銭形「葛城調査隊?」 (36)

前にやってて、途中でダウンしてしまったので
書き直させていただきます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1462526416

<注意>
ルパン三世(主役は銭形)と新世紀エヴァンゲリオンのクロスオーバーssになります。
書き溜め少ないのでgdgdになるかもしれません。
設定等もろもろおかしいところが出てくるかもしれません。


それでも良い方はどぞ。

2000年 9月 10日
警視庁


銭形「葛城調査隊?」

警官「はい。ルパン三世からの予告状にはそう…」

銭形「見せろ!!」

予告状
9月の満月の日、葛城調査隊が南極に秘めしお宝を手に入れる
                 ルパン三世

銭形「南極だとぉ!!」


あれは雨風が強い日だった…
警視庁にルパンからの予告状が届いて、わしはすぐに成田に向かった。
成田からブラジルに、ブラジルからチリに、チリから南極に。
飛行機を2回も乗り継ぎ、丸2日も掛けて、やっとこさ着いたのは氷点下の大陸だ。





銭形「だからワシはICPOの銭形だ!! ルパン三世がここに盗みに入ると予告状が来たんだ!!」

黒服「そのようなことは聞いていない。帰れ。ここは一般人の来る場所ではない。」

銭形「ワシも同じ公僕だ! 雇い主は同じ日本国だろーが!」

黒服「だからといってここに入れるわけにはいかない。乗ってきた飛行機で帰れ。」

銭形「このわからずやが~~!!」トビカカリ-

黒服「うぁっ! こいつを取り押さえろっっ!! 強制送還だっ!!」




飛行機内

銭形「ッたく…!! あいつらルパンの予告を信じようともせん!!」イライラ

銭形「予告の満月の日、14日は明後日だというのに!!」イライラ


「あなたは警察の方なのですか?」

銭形「ん? ワシはICPOの銭形だ。 ルパン三世という怪盗を捕まえに南極に来たのだ。」

銭形「で、君は?」

ゲンドウ「碇といいます。調査隊から日本へもどるところでして。」

銭形「ほう! ではルパンのうわさを聞いたことはないかね!」

ゲンドウ「いえ、生憎ですが…。失礼、電話に。」

銭形「ふむ…。」


あの調査隊には何かある。
大陸に着いてすぐそう感じたが、この男も何かあるような感じだった。
しかし、翌日のことでワシはこのことを頭から消し去ってしまったのだった…。

2000年 9月 13日
あの最悪な災厄、セカンドインパクトだ。
ワシはこの日以降、ルパン探しに勤しんだ。
「アイツが死ぬわけない!」「アイツに限って黙って死んでいくなんてことはない!」
そう暗示するかのように、ワシは2年間探し続けた。

2002年
2年前の出来事が、隕石によるものという発表があり、また
「南極圏に残った大地は無い、そのためルパン三世の生存確率はきわめて低い」
とのICPOの報告を受け、ワシは辞表を提出した。

ルパンを弔おう。
そう決めた。



ルパンの13回忌。
今年も誰も来んか…。
ルパンよ…、もうワシも長くないだろう。
ワシもそろそろそっちだ。


その夜、夢を見た。
「よ~とっつぁん! もう生きるの諦めてんの? 俺のかたきは取ってくれないのかよ~?」

仇?
隕石に仇も気質もないだろう。

「そんな弱気でど~すんのよ~ こんなとっつぁん、とっつぁんじゃないぜ~」
「足で調べんのがとっつぁんの仕事でしょ! じゃ、あとのことはよろしくたのむぜ~」

死人に説教されるとは思わんかったな…ルパンめ


このときからワシはセカンドインパクトを調べ上げた。
そして今に至るのだ。

「本日、12時30分、東海地方を中心とした関東、中部全域に特別非常事態宣言が発令されました。住民の皆様は速やかに指定のシェルターに避難してください。繰り返しお伝えいたします」

銭形「避難命令!? こりゃネルフ調べしてる場合じゃないな」


ワシはあれから3年、飛行機で会った碇という男について調べていた。
碇ゲンドウという男が、ゲヒルンという組織の所長になっていたこと、その後ネルフという組織の司令になっていたこと、ゼーレという組織と繋がりがあること。

