って」

ごおおおお…

スージー「…アラヤダ、エンジン部分にキズが…」

<<キズ?!>>

スージー「そこから漏れてて出力が安定してない様です。暫くエンジンを静かにさせてもらえますでしょうか」

<<分かった。冷却だ!エンジンを冷却して、稼働を最大から下げろ!>>

<<了解!>>

ごおおおお…


スージー「…さて、弱ったわね」

スージー「…」ぴぴぴ


スージー「そこの警備中のワーカーズ?ちょっと来て頂戴」

ごおおおおおおお…


ハルトワーカーズ「…」

スージー「よしよし、宙域修復キットは持ってる様ね」

ハルトワーカーズ「?」

スージー「このロケットのエンジンに着いてる傷をバイオボンドで固めて塞ぐのよ」

スージー「その後アクシスアークスの発着場まで誘導、本格的な修理を行ないなさい」

スージー(応急処置じゃ直にまた堕ちてしまうわ、しっかり直してやらないと)

スージー「良いわね?掛かれ!」

ハルトワーカーズ「」ok

インベードアーマー達が群がり、応急処置に掛かる。

スージー「良い?一旦直した後はこの子達が発着場まで誘導してくれますわ」

スージー「それまでじっとしていてくださいませ」

<<分かった。助かる!>>

ゲームのハルトマンワークの最大の敗因はインベードアーマーをそこらに杜撰に放置してたせいだと思うのよ

>>171
ああいうのって何で放置されてたんですかねぇ…



スージー「ふう…一体何にぶつかったんだか」

ごおおおお…

スージー(さて…近くを哨戒しなくては…)


ごおおおおお…

びーっ!びーっ!

スージー「もう…今度は何よ?」

スージー(この音…明らかに穏やかじゃないのが来るわね)

スージー(一体何が…)



メカクラッコ『』バヂヂヂヂヂヂヂヂヂ!

ばぢぢぢぢぢぢっ!

スージー「…厄介な奴かしらね」

メカクラッコ『』バジュウウ!!

スージー「きゃっ!?ちょ…!」

スージー(何よあのメカ、暴走してる?!)

スージー「コラ!待ちなさいッ!」

煙と電撃を纏ったメカは、狂った様に暴れ回りながら宇宙を飛んでいた。


ばぢぢぢぢぢぃっ!

ぴぴぴぴぴぴぴぴぴ…!

スージー「こんっ…のォッ!」ばしゅっ!

リレインバーの下部のドライバーミサイルを発射。
狙いをつけて沢山発射し、メカクラッコ二向かって追跡させる。


スージー「防空識別圏内に所属不明メカ侵入!暴走していて会話もムリみたいよ!」ごぉおっ!

どごぉおおんっ!

スージー(…良し、当たったわ!)

メカクラッコ『』バヂヂヂヂヂヂヂヂヂヂ


ギュウオンッ!

スージー(ッ!)

方向性を変えての突進を回避。
無茶苦茶に電撃を放っている辺り、狙いなんて考えていない様だ。

ぴぴっ


<<スージー様。助力ハ如何イタシマスカ?>>

スージー「要らないわ、あんなポンコツ一人で十分よ」

スージー「そっちはデータにあのポンコツを捉えてて、安全が確保されるまで発着場のゲートは開かないで」

<<了解>>

ごぉ!

スージー「さあ、出来の悪いマシンは解体してしまいましょうかしらね!」

スージー「はぁぁああっ!」


どごぉおっ!

メカクラッコ『』バッヂィィィ…

スージー「無駄よ!」

どこどこどこどこどこどこどこどこどこどこどこッ!!

出来たスキを見逃さず、リレインバーのアームで百烈拳の如き連撃を叩き込んで行く。

スージー「無駄ぁッ!」どがぁッ!

ばぢゅんっ!

スージー「ぅわッ!」

敵の雷撃を寸での所で躱し、ぐるぐると機体を旋回させて追いかけて行く。

スージー「っち…!」

スージー(ちょっと良く無いかもしれないわ…長引いたら……)

ばりりりりりり…!

スージー(シャトルに打つかってしまう…そしたら、ミンチよりひでー事に成るわ)


ぎゅおんっ!

スージー(それだけは阻止しないと…!)


ばぢっ!!

スージー「っぐ!」

スージー(こんの…生意気なッ!)どがっ!!


どごっ、ばぎっ!!
ばぢぢぢぢぢっ!!


火花を散らし、打つかり合う。
狂ったメカとスージーとがやや本格的な殴り合いを見せ、戦いを激しい物に演出していた。


ばぢぃっ!

スージー「きゃッ……この!」どごっ!!

ごすっ、ばきっ、ぼかっ、ぐしゃッ!

ぴぴぴぴぴぴぴぴぴ


ばぢぃいっ!

スージー「っぐっ…!」ぎゅおんっ

スージー(電撃で…そろそろ電子機器に異常が起きてる…早く落さないとマズいわ…!)

ばぢぢぢぢぢぢぢ…!!


ごぉおっ!

メカクラッコは暴走した様に電撃を放ちながら、シャトルに向かっている。
それが意図しない物でも、結果的には恐ろしい事に成る。


スージー「待ちなさいよッ!!」

がしっ!

ばぢぃいっ!!

スージー「がぁ"ぁ"っ…!ぁ"…!」ぐぐ

棘を掴み、電流が流れ込んで来てしまう。
そんな痛みや異常を堪え、スージーは力を入れる。


スージー「こん" の…カミナリ親父ィィッ!!」っぐぅんっ!!

そのまま明後日の方向にメカクラッコを投げ飛ばす。


ぐるぐるぐるぐるぐる…!

スージー(今!)

ばっ

アームを畳んだリレインバーから降り、彼女はそのまま得意な形状の機体を武器を持つ様にして操縦席のレバーを掴む。
そのままドライバーを回転させ、敵に向かって突進する。

ぎゅららららららららららッ!

スージー「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!

メカクラッコ『!』バヂヂ

スージー「遅いわよッ!」

どっぐんっ!!

ど真ん中の目玉に向かって、回転するドライバーを当てる。

スージー「貫けッ!ドライバー…ブレイクッ!!」

ぎゅららららららららぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりッ!!

まるでドリルの様に削り、進んで行く。



っばっぐぉんっ!!

哀れメカクラッコの『操縦者の居ない』コクピットは貫かれ……

ぼっごぉおおおおおおおおんっ!!

…宇宙にて、爆発四散した。


スージー「…これぞ、乙女の魂燃え上がる…度胸の溢れる攻撃よ」

機動形態に戻ったリレインバーに再び乗り込みながら、彼女はそうぼやいたのだった。

ごおおおおお…


スージー「はあ…はあ…」

スージー(まさか…敵までやって来るなんて…)

ごおおおお…


ぴぴぴぴぴぴ…

<<…あー、こちらスペースシャトル『アポロ』…アンタ等のお陰で助かったよ>>

スージー「其の様子だと…無事に着港出来た様ですね」

<<ああ、いまシャトルを修復してくれてるよ>>

<<アンタのとこの会社、サービスが良いな>>

スージー(働き手もお客さんもたっぷり欲しいからネ)

スージー「ま、これからシャトルに傷が付かない様発射時に気をつけてくださいませ」

<<ああ、そうしておくよ>>

スージー「…ふぅ」

ごおおおお…

ばぢぢぢ…


スージー「…こっちも早い所戻らないと、ね」

スージー(…後ですっごい怒られそう)


ごおおおお…


ーーーーーー


ハルトワーカーズ「…」プンプン

スージー「…はい」

ハルトワーカーズ「…」プンプン

スージー「…すいません」


案の定怒られました☆

スージー「じゃあ…修復お願いします…」

ハルトワーカーズ「」タッタッタッ



ーーーーーー


数時間後。



スージー「…ぁぁ、大変な一日だったわ…」

スージー「シャトルの人は無事に目的地に着いたみたいだけど…大丈夫かしら」

スージー「整備員のヒト……今日は可成り酷く怒って来たわね…」

スージー(電気系統がイカれてて数日は出撃不可…まあ、余り戦う事は無いから良いけれど…)

スージー(…)

某所でスージーが毒液塗れに成ってる画像見てもう…(びくびく


スージー(…早く帰って来て来ないかな…)

スージー「…」


うぃぃぃぃん

スージー「!」がたっ

すたすた

ギャラクティックナイト「たっだいまァ」

ハルトマン「帰って来たぞ」

スージー「ギャラ!社長!」

ギャラクティックナイト(略されてる…ま、しいたけ呼ばわりよかマシだな)

ギャラクティックナイト(俺の名前はそんなに言いづらいのかね?)

ハルトマン「スージーよ、留守はきちんと出来ていたか?」

スージー「ええと…」



ポポポポポポポポポポポ



ハルトマン「…成る程、そんな事が…」

ギャラクティックナイト「クソ!俺がもうちっと早く戻ってやれれば…!」

スージー「良いのよ、お仕事も有ったでしょう?」

ハルトマン「…留守の中良くやってくれたな、スージー」

スージー「有り難う御座います、社長」


スージー(ただ、リレインバーが修復に放り込まれたのはちょっとイタいわ…)

スージー「それで…其方の方は?」

ハルトマン「先ほどのシャトルの件が決め手と成って何とか友好を結べたのである」

スージー(あ、あれアメリカのだったのね…ていうか情報早っ)

ギャラクティックナイト「…」

スージー「ハーリング大統領はなんと?」

ハルトマン「『これからも、どうぞ宜しく御願いします』と…」

スージー(ムダな事は語らない指導者の様ね…)

ハルトマン「結果的にはスージーの働きのお陰でスムーズに行ったな」

ギャラクティックナイト「危ない目に遭ってたのにか?」

スージー(?何でギャラは…トゲトゲしてるのかしら)


スージー「あ、あの!そっちはどうだったの?」

ギャラクティックナイト「俺か?」

スージー「ええ」

ギャラクティックナイト「俺はな、何か…なんか知らんが、大ウケ?」

スージー「な、何そのちょっと不安そうな物言い」

ギャラクティックナイト「いやな、俺が行ったらまず女王さんが『カッコいいカッコいい』って持て囃して来てな?」

ギャラクティックナイト「ほんでまあ、カメラが集まる中現れてやったらもうCoolCoolのコールの嵐」

ギャラクティックナイト「多分ガチの騎士は今時珍しいから注目浴びたと思うぜ」

スージー「それで?肝心の外交はどうしたのよ」

ギャラクティックナイト「鞄持ち、ゲン担ぎでうやむやにされたよ。途中何度か本題に入ろうとしたけどな」

スージー「…腹黒いわねその国」

ハルトマン「全く怪しからんのである」

スージー(それで不満なのね)

ギャラクティックナイト(全く、無責任な賞賛なんかよりスージーちゃんに罵倒される方がマシだっての)

ギャラクティックナイト(スージーが死んだら…俺は…)

スージー「…?」

ギャラクティックナイト(いや、考えるのは止そう)



スージー「まあ、今日は少し進展は有りましたね」

ハルトマン「ここから世界経済に馴染んで行くのである…ハルトマニーもチンキュウで使える貨幣に認められたからな」

スージー「まあ!商談も進みますわね!」

ギャラクティックナイト「地球だっての」

スージー「新入社員も2名入りましたし、良いペースですわ」



ハルトマン「では、今日は解散とする」

スージー「分かりました、社長。今日は御休み下さいませ」

ギャラクティックナイト(…)

ーーーーーー



スージー「…」ぺらぺら

スージー(…最近のパピポテ暗いわね…)


ぺらぺら…

うぃぃん

ギャラクティックナイト「ぉっと」

スージー「…ノック位してよ」

ギャラクティックナイト「悪いな」すたすた…

ぼふ


スージー「…」

スージー「…今日の、襲撃の事?」

ギャラクティックナイト「ああ」

スージー「…心配性ね」

ギャラクティックナイト「生憎、そう言う所も諦めが悪いんだよ、俺は」

スージー「…」

ぺらぺら…

スージー「…」

ギャラクティックナイト「…」

スージー「…今日みたいな真似、止めて欲しいって思ってる?」

ギャラクティックナイト「…そうだな、止めて欲しい」

スージー「それはどうして?」

ギャラクティックナイト「…分からないか?」

スージー「…」ぺら


ギャラクティックナイト「…それでおっ死んだら、どうするつもりだったんだよ」

スージー「…」

ギャラクティックナイト「お前は死んだってどうとも思わないだろうがな…残された奴等は全員辛い想いをしなくちゃ成らないんだぞ」

スージー「らしく無いわねぇ、銀河最強の戦士が」

スージー「命に情でも湧いたのかしら」


ギャラクティックナイト「…おっと、今は話の通じない『時』の様だな」

スージー「…」

ギャラクティックナイト「まさかおン前が質問文に質問文で答えるとテスト0点なのを知らないマヌケだとは思わないし…今は納得させられる様な時間ではない。そう言う訳だ」

スージー「アタシはあの時に、最善の判断を尽くしたまでよ」

スージー「アナタ程強くは無いけれど、こっちだって十分戦えるんですからね」

ギャラクティックナイト「…ああ、そうだろうさ」


ギャラクティックナイト「ただ、俺に言わせりゃ未熟な部分が有るんだな。コレが」

スージー「…」

スージー(…未熟…)

ギャラクティックナイト「この指折りの戦士である俺が言うんだ、間違いは無い」

スージー「…」


スージー「…そうね…まだ、アタシだって若いもの。ぴちぴちよ」

スージー「そりゃ…まだ、分からない事だってある、教えて貰ってない事とかも、一杯…」


スージー「…でも。今日の判断は間違っていなかったと、思うわ」

スージー「…間違ってたとしても、後悔はしないわ」

スージー「大事な社員と、私達の帰る場所と成った『ここ』を守れて、飛び込みの仕事も達成出来た」

スージー「それだけで、苦労に大きく釣り合うのよ」

ぺらぺら…

スージー「…そんな物よ、多分」

ギャラクティックナイト(…スージー)


ギャラクティックナイト「…ま、皆が全員割り切れるような答えなんて無いしな」

ギャラクティックナイト「そんな答えが有ったら、問題なんてモノも無いさ」

スージー「そうね」フフッ

しいたけさんかっけー

>>193
女好きのだらしない男が強くて人生経験豊富で決める所決めるって良くない…?


スージー「貴方だって、私にこうやって言った事…後悔するつもりなんて無いでしょ?」

ギャラクティックナイト「違いねぇさ」

スージー「なら、今はそれで良いと思う」

ギャラクティックナイト「…フッ」


さ…

ギャラクティックナイト「…今何処読んでんだ?」

スージー「パピーがマホロモート卿にネタバラシされる所」

ギャラクティックナイト「うわ、黒ッ」

スージー(ローリンさんの精神状態を問いつめたい)

ーーー同時刻 某所ーーー



「…無人AI搭載メカクラッコが破れた、か」

「…それなりにはやる様だな」

「…」


「……我が輩のジャマになる連中の様だ」

「明確に潰しておくか…念入りに、時間をかけて…」



ーーー予告ーーー


スージー「次回のお話は、『第三話 良いお客様と悪いお客様の巻』を、御届けしますわ」

スージー「面談にやって来たあるお客と、襲撃に来た悪いお客とは…?」

スージー「御楽しみ下さいませ!」

ーーーある日ーーー


歌の練習時間。


スージー「〜♪〜♪」

マヤ「〜♪〜♪」


スージー「せーの、はい!」

マヤ「お〜お〜偉大なハールトマン〜♪お〜お〜偉大なハールトマン〜♪」

マヤ「永久に〜果てなく〜栄えーよ♪」

スージー「そうそう、其の調子!」


スージー「今日来る大事なお客様の為に、念の為に!歌を磨き上げるのよ!」

マヤ「でも歌う時有るかなー?」

スージー「とりあえず覚えておいて損は無いわ!」

スージー(ホントは音楽が好きって聞いて是非共我が社の社歌を歌わせたかっただけなのは内緒ネ!)

スージー「さあ!其処のフレーズは声をなだらかに、少し悲し気に!」

マヤ「星々を〜♪手折り束ねて〜♪」

マヤ「全て〜捧げてーしまえーば〜♪」

マヤ「皆を〜約束の地へと導く〜銀河の父よ〜♪」

スージー「良いわ、良い…」ニコッ


うぃぃん

ハルトマン「…」パチ、パチ、パチ

マヤ「ふぇ!?」

スージー「あらやだ社長!聞いて居らしたんですか?」

ハルトマン「うむ。スージーよ、新しい社員にも社歌を植え付けるとは感心であるな」

スージー「元々私が作りましたから♪」

マヤ(そうなんだ!?)

マヤ(…あれ、じゃあ、『父』ってとこで笑ってるのはなんで…?)

スージー「午後2時からですものね」

ハルトマン「うむ、出来るだけ豪勢なモノで出迎えたい」

マヤ(なんで…なんで…?)

スージー「ふふっ、そうですね」


すたすたすた…

マヤ(…あれー?)



ーーーーーー


スージー「まさか、先日見つけた会社の社長があちらから直々に目見えに成るとは…」

ハルトマン「うむ…アメリカに有る大企業ガリック・コーポレーションの社長『プレジデント・ガリック』」

ハルトマン「ダンディながら紳士的な物腰が柔らかい態度から。近しい者からは『伊達男』や『男爵』と呼ばれている…そうだな?」

スージー「彼自身からメールが来た時はギョッとしましたわ」

スージー「一体何が切っ掛けで私達に会う気になったのやら…検討がつきません」

ハルトマン「だが、着実に『縁』とやらは繋がって来ているようだ」


スージー「一体どんな社長なのですかね」

ハルトマン「案外私達と同じ様なモノだったりしてな」

スージー「あぁー…何か有りそうで怖いですわ」

ハルトマン「こう、両手掴まれて釣り上げられたまま連れて来られるグレイ的な何かが」

スージー「恐っ…」

うぃぃぃぃん



スージー「…あ!」

???「…おや?」

ハルトマン「キミが…ミスター・ガリック……かね?」



ガリック「ああ、少々早過ぎたかな?」

スージー「いえ、大丈夫ですわ」ぺこっ

スージー(どう見てもコレ…私達の世界の人間ですわ、ええ」



*ガリックは『メタナイトとあやつり姫』に登場したガリック男爵その人です。

>>194
ハードボイルドですか.....
それとパピーって言葉を銀魂以外で久しぶりに聞きましたww

>>201
アニカビ38話を見るのです。



スージー(このカメレオン的なイケメン造形…!間違いないですわ!)

スージー「…あの、所で」

ガリック「何だね?綺麗なお嬢さん」

スージー「その頭身…8頭身…ですか」


ガリック「ああ、ここならば世界観を守る必要も無いのでね」

ハルトマン(そうだったのか)

スージー(何だか他の星でめっちゃ苦労してそうな人ね…)


スージー「…あ、綺麗だなんて…そんな…////」

ガリック「おっと…すまないね、本音を出してしまうとは。ビジネスマンの風上にも置けない事をした」

すっ


ガリック「改めてお目にかかる」

ガリック「我が輩は、ガリック・コーポレーションとその姉妹会社にして保険会社『マリス・ライフ・インシュアランス社』のCEOにして社長」


ざっ

ガリック「プレジデント・ガリック。気さくにガリック男爵と呼んで貰える様に慣れてくれれば幸いだ」

ハルトマン「私はこの会社の社長の、プレジデント・ハルトマンである」

スージー(…何時もの回りくどい紹介の仕方じゃ無くなってる…まあ、そんな事気にしても仕様がないわネ)


ガリック「…」じー

ガリック「…キミの名前はなんだね?」

スージー「あら…そうでしたわ。わ、ワタクシは…この、ハルトマンワークスカンパニー社の社長秘書を勤めて居ります…秘書スージーと申します」ぺこ

ガリック「ほう、何とも素敵な名前だ」

スージー「これでも、『美人』秘書として通って居りますのよ」ドヤッ

ガリック「これからも御見知り置き願おうか、マドモアゼル・スージー」

スージー「…」

スージー(…んん?)




ハルトマン「?どうした?」

ガリック「…どうかしたかな?」

スージー「…フロイラインの方が響き的に格好いいと思います、ハイ」

ガリック「フロイライン・スージー……おお、此方の方が語感が良いなあ…盲点だったよ」

スージー「でしょ」

ガリック「ならばこれからはフロイラインを付けて呼ばせて頂こう。宜しく頼むよ」

スージー「ハイ」

今日はエレベーターの故障にWows(のやり過ぎで一回再起動する羽目に→プレビューで表示してたおかずが全閉じ)と帰りも忙しかったのであんまかけなかったです。

今日はもう寝ます。
ちょっとしたアンケートみたいなのを置いて。グーテナハト…


Q:ガリック男爵のCVはどんなイメージ?

1:須藤翔 (プリンス・ヴォークンの中の人)

2:飛田展男(カワサキやマッチョさんなどの中の人)

2
ヘルシングの少佐が少し柔らかくなった感じのイメージ

>>206
成る程…ねっとりと少佐ボイスか。


ハルトマン「さあミスター・ガリック、此方へ来るのである」

ガリック「すぐに向かうよ」すたすた

スージー「…」すすすす


ーーー面談室ーーー


うぃぃぃぃん

スージー「此方でございますわ」

ガリック「おっと、すまないね」ぼふっ

ハルトマン「ヨッコラセッ」ぼふっ

スージー(…お話に上がったとは言うけれど、何を話すつもりかしらね?)


ハルトマン「…まず、キミの会社について、更に詳しく教えて貰いたい」

ガリック「勿論です。其の為にお話に上がったのですから」

ぎし

ガリック「我が社は…まあ、そちらの会社と似た様な物ですよ」

ガリック「規模は小さいながら、アメリカでトップの会社として運営させてもらっている」

ガリック「消費者の意見なんかから使えそうな物をしょっちゅう我が身で洗い出すのは、これまた辛くてね」ハハハ

スージー(…まあ只のクレーマーと普通の意見を見極めるのって見ただけじゃムズカシいけど…)


ガリック「他にも基本的に民間の食料、日用品から民間軍事企業の様な事もして居るのさ」

ハルトマン「PMCにも片足を突っ込んでいるのか?」

ガリック「ああ、節操のない経営だろうが、手は広げた方が良いと我が輩は考えているからね」

ガリック「其の結果が、マリス・ライフ・インシュアランス社…つまり後から作った保険会社だ」

スージー「保険会社?まーたそんなビミョーなモノを…」

ガリック「実際、チャンスでもなければ儲けは良く無いね。一番世の中で流行に左右されやすいよ」

ハルトマン「ふむ…」

スージー「…行き当たりばったりですね」

ガリック「いや、小さな事にかける保険で儲ける気で作ったんだ」

ガリック「『タンスの角に脚の小指に打つけた時の保険』とか、『山登り保険』とか『痴漢冤罪保険』とか、一時はもう凄い売り上げを記録したんだよ?」

スージー(あー…何か儲かりそうねそれは…)

スージー(この様子だと裁判関係の仕事とかもやってるのかしら…保険を達成する過程で)


ハルトマン「今の売り上げは?」

ガリック「鳴かず飛ばずと言った所だ。平和の印だ」

ガリック「まあ、儲からなければ困るのも事実だがね」

ガリック「会社は儲けの為に保険を売り、消費者は少しでも傷を治そうと保険を買う」

ガリック「『人々に明日の安心を』という言葉で塗り潰せるこの事実は変えようが無いのだよ」

スージー(…)

ハルトマン「…成る程、『キカイ的』だな」

ガリック「情で生き延びれる程、此の世は甘く無いらしいからな」

ガリック「だが、縁と『友情』は大切にせねば成らないのも事実」

ガリック「大変クサい様だが…本日は我が社と友好を結んで頂けないだろうか」ぺこ

ハルトマン「ほう…」

スージー「…」


スージー(…プレジデント・ガリック……今聞いた分では、可成りのいい性格した社長サン、ね)

スージー(…でも…まだ何か、有りそうな気がする…まだ、ここで見せた『顔』だけが…全てではない様な…)


ハルトマン「スージー、君はどう思う?」

スージー「そうですね…」

ガリック「…」

スージー(…私からすれば、あの男の考えている事はまだ分からない)

スージー(私達の会社へ何かしでかすかもしれない。それを防ぐには当然ここで突っぱねるべきでしょうけど…)

スージー(…彼の素性を知るには、彼の近くに居る方が良い…)

スージー(となると、答えは只一つね)


スージー「…社長、私達がやるべき事は、言わば『友軍』を揃える事です」

スージー「この申し出、受け取るべきと思います」

ガリック「!」

ハルトマン「…うむ、分かったのである」

ぱん

ハルトマン「さて…決断が秘書任せに成ってしまったが…此方こそ、宜しく頼むよ」がしっ

ガリック「有り難い…では、宜しく御願いします」がしっ


ガリック(今後とも…な)ニヤ

スージー(…)ピク

ハルトマン「ああ、頼む」

スージー「良かったですね、社長」

ハルトマン「では…少しキミに着いて教えて貰おうではないか」

ガリック「我が輩について、か?良いでしょう。」

スージー(おっ)

ガリック「ではまず、少しだけお話ししましょう」


ガリック「昔、宇宙を旅している途中で『太陽風』成る物に宇宙船が煽られ、機器に異常が発生したのだよ」

スージー「あら、この星の太陽はそんなに強力なモノを?」

ガリック「ああ、それで止むなく不時着した先がアメリカだったのだ」

ガリック「路頭に迷った末に考えついたのが、『会社を作る事』」

ガリック「幸運な事に『公に姿を明かさない』という条件付きでアメリカが会社の設立に協力してくれたのだよ」

スージー(…ほうほう?)

ガリック「流れ着いた先が日本でなくて本当に良かったと思う、あそこじゃそう簡単には行かんだろう」

ハルトマン「宇宙人が興味を持って立てる会社ともなれば、その過程を見たいだろうしな」

スージー(あ…そう言えば此処の星からすれば私達は宇宙人ね)

ガリック「それで、其の結果…世界でも可成り有名に成って、今ではアメリカがバックについてしまったよ」

ガリック「其の分のプレッシャーも大きいが、やりがいは有る」

ガリック「信頼も得られ、国内限定でだがこの姿で公に出るのも許可され始めてね」

ハルトマン「成る程…」

スージー「其の…私達は最初っから姿表して出て居ますものね」

スージー(…成る程、彼の存在が有るのなら…私達があのとき出て来ても、直に軍が出て来なかったのも納得出来るわ)

スージー(慣れっこだったのね)

ガリック「ただ、キミ達があの日、TVを独り占めをした時は驚いたよ」

ハルトマン「あぁ、あの」

スージー「社長がプロ根性のアドリブで乗り切った時ですね」

ガリック「あの時は驚いたが…それ以外に感想は抱けなかったよ」

ハルトマン「ほう…何故にだ?」

ガリック「あの時に騒いでも仕方が無い、それだけの理由だ」

スージー「随分と落ち着いていらっしゃるのですね」

ガリック「ははは、良く言われるよ」

ひそひそ

スージー「うちの社長は、前に機械に頼りきりだった事が有って…その所為かぶっつけ本番ではクソザコに成るのよネ」

ガリック「…何と」

ハルトマン「聞こえているぞ、ワシはそんなに話の種にされるほど弱くは無いのである」

スージー「あら、柄にも無く慌てていますわね?」

ガリック「ではミスター・ハルトマン。何か即興でアイデアを出してくれますかな?」?」

ハルトマン「エッ……しょ、商品のアイデアか」

ガリック「それでも構わんさ…む、そうだ…『レトロ家電』のネタで何か出してくれ」

ハルトマン「れ、レトロ家電か?」

スージー(…一体何を考えているのかしら…まだ謎だらけね)




スージー「…?」

ギャラクティックナイト「…スージー、スージー。ちょっと」

スージー(態々扉に隠れなくても良いのに…)すすすすす


ハルトマン「んー…んー」

ガリック(この男…本当にまだ生きていたとはな)

ガリック(まあいい、面白い登場人物の存在が確認出来ただけでも収穫だ…)


ハルトマン「んー……難しいぞコレ…」

ハルトマン「んー…んー…んー…」

ガリック「頑張るんだミスター・ハルトマン。ほら、何と言うか…」

ハルトマン「うー…うん…?」



ーーーーー


面談室の外。


ギャラクティックナイト「…」

スージー「全く、黙って出てったら心配されるのに…」

スージー「ビックリするじゃない、何の用なの?」



ギャラクティックナイト「…あの社長の事だが…」

スージー「…分かってる、まだ、良く分からない所が多過ぎる」

スージー「まるで暗黒物質ね。表面から見えるモノ以外にも、何かが潜んでいるかもしれない」

スージー「今の時点では、彼を窺い知る事は出来ないわ」

ギャラクティックナイト「そうか」ホッ

ギャラクティックナイト「…スージー。あのガリックという男…何のつもりでここに来たのだろうな」

スージー「今の私達の知る所ではないわ、今は…彼が思惑を持っているのだとしたら、表向きでその思惑に乗ってやるだけよ」

スージー「その代わり、あっちから態々近づいているのだから…しっかりと調べさせては貰うけどネ」


ギャラクティックナイト「……だな、今はそれで良さそうだ」

スージー「ええ…どうしようもない、回避しようの無い問題…ってのも有るから」

スージー「それがやって来たとしても、其の時から問題を解決して行けば良いのよ」

ギャラクティックナイト「だからといって事前の準備が必要ない、と言う訳ではないぜ?」

ギャラクティックナイト「気をつけろよ?」

スージー「分かってるわよ、もう」

スージー(結局、こう言うのはさじ加減なのよネ)


すすす…

ギャラクティックナイト「…哨戒に行って来る。スージー…気をつけろよ?」」

スージー「貴方こそ、油断して落っこちないで欲しいわ」

ギャラクティックナイト「心配してるって取って良いんだな?その発言」

スージー(め、めんどくさいわネ…)

ギャラクティックナイト「冗談だよw」

スージー「なっ、何よ…さっさと行って来なさいってば!」

ギャラクティックナイト「〜w」すたすた

すたすたすた…


スージー(…もう、何なのよ…)

スージー(…あんな事言われたら変な事考えちゃう…)

スージー(もう…仕事に専念しないと駄目なのに…)

スージー(まあ良いわ…そろそろ戻りましょうか)


ーーーーーー


うぃぃぃん

ガリック「おや?」

スージー「すいません…少しお花をつみに行ってました」

ガリック「たった今ハルトマンが、丁度考えついた所だ」

スージー「えぇー?本当ですかぁ?」

ハルトマン「ほ、本当だとも」

スージー「では、何か言ってみて下さい」

っぽんっ

ハルトマン「…んー」

ハルトマン「…あれだ、おじいちゃんアイテム」

スージー「おじいちゃんアイテム?」

ハルトマン「そうだ、昔の爺さん達が懐かしんでいたものだ」

ハルトマン「たとえばだよ、今のケータイの役割を果たしていた…『ポケ○ル』」

スージー「…うん?」

ハルトマン「そのポケ○ルが…復活するんだ」

スージー「…?」

スージー「復活して、どうするんですか??」

ハルトマン「復活…復活して?復活して、ええと…なんだろうか」



ハルトマン「あれだ、新しい機械に慣れない爺さん達を、助けるんだ」

スージー「助ける?」

ハルトマン「うん、それで、なんというか…やっぱり、慣れ親しんだ機械の方が良いね、ってなるんだ」

ガリック「」ウンウン

ハルトマン「それでまあ、幸せに暮らす訳なんだ」

スージー(すっかり彼と親しんでいる様ね…まあいいわ、化けの皮は何れ剥がれるし)

スージー「あの、社長?」

ハルトマン「何だ?」

スージー「ちゃんと考えてから言って下さい」

ハルトマン「ぶっはっ…そうか…」

>>1は目当ての艦手に入った?

>>222
神風ちゃんで満足します



ガリック「ハッハ、噂通りだな」

ハルトマン「いやはや…面目ない…」

スージー「全くもう…」


ぴぴぴ

ガリック「…そろそろ時間の様だ」

スージー(あら、もう帰るのね?)

ガリック「申し訳ないが。今日は此処で帰らせてもらうとするよ」

ハルトマン「構わん。今後とも互いに角が立たぬ様に付き合いたいな」

ガリック「ええ、それでは…」

ぺこ

ガリック「また会おう、フロイライン・スージー」

スージー(精々帰り道に気をつけなさいよネ)フリフリ

ぴぴぴぴぴぴ


ガリック「…」

スージー「何よ…ちょっと待って」ぴっ


スージー「はいスージーよ」


『こちら監視室!現在我が社内に、侵入者が入り込みました!』

スージー「…侵入者」チラ

ガリック「?」

スージー(きっと、彼の様な表向きに礼儀正しいお客様では無さそうね)


スージー「ソイツは現在何処に居るの?」

『社長室に向かっている様です。抵抗を敷いていますが悉くなぎ倒されています!』

スージー(何て事…)

スージー「直に防衛を展開、火力要員を向かわせて」

『りょ、了解しました!』


ぴっ

ハルトマン「何事だスージー!」

スージー「どうやら、マナーの成っていない悪いお客様が押し入ったとの事です」

ガリック「何、今時そんな古臭い輩も居るのか?」

ハルトマン「警備は何をしていた?」

スージー「抵抗を全て粉砕されていたそうですわ」

ハルトマン「く…相手は相当な手練れか。しかし…何処に向かっている?」

スージー「そうですね…」すす

ガリック「…」


スージー「…侵入者は1つ。それが社長室に向かっているそうですわ」

ハルトマン「何と…!?」

ガリック「…」

スージー「お二人は此処に留まって下さい」

ハルトマン「何をしようと言うんだ?」

ガリック「君一人でどこに行くんだね?」


ぎゅっ

スージー「決まっているでしょう、その不届きものの…『駆除』ですわ」

ハルトマン「…」

スージー「では、有無は言わせませんので…」

ガリック「気をつけるんだぞ」

うぃぃぃん




ガリック「強情な娘さんだね」

ハルトマン「…」

ーーーーーー


ずしゃあああああんっ!

<ぬわーっ!


っざっ!


駆逐古鬼「…ほぅ、思った程対した事は無いな…」ざっ…

駆逐古鬼「僕の腕なら、ここの重要なモノを持ち出す事が出来そうだ」

たったったったったったっ…


アイオワ「させないワ!」ざんっ

ムサシ「そんな狼藉が通ると思うかしら?」ぴゅおおおお…


駆逐古鬼(げ…超戦艦とやらに最強の戦艦娘か。僕が一番キライな奴だ)だっ!

きんっ!

駆逐古鬼「ッ!」

治めていた刀の鞘から、真っ黒な刀身が現れる。

しゅばばばっ!!

アイオワ「あれは…Katana!?」

ムサシ(日本の武器ね…それにしてはデータより刀身が黒いけど…)

ばばばぁあっ!


駆逐古鬼(奥義、百鬼夜行ッ!)

ぎゅらららっ!

刀から禍々しい殺気が漏れ、幾つにも分かれたそれが駆逐古鬼の姿を象って現出する。

アイオワ(分身?!)

ムサシ「!」ぴぃんっ!

ぎゅらららららがががががっ!!

ぎぃんっ!

展開された強力なクラインフィールドがその殺気の刀撃を去なし、二人を守る。

ごぉぉぉぉぉぉ…!


ムサシ「甘いわ…」

アイオワ(wow!amazing!)


ムサシ「…!!」ぐるっ

たったったったったっ…

分身が消えた後に背後を見ると、既に駆逐古鬼は彼女達を通り過ぎて向こう側へと走っていた。


ムサシ「しまった…追うわよ!」

アイオワ「Back!?」

たったったったったっ…!


駆逐古鬼(あんな奥義、只の分身代わりで十分さ)

駆逐古鬼(早い所お使いを終わらせないと)

たったったったったったっ…!


神風「敵が入って来たって本当なの!?」

清霜「うんっ、もう社長さんの部屋に向かってるって司令官が!」

神風「何を盗む気なの…絶対止めないと!」


たったったったったったっ…


駆逐古鬼(ここら辺か…)

駆逐古鬼(…お?)


神風「居た!」

清霜「ちょ…あれ、深海棲艦?!」

朝霜「へぇ?アタイ達の出番じゃん!」だっ!


駆逐古鬼(周りのおまけはともかく…あの和服の奴…)

駆逐古鬼「…」ばっ!

神風「!」

春風「神風お姉様っ!危ない!」

きんっ!

神風「くっ!」ぶんっ!

駆逐古鬼「!」ひゅおっ!

がぎんっ!!

白い刃と黒い刃。
其の二つがぶつかり合い、軋みを上げながら同時に止まり合う。


ぎぎぎぎぎぎぎぎ…

神風「ぐっ…?!」

駆逐古鬼「…!」

其の刀に入る重みに、互いは何かを感じていた。


神風(この力の重み…そっくり…?)

駆逐古鬼(…この汚れの無い斬筋…やっぱりコイツは…)

がぎんっ!!


駆逐古鬼「ふんっ!」

神風「くっ!」

駆逐古鬼(間違いないさ)ざっ


だっっ!!

神風「な、ちょっと!?」

駆逐古鬼(確かめものは終わった、さっさと仕事を終わらせないと)

神風「待ちなさいッ!」

朝霜「そう言ったってアイツが待つかよ!」

清霜「うてー!うてー!」

ばすん!ばすんっ!!

駆逐古鬼(僕には当たらんよ…)


ざざっ!

駆逐古鬼「ここか!」

ぎぎぎっっ!

勢い良く扉を開いて社長室に突撃して行く。

たったったったっ!

駆逐古鬼「!」



スージー「…あら、やって来たわよ」

ギャラクティックナイト「噂をすれば影とやら…か」

駆逐古鬼(…ちっ、尖兵が居たのかよ…)


スージー「さあ、やぁっておしまい!」

ギャラクティックナイト「アラホラサッサーッ!」ばっさっ!

ざっ!

神風「もう逃がさないわよ!」

ムサシ「そろそろ終わりね?」

駆逐古鬼「ちっ…!」


しゃきん

ギャラクティックナイト「さあ、先ずはお前を血祭りに上げてやる…」

駆逐古鬼(後ろの黒い奴と目の前の白い奴がどう見ても…強い、強いだろうね…)

駆逐古鬼(……少しだけ付き合うか)きんっ


ギャラクティックナイト「行くぞォ!」ばさっ

駆逐古鬼「ッ」

ひゅばばばばばっ!

がきんっ!がきんっ!

駆逐古鬼(早いよね、そりゃ…!)

ギャラクティックナイト(こいつの得物…只の刀じゃ無さそうだ。ヤバい匂いがぷんぷんする)

駆逐古鬼「ッ!」ひゅばっ!

ギャラクティックナイト「ちっ!」ばさっ!


っざっ!

どごぉおんっ!

駆逐古鬼「っと!?」

アイオワ(F○ck!躱されたワ…!)

ざああっ

ギャラクティックナイト「俺としちゃ社長室は壊したかねえんだ、さっさと御帰り願おう!」

駆逐古鬼「そうはいかないね、こっちだって仕事なのさ!」どがぎんっ!

ばっ!

駆逐古鬼「調べさせてもらう!」ばっ

社長の机の後ろに回り、タンスに手を伸ばす。

やるきが打ち砕かれたでござる

だいじょうぶかもじょうじ


ギャラクティックナイト「させるか!」ばさっ!

駆逐古鬼「!」ばっ


ギャラクティックナイト(ちっ、そのまま堕ちてりゃ良かったのによ!)

駆逐古鬼(コイツ…!)

ギャラクティックナイト「やむを得ねぇか…撃てッ!」ぱちんっ

ばすんばすんっ!

清霜「避けるなぁー!」

神風「待ちなさい!」たったっっ!


駆逐古鬼(一対多…良からぬ状況じゃないか、これ)

がぎっ!!

神風「っぐ…!」ぎぎぎ

駆逐古鬼(ったく、何で一人で突破なんて無茶な事を申したんだ?あの方は!)どがっ!

私んとこに来るコメントは変なのが割と多い…



神風「きゃっ!?」

春風「くっ!」ばすんっ!

駆逐古鬼「っち!」すたっ

ギャラクティックナイト(数はこっちの方が上…あの変な分身を使われる前に圧し潰してやる)


ばさっ!

ギャラクティックナイト「グライドソード!」ぐぉぉっ!

駆逐古鬼(受け流すッ!)がきぃんっ!

ギャラクティックナイト「だったら…エナジーソード!」ぴかんっ!

光の剣が形成され、放たれる。

駆逐古鬼「ぐっ!?」ずぐし

ギャラクティックナイト(よし、刺さったぜ!)

ばっ!

駆逐古鬼「っち…!」

がぎんっ!

ギャラクティックナイト「おイタも其処までだぜ、クソガキ!」

駆逐古鬼「ぐ…ッ!」

っぎゅんっ!

ギャラクティックナイト「!」

駆逐古鬼「舐めるなァッ!」どずんっ!

うぞぞぞぞぞぞ…!

清霜「何アレ!?」

神風(あの殺気を広く展開させる攻撃…やっぱり黒光の太刀…!!)

駆逐古鬼「『直伝 キル・ニードル』ッ!」


っしゅきんっ!!

ギャラクティックナイト「ぅおっ!」

アイオワ「な…っぐっ!?」ぐしゅっ

朝霜「うわぁ?!」


しゅぞぞっ!

ギャラクティックナイト「小賢しい真似してんじゃねぇ!!」ぐぉっ!

っどぎんっ!

駆逐古鬼「ッ!」ぎぎんっ!

ぎぎぎぎぎぎぎぎぎ…!

駆逐古鬼(こいつ…口振りの割に…堅実に…?!)

ギャラクティックナイト「どぉだよクソガキ、男の口を信用してんじゃねえぞ?」ぎぎぎぎぎぎ…!

駆逐古鬼「っち…なん、なのさ…そんなフザケた頭身で…!!」

ギャラクティックナイト「悪いな、これも見えない仕事なんだよ」

ぐおっ!

ギャラクティックナイト「そういう『大人の事情』を知らない子供らしく、静かにおねんねしな」

盾を振り上げ…


ごづんっ!!!

駆逐古鬼「がっ…」

どさあっ

思い切り額に打つけ気絶させる。
小さく、黒い剣豪は止まる。

ギャラクティックナイト「…っち、漸く収まったかよ」

清霜「うわ…痛そう…」

ギャラクティックナイト「どこぞのスーパーヒーローの盾見たくメチャクチャかったいからな」

ムサシ「流石ね、銀河最強の戦士さん?」ぱち…ぱち…

ギャラクティックナイト「へッ、見たか?俺の強さを、感じたか?」

ムサシ「ええ、しっかりとデータに収めたわ」

清霜(すっごい…強い人が沢山居るよ…ここ…!)

アイオワ「それにしても…その子、深海棲艦よネ」

神風「…ええ…」ぼそ


ギャラクティックナイト「思い切り殴ったから大丈夫とは思うが…念の為にふん縛っとけ」

朝霜「ん、りょーか…あ?!」

清霜「あー!!」

ギャラクティックナイト「あ…?」


声に釣られて振り向くと、倒れていた彼女の姿は既になかった。
何事も無かった様に、跡形も無く成っている。

ギャラクティックナイト「…あのガキ、逃げ足だけは優れてやがるな」

朝霜「くっそぉ…!」

ギャラクティックナイト「っち…俺はとりあえず戻って報告する。ムサシ、アイオワは警戒を強め、索敵を続けろ」

アイオワ「Roger!」

ムサシ「分かったわ」

ギャラクティックナイト「そこのちっこい娘ちゃん達は何か盗まれてないか確かめろ」

清霜「ちっこい娘じゃないもん!」

朝霜「任しとけって!」

神風「勝手に社長さんの机とか覗いちゃって良いのかしら?」

ギャラクティックナイト「この際仕様がないだろ。…まあ、内緒にしときゃバレないぜ」

朝霜「バレなきゃ犯罪じゃねえのか!」

ギャラクティックナイト「当たり前だよなぁ?」

ムサシ(バレなきゃ犯罪じゃない…と、ズルいルールも有るのね)


ざっ

ギャラクティックナイト「さあ、さっさと始めるぞ!」ざっ

清霜「りょ、了解!」

神風「了解!」

ーーーーーー


駆逐古鬼「…危ない、奥義『雲散霧消』が無かったら…」

駆逐古鬼(何て任務だよ…僕だって親衛隊秘密警察第一室室長なだけで…あんな強力な連中ほぼ全員と戦うなんてムズカシいって)

駆逐古鬼(結局御願いされてた物も取れなかった…最悪だ)

駆逐古鬼「…酷くキレられるぞ…これ」



ーーーーーー


スージー「…まあ、逃げられた?」

ギャラクティックナイト「ああ、雲散霧消の如く…振り向いた頃にはなんにも無かったぜ」

スージー「取り逃した…と言った所ね」

ギャラクティックナイト「今盗まれた物が無いかをチェックしてる、社長には今ちびっ子共が机を覗いてる事、内緒にしておいてくれよな」

スージー「い、言わないわよそんな事」

スージー(一回チクってみたいけど!)

ネ級再登場来るー?

>>250良く似たパチモンは出るかも

ギャラクティックナイト「じゃ、宜しくな!」

スージー「ええ!」

うぃぃぃぃぃん…

スージー「…全く…」

スージー(それにしても…一体何が狙いなのかしらね?)

スージー(ていうか…そもそも何者なのよ…)


ーーーーーー

スージー「今日は申し訳有りませんでしたわ」ぺこり

ガリック「いや、社長二人の身柄が安全なだけで幸運と言えよう」

ハルトマン「盗まれた物も無い様だ…良くやってくれた、スージー」

スージー「はっ…有り難う御座います」

ガリック「さて、我が輩は一刻も早く戻らせてもらうとするよ」

スージー「そうですか?」

ガリック「嫌な予感が、するのでね」

スージー「そうですか…」

ハルトマン「帰り道には気をつけるのだよ?」

ガリック「心配か…今日は沢山感謝を述べなければ成らんな」ハハハ

スージー「いえ…一戦力を持つ者として当然の事をしたまでですわ」

ガリック「はっはっ…今日は、本当にありがとう」

ハルトマン「今後とも、我が社を宜しく頼むよ。ミスター・ガリック」がし

ガリック「ああ…それでは。また会おうじゃないか。フロイラインも」

すたすたすた…


スージー「…」

ハルトマン「…やれやれ、だな」

スージー「本当ですね…」

清霜「しれーかーん!臨検終わったよー!」

スージー「ご苦労様、どうだったの?」

朝霜「大事なモノは盗まれてないさ、安心しな」

ハルトマン「そうか」

スージー「ありがとう。先に戻ってていいわよ」

朝霜「おう!行こーぜ、清霜!」

清霜「うん!」

たったったったったっ…


スージー「元気一杯の社員が居て良かったわ…」

ハルトマン「…」

スージー「でもまだ『社員』程度の付き合いなのよね…仕事で顔を合わせてるだけなのが問題かしら…」ぶつぶつ

ハルトマン「スージー」

スージー「あっ…はい!何でしょう?」

ハルトマン「明日の仕事、日本への見回りが終わったら自由時間を与える」

スージー「え…!」

ハルトマン「上とヒラの付き合いだけでは不満そうだからな。存分に楽しめば良いのである」

スージー「社長は…?」

ハルトマン「ワシは…良い」

スージー「…そうですか、残念です」

ハルトマン「さあ、今日は遅く成った…もう寝なさい」

スージー「…はっ…社長こそ、ご自愛下さいませ」

うぃぃぃぃぃいん…


ハルトマン「…」

ーーー社長室ーーー

ハルトマン「…やれやれ…」

ぼすっ

ハルトマン「…」

ハルトマン(…盗まれていないとは言っていたが…)


がらららっ

ハルトマン「…?」

がらっがらららららっ

ハルトマン「…ない…無い?」

ハルトマン「…無いじゃないか、何処にも、無いぞ」

ハルトマン「あの時に盗まれていたんじゃないか…あの社員の目は節あn………」



ハルトマン「………何が、無いんだ…?」

ハルトマン(私はこの引き出しに、何をしまっていたんだ?)

ハルトマン「…思い、出せない…」

ハルトマン「…???」

ハルトマン(…とても大事な物だった筈なのに…思い出せない)

ハルトマン(いや、そもそも何故大切だったのか?)

ハルトマン(…)


ーーーーー


駆逐古鬼「…どさくさに紛れて取って来た写真一枚を渡したら、何だか満足した様な目で褒めてくれた…」

駆逐古鬼(…あんな、ヒゲの卵と幼いピンク髪の子が映ってるだけの写真、何の価値が有るんだろうね?)


ーーー夜ーーー

かたかた…

スージー「…今日も色々来てるわね…」

スージー(…明日から可成り増えそうだけど)

かちかちかち

スージー(…あのガリックという男……やっぱりまだ、何か教えていない事が有りそう…)

スージー(それがどういう物かは…分からない)

スージー「…」かちかちかち

スージー(…何か尻尾でも掴めれば良いんだけれど…)


かちかちかちかち…



スージー「…ダメ、ね…全然見つからないわ…」

スージー(そんなにまでして隠したい事って何?)

スージー「…」

スージー(……今考えても無駄ね…)


ぐぐぐ…

スージー「…あふ…」

ぽぉーん…

スージー「…メイクを落して寝よ…」

もぞ…


スージー「…」もぞ…もぞ…

スージー「…んぅ…」


もぞ…


スージー「……ぅぅん…」

スージー(…ちょっと…寝付けないかも…)

スージー(…お父さんに膝枕してm……)

スージー(…駄目、アイツは…私の事、私って分かってない…)

スージー(何でか分からない…けれど…私の事…知らない)

スージー(……私の事を思い出してくれるまで、我慢…よ……zzzzz…)

ごろごろ


スージー「…グゥ……おとうさん…」

スージー「…わたしは…ここ…zzzzz」

ーーーーーー


スージー「次回は第四話『異星の街を調査の巻』ですわ」

スージー(ちょっと予告も本編もさくさく短く書いてるのでじっくり、長く書いたりしたいなぁと)

スージー(皆さんは一話が長いのとさくっと読める短さのとどっちが良いのでしょうかしら)


ーーー翌日ーーー


ごそごそ

スージー「ふー…荷物はこんなもんで良いかしらネ」

スージー(汗でメイクがどろどろしちゃたまらないし…すっぴんが一番かしら)

うぃぃぃぃぃぃぃん

清霜「しれーかーん!準備出来たー?」

スージー「はーい、ばっちりよー」

スージー(もう艦娘からの呼び名、司令官とか提督とかで定着しちゃってるわね…)

清霜「ごー!ごー!」

スージー「はいはい、あんまり走らないの」

ーーーーーー


ハルトマン「今日は日本の町を見て回るのである」

ギャラクティックナイト「お前等、必要なもんは持って来たか?」

朝霜「おう!」

清霜「ばっちりでーす!」

スージー「本日は食事係以外の生社員総出ですわね」

ムサシ(私達って『生』に入るのかしら?)

マヤ(『静』だと思う!)

神風「なんでローマさんとリットリオさんがお留守番なのよ?」

スージー「辞退されたから…」

春風「あらまあ…」

スージー「まあ、遊びに行く訳では有りませんし…?」

ハルトマン「それに、僅かながらも防衛する戦力は欠かせんのだよ」

清霜「そっかあ…」

アイオワ「所でPresident?何処かいく宛は有るの?」

ハルトマン「無いな」

アイオワ「…」

スージー「アイオワ。これが社長なのよ?」

アイオワ「…」

ハルトマン「な、なんだ、なんだねその白い目は!」

スージー「まあ、人の集まる場所を回れば良い目星に成りますわ」

朝霜「ったく…しょうがねーなー、あたいらが案内しなきゃダメかよ?」

スージー「ダメなんです社長はアドリブには弱いんです諦めなさいな」

ハルトマン「そ、そんなに言う必要は無いだろう…?」

神風「じゃあ、京都の下町とか!神社とか!」

清霜「デパートとかっ、商店街とか!」

スージー「良いわね…お買い物とか出来るの?」

清霜「出来る出来る!」

春風「気に入って頂けると思います♪」

ムサシ(これは良い機会ね…人間の事を調査出来るチャンスだわ)

マヤ(音楽とかって売ってないのかなー?)

スージー「だそうですわよ、社長!」

ハルトマン「…ま、まあ…ビジネスのネタはあるやもしれんな」

スージー「決まりですわね!」

アイオワ(何時にも無く張り切ってるワ……)

スージー「さあ行くわよ!転送開始!」

清霜「転送式なの?!」

ギャラクティックナイト「直接行けるし、早いし、座標だって指定出来るぜ?」

清霜「そ、そうだけどさあ…」

ギャラクティックナイト「オラ、行くぞ」ぴっぴっ

スージー「こら?!ちょっと適当に押さないで!」

ギャラクティックナイト「ポチッと!」ぴっ!

スージー「ああああああああ…!」

清霜(ほ、本当に大丈夫なの?!)


ギャラクティックナイト「3 2 1 GO!!」

スージー「ああもう…変な所に飛んだら貴方の責任ですからね?!」

ハルトマン「ムォォォォォォォ……」


ぴぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおんっ…

ーーー静岡県御殿場市 足柄サービスエリアーーー

わいわいわい…


スージー「…で、飛ばされたのが此処、と」

ギャラクティックナイト「らしいな」

ハルトマン「ここはどこだ…?」

スージー「私は誰?」

マヤ「んー…『ぴぴぴぴ…』 あっ、サービスエリアってとこみたい!」

スージー(…あれ…無視…?)

