【安価コンマ】異能バトルロワイヤル (559)

失礼します、お呼びでしょうか

……ですよねー、僕が呼ばれた時点で多分そうだとは思ってましたけれど

また始めるんですか、悪趣味ですねえ、一緒になって楽しむ僕の言えたことではありませんが

とりあえず今回の名簿を見せてもらえますか?

どうも、ええと人数は……



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1461151825

8人……ですか

今回はこの人数でやるのですね

では行ってきま……失礼、日時の確認を……



##コンマ判定

>>下1
00~25:春
26~50:夏
51~75:秋
76~99:冬

[2015/5/10]ですか……わかりました

ああ、忘れてた、これを

このはした金が何かって?

僕の賭け金です、当たればちょっとした小遣いにはなりますから

それでは行ってきます



##登場人物の設定
時間とりあえずPM8:50まで
能力は別で募集します

プロフィールテンプレ
【名前】
名前です、読み方も一緒に

【年齢】
その人物の年齢を

【外観】
衣服や体格等の特徴など

【性格】
人物の内面的な特徴を

【その他】
職種などその他必要なものを

【名前】 羽山 美香 (はやま みか)
【年齢】 24歳
【外観】 赤いメガネと黒髪のセミロング、服は白のワンピース風のもの
【性格】 好奇心旺盛で人懐っこい
【その他】 新聞記者

##募集時間延長
9:00までに延長

##補足
舞台は日本の都会です
日時のとおり現代です

#締め切り
人物の選定、設定のアレコレと微調整します
しばらくお待ちください

##遅くなりました、登場人物です


【名前】
羽山 美香 (はやま みか)
【年齢】
24
【外観】
赤いメガネと黒髪のセミロング、服は白のワンピース風のもの
【性格】
好奇心旺盛で人懐っこい
【その他】
新聞記者


【名前】
佐々木 由梨 (ささき ゆり)
【年齢】
22
【外観】
黒のスーツ。長髪のスレンダー
【性格】
冷静沈着で表情が出にくい。ムッツリでガチレズ
【その他】
大学生で一流企業に内定済み


【名前】
高城 若葉(たかしろ わかば)
【年齢】
25
【名前】
間多湯 流衣子(またゆ るいこ)
【年齢】
16
【外観】
黒髪ぱっつん
巨乳
制服姿、スカート短い
ぱんつはいてない
【性格】
優しくて物腰柔らかな、母性溢れる性格
実は1日1発えっちしないと落ち着かないくらいの色情狂
おっとりした感じに見えるが、男湯を覗いたりするスケベ
【その他】
中学1年から援助交際やってる


【名前】
川島 奈緒 かわしま なお
【年齢】
14
【外観】
女性 顔立ちは良いが目のクマがある
【性格】
昆虫マニアを除けば、友達とよくおしゃべりする普通の女子 若干自意識過剰なところがある 
【その他】
JC

【名前】
桐原 連(きりはら れん』
【年齢】
25
【外観】
黒いロングコートを羽織った短髪の男
【性格】
クールで皮肉屋
【その他】
ある目的の為に動く一匹狼


【名前】
唯普 通 ゆいふ かよう
【年齢】
17
【外見】
いつも少し寝癖がある。顔は普通。地味
【性格】
正義感は強いが状況を判断して行動する。自分を偽善者だと思ってる
【その他】
現在高二 友達は少ないがボッチと言うほどではない。 バイトを掛け持ちしてる。モテない


【名前】
小憩井 こころ(こいこい ―)
【年齢】
22
【外観】
真っ赤なコートにジーンズの背の高い黒髪ロングのお姉さん
【性格】
快活で豪快
【その他】
自称職業ギャンブラー


【名前】
達蔵 麟之助 たつくら りんのすけ
【年齢】
24
【外観】
・服装
白シャツイン&腕まくり
紺ネクタイ
黒のスラックス
・体格
身長は20代平均身長
細めだけど筋力はそこそこ付いてる
【性格】
一言で言えば紳士で出来る範囲であれば誰かを助けたい考えの持ち主。だが1度キレるとヤンキー顔負けなレベルで人一倍怖くなる
【その他】
高校教師で陸上顧問(休日はフードファイター)

##お知らせ
選定で外れた登場人物も、非参加者あるいは参加者と関係のあるキャラとして登場する可能性があります


##能力募集
まず、火を出すなどといったシンプルな能力を5つ募集します
時間はPM9:40まで

怪我を治せる(ヒール)

##締め切り


##能力募集
次に先程の能力よりも比較的強い能力を3つ募集します
能力にフラグとなる出来事や道具が必要なものでも構いません
道具は一般人が入手不可能な物(銃、ナイフ、薬品、巨額の大金など)でも大丈夫です
時間はPM9:50までで

##締め切り

##能力募集
最後に

簡単に言えばチート、その能力の人物がこのバトルロワイヤルを掌握した
ているも同然という能力を1つ募集します

時間はPM10:00まで

##お知らせ
誤字脱字、文字の消し忘れなどがよくあり、めちゃくちゃな文章になる場合があるかもしれません
本当に申し訳ありません、ご迷惑をおかけします

##締め切り


##最初の登場人物
好きな人物を>>25>>26から選んで下さい
>>下1~10までで一番コンマ一桁の高いレスの人物で始めます


##お知らせ
今日はここまで
明日PM8:00ごろ再開します
今日はありがとうございました

羽山

##お知らせ
##訂正、登場人物
##謝罪
>>25にてコピペを誤り、選定で外した高城 若葉の項目(>>25間多湯 流衣子の項目の前列に名前と年齢)を間違って入れてしまいました、本当にすみません
以後気を付けます

##チラシの裏
安価範囲広くし過ぎた

##お知らせ
諸事情により再開をPM9:00に変更
申し訳ないです

##再開



??「はじめまして、僕の名前はトトです」

??「確か、羽山 美香さんでしたね」

??「おめでとうございます!貴方はとても運が良い!」

??「なんてったって我々が運営する『異能バトルロワイヤル』の参加者に選ばれたのだから!」

??「何のことかって?御心配無く!羽山さんが起床後改めて1から全て教えますから!」

??「それではまた明日!」







起床

変な夢を見た、ヘンテコな少年に異能バトルだとかなんとかに参加できると言われるという

まあ夢だと軽く考え、寝間着のまま朝食を作ろうとリビングへ向かった




??「おはようございます!良い夢は見れましたか?」




そこには、夢に出てきたヘンテコな少年が我が物顔で居座っていた

??「改めて、はじめまして、僕の名前はトトです!今後ともよろしくおねがいします」

トト「さっそくですが本題に入りましょう」

トト「おめでとうございます!羽山 美香殿、貴方は我々が運営する『異能バトルロワイヤル』への参加者に選ばれました」

羽山「『異能バトルロワイヤル』?」

トト「はいそうです、ああ朝食を作って置いたのでどうぞ。朝食はトーストとベーコンエッグ、そして1杯のコーヒーと巷の相場で決まってますから」



いつものテーブルには少年の言ったメニューの朝食が並んでいた

一体どこの相場なのかと、あと私は和食派だ

向かいの少年━━トトを前にとりあえず腰をかけた



トト「まずはじめに、『異能バトルロワイヤル』について」

羽山「なにそれ……ベーコンエッグ美味しい」

トト「どーも」



トトが作ったという朝食を食べながらトトの話しに耳を傾ける

なんで一人暮らしの我が家にトトがいるのかとか、異能バトルだとかは寝ぼけて考えるのがめんどくさかったので考えないでいた

簡単に言えば現実逃避していた



トト「簡単に言えば抽選で選ばれた参加者が与えられた『異能』で戦いあい、最後の1人勝ち残った人が勝者となる。というものです」

羽山「へー、そこの角砂糖とって」

トト「はいどうぞ。羽山さんはこの『異能バトルロワイヤル』の参加者に選ばれたわけで」

羽山「質問ありまーす」

羽山「勝った人には何があるんですか」

トト「それはですね」




トト「━━好きな願いを一つ、叶えることができるってものです」




羽山「……うわーそれはすごいなー……」

トト「さっきから反応薄いですねーはは……」

羽山「だってさー、朝起きたら居間にへんな男の子が居て異能バトル参加者に選ばれましたとか言われて勝ったら願い叶えられるとか、こんなトンデモ展開受け入れられるわけないじゃん」

トト「ですよねー、ちなみに叶えたい願いとかあったりします?」

羽山「うーん……美味しいケーキが食べたいなー、いやマカロンも捨てがたい……いやそうじゃない」

トト「とりあえず説明を最後まで進めましょうか」


トト「願いを叶えるべく勝者になるには、『他の参加者と戦い生き残ることです』そして勝者の踏み台とされる敗者になる条件は単純明快『死亡』してしまうこと」

トト「死んじゃうってことについては御心配無く、もし負けて死んでしまってもその死は無かったことになり、また『生きる』ことができます」

トト「で、生き返った時点で失格、敗者として脱落って感じです」


トト「ああそうだった、勝者敗者関係なく異能バトルロワイヤル終了後全て元通りにしますから。好きなだけ暴れてもらって構いませんよ」

羽山「元通りってどのへんまで?」

トト「元通りは元通りです、なんなら日本列島消し飛ばしちゃっても元に戻せます、参加者の希望があれば一定のラインまで都合の良い形に現実を改変することだって可能です。同僚への借金を無かったことにするとか」


トト「さて最後に、この異能バトルロワイヤル、『辞退することも可能』です」

羽山「辞退?」

トト「ええ、『参加者に選ばれた』ってだけで『拒否権はあります』から」

トト「もし辞退した場合は参加賞を得られませんが」

羽山「参加賞とは?」

トト「少々豪華な粗品をご用意しております」

羽山「豪華な粗品って矛盾してるけど」

トト「他に的確な言葉が無いんです」

トト「それで、羽山さん、どうします?願いを叶えるべく千載一遇の異能バトルロワイヤルに『参加』するか、またいつも通りの平々凡々の日常に戻るべく『辞退』するか」

羽山「うーん……」



少しの間悩んだ



羽山「参加……で」



その選択は、綿毛よりも軽い覚悟で選んでしまったものだった



トト「了解しました!では先程のルール等をまとめた紙を渡して置きますので目を通して置いてください」

トト「ああまた忘れそうになった、運営が『面白くない』と判断した場合は強制的に『脱落』させられる場合があるのでご注意を」

トト「と言っても、そうそう脱落なんてさせられませんけれどもね」


トト「それでは、正午にまた来ます、肝心の『異能』はその時にお渡ししますので御心配無く」



そう言ってトトは立ち上がり、歩いて玄関に向かい、そのまま我が家を後にして行った

一体なんだったのだろう




異能バトルロワイヤル
概要説明


1:皆さんには与えられた『異能』を使い戦いあってもらいます

2:戦いあう内で死亡した者は敗者とし脱落、最後に残った1人が勝者となり賞品を得ることができる
・今回の賞品は「願いを一つ叶えられる」

3:敗者は死亡してからそれぞれの死亡したことを無かったことにし前の状態で復活、その後参加賞を受け取り放下

4:参加者が1人にまで減った時点で終了、最後の1人が勝者として賞品を得る

5:バトルロワイヤル終了後世界の全てを元通りにした状態で参加者の放下、参加者の希望があれば元に戻ったあとの世界を多少改変することも可能

6:運営の判断で強制的に敗者として脱落させられる場合もある


##休憩
再開はPM10:00ぐらいに

##再開
ちょっと早いですが


時刻/12:10


今朝の少年は何だったのか

そう思いながら昼食を取っていた

至って普通のオムライス、ケチャップライスと卵が美味い


あまり深く考えずに参加することを選んでしまったけれど、大丈夫なのだろうか




ピンポ-ン




羽山「はーい今いきまーす」




口に運びかけたスプーンをお皿に置き、玄関へ向かった



羽山「どなたですかー……って」

トト「どーも、ふう……えーと11分の遅刻です、ちょっとした事情で遅れてしまいました」



フォーマルなスーツ姿の少年トトが玄関先で少し息を切らしていた

トト「それじゃあ続きを」

羽山「え、あ、うん」



トトを部屋に入れた

食べかけのオムライスを台所に押し付ける


今朝のように机を挟んで向かい合わせでトトと座った



トト「いやー何かトラブルがあったらしくそのことで運営や他の参加者担当と打ち合わせしてたら間に合わなくなってしまって、本当に申し訳ない」

トト「そういえば、ゴールデンウィークなのにどこにも出掛けないのですか?」

羽山「余計なお世話よ、いつも一緒にいる友人は明日の準備が忙しいとかいうし、実家に行こうにも家族が揃って旅行に行っちゃうから帰省もできないし」

トト「……明日羽山さんの友人が行くのは東京ビックサイトあたりですかね?」

羽山「……なんで知ってるのよー」

トト「同僚の参加者担当がそこでやるイベントに行く予定でしたから、まあ急な仕事が入っちゃったので行けないみたいですが」

トト「さてと、不毛な会話はこれぐらいにして、そろそろ本題に入りましょう」

トト「羽山さん、貴方に授ける『異能』ですが……」



そう言いながらトトはスーツのポケットから茶封筒を取り出し私へ渡した



トト「その封筒の中に詳細があるそうです」

トト「羽山さんの異能がどんなものなのかは僕にもまだわかりません、真相はその封筒の中に」

トト「羽山さん貴方の運命を決める『異能』が何なのか」

トト「さあ……開けて確かめてみましょう」



トトは先程よりも若干緊張しているような口調でそう言った


##コンマ判定:能力
>>下1

00~40:シンプルなもの
41~70:比較的強い
71~99:チート



コンマ一桁 > コンマ二桁:特殊イベント発生

##特殊イベント発生



茶封筒を開くとそこには白い紙が1枚

それを指で挟みひっぱり出そうとする




プルルルル…プルルルル…



トト「失礼、ちょっと電話が……はいトトです」



トト「……はいぃ!?」




いきなり大声を上げるトトに驚く

何かあったのかと思い出掛けた能力の紙を戻し、トトの電話に聞き耳をたてた

トト「冗談ですよね、嘘ですよね……ホントですかそうですか」

トト「……異能バトルロワイヤルは続行って……そんな無茶な……」

トト「……運営総出でなんとかするって……参加者の監視は……あーはいはいはいはい、やればいいんですねやれば」



さっきまでヘラヘラとしていたトトの顔がどんどん青くなっていく



トト「……なっ!?……わかりました」




トト「さーてと能力は何でしたか羽山さん?」

羽山「ねえさっきの電話って」

トト「こっちの問題ですのでお構いなく」

羽山「いやいや能力バトルとかそんなのどうでもよくなりそうな話してたみたいだけど」

トト「参加者には関係ありませんので」

羽山「ねえ教えてよ」

トト「羽山さんは何も聞いていない、いいですね?」

羽山「よくないんだけども」

トト「……あーもう嫌だ……」



トトは露骨に不満を含めたため息を吐く

一体何があったのだろうか



トト「とりあえず先に能力を確認しましょう、話はそれからです」

トト「もしかしたら、貴方に割り振られた異能がさっきの問題の解決につながるか知れませんから」

羽山「……」



トトの電話の内容も気になるが、先に私の異能が何なのかを確認することになった

羽山「えーと『怪我を癒すことができる』?」



封筒から取り出した紙にはそう書かれていた

明朝体で大きく、フォントサイズどれぐらいだろう



トト「……ああ……もうダメだ……」

羽山「ねえこれって」

トト「文字通り怪我を癒す能力です、端的に言えばヒールです……」

羽山「なんとなく察してはいるけど問題の解決に……」

トト「つながりません、その能力はこのバトルロワイヤルでは無茶苦茶強力な部類ですが、当の問題解決にはならなさそうです」

羽山「なんかごめん」

トト「いいんですよ、悪いのは羽山さんじゃないですから……ははは、ははは……はぁ」




力無い声で薄く笑うトト

今朝までの明るい雰囲気が何だったのかと思ってしまう程、トトのテンションが下がっている

結局あの電話の内容は何だったのか



##フラグ
@特大イベント有り
@運営のトラブル
@トトの電話


##一区切り
##>>1のコメント
特殊イベント発生によりトト君の胃痛がマッハのルートになりました

##登場人物確認

【名前】
羽山 美香 (はやま みか)
【年齢】
24
【外観】
赤いメガネと黒髪のセミロング、服は白のワンピース風のもの
【性格】
好奇心旺盛で人懐っこい
【その他】
新聞記者
【異能】←NEW!
怪我を癒すことができる


【名前】
佐々木 由梨 (ささき ゆり)
【年齢】
22
【外観】
黒のスーツ。長髪のスレンダー
【性格】
冷静沈着で表情が出にくい。ムッツリでガチレズ
【その他】
大学生で一流企業に内定済み


【名前】
間多湯 流衣子(またゆ るいこ)
【年齢】
16
【外観】
黒髪ぱっつん
巨乳
制服姿、スカート短い
ぱんつはいてない
【性格】
優しくて物腰柔らかな、母性溢れる性格
実は1日1発えっちしないと落ち着かないくらいの色情狂
おっとりした感じに見えるが、男湯を覗いたりするスケベ
【その他】
中学1年から援助交際やってる


【名前】
川島 奈緒 かわしま なお
【年齢】
14
【外観】
女性 顔立ちは良いが目のクマがある
【性格】
昆虫マニアを除けば、友達とよくおしゃべりする普通の女子 若干自意識過剰なところがある 
【その他】
JC

【名前】
桐原 連(きりはら れん)
【年齢】
25
【外観】
黒いロングコートを羽織った短髪の男
【性格】
クールで皮肉屋
【その他】
ある目的の為に動く一匹狼


【名前】
唯普 通 ゆいふ かよう
【年齢】
17
【外見】
いつも少し寝癖がある。顔は普通。地味
【性格】
正義感は強いが状況を判断して行動する。自分を偽善者だと思ってる
【その他】
現在高二 友達は少ないがボッチと言うほどではない。 バイトを掛け持ちしてる。モテない


【名前】
小憩井 こころ(こいこい ―)
【年齢】
22
【外観】
真っ赤なコートにジーンズの背の高い黒髪ロングのお姉さん
【性格】
快活で豪快
【その他】
自称職業ギャンブラー


【名前】
達蔵 麟之助 たつくら りんのすけ
【年齢】
24
【外観】
・服装
白シャツイン&腕まくり
紺ネクタイ
黒のスラックス
・体格
身長は20代平均身長
細めだけど筋力はそこそこ付いてる
【性格】
一言で言えば紳士で出来る範囲であれば誰かを助けたい考えの持ち主。だが1度キレるとヤンキー顔負けなレベルで人一倍怖くなる
【その他】
高校教師で陸上顧問(休日はフードファイター)

#次の登場人物指定
好きな登場人物を1人選んでください
先程の羽山さんでも構いません


範囲
>>下1~4
コンマ一桁が一番高い人物で始めます

##確認
桐原 連に決まりました
次回は彼から始まります


##お知らせ
今日はこれまで
明日のPM8:30ごろ再開予定
今日はありがとうございました


##チラシの裏
最初の日時を決めるコンマ判定の内約

春:2015/5/10
夏:2015/8/14
秋:2015/10/16
冬:2015/12/30

おはようございます
再開前に一つ先に判定をとります


##コンマ判定:能力
>>下1

00~40:シンプルなもの
41~70:比較的強い
71~99:チート



コンマ一桁 > コンマ二桁:特殊イベント発生

##再開



##桐原 連


場所/路地裏
時刻/23:30




ミニラジオ「━━以上で概要の確認は終わりです。開始時刻は30分後の5月10日AM0:00。フライングは運営により即脱落となるのでご注意ください」


桐原「……」

??「ここに居たか」

桐原「……」

??「ったくよお、1人でどっか行くのやめてくれよ」

??「一応運営としてお前を見てなくちゃいけないんだから」

桐原「……うるせえよオッサン」

??「確かにオッサンだが……せめて、名前で呼んで欲しいな」

??「ハリってな」





俺はまた選ばれた

この異能バトルロワイヤルの参加者に

ボロいライターで火を灯したタバコを吹かす
白い煙がもうもうと視界を遮った



ハリ「タバコ吸ってると、早死にするぞ」

桐原「タバコ吸って死ぬ奴なんて吸ってなくても、早死にする」

桐原「それに」





桐原「俺はもう何度死んだか覚えてない」





ハリ「……4回」

ハリ「お前が死んだ数だ」



ハリ「ライター貸してくれ、俺も吹かしたくなった」



そう言ったハリに最寄りのコンビニの方角に親指を立てて見せた

ハリ「ケチな奴だ。同じ愛煙家どうし仲良くしようぜ?な?」

桐原「タバコの良い臭いのするオッサンは嫌いだ」

ハリ「はぁ……もうちょい前のお前だったら違っただろうに」




金や酒、女も、名声や愛だろうとどんなものでも手に入れられる

不治の病も治すことも、死者を蘇らせることだってできる

過去を変え無かったことにすることも、全てを変えて新たな人生をスタートさせることだってきる


奇跡でも魔法でもどんな願いでも叶えてくれるというのが今回の賞品


俺はこの時を待っていた




ハリ「それと」




ハリ「いつまで1人ぼっちのハリネズミでいる気だ?」

ハリ「いつまで、自分1人に頼る気でいるんだ?」

ハリ「前のお前は……どこへ行った」



桐原「オッサンには関係ない」

ハリ「……名前で呼んでくれ」

桐原「わかった、オッサン」

ハリ「はぁ、もうちょい仲良くしようぜ?な?」

桐原「……」



大きな体格に見合わないため息をハリは空中に吐きつけた

##特殊イベント発生



ピピーピピー




ハリ「電話か、相手はトト……もうすぐ始まる時間ってのに……」




ハリ「あいよ、こんな時間になんだよトト……あ゛あ゛!?」




いきなり大声で叫ぶハリに驚き、くわえていたタバコを落としてしまった

はあとため息をつきつつ、携帯灰皿に拾い上げたタバコを押し込んだ




ハリ「どういう事だ説明しろ……ああ……わかった……」

ハリ「運営の判断は?……続行!?……参加者の監視は……まあ出来るが……運営がなんとかするって……わかった、そっちは任せた」





ハリ「参ったなこりゃ」

ハリ「おい桐原」

桐原「頼み事なら聞かないぞ」

ハリ「ああそうかい……まあいい、嫌でも協力してもらう必要がありそうだからな」




ミニラジオ「ザザ……0:00確認、『異能バトルロワイヤル』の開始を宣言します」



ハリ「始まったか……」

桐原「……」




能力が書かれた紙を確認する

そこには『磁力を操作できる』と記されていた



都合よく足元に落ちていた手の平大の金属片を試しに浮かせてみた

ふわふわと空中に留まる金属を横目に路地裏の先に広がる大通りを遠目に見る

ひっそりと狙いをつけ、そして

さっき浮かせた金属片を能力で発射した





甲高く耳に刺さるような金属音、ガラスの割れる破砕音、少し遅れて悲鳴が大通りに響いた




ハリ「ヒュー、だいたい30m先ってところか、つえーな」

桐原「……この程度……か」

ハリ「物足りないってか?はは、せいぜいその能力で頑張ることだな」




大通りへ背を向け歩き出した

背後の大通りでは関係ない一般人の騒ぎ声が聞こえる





ついに『異能バトルロワイヤル』が始まった

勝たなくてはならない



俺の、目的のために

##説明


##フラグについて
作中何かしらの出来事がきっかけでフラグが立つ場合があります
フラグを立てることで参加者に何かあったり、特定の行動で大きな影響が起こることがあります


##特殊イベントについて
コンマ判定で起こる特殊イベントでは、とあるイベントを起こす為のフラグを立てることができます

##0日目(5/9)終了


##5/9現在のフラグ
@特大イベント有り
→5/10の特定の時間帯にある行動をすることでイベント発生

@運営のトラブル
→@トトの電話
→@ハリの電話


##>>1のコメント
「@運営のトラブル」派生のフラグをいくつか立てると……

##登場人物指定
好きな登場人物を1人選んでください
羽山さん、桐原さんでも構いません


範囲
>>下3



##コンマ判定:能力
同時に能力の判定も行います
>>下1

00~40:シンプルなもの
41~70:比較的強い
71~99:チート



コンマゾロ目:????