ワシは、第三(新東京)でネルフについて調べていた。極秘な特務機関と言えど、この街では、公然となっているようだ。



さっきまであった街の活気は全くない。
日暮れ時の誰もいないビル群は気持ちのいいものではない。

銭形「こりゃヤバイかもしれんな。シェルターはどこにあるんだ?」

銭形「ん?!!」

そこには独りの少女がいた。

銭形「君ひとりかね?」

サクラ「お兄ちゃんとはぐれてしもて…」

銭形「ワシがシェルターへ連れていこう!」

サクラ「おじさん どこにあるかわかるん?」

銭形「うっ…」ギクッ



その時だった。
閃光と轟音が突如起こった。

サクラ「キャッ!」

銭形「あれは…」


怪獣…他に表現しようがあるか
形容しがたい特徴の人型の"なにか"だ。
この少女はさっきのショックで気絶をしてしまったらしい。

逃げなければ…とにかく街の外へ!
少女を抱え4ブロックほど走り抜けたところには、

紫の巨人がいた。

銭形「知らない天井…か」

窓から見える景色は、ここが箱根の山中にある病院ということを教えてくれた。
包帯をつけられ、ギプスをはめられ、でもこれでもルパンをおっかけてたときよりはまだマシだ。



銭形「君は?」

病室の外には少年がいた。

シンジ「碇…シンジです…。おじさんは?」

銭形「ワシは銭形幸一。昔刑事をしていたが、いまは訳あって辞めている。街にいたとき、怪獣…と紫の巨人を見て、気付いたらここにいた。」

シンジ「!!」

シンジ「…………………………」

銭形「どうかしたのかね?」

シンジ「いえ、何でもありません…」

銭形「そうか…」

銭形「君はなぜココに? どこも悪そうに見えんが…」

シンジ「…………………………」

銭形「無理に話さなくてもいい。ワケありな感じだしな…」


陰気な少年だ。
その後やけにハイテンションな女性が彼を連れて行った。
彼女の襟章…、ネルフの一尉か。

ネルフ、碇、第三新東京。
あの少年…。



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   第壱話
   男の戰い
        終
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きりがいいのでここまでで ノシ

続き書きます

明くる日。

銭形「碇…シンジ君だったね?」

シンジ「銭形さん! もう大丈夫なんですか!?」

銭形「ん? あぁ! ギプスや包帯はワシには不要だよ。なんせルパンを追っかけてた時には、こんな傷日常茶飯事だったからな!」

シンジ「あ、あの…」

銭形「ん?」

シンジ「すみませんでした!」


いきなりの謝罪には面食らったが、彼の説明を聞いて納得がいった。
彼が紫の巨人 (エヴァンゲリオン、エヴァというらしい)に乗って戦っていて、ワシたちがその時に落ちてきた瓦礫に下敷きになってしまったことを悔やんでいたと泣きながらに説明してくれた。


銭形「その使徒とやらを倒さなければならなかったんだろ? それなら、君は悪くない。君はこの世界を救ったんだ。なにも君が全てを背負う必要はない。」

銭形「そんな責任は大人に任せればいい」

銭形「それに、その使徒を倒せなかったらワシらはどうなってるか分からんしな!! ハッハッハッ!」


碇シンジ君を学校まで送っていき、ワシはさっきのことを考えていた。
使徒...。
あの"なにか"が使徒というものなのか。
もう少し彼に付く必要がある。




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 第
 弐 嘘と沈
 話   黙

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銭形さん...か。
あんなにやさしくしてくれる大人もいるんだ...。
ミサトさんも銭形さんも...。


根府川「本日より編入する転校生の碇シンジ君です。」




<昼休み>

トウジ「転校生!! ちょっと顔貸せや」


校舎裏...。

トウジ「えーか、転校生! よう聞けよ」

トウジ「ワシの妹はなァ、今ケガして入院してんねんぞ! 誰かが守ってくれたんから検査だけで、済んどるけどなァ! オマエがムチャクチャに暴れてしもたせいで、ワシの妹は入院なんてする羽目になっとるんや!!」

シンジ「...ゴメン。」

トウジ「なめてんのかワレ! "ゴメン"で済むかぁ!!」

シンジ「僕だって乗りたくて乗ったわけじゃないのに...」

ドゴッ




嘘じゃないか...、結局自分に降りかかってくるじゃないか...。
大丈夫...心をもっと体の奥に閉じ込めてしまえば...