朝霜「サービスエリアかよ!一番移動に困る場所じゃねえか!」

ギャラクティックナイト「くそー、不幸だー」

清霜「でも楽しそうじゃん!あっ…!あそこのアイスクリーム美味しそう!」たっ

スージー「アイスクリーム!?!?」たったったっ


神風「清霜ちゃんと一緒に、直に飛んでったわ…」

ギャラクティックナイト「あー、アイツ…アイスクリームめっちゃ大好きだもんなあ」

ハルトマン「…ワシは少し視察して来るのである」

ムサシ「同行しても構わないかしら?社長さん」

ハルトマン「好きにしろ」すたすた…

ムサシ「じゃあ、私は社長さんと同行してくるわね」クスクス

マヤ「ずるいー!マヤも行くー!」たったったっ…


神風「あー…」

朝霜「司令も社長も行っちまったよ…」

春風「どうしましょうか…?」

ギャラクティックナイト「…」

ざっ

ギャラクティックナイト「仕様がない、残った奴は俺に着いて来な」キリンッ

神風「良い所知ってるの?」

ギャラクティックナイト「追うとも、こう言う所は大体食事をする場所が良いんだよ!」

神風「食事をする場所…あるのかしら?」

清霜「あるよ!多分!」

神風「多分って…」

ギャラクティックナイト「まあこの建物の規模でレストランがないと思う方が可笑しいな」

朝霜「そうと決まったら早速行こうぜ!」

たったったったったっ…

ーーーーーー

神風「!有った!」

ギャラクティックナイト「ほら、有っただろ!」

清霜「人気のお店だって!」

春風「人も凄く集まってますよ?」

ギャラクティックナイト「これならリサーチもスムーズに進みそうだぜ」

すたすた

ギャラクティックナイト「席を確保するぞ」

神風「そうね!えーと…」

清霜「広い席は早い所取らなきゃだし…」

ギャラクティックナイト「…って、アレ?」

朝霜「?どーした…」


しゃきんっ

清霜「…え?」

ギャラクティックナイト「誰だテメェ」

神風「!」きんっ

春風「!」ちゃっ

朝霜「なっ!?ちょ、何してんだよ!?」

ギャラクティックナイト「朝霜ちゃんよォ、お前はもう忘れたんですか?」

神風「清霜ちゃんはさっき司令官と一緒にアイスクリーム食べに行ったじゃない!」

朝霜「あっ…そうかっ!」

清霜「…」

ギャラクティックナイト「もう一度言う、お前は誰だ」

清霜「…」


しゅんっ

ギャラクティックナイト「!」

神風「消えた!?」

春風「…クロのようですね、どうやら」

ざわざわ…

ギャラクティックナイト「…っち、弱ったぜ…ちょっち怖がられるかもなぁ」

朝霜「ぐぐぐ…」

ギャラクティックナイト「営業妨害にも程が有る…あのハナタレもどき、見つけたら絶対にザクロみたく頭カチ割ってやる」イライラ

神風(こ、怖いわ…)

スージー「騒がしいわねえ…何が有ったの?」

清霜「何だろ…?」


「御持ちしました、バニラとチョコです」

スージー「私がチョコね」

清霜「わーい!美味しそー!」

「「頂きまーす!」」

かぷっ


スージー「ンン……♪♪♪」キラキラ

清霜(わあ、凄いキラキラしてる…)

清霜(…ん、バニラ美味しっ!)

清霜(これ確か牛乳も使ってるんだよね…凄いなぁ)

あむあむ

スージー「♪」

清霜「おいちぃー♪」

スージー「ぶっwwww何それ可愛いwwww」

清霜「ほ、ほっといてよー!」

スージー「ん"ッんんっ」

あむあむ

スージー「あぁ^〜」ホッコリ

清霜「…アイスクリームが、好きなんだね」

スージー「そうよ」

清霜「へぇー…女の人っぽい所有るんだ」

スージー「趣味は常に全力にクールに楽しむ物よ?」

スージー「仕事は趣味を楽しむ為に有るんですから」

清霜「へぇぇ…!」

スージー「アナタにも良い趣味が出来ると良いわね?」

清霜「うん!」


ざわざわざわ

スージー「…え、何?」

清霜「人が集まって来てる…?」


ぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃ

清霜「わ?!これ…え?」

スージー「…只写真撮ってるだけネ」

清霜「『だけ』って…大丈夫なの?!」

スージー「良いわよ、勝手に宣伝してくれるし」

清霜(そう言う物なのかなあ…?!)

ぱしゃぱしゃぱしゃ


スージー「え、握手ぅ?担当してませーん」

清霜「あ、それはダメなんだ」

スージー「サインはムリね、ここじゃ」

スージー「サイン会も開いてないし、ペンも紙も無いのよ?」

清霜「…そうだよね」

ぱしゃぱしゃぱしゃ

スージー「…」どや

清霜「…絶対まんざらでもないでしょ司令官」

スージー「フフン、ここのゲンジュウ民にもアタシの魅力って分かるのね」

清霜「可愛いよね、司令官」

スージー「うふふふっ♪もっと褒めなさいな♪」

清霜(私よりちっちゃいんだもんなぁ)

なでなで

スージー「ひゃ?!」

清霜「えへへ、一度なでなでってしてみたかったんだよねー♪」

スージー「も、もう!//」カァァ


(あぁ^〜)

本人達の振る舞いとやり取りは、自然と和む雰囲気を醸し出していた。
見物人達の顔も緩んでいる。


スージー(うう、あのガリックみたいに2頭身から8頭身にレベルアップする事も考えるべきかしら…)

清霜「そのままで良いよ」

ほ、星のスージーたんZOY!?

>>275スージー「いやんもう!」

ーーーーーー


ハルトマン「…フンム」

ムサシ「へぇ、こんな風に売ってるのね」

ハルトマン「観光商品とも成れば『おみやげ』という単語を使うのが定石であるか」

ムサシ「そうね、『此処でしか買えない!』も付ければぐっと売り上げは上がるわよ」

ハルトマン「そうか?」

ムサシ「ええ、調べに寄ると人類は『限定』という趣の言葉に特に惑わされやすいのよ」

ハルトマン「成る程」

とっとっとっとっとっ…

マヤ「ねーねー!」

ムサシ「あら、お目当ての物を見つけたの?」

マヤ「無かったよ!でも温泉とか御止まりする場所が有ったよ!」

ハルトマン「?!」

ムサシ「宿泊施設まで有るの?」

マヤ「うん!サービスエリアの情報には無かったからびっくり!」

ハルトマン「な、なんと…なんと…そんな発想が…」

ムサシ「こういう発想は何処から来るのかしらね?」

マヤ「ねー」

ハルトマン「…良いネタがたっぷり入って来る…よいぞ…」

ムサシ「社長さんには良い塩梅に成ったみたいね」

マヤ(早速アップロードしちゃお!)ぴぴぴぴ


ーーーーーー

かぽーん

ズイカク「…む、マヤが情報をアップロード?」チ…チ…

ズイカク(もう私が、このサービスエリアの良い所をアップしてしまったんだがなぁ)

ズイカク(まあ、マヤもまだまだと言う訳だ)

かぽーん…


ズイカク「あ"〜…それにしてもだ、温泉は満たされるとは思わないか?キミ」

重巡棲姫「えっ?あ、はい、そうですね(笑)」

重巡棲姫(こっちは変装がバレてそれどころじゃないってのに)ぶくぶく

ズイカク「しかし…マヤ達も来ているのか。反応に嗅ぎ付けられないと良いが…」

重巡棲姫(上手いとこ温泉でやり過ごせれば良いなぁ)

ズイカク「折角の風呂は一人で楽しみたいさ…」ぽかぽか

重巡棲姫「…まあ、それには同意しますよ」

ズイカク「…あぁ…風呂は良いねぇ、人類(リリン)が生み出した文化の極みだよ」

重巡棲姫(…リリンって言い方カッコいいな、今度から人類の事リリンって呼ぼっと)

ーーーーーー



マヤ「…」ズーン

ムサシ「もうアップロードされてたみたいよ」

ハルトマン「…だが、ワシのネタ倉庫は守られる!」

ムサシ(何言ってんの…)

ハルトマン「しかし、最大のサービスエリアを自称するだけ有って可成りサービスが効いてるな」

ムサシ「そうね」ほくほく

ハルトマン「さて、土産は買った所で元の場所に戻るとするか」

ムサシ「そうね、貴方の秘書さんが嫉妬しないうちにね」クスクス

ハルトマン(???)

ーーー数分後ーーー


スージー「いやあ、漸く解放されましたわ」

清霜「人気過ぎるのも考えものだよねぇ」

ムサシ「私もちらちら見られたり取られたりしたわよ」

朝霜「まー、お前はなあ…」

ギャラクティックナイト「可愛いから仕様がないな!」

神風「…この人って躊躇無く褒めれるのね…」

スージー「まあ、そこそが良い所なのよ」

神風「は、はあ…」

スージー(朴念仁じゃないし…モテさせる訳には行かないわね)

スージー(…って、何でモテちゃ駄目なのよ)

ハルトマン「さて、集合した事だ。互いに得たネタを提出しようじゃないか」

スージー「あ、そういう主旨の見回りでしたのね」

ギャラクティックナイト「こっちはスパイに入り込まれそうになる所で大変だったってのによ」

朝霜「あの野郎清霜に化けやがって!お陰でレストランの中が気まずい空気だったじゃねーか!」プンスカ

スージー「私達もギャラリーに囲まれて大変だったのよ…」

清霜「嘘、ちょっと嬉しそうにしてたのに?」

スージー「ええ、そうよ?」

ハルトマン「ふむ…」

マヤ(?)

スージー「まあ、その辺の諸々のお話はネタを出してから話題に上げましょ」

神風「じゃあ先ず私から!」

ぽんっ


神風「やっぱり、レストラン業はお勧めだと思うの!」

ハルトマン「ほう、レストラン?」

朝霜「一般的にマケグミ・サラリマンが通ってるファミレスとか、カチグミが通ってるレストランとかああいうのか?」

神風「いえ、分け隔てなく入れるレストランよ」

朝霜「あぁー?」

スージー「バリアフリー、ですわね?」

ギャラクティックナイト「で、値段設定どうすんだよ?」

神風「税金はとりあえず含まない様にはするつもりよ、一応この会社、何処の国にも属してないんでしょ?」

スージー「あー」

ハルトマン「確かに」

神風「安い時間帯とか休み時間に成りそうな時間帯に入れて、働く人のご飯の選択肢に入り込むのよ」

ムサシ「へえ…」

スージー「メニューはどうするのよ?」

神風「其処も抜かり無いわ、無難な物を選ぶもの」

アイオワ「味で勝負する訳ネ?」

ギャラクティックナイト「うわ、何処行ってたんだよお前」

アイオワ「Japanのサービスエリアは広過ぎるワ…」

春風「まあ…迷子に成ってしまわれたと…」

スージー「迷子のアメカスは置いといて話を続けて下さい」

アイオワ(酷い!?)

神風「あと…従業員は、艦娘の人がいいかな、と思うんだけど」もじもじ

ギャラクティックナイト「お!美少女の従業員を最大の武器にする訳だな?!」

スージー「貴方、可成り手堅く素晴らしいネタ出して来るじゃない」

マヤ「ぱちぱちー!」

神風「やっぱ、そう言うのはどう?」

スージー「イイんじゃないかしら!」

ギャラクティックナイト「ま、俺等サイドからは意見でちまったな」

神風「えへん!」

ギャラクティックナイト「たださあ、其処まで強化するとやっぱりクレーマー対策も必要だよな」

スージー「ああ、あの社会のゴミですか」

ギャラクティックナイト「そ、まともな要望や不満まで掻き消えてしまったりするから止めて欲しいわホント」

清霜「あぁー…凄い察せる…」

スージー「それ、どの商売でも言える事ですわ」

スージー「ああいう連中はゴキブリ程度に扱っておけば良いのよ」

ギャラクティックナイト「殺しちゃっても良いのか?」

スージー「それは流石にダメ」

ハルトマン「大丈夫、そういうクレーマーは過去に大悪党だったとか大魔王の血を引いているとかガセネタ振りまいてからブッ殺せば良いのである」

スージー「何で!?何でそういう物騒な発想は出来るの?!危ないから却下ですっ!」

レア艦ばかりで寂しい……

>>287レアじゃ無い子は前のシリーズで結構使っちゃったしなあ
あ、初春型だせばいいのか

そういえば前のシリーズ重巡どのくらい出た?

>>289そんなに出てないです。
だから重巡のストックはある。

ハルトマン「何だね!アレも駄目!コレも駄目!何をすれば満足なんだ!」ムッッフォォォォオオオオッッ!!!

スージー「良識と!常識と!何より必要性弁えてれば文句言わないんですよ!!」

朝霜「ちょ、ちょちょっ、まて、何で社長さん怒り狂ってんだ?」

ギャラクティックナイト「さあ?」

ハルトマン「大体優しい追い返し方でクレーマーが止まると思うか?!」

スージー「…それにしたって殺すのは無いですよ。ないわ」

ハルトマン「む、むう…では、こうすればどうだ」

スージー「?」

ハルトマン「…何だろう、こう、呪いの電話だ」

スージー「…呪いの電話?」

ハルトマン「うむ!聞いたら7日以内に死ぬアレだ!」

春風「呪いでも掛けるのですか?」

スージー「それで、どんな呪いを?」

ハルトマン「む…そうだなあ」


ハルトマン「…例えばだ、よく荒れる事を言って人気を稼ぐ輩とか居るだろう?」

スージー「SNSの話ですか?」

ムサシ「人類のSNSは低レベルな発言で溢れていると霧でも評判よ」

マヤ「染まりつつ有るけどねー!」

ハルトマン「そんな輩が我が社へ質問もせずSNS上でいちゃもんを付けて来たらだ…」

ハルトマン「…こう、ねちねちねちねちと、名前も適当、背景も何も無い不気味な感じを臭わせながら、粘着するんだ」

清霜「え?」

ハルトマン「それで、ソイツが飽きられた時も、しつこくしつこく返信し続けるんだ、ねちねちねちねちと…」

神風「汚い言葉を送り続けるの?」

ハルトマン「いや、当たり障りの無い言葉を一種類だけ送り続けるんだ」

ハルトマン「其の方が、botじみた不気味さが出ていいだろう?」

スージー(不気味を狙ってる時点でもうイタイとか思っちゃうのって駄目なんでしょうね)

マヤ「あ!『カーニバルだよー!カーニバルだよー!』みたいな?」

ハルトマン「う、うむ、そんな感じだ!」

ギャラクティックナイト「マヤそれめっちゃ怖いな。さっきの」

マヤ「そー?」

ムサシ「シャレに成らないから止めて」

スージー「それで?まさかずぅっと粘着するつもり?」

ハルトマン「相手が返信して来るまでな」

神風「…???」

ハルトマン「詰まりだ!相手の返信が来たとき、そっから…何と言うか、土地の名前を言っていく」

ハルトマン「段々とその、ソイツの居る場所に近づきながら、本当に近づくんだよ」

春風「…な、何だか怖いですね…」

ハルトマン「其処がミソなんだ、黒い服を被って、ナイフもって…そのまま、家に入るんだ。スマホ持ったまま」

ムサシ「…えっ?」

ハルトマン「それで、ゆっくり、或いは走って、居ると思われる部屋を開けて行くんだ」

ハルトマン「ゆっくり探すか急いで探すかはどっちでも良いが、不規則な方が恐怖を煽りやすい」

スージー「…」

スージー(言っちゃ駄目言っちゃ駄目、分かったけど我慢よスージー)


朝霜「…ゴクッ」

清霜「こ、怖いよ…」

ハルトマン「それで…相手が居たら。ゆっくりと近づくんだ」

ハルトマン「出来るだけ、生気を感じさせず…ざざざざーっと」

アイオワ「」ガタガタガタガタ

神風「こ、怖く無い、怖く無いわ…!」ぶるぶる

ハルトマン「相手が、『御助け下さい!御助け下さい!なんまんだぶ!なんまんだぶ!』見たいなニュアンスの感情に成った所で…」

マヤ「な、成った所で…ぇ…?」






ハルトマン「その粘着アカウントを表示したスマホを、見せるんだ」

スージー「…」ぞくっ

神風「えっと…ナイフは?」

ハルトマン「アクセサリー以外の意味は無いぞ」

神風「ほっ…」

スージー「…思ったよりぞくっとしたわ、殺さない辺り」

ハルトマン「目的は恐怖を与えるだけだからな、コレに懲りれば儲け物だ」

ギャラクティックナイト「…長くね?それ」

スージー「…確かに」

ハルトマン「…そうだな」

スージー「もうちょっとしっかり考えてから発言して下さい」

朝霜「辛辣…」

スージー「さあ、次次」

ギャラクティックナイト「…此処の所ちょっと辛く当たってね?社長に」

スージー「別に」ぷんっ

マヤ(…やっぱり怪しい…かも?)


清霜「じゃあ次は司令官のお話聞きたい!」

スージー「ほら…やっぱり私に振るんでしょうねとは思ったけど…」

マヤ「聞きたい聞きたいー!」

アイオワ「Please!」

スージー「そうね…やっぱり個人的にはデザートとか、女性向けの商売も取り入れるべきだと思うのよ」

ハルトマン「ほう、女性向け」

スージー「ええ!化粧品とか、甘いお菓子とかデザートとかそう言う物が好かれるから!」

春風「確かに…」

清霜「無難な所だよね」

スージー「勿論ガセを含んだ効果無しの商品を売りつけるつもりは無いわ」

スージー「よく『プロ○クティ○』が掲げる様な宣伝に反した効果にするつもりも無い、確実に効果のある商品を届けてこそ常連を増やす方法だと思うの!」

神風「わあ…!凄い情熱ね!司令官っ!」

ギャラクティックナイト「気分が燃え上がってるスージー…良いな」

スージー「そこで私はね、色んな効果の有る商品を提供するだけでなく、若いお肌を保つための常識を、宇宙の女性達に洗脳し植え付けたいと思うの」

ハルトマン「その常識とは?」



スージー「それは、毎日顔を洗う事!お湯でも何でも良いから兎に角顔を潤す事!」

スージー「顔のたるみやしわって顔が乾いて油ぎっとに成っちゃう事で起こるのよ」

神風「そうなんだ!」

スージー「だからぶっちゃけ我が社が作ろうとしている様な化粧品なんかで誤摩化さなくても、欠かさずお顔を洗ってお顔にお水を上げていれば、自然としわとたるみは無くなります!」

春風「そうなのね…」

スージー「だから其処の貴方達や周りの女共も今から顔をお水で洗えば間に合うと思うわ」

清霜「はーい!」

ハルトマン「…それで、結局大事な商品とは?」

スージー「まあ、水洗いがおっくうな人の為のモノね」

ムサシ「ちゃんとそういう顧客層にも対応してくれるのね」

スージー「ええ、金蔓は多い方が良いから(笑)」

ギャラクティックナイト「く、黒いな…」

スージー「とまあそんな感じで、私からの意見は『女性向け商売』を開く事、ですわ」

ハルトマン「成る程」

スージー「女性の情報網は凄いですからね、恐ろしい口コミに無事高い評価を流す事が出来れば売り上げがぐっと伸びるって寸法ですわよ」

マヤ「確かに…!」

アイオワ「…会社の基本ね、けど…」


スージー「さて!他にも粒ぞろいな意見期待して待ってるわ、次!」

ハルトマン「うむ!」びっ

スージー「はい!社長、どんな意見を?」

ハルトマン「私に良い考えが有る!」

ギャラクティックナイト「宜しくぅ!」

ハルトマン「ここはマヤも言っていたんだが…やはり温泉や宿等の商売にも手を向けるべきだと思う!」

スージー「まあ、と言うと?」

ハルトマン「このサービスエリアに搭載されている温泉や宿泊施設に目を付けた」

ハルトマン「まあ基本的なホテル等と変わらんが、旅館・ホテル・温泉を売り物にしてはどうだろうか」

スージー「なるほど…それで、どんな風に展開するんですか?」

ハルトマン「え?考えとらんよ?」

スージー「…は?」

清霜「え…えええ…」

スージー「…駄目じゃん」

ハルトマン「ほらそれなのである」

スージー「…えっ?」

ハルトマン「ワシが考えてもそうやって『ぐだぐだしてるー』とか『もうちょっと考えてー』とか文句付けて来る位だから、そう言う商業展開もお前が考えてくれるんだろう?ん?」

スージー「…」

ハルトマン「答えんかね、ん?お?」

スージー「…なんか、なんかすいません」

スージー(以外と根に持ってたのネ……)

ハルトマン「分かれば宜しい」

朝霜「な、何てこった…こんな公の場で秘書をいじめてやがる…」

ハルトマン「虐めて等は居ないのである」

ざっ

ハルトマン「飽く迄もパワハラです」

朝霜「パワハラでも駄目だろ!?」

ハルトマン「とまあ、そんな小粋な冗談は置いておいて、だ」


ハルトマン「サービスは充実にしたい。頼んだだけで氷を持って来れる様にするとか」

スージー「あー、それ大事ですわね」

アイオワ「大切なの?」

スージー「大事ですわよ!美味しい天然の氷が頼めばやってくるあの嬉しさを想像してご覧なさい!」

朝霜「…」モワンモワン

清霜「…」モワンモワン

ーーーーーー

朝霜「おーい!氷御願いしまーす!」

がちゃ

「御持ちしました」

朝霜「かぁー!これだよ!風呂の後は冷えた水が美味いんだ!」ごくごく


ーーーーーー

モワンモワン


朝霜「…良いな」

清霜「良いかも…」

ハルトマン「だろ?」

ギャラクティックナイト「何だそれめっちゃ普通に良い案じゃねえか!」

ハルトマン「このワシを進歩しない奴と見てもらっては困るのである」

スージー(正直星の夢が無きゃ只のマダオだって思ってたワ……ごめんなさい)

ハルトマン「他にも、人気の飲食店、観光スポットとアクセスが取れやすい場所に作るとか」

ムサシ「移動に必要な足は大事よね」

スージー「中々実践的ですわ、社長!」

ハルトマン「そういうの、どうだ」

春風「良いと思います!」

スージー「ま、まともな意見がぶつかって来て正直驚いてるワ…」


ハルトマン「さあ、個々までの意見を統合しよう」

神風「レストランとかの食品関係の商売!」

スージー「レディース対応型の商売!」

ギャラクティックナイト「んで、観光産業を支援する宿泊施設等の商業だな」

ムサシ「まあまあじゃないかしら?」

ハルトマン「うむ、三つ程のプランが出たな」

スージー「存外に収穫が有って良かったのでは?」

ムサシ「そうね、目的は果たせたと思うわ」

マヤ(中で流れてた音楽素敵だったなぁー)

スージー「さて、まだ何処かに行きますか?」

ハルトマン「そうだな、後もう一カ所位は回る事にするか」

スージー「では、一旦アクシスアークスに帰投しましょう」

ギャラクティックナイト「おう!次はちゃんと座標入れるぜ!」

スージー「…私が入れるから、リサーチはしてるし」

朝霜「…」じろ

清霜「?」

朝霜「いや、何でも無いって…」

ーーーアクシスアークスーーー


ぺたっ

スージー「一回目の成果は貼付けたわよ」

朝霜「いよっ!」

ハルトマン「次は何処に行くのだ?」

スージー「目星がついてる場所が有るのよね」ぴっぴっ

アイオワ「Wow……もう入力しちゃうのね」

スージー「ええ、準備は良い?」

ギャラクティックナイト「今度は何処に飛ぶんだろうな…」

スージー「スイッチ、オン!」

神風「あっ、ちょ」


ぴぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん………!

ーーー呉 海上自衛隊資料館ーーー



ぴぉぉぉぉおん…!

スージー「さあ、此処よ!」

朝霜「…おっ!此処っててつのくじら館じゃねえか!」

清霜「わー!本当だー!」

ムサシ「あら…」ぴぴぴぴぴぴ

ハルトマン「おい、ここで何をするんだ?」

スージー「勿論!日本の軍隊を調べるのです!」

ギャラクティックナイト「技術とか兵器の傾向とか、そういうのを調べるんだな?」

スージー「ええ、ここには海上自衛隊の歴史なんかもあるみたいだし」

マヤ「面白そー!早く行こうよー!」

ギャラクティックナイト「あの潜水艦みたいな馬鹿でかい模型が有る限り、潜水艦なんかの資料も有るのかね?」

ス-ジー「いえ、あれ本物ですわよ?」

ギャラクティックナイト「…は?なんだそれ」

ハルトマン「ま、真であるか…!?」

スージー「ええ、展示されているあれは『SS-579 JS Akishio』すなわち、潜水艦あきしおですわ」

スージー「ゆうしお型潜水艦の7番艦で、ミサイルと魚雷と言った今現在からは想像出来ない物騒な物を取り払われて2004年に除籍、ここに展示されているそうです」

スージー「入館料は無料で、この潜水艦の中も見れるのです」

清霜「そうだよ!」

ムサシ「へぇ…」

神風「是非私達日本の国防の事を知って欲しいわ!」

春風「ええ、色んな所、案内します!」

ギャラクティックナイト「まさかブキの勉強をする羽目に成るとはな…」

朝霜「面白いぜ?お前も興味持つって!」

ギャラクティックナイト(全く、何処もかしこも武器が溢れてやがる…)


ーーーーーー


ギャラクティックナイト「いやぁ、この星の武器ってのは存外に面白いな」

朝霜「だっろー?」

スージー「ええ、特に低い技術をどうにかしてカバーしようとしたっていう背景から生まれた『結果』が素晴らしいでしょう?」

ハルトマン「何だか高い技術でぽんぽん作るだけでは味わえないモノが、味わえそうな気がしたぞ」

神風「気に入ってくれて良かったわっ」

清霜「戦艦が残ってたら良かったのになぁ…」

ギャラクティックナイト「凄いのか?」

清霜「凄いよ!もう、固くて強くてどっかーん!なんだもん!」

清霜「戦艦は凄いよ!」

スージー「けどね清霜。最近の駆逐艦も凄いのよ、最高なのよ!」

朝霜「最近の駆逐艦なんてミサイルをちまちま撃つだけだろ?」

アイオワ「逆に言えばよ、ミサイルのお陰で駆逐艦でも戦艦クラスの攻撃力を手にしたの!」


ムサシ「まあまあ、そんな無意味な争いは止めなさい?」

ムサシ「所詮、霧の前では全部ガラクタなんだから」

スージー「…」しらー

ムサシ「…あら?」

朝霜「言うなよ、それ」

ハルトマン「分かってるから、ちゃんと」

スージー「折角盛り上がってたのに、これだからゲンジュウ民は」ハァ

マヤ「あー居るよねー、空気読まずにこうやって根本的に身もふたもない事言って話を止めようとしちゃう人」

ムサシ「ちょっとまちなさい、そこまで言われる必要有るかしら」

スージー「ネタが思いつかない時って得てしてそう言う物なのよ」

ハルトマン「そう言う発言はどこぞのナメクジのするべき事ではないか?」

スージー「そうですわね」

ムサシ「…」


スージー「あ、今くしゃみが聞こえました」

朝霜「さあさ、別の所回ろうぜ」

スージー「そうね、次は…大和ミュージアムとやらかしら?」

神風「ここからそんなに遠く無いわよ」

マヤ「じゃあ早速いこーよー!」

ムサシ「…貴方、さっきあんな機嫌悪そうな発言したのに…」

マヤ「だってあそこで言ったら楽しそうだったもん」

ムサシ(…ちょっとコンゴウに苦情言わないと…)

どこぞのナメクジ(カタツムリ)「な、なんですとー!」

>>313 DDD陛下「悪口は放っといてコレでも食うが良いZOY」


ーーー大和ミュージアム前ーーー


スージー「ここですわね」

ムサシ(お姉ちゃん…ううん、ヤマトの元ネタに成った艦に着いて取り扱っているのね)

朝霜「零戦も置いてあるんだぜ!」

ハルトマン「あぁ、古臭いが日本の戦闘機代表か」

スージー「古臭いけれど代表ですのよ」

清霜「…余り古臭い古臭い言わないでよ…」

神風「そうよ!」

朝霜「そうだそうだ!エー○コン○ットにだって出てるんだぞ!」

スージー「まあそれを抜きにしても日本戦闘機=零戦orゼロっていうイメージは凄いですわよね」

スージー「個人的には震電という物が大好きですわ、ハイ」

朝霜「あーあれか!カッコいいよな!」

アイオワ「今もアメリカに有るFighterね!」

スージー「えっ、それ本当なの?後でうちの会社に横流ししてもらって良いかしら?」

アイオワ「有ればハーリングにおねだりするわ!」

清霜「えっ、買い戻すの!?」

スージー「何言ってるのよ、我が社は日本の会社じゃないでしょ」

清霜「あっ…言われてみれば…」

スージー「少々無駄な金が出てしまうかもしれないけれど…震電を完成させて、飛ばせればそこはかとなく話題にはなるわ!」

ハルトマン「零戦、X-2と共に飛ばせれば良いのである」

スージー「それ良いですね社長!」

神風「な、何だか趣味の話に成っちゃってる…」

マヤ(航空機かぁー)

朝霜「まさか零戦に食いついて来るなんて思わなかったぜ…」

ギャラクティックナイト(スージーちゃんも意外とそう言うのが行けるクチか)

ハルトマン「そりゃあ宇宙にも名が知れている位の存在だからな」

スージー「殆ど映画のお陰ですけど♪」

清霜「宇宙にも永遠の0みたいな映画が有るんだ?!」


ムサシ「何だか話がごっちゃになってるわね…」

春風「このままじゃお話が進みません…」

マヤ「そろそろ行こーよー!あついー!」

スージー「…はっ!そうでしたわ!アブいアブい…とっとと入っちゃいましょうか…」

清霜「おー!」

ーーーーーー


スージー「いやあ…良かったですわ」

朝霜「だろぉっ」フンス

春風「今では見られない貴重な資料ばかりなんですよ」

アイオワ「私も何回か行った事有るけど…良い所ね」

スージー「なんで今はこういう物をもっと作っていないの?」

清霜「…ええと、その…館内で見なかった?」

スージー「いやアメリカの圧力の件は知ってます」

スージー「そうじゃなくて、どうせこれ使って戦争する訳でも無いのに何で国産のオリジナルの兵器が少ないの?って事ですわよ」

朝霜「んー…意外と国産ってあるけどなあ」

スージー「何だか形までオリジナルでないと…どうも借り物臭が凄くて…」

朝霜「あー借り物かあ」

ムサシ「確かにかっこいいけれどパッとしないのよね」

マヤ「なんか映画のモブキャラクラスだもん」

清霜「…否定、出来ないなあ」

神風「否定してよ?!」

スージー「という訳で『海の大和、空の神風特攻アタック、雑魚戦車の陸』っていうイメージを吹き飛ばす日本国産兵器にのアイデアについて考えてみましょう!」

ぽんっ

アイオワ「うーん…末期には面白いのが沢山あったのよね」

朝霜「勝った立場だからそう言えるんだって…」

スージー「今の日本にも「この人頭おかしい…」って思われるような変態的で実用的な物が欲しいわね」

清霜「むー…だったら前進翼は必要だよね」

日本の変態技術といえば夕立

>>319ぶっちゃけ駆逐の方が強いのは今も昔も変わらないってそれ一番言われてるから


スージー「前進翼?」

清霜「速度をあげる代わりに安定性を犠牲にした翼の形だよ」

ハルトマン「Su-47みたいな物か」

清霜「そんな感じ!ああ言うかっこいいの!」

マヤ「わーお…これは確かに変態かも」ぴぴぴ

清霜「どう?」

スージー「パイロットの技量が左右されるもの…いいわね、ロマンが有るわ!」

神風「うん…!」

ハルトマン「だが、今のトレンドはステルスの様だ」

朝霜「そうなんだよな」

スージー「F-22や、B-2とか…時代は何故かそんな物に移っているのですね」

ムサシ「それだけ戦略や兵器の重要度が移り変わってるって事よ」

スージー「んー…でも…んーーーーー」


ハルトマン「…む!良いアイデアが思い浮かんだのである!」

朝霜「お!?」

スージー「何ですか?」

ハルトマン「さっき『ステルスがトレンド』と言ったじゃないか」

スージー「はいはい?」

ハルトマン「まあ…平たく言えば、『前進可変翼ステルス機』!」

ギャラクティックナイト「…wwww」

清霜「え…?」

スージー「えっと…詰め込み過ぎじゃありません?」

ハルトマン「現状で変態的と言えばコレ位しか思い浮かばん」

スージー「可変に前進翼って…貴方…」

ハルトマン「もちろんちゃんと考えが有るのだ」


ハルトマン「例えばだ…少し借りるぞ、腕」

清霜「え、うん」がし

ぐぐ

ハルトマン「普段は、こんな感じの前進翼で、尾翼が全遊式で可動するんだ」

清霜(あ、腕をWに見せてるのって前進翼のイメージなんだ)

ハルトマン「それが、速度を上げる場合はこうやって…」ぐぐぐ

がちん

スージー「あー…!?」

ハルトマン「こんな風に、本翼の中にしまわれるのだ」

ハルトマン「つまりだ!何と言うかこう、後ろから見ればPAK-FA的な何かな感じの翼が展開されて、そこからうぃぃんと仕舞われていた部分が現れ、ステルスから前進翼へと変形する可変翼機……てのはどうだ!」

ハルトマン「尾翼も水平に成るんだ、ステルス状態の時は」

スージー「…うん、語彙力が相変わらず酷いですけれど…良いんじゃないでしょうか」

ギャラクティックナイト「あれよね、カナードも付けちゃう感じ?」

ハルトマン「そうだ!それを日本の新しい変態的な国防の要の一つにするのだ!」

神風(ちょ、ちょっとついてけない…)

朝霜「…想像してみたらカッコいいな!」

春風(最近のジェット機は良く分からないわ…)

ハルトマン「決まりだな!」

スージー「空はコレで良いわね!」


清霜「…本当にそれで良いのかなあ」

スージー「えっ?」

神風(あら?)

清霜「確かにさあ…カッコいいし、強そうなんだけどさ…」

清霜「…なんだろ、こう…んー…なんだろ」

清霜「…何だろう、こう…形の似た偽物とかマイナーチェンジが出る気がしない」

清霜「何だろう、こう…量産型!って感じがしないんだよね…」

スージー「何だろう、こう…が多いわね、何が言いたいのよ」

清霜「んー…」



清霜「……親しみが持てない、かな」

スージー「…!?」

ハルトマン「…!?」

朝霜「つ、つまり…どういう事なんだよ?」

清霜「ほら、F-2もそうだけど、日本の戦闘機って言えば零戦でしょ?最初に言った通り」

清霜「皆に覚えて浸透してもらって、その零戦が座っていた座に入れるか…って事」

スージー「あぁ…確かに、社長が挙げた特徴って何だか主人公の機体っぽいわね」

ハルトマン「言われてみれば…」

清霜「…社長さんの案だと、形の良く似たマイナーチェンジ版が出ない感じが凄い」

ハルトマン「グゥフッ」

ギャラクティックナイト「あぁー…!言われてみれば、全然そんな感じしないな!」

スージー「親しみやすさに掛けていた…盲点だったわ」

ハルトマン「確かに親しみやすさは大切…か」

スージー「…でもそれって『慣れ』で十分解決出来る気がするわ」

清霜「そうかな?」

スージー「考えて見なさい。零戦だって最初は異端過ぎる物だったかもしれないのよ?」

清霜「…そうなのかなあ…」

アイオワ「それは良く我が国が示しているわね。最初機の零戦は化物に見えたもの」

ムサシ(戦闘機……ねえ)

スージー「やっぱりそう言う物は月日が経ってから当たり前に成るものよ」

清霜「そっか…」

スージー「でも案自体は悪く無いし…取っておくわ」

ギャラクティックナイト「兵器ってのも難しいもんだな」

ぽんっ


ムサシ「逆にコレはどう?」

スージー「?珍しいわね、貴方が発言なんて」

ムサシ「見た目は普通。でも乗せてる兵装が常識離れ」

ハルトマン「?」

スージー「…どんなの乗せてるのよ」

ムサシ「例えばね……小型レールガンとか」

清霜「?!」

朝霜「おぉ!」

ムサシ「後は広域に点在する敵を殲滅出来る凄いミサイルと…衝撃波で地上の敵を破壊し尽くすミサイル」

ムサシ「あとは…戦略レーザーシステムね」

朝霜「モロにアレじゃんかよ!」

スージー「レーザーよりレールガンの方が良いわ」

ムサシ「そうね…あとは、小型ミサイルを12発発射するランチャー」

アイオワ「もの凄く限定されてる感じがするけどそれは…」

ハルトマン「…まあ、ギャップを持った兵器と言う事か」

ムサシ「ええ、それなら親しみやすさを保ちつつ、超技術を見せる事が出来るわよ?」

スージー「成る程…!」

清霜「うん…良いかも、良いと思う!」


ギャラクティックナイト「後さ、やっぱ外せないもん有るよな」」

朝霜「んだよ?また何か案が有るのかよ?」

ギャラクティックナイト「全翼機」

スージー「…えっ」

ハルトマン「えっ」

ギャラクティックナイト「え?」

スージー「何よそれ」

ギャラクティックナイト「…知らない?」

スージー「知らないって言うか…何で其のチョイス?」

ギャラクティックナイト「いやあな!ちらっと見た中に爆撃機が有ったんだけどよ、尾翼が無い奴で凄いインパクトが凄かったんだ」

ギャラクティックナイト「ああいう全翼機なるものが変態の境地だと思う…どうだよ?」

春風「…???」

ムサシ「…」ピピピピピピ……

清霜「…戦闘機向けじゃないよね、それ」

ギャラクティックナイト「…あー」

スージー「…んー…」

朝霜「難しいもんだなあ…」

ハルトマン「…やはり無難に震電を完成させるか」

神風「そもそもね、簡単に人の物を勝手に完成させるとか、真似て作るとか人が欲しいって言ってない物を作るとかしちゃダメ!」

スージー「」

ギャラクティックナイト「…何も言えねェな」

朝霜「それな」

スージー「な、何よ!アンタだってノリノリだった癖に!」

朝霜「あんだと!?」

清霜(そもそも変わった飛行機云々のお話…私が言い出した事なんだけど…)

ハルトマン「軍事産業への手出しは後回しにするか…」

スージー「只、可成り高額のお金が回るから検討はしておいた方が良いと思われます」

ハルトマン「成る程な」

スージー「さて…時間は?」

ギャラクティックナイト「…結構良い時間だな」

朝霜「本当だな…」

清霜「一回帰ろ?」

清霜「流石にまさか後の時間を呉で過ごすつもりじゃ…無いよね??」

スージー「流石にムリね」

スージー「一旦戻って休み時間まで休憩に成るわ。その間にネタもメモしておかなくちゃ成らないし…大変ねえ」

神風(司令官って、いっつも難しそうな仕事してるのね…)

ドラグーンの魔改造とか(ボソッ

>>331 どう改造するんですかねぇ…

スージー「さ、戻るわよ」

清霜「はーい!」

神風「ふうっ…なんだか、あっという間だったわね」

朝霜「なー」

スージー「海とか陸はその内考えましょうか…」

ギャラクティックナイト(諦めてないのかよ…)

ーーーアクシスアークスーーー

スージー「と言う訳で、本日の見回りのお仕事は終了ですわ!」パンパカパーン

神風「はーい!」

ムサシ「ちょっとした旅行だったわね」

ゲームのギャラクティックナイトもいい奴に見えてくる不思議

エアライドは設定使えそう

>>333 アイツはブロリーみたいに力が強過ぎて封印されてただけだし、そんな悪い奴ではないのかも。



朝霜「さっ、今日の成果を纏めちまおうぜ!」

スージー「今日は、『レストラン業とクレーマー対策』と『レディース関連商売』と宿泊施設の商売』と…」

ギャラクティックナイト「『軍事産業への参入』とかのアイデアが出たな」

ハルトマン「…まあまあだな」

スージー「まあ、全てはアイデアですし…まだ取り入れると決まった訳では有りませんわ」

ギャラクティックナイト「そもそもまだ突出して注力してる商売は無いんだよな、製品だけ作って売ってる感じで」

清霜「そうだったんだ!?」

アイオワ(ええええええええ…)

スージー「まあ、どれを採用するかは追々決めて行きましょ」

神風(こののんびりさ。大丈夫かなあ…)

>>334 戦闘用に改修したエアライドスターの設定思いついた


スージー「では、後の時間は皆と使って来ちゃいますわね、社長」

ハルトマン「うむ、気をつけて来るのである」

朝霜「おうさ!」

マヤ「マヤお留守番してるー…」ぶーぶー

スージー「あら残念、カラオケ連れて行こうと思ったのに」

マヤ「やっぱ行く!」

ムサシ(…酷い掌返しを間近で見たわ)

スージー「じゃ、適当な町に降りるわよ」

清霜「おー!」


ぴゅおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……

ーーー横須賀ーーー


スージー「…ここって」

ギャラクティックナイト「横須賀だよ、前に仕事で来たあの横須賀だよ」

清霜「あー…思い出すなあ、司令官が辛そうにお仕事してたあの時…」

スージー「…うぶ」

ムサシ「…トラウマを抉った様ね」

スージー「あんな座るだけの業務なんて二度と御免よ!!」

清霜(皆と接しちゃ駄目、って言われてない様な…)

朝霜(だよなあ?)

ギャラクティックナイト「まあスージーは負けず嫌いなんだ、仕事を放棄する何てしたく無い質さ」

清霜「…」

スージー「さ、嫌な事を忘れる為にどこかに行きましょうよ」

神風「だったら!私良い所知ってるわ!」

スージー「そう?」

朝霜「行きつけの店なんだ、美味いぜ!」

清霜「司令官にも食べてもらいたいの!」

スージー「そ、其処まで言われちゃ…仕様がないわねえ」

マヤ「ムサシはどーするの?」

ムサシ「私はそこら辺を調べて回るわ」

ギャラクティックナイト「一人が良いのか?」

ムサシ「ええ、少し静かな風に当たりたいわ」

スージー「あら…勿体ない」

ギャラクティックナイト「ラーメン絶対美味いのにおかしな奴だなァ」

マヤ「良いよいーよっ、私達で独り占めしちゃお!」

スージー「そうね」ニヤニヤ

ムサシ(…挑発に乗ったら負けよ…耐えて…)

ギャラクティックナイト「さぁさぁレッツらゴー!」

スージー(ギャラが一番楽しみみたいね)


ーーーーーー

「らっしゃい!」

朝霜「ここだよ!ここ!」

スージー「…ええと、っここは…たい、こう?不思議な名前ね」

春風「とっても美味しいんですよ!」

アイオワ「ラーメン?ラーメンレストランなの?」

朝霜「其の通りさ、頬が堕ちるぜ!」

ギャラクティックナイト(デザートは…無いのか?)

マヤ「レビューでも一番だって…」わくわく

スージー「先ず席に座りましょ、立ちっぱなしは良く無いわ」

ーーーーーー


スージー「雰囲気有るわね…ここ」

朝霜「だろ?」

清霜「あっ、おじさん何時もの!」

「あいよ!そっちの嬢ちゃんたちは?」

スージー「お勧めを御願いします」

マヤ「マヤもお勧めが良いな〜!」

ギャラクティックナイト「不躾だがよ、全員お勧めのラーメンで良いんじゃね?」

「あいよ!ちょっと待ってろ!」


スージー(…あんなステレオタイプなおやっさんが居るもんなのねえ)

ギャラクティックナイト(ま、味はいいって話だからな…期待しとこうぜ?)

スージー「そういえば、ラーメンと言う物は日本の食べ物なの?」

清霜「?どうだろ?」

神風「そういえば…何処の食べ物かしらね?」

朝霜「んな事気にした事無かったなあ…」

スージー「割と日本では見かけるし、日本では強い国民の味方…とネットで見たけど…」

スージー「実際の所どうなのよ?」

清霜「いや、私達に聞かれても…」

ギャラクティックナイト「元々ラーメンってのは日本の横浜が発祥なんだがな、元は日本蕎麦だったらしいぜ?」

清霜「そうなの!?」

スージー「え!?っていうか何でアンタがそれを知ってるのよ?」

ギャラクティックナイト「当初、ラーメンを作った人は中国人のクーリー相手に店を出したんだが、全く売れなかったそうだ」

ギャラクティックナイト「そこで中華街の台湾の人に相談し、鶏ガラ出汁を加えて、麺を中華風の麺にした所人気を博したのがルーツだってよ」

神風「そうだったんだ…!」

春風「中国の人向けのおそばがラーメンだったと言う訳ですね!」

スージー「ちょっとまって、何でアンタがそんな如何でも良い事を知ってんのよ?」

ギャラクティックナイト「俺はこう見えても、色々と『物知り』なんだぜ、スージー」

清霜「すっごーい…!」

朝霜「カッコいいなぁ…!」

ギャラクティックナイト「そうだろうそうだろう!」エッヘン

マヤ「ねー!まだー!?」

神風「子供じゃないんだから!もう少し待ってなさいよ!」

スージー「慌てる乞食は貰いが少ないのよ?」

マヤ「え"」

ギャラクティックナイト(乞食とかヒッドい事言うなあ何気に…)

「へい!お待ちどうさん!」

スージー「おぉー…!」

清霜「わぁ…!ホカホカしてる!」

朝霜「相変わらず美味そうだなぁ親父っ!」

マヤ「あむ!」ズズッ

アイオワ「HEY!ちゃんと『イタダキマス』を言わなくちゃNoよ!」



ギャラクティックナイト「むむむ…」

スージー「…ギャラ?」

ギャラクティックナイト「…むむむむ…」

スージー「…心配しなくてもその仮面ならギリ食べられるわよ」

ギャラクティックナイト「そうか?」

スージー「…はぁ」

すくっ…

スージー「はい、あーんしなさい」

ギャラクティックナイト「えっ」

スージー「ほ、ほら!」

ギャラクティックナイト「お、おう」

あむ

清霜「えっえっ」

朝霜「うわー」

神風「な、なな////」

スージー「?何よ」

ギャラクティックナイト「あむ、んぎゅ、んぐ…」

ずるずる


ギャラクティックナイト「…」b

スージー「行けるみたいね!」

清霜(ど、堂々とあーんってやっちゃうんだ…//)

朝霜(あんまり言わないでおこうぜ…)

ギャラクティックナイト「ずぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ」

スージー「何よ、その現地の人みたいな食べ方…」

アイオワ「本当にねえ…」

朝霜「ずぞぞぞぞぞぞぞぞっ!」

清霜「づるるるっ…んちゅっ…」

「ははッ、あんたら初めての癖に食べっぷりが良いねぇ!」

スージー「そ、そうですか…」

マヤ「ずぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞっ」

スージー「…ま、良いわ」ずるっ

アイオワ(…どうしよう、あの啜り込むのどうやるの?)


ずぞぞっぞぞぞぞぞぞぞぞっぢゅるるるるるるるるっ…

マヤ「んぅーー♪♪」

スージー「あ"あ"…美味しいわねこれ…スープが染みてて…」ぢゅるぢゅる

ギャラクティックナイト「んぐ…オプションも外せねえや、なあおやっさん!」

「おう!ラーメンはそういった具材が味を引き立てるのさ!」

ギャラクティックナイト「だろうな!はっははははは!」


スージー(スープねえ…)

スージー(…!!ラーメンを商品に!これは売れるわ!!)

清霜(…あのちっさい騎士さん…何者なんだろう…)

朝霜(やけに色んな事に詳しかったり…なあ)

アイオワ「んっ…ごく、はぷ、んぅ…」

ことっ

ギャラクティックナイト「ごちそうさん!」

スージー(早ッ!?)

清霜(せ、戦艦クラスの食べっぷりだよ…!)


ごくごく

ギャラクティックナイト「お冷や美味ぇ」

スージー「ごくっ…ちょ、ちょっと、ゆっくり食べなさいったら」

ギャラクティックナイト「大丈夫だって、美味いのは伝わったからよ!」ニカッ

マヤ「すっごいあったのに…げぷっ」

神風(色んな意味で最強ね…この人)

ギャラクティックナイト「さて、食後のデザートとか有るか?」

「む、ムズカしい注文をするな…」

ギャラクティックナイト「いや、待て…買ってくるわ」がたっ

スージー「Stopッ!ストーップ!座りなさい!」

いいねこの雰囲気

>>349 有り難う御座いますっ

ギャラクティックナイト「なんだよ?」

スージー「デザートなら食事の後コンビニで買うから!ね!」

ギャラクティックナイト「…そーかい、分かったよ」


神風(仲が良いのか悪いのか…)ずずずずずっ

朝霜(ちょっと分かりづらいな)ずずずずずずずず…

「はっはっは!何だよお二人さん見せつけてくれるねぇ!」

スージー「ち、違うわよ!」カァァァァァ

ギャラクティックナイト(顔が真っ赤だぜスージー)

スージー「ああもう!食べるわよ!」


ことん

マヤ「げぷっ!もう一杯!」

アイオワ「私も!one more set!」

スージー「おかわりは一杯まで!」

朝霜「一杯まで良いのか!?」

スージー「それ以上はちょっと不安!」

清霜「言い切っちゃうなあ…あ!私ももう一杯!」

「良いぞ良いぞ、どんどん食ってけバカヤロー!」



神風「何よ…みんながっついちゃって」

春風「こう言う物は…ずずずずずっ…」

神風「ゆっくりと、スープも味わって食べるのが良いのにね」

春風「ぷはっ…ええ」

神風(ま、宇宙人二人も結構ここの食べ物気に入った筈ね)

ーーーーーー


マヤ「あぁ〜…食べた食べたぁ…お腹いっぱい夢いっぱい〜♪」ぽんぽん

アイオワ「うっぷっ…ゴチソウサマ……」


ギャラクティックナイト「結局…もう一ラウンド食っちまったなあ…」

スージー(かっぱえびせんじゃないんだから…もう…)


神風「もう食べた?」

清霜「うぅ…苦しい〜」

朝霜「さっさと会計済ませるぞー」

スージー「い、今行くわ…」うっぷっ


ーーーーーー



スージー「いやあ…食べた、食べたわねえ」

ギャラクティックナイト「熱々で最高だったよなぁ!」

清霜「スープもおいしいよねっ」

朝霜「ぷはぁ…」

スージー「さあ、次はどこに行きますか?」

神風「冷たい物が欲しいなぁ、司令官」

朝霜「近くにアイスクリーム屋とかねぇかなぁ?」

スージー「んー、アイスクリーム……欲しいけどそんな都合良くは…」

ぶろろろろろろろ…

ききぃいっ

スージー「…え?」

「今、アイスクリームが欲しいって言わなかったか?」

ギャラクティックナイト「来ちゃったぞ!?都合良く!」

スージー「ウッソォ!?」



ぺろぺろ


スージー「…」

ギャラクティックナイト「運が良いなぁ、あむ」

マヤ「んー♪」

神風(凄い怪しいけど良かったのかな…?)

スージー「まあ、今は甘えておきましょうよ」あむ

スージー(冷たッ……あのヒゲ、どっかで見た事有るのよね…)

スージー(ま、良いわ)


あむあむ…

ギャラクティックナイト「やっぱデザートは最高だなァ」

アイオワ(男らしからぬ発言…いえ、男もやっぱりデザート食べるのかしら…?)

さりげなくスージーが今心読まなかった?

スージー「さて…あら」

ギャラクティックナイト「港か…ここ」

清霜「そうだよ!丁度近くに自衛隊さんの船が有るよ!」

マヤ「へー!」

スージー「もうそんな所にまで来てたのねえ…」

朝霜「今アメリカの艦も止まってるらしいぜ、見れると良いな!」

スージー「そうね」

ざあああああ…

ギャラクティックナイト「…おっ、アレは?」

神風「あの空母?」

ギャラクティックナイト「あれはアメリカの奴か?」

アイオワ「ええ!我が国の誇る空母、ケストレルよ!」

スージー「…あれ、ロナルドだったような…」

アイオワ「新米なのよ、アレは」

>>355 飽く迄も自然な流れです。神風からすれば心を読まれたとギョッとするかも


スージー「へえ…」

アイオワ「勿論ロナルド・レーガンも来てるわ、最近の世界情勢は怪しいから…」

ギャラクティックナイト「何だよ、こんな星でもそういう険悪な雰囲気なのかよ?」

アイオワ「此処より東のアジアの国が霧の力を手にしようとしてて…何度も何度も日本と私の所にしつこく呼びかけて来るのよ」

スージー「全く、これだからゲンジュウ民は…」

朝霜(ここの人間全てがそう言う奴じゃないんだけどなー)

ざあああああ…

スージー「あら、あの光ってるのもアメリカの奴?」

アイオワ「え?光ってる?」


ぽわああああ…

スージー「どうなの?」

アイオワ「ああ、アレはレキシントン級ね。第二次大戦の訳あり空母で…あれ?」

アイオワ「…アレ、ウチにあったかしら…?」

スージー「あれ違うの?」

神風「…??」


マヤ「あ!アレ霧の船だよ!」

アイオワ「!?」

春風「霧…?!」

スージー「あら、マヤとムサシの同類ね」

清霜「強いの?!」

マヤ「うん!だって…」

ぴぃん

ギャラクティックナイト「…足場が現れたな」

朝霜「上がって来いって事か?」

神風「またそんな…」

スージー「…上がるわよ」ぴょんっ

朝霜「あっ、待てよ司令!」

清霜「置いてかないでよー!」

マヤ「マヤも行くーっ♪」たったっ

神風「あっ…」

アイオワ「…どうやら上がるしか無いみたいよ?」

神風「あぁもぉ…!」たったっ

春風「ま、待って神風お姉様!」たっ


ーーーーーー

霧の海域強襲制圧艦 レキシントン艦上。


ざああああ…

レキシントン「ムサシ。本当に彼女達で大丈夫なの?」

ムサシ「一応実力は有るみたいよ、賭けてみるのも面白いんじゃないかしら」

レキシントン「ふうん…」ぺらぺら

ぴん、ぴんっ


ムサシ「あら、噂をすれば星とやら…ね」

レキシントン「霧とやら…」


たっ

マヤ「レッキシントーン!」

スージー「ちょ!こらっ、躾が成ってないわね!」たっ

朝霜「お前か!日本の港に勝手に入ってる霧は!」


レキシントン「ええ、大勢で御出でね」

ムサシ「でしょ」

スージー「ムサシ!アンタ、其処に居たの?」

清霜「わぁ!綺麗な人だ!」

神風「貴方は…?」

レキシントン「ふふっ…誰でしょうね?」ぺらっぺらっ

スージー(…用心深いわね)


ギャラクティックナイト「俺はギャラクティックナイトだ。覚えておきな!別嬪さん!」

レキシントン「あら。御上手」

スージー(…そんなんじゃダメでしょ…)

ギャラクティックナイト(尻軽じゃないのは確かだ)

スージー(…っていうか名前はマヤが言ってくれたけれど)


スージー「貴方は何者?何が目的なのよ?」

レキシントン「私?そうねえ…彷徨いの幽霊船、かしら」

朝霜「…おい、アレ、マジなのか?」

清霜「分かんない。でもウソっぽいなあ…?」

スージー「って言うかレキシントンでしょ」

レキシントン「…何故それを?」ぎろ

スージー「ウチのマヤがそう叫んでたから、てっきり貴方なのかと」

レキシントン(またあの子ね…まあ、botだった頃よりはマシだけれど)

ごつっ

レキシントン「?」

ムサシ(いい加減すっとぼけてないで本題入って)ヒジ、ヒジ

レキシントン(…ハイハイ)ワカッタヨ…

レキシントン「ええ…と、戯れはコレまで、ね」



レキシントン「私は、1927年に就役した、元々巡洋戦艦を作る予定がワシントン条約で禁止されて危うく鳴かず飛ばずに成る所だったのをアメリカ海軍の二番目の正規空母として船体を流用されて作られた船」

ムサシ(は!?)