##確認
唯普 通
能力はシンプルなもの



##休憩
再開はPM9:30ごろ

##1日目(5/10)
##時刻/AM1:00


##唯普 通





開始から一時間経った

はっきり言って何をすればいいのかわからない

明日、いや今日は掛け持ちしてるバイトも偶然全て自分のシフトが無く自由動けるが



??「唯普クンの能力はそこそこ強いんだから、ちょっとぐらい好戦的に動いてもいいんじゃないの?」

唯普「そうは言っても……」




今一緒にいるお姉さんはこのバトルロワイヤルの俺の担当でリナというらしい1



自分の能力が書かれた紙を再び見る



「『指先からワイヤーを発射できる』……か」

リナさんの説明によるとこの能力でできることは、指先からワイヤーを発射し、発射したワイヤーのついたものを動かすことができるというもの



リナ「その能力で動かせるものに制限は無いらしいわよ?地面に打ち込めば地球も動かせるんじゃない?」

唯普「そんなおっかないことは流石にやりませんよ」



リナ「それで、どうするの?こんなところでじっとしてても何も始まらないわよ?」


唯普「そうは言っても……」





##安価:唯普の行動
>>1の技量で扱えない内容だった場合安価下に移ります


>>下2

唯普「そうだ、バイト行こう」

リナ「こんな時間バイトって……何やってるの?」

唯普「いや明日の昼間のバイトですよ、とりあえずバイト先回って様子を見てこようかなーと」

唯普「そこで参加者と出会えたら万々歳ですけど」

リナ「ふーん」




唯普「それじゃあ寝ます」

リナ「え?ああ、うん、お休み」

唯普「また明日です」

リナ「はいはい」

##時刻/AM9:00
##場所/電車


リナ「ねえ」

唯普「何ですかー?」

リナ「何これ」

唯普「俺に聞かないでください」




バイト先へ行くために電車に乗ったのはいいが

凄まじい満員電車だった

自分の経験ではこの時間帯に混むようなことは無かったはず



リナ「あとどれぐらいー?」

唯普「もう少しの辛抱です」



数十分後、乗客を押しのけやっとのことで降車することができた

唯普「ふう……さて」



駅にあるバイトの勤務先のコンビニを覗く

至っていつも通りのコンビニ、学校の後輩が働いてる様子が見えた


次に少し歩いた先にある本屋に入る

週末に勤務している本屋、ここも異常はない


次に一番長く勤務しているファミレス

やはり異常なし




唯普「何も無かったですね」

リナ「そうねえ」



##コンマ判定
00~50:他参加者と遭遇
51~99:遠くで大きな音が発生

コンマ一桁 > コンマ二桁:特殊イベント
ゾロ目:????

##追加

>>下1で

リナ「……おやぁ?アレは……」



リナがそう言いながら俺の後ろの方へ手を振った



唯普「何かあったんすか?」

リナ「朗報よ唯普、参加者が見つかったわ」



リナが手を振った方向へ振り向く


その先には


トト「おーいリナさーん」

羽山「ちょっとトトー急に走らないでよー危ないじゃない」



こっちに向かって走ってくる、スーツを着た小さな少年と、それを追いかける白いワンピースでメガネの女性がいた

リナ「ひっさしぶりートト」

トト「いやいや昨晩打ち合わせであったばかりじゃないですかー」

リナ「そうだったっけ?まあいいや、でもまさこんなところで出会えるとはねえ」



リナと盛り上がるトトとかいう少年




羽山「えーとはじめまして……羽山 美香です……」

唯普「……えと、唯普 通です……」



そして女性



気まずい空気だ

唯普「もしかして……」

羽山「そのもしかして、です」



羽山「唯普君だったっけ?君が探しているバトルロワイヤルの参加者だよ」




羽山「さてと、こっちも他の参加者を探していたところなんだよ」

羽山「それじゃあ早速……」




##安価:羽山
羽山さんが『好戦的』か『協力的』か選んでください

ついでにコンマ判定も同一レスで判定
コンマ一桁 > コンマ二桁:特殊イベント

>>下2

協力的

##お知らせ
安価上で羽山さんは>>129の『協力的』で進行
コンマの判定は>>130の1>9で特殊イベント発生

羽山「私と協力しませんか?」



唯普「協力、ですか」

羽山「ええ、私の能力では戦えないので。助けたりサポートすることはできるのだけれども」



羽山さんの提案、それは協力しないかというものだった



羽山「私と協力すれば、有利に勝ち進められると思うよ?」

唯普「……とりあえず詳しく話をしましょうか。それから考えます」

羽山「りょーかいっそれじゃあ……あそこのミスドで続きをしようか」

##フラグ
@協力:羽山/唯普



##お知らせ
フラグ「@協力:羽山/唯普」により羽山 美香と唯普 通が協力関係になりました
以後2人は一緒に行動します

##特殊イベント発生


ピポパポ……ピポパポ




リナ「ごめんちょっと電話が……リナです」




リナ「……え?」




リナ「はぁ……えー?……参加者と?……バトルロワイヤルは……並行して進めるんですかー?……わかりましたー……」

トト「どうなるんでしょうかリナさん」

リナ「わからないわ、でも……」




リナ「ちょっとヤバイことになるかもね」



##フラグ
@特大イベント有り

@運営のトラブル
→トトの電話
→ハリの電話
→リナの電話

@協力:羽山/唯普



##回収されたフラグ
@特大イベント有り
電車が混雑していました
他のイベントにもつながるフラグですのでご注意ください

@協力:羽山/唯普
美香と唯普 通が協力関係になりました
以後2人は一緒に行動します





##コンマ判定

>>下1

00~50:他参加者と遭遇
51~99:遠くで大きな音が発生

コンマゾロ目:????

##確認
他参加者と遭遇
ゾロ目:????→特殊イベント発生



##お知らせ
今日はここまで
明日のPM2:00ごろ人がいたらやります
今日はありがとうございました


##チラシの裏
もっと深夜までやる予定でしたが予想以上に目が疲れたので中断
今後も3時間程度を目安にやろうと思います

##チラシの裏(2枚目)
やっと異能バトルが始まる……

おはようございます
再開前に一つ先に安価をとっておきます



##登場人物指定
好きな登場人物を1人選んでください


>>下2

##再開



唯普「羽山さんの異能は『怪我を癒すことができる』ですか、そりゃー戦えないわけですね」

羽山「そうなのよー別にやられちゃっても戻れるらしいけれども」

羽山「でも、死ぬのは嫌だし。それに勝てれば願いが叶うってことだし」

羽山「せっかくだから勝ち残れるように頑張りたいなーって」

唯普「俺も同じような感じです。よくわかってないまま参加することを選んじゃって」

唯普「かと言って負けるってのも癪なんで」




ドーナツをかじりながら羽山さんと、このバトルロワイヤルについて話し合う




羽山「唯普君の能力は『指先からワイヤーを発射できる』だったわね、それでワイヤーのついたものを動かせるっていう」

唯普「他にもワイヤーが人間についたときは、ついた部位を動かせたりするそうです」

羽山「へー、ちょっと試してみていい?」

唯普「試すんですか?」

羽山「ほらほら、この腕にワイヤーをバシューンて」




そう言って羽山さんは右腕を俺の方へ差し出してきた

その手首のあたりに指先を向け、ワイヤーを発射した


見た目はワイヤーというより細い銀色の糸に近い

その外観からは想像を絶する程の強靱さを持ち合わせているが




羽山「ついたついた、おー何もしてないのに手が勝手に動くー何この変な感覚」




羽山さんは少し楽しそうに声を上げた

ワイヤーを外した

羽山さんは少し残念そうな顔をしていた





##特殊イベント発生






唯普「能力の確認はこれで、何かあった時のためにとりあえず連絡先を……って羽山さん?羽山さーん?もしもーし?」




話を進めようとしたところ、羽山さんが店の外の方向へ向いていた

まるで俺の声が聞こえていないような振る舞いだ



羽山さんの視線の先、店の外には見覚えのある人物がいた

店の外にいる少女、中学生ぐらいだろうか

名前は知らないが、自分のバイト先の本屋によく来る客なのは覚えている

女子なのに虫やら昆虫やらの類の本を何度も買いに来ていたから印象に残っていた

そんな少女がしゃがみこみ、ついさっきまで全力で疾走していたかのように息を切らしていた





羽山「ちょっとごめん」

唯普「えちょ、ま」




そう言って羽山さんは店の外へ走っていってしまった

慌てて羽山さんの後を追いかける

羽山「どうかしましたか?」

??「はぁ……はぁ……ちょっと探し人が……はぁ」

??「ああああぁ……もう……なんでこんなことにぃ……」




外にいた少女は焦った素振りを見せた

少女の後ろにはまた別の小柄な少女、そっちはスーツ姿





リナ「いやーまさかトイとも会えるなんて驚きだねえ」

トト「奇遇ですね」

??「……」




息を切らす少女をすり抜け、後ろの少女にトトとリナさんが話しかける




トイ「……2人がいるってことは」

リナ「そう、そこの少年が私の担当の唯普 通君」

トト「女性が僕が担当する羽山 美香さんです」

羽山「リナさんとトトの知り合いってことはそこの娘は……」

リナ「そこの娘も参加者ってことよ」



??「2人も……参加者なんですか?」

羽山「ええ、バトルロワイヤルの参加者だけど。ああ、名前は羽山 美香よ」

唯普「唯普 通、同じく参加者だ、名前は?」


??「川島 奈緒です」



トイ「さてと自己紹介は終わりましたか?今から重要ことをお知らせします。」






トイ「この近辺に『イレギュラー』が潜んでいます」






リナ「マジすか」

トイ「自分の担当の奈緒が先程イレギュラーに襲われたところです」

トト「うわぁ……考えないようにしていたのに……」

羽山「ねえトト『イレギュラー』って何?」

トト「昨日の電話の問題です、こうしてその問題が近辺でのさばってることを考える説明せざるを得ないでしょう」




トト「簡単に言えば邪魔者、そして運営と参加者全員の共通の『敵』です」

トト「運営の不手際で参加者ではないにも関わらず『異能を手にしてしまった』人物……それが『イレギュラー』です」

トト「本来、参加者全員には我々担当者が付き添うのですが『イレギュラー』は経緯上担当者がいません」

トト「どんな行動に出るのかはもちろん、どこにいるのかすら把握できない以上、運営自身で『イレギュラー』の行動を制限することができないのです」


羽山「参加者じゃないけど能力持ってる一般人て感じ?」

トト「まあそんな感じです」

トト「ここまでならまだいいです」

トト「件のイレギュラーが持つ異能……それが一番厄介なんです」

リナ「確か『暗示の文章を見せたらどんな内容でも信じさせることが出来る』だったわね」

リナ「放置していたら最悪、異能バトルロワイヤルの続行が不可能になるわ」

トイ「奈緒はイレギュラーに襲われて奈緒自身の異能を『封じ込められてしまいました』……今の奈緒は参加者なのにも関わらず一般女子中学生と同然の状態です」

トト「続行不可能が現実になりうる、もしそうなれば運営が『全員脱落』させて全てリセットするというような羽目に……」



担当者側の深刻な空気と、俺達参加者側のよくわからないという空気が混ざる


唯普「……なんかよくわからないけど『イレギュラー』って奴を止めればいいですかね?」

リナ「ええ、だけど当のソイツがどこにいるのかわからないし、異能も無茶苦茶厄介で戦えるかどうかも怪しいのよ……」




なんだかはっきりしないが、とりあえず厄介な状況だということがわかった

##フラグ
@イレギュラー
@能力使用不可:川島


##お知らせ
フラグ「@イレギュラー」によりバトルロワイヤルを阻害する『イレギュラー』が登場する可能性があります


##お知らせ
フラグ「@能力使用不可:川島」により川島さんの異能が使用できなくなりました
特定のイベントで復帰できます

どうするか悩んでいたり

顔を青くしていたり

わけがわからないからと首をかしげていたりと

それぞれ思い思いの振る舞いをとっていた




その時だった





背後から大きな轟音

慌てて振り向くと、そこには



唯普「……え?」



大通りを沿うように巨大なトラックが道行く車を蹴散らし街路樹と電柱をなぎ倒しながらこっちに向かって転がって来るのが見えた





##コンマ判定:能力使用
>>下1

01~50:唯普が能力使用
51~80:羽山が能力使用
81~99:能力を使用しない

あまりの非常識さに思考が止まった

まるで映画だ、アクション映画だこれ


迫り来る巨大な鋼の箱


押しつぶされるコンマ数秒前まで自分が死ぬという認識すらできなかった






******






唯普「……あれ?」


びしょ濡れのような不快な感じがする



折れた街路樹、半壊した道路沿いの店舗、ひっくり返った自動車、転がる死体と悲鳴と鳴き声


起き上がるとそこには惨劇としか言いようのない後継が広がっていた



そして何より


唯普「……なんだ……これ……」


俺を中心にいくつかの肉片と多量の血液溜まりができていたことに驚きが隠せなかった

羽山「間に合った……」


少し離れた場所に羽山さんがいた

白いワンピースが汚れてしまっていた



俺のところに向かって羽山さんが走ってくる

俺に何があったのか

血まみれ肉片まみれにも関わらず羽山さんは俺の体をベタベタと確かめるように触る

汚れたワンピースがさらに汚れていく



羽山「生きてる……唯普君が生きてる!」

唯普「俺に何が……」

羽山「トラックに押しつぶされたんだよ!なんで逃げなかったのよ!逃げれば余裕で避けられたのに!なんで!ねえ!ううぅ……」



そう言って血液溜まりに羽山さんが泣き崩れて行った

今度は低い金属音が鳴り響く

今度は歩道橋が転がって来るのが見える



羽山「逃げよう」

唯普「え?」



さっきまで泣き崩れていたこっちに向かってくる歩道橋を見るなり俺のてをにぎり立ち上がった

そして腕がちぎれそうなほどの力で引っ張りながら俺連れて走り出した

向かった先は路地裏

路地裏に入って直ぐに振り向くと、ついた2・3秒ほど前まで自分が走っていた場所を歩道橋が転がっていった

路地裏に座り羽山さんから話を聞く



唯普「俺……さっきのトラックに押しつ潰されたんですよね……なんで生きてるんですか?」

羽山「なおした」

唯普「え?」

羽山「トラックに押し潰されたときにできた唯普君の怪我をなおしたの」

唯普「治したって……押し潰されたらひき肉ですよ?それを治したって……」

羽山「それで今生きてるんだから大丈夫だよ」

唯普「……」



あまり生きている心地がしなかった

何があったのか、俺には理解できなかった

##1日目(5/10)終了

8/8人


##フラグ
@運営のトラブル
→@イレギュラー
→@トトの電話
→@ハリの電話
→@リナの電話


##回収されたフラグ
@運営のトラブル
フラグ「@イレギュラー」が立ちました

@イレギュラー
『イレギュラー』が登場する可能性があります


##回収不可能になったフラグ
@特大イベント有り
早朝と夕方の時間帯に各種公共交通機関が混雑します
列車に被害出た場合おびただしい数の一般人が巻き込まれます

##登場人物確認

【名前】
羽山 美香 (はやま みか)
【年齢】
24
【外観】
赤いメガネと黒髪のセミロング、服は白のワンピース風のもの
【性格】
好奇心旺盛で人懐っこい
【その他】
新聞記者
【異能】
怪我を癒すことができる


【名前】
佐々木 由梨 (ささき ゆり)
【年齢】
22
【外観】
黒のスーツ。長髪のスレンダー
【性格】
冷静沈着で表情が出にくい。ムッツリでガチレズ
【その他】
大学生で一流企業に内定済み


【名前】
間多湯 流衣子(またゆ るいこ)
【年齢】
16
【外観】
黒髪ぱっつん
巨乳
制服姿、スカート短い
ぱんつはいてない
【性格】
優しくて物腰柔らかな、母性溢れる性格
実は1日1発えっちしないと落ち着かないくらいの色情狂
おっとりした感じに見えるが、男湯を覗いたりするスケベ
【その他】
中学1年から援助交際やってる


【名前】
川島 奈緒(かわしま なお)
【年齢】
14
【外観】
女性 顔立ちは良いが目のクマがある
【性格】
昆虫マニアを除けば、友達とよくおしゃべりする普通の女子 若干自意識過剰なところがある 
【その他】
JC


【名前】
桐原 連(きりはら れん)
【年齢】
25
【外観】
黒いロングコートを羽織った短髪の男
【性格】
クールで皮肉屋
【その他】
ある目的の為に動く一匹狼
【異能】←NEW!
磁力を操作できる


【名前】
唯普 通 (ゆいふ かよう)
【年齢】
17
【外見】
いつも少し寝癖がある。顔は普通。地味
【性格】
正義感は強いが状況を判断して行動する。自分を偽善者だと思ってる
【その他】
現在高二 友達は少ないがボッチと言うほどではない。 バイトを掛け持ちしてる。モテない
【異能】←NEW!
指先からワイヤーを直線に飛ばす
そのワイヤーについた物体を動かすことが出来、人体についたらそこのパーツを操れる


【名前】
小憩井 こころ(こいこい ―)
【年齢】
22
【外観】
真っ赤なコートにジーンズの背の高い黒髪ロングのお姉さん
【性格】
快活で豪快
【その他】
自称職業ギャンブラー


【名前】
達蔵 麟之助 たつくら りんのすけ
【年齢】
24
【外観】
・服装
白シャツイン&腕まくり
紺ネクタイ
黒のスラックス
・体格
身長は20代平均身長
細めだけど筋力はそこそこ付いてる
【性格】
一言で言えば紳士で出来る範囲であれば誰かを助けたい考えの持ち主。だが1度キレるとヤンキー顔負けなレベルで人一倍怖くなる
【その他】
高校教師で陸上顧問(休日はフードファイター)

##登場人物指定
好きな登場人物を1人選んでください


>>下2


#コンマ判定:能力
能力も同一レスのコンマで判定


00~40:シンプルなもの
41~70:比較的強い
71~99:チート

##確認
次回は佐々木 由梨から始まります


##お知らせ
一時中断
時間はPM9:30ごろを予定


##チラシの裏
はいチート来ました
あと唯普君羽山さんペアの明日はどっちだ

##再開



##1日目(5/10)
##時刻23:45
##おまけ



##担当者の楽屋



トト「━━今回のバトルロワイヤルも波乱の予感がしますねえ」

トイ「いつも波乱の展開のような気もしますが」

トト「はは、それもそうですね」

リナ「聞いてよーうちの唯普クンがかまってくれないのよーこんな美女と1つ屋根の下にいるってのにー」

ハリ「んな邪な下心抱えてりゃだれも寄り付かねえぞったく……普通に接してくれるだけまだマシだろ、俺の担当する桐原なんて一匹狼気取っててまともに取り合っちゃくれねえんだよ」

