ゆかり「貧乏生活と」マキ「でっかい夢!!」 (29)

某所ボロアパート

そこには、何の事情があってか年端もいかない夢見る少女が二人、住んでいるのでした

ゆかり「・・・」テキパキテキパキ

マキ「・・・」テキパキテキパキ

ゆかり「・・・」テキパキテキパキ

マキ「...どれくらいで終わり?」テキパ...

ゆかり「もう少しで終わりです」テキパキ

マキ「こっちももうすぐ」

ゆかり「それじゃあ、最後まで頑張りましょう」

マキ「うん」

テキパキ

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マキ「ふぃー...終了ー」グテー

ゆかり「お疲れ様です」ゴトッ

マキ「ありがとー」スッ

ゴクッゴクゴク

マキ「ぷはああああ!!」

ゆかり「今日のレッスンは?」

マキ「休みー」

ゆかり「私もです、それなら今日一日暇ですね」

マキ「うん、何しようか?」

ゆかり「と言っても...」

マキ「お金ないしどこにも行けないしねー...」

グテー

マキ「ねえ、ゆかりん」

ゆかり「はい?」

マキ「今日のご飯は?」

ゆかり「いつも通り、ご飯とお味噌汁と納豆ですね」

マキ「またかー...まあ、仕方ないけど」

ゆかり「贅沢するお金もありませんしね」

マキ「うん...」

グテー

マキ「そういや、これさ」スッ...ピラ

ゆかり「これは....宝くじ?」

マキ「うん、今日の七時抽選なんだよね」

ゆかり「このお金があればハンバーガーが食べれてたんですけどね」

マキ「まあまあ、夢を買ったと思ってさ」

ゆかり「もう、残り数時間しかありませんよ?」

マキ「それじゃあ、残り数時間で夢をできるだけ語りつくそう」スクッ

ゆかり「なんでそんn「別に他にやることないじゃん」

ゆかり「.....まあ、はい、わかりました」スクッ

ゆかり「それで、1等はいくらなんですか?」

マキ「なんと、おどろけ3億円」

ゆかり「3億....なんとなくピンときませんね」

マキ「まあね、毎日納豆とご飯とみそ汁の生活だからね」

ゆかり「....自分で言ってて悲しくならない?」

マキ「うん...」

マキ「まあまあ、取りあえず夢は夢、言ったもん勝ちだよ」

ゆかり「言ったもん勝ち...」

マキ「そうそう、それでゆかりんは何がお望みかなー?」ホッペフニフニ

ゆかり「そうですね....」

ゆかり「とりあえず、この納豆ご飯味噌汁の生活から脱却したいです」

マキ「うん」

マキ「うん!!!」

マキ「いやいや、そのレベルの話じゃないよね」

ゆかり「と言っても、あまりピンと...」

マキ「ひもじい...ひもじいよ...」

ゆかり「・・・」

マキ「・・・」

・・・・・・・・

マキ「しんみりしちゃったね...」

ゆかり「はい...今何時ですか?

マキ「5時ぐらいだね」

ゆかり「残り2時間ですか」

マキ「まあ、まずは副業を止めたいよね」

ゆかり「はい」

マキ「というか、贅沢しなかったら、一生暮らせるよね?」

ゆかり「いやいや、何のために毎月ひもじい思いをしてレッスンに通ってるんですか?」

マキ「ほら、そうなったらさ、もう動画配信だけして趣味だけで過ごしていこうよ」

ゆかり「簡単に夢をあきらめないで下さいよ...」

マキ「さて、冗談はここまでにしてと...」

マキ「というか、生活を潤すなんて、一等じゃなくても良いよね?」

ゆかり「というと?」

マキ「だって6等の三十万円でも副業を止めなければ、一品ぐらい増やせるもん」

ゆかり「確かに...」

マキ「もっとさ、ドーン!って夢を語ろうよ」

ゆかり「夢...」

マキ「まずはおなかいっぱいお肉を食べたい!!」

ゆかり「お肉...」ダラー

マキ「お肉...」ダラー

マキ「それでもまだまだ、お金は余るよ!」

ゆかり「確かに...」

マキ「それじゃあ、次はゆかりん!あなたの夢をどうぞ!!」

ゆかり「わ、私ですか?」アタフタ

マキ「さあさあ」クイクイ

ゆかり「そうですね...旅行とか...」

マキ「旅行!!イイネ!!」

マキ「それじゃあ、どこ行こうか?」

ゆかり「日ごろの疲れを取りに温泉とか...」

マキ「温泉!!」

ゆかり「それで、船盛なんか頼んでしまって...」ダラー

マキ「船盛...」ダラー

・・・・・・・

マキ「いや、もうこれはいいから」

ゆかり「そうだ、ずん子さんや、茜さん葵さんも呼びましょう」

マキ「それなら、バンドのメンバーも!!」

ゆかり「はい!ぜひ誘ってください!」

マキ「でも...それさ...」

ゆかり「どうかしました?」

マキ「私たちが宝くじを当てたのがみんなにバレちゃうんじゃ...」

ゆかり「はっ!」

シュバッ

マキ「宝くじ、確保布団の下に隠します!」

ゆかり「ラジャー!!」

スッ

マキ「これで、大丈夫」

ゆかり「そうですね....」

ゆかり「何やってるんでしょうか、私たち...」

マキ「うん...」

マキ「それで...ほかに何かある?」

ゆかり「もっと良い家に住みたいです」

マキ「いいねー...それならさー...」

ゆかり「それもー...」

ワイワイ ガヤガヤ




・・・・・

マキ「ふいー...語った、語った」

ゆかり「そうですねー...」チラッ

チックタック  (6時50分)

マキ「もう、終わっちゃったね...夢の時間」

ゆかり「はい...終わっちゃいましたね...」

マキ「・・・」

ゆかり「・・・」

マキ「ねえ、ゆかりん」

ゆかり「はい?何ですか?」

マキ「私、なんの蓄えもなしにゆかりんと飛び出して来て、貧乏でひもじい日々だけどさ...」

マキ「すごく楽しいし、何の後悔もないよ!!」ニコッ

ゆかり「...///」カアア

ゆかり「私もです///」ニコッ

マキ「それじゃあ、最後のおおとりよろしく!」

ゆかり「最後...そうですね...」

ゆかり「結婚式を....挙げられたらなーって...」

マキ「ああ...」

ゆかり「...」

マキ「ゆかりん...こっちむいて」

ゆかり「はい?「んっ」

チュッ

ゆかり「!??///」

マキ「そのお願いはいつか絶対に叶えるから...」

マキ「今はそれだけで我慢してね」

ゆかり「.....///」プシュー

ゆかり「はい...///」

ギュッ


・・・・・

マキ「もうこんな時間、早く結果見ないと」

ゆかり「といっても、当たっては居ないと思いますけど」

マキ「あはは、まあね、えーと...ほら、ダメだった」

ゆかり「そうですよね」

マキ「やっぱり、そううまく........ん?」

ゆかり「どうかしました???」

マキ「あ、ああ...ああああああああ」

ゆかり「はい?」

マキ「当たってる百万円」

ゆかり「え?」

こうして、二人は少しだけ良い生活を送ることができるようになりましたとさ


おわり

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