レキシントン「33,000トンという、当時としては極めて大型の空母となった。全長は270mと「信濃」より長く、ミッドウェイ級航空母艦が建造されるまで世界最長であった艦レキシントン級航空母艦」

レキシントン「それをモデルとした…」

スージー「台詞が長いわ」

レキシントン「…」

スージー「そうやって長い台詞を吐くと言う事は、私達を騙す気ね?」

ギャラクティックナイト「安っぽい豆知識を言い連ねてコストダウンを図る気だろ?」

レキシントン「ふふふっ、そう言う二人だって長台詞。つべこべ言わず続きを聞きなさい」

スージー「…」

朝霜(司令、こいつ胡散臭ぇ)

スージー(分かってる)



スージー「何が狙いかハッキリ申しなさい。我が社の前では隠し事は無意味よ」

ギャラクティックナイト「お前が話す意思を見せなければ…例え美人でも、俺はお前を破壊し尽くすだけだぁ」

レキシントン「っはぁ…仕様がない人ね、そんなせっかちだなんて、まるで都会人ね」

スージー「生憎、霧とは違ってニートじゃないから」

レキシントン「これは参ったわねえ。確かに私は…貴女達にお願いが有るのよ」

ムサシ(私が紹介したんだけど…)

スージー「や〜っぱりネっ」

ギャラクティックナイト「それ見ろwww」

神風(そう言えば…何で本がどっさりあの人の周りに有るんだろ)

レキシントン「そうねえ、でも、貴方達が本当に信用が置けるかどうか…先ずは知識を試させてもらうわ」

スージー「知識…テスト、と言う訳ね?」

レキシントン「ええ、早い話が三択の問題よ、可、不可の判断は私が下すわ」

レキシントン「もっとも、正解が多い方が良いとは限らないわよ?」

朝霜「く、クイズか…」

ムサシ(もう…レキシントンってば…完全に遊んでるでしょ…?)

スージー「良いでしょう、やって上げるわ」

朝霜「やるのかよ!」

清霜「司令官、大丈夫なの…?」

スージー「大丈夫よ、任せなさい」

レキシントン「では、行くわよ」

BGM:https://www.youtube.com/watch?v=DdK5eshlWlg

Lexingtonが襲いかかってきた!

ムサシ(ちょっとまって何この表記!?)


*LEXNGTON - ATK 999 DEF 999
*クラインフィールドが全ての攻撃を防ぐ。


レキシントン「第一問。上は大洪水、下は大火事。これはなに?」デデン

お風呂 A     B やかん

滝の下でキャンプファイヤー C


スージー「は?上と下逆でしょ??」

レキシントン「あら、さてはアナタ。火もおこさずに沸くお風呂にしか入った事が無いのね?現代文明の申し子…と」

アイオワ「失礼な!Meはシャワーしか浴びた事無いわよ!何でお湯につかるのよ!」

スージー(うっわ、宇宙にだって温泉惑星は有るのに…)


*クイズショーは続く。

レキシントン「第二問。『瑞の海、鳳の空』の作者は?」

むらさきゆきや氏 A    B 紫式部

コミケに入り浸るイ402 C


スージー「ローリンさん」

ギャラクティックナイト(それパピポテの奴だって!)

レキシントン「HAHAHAHA!ボーイ!おとなをからかっちゃいけないよ!」

朝霜(すっげぇ不安に成って来た…!)


*クイズショーは続く。

レキシントン「第三問。初代はネームシップだが二代目は12番艦な駆逐艦は?」

磯風 A    B 神風
フレッチャー級 C

スージー「ズムウォルト級」

ギャラクティックナイト「…んんん?????」

清霜(ぜ、絶対違うってそれ!)

マヤ(態と?態となのかな?)

*クイズショーは続く

レキシントン「第四問。戦艦ビスマルクに沈められた戦艦は?」

フッド A    B ローマ
リットリオ C


スージー「戦艦ハルバード」

ギャラクティックナイト「データで見たからって答えに使うなよ…」

レキシントン「確か最初は綴りが違ったのよね、『HALBARD』から『HALBIRD』に」

ムサシ(最初?)


*クイズショーは続く。


レキシントン「第五問。単純な馬力が一番高かった軍艦は何?」

アイオワ A    B グラーフ・ツェッペリン
      瑞鶴 C

春風(…これは…)

スージー「ムスペルヘイム」

レキシントン「双胴空母って強そうよねえ」

ムサシ「私達って基本的に人間が記録している軍艦の姿を取っているから、物好きがそれを調べたら霧のムスペルヘイムとか出て来そうね」

マヤ「そんな強襲制圧艦なんてやだー!」

*クイズショーは続く。


レキシントン「第六問。千早群像の年齢は?」

18 A    B 20 
    30 C

スージー「16歳」

ムサシ(!?)

レキシントン「え、それ本当なの?」

スージー(本当は失踪時の年齢らしいけどネ)

レキシントン「っほぉー…勉強に成ったわ…」

*クイズショーは続く。

レキシントン「第七問。赤城や加賀の三段式飛行甲板はどんな役目が有る?」

特に得する事は無くなった A    B 見た目が派手
たっぷり発艦出来る C

スージー「反政府活動」

ギャラクティックナイト「クーデターでも起こす気かよ!」

ムサシ(…ちゃんと答えてる?)


*クイズショーは続く。


レキシントン「第八問。1203年に就役し、3つの戦争を生き残り今現在まで博物館として余生を過ごしているロシアの防護巡洋艦の名前は?」

アヴローラ A    B ラストロープヌイ
アドミラル・ウシャコフ級ミサイル巡洋戦艦 C

スージー「ヴェールヌイ!」

ギャラクティックナイト「ちっさ!!」

*クイズショーは続く。

レキシントン「第九問。原型はジェット機なのにプロペラに戻っている試験機は?」


XF-84H サンダースクリーチ A    B J7W1 震電
XF2Y C


スージー「XF5U」

マヤ(コンゴウ、今ちょっと変なのが始まってるよー。っと)


*クイズショーは続く。


レキシントン「第十問。この中で強い日本のレシプロ機は?」

零式水上観測機 A    B 零式艦上戦闘機
         隼 C

スージー「逸波」

ギャラクティックナイト(良く知ってんなそんなネタ……!)

清霜(そんな戦闘機あったっけ…?)

ムサシ(後で調べなくちゃ…)

*クイズショーは続く。

レキシントン「第十一問。アメリカが最後に検討した未完成の戦艦モンタナの主砲は?」

Mk.7 10インチ50口径砲 A    B 46センチ三連装砲
80cm大型単装砲(大嘘) C


スージー「陽電子粒子砲 ポジトロン・ライフル!」

ムサシ(…へえ、そんなのも有るのね)

マヤ(つ、強いよ…これ…!)


*クイズショーは続く。

レキシントン「第十二問。フェアチャイルド・リパブック社が作り出した最強の攻撃機は?」

A-10 サンダーボルトII A    B F-14B 
A-6 イントルーダー C

スージー「A-12!」

ギャラクティックナイト「それは未完成機だな、うん」

清霜(大丈夫なの…?)

*クイズショーは続く。

レキシントン「第十三問。自衛隊千歳基地の保有する航空部隊は?」

第201航空隊・第203航空隊 A    B ブルーエンジェルス
サンダーバーズ C


スージー「メビウス中隊、アクィラ隊」


ででんっ

レキシントン「…あのねえ、貴女?私は最初に『三択』と言った筈よ?」

レキシントン「いっつも私の用意していない答えばかり…」

ギャラクティックナイト「イヤ今更かよ!?」

スージー「誰一人として、このハルトマンワークスカンパニー社の社長秘書である私を縛る事等は出来ませんのy」

朝霜(只の我が侭じゃんかよ…)


レキシントン「…あはっ、もう。参ったわ。もう。敵わないかもね」

レキシントン「じゃあ、約束通り教えましょう。私が此処に居る理由に付いて」

スージー「やれやれ、安直に正解選ばなくて良かったわ」

ギャラクティックナイト(何とまあ危ない真似をしやがってよ…)

ムサシ「…全く」


レキシントン「…この頃ねえ、怪しい動きが色んな所で見えるのよ」ぺらっ

スージー「怪しい動き?」

レキシントン「ええ、霧でも其の動きは感知している」

ムサシ「貴方達がこの星に来てから…数日した後に『兆し』は見えた」

レキシントン「今はまだ匂いしか発していないわ、とても嫌〜な匂いしか…」

スージー「…私達を疑っている?」

ムサシ「候補に有るだけよ。まだ確定だと判断した訳ではない」

ムサシ「動き始めた怪しい所は一杯有り過ぎるわ。前々からの怪しい男の件も有るし…断定にも手子摺っているのよ」

ギャラクティックナイト「…」

スージー「…それで?私達に何かをさせようって言うの?」

レキシントン「ご名答。その怪しい動きをして居る連中の情報を集めて欲しいのよ」

スージー「?貴方達の方では無理なの?」

レキシントン「無理なのよねえ…まるで霧が調べる事を織り込み済みの防衛網が敷かれたサーバーが有るの」

ムサシ「…予想外に厳重なガードで、中々突破出来ずに居るわ」

スージー「なるほど、ね」

レキシントン「それに電子上には保存されていない情報まで有るから…貴女達にはそれを探って欲しい」

レキシントン「大方ここの国に残っている怪しい連中が持っている筈…ソイツ等を懲らしめて、情報を手に入れて来なさい」

朝霜「何だか一気にきな臭く成ってきやがったな…」

ギャラクティックナイト「制裁加えちまっても良いのか!」

ムサシ「勿論よ」

スージー「その怪しい連中って何処に居るのよ?」

レキシントン「主に人気の無い区域に屯しているみたいよ。最近は他所の与太者も掻き集めてるみたい」

清霜「ぼ、暴力団員、かあ…」

レキシントン「周りの人は普通の人間だと言っているけれど…本当はどうなのかしらね」

神風「?」

スージー「まあ、全滅すれば良いんでしょ?」

レキシントン「そうね、十分に叩きのめして情報を聞き出しても良いし、殺しても構わないわ」

スージー「ま、そこら辺の戦いはギャラに任せるとして…」

ギャラクティックナイト(キター!!)

スージー「…私達は情報を集めるだけ集める。それで良いわね?」

ムサシ「ええ」こくっ

レキシントン「良いわ。もし彼らから有力な何かを手に入れる事が出来たのなら…」かちち


ばさっ!

レキシントン「その実力に対してこの霧の『レキシントン』が…貴方に学位を授けましょう!』

アイオワ(学位…か。面白い言い回しね)

スージー「…勿論、頂きましょう」

ムサシ「じゃあ、後は宜しく」

春風「え?」

神風「ちょ、ちょっと!さりげなく責任を…」

ギャラクティックナイト「細かい事は気にしない!行くぜ!」だっ


ーーーーーー


スージー「…んー」

スージー(全然見つからないわネ…)

清霜「そもそも怪しい人達が集まってる場所ってどんな所なのかなあ…」

アイオワ「路地裏に…廃墟が妥当な所かしら」

朝霜「あと廃ビルとかな!」

スージー「…適当に当たる訳にはいかないし…アタリを引くまで慎重に行った方が良さそうね」

ここのギャラクティックナイトちょくちょく、某伝説のスーパー野菜人の台詞使ってんなぁ……

ギャラクティックナイト「目星は付けて来なかったのかよ?」

スージー「…」

ギャラクティックナイト「…」

スージー(…時間がなかった何て言えないわ…)

朝霜「ま、まあ…さっさと探してぶっ倒せば良いだけじゃんか!」

清霜「そうだよ!もしかしたらあっちから来てくれるかもしれないし!」

スージー「そんな都合のいい事有る訳無いでしょ…?」


ギャラクティックナイト「仕様がねえな…空から索敵して来るよ」ばさッ

スージー「ごめんなさい…頼んだわよ!」

ギャラクティックナイト「良いって事よ!」ばさばさ…


マヤ「…マヤが調べちゃ駄目かなあ?」

スージー「あの輪っかみたいなのでバレるでしょ、あのデータの輪っかみたいなので」

>>377最強といえばあのサイヤ人ですからね。

スージー「…」

清霜「…」

スージー「…」むむむ

朝霜「…」

神風(まだなの…?)

マヤ(こういう所ってギターの聞いた怪しい音楽が似合いそうだねー)

すたすた…

スージー「!隠れてっ」

アイオワ(誰かぎ来たの?)

すたすた…

すたすた…


集積地棲姫「…」こそこそ

すたたたたたっ…


スージー「…あれって」

神風「深海棲艦!?」がたっ

スージー「シッ!」

神風「あぅ…ごめんなさい」

スージー「待ったく…それにしても、深海棲艦…ねえ」

朝霜「あいつら、また何か企んでんのか?」

スージー「後をつけましょう」

清霜「うん!」

こそこそ…

ーーーーーー



ばさっばさっ

『そっちはどう?』

ギャラクティックナイト「こっちも見つけた、現在ターゲットを上から追っている」

『了解、こっちも視認したわ。今から後を付ける』


ーーーーーー


たたたたた…

スージー(何処に向かって行くの…?)

マヤ「絶対見失っちゃダメだよ」

朝霜「分かってるって!お前じゃないんだし!」

スージー「お口にチャックしなさい、良いね?」

朝霜「アッハイ」

たたたたたたた…


マヤ「入ってくよ!」

スージー「あの建物が怪しいわね…」

朝霜「如何する?隊長」

神風「突撃する?」

スージー「いえ、あの大きな廃ビルだったら…隠れる場所も人員が溜まる場所もいくらでもある筈」

スージー「態々玄関から入ったらもみくちゃにされるわ」

ぴぴっ

マヤ「マヤなら大丈夫だけど…」

ぴっぴっ

スージー「ギャラ?ターゲットが入っていったビルを指定するわ、屋上から攻撃を仕掛けなさい」

ギャラクティックナイト『おっしゃ、血祭りに上げてやる…!』

ばさっ…

ひらり…ひらり…


スージー「…」がし

清霜「あ…それ、ギャラクティックナイトの羽?」

スージー「ええ、抜け落ちるのよね」

春風「それ大丈夫なんですか?」

スージー「分からないのよ、何か大丈夫っぽいし」

スージー「不思議な力も秘めているから特殊な機械を作るのに役立つのよね」

朝霜「へぇー」

マヤ「…」うずうず

スージー「…まって、あっちから連絡有ったら突撃させていいか聞くから」

マヤ「うんっ」

清霜「え、えっと…待ってる間さ、何か、遊ばない?」

スージー「…え、何、それは、しりとりみたいな感じの口で進める遊び、って事?」

清霜「うん」

スージー「駄目よ、只でさえさっきのクイズでぐだぐだに成りかけてたのに。またまたグダグダにする気?」

アイオワ「Admiral?私達の役目はここを見ている人を楽しませる役目も有るのよ」

アイオワ「そういう批判や失敗を恐れては楽しんでもらうなんて到底不可能!」

アイオワ「さあ!主人公なら度胸を見せるのヨ!」

スージー「訳分かんないわ、とりあえず御巫山戯は無しで!」


ずしゃあああああああ…!!

<ぎゃあああああああああ…!!

<フハハハハハハハ!貧弱貧弱ゥ!!


スージー「…やってるみたいねえ」

朝霜「何が起きてんだよ…」

ずがしゃああああああああああんっ!



スージー「ちょっとちょっと…ビルが崩れそうな勢いで戦ってるわねアイツ……」

朝霜「!?」

神風「ちょ、危なく無いの?」

スージー「アイツがそう言う所を弁えなかったら…可成りヤバい」

清霜「ええええ!?」


どずごごおぉおおおおおおおおおおん…!!

スージー「ちょ…一回連絡入れるわ」ぴっぴっ

春風「い…今ですかあ?!」

スージー「今しかないのよ!多分!」ぴるるるるるる

マヤ(…うー)

ぴぴぴぴぴぴぴぴぴっ


『ぉん?スージー、何だ?』

スージー「ねえ!そっちはどうなのよ?」

『釘付け状態だ!』

スージー「え?!」

清霜(やっぱり大変な事に成ってる?)

スージー「えっと、マヤをもう突入させちゃっていいのーッ!?」

『ああ!入れちまえ!』

ぴっ

スージー「マヤ、許しを得たから突入して」

朝霜「え、得たのかよ…」

マヤ「ぃやッたああ!!突撃ーっ!!」たたたたたっ

清霜「がんばれーっ!」

たたたたたたた…



スージー「…」

朝霜「…」


ずどがあああああああああああああ…!

スージー「…よし」

アイオワ「え」

スージー「乗り込むわ」

朝霜「やっぱりか!」

清霜「もうちょっと早く突入していれば…」

スージー「Go!Go!Go!」すすすー

神風「ま、待ちなさいってばあ!」

ーーービル内ーーー

BGM:https://www.youtube.com/watch?v=n4op6S2MHHo

ずごおおおおおおん…!!

スージー「上で相当暴れてるみたいね…!1階がガラッガラよ!」

朝霜「でも1階にめぼしい物なんてあるのかよ?」

スージー「それを探すのがお仕事って物でしょ?!」

春風「な、そんな…!?」

清霜「そんな!無茶苦茶だよ!」

スージー「頑張ったら貴方を戦艦に改造してあげる」

清霜「うん!清霜に任せて!」

アイオワ「報酬で釣り上げないの!」

スージー「兎にも角にも散開!倒れてる悪者が居たら脅して情報をゲロさせるのよ!!」

朝霜「ったく人使いの荒い!」だっ

たったったったったっ…


どずごぉおおおおんっ…!

ぱらぱら…


スージー「…いい加減揺れ、収まらないかしら…」

スージー(そんなに凄い数だったりするの?)


すすすす…

がちゃっ

スージー「…うわ、いっぱい白いのと黒いのが倒れてる…」

スージー(この歯剥き出しの化物が深海棲艦…実際に見るのは初めてね)

ばたんっ

スージー「…とりあえず此処じゃ成さそうね…」

すすすすす…

スージー(次!)

がちゃっ


スージー「!」

スージー(あれは…紙と写真だらけね…)

すすすすすす

ぱさっ

スージー「えー、何々…?」

スージー(結構色んな事が書かれてるわネ……ふむふむ)

ぺらぺら

スージー(…深海棲艦の残党の他、人間の一部等も一味に引き入れられているのね)

スージー(…組織の名前はまだ無いのね)

ぺらぺら…


ぬぅ…

スージー(…つまり、悪い奴等って事ね)

がしっ!


スージー「…!?」

「へ、へへ…!ちっちゃい人質ゲットだぜ…!」ずるずる

スージー「ちょ!コラ!離しなさいってば!」ぱたぱた

「こっちに来てもらおうか」ずるずる

スージー「やっ!この…!やば…!」じたじた

スージー(だ、誰か助けッ…!?)

ーーーーーー


清霜「…いっぱい倒れてる…」

朝霜「おう、丁度いいなァ……」

がしっ

「ひぃ…?!」

朝霜「おいアンタ。色々とゲロしろよ」

清霜(怖い!怖いよ!)

「だ、誰が…!」

朝霜「股座蹴っ飛ばすぞ」

清霜「ちょ、朝霜!もうちょっと優しく…!」

「こ、この野蛮艦娘が…!」

清霜「そ、そんな事言わないでさ…」


ざっ

朝霜「3数える前に教えな、じゃないと…」

「…?」

朝霜「顔面に洗濯バサミ30個貼付けるぞ」

「」

清霜「」

朝霜「さ、どうすんだ?」

「ななな、ななん、なな、なんでも、き、き、聞けよ」ガタガタブルブル

朝霜「おしっ、良く言ったな!」

清霜(どっちが悪者なのか分かんないよぉ!)

朝霜「さて、アンタ等の事についてたっぷりと聞かせてもらおうじゃん」

「へ、へいっ!」

朝霜「先ず最初に、アンタ等が何者なのかを教えな」



ーーーーーー


どすごばあっ!

マヤ「とぉおぉおう!」どがあっ!

「ぐわッ!」

「何だコイツ!新手かよ!」

何かちょっとグダって来たかなあ…?


マヤ「カーニバルだよ!」どがあっ!

「うわらばっ…!」

マヤ「カーニバルだよー!」ごぎ!

「ぎゃあああああ…ッ!!」


ざっ

マヤ「…カーニバr……あ、もう全滅しちゃってる…」ふぅ

マヤ(なんだあ、対した事無かったなあ)

マヤ「そういえば下の階の皆は大丈夫かなあ…?」

きょろきょろ

マヤ(もう突入しちゃってるのは分かってるんだけどね

マヤ「…」

ぴぃぅぃんっ

マヤ(敵勢の反応は無し…無力化は済み、だね)

マヤ(あとは…ん、この反応って…)ぴぴぴ


マヤ(…スージーさん攫われちゃってる?!助けないと!)だっ


ぞろぞろ…

「居たぞ!敵だ!」

「落せ!」

マヤ「うげぇ!また敵がぁ!」ぴぃんっ

ごしゃッ!

マヤ「邪魔っ!」

「がああッ!」

ネタが浮かばなく成って来たからお風呂入って来る…

マヤ「ほぉぉーっ!」ぴぃおん!

「あ、あの小娘メンタルモデルだぞ!」

「クソッ、大勢やられてるのに勝てる訳ねえ…逃げるぞ!」

ぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろぞろ…

マヤ「ふぅ…」

っぴぴっ

『マヤ!そっちは?』

マヤ「皆片付けたよー」

『良かった!今、司令官が…!」

マヤ「分かってる!何処なの?」

『このビルの裏口!あいつ、司令官を人質にするつもりよ!』

マヤ「んっ、りょーかーい!」

だっ

ばりぃんっ!

マヤ「ダーイブ!」

ーーーーーー


ずおおおおおお…


ギャラクティックナイト「……」

ごおおおおお…

ギャラクティックナイト「…もう生きている奴は居ないな…」

ギャラクティックナイト「さて、死体漁りでもするかっと」すたすた

すたすたすた…


ギャラクティックナイト「…しっかし、コイツ等何処から湧いて来たんだろうな」

ギャラクティックナイト「深海棲艦と人間が混じっている様だが…事情を聞く前に息の根止めちまったからなあ…」

ぴーん

ギャラクティックナイト「…っと、次の出番が来たな。身の程知らずが外に居る様だ…」

ばさっ…!

ーーーーーー



たったったったったっ…

ざっ!

アイオワ「ちょっと!神風!春風!Waht happened?」

神風「司令官が攫われたから追ってるの!」

春風「索敵機を!」

アイオワ「Roger!」ぶろろろろ…


たったったったったっ…


「へへへへこっちだ可愛い子ちゃん!」だだだだだっ

スージー「誰が可愛い子ちゃんよ!離しなさいったら!」

「見ては成らない物を見たからね、生きては返さないよwww」

スージー「貴方!只じゃおかないわよ!」


たったったったったっ…

アイオワ「見つけた!あそこよ!」

神風「待ちなさい!私達の司令官を離しなさいッ!」

「何?糞、追手か!」

スージー「フフ、ほらねッ!直に私の仲間は追いかけて来るって言ったでしょ?」

「関係ない、本来の用途として使うだけだ!」ぐっ

スージー「ぁぐ…!?」



「大人しくしろ!」

神風「っ!?」

「其処から動くんじゃねえ!動いたらこのチビは殺す!」

スージー「だ、だからアタシはチビじゃな…!」

「黙れァ!」ぐぐ

アイオワ「Stop!」

春風「これ以上司令官を傷付けるのなら!」きんっ

神風「こっちだって考えが有るわ!」きんっ

「へっ、仕込み傘?日本刀?そんなんが有るからって何なんだ?え?」ぐぐ

スージー(完全に小物のチンピラのそれよ…台詞が…)

「お前等だって上司を殺されたくは無いだろ?あん?」

スージー「…」


ぐぐぐぐぐぐ…

スージー「ぐ…るしいったら…」

神風「司令官!」

ぐぐぐぐぐぐ…


「おらぁ!?どうしたんだあぁん!?」

神風「ッ……!」

春風「卑怯な…!」

「ひゃっははははははははははははは!」


ひゅるるるるるるるるるるる…

「あ?」


マヤ「かーるいす!!」どごしゃあッ!

「うわらばッ!?」

神風「うわぁ?!」

春風「う、上から…!?」

すたっ

マヤ「ヒュウ……危ない所、だったのかな?」

神風「ま、マヤ……さん」

マヤ「?」


「い、でで…」ぴくぴく

スージー「不意打ちとは…卑怯、卑劣……です、わ」びくびく



春風「巻き込んじゃってます…」

マヤ「…あ"」


ばさっ…

マヤ「あ…!?」

ばさんっ

ギャラクティックナイト「…」

神風「ぎゃ、ギャラクティックナイト、さん…」

スージー「いたた…たたた…」ぴくぴく

ギャラクティックナイト「…遅かったか」

春風「いえ、でも…まだ生きてそうですよ?」

ギャラクティックナイト「生きてる生きてないの問題じゃねえ。俺は大切な人を傷付けられたんだ…分かるな?」

神風(…怒ってる、絶対怒ってるわ…)

マヤ(…黙っとこ)

春風(あの…謝った方が…)

マヤ(ヤダ)

神風(…)


すたすた…

ギャラクティックナイト「…オイ、貴様…」ゴゴゴ……

「え…は…!?誰だおm…?!」

ギャラクティックナイト「…質問は許さん、此方からの質問にのみ答えろ」ゴゴゴ……

マヤ(…でも何か聞き出せそうだし、結果オーライ…だよね)

ギャラクティックナイト「お前達は何者だ?何を企んでいる?」

ギャラクティックナイト「裏で誰が糸を引いている?」

「お、おれ…人間だから、何も知らないです、許して、だめ?」

ぐしゃッ!

「あぎ!?」

ギャラクティックナイト「『小僧』。次は左だ」

神風(ふ、踏んでる?!腕踏んでる?!)

めきめき…

「おっ…ぐ…おれ、俺は、『名前も無い組織』に勧誘され、ノコノコと世界を引っ繰り返そうと言う言葉に誘き寄せられた、それだけの、に、人間だ」

ギャラクティックナイト「世界を引っ繰り返す?」

「こ…この、『大国のみが幸せを貪る様な冷たい世界を、引っ繰り返そう』。と、俺も誘われたんだ」

「それ以外の事は、ぐぁッ……本当に、知らない…!」

ギャラクティックナイト(…コイツの情報量は本当にそれだけの様だな)すちゃ…

ざっ

ギャラクティックナイト「正直者へのご褒美だ、後で救急車を呼んでやるよ」

「へ…へへえっ!有り難きお言葉!」

ギャラクティックナイト「もうへりくだるなよ」

すたすた…

スージー「う…うううん…?」むくり

神風「司令官!」たたっ

ギャラクティックナイト「済まなかったな…間に合わなくて」

スージー「…??」

スージー「…」ハッ

スージー「や、死んでないから大丈夫よ?」

ギャラクティックナイト「だが怪我が…」

スージー「ったた…全く、レディーの扱いが成ってない殿方だったわよ…」すっく

ギャラクティックナイト「放っておくと危険だ」

スージー「過保護ねえ……マヤ」

マヤ「は、はいっ?」

スージー「このビルは制圧済みよ…応急処置の道具、持って来てくれる?」

マヤ「は、はーい!」テテテテ

スージー(さっきの事はこれでチャラにしといてあげないと…ギャラに社員潰されても困るし)


ギャラクティックナイト(…何か腑に落ちない様な気がするな)

ギャラクティックナイト(こんなのどかな地球で一体何を…)

ギャラクティックナイト(まあ、キツい仕置きを喰らわせてやれば良いか)

ーーーーーー

ーーーーーー

レキシントン 艦上。

スージー「…えー、結果はこんな感じで…終わったわよ」

レキシントン「…ええ、しっかりとアーカイブしたわ」

ムサシ(やっぱり私も着いて行った方が良かった様な…)

レキシントン「それにしても…名前も無い組織…か」

スージー「朝霜達が聞き出してくれた情報によると…資材横領、人員の勧誘、拉致や、兵器の確保等を進めているみたいね…」

朝霜「深海棲艦の残党が主戦力らしいぜ、『人』は穴を塞ぐ為の戦力だろうな」

ギャラクティックナイト「前にも出てたクソザコなゲンジュウ民だな?それにしてはやる事の規模が些かデカいが」

スージー(先日、社長の部屋に入り込もうとした無礼なゲンジュウ民も…まさか、その組織の差し金?)



レキシントン「兎に角助かったわ。約束通り貴方方に…霧の学位を授けましょう」

清霜「それって凄いの?」

レキシントン「ええ、ゴイスーよ」

スージー(うわぁ)

清霜「やったー!」ぴょんっ

スージー「じゃあ、彼らについては調査を進める…それで良いのね?」

ムサシ「ええ」

レキシントン「必ず尻尾を見つけ出し、掴んで引き摺り落とすわ」

アイオワ「お互いに頑張りましょうね!」


ムサシ「じゃあ秘書さん。今日はここでおいとまさせて頂くわ」

スージー「あら?この後カラオケに行こうと思ってたけど…」

ムサシ「来週の日曜日に行けば良く無いかしら」

スージー「…ま、そっちも帰って遊べる訳じゃないのよね。分かったわ」ぴっ

神風「えー、もう別れるの?」

ムサシ「マヤ、貴方も着いてらっしゃい」

マヤ「えー」

レキシントン「マヤ、コレは重大な事に繋がりかねないのよ」

レキシントン「コンゴウも寂しがってるし、帰りましょ」

マヤ「コンゴウ……うん!」


スージー「じゃ、今日はこの辺りで…」ペコ

レキシントン「また、何か有れば寄らせてもらうわ」

清霜「またねーっ!」ブンブン

アイオワ「See you again!」

レキシントン「他の『霧』にも宜しく伝えて頂戴ね」


ざあああああああ…



ーーーーーー

ーーー夜 アクシスアークスーーー


うぃぃぃん

スージー「あぁ…今日は、散々だった、わね」

ギャラクティックナイト「だな」


ぼさっ

スージー「……」

ギャラクティックナイト「まだ怪我治ってないんだからそんな乱暴な飛び込み方は止めろよ」

スージー「お母さんか!アンタはアタシのお母さんか!」

ギャラクティックナイト「誰が祖母あちゃんだコラ!」

スージー「えっ」

ギャラクティックナイト「お前みたいな娘を育てた覚えは無いよ!」

スージー「…あ、そう」

スージー「…」

ギャラクティックナイト「……所で、明日の予定は何だ?」

スージー「そうね…ちょっと溜まってる入社希望の人を面接で消化しようかと思うの」

ギャラクティックナイト「ほう…どんなのが入ってるんだ?」

スージー「重巡洋艦娘が数名程」

ギャラクティックナイト「おお、強いのか?」

スージー「ええ、強いらしいわ。どんな状況にも対応出来るタイプの様よ」

スージー「是非共ウチに欲しいわね?」

ギャラクティックナイト「確かにな…」

スージー「心配しなくても美人ぞろいよ」

ギャラクティックナイト「いや、聞いてないから大丈夫だ」

スージー「さって…そうと決まったら…改めて確認してから寝るわ」

ギャラクティックナイト「大丈夫か?」

スージー「ええ、眠るのは小さい頃にたっぷり経験しておいたから」

ギャラクティックナイト(…それしかする事が無かったからな、お前は)


すすす…

スージー「じゃ、ギャラも寝る時は眠りなさいよ」

ギャラクティックナイト「お前もな」すたすた…

うぃぃぃん

スージー「…」フゥ

スージー(…また日を改めて、皆で出掛けましょうかね)


ーーーーーー

ーーー次回予告ーーー


スージー「ええーと、次回は第五話『特殊産業の巻』ですわ」

スージー「『水族館』などの生き物を扱った、やや特殊な商売について触れますの」

スージー「ここいらで艦娘少々と何時もの3人のメンバーに主軸を絞って行くつもりなので」

スージー「何時もバトルばかりだと息切れしますもの、ええ」

スージー「ではでは、またお会いしましょう」ペコリ



スージー「今更の連絡ですが、誤字が目立ったりしていましたわ」

スージー「特に『レキシントン』の綴りから『I』、大文字のアイが取れていましたの」

スージー「なので、そう言ったどう見ても間違えている所が出てしまった場合、脳内補完を御願いしますわ」

ーーー面接時間ーーー




スージー「どうぞ!」


うぃぃぃん!

足柄「足柄よ!うちの清霜が迷惑してないかしら?」

羽黒「は、羽黒です」

スージー「そんな事無いわよ、アレで中々役に立つんだから」

足柄「良かった!」ニカッ

すたすたすた…

スージー「ええ…今日は、このメンバーが面接に来た訳、ね」


:妙高 那智 足柄 羽黒(姉妹全員改二) 鳥海(改二) 古鷹(改二) 鈴谷 熊野 青葉 衣笠 初春(改二) 子日 若葉 初霜(改二)

スージー(沢山居るわね…ちゃっちゃと終わらせますか!)ぺきっぺきっ

ーーー面接終了!ーーー


スージー「じゃ、明日から宜しく御願いしますわ!」

うぃぃぃぃん…


スージー「…さて!午前のお仕事終わり!」

スージー「後はお昼を待つだけね!」

うぃぃぃぃぃん



清霜「ねー!ねー!!」

スージー「あら、相変わらず元気そうじゃない?」

清霜「さっき足柄さんが来たってホント!?」

スージー「ええ、さっき帰って行ったわよ」

清霜「あー…挨拶しそこねちゃった…」

スージー「ええ、眠るのは小さい頃にたっぷり経験しておいたから」

ギャラクティックナイト(…それしかする事が無かったからな、お前は)



地味に重いな......

>>419
ここ、ギャラクティックナイトが何者なのかが垣間見える一コマだったりしますわよ。
スージーの過去を知っているという…



清霜「とっても良い人だよ!」

スージー「どんな人なの?」

清霜「えっとね、強くてね、かっこ良くてね!」

清霜「優しくて…豪快で!」

スージー「ふむふむ」

清霜「あと!カツ丼作ってくれる!」

スージー「ふぅーん♪」ニヤ

スージー(料理係確定ね)

スージー「この後はまた日本の施設の視察ですわよ」

清霜「そうなんだ?」

スージー「只、今回はお仕事ですので少人数で行きますわ」

清霜「着いてって良い?」

スージー「アナタはお馴染みですから、許可しましょう」

清霜「やったー!」

スージー「さて、そろそろ食堂にでも行きますか?」

清霜「はーい!」


ーーーーーー


スージー「此処も大分活気が出て来たと言うか…」

清霜「生き物の気配がして来たよね」

スージー(何だか懐かしいわ)

かちゃかちゃ…


リットリオ「いらっしゃいませ、秘書さん」

スージー「あ、ピッツァお願いね!ピッツァ!」

清霜「私も食べていい?」

スージー「もちろんですわよ!」

リットリオ「デザートは如何ですか?」

スージー「あ!私はスカイハイパフェね!」

清霜「じゃあ私、ブルブルシャーベットが欲しい!」

リットリオ「受け溜まりましたっ、では席について御待ち下さい」

ことこと…

ぼふっ

スージー「あぁー…会社の楽しみですわ…」

清霜「ご飯は大事だよねー」

清霜「そう言えばさ、司令官はどんな食べ物が好きなの?」

スージー「アイスクリームが特に大好きですわよ」

清霜「へぇ、デザート以外には?」

スージー「んー…特に、嫌いな物は有りませんわ」

清霜「良いなー」

スージー「そういうアナタは?」

清霜「ハンバーグとカレーと!あと!ハンバーガーと!えーと!トンカツっ!」

スージー「その様子だと色々有りそうね」

清霜「うん!いっぱい沢山食べて戦艦に成るんだ!」

スージー(…凄い情熱ねえ)

清霜「ここで働いたらもっと戦艦に近く成れる気がするんだ!」

スージー「まあ、頑張りなさいな。頑張ったら改造しますから」

清霜「うん!」

スージー(ああ、何て無邪気な子…)

スージー(こんな無邪気な子を『安く』扱き使うのは些か気分が悪く成るけど…ま、仕様がないわよネ☆)



こと

ローマ「ほら、持って来たわよ」

スージー「ん、ご苦労様」

清霜「おいしそー!」

スージー「さあ、切り分けるわよ」すちゃっ


ーーーーーー


くちゅ…あむちゅ

清霜「んむ…♪」

スージー(んー…この、何とも言えない柔らかさ。スキよ)もっもっ

清霜「あむっ…ふぉういへはさ…」

スージー「行儀悪いわよ、食べてからにしなさい」

清霜「ん…」

もぐもちゅ…もっちゅ

ごくんっ

清霜「んきゅ…そう言えばさあ!」

スージー「何?」

ずいっ

清霜「司令官、凄い人気だって!」

スージー「いや何が?!何の話?!」

面接艦多過ぎィ!
ちゃっかり改二になってて笑った

>>426
資源より人員を根こそぎ採取する会社の鑑


スージー「…えぇえ、そうなの?」

清霜「うん、ネットでも司令官の事、すっごい可愛いって話題だよ?」

スージー「…」ぺちぺち

清霜「美人とは名乗ってるけどちんまい見た目とか…」

スージー「は?」

清霜「機械的な見た目なのにちょっとピンクなほっぺとか…」

スージー「…まあ、お化粧はしていますけど…」

清霜「あと、『声が可愛い』って評判だって!」

スージー「声…ね」

スージー(そもそも私のこの姿形、この星でも十分通用する造形なのね…)

清霜「そ、その///え、え、え、エッチな事したいって意見も…////」

スージー「…子供が見ちゃいけないのに…全く」

スージー(…これ、社歌とか、イメージソングを歌った方が人気とか上がるのかしら、会社の)

スージー(そう言う方向にもちょっと視野を入れて行かないと…ですわね)



もぐもぐ…

もちゅ、もちゅ


スージー「…むちゅ、んっ…んちゅ…」

清霜(……なんだろ、ちょっとえっちな感じする…)

清霜(ただ、食べてる音なのに…駄目だよぅ駄目だよぅっ)

もちゅ、んちゅっ

スージー「?顔が真っ赤よ?」

清霜「へあっ!?ほっ、ほほ、ほい!?」

スージー「…デザートで冷やしましょうか」

清霜「う、うん…///」

ーーーーーー


ローマ「はい、溶けないうちにね」

スージー「来ましたわ!」

清霜「わぁぁ…!」キラキラ

スージー「さあ、御口直しと行きましょう」

清霜「はーい!」


かちゃ、かちゃ

あむ…あむ

スージー「〜〜♪」

清霜「…」あむあむ

清霜(…あれ、吸い込まれてる?口は何処?)

スージー「〜〜♪」あむあむ

清霜(…謎だ、不思議だ、怖く無い)

ワド「^^」

あむ…あむ


かちゃ…

スージー「やっぱりパフェは最高ですわ♡」

清霜「…」ぽー

スージー「…?また私を見て、どうしたのよ?」

清霜「…綺麗だなぁって」

スージー「…貴女まで…」

スージー(宗教沙汰の様な事態に成る前に、お化粧は控えた方が良いかしら…?)


スージー「…ほら、食べてしまわないと溶けるわよ?折角の白いバニラが液体に成っちゃうじゃない」

清霜「う、うんっ」すくいっ


スージー(…ちょっと、そこの。『白い液体』と聞いて反応しようとしたら打ちのめすわよ)

>>430 アニメ版だとスージーとハルトマンに口が描写されるか否か。
されても可愛いけど何か違う感じに成りそう。


ーーーーーー


清霜「ご馳走様!」

スージー「午後のお仕事に向けて少しは元気出たかしら?」

清霜「うん!」

スージー「おっと、貴方は何時も元気一杯だったわね」

ぴぴぴぴぴ

スージー「!仕事の時間よ、行きましょう」

清霜「ごー!」


とてててて…

ーーーーーー


ハルトマン「さて、今日は久々に何時ものメンバーで視察なのである」

スージー「はい!」

清霜(何時ものメンバーなんだ)

ギャラクティックナイト「よく考えれば、前はスージーと俺と社長の3人だけだったよな、生身の奴」

スージー「今ではこんなに賑やかに成りましたものね」

清霜(へえ…)


スージー「さて、今日は何処に視察に行くのですか?」

ハルトマン「うむ、今回は『水族館』を視察するのである」

ギャラクティックナイト「水族館!?また良く分からないチョイスだな?」

スージー「水族館ってお魚が展示されてるあの?」

ハルトマン「うむ。今回はそれを通じて、今時の『生き物を扱かった商売』に着いて考えるのだ」

スージー「成るほど…!」

清霜「えっと、事前にお知らせはしてるの?」

ハルトマン「否、思いつきだ。だから今日は客として潜入する」

スージー「はい、何時ものパターンですわ」

ギャラクティックナイト「様式美だぜ」

ハルトマン「しぃっつれいな!」プンプン

清霜「あ、あはは…」

ハルトマン「何をして居るか!早く転送装置に向かうのである!」ムッッフォォォォォォォォォォォ!!!

スージー「はいはい。清霜、行くわよ」

清霜「はいっ!」

清霜(どこに行くのかな?)

ーーー名古屋港水族館ーーー



ハルトマン「蒼い海!蒼い空!」

スージー「広がるのは何処までも青!青!青!!」

ギャラクティックナイト「最早何度も口にするのも野暮なこの当たり前の景色!!」

ハルトマン「だがこの景色を敢えて口にするのなら、こう呼ぼう!」


ハルトマン「とっても爽やk

スージー「海のバカヤローーーーッ!」

ハルトマン「?!」

清霜「え!?どうしたの?!」

スージー「海に来たら水平線に向かって叫ぶのが一番でしょ!」

清霜「そうなの?」

スージー「あら、今まで知らなかったの?」

清霜(考えた事無かった…)

スージー「さて!もう13時だから見る時間はそんなにないみたいよ!」

ハルトマン「だが、丁度良いのではないか?」

ギャラクティックナイト「15時からイルカショーが有る、その間に魚とか見て回れるだろ」

スージー「そうね!」

清霜「司令官、今日は凄くテンション高いね!どうしたの?」

スージー「え?そんな事無いわよ?」

ギャラクティックナイト(楽しみだったんだろ、久しぶりのお出かけが)


スージー「さ、さあ!さっさと見て回るわよ!」

清霜「おー!」

ギャラクティックナイト(変に注目浴びそうで恐ろしいな)

ーーーーーー


ざわざわざわ…



ギャラクティックナイト「案の定注目浴びちまったな」

清霜「うわー…皆こっち見てる…」

スージー「良いじゃない、王様気取りで道をあけさせられるんだから」

ハルトマン「下がりおろう!道をあけるのだ!」

ぞろぞろ…

スージー「…あら、そこら辺は駄目なのね」

ギャラクティックナイト「当たり前だよなぁ?」

ハルトマン「地道に見回るか…」

スージー「見て社長!あそこのイルカさん可愛いですよ!」キャッキャッ

ハルトマン「はいはい、直ぐ行くよ」」

清霜「かわいー!」

ギャラクティックナイト「…水の中でこんな風に動ける何てな」

ギャラクティックナイト(つくづく生き物ってのは不思議な物だ)


ーーーーーー


スージー「この光ってるのって海月って言うのね?」

ハルトマン「この星では海に月と書くそうだ」

スージー「まあ、ここのゲンジュウ民も素敵な名付け方をするじゃない」

清霜「これで生きてるんだもん…凄いよね」

ギャラクティックナイト「確かコイツはプランクトンの仲間だそうだ」

スージー「まあ、あの小さい奴の仲間なの?」

ギャラクティックナイト「ああ、夢を壊しそうだから詳しくは言わないが」

スージー「まっさか、そんな子供みたいな夢見続ける訳無いじゃないw」

スージー「ですよね?社長……お?」



ハルトマン「…フゥ、ウゥ、ムゥ…月と付けるだけ有って、じぃ、つぅ、にぃ、美しい生物ダァ……」


スージー「…」

ギャラクティックナイト「…アレは、言わない方が良いな、あんなんでも」

清霜「え、そうなの?」

ギャラクティックナイト「大人っぽく、本当は分かっている様に見えて実は分かってない、アレ」

スージー「プランクトンだという事も知らないでしょうね…」

スージー(そして悟った、彼は子供な所も有ると)

ーーーーーー

清霜「わー!ちっちゃくて可愛いのがいっぱいだよ司令官!」きゃっきゃっ

スージー「熱帯魚ね、暖かい気候の海に住んでいるのよ」

清霜「クマノミとか居るんだよね?」

スージー「ええ、クマノミはイソギンチャクに身を隠させて貰って生きてる、割と面白い生き物よ」

スージー「イソギンチャクの触手の毒を無効化できる秘策げあるらしいわよ?」

清霜「へぇー…!」


清霜「司令官、亀さんが居るよ」

スージー「噂通り硬そうな子ね」

清霜「この甲羅って何で出来てるのかな?」

スージー「さあ…とても固そうな事は分かりますわね」

ギャラクティックナイト「この固い甲羅…まだどうやって出来ているのか、何故出来たのか、そう言った事は分かってないらしいぜ」

スージー「成る程…暇に成ったらこの甲羅の謎を解き明かすのも面白いかもしれませんわ」

清霜「でも凄いよね…昔の亀とそんなに変わらないんだっけ、姿」

ギャラクティックナイト「ああ、だが白亜紀に生息していた古代のカメ『アーケロン』は、今みたいに甲羅で覆われていなかったらしいぜ」

清霜「分かる物なの?」

ギャラクティックナイト「俺は知ってるけど教えないぜ」

スージー(ほう…?)

清霜「えー?!」

ギャラクティックナイト「この発言を意味深と取るか、只の博識ぶりたい戯れ言取るかは自由だがな」

スージー(そう言えば、何千年以上も生きているって聞いた様な…でも、こんな辺境の星を見ていた訳ではない筈…)

スージー(……全く、何時もが何時もなだけに分かりづらいわ)

ギャラクティックナイト「…所で、社長は放っおいて良いのか?」

スージー「…丁度亀の産卵が有るから夢中に成ってるんじゃないかしら」

清霜「えっ、卵生んでるの?」

スージー「ええ、看板にもサイトにも書いてあったわよ」

清霜「見に行こうよ!」ぐいっ

スージー「え、ちょっ!」

たたたたた…


<しゃちょーっ、司令官連れて来たよー!

<ちょ、痛たっ!

<しーっ、亀が怯えるのである!


ギャラクティックナイト「…へえ」

ギャラクティックナイト(アイツも、中々見る目があるじゃねえか)

ーーーーーー


清霜「…」

スージー「…まあ」

ハルトマン「これは…」

ギャラクティックナイト「どうだ不思議だろ、深海ってのはこんな奴が居るんだぜ」

スージー「口が大きい…まるで深海棲艦ですわ」

ギャラクティックナイト「厳密には全く違う種族だがな」

清霜「こっちの芋虫みたいなのは?」

ギャラクティックナイト「ソイツはダイオウグソクムシ、一部ではマニア的な人気を誇るスカベンジャーだ」

ギャラクティックナイト「海底にマリンスノーとして降り積もった生き物の死骸を食って掃除するのが役目だとよ」

スージー「へえ…面白い存在ね…」

ハルトマン(というか…ここでも人が多いのはどうにか成らないのか…)

清霜「あ!オウムガイが居る!」

ギャラクティックナイト「へえ、今時の水族館はそんな奴まで持ち出してるのか」

スージー「あら、そんなに珍しい物なの?」

ギャラクティックナイト「ああ、生ききた化石と呼ばれている生物の一種でな、こいつは今から4億5000万年前から一切の姿形を変えてないとされる生物だ」

ギャラクティックナイト「まるでイランで頑張るトムキャットだな」

ハルトマン「何だか分かりやすい例え方だね、キミの例え方は」

スージー「可成り深い所に生息しているの?」

ギャラクティックナイト「まあ、ちょっと深い程度の深海だな」

ギャラクティックナイト「水深800メートル以上だと、カラが水圧に耐えられず粉々に成るらしいからな」

清霜「ひゃああ…」

ギャラクティックナイト「コイツは頭巾がオウムにそっくりだからオウムガイと名付けられているが…海外では『ノーチラス』と呼ばれているそうだ」

スージー「何かカッコいい名前ね!」

ハルトマン(潜水艦にも名付けられただけ有って渋いな…)


清霜「ほえぇ…皆物知りだー…」

スージー「と言うよりギャラクティックナイトの知識量が半端ないのよ」

清霜「社長に向いてそう…」

ハルトマン「な、何を?失礼な。私だってちゃんと社長らしい所は有るぞ」

スージー(別にそういう豆知識を知ってるからって社長に向いてる向いてないは関係ないと思うけど…)


清霜「じゃあ何知ってるの?」

ハルトマン「そうだな…」

ざっ

ハルトマン「マンボウは弱い奴というイメージを持っている人間が多い…キミはどうだ?」

清霜「えっ?えーと…ストレスに凄い弱いって聞いたけど…」

スージー「ああ常識ですわよ、泡が目に入っただけで死にますもの」

ハルトマン「ぶっちゃけアレは嘘だ、真に受けちゃ行かんのだよ」

清霜「そ、そうなの?」

ギャラクティックナイト「当たり前だよなぁ?」

スージー(…そ、そうなの…?い、いや!さ、流石に弱く無いって知ってたし!知ってましたし!)

ハルトマン「まあ、皮膚が若干弱いのと寄生虫に身体を蝕まれているのは事実だ」

ハルトマン「たまにマンボウが行なう海中からの大ジャンプは、一説によれば寄生虫を振り落とす為の行為ともされて居るぞ?」

清霜「そ、そうだったんだ…」

スージー(…)グヌヌ

ハルトマン「他には…そうだな、不死身の生物の話だ」

清霜「え…?」

スージー「またまた、そんなおとぎ話みたいな生き物が居る訳無いでしょ?」

ハルトマン「いや、居るんだなコレが…ベニクラゲというクラゲを知っているかな?」

スージー「何それ」

ハルトマン「小さいクラゲだが侮れない奴でな、有性生殖の後に再びポリプに戻るのだよ」

清霜「ポリプって…さっきクラゲのコーナーで解説されてた、あの?」

ハルトマン「其の通り、海月の幼体の事をポリプと呼ぶ…此処まで言えば分かるな」


スージー「…それって、若返りしてるだけじゃ?それでも十分凄いですけど」

ハルトマン「記録では『10回』も若返らせるのに成功した例もある。理論上では不老不死にもっとも近い生物に変わりはない」

スージー(そ、そんなに…!?)

清霜「社長さんも物知りだね!」

ハルトマン「社長として当然である」ムォッホン

スージー(…いや、でもそれにしても…何だかねぇ…)


スージー「さ、次の場所へ進みますわよ」

清霜「はーい!」

ハルトマン「…華麗に振り切られた…」

ギャラクティックナイト「まあ気にすんな社長。面白く無くて次に進もうとしてるだけだからよ」

ハルトマン「…何時から我が社はこんな自由な会社に…?」




ーーーーーーー



スージー「見て!ペンギンよ!ペンギン!」

清霜「わー!」

ハルトマン「アレが噂のペンギンか!」

ギャラクティックナイト「そうだとも、アレが海を飛ぶ鳥ペンギンだ!」

スージー「やっぱり水槽越しとはいえ可愛いわねっ!」

清霜「うん!」


・♢・<クァ? 