トト「お2人は大変そうですねえ」



トイ「……まだ初日ですよ、そんなことで愚痴ってたら再来週あたりストレスで死にますよ?まあ死亡は正統な休職理由にはなりませんので直ちに蘇生させられると思いますが」



リナ「……」

ハリ「……」



トト「ははは……まあまた明日もがんばりましょう。『イレギュラー』の件もありますし」

トイ「……宴もたけなわ」

ハリ「それじゃあここいらで解散」

リナ「またー」


##2日目(5/11)
##時刻/12:15

##場所/大学-学食堂


##佐々木 梨奈



今の私は、神だ

運命の女神だ

世界の意思を思うがままに



スマホからツイッター開きタイムラインを流し見

話題は昨日の不可思議な現象

大型トラックや歩道橋なんかの巨大な金属物が長距離を転がり街の大通りを滅茶苦茶にしたという


ツイッターだけではない

現実でも、口を開けば皆その話題が出てくる





アレをやったのは、私だ




と言っても、直接私が何かやったわけではない


一昨日貰った『起こる可能性が1%でもある出来事なら、それを100%の確率で発現させる
』とかいう長ったらしい能力

これを使ったのだ



手帳を開く

そこにはこう書き記しておいた


[どうしても勝ちたい人間が自らの能力を大通りで発現、一般人が多数巻き込まれる、能力を持った人物も2人巻き込まれるが能力を使い生還する]


割と細かい注文でも私の能力は対応してくれるようだ

他にもこんなことを書き記しておいた


[街の曲がり角で食パンをくわえた見知らぬ学生とぶつかり、学校で偶然再会する]

[大学OBの女性が人探しで大学に訪れる]

[機械関係の学科が所持する精密機器の数々がほぼ同時に故障する]



これら以外にもいくつか書き込んである


そのうちの8割程は実際に起こった出来事である


事が起こった後に書いたのではない


全て事前に書いたものだ



??「遅れてごめーん」



今来たやたら長身でグラマラスな女性は私の友人の粕壁 うるみ

大学のバレーボール部に所属、その腕前センスから将来が期待されている



粕壁「いやーどのラノベにも出てくるツンデレと幼なじみキャラの魅力について考えてたらこんな時間になっちゃってー」



しかし、何故かライトノベル作家志望である



佐々木「またなのね、それはそうと……」


佐々木「ライトノベルって言ったらアレだよね」

粕壁「アレって?」

佐々木「ほらほら、アレよアレ」

粕壁「うーん……学園モノ?」

佐々木「ちょっと違うかな」

粕壁「自称普通の男子高校生?」

佐々木「違うな」

粕壁「最弱なのに最強主人公」

佐々木「はずれ」

粕壁「じゃあツンデレと幼なじみとロリとお嬢様?」

佐々木「大分違うな」

粕壁「ああアレだ!異世界転生!」

佐々木「もっと違う」

粕壁「んー……バトル?」


佐々木「っ惜しい、禁書目録とか超電磁砲とかあるじゃない?」




粕壁「ひょっとして……異能バトル?」




佐々木「正解」

佐々木「それで……異能バトルのことなんだけどさあ」

粕壁「異能バトルが何?興味持ったならオススメ教えるけれど」





佐々木「異能バトル……実際に見てみたいとは思わない?」





いつでも意識できるように手帳の最初に書き残したもの

それは2つ


[最後の2人になった時に悪役みたいにかっこよく倒される]

[最期に粕壁 うるみを庇って死ぬ]

##お知らせ
以後、非参加者の一般人粕壁 うるみが佐々木由梨と一緒に行動します




##安価
佐々木さんは今後能力で引き起こす出来事を手帳に書き残しています

手帳には他に何が書かれていたのか

>>下1~2

[鈴を鳴らしたときに回復の能力を持った参加者の担当者が私の元に来る]

[大通りで生き延びた2人の能力を持つ参加者はあと1・2回は何があっても生き残る]




ついでに思いつきでいくつか書き残す



このバトルロワイヤル、全ては私の手の内にある

##登場人物指定
好きな登場人物を1人選んでください
以下の人物は特殊な条件下のためご注意下さい

・唯普 通
・羽山 美香
協力関係のため一緒に行動


・川島 奈緒
能力が使用できない


・佐々木 梨奈
一般人の粕壁 うるみと一緒に行動


>>下2

##お知らせ
名前間違えてました
梨奈じゃなくて由梨でした
すいませんでした

##時刻20:00



粕壁「……ねえ、佐々木さん」

佐々木「何?」

粕壁「昨日の大通りのやつって……」

佐々木「異能バトルがあったのよ、巻き込まれる一般人のことなんか考えないバカな能力持ちがね」




それを引き起こしたのは私だとは流石に言えない




粕壁「本当にここで異能バトルがあるの?」

佐々木「ここで嘘ですって言ったところでだれも特しないわ」





##安価指定:場所
これから異能バトルが行われる場所

>>下2

今私達がいるのは近所の学校の裏山

満月だからなのかとても電気がなくてもあかるい



粕壁「こういうだれもいないところで異能バトルが行われるのはお約束だけどね、他には廃工場とかなんかの鉄塔したとか」

粕壁「本当にあるの?」

佐々木「だからあるのよ」





そう言いつつ鞄から鈴を取り出しめいいっぱい振って鳴らした

静かな森に甲高い音が響く




??「あーいたいた……ルクさんいましたよー佐々木さん」

??「本当ですか!?」


現れたのはスーツ姿の少年と、時代錯誤してるとしか思えない侍っぽい男性



??「探しましたよ佐々木殿!一応わたくしは佐々木さんの担当なんで一緒にいなきゃ行けないわけで」

粕壁「誰?このレイヤー、このショタとお兄さんが異能バトルを」



うるみが変なものを見る目でルクと知らない少年を見る



佐々木「違う、その侍みたいな人は私の知り合い、そっちの少年は知らないけれど」

ルク「佐々木殿、そちらの女性は……」

佐々木「知り合い、ちょっと見たいからって連れてきた」

粕壁「ど、どうも」




佐々木「それで……君、名前は?」

??「名前ですか?名前はトトです」

佐々木「トト君か、いい名前だね。それじゃあ早速……」







佐々木「君の担当する異能を持った人をここに連れてきてくれないかな?」






トト「……わかりました」


そう言ってトトという少年はどこかに消えてしまった



ルク「……佐々木殿、戦うのですか」

佐々木「ええ」

粕壁「佐々木さん……一体何を……」

佐々木「……しっかり、その目に焼き付けるのよ」





佐々木「私の戦いを」





そう言って私は近くにある少し開けた場所に向かった

1つの手帳と1本のペンを持って

##安価:指定
佐々木さんと羽山さん、どちらのサイドで異能バトルを進めるか選んでください


>>下2

##時刻/20:45



トト「言われた通り、連れてきましたよ」

佐々木「ご苦労様」



トトが連れてきたのは学生らしき男の子と白いワンピースの女性だった



佐々木「二対一……面白いじゃない」


羽山「佐々木さん……貴方だったのね」


佐々木「お久しぶりです、羽山さん」




自分の大学のOB、しかも親しい仲の人物が私と同じバトルロワイヤル参加者だったのは流石に予想外だった




佐々木「そっちの男の子は何ですか?」

唯普「羽山さんと手を組んでる者です」

佐々木「へー?羽山さんの彼氏さんですか?」

唯普「……そんな仲ではないです」

佐々木「手加減はしませんよ?」

佐々木「羽山さん……いえ、お2人に勝つために呼び出したのですから」



羽山「……唯普君」

唯普「大丈夫です……俺に任せて下さい」



私を無視して2人が声を掛け合う


佐々木「いい関係ですね、ちょっと妬けちゃいます」

佐々木「それでは早速……」




佐々木「死んでください」



街の方から巨大な何かがこちらに向かって飛んで来るのが見えた





手帳にはこう書き記しておいた

[他参加者同士の戦いの流れ弾が飛んでくる]

羽山「唯普君!」

唯普「今度はちゃんとやりますよお!」



そう言って少年、唯普君が飛んできた物体に腕を向けた

何かがそこから伸びるのがチラリと見えた



唯普「こんなもの、投げ返してやる!」



そう言って振りかぶり何かを投げるかのような動きをした



すると羽山さんと唯普君に向かって飛んできた巨大な物体が軌道を変え私の方向へ飛んできた




佐々木「だったら、これで」





[局所的な地震で山が崩れる]

佐々木「おっとと」




地面が大きく揺れ、崩れだし私達を大きく運ぶ



飛んできた物体は私をかすめ地面にめり込むのが見えた

それは看板、ビルについてるような数メートルもある巨大なものだった





唯普「クソっなんだこれ、どうなってやがる」

羽山「大丈夫だよ、死なない限りどうにかするから」

唯普「今度はこっちの番だ!」




唯普君が私に向かって何かを発射した

手帳を持つ左手にそれが刺さる


細いワイヤーのようなもの、痛みはないが妙な感じがする


そして




佐々木「え!?」




凄まじい力で引っ張られ宙を舞う

##コンマ判定

>>下1

00~50:唯普の攻撃が成功
51~99:佐々木が反撃

コンマが高い程高ダメージ

唯普「はぁっ」




バランスが取れないまま唯普君の元へ空中を飛び

そしてお腹のあたりに拳を食らう

そこから地面に落ち1、2、3と地面を転がり跳ね、偶然あった木にぶつかり止まった





佐々木「ぐう……ああ……あ゛あ゛……」




全身に痛みが走り、激痛が体を支配する

このままだと追撃がくる

それを避けるべく強風を能力で引き起こす

そして




[強風で大木が相手に向かって倒れる]




##コンマ判定

>>下1

00~50:唯普と羽山が大木を避ける
51~99:唯普の能力で大木が投げ返される

唯普「そいやぁッ!」



投げ返された

強風で押し返し、あと数十センチのところでなんとか落とす





佐々木「……かっこ悪い」




佐々木「こっちから喧嘩売っといて負けるなんて」





敗因は自分の能力に奢ったこと

神様を気取ったあたりで私の負けは決まっていたのかと


私が勝つ可能性、それはどうやら0%だったようだ




「佐々木さん、起きてください」



「まだ……終わってませんよ」



「かっこ悪いまま……負けちゃうんですか?」


##2日目(5/11)終了

残り8/8人

##登場人物指定
好きな人物を選んでください


>>下2

##確認
達蔵 麟之助
次回あるイベントの後に達蔵 麟之助から始めます

##お知らせ
今回の粕壁さんのような選定で外れた人物も登場する可能性があります

##お知らせ
今日はここまで
再開は明日PM2:00ごろを予定
今日はありがとうございました


##チラシの裏
名前を間違えるという致命的ミス
そろそろ異能バトルもドンドン始まる頃合

##登場人物確認

【名前】
羽山 美香 (はやま みか)
【年齢】
24
【外観】
赤いメガネと黒髪のセミロング、服は白のワンピース風のもの
【性格】
好奇心旺盛で人懐っこい
【その他】
新聞記者
【異能】
怪我を癒すことができる


【名前】
佐々木 由梨 (ささき ゆり)
【年齢】
22
【外観】
黒のスーツ。長髪のスレンダー
【性格】
冷静沈着で表情が出にくい。ムッツリでガチレズ
【その他】
大学生で一流企業に内定済み
【異能】←NEW
起こる可能性が1%でもある出来事なら、それを100%の確率で発現させる


【名前】
間多湯 流衣子(またゆ るいこ)
【年齢】
16
【外観】
黒髪ぱっつん
巨乳
制服姿、スカート短い
ぱんつはいてない
【性格】
優しくて物腰柔らかな、母性溢れる性格
実は1日1発えっちしないと落ち着かないくらいの色情狂
おっとりした感じに見えるが、男湯を覗いたりするスケベ
【その他】
中学1年から援助交際やってる


【名前】
川島 奈緒(かわしま なお)
【年齢】
14
【外観】
女性 顔立ちは良いが目のクマがある
【性格】
昆虫マニアを除けば、友達とよくおしゃべりする普通の女子 若干自意識過剰なところがある 
【その他】
JC



【名前】
桐原 連(きりはら れん)
【年齢】
25
【外観】
黒いロングコートを羽織った短髪の男
【性格】
クールで皮肉屋
【その他】
ある目的の為に動く一匹狼
【異能】
磁力を操作できる


【名前】
唯普 通 (ゆいふ かよう)
【年齢】
17
【外見】
いつも少し寝癖がある。顔は普通。地味
【性格】
正義感は強いが状況を判断して行動する。自分を偽善者だと思ってる
【その他】
現在高二 友達は少ないがボッチと言うほどではない。 バイトを掛け持ちしてる。モテない
【異能】
指先からワイヤーを直線に飛ばす
そのワイヤーについた物体を動かすことが出来、人体についたらそこのパーツを操れる


【名前】
小憩井 こころ(こいこい ―)
【年齢】
22
【外観】
真っ赤なコートにジーンズの背の高い黒髪ロングのお姉さん
【性格】
快活で豪快
【その他】
自称職業ギャンブラー


【名前】
達蔵 麟之助 たつくら りんのすけ
【年齢】
24
【外観】
・服装
白シャツイン&腕まくり
紺ネクタイ
黒のスラックス
・体格
身長は20代平均身長
細めだけど筋力はそこそこ付いてる
【性格】
一言で言えば紳士で出来る範囲であれば誰かを助けたい考えの持ち主。だが1度キレるとヤンキー顔負けなレベルで人一倍怖くなる
【その他】
高校教師で陸上顧問(休日はフードファイター)

##再開




##2日目(5/11)
##時刻/19:55
##場所/裏山



##おまけ




トト「ルクさんなんで担当する参加者とはぐれちゃうんですかー」

ルク「色々あったのです」


ルク「何故かやたら外国人観光客に捕まって「oh! ジャパニーズサムライ!」と言われながら写真撮られたり、「なんてクオリティの高いコスプレだ!」などとよくわからないイベントに連れて行かれたりと……」


トト「……多分その服のせいですよ」

ルク「この装束が、ですか?トト殿」

トト「正装の方がいいですよ」

ルク「これがわたくしの正装ですが」

トト「スーツですよスーツ!ルクさん以外みんなスーツでビシッとキメてますから!」

ルク「この装束もびしっときまってますが」

トト「そうじゃないんです!」





トト「ん?……鈴の音が……?」






##>>187に続く



##3日目(5/12)
##時刻/6:30

##場所/羽山宅



「あの日から 恋に落ちた僕はいつのまにか」

「あなたとの距離感を意識し始める」

「誰よりも 強い想いいつか届くように」



なんだろうこの曲

明るい雰囲気




はっとして起き上がる

そこは見覚えのある部屋だった

でも、私の家では無かった

ラジカセ「願い続けるよ 今僕が見つけた恋は━━」



机に置かれたラジカセ、そこから音楽は鳴っていた

断片的に聞いた歌詞から、ラブソングだろうか



羽山「起きたみたいですね」

トト「おはようございます」



そして羽山さんとトト君が一緒にいた



羽山「怪我は……大丈夫そうね」

トト「それ治したの羽山さん自身ですが……」



怪我と聞いて昨日のことを思い出す

慌てて自分の全身を見回す、しかし昨日あんなになったのに傷1つ無い

あと着ている服も別のものになっていた

羽山「それじゃあ、朝ごはんしましょう」



そう言って羽山さんはキッチンへ向かった



ふと部屋を見回すと、昔来たことのある羽山さんの家のリビングだと気づいた

見覚えのあったことにも納得ができた

そして私はそこにあるソファで寝ていたようだ




少ししてさっきまでラジカセが置かれていたテーブルに洋風の朝食が並んだ




羽山「これでよし……もちろん佐々木さんも一緒だよ」




******



羽山「初めて佐々木さんと会ったのは確か……今通ってる大学のオープンキャンパスのときだったわね」

羽山「懐かしいなー担当の先生とはぐれちゃった佐々木さんを連れて探したんだったなー」

羽山「ついでに勝手に私が学校の紹介をしたのを覚えてるわ」

羽山「それであの大学に入学したんだよね」

羽山「それからも何度か会ったり、一緒に遊びに行ったり……」

羽山「今思うと不思議だったなー、私の方が先輩なのに佐々木さんの方が大人っぽくてどんな時も慌てず冷静で……」

羽山さん「なんて言うか……カッコイイなー……なんて」


羽山「1、2ヵ月ぐらいあってなかったんだっけ」

羽山「まさか再会があんなことになるなんてねー」

羽山「昨日の佐々木には驚いたよ」




羽山「私の知ってる佐々木さんと全然違ったから」



佐々木「違った……ですか?」

羽山「うん、だっていつもなら冷静で的確に判断して物事を小奇麗に利口にこなす佐々木があんな博打を打つとはね」

羽山「トトに他参加者から呼び出されてるって言われた時は罠か何かと思ったよ」

羽山「それで慎重に行ったら佐々木さんが居て……」

羽山「佐々木さん、何があったの?」

佐々木「……見せたかったんです」

佐々木「私には好きな人が居るんです、スポーツやってて将来有望でかっこよくて……その人はライトノベルが好きで、もちろん異能バトルものも好きな人で」

佐々木「それで異能バトル参加者に私が選ばれたって聞いたときに、はっと思い浮かんだんです」



佐々木「その人に、かっこいいところが見せられるって」



佐々木「そしたら、その人と私に何か起こるかもしれないって」



佐々木「今の関係のままじゃ進むことも下がることもないから、ずっとあのままでいるのが嫌だったから……」

佐々木「それがあのざまで」



佐々木「本当に、かっこ悪いです、とっても……かっこ悪いです」

佐々木「呼び出しておいて喧嘩売って挑発しといて、あんなボロ負けなんて……」

佐々木「私……嫌われちゃったかも……」







泣きたい気持ちでいっぱいだった




##休憩
一旦休憩
再開はPM2:40付近


##お願い
ところどころ「佐々木」と呼び捨てになっちゃってるんで「佐々木さん」に脳内変換しておいて下さい

羽山「……かっこ悪いところ見せちゃったと思うなら」

羽山「今度はかっこいいところ見せて見返せばいいんじゃないかな」


佐々木「……」


羽山「人の失敗見て笑う人なんて、そうそういないよ」

羽山「だから、まだチャンスはあるよ」




羽山「佐々木さんの好きな人を振り向かせる、チャンスがね」

羽山「だから……まだ、諦めちゃダメだよ」

羽山「その後に、またいつものカッコイイ佐々木さんになって戻って来て」




佐々木「……」





静かに泣いた

聞こえないぐらいの小さい声で、涙を流した




*****



##時刻/12:20
##場所/大学-学食堂




佐々木「昨日は……ごめんなさい」

粕壁「え?」



重たい空気を感じる

やっぱり嫌われたのだろうか



粕壁「なんで謝るの?」

佐々木「……」

粕壁「佐々木さんが無事ってだけで十分だよ」

佐々木「……え?」

粕壁「それに……」




粕壁「異能バトルだなんて面白いものと出会ってしまったんだから!」



粕壁「流石に佐々木さんがあんなことになった時はヤバイって思ったけどもね」

粕壁「次は気を付けてね、無理はしちゃダメだから」

粕壁「まさか、佐々木さんが異能バトルやってるなんてねえ。非日常へ続く扉は意外と身近なところにあるものね」


粕壁「それじゃ、異能バトルのルールとか内情とか派閥とか全然わからないけど着いてくからね!佐々木さんに!」



粕壁「偶然巻き込まれた自称極めて普通の大学生として、最後まで見届けるから!」



子供のように明るく笑う粕壁さん

思わず笑みがこぼれた

これが杞憂、というものなのだろう



佐々木「━━ありがとう、それじゃあ早速……」



粕壁さんに





佐々木「粕壁さんが持ってる異能バトルの本、片っ端から読ませてくれないかしら?」




とってもかっこいいところ、見せなくちゃ

##中断
一旦中断
再開はPM9:30あたりで


##チラシの裏
チートが初戦でボロ負けってなんなんすかこれ



##コンマ判定
能力

>>下1~2

00~70:シンプル
71~99:比較的強い



ゾロ目:????