何も感じなくて済むだろう。

マヤ「しかし、よく乗る気になってくれましたね、シンジ君。」

リツコ「人の言うことにはおとなしく従う、それがあの子の処世術じゃないの?」


シンジ『目標をセンターに入れてスイッチ。
    目標をセンターに入れてスイッチ。
    目標をセンターに入れてスイッチ。
    目標をセンターに入れてスイッチ。
    目標をセンターに入れてスイッチ。』



リツコ「そう言えばシンジ君、転校初日からクラスメイトに殴られているそうじゃない。パイロットのセキュリティ、大丈夫なの?」

ミサト「諜報部の監視システムに問題はないわ。大した怪我じゃないし。それに、プライベートには極力干渉しない方がいいの。」

リツコ「そう」

ミサト「それよりも不審なコートの男がシンジ君に接触してたみたいなのよ。」

リツコ「彼のセキュリティもあなたの仕事よ。もちろんメンテナンスもね。」

ミサト「ふわ~い」





<屋上>

トウジ「おい転校生!」

シンジ「なに?」

トウジ「なんも無いけど、なんかムカつくんや!!」

シンジ「何にも無いのに話しかけてくるなんて、よっぽど暇なんだね」

トウジ「何やとぉぉ!! おまんもう一度シバいたろか!!」

ケンスケ「トウジやめろって!! また委員長に怒られるぞ!!」


なんで関わってくるんだろう...。
みんな僕を無視してくれればいいのに...。
戦って勝てばいいんだろ?