スージー「キャー!こっち見たわよ!キャー!」

清霜「可愛いーっ!」

きゃーきゃー

ハルトマン「す、凄いなキミ達…気合いが、凄いな」

ギャラクティックナイト「ペンギンって何でこんなに人気が出たんだろうな」

ハルトマン「やはりビジュアル的な問題じゃないか?」

ギャラクティックナイト「ビジュアル?」

ハルトマン「可愛い、遠い所に居る、飛べない、泳ぐ、赤ちゃん可愛い、そんなに凶暴じゃない。完璧じゃないか」

ギャラクティックナイト「…人間ってのは良く分からんな」

ハルトマン「だが、ぶっちゃけ何が発端で人気を得たのか…?」

ギャラクティックナイト「嘴には歯みたいなのがびっしり生えてるのにな」

ハルトマン「…」

ギャラクティックナイト「…」


ハルトマン「…聞かなかった事にしよう」

ギャラクティックナイト「あれ、酷くね?」

きゃーきゃー

ハルトマン「スージー、静かにしなさい」

ギャラクティックナイト(…おうおう、何ですか、俺を置いて浸かり込んでるのか?)

ーーーーーー


スージー「結構楽しめましたわね」

清霜「…もうこれ、観光じゃないのかな?」

ハルトマン「何を言うか、後でちゃんと仕事に入るのだよ」

清霜「えっと…生き物を扱った商売について、だっけ」

ハルトマン「うむ、生き物を扱うと言う関係上、どうしても責任が重たく成る仕事について考え合おうじゃないか…と言う事だ」

ギャラクティックナイト「ネコとかイヌとかでも、こういう物って『命を軽んじた』時点でダメ人間確定だからな」

スージー「死ぬまで付き合ってあげましょうね♪」ごごご


スージー「さて、もうすぐでイルカショーですわよ」

ハルトマン「うむ、アレは真面目に楽しもうじゃないか」

ギャラクティックナイト「なんのかんの言ってお前等めっちゃ楽しそうだな」

清霜「貴方は楽しく無いの?」

ギャラクティックナイト「んな事ぁ無いぜ?」

スージー「さあ、最後の出し物へ…行きますわよ!」

清霜「おぉーっ!」

たったったったったっ…


霞「…?」

霞(…今見えたのって…)


ーーースタジアムーーー


スージー「何とか席を取れましたわね…人が割と多いったら…」

清霜「でも楽しいよねっ!」」

ギャラクティックナイト「この時点でかよ…本当子供らしいなァ」

ハルトマン「何か食べ物でも買って来るか?」

清霜「あ、私ポテト!」

スージー「アイスが無かったら…とりあえず私にはポテトを買って下さい」

ハルトマン「うむ、買って来よう」

すたすたすた…

ギャラクティックナイト「…」

スージー「…あっ…」

ギャラクティックナイト「ん?」

スージー「…いえ、何でも…ないわ」

ギャラクティックナイト「へえ」


スージー(……何で、ギャラを置いてけぼりにして舞い上がれたのよ…アタシのバカ…)

ギャラクティックナイト(…何のかんのいって優しい奴だ、俺を置いて舞い上がってた事を気にでもしてるだろうな)

清霜(あれ…なんで二人とも、静かにしてるの…?)

『イルカ達からシャワーのプレゼントが有ります。最前列のお客様は水飛沫にご注意をーーー』


スージー「…」

ギャラクティックナイト(…にしてもおせえな…何か有ったか?)


すたすた…


ハルトマン「買ってきたぞ」すたすた

清霜「わーい!」

すっ

スージー「え…?」


ハルトマン「通りすがりに良いアイスクリーム屋が残っていたから買って来たぞ」

ハルトマン「お前は、これを良く食べているからな」

スージー「…!有り難う御座います社長!」

ギャラクティックナイト(…良いパパ、か…)

スージー「♪」

清霜「司令官…本当にアイスクリームが大好きなんだね」

スージー「ええ♪コレが無くちゃお姉さん生きて行けませんわ♪」あむあむ

ハルトマン(高級ではないが、たまにはジャンクなチキンも良い物だ)

ハルトマン(だがワシに言わせれば、メックタッキーの最高級チキンこそがジャスティスである!)

ギャラクティックナイト(誰も聞いてねえよそんなん…)

ハルトマン(!?)

がやがやがや…

清霜「んちゅ…そろそろ始まるかなあ?」

スージー「あと3分ですわよ♪」

清霜「もう少しだね!」

スージー「ええ♪」

ギャラクティックナイト(…ああ、嬉しそうなスージーの姿で俺は元気が出るぜ)

亀だけど
マンボウは確かに弱いけど話に尾鰭がくっつきすぎだよね、マンボウに尾鰭はないけど

>>455 SANS!



『間も無く、イルカショーが始まります!皆さん、応援してあげてくださいね!』


ハルトマン「見ろ、ワシらが映って居るのである!」

スージー「すごく目立ってますね…」

清霜「なんか自分が映ると嬉しくなるよね」

『この地球の地表の7割は、『海』が占めています』


スージー「ま、まあ…凄い壮大な入り方ね」

ハルトマン「うむ、没入されそうなのである」

ギャラクティックナイト(人間は可成りこの星の過去に着いて調べ上げている様だな…何と言う執念か)


『その海の生態系の頂点に君臨するのが、『ほ乳類』、鯨の仲間です』

清霜「へえ…!そうなんだ!」

スージー「普通じゃ水中だと溺れるほ乳類が頂点だなんて、中々イカしてるじゃない」

ハルトマン「ロマンを感じるのである」

スージー(そういえば鯨って…どれ位大きいのかしら?)

ギャラクティックナイト(30mが最大らしいぞ)

スージー(へえ…)

『鯨と言う生物を知る事は、私達人類を知る鍵にも成るのです』


スージー「…」

清霜「?」

スージー(そう言えばこんなちっぽけなゲンジュウ民と鯨って同じ種族なのよね)

スージー(色々と面白い事が分かるわね…)

ハルトマン「…」ワクワク


『それでは、イルカショーの始まりです』

ハルトマン「来たぞ!」

スージー「分かってますって」

清霜「」ワクワク

『5!』

『4!』

『3!』

スージー「」びくっ

ギャラクティックナイト「ん?」

スージー「い、いえ…ちょっと嫌な感じが」

ギャラクティックナイト(あー、あのカウントそれっぽいもんな)



BGM:https://www.youtube.com/watch?v=S2cAea1ol40

ざっっ!


スージー「!?」

清霜「イルカだ!」

ハルトマン「何と…!」

ざっぱああああああんっ!

<きゃー!


スージー「…水のシャワーってそう言う事でしたのね」

ハルトマン「しかし、良く水槽からはみ出さずに着水出来た物だなと…」


ワァァァァァァァァァァ!

ギャラクティックナイト「ギャラリーが熱狂してるぜ」

スージー「ちょ…う、るさっ…」

清霜「だ、大丈夫?」

スージー「だ…大丈夫よ、あ、アイスが…っとと…」

ざっぱぁあっ!


スージー「今度は部隊を組んで泳いでるわ!」

清霜「かっこいー!」

ざぱんっ!

ハルトマン「良く訓練されているのである」

スージー「長い間躾けて来たのね…」

ざぱっ!


清霜「あ!整列したよ!」

ハルトマン「顔を出しているな…この間に酸素を補給するのか」

スージー(顔だけ出してるって可愛いわね)


『皆さん!こんにちはー!』

清霜「こんにちはー!」

スージー(挨拶から始めるのね…)

ギャラクティックナイト(随分本格的だな)


ーーーーーー

『それでは、イルカ達が織りなす芸の数々を楽しんで下さい!』


スージー「…イルカの芸ってどんなのが有るのよ?」

清霜「えっとね!えっとね!」

ギャラクティックナイト「まあ、先ずは見て楽しもうぜ?」

清霜「ええー…」

スージー「そうね、技の名前とかは後で教えて貰えば良いわ」


さああああああ…!

スージー「!泳ぎ出したわ」

ハルトマン「お手並み拝見と行こうか」

ーーーーーー


ざっぱぁあんっ!

スージー「くぐったわ!」

ハルトマン「火の輪でないだけマシだな」

ギャラクティックナイト「ライオンじゃあるまいし…」


ーーーーーー

<わー!わー!


スージー「へえ…自分で出した泡をくぐる何て事もやるのね」

ハルトマン「この発想は無かったな、つくづくこの星には驚かされる」

ハルトマン「私の故郷とそっくりな所も多々有る…」

清霜(そういえば社長さんの故郷ってどんな星なのかな?)

ーーーーーー


ざぱぁああんっ!

清霜「わあ!あんな高くまで飛んでった!」

ハルトマン「何と言うパワーだ…!」

スージー「中々やるじゃない!もっと頑張りなさい!」


ーーーーーー

<キュー!キュー!


ギャラクティックナイト「あれはイルカの鳴き声だな。芸としては歌っているのと同じだ」

スージー「歌…確かに甲高いけど、綺麗な声ね。好きに成れそうだわ」


ーーーーーー

ハルトマン「次は何だね?」

スージー「人を乗せ始めたわね」

清霜「ああやって押し出したりして、一緒に芸をするんだって」

スージー「面白い事考えるのねえ」

ギャラクティックナイト「どっかで聞いた事有るな、生き物とヒトが乗るっての」


ーーーーーー

スージー「あら…ボールが降りて来たわね」

清霜「あれが出て来たら大体終盤の演目だって!」

ハルトマン「そうなのか…予定も決まっているのだな」


ざわざわ…


清霜「…!」

スージー(胸が少しずつ高鳴って行く…!)

ハルトマン「さあ行けさあ行け突くのだ…!」


ざっぱぁあっ!

スージー「いけぇぇぇ!」わー!

清霜「いっけぇぇぇぇ!」

そういえばゲームやってないんだけどハルトって何頭身?

>>467 ゲームを見る限り2頭身



ばしんっ

スージー「!やった…!キックd

ハルトマン「良いぞ良いぞイルカァァ!力を見せたではないか!!」

スージー(ちょ…社長ってば…!)

ギャラクティックナイト(結局ハルトマンの奴が一番ドハマリしてるってオチね)

清霜「やったー!凄いキックだったねー!」キャッキャッ

ハルトマン「分かるか!分かるのだな!」キャッキャッ


スージー「…何これ」

ギャラクティックナイト「艦これです」

スージー「ギャラ!」

エイリアンがイルカショーでキャッキャしてるのを目撃した一般人はどんな気持ちなのだろうか
あとネットで
エイリアン社長一行がイルカショーでおおはしゃぎしてるんだがwwwwww
とかスレ立ってそう

>>469

エイリアン社長一行がイルカショーでおおはしゃぎしてるんだがwwwwww

1:以下、名無しが輝く夜にお送りします:2016/06/15(水) 23:04:54 ID:papamusumelove
ツイッターにのせたったわwwww

2:以下、名無しが輝く夜にお送りします:2016/06/15(水) 23:04:54 ID:ddmoti11
嘘乙

3:以下、名無しが輝く夜にお送りします:2016/06/15(水) 23:04:54 ID:kasumi
証拠出しなさいよ

4:以下、名無しが輝く夜にお送りします:2016/06/15(水) 23:04:54 ID:ddasasimo16
それマジ?本当なら証拠あく出せよ
あたいを置いて四人だけ水族館に旅行に行きやがってコノヤロウ

5:以下、名無しが輝く夜にお送りします:2016/06/15(水) 23:04:54 ID:papamusumelove
しょうがないにゃあ…(URL略)


6:以下、名無しが輝く夜にお送りします:2016/06/15(水) 23:04:54 ID:ddasasimo16
おい駆逐艦J( 'ー`)し 出番だぞ

7:以下、名無しが輝く夜にお送りします:2016/06/15(水) 23:04:54 ID:kasumi
…それ、誰の事よ?

>>470
何で霞ちゃんがいるんですかね・・・・

ーーーーーー


清霜「楽しかったねー!」もふもふ

スージー「ここの生き物のぬいぐるみも買っちゃいましたわ♪」もふもふ

ハルトマン「三人分だが…お前は買わなくて良かったのか?」

ギャラクティックナイト「ん、其の気になったら買いに行くさ」


スージー「さて、と言う訳で近くのフードコートに集合した訳ですが」

ハルトマン「うむ」

スージー「やっぱり生き物って凄いですね!アニマルセラピーという物でしょうか?」

清霜「すっごく楽しかったし、癒されたよね!」

ハルトマン「生き物の持つ力ってのはこれ程までに強いのだなと、身を以て実感したよ」ホクホク

ギャラクティックナイト「めっちゃ楽しんでたからなあ…」

>>471 名無しにの件コピペで済ませてたから時間を変えてない ころして



ハルトマン「さて、今日はそんな強い力を持つ動物を、商売をして行く上でどう扱うかを考えようじゃないか!」

清霜「おー!」

ぽんっ


スージー「やっぱり思うのはですね、ペットショップが一番に思い浮かびますよ」

清霜「あー、ペットショップかあ」

ハルトマン「調べた所、動物を売るペットショップとは日本だけらしいぞ」

スージー「そうなんですか?」

ハルトマン「ああ、商売用に犬とか猫とかを生ませて売れ残った子は処分すると言う知性に乏しいゲンジュウ民らしい下等下劣品性欠落生態を誇っている(笑)らしいぞ」

ギャラクティックナイト「その言い方からなんかもう、凄い恨みが見えるなw」

ハルトマン「我が社が日本を制圧した暁にはそんな輩は全員極刑に処すのである」(#^ω^)ビキビキ

スージー「まるで独裁者ね…」

一分じゃなくて1秒だった

ハルトマン「『正義の独裁』程、国を動かすのに大切な事は無い」

清霜「あ、何かそれっぽい」

ギャラクティックナイト「実際、人民ってのは毎日当たり前の様に自分の腹が膨れて喉が潤せるなら何だって良いしな」

スージー「真理は突いてますわ。でもそれだと牛さんや豚さん鳥さんはどうなるのかしらね?」

ハルトマン「彼らには可哀想だが…私はしっかり彼らが与えてくれた肉を美味しく頂きたいと思うよ」

ギャラクティックナイト「その心は?」

ハルトマン「ぶっちゃければ、まあ、食用の動物は、人間に食べられる為に生きているんだ」

ハルトマン「放牧し、育て、共に過ごし、そして肉にして食べる」

ハルトマン「殺される瞬間の事を考えれば、勿論可哀想だと思う」

ハルトマン「だが、ちゃんとした理由とケジメが有る。だから私は食べる為の殺生には納得がいくんだ」

ハルトマン「彼らがどう思うかは知らないが…私は、育てた牛達の肉は、自分が食す分は美味しく食べてやりたいと思う」

ハルトマン「それが食べる為の命を預かる者としての責任であり、職務であり、『幸せ』だからだ」

スージー「…」

>>475 せやな。このssは基本ファンタジー(笑)や



ギャラクティックナイト(…こいつ…)

ハルトマン「だが…意味も無く、悦楽と本能の為に生き物を『殺すだけ』の連中の価値等は、微塵も理解してやるつもりは無い」

ハルトマン「生き物が器物に見えると言うなら、その目玉と脳を抉って、素晴らしい思考を持てる新しい頭へと変えよう」

ハルトマン「生き物が気に入らないと言うなら、100年かけて生き物の良さを植え付け洗脳させよう」

清霜(あれ?)

スージー(…行き過ぎよ…)

ハルトマン「生き物を殺すのが好きと言うのなら、過当な生き物に自分の強さを思い知らせたいだけと言うなら」

スージー「…???」



ハルトマン「糞をしていたとしても、寝ていたとしても見つけ出し、宇宙服を着せて、辺境の宇宙に放り込んでやる」

スージー「うわぁ」

清霜(うわぁ)

スージー「そ、それは…凄いですわね」

ハルトマン「もしそれが多数なら、ばらばらに爆破して永遠に痛みと不便に苦しませてやろう」

スージー「もう良いから!情熱は十分に伝わったから!」

ハルトマン「む?そうか?」

スージー「正直怖い位よ」

清霜「うん」

ハルトマン「そうか」

スージー「…まあ、動物が大好きに成ったのは分かりましたけど…」

ハルトマン「だろ?だろ?」

スージー「本題から脱線したわ」

ギャラクティックナイト「wwwwwwww」

ハルトマン「そういえば…」

清霜「でも…それだけ愛してくれる人が居たら幸せだと思うよ!」

ハルトマン「そ、そうか…ま、まあ、本題に入ろう」

ハルトマン「まあ、それでだ、アメリカのペットショップとかはペットと一緒に過ごすのに必要な道具が揃っているんだ」

ハルトマン「寧ろそれだけを売っている、ご飯だったりトイレだったり砂だったり歯磨きガムだったり…」

スージー「まあ、そうなんですか?」

ハルトマン「だから、もしペットショップを開くならそういうタイプのペットショップが良いと思うのだ」

ハルトマン「そのペットショップで記録的売り上げを更新し、能無し共に私達の物真似をさせるのである」

ギャラクティックナイト「成る程な?それで今のクソッタレなペットショップ事情を解決する訳だ」

ハルトマン「うむ!ちゃんと『人間を殺すなよ』とかいう自信過剰で甘ったれたことを言うパシフィスト向けの対案は持っているのである!」

スージー「そんなに上手く行くのかしら…」

ハルトマン「行かずとも経済支配して逆らえなくするのである」

スージー「…そ、そうですか」


スージー「…社長、凄い滑舌でしたわね」

ハルトマン「そうか?」

ギャラクティックナイト「何時にも増してやる気が感じられたよ…」

ハルトマン「ははは、そうかそうか」

スージー「…まあ、サポートが良いんじゃないかと言う意見が出たわ、次の人は?」

ギャラクティックナイト「はい」

スージー「ギャラが来たわね。どうぞ!」

ギャラクティックナイト「ええとな…そういう死にそうな猫を拾って預かって里親を探したり、逆に里親を捜してるブリーダーさんの橋渡しをするってのはどうだよ?」

清霜「あ!それ良いかも!」

ハルトマン「動物にやさしい商売だな。それでいてペットショップの商品とも併用すれば儲かるな!」

スージー「相変わらず良い案だけども…問題は、引き取るって言った人が本当に信頼出来るかどうか、ね」

ハルトマン「世の中には目的の為なら手段を選ばない奴と同じ様に、手段の為なら目的を選ばないと言うどうしようもない連中も居るからな」

ギャラクティックナイト「俺が検査官に成ってやるよ」

スージー「え?」

ギャラクティックナイト「言わなかったか、俺はこう言うのが大得意なんだぜ?人を見据えるのなんざ朝飯前だ」

スージー(…本当に何者なの?今更だけど凄い気になって来たわ)

ハルトマン「今日はいいアイデアがぽこぽこ出てくるのである」

清霜「みんか凄い考えを持ってきたよね」

スージー「まさか動物を見てここまで盛り上がるなんて思いもしませんでしたわ」

ギャラクティックナイト「そう言うスージーは、なんか提案とかあるのか?」

スージー「私ですか?そうですわね…」


スージー「やっぱり私達も水族館とか経営してみたくなった、というのは有ります」

ハルトマン「ほう?」

スージー「乗っかるのもありますけど、その」

清霜「…飼ってみたくなっちゃった?」

スージー「そう、それですわ!」

ギャラクティックナイト「成る程な、癒されたから仕事の中でも其の癒しに浸かり込みたい、と」

スージー「そう、そうですわ!」

清霜「社長、どう思う?」

ハルトマン「…別に構わんが…ちゃんと責任を持って寿命死させられるのか?」

スージー「勿論。流石に人員は雇ったり、世話に回したりすると思いますけど…」

ハルトマン「まあ、流石に君一人が面倒を見るのは難しいしな…」

スージー「でも、担当する仕事は止めませんわ」

ハルトマン「うむ、良い心がけである」

清霜「じゃあ、水族館とか作っちゃっていいの?」

ハルトマン「うむ、許可しよう!」

ギャラクティックナイト「ペットショップやブリーダーの集まりみたいなのも作るんだろ?」

ハルトマン「うむ、何より大切な『責任』が感じられたからな」

スージー「有り難う御座います社長」

ハルトマン「さてまあ、動物を使った商売が確定した訳だが…清霜君は何か良い案が有るかね?」

清霜「あ!えっとね…!」


すたすた

霞「清霜」

清霜「動物病院なんかも良いなと思うんだ!」

スージー「まあ、動物病院?」

ハルトマン「それは名案であるな!」

清霜「でしょでしょ?大きくしてさ!色んな動物が病気しても対応出来る様にするんだよ!」

霞「清霜」

ギャラクティックナイト「良いじゃねえか、動物病院!」

スージー「そういえば失念してましたわ…動物病院も合わさればそっちの商売は完璧ですわね!」

霞「ちょっと清霜!」

スージー「と言う訳で、動物を扱った商売に関してはこの方向で行くと?」

ハルトマン「うむ。人員が多数必要に成る…それも専門家が必要に成るから、雇用にも手を広げねばな」

清霜「あとは、生き物と上手に付き合えるかだけが問題だね」

スージー「まあ、それは追々考えましょうよ」

清霜「うん!」

ギャラクティックナイト「じゃ、そろそろ帰りますかね」

霞「あの!ちょっと!聞いてるの?!」

ハルトマン「では、カムバックするのである!」

霞「聞きなさいってば!」


ーーーアクシスアークスーーー

スージー「今日は楽しかったし、とても良い成果が出ましたわね!」

清霜「うん!」

ハルトマン「次に水族館に行く時は別の水族館も視察したいのである」

スージー「あら、すっかり気に入りましたわね?」

ギャラクティックナイト「ははッ、微笑ましくて何よりじゃねえか」

ハルトマン「所で一つ疑問が有ったのだが良いか?」

清霜「?どうぞ」

ハルトマン「何故……」


がしっ

霞「えっ」

ハルトマン「このゲンジュウ民まで土足で着いて来ているのだ?」

ギャラクティックナイト「いや、今更かよ!!!」

スージー「今更ですか!?」

清霜「今更!?」


ーーーーーー


ハルトマン「…成る程、なあ、キミは友達を追いかけて此処に来たのかね」

霞「…正確には先輩達もよ、何で皆こんな怪しい会社にホイホイ入ってっちゃうのよ!」

スージー「まあ?怪しい?巫山戯んな貴女」

ハルトマン「まあまあ、余り情報に疎い世間知らずからすれば私達は怪しい宇宙人に過ぎないんだ、察してやれ」

霞「ちょっと、私をモグリと言いたい訳?」

スージー「チッ、社長のご好意に感謝しなさい?ゲンジュウ民」

霞「何で私が貶されなきゃ行けないのよ」

清霜「か、霞ちゃん、そんな気にしないで…ね」

霞「…」はぁ


霞「…全く、何で皆仕事をほっぽらかして別の仕事に行っちゃってるんだか…」

清霜「此処の会社が、まず有力な力を持つ艦娘を社員に迎えたいって言うから…」

霞「迷惑千万ね」

スージー「まあ、今の海はそんなに危ない訳ではないですからそんなに損失が来る訳では…」

霞「黙って」

スージー「はい、すいません」

スージー(…後で凄いイジクリ倒してあげるわ)

ギャラクティックナイト(こういうキツい奴も…いい…)

清霜「で、でもちゃんと楽しいよ?お給料だってちゃんと貰ってるよ?」

霞「…フゥ」

清霜(あれ…何か間違ったかな…?)


霞「…あのね、艦娘の仕事を疎かにしたらダメでしょ」

清霜「…」

霞「アンタ、何で此処に入社したの?」

清霜「…えっと、それは…」


清霜「…改造してもらって、戦艦に成る…為に…」

霞「…それの為に?」

清霜「だって…私駆逐艦だよ?見つかったら弱いじゃん…戦艦に体当たりされたら死んじゃうし、砲もそんなに強く無いし…」

清霜「戦艦に成ったら…固く成って強く成って…いっぱい活躍出来るもん…」ウルウル

スージー「…?」

清霜「皆を…グスッ……絶対守れるもん…」

スージー(…戦艦に拘ってたのって、そんな理由があったのね)

霞「何言ってるのよ…ったく」ぎゅ

清霜「ふぇ…?」

霞「アンタだってしっかり皆の役に立ってるわよ。護衛とか、遠征とか…」

霞「実戦でも、夜に成れば強いじゃない」

清霜「夜だけじゃやだ…」

スージー「だから戦艦に成りたいの?」

清霜「うん」

霞「…どうしたら良い?」

スージー「…んー」


ハルトマン「…まあまあ、二人とも…募る話も有るだろうが、先ずは座れる部屋に行こうじゃないか」

ハルトマン「話はそれからでも良かろう」

霞「…」

清霜「え…駄目、霞ちゃん…来ちゃ駄目」

霞「何言ってるのよ、行くに決まってるでしょ」

ハルトマン「うむ。着いて来たまえ、霞君」すたすた…

ーーー面接室ーーー


ハルトマン「さあ、席に着くのである」

霞「ん」

ぼふっ

霞「…やっぱ柔らかいわね」

ハルトマン「全て最高水準である」

清霜「…」

霞「…清霜、さっきの話の続きだけど…アンタは」



ハルトマン「はい、無駄話はやめたまえ」

霞「…は?」

スージー「面接のお時間ですわよ♪」ニッコリ

霞「は?」

清霜(だから来ちゃ駄目って言ったのに…)

清霜「霞ちゃん…騙されちゃってるよ…」

霞「」

霞「巫山戯ないでよ!私の心を弄んで引きずり込んだって言うの!?」

ハルトマン「そうするつもりだったのは確かだが、あの罠の提案を受け入れたのはキミだよ」

ギャラクティックナイト「こう言う場合は大体!」

スージー「乗っかる方がバカなのよ!」

霞「」ブチッ

ギャラクティックナイト「ん?おできでも潰れたか?」

スージー「ギャラ、お食事中の視聴者だっているかもしれないんだから」



ゴスンッ!!

霞「…ったく」

スージー「申し訳有りませんわ」

ハルトマン「遊び過ぎたのである」

ギャラクティックナイト「引き際を間違えちまったな…おーいてて…」

しいたけに痛いというセリフを吐かせただと・・・!?
ぅゎょぅι゛っょぃ

>>493 ょぅι゛ょではない!霞ママとお呼び!


清霜「ごめんね霞ちゃん、こんな人達なの」

霞「はぁ…もう、良いわよもう。怒ってない」

ギャラクティックナイト「いや、割とマジで悪かったな」

スージー「全部社長の所為です」

ハルトマン「何?責任を押し付けるのか???」

霞「…」ヤレヤレ

ーーーーーー


清霜「じゃあ、折角だから私霞ちゃんと一緒に帰るね」

スージー「ええ、お疲れさま」

霞「ほら、行くわよ」ぎゅ

清霜「うん!」

すたすた…


スージー「…そういえば友達が居たのよね…」

ハルトマン「今までぼっちだと思っていたのか?」

スージー「…いや、そんな事は無いけれど」

ハルトマン(動転し過ぎだぞ…)


スージー「さて…今日の所はもう、整理に掛かりますか」

ハルトマン「うむ、此方も必要な物は揃える」

ギャラクティックナイト「一体どんな有様に成るのか…楽しみだな」

スージー「では、上がらせて頂きますわ」

ハルトマン「うむ、ぬいぐるみは忘れるな。ワシに取られるぞー」

スージー「はいはい、では」

ギャラクティックナイト「」もふもふすたすた

うぃぃぃぃん…

ーーー次回予告ーーー


スージー「次回第六話は、『イメージソングの巻』ですわ」

スージー「社歌以外にも歌を増やしてみたり、歌詞を作ろうとしたりと…まあ、何時もの事ながら次回にお楽しみに、ですわ」

スージー「それでは皆様、次回は私の美声にシビレなさいな」



<お〜お〜いだいなハールトマン〜

ーーー数日後ーーー


スージー(水族館を作るのって存外に時間がかかるのね…)

スージー(でもイルカとか魚を飼って身近で御世話したいもの、やってやるわ)


すたすた


ハルトマン「スージー、スージーは居るか?」

スージー「社長、如何かされましたか?」

ハルトマン「実はだな、マヤが『新しい歌つくりたい!』とごねてな…」

スージー「あら…」

ハルトマン「準備をして居る所済まないが、様子を見てやってはくれないか?」

スージー「まあ、早急に済ませますわ」

ハルトマン「任せたぞ」

スージー(歌…そういえば、社歌以外にも歌を作った方が良いのかしら…)


ーーー音楽室ーーー


うぃぃぃぃん


スージー「マヤー?」

マヤ「むー…あ!スージー!」

スージー「呼び捨てにしないの。困ってるって聞いたけど?」

マヤ「!そーなの!新しい歌の案が中々出て来ないの!」

スージー「歌?」

マヤ「愛とかだと在り来たりだし、かといって会社をイメージした歌はもう有るから…」

スージー「確かに…」

すすすす…


マヤ「何か良い案有る?」

スージー「いきなりねえ…そうね…」

霞は今は母校の枠の関係でいないなあ、ごめん霞
ところで霞とかはどっか鎮守府に所属してるのかな

>>499 清霜と同じ横須賀っす

スージー「…そうだわ、コンクリートジャングルと自然なままの空をイメージした歌はどうかしら」

マヤ「おー?」

スージー「何だかしっとりした感じで、バイオリンとピアノを使って…」

マヤ「良いかも…良いかも!」

マヤ「メロディーが浮かんで来たよ!」

スージー「ふふっ、力になれて何よりだわ。それじゃ…」

マヤ「ま、待って」

スージー「?」

マヤ「歌詞も、考えて欲しいなって…」

スージー「…あー」

マヤ「メロディは浮かんだけどね…まだ歌詞までは…」

スージー「んー…中々難しいわね…」

マヤ「歌詞もやっぱり極のテーマに沿おうかって思うんだけど…秘書さん、どう思うかな?」

スージー「むむむ…」


ぽんっ

スージー「…暁の残照、とかは?」

マヤ「…!?」

スージー「しっとりと歌う感じなら、ちょっとだけ中二病的でも良いんじゃないかしら」

マヤ「あー…どうだろ…?」

スージー「…もう少し必要な様ね…ええと…」

マヤ(暁の残照、記録っと)


スージー「ええと…微風に運ばれ、人は歩き出す…とかは?」

マヤ「あ…良いかも!最初のフレーズに!」

マヤ「ねえねえ、他には?」

スージー「そうね…」


スージー「…鋼の森を見下ろそう、暁(あけ)の残照と共に。とか」

スージー「この後に間奏とか入れてみると良いんじゃないかしら」

マヤ「ふむふむ」

マヤ「後は?」

スージー「ちょっとまって、そんなにぽんぽん出ないわよ…んぅー…」

マヤ「ぶー…」

スージー「…」


スージー「足取りを早めて、明日へ生きる…」

スージー「趣と味の為に、糧を求めて、生者は歩く…ど、どうよ?」

マヤ「ふんふん…良いかも!」

スージー「でしょ…?」

マヤ「でももう一声欲しいかも」

スージー「………」

マヤ「…ぅぅ」

スージー「…!」



ぽんっ

スージー「使命に呑まれて、『金』が背を這う…」

スージー「命繋ぐ為に、金を手織り束ねて、明日も生きて、また繰り返す」

マヤ「…」

スージー「どうよ!いい感じに黒い感じも出ているでしょ?」

マヤ「…ふむふむ…へー、そんな歌い方も有るんだ」

マヤ「うん…うん!良いと思う!」

スージー「決まりね!」

マヤ「じゃ、メロディーに乗せてこっか!」


ーーーーーー


マヤ「では、マヤ楽団の演奏始まり始まりー!」

スージー「どんと来なさい!」

マヤ「せーの…さん、はいっ」


BGM:https://www.youtube.com/watch?v=VRDxBCH2LU0&t=8m50s(シティトライアル デデデでデンZ Ver)

スージー「微風ーに運ばーれー♪人はー歩きー出すー♪」

スージー「鋼のー森を見ー下ろそうー♪暁のー残照ーととーもーにっ♪」

マヤ「♪♪♪」

スージー「足取りーを早めーてー♪明日へー生きるー♪」

スージー「趣ーと味の為にー♪糧を求めーてー♪」

ぐっ

スージー「生者ーはあーるーくー♪」

マヤ(ここは声の静かな力を浸透させるんだ…)


スージー「使命にー呑まーれーてー…♪」

スージー「かーねーが背をー這ーうー…♪」

マヤ(ここは静かに!)


マヤ(そして、徐々に盛り上げて行く!)

スージー「命繋ぐ、為に♪金を、手織り、束ねて♪明日も生きて♪」

スージー「またくーりかーえーすー♪」

〜〜〜〜♪




マヤ「…っ『ぴ』」

マヤ「はい、録音終了!良かったよー!」

スージー「そ、そう?」

マヤ「うん!とっても綺麗な歌声だったし!」

スージー「そ…そう、そうでしょ…時間があればその内2番目も作りたいわね」エッヘン

マヤ「さんせー!…あ、そうだ、タイトルはどうするの?」

スージー「んー…『エンドレス・ワーカーズ』でしょうか」

マヤ「くっろーい!真っ黒ー!」

スージー「いやあ、歌を考えるのも大変ね」

マヤ「そうだよねえ…」

スージー「メロディーから考えて、それから歌詞とかもリズムとかも作って…」

スージー「よくよく考えれば、BGMを作るのってかなりムズカシいのね」


マヤ「でもでも、マヤは好きでやってるから大丈夫!」

スージー「羨ましいわね…まあ、私も仕事の完遂に固執しちゃう方って言われてるから」

すすす…


スージー「それじゃ、また困った事が有ったら呼んで頂戴」

マヤ「はーい!」ブンブン

驚きの黒さ‼イメージソングだけでいろんなところから訴えられそうだ‼

ちゃんとメロディーに合わせて歌えて草生える

エンドレスとか露骨すぎィ!

>>509 >>510 >>511 綺麗なのに歌詞が黒いのは社歌の時点で明らか



ーーーーーー

数日後。


スージー「マヤ!先日配信したエンドレス・ワーカーズが好評みたいよ!」

マヤ「ホント?!」

スージー「ええ、都会と社会らしさが実にキいてるって言われたわよ!」

マヤ「やったね!もっとレパートリーが出ると良いねっ♪」

スージー「と言う訳よ!調子に乗ってもう一曲作ってみないかしら?」

マヤ「もう一曲?」

スージー「ええ、今度も違う歌を作るのよ」

マヤ「それ面白そう!やろー!」

スージー「行きましょう!」


ーーーーーー


スージー「さあ、早速曲作りに入りましょうか」

マヤ「まず、曲作りに必要なのってインスピレーションだよ」

スージー「と言うと?」

マヤ「何時もの同じ様な風景全部に、特に注意してアイデアを探してくの」

マヤ「そうすれば、大体のイメージは掴めて来るんだよ」

スージー「成る程、それで…どんなイメージの音楽を作りましょうか?」

マヤ「秘書さんは何が良いの?」

スージー「…そうねえ…」

マヤ「」ワクワク


スージー「…やっぱり、明るい感じかしら」

マヤ「明るい感じ?」

スージー「ええ、ちょっと雰囲気を変えて明るい歌が歌いたいわ」

マヤ「んー、また難しい意見だなあ…」

スージー「…んー?」

マヤ「…何かいいネタ……無いかな?」チラッ

スージー「何処をチラ見してるの?」

マヤ「えへへー」

いつでもグースーハールトマン♪ほーしーのハァールトマーン♪(星のデデデ風)

>>515 でもほんとーは、つーらーいーよ、スーザーンナー♪ 
ホント、じーぶん、かってー♪、でも愛してるよ♪パパ♪



スージー「…」

マヤ「…難しいなあ…」

スージー「んー…」

マヤ「なんだろ、思い浮かばないなあ…」

スージー「…」

ういぃぃぃぃん

鈴谷「あ!秘書官さんじゃん!ちっす!」

スージー「あら、鈴谷?今忙しいのよ」

マヤ「今私達、新しい極を作ろうって思ってるの」

鈴谷「ほぉう?何々?この鈴谷さんに話してよ」

鈴谷「なるほどね…明るい感じで出したいんだ」

スージー「如何にも」

マヤ「何か良いの無い?」


鈴谷「んー…お!良いのが浮かんだよ!」

マヤ「ホント!?」

スージー「聞かせて下さいまし!」

鈴谷「OKっ!」

ーーーーーー

鈴谷「…どうかな?」

スージー「なるほど…空を飛ぶ戦闘機のイメージ…ですわね!」

マヤ「それでいて楽しそうな、子供っぽい…良いかも!」

スージー「お陰で良い歌詞が書けそうですわ!」

鈴谷「ふふん、鈴谷は褒められて伸びるタイプなんです」

鈴谷「うーーーんっと褒めてねッ!」ぐっ

スージー(うーーーんっとってどういう感じなの?)

スージー「では、歌詞の方を考えましょう!」

マヤ「おー!」


ぽんっ

鈴谷「出だしはどんなのにする?」

スージー「まず子供が考える様な戦闘機のイメージだから、ポジティブな歌詞から始めたいわね」

マヤ「どんなのにする?」

スージー「畳み掛けてくるわねえ…ええと…」


スージー「飛べ、我が友と主を守る為に」

スージー「光に、照らされた我が子達よ、空を切り進め」


マヤ「…うんうん」

鈴谷「出だしとしては良いじゃん!」

スージー「後は…どうしましょうか」

スージー「何かこう、敵の強そうな名前を列挙するとか」

鈴谷「…ほぉー?」

スージー「ほら、良く中○○○○ンズのテーマソングとか、アニメのOPにも有る様に敵の脅威の名前を歌詞に付けるじゃない?」

スージー「でも明るく勇ましい音程で入れて、その歌詞の後に味方の希望、格好良さを付ければいい感じの塩梅に成ると思うの!」

マヤ「あー!ぞくぞくと燃え上がる感じの歌だね?」

スージー「ええ!」

鈴谷「んで、言い出しっぺの秘書官さん的にはどんな歌詞を入れるの?」

スージー「そうね…」


スージー「一番目は…零戦をイメージしてるから…」

鈴谷「あっ、そうなんだ」

スージー「…蒼き空に冴え渡る、熟練の星の翼」

スージー「後家の蜘蛛、悪魔の猫も、全て、駆り落せ」

鈴谷「ふんふん…」

スージー「んーー……後はどうしよう…?」

マヤ「えっと…こういうのどう?」

スージー「あら、何?」

マヤ「一番盛り上がる所を出す為に…同じフレーズをもう一回流すの」

鈴代「ほぉう?」

スージー「あー!何かそういう音楽あるわよね!」

マヤ「それなら流れは掴めそうだし、どうかな?」

スージー「良いと思うわ、採用!」

鈴谷(歌を作るのって結構試行錯誤の連続なんだねえ…)

スージー「じゃあ、その辺の歌詞もちゃちゃっと決めましょう!」

マヤ「おー!」

ーーー数分後ーーー

スージー「…どうかしら」

マヤ「ふむー」

鈴谷「ふむ」


『飛べ、我が友と主を守る為に。 光に、照らされた我が子達よ、空を切り進め』

『蒼き空に冴え渡る、熟練の星の翼。 後家の蜘蛛、悪魔の猫も、全て駆り落せ』

『願い、空に儚く堕ちる前に。 紡げ、私の自慢の子供達よ、望む明日へと』

『硝煙煙る黒き空に、『夢』を持つ『星』の群れ。 騎士も双胴の悪魔も、取るに足らず』


『未来の蒼き小鳥達よ、民を守り、平和を守れ。 不可視の翼も北方の熊も、我らの敵に非ず』

『北の鳥も、黒き犬鷲も、入れるな。祖国に』


マヤ「…うん、カッコいい!」

鈴谷「うーんこの…何とも言えない、どこか黒ずんでいる様な…?」

スージー「ま、戦争ですから♪」

鈴谷「言いよったよ…」

スージー「では、歌ってみましょうか?」

マヤ「大丈夫かなー…」

ーーーーーー

BGM:https://www.youtube.com/watch?v=pL5AiTwSA_g

スージー「飛べー♪我が友とあるーじをまーもるたーめにー♪」

スージー「光にー♪照ーらされたー我が子達よー♪空を♪切り進め♪」

マヤ(意外と合ってる…)

スージー「蒼きー空にー冴えわーたーる♪熟練の星のつばーさ♪」

スージー「後家の蜘蛛♪悪魔の猫も♪全てー駆り、落せ♪」

鈴谷(んー…歌声が綺麗、かな)

スージー「願いーそーらに儚くー堕ーちるー前にー♪」

マヤ「♪♪♪」

鈴谷(…にしては、振り付け?が、なんか演歌っぽい…)


スージー「紡げー♪わーたしの自慢ーの子ー供ーたーちよー♪」

スージー「望む♪明日へと♪」

マヤ(でも何かいい感じに聞こえる…)


スージー「硝煙煙るー黒きー空に♪『夢』をー持つほーしのむーれ♪」

スージー「騎士もー双胴の悪ー魔ーも♪取るにー♪足ーらーず♪」

鈴谷(さあ、此処が盛り上がる所!)

スージー「ッ…!」すぅぅっ


スージー「未来のー蒼き小鳥達よー♪民をー守り、平和を守れ♪」

スージー「不可視ーの翼も北方の熊も、我らーの敵にあーらずー♪」

スージー「北のー鳥も黒き犬鷲も♪入れーるなー♪」

スージー「そこーくへー…!♪」

マヤ「♪♪♪」


ぴっ

鈴谷「…っと、こんなもんで良い?」

スージー「ええ、バッチリ録音出来ましたわね」

マヤ「やったぁ!また新しい歌が出来ちゃったね!」

スージー「これも鈴谷がネタを提供してくれたお陰ね」なでなで

鈴谷「おっ、分かってるじゃーん♪」

鈴谷(背丈が足りな過ぎて鈴谷のお腹撫でてる秘書官さん…ちょっと可愛いじゃん)


スージー「ふぅ…結構骨が折れるわ…」

マヤ「だ、大丈夫?」

スージー「ん、ちょっと誰かに揉んでもらうから良いわ」

鈴谷「じゃ、鈴谷仕事に戻ってるから!」

マヤ「マヤも!秘書さんありがと!」

スージー「どういたしまして」


すすすすすす…

鈴谷「あんな体系でも肩とか凝るんだねえ…」

マヤ「だねー」



ーーーーーー


スージー「……」すすすすす

スージー(そういえば、『スージー』と『鈴谷』って響きとか名前が似てるわね)

スージー(だからってどうと言う事は無いんだけど)

ーーーーーー


スージー「…配信する時はどんなタイトルが良いかしら」

ギャラクティックナイト「いや、それを俺に聞いちゃう?」

スージー「ええ」

ギャラクティックナイト「何てこった…」

スージー「それで、どんなのが良いと思うの?」

ギャラクティックナイト「んんんんん…」


ギャラクティックナイト「……戦闘機をイメージした歌だろ?」

スージー「ええ」

ギャラクティックナイト「じゃあさ…何だろう、『空に羽ばたく鉄の鳥』とかはどうだよ」

スージー「…ああー」

ギャラクティックナイト「鉄じゃ在り来たりか…ちょっと趣向を変えて、『空に羽ばたくキカイの鳥』はどうだ」

スージー「…良いかも、いえ、良い…!」

ギャラクティックナイト「ん、そうか?」

スージー「感謝するわ、ギャラクティックナイト」

スージー「貴方って相変わらずセンスに満ち溢れてるわね」

ギャラクティックナイト「だろ?」

スージー「これでどんなにネーミングに詰まっても大丈夫ね!」

ギャラクティックナイト「俺はネーミング辞典じゃねえって」

ギャラクティックナイト(お前がそれで良いなら…俺も構わねえがな//)


たたたたた…

神風「司令官、社長が呼んでるわよ!」

スージー「あら、そうなの?直に向かうわ」

すすすすすすす…

ーーーーーー



スージー「何かご用立てでしょうか?」

ハルトマン「うむ、実はだな…先日配信した新しい歌の件だが…CD化が決定したぞ」

スージー「えっ、それマジものですか?」

ハルトマン「マジものだよ、明日アメリカと日本に春研さんが売りに出してくれるそうだ」

ハルトマン「数量限定だがな!」

スージー「マジですか…でもちょっと容量的に歌が足りないんじゃ有りません?」

ハルトマン「心配するな、社内で流れてるBGMや社歌も詰め込んでコストダウンを図ったからな」

スージー「そんな生々しい話されても…先ほど音楽が完成したばかりですのに」

ハルトマン「えっ」

スージー「…」


ハルトマン「…直にその楽曲データを春研さんに送って来るのである…」

スージー「行ってらっしゃいませ」

熊崎「やあ」

>>530 ハルトマン「き、貴様はシークレット・クマザキ!」



ーーー次回予告ーーー


スージー「えー、先ほど社長が慌ててデータを持って行かれてしまいましたので、一旦このお話は切り上げさせてもらいますわ」

スージー「次回の奮闘記は、何と『蒼き艦隊』と友達に成ろうという試みを行ないますわ」

スージー「そのお話の最後にはちょっとした進展が有るとの事ですが…」

スージー「まあ次回をお楽しみに、ですわ!」

ーーー有る日の事ーーー



スージー「艦娘の社員も、大分此処に慣れて来た様ですわ」

ハルトマン「そうか、やはり数日もすれば変わる物だな」

スージー「ええと…私達がここに来てから…もう1ヶ月に成ったような…」

ハルトマン「何?もうそんなに経過したのか。時の流れと言う物は実に早いな」

スージー「全くですわね」

ハルトマン「霧の方はどうだね?」

スージー「アレからまだ入って来ていませんわ。マヤが最後の様です」

ハルトマン「まあ、そうおいそれと入ってくれる様な連中でもない様だしな」

スージー「こちらとしては…まあ、ムサシとマヤの二人が居れば十分ではないかと思いますわ」

ハルトマン「ふむ…」

スージー「…」

ハルトマン「…そう言えば、霧にも派閥が有る様だな」

スージー「其の様ですわね…ムサシの所属は総旗艦艦隊でしたっけ」

ハルトマン「うむ、我が社で言う『社長・副社長』の様な物だ」

スージー「その他にも派閥が一杯有って正直覚えきれませんわ」

ハルトマン「それは当然であるな、まだムサシが抱えている艦隊の読みも分からんのだよ」

スージー「スカーレット・フリート…英語なら読めるのですが…」


ハルトマン「まあ読みづらい奴等の事は忘れて、蒼き艦隊の話題に入ろうじゃないか」

スージー「ああ…それに着いては知っていますわよ、先ほど招待状を送りましたし」

ハルトマン「ああそうか…ん?」

スージー「ええ」

ハルトマン「お前…勝手にそう言う事はやるなと…せめてワシに一言言ってくれ」

スージー「申し訳有りませんわ、彼らと会話していたら偶々そのお話が出て…」

ハルトマン「…ま、まあいい…急いでもてなしの準備をしたまえ」

スージー「了解ですわ」


ーーーーーー



群像「…どうだ」

静「間もなく、彼らが指定した座標に到着します」

杏平「…今、この艦の上にはでっけー母艦が浮いてんだろ?」

イオナ「浮いてる……」

タカオ「そう考えると恐ろしいわね、月と同じ位のサイズが地球に乗っかってる訳でしょ?」

杏平「アレ乗っかってるって言うのか…?」

イオナ「取り付いているとも言う」

群像「あんな物が乗って地球が潰れないのが不思議な所だ。今回はそれも聞いてみるか」

ヒュウガ「答えてくれるかしらねぇ?」

イオナ「質問したら答えてくれると思う」

杏平「話が通じる奴だと良いけどな」


ぴぴぴぴぴ

イオナ「!」

織部「『H』のマーク…どうやら辿り着いた様です」

静「通信、入りました」

群像「繋いでくれ」

ぴっ


スージー『えー、ようこそ。我がハルトマンワークスカンパニー社の排他的経済水域軍港『オクターンオーシャン』へ』

杏平「えーっと…どちら様でしたっけ?」

スージー『私はお馴染み美人秘書のスージーですわ』

タカオ「自分で言っちゃうの…それ」

ヒュウガ「美人ってイメージは無いけどねぇ?」

スージー『そろそろ私も8頭身に成るべきですかね?』

ヒュウガ「キモチ悪いからやらなくて宜しい」

スージー『…人間ってアレも駄目コレも駄目なゲンジュウ民なのね』

群像「優柔不断なんだ、すまない」

スージー『ま、本能を直すのは不可能ですし…大目に見て差し上げますわ』

杏平(なんか上から何だよなぁ…)

スージー『では直に本艦からワープサービスを転写しますわ。暫く御待ち下さいませ』

ぽぽぽぽぽぽぽぽぽ…

イオナ「…接続を確認、ワームホールシステム?」

静「…本当に、技術力が高いみたいですね…」

群像「総員、念の為、対衝撃姿勢を取れ」

ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ…



『捥がれる卵の断末魔!全自動卵割り機、好評発売中!』

杏平「なんでんなもん作ってんだよ?!」


『温暖規定は只一つ……『ちゃんと片付けろ』』

『一度入ったら永遠に出られない掘り炬燵B7R、通称『円卓』。今冬発売』

杏平「…」

ヒュウガ「?」

杏平「もうツッコまねえからな」

ヒュウガ「あら残念」

タカオ「ていうか何で私達の艦に勝手にCM流してるのよ」

もはやアルペジオ×カービィ

>>539 そろそろ艦これ要素が置いてけぼりに成りつつ有る…どうしたら良いZOY……




ぽーん


スージー『はい、第7ドックへの転送完了ですわよ』

群像「着いたのか?」

スージー『ええ、衝撃も感じませんでしたでしょう?』

スージー『では、扉開いて待ってますわよ』

っぷつんっ

イオナ「切られた」

群像「…降りるぞ」

杏平「歓迎(死ぬがよい)じゃねえよな…?」

ヒュウガ「そんな訳無いでしょ、流石に」

ーーーーーー



た…た…

イオナ「あ…」


神風「ようこそ!」

初霜「蒼き艦隊の皆さん、ようこそ!」

足柄「私達は貴方を歓迎するわ!」ばばーん


群像「…本当に社員だな」

織部「その様…ですね」

杏平「もう既に地球はお笑いランドだな、こりゃ」

タカオ「あーもうめちゃめちゃよ…」

初春「さて、案内させてもらうぞ」

足柄「迷子に成らない様に気をつけてね?ここ凄い広いから」

イオナ「」ぴぴぴぴぴぴ

いおり「?何してるの?」

イオナ「内部構造を分析してる」

足柄「まあ!そんな凄い事も出来るのね?」

イオナ「でも時間がかかりそう…」

ヒュウガ「…どうやって作ったのよ」

初霜「それは企業秘密らしいです…」

神風「私達も何度か聞いたんだけどね…企業秘密の一点張りなのよ」

杏平「大変そうだなお前等…」

神風「さ!行くわよ!」


ーーーーーー


すたすた…

神風「ここが平均的な廊下よ。普通な内面でしょ?」

群像「平均的…というのはどういう事なんだ?」

神風「中には電脳空間とか都市とか、兵器工場とか…」

足柄「兎に角沢山の設備が有るのよ」

ヒュウガ「」

タカオ「そ、そんなに沢山…?」

杏平「何もかもが規格外じゃねえか…」

群像「まあ今に始まった事じゃないさ」

初霜(冷静なんですね…)

イオナ「…」ぐるぐる

足柄「ほら、目を回してないで行くわよ」

イオナ「…」とてとて

ーーーーーー


神風「案内してると時間が無くなっちゃうから、先に待ち合わせの部屋まで送るわね」

群像「ああ、すまないな」

いおり「…呆れ返る位広いね、ここ」

初春「心も広く有りたい物じゃのう」


すたすた…

イオナ「…あ、ムサシだ」

タカオ「え、何処よ?!」

イオナ「あそこ」たっ

杏平「あ、おい!待てって!」

たったっ…



ムサシ「…」ホァー

ヒュバッ、ヒュバッ

ムサシ「…」クルクルクル

タタッ、タタッ

スタッ

ムサシ「…」ムー


す…

イオナ「…」

ムサシ「…」

イオナ「…ムサシ、其の動き……カポエイr

ムサシ「カラテよ」

イオナ「…え…」

ムサシ「カラテよ」ズビシッ

イオナ「う、うん」



すたすた…

神風「ちょっとー、迷子に成っちゃうわよー!」

足柄「置いてくわよー!?」


イオナ「皆…」

ムサシ「私は少し忙しいから、早く行ってらっしゃい」

イオナ「何で忙しいの?」

ムサシ「見ての通りよ」ホァー

イオナ「分かった。また後でね」

たたた…

ムサシ(カポエイラじゃないわよ、カラテよ)チ、チ

イオナ(分かってるから)

ーーーーーー


神風「ここよ、社長室の前!」

ヒュウガ「ここに私らを呼んだ連中が待っているの?」

初霜「はい、皆さん良い人ですよ!」

杏平「らしいな」

タカオ「ち、千早群像。本当に大丈夫なの?」

群像「…イオナ、敵の反応は?」

イオナ「見当たらない、ムサシがまだカポ……カラテの練習してるくらいしか」

群像「なら問題は無い」

いおり(突っ込みどころは有るけどね)


うぃぃぃん

神風「司令官、連れて来たわよ!」

イオナ「!」


スージー「どうもこんにちは、秘書スージーですわ」

ギャラクティックナイト「善くぞ来たな、無謀な人間よ!」

ハルトマン「いや、いやいや…良く来てくれた、蒼き艦隊の諸君」


杏平「おっ、噂通りの髭卵社長だな!」

いおり「失礼じゃんそれ!」

ハルトマン「別に高級チキンが並んでいるからと言って全てワシが食べようと思った訳ではないぞ?」

ヒュウガ「ちょっと、そっちの卵は何なのよ?」

ハルトマン「ムォッホン!ワシが、このハルトマンワーク(ryの…」


ギャラクティックナイト「有栖川メイプルだ!」

ハルトマン「!?」

スージー「!?」

杏平「ぶはっ!?」

ヒュウガ「wwwwww」

タカオ「…流石に違うでしょ?」

ハルトマン「違うのである!そんな如何にもなキラキラネームではない!」

スージー「ハルトマン社長ですわよ!」

ギャラクティックナイト「そう言う事だ、覚えておきなお前等」

スージー「貴方が言えた立場…?」ゴゴゴ

ギャラクティックナイト「おぉ、怖い怖い」


群像「はは…初めまして、ハルトマン社長」

ハルトマン「君達の事は聞いている、千早群像。初めまして…である」

すっ

ハルトマン「さあ、食事の並ぶ机に向かいたまえ」

群像「高級そうなチキンが陳列されているが…これは?」

ハルトマン「ワシの好物だ」

群像「あぁ…」

いおり「…太りそう」

ハルトマン「だが味は保証するぞ!態々メックタッキーから取り寄せたからな!」


ヒュウガ「メックタッキーって何よ?」

スージー「メックアイ・フライド・チキン、通称MFC。」

ギャラクティックナイト「機械惑星メックアイから全宇宙へ広がった高級なファストフードチェーン店だ」

スージー「何故メックタッキーという愛称に成ったのかは不明ですわ」

ヒュウガ「ほ、ほぉー…?」



ぎし…

ハルトマン「さて、先ずは食べてしまおうじゃないか」

群像「ああ…頂こう」

スージー「馴染みが早くて助かりますわ♡」

いおり「大丈夫なの…?」

イオナ「大丈夫…だと思う」

いおり「…野菜とか無いのかなぁ」

タカオ「そっち?そっちの心配なの?」

ハルトマン「贅沢を言うな」


がさがさ…

スージー「あむ」

織部「では、何故秘書の方はアイスを食べているのでしょうか?」

いおり「ズルく無い?」

ハルトマン「彼女がアイス好きだから仕方無いのである」

スージー「あむっ…申し訳有りません、こうして見ると余り対したモノを用意出来ていませんわね…」

杏平「いや、美味いぜ?」はふはふ

イオナ「」モチュモチュ

静「美味しいですよ?ちょっと辛いですけど」あむ

いおり「むー…」あむ

タカオ「んむ…んぐ…」もぐもぐ

群像「…」もぐもぐ

スージー(皆黙々と食べ始めたわね…)

ギャラクティックナイト(食事は静かに、クールにするのがマナーだからな)


ヒュウガ「んー…ンッ……コレが宇宙の味ね」

タカオ「ング…ンフ…」もぐもぐ

いおり「…」モグモグ

スージー「…モギュッ…」あむ

ハルトマン「ムフォムフォム……」もぐもぐ

ヒュウガ(…無視されると、結構クるわね…)

スージー「んっ…辛ッ……」

ギャラクティックナイト「油が手に付かないってのが良いよな」

タカオ「あ…本当ね」

群像「律儀に持ち手として骨まで着いているのも理由だな」もぐっ

イオナ「ン…」

ハルトマン「ピリ辛な所も肉汁が出る所も最高なのである」

スージー「社長は高級なチキンが大好きですわよ」

群像「そうらしいな」

ギャラクティックナイト「チキン代も意外とバカにならねえけど、社長一人だから何とかなってるぜ」

スージー「ただ今月は酷い事に成りそうですわ」

いおり「あー…」もぐもぐ

もぐもぐ…

スージー「あむ…」

ハルトマン「あの、皮が良いよな、皮が」

ギャラクティックナイト「ぴぃぃぃぃーーって引っ張るアレか、噛んで」

スージー「あぐ…んぐ…」

もちゅもちゅ…


イオナ「…美味しい」

群像「そうか…」

ハルトマン「…一応、お気に召した様で何よりである」

杏平「こういうジャンクフードにはご無沙汰だったからなー」

もぐもぐ…

こと

イオナ「…」ゲプ

スージー「あら、貴方が先に食べ切ったのね」

いおり「早っ!」

ヒュウガ「流石です!」

スージー「皆さん食べ切ったらお互いの事を話しましょう」

群像「ああ、そうしようか」もぐもぐ


織部「」もっもっ


スージー「…何アレ」

ハルトマン「…知らん」

ギャラクティックナイト(ははぁん…アレルギー対策か)

杏平(俺等からすれば口が見えないのに食ってるお前等が怖いけどな)


ーーーーーー

げぷっ…

いおり「あ"ぁ〜…太りそう…」

静「食べちゃいましたね」

神風「もー、皆以外と喋りながら食べるのね」

足柄「汚いわよー」

杏平「んな事言ったってしょうがねえだろ」

イオナ「皆。おいしかったよ」

初霜「どう致しまして!」

初春(妾達は別に作っていなかったのじゃが…)



ハルトマン「さ、何か良い話のネタは無いかね?」

タカオ「切り替え早いわね…そんな急に言われても」

群像「先ずは彼女が言った様に、互いの事を話し合おう」

スージー「」コクコク

ハルトマン「ム、そういえばそうであった…」

神風(大丈夫かしら…)

ーーーーーー


ハルトマン「…成る程、そちらの事情は理解した」

スージー「世界に風穴を開けてしまったんですのね」

群像「ああ、そしてコレから…多分、変わると思う」

ギャラクティックナイト「…お前さんの仕出かして来た事は大きい、否が応でも変わるだろ」

スージー「振動弾頭とやらをロックして使えなくする…抑止力だけが有れば良い、という考えには少し驚きましたわ」

杏平「お陰で世界中からお尋ね者だよ」ハハッ

ハルトマン「其の割には、皆不満が無いではないか」

タカオ「あ、当たり前じゃない」

織部「霧との和解。それが当初からの目的ですからね」

群像「ああ、それを成し遂げさせてくれた『彼ら』には…本当に感謝しているよ」

ギャラクティックナイト「デデデ海軍…って奴等か」

ヒュウガ「ええ。本当にメチャクチャな奴等だったけど…イオナ姉様を助けてくれたわ。それには感謝してる」

ハルトマン「そうか…」

ギャラクティックナイト(ダークマターをぶっ潰してもくれた様だしな…)


ハルトマン「…」ぱん、ぱん

イオナ「?」

足柄「あら、おかわり?」

スージー「違うっての…」

すす…


ハルトマン「…ええ、まあ、君たち」

ハルトマン「その…あれだ」

ハルトマン「我々と、和解をしてみようではないか」

群像「ああ」

スージー「と言いましても何を喋ります?」

初霜「お話のネタは有るんですか?」

ハルトマン「そうだな…」


足柄「…そういえば、例のゲームどうだったの?」

杏平「例のゲーム?」

ギャラクティックナイト「あ、あのクソゲーか」

ハルトマン「無理だったよ…クリア出来なかったのだよ」

イオナ「…残念だったね」

群像「どんなゲームなんだ?」

スージー「艦隊をこれくしょんするゲームですわよ」

ヒュウガ(大丈夫なの??)