##再開
若干遅くなりました

##達蔵 麟之助

##2日目(5/11)
##時刻1:10

##場所/高校-屋上



学校の屋上へ続く階段をゆっくり上がる

そして屋内と屋上を隔てる1枚の鉄扉、大きく赤い文字で「立ち入り禁止」と書かれた張り紙がある

開けるとそこには


「おい先生が来たぞ逃げろ!」

「マジかよやっべ」

「おいタバコ消せ、早く!」


また不良がタバコを吸っていた

反対の出入口にいっせいに逃げていく不良達、不良つったらもうちょい喧嘩腰の奴だろうかと


達蔵「はぁここは立ち入り禁止だぞーあとタバコは20歳になってからなー」


言い終わる頃合で扉がバタンと音を立て閉じた

達蔵「えーと、電話電話……」

達蔵「……あーロンさん?」

??「……はいよ、なんだ?」

達蔵「あの」



ロン、俺の担当だ

パッと見でもよく見てもただの小学生ぐらい少女
、だが何歳なのかわからないような振る舞いをする

はっきり言うと見た目に不相応だ



ロン「こんな時間になんだ達蔵、仕事はどうした?まさかサボりか?このドあほうめが」

達蔵「いやちがう」

ロン「言い訳か?この木偶が」

達蔵「だからその」

ロン「本来電話している暇なぞないだろう?暇でも電話なんて勤務中するものじゃない」

達蔵「だから」

ロン「だからも糞もあるか若造めが!とっとと職に戻れこの!」

達蔵「昼休みで……って切られた」



そして口を開けば罵倒が溢れ出る



達蔵「はぁ」

俺は達蔵 麟之助

高校で陸上の顧問をしている



で、どういうわけか異能バトルロワイヤル参加者だ



もちろん最初は断った

興味なんてなかったし、刺激のある非日常もいらないと



だがロンのある言葉で手のひらを返した



ロン「野心も覇気もない若者は嫌いだ。それと、お前が参加しなくてもこの戦は始まる」

ロン「とことん派手なものだ、一般人も多数巻き込まれる」

ロン「もちろん、お前の教え子らも例外ではない」

ロン「怪我程度で済むなら良いがな、どうせ死ぬだろう」

ロン「お前の教え子に、死を回避する術があるのか?」

ロン「お前がそれらをただ見ていたいならそれでいいが、多分後悔するぞ?」

正直、後悔している

一昨日、近所の大通りがロンの言った通り派手にやられた


達蔵「『身体能力を上昇させることができる』か……」


はっきり言おう、俺の手には負えない

既に死傷者が何十人と出ている

俺の普通よりちょっと力を出せる程度の能力で、どうこうできるなんてとても思えない

初日に夕方あたりで「もうダメだ」と確信した

ロンに辞退したいと何度も言っているが




ロン「1度決めたことは最後まで貫かんかこの大馬鹿者め!」




と、受け付けてくれない


達蔵「……」


どうすりゃいいんだ

達蔵「……なんだあれ」



少し離れた校舎から煙がもうもうと出ていた

タバコなんかとは比べ物にならない程の






慌てて向かった先、慣れ親しんだ校舎が煙と赤い炎を吐き出していた

上の階の窓から助けを呼ぶ生徒が数名見える




達蔵「なんてことだ……」

達蔵「消防と救急はまだか!?」

「さっき通報したんですがまだで……」

「あれって……」



校舎の上の階、その窓の向こうにまだ何人かが残っているのが見える


そんなことはお構いなしにどんどん炎が燃え広がって行く



達蔵「どうすればいいんだ……」



こうして見ていることしかできないのか……




達蔵「!?なんなんだこんなときに……」




手に持っていた携帯が震え出す

確認すると、ロンだった

達蔵「なんなんだ一体!今電話してる暇なんて」

ロン「わかっておる、火事だろう?それも教え子と一緒に燃えている」

達蔵「だったらなんで」

ロン「話を聞くことすらできんのか馬鹿者」

ロン「今こそ動くときだ、そうだろう?」

達蔵「無理だって!俺には何も……」

ロン「できるできないじゃない!やるんだ!」

達蔵「でも……」

ロン「はぁ……」




ロン「……あの火事は、バトルロワイヤルの参加者が起こしたものだ」




達蔵「なっ!?」

ロン「早くしないと、もっと燃え広がるぞ?しかも、異能の炎だ。そう簡単に鎮火できるものではない」

ロン「どうする?」

達蔵「俺が……行くしか」

ロン「これを言うのは本来ルール違反なんだが、こうでも言わない限りお前は動かないだろうからな」

ロン「教え子を1人でも死なせることは、私が許さぬ。わかったな?」

電話が切られた



達蔵「やるしかないのか……」



簡易的な消火活動に使われていた水の入ったバケツを1つ借り、それをひっくり返し水をかぶる


そして燃え盛る校舎へ向かった



##お知らせ
校舎は4階建て
燃えているのは3階と4階です


現在まだ燃えていない場所もありますが、生徒救出に手間取るとどんどん燃え広がります



##安価指定:選択肢
どちらに行きますか?

>>下2

1:1階と2階
2:3階

2

##お知らせ
安価上(>>245)の2:3階で続けます



##お知らせ
今日はここまで
再開は明日PM9:30を予定
今日はありがとうございました



##チラシの裏
佐々木さんが主人公始めちゃうという>>1の計算間違い、能力決まったときにこの人は色々引っ掻き回す役柄にと思ってましたが

##チラシの裏(2枚目)
学校の火災を引き起こした参加者が誰なのか、感のいい人ならわかるかもしれません

##再開
今回ちょっと安価とコンマ判定多いです


##高校-校舎
##3階



階段を駆け上がる度に肌を撫でる熱気

火災の起こっている3階にたどり着くと、より一層強く感じた

赤い炎を吹きながら燃える箇所を避け、慎重かつ迅速に動く

片っ端から扉を開き教室を確認する、この階にもまだ何人か残っている




「っ先生!」



まず3人



「た、助かった……」



次に2人、うち1人は煙吸って意識がない



「もうダメかと……」



今度は3人、2人が怪我で走れない

生徒を連れて校内を移動

屋外の非常階段へ向かう


ロンの言った通り異能の炎なのだろうか、燃え広がる速度が早くそれでいて不規則で不自然なように感じる

防災訓練の経験が活きない



達蔵「あったぞ……」

「でも炎が……」



あと十数メートルの場所に非常階段へ続く扉を発見した

しかし扉の手前に燃え盛る机や椅子、段ボール箱に詰められた荷物等、放置された様々なものが積まれていて近寄ることができない



達蔵「あともう少しなのに、どうすれば……」



辺りを見回す、近くに消火器が1つ



達蔵「お前達、ちょっとどいてくれ」

消火器を向け取っ手を握り消火剤を振りまく

多少まだ燃えているものもまだあるが、あらかた消火できた

その後まだ動ける生徒に手伝ってもらい、近場の水道から水を汲み炎が消えてもなお高熱を帯びている荷物に水を掛けた



触っても火傷をしないことを確認すると、邪魔な荷物を近場の教室や廊下に投げ捨てる

なんとか扉が開ける程度のスペースを作ることができた

非常階段の鉄扉のドアノブを回す

しかし鍵がかかって開かない



達蔵「こんなときになんで鍵が……」

達蔵「……よし」




『身体能力を上昇させることができる』

使えないと思っていた能力を今使う

渾身の体当たり、金属のぶつかる重たい音が扉から鳴り響く



##コンマ判定
高い程扉を開くのに時間がかかります

>>下1

この能力、まともに使ったのは今回初めてだ

過小評価をしていたらしい、頑丈な鉄扉を難なく、という程ではないがなんとか壊しこじ開けることができた


下へ向かう階段の安全を確認する、まだ火の手はない



達蔵「早く避難を、急いで!」



生徒に避難を仰ぐ、同時に上の4階も覗き見る

まだ人が残っている、彼らも助けなくては



??「達蔵先生!」

達蔵「お前は唯普!どうしてこんなところに!?」


呼ばれて振り向くと階段を駆け上ってくる唯普が居た

達蔵「こんなところに居ないで早く避難しろ!」

唯普「まだ4階に生徒が残って居ます!」

達蔵「わかってるよ!これから俺が助けに行く」

唯普「俺も行きます!」

達蔵「何言ってるんだ危険だぞ!俺は生徒を助けたあとから避難するからお前も早く」

唯普「でも!」

達蔵「……わかった」

達蔵「でも無理はするな、ヤバイと思ったら直ぐに逃げろ、俺には構うな、わかったな?」

唯普「わかりました!」




唯普と階段を駆け上がり校舎4階の扉を開いた



##コンマ判定
高い程火の手が回っています

>>下1

達蔵「これは……」



思っていたよりも火の手が回っていた

遠くの廊下より先は炎に覆われて通れない

水道と等間隔で置かれた消火器でなんとか消せるだろうか



唯普「先生ちょっと待ってて」

達蔵「おいどこへ行くんだ、おい待て!」



炎で覆われた部分に向かって走る唯普、それを追いかける

追いかけた先、唯普が天井に向かって手を向けそのあと天井を引っ張るような動きをした

そして



唯普「うらあッ!」



思い切り引く動作と同時に天井が崩れ、さっきまで燃え盛っていた地帯を残骸で包み込み炎を消した



達蔵「まさかお前も……とにかく行くぞ!」

4人、内1人が意識がなく2人が怪我


今度は1人、大丈夫そうだ


次に3人、屋上でタバコを吸っていたの不良、全員無事


今度は2人、片方の意識が怪しい


「先生、さっき奥の図書室の方で助け呼ぶ声が……」


達蔵「わかったすぐ行く。唯普!皆を連れて先に避難をしろ!」

唯普「わかりました、先生も気をつけて下さい」



助けた生徒が非常階段へ向かったのを確認し、直ぐに奥の図書室へ走った




##コンマ判定
図書室の状態


00~25:何も燃えていない
26~50:煙が充満している
51~75:火の手が少し回っている
76~99:部屋に入れない程の火災

図書室へ向かいながらある違和感を覚えた

火の手がほとんど回ってない

煙こそたくさん出ているが、煙を生み出す炎が見当たらない

かと言ってその違和感の正体を探る暇は無いと思いそのまま図書室へ向かう



図書室はある意味一番危険な状況だった

火の手はない

しかし目の前が見えない程の煙が充満していた



達蔵「誰かいないのか!いたら返事を!」




口元をハンカチで覆い煙で見にくい図書室を探る


すると、1人の生徒が部屋の隅でうずくまっていた



##コンマ判定
生徒の容態

>>下1

00~40:意識がない
41~99:怪我等が無く無事

??「先……生……?」

達蔵「大丈夫か!?」

??「大丈……夫……じゃない……」

??「……たすけて」

達蔵「大丈夫だ、心配するな」

??「……」



残っていた生徒は女子だった、抱き抱えたあたりで意識が飛んだのか力が抜けてだらんとなってしまった


達蔵「……よし、戻ろう」



図書室を後にした



##安価指定:選択肢
どちらから逃げますか?

>>下1

1:校舎内の階段
2:外の非常階段

コンマゾロ目で救出が困難に

非常階段へ向かって全力で走る

能力を使った上の全力失踪、さっきより火の手が回っている


あともう少しで非常階段、その時異変が起きた


数度の爆発音、同時に揺れる校舎、そして



達蔵「……ヤバイぞこれは」



さっき唯普が天井に開けた大穴、そこに亀裂が入りそこを起点に天井が崩れ出した



少しよろめいた後にまた走り出す、全力失踪、火事場の馬鹿力、そしてさらに身体能力上昇の能力を上乗せ



背後からコンクリートの崩れる音が近づく



達蔵「まにあってくれえええええっ!」

開かれた非常階段への扉に飛び込む

助かったと思ったのもつかの間




力を出しすぎた




爆発的な速度、非常階段の狭い踊り場でそれを止めることはできない



達蔵「クソっ」



非常階段から飛び出し、そのまま落下する

無慈悲な万有引力が、俺と生徒にのしかかる



死ぬのかと悟った、それでも生徒は死なせまいと離さないように抱え込む

達蔵「……どういうことだ?」



地上まであと数メートル、そのあたりの空中で止まった


背中のあたりに妙な感じがする


何なのかと振り返ると、そこには3階の踊り場の手すりに掴まり今にも落ちそうな程の前のめりの唯普が俺に向かって手を伸ばしていた

その手からは細い糸のようなものが俺に向かって伸びている



唯普「……ギリセーフ」



そう言って苦しそうながらも笑顔を作り俺達の方へ向けた



唯普「ゆっくり下ろすんでそのままじっとしてて下さい、達蔵先生」



達蔵「……わかった」




*****



今回の火事、怪我人や意識が無かった人も居たが、幸い死者は出なかったらしい
状況から考えると「奇跡的」なんだとか







??「達蔵先生……」




##3日目(5/12)終了

残り
8/8人

##今更
##訂正
>>235の日付が3日目(5/12)でした
申し訳ないです

##お知らせ
今日はここまで
再開は明日PM9:30を予定
今日はありがとうございました



##チラシの裏
安価やコンマ判定を少し増やしてみようかなと思います



##安価指定:登場人物

>>下2

好きな登場人物を選んで下さい
現在まだ出てきてないのは小憩井 こころ、川島 奈緒、間多湯 流衣子です

佐々木と羽山ペア?

>>271
佐々木と羽山はペアじゃないです

それぞれ佐々木は粕壁(一般人)、羽山は唯普とペアです



安価は下でお願いします

おはようございます、再開前に1つ安価を

##安価指定:選択肢
間多湯さんのある人物に対する心境

>>下1

1:普通の恋愛感情
2:ヤリたいという色情

##お知らせ
一応安価下でお願いします

##再開

##3日目(5/12)
##時刻/20:45
##場所/担当者の楽屋


##おまけ




ロン「━━それでだ!うちの達蔵は生徒ら全員を救出したのだ!無事とは言えぬが死者を出させないとは流石だった!あれぞ師の鏡だ!もうなんと称えればいいのか……」

トト「あの、そろそろ時間なんで……」

ロン「なに!?私がせっかく話してやってるというのに聞きたくないのか!?」

トト「いやそういうのじゃなくてですね……」



ハリ「お前の偉そうな話しなんざ聞きたくねえってよ」

リナ「そうそう、ちんちくりんのくせにいっつも上から目線で子供じゃないアピールしてるけど」

ロン「……え……?」

ハリ「はっきりいって大人ぶってるところかっこ悪いぜ、イラっとするし」

リナ「もうちょっと子供らしくしたら?子供だし」

トト「2人ともそれ以上は……」




ロン「お前達に何がわかるんだ!……もう……うええ……ひっぐ……お前達に……この……ひぐ……うええええ……」

リナ「うげっ泣き出した」




ルク「御二方!言い過ぎです!ロン殿のことも考えないとダメじゃないですか!ささ、ロン殿、こちらに……」




リナ「何いきなりアイツ……」


ハリ「リナが悪い」
リナ「いやハリが悪い」


ハリ「……」
リナ「……」


ハリ「あの2人嫌い」
リナ「それには同意」


ハリ「……今日はお開き」

リナ「……また明日」

トト「ははは……」



##間多湯 流衣子

##4日目(5/13)
##時刻/8:30

##場所/間多湯 宅





あの時、助けてくれた達蔵先生に抱きしめられる感覚

まだ離れてくれない


男の人に抱かれる感覚を思い出す

はだけた服に乱れた髪、肉と肉の打ち付ける音、液体のぐちゃぐちゃときたない音


抱かれたい、そんな色欲が湧きあふれでる

火照る体が疼く




間多湯「……はぁ」



そっと自分の指を陰部にすべらせた



*****


1人でやっても満足できない

やっぱり男の人のものじゃないと



ラジオ「アイをください もっと揺り動かしたい」

ラジオ「あなたの心を どんな言葉より強く揺さぶって」

ラジオ「アイがわからない きっとこんな気持ちなのかと」

ラジオ「もう 強く 強く 強く 強く 強く ━━」


ラジオから流れるロック調で哀愁のあるラブソング、私の心をえぐるような内容

今の私には愛が何なのかわからない

愛の後にHがあるのか、Hの後に愛があるのか

わからない



愛してくれる両親はいつも家にいない、寂しかった

でも今は寂しくない

体を売れば誰でも私を愛してくれる

遊んで稼いでるようなもの、むしろ愛してくれるならお金はいらない

間多湯「ん……?」



家の固定電話が鳴る

とりあえず向かう



間多湯「もしもし、間多湯です」


達蔵「ああ、達蔵 麟之助だ」



昨日の火事の時に助けてくれた先生だった

最後に私を強く抱きしめ飛び降りたところを思い出す



間多湯「先生……なんで電話を?」

達蔵「昨日助けた生徒の安否を確認しているところだ」

間多湯「私は大丈夫ですよ、昨日は病院のお医者さんからも別状はないって、それで昨日のうちに帰宅できましたし」

達蔵「それでも……心配なんだ」

達蔵「調子はどうだ?頭が痛かったり気持ち悪かったりしないか?火傷はどうだ、痛むなら今すぐにでも病院へ連れて行く」

間多湯「いえ、大丈夫です。ただ……」

達蔵「ただ……?」




間多湯「ちょっと……私の家に来てくれませんか?」

達蔵「家って、どうして?」

間多湯「大事な話が……」

達蔵「電話じゃダメな話なのか?」

間多湯「はい……直接したい話で……」


達蔵「……わかった、すぐ行く、場所は━━」




自宅の場所を教える

そのあとにブツリと電話が切れた



間多湯「はぅ……」




受話器を置く、その場で足を崩しへたり込む


私への男性の声を聞いた、それだけで収まり掛けた色欲が再び体中を巡る




*****




達蔵「間多湯……大丈夫なのか?」

間多湯「……こっちに」



息が荒い、また体が火照り疼く

先生を部屋まで連れていく、理性がまだ機能しているが限界だ


耐えられない

リビングに入ってすぐにまたへたり込んでしまった



達蔵「おい!大丈夫か!」



先生が私に触れる

理性が崩れ始めた

間多湯「私を……助けてくれた先生にお礼がしたくて……」

達蔵「お礼だなんてどうでもいい!しっかりしろ!今すぐ病院に……」

間多湯「先生……」






間多湯「私で……気持ちいいこと……しませんか?……」






ゆっくりと立ち上がり、先生ににじり寄る

しかし先生もゆっくりと引き下がる

壁際に追い詰め先生に身を寄り添わせ密着させる



間多湯「ねえ先生?私は大丈夫よ……だから一緒に……気持ちよくなりましょ?」





しばしば、性欲に駆られ乱暴をする男の人を獣と例えることがある

けれども、それは男の人に限ったことじゃない

女の子だって、獣になる

欲に身を委ねる今の私は、獣そのものだ






間多湯「私を滅茶苦茶にして……ね?」





##お知らせ
かなり短いですが今日はここまで
再開は明日PM9:30を予定

##チラシの裏
エロに足突っ込んだのはこれが初めてです
色々な意味で難しいですね

##チラシの裏(2枚目)
私の理性も耐えられませんでした

##再開
今回もかなり短いです
続けると長くなりそうなので






??「はいそこまでー」

間多湯「ん゛!?」




私を止めたのは脳天から響く鈍痛だった

あまりの痛みに頭を抱え膝から崩れる




??「あーウチのクソビッチがわりーことしたな」

??「えーと確か……唯普 通サンだっけ」

達蔵「……違います」

??「あれ?……ああ!達蔵 麟之助サン?」

達蔵「ええ、そうですが……」

??「麟之助サンも確か参加者でしたね」

??「このクソビッチ……いや、間多湯 流衣子チャンも同じ参加者で、お兄サンと同じ」

達蔵「はぁ」

??「オレは流衣子チャンの担当しているシンだ。よろしくたのむよ」



私の頭上で行われる会話

響いていた鈍痛がやっと引いたので立ち上がる



間多湯「ちょっとーいいとこだったのになんで水さすの?」

シン「麟之助サンが嫌がってんだろうがいい加減にしろ!」

間多湯「……せっかくだからシンも一緒にする?3人でヤるのも悪くないし」

シン「うるせえ!お前みたいなクソビッチとヤるなんてまっぴら御免だ!ましてや3人で?んなきたねえこと誰がするか!」

間多湯「私と達蔵先生とシン」

シン「ああああめんどくせえええっ」

私の担当のシン

赤く染めた髪に、着崩した青いスーツ

チャラいホストクラブのお兄さんな感じ、強気そうで怖い雰囲気

そういう人に限ってだいたいベッドの上では威勢が無く弱々しい、そんな時は私がいつもエスコートしている



シン「とにかく落ち着け」

間多湯「ヤったら落ち着くからヤろ?」

シン「やらないっつってんだろ!はぁ……麟之助サンは帰っていいよ、コレはオレがなんとかしとから」

達蔵「お、おう、任せた。間多湯、何かあったらまた電話してくれ」




部屋を後にする達蔵先生

そして逃がすまいと羽交い締めにされる私

間多湯「あー先生が行っちゃった……」

シン「いい加減にしろよ」

間多湯「……ヤる?」

シン「やらないって何度言えばわかるんだ!それとオレはゲイだって会った日から言ってんだろ!女には興味がないって!」

間多湯「これを機に女の子の味を知るのもいいと思うよ?」

シン「オレは思わねえから!……はぁ何でオレはこのクソビッチ担当に選ばれちまったんだ……」




*****




私の能力は確か『手から火炎を放射できる』

燃え移った炎も多少は操ることができる

昨日の学校の火事は私が原因

なんでやったかって動機はモヤモヤとしててはっきりとしない



図書室に隠れ、能力で炎が来ないようにしていたけれど煙を吸ってしまったせいで意識が朦朧としていた

その時に達蔵先生が助けてくれた



あの人も殺さなきゃいけないと思うとなんだか億劫だ

その前にHできたらいいなと思っている


あと、唯普君、あの人もちょっと気になっている

唯普君とも会えたらいいな


そして、食べたい、もちろん性的な意味で


##コンマ判定:特殊イベント

>>下1

一桁目 > 二桁目で特殊イベント発生




##コンマ判定:能力
残った小憩井さんと川島さんの能力を
内容は都合により伏せさせてもらいます

>>下1

偶数:????
奇数:????


