[安価]古き骨董店の怪奇譚[ホラー] (874)

得体のしれないほどに古い骨董品の店


壁にかけられた棺型の時計は他では聞いたことの無い異界のリズムを刻み
どこの物ともしれぬ奇怪な14個の文字を指している

窓はいくつか外向きについているにも関わらず店の中に明かりは届かず
天井から釣り下がるランプのみが薄気味悪い文様を描いて燐光を放っている

棚に陳列する埃を被った諸々は全て無表情でありながら存在感を持ち
ヒソヒソと囁きあっているかのような錯覚を客へもたらす


ここにあるものは全て薄気味悪い。何もかもが不気味で…恐ろしい

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1462960600

…曰く、そいつは蒐集家だと云う


   …曰く、俺は引き寄せるのだと云う


        …曰く、出会ってしまったならば始まってしまうのが物語だと云う




さあ、始まろう

キャラに固有の名前は

壱.付ける
弐.付けない

>>4

主人公(男)の名前

↓3までで募集。その中から気に入ったのを選ぶ

主人公は
竜胆丸 晶(りんどうまる あきら)に決めました

店主は
壱.男性
弐.女性

>>12

そんな不気味な店の中、呪いを振りまくようなおぞましい木彫りの人形たちに囲まれて女性が座っていた

ぼさぼさの長い黒髪、睨みつけるような目つき、貼り付けたようなニヤニヤとした口元


一見すれば美人なのだろう、しかしその表情が見るものの心に影を落とす

何もかもを見抜いているかのような笑み、人を寄せ付けない目つき

その目と口の表情の違いがそこしれぬ違和感を生み出していた


「さて、どこから話そうか」


鈴のような澄んだ声、どこか別の場所から響いてくるような不思議な声だ


主人公、晶は

壱.拉致られた
弐.誘われた
参.助けられた
肆.アルバイトの面接
伍.友人に勧められた

>>16

晶「俺アルバイトに」

店主「それは知っているよ。アルバイト、そうアルバイトね」


天井近くを大きな蛾が鱗粉を振りまきながら飛んでいる


店主「じゃあまずは…動機でも聞こうか。こんな店に何故?あまり儲かってないよ」

店主「ああ、敬語は必要無い。むしろ邪魔だ」


壱.晶「店主が美人」
弐.晶「何か…強く惹かれたんだ。この店に」
参.晶「ここ、本当に儲かってないのか?」
肆.晶「自由安価」

>>22

4 骨董品ってなんかいいなって思って

晶「骨董品ってなんかいいなって思って」

店主「ふむ、そうかそうか。その若さで珍しい」


そう言う店主さんもそんなに変わらない年のように感じるが


店主「人間見た目によらないこともある。今君が証明して見せてくれた」

店主「さて、志望動機など聞いてみたがそれはあまり採用には関係無い」


店主「そうだな…ふむ」


頭からつま先を舐めるように見廻される

不意にゾクゾクとおぞけが背筋を伝った


店主「…驚いた、素質は十分だ」

晶「素質?」

店主「まあそこは、おいおいだね」





店主「では歓迎しよう。私の店へ」



ザワザワ…ヒソヒソ…

囁き声が耳に入る

明るい雑踏の喧騒とは程遠く、暗い底冷えするような声が幾重にも重なって聞こえてくる


晶「…ここ他に誰かいるのか?」

店主「店員は私と…今からは君もだね。それだけだ」


何百もの視線が背中に注がれたような気がしてバッと振り返る

変哲もない壺がずらりと並んでいる。それだけだった


店主「気に入る品でもあったかい?」

晶「いや、それより…あなたの名前は」


↓3まで募集

店主「金屋 操(かなや みさお)だよ」

晶「じゃあ金屋さん」

店主「操さんだ」

晶「…操さん」

操「よろしい。よろしくね」

晶「ああ、よろしく」


操さんはその眼を細めた。意図は読み取れない

操「…今日は人も来ないだろうし」

壱.操「掃除でもしてもらおうかな」
弐.操「帰っていいよ。明日からよろしくね」

>>36

操「帰っていいよ。明日からよろしくね」


そう言って俺の返事も待たずに店の奥にスーと消えていく操さん

店の中は不気味な程静まり返り、痛いほどの沈黙が耳を劈く

不意にコトリ、と音がして木彫りの人形が床に落ちた


落ちる瞬間、笑っている人形の口角がさらに吊り上ったように見えた

壱.無視する
弐.拾い上げて棚に戻す

>>39

2

全身に意匠を施されたそれは魔術にでも使いそうな印象を受けるが骨董品としては珍しくない

俺はそれを拾い上げる


晶「っ」


手の平に焼けるような痛みが走る

しかし一瞬だ。起こったことを錯覚じゃないかと疑うぐらいの一瞬


その木彫りの虚のような暗い瞳が俺を見つめている


ヒソヒソ…ヒソヒソ…


囁き声が頭の中に響き轟く


晶「はっ、いかんいかん」


目を無理やりに逸らす。逸らしても再び見つめたくなる強い誘惑が引いてくる

棚に戻す

背を向けて帰ろうとすると


ゴト


晶「…え」


また落ちた音がした。そして事実。捉えて離させない木彫りの視線を感じる


壱.無視
弐.拾い上げる

>>45

2

拾い上げ、棚に戻す



ゴトン



晶「…」

人形「     」

自宅

晶「なんかすごいところだったな…」


独り暮らしの一軒家に自分の声が響く


晶「…あ?」


ゴド


重い音を立てて後ろポケットからそれが転がり落ちた


晶「…棚に戻したはずだぞ」


人形「               」


どうしたものか…

壱.タンスにしまう
弐.壊す
参.窓の外にポイ
肆.なんか急に愛着が湧いて来たな
伍.自由安価

>>49

4

なんか急に愛着が湧いて来たな

人形「」ニィィ

晶「えっ」

人形「」


…また、笑ったように見えた


壱.晶「お前…意志あったりするのか?」
弐.晶「…疲れているな。寝よ」
参.晶「自由安価」

>>54

3 もうちょっとかわいく笑いなよ

晶「もうちょっとかわいく笑いなよ」

人形「」ニタァ

晶「うん、それでいい」

人形「」


晶「さて、寝るか」


ベッドサイドテーブルの上において眠る



…コトリ

壱.カオスな悪夢を見た
弐.家を舞台にした悪夢を見た
参.夢は見なかった

>>60

暴風に何もかもが巻き上げられる

今まで過ごした景色が渦を巻いては彼方へと追いやられ、嫌な思い出だけが俺をあざけ笑うように波になって押し寄せてくる

狂気に満ちた金切声が空間全てに響き渡り、地の底の裂け目から悪鬼共が這い上がってはけたたましく笑っている


空を見ると盲目の鬼面像共が踊り狂い、白痴の混沌へと身を捧げては狂喜に悶えている


地に舞い上げられる木偶人形たち、深海の底から浮かび上がる卑下た出来そこないの粘土細工

取り残された盲信者たちは世界の終りだ救済の時だ叫びながら自らの腹を掻っ捌いては臓物をちりばめている


光は闇に飲まれ地を裂いて炎が吹き上がり木彫りの人形が全てを打ち壊し


目覚まし時計ががなりをあげた

晶「あ゙ぁ゙っ゙ーっ!…はぁ…はぁ…」


寝汗をかいていた
どんな夢だったかはあまり覚えていない…が、とにかく恐ろしい夢だった


晶「あれ?人形は」


見渡すがどこにもいない


晶「あ、いた」


ベッドの中にいつの間にか入ってた

壱.晶「おはよう」
弐.言わない

>>66

晶「おはよう」

人形「」


人形からおはようが帰ってきた…気がした

さて行くか

夕方
骨董店「金屋堂」

操「やあ、今日からよろしく」

晶「ああ」

壱.あの人形のことを話す
弐.何度も落ちることや笑って見えたこと等については伏せて話す
参.黙ってる

>>71


今日はここまで


※ちなみに

全体的なストーリーは特に無く、場面場面や雰囲気だけに力を入れているSSです
夢も含め意味等無く、伏線とか書くこともほとんどありません

晶「なあ、こいつなんだが」

操「おや、それは」

晶「勝手に持ち帰ってすまん。売り物なんだろ?」



操「…一期一会、それは人も物も同じだ。持っていたまえ。ずいぶん懐かれているようだしな」

壱.晶「懐かれている…確かにそうだな」
弐.晶「人形に懐かれてるってのも変な話だけどな」
参.晶「これ、いったい何なんだ?」
肆.晶「自由安価」

>>76

人形によろしくとキス

晶「よろしくな」チュ

人形「///」


お、紅くなった

まったく可愛いなあ


操「ふふ」

名も故も持たぬ部族が崇め奉ってでもいそうなおぞましい意匠の施された木彫りの人形

その暗く無表情な顔部分は見るものをも不安にさせる

何かの呪文が細かく刻みつけられ、血管のように溝が張り巡らされた胴体


それはお世辞にも人が愛でるようなものには見えないだろう

なのに彼はそれをまるで愛しい人の写真を見るような目で見つめ、囁きかけている


傍からすれば虚ろな目で不気味なオカルトグッズに話しかける狂人にしか見えないだろう


きっと、晶君は既にあれに魅入られているのだろう。やはり素質は充分だ



操「ふふ」


私の愛しいコレクション

確かに名前いいかも
↓3まで

晶「よし、君の名はロスメルタだ」

晶「可愛い君に似合う名前だよ」ナデナデ

ロスメルタ「///」


晶「あ、この子売り物だったよな?値段は?」

操「いや、いらないよ」

晶「え?」

操「…そういや言ってなかったね、私は古物商なんてやっているが金儲けのための商売じゃないんだ」

操「私は蒐集家なんだよ。古物商で手に入る一握りの"本物"を探し求めている」

晶「…一握り、ねえ」


周りを見渡すとどれもこれもおぞましいものばかりだが


操「コレクションが近くにあればそれでいい。だからそれはあげよう。ただし、もうこのバイトはやめさせないよ」

操「さて今日の仕事だ」

晶「おう!」

操「といってもやることといえばこれだけだけどね」

晶「はたき…掃除?」

操「イエス。ま、埃を払う程度のことでいいよ。くれぐれも落とさないようにね」

晶「勝手に落ちるものは?」

ロスメルタ「」コト

晶「この子のように」

操「そういうものは落ちても壊れないか落ちない場所にしまってある」

晶「やっぱり他にもあるのか」

操「動じないのかい?」

晶「初日に色々驚いたからな」

操「…いい根性だね」


壱.掃除中に
弐.店内以外の場所で

>>97

2だと怪奇事件の予感
ksk

無秩序に物が積み重ねられ、棚がはち切れんばかりに歪に膨れ上がっている

はたきで埃を取り払おうとすると不可思議な挙動で何かを形作る


風があるわけもない室内で天井から釣り下がるランプが揺れ、その度に不気味な影が像を結ぶ


晶「この石造りの面…後ろから骨針が出てる………まさかな」

晶「この壺…裏に徳川家康って…その割にはずいぶん新品感があるけど…」



晶「…ない、流石に『made in.アトランティス』は絶対無い」



きっとここはどう見てもゴm…偽物っぽいものがしまわれている部屋なのかもしれない

晶「…こいつは」

今まで興味本位で手に取ったものとは違う。それには何か強く惹かれるものがあった


一見ただの升 ―木でできた体積を計量するための測定器― なのだが妙に古くどす黒い木でできている

塗りたくられた黒い何かは多量の乾いた血のようにも見えた


壱.中を覗くと…
弐.裏を見ると…

>>107

裏を見ると見たこともない字が細かくびっしりと書き連ねてあった

ここまで細かい字が書けるものなのか

そう疑問に思うほどに細かい文字

見ているとそれは揺れ、歪み、蟻の大群が蠢くように動き出した


晶「うわぁっ」


そして俺の腕へと移動し、虫が這いずり回るおぞましい感覚とともに表皮が侵される


壱.升の中身へと目をやる
弐.そこに操さんが
参.晶「ロスメルタ!」

>>110

2

操「おや、こんなところで何を…」

晶「操さん!」


操「」キッ

操「それをこっちに投げろ!」



晶「っ!」ポイッ


操さんに向かって投げつけるように放る

何かに強く引っ張られる感覚が


・・・

ロスメルタ「」ジー

晶「…ん」


俺は古い匂いがするソファの上で横たわっていた

顔を上げるとロスメルタが心配そうな顔で見ていた

晶「すまんな、心配かけた」ナデナデ

ロスメルタ「…」

晶「ああ、なんとかな」

操「すまなかった、まさかこんなものがあるとはね」


操さんがその升を手で弄んでいた


晶「俺はいったい?」

操「貧血だね。ミイラになる前に助け出せて良かったと言うべきだ」


操「代わりは入れておいたが激しい運動は今日は控えておいた方がいい」


晶「っつ…」


鈍痛が頭に響く
少しフラつくが差し出された水を飲むと回復した

>>94
付喪堂骨董店(ボソッ)

晶「…何なんだよそれ」

操「ふむ、見てみたまえ」


升の中を覗く

赤黒い液体が並々と満ち、むせ返るような錆びた鉄の匂いが鼻に突き刺さる


晶「うっぷ…これは……」

操「血、だね。多分抜き取られた君の」


赤黒い液体はうねり、波打ち、ぷくぷくと沸騰するように泡≪あぶく≫をあげた

それがはじけるとともにアッ、アッと俺の声が小さく聞こえてくる

やがて泡立ちは激しさを増し、どんどんと立体的に吹き上がり、やがて地獄の血の池で沸き立つ噴水となった


ジャボジャボ…ビチャビチャ…そう言った擬音は全て晶の声にとてもよく似ている

晶「操さんは何ともないんですか?」

操「私は蒐集家であるといったがその前に怪異物の専門家だからね」


操「しかし不思議なのは、だ」

操「あそこにあるものは全て歴史的に価値があっても私の趣味的には無価値のものばかりだ」

操「もちろんそれもきちんと調べつくして怪異物ではないと結論付けたはず」


操「なのに君が見つけたとき、それは怪異物として起動した。奇妙だ、とても奇妙だ」

晶「しまわれている内にこうなったとか…眠っていただけとか」

操「そうかもしれない…しかしその人形といい」

晶「?」

ロスメルタ「」ニ


操「…さて、元気になったようだしどうする?さっきのこともあるし体調が心配ならあがる?」


操(一層手放せなくなった)

