ほむら「……やっぱり愚かね、美樹さやか」

さやか「？ほむらだって知ってるでしょ？」

さやか「ミッキーマウスは着ぐるみで、中におっさんが入って働いてるってこと」

ほむら「……美樹さやか」

さやか「な、何よ？そんな真剣な顔して……」

ほむら「二度目はない」

さやか「え？」








「ﾊﾊｯ」

さやか「……………」ﾊﾟﾁ

さやか(ここはどこ……？)

さやか(さっきまで話してたほむらもいないし……誘拐？)

さやか「と、とにかく逃げなきゃ……！」ｶﾞﾂｯ

さやか「？今足に何か……」

左腕「」ｺﾞﾛﾝ…

さやか「ひっ」

さやか「う、腕？これって誰の……」

「ﾊﾊｯ、君の手だよ？」

さやか「……え？」

「君はこんな腕なんかいらないと言っていたじゃないか」

「ここは夢の国だからね。君の願いを叶えてあげられるんだよ？」

さやか「ち、違う！あたしは本気で言ったんじゃ……」

「……それなら君は嘘を吐いたのかい？」

「悪い子にはお仕置きをしなきゃいけないね」

「今年で33周年だ。せっかくだし、耳を切り落としてあげよう」

さやか「や、やめてよ……」

「……そうだな。君はチェンソーで切られるのと、手で引きちぎられるのとどっちがいい？」

さやか「ど、どっちも嫌……！朝言ったことは謝りますからお願い……」

「困ったなぁ……」

さやか「な、なら……！」

「しょうがない、両方でするか」

さやか「じょ、冗談でしょ？お願いだから冗談って言ってよ！」

「まずは右耳をチェンソーで……と」ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

さやか「ねぇ！冗談なんでしょ！？」

「……………」ﾌﾞｼｭｳｳｳ…

さやか「いだ、いだいぃぃぃぃ」

「次は左耳を引きちぎります」ﾌﾞﾁﾞｨｨ

さやか「あぎゃああああああ」

「……ﾊﾊｯ、もうさっきのようなことを言わないと誓えるかい？」

さやか「ぢ、ぢがいまずがらぁぁぁぁ」

「……違う、か」

さやか「ぞうじゃ」ﾌﾟｼｭｯ

「ﾊﾊｯ、まだお仕置きが必要みたいだね？」

「……悪い子は閻魔様に舌を引っこ抜かれるって知ってるかい？」

さやか「あが……だれが……だずげでよ……」

「……ちゃんと人の話を聞かなきゃいけないって、先生から習わなかったのかな？」

さやか「あだじ……じにだぐないよ……」

「……ﾊﾊｯ、その耳障りな口をもう聞けなくしてあげるね」ﾌﾞﾁﾞｭｯ

さやか「ぁ……」

「これで君はもう嘘を吐かない善人になれたね！」

「僕は君を殺したくはないんだ。罪を償ってほしいんだよ！」

さやか「……………」

「……あぁ、もう喋れないんだっけ？」

さやか「……………」








「ﾊﾊｯ」

TV「……見滝原中学に在学中の女生徒が未だ行方不明ですが、警察側はすでに死んでいるものとして捜査を進めています」

ほむら「……………」

TV「なお、行方不明になる前にミッキーマウスの中身について話していたようですが……」

ほむら「……………」ﾌﾟﾂｯ

ほむら「そろそろ、学校に行かなくちゃ」

ほむら「……行ってきます」

ﾊﾟﾀﾝ…








TV「」ﾌﾟｯ

TV「……友達を見捨てるような悪い子には、お仕置きをしなくちゃね？」

TV「ﾊﾊｯ」