##コンマ判定:特殊イベント
同一レス
該当の参加者に特殊イベント発生

00~25:佐々木
26~50:達蔵
51~75:小憩井
76~99:イベント無し



##特殊イベント発生


ヴヴーヴヴー


達蔵「電話?」

達蔵「はい、達蔵です」

達蔵「……『イレギュラー』のことですか……」







達蔵「……異能バトルロワイヤルを『一時中断』!?それはどういう……」






達蔵「……選ばれた参加者数名でイレギュラーを……?」



達蔵「メンバーは……わたくしの担当する佐々木ですか……わかりました」

##お知らせ
##謝罪
>>308ですが電話していたのはルク(佐々木担当の)です
脳内変換お願いします
なんという失態、本当に申し訳ないです



##フラグ
@ルクの電話
@バトルロワイヤル一時中断


##回収されたフラグ
@運営トラブル
→@トトの電話
→@ハリの電話
→@リナの電話
→@ルクの電話
フラグ「@バトルロワイヤル一時中断」が立ちました


@バトルロワイヤル一時中断
バトルロワイヤルが一時中断されます
詳しくは次の ##お知らせ に

##お知らせ
##バトルロワイヤル一時中断について
バトルロワイヤルを一時中断します
をして『イレギュラー』と交戦、無力化を参加者4人で協力しやってもらいます

『イレギュラー』との交戦で能力を封じ込められる場合があります、メンバー全員の能力が封じ込められるとゲームオーバーとなり終了します


無力化でき次第バトルロワイヤルを再開、封じ込められた能力も解除されます


メンバー
・羽山 美香
・桐原 連
・唯普 通
・佐々木 由梨

##お知らせ
小憩井さんと川島さんのイベントの後に『イレギュラー無力化イベント』を開始します


##お知らせ
今日はここまで
再開明日PM9:30を予定
今日はありがとうございました


##チラシの裏
今回のような大失敗が今後もあるかもしれません
本当に申し訳ないです

##再開
今回も短いです


##小憩井 こころ
##時刻/11:33




小憩井「今日の稼ぎは……」



取り出した福沢諭吉4枚、1枚を元に1日でここまで稼げたんだから今日は上等な方だ


振り返り違法カジノの出入口をチラリと見る

大金を巻き上げられて悔しそうなハゲたオヤジに睨まれる、バーカという意味合いを込めた悪人面の笑みを送る

機嫌のいいステップを踏みながら後にした





稼ぎの8割は貯蓄に回す

たまに大負けする、そのときの賭け金に全財産を入れていたとしたら大変だ

普段はギャンブルの稼ぎで食っているが、おおそれた大金を手にすることはない

比較的強い方だが、一夜で千万単位で稼ぐようなギャンブラーは世界で見ても片手で数えられる程度

逆に私のような並のリーマン程度の稼ぎのギャンブラーはたくさんいるだろう

いつかアニメやマンガのように大金叩いて勝てば千金負ければ人生終了の賭けをしてみたい

でも並の生活がやっとのギャンブラーには手が届かない夢だ

そう思っていた



異能バトルロワイヤルの参加者に選ばれるまでは



千載一遇、やるしかないと

勝てば莫大な金が手に入る

その暁には……






小憩井「でもこれはね……」



独り言をこぼす

不満なのは私が使う能力だ

能力を使う

おおっぴらに街中で使ってもバレないのはいいと思っているけれど



近場にはいない

駅の中に1人

住宅街に2人

そのとなりのマンション群に1人

大学に1人

その近くのビルに1人

ちょっと前にヤバイことになった大通りに1人

昨日火事になった高校に1人




『異能を持つ者の大まかな居場所がわかる』

私の能力はこれ

ついでに目視すればソイツの能力もわかるという代物だ

正直なところ、私1人でも戦える能力が欲しかった

他人の支援に使える能力だとは思うが、私はそんなガラじゃない

??「どうか、なさいましたか」

小憩井「なんでこの能力を私に?別のが良かったんだけど」

??「その問には答えかねます」



一緒にいる身長2メートルはありそうな細長い男

私の担当者として付き添うのが仕事だという、名前はルト




ルト「あと別の能力が欲しいという要求にも応えかねますのでご了承ください」

小憩井「諭吉欲しい?」

ルト「賄賂は受け付けていません」

小憩井「そう……いい飯屋知ってるんだけど昼飯どう?」

ルト「……領収書は出ますか?」

小憩井「多分」

ルト「……行きましょう」



使えない能力だけど今後も付き合って行くしかない


しかし、私のギャンブラーの感がこう言っている

なんとかなるでしょ、と

諭吉を1枚ひらひらと片手で振りながら、テンと一緒にいつもの店へ向かった

##川島 奈緒

##時刻/21:05
##場所/川島 宅



トイ「『イレギュラー』に封じ込められた能力は……」

川島「無理、全然使えない」




異能バトルができる、そんなのに参加した

けれどもまさか初日によくわからない能力持ちに何故か封じ込められてしまった



トイ「一応使えないって暗示をかけられているだけなんだけどね」

川島「わからないの、使えるって自分に言い聞かせてもダメ」




あの時届いた手紙、「お前は本当に能力が使えるのか?」と書かれていた

それを見て一瞬、使えないのかと思ってしまった

直後に試したが能力が使えなくなっていた




私の能力を封じ込めた奴がどうにかなれば使えるらしいが

今の私には何もできない



トイ「……ごめん、電話が……」

トイ「はい……一時中断と……参加者で……我々担当もですか?……はい……ではまた」




川島「何の電話?」

トイ「運営からの通達」



トイ「異能バトルロワイヤルを一時中断、参加者は件の『イレギュラー』を探して無力化できればバトルロワイヤル再開ってことらしい」

トイ「あとこれは参加者の付き添いの担当者、私達も一緒にやれって話だって」

川島「そっか、でも今の私は蚊帳の外よね……」

トイ「そうね……でも、怪しい人を見かけたら言って、他の参加者がなんとかするから」



何もすることができない、そこにもどかしさを感じていた

おもむろに部屋のクローゼットを開く

十数の虫かご、私のかわいい虫達



トイ「……早く閉じてね、私虫苦手だから」



私は、虫が好きだ

蝶が好きだ

甲虫が好きだ

バッタが好きだ

トンボが好きだ

蜘蛛が好きだ

百足が好きだ

幼虫が好きだ



全ての虫が好きだ

川島「かわいい虫さん……」



一通り餌やりなどの世話をしクローゼットを閉じる

友人や家族がいない時はいつも開くが、寝る時なんかは閉じる



トイ「虫がかわいいって……どうかしてるよ」

川島「どうかしてるのはどっちかしらね」




そうこうしていると、となりの弟の部屋から音楽が聞こえてきた


「巨大なそのかげは まさに平和のとりで」

「全長109メートル 重さ2トンの魔神(マシーン)」

「いにしえの信仰(ちから)で 世界を守るために」

「僕らの期待その背に 今こそはっしんだ━━」



ロボットアニメの曲、アニソン独特の雰囲気の曲だった、弟の好きなアニメだろうか






『巨大なロボットを呼び出し使役できる』

私の能力、それは能力ってなんだったんだろうと言いたくなるようなものだった

封じ込められてるせいでまともに使ったことはないけれども




川島「寝よ……おやすみ」

トイ「もう寝るの?」

川島「虫達の朝は早いから」

トイ「そっか……おやすみ」




着替えて布団に潜り込む

能力が戻らない限り何もできない

まだもう少しの間、私の日常は続くようだ


##4日目(5/13)終了

残り
8/8人

##参加者確認

【名前】
羽山 美香 (はやま みか)
【年齢】
24
【外観】
赤いメガネと黒髪のセミロング、服は白のワンピース風のもの
【性格】
好奇心旺盛で人懐っこい
【その他】
新聞記者
【異能】
怪我を癒すことができる


【名前】
佐々木 由梨 (ささき ゆり)
【年齢】
22
【外観】
黒のスーツ。長髪のスレンダー
【性格】
冷静沈着で表情が出にくい。ムッツリでガチレズ
【その他】
大学生で一流企業に内定済み
【異能】
起こる可能性が1%でもある出来事なら、それを100%の確率で発現させる


【名前】
間多湯 流衣子(またゆ るいこ)
【年齢】
16
【外観】
黒髪ぱっつん
巨乳
制服姿、スカート短い
ぱんつはいてない
【性格】
優しくて物腰柔らかな、母性溢れる性格
実は1日1発えっちしないと落ち着かないくらいの色情狂
おっとりした感じに見えるが、男湯を覗いたりするスケベ
【その他】
中学1年から援助交際やってる
【異能】
手から火炎を放射できる


【名前】
川島 奈緒(かわしま なお)
【年齢】
14
【外観】
女性 顔立ちは良いが目のクマがある
【性格】
昆虫マニアを除けば、友達とよくおしゃべりする普通の女子 若干自意識過剰なところがある 
【その他】
JC
【異能】
巨大なロボットを使役できる

テン?

【名前】
桐原 連(きりはら れん)
【年齢】
25
【外観】
黒いロングコートを羽織った短髪の男
【性格】
クールで皮肉屋
【その他】
ある目的の為に動く一匹狼
【異能】
磁力を操作できる


【名前】
唯普 通 (ゆいふ かよう)
【年齢】
17
【外見】
いつも少し寝癖がある。顔は普通。地味
【性格】
正義感は強いが状況を判断して行動する。自分を偽善者だと思ってる
【その他】
現在高二 友達は少ないがボッチと言うほどではない。 バイトを掛け持ちしてる。モテない
【異能】
指先からワイヤーを直線に飛ばす
そのワイヤーについた物体を動かすことが出来、人体についたらそこのパーツを操れる


【名前】
小憩井 こころ(こいこい ―)
【年齢】
22
【外観】
真っ赤なコートにジーンズの背の高い黒髪ロングのお姉さん
【性格】
快活で豪快
【その他】
自称職業ギャンブラー
【異能】
異能を持つ者の大まかな場所がわかり、目視すると異能がわかる


【名前】
達蔵 麟之助 (たつくら りんのすけ)
【年齢】
24
【外観】
・服装
白シャツイン&腕まくり
紺ネクタイ
黒のスラックス
・体格
身長は20代平均身長
細めだけど筋力はそこそこ付いてる
【性格】
一言で言えば紳士で出来る範囲であれば誰かを助けたい考えの持ち主。だが1度キレるとヤンキー顔負けなレベルで人一倍怖くなる
【その他】
高校教師で陸上顧問(休日はフードファイター)
【異能】
身体能力を上昇させられる

>>326 すいませんまた間違えてました
ちょっと頭ひやします

##お知らせ
今日ここまで
再開は明後日の9:30を予定


##チラシの裏
連日で書き続けたせいかボロがいくつも
このまま続けるとさらにグダグダになりそうなのでちょっと休みます
本当にすいません、本当に
ダメだこれは

##再開


##5日目(5/14)
##羽山 美香


トト「━━大体こんなところです」

羽山「なんだか面倒なことになっているね」

トト「本当ですよ、しかも我々運営側の担当者も一緒に協力し動かなくては行けないんですから」



以前トトから聞いた『イレギュラー』って人の件

そのことで参加者が集められていた

協力関係の唯普君

以前戦った佐々木さん

佐々木さんの隣には知らない女性、色々大きい


バトルロワイヤルは中断

ここに居ない参加者とその担当者全員でイレギュラーの無力化を行う

無力化でき次第バトルロワイヤルを再開、ということらしい

##訂正
誤:担当者全員でイレギュラーの

正:担当者全員も一緒にイレギュラーの


トト「本当はあと1人呼んでいるんですが……」

唯普「あと1人?ついでにリナさんは?」

トト「別件で席を外しています、佐々木さんの担当のルクさんも同じです」

トト「で、来ていない参加者ですが……どうやら単独行動がお好きなようで」

トト「桐原 連ていう人です、磁力を操る能力を持っています」



何かが引っかかる、どこかで見たような覚えがある気がする



トト「とりあえず情報共有ができるように集めたんです」

トト「それと、貴女は?参加者名簿には居ない人物ですが」



そう言ってトトは佐々木さんの隣に居る女性を睨みつけた

粕壁「粕壁 うるみ、参加者ではないです」

トト「一般人には退室願います、出口はあちらです」

佐々木「あの、彼女がいると心強いんで一緒じゃダメかな?少なくとも私にとっては」

トト「……はぁ、勝手にどうぞ」



唯普「とりあえず改めて軽く自己紹介をしましょう、お互いの能力のことも一緒に。俺は唯普 通です」

唯普「能力なんですが、ワイヤーを発射して着いたものを動かせる、です」

佐々木「そういえばあの時に……」

唯普「飛んで来た看板と大木を投げ返して、佐々木さんを引き寄せたのはこの能力です」

粕壁「なんだかトラクタービームみたい」

佐々木「トラクタービーム?」

粕壁「ああっ何でもない、続けて」

唯普「それともう一つ……失礼します」



そう言って唯普君は佐々木さんの手首にワイヤーを射出した

佐々木さんの手が握られたり開いたりする



佐々木「手が勝手に……」

唯普「人間に着いたら、着いた部位を操れるそうです……今のところ使い道がわかりませんが」



唯普「羽山さん、次お願いします」

羽山「一応改めて、羽山 美香よ、能力で怪我を癒すことが出来るわ」

粕壁「あの、どれぐらいの怪我だったら癒せますか?」



聞かれたことに少し困った

羽山「ちょっと前の大通りの出来事ってわかる?」

粕壁「あーアレですか、色々なところで話題になってましたね」

羽山「それに私と唯普君が巻き込まれてたんだけど、そのときの唯普君に能力を使ったの」

粕壁「見たところ今の唯普君には怪我らしいものは何もないみたいですが」

粕壁「どんな怪我を?」



隣の佐々木さんが「あんたこんなにしゃべる子だっけ?」と言いたそうにしている


唯普君の怪我のことは、正直思い出したくない



唯普「それが……」

粕壁「それが……?」



唯普君が言いにくそうに口を開く

唯普君も同じことを思っているらしい

唯普「俺……そのとき転がってきたトラックに押しつぶされたらしいです」


粕壁「トラックに押しつぶされた?」


唯普「目が覚めたとき、多分羽山さんが能力使った後です、そのときの俺の周りには血と肉片がいっぱいころがってました」


粕壁「血と肉片がいっぱい?」


唯普「そのあとすぐに全力で走れたんで多分全快だったのかと」


粕壁「……それなんてリザレクション?」


唯普「ヒールとかキュアとかホイミとかそんなレベルじゃないですよね」



嘘でしょと粕壁さんの顔に書いてある

あと最後の方で言ってたカタカナ語が何なのかわからなかった

羽山「えーと、とりあえず次に佐々木さんお願い」


佐々木「佐々木 由梨です、その、能力なんですが……」

唯普「看板が飛んできたり、地震が起きたり、強風で大木が倒れたりしてましたけど、あれは一体」




佐々木「その……よくわからないんですが……1%でも起こる可能性がある出来事なら100%で発現できるらしいです……」




正直、佐々木さんは何を言っているんだと思った

能力ってなんだったっけ

火を出したりとかそういうのじゃなかったっけ

粕壁「これで確かめてみますか?」


そう言って粕壁さんがサイコロを取り出した

数は8個

それを佐々木さんに渡す



佐々木「えーと、これで何をすればいいの?」

粕壁「……ちょっと耳貸して」



粕壁さんは一瞬呆れたような顔をし、佐々木さんの耳元で何かを話した



粕壁「OK?」

佐々木「……多分」

サイコロを転がす


唯普「これは……」

羽山「おおー」

粕壁「いざ見てみると、すごいわね」



赤い点が上を向く

全てのサイコロの目が1だった



唯普君がおもむろにスマホを取り出し、何か操作をしている



唯普「計算してみたんですけど、8個のサイコロの目が全部1になる確率……」

唯普「6の8乗で、1,679,616分の1……余裕で起こる確率1%以下なんですが……」



耳を疑った、1%とかそうじゃなくて出てきた数字の桁の方を




佐々木「……え!?」




次に佐々木さんの時間差で驚いた声に驚く

粕壁「能力使った本人が驚いちゃダメでしょ」

佐々木「だって、粕壁さんに、言われた通りにしただけで本当に起こるなんて、しかも167万分の1とか……」

粕壁「はぁ……このとおり、強力通り越してチートな能力だけど全然使いこなせてないみたいだから、あまりあてにしないで欲しいです」



申し訳なさそうにしている

なんというか、少し取り乱した佐々木さんを見て私の中の佐々木さんのイメージが少し崩れた気がする



羽山「えーと、イレギュラーのことだけど、大丈夫かしら?」

佐々木「大丈夫です」

粕壁「……本当に?」

佐々木「た、多分……」

粕壁「ダメっぽいですね」

唯普「とりあえず何かあったらさっき交換した連絡先にお願いします」

トト「それじゃあ解散で、『イレギュラー』の件、健闘を祈ります」



##安価指定:選択肢

>>下1

1:桐原 連
2:佐々木 由梨
3:羽山 美香

##確認
次回は佐々木さんから始めます

##お知らせ
今日はここまで
再開は明日PM9:30を予定
今日はありがとうございました


##お知らせ
ペースを落とします
前のペースだと色々とめちゃくちゃになりそうなので


##チラシの裏
次からは少しの間、異能を使った人探し

##チラシの裏(2枚目)
人物名を間違えるのに気が付かないレベルで疲弊してたのに書かなきゃと執筆を続けた木金の自分に休めと言いたいです

##再開
安価コンマ多めです


##佐々木 由梨

##場所/大学-学食堂
##時刻/12:45




佐々木「ごちそうさまでした」

粕壁「ごちそうさまでしたと」

粕壁「『イレギュラー』のことだけど、大丈夫?」

佐々木「大丈夫よ、粕壁さんから色々教えて貰ったし」

粕壁「私もできれば一緒にいたいけれど、午後の講義と部活があるから……」

粕壁「佐々木さん1人でだけどなんとか、頑張ってね」

粕壁「それじゃあまた今夜」


そう言って粕壁さんは食堂を後にして行った

昼食の時に言われたアドバイスを思い出す



粕壁「佐々木さんの能力は、運絡みだったらどうにでもなる」

粕壁「前に試した通り起こる確率が1%以下でも起こりうるなら起こせちゃうみたいだから」

粕壁「イレギュラーも適当に「どっかで会える」みたいな感じので能力をかければあっさり遭遇できるはず」

粕壁「それともう一つ、能力を使う時にできる限り曖昧にすること」

粕壁「誰かに勝ちたい時は「勝つ」の一言で十分」

粕壁「細かく指定しすぎるとそれだけ起こる確率も下がる、それに指定した形でしか目的を果たせない」

粕壁「曖昧にしとけば形はともかく求めたところにはたどり着ける、終わりよければ全て良し」

粕壁「それと、この能力の弱点は起こる確率が0%だったらどうしようもないってところね」

粕壁「大体こんなところ、かな?」

粕壁さんいわく、私は全然能力のことをわかってなく、扱いこなせていなかったらしい

専業の人はやっぱり詳しいと実感した



昼食を片付け食堂を出る

午後の用事は無い、イレギュラーを探す予定だ

あてはないけれど

とりあえず言われた通り[イレギュラーとどこかで会える]と能力をかけておいた



さて、どうしたものか




##安価指定
どこへ行きますか?

>>下1

##人気のない公園



あてもなくうろうろと歩いていると、公園にたどり着いた

砂場で小さな子供が遊んでいる、近くベンチに母親らしき人物も

軽く会釈をすると手を手を振ってくれた


それっぽい怪しい人物は居ないようだ


ベンチに座り、少し考える

どんな場所にイレギュラーはいるのか

イレギュラーの目的は何なのか

川島……だったっけ、その娘は能力を封じ込められたらしいけれど

イレギュラーは異能バトルロワイヤルのことを知っている?

私達のことも?

能力を封じた先の目的は?

また添削し忘れが
脳内変換お願いします
本当にすみません

考えを巡らせながら公園を出る


能力を封じて何をする?

戦えない状態になればどうなる?


バトルロワイヤルを続行できなくなる?


もしバトルロワイヤルを続行できなくさせるのが目的だとしたら……




ここまでが私の限界だったようだ


続行できなくなったらなったでそこからどうするのか、そこまでしかわからない

そこまでが目的だったらそこまでだけども


考えを巡らせつつ歩いているとある場所にたどり着いた



##安価指定
たどり着いた場所

>>下1

##繁華街

規模は小さいがとても賑わっている繁華街、平日に来ても多くの人がいる


これだけのたくさんの人

もしかしたらこの中にイレギュラーが

と思ったところである肝心なことを思い出した


イレギュラーが誰なのか、どんな人なのかを私は知らなかった



さてどうするか、これではお手上げ




そういえば、イレギュラーの目的は……

私の仮設では、まず参加者の能力を封じること

イレギュラーはどうやって参加者を見つけるのか


佐々木「おびき寄せる?」



不自然な出来事から見つける?

この前の大通りの出来事のようなもの

川島も能力を使ったところを見られてそれでも見つかった?


もしそうだとしたら



佐々木「試してみようかな」



能力を使う

アドバイス通り、曖昧に、しかし明確に

[繁華街で不可思議なことが起こる]


能力を使う、その後とりあえず繁華街を軽く散策

何も起こらない?と思ったそのときだった


近くで金属の潰れるような大きな音



向かった先、繁華街の道の真ん中

自動車同士の正面衝突事故が起こっていた

周りを見回す、怪我人は居ない、代わり大人数の野次馬


車をよく見る、誰も乗っていない



「八百屋のダンナァ、あれってお前んとこのだよな?」

「そうだけど、誰も乗ってないはずだぜ?あとエンジン切ってあるから動かないはずだし。キーだって今俺が持っている」

「じゃあ何で動いたんだ?こないだの大通りのアレか?」

「物騒なこというんじゃねえよ、あー車どうすりゃいいんだ」

軽く聞き耳を立てる

どうやら私が能力で起こした事象らしい

八百屋のおじさんには申し訳ないが、黙っておこう


周りに怪しい人物がいないか探す



佐々木「ん?」



ふと目に止まったある人物

青い服を着た背の高い女性

その女性がどこかへ歩いていく、事故には目をくれずに

一般人かと思ったけれども、何かが引っかかる


その女性の後を追った



##コンマ判定
>>下1

00~30:女性に追いつく
31~99:別の人物と出会う



佐々木「あのー」



女性に追いつく、これといって怪しい人物には見えない



??「え?」

佐々木「あ、いや、その……誰か探しているように見えたので……一緒に探しましょうか?」



適当な言い訳、女性は少し困った反応をする



佐々木「えーと、違いました?」



女性は手帳を取り出し何かを書き出す

そしてそれを開いて私のすぐに眼前に押し付けた




##コンマ判定

>>下1

00~20:暗示で能力を封じ込められる
21~99:暗示で女性を見失う

高い程、暗示の影響が大きいです

「貴方は誰?」


私の目に入った文章

頭の中でそれが何なのか考える


私は佐々木 由梨で大学に通っていて異能バトルロワイヤルの参加者で


これが私で、私はこれで、……私って誰?