壱.晶「…じゃあ、そうさせてもらう」
弐.晶「いや、回復したし掃除の続きやってる」
参.晶「自由安価」

>>122

>>116
調べてきたけどとても面白そうだ。今度買ってみる

1

晶「…じゃあ、そうさせてもらう」

操「うむ。また明日頼むよ。帰り道には充分気を付けて」


ロスメルタ「!」カタ、カタ

晶「ロスメルタがいるから大丈夫だよ」

ロスメルタ「」コトリ


操「それもそうだね。うん、そのようだ」

壱.帰り道
弐.晶の関係ない場所で
参.何もなく次の日

>>126

2

壱.並木通り。会社員男性
弐.学校裏。いじめっ子といじめられっ子
参.真闇。???
肆.自由安価

>>130

自由安価では書きにくいと判断した場合再安価や安価↓になる場合があります

4 ロスメルタ、愛の溜息

壱.骨董品関連
弐.骨董品関係ない

>>147

私立宵夜魅河原(よいやみがはら)高等学校

創立740と云年、とことん古く謎に包まれている高校だ

その由緒正しいであろう年代とは裏腹に、初代校長の顔写真も名前すらも伝わっていおらず
この周辺に住んでいる人間以外では存在とて知るものとてあまりいない


開かずの教室はいくつもあり、その広い校内には古い空気と規律がいまだこびりついている

数々の逸話があり、学校の七不思議を数えれば余裕で3桁に届くという


その校舎の一角、改修もされない特に古い旧棟の裏手


男子が4・5人で一人の気弱な少年を囲んでいた

颯太「お金はもう無いんです…」

隆二「そんなことは分かり切ってんだよ。だったら親の財布でもなんでもとってこいってーの」

夢路「じゃないとこの裸の写真ばらまいちゃうよー。名前も住所も一緒にさあ」

嵐「ひょっとしたら変態のおじさんに見てもらえるかもよ?きっと夜帰っているときに会いに来てくれたり?」

隆二「そういうことになったら怖いだろう?嫌だろう?」


おぞましいことを言いながら金を要求してくるいじめっ子たち

いじめられている少年は涙を浮かべながらただただ恐怖を抱いていた


もう逆らう気力すら存在しない

もう拒否することすら恐ろしい

どうしようもない現状とこれからも続くであろう未来が憐れな彼の心を締め付ける

助けて…

耕哉「出さなきゃこうなるんだよっ!」


硬い靴が腹に食い込む


深い痛みが中心から全身に走り、胃液が上がってくる


(助けて…)


蹲ったところに背中に衝撃が遅い来る


(助けて!)


頭が理解を拒否する罵詈雑言と共に理不尽な暴力が振り下ろされる



颯太「助けて!」


ついに、ついに言ってしまった

きっともっと酷いことをされるに決まっている
なのに言葉が口をついて出た


一瞬固まった彼らだがすぐに誰も来ないことを悟ると暴力を再開する


夢路「ふざけんじゃねえぞクソが」

隆二「その口二度と聞けないようにしてやるからな」


どうして僕はこうも弱いんだろう

神様…何で助けてくれないの

ボギン!


隆二「あぐぅぁぁあぁああああ!」

颯太「え」


いじめっ子の一人の腕が変な方向へ曲がっていた

そのまま捻じられ、引っ張られ、何も無い空中に"食われる"ようにして引きちぎられて食われていった


隆二「お前、お前なにしてんだぁぁああ」


腕の断面から黒い髪の毛の束のようなものが伸び、彼の目玉をブチュ、と潰した

絶叫を上げながら全身が少しずつ千切られ、食われ、やがて見るも無残な姿へと変わっていった


耕哉「たす、たすけてぇぇえ」

夢路「ばけものぉぉお」

嵐「ま、待て、おいていくなょぉぉおお」


腰を抜かして逃げ出す他の奴らに僕は冷たく言い放った


颯太「ニガサナイ」

身を裂くような悲鳴、飛び散る血飛沫と派手に散る命

今まで僕の恐怖の対象だった奴らが今は僕を恐怖し、僕に殺される


いい気味だ


いい気味だ


颯太「アハ、アハハハ」


まだ僕をいじめた奴は他にもいるんだ。全員…


颯太「コロス」



ボギン


颯太「…え」

腕に酷い痛みが迸る


颯太「いぎぁぁあああああ」


既に引きちぎられかけている腕はおそろしい痛みを発し、僕はもんどりうって地面を転げた

同じ痛みが四肢を襲う


今までの暴力とは比べ物にならない痛み、恐怖


恐怖


人を呪わば穴二つ?違う、こいつは



颯太「あ、あぁ…」ガタガタ



元々ここにいた全員を殺すつもりだったんだ


目に見えない怪物

この世のものならざる酷い異臭が形を成す存在

きっとそれが何かは、理解しないほうがよいのだろう



安らかな眠りという神の唯一の慈悲が僕を包み込んだ


その場に飛び散った血さえもが地面に吸い込まれて消える

まるで最初から、そしてこれからも何も無いかのように、そこはまた静けさを取り戻した

痛いくらいの静寂が、その場所を照らし出す



顔のない校長の石像がにやりと不気味な笑みを浮かべた

壱.晶。帰宅
弐.晶。朝

>>163


>>157で「神の慈悲」と言う言葉を使いましたが颯太君はこの"存在"に殺されています
また、助けを乞われたから来たわけでもありません

1

晶「ただいまー」


返事の無い空っぽの家に帰宅を告げる

返事の代わりに静寂が答える


ロスメルタ「 」

晶「まあな…でも今はロスメルタがいるから寂しくは無いよ」

ロスメルタ「  !」

晶「そうだな。テレビでも見てゆっくりしていよう」



晶「さて寝るか。ロスメルタ、一緒に寝るかい?」

ロスメルタ「 !   !!」

晶「はいはい、おやすみ」

壱.悪夢を見た
弐.とてもいい夢を見た
参.夢は見ず。朝

>>168

2

とても幸せで甘い夢を見た

現実感あふれる夢で、見る景色は全て俺が普段見慣れている光景であった

一つ違うことといえば同棲している彼女がいるということ


甘い日々を過ごし、いつも一緒にいる彼女

どんな時も離れず、バイトも、学校でも、家のトイレにすら一緒に入るほどの仲


彼女との結婚式を済ましてから帰る我が家は特別なものに見えた


その夜。彼女との熱い一夜を過ごした

俺は全ての愛を彼女に注ぎ、彼女もその愛を愛でもって受け止めてくれる


晶「愛しているよ。ロスメルタ」


彼女も愛していると。そう返してくれた



現実


晶「おはよう。ロスメルタ」チュ

ロスメルタ「///」


晶は完全にロスメルタを愛していた


その不気味な人形を

名も故も持たず、おぞましい意匠が施された木彫りの無表情な人形

本来であればだれでも恐ろしさを感じてしまうはずのもののヒトガタなだけのものを


晶は愛するまでになってしまっていた

宵夜魅河原高校。HR前


友「お前バイトしてるんだって?」

晶「何でそれ知ってるんだ?」

友「先生にバイト始めましたって報告してるの聞いたぜ。お前もいい子ちゃんだよなあ、一応校則にはなってるけどほとんど形骸化した古い決まりじゃねえか」

晶「ついでだよ。ついで。書類提出のな。別に報告したからって不都合があるわけじゃねえし。いい子ちゃんとか言うな」

友「ほーん。んで?場所どこなわけよ。教えろ」

壱.教える
弐.教えない
参.晶「自由安価」

>>180

2

晶「誰が教えるかよ。冷やかしに来たらたまらん」

友「邪魔はしねえから」

晶「だいたい骨董屋だぞ。お前みたいなガキに理解できっかよ」

友「うっわ。自分だけ皆より大人アピール。引くわ―」

晶「じゃあお前骨董品についてどう思うんだよ」

友「え?古い物のどこがいいんだ?」

晶「だよな。うん、だから来るな」

友「いいじゃねえかよ、ちょっとからかいに行くぐらい」

晶「や め ろ」

友「ちぇー」


訂正


×晶「だいたい骨董屋だぞ。お前みたいなガキに理解できっかよ」

○晶「だいたい骨董屋だぞ。お前みたいなガキは似合わねえよ」

http://i.imgur.com/19842kb.jpg

壱.放課後、バイトへ
弐.昼休み、晶に女が告白してきた

>>190

今日はここで区切り

>>185
すごい!イメージにぴったり
このくらいの不気味さが良い

1

おかしいなロスメルタはホラー枠なのにおかしいな

晶(家で私服に着替え、とっとと金屋堂に行くとしよう)

ロスメルタ「」コト

晶「はいはい、可愛いなあ」ナデナデ

晶宅・前の電柱の陰

友(くっくっく、出てきたな)

友(無論尾行だ。俺様の備考術を舐めんじゃねえ)

友(うおっ、気味悪い人形にキスしてやがる…うん、俺は理解ある友人だからな。今のは見なかったことにしてやろう)

友(骨董品好きって皆ああなのか?)


友(すまん、やっぱりキモい)



友「」ゾクッ



友(な、何だ今の…漫画でよくいう殺気か?…いや、まさかな)

友(おろろっ!?)

友(瞬きした瞬間に晶が消えただと!?)


友「おかしい、ここは一本道、隠れる場所も無いはずだし瞬きの一瞬。?、??」


友「しかし、今は21世紀、俺には科学の恩恵がある」

友「示せスマホ!導けGo○gle map」

・ ・ ・


友「え?この周辺に骨董品屋なんて無いぞ」

友「一番近いところでも電車で数十分…この方向にはバス停も駅も無いし…」

友「…わけわからん」

友「…仕方ない、今日は退散しよう」



友「…あれ?ズボンのすそがちょっと切れてる…どっかにひっかけたかな?」

骨董品店「金屋堂」


操「やあ晶くん」

晶「うわっ…何でムジュラのお面をつけての登場なんすか」

操「売りつけられた。怪異物でもなんでもないし後でゲームショップの方に流しておくよ」

晶「なんでそれを骨董品屋に売りに来たのか…謎すぎる」

操「どうせ今日も暇だし、適当にすごしてていいよ」

晶「一応仕事だし掃除してくるよ」

操「うん、ありがとう」

この建物は外から見ると一階建ての小さな店にしか見えない

しかしカウンターの奥のふすまを開けるとどこまでも続く廊下があり、底冷えする空気が一方方向に吹きすさぶ

永遠に続くかと思われるその廊下に面する扉は幾百幾千


とある扉を開けると巨大な塔の壁全方向が商品棚となっている

とある扉を開けると天まで続くであろうかという螺旋階段がそびえたっている

とある扉の先には商品棚がまるで迷路のように連なっていた


いくつか扉を開けていると帰り道が分からなくなるがその度にロスメルタが導いてくれた

操「お疲れ。休憩がてら話しでもしよう」


和菓子を手に掃除をする晶の元に操さんが来た


壱.晶「何なんだよこの家…」
弐.晶「もしかしてこの家も怪異物だったり?」
参.晶「自由安価」

>>210

3 ロスメルタについてもっと知りたい

晶「ロスメルタについてもっと知りたい」

ロスメルタ「///」

操「直接聞けばいいじゃないか」

晶「自分で自分のことを話すのは恥ずかしいってさ」

ロスメルタ「///」コト

操「ふむ…まあいいが」

壱.はっきりわかっている
弐.謎な部分がまだまだある

>>215

2

操「これ…彼女はね、ある部族が信仰対象にしていた人形なんだ」

晶「可愛いからな。信仰したくなるのも分かる」

操「しかしその部族の人間が作ったわけでは無い。それどころか…」

晶「それどころか?」

操「ある時突然集落の中心に現れたそうだ」

晶「…反応に困る話だな」

操「怪異物とはそういうものだ。特に私は不思議で"意味の分からない"ものを集めている」


操「ただ人を呪うだけの物。ただ人の霊魂が宿っただけのもの」

操「そんな単純なものつまらないとは思わないか?」


操「私はもっと複雑怪奇なものを追い求めているのだよ」


邪悪に笑みを歪めていた

操「そういうわけで彼女についてはまったくわかっていないのだよ。何をするのかもね」

晶「突然現れた、かあ。ってことは人の魂がとり憑いているってわけでもないよな」

ロスメルタ「」カタカタ

晶「はは、ごめんよ。お前はお前だもんな。可愛い」ナデナデ


操(唯一分かっていることは、気に入った男性一人だけを魅了するということ。その際は女性として映る)

操(もっと色々分かるといいな)クスリ

他に操さんと何か話すか

>>221

接客はまだした事がないけど、この店にはどんな客が来るのですか?

晶「接客はまだした事がないけど、この店にはどんな客が来るのですか?」

操「客のいないときは敬語はいらない。同い年だろう?」


本当に同い年だったのか…


操「本当に同い年かどうかは伏せておくけどね」

晶「結局年齢はいくつなんだ」

操「さあ?」

操「ここに来る客は2つ。売る人と買う人だ」

操「買う人はほとんどは私と同じ蒐集家ばかり…商売というよりはコレクター同士のトレードかな?」

操「売る人は蒐集家も多いけど怪異物を偶然手にしてしまった…困った者が訪れることも多い」

晶「それらに当てはまらない客も来るんじゃないか?」

操「来ない。この家も怪異物の一つでね」


そう言いながら愛おしそうに柱を撫でる


操「この家自身・もしくは私が、もしくは商品が望まない客は決して辿りつけないんだ」

晶「その割にはホームページまで立ち上げて求人してたじゃん」

操「?してないが」

晶「え?」


スマホにお気に入り登録したままにしていた求人ページを開いてみたが確かに存在していないページになっていた


晶「俺は…この家に導かれたってのか?ネットまで使って」

操「そうらしいね。晶くん、君はひょっとしたら怪異物に好かれる性質でもあるのかもしれないね」

ロスメルタ「」コト、コトコト

晶「嫉妬するなよ、"かも"だろ」ナデナデ

他に何か話すか
>>228

これを最後に次のイベントへ

俺がここに来たのがある意味必然だって言うなら
ロスメルタ以外に俺を呼んでるモノを見つけたら持ち帰ってもいいのか

晶「俺がここに来たのがある意味必然だって言うなら
   ロスメルタ以外に俺を呼んでるモノを見つけたら持ち帰ってもいいのか」

操「それはいいが…君の大切な人怒られるよ?」

ロスメルタ「・・・」

壱.晶「じょ、冗談だよロスメルタ」ナデナデ
弐.晶「違う違う。意志をもってないやつ限定で」
参.晶「え?誰?」
肆.晶「自由安価」

>>234

4
晶「……やっぱり怒る?ロスメルタ」

>>232訂正

×操「それはいいが…君の大切な人怒られるよ?」

○操「それはいいが…君の大切な人に怒られるよ?」

晶「……やっぱり怒る?ロスメルタ」

ロスメルタ「」コトリ

晶「だよなぁ…」

ロスメルタ「」コトコト

晶「でも俺が危険な目に遭うのはもっと嫌だって?大げさだなあ」

壱.操「いや、そう大げさでもないよ」
弐.操「なら見てみるかい?護身用でも」
参.操「なら見てみるかい?武器でも」
肆.客が
伍.自由安価

>>242

操「なら見てみるかい?護身用でも」

ロスメルタ「…」

晶「…分かった。見せてくれ」

澱んだ空気、陰気な気配

そしてなにより、こびりついた血の匂いが四方八方すべての棚から漂ってくる


扉をいくつも潜り抜け、登って降りて、跳んで落ちて

もはや今何回にいるのかすら分からなくなる頃

ようやくたどり着いたその場所はそんなところだった


操「さて、好きなものを選ぶといい」


晶「んー、これとか」


一見儀式用ナイフだが強く惹かれるものがある

ロスメルタ「」カタカタ

晶「え、ダメ?」


操「ああ、それは意志を持っていたね。確か」

ロスメルタ「」カタカタカタ


ロスメルタが強い拒否感を表している

壱.他のを探す
弐.晶「いや、これがいい」

>>247

1

1
関係ないけど意思疎通できる無機物ヒロインって普通にいいよね

見つけたものは
>>252

水晶とかタガーとか簡単にでもいいし細かく設定を書いてもいい
あからさまに武器なものでもいいし武器に見えない物でもいい。骨董品っぽくない物でも


今宵はこれにて区切り

>>249
かなり同意

白蛇と娘の装飾がされた古い短穂剣

男の娘書きたい!すごく書きたい!!