ハルトマン「やっぱりなー、魚雷撃って来る基地がなー」

ギャラクティックナイト「可笑しいだろ!」

ハルトマン「…可笑しい?」

ギャラクティックナイト「何で基地のくせに魚雷を撃って来るんだよ!それだったら駆逐艦とか入れれば良いだけの話じゃねえか!」

スージー(そんなに鬼畜なモノなのね…)

足柄「それよね、しかも凄い吸い寄せだし…」

イオナ(吸い寄せ?)


スージー「…何故そんな難易度なんでしょうか?」

ハルトマン「曰く、史上最大の難易度で士気向上を目指したとかある」

ギャラクティックナイト「目指す所間違ってるだろ」

ヒュウガ「あー、有るわよね、そういうどっか間違ってるゲーム」

神風「そうなの?」

スージー「まだ神風はそこら辺は分からないみたいね…」

ギャラクティックナイト「大勢の人に参加してもらいたいのに大勢の人が離れる様な難易度設定って矛盾してるじゃねえか」

ハルトマン「まるでとんちの様な状態だな」

タカオ「とんち?」

イオナ「何それ?」

スージー「…まあ、調べてもらえば分かりますが、簡単に言えばなぞなぞの様な物ですわ」

神風「あぁ!一休さんのあれね!」

初春「一休…だったかのう?」


ハルトマン「…!」

ギャラクティックナイト「あ、また変な事思いついてるぞコイツ」

いおり「そうなの?」

ギャラクティックナイト「ああ…」

スージー「まあ、アドリブに弱いから仕方有りませんわよ」

ヒュウガ(アドリブ、が弱点と…)

織部「何を思いついたんでしょうか」


ハルトマン「…とんちの様な状態に着いて皆で考えてみようじゃないか」

スージー「やっぱり…」

杏平「…」

神風「…ええー…」


ハルトマン「…ほら何だねこの空気は」

ヒュウガ「wwwww」クスクス

イオナ「…???」

ギャラクティックナイト「そもそもとんちの様な状態って何だよ」

群像「それが問題だな」

スージー「社長?言い出しっぺなんですから何か申し上げて下さいませ」

ハルトマン「そうだな…例えばだ!」


ハルトマン「紅葉狩りと言う言葉が有るじゃないか?」

初春「うむ、伝統的な習慣じゃ」

ハルトマン「でも、紅葉を狩る訳ではない、実際は只見てるだけなのだ」

スージー「あー、狩りって着いてるのに?」

ハルトマン「そうだ、詰まりは…そう言う所がとんちの様な状況だ。あっちを立てればこっちが立たずと言った様な」

群像「…成る程」

ヒュウガ「言葉の悪戯って訳ね?」

初春「そういうモノは良く有るぞ?例えば…狐の嫁入りとかのう」

ハルトマン「狐の嫁入り?」

初霜「太陽が出ているのに小雨が出ている天気ですよ」

スージー「実際に狐が嫁に入っている訳では有りませんのね」

初春「うむ、恐らくこやつが言いたいのはそう言う類いの事じゃろうなぁ?」

静「隠喩法みたいな物ですか?」

ハルトマン「そう言う事だ」

ヒュウガ「何でアンタが得意げなのよ…」

ハルトマン「まあ、こう言った類いの言葉は使うのが非常に難しいのだ」

スージー「余り使わない言い回しですものね」

足柄「面白いけど頭が良くなかったら使いづらいわよね」

イオナ「」ムムム

神風「あのね、良いかしら」

スージー「どうぞ」

神風「良く紅葉狩りの映像とかをテレビで見たりするんだけど…其の中には、やっぱりおじいちゃんおばあちゃんとか居るじゃない」

ヒュウガ「居るわね」

ギャラクティックナイト「あー、よく見るよな」

神風「そこでね…なんだろ、この人、おじいちゃんなの?おばあちゃんなの?ってたまに分かりづらかったりするのよ」

杏平「…あー!」

スージー「確かに、たまに分からなく成りますわよね!」

初霜「ちょっと失礼ですけど…確かに、分からなく成っちゃいますよね」

ハルトマン「成る程!年を取り過ぎて性別越えてるパターンだな!」

神風「そ、そう言うのも、有ると思うの!」

イオナ「…」(・ー・)/

スージー「?ど、どうぞ?」

イオナ「えっと…よく、私達のにも有ると思うんだけど…」


イオナ「アニメとか、TVとかで…『部屋を明るくしてTVから離れてみて下さい』って注意書きが良く見られる」

いおり「あー!昔よく有ったよね!」

足柄「大事な事よね」

イオナ「そういう文章に限って、凄く小さい」

ヒュウガ「あぁー!」

ハルトマン「あぁ…!」

スージー「それが読めるって事は『近いよ!』って事ね?」

イオナ「そう、離れてない」

タカオ「あぁー…そう言う事ね…へぇ…」チ、チ……

静「それを考えると、アレですよね…偉大でしたよね」

いおり「?何が?」


静「てってっテっレビ〜を見〜る時は〜…////」

杏平「懐かしいなオイ!」

いおり「あれ分かりやすかったよね〜!」

ギャラクティックナイト「はっはっはっはっはっはっwwwwwwww」

スージー「そんな物も有りましたのね、人間って一体…」

ハルトマン「まあそれで言えばだ…私からも言わせて貰おう」

群像「聞かせてもらおう」

ハルトマン「良く子供の玩具や、ラムネとか…子供が呑む錠剤的な何かのビンとか、箱の中に一緒に入ってるあの『乾燥剤』」

初霜「有りますね」

ハルトマン「その乾燥剤に、『食べられません』って凄く小さく書かれてある」

スージー「…」ソウイエバ

ハルトマン「何かな、アレ確実に子供が見る様に書いてないって言う」

ハルトマン「それを呑み込んじゃう年の子供が読めないと思う」

スージー「確かに…」

タカオ「アレ全然優しく無いわよね」

群像「確かに、あの字の小ささはどうにか成らないのかと思っていたよ」

ハルトマン「コー○ックとかもな」

スージー「社長社長、ちょっと」

ハルトマン「な、何だね?」

スージー「子供はコー○ックを呑まないと思います」

ハルトマン「そ、そうだ、それだ、確かにそうだな」

ヒュウガ「台無しじゃないの…」

ギャラクティックナイト「力技で来るね」

テレビのあの表示はポリゴンショックが原因て噂聞いたことある。もしそうならピカカス最低だな

>>570 本当に最低なのは子供の気持ちを分かった気になって騒ぎ叩きたてたマスゴミと世論様なんだよなぁ…子供達は別にポケモン嫌いに成った訳でもないのに。



スージー「というか社長、もうちょっと共感出来やすい話題にしません?」

ハルトマン「この話題は共感出来ないと言うのか?」

スージー「いえ、少しこの話題はニッチだと思います」

足柄「気にしている人って余り居なさそうだしね…」

ハルトマン「となるとどんな話が良いのか…」


イオナ「…折角だから、貴方達の故郷のお話とか、聞きたい」

杏平「おっ?」

織部「それは興味深いですね」

スージー「あらまあ…皆さん揃って食いついて来ましたわね」

群像「折角の機会だ、初めてでいきなりとは思うが…聞かせてくれないか?」

スージー「んー…故郷の話ですか…」

ギャラクティックナイト「良いんじゃねえか?減るもんではないだろ」

神風「私達も聞きたいわ!」

足柄「一回話してくれれば、それで皆は満足するんだから!」

足柄「お願いだ。ネネ、良いだろう?」

スージー「でも皆に喋られると…」

群像「喋らないと約束するよ」

スージー「…どうします?社長」

ハルトマン「…まあ、話のネタに成りそうな物と言えばコレしか有るまい」

ハルトマン「良いだろう、キミ達に少しだけ、四方山話を聞かせよう…」


BGM:https://www.youtube.com/watch?v=bGUZG8V1OMU

ハルトマン「…昔々、生き物に溢れた、緑溢れる素敵な星が有った」

ハルトマン「鳥は囀り歌うし、花は咲き誇る」

ハルトマン「絶好のキャッチボール日和の天気が見える、暖かな星だったよ」

ハルトマン「其処に住む人々は、機械や技術を使いながらも、独自にその星の自然と調和し、共に歩んで来た」

スージー(…?)

群像「まるで地球の様な星だったんだな」

静「素敵…」


ハルトマン「その星に、何時もの様な冬が来た」

ハルトマン「雪が降り積もり、凍える季節…動物に取っては栄養を取る時期。『人』に取っては、静かな聖夜の時」

ハルトマン「何時もの行事が終わった後、それは何度目かの春に来るかと思われた」


ハルトマン「だが、春は来なかった」

ハルトマン「何時まで経っても、春風も、夏も秋も、やって来る事は無かった」

スージー(…そのお話…)

ハルトマン「凍えは酷く成り、何時しかそれは『極寒』として命を脅かし始めた」

ハルトマン「鳥は暖を求めて仲間と集まって踞り、花は雪に埋もれ、海は凍り付いた」

ハルトマン「人は来てしまった『氷河期』を耐えようと、技術の粋を尽くして対抗したが…何時しか限界が近づいていた」

ヒュウガ「…」

タカオ「…」

初霜「そんな…」


ハルトマン「…何時しか、人は『星を捨てる』事を選択せざるを得なく成った」

ハルトマン「愛する星を後にして、連れて行ける命を全て連れて、宇宙に旅立った」

ハルトマン「次なる星が、自分達の新しい家へと成り得る事を願って…」


初春「…」

スージー「…其の話」

ハルトマン「それが…私も含んだ一人の『星人』の祖先が暮らしていた星だ」

杏平「故郷じゃないのかい!」

ハルトマン「今や、其の星の名前を知る物は居ない。皆、あの不毛と成ってしまった星を指差して、こう呼ぶ」



ハルトマン「極寒の地、旅人と暇人のみが脚を運ぶだけの星。『ブルブルスター』と」

スージー(昔…良く、パパにこのお話をしてもらったかしらね…)

ギャラクティックナイト(…)



群像「…」

静「…可哀想です…」

いおり「…なんか寂しいね」

ヒュウガ「少し悲しいお話なのは確かだけれど…どうしてそのお話を選んだのかしら?」

ハルトマン「…こう言っては笑われるかもしれないがな…似ていたんだ」

初春「似ていた…じゃと?」

イオナ「何と似ていたの?」

ハルトマン「……」






ハルトマン「この地球と、ブルブルスターが、な…」

ハルトマン「…いやはや、柄にも無いな」ハハハハ

群像「…」

静「…」

杏平「…」

神風「…!」


スージー「…其の話は覚えているのに…」ボソッ


ハルトマン「…おっと、少し湿気た話に成ってしまったね」

群像「…否、余り聞けない話が聞けたよ」

イオナ「貴方も苦労してたんだ…」

ハルトマン「実際はワシの祖先だがな」

スージー(アンタだって…アンタだって…)

スージー「…」

スージー「…さ、何か別に望む事は有りますか?」

スージー(切り替えなきゃ。アイツは忘れてんだから…こっちだって忘れてやるわよ)

イオナ「えっと…食べ物?お話?」

スージー「どちらでも良いわよ、イオナ」

足柄「カツ丼でも作って来ようかしら?」

イオナ「ううん」


うぃいぃぃん

すた、すた

初霜「あ、ムサシさん」

杏平「お?」

ムサシ「あら、皆揃ってるのね」

イオナ「久しぶり、だね」

ムサシ「?ええ…」

>>578 こわいのである


スージー「あら、ムサシ。悪いけどチキンならもう食べちゃったわよ、全部」


ムサシ「…」

スージー「…何?」

ムサシ「いえ、何でも…」

ムサシ(少し置いてけぼりを喰らったみたいね…私とした事が)

群像「…あの、久しぶりだな。近くに掛けてくれ」

ハルトマン「まて、何故キミがここを自分の部屋だと言わんばかりに…」

ヒュウガ「あら?こんなんでも千早群像は…一応、凄い人間なのよ」ヒソヒソ

ハルトマン「何故耳打ちなんだね…」



ムサシ「…まあ、良いわ」ぽふ

群像「?」

タカオ「ちょ!何群像さm…千早群像の膝に座ってるのよ!」

スージー「あらら、こうして見るとちっさいわねぇ」

ムサシ「貴方は2頭身でしょ…」

スージー「失礼な!2.5頭身位は有りますわよ!」

ギャラクティックナイト「1頭身だと楽だぜ?」


イオナ「貴方達はどうして背丈を気にするの?」

スージー「…えっ」

ハルトマン「…え」

ギャラクティックナイト「…意外と、楽だぜ?」

イオナ「…そう?」

スージー「そもそも考えた事は有りませんわ。殆どネタのダシにして使って来ていましたから」」

ハルトマン「分かりづらいだろうが、な」

イオナ「そっか」

>>579
>>578じゃなく>>577だZOY(細かい)

もふもふ


スージー「所で、あそこで乳繰り合ってる霧と人間は叱らなくても良いの?」

イオナ「?」


群像(困ったな…)

タカオ「離れなさいよ!」

ムサシ「超戦艦に対して、口の聞き方が成ってないんじゃない?」

タカオ「そんなの職権乱用よ!良いからとりあえずそこから離れなさい!」

ムサシ「イヤ」キッパリ

タカオ「んぎぎぎぎぎぎぎ…!!」

ヒュウガ「ププ……」


イオナ「群像なら大丈夫」

スージー「…そ、そう…」

>>581 (。Д。)!?


ダァーーーーーーーーwwwwwwwwwwアーーーーッハッハーーーーハッハハハハハハハwwwwww(リストラされる音)

ハルトマン「…何だね?ヒュウガ君」

ヒュウガ「アンタ、色々作ってるんですって?」

ハルトマン「間違っては居ない。まあ…昔の事だ」

ヒュウガ「色々と教えて貰っていいかしら?」

ハルトマン「期待に添える様な事は無いと思うぞ」

ヒュウガ「生憎様。私は合理的な答えなんて求めちゃい無いのよ」

ヒュウガ「今のブームは、ロマンね」

ハルトマン「…」


ハルトマン「腕パーツと合体し、戦闘形態に入る巨大ロボットは…どうだろうか」

ヒュウガ「…イイじゃない」

ハルトマン「破壊力満点だぞ」

ハルトマン「其の名も、鉄巨兵ギガヴォルト!価格は43億ハルトマニー!」

ヒュウガ「たっか!?」

ハルトマン「我が社からすれば端金なのである!」

ヒュウガ(いやいやいや、大丈夫なの…?)


ヒュウガ(ま、別に私の人生じゃないから良いけどね)

ギャラクティックナイト(その考え、キライじゃないぜ)

ヒュウガ(ちょっと、何アンタ人の心読んでるのよ)

ギャラクティックナイト(へッ、時空を超えてると自然に他人の考えてる事が分かるのさ)

ヒュウガ(…)


足柄「あら、そんな無防備な格好してて大丈夫なの?貴方」

いおり「暑いから仕様がないよ…手は出されないし」

足柄「ふーん…」

いおり(…そういえば、蒔絵ちゃん元気してるかなー)

タカオ「あ…そういえば、マヤがここに入社してるって聞いたんだけど」

スージー「ああ、彼女なら今頃ステキなミュージックでも演奏してるんじゃないかしら」

杏平「さっきから流れてる音楽ってソイツが演奏してんのか…」

ヒュウガ「…何か前より格段に上手く成ってて恐ろしいんだけど」

スージー「らしいわね。まあ、彼女は凄いのよ。最近一緒に歌を作ったもの」

イオナ「歌?」

ムサシ「ホームページで配信されてるアレよ」

織部「そう言えば、新しく2曲が追加されていましたね」

スージー「彼女は凄いけれど、私が加われば最強ですわ」

イオナ「そうなの?」

スージー「ええ。彼女は自立演算支援ユニット…だったかしら。そういう分身体によるマヤ楽団で曲を演奏するのが大得意で…」

スージー「私はそれに合わせて作った歌詞を歌うのが大得意よ」

イオナ「そうなんだ」

タカオ「意外に仲良くやってるのね」

スージー「一回だけほほとおでこ光らせて凄味を利かせた顔で『指令を待っているよ、秘書官殿』みたいな事言われた事は有るけどね」

ヒュウガ「…へぇー」

ヒュウガ(霧も代わり過ぎね…ま、面白くは成りそうだわ)


ハルトマン「…少し暑い…?エアコンは付けるか?」

イオナ「大丈夫」

ムサシ「要らないわ」

スージー「そりゃ貴方達は涼しそうな格好してるから良いけど…」

イオナ「新しい装備なの」

ムサシ「私も前の姿(金髪白色衣装のアレ)からイメージチェンジしたけど結構気に入ってるのよ?」

スージー「二人の好みは聞いてないから」

ムサシ「それに、動きやすいわよ」

スージー「…普通に艦隊戦する時って動く?」

ムサシ「あ…それは…気付かなかったわ」

スージー「駄目じゃない…」

神風「以外と抜けた所有るのね……でも大丈夫よ!私達がしっかりサポートするから!」ビシィ

初春(そう言う問題ではないと思うぞ…)


ハルトマン「今の時代、弾頭よりレーザーである」

タカオ「あら、アンタにも分かるの?」

ハルトマン「ジュウジュウと音を立てて焼き払う…そんな悦楽を感じられるのだよ」

杏平「んでもやられる方はたまったもんじゃないよな」

静「電子レンジ状態にされる訳ですからね」

いおり「や、やだなぁ…そんなエグい事言わないでよ」

ハルトマン「…眼鏡はヤバンなのであるな」

静「ち、違いますよぉ!」

ハルトマン「いーや、眼鏡を掛けた娘は攻撃力が高いと統計が出ているぞ」

ハルトマン「重巡鳥海に戦艦霧島、ローマ、武蔵!言い逃れはさせんのである!」

静「そ、そんなあ…」

杏平(まあ静の奴も…かなり地上戦が得意だから間違っちゃ居ねえけどな)


スージー(…成る程、私も眼鏡をかければパワーアップすると…)

うぃぃぃぃぃん

ハルトワーカーズ「」トテテテテテ

いおり「あ。可愛い」

スージー「あら?ハルトワーカーズ。どうしたの?」

ヒュウガ(ハルトワーカーズって言うのね…)

ハルトワーカーズ「」ゴニョゴニョゴニョゴニョ

スージー「…分かったわ、直に戦闘配備に着いて」

ハルトワーカーズ「!」

たったったったったったったっ…

ハルトマン「どうした、スージー」

スージー「…悪いけれど、お話の時間は終わりの様です。社長」


スージー「…たった今、全世界が同時多発的に攻撃されたと報告が上がりました」

群像「何だって…?」

ハルトマン「何と…アメリカや日本もか?」

スージー「ええ、早急な支援が必要ですわ」


イオナ「群像!」

群像「ああ。直に本艦に戻り、日本の防衛に当たるぞ!」

イオナ「了解」

ヒュウガ「折角の談合がオシャカになったわねぇ…」


スージー「足柄、神風、初春、初霜。貴方達は戦える艦娘を率いて、蒼き艦隊と共に防衛に当たりなさい」

スージー「戦力が特に集中している東京湾までは私が転送する。良いわね?」

足柄「了解よ!」

神風「ね、ねえ!襲ってる奴等って誰なの?」

スージー「兵器だけ見れば、深海棲艦の物と人間の物が混在していましたわ」

神風「…もしかして…」

スージー「ええ。前々から怪し気な活動を見せていた…恐らくは、名も無い組織の連中よ」

神風「彼奴等っ…何で今更戦争なんか…!」

スージー「状況を噛み締めている暇は無いわ、蒼き鋼の皆さんに着いてらっしゃい」

神風「分かった…皆、行くわよ!」

初霜「はい!」

足柄「私達の国で身勝手な横暴は許さないわ!」

スージー「ギャラクティックナイトは防衛軍の指揮を!貴方が先陣を切りなさい!」

ギャラクティックナイト「任せてもらおうか!」

たったったったったっ…



ハルトマン「…こんな時に攻撃か。彼奴等は何を考えて…」

スージー「社長、出撃の許可を」

ハルトマン「…何をするつもりだね」

スージー「私は、アメリカの方を守ります。一名でも社内から助け舟が来れば、信頼は築けます」

ハルトマン「碌な護衛も付けないのか、キミは」

スージー「大丈夫ですわよ、ムサシに付き合わせますわ」

ムサシ「あら…」

ハルトマン「…」

スージー「どうです?」


ハルトマン「…いや、まあ…それなら許可するとしか言えないが…」

スージー「有り難う御座います、社長」

ハルトマン「…」


スージー「大丈夫ですよ、絶対に帰って来ますから」

ハルトマン「…」

スージー「社長…決断を」

ハルトマン「…」

ムサシ(……これ、許可が出なくても私は行くのよね…)

ハルトマン「…分かった、キミの戦闘行動を、承認しよう」

スージー「有り難う御座います…」

ふぁさっ

スージー「さあ、さっさと準備するわよ、ムサシ」

ムサシ「はいはい、久しぶりの戦闘ね…」

すたすたすた…

ハルトマン「…」



ーーーーーー


BGM:https://www.youtube.com/watch?v=_dIx8s7wMwE

スージー「座標指定、大丈夫?」

『問題有りません』

スージー「では蒼き艦隊とその頼もしい仲間達に告げるわ。貴方達はコレより東京湾に転送される」

スージー「そこから、東京を襲撃している連中を殲滅して欲しいわ」

『ああ。承知しているさ』

スージー「自衛隊が踏ん張っている今がチャンスよ、何としても彼らを援護なさい」

『分かったわ司令官、えっと…』

スージー「…?」

『…ううん、なんでもないわ』

スージー「…」


ぴっぴっ

ごごごごごごごご…!

スージー「…では、行ってらっしゃいませ」

『はい!』

『総員、衝撃備え!出撃だ!』


スージー「転送、開始!」ぽちっ


ぴしゅぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…!!

スージー「…転送されたわね」

すっ

スージー「さて…ちょっとマーベルのヒーロー達を茶化しに行きましょうか」

ムサシ「居ないから」

スージー(…ちょっと、ノリで言ってみただけなのに…)




ーーーアメリカ合衆国 ニューヨークーーー


ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…


『現在ニューヨークは、何者かによる攻撃を受けて居り、政府は軍の緊急発進を宣言』

『既にタスクフォース108等の部隊がニューヨークに向かって居り…』



スージー「…まあ、酷い事に成ってるわね…」

ムサシ『お父様、どう思うかしら』

翔像『これはひどい…一体誰がこんな事をしたんだ』

スージー「兎に角、二人は敵勢力に対して報復の一撃を喰らわせなさい」

スージー「航空機は私がリレインバーで対処します」

ムサシ『大丈夫なの?』

スージー「ええ、手も脚も無い航空機如き、このアーマーなら叩き潰せますわ」

ムサシ(…霧でも十分に対処出来るのは内緒ね)


ごぉぉぉぉぉぉ…!

スージー「湾内に入るわ、敵がうじゃうじゃ居るわよ」

ムサシ『ええ、各員。戦闘準備よ』

ぴぴぴ…


スージー(…スホーイは分かるとして、何故ラファールが…?)

スージー「まあ…どれも潰せば同じよね!」ぐぉんっっ!

ごぉぉぉぉぉぉ…!

スージー「はぁぁ!」ぽわんっ、ぽわンッ!


ひゅるるるるるるるるる…!

『何だ?レーダーに反応…うわぁッ!?』

どごぉぉぉぉん…!

スージー(掴みはOK……2機が堕ちたわね)

スージー(今日はたっぷりと武装も持って来たし…思う存分暴れられるわ)


『一体何なんだ!誰の攻撃だ!』

『アレを見ろ!コマみたいなのが飛んでるぞ!』

『ちっ、カンパニーの差し金か!』

ごぉぉぉぉぉぉ…!


スージー「はーい皆様ー!わざわざご足労の所申し訳有りませんが!」

ぱひゅるるんっ!

スージー「邪魔ですので、駆除されて下さいませ」

BGM:https://www.youtube.com/watch?v=-DkKuUGy5qM



どごごぉぉおおおおおんっ!

『エンジンをやられた!クソッ!』

『此処を落せば首都は目の前なのに…!畜生、あっち行け!』

ごぉぉぉぉぉぉぉぉ…!

スージー「フフッ…!」ばぎゃッ!!

ぼごぉぉぉぉおおおおおお…!!

『攻撃機がパンチで落された?!』

『レーザービーム撃って来ないだけマシだと思え!来るぞ!』

ごぉぉぉぉぉぉぉ…!!


スージー(兎に角、援軍が来るまで持ちこたえれれば御の字かしら?)

スージー(どちらにしても我が社の信頼はうなぎ上りね)

『全砲門開け!』

『ってぇーッ!』


ばじゅうん!!

スージー「あら」ヒュルン

『とか言ってたら来たぞ!?』

『くそ!霧まで居るなんて聞いてないぞ!』

どぼぉおおおん…!ごごぉぉ…!!


ばぎゃんっ!!

スージー「…さて、相手の方がいい感じに混乱している事ですし…」

スージー「どこから駆除をさせて頂きましょうかしら」

ごぉぉぉぉぉぉ…

スージー「ビルの上を飛んでいるウジ虫達が宜しいですわね…」ごぉぉぉぉ…!

近代的なビル群の真上で飛行している戦闘機達に向かって行く。

スージー「頼むわよ。ドリー射出!」ぱしゅっ

きゅおらぁあああ…!

『敵のエイリアンを見つけた!撃ち落とせ!』

『アレを落した奴がMVPだ!落せ!』

ごぉおおおんっ!

しゅううんッ!

スージー「っ…」

スージー(ミサイルが近くを横切った…いい腕してるじゃない)

どごぉおおんっ!

『しまった…ベイルアウトする!』

スージー「1機為留めた…!」

どごごぉおおん…!

ぱしゅぉんっ!

スージー(っと…!)くるんっ

しゅごぉっ!


スージー「く…!」

ぱす!

スージー「っち…!」

スージー(被弾した…!やってくれましたわね…!!)

べぎゃっ!

『うわぁあああ!!』


スージー「全く!怒られるのはアタシなのに…!」

ぎゅぉおんっ!

スージー(数が多い…!)

ぐるるるるっ…!

スージー「ちょっと!弾幕薄いわよ、何やってんの!」

ムサシ『まず湾岸付近の敵から倒してるから。急かさないで』

スージー「そんなに数が多いの?」

ムサシ『当たり前でしょ?軍艦や揚陸艦だってうようよしてるのよ』



ぎひゅんっ!

スージー「きゃあ!」

『クソ!外した!』

『的が小さいくせに動きやがる…じっくり狙え!』


スージー「っ…しつこい男は嫌いよ」

ムサシ『兎に角今は持ち堪えて。良い?』

スージー「っく…支援の事、忘れるんじゃないわよ?」

ごぉぉぉぉぉぉぉ…!

『撃て!FOX2!』

ぱしゅぅう!

スージー「っ!」くるんっ!

『当たらない…クソ!舐めるな!』

ぱすぱすっ!

スージー「ちょちょ…機銃は御止しに成って!穴があいちゃうじゃない!」

ぎゅおおんっ!

スージー(囲まれてる…四方八方から反応が止まらない…!)

スージー(クッ……他の所の支援にインベードアーマー全部だしてなかったら…!)


どごぉおんっ!

スージー「らぁッ!」

スージー(だけど…秘書をナメんじゃないわよッ!)

ごぉぉぉぉぉぉ…!!


スージー(こうなったら…!)

ぐるぐるぐるぐるぐるぐる…!

スージー「はぁぁぁぁぁっ!」

どしゅしゅしゅしゅしゅしゅぅうっ!

回転しながら、増設したウェポンベイからミサイルを放つ。


スージー(近づけさせないわよ!)

しゅごごごぉぉぉぉぉぉ…!!


『全方位にミサイルを放ってる?ハリネズミかよ!』

『真上だ!真上から狙え!』


どしゅしゅ…ぎゅるんっ!

スージー(好きなだけ放ったら後は飛び回る!)

ぎゅおぉぉぉぉぉ…!


どごごごぉおおおおお…!

『逃がさないぞ!』

スージー(後ろ…!)



ごぉぉぉぉぉぉぉ…!

スージー「っく…しつっこい…!」

スージー(仕様がない、温存したかったけどドライバーミサイルを…!)

どごぉぉぉぉぉん!!

何処からか入れられた横槍に、彼女を追いかけていた戦闘機が撃墜される。

スージー「…?何よ…?」


ざざっ

<<其方の援軍。聞こえるか>>

スージー(…私の事よね。ええ、聞こえてるわ」

<<我々はアメリカ空軍所属タスクフォース108。貴機の所属は>>

スージー「あら…先月位に大統領と面談した社長の秘書でございますわ」

<<ハルトマンワークスカンパニー社の援軍か?>>

<<そりゃ心強いが、囲まれていたのは何故だ?>>

スージー「他の戦力を全部出してて…霧の超戦艦しか連れてける子が居なかったのよ」

<<おい、何か聞き捨てならない事が聞こえたんだが>>

<<そうか。ここは我々に任せて、君は霧の援護に回るんだ>>

ぎょんっ!

スージー「っ…御任せしても、宜しいでしょうか。流石に数が…」

<<ああ、良く持ち堪えてくれた。支援感謝する>>

ごぉぉぉぉぉぉぉ…!

スージー「これで敵も少しは大人しく成るでしょうね…」

スージー「さて、ムサシの相手してる連中を片付けないと…」

ーーーーーー

ばぎゅん!ばきゅん!!

ムサシ「そこよ、ミサイル、撃ちなさい!」

砲員A「了解、撃て!」

どしゅどしゅどしゅどしゅどしゅ…!

どごぉぉぉぉぉおおおん…!!

『クソッ!化物め!』

『何で超戦艦がこんな所に…!!』

どごぉぉぉぉぉぉおおおおおん…!!

『ぐわぁぁぁぁ…!』

砲員A「敵揚陸艦、撃沈!」

ムサシ「弱い…弱過ぎるわ」

翔像「いや、私達が強すぎるんだ、ムサシ」

ムサシ「そう言えばそうね、お父様♪」


砲員A(いちゃいちゃしやがって…チッ)

ぴぴぴぴ…


ムサシ「…次は斜め45°の敵駆逐艦を沈めなさい」

砲員B「了解、照準及び仰角。調整!」

翔像「3番から7番VLSハッチに次弾を装填。迅速に行なえ!」


ぴぴぴぴぴぴ…

「秘書スージーから伝令!米軍の援軍が到着した模様です!」

ムサシ「あら…となると、ここに来る訳ね」

ムサシ「…攻撃機を落させなさい、手間は減らしたいわ」

「了解!」


ーーーーーー

スージー「攻撃機を落せ、ね…分かったわ」ごぉぉぉぉぉぉぉ

スージー「全く、宇宙人使いが悪いったら…」

ごぉぉぉぉぉぉぉぉ…!


スージー「その長い翼、圧し折ってやるわ!」


べきゃんっ!!

『ぐぁ!操縦不能!やられた!』

どぱぁぁぁん…!

スージー「さあ、次!」


ーーーーーー

ぴぴぴぴぴぴっ

スージー「…?何、大きい反応ね…」


ムサシ『…重力子反応?…誰なの』

スージー「え、貴方も確認してるの?」

ムサシ『ええ……この反応って』

スージー「…何か来るのね、良く分からないけど」

ざあああああああ…


ーーーーーー

「太陽と月が、宇宙における灯ならば」

「暗雲立ちこめるわが霧の光は、私達が成りましょう」


ぴゅおおんっ!

ビスマルクS「全ては、貴方の御為に」ちゃき

ビスマルクB「この月と、太陽の杖に誓って」きんっ


ぴー!ぴー!


ムサシ『タナトニウム反応……これは、大戦艦級?』

スージー「あら、貴方のお仲間?」

ムサシ『いえ…あれは…』


ばじゅぅうんっ!!

スージー「きゃあ!?」

ばぢぃいいんっ!

ムサシ『っぐ!』

『遠距離から、大戦艦級が砲撃して来ました!』

ムサシ『……ビスマルク』

ざあああああ…!


スージー「ちょ…相手も霧を?」

スージー(何処まで手が広がってるのよ…!?)

スージー「ムサシ!あの戦艦は何なの?」

ムサシ『…霧の大戦艦級。ビスマルク……最近姿を見せないと思っていたら…』

スージー「…敵に買収でもされたのかしら?」


ばじゅうんっ!

スージー「くぁ…!」

ムサシ『っ…!お父様!』

翔像『ああ…敵の残存兵力は?』

『粗方は一掃しました。残りは軍に任せられるかと』

翔像『十分そうだな…各員、交戦目標を大戦艦ビスマルクに変更する』

翔像『ムサシ。彼女達は話を聞いてくれる雰囲気か?』

ムサシ『…』チ…チチ…チ

ムサシ『…無理そうよ、ネットワークから遮断してる』

翔像『…そうか。ならば…遠慮なくやってしまうしかない』

スージー「ねえ!私は如何すれば良いの?」

ムサシ『…少し危険だけど、相手の艦に乗り込んでメンタルモデルと戦って貰うしかないわ』

スージー「え…ちょっとまって、それ絶対なの?絶対にそれしなきゃだm

ムサシ『お願いね』

ぷつんっ

スージー「…切られた…」


ばじゅぅうんっ!

スージー「ッ…あーもー!こう言う時にギャラが居たら…!」

スージー(後悔先に立たずってこう言う事ね…)


ーーーーーー


ギャラクティックナイト「ぶぇっくしょい!」

神風「うわ、ちょっと…大丈夫なの?」

ギャラクティックナイト「誰かが俺の事呼んでるのさ、クソ……歯痒いぜ」

商売に戦争はつきものなんだろうか……?

>>615 戦争でも金は回るしね

足柄「こっちの敵は一掃出来たわよー!」

ギャラクティックナイト「お、やるじゃないか!」

初春「妾達もやれる事を証明せねばならんのじゃろう?」

ギャラクティックナイト「おう、あんなインチキな奴等にばかり良い顔させても面白く無いしな」


ぴぴぴ

ギャラクティックナイト「ん、イオナか」

神風(繋がるんだ…それ)

『ムサシから伝令、大戦艦ビスマルクがニューヨークの湾内に現れたみたい』

ギャラクティックナイト「何?強いのか」

『強い…というか、変な物を持ってるみたい』

『今スージーが直接乗り込みに行ったって』

ギャラクティックナイト「は?」

ギャラクティックナイト「おいちょっとまて、乗り込みに行ったって」

『そのままの意味』

ギャラクティックナイト「畜生が!」ばさっ!

足柄「あ!?ちょっと!?」

初霜「今飛んで行っても間に合いませんってばー!?」


ばっさばっさばっさ…



初霜「…行っちゃった…」

神風「はや…」

足柄「ったく…どうしましょう…」


ーーーーーー

ばじゅううんッ!


スージー「ちょっと!少しカバーしてよ!」

ムサシ『こっちは沢山生きてる人を乗せてるのよ?簡単に相手に真正面から向かえる訳ないじゃない』


スージー(もぉ…火力が有るから良いけれど…!)

金色と銀色の光の弾幕を突っ切って、彼女は大戦艦ビスマルクの艦艇に向かって行く。
海面近くを飛んで向かって行く彼女にも、無数の副砲は牙を剥いていた。


びじゅんっ!

スージー「っきゃっ!」

スージー(ちょっと待って…!大事な機体に傷が付いちゃうってば!)

びじゅんっ!

スージー「ぎゃっ…ちょ、今かすった?!」

びじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅっ!!

スージー「ちょちょちょっ、待っ…!」

じゅぅおおおんっ!!


スージー「とぉおおおおおおあぁあっ!?」

スージー(ぬあああああああああああ?!!)

心の中で女っ気もかなぐり捨てた雄叫びを上げながら、彼女は限界を超えた動きで弾幕を躱して行く。

どじゅじゅじゅじゅぅううっ!

スージー(ふぬぉおおおおおおおお!!)

最早彼女は殆ど目の前の事以外を考えられないでいた。
クラインフィールドに守られている艦にどうやって突入するべきかも含めて。


ばじゅんっ!

ばりぃんっ!!

スージー「!」

ムサシ『今よ!』

其の丁度良い時に着弾したムサシの一撃がクラインフィールドに穴をあける。
まるで其処から入り込めと言わんばかりに。

スージー「っぐ…!」ぐるるんっ!

ぎゅららぁッ!

此方を完全に照準を絞っている攻撃を躱しつつ、其の穴に向かっていく。

スージー(御邪魔させてもらいますわッ!)

ごぉぉぉぉぉっ


ビスマルクS「!」

フィールドに守られた艦の甲板上に辿り着く。
そのまま彼女は二人のメンタルモデルに攻撃を仕掛ける。

スージー「はァッ!」

ビスマルクS「…」ぐっ


だが、月の懐中時計のパーツを持ったメンタルモデルが、月の着いた杖を掲げると…それは止まる。

ぎゅぎゅんっ

そして、彼女は月の杖を振り下ろした。

どっずんッッ!!

スージー「ッ……?!」

スージー(え…何が起きて…?)

振り下ろされた其の瞬間に、リレインバーは何も触れていないのに叩き落とされたのだ。
まるで、彼女だけが凄まじい重力で落されたかの様に。


スージー「っ……随分と、危ない物を持ってる様ね」かしゃ

素顔を露にしながら彼女は機体から降り、二人の目の前に生身で立った。
二人とも、只ならぬ雰囲気を備えている。


ビスマルクS「この月の杖はオリジナル……斬って二つに分ける事は愚か、重力を操る事も出来る」

ビスマルクB「この太陽の杖も同じく…潰して貼付ける事、重力を操るのは愚か、太陽の光を攻撃に使う事が出来る」


スージー「なるほど…ぐっ…『シャイン』と、『ブライト』って訳ね」

ビスマルクS「部外者の貴方がこんな所へ、何の用ですか」

ビスマルクB「答えよ」

スージー「あら…失礼しましたわね?私、ハルトマンワークスカンパニー社の社長秘書を勤めて居ります、スージーと申しますわ」

スージー「理由は…そうですわね、顧客が減るのを防ぎに来た…それだけですわ」

ビスマルクS「…成る程、我々の行為を止めに来たと」

スージー「飲み込みが早いじゃない…そう言う事よ」

ビスマルクB「だが、私達とて簡単にこの進撃を止められる訳にも行かない」

ビスマルクS「よって…貴方は駆除します」すっ

スージー「駆除って…私の台詞をパクらないで下さる?」

ぎゅぎゅっ!

スージー「っ…!」

重力で持ち上げられ、横に飛ばされる。

どごんっ!!

スージー「がっ…!」

ビスマルクS「幾ら足掻こうとも、私達にこの杖が有る限りは…負けはありません」

ビスマルクB「大人しく帰らないのなら…帰りたくしてやろう」

スージー「く…二人居るからって…!」

ビスマルクB「次は、この杖の味を知って貰おう」ぐおっ


もう一人のメンタルモデルが太陽の杖を掲げると何処からか太陽の様な重力砲ユニットが現れる。

スージー「っ…!」さっ

どじゅぅうっ!

どじゅぅううっ!!

スージー(こいつっ…!)

小規模ながらユニットからレーザーが放たれる。
だが、飽く迄も霧からすれば艦艇が傷付かない程度の小規模で、人間からすれば脅威である事はまちがいない。

ビスマルクB「フム……」チチ…チチ…チ…チ

ビスマルクS「ブライト。重力で固定を。さすれば道は開けます」

ビスマルクB「ああ、そうだな」ぎゅぎゅんっ

どっごっ!

スージー「ぐ…!」

ビスマルクB「消えてもらおうか。宇宙からの原住民よ」

スージー「く…この…!」


ばぎゅぁあああんっ!

スージー「きゃあ!?」

ビスマルクS「…ムサシからの砲撃…」

ビスマルクB「…チ、失念していた…シャイン。砲戦が疎かに成ってしまった様だ」

ビスマルクS「…ええ」チ、チチチ……

どじゅぉおおおんっ!

どじゅぉおおおおお…!!


スージー(動ける…注意がムサシに行ってる様ね)

スージー(それにしても重力を操る何て…あんなのを使われたら碌に攻撃が出来ないわ)


ぐぐ…

ビスマルクB「早いうちに帰れ。此処はお前の来るべき場所ではない」

スージー「…」

スージー「…御断り申し上げますわ」

ビスマルクB「…」

スージー「私も仕事ですので…折角此処まで乗り込んでおいて帰る真似はしません」

ビスマルクB「…面倒な奴め」

ゔゅおん

ビスマルクB「お前には何も分かりはしないさ。我々の気持ちは」


しゅぉおっ!

スージー「分かりませんわよ!」すすっ!

スージー(せめて時間だけでも稼げれば…!)

どじゅぉおおおっ!

スージー「っく!」

ビスマルクB(シャイン、ムサシの相手は任せる)ぐぐっ

ビスマルクS(ええ。心得ているわ)

っぐゅおんっ!

スージー「きゃあっ…!」

ビスマルクB「骨まで砕けてしまえ」ぶんっ


どがぁッ!!

スージー「ぐ…う…!」

ビスマルクB「緩めんよ。何度も、壊れるまで」ぶんっ


どがっ!ぐしゃっ!!どごっ!!

スージー「がぁっ!あぁっ!ぐぶっ…!」

ビスマルクB「…」

ぴんっ

スージー「くは…っ」どさっ

ビスマルクB「さあ、次はお前の番だ」

ビスマルクB「姉に変わって少し付き合うとするか」クイッ

スージー「く…その杖…一体誰から…」

ビスマルクB「…不思議な事を聞く奴だな、お前は」

スージー「…何でも良いから、答えるなら答えなさいよ」ぐぐ…

ビスマルクB「…」


かつんっ

ビスマルクB「どうした、来ないのか」

スージー「…答えるつもりは、無いのね」

ビスマルクB「ああ」

スージー「っく…」ぐぐ…

ぱさっぱさっ

スージー(さて、どうしようかしら…ね)

スージー(地球のゲンジュウ民とはいえ、相手は霧…どう出れば)

マジかよ最低だなMr.ブライトのファンやめて那珂ちゃんのファンになります

スージー(とりあえずは…見守りながら、戦う振り?)

スージー「…」むむ…


ビスマルクB(…動かないな)

ビスマルクS(ならば放置です。動くまで)

ビスマルクB(…ああ)


きん

ビスマルクB「お前。そうやって動かないで時間稼ぎのつもりか?」

スージー「…」

ビスマルクB「…敢えて言わせて貰うが、私と姉は気長なんだ。退屈する等とは思わない事だ」

スージー「へえ」

ビスマルクB「……だが、何時迄も待ってはお前の思うつぼなのだろう」

ゔゅおん

ビスマルクB「二分以内に動け。さもないと、お前を重力で固定した上で重力砲の餌食にする」

>>629 ビスマルクS(シャイン) ビスマルクB(ブライト)



スージー「…何か見せろって?そう言う事?」

ビスマルクB「ああ。その気なら行動を起こせばいい」

スージー「…へえ」


すすすす…

スージー(…下手に戦うとギャラに叱られるけど…今回ばっかりはアタシの責任だから、大丈夫よね)

スージー(だって、自分で取れば良いんですもの)


がしょんっ!

リレインバーに搭乗し、再びバイザーを開き相対する。

ビスマルクB「やれやれ…」すっ

ばじゅぉぉおおっ!

スージー「っ!」ぎゅんっ

知ってるからブライトって言った

>>632 すまん


スージー「ドリー、射出!」

スージー(こうなったらガチでやり合う!)


こぉぉぉぉぉぉ…!

ビスマルクB「ふん!」

ばじゅぅううっ!

どごぉおおんっ!


スージー(あの太陽みたいなユニットが厄介ね…ファンネルと似た様な物かしら)

ばじゅぉおおっ!

スージー「くっ!」しゅっ!

ビスマルクB「やれば出来るものじゃないか」

ビスマルクB「だが…そう簡単に行くとは思うなよ」ぶんっ


ぐゅおんっ!

スージー「なっ…!」ピタ

どがあっ!

スージー「ッ……また…!」

ビスマルクB「言っただろう、手は抜かんと」すっ

ばじゅぅううっ!!

スージー「っと!」さっ

スージー(重力を操る力…厄介ね。どうにかして封殺できないの…?)

どごぉおぉぉおんっ!

スージー「きゃっ!?」

ビスマルクB「…姉よ、戦況はどうだ」

ビスマルクS「…芳しくは有りませんが、向こうも攻めあぐねているようです」

ビスマルクS「ですが。私達も長時間戦うのは良い考えでは有りません」

ビスマルクB「そうか…この羽虫は早く潰せ、と言う事か」

スージー「なッ…羽虫ですって…!?」

ビスマルクB「ふんッ!」ぐゅおんっ!

ずっぐぐぐぐっっ!

スージー「ぐっ…ぅ…!!」

ビスマルクB「…残念だが付き合ってやれそうも無い」


びゅぉんっ!

スージー「…!!」

ビスマルクB「然らばだ」チ…チチ…チチ…チ…

スージー「っ…!」









どっばじゅううんっっ!!


ビスマルクS「!」

ビスマルクB「!このレーザーは…!」

スージー「え…?!」


『失踪者が人里に近い海で、随分と大騒ぎを起こしているのだな』

『わー、金さん銀さんみたいな色してるんだー!』


ビスマルクS「…大戦艦コンゴウ……」

ビスマルクB「…マヤまで居るのか…実に間の悪い」

スージー「ま…マヤ!」パァッ

スージー「丁度良い援軍が来たわ…!」


コンゴウ『マヤがどうしても助けようと言うのでな…何が居るのかと思えば。姿をずうっと眩ましていた大戦艦殿が人間の都市に襲撃とはな』

マヤ『人間の事は殺さなくていいってー!だからそんな事しなくても大丈夫だよー!』


ビスマルクS「…これは、任務は失敗ですか」

ビスマルクB「お前に嗅ぎ疲れたのは拙かったな」

スージー「ふふ…この私、秘書スージーを甘く見ないで下さいませ」

ビスマルクB「全く…折角の戦が興醒めだ。何の面白みも無い」すっ

ぐゅおんっ!

スージー「また…ちょっと、何する気よ」フワーッ

ビスマルクB「お前の同胞の元に送ってやろう。私達は失礼せねば成らんのでな」

ビスマルクS「それとも、共に行きますか?」

スージー「お断りよ。断じてね」

ビスマルクB「ん……さようなら。だ」

今言うのも変だけど実は社長はスージーより戦闘が得意なイメージ。社長がリレインバーに乗ってもスージーより上手に扱えそう。だとしたらかっこいいと思わない?

ぐゅおんっ!!



スージー「きゃあああーっ!!」

ビスマルクB(そのマシンも飛ばしてやる。特別だ)


ひゅるるるるるるるるる…

ビスマルクS「…」

ビスマルクB「…姉よ。異空間ゲートを開く準備を」

ビスマルクS「ええ…」すっ


ずばあっ!

三日月の杖で空を大きく切り、大きな空間の穴が開く。
その穴に引きずられる様に、艦が浮かび上がって異空間ゲートに向かう。

ビスマルクS(…流石は『ハルカンドラ製のオリジナル』の杖…コレさえ有れば、私達の様な大型艦でも移動が容易ね…)

こぉぉぉぉぉぉぉ…!