ああ、そんなこはわかりきってる

能力?難しいやつで

確か起こる確率があるなら発現できるっていう

さっきのは……あれ?

あれはもしかしたら偶然近くにいた参加者が能力を使っただけかもしれない

今までもその偶然が重なっただけ?

そうだ、そうに違いない。能力って言ったらもっとまともなのでしょ

こんな周りの人のことを好き勝手できるなんでもありな能力なんてあるわけない


参加者の私には別の能力があるはずだ

##5日目(5/14)終了

残り8/8人


##フラグ
@能力使用不可:佐々木


##お知らせ
フラグ「@能力使用不可:佐々木」により佐々木さんの異能が使用できなくなりました
イレギュラー無力化あるいは特定イベントで復帰できます

##お知らせ
今日はここまで
再開は明後日PM9:30を予定
今日はありがとうございました


##チラシの裏
コンマが荒ぶってヤバイ状況に



##安価指定
>>下2

1:羽山 美香
2:桐原 連

##再開

##チラシの裏
佐々木さんのポンコツ化が止まらないのは大体コンマ判定で悪い方向に傾くせい、なんで佐々木さんでコンマ取った時に限ってこうなるのかと

あと繁華街ってのがよくわかっていない自分がここに、多分商店街的なアレだろうと田舎者の偏見

##6日目(5/15)
##羽山 美香

##場所-羽山 宅
##時刻/10:04




佐々木「私にそんな能力があるはずないんです!」

佐々木「第一そんな極端に強力な能力持ってる人がいたらその人の1人勝ちになってしまって面白くないじゃないですか!運営からしたら!」

佐々木「そもそもただの一般人の私にそんな能力使いこなせる訳がないんです!そんな能力を運営が私に授けるなんておかしいです!」

佐々木「だから私には何か別の能力があるはずなんです!」




机をどんどんと何度も叩きながら力説する佐々木さん

隣には引きつった苦笑いを浮かべる粕壁さん

部屋の隅では頭を抱え「もうダメだ」と呟く諦めムードのトト

そしてフリーズする私

なんとなく察しはしていた、粕壁さんから電話が掛かってきた時に



トト「あぅ……切り札がこんなにも早く落ちるなんて……」

粕壁「私も予想外でした……まさかこんなに早く封じられるとは……」

羽山「早かったわね……本当に……」

佐々木「え?どうしたの?」



ダメっぽい、そんな空気が流れる、佐々木さんを除いて

諦めとか色々と混ざったなんとも言えない笑いがこみ上げる

これはもう、笑うしかない

佐々木さん以外の3人で力無く笑う、傍から見たら危ない人達と思われそうな雰囲気だ


そのとき、家の呼び鈴が鳴った




??「どーもー」

??「……どうも」



玄関の扉を開く

真っ赤なコートの女性

その後ろになんか身長がかなり高くて細い男の人

正直女性より後ろにいる男性の方に目が向く、身長190ぐらいの粕壁さんより頭1つ2つ分ぐらい大きい、そして折れそうなほど細い

トト「お久しぶりです、ルトさん」

ルト「どうも、トトさん、ルトです」

トト「その女性は確か……」



私と女性をすり抜け男の人の元へ行き軽く話す

じゃあこの女性は……



小憩井「スーツの坊やと一緒にいるってことは貴女はイレギュラーじゃないみたいね」

羽山「……もしかして貴方は」

小憩井「小憩井 こころ、貴方と同じ参加者よ」

小憩井「貴女は……ふーん」

羽山「とりあえず中へどうぞ」



2人を連れて家に入る

担当のルトさんが途中何度も天井に頭をぶつけていた



*****



羽山「能力を持っている人の居場所がわかる能力ですか」

小憩井「そう、それで片っ端から能力持ってる人を訪ねているの」



能力でイレギュラーを探している、小憩井さんは昨日からそうしているそうだ



小憩井「とりあえず貴女とそこのヤバイ能力持ち……今は使えないみたいだけど……で、貴女達2人を含めてこれで7人、私の能力ではあと2人能力を持っている人いる」

羽山「今までに唯普 通って高校生とは出会ったりしましたか?参加者なんですけど」

小憩井「唯普?……あーあの寝癖のあるあの子か!唯普君とならさっき駅の近くの本屋で会ったわ」

羽山「そうでしたか」

小憩井「残り2人かー」


小憩井「そうだ、貴女に頼みたいことがあるんだけど、手分けしてイレギュラーを一緒に探してくれない?」

羽山「一緒に探す……ですか」

小憩井「そう、残り2つだし2人で別れて行けば楽だなーって、私が」

羽山「わかりました、行きましょう」

小憩井「オッケー、えーと2人の能力を持つ人の場所は……」




##安価指定
2人の能力を持つ人の居場所

>>下1~2

小憩井「片方が駅の中ね、あの辺は確かコンビニ?」

小憩井「もう一つは公園、ここから近いわねー。駅とは反対の方向だけど」

小憩井「それじゃあ……」



ゴソゴソと鞄を探る小憩井さん、出てきたのはコイン1枚

それを上へ弾き手の甲でキャッチ、そして反対の手で即座に隠す



小憩井「表だったら私が駅で貴女が公園」

小憩井「裏だったらその逆で私が公園、貴女が駅」

小憩井「OK?」

羽山「あ、はい」




##コンマ判定
>>下1

奇数:表
偶数:裏

小憩井「裏、ね」

羽山「裏ですか」


表裏の区別がつかないけれど、裏らしい



小憩井「ということは、私が駅」

小憩井「貴女が公園ね」


粕壁「あの、私達はどうすれば」

小憩井「一緒にいてもやることないだろうから戻ってていいわ、イレギュラーが誰なのかわかったら伝える」

粕壁「そうですか、それじゃあお先に」



羽山「行先が決まったので行きましょうか」

小憩井「ちょっと待った」


立ち上がりかかったところで止められた

小憩井さんはまた鞄の中を探っている

##訂正
また間違えてる
すいません表でした

小憩井さんが取り出したもの

それを見て目を疑った



羽山「けっ拳銃!?」

小憩井「ご名答、ここだけの話、私ちょーっと怖いおじさん達と仲がいいのよー」



淡々と話す小憩井さんに少し恐怖を感じた

机に置かれた黒い拳銃、リボルバーに銃弾が収められているのが見える



小憩井「これを貴女に託すわ。貴女、戦えないでしょう?」

羽山「え?まだ私の能力を説明してないですけど、なんでわかったんですか?」

小憩井「能力?詳しいことはわからないけど多分戦えないでしょ?私の感だけど」

小憩井「それに能力を持っていても戦えそうな人じゃなさそうだし」

羽山「まあ、そうですけど……」

小憩井「それじゃあ、先に行くわ」

小憩井「その銃、大事に使ってね。私の銃なんだから」


そう言って小憩井さんは出ていった

またルトさんが天井に頭をぶつけている



粕壁「それじゃあ私達もこれで……」

佐々木「私の能力が何なのかわかったらすぐに伝えますので」


佐々木さん達も続いて出ていく



部屋には私とトトの2人が残された


トト「拳銃ですか、実物を見るのは久しぶりです」

トト「それじゃあ僕達も行きましょう、はいどうぞ」


拳銃の取っ手?の部分を私に向けるトト

恐る恐るそれを掴み取る、重たい

手が震える、その手なんとか動かし愛用の手提げ鞄の奥に押し込む



私も立ち上がり、家の外へ向かった

##お知らせ
今回はここまで
次は明後日の9:30を予定
今日はありがとうございました


##チラシの裏
佐々木さんが食らった暗示は「今の貴方は本当の貴方じゃない」です

##チラシの裏
書き間違いを無くしたいです




##コンマ判定
>>下1

奇数:イレギュラーと遭遇
偶数:他の参加者と遭遇

##お知らせ
都合により再開を明日のPM9:00に延期します
申し訳ないです


##お知らせ
R指定専用板ができたそうです、そういう方面はそちらでやってねと管理人の荒巻さんより
現行SSも対象でそういう方面のスレはログごとそちらに移転させるとのこと

バトルものなので多少のグロ描写も今後有り得る上、グレーゾーンのエロもあるので移転するかもしれないと一応報告を

##再開
少々遅れました


##公園




いつもの見慣れた公園

ブランコや滑り台、ジャングルジムなど馴染みの遊具がいくつか並ぶ

今日は休みということもあり多くの親子で賑わっている

隅には喫煙スペースも設けてあり、喫煙者が何人か談笑していた



参加者とイレギュラー、そのどちらかがここにいるらしい




喫煙スペースに黒いロングコートの男性、一緒にいるのはスーツのおじさん

それっぽい人物は居ないかと見回す前に目が行く程異質な存在感、こころなしか他の喫煙者が距離を置いている気がする

2人の元へ近づく

一歩一歩と近づく度に、こっちくんなと言わんばかりのいやーな雰囲気が頬をかすめる



トト「おーいハリさーん」



しかしトトには関係無かったようだ、空気を読むというのを知らないかのように振る舞う



ハリ「んあ?トトじゃねえかこんなところで何をって、ああ、イレギュラーのことか」

トト「まあ、そうですが」

トト「そちらが担当の……」

ハリ「ああ……桐原だ」



季節錯誤なロングコートの男の人は桐原と言うらしい

聞き覚えのある苗字だけれども思い出せない

トトの口調から察するに、彼も参加者なのだろう

桐原「……桐原 連だ」

羽山「ど、どうも。羽山 美香です」



桐原「……」

羽山「……」



険悪な沈黙が続く





桐原「……はぁ」




タバコの煙を吐き出す桐原さん

正直、一緒にいると居心地の悪い人だと思った



*****


小憩井さんに「こっちに居たのはイレギュラーじゃありませんでした」とSNSで送る

すぐに「了解、イレギュラーは任せなさい」と返信が来た



周りを見るとさっきと雰囲気が違う

さっきまで賑わっていた公園がいつの間にか静かになっていた

遊んでいた親子や、談笑をしていた喫煙者が居ない



羽山「なにこれ」

トト「さあ?」

ハリ「……多分コイツせい」



ハリさんがそう言って親指で桐原さん指す

桐原「……うるせえよオッサン」

ハリ「だから名前で呼べっつってんだろ、ハリって」

桐原「わかったよ」



桐原「オッサン」



ハリ「……もういいよオッサンで」


この険悪な雰囲気に公園に居た人達が逃げたのだろう、なんとなくそう感じた


私もこの雰囲気から脱却したいけれども

どうすればいいのか



羽山「あの……」

桐原「何だ?」




##安価指定
桐原さんに何を聞きますか?

>>下1

羽山「優勝したら願いを叶えられるらしいですけど、桐原さんは何か叶えたい願いがあるんですか?」

桐原「……あんたは?」


桐原さんは苦虫を噛んだ顔をして逆に私へ聞く


羽山「私ですか?私は……特にないですね」

桐原「……なんで参加したんだ?」

羽山「えーと、なんででしょうねー……」

桐原「……」



なんだろう、地雷踏んだ感がある



羽山「えーと……桐原さんの願いって」





桐原「黙れ」





その一言が言い終わるあたり、金属が曲がりねじ切れるような聞いたことのない音が聞こえた

直後に私の足元に網目模様の巨大な影が広がる


はっと頭上を見上げた、その先にはさっきまで子供が登って遊んでいたジャングルジムが宙に浮いていた



視線を下へ戻す、桐原さんと目が合う

鋭い、鋭利な刃物のような視線だと感じた



上空のギシギシとした金属音、ジャングルジムへ視線を戻す


一瞬金属音が大きくなり、直後に急降下をはじめた



ここで死ぬと、そう直感が告げた



しかし、何も起こらなかった

恐る恐る目を開く




トト「失礼、流石に制止が必要だと判断したもので、羽山さん大丈夫ですか?」




数メートル上で止まるジャングルジム

そしてトトが私の目の前に立ち、右の手のひらをジャングルジムへ向けていた



トト「あと桐原さん」

トト「お忘れですか?バトルロワイヤルは一時中断、そしてイレギュラー無力化のために協力しろと」

トト「いつもなら運営の名の元に、桐原さん、貴方を強制的に脱落脱落させるのですがね」

トト「聞けばこのバトルロワイヤルで5度目らしいじゃないですか、そこまでして叶えたい願いがお有りだそうで」

トト「いい加減諦めたらどうですか?まあ言っても聞かないでしょうけれど」

トト「……今回だけですからね」

##訂正
脱落が一つ多かったです
すいません

淡々と冷たく話すトト、いつものヘラヘラとした柔らかい態度からは想像できないようなものだった




ガシャンと音を立てて地面に落ちるジャングルジム



トト「さてと、桐原さん」

トト「ちょっと、悪戯が過ぎたようで」



桐原さんは舌打ちをしてそそくさと公園から出ていった



ハリ「うちのツレがすまないな」



ハリさんがそう言う、返事をする前に出ていってしまった



トト「改めて、大丈夫ですか?」

トト「羽山さん」



その場でへたりこんでいた私に手を出すトト



羽山「助けてくれありがとう」

トト「運営としての業務を全うしただけですよ」



トトの手を掴み立ち上がる




喧嘩した後のような不機嫌さがトトから出ていた

羽山「ねえトト」

トト「何ですか?」

羽山「さっき桐原さんはこのバトルロワイヤルで5度目だとかって言っていたけれども、どういうことなの?」

トト「……ちょっと口が滑ったようです、それには答えられませんね」

羽山「そっか」



トト「……ちょっと独り言を」

トト「今までに行ったバトルロワイヤルは4回、その全てに桐原さんは参加」

トト「皆勤ですね」

トト「しかし桐原さんは1度も優勝できずにいます」

トト「3回目ぐらいで諦めるかと思ってましたが……諦めないと」

トト「そこまでして叶えたい願いが何なのかは、僕にはわかりません」

トト「さっきの彼の行動から察するに、その願いに対する思いは半端ではないみたいですね」

トト「彼の動向には要注意、ですね」

トト「おっと思った事が口から勝手にー」

トト「羽山さん、あなたは何も聞いていない」

トト「いいですね?」



小さく頷いた




桐原さんがどんな人なのか

好戦的で危険な能力を持っている、ということはわかった




桐原さんの叶えたい願いは一体何なのか

##お知らせ
今日はここまで
再開は明日PM2:30を予定


##チラシの裏
予測変換に依存してはいけない(戒め
交流ばかりで異能バトルはいつになるのやら

##再開



##同時刻
##場所/駅構内

##小憩井 こころ



人の流れが速い駅構内、イレギュラーはもうここには居ないようだ



小憩井「……ちょっと間に合わなかったか」



イレギュラーがどんどん離れていく

線路沿いに動くのを感知、列車に乗ったか




タブレットの地図とイレギュラーの場所を照らし合わせ、イレギュラーの後を地図上で追う




*****



イレギュラーが止まった

場所は……




##コンマ判定
イレギュラーの場所

>>下1

奇数:一つ駅を挟んだ隣町
偶数:少し離れたビル街


##桐原 連





桐原「……電話か?」



滅多に使わない携帯電話が震える



桐原「はい、もしもし」

??「久しぶり桐原君」

桐原「高城さん……何かあったんですか」



高城 若葉、昔ある出来事があって以来の知り合いだ

今は確か、ビル街の駅構内にある交番に勤めている

高城「……最近どう?」

桐原「どうって、何もないですけれども」

高城「そっか……」

桐原「……俺は大丈夫ですから」

高城「前電話した時も同じこと言っていたわね」

桐原「そうでしたっけ?」

高城「そんな気がしただけ」



高城「……」

桐原「……貴方が黙りこくるって、何かあったみたいですが」

高城「その、見間違いかもしれないんだけど……」




高城「さっき交番に、涼子さんが来たの」




涼子、その名前が頭に入るまでほんの少しの時間がかかった

桐原「悪い冗談はやめてください、見間違いです」

桐原「……涼子はもうここには居ませんから」

高城「そうよね、見間違いよね……」



乾いた小さな笑い声が電話越しに聞こえる




高城「ちょっとごめん、人が来たみたい」

高城「何かあったら電話するのよ?」

桐原「電話をかけてくるのはいつも貴方の方ですけれども、それではまた」

高城「またね」



ブツリと電話が切れる

若干の急ぎ足で駅へ向かいはじめた

行き先のビル街に着いたところで何かできることがあるとは思えないが、それでも迷わずに向かった

##お知らせ
一時中断
再開はPM9:00を予定

##再開


##駅-ビル街



ビル街、ここはいつも騒がしい

それを差し引いても、いつもと何かが違う

何人もの警官が通行人に話を聞いている

何か事件でもあったのだろうか




高城「桐原君!」

桐原「高城さん……何があったんですか?」

高城「白昼堂々と誘拐騒ぎがあって、しかも人気しかないようなこの駅前で」

高城「拉致られるのを見たとか、ハイエースされたのを見たって全員が口を揃えて言ってるわ」

高城「それと……」

桐原「まだ何か?」




高城「誘拐された人の特徴が、涼子さんそっくりで……」



高城「本当にそっくりで、あの時の涼子さんに」

高城「容姿も着てた服も」

高城「私もほんの一瞬しか見えなかったけれども、あれは涼子さんよ」

桐原「でも……」

高城「言いたいことはわかってるわ」

高城「涼子さんはもうこの世の人じゃないって」

高城「私だってあの時の、亡くなった時の涼子さんを見たもの」



桐原「……おそらく、俺達の問題かも知れません」

高城「え?」

桐原「とにかく、その誘拐した車の行方がわかったら教えて下さい」

高城「……桐原君に頼まれたら断れないなあ」

高城「何があったかわからないけれど、私に任せなさい」

桐原「……本当に、ありがとうございます」

高城「後で何があったのか教えてね」


深く頭を下げ、その場を後にした

桐原「……おいハリ!」


乱暴に取り出した携帯からハリに電話をかける


ハリ「……まさかお前から電話かけてくるなんてな、それとやっと名前で」

桐原「無駄話はそれぐらいにしろ!てめえは確か担当者を経由して他の参加者を呼び出したり何かを伝えることができる、そうだよな!?」

ハリ「あ?ああ、そうだが……そんなに慌てて何を」

桐原「うるせえとっととやれ!イレギュラー探してんだろ!?」

ハリ「わーったから叫ぶな、お前がうるせえよ。で、イレギュラーが見つかったのか?」

桐原「いや、イレギュラーが誰なのかはわかっただけだ」



桐原「とにかく全員を呼べ!呼べないなくても連絡がつけばいい!無理なら場所を教えろ!」

桐原「わかったな!?」



携帯を切る、さっきの大声で周囲の人達の視線が俺に集中する

それでも気に止めずに走り出す

発射ベルの鳴った電車に駆け込んだ

##安価指定
登場人物を選んでください

>>下1

##時刻/2:00

##場所/駅前-住宅街



ハリ「とりあえず2人呼び出したが」


まずは2人、高校生らしき人物と背の高い女性


粕壁「あの、私は参加者じゃないです」

桐原「……なんでここに?」

粕壁「私の友人の佐々木 由梨が参加者で、今イレギュラーの能力にやられちゃってて能力が使える使えない以前の問題になってて……」

粕壁「それで私が代わりに。一緒に担当者のルクさんにも来てもらってますけれども私は参加者ではないです」

ルク「粕壁殿のことはわたくしが保証します」



粕壁という女性の隣にいるふざけた格好の男が追従して言う

唯普「言われた通りに来ましたけど、本当にイレギュラーが誰なのかわかったんですか?」

桐原「確証はないが、おそらくこの人だ」


2人に携帯で写真を見せる


桐原「綾瀬 涼子、という女性だ」

桐原「後で写真ごと送る、他の参加者にも伝えてほしい」

桐原「それと、今彼女は何者かに連れ去られてる」

桐原「端的に言えばハイエースされたらしい」

唯普「ハイエース?」

粕壁「ほらあれよ、ドラマとかで誘拐するときによく使われてる大きな車、それで誘拐されるってこと」

桐原「車の特徴は今はわからないが、すぐにわかるはずだ。わかり次第また連絡する」

唯普「それじゃあ解散で。俺は羽山さんに伝えるんで粕壁さんは佐々木さんに」

粕壁「了解」

桐原「お前達を呼び出したように他の参加者にも同じように伝える」

桐原「……イレギュラーを見つけたら、まず先に俺に伝えてくれ」

唯普「どうしてですか?」

桐原「俺の個人的なことだ、お前達には関係ない」

唯普「そうですか、それじゃあまた」

粕壁「私も失礼します」





桐原「……次の待ち合わせ場所はどこだ」

ハリ「ちょっと待ってくれ、これから呼び出す」

桐原「呼び出しとけって言っただろ……まあいい早くしてくれ」




焦りが募る、俺にできることがないという現実がもどかしい

ハリに早く呼び出すよう、催促した

##お知らせ
今日はここまで
再開は5/10のPM9:30を予定




##安価指定
好きな参加者を1人選んでください

>>下2

まだ人はいるでしょうか?