でも意志・人格があるとロスメルタちゃん嫉妬しちゃうからダメって言っちゃったし
何よりこれ以上可愛いヒロイン出したらホラーが書けなくなる!でも男の娘書きたい!

男の娘書きたい…ぐぬぬぬぬ

白蛇が巻き付いている娘の装飾がされた古い短穂剣の怪異物としての特徴


・男の娘

・気の淀み(悪意や敵意や負の感情の滞留)に反応して刀身の色が変わる
・切れ味は無く、守り・治癒に優れている
・冷気も操れる
・ロスメルタと共に儀式に使われていた剣で妹分
・ロスメルタと違い、人間としての姿を持ち、喋ることができる
・やけに猫に好かれる

晶「じゃあこれは?」


それは白く光る短穂剣
しかしその切っ先は鈍く、とても切れるようには見えない


操「それも意志を持っているよ」

ロスメルタ「…」カタ、カタ

操「ほら、拒否を示している」

晶「違う。これは…共鳴だ」

操「え?」


ロスメルタにその短剣を近づけると共振はさらに強まり、やがて短剣の方が少女の姿になった


「…久しぶり、お姉ちゃん」

いかん、エタる予感がしてきた

操「ほぉ…」

操さんが目を丸くした。珍しい物を見たような顔で


色白の可愛らしい少女だ

それがロスメルタの人形を胸に抱き、良き思い出を手繰るように目をつぶって微笑んでいた


まるで彼女の周りだけ澱んだ空気が浄化されているかのように輝いている


操「言っておくけどこの店の空気は澱んでいないからね」

晶「さあ何のことだか」


やがて再開の抱擁を終えた彼女は俺に向きかえった


壱.「よろしくね、お兄ちゃん」
弐.「よろしく、マスター」

>>281

短剣「よろしくね、お兄ちゃん」

晶「お、おぉおぉおおお!」

操「私の店でハイテンションにならないでくれ。雰囲気が乱れる」

晶「え、えと…俺は」

短剣「お姉ちゃんから全部聞いたよ。色々とね」

ロスメルタ「」カタカタ

短剣「あはは、恥ずかしい?ごめんごめん」

晶「君はいもう…と?」

短剣「僕は男だよ」


目を細めて誘惑するような目つきでそう言う

細い体、白く綺麗な肌、整った顔立ち、正直まったく男には見えない


短剣「あの時はお姉ちゃんと一緒に儀式に使われていたんだ。また合わせてくれて…本当にありがとう」

その後彼女(彼?)の力を色々と聞いた

・気の淀み(悪意や敵意や負の感情の滞留)に反応して刀身の色が変わる
・切れ味は無く、守り・治癒に優れている
・冷気も操れる
・ロスメルタと共に儀式に使われていた剣で妹分
・ロスメルタと違い、人間としての姿を持ち、喋ることができる
・やけに猫に好かれる

彼女はそれを話し終えると再び短剣の姿に戻った


晶「猫…何故猫」

操「言っただろ?私は奇妙なものを集めている。猫を引き寄せる怪異物なんて聞いたことがない」

晶「奇妙すぎるだろ」

壱.掃除に戻る
弐.来客あり
参.操さんに.晶「操さんも武器とか持っているんですか?」
肆.自由安価

>>287

このままいちゃつき路線大目にすると>>278の言う通りエタりそうなのでいちゃつきは最低限にとどめます

壱.買う人
弐.売る人
参.弐の相談
肆.そのどれにも当てはまらない特殊な客人

>>292

チリリン


晶「え?」

操「おやお客様だ。晶くん、お茶を頼むよ」

晶「あ、はい」


壱.良く来る客
弐.珍しい客
参.一見さん

>>295

1

操「やあ、君だったか」

「ええ、私です」


晶「お茶入りました」

「あら、お弟子さん?」

操「アルバイトの晶君だ。晶くん、こっちは内の常連の一人、亀山・志免(かめやま・しめ)。見ての通り変人だ」

志免「貴女には変人とか言われたくないわ」


晶「…」


志免さんは顔に半分割れた白いお面をつけている

どう見ても変人だ


志免「さて、商談といきましょう?」

歪んだ照明が仮面の凹凸と割れ目の陰影を不気味に照らし出す


操「私のセリフだよ」

操「ではこのムジュラの」

志免「却下。ゲームショップにでも売り飛ばしてきなさい」

どうやら彼女は本業お面屋で、お面の形をした怪異物を集めているらしい


志免「一つぐらいあるでしょ?」

壱.操「まあね…まあ」
弐.操「うむ…ちょっと探して来よう。晶くん」
参.操「分かった、分かったよ次までに探しておく」

>>300

操「うむ…ちょっと探して来よう。晶くん」

晶「はい」

操「ちょっと待っていたまえ」

志免「嫌よ。広いんだから長くなるじゃない」

操「企業秘密」

志免「ここが無理やり手懐けた迷い家だってことは知っているわよ?」

操「…やれやれ、いいだろう」

志免「相変わらず誇り臭くて辛気臭いところね」

操「やめておいた方がいいよ」

志免「え?」


空気が足元を駆け抜けていった

ビュォォオ、と窓のない屋内には似つかわしくない音が響き、次に悲鳴が轟いた


志免「ぃやぁああああ!何これぇぇえええ」

操「だから言ったのに」


埃がおぞましい怪物の口を模って志免さんの脚に噛み付いていた


志免「ごめんなぁさあぃいいい」

操「本当にそれでも怪異物の専門家かい?」

志免「私は怪異面専門よ」

操「はいはい」

棚の一つもない部屋、しかしその壁は全て埋め尽くされていた

不気味な時計、掛け軸、タペストりー、等々


壁にかけられている時計はそれぞれ全く違ったリズムで時を刻んでおり、聞いているだけで感覚が歪みまくってしまいそうになる


志免「嫌な部屋ねえ…」

操「そんなこと言うと次元の狭間に飛ばされちゃうよ?」

志免「…」

操「で、どれがいい?」


その一角、お面が吊るされているところを指差す


志免「これよっ!」

彼女が指差したのは

壱.血の匂いが漂うお面
弐.見たことも無い程リアルな人間の顔に似たお面
参.穴が三つ空いているだけで到底顔には見えないグロテスクな何か
肆.自由安価

>>308


今宵はこれにて区切り

蝶を模した青のお面

志免「これよっ!」

彼女が指差したのは蝶を模した青のお面だった

晶(パピヨン…?)


操「…」ギロリ

志免「」ニタァ

操「高いよ?」

志免「当然、これには云十万円もの価値があるわ」

晶「えっ!?」


見た目は安っぽく見える…んだが

操「確かに"お面が"作られたのは鑑定すると19世紀初頭。骨董品としての価値はそれほど無い」

志免「でも、これの怪異物としての価値たるや…///」ウットリ

操「して晶君、蝶が何を象徴するものか知っているかな?」

うっとりしている志免を無視してレクチャー始める操さん


晶「えっと…」

操「うむ。キリスト教では復活。仏教では輪廻転生。ギリシャと日本では不死・不滅を象徴するものとされている」

操「不思議だよね。どれも別々のものなのに根底では似たようなことを言っている」

晶「…死なないも、死んで復活するも、転生して別の者として生き返るも、根底は同じ、魂に終わりはない」

操「そう。まあインディアンは変化の象徴だから全部同じものとは言えないけどね」

操「この蝶のお面を一度でも被ると、永遠にある数日間を繰り返すことになるんだ」

操「その数日間は一定では無い。そして期間の終りは必ず苦しい思いをして死ぬ。そして繰り返し」

操「終わりはない。何日で死ぬかも分からない。たまに別人に転生することもある」


操「不思議だろう?奇妙だろう?まさに奇怪だよ!」


晶「うわぁ…」

志免「買ったわ!」

志免「また来るわ、コレクションも増えたし…うふふ」

志免「たまには私の店に来なさいよ」

操「お面ばかりで気味悪いじゃないか君のとこ…」

志免「わけのわからないものばかりのここよりマシでしょ?」

操「…終わり無さそうだしそういうことにしておくよ」

壱.掃除再開
弐.操「お面といえば…面白いものを見せよう」
参.操「今日はそろそろあがっていいよ」

>>321

操「お面といえば…面白いものを見せよう」

晶「え?何々?」

操「お、興味を持ってくれるか」


その部屋のさらに奥、隠し扉をくぐる


操「何度も言っているように私はお気に入りを探すために古物商なぞやっているのだよ」

操「志免と違って1ジャンルに拘らずにね。不思議で奇妙でわけわからないものなら何でもいい」


コン、コン、コンと音が響く階段を降りる


操「もちろんその中にはお面も入っている」

操「そして絶対に売りたくないほどのお気に入りは奥の奥に保管してあるんだよ」


その最奥に補完してある真っ白いお面

穴が三つ空いているだけでのっぺりとした平らなお面だ

短剣「お兄ちゃん、あれすごい危険だよ!」

ロスメルタ「」カタカタカタカタ

晶「…何だよ、あれ」


無表情と言うより虚無そのもの、意匠もくぼみも何も無いお面

しかしそれは言い知れない存在感をと押しつぶされそうなほどの威圧感を放っていた


操「カオナシのお面、私はそう呼んでいる」

操「これはウチにある奴の中でも特に危険なものの一つだ」

操「付けるとまず顔を食われ、頭を食われ、首も無く肩の上にお面が乗っている状態になる」ニタァ

操「次に、四肢が体に飲まれるように消えていき、最終的に胴体だけの肉ダルマになる」

操「次に、真実を語る。法外な外宇宙の深奥に固く閉ざされた狂気染みた真実と"神"の正体をね」


操「そして最後にお面が予言、いや予告をする。国を滅ぼす予告を」

操「絶対に起こりえない方法でね。それでその通りに国は滅びる」


操「これは一体何人の人間を食らってきたのだろう…一体どれだけの国が滅ぼされてきたのだろう」

操「これは…いったい何なんだろう…誰も知らない真実を綴じられたモノ。それを語り、聞いたもの諸共滅ぼす」


操「とても不思議で。興味深い」

操「じゃあここを出ようか。あれがいきなり自動で飛びかかってこないとも限らない」

晶「何でこんな危険なものを…」

操「…私の常連には危険な怪異物を専門に集めている人もいるからね。それらよりマシさ」

晶「え」

壱.掃除再開
弐.操「今日はそろそろあがっていいよ」

>>332

1

晶「じゃ、掃除再開するわ」

操「ああ、頼むよ。またなんかあったら呼ぶよ」

お掃除オムニバス



晶「…この廊下どこまで続いているんだ」

廊下で地平線なぞ初めて見る。雑巾がけが終わらない

晶「…やべえ、本当に前に向かってぞうきん掛けしているのかすら分からなくなりつつあるぞ」




晶「はぁ…ふきふき」

晶「…おい」

この窓、拭いてもすぐ曇る。嫌がらせのように曇る




晶「お、こんなところに掃除機が」

晶「うわぁぁあ!これ怪異物だぁあああ」


掃除機が怪物のような唸り声をあげ、俺の脚に食らいついてくる

食べられた箇所はすぐに元に戻るがどことなく肌の色が違う気がする

操「今日はそろそろあがっていいよ」

晶「あ、はい」

操「ん?なんかやつれていないか?」

晶「ちょっと疲れたかも…」

操「ではゆっくり休むといい」


壱.次の日
弐.帰宅後、晶宅
参.関係ない場所での怪事件

>>337


密かに元ネタにしているクトゥルフとSCPを知っている人がいるようで嬉しい


ついでに明日書くまで短剣の名前募集

言い忘れていた

これにて区切り

短剣の名はアズミア・ラランカ・クアトル

ロスメルタちゃんもロスメルタ・ラランカ・クアトル

よし、姉妹揃った

(言えない。ロスメルタは晶がインスピレーションでつけた名前だなんて)



晶「あれ?ロスメルタ?アズミア?」


昨日一緒に寝たはずの二人が見えない

どこ行ったのかなと思ったら食卓から良い匂い


ロスメルタ「」コト、コト

アズミア「あ、お兄ちゃんごはん用意できたよ。ちょーど」

晶「お、二人で作ってくれたのか」

アズミア「僕もお姉ちゃんも頑張ったんだよー」

ロスメルタ「 !」

晶「ありがとな」ナデナデ

学校、校門前


友「なあ、昨日お前のバイト先に行ってみようと思ったんだけど見当たらなかったぞ?」

晶「はっはっは、そりゃそうだ。探そうと思って見つかるもんか」

友「連れてけ」

晶「断る」

壱.下駄箱に晶宛ラブレターが
弐.昼休み
参.放課後、金屋堂へ

>>351

>>346
怪異物ですから

晶「」

友「そ、そいつは…らぶr―

晶「黙れ」パシ

友「モグムグー」


ハートのあしらわれた可愛らしい封筒…竜胆丸くんへと書いてある。差出人の名は外には書いてない

間違いない。俺宛だ


友「どうするんだ?」

壱.破り捨てる
弐.一応中身確認

>>357

2

一応中身確認

友「シンプルと言うべきか中身が無いというべきか」

晶「てめえなに勝手に覗いてんじゃねえよ童貞」

友「てめえだって童貞だろうが童貞」

晶「俺は夢で卒業したもんね」

ロスメルタ「///」

アズミア(お姉ちゃん羨ましい…)

友「現実じゃ童貞じゃねえか!」



このラブレターには一言「好きです」とだけ書いてあった

差出人は…

壱.書いてない
弐.書いてあった(名前を指定してもいい)

>>361

1

アズミア(名前は?)