>>638 良いかも。それでスージーのピンチに駆けつける訳ですね

ーーーーーー


マヤ『コ、コンゴウコンゴウ!変な穴が!』

コンゴウ「あれはミラーリングシステム…ではないのか」

ぴぴぴぴぴぴ


コンゴウ(…今度は、此方に接近する味方反応だと?)

ぷわっ


どごっしゃあああああああっ!!

コンゴウ「…」

もの凄い勢いで飛ばされて来た彼女とリレインバーを、フィールドを開けて甲板に受け入れた。

スージー「ッッ…たたた…いた…」

コンゴウ「…」

スージー「たたた…あ、あら…初めまして」

コンゴウ「ハイ。初めまして」

スージー「っしょ…コンゴウ……だったかしら」

コンゴウ「ああ。ウチのマヤが世話になっているそうだな」

スージー「え、ええ…そりゃもう」

コンゴウ「帰って来たとき毎回毎回うるさいぞ?お前と一緒に歌を作っただの…」

スージー「は、はあ…」

マヤ『ねー!ちょっと、アレ止めなくていいの!?』

スージー「アレ…?あ!?」

こぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…!


コンゴウ「…あの穴は転移の類いだろう。放っておけ」

スージー「ちょっと待って…嘘でしょ。え…?」

コンゴウ「…どうした、見覚えでもあるのか?」

スージー「…あれって…何で今更あれが…」ブルブル

コンゴウ「…何故、震えている」

スージー「…へっ?」


そうしたやり取りをして居る合間にも、大戦艦ビスマルクの艦艇がゲートに呑まれ、何処かへと消えて行った。

マヤ『あー!消えちゃったー!』


スージー「…いえ…何でも、無いわ」

コンゴウ「…そうか?」

スージー「…子供の頃のトラウマを思い出しただけよ。気にしないで」

すぉぉぉぉぉ…

ぴぴ…

ムサシ『…大戦艦ビスマルクがワープ……戦闘は終了ね』

ムサシ『大物は取りこぼしたけど目的は果たせたわ…そうでしょ?』

スージー「…ええ」

スージー「…私は帰らせてもらうわ」

コンゴウ「そうか」

マヤ『えー。もう帰っちゃうのー?」

スージー「仕事と、修理と、どやされが有るので…」

コンゴウ「…撃ち落とされない様にな。無いとは思うが」

スージー「はいはい…ムサシ。マヤ。今日は降りていいわよ」

ムサシ『そう?じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうわ』


すっ

ふよんっ

スージー「では…」すちゃっ

コンゴウ「ああ、また会おうじゃないか」

スージー「んっ」

ふよよよよよよよよ…

ーーー次回予告ーーー


スージー「…ええー、まあ…と言う訳で。ギャラクティックナイトからお叱りを受けましたわ」

スージー「何時も私が戦う時となると彼が言う様な身の回りの準備がしっかり出来ないの、どうにかしたく思いますわ」

スージー「それにしても、月と太陽の杖の事と異空間ゲートの事を話したら少し黙り込んだのはどういう意味が有っての事でしょうか…?」

スージー「まあ、今回は少々長かったため、次回は少し短く、そして艦娘をメインに出来たらなと思いますわ」

スージー「それでは、また次回に。お会いしましょう」



スージー「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラっ」

最後のサヨナラはトイストーリー2のバービーが元かな?

>>646 スージー「いいえ、淀川長治氏ですわ」



ーーーーーー


「カスタマーサービス。今日はこの魔獣をダウンロードするよ」

カスタマー「はい。お値段は2億円になります」

「構わんよ」

ぽちっ

ばちちちちちちちち…!!

「…さあ、改良された最強の魔獣よ。出てこい出て来い…!」

ばぢぢぢぢぢぢぢぢぢぢ…!!




『第八話 倒せ!改良甲殻魔獣 エビゾウ改!』。

ーーー数日後ーーー




スージー「社長。先日は…少し無茶をしましたわ」

ハルトマン「いや、米国を救った事は大統領から評価された。良くやってくれた」

ハルトマン「だが…襲撃した組織はまだ潜んでいる様だ。油断は出来んよ」

スージー「其の様ですわね。ニュースにも成っていますし…」

ギャラクティックナイト「全く。この星でも面倒な事が起きるのかよ」

ハルトマン「残念ながら起きる様だな…」ぴっ

スージー「…まだ話題に成っているんでしょうか」

ハルトマン「可能性は高いだろう…お、ちょっと見たまえ」

スージー「…あっらまあ」

ギャラクティックナイト「こりゃ…日本のTVかね?」



『『フラッシャフト』と名乗った謎の武装組織からの攻撃により、各国は混乱と緊張が続いています』

スージー「…まあ、そんな名前なのね。どういう意味かしら」

ハルトマン「さあな…」

『人々は食料や日用品を買い求め、各国政府は軍の緊急配備を行なう等、嘗て無い程に世界規模で逼迫した状態と成って居ります』

スージー「やけに食物製品が売れたのってそのせいでしたのね」

ギャラクティックナイト「…」

『また、郊外へ脱出する者も多く、ロンドンやロシアから多くの人々が脱出しています』

『しかし、今回の世界への同時多発的な攻撃により、『戦争特需』とも言うべき現象も各地で起こっています』

スージー「まあ…戦争でもお金は動きますのね」

ハルトマン「当然だ。戦争と言う物をするだけでも莫大な金が掛かる」

ギャラクティックナイト「金に価値を付け過ぎた結果。だな」

『また、アメリカでは今回の事件を受けて売り出された、一般向けの戦災保険が記録的な売り上げと成って居ります』

スージー「へえ…保険なんてのも有りますのね」


『今回は、其の保険を売り出した『マリス・ライフ・インシュアランス社』のCEO。プレジデント・ガリックさんにお話を伺いました』

スージー「え…あれ、意味が有ったの!?」

ハルトマン「今まで意味が無いと思っていたのかね…」

ギャラクティックナイト(態とらしいな)

ハルトマン「…それより、始まるぞ。ちゃんと聞いておくんだ」

スージー(株価も上がってるのかしら…?)


ガリック『…これまでの生命保険。損害保険の類いは、戦争やテロと言った災害に対しての保証が十分では無かった』

ガリック『まあ、それは当然の至りだ。戦争による被害を補償するためには天文学的な額の資金が必要だと、誰しも直に思いつく』

スージー(…まあ、そりゃそうよね…)

小説読んでないけどどうせガリックが黒幕

>>651 言ってやるなって(すっとぼけ)


ガリック『しかし、我々会社は洛叉を超える量の金を稼ぐ以上に、人々に光芒一閃の間のみであるとしても、安心と便利を提供する事が職務と言えるのではないのかね?』


スージー「…」

ハルトマン「まあ、それは間違っていないだろうな」

ギャラクティックナイト(んでも何か胡散臭ぇ…)


ガリック『平たく言えば、だね。私があの保険に託した想いは、少なくとも金儲けの為だけではない』

ガリック『この未曾有の危機に直面する人々に、少しでも安心を与える事』

ガリック『これを、私どもの会社で出来る使命と考え、今回の保険販売へと至った』

ガリック『私の保険で知らぬ誰かが救われているのなら、それはそれで良いじゃないか』


スージー「…んー」

ハルトマン「…成る程な」

『…此の様に語って居り、彼の人格が伺えます』

『また、この保険販売を皮切りに、彼の保険会社とガリック・コーポレーションの株価が記録的なストップ高を見せて居ります』



ハルトマン「とまあ、この様に奴は保険で儲けた。それもかなりの額を」

スージー「時の流れに上手く乗ってる…と言う事ですわね」

ギャラクティックナイト「だろうな」

スージー「ですが社長。戦争でもお金って動くものなんですね」

ハルトマン「何せ国二つが動くからな。場合に寄っては3つも4つも」

ギャラクティックナイト「俺が経験した戦争は星が3つも3つも動いてたぜ」

ハルトマン「何せ国家規模の数の人間が思惑を張り巡らせるからな」

スージー「…むー、でも、積極的にそう言った商売を起こしたくは有りませんわね…」

ハルトマン「やはり此処は我々も保険を売るべきか?」

スージー「いえ、私達は私達でリサーチして、保険以外に欲しい物を知った方が良いと思いますわ」

黒幕DDD説

>>654 (DDDじゃ)ないです



ハルトマン「そうか…」

スージー「と言う訳で、今日は清霜達と一緒に日本でリサーチを始めますわ」

ギャラクティックナイト「俺はエース部隊と一緒にロシア上空のパトロールだ」

ハルトマン「ワシは、各国に支援を表明していくよ。媚は出来るだけ早く売っておいた方が良い」

スージー「では、また夕方頃に」

ハルトマン「うむ、無理はするなよ」

ギャラクティックナイト「本当にな。何か有ったら直に本部に連絡を入れろよ?」

スージー「分かってるわよ…では、行ってきますわ」

ハルトマン「うむ」


ーーーーーー

まさかギャラクティックナイトが黒幕!?

>>656 違うのです


ーーー東京 船の科学館前ーーー



スージー「と言う訳で皆。今日は大規模リサーチよ。準備はしっかりとして来たんでしょうね?」

清霜「はーい!」

鳥海「勿論ですよ」

青葉「今日は取材と言う事で青葉。しっかりと道具は揃えましたッ!」

朝霜「しっかりと準備は怠ってないぜ。何時でも行けるよ」

スージー「うんうん…しかしそれにしても、この船みたいな建物で集合はどうにか成らなかったのかしら…」

清霜「いいじゃん!面白い形でしょ?」

朝霜「それに、大事な事が一杯寄贈されてんだぜ?」

スージー「分かるけど…うーん」

鈴谷「それで、どんなのを調べれば良いの?」

スージー「何でも良いから、この界隈に日本人が何を求めているのかを聞くのよ」

スージー「この間の戦争でやや緊張状態に陥ってるとは思うわ…ここは集まった状態で聞き込みを開始するわよ」

朝霜「任せときなって!」

青葉「東京の都市の仕組みは青葉達がよーくしっていますから!」

鳥海「案内も暴漢の撃退も御任せ下さい!」

スージー「頼みますわよ!」

スージー(序でに色々お買い物も楽しんじゃおうかしら♪)

鈴谷(じゃ、鈴谷はツイッターにハッシュタグ流して動向見てみよーっと)ぴっぴっ


スージー「先ずは周辺の聞き込みから始めますわよ!」

清霜「おー!」

朝霜「行くぜ!」

鈴谷(さーてっ、どうなるかな)すっ

ーーーーーー



スージー「…ふむふむ」

朝霜「…ざっと出て来たなあ」


1:ご飯と金 2:ゲーム 3:プリペイドのカード 4:フィギュア 5:艦娘の写真 6:薄い本


スージー「…自由過ぎますわね」

清霜「???」

青葉「んー、日本って結構そういう世界の中の流れに流されない性質ありますから…」

鳥海「流石にコレは…」

スージー「…むむむ」

朝霜「皆、逆に考えようぜ?ハルトマンワークスカンパニー社が居るから割と安心って思ってるって」

寝る前にお知らせ。
次回予告で次は艦娘をメインにしたいとかやや短くしたいとか言ってましたが選んだお話がよりにも寄ってエビゾウと戦う奴なので覆りそうですごめんなさい。
少々ネタバレに成りますが霧のメンタルモデルも1人関わって来ます…これもまた艦娘に集中したいと言うのに反しちゃってます。

次から気をつけるんで許してくださいまし…何でもしますから!



 
スージーちゃんが!

スージー「…むー。何かまともな情報は…」

清霜(それでもまともな情報だと思うけどなあ)

鈴谷「待ってねー、今ちょっと反応見てるから」ぴっぴっ

スージー「??」

鈴谷「ん?ツイッターの事。結構情報は居るけど思慮深い人とか、常識の有る人しか上手に扱えないってSNSだよ」

鈴谷「皆忘れがちだけど、元々は海外からのサービスだけどね」

スージー「へぇ…」

朝霜「んで?そのついったーってもんには何か情報有ったのか?」

鈴谷「やっぱりさ、何時戦争が起きても良い様に軍備を強化して欲しいって声が有るよ」

鳥海「あぁー…それは、何でしょう。同盟に助けられずとも自力でって事でしょうか」

青葉「青葉達だけでは少し不安…って事ですかね?」

スージー(敵に加担する霧が現れた。という噂まで出ているのかしら?)

鈴谷「その他だと、安全な場所とか水分を補給する場所とか、アニメとか…」

スージー「…ほうほう…」

鈴谷「どーかな?」

スージー「参考に成りますわね…聞き込みより」

鈴谷「でっしょー」

朝霜「でもよ、直接口から聞いた方が良いんじゃねえの?」

鈴谷「ああいう時ってちょっと遠慮する時とか、さっさとあしらう為に適当に答える場合が多いじゃん」

鈴谷「ツイッターだと割と本心を話題にしちゃうんだって」

鳥海「詰まり、本音を打つけてもらえる可能性が高い…と?」

鈴谷「そのとーり!」

青葉「ふーむ。スマホは青葉も持ってますが…」

スージー「んー…ツイッターで済むとなると、大きく余った時間はどうしましょう…」

清霜「どーしよ?」

鈴谷「…適当にショッピングでもしちゃう?」

スージー「それしか無いわね!」

朝霜「ショッピング…店を回る、って事か?」

スージー「ええ。偵察なのですから仕事放棄にはなりませんわ!」

鳥海「え、ええーっ…」

鳥海(そう言う物なんですか!?)

青葉「今お店が何をして居るのかを知る事もできますしねっ」

スージー「と言う訳よ、皆。予定を変えて偵察に行くわよ!」

鈴谷「おぉう!話が分かるじゃーん!」

清霜「よーし!行こうよ司令官!」

鳥海「もう…後で怒られても知りませんからね?」

ーーーーーー


スージー「…アイランドモールとどんぐり共和国が有りますが…どちらに行きます?」

鈴谷「近いしお店一杯有るからどんぐり共和国が良いなー」

朝霜(思ったけどこういう実際の土地とかの名前そのままって出しちまっていいのかよ?)

青葉(良いんじゃないですかね?)

スージー「ではどんぐり共和国に行く事にしますが…異論の有る人は?」

鳥海「大丈夫ですよ」

朝霜「え?ま、まー…大丈夫さ!」

清霜「司令官と一緒なら何処でも良いよ!」ニパッ

スージー「あらまあ♡」

鈴谷「…顔、赤く成るんだねえ」

スージー「?ええ、生きていますから」

清霜とかと比べるとどうも鳥海が動かしにくそう

>>666 鳥海は真面目キャラなのよね(その癖痴女率高い服を来てるけど)


ーーーーーー



スージー「あら、このお洋服なんかどうかしら?」

朝霜「えっ、あたいに?いやいや、似合わねーって!」

青葉「良いと思いますよぉー?」

鈴谷「良いじゃん♪もうちょっとフリフリの着いた服とか着てみれば良いのに!」

朝霜「そ…そうかよ…?いや、何か可笑しいぞ…」

鳥海「私は良いと思いますよ?イメージチェンジって大事だと思いますから」

朝霜(一番肌出してる奴に言われたくねぇ!)

スージー「そういうアンタは他の服買わなくていいの?」

鳥海「何で私がこの制服しかないって前提なんですか!私服とか替え位持ってますよ!」

スージー「だったらもっと洋服のレパートリーを増やしなさいよ)

鳥海(じ、自分は着ないからって…!)

朝霜「って言うか司令は試着とかしないのかよ!」

スージー「キャハッ☆無理♪無理でーすっ♪♪」

朝霜(ぶっ殺してぇ)

清霜「ちょっとちょっと司令官…余り煽らない方が…」

スージー「あらごめんなさい…少々楽しく成ってたわ」

鳥海「もう…公の場ではせめて静かにしましょうよ」

スージー「そうね、貴方達も気をつけなさい」ビシッ

朝霜「おンまえ…っ」


鈴谷(んー、そう言えば服とかって日用品に入るのかな…)

鈴谷(…否、入るよね、多分)


清霜「そもそも思ってたけど、司令官のそれって服なの?」

スージー「ええ、そうよ?鎧の様な頑丈さも持つ特注品なんですからね?」

清霜「全然そんな風には見えないけどなあ…」

鳥海「でもつやつやしてますよね」

スージー「技術の塊の証ですわ」

鈴谷「何かさ、テカテカツヤツヤしてると未来っぽいよね」

スージー「あー、そういう認識が出来てしまっているのでしょうね」

朝霜「認識?」

スージー「ええ、見たままの印象よ」

スージー「その印象は意外と早く、深く脳みそに刻まれるのよ?」

清霜「そう言えば一度でも苦い食べ物食べちゃうと食べたく無く成っちゃうよね」

スージー「そしてそう言った印象は中々拭えない…命って凄まじいわねぇ」

青葉「胡散臭いという印象が出来ても長く続いちゃうと…」

スージー「汚名返上は難しいわね」

青葉「何とっ?!」

鳥海(…艦娘の事も(見た目から)変な人達と思われてた時も有ったのかな…)

鈴谷(やっぱ緊急時に必要なのってあったかい洋服だよねぇ)


スージー「それだけに社会で一番大事なのってお金よりも信頼だと思うのよ」

青葉「ほうほう」

朝霜「如何でも良いけどさ、ずっとこれ着たままなのかよ…」

スージー「あら、もう試着したの?似合ってるじゃない」

清霜「似合ってるよ!」

朝霜「…くっ//」

鈴谷「…お?ぉおう!良いじゃん!」

鳥海「私も試着してきちゃいますね」

スージー「気をつけなさいよー」


青葉「…えっと、もうコレ、調査関係なく普通のお買い物に成ってません…?」

スージー「楽しいからセーフよ!」キャッ

青葉(取材道具が無駄に成ってしまいそうな…)

ーーーーーー



スージー「結構買っちゃいましたわねー♪」

鈴谷(それでも秘書官さんの着る服は一着も無いって一体…)


青葉「…?何かやけに騒がしいですねー」

スージー「セールでもやってるんじゃないかしら?」

清霜「そんな情報無かった様な…」

朝霜(まさか戦争がらみとかじゃねえよな…?)

スージー「そういえば鈴谷。情報はどうなったのかしら?」

鈴谷「あー。ちょっと待っててー」ぴっぴっ

すっすっ

鈴谷「…んー、何かハッシュタグ付けてのツイートが止まってる…」

鳥海「あ…確かに、1時間前で止まってますね」

鈴谷「…あ、その代わりに何か新しいトレンドが浮上してる…」

スージー「…見せて頂戴」

清霜「私も見たい!」

青葉「何々?何ですかぁ?」

朝霜「?」


スージー「…アノマロカリス現る?」

鈴谷「何かね、東京の港の方ででっかいアノマロカリスが跳ねてる写真が発端なんだって」

鳥海「…それから何度も目撃情報が?」

鈴谷「うん。連続して情報が寄せられてて動画まで取られて…コラじゃないってのは分かったみたいだよ」

スージー「…着ぐるみのサイズじゃないわね」

鈴谷「質感もキモいし、本物じゃないかって思うけど…」

朝霜(キモいって…)

スージー「むー…話題が別の所に行ってますわね…」

鈴谷「ちょっと仕事に支障が出るかも…ね」

清霜「んー…何とか話題を元に戻せないかな」

スージー「むむ…何かの拍子に解決すれば良いけど…」

朝霜「この調子じゃあなぁ…」


とてててて…

鳥海「…あら?誰でしょうか」

青葉「何か新しい情報の予感ですか!?」


とてててててて…

ズイカク「くそ…何処に行ったんだ私のエビは…なあ?パウル」


スージー「…た、蛸?」

鈴谷「乗せてる…うわぁー…」

ネットのどっかで「アノマロカリスが出現したのは安○の仕業だ!」とか書かれてそう(KONAMI)

>>674 こじつけ大好き国家群がそんな風に書いてそう(CONAMI)


朝霜「」

清霜「大丈夫なのかな…アレって」

スージー「…あの、ちょっと?」

ズイカク「ん?何だ?済まないが私は忙しいんだ。後にしてくれるかな」

スージー「何故タコを乗せてますの?キモチ悪くありませんの?」

ズイカク「パウルの事か?そんなに気持ち悪くは無いぞ」

鈴谷「マジ……?」

清霜「え、えっと。何か探してるみたいだけど?」

ズイカク「ん?ああ…さっき釣ったばかりのエビをな」

スージー「エビ?誰かに奪われたの?」

ズイカク「いや、奇妙な形のエビが逃げ出したから追ってるんだ」

清霜「逃げ出した?何で?」

ズイカク「いやあ。まさかアイツもパウルみたいな意識が凄く有る生物だとはな!食べようとしたら逃げた!」

朝霜「逃げれたのかよ…」

鈴谷(エビ……奇妙…まさか)

青葉「?鈴谷さんどうしました?」

鈴谷「え?あー…その」

ズイカク「?どうした」


鈴谷「…そのエビって、これだったりしないよね」すっ

スージー(あら?スマホを見せて…何を…?)

ズイカク「んー…?あ!これだ!コイツだよ!私が釣った奴だぞ!」

清霜「え?!この鋏の着いたアノマロカリスが?」

鈴谷「やっぱり…!」

ズイカク「ど、何処で見たんだ?教えてくれ!」

スージー「私達が直接見た訳じゃないの…」

ズイカク「な、何だよ…でも、まだ町の中に居るんだな?」

鈴谷「うん。今はまだお台場の何処かに居るって」

ズイカク「そうか…」


清霜「…もしよかったら、私が捕まえよっか?」

鈴谷「え?」

スージー「まあ…」

ズイカク「おおっ!本当か?」

朝霜「ちょちょちょちょっ、良いのかよ?!」

清霜「だってこの子、エビが逃げて困ってるよ?」

青葉(そもそもエビが逃げた時点でちょっと臭いますよ)

清霜「困ってる人は助けないと!放っておけないよ!」

スージー「…」

鳥海「ちょっと清霜…」

朝霜「今仕事だろ…?」

スージー「まあまあまあまあ。ちょっとこっち来なさい清霜」

清霜「?うん」

スージー「ちょっとね…ホニョニョニョニョニョニョニョニョニョニョ、ニョニョニョニョニョニョニョニョニョニョ」ひそひそ

清霜「あー…そっか…うん、分かった」

とててて…

鳥海「?何を言ったのですか?」

スージー「ちょっと人助けを上手に運ぶコツをね」


清霜「えっと…そのエビ捕まえる!任せて!」

ズイカク「恩に着る!もし捕まえられたら何か御返ししてやるぞ!」

清霜「え…ありがとう!」    (先に言われたよ司令官!)ちらっ

スージー(良いじゃない。言う手間が省けたんだし)

スージー「それで、まず如何すれば良いの?」

ズイカク「どうするも何も共に追いかけるんじゃないのか?」

鈴谷「…鈴谷がツイッターで居場所探すから…」すっすっ

ズイカク「おお、人間の道具は便利だな!」

清霜「じゃあ、先ずは…!」



グゥゥゥゥゥゥ……

清霜「…」

朝霜「…」

鳥海「…」

スージー「……近くのマックにでも行きますか」

清霜「う、うん…///」

ズイカク「先ずは其処で作戦会議だな。良いぞ!」

ーーーーーー


スージー「ハンバーガー。美味しそうですわね」

清霜「うん!」

朝霜(…食べるか)

ズイカク「済まんな。奢りまでしてもらって…」

鳥海「お仕事のついでですから」

青葉(…やっぱり殆ど仕事になってない様な…)

ズイカク「だがお前はアイスを食べるのだな」

スージー「当たり前よねぇ?」

清霜「ねえねえ!食べて良い?」

スージー「勿論よ」

清霜「うん!頂きまーすっ!」

朝霜「あぐ…んむ…」

ズイカク「もぐっ…んまいなー!」

青葉「味はいいですよね〜」

スージー「アイスクリームが絶品よ…高級高級してなくてジャンキーで、それで居てちゃんと美味しいっていう…」

鈴谷(意外と庶民っぽい好みなんだ…)あむあむ

ズイカク「人間が作った食べ物はこんなモノもあるんだな。学習したぞ」チ、チ…

朝霜「んー…そんなに悪くは無いね」もぐっ

清霜「〜〜♪」


スージー「…さて、少し本題に入るけど…」

鈴谷「んっ」

ズイカク「ああ…」

スージー「そのエビ…って、大きさはどれ位なの」

ズイカク「そうだな、少なくとも…立ち上がったら2mは有ったぞ」

朝霜「結構デカいじゃんか」

ズイカク「ああ、最初は漁師さんと盛り上がったさ。なぁパウル」

清霜「普段は釣りしてるの?」

ズイカク「ああ、復興が進んだ今でも欠かさずやって漁師さんと物々交換したりしているよ」

青葉「ほうほう、釣り師と!」

ズイカク「まあそれだけに盛り上がったんだが…デカい鋏でぶん殴られてな」

鈴谷(うっわ、痛そう…)

ズイカク「その後はもうお察しの通りだ」

スージー「…成る程ねえ。ロブスターとアノマロカリスを合わせた様な存在、と…」

スージー(何だか『魔獣』みたいね…)

ズイカク「可成りの戦闘力を持っている…あのままでは多分、犠牲者が出る」

清霜「そうだよね…絶対捕まえなきゃ駄目だよね!」

ズイカク「ああ」

スージー「よし…話は掴めたわ」さくさく

鳥海「では、食べたら捜索を開始しましょう」

清霜「うん!」

ズイカク「コレは頼もしい護衛が着いた!」

鈴谷(…えっ、今テレポートの辺りに居るの!?)


わいわい…




重巡棲姫「…あれって、ハルトマンワークスカンパニー社の秘書と、社員じゃない?」

集積地棲姫「…確かに」

重巡棲姫「そして今は買ったばかりのエビゾウ改がお台場に居る…これはチャンスだよ」

集積地棲姫「…でもさ。援軍とか無くて大丈夫なの」

重巡棲姫「状況が状況だから仕様がないじゃん…こうやって艤装を置いて来たお陰でバレずに済んでんだから」

集積地棲姫「…ま、始まりから終わりまで。緩りと見物させてもらいますかね」

スージー「さて、皆食べ終わったかしら?」

清霜「うん!」

鈴谷「今テレポートの辺りに居るって。早いとこ追いかけないと拙いよ」

朝霜「マジでかよ?急がねえと!」


たったったったったっ…



重巡棲姫「…尾行開始だよ。ほら立って」

集積地棲姫「ウィーッス」

ーーー東京テレポートーーー


たったったったっ…


清霜「でてこーいー!」

鈴谷「呼んだって返事しないって…」

ズイカク「人込みの中に隠れられていると厄介だな…」

清霜「んー…探して来る!」たっ!

スージー「あ!ちょっと!一人じゃ駄目よ!」

ズイカク「待て!だったら私も行くぞ!」たったっ!

スージー「あっ…あぁあ…」

青葉「早いですねぇー」

朝霜「…どうすりゃ良いんだコレ」

スージー「…とりあえずこっちはこっちで探すしかないわね…」

鈴谷(…もー!何で皆何処で見たかを書かないワケぇ!?)



重巡棲姫「彼奴等離ればなれに成ったよ」

集積地棲姫「…んじゃ人数少ない方を潰せば良いんじゃねェの」

重巡棲姫「そーだね…んで潰した後捕まえたいんだけど良いかなー」

集積地棲姫「勝手にすれば」

とててててて…


清霜「おーいー!」

ズイカク「だから叫んでも返事はしないぞ」たったったっ

清霜「分かんないよ?声出してくれるかもしれないし」

ズイカク「それより変に刺激せず探した方が良い。アイツの姿は凄く分かりやすいからな」

清霜「分かるけどさあ…あれっ?」


キャーキャー

清霜「凄く騒がしいけど…」

ズイカク「!あそこの方だ!行くぞ!」たったっ

清霜「ま、待ってよぉ!」たったっ

がさっ、がささっ

「きゃー!」

霞「く…コイツ!」

エビゾウ「」ガシャシャシャッ


たったったったったっ…

清霜「見つけたーっ!」ざっ!

ズイカク「もう逃がさんからな!」ざっ!

エビゾウ「?」

霞「清霜!誰よその子…って…良い所に来たわね、この変なのの捕獲を手伝って!」

清霜「任せてーっ!」ばっ!

ズイカク「あ、いきなりダイブするな…」

エビゾウ「」ビュォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!

清霜「ふぎゃーーっ!?」カチカチカチカチ

霞「ああもう…!」

清霜「ちょ、ちょ、なにこれ」

ズイカク「うわぁー…見事に凍り付いているな」

霞「こいつ…!善くも!」じゃきっ!

エビゾウ「!」

ばぎっ!

霞「んなっ…?!」

ズイカク「気をつけろ!そいつ瞬発力も…!」

霞(この…!早過ぎるったら!)

清霜「ぐ…ぐ…」

がばらしゃあああんっ

清霜「ぷはぁっ!」

エビゾウ「」ガチャッ、ガチャッ

ズイカク「お遊びは此処までだエビ……大人しく捕まえられろ」

清霜「くう…!」

霞「ちょっと清霜。艤装は持って来てないの?」

清霜「ごめん」

霞「…くっ…!」



エビゾウ「…」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

清霜「何かヤバそう…」

ズイカク(…くそッ、こんな公の場で霧の力を使う訳には行かないし…)

霞(こう成ったら魚雷で叩き潰すしか…!)




重巡棲姫「良いよ良いよ…武器が無い今がチャンスだよエビゾウっ」

集積地棲姫「ぶっつぶせー」

エビゾウ「」ばっ!

清霜「え、うわわわ!?」


どじゃあああっ!

霞「清霜!」

清霜「うわぁああっ!?は、離れて!『バキッ!』痛っ!」

エビゾウ「」ゴス!バキ!ボカ!ボカ!

ズイカク「このッ!」げしっ!

エビゾウ「!?」

づがぁああっ!

霞(か、壁まで吹っ飛ばした!?)

ズイカク「大丈夫か!」

清霜「だ、大丈夫…」

エビゾウの攻撃ってアイスにしか見えないよね

がちゃっ、がちゃっ…

エビゾウ「」すたたたたた…

霞「建物の中に逃げてくわ!」

清霜「霞ちゃん!とそこの…えっと…」

ズイカク「ズイカクだ!」

清霜「じゃあ霞ちゃんズイカクちゃん!追いかけよう!」たっ

霞「私達だけじゃ分が悪いわ。助けを呼んで来る!」

ズイカク「分かった!私達は二人であいつを抑える!」

霞「っ…身も名も知らないけれど。頼んだわよ」

ズイカク「ズイカクだ!頼んだぞ!」

たったったったっ…


霞(ズイカクってまさか…まあ今は気にしない方が良いわ。寧ろ…)

>>692 突然のカブキで場が凍り付くと言う意味ではアイスっぽいのは間違ってない。



重巡棲姫「追いかけるよ」

集積地棲姫「いや、離れた方が良くね?先の事考えると…」

重巡棲姫「うーん…」


ーーー東京テレポート駅内部ーーー

「な、何だコイツ。着ぐるみか?」

「見た事有る!でも鋏なんて着いてなかった様な…」

エビゾウ「」ビュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!

「きゃあああああ!!」

「うわーーーー!!」


清霜「ああ!」

ズイカク「アイツめ!」

清霜「こらー!それ以上は許さないから!」

エビゾウ「!」

ズイカク「お前を好きにする権利は私に有るぞ!それ以上は止めろ!」

エビゾウ「…」ムカムカ

ガシッ!

ズイカク「ぅぐ!?」

清霜「ズイカクちゃん!」

ズイカク「このッ…!」ばきっ!

エビゾウ「!」

清霜「やぁッ!」がばっ

ズイカク「今だッ!」ばっ


ズゴズゴモゴゴゴゴゴ

ズイカク「そっちを抑えろ!」

清霜「うん!」ぐぐぐ

エビゾウ「!!」ジタジタジタ


ぶんっ

清霜「わああーっ!」

ズイカク(くそ、何て力だ!)

べぢっ

清霜「くぁ"っ…ぐぅ…!」ぷるぷる

清霜「よく…も…!」だっ

ぶぉんっ!

ズイカク「うぉわぁっ!」

エビゾウ「」ギヂヂヂヂヂ

清霜「このエビ!大人しくしてってば!」

「クソッ……な…なんなんだよ」

「映画の撮影?」

ズイカク(た、他人事の様に…というか逃げないのか?!)

エビゾウ「!!」ばきっ

ズイカク「うおわぁ!」

清霜「てやぁっ!」ぐにんっ

まるでドラゴンの髭の様に生えたアノマロカリス特有の触手を引っ張る。

エビゾウ「!」

清霜「えいっ、えいっ!」ばしばし

ずき…

清霜(か、固っ…)

がしっ

清霜「えっ」

エビゾウ「…」ぷらーん…」

清霜「わ…わわ…!離してよ!」

エビゾウ「」…ぴぴぴぴぴぴ

『WARNING!!』『DEVIL!!』『TARGET!!』『ENEMY!!』『MONSTER!!』『EVIL!!』



ぼすっ!!

清霜「ぅぷっ!?」どぷんっ

エビゾウ「」ドブッ、ドボッ、ドポンッ!

清霜「げぽっ…ご…!」

清霜(ちょちょ、さっき食べたばっか…っ)

ずンッ!!どずンッ!どずっぷっ!!

ズイカク「っく…!!清霜!」だっ!

ぼがっ!

ぱっ

清霜「ぁいだっ…!」どすんっ

ズイカク「一度制裁を加えねば成らない様だな」ばっ

チ、チチ、チ……

ズイカク「喰らえッ!!」ゴッッ!!

エビゾウ「!」どごぉおっ

彼女の渾身の一撃が魔獣を吹き飛ばす。


どっごっがらぁああああああっっ…!!

ズイカク「…ふん。エビめ」

清霜「げほっげほっ…」


たったったったったっ…

霞「居た!あそこよ!」

スージー「!清霜ー!」

青葉「わわわ…何だか凄い事に…!」

鈴谷(うわー…何でこんな事に…)

清霜「げほっ…皆…!」

ズイカク「全員揃ったな!」


ごごごごごごごごごごごごごごごごご…!!!

清霜「ふぇ…!?」

スージー「な…!」

ズイカク(揺れている…!?まだ生きているのか!?)


めぎぎぎぎぎぎぎぎ…!

清霜「!!皆っ、逃げて!!」

「な、何だ…!?」


っっっっっづっっっっっごぉぉぉぉぉおおおおおおおんっ!!


『ヴオオオオオオオオオオオ………!!!』

ドガラッラララガラララララララ………!!

地下を突き破って出て来た巨大な『魔獣』は元の姿を急激に進化させ、軍艦並の大きさを誇る巨大な龍と成っていた。
地鳴りの様な恐ろしい唸り声を口から漏らしながら、人も瓦礫も押し上げる。

がららららららららら…!!

『ヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……………!!』

清霜「」

ズイカク「な…なんじゃこりゃああああ!?」

鈴谷「嘘でしょ!?」

スージー「やっぱりあれ…魔獣…!!」

ごごごごごごごごごごごごご…!!

スージー(っ!援護を呼ばないと!)ぴっぴっ

「う…うわあああああ!助けてくれえええ!!」

霞「今更!?遅過ぎるわよ!」

清霜「わわわわ…!」

ずぉぉぉ…

ずどンッッ!!

巨大で、攻撃的な外見の鋏が地面に思い切り突き立てられる。

清霜「わぁっ!」

たったっ…

ズイカク「うお?!お、おい!こっちに来るな!」たたたたたた

どずんっ!!

清霜「そんな事言われたって!」たたたたたっ

どずんっ!

鈴谷「秘書官さん!離れちゃうって!」

スージー「早い所追いかけないと…行くわよ!」

鳥海「は、はい!」

朝霜「くそっ…清霜っ!」

ーーーーーー


重巡棲姫「…うわぁ、まさか町中で進化するなんて」

集積地棲姫「あれぞ甲殻魔獣。エビゾウ改二甲……と言った所か」

重巡棲姫「巻き込まれると流石に危ないよ、安全な所から見物しよ?」

集積地棲姫「ん。」

ずごごおおおおおおおお…!


どんっ…どんっ…!


清霜「はあっ…はあっ…!」

ズイカク「っく…一体何がどうなって…!」

ズイカク(こんなのは初めてだぞ。総旗艦)

ごごごごごご…

清霜「わわわわ…護衛艦がいっぱい出動してる…」


ずがっっぁあああああんっ!!

『ウヴォォォォォァァァァァァァァァ………!!』

清霜「っ…!」

ズイカク「お出ましだな…随分と一丁前に龍の様に進化したものじゃないか」

清霜「ど、どうしよう…」

ズイカク「こうなったら倒すしか無い…為せば成ると思え!」

清霜「そ、そんな事言われたって!」


『ヴヴォォォォォォォォォォォオオオオオオオオ!!!!!』

BGM:https://www.youtube.com/watch?v=XpZ_kOWe59o

清霜「がっ…み、耳がぁ…!」

ズイカク(くそ…何てノイズだ…!)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
      超進化甲殻機動龍機兵魔獣
         エビゾウ改二甲
改造され、蘇ったエビゾウが自らのリミッターを外し進化した姿。
その姿と力は最早エビというよりゾウと言うより『龍』である。
彼とアノマロカリスという組み合わせから何を間違えればこんな物が生まれるのか。
果たして『伝説の勇者』は倒せるのだろうか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

がちゃちゃちゃちゃ…

清霜「と、飛んだ!?」

ズイカク「ちっ…!捕まれっ!」がしっ

どんどんどんどん…!

『深海棲艦か?あの化物は!』

『何だって良い、兎に角攻撃を当てろ!注意を引くんだ!』

どごごごぉぉぉぉぉぉぉ…!!


清霜(自衛隊の皆が攻撃してる…でもスキは出来るのかなあ)

がちゃちゃちゃ…

清霜「わっわわ…!」

ズイカク「良いか、手は離すなよ」たったっ

清霜「う、うんっ」

どずんっ!

ズイカク「ほっ!」ぶわっ

清霜「わ、わわわあぁああっ!?」

清霜(とびあがっ…!?高っ!)

『ヴォォォォォォォォ………!!』ぐぐぐぐ…ッ

どっがばごぉおんっ!!


清霜「じ、地面が…!」

ズイカク「よそ見するなッ。衝撃に備えろ!」

すたっ。すたっ!

清霜「わわわわわあっ!?」

飛散した瓦礫を踏み台にし伝ってエビゾウの身体に向かって行く。

『グヴヴォォォォォォォォォォォ……!!』

ズイカク「ワンダ・ジャンプ!」

すたっ!

最早すっかり大きく拡張された身体の上に飛び乗る。
固さも広さも軍艦並の其の身体は、ちょっとやそっとでは傷が付きそうに無い。

ズイカク「普通なら…な」ぴゅぉぉぉぉぉっ…

清霜(???)

ズイカク「見せてやろう。このズイカクのポテンシャルを」

清霜(な、何だか強そう…って…)

ズイカク「ぬんッ!」

ずがんっ!!

『ガァァァ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"!!』

甲殻に罅が入る。

ズイカク「漸く罅が入る程度か…」

清霜「す…凄ーい!今の凄い強い!カッコいいよ!」ぴょんっ

ズイカク「お、おう…?」

ごごごごごご…!

怒りを覚えたエビゾウは背に乗っている二人を振り落とした。

ズイカク「っ!」っぐ

清霜「わわわ…!」

清霜(やっぱり強い一撃とか無いと駄目なのかな…?)

キィィィィィィィィィィ………!

清霜「えっ」

清霜(何か来る…?)


きぃいんっ!

甲高い風切り音を鳴らしてやって来た其の物体に、二人は飛び乗る様にして着地した。


清霜「っ…これ、って」

ズイカク「鳥か…これは」

ぴぴぴぴぴぴっ


スージー『間に合ったみたいね…!我が社の新作が!』

清霜「えっ、これ司令官の作った奴?!」

スージー『形式番号「HAL-64W」。ウィングスターというエアライドマシンを戦闘機に改造した、出来立てほやほやの新品よ!」

ズイカク(成る程。こいつの会社が…)

清霜「わぁ…有り難う司令官!」

スージー『さあ、よそ見をしてないで増援まで持ち堪えなさい!』

清霜「うん!」

ズイカク(面白いな)

キィィィィィィィィ………!

『オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"………!』

翼を得て空を飛ぶ彼女達を、巨大な龍の如き巨体を浮かばせて追いかけ始める。


ズイカク「追って来ているぞ」

清霜「司令官!兵装とかあるの?」

スージー『まだ実験段階だから付けてないわ!』

清霜「えええええええええええ!!?」

スージー『その代わりに増援を急がせるから!耐えて頂戴!」

清霜「そんなあ…!」キィィィィィィィィィィ……!

スージー『戦艦に成る為の試練よ!頑張りなさいったら!』

ごぉぉぉぉぉぉぉぉ…!


清霜「ど、何処に逃げれば…!」

ズイカク「入り組んだ所に逃げろ。少しは時間が稼げる筈だ」

清霜「と、東京の方だよね?」

ズイカク「ああ。奴の敵意は私達だけに向いている。巻き込まれる可能性は無いだろう」

清霜「そ、それでも凄く駄目な気がするんだけど…!艦隊の上に誘導した方が…!」


ごぉぉぉぉおおおっ!

清霜「わわっ!」

ズイカク「悩んでいる暇は無い。どうするんだ!」

清霜「っ…」


ぐっ

清霜「…やっぱり…私、艦隊の上に連れてく!」

ズイカク「ふふ…そうか!では飛ぶぞ!」

清霜「うんっ!」


ぎゅぉぉぉぉぉんっ!

『ォォォォォォォォォォォォォ……!!』


清霜「っ…」

『目標、上空に接近しつつ有ります』

『対空ミサイル放て。撃ちー方始めーッ!』

どしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅ…!!

『ヴォォォォォォォォッ!』

ズイカク「おお!艦隊の攻撃が当たっているようだぞ!」

清霜「でもちょっとジリ貧かな…?」

『スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ………!!』


清霜「…」

ズイカク「エネルギー上昇……嫌な予感がするな」

清霜「っ!」ぐるんっ!

エビゾウが身を反り返らせ、大きく息を吸った後…



ぼひゅぅぅぅぅぅぅううううううううっ!!

凄まじい風量の冷気が吐き出された。

清霜「わぁああ!?」

ズイカク「さぶっ…!アイツっ、ドライアイスでも吐いてるのか!」

清霜「絶対違うって!」ごぉぉおんっ!

びゅぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおお…!!

清霜(氷を吐くのが得意なのかな…?)

ごおおおおお…!

びゅぉぉぉぉぉぉぉ…!

たったったっ…


朝霜「うわっ…!」

青葉「何だかもの凄い事に成ってますね…!」ぱしゃぱしゃ

鳥海「あの高さじゃ砲撃が…!」

霞「くっ…!」

スージー「清霜ーっ!」すすすす…!



ぎゅうんっ!

東京湾の空では、未だに龍の様な魔獣と、二人の戦士による空中の戦が続いていた。

ズイカク「右だ!」

清霜「っ!」きぃいっ

『グヴォォォォォォォ……!』ゴチャチャチャ……

清霜「ねえ…近づいて攻撃できないの?」

ズイカク「あのデカい鋏に叩き落とされるのがオチだ。ヘタに近づくより…」

清霜「でもやらないと!」ぎゅうおんっ!

ズイカク「うわ!?おい!」

ごぉぉぉぉぉぉ…!

ズイカク「っ…仕様がないな。しっかり受け止めてくれよな!」

ごぉぉぉぉぉお…!

『オオオオオオオ……!?』

突然懐に入り込まれたエビゾウ。
そのまま小さい身体を叩き落そうとするも、対応出来るのにちょうどいい距離ではない。

清霜「それいけっ!」ぶんっ

ズイカク「せやッ!!」どがぁっ!

うねりを見せる魔獣の胴体に強力な蹴りが入れられる。
固い外郭に響く一撃が容赦なく敵に襲い来る。

『ヴヴォォォォォ……!』

ぱしっ

ズイカク「っと…!」

清霜「やった!」


きぃぃぃぃぃぃぃぃ…!

どんどんどんどん…!

ズイカク「支援砲撃も厚く成っている…行けるぞ!」

清霜「うん!」

ぎゅうおおっ!

ガヴンッ!

清霜「きゃ!?」

身体をくねらせ戻って来たエビゾウが、大口で彼女達に噛み付きに掛かった。
噛み潰されればひとたまりも無いだろう。

スージー「っ…余りよく無いかも…」

鈴谷「でも何とか戦えてる…このまま、清霜ちゃんが上回れば…!」

青葉「く…戦いを動画におさめる事しか出来ない青葉が憎いですッ……!」

霞「…艤装って持って来てないの?」

鳥海「私は持って来ていますけれども…皆さんは置いて来てしまった様で」

霞「」


ぴぴぴ

スージー「…いや、行けるかもしれないわ」

朝霜「え?」

スージー「今インベードアーマーが此処に向かい始めたわ。何とか合流して戦えれば…!」

朝霜「勝てるのか!?」

スージー「大きく確率が上がるわ」

ごおぉぉぉぉ!!


ガヴン!!

清霜「っ!」

ズイカク「仕返しか…!コイツめっ」

ガヴンッ!!

清霜「わわわわわ…!」

ぴーっ

清霜「えっ」

『燃料切れです』

ズイカク「」

清霜「」

ひゅるるるるるるるるるる…


清霜「…どうしよう」

ズイカク(…やむを得んな)

どしゃーーーーーーんっ…!



スージー「…嘘」

霞「清霜!?」

朝霜「おい司令!大丈夫じゃなかったのかよ!」

スージー「ちょちょ…待って」ぴっぴっ

スージー「ちょっと!あのウィングスターのエンジンの補給ちゃんとしたの!?」



スージー「…」

青葉「…な、何と?」

スージー「…直ぐ使い切っちゃうエンジンオイルを補給しやがったそうよ」

鈴谷「な、何で…?なんでこう言う時に限ってミスするの…?」

鳥海(本当にエンジンオイルを間違えただけでしょうか…?)

醜き陛下とカタツムリシリーズをまた読んできたZOY
初めて見つけた時2,3日かけて読んでた時が懐かしくなったZOY
ファミレスのくだりとセクトラトア突入がやはり好きだZOY
ハルトマン編も頑張ってほしいZOY

>>720 有り難きお言葉ですわ…!これからも爆発する妄想のまま突っ走りますの!

清霜「いたたた…っ」

ズイカク(何とかクラインフィールドでダメージは抑えられたが…)

ごごごごごごご…


『グヴォォォオ…』

重巡棲姫「成田屋ー!!」

集積地棲姫「いよっ。大統領ー」


清霜「わ…」

ズイカク(…このままでは、危ういな)

清霜「っ…!」

ざわざわ…

清霜(こんな所で…負けるわけにはいかないんだから…!)

ざっ

ズイカク「?」

清霜(相手がデカいからって何よ…!あんなドラゴンなんかに負けないから!)

『グォォォォォォ……!』

ぱたたたたたた…

清霜「?」

ズイカク「未確認の飛行物体…あれか?」

ぱたたたたた…!

清霜「あ…!インベードアーマーだ!」

ズイカク「おおっ、援軍か!」

『グォ』

ばきんっ

清霜「あっ…」

ズイカク(…直ぐ落されたな……ん?)

叩き落されたインベードアーマーが、清霜達の居るレインボーブリッジに向かって落下して行く。

清霜「こ、こっちに来る!?」

ズイカク「…マジで?」

ずっしゃああああああんっ!!

大きな轟音と砂埃をたて、それは墜落した。


スージー「!!」ばっ!

鈴谷「ちょ、秘書官さんっ!?」

すすすすす…!!

清霜「けほっ…けほっ…」

ズイカク「んっ…?」

彼女達の目の前には墜落したインベードアーマーが横たわっていた…

清霜「こ、これ…」



<清霜ーーーーーーっ!!

清霜「司令官?」



スージー「そのインベードアーマーに乗り込んでーーっ!!!」


清霜「!行くよ!」がしっ

ズイカク「お、おおっ?」

そのままズイカクを連れて清霜はインベードアーマーのコクピットに乗り込む。
端末を操作して、アーマーを起動させて行く。

ズイカク「な、何をする気だ?」

清霜「馬鹿!何をするかっていったら決まってるでしょ?!」



清霜「合体だァ!!!」ぽちっ



ぎゅぴぴぴぴぴんっ!


鈴谷「インベードアーマーにのせてどうする気?!」

スージー「今は…可能性に賭けるしかないわ!」


ぎゅぴぴぴぴぴぴぴぴ…!!

『グォ……!?』

ズイカク「な、何だコレは…力が漲る…?!」

清霜「成功したみたい…!パワーと、何より勇気が…出て来る!!」

ぎゅぴぴぃぃぃぃぃぃぃ…!!


ぱあぁあああっ!!

BGM:https://www.youtube.com/watch?v=o0Mibo5RxEc

ずしんっ!

清霜「ふぅっ…!」

彼女とズイカクが乗ったインベードアーマーは、全く別の姿に変わっていた。
両肩のマークが日の丸とズイカクのイデア・クレストとなり、白銀の機体は鎧姿の勇者を思わせる。

どかあああん…!

『グォォォ……!』


重巡棲姫「ちょ…何アレ!?聞いてないんだけどぉ!?」ぐいぐいぐいっ

集積地棲姫「ぐぇ…知らねぇ!其処持つなッ!」



スージー「やったわ…賭けが当たった…!」

霞「どういう、事なの…?」

スージー「分からないわ…でも。あの子の『夢』を見る純粋な気持ちと、何かの凄まじい力が合わさって…ニンジャにも、カブキにも負けない。神秘のパワーを持つ戦士になったのよ…!」

霞「そんなの有り…!?」

青葉「訳が分からないよ…」



ごおおおおお…!!


清霜「やっつけよう!ズイカクちゃん!」

ズイカク「こうなっては…行く所まで行くしかないな!」

光り輝く輝く剣を出し、橋の支柱の上でエビゾウを睨む。

ごごごごごご…!

『グゴゴゴゴォォォォォォォ………』

清霜「…」



『ズヒュォォォォォォォォォ……!!!』

っびぃぃぃぃぃいいいいっっ!!

大きく息を吸い上げ、エビゾウは最大火力の氷のレーザーブレスを放つ。

清霜「はぁッ!」

ズイカク「ぬんっ!」

がきぃいいんっ!!

左手に固そうな盾を展開し、そのまま冷気のビームを跳ね返す。

づずしゅすうぅううううっっ!

『ウボゴォォォォォォォォォォォォォ………!!?』

口の中にビームを叩き込まれ、腹が膨れ上がって行く。

清霜「覚えておけっエビ野郎っ!」

清霜「合体てのは…気合いと気合いのぶつかり合いなんだよぉぉぉぉぉぉ!!!」

ズイカク(何故に気合いを入れて語るんだ!)

清霜「喰らえぇええええ!!」

ずばぁああっっっ!!

その光を纏った正義の剣が、大きく膨張されたエビゾウを切り伏せた。


っぼっっがあああああああああああああああああああああん…!!!