明日の夜頃再開します

#再開
エタらせてなるものかと
私だってどんな結末になるのか楽しみですから


##時刻/3:30
#場所/駅-近辺の路地裏




間多湯「この人がイレギュラーさんですかあ」

桐原「見つけたらすぐに俺に連絡してほしい」



次に会ったのは女子高生、目のやり場に困る



間多湯「んー」



写真を凝視する、何か覚えでもあるのだろうか




間多湯「この人をとりあえず殺せばいいんですね」

桐原「っ、違う、先に俺に━━」

間多湯「へえー……」




何か企んでいるような笑みを浮かべる、気味の悪い笑みだ

間多湯「少しの間、協力関係になりません?」

桐原「どういう意味だ」

間多湯「どうやら目的は一緒のようなので」

桐原「どういう意味だ」

間多湯「案外貴方は何を企んでいるのかわかりやすい、その企みに私も乗りたい」

間多湯「1人より2人の方が、きっと近づけるはずですよ」

間多湯「私と貴方の目的に」




妖しく笑いにじり寄る少女

目的のために協力する、代わりに魂や精気の類を抜き取ると言い出しそうな悪魔の笑みだ




桐原「願い下げだ」

間多湯「それは残念ですねえ」

桐原「写真の女性か車を見たら連絡してくれ」



そう言い少女に背を向けた




間多湯「そういえばあ、さっきその車見かけたんですよねえ」

桐原「……なぜそれを先に……言わなかった!」



その一言ですぐにまた振り返り、少女の制服の胸ぐらを掴み上げた

少女の体が浮き上がる



間多湯「貴方は馬鹿だとよく言われません?少なくとも私の体を売った人達よりも頭が弱く見えますよ?」

桐原「黙れ……車はどうなった!言え!」

間多湯「ちょーっと頭冷やしたらどうです?」

桐原「車はどこへ行った!」

間多湯「車ですか?」

桐原「ああそうだ!」

間多湯「教えてほしいなら、何かする必要があると思いますけど」

桐原「うるさい!とっとと言え!」

間多湯「いやですよ、ただじゃ教えられません」

桐原「何をすればいいんだ!とにかく言え!車はどこへ行った!」

間多湯「……ふふ、あはははっ、まだわからないんですか?ははは」



少女は軽口を叩き笑う、この笑顔を殴り飛ばしたい衝動に駆られる



間多湯「私と協力しません?そしたら教えますよって」

間多湯「ここまで頭が回らない程熱くなってるようで」

間多湯「今の貴方じゃその女性の元へは辿りつけませんよ?」

桐原「クソが……」





#安価指定
間多湯さんと協力しますか?

>>下1

桐原「……もういい!」

間多湯「そうですかー、その女性と会えるといいですねー」



掴んだ制服を離し、地面に少女落とす

そして少女には目をくれずに踵を返し歩き出した



間多湯「今頃その女性は何をしてるでしょうか」



後ろで少女が何かを言っていた、無視してそのまま歩く



桐原「次はどこだ」

ハリ「4時にまたここだな、それまで休憩だな」

桐原「……クソが」

##コンマ判定
奇数で他の参加者から連絡

>>下1

##時刻/3:45
##場所/駅前-広場


向かいのベンチにさっきの少女が居座り、ニタニタと不快な笑みを俺に向けてくる

タバコが不味くなる



ハリ「んあ?電話か、って誰だコイツ?……ハリです……参加者?……あー担当がルトの……」

ハリ「……桐原に代われって?はいよ」


ハリ「桐原、電話だ、参加者の小憩井ってヤツからだが……知ってるか?」

桐原「……知らねえよ」


ハリの携帯を奪い取り耳に当てる



小憩井「どーもーはじめまして、小憩井ですー」

桐原「切るぞ」



聞こえたのは馬鹿にしたような口調の女性の声

すぐさま電話を切った

直後に携帯が震えだす

操作してまた耳に当てる



小憩井「ごめん」

桐原「次はブロックするからな」

小憩井「はーいそうですかー」

桐原「死ね」

小憩井「わかったから電話切らないでちゃんと話すから、イレギュラーのことなのよ」

桐原「っそれを早く言え!」


小憩井「人伝いにあんたがイレギュラー見かけたらすぐに連絡をしろって」

桐原「車か?それともイレギュラー自身か?」

小憩井「いやーちょっと言いにくいんだけどねー」

小憩井「ビル街駅前の誘拐騒ぎあったでしょう?」




小憩井「それやったの私なんだわ」




桐原「っどういうことだ説明しろ!」

小憩井「ちょっと怖いおじさん達に協力してもらってね」

小憩井「さすが犯罪のプロ、10秒もしないうちに車に押し込めちゃうとはねえくわばらくわばら」

小憩井「イレギュラーはもう捕縛してあるし無力化も今すぐにできる状態だけども」

小憩井「どうしても会いたいってのなら待ってあげることもないけれど」

桐原「今どこにいるんだ!」

小憩井「ここは確か……」




##コンマ判定
>>下1

数値が高い程遠い場所にイレギュラーと小憩井さんがいます

小憩井「あんたのところから大体8キロぐらい南南西に向かったところ」

小憩井「そこにちょっと大きな倉庫がいくつかあってねー」

小憩井「そこそこの規模だから知ってると思うけど、そこに今いる」

桐原「わかった、すぐに向かう」

小憩井「ちょっと待って、10分、私が待てるのはそれまでよ」

小憩井「ちょっとでも過ぎたら……わかるわよね?」



電話を切りハリに渡す


桐原「行くぞ」

ハリ「はいよ、安全運転で頼むぜ?」



駅の駐車場に止めていた車に乗り込み、エンジンをかけ倉庫へ向かった

頼む、間に合ってくれ

##お知らせ
今日はここまで
再開は明後日のPM9:30ぐらいを予定


##チラシの裏
エタらせないよう頑張りたいです

##お知らせ
都合により再開を明日か明後日に延期

##再開



##道中




桐原「……クソが」

ハリ「こりゃ間に合わねえな」


目的地の倉庫は目の前

しかし渋滞、一向に進まない

ハンドルに八つ当たる、ボンと間の抜けた音が車内に広がる


桐原「クソが……行ってくる」

ハリ「は?おい待て待て車はどうするんだ」

桐原「てめえが運転すりゃいいだろオッサン」


ドアを乱暴に閉め、ガードレールを飛び越え、通行人を避け倉庫へ向かって走る


時間が無い

##倉庫



小憩井「あと10秒遅れたらこの子の頭を鉛弾が貫くところだったわ」


息を切らし飛び込んだ倉庫の中

積み重なる荷物、それらに四方を囲まれた内部を駆ける


荷物のない開けた場所

その中心に縛り付けられたイレギュラー改め、綾瀬 涼子が椅子に座る

その後ろで涼子に拳銃を突きつける女性、おそらく呼び出した小憩井とかいう奴だろう



小憩井「どーも改めまして小憩井 こころでーす」

桐原「……涼子は無事か?」

小憩井「へーこの子って涼子って言うんだー、一応無事だよ。今は眠っているだけ」


小憩井「まあ、あんた次第でこのまま起きないかもしれないけどねー」


銃をトントンと涼子に軽くぶつけながらそう言った

小憩井「この子の無力化、この引き金を引くのが一番手っ取り早いけれど他にも方法があるってよ」

桐原「……何だ?」

小憩井「運営の人間を2人ここに集める、そうすればこの子の能力を消せる、つまり無力化できるってわけ」

小憩井「今ここにはいないけれど2人のうちの1人は私の担当で埋められる」

小憩井「もう1人はあんたの担当でーって思ってたんだけれど」

小憩井「どこ?」




携帯を取り出しハリに電話をかける




ハリ「あとすこしなんだ、そうすれば桐原、お前のいる倉庫に行けるはずだ」



一通り事情を話す、ハリからの返事を聞いて失望した

ハリ「あとすこし、あとすこしなんだ、待ってくれれば行ける」

桐原「それは無理だ」



電話を切る、ため息を漏らしつつ携帯を仕舞う



桐原「あと何分か、待てる訳ないよな?」



小憩井を睨みつける

彼女はにやりと笑う



小憩井「ちょっと失礼?」



携帯を取り出し俺と同じように彼女も誰かと電話をする



小憩井「うちの担当から戦っていいって許可してもらったよ」

小憩井「終わったらすぐにこの子の無力化を行うって条件付きで」

小憩井「ちょっと賭け事しようじゃないの」


小憩井「賭け金はこの子」

小憩井「勝った方がこの子を好きにできる」

小憩井「簡単でしょ?」



小憩井「最近金欠でねー、怖いおじさん達のいるヤのつく自営業事務所さんとこにこの子を売ればそこそこのお金にはなると思うのよー」

小憩井「きっと、死んだ方がマシな目に合うわ、そんなの御免でしょ?」


桐原「……はぁ」



桐原「30秒、待ってくれ」



懐からタバコの箱とライターを取り出す

愛用の銘柄、体に悪影響だとかの注意書きには目を向けない

一本咥え、傷だらけのオイルライターで火を灯す

肺を満たさんばかりに煙を吸い上げそれを吐き出す

視界が白く霞む



桐原「……てめえを殺す」

小憩井「殺し返してあげる」



晴れた視界の先に、小憩井が笑っていた

小憩井「その前に……」


そう小憩井は言い涼子を椅子ごと持ち上げ壁際に静かに置く



次の行動に目を剥いた



小憩井「起きろ」


椅子に座った涼子の腹部を踏み付けるように蹴飛ばした



桐原「っクソが、てめえ……!」



慌てて駆け出す、同時に能力を発現し周囲の金属を引き寄せ始める


小憩井「あんたの彼氏は直情的で、冷静さに欠けるわね。ギャンブルで絶対に勝てないタイプ」



小憩井の手にある拳銃、その銃口が俺に向けられた




##コンマ判定
>>下1

下1桁が1~5で被弾
偶数で反撃

冷静さに欠ける

今の俺はその通りだった

とっさに磁力で弾道を曲げる、しかし間に合わず左腕に被弾

痛みにまとわりつかれ体勢を崩し滑り転がる


幸い掠める程度、しかし鉛弾、その程度でも十分なダメージだ



小憩井「まさかこんな簡単に引っかかるとはねー、本当にバカみたい」


ガチャガチャと銃を操作しながら歩み寄る小憩井

今の彼女は油断している



今が反撃のチャンス

能力を発現、虚空に磁力を発生させた

積まれた荷物が崩れ空中を舞い地面を転がる

それらを引き寄せ集め小憩井と俺の間に壁を作りあげた


小憩井「へーそんなこともできるんだ」

小憩井「じゃあこれを使っちゃおうかな?」




桐原「……ブッ殺す」


作り上げた壁に集中させた磁力を小憩井のいる方向へ向かって散乱させる

多量の荷物を目の前に射出した



##コンマ判定
>>下1

00~30:小憩井にダメージ
31~60:桐原にダメージ
61~99:両者にダメージ

ゾロ目でクリティカル

射出した壁越しに爆発音と衝撃波が轟く

それをもろともせずに大質量の荷物が向こうへ崩れ飛んで行く


撃たれた左腕を抱え崩れた壁の向こう側を覗き見る



小憩井「いっつー……流石に手榴弾程度じゃあどうにもならないか……」



荷物を押し上げ下から這い上がる小憩井の様子が見えた

次はどうすればいいのか、その思考を左腕の痛みが阻害する



##コンマ判定
>>下1

00~40:桐原の追撃
41~80:小憩井の反撃
高い程ダメージが大きいです

81~99:膠着状態へ

小憩井「これなら……」


小憩井が箱のようなものをこちらに投げつける


反応するのに遅れ避けきれずに左腕に直撃


左腕を起点に痛みが響き姿勢を崩す

痛みにもがきつつm足元に落ちたさっきの箱を蹴飛ばした遠くへ飛ばす



その直後、箱が爆発した

爆発して無数の小さな弾丸を上空へ飛ばし撒き散らす



小憩井「あのクレイモアだから流石に……やったかしら?」

桐原「……やってねえよ」


転がる荷物を浮かせを小憩井に向かって飛ばす

また荷物の下敷きにした


小憩井「あうぅ……」

桐原「てめえに用はねえ」



痛みに耐え、よろけつつ壁際に座っている涼子の元へ歩む

椅子と涼子を縛り付ける縄を解き、涼子を抱き抱え倉庫の外へ向かう

目の前であんなに音を立てたにも関わらず、まだ涼子は眠ったままだった


倉庫の外、涼子をそっと寝かせる


痛みに耐えつつ再び能力を発現させる



さっきまで俺達がいた倉庫、まだ小憩井が残っている

その倉庫を能力で押し潰す、常識では考えられないような崩れ方をしながら倉庫が残骸と化して行った



ハリ「俺がいない間にまた凄いことを……」

桐原「おせーよオッサン……コイツの、涼子の無力化を頼む」


置いてきたハリと合流


ハリ「スマン、運営の上層部の方針で1人じゃできない作業だ」

桐原「……わかったよ」


涼子を再び抱き抱え、倉庫を後にした




##コンマ判定
>>下1
小憩井さんの安否

00~20:生存
21~99:死亡

##お知らせ
一旦ここまで
明日PM9:30頃再開を予定
今日はありがとうございました


##チラシの裏
呼び出した方が負ける法則
小憩井さんお疲れ様でした

##お知らせ
明日に延期
筆が、いや指が進みませんでした



ついでに

##安価
>>下2
好きな参加者を1人選んでください

##再開
今回は安価多いと思います


##チラシの裏
>>463の判定は中間値以下で追撃反撃関係なくほぼ負ける展開にする予定でした
もし41~60だったら逆に桐原さんが負けていたかも知れません
表記はしてませんが偶数だったら~、**以下だったら~と色々と細かく判定してたりします