ロスメルタ「…」

晶「…名前、どこにも無いな」

友「じゃあいたずら決定だな」

晶「いや、恥ずかしくて書けない可能性がある」

ロスメルタ「……」

アズミア(隅々まで見て)

晶「無いなあ…」

アズミア&友「炙り出しかもしれない!」

晶「流石にあり得ねえよ」


※アズミアは友には見えていません

放課後、帰り道

友(この俺、友田・友之助今度こそ奴のバイト先を突き止めて凸してやる)


友「え…」


ゾッとする寒さ

自分の毛穴がすべて開き、鳥肌が全身に及ぶ


ボギン


友「いぎぁぁぁぁああ」

金屋堂

壱.中から話し合う声が
弐.ということは無かった

>>370

2

操「やあ晶くん。仲よさそうで何より」

アズミア「えへへ」ギュー

ロスメルタ「」ピッタリ

晶「いやあ、おかげで賑やかになったよ」

操(そう言いながら不気味な木彫り人形や短剣に頬ずりしてる)


壱.操さんの怪異レクチャー
弐.掃除
参.客が

>>373

操「今日は少し怪異についてのレクチャーをしておこう」

晶「はい先生!」

操「頼むから普通にしてくれ」

晶「あ、うん」


操「君も薄々気づいているかもしれないけど怪異は物の形をしている『怪異物』だけではないんだ」

晶「ああ、やっぱりそうなのか」

操「うむ。大きく分けて三つ」


操「怪異物は知ってのとおり。動物や生き物の形を取って生きている怪異もいるのだよ」

操「簡単に言うと妖怪やUMA、お化けなんかだね。こんなふうに簡単にまとめちゃうのははっきり言って嫌いなのだが」


操「最後の一つは場所、空間、大気、これらそのものが怪異だったりもするんだよ」

晶「心霊スポットとかバミューダトライアングルとか?」

操「まあそんな感じだね。そんな風に簡単にまとめるのは嫌いだが」

訂正

×操「怪異物は知ってのとおり。動物や生き物の形を取って生きている怪異もいるのだよ」

○操「物の形を取っている『怪異物』は知ってのとおり。動物や生き物の形を取って生きている怪異もいるのだよ」

操「そして時たま…本当に稀に」


操「人の形を取っている怪異。人として生を受ける怪異もいるという」

晶「へえ、怪異人…略して怪人」

操「私はそれを怪異体質と呼んでいる。ひょっとしたら…近くにいたりしてね…ふふ」

壱.掃除
弐.来客

>>381

kskst

掃除中

晶「何だこの部屋」

その部屋にはちっちゃな南京錠がかけられており、閉じられていた

不思議な部屋が多いこの家の中で唯一道具でもって封じられている部屋


操「もしかしてそれが見えるのか?」

晶「え?」

操「この南京錠も怪異物の一つなんだよ。これで封じ込めた物は付けた当人以外認知できないんだ」

晶「何そのドラ○もんの秘密道具みたいな便利怪異物」

操「ま、見られたからには説明しておこうかな」

操「さっき言ったように怪異物以外にも怪異はたくさんある。生きている怪異に場所そのものに宿る怪異」

晶「じゃあここには?」

操「そう。正確には、私は物じゃない怪異を物に封じ込める術を知っていてね
  それで怪異を物に閉じ込めて封印したものをここにしまいこんである」

操「ここにこの南京錠を付けているのはそういうことだ。何か手違いがあって封印したものが飛び出てしまわぬよう」


晶「そんなに危険なものが入っているのか」

操「生きている怪異は大抵ほとんど悪意や敵意があるし、場所の怪異はほとんどが危険だからね」

壱.来客
弐.操「今日はもうあがっていいよ」

>>388

「やあこんにちは」

操「やあいらっしゃい」

晶「いらっしゃいませ。お茶入れてきます」


今日やってきたお客さんは一言で言うと好青年といった感じだ

とてもにこやかな笑顔の優しそうな男性

「今日は売りものの相談に来たよ。貴女が興味を持ちそうなものがある」

操「その言葉だけでも既に興味深いね」

「約束するよ。きっと気に入るだろう」


晶「お茶入りました」

操「ありがとう」

「おお、ちょっとおいで」

晶「はい?」


「詩狂・亮喜(しぐるい・りょうき)だ。よろしくね」ナデナデ


まさかの頭を撫でられた

晶「あ、えと、竜胆丸・晶です」

撫でられたことに驚きつつ一応答える


亮喜「うむうむ、良いアルバイトさんだ」

驚いている俺とは対照的に人懐っこい笑みを浮かべているこの男性
なんだろう。この少女漫画にいそうな人物は


亮喜「おっと」ヒョイ

アズミア「お兄ちゃんにひっくつな」ギロ

アズミアが亮喜に攻撃をしかけ、あっさり避けられる


晶「おいアズミア、俺何もされていないのに」

操「いや、正しいよ。そいつはウチの常連の中でもトップレベルに危ない人物だ」

晶「え」アトズサリ

亮喜「やだなぁ、酷い言いぐさだよ」ムスゥ

操「前ちょっと言ったけど危険な怪異物ばかり集めている蒐集家がいるって。それがそいつだ」

亮喜「いやはや、まいったね。事実なばかりに」


そう聞いてから見るとにこやかな笑顔が逆に不気味に見えてきた


操「で、今回の品は?」

亮喜「ここには無い。ある"場所"だ。相談と言うのはそういうことなんだよ」

操「まさか場所型怪異?」

亮喜「いや、怪異物が場所型怪異を作っているような感じだよ」

操「なるほど、たしかに面白そうだ」

亮喜「でも僕だけじゃちょっと回収できなくてね。関わってしまった手前そのままと言うわけにはいかない」

操「君のものじゃないのに君にお金を払うのか?」

亮喜「誰のものでもない怪異物は発見者のものさ。それとも、情報料ということにしてもいいよ?」

操「…ふふ、いいだろう」


操「で、その場所とは?」

壱.廃校
弐.廃ビル

>>401

2

亮喜「廃ビルだよ。とっくに廃墟になっているのに潰されず、人を誘い込んでは人を食らうおばけビルだ」

操「廃墟になってから怪異物が出現したか、怪異物のせいで廃墟になったか」

亮喜「怪異物が持ち込まれたなんて可能性もあるんじゃないかな」ニッコリ

操「ふふふ、胸が躍るね」

亮喜「ではさっそく案内―

操「いや、悪いのだけど明日で頼めないかな?」

亮喜「え?いいけど」

操「晶くんも今日はあがっていいよ。まだ時間内だけどやることができたからね」

操「さて、下見でもしてくるとしようかな…ふむ、お化けビルね」


晶は
壱.帰宅後、自宅
弐.次の日、学校

>>407

1

晶宅

ロスメルタ「 !」

アズミア「おかえり、お兄ちゃん」

晶「ただいま。と言っても外でも中でもいつもどこでもいっしょだけどな」

ロスメルタ「  ///」

アズミア「あ、お夕飯作らなきゃね。お姉ちゃん、いくよ」

ロスメルタ「  」

晶「今日も期待してるよ」

アズミア「ねえお兄ちゃん」

晶「ん?何だ?」

アズミア「今朝のラブレターだけどさ、本気だったらどうするの?」

晶「どうするって?」

アズミア「ほら、顔が良かったら…つきぁぅ…と、か…」

ロスメルタ「……」

晶「>>412

ちょっと今は考えられないかな

晶「ちょっと今は考えられないかな」

ロスメルタ「」ホ

アズミア「今は…」


晶「どうした?アズミア」

アズミア「え?あ、何でもないよ」

寝室

晶「おやすみ」

アズミア「おやすみ」ギュー

ロスメルタ「」ギュ

壱.悪夢
弐.良い夢
参.夢は見ず

>>417

2

俺はその幸福に包まれた夢の中で一際の幸せを感じ取っていた

恋人は二人いた

可愛らしい姉妹。男だろうと関係ない。俺は二人を愛していたし二人も俺を愛してくれていた


白いチャベルの中、混沌とした絵図を描いたステンドグラスを通した明かりが俺たち三人を照らしていた

名も貌も無い神の見守る下、俺たちは契りを交わした


その夜は3人で激しく抱き合った



ロスメルタが、授かったと言った

晶「ん…おはよう」

ロスメルタ「 ///」

アズミア「えへへ、おはよう///」ギュ

宵夜魅河原高校、職員室


「結鳥(ゆいとり)先生、昨日校長先生の像を磨くのは貴方のお仕事ではありませんでしたか?」

結鳥晴太「え?やりましたけど」

「いいえ、やっておりませんでしたよ」

結鳥「…やりました」

「ダメですよ、嘘をついちゃ。忘れたなら忘れたと言えば良いのです」

結鳥「…」


何故バレたんだ…いいないじゃないか。別に一日くらい
今日後でやるつもりだったんだし


「何故そうミスを黙っているんですか」

「そんな大きなミスじゃないし一言『すまん』も言えないのか」


そこまでは許せた。許せないのは


「いやはや、ゆとり世代の若者ってやつは。しっかりしてくださいね」

老害である教頭のこのセリフだ

結鳥「なんだよ校長像くらい」ボソッ

「何ですか?」

「言いたいことがあるならはっきり言えばいいじゃないですか。これだからy―

結鳥「何ですか校長像くらい!」バンッ


結鳥「あんな顔も名前も分かっていない校長像なんか崇めて!知っていますか!生徒たちがあれをどれだけ不気味がっているか!」

結鳥「あんたら少々おかしいんですよ!まるで崇拝するようにあれを扱っている!あんな、ただの、石を!存在していたかすら怪しいものを!」


彼は気づかない。既に空気が変わってしまっていることを

そこにいる教員が、全て、老若男女、手を止めて、顔も体も彼に向けて、睨んでいることを

結鳥「だいたいこの高校自体おかしいんですよ!」

結鳥「何が創立748年ですか!調べてみたら日本で一番古い歴史を持つ学校は1500年代に創設!ありえないんですよ!」

結鳥「初代校長は名前も伝わってない!歴史もおかしい!教師は変なものを崇めている!こんな!嘘だらけの!変な学校…」


その時彼はようやく気付いた


全ての人間が自分を見つめていることを

その眼は虚ろ…いや、そんなものではない…白目が消え、虚空のような真っ黒い闇だけが眼窩に収まっている


結鳥「ひ…」


『結鳥先生…』


全ての人間の声が重なる。少しのズレも無く。まるで全員が一個体の生物のように全く同じ挙動、タイミング、喋り方


『少し、お話があります』


結鳥「わ、わた…私、は…」


『お話があります』

下駄箱

晶「と、友…どうしたんだそれ」

友「両手両足全ての指を同時に電柱にぶつけたんだぜ!」

晶「それでそんなに手足の先だけ包帯グルグル巻きなのか…ってかどうやったらそんな事態が起こるんだよ」

友「さあ?起こったんだから起こるもんなんだろ」

晶「なんだそのとんでも理論」

友「で、ラブレターは」

晶「あるぞ」

友「死ね。怪奇現象に襲われて死ね」


「先日は名前も書かずもうしわけありません。まだ名乗る勇気が出ないのです。2-2M・K」


友「M・Kって言うと…まさかあの人間離れした美しさを誇ると言われる…そんなまさか」

アズミア「…お兄ちゃん、なんていう名前の人か知ってる?」

壱.知ってる
弐.知ってるけどアズミアにもロスメルタにも言わない

>>434

1
アズミアちゃんに守ってもらおう

晶「美心・霧華(みこころ・きりか)だな…」

アズミア「へぇ…」

ロスメルタ「」カタカタカタ


友「会いに行ってみるのか?」

晶「まさか」

HR時
入ってきた先生は担任の先生―やる気無さそうな結鳥先生―ではなく、優しげなお姉さんである副担任の内原(ないはら)先生だった

内原「おはようございます。HRを始めますよ」

「結鳥先生はどうしたんだよ?」

内原「結鳥は急遽葬式に出ることになりました。教員を辞めてしまわれたのは残念です」

内原「まだ新しい担任は正式に決まっていないので、仮の担任として私が勤めます」


そこには優しい内原先生には珍しく有無を言わせぬ迫力があった

マジで富手夫だったのかよ
邪神迷宮の富手夫はもう富手夫じゃなくなってたからがっかりしたけど>>1はどう?

>>451
すまん、妖神グルメしか読んでないんだ
あの小説の内原とこのSSの内原は名前だけ借りただけです。なので邪神の心臓を料理したりはしません
でも家庭科教師で料理好きです


昨日給料日間際だからと書店によったら漫画を二十余冊両腕に抱えていたけどきっとこれも怪異物の仕業だ
タイトルにすごく惹かれて衝動買いした「瑠璃宮夢幻古物店」という漫画と「もののべ古書店怪奇譚」という漫画がすごくおもしろかった!