レイ「非常召集。先、行くから。」

シンジ「うん...。」


また来るのか...。

青葉「移動物体を光学で捕捉。」

マヤ「E747と、対象を確認。」

日向「分析パターン、青! 使徒です!!」

ミサト「総員、第一種戦闘配置!」

日向「了解、地対空迎激戦、用意!」

アオイ「第三新東京市、戦闘形態に移行します。」

サツキ「中央ブロック、収容開始。」

カエデ「中央ブロック、及び第一から第七管区までの収容完了。」


青葉「政府、及び関係各省庁への通達、終了。」

サツキ「目標は依然侵攻中。現在、対空迎撃システム稼働率48%」


ミサト「非戦闘員及び民間人は?」

青葉「既に退避完了との報告が入っています。」


誰も僕を心配してくれない...。

...今度は誰も傷つけない。
そうすれば僕も、


傷つかない...。

きります

ちょっと再構成してます
少し投稿遅くなります

少しだけ書きます

銭形「第334地下避難所...。」

ネルフという組織はこんな施設をたくさん地下に持っているということか...。




「小中学生は各クラス、住民の方々は各ブロックごとにお集まりください。」


ケンスケ「ちっ、まただよ!」

トウジ「なにがや?」

ケンスケ「見ろよほら。また文字ばっかし。僕ら民間人には何にも見せてくれないんだ。こんなビッグイベントだっていうのに~~」



ケンスケ「ねぇ、ちょっと二人で話があるんだけど。」

トウジ「なんや?」

ケンスケ「ちょっと、ね。」

トウジ「しゃあないなぁ。...委員長ぉ!」

ヒカリ「なに?」

トウジ「ワシら二人、便所や!」

ミサト『シンジくんはエバーで待機。いいわね?』

シンジ「はい...。」




ミサト『対空迎撃開始!』

日向『対空迎撃、開始しました。』



あんなのと戦って...。
また痛い思いするんだ。



ミサト『碇司令の居ぬ間に、新たな使徒襲来。意外と早かったわね。』

日向『前は15年のブランク。今回はたったの3週間ですからねえ。』

ミサト『こっちの都合はお構いなし、か。女性に嫌われるタイプね。』

日向『...心得ておきます。』


リツコ『税金の無駄遣いね。』

ミサト『この世には弾を消費しとかないと困る人たちも居るのよ。』


青葉『日本政府から、エヴァンゲリオンの出動要請が来ています。』

ミサト『うるさいやつらね、言われなくても出撃させるわよ。』



サツキ『エントリー、スタート。』

アオイ『LCL、転化。発着ロック解除。』


父さんも見ていないのに...。
なんで僕なんだ...。


ミサト『シンジ君、出撃。いいわね?』

シンジ「はい...。」

要は、勝てばいいんだろ...。

トウジ「で、なんや?」

ケンスケ「死ぬまでに、一度だけでもみたいんだよ。」

トウジ「上のドンパチか?」

ケンスケ「本物なんだよ! 今度いつまた、敵が来てくれるかもわかんないし...。」

トウジ「ケンスケ、おまえなぁ...。」

銭形「やめといた方がいい...。」

トウジ「なんやオッサン!!」

銭形「ワシか? ワシは銭形幸一。ネルフについて調べている者だ。」

ケンスケ「おじさんスパイとか?」

銭形「...いや違う。ネルフが吐いている嘘を暴きたいだけだ...。」

ケンスケ「じゃあおじさん外出るの手伝ってくれませんか!!」

トウジ「あほかっ!! 外でたら死ぬやないか!」

銭形「その通りだ。ワシも運が良くてこのざまだしな...。」

ケンスケ「でも!! このときを逃したらあるいは永久にっ! おじさん、ネルフの情報と引き換えにどうです?」

銭形「う......。」

ケンスケ「それにトウジもあの転校生の戦いを見守る義務があるんじゃないのか!」


転校生?闘い?
この子達はパイロットの知り合いなのか


ケンスケ「それにこないだの一件はいわゆる『借り』ってモンなんじゃないか?」

トウジ「う...、お前ホンマ自分の欲望に素直なやっちゃな」

ケンスケ「とか何とか言っちゃって、おまえも少しは反省してるんだろう」

トウジ「しゃあないなぁ...。」

銭形「ワシが止めても行くんだろう...。ワシも付いていく。しかし、ワシの言うことには従ってくれ。」

神社か...
こんなところに出るんだな。
この街全体が要塞みたいなものなのか...


ケンスケ「き、来たッ!!」

ズズズズズズ..

ケンスケ「す...すごい!! 苦労してきた甲斐があったァ」


アレが使徒?
前見たものとはかなり違う形をしている...


ケンスケ「おっ...まってましたぁ!!」




紫の巨人。
兜をかぶったような頭部。

銭形「あれがエヴァンゲリオン...。」

ワシは思わず息を呑んでしまった。
3週間前にはよく見れなかったが
あんなものをか弱い少年が動かしている。
大人はあんな少年に動かさせている。
どんなにつらいのか。
それは容易に想像が出来た。