##場所-桐原宅前

##羽山 美香


トト「イレギュラーの無力化に行きます」


そう言ったトトに連れられてたどり着いたのはなんだか暗い雰囲気が滲み出る家

夕方で逆光なのを差し引いても暗い、両隣の家は明るいのにこの家はとても暗い

絶対に誰も入れさせたくない、という雰囲気



トト「もしもーし」


しかしトトはその雰囲気をガン無視し、インターホンのボタンを叩く

つま先立ちで背伸びをしてインターホンのカメラを覗きこむトトが、ちょっと可愛いと思った



「運営なら入れ」



聞き覚えのある声の返事がインターホンから聞こえた

意を決し、玄関のドアの前に進む



トト「鍵かかってますよー、開けてくださーい。あーけーてーくーだーさーいーっ」



ガチャガチャとドアノブをひねり、開かないことを確認したトトが力強く何度もドアを叩く

そろそろ近所から苦情が来るんじゃないかってぐらいうるさくドアが叩かれた頃に、軋む音を立てつつすこしドア開かれた



桐原「入れっつっだたろ」

トト「入れないからこうしてるんです」



開きかかったドアの向こうに居たのは昼間に出会った桐原さんだった

やや悪い顔色をしている


桐原「……入れ、後ろのあんたは帰れ」

トト「お邪魔しまーす」

羽山「私もお邪魔します」

桐原「帰れっつっただろ」


トトが入ってすぐに勢いよくドアが閉じられる、ガチャリと鍵をかけられ締め出されてしまった



どうすれば入れてもらえるだろうか




##安価指定
羽山さんの行動

>>下1

羽山「私を入れないならトトを連れて帰っちゃいますよー」



閉じてすぐ、まだドアのすぐ向こうにいるトトと桐原さんに聞こえるよう大きな声で言う


ガチャリと鍵が開き、ドアが開いた

そこから飛んできたのはプラスチックの靴べら



羽山「へぶっ!?……痛たた、あーメガネ、メガネ……」


顔面に直撃、メガネを落としてしまい視界がぼやける

さながらアニメかマンガのように手探りでメガネを探し、拾い上げメガネをかけた

壊れたり傷はついたりしていない、良かった

入れてもらうにはどうすればいいのか


何かないかと周りを見回す


ドアの隣にはインターホン

枯れた花か何かの植木鉢

カーテンの締め切られた窓

雑草の生い茂った庭

ツタに覆われた壁

錆び付いたエアコンの室外機



つくづく荒れた家だなあと感じた



さてどうやって入れてもらおうか


##安価指定
羽山さんの行動

>>下1

##お知らせ
今日はここまで
再開は明日を予定しますが、多分延びて火曜になるかもしれません




安価は下で

##再開



家の前で籠城、動かざること山の如し

何か進展があるまで張り込む

しかし何も起こらない

カーテンの締め切られた窓を覗き込む、外と同様中も暗く何も見えない

何かないかと周囲を見回すが、気になる物もない

家の前であてもなくうろつくいていたそのとき、スマホが震えだした


開くと、電話をかけてきたのはトトだった

今家の中で何が起こっているのか、そう真っ先に聞こうと思いながら電話に応じた



羽山「ねえトト、今家の中で何が」

桐原「いつまでそこにいるんだ」



出てきたのはトトではなく桐原さんだった

羽山「……なんでトトの電話に桐原さんが?」

桐原「奪った」

羽山「あ、はい」


桐原「……いつまでそこにいるんだ」

羽山「中に入れてもらうまでで……」

桐原「帰れ」


そう桐原さんが言い終わってすぐ、再びドアが開いた

今後は一斗缶が飛んできた

予想は出来ていたのでなんとか避ける、背後で缶が転がり大きな金属音が響き思わず耳を手で塞いだ



##コンマ判定
>>下1

50~で家の中に

バタンと大きな音を立てて再びドアが閉じられた

そのとき、電話から痛みをこらえるような桐原さんの声がかすかに聞こえた

聞こえたのはほんの少し、それでもかなり痛そうな声色だった



羽山「大丈夫ですかーって、切られちゃった」



心配になり聞こうとしたけれども、切られてしまった

そっとリダイヤルしたが、今度は何も言う間もなく「帰れ」の一言で切られた




はぁとため息1つ

今中で何が起こっているのか、イレギュラーが中にいるのだろうか、イレギュラーはどんな人なのか

好奇心が募る



##安価指定
羽山さんの行動
>>下1

羽山「よーし……」



思い切りドアを何度も叩く、続いて体当たり

びくともしない代わりに大きな音が周囲に響く、苦情待ったなし

天岩戸に閉じこもった天照も外のあまりの騒がしさに顔を出し、その隙に引きずり出されたって聞いた覚えがある、うろ覚えなので多分違うかもしれない

次に扉が開かれた時に押し入る、そう考えた

うまくいく
といいけれど



少しの間続けていたそのとき、ガチャリと鍵が開く音がした

すかさずドアノブを握り、思い切りドアを解き放った



桐原「いい加減にしろ!」


あっさりと出てきた桐原さん、その手には金タライ

それを振りかぶり、私へ振り落としてきた

ドリフかな?とか呑気なことを考えつつ先程の一斗缶でそれを防ぐ

少し怯んだ桐原さんの懐へ潜り込み、服の胸ぐらを握り力を込めた

羽山「よっこら……しょっと」



背負い投げ、昔習っていた柔道の感覚が体に残っていて良かった

地面に叩きつける寸前、桐原さんの驚いたような顔が一瞬視界に写った

しかめっ面と怒った顔からは想像できないような顔が面白く感じた



しかし、地面に叩きつけると同時にその面白さは吹き飛んで行った



耳をつんざくような桐原さんの悲鳴、今度は逆にこちらが怯み、尻餅をついてしまった

左腕を抱え、その場で暴れもがき転がり、悲鳴を捻り出す桐原さんを前に、これは流石にヤバイと思った

何があったのか、イレギュラーも気になるけれども、苦しむ人を前何もしない程良識は廃れては居ない自分はすぐさま桐原さんの元へ歩み寄った

##お知らせ
今日はここまでで
再開は明後日を予定


##チラシの裏
早くバトルさせろよと書き手の自分に言い聞かせたいです

##再開
大分短いですが



羽山「大丈夫ですか!?」

桐原「……大丈夫に……見えるのか?……あんたには」

羽山「何があったんですか?」

桐原「あんたには関係ない……あ゛あ゛ぐ、クソが……」




右手で抑えた左腕、よく見たら赤い血がそこから服に滲んでいた

声にならない枯声を絞り出し桐原さんは無理に立ち上がろうとする



羽山「ちょっと安静にして」

桐原「クソが……ああ……」

羽山「動かないで」

桐原「……何をするつもりだ」

羽山「……左腕ね」



怪我を癒す能力、それを今使う時だと思った

能力を使う、傷口が見えないので治ったかどうかわからない


羽山「どうですか?」

桐原「……能力か」

羽山「まあ、はい」

桐原「なんで助けた」

羽山「苦しんでる人が目の前にいたら助けるのが常識ですよ?」

桐原「……借りができたな」



さっきまで苦しんでいたのが嘘のようにすぐさま立ち上がり、玄関へ戻って行く

そしてまたガチャリと鍵を締められた、そこで押し入ろうとしていたことをはっと思い出した

しまった、忘れてた、そう思ったそのときスマホが震え出す

桐原「植木鉢の下」



電話からそう一言、すぐにブツリと切られる

植木鉢?と疑問に思いつつ玄関に置かれた植木鉢を手に取る


枯れた何かの花、黒く変色していて元の花が何なのかわからない

植木鉢を戻そうと下ろそうと屈む、そのとき置かれていた場所にキラリと光るものが見えた

それは鍵だった、少し土で汚れている

手に取り土を払い、そっと鍵穴へ差し込み回す

カチャリと開く音が鳴る、ドアノブを握る

改めて、この家の暗い雰囲気に圧倒され開くのを躊躇する、入って大丈夫なのかと


軽く数度深呼吸

意を決してドアを開き中へ入った

玄関から見た家の中は、まるで空き家のように何も置かれていなく、侘しい雰囲気だった

外の荒れた外観からは想像できない程、綺麗だ

外も中も違う方向だけど、両方とも生活感が無いように感じられた


靴を脱ぎ家に上がった時に、すぐ近くの部屋から何か崩れる音がかすかに聞こえた

音の聞こえた部屋のドアをそーっと開く、暗くてよく見えないが中には何かが山のように積まれているのが見えた

スマホの画面で照らし何があるのかを探る、レンジのような電化製品やレンチのような道具など様々な物が、何も置かれていない部屋の中心に乱雑に積まれていた

どれもその辺で拾ったようなオンボロさで、みんな金属で出来ているものだった




桐原「盗んで得するようなものはあったか?」



その一言に驚きとっさに声のした入口振り向く

いつからいたのか、桐原さんが部屋の入口に立っていた

暗がりのせいでよく見えないが、多分怒ってる


桐原「こっちだ」


言い訳をする前にそう言われ、部屋の外へ行く

あんなのを見られた後のせいか、気まずい空気だ



羽山「えーと、一斗缶とタライもあの部屋にあったものですよね?」

桐原「一斗缶持ってる一般人がいると思うか?タライで洗濯する原始人に俺は見えるか?」



さらに気まずい空気になった、やっぱりこの人と接するのはなんとなく嫌な気分になる



桐原「この部屋だ」


そう桐原さんは言いドアを開き中へ入って行く、私も続けて入った



何もない部屋にポツンと置かれたベッド

黒い長髪の女性がその上で静かに眠っていた

##お知らせ
短いですがここまでで
再開は明後日の夜を予定

##再開
一日遅刻
気がつけば500を超え折り返し


トト「入れさせてもらえたのですか」


ベッドのそばにはトトがいた、心なしか軽い表情をしている

ベッドを挟んで反対のところには公園で桐原さんと一緒にいたおじさん、多分桐原さんの担当の人だろう




トト「この人がイレギュラーですよ、いやはやこうもあっさり無力化できちゃうとは、桐原さんのおかげですよ」



いつものヘラヘラとした調子で話すトト、とてもゆっくりとした拍手を桐原さんに送っている

当の桐原さんはバツの悪そうな表情で舌打ちを返す



トト「イレギュラーは既に能力を剥奪し無力化出来てるので大丈夫です、その証拠にまるで死人ように静かに今眠っています」




トト「そして、このまま起きることなく永遠に眠ったままです」




ニタリと笑う、そんな表現が一番適切そうな笑顔をこちらに見せた

形容し難い妙な嫌悪感を覚えた

羽山「二度と起きないって……それってつまり死んでるって……」

トト「ご安心ください死んでませんから!まあ死んだも同然ですけど」

羽山「どういうこと?」



トト「どうやら、無力化する以前の問題だったようで……」

トト「イレギュラー、彼女は比喩的な意味では無くそのままの意味で「操り人形」だったようです」

トト「ちょーっと運営側に良からぬことを企んでる某さんがいてですね、そんな某さんが彼女に能力を宿して直接操っていたんだとか」

トト「そんな某さんですが、運営の方で適切な処罰を行いました。つまるところ彼女を操る人物が今居ないわけで」



トト「今の彼女の状態を形容するなら、魂の抜けた人の形をした抜け殻、あるいは人形師に見捨てられたマリオネット、と言ったところでしょうか」



トト「ちなみに、彼女の人形師をやってた某さん曰く、死んだ人間だった彼女をわざわざ生き返らせ、それで操っていたらしいです」

トト「理由は、「既に死んだ人間なら生きてる人間よりも都合良く動かせるから」などと供述してます」



トト「まあ、彼女を知っていた人が居たようですが……」


トト「ここで彼女と望まない形で再会を果たした桐原さん、一言お願いします!」

トト「どうです?彼女の寝顔!綺麗でしょう?まるで全てやりきって思い残すこと無く命を散らせたようなこの表情!しかし彼女は生きているんです!」

トト「もう二度とその目を開くことがないのが誠に残念で仕方がありませんねえ、ご愁傷様!」




トトは笑顔を崩さずに桐原さんを煽りまくし立てる、そんなトトに桐原さんは黙ってられなかったのか、静かに歩き出した

そして



桐原「このクソガキ……」



胸ぐらを掴み目線の高さまで持ち上げる、小柄なトトは抵抗せずにふわりと浮いた

それでもトトはまだ笑顔を保っている、むしろさっきよりも笑ってる気がする

トト「まあ落ち着いて下さい桐原さん、朗報です!彼女を目覚めさせる方法が一つだけあるんです!それは」

桐原「このバトルロワイヤルに勝てばいい、だろ?クソガキ」

トト「流石桐原さん、わかってらっしゃる!それともう一つ、伝えたいことが……その前に下ろしてもらえません?」

桐原「……クソっ」




手放すようにトトが下ろされる、軽く身だしなみを整えると、トトは続きを話しだした




トト「運営からの通達です、桐原さん貴方だけじゃないです、羽山さんも聞いて下さいね」

羽山「え?あ、うん」



トト「明日、5月16日の午後5時にとある場所で全員で戦え、だそうです」

トト「運営上層部の言いたいことを掻い摘んで言うと「あんたら馴れ合ってないではよ戦えや、こちとらボランティアじゃねえんだぞ」……だそうです」

トト「場所については、また後ほど伝えます……」


トト「それじゃあ帰りましょう」



そう言ってトトはベッドから離れた



トト「ここに、もう用はありませんから」



部屋から出るトトの後を追う、とりあえず桐原さんとイレギュラーに何か関係のあることはわかった

それと、イレギュラーだった女性に見覚えがあるような気がした、頭のどこかに引っかかる




トト「そう言えば、昼間の小憩井さんですが、脱落しました」

羽山「え!?それ本当!?」




しかしトトの一言でその引っかかりがどこかへ行ってしまった

##6日目(5/15)終了

残り
7/8人





##イベント
イレギュラー無力化イベントが終了しました
バトルロワイヤルに復帰します




##フラグ
@脱落:小憩井
小憩井さんが脱落しました


@バトルロワイヤル
5/16のPM5時に参加者全員が集まり戦います

##お知らせ
今日はここまで
再開は明後日のPM9:30を予定

##チラシの裏
そろそろですね、本編が




##安価指定
>>下1~2
好きな参加者を選んで下さい

10:30ぐらいに再開します

##6日目(5/15)
##場所/倉庫

##小憩井 こころ



小憩井「さてと……逃げよっと」




そろそろ警察が来る頃合、その前に逃げなくては

仮にもヤのつく業者とつながってるんだから鉢合わせなんて絶対にできない

しかも今回の一件でその業者からも追われる身に

女を売るから銃火器と爆弾の類を貸してくれって、しかし失敗

ちょっと悪い賭けをしてしまったなあと


倉庫のすぐ近くに止めた車に乗り込む

車の後部座席には潰れた倉庫から掘り起こし積み込んだ銃火器と爆弾がひしめく、当初の予定では全部使う予定だった

けれども対峙した桐原の能力から慎重に動こうとした結果、ほとんど使う前に先手をうたれ負けてしまった



小憩井「あー金欠なのどうしよう、貯めた貯蓄を今使うべきか……」

ルト「……そう言えば」



助手席で狭そうに座るルトが言う、スーツの懐を探り何かを取り出した

出てきたのは鍵、手のひら程の大きさのアンティークなもの、くすんだ黄金色をしている

骨董品?



ルト「……参加賞です」

小憩井「売ったらいくらぐらいになる?」

ルト「それを売るだなんてとんでもない……」

小憩井「じゃあ何なの?」

ルト「……我々が運営する宿、通称「避難所」の使用に必要なものです」

小憩井「避難所?」

ルト「はい、脱落後もバトルロワイヤルは続きます、その戦いに巻き込まれることなくゆうゆうと平和に高みの見物ができる、そんな宿を参加者には提供しています」

ルト「当分の食事や暇を潰す娯楽など、そこそこのサービスを提供します、ちなみに無料です」

小憩井「よし行こう、場所は?」

ルト「……とりあえず帰宅してから詳しく話しましょう」

##小憩井宅



ルト「宿の場所ですが、鍵のついた扉さえあればどこからでも行くことが可能です、鍵を貸してください」


自宅の玄関前で振り返りながらそう言われる

参加賞の鍵、まじまじと眺めてからからルトに渡した


渡した鍵で数度扉が叩かれる、しかし何も起こらない


ルト「整いました」

小憩井「何が?」

ルト「これで繋がりました」

小憩井「だから何が?」

ルト「この扉と宿が繋がった、ということです。さあどうぞ」



何の変哲もない玄関扉、どっかの青たぬきよろしくのドアじゃあるまいし、と信じずに扉を開いた


##7日目(5/16)
##時刻/16:50

##場所/羽山宅


##羽山 美香



時間まであと10分を切ったけれども、トトからは何も言われない

どこかに集まる必要があるらしいけれども



羽山「ねえトト、あと10分で時間だけど……」

トト「まだです」


そう言いながらトトは大きな古めかしい鍵で遊ぶ、というより暇を弄んでいる


そうして時間が経ち、集まる時間の5時になった



トト「行きましょう」



おもむろにそう言い、立ち上がり早足でトトが家の外へ出ていった

慌てて後を追う


トトは玄関の外で待っていた

既に薄暗い、若干の夜空が見える

トトは一週間前の、少し緊張したときと同じような表情をしていた

羽山「場所ってどこなの?近所?」

トト「いいえ、近いですが遠い場所です」


取り出した鍵、トトはそれで閉じられた玄関のドアを数回叩く

変化は見られない

ドアノブを握り少し深呼吸をトトはする



トト「羽山さん、健闘を祈ります」



そう言って開かられたドアの先にはいつもの家の中ではなく見知らぬ建物の屋上へと繋がっていた

開かれたドアの先、目の前の異空間を前に入るのを躊躇う

同時に、この先には何があるのか、そんな好奇心も抱く


止まった足を動かす、1、2分程前まで私の家だった場所へ足を踏み入れた

##場所/ビル街-屋上
##時刻/16:55


##佐々木 由梨



私は大丈夫、全然大丈夫、そう言い聞かせながら手帳を開く



粕壁「黒歴史ノートは没収」

佐々木「え?」



開いた手帳が奪われる、とっさに手帳を奪った粕壁さんへ振り向くと大きく振りかぶっていた、その手には私の手帳

そして明かりできらめくビル街へ私の手帳が飛んでいった

唖然とした私に粕壁さんはいつもの調子で話始めた

粕壁「あの手帳のことは忘れて」

佐々木「え?もしかして……中身を見たの?」

粕壁「見たも何も……昨日一昨日と佐々木さんあなた自身が力説したじゃない……」

佐々木「覚えてないけど……」

粕壁「イレギュラーにやられてたときだから覚えてないのね、いやー書いた本人による黒歴史ノートの大真面目な解説を受けるとかそれなんて罰ゲーム?」

粕壁「まあ……あの中身のことは誰にも言わないであげるから、はい新しい手帳」



渡された手帳を手に固まる、見られたと想像するだけで体温が下がる、そして顔から火が出るように暑くなる



粕壁「そんなことより、チート能力持ちのお約束、最初に調子に乗る、そして主人公に負ける」

粕壁「羽山さんと唯普君と戦ったあのときね」


声色を変えずに彼女は続ける

粕壁「続いて主人公に説得されて主人公サイドに、それで一皮むける」

粕壁「戦った次の日の佐々木さんのことね、昼の佐々木はなんだかすっきりした顔だったわー」

佐々木「それで何が……」


粕壁「そこからさらに負ける、もしくはつまづく、イレギュラーのときね」

佐々木「ああ……」


粕壁「最後に、それらを乗り越えて覚醒する」

粕壁「佐々木よ、今が覚醒のときよ!」

佐々木「えぇ……」



力説する粕壁さんを前にまた固まる



粕壁「それと能力、佐々木さんの能力はかなり強力、弱点は直接的じゃないってところぐらい」

粕壁「あと遅効性ってところも、数秒後に負けるって状態になった時点で手遅れね、能力は使えない、準備と予防に特化してる能力だからね」

粕壁「佐々木さんの能力での勝つには、貪欲に漁夫の利を狙っていくこと」

佐々木「漁夫の利?」

粕壁「能力で適当に参加者同士を戦わせて刺し違えさせる、佐々木さん自身は高みの見物、あとは臨機応変に能力で誘導」

佐々木「難しそう……」

粕壁「大丈夫大丈夫、いつもの佐々木なら行けるって」


佐々木はそう言って私の背中を叩く、痛い

粕壁「それじゃあまず……」






粕壁「出る作品間違えたとしか思えないあのデカブツをなんとかしようか」





あのデカブツ?とはてなを浮かべたその時、地震と共に大きな轟音が私を揺らした

とっさに轟音のなった場所へ視線を向けた


ビルに挟まれた幅広い道路の真ん中に、巨大な人の形をした何かが立ちふさがっていた

あれ、脱落者って死んでるんじゃ……

##お知らせ
今日はここまで
再開は明後日を予定


>>524
脱落しても生き返ります
詳しくは>>74を参照



##チラシの裏
羽山さんと佐々木さん人気ですね



##安価指定
佐々木さんの能力で何をしますか?
>>下1~3で、難しいものは使えないかもしれません

##お知らせ
明日に延期
書き溜める時間が無かったので

ついでに

##安価指定
>>下1
参加者を1人選んでください

##再開
次の脱落者は誰でしょうか


佐々木「何あれ……」

粕壁「ロボット?……とゆうより寄せ集めの機械で作られたゴーレムっぽい?」



大きな人型の何か、それはあらゆる機械を集めて人の形にしたような塊だった

そんな風貌なのにロボットだと思えるのは、無造作に詰め込まれた機械全てが規則的に光っているからだろうか



粕壁「うわー自販機とか車とかでできてる、よく見たら信号機とかも……大きさは大体25メートルぐらい?」

佐々木「あんなの倒せるわけが……」

粕壁「別に佐々木さんが倒す必要はないわよ?」

佐々木「え?」

粕壁「適当に他の参加者ぶつけさせればいいじゃない、佐々木さんの能力で」



耳障りなアラート音が街に響く、それが合図かのように街を揺らしながらロボットが歩き始めた

一歩一歩と揺れる度に心臓がはねるように鼓動する


粕壁「さてと、とりあえず能力で適当にやっちゃいなさい」




新品の手帳を愛用のペンで小突きつつ考えてからペンを走らせる



佐々木「まずは……[何らかの形で最終的に勝つ]、次に[最後の2人になるまで誰にも相手にされない]」

粕壁「無難に手堅く……ね」

佐々木「それに[自分に敵意を持たない参加者とは協力関係に]」

粕壁「……ん?」

佐々木「え?」

粕壁「最後の2人になるまで云々のと矛盾してるわね」

佐々木「え?……ああっ」



うっかりしていた、確かに矛盾している

誰にも相手にされなければ敵対することはまずないが、協力関係になることもない



粕壁「能力使っちゃった?」

佐々木「……はい」

粕壁「どっちが適応されるか……あとは敵対する気のある参加者同士をぶつけさせればとかも行けるかも……って思ったけれど」

粕壁「集まって戦えって言われてる以上、そういう人達は誘導しなくても勝手にぶつかるかな?」



とりあえず粕壁さんの言った敵対者同士をぶつけるってこともメモにとめる、まだ発動はしないけれど

粕壁「じゃあ動きがあるまで高みの見物……ってうわっととと」

佐々木「粕壁さん!?……え?」


ビルの下をのぞき込んだ粕壁さんがのけぞり転んでしまった、何があったのかと自分ものぞき込もうとしたとき、目の前を巨大な影が高速で通り過ぎて行った

影の正体はタンクローリー、重力を無視し浮き上がりそしてロボットに向かって打ち付けられた

ロボットは四方に機械類を散らし崩れ、道路に一山のガラクタへ変化した



佐々木「やったの?」

粕壁「……生存フラグと負けフラグ、いただきました」



一瞬機械の山の光が落ちる、そして再び光始めるとそれぞれがひとりでに転がり動く

段々と積み重なり、形を作り、




粕壁「復活したわね」

佐々木「……うわぁ」



パーツの配置は違えどまた人の形になり鈍重に動き始める、再び街が揺らされ始めた

粕壁「さっきバスを飛ばした人の能力は……重力か磁力を操るか、サイキックらしく念動力か……」

粕壁「おそらく強キャラ、しかしその強さもむなしく残念ながら負けるわね」

粕壁「ラノベなら」



粕壁「それとあのロボットを操ってる参加者は、多分私達みたいに安全圏で高みの見物ってところかしら」

佐々木「どうして?」

粕壁「機械撒き散らして簡単に崩れるロボットの近くにいたところで、危険過ぎて百害あって一利なし。ロボットと戦う人ならまだしも、それを操る人ならね」

粕壁「それもそうね……」




粕壁さんの説明に納得したところで、再びロボットが甲高いアラート音を鳴らす

ロボットに目をむけると、何やら屈み込んで丸くなっている

何もわからずにいると、突然粕壁さんに手を握られ大きく引かれた



粕壁「逃げるわよ」

佐々木「え!?」

粕壁「念のためだけど、あのロボット……何かするつもりよ、爆発とか」

佐々木「爆発!?」



今度は何が起こるのだろうか

チラリと視線をロボットへむける、その背中にさっき打ち付けられたタンクローリーが半分程取り込まれ露出していた


##場所/ビル街-道路


##桐原 連




あのロボット、操る奴はどこだ

そう探し見回すがそれらしい人間はどこにも居ない

屈んだロボットに注意をはらいつつ瓦礫の合間を走り抜ける


またアラート音が鳴り響き耳を塞ぐ、耳が痛み気が削がれる



桐原「あんのガラクタ……何をするつもりだ」



ガタガタと甲高い金属音が周囲に響く、警戒をロボットへ向けた

そして、力を溜めるような動作のあとにその図体からは想像できない程大きく飛び上がり

ビル街の空中で爆発し、爆炎とロボット自身を形作る機械を雨のように散らした



##コンマ判定
>>下1
00~50:参加者に悪影響
51~99:ロボットが弱体化

その程度か


そう呟き、能力を発現した



空中で四散し爆発したロボットの破片

それらが降り注ぐ前に、中心に強大な磁力を発生させ破片を収束、圧縮

爆炎も破片に巻き込み中心へ流す


流石に全ては集めきれなかったが、ただ爆発させるより影響はかなり小さい



図体だけのハリボテ、ガラクタで作ったものはガラクタ

大したことは無い



続いてロボットだったものの破片の塊を思い切り地面へ叩き落とした

大きな尖った破砕音が周囲に響く


結局また人の形へ元に戻ったが、先程よりも小さい

ロボットの周りには元がわからない程破壊された機械が大量に散らばっていた

この調子で攻撃を続ければロボットはさらに小さくなる、そう確信した

しかしそう長くは続けられない、何か決定打になる方法はあるだろうか


周囲にはあらゆるものの残骸と瓦礫、逃げ遅れた一般人の亡骸

さっきタンクローリーを取り込み爆発させたあたり、むやみに能力で物を投げ込むわけにもいかない



##安価指定
>>下1
桐原さんの行動
コンマが高い程効果が高い

よたよたとロボットは揺れ動いている

外観からもバランスの悪さがわかる程偏った造形になっている


先程より貧弱となった片足の機械を磁力で潰す、そしてバランスを崩したロボットから機械を磁力で引き抜き適当な場所に叩き付け破砕する


片足を失ったロボットが無様にも地面に這いつくばり、健在する腕でなんとかかろうじて動ける程度

ここまで弱いとは思ってなかった、あとはコイツを動かす奴を探すだけ

そう思った時、ロボットが片腕を持ち上げ、振り下ろす

その手から離れ、俺のところまで数個の機械が飛びつく

とっさに能力で地面に全て落とす


はあ、とため息をつきつつロボットへ止めを刺そうとしたその時

足元でバコンと何かが開く音がした、音の元はさっき落とした電子レンジ、大きく開かれている

赤い電流が帯びた電子レンジ、そこからさらに耳鳴りのような高い音が鳴り出した



##コンマ判定
>>下1
高い程桐原さんに大きなダメージ

##お知らせ
今日はここまで
再開は明後日を予定


##チラシの裏
ロボットは、機械でできた塊魂の塊を人の形にしたようなものを想定してます

##再開
今後しばらくは安価コンマ判定多いと思います
今回も多いです


危険だと本能が告げた

しかし時既に遅し

赤い電流が周囲を飛び跳ねる、頬をかすめた稲妻が顔を痺れさせる、しかし痛みは小さい

一瞬のかすかな痛み、驚かすだけの虚仮威しかと

そう思った次の瞬間だった、本能が告げた危険因子はそれだけでは無かった



追撃、それは見えない何か



炎も光も何も無いのに、熱を感じる

バーナーで炙られるような感覚が襲う

全身の表皮が疼き痛む、火傷のような激痛に全身の痛覚が悲鳴を上げる


激痛にもがきつつかろうじて使える視覚で全身をくまなく調べあげる

不可思議なことに衣服には何も異常が無い

熱湯を浴びたか、火の海に飛び込んだのかと錯覚しそうな程全身が熱いにも関わらず



一体俺に、何が起きているんだ

##佐々木 由梨



粕壁「ロボットは半壊、戦ってる男の人は何らかの手段で大ダメージ?」

粕壁「……もし人間がレンジでチンされたら、どうなるのかなー」

佐々木「いきなり何言ってるのよ」

粕壁「……まあ、それは置いといて」

粕壁「他の参加者はどこへ……」

佐々木「確かに、集まって戦えって言われているのになんであのロボットと戦ってる人しか居ないんだろう」

佐々木「よし、ここは能力で他の参加者を……」



##安価指定
>>下1~2
佐々木さんの能力で何をしますか

##お知らせ
明日再開します

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