…あ、すんません続けます

金屋堂

亮喜「やあ、よく来てくれたね」ナデナデ

アズミア「撫でるな!」

晶(や、やり辛い…)


操「晶くん、良く聞いてくれ」

晶「え?」

操「正直、かなり危険な場所だよ」

亮喜「なんだ、下見でもしていたのかい?」

操「そういうことだよ。一応ね」

操「晶くん、不安だったら店番でもして待っていてくれていい
  むしろ…店長としては君の安全を案じてそうしてほしいといいたいところだ」

操「それでも、ついてくるかい?」

晶「>>457

アズミアは男だから夢のなかで三人で交わったということは・・・・ お姉さんを攻めただけだよな

>>457
え?男の娘にだって穴はあるんだよ?可愛いんだから男でも無問題だよ

安価内容では無さそうだし再安価↓

晶「ついていきます。怪異物を扱うんですから危険を体験しておかないと」

操「そうか。良い覚悟だね」

晶「ええ、それに物騒なナイトもいますしね」

アズミア「えへへ」

亮喜「え、僕のことだろう?」

アズミア「ム、僕のことだよ」

亮喜「君は可愛い系だろう?優しくてかっこいいナイトは僕だよ」ドヤッ

操「いい加減にしろ危険思想ホモ」

亮喜「だれがホモだ!僕はちょっと面倒見がいいだけさ」


危険思想は否定しないんだな


アズミア「フ-」威嚇




件のお化けビルへと出向く

壱.人を食っている真っ最中
弐.妙に静けさがある

>>465

1

多分邪神迷宮は図書館にあると思うから借りて読むのも一興
妖神グルメのころの富手夫はもういないけど

禍々しい紫色の光が窓から漏れている

見るとその窓には何千何万と様々な動物の"眼"が張り付いており、ギョロギョロとせわしなく動いている

サラリーマン、子供、奥さん、老人、様々な人種の人々が洗脳でもされたかのようにふらふらと吸い寄せられ、入り込んでいく


晶「うあぁ…まんま妖怪ハンタージンタの世界」

亮喜「コロコロの読み切り漫画なんか誰が覚えているのさ」

操「亮喜君、一つ訂正しておこう」

亮喜「何だい?」

操「あれは場所型怪異じゃないよ。あのビルそのものが妖怪と化している
  怪異物がただのビルを変えたという部分は間違いないと思うけどね」

壱.操「まず本体を引きずり出す」
弐.操「さっそく中に入って怪異物を探そう」

>>469
どっちかが正しい。ではなくルート分岐


>>466
むしろ買ってみようかな

1

操「まず本体を引きずり出す」

晶「どうやって?」

亮喜「簡単、まずは餌を絶つんだよ」

だめだ、眠い頭でホラーは無理だわ
すまん、寝る

亮喜「さあ、いこうか」

操「殺すなよ」

亮喜「やだ」

晶「やだって…」


亮喜がビルに入ろうとする人を思いきり殴りつけるとおぞましい悲鳴と共にその場に溶けて消える


操「あいつはまったく…まあいい、こっちも準備をしておこう」

晶「…準備って?」

操「無論。結界のだよ。また新たに餌が迷い込んでこないようにね」

亮喜「僕もあまり殺したくないしね。早々に頼むよ」

その結界は

壱.普通の結界
弐.結界内が悪夢的光景になる結界


>>478

1

晶「操さんにしては普通の結界ですね」

操「これはコレクションじゃなくて念のための道具さ」

亮喜「この手袋はコレクションだけどね。触れた人間を溶かす怪異物さ」ウットリ

操「さて、こいつはいつまで空腹に耐えられるかな?」


ビルの窓からの光が強くなり、窓に張り付いている眼が目まぐるしくグルグル回る


晶「待ちぼうけですか?」

操「いや、すぐにでもその正体を現すさ。ほら」


ズズズズズ

操「晶君、君は下がっていたまえ」

晶「…はい」


本当は俺もやるとか言いたかったけどあんなの見たら腰が引けてしまう


亮喜「じゃ、戦闘開始だよ」


彼が取り出した怪異物は

壱.角
弐.剣
参.自由安価

>>486

3 トイレの花子さん

物限定で頼む

再安価↓

剣だった
西洋の鎧が持っていそうな普通の剣


操「げ」

亮喜「切り刻んであげよう」

その剣で空を切ると人間ミートボール含めて延長線上の背景全てが切断された


晶「うっわ、被害甚大」

操「亮喜、もう少し下、穴開けてくれ」

亮喜「了解!」


グルンと剣を回すと怪物の一部に穴が開いた

操「見つけたぁ。そのまま穴維持!」

晶「うわぁっ」
怪物の触手、人間が縦に折り積み重ねられた触手が一番ここにいる場で人間に近い晶に襲い掛かる



アズミア「大丈夫だよ、お兄ちゃん」

ロスメルタ「 !」

白い霧と黒い霧のような結界が晶の目の前に張られる

操「いただくよ」

穴の中に入り、その怪異物を取り出してきた


操「さ、これで収束だね」


ボドボドと湿った音を立てて元人間の肉の塊が崩れ落ちる

晶「うわ…これどうするんですか?…腐臭が酷い」

操「亮喜くん」

亮喜「はいはい。簡易ブラックホール」

晶「ちなみに被害人数は?」

操「数えていたら日が暮れるね」

亮喜「過去の人間より過去の品だよ、僕らは」

晶「ちなみに骨董品としての価値はある?」

操「んー、怪異物としての価値は十分だね。骨董品としては」

>>498

ない

操「無い」

晶「じゃあ商品にはならないと」

操「しかしもちろん、コレクションの価値としては最高だ」

操「だが気がかりなことがある」


それはただのプラスチック製のコップ
100均で売っているであろうそれはどこにでもあるからこそ一層禍々しく、非日常的な歪さをかもしだしていた


亮喜「気がかり?」

壱.操「ここに書いてある名前だ」
弐.操「何故こんなものが怪異物になる?」

>>501

操「ここに書いてある名前だ」

亮喜「…これは」


「ツアとグアの店」


異質な文字でそう書かれていた


晶「聞いたことのない店の名前だな」

操「私は一度ある。開けた人間を食らうミミック冷蔵庫にも書いてあった」

亮喜「僕も…いれたものが何でも消える便利なゴミ箱に」

操「…まだまだ収まらなそうだね」

その後亮喜に買い取り代(情報代)を払い、別れた

この店について調べることを互いに決めて

壱.今日は自宅に帰る
弐.金屋堂に帰る
参.亮喜さんに:晶「自由安価」

>>506

2

金屋堂

操「ふむ…少し疲れたな。少し肩を揉んでもらってもいいかな?」

晶「ん?ああ」

ロスメルタ「  !」

壱.晶「ロスメルタが嫉妬しているので。すいません」
弐.晶「俺は部下だから命令には逆らえないんだよ。ごめんなロスメルタ」ナデナデ
参.晶「自由安価」

>>509

晶「俺は部下だから命令には逆らえないんだよ。ごめんなロスメルタ」ナデナデ

ロスメルタ「ー」ムスッ

晶「ふてくされてもダメ。では、父とともに海外に出張してる母直伝の肩揉みを…痛かったりしたら言ってくださいねー」

操「んっ…ん…ぁぁ、いい感じ、うん、気持ちいいよ」


ロスメルタ「……」ゴゴゴゴゴ

操「ふふ、邪神レベルの呪いでも私には効かないよ」

晶「だから後であいてしてやるって」

アズミア「お兄ちゃん、お姉ちゃんをあまり悲しませないでね」

壱.晶「はいはい」
弐.晶「いつも通り…夜、な」
参.晶「操さんまで呪おうとするのはな…少し愛が重いぞ」
肆.晶「自由安価」

>>512

晶「はいはい」

ロスメルタ「! !」

晶「分かってる、お前は大好きだよ」

アズミア「お兄ちゃん、僕は?」

晶「もちろんお前もだ」


操「微笑ましいね。では、うん。これで充分だよ、ありがとう」

壱.来客が
弐.掃除
参.帰り

>>515

区切り

2

怪異物ファイル①
ロスメルタ

晶が名付けた木彫りの人形

元はどこぞの名も無き部族が崇拝し、儀式に使っていた
黒い木でできており、血管のようにおぞましい溝が全身に張り巡らされ、禍々しい装飾が施されている

気に入った男性一人の心を虜にする

意志を持ち、強力な呪いを放つことも護りの魔術も使える

しかし気に入った男性以外には危険すぎる物でもある

怪異物ファイル②
血に塗れた升

一見ただの升 ―木でできた体積を計量するための測定器― なのだが妙に古くどす黒い木でできている
塗りたくられた黒い何かは多量の乾いた血のようにも見える

裏には見たこともない字が細かくびっしりと書き連ねてある

その文字が人間の身体に呪詛のようにまとわりつく、そうなると血を転送され、この升の中に並々と満ちる

升の中に満ちた血は、血の主の声で音を立てる

すぐに放せば危険性は少ない(触れ続けていると失血死はする)が不思議な品である

男が触ったとき初めて怪異物として起動した

怪異物ファイルも順次書いていくが今日はここまで

怪異物ファイル③

吸魂ナイフ>>245
意志を持っているナイフ
とある部族が神にその魂を捧げて自ら生贄になるという儀式に使用していたもの

実は魂は神になど届かず、このナイフに宿る怪異に食われるのみ

~掃除中~

その扉には幾重にも魔法陣が描かれている

が、鍵がかかっているわけでもなく、簡単には入れる


地面には埃が幾何学模様を描いており、放棄で何度掃こうとパターンを変えて違う文様を描き出す


この部屋では何もかもが模様を描く

息を吐けば立体的な模様になって気流が目に見え、声を出せば芸術的に反響しては音楽を奏でる

壱.この部屋の怪異物を手に取ってみる
弐.次の部屋へ

>>523

1

ここにあるのはどれも芸術関係、絵そのものや絵をかく道具、楽器や楽譜等々だ

俺はその中で一つ惹かれた物を手に取った


芸術関連のもので
>>526

スケッチブック

※連取り規制は特にしません


男「スケッチブック?」

それは骨董品でもなんでもないスケッチブックだった

しかし表紙、裏表紙、背表紙全てに「私を使って」とビッシリ書いてある

壱.何か書いてみる(自由安価)
弐.晶「アズミア、何だと思う?これ」
参.操「ああ、それね」
肆.晶「ロスメルタ、これなんだと思う?」

>>534

晶「アズミア、何だと思う?これ」

アズミア「…危ないよこれ」

晶「詳しくは?」

アズミア「書いたものを怪異物として具現化する。どんな効果の怪異物になるかはコントロールできない」

晶「確かに危険だな…うっかりとんでもないものを生み出しかねないってことか」


そうしている前でぺらぺらとページが勝手にめくれ、真っ赤な文字で「絵を描け」と書いてあるページが現れた

壱.棚に戻す
弐.自由安価

>>538

区切り


あらん限りの集中力で超丁寧な「絵」(という文字)を書く

晶「っよし!これでどうだぁっ」


「 絵 」


アズミア「えっと…」

ロスメルタ「   wwww」


スケッチブック「」

スケッチブック「   」


アズミア「なんかすごい困惑してるよ」

晶「ふっ、俺は怪異物にも勝つ」

ロスメルタ「   」

晶「大丈夫大丈夫、これ単体じゃ何も出来ないって」

アズミア「お兄ちゃん、あまり調子に乗らないほうが…」

晶「>>545
行動でも可

満足した。元あったところにスケッチブックしまう

晶「満足した。元あったところにスケッチブックしまう」

スケッチブック「 おいこらふざけんな! 」


何か書いてあったけど気にせず棚に戻す


アズミア「可哀想に…」

壱.他の部屋の掃除へ(どんな部屋か・何があるかなど指定してもしなくても良い)
弐.バイト終わり

>>548

壱、時計だらけの部屋

その部屋は耳と頭が混乱しそうな部屋だった


全ての怪異物がカチカチと音を立てるも一つとして重なるものは無い

全部がズレているわけではない。全て異界的なリズムを刻んでいるのだ

星界からの底知れない秘め事を孕んだ音また音…

一定の音ではない、一定のリズムではない
しかし耳を澄ませ一つに気を集中すると何か言葉になっているようにすら思えてくる


これらの文字盤と動く針の組み合わせは時計なのかそれとも…

ここにいるとまるで時間の感覚が分からなくなる

時間だけではない。四方八方から聞こえてくる音のせいで平衡感覚すら失っていく

右から左から上から斜めから…やがて頭の中にさえ食い込んできた

壱.怪異物を探す
弐.この部屋からでる

>>553

晶「さていつも通り怪異物を探すか」

ロスメルタ「 」

晶「え?自分を握りしめろって?」

ロスメルタ「」

晶「…本当だ。楽になった」


失いかけた時間感覚と平衡感覚が元に戻る

晶「ありがとう。これなら探し物できるぜ」

どんなものがあるか
>>556

時計で
効果でも見た目でも

虹色の砂の入った砂時計

ただし砂は下に落ちるのではなく上に昇っていき
時計をひっくり返した人物がみたいモノの過去を遡ってみる事が出来る

アズミア「お兄ちゃんこれ綺麗だよ」

晶「お、確かに」


虹色の砂が上に向かって落ちてゆく砂時計だった

砂は片方に溜まることなく片方から無くなることなくただただ量を変えずカチカチと音を立てながらさらさらと落ちる


壱.使ってみる(何の過去を見てみるかも指定して)
弐.晶「アズミア、ほしいのか?」
参.他のを探す
肆.次の部屋へ
伍.バイト終わり

>>560

1 まだ一人暮らしでなかった頃の我が家

それを使ってみた

何だかんだで思い出したかったのかもしれない

目に浮かんできたのは在りし日の我が家


両親は良い人だった

いつも俺の言うことを肯定し、俺が面白いことを言うと笑ってくれた

笑って…肯定して…それの繰り返し

何でもないときもニコニコしていた

俺が間違っても八つ当たりしてもただただ肯定してくれた


最初にそれに疑問を持ったのは反抗期の時

そして否定した。親の在り方を。ランダム性を組み込んでいないプログラムのように同じことだけを繰り返す良心を


それでも肯定してくれた

「そうね」「そうだね」

そしていつだったか俺が家事全般を出来るようになった頃

両親は俺の目の前で陶器の人形となり、地面に落ちて割れた


何故忘れていたのだろう。何故思い出さなかったのだろう

俺はずっと前から怪異物と出会っていた

だが今はもう分からない

それが親が慈しみと愛情を注いで作り上げた怪異物だったのか



もしくはその怪異物が俺を生み出した両親だったのか

ロスメルタ「…」

アズミア「お兄ちゃん、泣いてるよ?」

晶「いや、すまん…温かい思い出に浸ってた」

壱.バイト終わり
弐.晶「アズミア、ほしいのか?」
参.他のを探す
肆.次の部屋へ

>>566

晶「そう言えば綺麗って言っていたよな。アズミア、ほしいのか?」

アズミア「え、買ってくれるの?」

晶「ああ。操さんに聞いてからだけどな」

アズミア「嬉しいっ!ありがとう」ギュー

壱.バイト終わり
弐.操さんに聞きに行く
参.他のを探す
肆.次の部屋へ

>>569

今日はここまで

1

ということで操さんに交渉してみた

操「いいよ。あまり私のコレクション魂には触れないからね。過去をみれるだけじゃ」

晶「ありがとう。じゃあ今払うよ」


操「ところで、何かあったのかい?」

晶「え?」

操「いや、言いたくないならいいけどね。過去を見る権利など他人にあるわけもない」

壱・両親のことを話す
弐・話さない
参・晶「プレゼント用に包んでくれないか?」

>>573

1

晶「実は…」


陶器製両親のことを話した


操「ふむ…興味深いね。怪異物としても骨董品としても」

晶「操さん、怪異物が人間を産むことってあるんですか?」

操「怪異物は謎に満ちている。何を起こすか分からない」


操「しかし私は聞いたこと無いよ。人間にしろ動物にしろ怪異物が生き物を産み出すなんて」

操「怪異物が妖怪を産み出すことはあってもね。純粋な動物を産み出すことは聞いたためしがない」


晶「俺は…人間なんですか…?」

ロスメルタ「  !   !!」

アズミア「そうだよ、間違えなくお兄ちゃんは人間だよ」


操「そう、君は人間だよ。それは間違いない」



操「怪異体質ではあるかもしれないけどね」ボソッ

壱.次の日
弐.家で
参.帰り道

>>577

2

晶「ただいまー」

ロスメルタ「    」

アズミア「おかえり」


ロスメルタ「      ?」

アズミア「お風呂にする?」

ロスメルタ「       ?」


晶「そうだな、ご飯かな」

ロスメルタ「  !」

アズミア「用意してくるね」

壱.悪夢
弐.良い夢
参.夢は見なかった

>>581

壱.学校、下駄箱
弐.HR前、職員室

>>585

1

友「おっすぅ!ラブレター今日は入ってるか?」

晶「えーっと、入ってないな」

友「じゃあお前の右手にあるのは何だよ?」

晶「あれ?いつのまに」


いつの間にか手に握りしめていた

封筒には美心・霧華と書いてある


友「名前を書いてきたってことは…まさか告白か!?だとしたらどうするんだよお前」

晶「>>588

今日はここまで
>>1は怪異物「人をダメにするソファー」を手に入れた

申し訳ないが丁重にお断りだな
おつ

怪異物ファイル④

アズミア

白く光る短穂剣
しかしその切っ先は鈍く、とても切れるようには見えない

・気の淀み(悪意や敵意や負の感情の滞留)に反応して刀身の色が変わる
・切れ味は無く、守り・治癒に優れている
・冷気も操れる
・ロスメルタと共に儀式に使われていた剣で妹分
・ロスメルタと違い、人間としての姿を持ち、喋ることができる
・やけに猫に好かれる