刹那、暗がりを見せた空を明るく照らす爆発が花を開いた。

スージー「…!!」

鈴谷「…」どきどき

朝霜「清霜っ…」



重巡棲姫「…!?」

集積地棲姫「…!」



ごおおおお…

清霜「はあっ…はあっ…やった…やったよ!」

ズイカク「ああ!お前の剣が悪を貫いたぞ!」


爆発の真下に有った待ちには、破片の代わりにぷりぷりの桜えびの雨が降り注いでいた。

ぱらぱらぱらぱらぱらぱら…

どしんっ


清霜「っと…わぁ!桜えびが降ってる!」

ズイカク「おお…!一杯集めるぞ!清霜!」

清霜「うん!」

たったったったったったっ…

スージー「清霜ーー!」

朝霜「おぉぉーーいーーっ!清霜ぉーっ!」たったったったったっ

霞「清霜っ!」たったったっ

清霜「皆!」

ぎゅうっ

清霜「ふわっ!?」

スージー「辛い想いをさせて御免なさいっ…でもっ…」

清霜「し、司令官…」

スージー「やったわねっ…!」ぎゅう

清霜「…当たり前でしょ司令官っ。私を…私達を誰だと思ってるの?」

ズイカク「」フッ

スージー「…っ」コクッ


びんっ

清霜「と言う訳で!コレよりこのメカの名は…ヒーローズアーマーに決定!」

朝霜「ヒーローズアーマー!?」

スージー「ヒーローズアーマー……良いじゃない!ピッタリよ!」

ズイカク「清霜。お前センスも良いのだな!」

清霜「へっへーん!」

霞「…全く、もう」クス

ワイノワイノワイノ……

ぱらぱらぱらぱらぱらぱら…

ズイカク「さあ、それよりもこのエビを集めるぞ!」

スージー「え?ええ!」

鈴谷「ここに来てエビ集めぇ!?」

朝霜「良いじゃんか!ここまで来たらいちいち突っ込み入れるのなんてヤボだぜ♪」

わーわー


重巡棲姫「全く…もぉ!もぉー!もぉおおお!!」

重巡棲姫「2億円がパーだよパー!!怒られちゃうよアタシたち…」

集積地棲姫「ングング……ん、でもこのエビ行けるっすよ。どうよ」

重巡棲姫「うー…あむ………おっ!これなら元は取れるね!」

集積地棲姫「ケケケッ」




…こうして、ひょんな事から仕事中に現れた強化魔獣は、無事に倒されたのだった。
今回の件で国から賞賛と賛美、報酬をもらった彼女達は、『やっぱり有事の際には自由に動きやすい戦力が必要だ』と、結論に至ったのだった。
今日の彼女達の仕事は、無駄に終わる事は無かったのだ。


同時に、新たな戦いの予感も感じさせた…。

ロボボアーマー&カービィ「どっちが強いか試そうぜ!」(ハルバードを隠しながら)

>>734 清霜「何おぅ!?」



ーーーーーー



「…エビゾウがやられたか…」

「…ハルトマンワークスカンパニー……我が輩の敵としては申し分無い…」

かちゃ…


「…さて、次の『新星(ノヴァ)』に願いを振りかけるとしよう…」



『第八話 倒せ!改良甲殻魔獣エビゾウ改』




おしまい。

スージー「次回は…どうしましょうねぇ」

スージー「ここからだんだんと敵の組織との戦いに巻き込まれて行きます…」

スージー「なので唐突に日常とか出しちゃうのはやや不自然に成る頃ですし…上手い所そういう所は書いて行きたいと思います」

スージー「それでは、ちょっとだけおまけをつけて私は御休みさせて頂きますわ」ぺこっ

ーーーーーー

数日前。


ざぁぁぁぁ………


ヒエイ「……」

こと…こと…

ヒエイ「…また来たのですか。ガリック男爵」

ガリック「プレジデント・ガリックでは確かに長過ぎるな。呼び捨てでも男爵付けでも構わんよ」

ガリック「それはさておき、今日は日柄も良い…小鳥は歌うし、花は咲き乱れる。絶好のキャッチボール日和だ」

ヒエイ「失せなさい。答えは前回にハッキリと申し上げた筈です」

ガリック「強情な女性は嫌いではないよ…だが、キミの求めている様な答えはそれではないな」

ヒエイ「言った筈です。私は貴方の様な輩とは一切手を組まないと」

ガリック「其の答えは前にもはっきりと聞いたよ。だから今回は取引を持ちかけに来た」

ヒエイ「取引…?」


ガリック「キミの掲げる綱紀粛正…その思想と粛清の手伝いをしてあげようじゃないか」

ヒエイ「…どういう事です」

ガリック「千早群像を持ったイ401の様に、我が輩がユニットとして加わればより効率的に風紀を乱す霧を粛清出来るのでは無いかね」

ヒエイ「…401、か」

ヒエイ(……確かに、認めたくは無い…が、401はクルーという存在を持ってから格段に強さを増している…)

ヒエイ(……彼を乗せれば、勝率は上がるの?…確かめるしか無い、か)

ヒエイ「…」

ガリック「その代わり、キミには我が輩の手足にも成ってもらおう…要するに、我が輩の命令に従え。と言う事だ」

ヒエイ「…貴方なら、敵を倒すのに最良の判断が出来ると言うのですか」

ガリック「保証しよう」

ヒエイ「…良いでしょう。其の条件……受け入れましょう」

ガリック「漸く、一歩を踏み出す勇気を得たか」

ヒエイ「勘違いをしないで下さい。有用性を見なければ即刻裏切らせてもらいます」

ガリック「気をつけておくとするよ」

すた、すた…


ヒエイ「…それで、まだ何か用がおありでしょうか」

ガリック「ああ…キミに同調しやすそうな『霧』は居るかね?」

ヒエイ「……」



ーーーーーー

『霧と暗雲の密会』。おしまい。

スージー「グゥ……zzzzzz…おやすみ…なさ…い…zzzz……」

『第九話 分かりやすい見分け方の巻』


前回までのあらすじ。



ズイカク が なかまになった!▼


ズイカク「宜しく頼むぞ!」

スージー「入社したからには馬車馬の様に働いてもらいますわよ」


ーーーーーー


スージー「社長。お早う御座いますわ」

ハルトマン「うむ。先日は災難だったな」

スージー「ええ…まさか魔獣が現れるなんて」

ハルトマン「あの魔獣は恐らくホーリーナイトメア社のモノだろうな…」

スージー「まさか、我が社を直接潰しに?」

ハルトマン「可能性は十分に有り得るが…奴等に我々を態々狙う理由等は無いと思うが…」

スージー「ですが襲撃が起きたのは事実。速急な軍備強化が必要ではないかと」

ハルトマン「うむ…此処に来て一番大きな課題が出て来てしまったな」

スージー「…戦力的には霧、艦娘が加わっていて大きく進歩しましたが…まだ足りない気もしますわね」

ハルトマン「今後は積極的に戦力のスカウトに乗り出すべきだろう。労働力とはまた違った力を」

スージー(…やる事は意外に変わらないのがねぇ…)


すたすた…

ギャラクティックナイト「…あ"ー」

鈴谷「ちーっす!秘書官さん!」

神風「お早う。司令官」

スージー「んー、ちょっと遅刻…?ま、良いわ」

スージー(と言うか、もう私と馴染んでる人は司令官呼びで決定なのね)

ハルトマン「良く集まってくれたのである」

スージー「お早う御座います」


すす…

ハルトマン「さて……先日、イギリスがEUを離脱した」

スージー「えっ」

神風「!?」

鈴谷「マジぃ?!」

ギャラクティックナイト「あー…?」

ハルトマン「コレにより世界経済はより不安定に成るであろう。十分に注意して運営して行きたいと思う」

スージー「…そんな無理矢理な時事ネタ回収って…」

ハルトマン「さて、忠告を終えた所で今日の仕事を決めるのである」

スージー「…どうします、今日は」

鈴谷「んー…急に言われてもなあ…」

神風「やっぱり難しいわ…」

スージー「むー…」

ハルトマン「やはりこういう『言って良い話』と『悪い話』の見分けって難しいのか…?」

スージー「!それですわ」

ハルトマン「ん?」

スージー「『見分け方』ですわよ。社会においてはとても大事な事の!」

鈴谷「ええと…見分け方って物とか話題とか?」

スージー「ええ、様は判断力ですわね」

神風「確かに、それって凄く大切そう!」

ギャラクティックナイト「良いじゃん…」

スージー「今日のお仕事は『冷静で的確な判断力』を養う事にしましょう!」

ぽんっ


鈴谷「そもそも、判断力を養うって如何すれば良いの?」

スージー「見分け方をきっちり育て上げる方法かしら?そうね…」

ハルトマン「やはり慣れるしかない」

スージー「ちょっと社長ってば…そんな分かり切った様な答えを言わないで下さい」

神風「慣れ?」

ハルトマン「うむ。目と経験を熟さなければ、正しい見分けと言うのは大変難しい事なのだよ」

鈴谷「えーと…例えば、人の観測機はどれのだとか…そういうの?」

ハルトマン「まあそう言う所だな」

スージー「んー…私の診断では『常識』と『人の心の仕組み』を理解すれば何とかなるのよ」

神風「ああー…それも大切ね」

スージー「普通の人を基準にするけど…例えば、ムカつく事を言われたらムカって来るでしょ?」

スージー「そして自分の思い通りに成らなかったりするといらつく人間も居る訳よ、少なからず」

鈴谷「自分のお願いとか要望とかが通らなかったりすると確かに『えー』ってなるよね」

スージー「逆に、自分の要望が満たされたり、自分の努力が注目されたり評価されたりすると嬉しいと思うじゃない」

ギャラクティックナイト「あー」

スージー「根本的には知生体の真理なんて分かりやすい物よ。褒められて悪い気はしないものよ」

鈴谷「あー、そこから『何を選べば良いのか』を判断する…って事?」

スージー「そゆこと。例え人道的に正しく無くても良いのよ。評価されるだけならね」

神風「分かる気がするわ。原理は…」

スージー「そこでまあ、貴方達に問いたい」

鈴谷「何々?」

スージー「今何か…私が例えば、お休みかサービス残業をプレゼントするとしたら、どっちを選ぶ?」

鈴谷「んー…??結構難しいなぁ…?」

神風「そもそも司令官がどうして欲しそうなのかが分からない事には…」

スージー「それよ」

神風「え?」

スージー「相手がどうして欲しいか。それを感じ取れれば簡単な問題なのよ」

神風「そう言うのって表情とかで捉えれば良いの?」

スージー「そう!ちょっと今から表情を変えるわね」


ぐぐ…

スージー「…どうかしら」ピク、ピク

鈴谷「…残業して欲しい?」

スージー「正解よ。流石鈴谷ね!」

鈴谷「えへへ…あざーっす」

スージー「でも時と場合には読みづらい笑顔で選択肢を与えて来る奴も居るから気をつけなさい」

随分フレンドリーなブラック企業ですね

EU脱退後、「EU離脱した我々はどうすればいいか」って検索が急増したらしいけど多分脱退反対派の国民が調べてるんだろうね

神風「そうなんだ…」

ハルトマン「毎度の事ながら分かりやすいな」

スージー「もっと私を頼って下さいませ♪」

ハルトマン「では他の例えを提示するのだ!」

スージー「了解ですわ!ええと…そうですね…」

鈴谷「うんうん…」

スージー「例えば…社長は今何が欲しそうにして居る?それを当ててみて」

鈴谷「ええ!?」

神風「随分凄い所で提示して来たわ…どうしよう…!」

スージー「大丈夫よ、当てられる簡単な物だから!」

ハルトマン「何だか凄い舐められてる気がするのである」

じー…

鈴谷「…んー」

ハルトマン「…」

>>747 ブラック企業(名前だけ)  結局EU離脱って良かったのかね?首相は増税延期と言う英断をしたけども。



鈴谷「…」

ハルトマン「…」

鈴谷「…お腹が空いた?」

ハルトマン「…残念」

鈴谷「えっ!?」

ハルトマン「ワシは腹などは空かん。腹の中には空なんて無いだろう?」

鈴谷「そっち!?ぐぁー…やられたぁー」

神風(ジョーク……なの??)

スージー「社長。こういうジョークはアメリカ人にしか伝わりませんよ」

ハルトマン「HAHAHAHA。済まんな」

スージー「まあ、社長はお腹が減っているので大丈夫ですよ」

鈴谷(何で分かるんだろう…)

ギャラクティックナイト「まー…そういう心を読むのはまだ難しいから…じっくり俺達でセミナーして慣らして行けば良いんじゃねえのか…」

鈴谷「それしかないねえ…」

スージー「…ちょっとw。ギャラ。どうしたのよ」

ハルトマン「今日は大人しいな」

ギャラクティックナイト「ん…そうか?」

スージー「べ…別に、遅刻した事を引け目に感じなくても良いのよ?」

鈴谷(ちょっと遅れちゃったもんね…)

ギャラクティックナイト「…あのね。若干本気で…」

スージー「本気で…?」

ギャラクティックナイト「まだ、眠い」

スージー「っくぅ…ww」

ハルトマン「そう言えば今日のお前。けやに半目開きだなあと思っていたぞ」

>>750の最後の方で間違えました。ハイ


スージー「ちょっと眠い所悪いけど…w」

神風「何か良い案って無いの?」

ギャラクティックナイト「良い案ねえ…」



ギャラクティックナイト「…南米にさ。猫の声のカエルのナマクア・レイン・フロッグが居るんだわ」

神風「えっ、そうなの!?」

鈴谷「聞いた事有る!」

ギャラクティックナイト「んでさ、日本にはイヌガエルが居る訳じゃん」

神風「え、ええ…」

ギャラクティックナイト「最近じゃ、赤ちゃんの声のカエルも出て来た…そう言う奴等ってさ、赤ちゃんや犬、猫を理解したって言えるんじゃねえの」

スージー「…????」

ハルトマン「つまりどういう事だね?」

ギャラクティックナイト「何と言うかさあ、声が真似出来る位に皆を分かる事が出来ないと。人間関係での分かりやすい見分け方なんて思いつかないし出来る訳が無いんだわ」

スージー「…ええと、人を想いはかる心が有ってこそ的確な判断が出来ると?」

ギャラクティックナイト「そゆ事」

ハルトマン「…冴えてるな!」

スージー「確かに…人を思いやる様にすれば、怒られない様にするだけでなく感情移入も容易に成るわね」

鈴谷「マジに良い案だと思うよ!」

ギャラクティックナイト「じゃ早速やってみようぜ」

ぽんっ

スージー「では、社長の気持ちに成って演じてみると言うのは?」

鈴谷「社長さんの気持ち???」

スージー「そう、例えば……ファミレスで注文したフライドチキンが、間違って届いたとしたら」

神風「あー…」

スージー「しかも…届いたのが自分の嫌いなピーマンだったとしたら…」

ハルトマン「」

鈴谷「うっわ…でも取り替えてもらえば済む話でしょ?」

スージー「状況は時に寄って変わるからね…そこら辺は貴方達で想像してもらうわ」

鈴谷「んー」

神風「ううん…?」

ギャラクティックナイト「これ、俺もやらないと駄目か?」

スージー「言い出しっぺだから…と言いたいけど、眠そうだし良いわ」

ギャラクティックナイト「悪いな」


鈴谷「……あー、あれ、かな」

ハルトマン「?」

鈴谷「クレーマー…っぽく、怒っちゃうとか」

鈴谷「例えば……『おい貴様ッ!頼んだ物と違うではないかぁーッ!』『ワシは!フライドチキンを頼んだのであぁーるぅッ!!』…とか」

スージー「あー」

ハルトマン「お、おいおい…」

鈴谷「あとは…『なぁにぃ?混んでて注文をまぁ、ちぃ、がぁ、えぇ、たぁ?ワシと言えば完全無欠が心情であーるぅ!』」

鈴谷「『例え自分のミスは許しても…他人のミスは見逃さん!!』」

ハルトマン「」

鈴谷「『今直ぐワシの為にフライドチキンを持って来るのであーるぅッ!!』とか!」

ハルトマン「まてまてまてまて!流石にワシも公の場でキチガイみたいな真似はしないぞ!」

スージー「あら、そうですのね?」

鈴谷「え、いや…何か、そんな感じしてたからさ…」

ハルトマン「鈴谷君…ワシの事を誤解しているのである」

鈴谷「…傷付いた?」

ハルトマン「正直可成り…」

鈴谷「…ごめんっ!何かごめんなさい!」

スージー(アイツがこんなに悲しいって感じを出す何て…何だろう…ちょっと…ムカつく…?)

スージー(…コイツにムカついてんのか、鈴谷にムカついてんのか…あああ、どっちなのよ…!)

スージー「さあ次、次」

ハルトマン「むぅ…」

ギャラクティックナイト「…」


神風「…まあ、社長の対応は分かったから、誰か別の人を…」

ギャラクティックナイト「そうだ、スージーちゃんとかはどうだよ」

スージー「…私?」

鈴谷「どんなシチュエーションに…?」

ギャラクティックナイト「そうだな…」

スージー(な、何を出して来るのよ…)


ばんっ

ギャラクティックナイト「自分のアイスを落した時のスージーの気持ち」

鈴谷「うわ…」

神風「…可愛そう」

スージー「そっち!?そっちなの!?」

ギャラクティックナイト「分かりやすい例題だぞ」

スージー「だからって…」

鈴谷「そりゃやっぱり悲しいと思うよ」

神風「地面に落ちるコーンに乗ってたアイス……」

スージー「ああああああ」

鈴谷「即刻アリさんの餌になっちゃうアイス」

スージー「あああああああああああああああ」

神風「しかも買ったばかりでまだ大きい」

スージー「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ギャラクティックナイト「そうとうキてるな」

スージー「嫌ッ!聞きたく無い!聞きたくなぃいいっ!!」

ハルトマン「もうやめてやれ…」

ーーーーーー


スージー「はあ…はあ…」

鈴谷「ゴメン」

神風「ごめんなさい…調子に乗っちゃったわ…」

スージー「いや…良いのよ、悪いのはギャラなんだから」

ギャラクティックナイト「ええー」

ギャラクティックナイト(まさかんな事に成るなんてな…)

スージー「…とまあ、こんな感じに、人の心を理解するのは難しい場合も有るし、簡単な場合も有るのよ」

鈴谷「うん…鈴谷、良く分かったよ」

神風「ええ…あれを見たら…」

スージー「皆も気をつけましょうね…」

鈴谷(…ホントゴメン)

スージー「さて…次はどの例を出しましょうか」

ハルトマン「どうする?」


すぅ…

神風「そうね…例えば、レーダーが無くなっちゃった潜水艦とか…」

スージー「まあ…」

鈴谷「それは…凄い怖いかもね…」

ギャラクティックナイト「何せ潜水艦に取っての『目』を失ってるからな…」

スージー「んー…言葉にできない不安が襲いかかると思いますわ」

神風「表現も難しい?」

スージー「ええ。そんな感じよ…」

鈴谷「………あれ、何だか本題の『見分け方』とズレちゃってる様な…?」

スージー「そうかしら?」

ハルトマン「そう言う時は一旦スタート地点に戻るのも手である」

ギャラクティックナイト「話がばさっと飛躍し過ぎてた感じも有るな」

スージー「うーん…」

ハルトマン「やっぱりこう言うのは…実際に目で見て肌で感じるしか有るまい」

鈴谷「って言うと…?」

ハルトマン「そうだな…星を見分けるのはどうだ」

神風「星を?」

スージー「社長、それって」

すたっ…

ハルトマン「着いて来たまえ」すたすた…

スージー「あ…ちょっと社長!?」

鈴谷「待ってってばー!」

神風「何?何が有るの…?」ととと…

ーーー宇宙望遠鏡ーーー


スージー「ここ、は…?」

鈴谷「随分でっかいけど…」

ハルトマン「ここは…まあ、私の趣味の部屋の様な物だ」すたすた

かちっ…

ごごごごごごごごごごごご…!!

ドームが開き始める。

スージー「…!」

鈴谷「わあ…!」

神風「これって…望遠鏡?!」

ハルトマン「如何にも。私は星を見るのが趣味でね…つまらない物だがね」

スージー(…まだ星とか見てたんだ…それは、変わらないのね…)ホッ

スージー(っていうか…こんな部屋が有る何て知らなかったわよアタシ…)

鈴谷「わぁー…超イカしてるじゃん…!」

ハルトマン「さあ、こっちだ」ぱんぱんっ

神風「ええ!」

鈴谷(…ん?今の手の叩き方…)


たたたた…

ハルトマン「スージー。この穴から覗き込んでご覧」

スージー「えっ…私が?」

ハルトマン「ああ。私は辛い時は、何時もこの宇宙を眺めていたからな」

スージー「じゃ、じゃあ…」すっ

じー

スージー「わあ…!」

ハルトマン「星々が瞬いているだろう…これが宇宙だ」

スージー「素敵ですわ社長!」

ハルトマン「因に今は最大倍率ではない。一番縮小されている倍率だ」

ハルトマン「これを最大倍率に上げると、星の地表が見える」

スージー「そんなに性能がいいんですか?」

ハルトマン「ああ、都市や山岳の形、生き物までくっきりと見えるぞ」

スージー「まあ…!」

鈴谷「グーグルアースみたいだね社長さん」

ハルトマン「ムォッホン……さあ、何が見える」


スージー「オレンジとか青とか黄色とか…色んな光の星が見えますわよ」

ハルトマン「オレンジ色の星は何と言う惑星だと思う?」

スージー「?…火星?」

ハルトマン「正解だ。地表の色によっても恒星の映し出す星の光は変わって行くんだ」

神風「わあ…早く見てみたい…」

スージー「では青色のは?」

ハルトマン「恐らく海が有る惑星だろう。若しくは蒼い地表の星だ。ここだと海王星だろう」

スージー「黄色のは?」

ハルトマン「それは木星だ」

スージー「へえ…星を見分けるって言うのも大事なんですね」

ハルトマン「ああ、特にこうやって地表まで観察する時はな」

スージー「へー…!」


わいわい

鈴谷「…何か、良いね」

神風「何が?」

鈴谷「え…なんかさ…微笑ましいじゃん」

神風「そうね…何かまるで親子みたいだし」

鈴谷(本当に親子だったりするのかな…?)



スージー「凄く綺麗でしたわ、社長!」

スージー(久しぶりに、近くで一緒に御星様を見れちゃうなんて…)

ハルトマン「そうか、何よりだ」

スージー「でも社長。どうしてまた私と一緒に星を…?」

鈴谷「そういえば…どうして?」

ハルトマン「いや…特に特別な物ではないな」

スージー「そうですか…」



ハルトマン「…何かを思い出せそうな気がしたのだがな…」ボソッ

スージー「え…?」

ハルトマン「さて、次は誰だね?」

神風「はい!私見たいわ!」

ハルトマン「良いか?どれが火星か、どれが木星なのかを…」

神風「わああ…」


スージー「…」くんくん

鈴谷「…何か、楽しそうだったね秘書官さん」

スージー「へ?…まあ、…そうですわね」

鈴谷「うん。何か、久しぶりって感じでさ…」

スージー「…」


スージー「…小さい頃、パp…お父さんと一緒に、望遠鏡からお星様を覗いてたのを、思い出したのよね」

鈴谷「へえ…パパさんも天体観測が趣味だったの?」

スージー「ええ。ちょうど、社長と同じ様に、ね…」

鈴谷「…」


鈴谷「変な事聞いちゃうけどさ」

スージー「…何?」

鈴谷「…あの社長さん。もしかして…秘書官さんのパパさんだったり…する、訳?」

スージー「っ…!」ぐっ

鈴谷「ちょ…えっと…?」

スージー「…」ぷいっ

鈴谷「…ごめん。忘れて?鈴谷の勘違いかもしれないし」

スージー「勘違いな訳…無いじゃない…」プルプル

鈴谷「だから…えっ…ちょっと待って。それじゃあ…何で、そんな…震えてるの…?」

スージー「っ…社長は…アイツは…」



鈴谷「…嘘…」

すたすた…

ハルトマン「鈴谷君、君が最後だ」

鈴谷「あっ…はい、今行くよ」

スージー「…」



鈴谷(…嘘だよね。自分の…大切な子供の事、忘れてるなんて…?)

ーーーーーー


神風「…勉強に成りました!」

ハルトマン「そうかそうか…」


ギャラクティックナイト「…」zzz

スージー「…ギャラってば…こんな所で立ったまま…」

鈴谷「よっぽど眠かったんだね…」

鈴谷(…何で忘れてるのかな?)


すたすた…

スージー「…」

スージー(…アンタしか居ないのに…)

ハルトマン「さて、今日の午前の仕事は終わりであるな」

本編でも記憶を星の夢の指示で星の夢に移したんかね。だとしたらこのスレの星の夢はカービィが・・・・

>>770 記憶は消されてます。そういう設定に固まりました。しかしハルトマンは我が娘大好きなので自分から消す事は先ず有り得ません。
この世界観では最終的に自我を持ちきってしまった物の、それ以前の星の夢は願われた事だけしか叶えませんでした。



スージー「…ええ」

ハルトマン「午後の仕事の予定は?」

スージー「新しい子達の面接ですわ。先日から随分と入社希望が増えましたもの」

鈴谷「大活躍だったもんね。ニュースでも数日分の話題のネタを総嘗めにしてたから」

ハルトマン「そうか、気疲れを掛けるが…頼んだぞ」

スージー「…」

スージー(…忘れなきゃ)



スージー「はいっ」


『第九話 分かりやすい見分け方の巻』

おしまい。

ーーー次回予告ーーー

BGM:https://www.youtube.com/watch?v=vJjcCGGv4HE


Haltmann Works Company Force Units


スージー「次回のお話は、戦いがメインですわ」

スージー「本格的に行動を始めた謎の組織フラッシャフトが各地で再び攻撃を開始しました」

スージー「今回私達が倒すべき部隊の攻撃目標は中東部のサウジアラビア。紛争地帯をめちゃくちゃに蹂躙する形で無差別に攻撃していますわ」

スージー「標的の種類を考えない攻撃を私達は許しません。強化された戦力を持て排除します」

スージー「尚、今回の任務では国連の軍隊と共同の作戦です。がまあ…我々は飽く迄も自由戦力。命令には特に従わなくても宜しいかと」


スージー「それでは皆様。次回第十話『オペレーション・ヴァルキリー』をお楽しみに」

スージー「皆の活躍に期待します。以上です」


ぷつんっ

ーーー数日後ーーー



スージー「社長、大変です!」

ハルトマン「何が有ったのだね」

スージー「フラッシャフトの奴等、紛争地帯に無差別攻撃を行ない出しましたわ!」

ハルトマン「何?」

スージー「既に大勢の犠牲者が出ていますわ!」

ハルトマン「奴等め、よもやこの時に仕掛けて来るとは…」

スージー「国連は増援を要請しています。直に出撃許可を!」

ハルトマン「只ならぬ事だな…経済にも支障が出るとなると…揶揄いに行かなければ成らない様であるな」

スージー「其の通りですわ」

ハルトマン「…」

すくっ

ハルトマン「直ちに出撃準備を行なうのである。編成と作戦はキミの判断に任せる」

スージー「はっ!」

原作でも親子なん?

>>774さん。 多分親子です。スージーも社長も同じファミリーネームの『ハルトマン』。


ーーーーーー


スージー「と言う訳で、現在中東部、サウジアラビア紛争地帯に無差別攻撃が仕掛けられています」

ギャラクティックナイト「…マジかよ」

清霜「無差別って、どっちにも着いてないって事?」

スージー「ええ、資源獲得目的かは我々の周知する所では有りませんが…このままでは、経済に更なる影響が発生するでしょう」

スージー「幸いにも国連から出動要望が出されています。ここで出て戦禍を凌げば再び人気は上昇しますわ」

朝霜「参加する動機がそれってどうなんだよ…」

スージー「悲しいけどコレ、企業戦争なのよね」

神風「どっちにしろ戦争なんて良く無いわ、早く止めさせないと!」

スージー「では、今回の出撃に参加したい人」びっ

ギャラクティックナイト「はい!」

神風「はい!」

清霜「はい!」

朝霜「はい!」

妙高「はい!」

足柄「はい!」

羽黒「は、はい!」

アイオワ「YES!」

ムサシ「はい」


ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ!

スージー「…えー、ほぼ全員出撃希望、と」

ギャラクティックナイト「血気盛んだな」

スージー「アンタに言われちゃお終いね」

ギャラクティックナイト「そんなー」

那智「はい!」

スージー「那智。どうしたの?」

那智「作戦は有るのか?」

スージー「こほん、そうですわね」


ぴぴぴぴぴ

スージー「フラッシャフトは、北の海から南進してサウジアラビアの紛争地帯に攻撃を仕掛けているそうよ」

アイオワ「海から来ているの?」

スージー「ええ。目撃証言に寄るとそうらしいわ」

ぴぴぴぴ

スージー「私達はその北の地に戦線を構築。奴等の逃げ場を塞ぎ、四面楚歌に陥らせようと言う魂胆が有るわ」

妙高「それは国連に伝えたのですか?」

スージー「伝える訳ないじゃない。内通者が居るかもしれないってのに」

清霜「えー」

春風「少し本番が怖いですけど…懸命な判断ですね」

スージー「国連には私達の大掛かりなアドリブに付き合ってもらうわ」

朝霜「連携を取るのは大事だけどよ…それを敵に感づかれちゃ成らねえよな」

ムサシ「分かってるじゃない…?」

スージー「デキる秘書は戦闘も優秀ですのよ」

ギャラクティックナイト(無茶はするけどな)


スージー「…所で疑問に思っていたのだけれど」

清霜「はい!」

スージー「霧は良いとして、貴方達艦娘って陸でも戦えたりするの?」

アイオワ「えっ」

ローマ「は?」

足柄「勿論よ!当たり前じゃない!」

アイオワ「?!」

ローマ「えっ」

スージー「…うっそぉ」

アイオワ「嫌嘘でしょ?」

ローマ「嘘なんて…言わないでよ」

スージー「あれ…本当は陸じゃ戦えないの?」

ローマ「私達は少なくとも陸で戦った事は無いわ」

リットリオ「海より鈍く成りますし…」

スージー「…まあ、そうよね。よくよく考えれば」

清霜「えー?」

若葉「だが昔、陸上巡洋艦なる物があったと聞くぞ?」

初霜「今でも主砲部分が残ってるそうですよ?」

スージー「何で此処のゲンジュウ民って変な所にばかり思い切りが良いのよ」

ギャラクティックナイト「変態だからだろ」

清霜「?」

妙高「ちょっと!変態だなんて言わないで下さい!」

ギャラクティックナイト「別にエロい意味でも何でもねえよ!様はそう言う荒唐無稽な発想が出来る地球人の頭が可笑しいって事なんだよ!」

朝霜「めっちゃ酷い言われようだな…」

アイオワ「わ、私までHENTAIに含むのは如何かと思うわ!」

ローマ「私達は飽く迄も健全よ!」

ギャラクティックナイト「うるせえ手前等も人間が乗る魚雷とか全翼爆撃機とか作ってたりしただろ」

アイオワ「」

ズイカク「…どっちもどっちだな」

スージー「…おほん。そんな会話は置いておいて。我々は北から包囲、敵を飽和して圧し潰しますわ」

スージー「しかし陸上では海の様な機動力は得られないので、少し工夫が必要に成りますわね」

初春「ふむ…駆逐艦は問題ないとして…重巡洋艦、戦艦が問題に成るのう」

スージー「清霜は…ヒーローズアーマーが有るから大丈夫よね」

清霜「ズイカクちゃんも忘れないでよ!」

神風(もうすっかり仲が良く成ってるのね…)

清霜「えっと、其の事なんだけどさ…司令官」

スージー「?何か良い対案でもあるの?」


清霜「一層の事さ、戦艦の人とか、動きが鈍い人にはインベードアーマーに乗せれば良いんじゃないかな…って、思うけど」

スージー「…」

清霜「艤装はつけたままでさ…どう、かな」



スージー「…良いかも」キュピーン

ローマ「えっ」

ギャラクティックナイト「良いんじゃないか?インベードアーマーならそれなりの速度は賄えるだろ」

清霜「ほ、ホント?」

スージー「清霜!貴方意外に冴えてるわね!」

清霜「えへへへ///」

朝霜「お、おい、それは良いけどさ。あたいらいんべーど?あーまーの動かし方知らねーぞ?」

スージー「大丈夫、意外と簡単だから」

朝霜「…」

スージー「信用出来ないって顔ね」

神風「流石に簡単でもないんでしょ…?」

スージー「まあ、後でペラいマニュアルは渡しておくからよーく目を通しておく様に」

朝霜「はぁ?普通の説明書は無いのかよ?」

スージー「悪いけどね、そんなトイレとか帰り道とかご飯の合間に読んでワクワク出来る様な説明書は少なく成ってるのよ」

那智(悲しいな…)

スージー「さて、何か質問は有る?」


しーん……



スージー「…無いみたいね」

羽黒「大丈夫です…」

スージー「…宜しい、では…休む時間があるので、一旦解散とします」

スージー「各自。しっかりと準備は進めなさい」

清霜「はーい!」


ーーーーーー

こおおお…


清霜「えーと…」

朝霜「なあ…本当にインベードアーマーを動かすのって簡単なのかよ?」

清霜「うん、最低限の操作が有れば柔軟に動けるって」

朝霜「そう言うもんなのか…」ぺら


朝霜「…本当だ。そんなに難しい事書いてねえや」

清霜「折りたたみの紙一枚だしね」

朝霜「にしても寂しいな。何かインベードアーマーの説明とか有れば良いんだけどなぁ?」

清霜「今度教えて貰おうよ」

ごそごそ…


朝霜「さて…昼飯でも食っとくか」

清霜「おむすびおむすび♪」

朝霜(霞に作ってもらってる奴だろ?…う、羨ましくなんて無いぜ?)

もぐもぐ…

ーーーーーー


ちち…ちち…

スージー「修理はもう終わってるかしら」

ハルトワーカーズ「」b

スージー「ありがとう。これで…穴埋め位には成るでしょ」


すたすた…

リットリオ「あら、提督」

スージー「秘書官よ。どうしたの?」

リットリオ「お昼ご飯にピッツァは如何ですか?」

スージー「ちょっとかさ張るサイズだと困るわね」

リットリオ「では一切れだけどうぞ」

スージー「…まあ、一切れなら大丈夫ね…」あむ

ひょこっ


青葉「…」

かりかり…

青葉「…秘書さんまで食事を…」

鳥海「…えっと、これ、何の意味が…」

青葉「日記に成りますって」

鳥海「はぁ…」もぐもぐ

青葉(今横に居る鳥海さんしかり、鈴谷さんや社長さん、マヤさん、果てにはあの秘書さんまでもが昼食を取り始めた…)

青葉「詰まり此処から導き出される結論はッ!」びしっ!

子日「お昼ご飯だよっ!」

青葉「意外ッ!それはお昼ご飯!!」

鳥海「お腹が減っては戦も出来ませんよ…」

青葉「と言う訳で。青葉も取材中断。食べます!」ごそごそ

鳥海「静かにして下さい」

青葉「…さっきから辛辣な人が一名居ますが、気にしない気にしない…」


ああむあむ…


スージー「さっきから向こうがうるさいわね…何よ」

リットリオ「さあ?そんなに気にする事ではないかもしれませんよ」

スージー「んー…」

もぎゅぅぅぅ


スージー「ん、んふ…」

リットリオ「まぁ、チーズが糸を引いてますねっ」

スージー(ちょちょちょちょ…)

びぃぃぃぃぃぃ


スージー「んもふ…ふふ…」

スージー(た、たれるたれるたれる、たれる)

リットリオ「あららら…」

べとぉ

リットリオ「きゃっ」

スージー「あふっ!?」びくっ

リットリオ「っ出来立てですから…」

スージー「んむんぐむ…」ゴモゴモ

スージー(ちょ、何コレ…食べるのにめっちゃ苦労するんだけど)

もふもふ…

んくっ…

スージー「ぷはっ…ふぅ…」

リットリオ「すいません、糸が引いちゃいましたね…」

スージー「え、いえ…大丈夫よ」



スージー「美味しかったわ。お返しよ」

リットリオ「まあ…!これは?」

スージー「誰かに渡そうと思って買ったチキンナゲットよ。貴方ラッキーね♪」

リットリオ「ありがとうございます…うふふっ、ローマに自慢出来るわ」

スージー「ローマと一緒に食べれば?」

リットリオ「ええ、其のつもりよ♪」

すたすた…


スージー「……姉妹ってのも、良いかもねえ…」

ーーー数十分後ーーー


スージー「…時間ね。そろそろ」

がらららら…!

スージー「…さあ、勝てれば良いんだけど…ねッ」

すっ

ぴぴぴ…

スージー「全機、聞こえる?」

『バッチリ。何時でも行けるよ、司令官!』

『先陣は俺が切る。お前は自分の安全を確保しろ』

スージー「はいはい…じゃあ、とっとと向かうわよ!」ぴっ

スージー「出撃っ!」

サウジアラビアならギガントグラウンドのbgmが似合うな。マップ画面のbgmもあわせてかなり好き

>>791 なんて素晴らしいアイディア

ーーー中東 サウジアラビア北部ーーー


ごぉぉぉぉぉぉぉ…

BGM:https://www.youtube.com/watch?v=BZyMmAd0ZH4

スージー「見えて来たわ、絶賛戦闘中ね」

清霜『うん…!」

ギャラクティックナイト「元々紛争地帯に近かったのが更に酷い有様に成ってやがるな…」

スージー「彼らだけじゃなく、既に国連とロシア軍が止めようと三つ巴の戦いに成っている…此処で私達が北部の逃げ道を塞ぐわよ」

アイオワ「わ、分かったわ」

初霜「インベードアーマー……侵略する鎧って意味の機械が…人を助ける何てちょっと素敵な感じがしますね」

スージー(ま、インベードアーマーに乗ってもらえば…我が社の凄さがもっと分かってもらえる、というのも有るから皆を乗せたのよね)

スージー(いい感じに皆の力、個性に合わせて変化してるし…詰まりは、我が社のプロモーション戦、って所ね)


スージー「さあ、降下なさい!我が社の力を存分に見せつけるのよ!」

ギャラクティックナイト「俺に続け!」

ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ………!!

なんや、ロボボアーマーみたいに七色変化してるのか?

ごぉぉぉぉぉ…!


BGM:https://www.youtube.com/watch?v=Pc4NcHgeWLE

どずんっ

ギャラクティックナイト「総員、ユナイト・アップ!」

朝霜「ラジャ!!」

清霜「ラジャ!!」


BGM:https://www.youtube.com/watch?v=YJ6zBuRlK8M

どごごごぉぉぉぉぉぉ…!!

ギャラクティックナイト「さあぶっ殺しまくれてめえら!逃げる奴は臆病者の悪党だ!」

ギャラクティックナイト「逃げない奴は良く訓練された悪党だ!!」

ギャラクティックナイト「ホント、戦争は地獄だぜ!!」フゥハハハーハァー

清霜「全部やっつけます!」

>>794 色は殆ど軍艦色で固定(迷彩が着いてた人はその迷彩柄)。主砲が着いてたりします。

スージー「突撃!突撃よ!迫撃砲には気をつけなさい!」

ギャラクティックナイト「広範囲に、覆う様に展開。進めー!!」

どすどすどすどすどす…!


「な、何だ、地震か?」

「今度は何なんだ!北の方から…来る…ぞ」

ごごごごごぉぉぉぉぉぉぉ………!!


清霜「居た!敵だよ!」

ギャラクティックナイト「ああ…ご丁寧に集まってくれてるなァ!」ばさっ!!


「い、一頭身の駆動兵器だ!彼奴等だ!」

「畜生!会社のくせに首突っ込んできやがったのか!」

どがああああああんっ!

ギャラクティックナイト「やっさんの先制攻撃だ!散れ!」


ざあああああ…!!

清霜「いきなり撃って来るなんて…!」

神風『慌てる事なんて無いわ、冷静に対処すれば良いのよ」

ごごごごごごご…!

ゆっくりと、慎重に彼女達は散り散りに離れて行く。


スージー「着弾……今!」

どごぉおおおおんっ!


清霜「ぅわっ!」

朝霜「ぅおっぷ…!砂埃がすげえ…!」


「外したぞ!次弾急げ!」

ギャラクティックナイト「奴等に次弾を撃たせるな!」

清霜「わ、分かった!」

ずどどどどどどどどど…!!!


スージー「攻撃、開始!」

朝霜「!」がしょん

青葉「おぉぉぉ!」がしょん!


っどぉぉぉぉん!!

どぉぉぉおぉん!!

「次弾入れたな!撃て!」


どがあああああああああんっ!!!

「ああああああああああああ!!!!」

「砲撃だと!?」

スージー「着弾したわ!」

ギャラクティックナイト「あいつら!生意気に吹っ飛んでやがるぜ!」

アイオワ「可成り良い一撃ね!Meも続くわ!」

ぐごごごごごごご…!

アイオワ「照準合わせ、良い?」

ローマ「心配なんていらないけれど…」

ムサシ(…私達は合わせる必要、あるのかしら)ぴぴぴ


スージー「水雷戦隊散開。奴等に肉薄し、侵攻なさい!」

朝霜「了解!」

足柄「この私に続きなさい!」


ざぉぉぉぉぉぉぉぉ…!!

『援軍か?知らせが無いぞ!』

『だが彼奴等を攻撃している、味方だ!』

『通信をかけられないか?』


ごおおお…!


スージー「ってー!」

どっぉおおおおんっ!

どごぉぉぉぉぉん!!

朝霜「命中したぜ司令!ちょろい奴等だ!」

清霜「ちょっとは私達にも残してよ!」

ズイカク「そうだぞ!」

スージー「いい調子ね。このまま押し込んでしまいなさい」

ごごごごごご…!!


「くそ…彼奴等、調子に乗りやがって…!」

「見てろ、今にほえ面をかかせてやる」


ざああああああ…!

どごぉおぉぉぉん…!!

『奴等撤退して行くぞ!』

『馬鹿め、もう逃げ場は無いぞ』


スージー「そう…私達の勝ちよ」

スージー「さっさと、駆除されなさい」

ざざざざざざざざざざざ………!

清霜「了解っ」

清霜(思ったより対した事無い…深海棲艦も居る筈なんだけど…)

清霜(…んー)

どす、どす…


清霜「…ねー、何か変なのってないかな」

ズイカク『何だ?突然』

清霜「ううん、ただ、何か不吉な予感が…」

ズイカク『おいおい止めろ…縁起でもない…』ぴぴぴぴ


ズイカク『…これは』

清霜「…ハズレ引いちゃった?」

ズイカク『お前が嫌な予感なんて感じるから…』

清霜「いやいやいやいやいやいや私の製じゃないと思う…とにかくにg

どっごぉぉぉおおおおおおおおおおんっっ!!

清霜「うわあーーーーーーっ!?」がぎんっ!

朝霜「?!地雷か!?」

清霜「っ…下がってっ!地雷原だよ!」

足柄「っ砂が舞い上がって…!」

ギャラクティックナイト「罠?彼奴等、小癪な足掻きをしやがって…!」

ギャラクティックナイト(分かっちゃ居た事だが…)

スージー「ちょ、ちょっと…!何よこの砂!全然見えないじゃない!」

清霜「ちょっと怖いよ…ねえ、ギャラクティックナイト!」

ギャラクティックナイト「分かってるさ。あの罠を全部ぶちこわせば良いんだろ!」ばさっ!

清霜「砂嵐も何とかして吹き消して!」

ギャラクティックナイト「あいよ!」

ばっさばっさばっさ…

大きく舞い上がった砂の中に入って行く…。

スージー「貴方達は待機よ、何が有っても対応出来る様警戒して!」

「了解!」

ごごごごごごご…!

ぴぴぴぴ


スージー「…通信?」

ぴぴぴっ


『ザザザ……聞こえるか、君たちは増援か?』

スージー「あら、国連の人?そうよ。」

『全く無茶な奴だ。突き進んで地雷原を当てる支援が有るか…』

スージー「ま、今うちの火力要員がぶっ壊してるからもうちょっと待って頂戴」

『…』


『不躾だが、何故我々に手を貸す?』

スージー「あら、そんな事を聞いて何に成るの?」

『私の胸の閊えが少し晴らされる』

スージー「…本音と建前どっちが聞きたいの?」

『難しい質問だが、今は本音が聞きたい』

スージー「…会社の宣伝に成るから、顧客を減らしたく無いから。よ」

『はは…そうか』

スージー「……」


ごおおおおおお…

どごぉおおおおおんっ!


スージー「っ…結構来るわね」

『煙で見えないのは恐らく彼らも同じだろう、だが…』

スージー「…」


清霜「…」どきどき

スージー(……どうくるのよ)

ごごごごご…


どごおおおおおおおん…!

スージー「…」

スージー(…なにやってるのかしらね)


づごおおおおおおおおおお…!!

スージー(レーダーには反応があるから…何処から来ても…)


ずぉっ!

「おおおおおおああああああ!!」

砂煙の中から深海棲艦が現れ、彼女達に向かって突撃して来た。

スージー「来た!」

清霜「このぉっ!」ずばっ!

リ級「ぎゃあ!」

スージー「撃て!撃てー!」

どどどどどどどどどどど…!!

どごごぉおぉぉぉぉぉおん!!!

那智「左舷だ!しっかり狙え!」どぉぉぉおんっ!

ル級「躱せ!」


どごぉぉぉぉぉ…!

初春「このっ…!」

若葉「あっちに行って貰おうか」ぶんっ!

どごごぉぉぉぉぉぉ…!!


スージー(戦禍が激しく成って来た…強引にスキを作って入り込まないと…)

スージー(でも…どうすれば?)

やばい…ね、ネタが思い浮かばない…

ずごぉぉぉぉぉん!


スージー「!」


『敵に爆撃を仕掛ける。巻き込まれるなよ』

スージー「ちょちょ…まだギャラが…!」


スージー「…いや、大丈夫ね、アイツなら」

スージー(そうだ…こっちはちょっとずつ後退を繰り返しましょう)ぴっぴっ


ざあああああ…!

朝霜「後退…か」

清霜「そのまま押し切れそうだけど…考えが有るんだよね?多分…」

足柄「えぇ?後退ですって?」

妙高「命令です、ここは従いましょう」

足柄「…」

ざああああ…!


どどどどおおお…!

清霜「効かないよ!」がきんっ!

神風「其の盾便利ね…広い範囲を守れるし」

清霜(レーザーも跳ね返せるみたいだけど…)


ごおおおおお…!

足柄「んっ?何あれ?」

スージー「来たわ、国連の爆撃機よ」

ごおおおおお…!!

スージー「各員、破片に注意して!吹っ飛んで来る可能性だって有るわ」

スージー「其の上で敵達を連れて来なさい!」

キツイなら次スレでデデデ達と関わるシナリオにした方が楽かもね。ガリック?このスレで哀れな最期迎えちまえ

>>813 この話のボスと戦い方、現れ方とかは決まってるんですがそれまでが…
ガリックの奴は最後の方でボスとして…(ry




清霜「りょ、了解っ」

朝霜「そう言う事な…分かったよ」

スージー「戦艦はそのまま待機、残った奴等を殲滅するのよ」

アイオワ「Roger!」


ざざざざざざざ…!

どどどぉぉぉん…!!

羽黒「て、敵の砲撃ですっ!」

妙高「相手が近づかなく成って行く…」

スージー「読まれ始めた……わね」

青葉「秘書官さん。如何いたしましょうか?」

スージー「まだよ、総員。今度は遠方に砲撃!」

スージー「彼奴等の逃げ場に弾丸を落しなさい」

ずごごごごごごぉどどおおおおおん…!!!

青葉「うわぉっ…了解っ!」

鳥海「砲撃、初めて下さい!」


スージー(物量はこっちの方が上…質だって、ギャラクティックナイトの奴が居るけど…)

スージー(…何でしょうね、この…良く分からないそわそわは…)

ごおおおおお…!


スージー「…っていうか、そのギャラは何処に行ったのよ…!」すぁああ…

どごぉおおんっ!

スージー「キャッ……相手も当ててくるわね」


青葉「あれ…おかしいですよ。敵がどんどん出て来る…?」

スージー「…」

ごおおおおおおおお…!!


『目的地に到着した。爆撃を開始する』

スージー「気をつけて、何が出て来るか分からないわよ」

『大丈夫さ。死ぬつもりは無い。俺には家族が…』


どごぉおぉおおおおん!!

『何!?攻撃だと!?』

スージー(ちょ…嫁とか娘とか語り出してたら死んでたわよバカ!!)

どんどんどんどんどんどん…!!

青葉「砲撃!全方位に発生!更に層が分厚く成りました!」

スージー「報告有り難う…さて、嫌な予感が当たってしまったわね」

スージー(彼奴等、一体何を隠しているのかしら)

『糞っ、被弾した!』

スージー「下がってて!もう!」


どごおぉおごおおおおおおんっ!!

青葉「味方に被害有り!敵の攻撃、強く成りました!」

スージー「まんまとはめられたって事ね…!」

ひゅるるるるるるるる…!

鳥海「!13時の方角から砲弾?!」

スージー「嘘ぉ!?」

スージー(幾らなんでも手が早過ぎるわ、ちょっ…!!)


ざぎんッ

どごごおおおおおんっ!!

スージー「ぅ…?」



ばさっ…

ギャラクティックナイト「金ぴかの鎧の騎士。参上☆」

スージー「何が『参上☆』よ!遅いったら!!」ギャーギャー

ギャラクティックナイト「だが何とか間に合ったぜ。ドラマチックなタイミングでな!」

スージー「はぁ…それで、一体何が起きてるの?」


ギャラクティックナイト「割と厄介な事に成ってるぜ」

ギャラクティックナイト「奴等、『デリバリーサービス』の装置を使ってやがる」

スージー「デリバリーサービス…?」

青葉「転送装置ですか?」

ギャラクティックナイト「勿論。それを使って彼奴等は増援を次々に引き連れてた様だ」

ギャラクティックナイト「彼奴等、何故ホーリーナイトメア社の装置を…」

どごおおおんっ!

青葉「は、話をして居る暇は無さそうですよ!」

スージー「らしいわね…攻撃が酷く成って来てる…!」

ごごごおぉぉぉぉぉぉん…!!

ギャラクティックナイト「スージー。お前は下がって指揮を続けろ」

スージー「いいえ!ここに来て下がりはしないわ」

ギャラクティックナイト「スージー!」

がしょん

スージー「危ない事なんて無いわ。全部アンタが守れば良い。OK?」

青葉「おやおや」ニヤニヤ

チャキ

ギャラクティックナイト「…あいよ。ワガママ姫さんよ」ニッ

スージー「頼りにしてるわよ」

ごっ!

スージー「こうなったら私達で片付けるわよ。全軍突撃!!」

清霜「了解!皆、行くよ!」

ごごごおぉぉぉぉぉぉ…!!


ル級「多少の無理は押し通せ!奴等を通すな!」

リ級「こっちには増援を発生させる装置が有る、臆するんじゃない!」


どっどぉおおおんっ!

スージー「っく…!」

ムサシ「あらあら…私の、出番かしら?」

リットリオ「今しか無いと思います…秘書官さん」

スージー「分かってるわよ…!」すっ

 
スージー「薙ぎ払えッッ!!」

っどっっどぉんっ!!

どじゅぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!


どごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!

ル級「うわああああああああっ!!」

リ級「ごっそり持って行かれた…!」

ツ級「慌てるなッ、まだデリバリーサービスはやられていない!」


ごおおおおお…!!

スージー「どう!?」

アイオワ「戦力は可成り落せたわ…でも」

ムサシ「デリバリーサービスはまだ健在みたいね」

ギャラクティックナイト「よっぽど、彼奴等に取ってはかなり大事な存在らしい」

スージー(こうなったら直接叩くしか無いわね)

ざああああ…!!


スージー「でも敵の数は減った…今のうちよ」

ギャラクティックナイト「進軍するんだな?」


スージー「其の通りよ。皆と守ってくれるんでしょ?」

清霜「ん…!」

神風「!」ぐ

ギャラクティックナイト「…あたぼうよ!」

スージー「さあ、ここからは…ソッコーで潰すわ、無駄話現金!」

スージー「全軍、進撃!突撃!!」

足柄「そう来なくちゃ!」

羽黒「が、頑張ります!」

「や、奴等が来るぞ!」

「急げ!もっと早く転送出来ないのか!」


どどどどどどどどどどどど…!

どごっぉぉぉおおおん!!!

「うわああああああ!!」


スージー「まあ、随分と地雷をぶっ壊したのね」

ギャラクティックナイト「安全なレッドカーペットは敷いておかなくちゃな?」

清霜「何処にも無いけど…」

スージー「細かい事は良いの、さあ!」

朝霜「!」ごおおおおお

マヤ(そろそろ丁度良い時だし…次の流しちゃお!)

BGM:https://www.youtube.com/watch?v=lbapsli9er8


スージー「撃てーッ
!!」

どごぉぉおぉぉおおおん!!!


「や、やばい…最終防衛ラインが突破されるぞ!!」

「あいつら、化物か!?」

どごおおおん!!どごごごぉおおおおん!!!


「クソッ!奴を投入しろ!急げ!!」


ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…!!



スージー(進軍は順調、このまま行けば…!)

ぴぴぴぴぴぴ

スージー「…!これは!」

清霜「どうしたの!?」

もこここここ…!

スージー(ちょ…回避が間に合わない!)

スージー「清霜っ!!」

清霜「ぅえ?!えっ?!はいっ!」びぅんっ!

神風「えっ!?」

どごぉぉぉぉぉんっ!!


清霜「っ!?」

ギャラクティックナイト「何だ…地雷か?!」

スージー「いいえ…砂の奥に、何か変な電波が…」

清霜「で、電波?」

ぼぼぼぼぼぼ…!

砂漠の中から、爆雷の様な物が浮き上がる…


那智「!前方に爆弾が浮き上がって来たぞ!」

スージー「清霜!出来る限り防御を固めて!このまま撤退するわけにはいかないわ!何としてでもゴリ押すのよ!!」

清霜「わ、分かった!」

どごごごぉぉおっぉぉおん!!



どごぉおおおおん!!

清霜「くぅ…!」

ズイカク『奴等、まだ何かを持っている様だな…』

もここここ…!

鈴谷「ま、また出て来たよ!」

スージー「く…!」

清霜「わわわわ…!」どごぉおおんっ!

スージー「こうなったら…撃て!爆雷を撃ちなさい!」

初春「何?」

スージー「やられる前にやるのよ!」

初春「心得たぞ」どぉおんっ!!


どごぉぉおおん!!

どかぁああんっ!!

スージー「ギャラは砂埃を吹き飛ばして!」

ギャラクティックナイト「あいよ!」ばさっ!!

ごぉぉおっ!!


青葉「秘書官さん。レーダーに反応は?」

スージー「変な電波が砂中から。ソイツを何とかして炙り出して!」

青葉「ううううん…どうすれば良いんでしょうか」

鈴谷「釣り上げるとか!」


ずももももももも…

ばちゅっっぐぐぐ


スージー「…あれは」

青葉「落とし穴…?」

清霜「えっ…!?ちょちょ!」


ずぼぼぼぼぼっ!ずぼ…!

朝霜「おわああ!?」

スージー「!」

鈴谷「ちょ…皆穴に嵌まってる…!?」

子日「わあーっ!」ずぼっ…

若葉「ぐ…!」

スージー「拙い…アーマーを逆手に取られたわね…!」

スージー「ギャラ!落とし穴をぶっ壊して!」

ギャラクティックナイト「一個ずつか?流石に冗談キツいぜ!」

鈴谷「皆!アーマーから降りて!それなら何とか移動出来るから!」

スージー「は…!?」

鈴谷「大丈夫あとで回収するから!」

スージー「絶対よ!?」


ごぉぉぉぉぉぉぉ…!!

嵌まったアーマーから次々に乗っていた艦娘達が降りて行く。

スージー「彼奴等…見てなさい。今に其のモグラをひっぺがしてやるんだから」

ずもももももももも…!!

