火星のヴァース帝国と地球との和平が結ばれて早一年…
講和条約締結一周年を祈念して、地球と火星を繋ぐワープゲート
【hypergate】が建造され、その稼働式典が開催されることとなった…
カーム「あれからもう一年か…」
伊奈帆「あぁ…」
ライエ「もうそんなに経つのね」
韻子「なんか、あの戦争が終わってからあっという間だったよね~」
ユキ「ナオくーん!」
韻子「あ、ユキさんだ…」
伊奈帆「遅刻だよユキ姉…」
ユキ「だってぇ…」ふえぇ…
カーム「我らの怠惰の女神っぷりは相変わらずだな」
…はははは…
ユキ「そ、それより、セラムさんは?」キョロキョロ…
鞠戸「今さっき演説が終わってたから、姫さんならhypergateのトコ…ほら、あそこだ」
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アセイラム「火星と地球に…アルドノアの輝きがあらんことを……!」ポゥ…
カオル「アルドノアドライヴを起動させるのにいちいちあのセリフ言わなくちゃダメなんですかね?」
マグバレッジ「貴女がモテない理由は空気が読めないことです…」
カオル「たまにはモテる為の方法を教えて下さいよ……でも、艦長も気になりません?」
マグバレッジ「……多少は…」コホン…
ニーナ「わぁ…やっぱり姫殿下はキレイですねぇ」
マグバレッジ「今はもう皇女殿下です」
伊奈帆「…」
韻子「…?…どうしたの?伊奈帆?」
伊奈帆「アルドノアドライヴの出力値がおかしい…!」キュイ…キュイーン…
韻子「どうしてそんなこと分か……!…伊奈帆…まさか、眼帯の下にまたあの“眼”を付けてるの!?」
伊奈帆「僕とライエさんはこの式典にSPとして参加してるからもしもの時のためにアナリティカルエンジンを装着しておいたんだ」
韻子「でも、あれって…!」
伊奈帆「大丈夫だよ韻子…もう前みたいに無茶な改造はしてないから」
韻子「それならいいけど…いや、やっぱりよくないよ!!」
ライエ「どっちなのよ…」
伊奈帆「ライエさん」
ライエ「なに?」
伊奈帆「ちょっとセラムさんの所に行ってくる…この場所の警護を頼むよ」ボソ…
ライエ「…わかったわ」
アセイラム「…」ポゥ…
…タッタッタッ!…
伊奈帆「セラムさん!」
アセイラム「…!…伊奈帆さん!」
エデルリッゾ「ちょっと、貴方!今は稼働式典の…」
伊奈帆「今すぐhypergateから離れて!」
アセイラム「え?」
hypergate「」バチ…バチバチ…!
一カッ!一
エデルリッゾ「きゃあ!」
伊奈帆「うっ…!」
伊奈帆(眩しくて何も見えない…!)
…………
伊奈帆(…ようやく眼が見えるようになった…)
hypergate「」ヴン…
伊奈帆「ゲートが…開いてる」
エデルリッゾ「姫様…姫様は……!?」
伊奈帆「まさか…ゲートに飲み込まれて…」
エデルリッゾ「それなら転送先の火星に…」
伊奈帆「いや…今の誤作動のせいで転送先の座標がデタラメになってる」キュイ…キュイーン…
エデルリッゾ「そんな…!」
…タッタッタッ!…
韻子「伊奈帆!」
ユキ「ナオくん!」
ライエ「さっきのものすごい光…一体何だったの?」
伊奈帆「セラムさんが相対性転移の暴発に巻き込まれたかもしれない」
韻子「つまりどーゆーこと!?」
伊奈帆「hypergateの誤作動で火星ではないどこかに飛ばされたんだ」
エデルリッゾ「そんな…」
ライエ「転送先は?」
伊奈帆「座標解析…0092123・0128765…明らかに火星じゃない」
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