等あり、人間としての姿は色白で古めかしい衣装を着た可愛らしい少女
しかし男であり、ナニもある。晶が大好き

晶「申し訳ないが丁重にお断りだな」

友「ん?」

晶「どうした?」

友「いや、何か重かった空気が軽くなった…ような?気がする…いや、気のせい…か?」

晶「太陽が雲から出たんじゃね?」

友「かな」


ロスメルタ「…」

教室に行く前に職員室の前を横切る

職員室前には部活ごとの掲示板があり
その中に小さく「オカルト研究部」「ミステリー研究部」と書いてある枠があるが土留め色のインクで×とされている

数々の行方不明者と凄絶な死者を出し、廃部となったがどちらも在籍者の名は誰一人として覚えていない

誰も気にしない

誰も話題にしない

宵夜魅河原高校七不思議リスト(未完成)

①写真も名前も無い初代校長と不気味な無貌の校長像
②歴史と資料のズレ
③近づいてはならない怪物の餌場(場所は噂によってそれぞれ違う)
④先生方の不審な行動(具体的なことは無い)

⑤オカルト研究部・ミステリー研究部の存在とその部員の謎

全校朝礼


「えー、皆さん…今日新しい先生が就任いたしました」

池田・ニ江子「よ、よろしくお願いします!教師としてはまだ未熟ですが、皆さんと仲良くなるよう頑張ります!」

「彼女にはヒトミゴクウ係として励んでいただきます」

壱.昼休み
弐.二江子先生視点
参.放課後

>>598

2

今日はここまでで

ニ江子「あの」

教頭「はい何でしょう?」

ニ江子「ヒトミゴクウ係とは何をする係りなのでしょうか?説明を受けてないのですが」

教頭「えっと、知りませんか?」

ニ江子「すいません。以前いた学校では無くて」


私は教員免許を取って教鞭を取った学校は実はまだ二校目であり、まだまだ知らないことの方が多いのだと思う

未来は不安があるにはあるが無限の可能性が広がっていると私は信じている
この学校もそう。どんな仕事だろうとやりきってみせる

そう意気込んで挑むのだ

教頭「人身御供という言葉も知らないのですか?」

ニ江子「す、すいません…」


何人かの教員が驚いたふうな顔で私を見る

不安になった。もしかして一般教養内の言葉なのだろうか
国語教師では無いにせよ、皆が知っていて自分だけ知らないというのは情けなくなってしまう


教頭「まあ…単に言えば奉仕ですかな」

ニ江子「奉仕…あ、ボランティアですか」

教頭「いえ、正確には校長へのご奉仕です」

ニ江子「校長先生への…?」


立場が上の男性に対してのご奉仕と聞いて一瞬嫌なことを思い浮かべてしまったが流石に無いと頭を振る

内原「もう、教頭先生、それはセクハラですよ」

教頭「え?ああいやすまんすまん、そういう意図は全く無いんだ。がははは」

内原「ごめんなさいね、このエロオヤジが」

教頭「おい、仮にも上司だぞ」

内原「正確には初代校長先生の像への奉仕活動よ」

ニ江子「そ、そうですよね」


ということは掃除とかかしら。あまり難しいことではなくて良かった

教頭「では同じくジョセフ・カーウィン先生、教えてあげてください」

ジョセフ「はい」

ニ江子「よろしくお願いします」


その方はアメリカからやってきた英語の教師らしい

腰の曲がった老人であり、肌は枯れ木のようにかさかさにひび割れているようにすら見え
失礼ながらもう隠居している年齢では?と思ってしまう


ジョセフ「では案内いたしましょう」


少し鈍りのある日本語でもって案内される

>>604
訂正
×教頭「では同じくジョセフ・カーウィン先生、教えてあげてください」
○教頭「では同じくヒトミゴクウ係のジョセフ・カーウィン先生、教えてあげてください」

複雑な通路をいくつも通り抜け、校舎裏の木々で覆い隠された一角にそれはあった

貌の無い「初代校長」と題された像


ニ江子「あの、名前は無いのですか?」

いくら探せども名が掘られていない

顔と同じく雨風にされされて削れたにしては「初代校長」の文字だけが残っているし


ジョセフ「名は無い方が良いのだ」

ニ江子「それはどういう?」

ジョセフ「それより、さっそく頼むぞ。我はここで見ているからして。分からぬことがあったら聞くと良い」


そう言いつつ木に寄りかかって表題の無い黒い本を開くジョセフさん
その本は妙に古めかしかった

本に注がれているはずの視線がちらちらとこちらを何度と見てくる

どちらかというと監視されているように感じて少し居心地悪い


私は持参したバケツに水を溜め、掃除用具で丁寧に磨く


ジョセフ「校長の命令には従うように」

ニ江子「はい?何でしょう」

ジョセフ「決して逆らわず、抵抗せず、受け入れるように」

ニ江子「あ、はい、私も社会人ですからね。それはきちんと分かっていますよ」


校長の像を磨いているときに言われたため、とっさにこの像が命令してくるのかと勘違いしてしまった


ジョセフ「昨今の若者は無意味に上の存在に反発する者もいるからな。全てがそうだとは言わぬが」


どうやら老人特有の若者への愚痴と唐突な話が重なっただけのようだ

像を磨いていると何かが私の身体に触れた


ニ江子「な、何ですか?」

ジョセフ「我ではない」


確かに振り返るとジョセフさんは少し離れたところで読書しており、どうしても手が届くことは無い


ニ江子「…すいません、気のせいでした」

ジョセフ「…」


釈然としない気持ちでまた"奉仕"を再開する

ニ江子「ひっ」

今度こそ感じた

息遣いも、私の身体をまさぐる感触も


それを意識すると見えてしまった
見えないほうが良かった


形容しがたいおぞましい臭いがする

私の身体にまとわりついてくるのは手ではなく太い触手


"そいつ"はぬらぬらとてかっている青白いぶよぶよの体、何本もの不規則な触手

そして顔には目も鼻も耳も無く、縦に開いた怪物的な口からは暴力的な牙が見え、吐き気のする臭いが私を覆う

ニ江子「やっ―むぐっ」


叫び声をあげようとすると下水道をひっくりかえしたような酷い臭いがする太い触手が喉奥に突っ込まれる

吐き気のする吐息が激しく吐きかけられ続けて意識が遠のきそうになる


助けを求めてジョセフに手を伸ばす


も、ジョセフは笑うでもなく驚くでもなく私をただ見つめていた


ジョセフ「人身御供、人柱、生贄、呼び方はいくつでもあるか貴様のするべきことは一つ。ただ受け入れよ」


そのおぞましい言葉は呪文のように私の恐怖心に浸透していった

狂ったように身を捩ってこの化け物から離れようとする
その度にニチニチと音を立てて更に私の身体に触手が食い込んでくる

怪物の硬い触手が私の中に入り込もうとしてくる

そうか…こいつは雄なんだ…おぞましい事実から逃げようとするも何も意味をなさない


ジョセフ「貴様の役割は唯一つ。貪り食われること…それがどちらの意味でもな」


私は全身でその存在を拒否する

急に私に向けられる感情が殺意に変わった


地の底から響くような恐ろしい声をあげ、口から入ってきた触手が私の腹を破って外に出てきた


ニ江子「――――っ!!!!」


ジョセフ「貪り食われよ、どちらの意味にせよ」


そう繰り返すジョセフの顔を見ると枯れた古木のような顔の中で、二つの目だけがギラギラと輝いていた

腹を突き刺され、引き裂かれる

肉と皮が無理やり引きちぎられる恐ろしい痛みが繰り返される

縦に開いた凶悪な口が腸を引き出して食らう

気絶することすら許されず、喉に突っ込んだ触手が叫ぶことも許してくれず

ただただ狂気染みた光景がその場に繰り広げられていた


ジョセフ「たんと食らえ、落とし子よ」

壱.昼休み
弐.放課後

>>616

コンマ50以下

昼休みに霧華に会ってしっかり断った

心なしかロスメルタとアズミアは嬉しそうだ

壱.帰り際
弐.放課後の教室
参.金屋堂

>>622

金屋堂

壱.特に何もない
弐.客(?)と口論している操さん
参.既に怪異物を買い取った後で…

>>625

3

操「やあ晶君…」

晶「どうしたんだ?包丁を見つめて…いや、怪異物か」

操「そう、ウチにある何よりも一番危険な怪異物だよ。押し付けて逃げられた」

晶「一番危険って…あのカオナシのお面よりも?」

操「ああ…あれは一つだけ良い点があるんだ」

晶「良い点…宇宙の真実を教えてくれるってところ?」

操「そんなの聞いたら狂ってしまうから良い点とは言えないね。正解は、手を付けなきゃ無害ってところだよ」

操「こいつはね…刃をいれたものを爆発物に変える包丁なんだ」

晶「うわ…でもそれも使わなきゃいいんじゃ」

操「一定の期間使わなきゃこの包丁自体が爆発物になる」

晶「うっわ厄介」

操「やがて光を放ち始め、放射能をまき散らす。爆発しなくても十分危険だ」

晶「…どうすんのそれ」

壱.危険怪異物蒐集家の亮喜君に連絡を取ろう
弐.操「"財団"に押し付けるかな…」
参.操「しょうがない、もったいないが怪異物としての特性を排除してしまおう」
肆.自由安価

>>633

亮喜「やあ晶君。会いに来たよ」

アズミア「お兄ちゃんに近寄るな!」

ロスメルタ「     !」

亮喜「むう、厳しいなあ」



俺の頭を撫でようとする爽やかな変態とそれを阻止しようとする男の娘

なんで男に取り合いされなきゃならんのだ


ロスメルタ「…」

晶「だよな、お前も呆れるよな」

亮喜「確かにこれは危険だね…頗る危険だ」

操「だろ?これは君の分野に他ならない」

亮喜「そうだね、喜んで引き取ろう。金額はこんなもんでどうだい?」

操「いいよ、どうせ私もただで押し付けられたものだ」

亮喜「では早急に持ち帰らせてもらうよ。しっかりした形で収容、保管しておかねば」


亮喜「また来るよ、晶君」

アズミア「二度と来るなー」

亮喜が帰った後

壱.操さんのレクチャータイム
弐.掃除
参.帰り
肆.来客が

>>644

4 キリスト教組織の人間

キリスト教はそれこそヘルシングでしか知らないよぉ

なので適当にググりながら書くぐらいならいっそのことキリスト教という部分は無視しちゃうよ
ごめんね

チリリィン


操「おや、いらっしゃい」


来客を告げる鈴が鳴る


「…」

晶「?」


その人物は修道士のローブを着ているが右腕は無く、左目の眼球も無くただただ暗黒が眼窩に収まっている

首からはぼろい十字架を下げていた


晶(操さん含めて怪異物絡みの人間って変なのしかいないのか…俺以外)

ロスメルタ「…」コト

操「一見様…にしてはずいぶんおかしい風貌だねえ、ご用事は?」


「我等が主の御身体の一部を戴きに参った」

操「そうか…君は"壊れた神の教会"の教徒か」

「如何にも。ご返答をいただきたい」

壱.操「ここは店だ。金か物々交換で頼むよ」
弐.操「…迷い家(金屋堂の建物そのもの)が拒否反応を示している…悪いけど出て行ってくれないかな?」

>>666

どっかの団体に所属している切支丹らしき人かご本尊がYHWHとは限らんな

操「ここは店だ。金か物々交換で頼むよ」

「良かろう」

どこからか札束を大量に取り出した


操「聞くところによると君たちは器械型怪異物を集めているという」

「怪異物、否。彼らは我らが主の分断された御身体の一部である」

操「ふむ…それならば」


>>670
機械型怪異物の見た目でも特性でも

車のバッテリー並の出力のダニエル電池

操「どうだい?」

「ふむ。良いな」

操「ただし気を付けたまえ、触れていると体液を勝手に触媒として充電し始める」

「生贄ならいくらでもいる。金は置いていく」


そう言って少し多額において去っていった

操「…ふむ」

晶「なあ、何なんだ?"壊れた神の教会"って」

操「彼の言っていた通り。怪異物をバラバラになった神の一部として集めている狂信者集団だよ」
操「話は同業者から聞いていた。時としてトップレベルに危険な連中らしいね」