朝霜「畜生!また罠だ!」

青葉「拙いですよ!時間稼ぎに引っ掛かってます!」

スージー「だったら打ち込みなさい!少しでも彼奴等を削るのよ!」


ずもももももももももももも…!

鈴谷「ちょちょちょ…!?またぁ!?」

スージー(ちっ…これじゃあキリがないわ…どうすれば…!)イライライラ


ギャラクティックナイト「糞、こうなったら…危険だが飛んでぶっ壊しに行くしか無い」

スージー「あら、アンタがそんな弱音めいたことを言う何て…ねえ」イライラ

ギャラクティックナイト「突破出来ずイライラしてる奴に言われたくねえよ」

スージー「じゃ…行くしか無いわね」ふよ…

青葉「こっちは任せて下さい!」

鈴谷「鈴谷たちで何とかするから!」

スージー「アンタ達…」


ぐっ

スージー「…必ず、帰って来るから」


ごぉぉぉっ!

清霜「気をつけてねー!」


ばっさばっさ…!


どどどどどどどど…!

スージー「く…やっぱり対空砲火が凄い…!」

スージー(あんだけ潰した筈なのにもう用意出来てるとか…これじゃあ無限湧きね)

ギャラクティックナイト「心配するな。俺に着いて来い!」

>>1は朝潮改二にした?

>>832(して)ないです。



スージー「当たったら承知しないわよ!」こぉぉぉぉ

ばさっばさっ!

どんどんどんどんどんどんっ!

「敵機!敵機だ!」

「直接叩きに来ただと!?」


スージー「あれね…!ぞろぞろ敵が出て来てるわ」

ギャラクティックナイト「良し、ターゲットは見つけた。さっさとぶっ壊しに行こうぜ」

スージー(邪魔が入らなければ、ね)

ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…!

「早く撃て!」

「今弾丸を込めてるんだ!もう少し待てよ!」

スージー「対地攻撃、容易!」どしゅしゅしゅしゅしゅ!

ギャラクティックナイト「トゥエンティ・エナジーシャワー!」ぱりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅっ!!


実弾とエナジーソード。
それぞれの相反する存在が地面の無法者に襲いかかり、絨毯爆撃の様な有様を引き起こして行く。


どこぉぉおおんっ!

「対空砲がぶっ壊れた!糞!」

「足首を挫きましたァ!!」


スージー「もう一度、放て!」どしゅしゅしゅしゅっ!

ギャラクティックナイト「好きなだけ撃ちな!」ばりゅりゅんっ!

どごぉぉぉおおおん!!


スージー「一網打尽…ね。見る影も無いわ」

ギャラクティックナイト「パーフェクトだな」

スージー「さあ、今のうちにあのデリバリーサービスをぶっ壊しちゃって!」

ギャラクティックナイト「あい分かった!」


ばさぉんっ!

ギャラクティックナイト「コイツだな、こんなけったいな物を…」

ぐぐぐぐぐぐ

ギャラクティックナイト「ふんっ!!」

ざぎんっ!!


ぼっごぉぉおおおおおん!!!

ギャラクティックナイト「…これで増援は出来ねえだろうな」

「ぐ…あ…なんて事をしてくれたんだ…」

ギャラクティックナイト「こんな事をしてあげたぜ、悪党共」

ギャラクティックナイト「今直ぐぶっ殺したい所だが…さっきから罠を貼りまくってる奴の詳細を教えれば助けよう」

「っ…仕方が、ないな…此処まで来た褒美だ」

ギャラクティックナイト「ほうほう…さあ、さっさと話してもらおうか」

「…罠を張っているのは…」



ーーーーーー


スージー「…フフフ。無事にぶっ壊してくれたみたいね」

スージー「後は…罠を貼ってる奴をぶっ壊すだけね」


ずももももももももも…!!!

っっっっっっっざあああああああああ…!!!

BGM:https://www.youtube.com/watch?v=MQJVPelm2kg

ヘビーモール「」ン"モ"オオオオオオオオオオオ

スージー「…!?」どきっ

スージー「ちょ…コイツが罠を…?!」

趣味で遺跡作ってそうなボスキター!!

>>837 デデププ懐かしいナァ……



ヘビーモール「」ンモモモモモモモモモモモモモ

スージー「ちょ…こいつっ!」どしゅっ!

どごごごごぉおおんっっ!!


スージー「やった!?」


ずごごごごごぉぉぉぉぉぉぉ…!!

スージー「…まだみたいね」

スージー(砂を航行するタイプの兵器……実にスチームパンクじゃない)

スージー(だったら!)ぐぉっ!

ヘビーモール「」ズモモモモモモモモモモモモモ……

スージー(上からぼこぼこに爆撃するのみよ!)

ぱかかかかかっ…


スージー「…はい?」

ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ…


ヘビーモール『ターゲット 捕捉』

ドシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュッゥゥゥゥ!!!

スージー「ちょちょちょ!VLSとか嘘でしょぉ!?」

ぎゅぉおおおんっ!

どごぉんっ!

スージー「きゃっ!」

スージー(っ…卑怯な!)

ずももももももももも…!!

ヘビーモール『照準調整』ザアアアアアアア……

ーーーーースペシャルページーーーーー
      ヘビーモール改
敵の組織が密かに作り上げていた機械魔獣。
固い山の中と砂漠を泳ぐ様にして移動する。
ミサイルや装甲などが強化されている他、
遺跡マニアの面もあるらしいぞ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


スージー「こんのッ!」どしゅうっ!

どごごぉぉおおんっ!!

ぼごぉおおおおっ!


ヘビーモール『発射』

どしゅしゅしゅしゅしゅしゅ…!

スージー「回避っ!」ぎょんっ!

ぎゅぉぉぉぉぉぉぉっぉぉぉ…!!


スージー「…!」

スージー(最初は面喰らったけど…特にミサイル以外に特出した問題は無いわね)

スージー(やっぱり隠れて戦うだけの木偶の坊…かしら?)


どしゅしゅしゅしゅしゅしゅ!

スージー「このっ!」

どごごごぉおおおんっ!!

ヘビーモール『照準調整』ズモモモモモモモモ……


スージー「…ってアレダメージ与えられてるの…?」

スージー(凄く固い奴だったら嫌ね…)

ぴぴぴっ

スージー「…ちっ、通信が通じない…」

スージー(ジャミングまで仕掛けるなんて…このモグラ)


ヘビーモール『発射』ドシュシュシュシュシュシュ!

スージー「はっ!」ぎゅうんっ!

スージー(もう読み切ってるわよ!)


どしゅごごごぉおぉぉぉ…!!

ぎゅぅぅぅぅんっ!



スージー(あの固さ。ドライバーブレイクを打つけるのは……ちょっと怖いわね)

スージー(…何か良いの無いかしら)キョロキョロ

どしゅしゅしゅしゅしゅ…!

どごごごごごぉぉぉぉぉんっ!!

スージー(大分当たってるから…そろそろ壊れても良い頃なんだけれど…)

ヘビーモール『発射』


ドシュシュシュシュシュ……

スージー(…もしかしたらハッチが開いてる時に攻撃すれば行けるかも?)

どごごごおぉぉぉおんっ!


スージー「っく…!」

スージー(悩んでても仕方が無いわ…次のチャンスに全てを掛ける!)


ぱかかかかかっ

ヘビーモール『射出照準。調整』


スージー「今ッ!」ぎゅるるんっ!!

ヘビーモール『発s』


ずぐんっ!!


スージー「嵌まった…構わない、このまま…!!」

がりがりがりがりがりがりがりがりがりがりがりがりがりがりがり…!!!

砂上を泳ぐヘビーモールのハッチにドライバーを捩じ込んだまま回り続け、抉って行く。


ごりりりりりりりりがりりりりりりりりり…!!!


ヘビーモール『は…は、はっしゃ、発射…不可能…』

ごりばりぼりがりりりべしゃあばがりりりりり…!!


スージー(効いてる効いてる!このまま貫けッ!)

スージー「貫けぇええええええええええええ!!!」


がりりりりりりりりりりりりりりり…!!

びきききき…!!


外郭の罅が悪化し、別々の破片にと近づいて行く。


『異常発生、異常発生』

『機能欠損、機能欠損』


がりりりりりりりりり…!!


スージー(対した事無かったわね…!このまま壊れなさい!!)


がりりりりりりりりりりりりりりり…!!!





『自立AI。アンロック』

ばきんっ!!


スージー「えっ…!?」


ばがららららららら…!!


『コア・カブーラー・フォーム。変形プロセス完了』

スージー「ひ…飛行船?!」

ごおおおお…!!

コア・カブーラー『さあ…善くもやってくれたな。クソガキ』

スージー「…ヤバそうなのを起動させちゃったわね」

BGM:https://www.youtube.com/watch?v=VEjnsgP-t-Q

コア・カブーラー『簡単に殺してくれる等とは思うなよ』

スージー(ちっ…だけど、恐らくこいつが最後の敵…やるしかない!)

スージー「掛かってらっしゃいッ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    コア・カブーラー改二
身に覆っていたヘビーモール改のオーバーボディを脱ぎ捨て
戦場も砂中から空中に移し、今此処に真の姿を現す!
空飛ぶキカイとして目の前の敵を只、排除するのみ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ぎゅらららららららららら…!

早速凄まじい勢いで身を回し、スージーに狙いを付ける。


スージー「ちょ、まっ」

ぎゅぉおるんっ!

スージー「わぁ!?」

スージー(ちょっ、体当たりとか正気?!)


コア・カブーラー『砲撃用意!』

どんどんどんどんどんっ!

スージー「っく!」くるんっ

どしゅしゅしゅしゅしゅっ!


どごごぉおんっ!

弾幕を躱しながらミサイルを放ち、カブーラーに直撃させて行く。


スージー「健在…まあ、この程度で堕ちる訳ないわね」

コア・カブーラー『こんな程度か?なら俺からも行かせてもらうぜ』


ぐぱぁっ

機体装甲が開かれ、レーザー主砲が展開される。


スージー「げっ!?」

コア・カブーラー『レーザー!』ばじゅぅぅぅぅぅぅうう!!!!

スージー「っ…一直線で狙いは甘いのね…!」

スージー(一瞬冷や汗かいたじゃない!)


スージー「ほらほら!ここは横スクロールじゃないのよ!」どしゅしゅしゅしゅしゅっ!

スージー(兎に角ミサイルは撃って撃って撃ちまくる!)

どごごごごごぉおおおおんっっ!!

コア・カブーラー『甘いな。まだだ!』


ぎゅるるるるるるる…!!

スージー「!」

コア・カブーラー『3Dスクリューアタック!』

ぎゅぉるんっ!!

スージー(思った以上に固い…)

スージー「固いヤツしか居ないのかしら?」どしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅ!!

スージー(まあ、砂の中を泳いだりするにはそう言うのが無いと行けないのかしら…ねえ?)


ぎゅるるるるぅんっ!

スージー「えっ…躱されてる!?」

コア・カブーラー『見切っているのはお前だけだと思うなよ!』

スージー(ちっ…AI持ち?!何てインチキ!)


ずぉっ!

どんどんどんどんどんどんどんどんどんっ!!

コア・カブーラー『オラオラオラオラオラァ!』

スージー(ぐ…!)ぐぅんっ!

彼女を囲む様にして行なわれる砲撃を回避して行く。


どんどんどんどんどん…!!

スージー(攻撃が激しい…ギャラの奴、一体何処で道草を…!)

どどどどどどどどどん…!!


スージー「くぅっ!」どがっ

スージー(当たった…結構凹んでる…)

スージー「アンタねぇ…!!」

ぐぉんっ!

コア・カブーラー『ほらほら!俺に着いて来れるか!?』

スージー「当たり前よ!」どしゅしゅしゅしゅっ!!


ぽわんっ!

スージー「ドリー、射出ッ!」どぽっ!

きゅららららららら…!

放たれたユニットがUAVの様に自立し、彼女の僚機として飛んで行く。
擬似的ながら、多対一の状況を作り、コア・カブーラーを追い込む。


スージー「フォーメーション・C(カエサル)!」

くりゅぉぉぉぉぉぉ…!!



コア・カブーラー『!包囲!』

スージー「逃げ道は無いわ、どうするの?」


ぽぅぁぁぁぁぁぁぁ…!


コア・カブーラー(抜け道が出来てるな…甘い!)

ぶるんっ!

スージー(馬鹿ね!)

彼女は直ぐさまさりげなく開いていた隙間に飛ぶカブーラーの眼前にドリーを飛ばす。

コア・カブーラー『何?!』

スージー「AIなんだから学習しなさい!」ぎゅるるるんっ!!

ドライバー部分で敵の真横に突っ込む。

どぐんっ!!


コア・カブーラー『してやられたか!』

スージー「今更遅いわ!そのまま風穴を開けてあげる!」


がりりりりりりりりりりりりりりりり…!!

コア・カブーラー『ぐぉぉぉ…!』ぐぐぐぐぐ

スージー「逃げようとしても無駄よ!」ガリリリリッリゴリリリリリリリリリリ

がりりりりりりりりりりりりり…!!

スージー(っやっぱりド固いわ…!徹甲弾でも持って来るべきだったかしらね)


ぐぐぐぐぐぐぐ

コア・カブーラー『危険度は高い…可成りのやり手か』

がりりりりりりりり…!!


コア・カブーラー『だが甘い!』

ぐるるんっ!!


ぎゃりっ!

スージー「っ!」

スージー(振り切られた…!)


コア・カブーラー『装甲の耐久値低下…やるじゃないの』

がばぁあっ

コア・カブーラー『なら、俺もとっておきを出さなくちゃ成らない様だ』

スージー「!」


コア・カブーラー『避けられるかな?3Dカーテン・レーザー!!』

ばじゅぅぅうっぅぅぅぅぅぅ!!

スージー「ふゎあぁっ!」

じゅぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…!!!


スージー「ッ!」

コア・カブーラー『逃がさねえ!』


ぎゅららららぁぁぁ…!!


回転して、帯の様に伸びて行くレーザーを曲げて行く。


スージー(そんな芸当まで出来るのね…)

じゅあぁぁぁぁぁぁぁぁ…!!

スージー(けど…そんな程度じゃ、甘いわ!)

ぎゅるるるんっ!

コア・カブーラー『!?』

スージー「このまま突っ込む!」


じゅばああああああああ!!


ぐるぐると渦巻き状で取り囲もうと試みたカブーラーは真正面が弱点と化していた。
その大きな隙はそう簡単に覆せる物ではない。


コア・カブーラー『マズい、修正を…!』

スージー「もう遅いわよ!」


ぎゅらららららららぁっ!!


ドズン!!

コア・カブーラー『損害甚大…!?やられた!』

スージー「堕、ち、な、さ、いッッ!!」

ぐりゃばぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃごりゃっ!!

コア・カブーラー『ぐぉおぉおおっ!!』



どぎゃああっ!!


ずぼぉっ!!



コア・カブーラー『ば、バカ、な!このオレより上なのか…?!』


どがああああああああああん…!!



スージー「…ターゲット、破壊を確認…」

スージー「今度こそやったわね…」


『MISSION ACCOMPLISHED』<ピンッ


スージー「…各員へ告げる、当戦闘域の敵勢力全滅を確認」

スージー「しっかりインベードアーマーも全員連れて帰るわよ」

『全部ですか!?』

スージー「一機残らずよ!!」

『もぉー、人使いが荒い…!』


ごおおおおおお…!

スージー「…さて、結局戦果は我が社が独り占め、か」

スージー「これは良いプロモーションに成りましたわね」

バッサッバッサッ…


ギャラクティックナイト「…」

スージー「ちょっと、遅かったじゃない」

ギャラクティックナイト「ああ…集団で、モグラ野郎の事を懇切丁寧に聞かされてだな…」

スージー「切るに切れずに、そのまま取っ捕まったままと…」

ギャラクティックナイト「ああいうの一番対処に困るんだよ…俺としちゃ嘘着く訳にもいかねえしよ」

スージー「何で此処まで来てそう言う所に拘るのかしらねえ…」

ギャラクティックナイト「…クセだよ、クセ」

スージー(…??)



ぴぴぴぴ

スージー「…さて、アンタもインベードアーマーのサルベージ、手伝いなさい」

ギャラクティックナイト「おう」



ーーーーーー

ーーーアクシスアークスーーー



ハルトマン「…ご苦労だった、スージー」

スージー「はい…有り難う御座います」

ハルトマン「しかしながら何故インベードアーマーの全機回収に拘ったのだね」

スージー「私は守銭奴ですので」

ハルトマン「まるで意味が分からんぞ」

スージー「態々新しい新品を作って補填するより持って帰った方がお得ですわよ」

ハルトマン「…そういう物なのか…」


スージー「…それにしても、今回の戦いで敵の勢力を可成り削れました」

スージー「ですが奴等は立て続けに増援を遅れる程の戦力、そして、転送装置を持っています…一筋縄では行かないかと」

ハルトマン「…」

スージー「…社長?」

ハルトマン「な…何だね?」

スージー「もう。最近黙ってる時が多いですよ…何処か具合でも?」

ハルトマン「…いや、そんな事は無い」

スージー「…なら、良いんですけれど…身体は大事にして下さいませ」」

ハルトマン「うむ…すまない」シュン


スージー(…アンタがそんなんじゃ、こっちだって…)

ハルトマン「…もう、上がって良い」

スージー「は」

すすすすすすす…


ハルトマン(…何をやって居るんだろうか、私は…)

スージー「…はぁ」


スージー(…思考って辛い物なのね…こんなにも忘れられない…なんて)


すすすすす…



スージー「…」


すすすすす…


スージー「…誰か、居ないの…?」

スージー(…なんで、こんな時に限って人が居ないのよ…)


すすすすす…


「ねえ」

スージー「!?ちょ、何よ、居るなら言ってよ!?」ビクゥッ

「臆病ね」

スージー「…??」

「…いえ、アタシの隠密性が優れている。って訳よね」

スージー「ちょちょ…アンタ本当に誰なの?」


「今は知る必要なんて無いわ。それに…こっちに接触したのは貴方の方じゃない」

スージー「はあ…?」

「…どういう風の吹き回しかは知らないけれど…力の使い方には気をつけた方が良いわよ」

スージー「…えっと、何が言いたいのか良く分からないんですが」

「…ふぅ、そうなのね」

「けれど、それでいい。貴方は、そのままで良い」

「何も分かろうとする必要は、無いわ」

スージー(何この偉そうな声…)

しん…


スージー「…聞こえなく成った…」

スージー(…何なのよ…誰かの悪戯?)



すすす…

スージー「…まあ、良いわ…」

スージー(そろそろ寝た方が良いわね…お化粧落さないと…)

すすす…

ーーー次回予告ーーー


スージー「次回のお話は…どうしましょう…」

スージー「折角十一話にまで来たと言うのに…むむむ…」

スージー「…」


スージー「…ゲストを、招く…」

スージー「…ええ、コレしか有りませんわ」

スージー「短く面白い単話で…ええ。これで…」


スージー「と言う訳で次回はちょっと短い特別編ですわ。お楽しみに…」

ーーーーーー


スージー「…んー…」もぐもぐ

スージー(デリバリーサービスの性質は…異空間ゲートとは違うのね…)

スージー(元々はホーリーナイトメア社が設計した転送装置の総称…その技術には何か特別な技術が使われている…)


スージー(…成る程、ねえ…調査に寄るとそう言う事なのね)

スージー「…美味し」ごくんっ


スージー(…問題はそんな物を何で彼奴等が持っているのか…って事ね)

ぴんっ

スージー「と言う事は…この会社も同じ様な物を作れば便利って事よね」

スージー「転移装置とは違った、また汎用的な物を!」

スージー「そうよ、作るのよ!」フンス

スージー「勝利も装備も!自分の手で!」


すたっ

スージー「そうと決まれば善は急げよ!」すっ!

スージー(少なくとも目的はゲットしたわ!)

っすすすすーーっ


足柄「また来なさいよー」


ーーーーーー


清霜「ここって広くて良いよねー♪」たったったっ

朝霜「確かに、こんだけ広けりゃスポーツとかも出来そうだよな」

清霜「あっ、良いと思う!今度司令官にも教えようよ」

すたすたすた…


鈴谷「お?」

清霜「あっ、鈴谷さんだ!」

熊野「御機嫌よう。清霜さん、朝霜さん」

朝霜「おう。二人はどうしたのさ?」

鈴谷「いや、熊野がさ…会社の中で迷子に成ってたからさ…道案内ってゆーの?してたんだよね」

清霜「ここ凄く広いからね」

朝霜「あたいも、まだ機械ライン工場が何処にあるのかも分かんないのさ…」

熊野「水族館が最近出来たらしいのですけど…何処にあるのかさっぱりですわ」

清霜「あ、司令官が作ってた所?」

熊野「はい、全く…秘書さんが居れば分かると思いますが…」

鈴谷「ってかその秘書官さん何処に居るのさ…?」

清霜「今日は見てないよ?」

熊野「そういえば…何か新しい物を作るって意気込んでましたわ」

清霜「新しいもの??」

朝霜「どんな物を作るんだ?」

熊野「さあ…知る所では有りませんわ」

鈴谷「んー…聞いてみようにも何処に居るかも分からないし…」


清霜「…そうだ!社長さんかギャラクティックナイトに聞いてみる?」

清霜「あの二人なら、知ってると思うから!」

朝霜「たしかに…」

鈴谷「そっか、その二人に聞いてみるっきゃないね!」

熊野「で、でも騎士様の方は兎も角、社長は暇があるのですか…?」

清霜「…あー」

朝霜「まあ、社長も都合が有るだろうし…ギャラクティックナイトに聞いた方が良さそうじゃん」

鈴谷「そだね。じゃあそいつに会いに行こー!」

朝霜(…肝心のその人は何処に居るんだかな)

ーーーーーー



ギャラクティックナイト「スージーの居場所か?」

熊野「ええ、何かお分かりにならないかしら?」

鈴谷「秘書官さんに詳しいって清霜ちゃんが言ってたからさ」

ギャラクティックナイト「…」



ギャラクティックナイト「そういやアイツ、昼にトンカツ食って…其のとき何か閃いたのか、『デリバリーサービス』に似た者を量産するって決めたらしい」

清霜「そうなの?」

ギャラクティックナイト「ああ、前に水族館とかに行く時に使った転送装置とはまた違った奴だそうだ」

鈴谷「そんなの作って…どうするの?」

ギャラクティックナイト「大方、敵の真似事でもしたいんだろうな」

熊野「でも、物量が伴っていなければ難しいと思いますが…」

ギャラクティックナイト「それは言ったんだがな。ジャンジャンバリバリ作りまくれば良いって言って聞かなくてさ」

鈴谷「…地球の資源で?」

ギャラクティックナイト「ああ。他人の金で飯がうまい!って事だろうよ」

熊野「何と野蛮な!」

ギャラクティックナイト「まあ、それでも前みたいに無理矢理奪った物じゃないけどな」

朝霜「へえ、許可された発掘とかでゲットしてんのか?」

ギャラクティックナイト「いや、何と言うか…人間の代わりに海底資源を掘って、自分達の分を貰ってるってスタイルだ」

熊野「まあ…複雑な事情がおありでしたのね…」

鈴谷「それで。秘書官さんは何時に成ったら出て来るの?」

ギャラクティックナイト「俺の見込みだともうすぐだ。実験を終えて出て来るだろう」

うぃぃぃぃん

ギャラクティックナイト「おっ、噂をすれば星とやら」

鈴谷「マジだ?!」

清霜「すごい!本当に来た!」

すすすすす…!


スージー「みみみ皆様!実験大成功。効果抜群ですわ!!」

ギャラクティックナイト「らしいな」

朝霜「し、しれい…ソイツら、誰だよ」



スージー「ああ、このお二人は…とある星のデーンジャラスでデーッドリーで、デーラックスな王者とカタツムリの…」

デデデ「おい貴様!?突然連れ出して何を勝手に自分の発明品の様に教えようとして居るZOY!?」

エスカルゴン「えぇ?頭イかれてんのか?!」

スージー「…失敬。バカとアホ二人ですわ」

エスカルゴン「余計酷く成ってんですけどこの人?!何なの?!」

その発送はなかった

発送はなかった

発 送 は(ry

>>876 スージー「等と申し上げて居ります。同志ハルトマン」

ハルトマン「宜しい。ハルカンドラ送りにしなさい」


ーーーーーー


朝霜「えーっと…そいつらは?」

デデデ「ワシはこの妙ちくりんな小娘に連れて来られたデデデ大王ZOY!」

エスカルゴン「私は御付きのDr.エスカルゴンでGESぞ!」

朝霜「えっ…!?ちょ、デデデって、あのデデデ!?」

デデデ「ぉん?」

鈴谷「知らないの?あんた此処じゃ凄い有名なんだってば!」

エスカルゴン「え、はい?もしかしてここ…」

ギャラクティックナイト「地球だぞ」


エスカルゴン「…何これ」

デデデ「知らんZOY…なんでデリバリーサービスを壊そうと思った時に此処に転送されたZOY」

スージー「すいません。実は…」



デデデ「何ぃ?!じゃあワシ等がここに転送されたのは全て実験?!」

エスカルゴン「この変な機械も、全部!?」

スージー「はい。全て、大成功に終わりましたわ♡」

エスカルゴン「でも、何でこんなアッホな実験をしたでGESか?」

デデデ「答えるZOY!」

清霜「そ、そう言えば何でなの?」

ギャラクティックナイト「や。さっきのオレの話聞いてた?」



スージー「無論戦場で増援を簡単に呼び寄せたり、物資を運搬したいからですわ!」

デデデ「…は、はあ」

何故デデデはデリバリーサービスを壊そうと思ったのかが気になる

>>879 ホーリーナイトメア社との縁切りと借金の踏み倒し



スージー「我々の事情は先ほどのお話で理解して頂けたとして」

デデデ「ま、まあ…うむ」

エスカルゴン「というかお前等も艦娘を雇ってるんでGESね」

スージー「ええ、沢山のお仕事で沢山の利益が入ってますのよ」

朝霜「なんだかんだ上手にやれてるみたいだってさ」

デデデ「成る程…」

エスカルゴン「事情は似た様なもんでGESねえ」

デデデ「まさかホーリーナイトメ社と縁を切るつもりが、また別の会社に出くわすとは…」

スージー「昔は酷かったけれど…今は汚名を返上出来る様に奮励努力しているつもりですわ」

エスカルゴン「…んでも陛下。なんだかんだ信用は出来そうでGESぞ」

>>881 まあゲストですし


鈴谷「へえ、そう思うんだ」

エスカルゴン「陛下。次の買い物先はこの会社にしませんでGESか?」

デデデ「ううむ…」

スージー「あらまあ。直に決めてしまわれますの?」

デデデ「いや…そもそもこの会社、今は何をして居るのだZOY?」

清霜「それなら!司令官が教えてくれるよ!」

スージー「はい♪この私、秘書スージーがこの会社の事をご説明致しますわ♪」

エスカルゴン「あの、社長には会わせてくれないでGES?」

スージー「…どうします?」

ギャラクティックナイト「会わせた方が良いだろ。一応顔見せとしてさ」

デデデ「ならば案内を頼むZOY」

エスカルゴン「序でにお茶も寄越すでGES」

スージー「はいはい。キチンと御持ちしますわよ」


すっ

スージー「さあ、と言う訳で…我が社の事を知って、大好きに成ってもらいましょう」

エスカルゴン「いやんもう!私には陛下が!」

朝霜「いーじゃん!な!」

鈴谷「あの、出来るだけ押し売りみたいな事はしない様にするからさ」

熊野「くつろいで下さいませ」

デデデ「あー、あー…大丈夫、大丈夫だZOY」

スージー「それでは、早速GO!」

ギャラクティックナイト「ゔぉー」

そういえばナイトメア社ってどうなってるんだっけ
アニカビ最終回より前の時系列?

>>885 アニメカービィ最終回より前の時系列。



ーーー社長室ーーー


ハルトマン「…ムォッフォッフォッフォッフォ……良い出来だ…」

ハルトマン「じぃ、つぅ、にぃ、面白い」


うぃぃぃぃん

スージー「しゃちょぉー!お客様ですわ!!」

エスカルゴン(あれ、何か大気圏が見えてんだけど)

ハルトマン「スージー。遂に完成したのか!」

スージー「はい!我が社初の商業・運搬用転送装置!」

スージー「トランスファーサービスですわ!」

清霜「そんな名前にしてたんだ!」

デデデ(デリバリーサービスと似た様な物か)

ハルトマン「こちらも丁度完成したゲームが届いてだね。それを眺めていたのだよ」

どうせ艦これアーケードだろ!!

>>887 ムホッ


スージー「まあ!やっと完成したんですのね?嬉しい!」

朝霜「あぁ?何だよコレ」

ハルトマン「何だよは無いだろ!やっと大本営から家庭用の艦娘海戦ストラテジーゲームが発売されたと言うのに!」

スージー「今までのは運ゲー過ぎてムズかったですからねー」

ギャラクティックナイト「いや今更かよ!?」


デデデ「…あの、ワシ等の事を早速忘れてもらっちゃ困るZOY」

エスカルゴン「お前が社長でGESか」

ハルトマン「お…うむ。ワシがこの会社の(ryである…プレジデント・ハルトマンである」

エスカルゴン「なんかイヤに人間臭い名前でGESな」

ハルトマン「此の度、このチンキュウ…いやいや、地球で会社を運営させてもらっている」

ハルトマン「キミ達の事は聞いているのである。地球を救った司令官のデデデ。そして御付きのエスカルゴンよ」

デデデ「…あー、もしかして…」

エスカルゴン「え、ちょ陛下、『がし』しー、しー!」

デデデ「ムギュ!?」

ハルトマン「?」


エスカルゴン「電波ジャックしてたらこの会社の放送電波が流れて来たので覚えてるとか言いっこ無しでGES」ボソボソ

デデデ「ム、ムギュ……」


スージー「ええと、お二人様?」

エスカルゴン「いやあ何でも無いでGESよ」

デデデ「そ、そう。何でも無いZOY」

スージー「…?」

デデデ「それで…まあ、さっき何を揉めていたZOY」

スージー「揉めていた?」

清霜「さっきの事?」

エスカルゴン「はい。その、家庭用とかストラテジーがどうのこうのっていう…」

鈴谷「それ鈴谷も気になるんだけど。何の事なの?」

ハルトマン「うむ。先ほど大本営からアーケードゲームの家庭版の試作品が届いてな」

スージー「我々の評価が上がったと盛り上がっていましたのよ」

ギャラクティックナイト「というか何で今までそういう面白そうなの出さなかったんだよ」

ハルトマン「それは…大人の事情と言う奴だな」

エスカルゴン「ほら出たでGESよ。便利な魔法の言葉」

デデデ「誤摩化しは良く無いZOY!」

ハルトマン「むう…デデデ君にエスカルゴン君、そしてギャラ。これは非常にややこしい問題なので察してくれ」

スージー「開発担当とかイラストレーターとか版権とかそういうのが国をまたいじゃうから…ほら、一応私達は何処の国にも属さない独立国家扱いですし」

ギャラクティックナイト「そう言う事じゃなくて!どうせアーケードを家庭版に移植する事が検討されてたなら最初からそれで売り出せば良いだろ」

スージー「それは…何でですかね?社長」

デデデ(何だか偉く生々しい現場に直面している気が…)

鈴谷(何時もこんなだよ…)

ハルトマン「まあ。大本営も、こんなイラストレーターに実際の艦娘、深海棲艦そっくりに書かせた一枚絵が売りのゲームがぼちぼち評判になる何て思っても居なかったと言う事だろうな!」

朝霜「正直に言ったよ…」

エスカルゴン「っほぉー、何か良く分からないけど凄い事をやってるんでGESなぁ」

スージー「はい、そちらも凄い偉業を成し遂げたと聞き及んでいますわよ」

デデデ「そうか?」

スージー「ええ!」


スージー「迫り来る闇の軍勢を千切っては投げ千切っては投げ、正に帝国無双と言った有様で近づく敵を片っ端から真っ2ツにして、最終的に全身に爆弾を括り付け敵の親玉とともに吹き飛んだそうと聞いて居りました!」

デデデ「」

エスカルゴン「えー」

スージー「ですが貴方方の其の姿を見る限り…どうやら元気にして居そうで安心しましたわ」

デデデ「…何だかさっきから置いてけぼりにされているZOY」

エスカルゴン「あのー、何でも良いんで、お茶を…」

鈴谷「あっ…鈴谷が持って来るよ」

熊野「極上のお茶を御持ち致しますわ」

たったったったっ…


朝霜「ほ、ほら、席、此処座りなって」

清霜「悪い人達じゃないからっ、ねっ?」

エスカルゴン「…」

デデデ「…」フムフム

ぼふっ

デデデ「柔らかいZOY」

スージー「最高級ですから」

エスカルゴン「っほぉー…」

スージー「さて、何かお話は有ります?」

ハルトマン「何でも言ってくれたまえ」

エスカルゴン「や、とっとと帰して欲しいんですけど」

ギャラクティックナイト「どうするんだ?欲しいなら飯買って来てやるぞ」

デデデ「…」

エスカルゴン(…)


デデデ「…もう好きにしてくれれば良いZOY」」

ハルトマン「ん?今」

ギャラクティックナイト「何でも好きにしてくれれば良いって」

スージー「言ったよね?」

エスカルゴン「ウソでGESよ。お前等はどんな仕事をしてるのかが聞きたいでGES」

スージー「ああ、仕事内容でしたら…基本的にサービス業の枠組みに入りますわ」

ハルトマンホモかよぉ!!

>>894 HALTMNは健全なパパ(意味深)。だがそっとしといてやろうや。綺麗なままが良い



エスカルゴン「サービス業?」

スージー「はい。水族館や軍需産業。資源発掘や悩み事の相談など…色々承って居りますのよ」

ギャラクティックナイト「最近じゃPMCみたいな事もやってるがな」

エスカルゴン「ほっほぉ…ちらっと名前は聞いた事は有るでGESが」

デデデ「しかし、会社もやる事も可成り規模が大きいZOY」

ハルトマン「銀河に名だたる大企業だからな」ムォッホン

スージー「出来ぬ事等何も有りませんわ」

デデデ「ほう?何も無い?」

ギャラクティックナイト「とりあえず大体の事は出来ちまうからな」

エスカルゴン「では…なんか依頼しても大丈夫でGESな」

スージー「あら?何をお望みかしら」


エスカルゴン「新しい買い物先に成ってくれないでGESかね?」

スージー「へっ?」

ハルトマン「お願い…???」



スージー「そんな事情が有ったのね…」

デデデ「うむ、ここいらで新しいサイトをブックマークしたく思うZOY」

ギャラクティックナイト(…成る程なあ。分かったぜ)

エスカルゴン「どうでGES?」

スージー「まあ…御買い物するのは別に良いけれど…」

ハルトマン「先ずはしっかり話し合って互いの事を知ろうではないか」

デデデ「やはり其処に戻るか」

スージー「さあ。諦めて話の種を生みなさい」

エスカルゴン「…じゃあ。この会社って、一刻の軍司令部から優先的に物がもらえる程優秀なんでGESか?」

スージー「はい。戦災保険で稼いでるマリス・ライフ・インシュアランス社がちょっと恐ろしく成って来ては居ますが…未だに経済のトップに立っていますわ」

清霜「だよね?社長さん」

ハルトマン「そうなんだ。ここ最近2ヶ月の間では我が社の製品、サービスを購入した方の割合で、女性が4割、男性が5割を超えたそうだぞ!」

スージー「凄いじゃないですか社長!ちゃんと顧客の開拓に成功したって事ですわね!」

ギャラクティックナイト「…いやいや、そんだけの人に怪しい会社の製品を買わせて不幸にしたって事じゃねえか」

エスカルゴン「何かこのメタナイトもどきは随分とネガティブでGESなあ」

ギャラクティックナイト「あぁ!?」

スージー「まあまあ。その方達のお陰で今の私達が居るのですから結果オーライですわよ!」

ハルトマン「そう!これは…


ハルトマン「必要な犠牲。だったのである」キラキラ

ギャラクティックナイト「『だったのである』じゃねえよ!お前等がポジティブすぎんだろ!?勝手に遠い目で犠牲とか言ってくれてんじゃねぇ!」

朝霜「…何かやけにマイナス思考じゃんか」

スージー「ああ、気にしないで。お約束みたいな物ですから」


エスカルゴン「其の調子だと順調に事業拡大とかしてそうでGESな」

スージー「ええ。最近ではズイカクが漁業や物々交換などを専門にして働いてますわよ」

ハルトマン「ああ、そこで我々は新規の顧客を獲得するために色々と作戦を練ろうと思うのだ」

デデデ「で、何かアイデアを出せば良いのかZOY?」

ハルトマン「うむ!我々の知名度を上げる様な…そんなプロジェクトを考え合おうじゃないか!」

朝霜「それは良いんだけどさ、アーケードじゃない方のゲームはどうしたんだよ」

ハルトマン「いいや朝霜君!あんなクソゲーの事はもう忘れてくれ!!」

朝霜「は"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"?!」

ハルトマン「今我々が果たすべき目的は、この流れに乗り更に新しい顧客層を獲得する事だからな!」

ハルトマン「あんなものは所詮中身の無いゲームだ!」

ギャラクティックナイト「酷い開き直りっぷりだな」

ハルトマン「というわけだ!」

デデデ「…何だかワシ等以上に破天荒な奴等だZOY」


ぽんっ

エスカルゴン「新しいサービス業といえばでGESね。無店舗販売をするのが良いかと」

ハルトマン「ほう。どんな事だ?」

エスカルゴン「通信販売。今で言うネットショッピングやショッピング番組で宣伝して物を買わせるんでGESよ」

スージー「ネットショッピングならすでに行なっていますわ」

清霜「そうなの?」

スージー「ええ、態々うちの商品を取り扱う専門店を作っても人件費と維持費とかなり掛かりますわよ」

エスカルゴン「ふぅむ…ムズかしいでGESな」

ハルトマン「商売と言うのも難しいのだよ」

デデデ「ホーリーナイトメア社はやり手の会社だったのか…」

スージー「地球で戦争を起こしてる奴にもデリバリーサービスをプレゼントするくらいだしね」

エスカルゴン「…あれ、と言う事は魔獣が来る可能性もあるんじゃないんでGESか?」

スージー「既に…エビみたいな魔獣が約一匹と、機械の魔獣が…」

デデデ「…後者は知らんZOY」


すたすた

鈴谷「ごめん。お待たせっ!」

熊野「御持ちしましたわよ」

デデデ「よくぞ迷わなかったZOY」

鈴谷「ほいほいっと」ことっ

エスカルゴン「」ずずーっ

デデデ「」ずずー


ことっ

デデデ「それで、お前達が欲しているのは新たな商品や、商売か」

スージー「はい。何か有りませんか?」

デデデ「やはり此処は宝石店が良いZOY」

ギャラクティックナイト「宝石ねえ」

エスカルゴン「指輪に付けるあれでGESよ」

スージー「確かに…装飾品用の宝石を売るのも良いわね…」

熊野「中々上品な商売を御考えに成りましたわね」

朝霜「まーた発掘に手子摺りそうな…」

エスカルゴン「まあ飽く迄も参考でGESよ」

ハルトマン「まあいざと成れば海底から掘って行くのである」

デデデ「…そりゃ豪快だZOY」

スージー「んー…前に比べるとするする話が出来る様に成りましたね社長」

ハルトマン「でしょ」

ギャラクティックナイト「ww」

鈴谷「でも鈴谷、社長さんがでしょって言うの好きだよ」

ハルトマン「えっ?」

朝霜「えぇー?」

スージー「そう?」

鈴谷「うん。何か…ちょっぴり可愛いじゃん」

ハルトマン「可愛い…何だか良く分からない評価を頂いたな…」

鈴谷「えー!」

スージー「まあ、鈴谷は可愛いって言える年でもないですし」

清霜「他にない?他に」

ギャラクティックナイト「デデの旦那!」

デデデ「わ、ワシカ=ゾーイ!?」

ハルトマン「キミに良い考えが有るんだろう?!」

デデデ「いやいやいやいや待て待て…」


デデデ「…じゃあ、あれだ」

ハルトマン「うむ!」

デデデ「…アニメとか、作るとか」


スージー「アニメを作る…?」

ハルトマン「アニメを作る…?!」

ほ、星のハ ル ト マ ンたんかZOY!?

>>904 こんのアホタレがぁーーーー!!


スージー「…でもイラストレーターとかアニメーターが死にますわ」

デデデ「だがお前達の社員は殆ど機械。そんなに心配する事は無いだろう」

ハルトマン「…それだ」

エスカルゴン「えっ」

清霜「アニメかぁ…良いよね」

エスカルゴン「そんな、死ぬでGESよ!?」

ハルトマン「大丈夫だ。作るとするなら…そうだな」



ハルトマン「5分のアニメだ!!」

スージー「…」

エスカルゴン「…5分アニメ??」

朝霜「なんだそりゃ?殆どCMレベルじゃんか」

デデデ「5分アニメとは何ZOY?」

ハルトマン「短い間、コントにも似た掛け合いやお話で笑いを取る感じのアレだ」

鈴谷「あっ!FLASHアニメみたいなもん?」

スージー「あー!アレですか!」

ハルトマン「そうだ!どうだ?」

エスカルゴン「…儲かんの?」

ギャラクティックナイト「ギャグが面白ければ儲かるんじゃね?BDとかでさ」

エスカルゴン(五分のアニメ…其の発想は無かったでGES…)

ハルトマン「まあ一枚絵が動く様なかくかくしたアニメをわざわざブルーレイにする必要が有るのかに着いては突っ込まないでもらいたい」

スージー(DVDだけじゃ駄目なの?)

ギャラクティックナイト(ええんやで)

デデデ「肝心の内容は如何するZOY」

ハルトマン「ん"……内容か」

スージー「社長!」

ギャラクティックナイト「ハルト!」

ハルトマン「ま、まあ待て。私にも良い考えは有るぞ」

朝霜「本当かよ?」

デデデ「聞かせて貰おうか」

エスカルゴン「さあ早く。さあ今すぐ。さあさあとっとと白状するでGES!」


ハルトマン「そうだな…例えばだ」

ハルトマン「主人公が最弱なんだ」

スージー「…最弱?」

ハルトマン「しかも『兵器』なんだ。それなのに弱いんだ」

兵器…最弱……はっ!?○わらか戦車か!?

>>908 知ってるのかよ…(驚愕


スージー「ええー?」

朝霜「なんだそりゃ…?」

ハルトマン「それで…可愛いしか取り柄の無い奴が強く成ろうと奮闘したり、何度やられてもタフな精神で開き直ったり…」

ハルトマン「それで…まあ、なんやかんやしてアカとはやりあう、そんなアニメだ」

スージー「…あの、もう少し考えてから言って下さい」

ハルトマン「ゔぅ…すまん」

スージー「あれでしょ?柔らかい主砲の無い兵器…例えば戦車が?固い戦車を先輩として生活して行く訳でしょ?」

スージー「それでまあ。自業自得の毎日で…トイレットペーパー代わりに使われたり、高気圧で膨張したり」

スージー「最終的にはテストでいい点取ろうとズルした所為で第一空挺団に配属されていやだーって成りながらもなんだかんだ馴染んで行く生活記録て内容が良いと思うの」

エスカルゴン「ほっほぉー…」

ハルトマン「ワシはそれが言いたかったのである!良いな…やわらか戦車という題名で行こう!」」

スージー「は?アンタ乗っかっただけでしょ巫山戯んじゃないわよこの野郎」

鈴谷「!?」

清霜「!?」

ハルトマン「」

エスカルゴン「あらまぁ」

ギャラクティックナイト(…素が…)

ハルトマン「な、何か黒い一面が見えたぞ…」

スージー「ふんっ」プンプン

清霜(溜まってたんだなぁ…)

エスカルゴン(何となく私めと同じ匂いが…)


すっ

エスカルゴン「貴方と私は気が合いそうでGESなあ」

スージー「は?」ハ?

エスカルゴン「…」

デデデ「触り時を間違えて煙ったがられて居るZOYww」

前スレまでのエスカルゴンの活躍をわかりやすく纏めてほしい

>>911 前スレを見ろください



熊野「…他に何か有りませんか?」

デデデ「そうだな…」

鈴谷「おねがいー」

デデデ「………」



デデデ「…新しい商売と言っても全然思いつかんZOY」

清霜「えぇー、そうなの?」

スージー「当たり前よ。そもそも商売なんてそんなホイホイ決めて始める物じゃないんだから」

ギャラクティックナイト「何時もホイホイ決まってるけどな」

スージー「うるさいわね」

デデデ「ぬぬぬ…何かしらをやられていてアイデアが…」

エスカルゴン「こうして考えると凄まじいでGESなあ」

清霜「でしょ?」

朝霜「技術力だってすげーし」

デデデ「技術か…資源も溜めてあるのだろう?」

ハルトマン「も、勿論である…」

エスカルゴン「これはもう会社って規模じゃないでGESなーこりゃ」

デデデ「もはや一つの国ZOY」

スージー「軍も有るし…ねえ」

このSSのしいたけナイトさんはメタナイトと面識あるの?

>>914 過去に目覚めさせられた報復として低所恐怖症に成る呪いを掛けた



ギャラクティックナイト「俺一人で10の国に匹敵する強さだからな」

エスカルゴン「それマジ?」

スージー「ええ、戦闘はもっぱら彼に先陣を切らせてますわ」

鈴谷「何時も敵を血祭りに上げてるよねー」

ギャラクティックナイト「楽しいからなぁ。本質的にぃ…」

エスカルゴン「いやー、多災な技を持っていそうでGESなあ」

ぎし…


デデデ「あ"〜…何か話すネタが無くなったZOY。今日はこれでワシ等は帰る」

スージー「もう!?」

エスカルゴン「それだけじゃないでGESよ。うちには部下だって沢山居るんでGESから」

清霜「もう少しお話ししようよー!」

ギャラクティックナイト「諦めな。元はと言えばコイツ等は実験の被害者だしよ」

スージー「申し訳有りませんわね…対したもてなしも出来ずに」

デデデ「構わんZOY…そんなに期待する事でもない」

エスカルゴン「うんうん」

清霜「ごめんね…」

デデデ「いや…ワシ等はもう帰る。ご苦労だったZOY」

ギャラクティックナイト「どこへ行くんだぁ…?」

エスカルゴン「決まってるでGESょうが。私達の故郷の星でGESよ」



ギャラクティックナイト「その星の装置と接続も済んでいない転送装置でかぁ?」

デデデ「…何っ」

スージー「…間に合って良かったわね…そのまま言ってたら今頃宇宙の遭難者よ」

ーーーーーー



ぴぴぴぴぴぴぴぴぴ…


スージー「ほいほいっと…これで接続は完了よ」

デデデ「すまないな」

スージー「いいえ。あまりもてなしも出来なかったし。コレ位は当然よ」

スージー「その代わりこれからはうちの物も買ってよね?これで転送してあげるから」

エスカルゴン「そうさせてもらうでGES。では…」

清霜「あっ…待って!サイン下さい!」

デデデ「サイン?」

清霜「最初言えなかったけど…地球に平和を作ってくれた貴方にも憧れてるんだ!」

清霜「だから、その、出会いの記念に…欲しいんだ」

エスカルゴン「あー…」

スージー(そう言えばこの子の改造してやれてないわね…)

清霜「駄目かな…?」

デデデ「んー…そもそもワシはサインを書けんZOY」

エスカルゴン「えっ。まだ書けないんでGESか!?」

清霜「そんなあ…」

スージー「使えないわね…」

鈴谷「ちょっとちょっと…その掌返しは…」

デデデ「うーむ…代わりなら…」

ごそごそごそ…


清霜「…?これって…」

デデデ「我が国の新しいレリーフ。言わば…何と言うか。シンボルマークZOY」

沢山の船と飛行機。ピースをするデデデとカービィの絵が描かれた紙が渡される。

清霜「カッコいい…!貰っていいの!?」」

デデデ「代わりがないからな…それで良いのなら」

清霜「ありがとうっ!大ッ切にするから!」

デデデ「お、おう?!あ、ありがたく?受け取るZOY!ドハハハハ!」

エスカルゴン(こいつもうちの子に負けず良い子でGESなぁ)

ーーーーーー

スージー「今日は本当に有り難う御座いました」

デデデ「何。なんだかんだ暇はしなかったZOY」

朝霜「また来てくれても良いさ。な?」

清霜「うん!」

鈴谷「じゃねー」フリフリ

エスカルゴン「んじゃ。身体に気をつけるでGESよ」

デデデ「それは本来彼奴等が言うべき事ではないのかZOY?」

エスカルゴン「どっちだって良いでGESょ?」

デデデ「それもそうだZOY!」

スージー「はいポチッと!」ぽちっ

ぱしゅぉぉぉぉーーーー…

しゅんっ…


清霜「…行っちゃった…」

朝霜「…ああ」

スージー「…」

スージー(…なんだかんだ、良い人達でしたわね)

す…

スージー「さあ…お仕事に戻りましょ」

清霜「はーい!」

朝霜「おーう!」

たたたたたた…



おしまい。

出番終わりか

>>922 彼らの出番はもう終わりゾ
では今回はおまけを書いてから次スレを立てます


ーーーーーー


7月7日。

横須賀 三笠公園

スージー「あっつ…外あっつ…」パタパタ

スージー(日本の夏ってクソ暑いって聞いたけど…予想以上だわ、これ)


ミーンミーン

スージー「あ…あいす……あいすが、あれば…うう…」


わいわい…

スージー「…?っるさいわね、なによー…」

スージー(何かのお祭り…?)


わいわいわい…



時雨「皆。もう短冊に願い事は書いた?」

江風「もちろんさ姉貴!」

五月雨「今日はこんなに良い天気ですし、絶対に願いが叶いますから!」


スージー(…笹に紙を付けてる…?)

スージー(…ああー…そういえば、そんなお祭りの日ね、今日は…)


むくり…

スージー(ここで待ってるだけでも暑く成るし…ちょっと乗っかりに行こうかしら)


すすすすす…

すすすすす…


時雨「…これで、良いかな」

海風「良いと思うわ…」

涼風「これでばっちりさ!」

ちょんちょん

時雨「?」

スージー「あのー…それって、『七夕』よね」

時雨「!知ってるの?」

スージー「ちらっとだけ調べたから…確か、願いが叶うのよね?」

時雨「うん。織姫と彦星が一年の中で一回だけ会える日だよ」

五月雨「会えてる時は願いを叶えてくれるんですよ!」

スージー「あー…そんな感じだったわね…」

江風「しかも今日は晴れ晴れとした天気だろ?絶対の保証付きで願いが叶うぜ!」

スージー「嘘?」

時雨「大マジだよ。君も何か書けば良いじゃないか」すっ

*短冊を渡された

スージー「うーん…願いが何でも叶うの…ねえ…」

海風「どんなお願いをするの…?」

スージー「そうね。この糞暑い時期を何とかしてくれ…かしら」

江風「えー」

時雨「うーん…もうちょっと良いお願いにした方が良いと思うよ」

スージー「んじゃあ…叶える願いを二つにしてくれ!とか…」

江風「一度言ってみたいよな!それ!」

時雨「うーん…そういう微妙なニュアンスの解釈が必要な願い方じゃなくて…もう少し直接的な…」

スージー「じゃあアイスの山に埋もれたい!」

五月雨「お、お腹壊しちゃいますよ…?」

時雨「ちゃんと御願いする気あるの…?」

スージー「じょ…冗談よ…本気にしないでってば」

五月雨「お願いごとが決まったら、三笠の艦橋内部の笹に掛けて下さいねー」

スージー「ブリッジに有るのね?分かったわ」

時雨「じゃあ。僕達はこれで」

スージー「ええ、熱中症に気をつけなさいよ」


すたすた…


スージー「にしてもアッツい…晴れたら晴れたで困るわね…」

スージー(お願い…そういえば、最近誰かにおねだりってしなくなったわね…)

スージー「…」むむむ

スージー(…そうだ。今度アイツにアイスクリーム工場を造ってもらう様に御願いしようかしら)

スージー(決してアタシの為じゃないのよ。商売のためよそうよ新たな甘党を引きずり込む為には必要であってね)

かきかき…

>>919
デデデって回によって読み書きへの習熟度が変わるよね。
文字が全く読めないかと思えば、ローナの休日回で台本読みながらト書き入れたり。

>>928 デデデ陛下はやれば出来る子


かきかきかき

スージー(そうよスージー飽く迄も新しい商売の一環よそうなのよ)

スージー(決して何時でも美味しいアイスクリームを食べたいからとかそう言うんじゃないから)

かきかきかき


すっ…

スージー「…出来たわ、これをかければ良いのかしらね?」

スージー(…まあ。こんなおまじないに賭けて見るのも酔狂。一興ね…)

スージー(…少なくとも、考えてる間は凄い楽しいわ)

スージー「…さっ、さっさと掛けに行かなきゃね…」

すすすす…






さっ

スージー「…さ。気まぐれはお終い、ね」

スージー「おしごとおしごと…っと」









『パパが、アタシの事を思い出してくれます様に』

                             スザンナ





ーーー次回予告ーーー




スージー「さて…次回から次のスレに移動しますわ」

スージー「次のスレでこの物語は終わりか、またはもう一スレ伸びるか…」

スージー「まあ。それは其の時に考えましょう」


スージー「それでは、次回は『ゴミ』に関するお話ですわ」

スージー「オリジナルの魔獣も出て来る様なので、ご容赦を」

スージー「それではまた。お会いしましょう」ペコリ



『次回第十二話 「ゴミを分別しない奴はすべてシベリア送りだ!」』

スージー「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1467884762/l50

hOI!!!!!
次スレだよ!!!!

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