トウジ「何や、もうやられとるでぇ?」

ケンスケ「大丈夫!」

銭形「動かないな...。」

ケンスケ「あちゃ~っ、やっぱ殴られたのが効いてるのかなぁ?」

トウジ「う、うるさいわい!!」

銭形「どういうことだ?」

ケンスケ「トウジの妹さんがこないだの騒ぎのとき、逃げ遅れて怪我で入院しちゃって、トウジがあの転校..碇君を殴っちゃったんです」

銭形「なんてことを...。彼はワシらのために戦っていたんだぞ。」

銭形「シンジ君...。」

青葉『アンビリカルケーブル、断線ッ!!』

マヤ『フィールド、0.2%ダウン!!』

日向『エヴァ、内臓電源に切り替わりました』

マヤ『活動限界まで、あと4分53秒!!』

シンジ「うわ!! あ、足が...!!」



    ---------



銭形「こっちに来る! 君達あっちにっ!!」

ドンッ

トウジ・ケンスケ「おじさんッ!!」

銭形「早く逃げろッ!! 走れ!!」


ドガががががッ

銭形「た、助かった...?」

良かった。
あの子達は離れたところに逃げれたみたいだ。

銭形「ワ、ワシも...。うっ...!!」



    ---------



シンジ「うぅっ、うっ!...あっ!」

ミサト『退役警官とシンジ君のクラスメイト!?』

リツコ『何故、こんなところに!?』

シャムシェル「ピシィッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」

シンジ「うっ、うわっ!!」



    ---------



足が、動かん...。
この銭形...、ここまでの命か...。

銭形「う...うっ...。」

銭形「戦え!! シンジ君!! ワシのことは気にするな!!」

シンジ『そんな...。それじゃ、銭形さんが...!』

銭形「構うなっ!! 犠牲なんて厭うんじゃないッ!!」

銭形「キミ達二人は今すぐこっから離れろ!!」

マヤ「初号機、活動限界まで、あと3分28秒!」

カエデ「接触面融解、損傷率58%。」

ミサト「...シンジ君、そこの3人を操縦席へ! 回収した後、一時退却、出直すわよ!」

リツコ「許可のない民間人を、エントリープラグに乗せられると思っているの!?」

ミサト「私が許可します...。」

リツコ「越権行為よ、葛城一尉!」

マヤ「初号機、活動限界まであと3分!!」

ミサト「エバーは現行命令でホールド、その間にエントリープラグ排出、急いで!」



    ---------



銭形「な、なんだ...?」

ミサト『そこの3人乗って! 早く!』

ケンスケ「おじさん!!」

トウジ「担ぐで!」



    ---------



トウジ「うっ、なんや!」

ケンスケ「カメラが、カメラがッ!」

水?
これは...?


トウジ「転校生...。」

遅くて申し訳ないです
がんばっていきます

アオイ「エントリー、リスタート。」

マヤ「神経系統に、異常発生!」

リツコ「異物が三つもプラグに混入したからよ!。神経パルスにノイズが混じってるわ!」



    ---------



シンジ「うっ、ううっ!」


バァァァァァァァァンッッ!!!!



ミサト「今よっ、後退して! 回収ルートは34番、山の東側よ!」

トウジ「転校生、逃げろ言うとるで! 転校生!?」

シンジ「うっ...。」

銭形「シンジ君...、迷っているなら自分で決めろ。正しいと信じることを行うんだ。」

シンジ「...。」


シンジ「逃げちゃダメだ!!」



    ---------



日向「プログレッシブナイフ、装備!」

ミサト「シンジ君、命令を聞きなさい!! 退却よ! シンジ君っ! 」

シンジ『うわアアあああああああああああああああああ!!!』

ミサト「あの馬鹿っ...! 」


シンジ『うわアアああああああああああああああああああああ!!!』


マヤ「初号機、活動限界まであと45秒!」

日向「このままじゃ持ちません!!」


シンジ『うわアアあああああああああああああああああああああああ!!!』


マヤ「活動限界まであと30秒!」


シンジ『うわアアああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!』


マヤ「活動限界まであと15秒! 14, 13, 12, 11, 10, 9, 8, 7」

日向「目標、形象崩壊! 」

マヤ「エヴァ初号機、活動停止。」

シンジ『はぁっ、はっ、はっ...、ぐっ』

ミサト「シンジ君、どうして私の命令を無視したの!?」

シンジ「...。」

ミサト「あなたの作戦責任者は私でしょ? あなたは私の命令に従う義務があるの、分かるわね?」

シンジ「...。」

ミサト「あんた、ほんとに分かってんでしょうね?」

シンジ「...。」

ミサト「...。もういいわ、先に帰って休んでなさい。」

シンジ「はい...。」




リツコ「彼は...?」

ミサト「帰ったわ。」

リツコ「パイロットは必要よ。メンタルを傷つけるのは得策ではないわ。」

ミサト「分かってるわ。ずっと黙りっぱなしなんだから、怒る気にもなれないわ。」


リツコ「...、怒りに対する最上の答えは沈黙...ね。」


リツコ「彼は、もしかしたら褒めてほしかったのかもしれないわね。嘘でもいいから。」

ミサト「どういうこと?」

リツコ「そういうことよ。」

ミサト「もう三日...。あのバカ、もう帰んないつもりかしら。」



    ---------



『本日は、第三新東京市第七環状線をご利用いただき、誠にありがとうございます。この電車は当駅にて回送電車となります。どちら様もお忘れ物の無いようご降車ください。』

シンジ「降りなきゃ...。」



僕はなんでここに来たんだっけ。
ああ、そうだ。

先生の家に居られなくなって、父さんから手紙が来て、
でも、ここにも僕の居場所はなかった。

結局、僕はひとりなんだ。
ひとりで生きていくしかないんだ。

生きていく?
誰も必要としてないのに?



ざくっ、ざくっ

シンジ「こんな原っぱに、テント...?」

ぐ~~~

シンジ「あ、そういや何も食べてないや...。」



チャキッ
「動くな。」



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 第
 弐 嘘と沈
 話  黙
       終
---------------

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