晶「普通に取引できて良かったと言うべきか…?」

操「少し…話しておこう」

晶「え?何を?」

操「この金屋堂…迷い家は世界中を移動し、一つの土地に長く留まることは無いんだ」

操「客が来ようと思い、迷い家が拒まなければどこからでも来れるが迷い家自体は彷徨い続けている」

操「しかし…ここ数年ずっとこの町に留まり続けているんだ」


操「いったい、何があるんだろうね?この町には」クス

壱.来客が
弐.掃除
参.帰り

>>676

2

壱.玩具が転がっている部屋
弐.人間の身体が天井から釣り下がっている部屋
参.ただただだだっ広い部屋
肆.自由安価

>>679

さっきまで誰かが座っていたような椅子の絵

今日はここまで

壊れた神の教会はSCPより

晶「ここ、骨董店だよな?…っていまさらか」


その部屋は骨董店というより古美術商の部屋だ

ただただグロイだけの幼稚に見える絵

真っ黒い背景にとことんリアルに描いた巨大な眼の絵

見つめていると中心に惹きこまれるうずまきの絵

混沌として悲鳴と絶望に満ちた人々を描いた絵


が書かれてる絵画はこちらをジッと見て、動く度に視線が追ってくる


晶「お?」

それはさっきまで誰かが座っていたようなリアルな雰囲気を漂わせている絵だった

特に絵には興味無い俺だがそれには何故かとても強く惹かれるものがあった

壱.晶「アズミア、これどう思う?」
弐.触れてみる
参.操「それかい?」

>>686

今日はここまで
少なくてごめん

好きな画家は井上直久、ロブ・ゴンサルヴェス、ベクシンスキー

2

それに触れてみた

ロスメルタ「  !」

アズミア「ダメ!おにいちゃ―


二人の声が急速に遠ざかったいく」

晶「う…ここは」

俺はとても狭い、電話ボックス程度の広さしかない部屋にいた

晶「なっ、何なんだ」ギチ


椅子にしばりつけられている。さっきの絵に描いてあった古めかしい椅子だ

俺の腕と脚はやせこけた皮と骨だけの手に押さえつけられ、椅子から逃げ出すことができない


その狭い部屋に人はいない

小さな照明だけが風も無いのに揺れている

しかし部屋には何者かの気配が満ちている

少しすると目の前の暗闇から骨ばった手が現れた

その手に持っているのは…爪剥ぎ器、小さなドリル、釘に金づち、様々な物騒な物々

壱.晶「ロスメルタ助けて!」
弐.そのまま

>>690

2

無気力症候群発症中

下手したら今日も満足に書けないかも
ごめん

逃げようともがく度に猶更骨ばった手が食い込んでくる

指に突き刺さり、おぞましい機械音と指先が爆発するような激しい痛みが遅い来る

脚に釘が撃ち込まれ、叫び声をあげたところに口の中に"腕"が入り込み、舌を途轍も無い強さで引き抜いていく

ブチブチ…と肉が引きちぎられる音が聞こえ、次に歯が無理やり引き抜かれる

不衛生そものもの錆びれたナイフが腹にズププと入り込んでくる

壱.晶「ロスメルタ助けて!」
弐.そのまま

>>694

2

腹を裂かれる痛みな尋常なく、悲鳴よりも前に意識が飛びそうになった

目の前がちかちかと点滅し、吐くものも無い吐き気が奥からこみ上げてくる


俺の目の前で内臓が引きずり出され、ビチャビチャと液体を飛び散らして色彩を添えてゆく

誰もいない部屋の中にケタケタと底意地の悪い笑い声が響く


やがて錆びついたペンチが俺の指を潰しにかかる

壱.晶「ロスメルタ助けて!」
弐.そのまま

>>697

2

一本一本指が潰される痛みは想像を絶し、既に舌の無い口から叫び声を絞り出す

その口にも大量の釘を押し込まれ、打ち込まれ


その後"腕"が俺の手足を掴み、四肢をいっぺんにもぎ取ってゆく

血が噴き出す。多量失血により意識が遠のくも気絶は許されない


目の前に釘と金槌が迫ってくる


―ブチュ―


視界が消える

抉れた眼窩から何か固いものが入り込んでくる

壱.ロスメルタに助けを求める
弐.そのまま

>>701

眼窩から細長くて硬い釘のようなものが脳を付いてくる

同時に四肢と腹の傷から太い鉄パイプを挿入される

ゴリゴリという音が体内から直接振動として脳に響く


肉は裂かれグチャグチャにかき混ぜられ、全身の骨は粉々に砕かれ

既に脳みそもどろどろのスープにされ、心臓は無数の針に貫かれている

それが晶の最後の姿だった

晶「っ!」

ロスメルタ「  !!」

晶「…すまんロスメルタ、また心配かけちゃったな」

操「といってもそれはウチの怪異物の中ではとても安全な部類に入るけどね」

晶「は?」

操「だってそうだろ?ただの"体験"なのだから」

晶「…え?ああ、そういうことかぁ」

操「そうそう、死ぬことも無ければ精神汚染の心配も無し
  自分が殺される快感にハマるというミーム汚染は報告されるけどね」

操「そして面白いことに、こいつには曰くが無いんだ」

晶「曰くが無い?」


てっきり何かの曰くがあるかと思ったけどそうではないと言う

操「これを描いた人間は品性良好な善人でね」

操「幸せな家庭を築き、幸福な人生を歩んでいた」

操「家族にも近所にも評判の良い気さくな人柄」

操「苛められた経験も誰かを恨むようなことも無い」

操「これを最初に手に入れた怪異物蒐集家は曰く憑きを集めるのが趣味で、逆に曰くを知るために探偵まで雇ったらしい」

操「それでも画家には何も無かった。どうやって調べたのか読んだ本、見た映画、テレビ、全てを調べても」

操「拷問系怪異物を産み出すような趣味も執着も、思考も全く見当たらなかった」

操「これはそういう、"曰くが無いことが曰く"な怪異物なのだよ」

晶「なるほど、確かに操さんがコレクションしていそうな品だ」

操「ちなみに拷問の種類は日によって毎度違うんだよ。今度また試してみてみるといい。あまりハマりすぎないようにね」

壱.来客が
弐.掃除
参.帰り

>>710

今日はここまで

この絵画には拷問されている際の絵がリアルタイムで描写されます
その間取り込まれた人間の本体はビクンビクンしています


速めに舌引っこ抜かないで絶叫させればよかったな
反省

2

壱.玩具が転がっている部屋
弐.人間の身体が天井から釣り下がっている部屋
参.ただただだだっ広い部屋
肆.自由安価

>>714

果てが見えないほど本棚が続く部屋

そこは部屋というか巨大な通路だった

縦に続く通路の脇に天を超えて尚超える巨大な本棚が地平線の彼方まで続いている


アズミア「死霊秘宝≪ネクロノミコン≫。エイボンの書。セラエノ断章。アザトースその他の恐怖。黄衣の王」
アズミア「ラテン語…ギリシャ語…あとは知らない言語ばっかりだなぁ…」

晶「日本語版は無いのかよ」

アズミア「読まないほうがいいよ…」

ロスメルタ「     !」

晶「悪い悪い、心配させたいわけじゃないんだ。ちょっとして興味がな…お、ラヴクラフト全集日本語版じゃん。後で読もう」

他に何か目に着くものがあったか
壱.無い。別の部屋に
弐.自由安価(本のタイトルでも本関係なら本以外でも怪異物の効果でも)

>>717

晶「画図百鬼夜行・原版…?」

操「これはダメだ」ヒョイ

晶「あ」

操「これは読んだ人間を"鬼"と化する怪異書だ」

晶「鬼?」

操「正確には妖怪だね。百鬼夜行、魑魅魍魎、人を化け物にするもっとも簡単な方法だ」

晶「…」

操「ま、"人"のまま妖怪の力のみを手に入れることもできる可能性もあるけどね30%だ」

晶「…それは、俺にも?」

操「もちろん。ただし君が完全に妖怪になった場合は…躊躇なく"処理する"よ。それでもいいなら…読んでみたまえ」ス


奪われた本を手渡される


ロスメルタ「  !    !」

アズミア「ダメだよお兄ちゃん」


壱.開く
弐.開かない

>>721

2

晶「…やめておきます」

ロスメルタ「…」ホ

アズミア「…ふぅ」

操「ならいい。また何かあったら来るよ」


そう言って店に戻って行く

どうやって察知して来るのだろうか

他に何か目に着くものがあったか
壱.無い。別の部屋に
弐.バイトあがり
参.自由安価(本のタイトルでも本関係なら本以外でも怪異物の効果でも)

>>725

2

壱.玩具が転がっている部屋
弐.人間の身体が天井から釣り下がっている部屋
参.ただただだだっ広い部屋
肆.自由安価

>>729

宝石や貴金属が無造作に置かれている部屋

さっきの安価2じゃね
まあ無視しても良いと思うけど

>>730
すまん。ミスった

今日はバイトあがりで>>729は次の日の金屋堂パートで真っ先にやるよ

操「今日はもう上がっていいよ。ありがとうね」

晶「ああ、それじゃ。また明日」

操「うん、また明日ね」

壱.関係ない場所で
弐.帰り道
参.帰宅後
肆.次の日

>>734

3

晶「ただいまー」

アズミア「おかえり、お兄ちゃん」チュ

ロスメルタ「    」

晶「一緒に外出しているのに『おかえり』も可笑しいけどな」

アズミア「誰も言ってくれる人がいないのは寂しいかなって思ってさ」

ロスメルタ「         」

晶「ありがとうな、二人とも」ナデナデ

ロスメルタ「///」

アズミア「えへへ、嬉しい」


ロスメルタ「       」

アズミア「あ、お姉ちゃん僕がいないと料理できないよ」パタパタ


その日は
壱.良い夢を見た
弐.悪夢を見た
参.夢を見なかった

>>737

2

悪夢を構成する要素

何でもいいからワードを

↓3まで

俺はボートに乗って海を渡っていた

幾星霜の時をこうやって漂い続け、もはや元いた場所も目的地も失って遭難しているのだ

やがて景色がうねりを上げて変化してゆく

いつの間にか俺は都会の雑踏の中にいた

道行く人々は手足に鎖をつけて忙しそうに無表情の顔で歩き回り

ちりばめられた時計が「時間に遅れるな」「時間を守れ」と急かしてはがなりをあげる

それは社会の歯車

全ての人間が構成し、動き続けている大きな歯車

それはしっかりしていて、逆に歪でおぞましい


俺は歪すぎる巨大な流れに恐れを抱いて手近にあった座布団を投げつけた

座布団は巨大な企業の入っているビルに当たり、外観がボロボロと零れていく


その中に現れたのは巨大な歯車の数々

錆びついてギギギギと鈍い声をあげる歯車が崩落していく


折り重なった人間の死骸が飛び上がり、霧散した歯車の破片が生き物を食らい続け、地面から吹き上がる座布団が空を染める

滅びゆくは社会であり、人であり、世界そのものだ

―――――
―――

現実


その夜。とても珍しいことに町に外から人がやってきた。二人


水聖寺・骸(すいせいじ・むくろ)「へっ、ここが亜々禍夢(ああかむ)町か。確かにすげえ邪気が漂ってるぜ」

常野・碧(つねやの・あおい)「調子に乗りすぎないでよ。君はしっかりしていないときは危ういんだから」

骸「そんなヘマすっかよ」


骸「さて、せっかく遠くからわざわざ最強の陰陽師がきてやったんだ。せいぜい楽しませろよ。妖怪・呪物ども」

碧「調子に乗るなって言っているのに…」

明日に続く!


安価だけ出して今日はここまで

壱.学校への行き道
弐.学校にて
参.金屋堂ではない骨董屋で
肆.職員室にて
>>748

4

職員室

今日は修学旅行の会議をしていた

しかしこれが毎年論争となる。というのも

海野・多権(うみの・たごん)「今年は印須升村です!漁業体験させましょうよ!」

九頭・瑠々(くとう・るる)「いいえ、流涙江村でしょう。漁業よりもクルージングです!」

工藤・具阿(くどう・ぐあ)「違う違う、地熱発電所見学でしょう」

井須・星人(いす・せいと)「古代遺跡がある場所がいいですよー」

ジョセフ「たまには海外などどうでしょう?
      古き良きプロヴィデンス、音楽の染みるオーゼイユ街、神秘に満ちたダンウィッチ…もしくはかのミスカトニック大学の見学なども」

それぞれお勧めの場所を言いだしてキリが無い

教頭「ふうむ…まあ、候補に入れておきましょう」


教頭「…手気利先生は何かありますかな?」

手気利・凜子(てけり・りんこ)「…南極」

教頭「無理です」

凜子「…」ショボン

校長室

コンコン、とノックの音が響く

校長「何用かな?」

ジョセフ「どうやら町に異物が入り込んだようで?」

校長「その通り。陰陽師が二人入り込んだ」

ジョセフ「如何いたしますかな」

校長「ほうておけ。陰陽師程度が何かできるわけもない」


校長「それに、この町には陰陽師を疎むものが多く居る。今に人間同士で食い合いになろう」

ジョセフ「くくっ。蠱毒でも作るおつもりですかな?」

校長「貴方は面白い表現をするな。なるほど、怪異物に深くかかわっている人間で蠱毒を作ったらいかなる呪いを産み出すか興味はある」

校長「しかし我らの目的は別にある。他に注力するつもりはない」

校長「初代校長が呼び出し、託され、今尚受け継がれし落とし子、そを成長させ、真なる神に育てるこそよ」

ジョセフ「残念ながらあなたの代では成しえないだろう。まだまだ何百年とかかるでの」

校長「分かっている。だからこそ生贄を定期的に与えているのだから。いずれ成される大成のためにな」

壱.ジョセフ「すぐに成長させる方法もあるにはある」
弐.ジョセフ「すぐに成長させる方法…無いかどうか探してみよう」
参.ジョセフ「少し生贄を与えるペースを上げてみますかな」

>>755

3

ジョセフ「少し生贄を与えるペースを上げてみますかな」

校長「そうだな…ふむ」

ジョセフ「生徒を生贄に捧げることは」

校長「出来るだけしたくない。また外から来た教員志望を…いや」


校長「そうか…打つ手を思いついた」

晶「よぉ」

友「うっすー、あれから告白してきた子からアクション無いわけ?」

晶「ああ、諦めてくれるってさ。悪いことしたとは思うけど」

友「良かったな、ヤンデレじゃなくて」

晶「そしたら怖いことになってたよ」

晶(多分あの子の方が)

