ヤン「ええ。名前ぐらいは」

ヤン（女子の嗜みとされてる武道の１つ。今でも人気はそれなりにあり、特に今年は大洗女子学園のこともあって再び注目を浴びている）

ヤン（ただ、文科省がした廃校撤回の約束の件で、文科省は国民から非難を少なからずあびていた）

ヤン（先日行われた高校生連合――これは私が勝手に呼んでいる呼称なのだが、大洗女子と大学先発との戦いで、大洗が辛くも勝利）

ヤン（これで大洗女子の廃校は回避された。もし大洗女子学園が負けていたら、文科省が大学選抜が有利になるように図っていた事実がある以上、マスコミが騒ぎ、ある程度の人員が左遷やら辞任させられたのは間違いないだろう）

ヤン（とはいえ、私が呼び出された理由が分からないな）

文科省大臣「キミには社会人チームの監督を務めて貰いたい」

ヤン「……え」

文科省大臣「社会人チームは少し前に大学先発に圧倒的な敗北をしている。更にその大学先発は高校生に負けた」

文科省大臣「社会人チームの評価が一段と下がっているのが現状なのだ」

文科省大臣「世界規模のイベントがある以上、社会人チームの評価を下げたままにしておく訳にはいかない」

ヤン「なぜ、私なのでしょう？」

文科省大臣「複数の人物から推薦があった。と、だけ伝えておこう」

ヤン（特定の人物、か）

文科省大臣「しばらくすれば正式な事例が下るだろう」

文科省大臣「ただ、キミは戦車道を知らない。近々、アンツィオ高校と大洗女子とのエキシビジョンマッチが行われる」

文科省大臣「キミにはアンツィオ高校の指揮をして欲しい。向こうの学校には、連絡済みだ」

文科省大臣「相手は西住流。体験するにはこの上ない相手だろう」

ヤン「微力を尽くします」

ヤン（面倒なことになった）