ロスメルタ「」コト

壱.昼休み
弐.放課後

>>760

それなりに大きなルート分岐

2

放課後

壱.帰り道
弐.校内、居残り生徒
参.金屋堂

>>763

壱.掃除>>729
弐.操さんのレクチャータイム
参.来客?何か言い争う声が聞こえる

>>766

2

操「今日は少し"敵"について話しておこう」

晶「敵?悪意を持った怪異?」

操「そんなわけないだろう。むしろそんなものコレクション対象だ」

操「まず一つ"財団"と呼ばれる巨大組織だ」

晶「財団?」

操「世界中に張り巡らされ、国からも支援されている。怪異物を集めている組織では最大だよ」

操「確保・収容・保護を名目に怪異物を片っ端から集めて補完し、実験している連中だ」


操「私が彼らを敵と呼んでいる所以だけどね、彼らはまったく話し合いに応じてくれない。お金での交渉も無意味」

操「最悪所有者の記憶操作をしてまで怪異物を掻っ攫ってゆく」

操「逆に言えば対処しきれない怪異物を匿名で彼らに伝えれば簡単に何とかしてくれるけどね。最後の手段だ」

操「もう一つ、陰陽師だ」

晶「え?陰陽師って現代にもいるの?」

操「怪異物があるんだ。彼らの仕事だってまだまだあるよ」

晶「それもそうか」

操「彼らは怪異物を"呪物"と呼んでいるけどね。妖怪、怪異、呪物、そういったものを清め、祓うのが彼らの仕事」

操「つまり、怪異物をただの物にしてしまうんだ。蒐集家の間では何千億もの価値があるものを一気に、零に」

操「財団は出来るだけ波風立てたくないが陰陽師は別だ。時と場合によっては」


滅多に感情を表に出さない操さんがニヤリと口元を歪めて暗く嗤う


操「殺してもいい」

~掃除中~

その部屋は眩かった

いやもう本当に眩しい

沢山の宝石や貴金属、何故か自ら光を放っている物まであり、とても目を開けていられない


晶「グラサン…グラサンは無いのか…」

操「はい、サングラス」ポン

晶「あ、ありがとう」

壱.そのグラサンも怪異物(怪異物としての特性を指定してもいい)
弐.普通のグラサン

>>774

1 女性の服・下着が透けて見える。ただし十中八九ボンキュッボンに見えてしまうため当てにならない

晶「もしかしてこのグラサンも怪異物だったり?」

操「うむ。女性の服と下着が透けて見える」

晶「マジっすかぁ!!?」



晶「…あれ?操さんの服は」

操「私には効かないよ。残念だったね」


そう言ってスタスタと去る操さん


晶「…ちくしょぉ」

晶「残念だなあ」

アズミア「相変わらず不思議な人だねえ」

晶「何でお前の服は透けて見えるんだ」

アズミア「ひゃぁっ!?///」


ロスメルタ「  ?」

晶「俺が女だと認識しているからって?そんな馬鹿な」

※アズミアはそのままの肉体で見えます


晶「すげえところだ」

アズミア「宝石がいっぱい…きれいだなあ」ウットリ

ロスメルタ「   」

晶「宝石って呪いとか溜め込んだりしているイメージが強いんだよなあ。テレビでも良く聞くし」


そんな宝石が無造作にたくさん置かれている部屋の中

ドラ●エのおどる宝石とかいそう…


晶「…あ、怪しい」


あからさまにRPGに出てきそうな宝箱が奥にあった

壱.開ける
弐.開けない

>>780

やめておこう
どう見てもミミックだもんこれ。開けた瞬間噛まれそうだもん

他はどう見ても呪いが込められていそうなブローチやら、自ら発光する宝石やらで埋め尽くされている


晶「お?」


晶が気になった物は


壱.変な模様が刻まれたルビーの指輪
弐.宝石がふんだんに使われた万華鏡
参.黄金&宝石の腕時計
肆.お高そうなネックレス
伍.自由安価

>>783

※重大なお知らせ

このSSはパートスレ化せずにこのスレ内で終わらせます
理由としては単純にやりたい安価SSがあるのと、日常系SSを2スレ目以降に延ばすと大抵エタってしまうからです

ラスボス存在フラグ(>>753>>758)も回避したので今のところラスボスなどもいない日常系エンディングへのルートを進んでいます

設定や話をとても気に入ったので多分いずれ似たような設定のSSか続きを書くと思う


今日の更新は9時前後に

変な模様が刻まれたルビー指輪だ

模様はルビーの中で泳ぐように蠢いている


晶「?」


模様は眼となり晶を見つめた後に口となってニィっと笑った

見ている内に脳内に映像が流れ込んでくる

この指輪をはめた者が辿った末路


指から全身の血を吸い取られ、からっからのミイラとなった者

全ての血が心臓に流れ込み、破裂した者

血が血管を破って吹き出し、肉と皮の間に溜まってブヨブヨの水ぶくれ状態になった者


それらの映像を見せて上で、この指輪は俺に自分を指にはめろと言ってくる

>>797

無視

晶「流石にやめよう。危ない」

ロスメルタ「」コクコク

指輪「(´・ω・`)」


模様が寂しそうな顔を描いた指輪を元の場所に戻した

壱.もう少しこの部屋を掃除する
弐.来客
参.今日はあがる

>>800

2

女性「こんにちは…」

晶「いらっしゃいませ」

操「おや、いらっしゃいませ。初めましてだね、探しものかな?」

女性「いえ、ここは不思議な事件を解決してくれると聞いて…」

操「うむ、解決することが目的ではないのだが…まあ話は聞くよ。ものによっては解決もできるだろう」

女性「ありがとうございます。…これなんです」


そう言って出したのは赤い靴下

操「靴下かな?」

女性「ゥいえ…それガ」


操さんが触ると赤い靴に変わる


操「ほお…晶くんも触ってみなよ」

晶「どれどれ、おお」


今度は赤いマフラーに変わった

晶「一見便利系怪異物だけど」

操「いや、これを見て見たまえ」

晶「…これは」


そこには「ツアとグアの店」とロゴが縫いとめられていた


操「不思議な事件を解決してほしいと言っていたね。これが…何を引き起こしたのかな?」

女性「それが起こしたのかどうクは微妙なのですが…帽子だったトゥそれを被っていた友人ン、手袋になったそれを使ってユいた母、ハイヒールになったをユそれを履いていた姉」

女性「皆、失踪してしまったんです。ウガァ」

晶「うが?」

女性「はい?」

操「ふむ…他にその失踪者たちに特徴は?」

女性「過食症になったかのように食べまくってブクブクに太っていました。その赤い物をつけ始めてからユフ」


目の前の女性も既にか、それとも元々かとても痩せているとは言い難い体形をしていた


女性「これが家にあると身に着けたくてたまらないんです…捨てても良かったのですがそれで誰かが犠牲になったりするかと思うと…怖くてユフ」

操「捨てる捨てるのを躊躇っている時点で魅入られている可能性が濃いね」

女性「じゃ…じゃあ私も…失踪…?」

壱.操「それはこちらで預かろう」
弐.操「数日間観察させてもらいたい。良いかな?」

>>807

怪異物ファイル⑥
カオナシのお面>>323

作られた年代も国も素材すら不明なお面

真っ白く、穴が三つ空いているだけでのっぺりとしていて平ら
無表情と言うより虚無そのもの、意匠もくぼみも何も無い

付けるとまず顔を食われ、頭を食われ、首も無く肩の上にお面が乗っている状態に
次に、四肢が体に飲まれるように消えていき、最終的に胴体だけの肉ダルマになる
次に、真実を語る。法外な外宇宙の深奥に固く閉ざされた狂気染みた真実と"神"の正体

そして最後にお面が予言、いや予告をする。国を滅ぼす予告を
絶対に起こりえない方法でね。それでその通りに国は滅びる

1

操「それはこちらで預かろう」

女性「ありがとうございます」

操「骨董品としての価値は無いが怪異物の価値は十分だね…そうだな、値段はこんなものだ」

女性「………すいません、いま持ち合わせがなくて…必ず払いますので…」

操「うん?違う違う。君は解決してくれる相談所とでも思っているようだけど私は買い取りと売り渡しを生業にしている」

操「これは君から買い取る値段だよ」

女性「い、いいんですか!?」

操「無論だ。価値を知っているものならもっと吹っかけられるかもしれないぐらいさ」

女性「あ、ありがとうございます!」

操「それともう一つ。食べ過ぎには気を付けるように」

女性「?、はい」

操「さて、どうしてやろうかな」

晶「さっきの人?」

操「いやいや、これの発売元だよ」


「ツアとグアの店」のロゴを指差しながら言う


晶「人間…なのかな」

操「さあ、それも怪しいね」

壱.操「…晶くん、囮調査でもやってみるかい?」
弐.操「さて、こいつの出所を探ってみようか」
参.掃除
肆.来客
伍.バイトあがり

>>811

操「さて、こいつの出所を探ってみようか」

晶「だったらさっきの人に聞いておけばよかったんじゃ?」

操「友人、母、姉が失踪したと言っていた。それに加えてあの人はどこで手に入れたか言ってなかった」

操「手に入れたのは友人であり、どこで手に入れたかは知らないのだろう。でなければ解決を求めている人間が入手先を言わないはずがないからね」

晶「してその方法は?探す方法」

壱.操「亮喜君が怪異物の足跡を辿れるんだ」
弐.操「志免が怪異物の足跡を辿れるんだ」
参.操「いずれ出会うだろう…」

>>814

今日はここまで

怪異物ファイル⑦
万能南京錠>>384

便利系怪異物
これで封じ込めた物は付けた当人以外認知できない

泥棒に入られまくった憐れな富豪の持っていたもの。しかし怪異物の特性が発言したのは彼の死後だったという

2

操「志免が怪異物の足跡を辿れるんだ」

晶「ああ、あのお面の人」

操「今すぐ来てもらおう」


そう言ってどこにも線が繋がっていない黒電話のダイヤルを回す

一つ回すごとに周りの景色が変化し、怨霊が頭上を駆け巡る

操「もしもし志免かい?」

志免「はいはい、来たわよー」

志免さんはまた別のお面を仮面を被っていた

それは犬のお面
前回もそうだけどその格好で歩いてきたのか…

彼女は怪異面の蒐集家、亀山・志免。操さんの同業者にして友人らしい


操「じゃあ頼むよ」

志免「お金は取るわよ?」

操「ツアとグアの店に怪異面が無かったら金が払おう。あったらそれで」

志免「了解よ」

壱.犬を模った怪異面を使って
弐.自由安価

>>818

志免「では行くわよ」クンカクンカ

操「…笑っちゃダメだよ、晶君」

晶「何も言ってないっす。笑ってないっす」

操「まあ確かに滑稽だけど」

志免「ぶっとばすわよ操!」

壱.途中で匂いが途切れている
弐.ツアとグアの店へたどり着く
参.何者かの妨害があった

>>822

2

「ツアとグアの店」

カロン、コロンと音を立て、店の中に入る


「うがぁ!くとぅん・ゆふ!」

「うがぁ、くとぅん、ゆふ」


そんな不思議な掛け声で現れたのは小さな少女と小太りの少年


少女「ようこそツアと!」

少年「グアのお店へ」


少女「私はツア!」

少年「僕はグア」


ツァとグァ「僕たちのお店へようこそ!ウガァ・クトゥン・ユフ!」

晶「…」


俺は正直面喰っていた

この二人は店番どころかお使いにようやく一人で行けるぐらいのお年頃のロリショタだ

とても危険な怪異物を取り扱っている店主には見せない。しかし


志免「当たりね」

操「ああ、大当たりだ」

壱.操「君たちの親に会わせてもらおう」
弐.操「君たちが隠している物をだしてもらうよ」
参.操「どうやって怪異物を"産み出して"いる?」

>>825

2

操「君たちが隠している物をだしてもらうよ」

ツア「あれれ?知っている?」

グア「あはは、困った困った」


強い腐臭がする

ゴチャゴチャとした店の奥から腐臭ですら霞むほどのおぞましい異界の腐臭が這い寄ってくる

そして太く脈打つ黒い触手が何十本も


ツアとグア「お客様おかえりでーす」

壱.なすがままに店の外に放り出されてしまった
弐.怪異物で応戦

>>828

2

アズミア「お姉ちゃん!」

ロスメルタ「」コク


アズミアとロスメルタの力で生み出した結界が晶を覆う


操「そっちがそのつもりなら」

志免「強制捜査ね」

操「強行突破だよ」

武器にする怪異物(見た目でも怪異物としての特性でも、どっちでも)
>>832

マキ○ディスクグラインダー

操「マキ○ディスクグラインダー!」

晶「!?」

志免「ちょ、え…」


それは錆びつき、とても動きそうにない電動丸鋸

動いてもいないのに一種おぞましいまでの存在感がある


ツア「何あれ怖い!」

グア「やっちゃえ!」


触手が襲い掛かるも操がそれを振るうと真っ二つに裂ける

しかし奥からどんどん触手がやってきて、キリがない

壱.志免「晶くん、操が食い止めている間にやってほしいことがあるわ」
弐.ロスメルタ「…」
参.志免「じゃ、私も」

>>837

3

志免「じゃ、私も」

志免さんが被ったのは混沌を綴じたようなおぞましき面


その店にあるすべての怪異物がうねり、叫び声をあげる


操「志免!それは」

志免「ごめんね?何とか耐えて♪」


怪異が渦を巻き、その場にいる全員を飲み込んで襲う

思考におぞましい恐怖と混沌が刻みこまれ、自我が飲まれかける


ロスメルタ「   」

志免「さあ、出ておいでよ」


奥の奥にあった像が喋り出した


「うがぁ、くとぅん、ゆふ」


ツア「うわわわ」

グア「あわわわ」


像が真の姿を伴って顕現する

ぶくぶくのヒキガエルのようなおぞましい姿、蝙蝠のような醜い顔


操「やはりこれか…暴食の邪神ツアトゥグァ」

志免「怪異面は無いようだしあなたにあげるわよ」

操「そう?では遠慮なく」


操さんがその像に手を伸ばす


ヒュパッ


幻影が消え去った

同時にその店の全ての怪異物が普通の"物"に戻り、店もただのボロい建物になっていた



晶「逃げられた…?」

操「空腹時以外は大人しい邪神だからね…神の宿った邪神像もコレクションに入れたかったのに…」

晶「すいません…結局役に立てなくて」

操「なに、君には役に立つ必要は無い。私の手元にいてくれればね」

ロスメルタ「   !」

操「そういう意味ではないよ」

ツア「あーあ、これからどうしよう?」

グア「どうしようねー」

晶「お前らあの神…?を崇拝していたんだろ?いいのか」


ツア「私の本当の名は白紙」
グア「僕の本当の名は空白」


白紙「私たちは仕える主人を求めて旅する二人組」

空白「その時限りの名を以て」

白紙「契約結び、生贄貢ぐ」


白紙「さあさ次はどこへ行こう?」

空白「さあさ次は誰に仕えよう?」

白紙「まっさらな旅は」

空白「虚無を埋める度は」

二人「終りなんて無いのだから」

怪異物
それは人の常識を外れた理解されぬ物


蒐集家
理解したふりして足掻こうと求める者

そしていずれは近づき、仲間入りを果たすのだろう

果たしてしまうのだろう


操「まだまだこの町から離れられそうにないね」

晶「そうなのか?」

操「この町は溢れている。溢れきっている」


操「さ、私たちの店に帰ろうか」



~完~

これにてお終いになります

最後の最後にgdgdになってすまない

またいずれ続きを書くと思います。その時までしばしのお別れ


怪異物ファイル書ききったらHTML依頼出してくる

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